JP2004123308A - シート給送装置及びこれを備えた画像形成装置並びにこれを備えた画像読取装置 - Google Patents

シート給送装置及びこれを備えた画像形成装置並びにこれを備えた画像読取装置 Download PDF

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Abstract

【課題】良好な駆動伝達効率を確保することのできるシート給送装置及びこれを備えた画像形成装置並びにこれを備えた画像読取装置を提供することを目的とする。
【解決手段】移動手段264により、シート収納手段266に移動自在に設けられ、シートが載置される中板をシート給送手段によるシート送り出しが可能な位置に移動させる。そして、シート収納手段266が装置本体に装着されたとき、駆動伝達部の装置本体側の第1駆動伝達手段229と、シート収納手段側の第2駆動伝達手段265とを連結し、駆動手段の駆動を移動手段264に伝達する。さらに、駆動伝達部の第1駆動伝達手段229と第2駆動伝達手段265の連結部を、シート収納手段266を装着する際、シート収納手段266を装置本体に位置決めする位置決め手段250c,266aの近傍とする。
【選択図】   図18

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート給送装置及びこれを備えた画像形成装置並びに画像読取装置に関し、特にシートを収納するシート収納手段に設けられた中板を移動させる構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、プリンタや複写機等の画像形成装置においては、着脱自在に装着された給紙カセットに収納されたシートを1枚ずつ画像形成部に給送するためのシート給送装置を備えている。また、スキャナ等の画像読取装置においては、着脱自在に装着された給紙カセットに収納されたシート(原稿)を1枚ずつ画像読取部に給送するためのシート給送装置を備えている。
【0003】
そして、このようなシート給送装置としては、給紙カセットに起伏(回動)可能に設けられ、給紙カセットに収納されたシートを積載する中板を、中板の下方に設けられたリフタ板を回動させて下方より押し上げることにより、給紙ローラによるシート送り出し可能な位置に移動させるようにしたものがある。
【0004】
ところで、このような従来のシート給送装置では、リフタ板を給紙カセットとは別にシート給送装置本体、もしくは画像形成装置本体に設け、このリフタ板により中板を押し上げることで、カセット内のシート面高さを調節するようにしているものがある。
【0005】
また、給紙カセット内にリフタ板を有するシート給送装置では、リフタ板にギアもしくはカップリングを固定し、これらギアもしくはカップリングを介してリフタ板をシート給送装置とは別のリフタ板駆動ユニットと係合させることにより、中板の昇降を行うようにしたものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような従来のシート給送装置において、給紙カセット外にリフタ板を有するものの場合、給紙カセット内の中板と、給紙カセット外のリフタ板とを当接させるため、給紙カセット下部にリフタ板進入用の穴を形成する必要がある。しかし、このように給紙カセットにリフタ板進入用の穴を形成した場合、カセット全体の剛性が低下することから、これを補うため補強部材の追加を行わなければならず、このためコストが上がってしまっていた。
【0007】
なお、近年の給紙カセットは樹脂にて成形されることが少なくなく、この場合には、補強部材の代わりに補強リブを立てることが多いが、このように補強リブを立てた場合、給紙カセットのサイズが大きくなり結果として画像形成装置本体が大型化してしまう。
【0008】
これに対し、カセット内にリフタ板を備えたシート給送装置においては、リフタ板進入用の穴を形成を形成する必要はないが、リフタ板駆動ユニットがシート給送装置外に設置されていることから、このリフタ板駆動ユニットとリフタ板とを精度良く係合させる必要がある。
【0009】
しかし、給紙カセットを装置本体に装着する際、給紙カセットの位置精度が悪い場合には、例えばリフタ板駆動ユニットの駆動伝達用ギアと、リフタ板に設けられたギアとの係合精度が低下し、これに伴いギア間のバックラッシュ精度が低下する。そして、このようにバックラッシュ精度が低下すると、歯飛び等が生じ、駆動伝達効率が低下する。なお、これはリフタ板駆動ユニットとリフタ板とをカップリングにより接続するようにしたものでも、給紙カセットの位置精度が悪い場合には、同様に駆動伝達効率が低下する。
【0010】
そこで、本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、良好な駆動伝達効率を確保することのできるシート給送装置及びこれを備えた画像形成装置並びにこれを備えた画像読取装置を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、装置本体に着脱自在に装着されたシート収納手段に収納されたシートをシート給送手段により送り出すシート給送装置において、前記シート収納手段に移動自在に設けられ、前記シートが載置される中板と、前記中板を前記シート給送手段によるシート送り出しが可能な位置に移動させる移動手段と、前記移動手段を駆動するための駆動手段と、前記駆動手段の駆動を伝達する装置本体側に設けられた第1駆動伝達手段と、前記シート収納手段が装着されたとき第1駆動伝達手段と連結し、該第1駆動伝達手段からの駆動を前記移動手段に伝達するシート収納手段側の第2駆動伝達手段とを備えた駆動伝達部と、前記シート収納手段を装着する際、該シート収納手段を前記装置本体に位置決めする位置決め手段と、を備え、前記駆動伝達部の前記第1駆動伝達手段と前記第2駆動伝達手段の連結部を前記位置決め手段の近傍としたことを特徴とするものである。
【0012】
また本発明は、前記第1及び第2駆動伝達手段はそれぞれ噛合するギアであることを特徴とするものである。
【0013】
また本発明は、前記第2駆動連結手段は前記移動手段に一体的に設けられた扇ギアであることを特徴とするものである。
【0014】
また本発明は、前記第1及び第2駆動伝達手段はカップリングであることを特徴とするものである。
【0015】
また本発明は、前記位置決め手段は、前記装置本体又は前記シート収納手段の一方に設けられた嵌合凸部と、前記装置本体又は前記シート収納手段の他方に設けられ、前記嵌合凸部と嵌合する嵌合穴とにより構成されることを特徴とするものである。
【0016】
また本発明は、画像形成装置において、シートに画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部にシートを給送する上記のいずれかに記載のシート給送装置とを備えたことを特徴とするものである。
【0017】
また本発明は、画像読取装置において、シートの画像を読み取る画像読取部と、前記画像読取部にシートを給送する上記のいずれかに記載のシート給送装置とを備えたことを特徴とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
【0019】
図1は本発明の実施の形態に係るシート給送装置を備えた画像形成装置の一例である複写機の概略構成を示す図である。
【0020】
同図において、1は複写機、1Aは複写機本体であり、この複写機本体1Aの上部には読取手段である読取装置1Bが、また中央部には像担持体である感光体ドラム12を備えた画像形成部1Cが、下部には給紙部1Dがそれぞれ設けられている。
【0021】
ここで、読取装置1Bは複写機本体1Aの上面に固定して設けられた透明ガラス板からなる原稿台2の所定位置に画像面を下向きにして載置され、原稿圧着板3により押圧固定された原稿Gに対し、光源4により光を照射した後、この光の反射光をミラー5〜7、レンズ11及びミラー8〜10を介して感光体ドラム12に画像露光するためのものである。なお、光源4及び反射ミラー5〜7は矢印a方向に所定の速度で移動して原稿Gを走査するようになっている。
【0022】
また、画像形成部1Cは読取装置1Bからの画像露光に応じて電子写真方式によってシートSに画像を形成するためのものであり、回転する感光体ドラム12の表面を一次帯電器13で一様に帯電すると共に、画像露光によって感光体ドラム上に静電潜像を形成し、この潜像を現像手段14でトナーにより現像してトナー画像を形成するようになっている。
【0023】
また、画像形成部1Cに普通紙やOHPシート等のシートSを給送する給紙部1Dは、トナー画像の形成と同期するように、着脱可能な給紙カセット266、シートデッキ30,31或はマルチ給紙部74に収納されたシートSを選択的に給送した後、レジストローラ81により斜行を補正しつつ画像形成のタイミングに合わせて画像形成部1Cに給送するためのものである。
【0024】
そして、このような構成の複写機1では、画像形成の際は、まず原稿台2上にセットした原稿Gを読取装置1Bによって読み取ると共に、この読み取り情報に応じて画像形成部1Cの感光体ドラム表面にトナー画像を形成するようにしている。
【0025】
次に、このような感光体ドラム表面のトナー画像形成のタイミングに合わせて感光体ドラム12と転写帯電器19の間にシートSを搬送すると共に、転写帯電器19へのバイアス印加によって感光体ドラム12上に形成したトナー画像をシートSに転写するようにしている。なお、このようなトナー画像転写後、感光体ドラム12に残留したトナーはクリーニング手段26によって除去される。
【0026】
次に、このようにしてトナー画像が転写されたシートSは、分離帯電器20により感光体ドラム12から分離された後、搬送ベルト21によって定着手段である定着器22へ搬送され、この定着器22により、熱及び圧力が印加されてシート上にトナー画像が定着される。そして、最後に、このシートSは排出ローラ24によってシート排出トレイ25へと排出される。
【0027】
なお、本実施の形態に係る複写機1はシートSの両面に画像を形成する機能を有しており、シートSの表裏両面に画像を形成する場合には、上記のようにしてシートSの一方の面に画像を形成した後、不図示の排出フラッパを切り替えることによってシートSを再送パス51へ搬送し、さらにこの再送パス51でスイッチバックさせることで表裏反転させた後、再送ローラ52によって再度画像形成部1Cへ搬送して他方の面側に画像形成を行うようにしている。
【0028】
ところで、図2は給紙部1Dに設けられ、給紙カセット266に収納されたシートSを給送するためのシート給送装置1Eの構成を示す図である。
【0029】
同図において、263はシート収納手段である給紙カセット266に設けられ、シートSを積載する回動(移動)自在な中板、264は中板263を下から押し上げて上方回動させる回動(移動)手段である回動可能なリフタ板である。また、200は給紙カセット266の上方に設けられ、給紙カセット266に収納されたシートSを送り出す昇降可能なシート給送手段である給紙ローラ、201はフィードローラ、202はフィードローラ201と共に分離部を構成するリタードローラである。
【0030】
205は給紙ローラ200を回転可能に支持すると共にシート給送装置本体に回動自在に設けられた給紙ローラホルダであり、この給紙ローラホルダ205は後述するホルダ昇降アーム214によって下方から支持されている。
【0031】
そして、既述した画像形成動作の開始に伴ってCPU40(図1参照)により給紙動作が開始されると、給紙ローラホルダ205が下降して給紙ローラ200がシートSの最上面に当接し、給送を開始する。そして、このように給紙ローラ200により給送されたシートSは、フィードローラ201とリタードローラ202とにより構成される分離部により1枚ずつ分離され、この後、搬送ローラ対208,209によりレジストローラ81へと搬送される。
【0032】
図3は、このような構成のシート給送装置1Eの駆動展開図である。
【0033】
同図において、250は複写機本体1Aに固定されたシート給送装置の装置本体の一部を構成するフレームであり、このフレーム250には、給紙ローラホルダ205がフィードローラ201のフィードローラ軸233を介して上下方向に回動自在に取り付けられている。
【0034】
ここで、給紙ローラ200とフィードローラ201の外周部端部にはギア歯面が形成されており、これにより第1アイドラギア206を介してフィードローラ201から給紙ローラ200に回転駆動が伝達されるようになっている。また、フィードローラ201に対向して配設されているリタードローラ202はリタードローラ軸234に固定されたトルクリミッタ212を介してリタードローラ軸234に回転自在に取り付けられている。
【0035】
さらに、リタードローラ軸234は、リタードガイド252(図2参照)に回動自在に軸支されたリタードローラホルダ203に回転自在に軸支されている。ここで、このリタードローラホルダ203はリタードバネ204から付勢力を受けおり、これによりリタードローラ202がフィードローラ201に圧接し、シート搬送力が発生するようになっている。なお、221はリタードローラ軸234にカップリング213を介して駆動を伝達するためのリタードギアである。
【0036】
次に、このような構成のシート給送装置の駆動伝達経路について説明する。
【0037】
まず、モータ224により発生した駆動力は、第1減速ギア223に伝達された後、下流側の第2減速ギア222に伝達され、この第2減速ギア222は搬送ローラギア225を回転駆動し、さらにリタードギア221に駆動を伝達する。そして、リタードローラ221に伝達された駆動はカップリング213を介してリタードローラ軸234に伝達されると共に、回転方向を調節するための第2アイドラギア255、第3アイドラギア218に伝達される。
【0038】
さらに、この第3アイドラギア218は、欠歯部を有する後述するリフトアップ制御ギア216及びローラ制御ギア215に駆動を伝達し、リフトアップ制御ギア216は、給紙カセット内に積載されたシートSを給紙位置まで上昇させる後述するリフトアップ機構に駆動を伝達する。
【0039】
また、ローラ制御ギア215は、回転方向調整のための第4アイドラギア217、第5アイドラギア219に駆動を伝達し、この第5アイドラギア219は、フィードローラ軸233上に一体に固定されたフィードローラギア220に駆動を伝達し、これによりフィードローラ201及び給紙ローラ200が回転する。
【0040】
図4は、図3に示すシート給送装置を矢印方向から見た側面図であり、同図において、214は給紙ローラホルダ205を昇降させるホルダ昇降アームであり、このホルダ昇降アーム214はフレーム250に形成された軸250aに回転自在に保持されると共に、図中X方向に不図示のバネによって付勢されている。
【0041】
ここで、このホルダ昇降アーム214は、同図及び図5に示すようにローラ制御ギア215に設けられたカム部215aによって昇降するようになっている。なお、このローラ制御ギア215は、このカム部215aの他、ローラ制御ギア215の一方の側面図である図6の(a)に示す欠歯部を有し第4アイドラギア217へ駆動を出力するための出力ギア部215cと、ソレノイド232の爪部232aと係合し、ローラ制御ギア215の回転を制御するための爪部215dと、ローラ制御ギア215の他方の側面図である(b)に示す欠歯部を有し第3アイドラギア218からの駆動を入力するための入力ギア部215bとで構成される。
【0042】
なお、ローラ制御ギア215の欠歯部には対向する第4アイドラギア217、および第3アイドラギア218との噛合時の衝撃を吸収するための弾性部がそれぞれ設けられている。
【0043】
そして、このような構成のローラ制御ギア215が回転すると、ホルダ昇降アーム214はX方向に不図示のバネによって付勢され、ローラ制御ギア215のカム部215aに当接していることから、カム部215aのカムプロフィールに合わせて制御され、上下方向に移動する。ここで、給紙ローラホルダ205に一体に形成されている昇降制御棒部205aはホルダ昇降アーム214に当接しており、このようにホルダ昇降アーム214が上下動すると、これに連動して給紙ローラホルダ205も上下動する。
【0044】
次に、このような構成のシート給送装置のシート送り出し動作を図7に示すタイミングチャートを用いて説明する。
【0045】
同図のT1において給紙動作が開始され、これによりモータ224の回転が開始されると共に、この後、T2においてソレノイド232が所定期間(T=T4−T2sec)通電されると、ソレノイド232の爪232aが引かれ、ローラ制御ギア215の爪部215dから離間する。
【0046】
これにより、これまで図8の(a)に示す待機状態あったローラ制御ギア215は、第3アイドラギア218から入力ギア部215bに伝達される駆動により図8の(b)に示すように矢印方向に回転し、このローラ制御ギア215の回転に伴いホルダ昇降アーム214が反時計回り(CCW)方向に揺動(下降)する。また、このホルダ昇降アーム214の下降に伴って給紙ローラホルダ205が下降し、この後、ホルダ昇降アーム214が最下点まで移動すると、給紙ローラ200がシートに着地する。
【0047】
そして、このようにホルダ昇降アーム214が最下点まで移動するT3において、図9の(a)に示すようにローラ制御ギア215の出力ギア部215cが第4アイドラギア217と噛合い、駆動が伝達される。さらに、この第4アイドラギア217が第5アイドラギア219と噛合うことにより、フィードローラギア220を介してフィードローラ201と給紙ローラ200が駆動され、シートの搬送を開始する。
【0048】
次に、T5において、給紙ローラ200がシートSをフィードローラ201より下流まで搬送したところで、ローラ制御ギア215のカム部215aにより、図9の(b)に示すようにホルダ昇降アーム214が時計回り(CW)方向に揺動(上昇)する。これにより、給紙ローラホルダ205が上昇し、これに伴い給紙ローラ200はシートから離間して待機位置まで上昇する。
【0049】
なお、この後、図10の(a)に示すようにフィードローラ201とリタードローラ202によってシートSは下流にある搬送ローラ対208,209により搬送される。また、ローラ制御ギア215は、1回転すると、次のシート給送動作が開始されるT6の前に、図10の(b)に示すようにソレノイド232の爪232aにローラ制御ギア215の爪部215dが係合して初期位置に待機する。
【0050】
ここで、ローラ制御ギア215の出力ギア部215cの歯数をM、フィードローラギア220の歯数をN、フィードローラ201の直径をRとすると、搬送量Lは、
L=πR×(M/N)・・・・・・・・(式1)
となる。
【0051】
また、給紙カセット266に積載されているシートSの先端から、搬送ローラ208にいたるまでの距離をL1とするならば、
L1<Lを満たさなければならず、式1より
M/N > πR/L1・・・・・・・・(式2)
を満たすように歯数MおよびNを設定している。
【0052】
次に、中板263をリフタ板264を介して上昇させるリフトアップ機構について説明する。
【0053】
リフトアップ機構は、図3に示すリフトアップ制御ギア216と、図4に示すロック爪230によって1方向に回転が規制されているラチェットギア229と、ラチェットギア229を回転させるリフトアップ爪228がフレーム250に配設されている。なお、このラチェットギア229は、後述するリフタ板264に設けられた扇ギアと噛合うギア部229bを備えている。
【0054】
ここで、リフトアップ制御ギア216は、図3及び図5に示すようにローラ制御ギア215と同軸上に設けられると共に、図5及び図11に示すようにリフトアップ制御ギア216を回転させるための欠歯部を有する駆動入力ギア216aと、ホルダ昇降アーム214の回転軸250aと同軸上に回転自在に取り付けられ、Y方向に不図示のバネによって付勢されているリフトアップアーム213の一端と係合し、リフトアップ制御ギア216の回転を制御するための爪部216c、リフトアップ爪228を半径方向に移動させるための第1カム部216b及びリフトアップ爪228を周方向に揺動させるための第2カム部216dとで構成される。
【0055】
また、リフトアップ爪228は、フレーム250に形成された軸250bが挿通される長穴228aと、リフトアップ制御ギア216の第1カム部216bと当接する第1当接部228bと、第2カム部216dと当接する第2当接部228cとを備えており、これによりリフトアップ制御ギア216の回転に伴って半径方向および周方向への動作が可能となっている。
【0056】
なお、リフトアップ爪228はバネ260によってY方向に付勢されており、これによりリフトアップ制御ギア216が回転中、リフトアップ爪228はリフトアップ制御ギア216の第1及び第2カム216b,216dに当接し、かつリフトアップ終了後、図4に示す初期待機位置に待避するようになっている。
【0057】
次に、このようなリフトアップ制御ギア216の動作について説明する。
【0058】
給紙動作が開始され、給紙ローラホルダ205が図12の(a)に示す初期位置から下降を始め、給紙ローラホルダ205の昇降制御棒部205aが所定の位置まで下降すると、同図の(b)に示すようにリフトアップアーム213は昇降制御棒部205aにより押し下げられる。これにより、リフトアップアーム213と、リフトアップ制御ギア216のカム216cとの係止が解除され、不図示のバネによってCCW方向に付勢されているリフトアップ制御ギア216が回転を開始する。
【0059】
そして、このようにリフトアップ制御ギア216が回転を開始すると、リフトアップ制御ギア216の第1カム216bがリフトアップ爪228に形成された第1押圧部228bを横方向に押圧し、これによりリフトアップ爪228は軸250bと長穴228aとにより、図13の(a)に示す位置から押し上げられ、同図の(b)に示すように、ラチェットギア229の歯面229aまで移動する。
【0060】
この後、さらにリフトアップ制御ギア216が回転すると、第1カム216bはリフトアップ爪228aをさらに押し上げ、かつ第2カム216dが第2押圧部228cを下方に押圧する。これにより、リフトアップ爪228は時計周り(CW)方向の回転が与えられ、図14の(a)に示すようにラチェットギア229を反時計(CCW)方向に回転させる。そして、このようなラチェットギア229の回転により、ロック爪230が1歯乗り越えるようになる。
【0061】
なお、ロック爪230がラチェットギア229の1歯を乗り越えたところで、リフトアップ爪228は同図の(b)の矢印に示すように初期位置の方向に戻る。また、リフトアップ制御ギア216が1回転すると、爪部216dにリフトアップアーム218が係合し、リフトアップ制御ギア216も待機状態に戻る。
【0062】
次に、給紙カセット226とリフトアップ機構の接続部について説明する。
【0063】
図4に示すようにラチェットギア229はラチェット部229aと歯車部229bとで構成され、フレーム250と給紙駆動側板251(図3参照)によって軸支されている。そして、このラチェットギア229の歯車部229bは図15に示すようにフレーム250の側壁から給紙カセット側に突出している。なお、同図に示すように、このフレーム250の側壁には、先端部にテーパーが形成されている嵌合凸部である位置決めボス250cが突設されている。
【0064】
一方給紙カセット266は、図16に示すようにカセット本体266Aと、シートSのシート搬送方向に対して直交する幅方向の位置を規制する対抗配置されたサイド規制板261,261、シートSの後端を規制する後端規制板262、及び既述した中板263及び中板263を所定の高さまで持ち上げるリフタ板264が設けられている。
【0065】
ここで、リフタ板264には、フレーム250から突出した装置本体側の第1駆動伝達手段であるラチェットギア229の歯車229bと噛合う、シート収納手段側の第2駆動伝達手段である扇ギア265が設けられ、ラチェットギア229の回転に伴って扇ギア265が回転すると、リフタ板264も一体に上方回動し、これに伴い中板263も上方回動するようになっている。
【0066】
なお、本実施の形態において、この扇ギア265とラチェットギア229(の歯車229b)とにより、リフタ板264を駆動するための駆動手段であるモータ224の駆動をリフタ板264に伝達する駆動伝達部が構成される。
【0067】
また、カセット本体266Aの扇ギア265近傍の側壁面には図17に示すようにフレーム250上のボス250cと勘合し、給紙カセット266のフレーム250に対する位置決めを行う位置決め手段を、ボス250cと共に構成する勘合穴266aが形成されている。
【0068】
そして、図18に示すように、給紙カセット266が不図示のシート給送装置本体に設けられた収納空間P内に幅方向に挿入されると、まずボス250cが勘合穴266aに勘合し、その後扇ギア265とラチェットギア229の歯車229bとが噛合う。この後、既述したようにリフトアップ制御ギア216の回転に伴ってラチェットギア229が回転すると、扇ギア265が回転し、これによりリフタ板264が上方回動してシートSを積載している中板263を給紙位置まで持ち上げる。
【0069】
ここで、このように位置決め用のボス250cをシート給送装置1Eのフレーム250に、またボス250cと勘合する勘合穴266aを給紙カセット266にそれぞれ形成し、さらにこのボス250cと勘合穴266aとの嵌合部の近傍で扇ギア265とラチェットギア229とを噛合させることにより、即ち扇ギア265とラチェットギア229との噛合部(連結部)を、位置精度の高いボス250cと勘合穴266aとの嵌合部の近傍とすることにより、扇ギア265とラチェットギア229とのバックラッシュ精度が保証される。これにより、歯飛びの発生を防ぐことができ、良好な駆動伝達効率を確保することができる。
【0070】
なお、本実施の形態においては、フレーム250にボス250cを、給紙カセット266に勘合穴266aを設けた場合について述べたが、本発明はこれに限らず、フレーム250に勘合穴266aを、給紙カセット266にボス250cを設けるようにしても良い。さらに、ラチェットギア229の軸に位置決めボスもしくは勘合穴を設けても良いことは言うまでもない。
【0071】
さらにまた、これまでは第1及び第2駆動伝達手段をそれぞれギアとした場合について述べてきたが、本発明はこれに限らず第1及び第2駆動伝達手段をカップリングにて構成するようにした場合でも、カップリングの連結部を、位置精度の高い位置決め手段の近傍とすることにより、カップリング間のバックラッシュ精度が保証される。これにより、良好な駆動伝達効率を確保することができる。
【0072】
また、これまでの説明においては、本発明に係るシート給送装置を画像形成装置に設けた場合について述べてきたが、本発明はこれに限らず、本発明に係るシート給送装置をシート(原稿)の画像を読み取る画像読取部を備えた画像読取装置に設けるようにしても良い。
【0073】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のように、駆動手段からの駆動を移動手段に伝達する駆動伝達部の装置本体側の第1駆動伝達手段とシート収納手段側の第2駆動伝達手段の連結部を、シート収納手段を装着する際、シート収納手段を装置本体に位置決めする位置決め手段の近傍とすることにより、良好な駆動伝達効率を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るシート給送装置を備えた画像形成装置の一例である複写機の概略構成を示す図。
【図2】上記シート給送装置の構成を示す図。
【図3】上記シート給送装置の駆動展開図。
【図4】上記シート給送装置の背面図。
【図5】上記シート給送装置のローラ制御ギアとリフトアップ制御ギアの側面図。
【図6】上記ローラ制御ギアの構成を説明する図。
【図7】上記シート給送装置の給紙動作のタイミングチャート。
【図8】上記シート給送装置の給紙動作を説明する第1の図。
【図9】上記シート給送装置の給紙動作を説明する第2の図。
【図10】上記シート給送装置の給紙動作を説明する第3の図。
【図11】上記シート給送装置のリフトアップ制御ギアの構成を説明する図。
【図12】上記シート給送装置の給紙カセットに設けられたリフタ板を上昇させる動作を説明する第1の図。
【図13】上記リフタ板を上昇させる動作を説明する第2の図。
【図14】上記リフタ板を上昇させる動作を説明する第3の図。
【図15】上記シート給送装置のフレームの側面図。
【図16】上記シート給送装置の給紙カセットの斜視図。
【図17】図16のA方向矢視図。
【図18】上記給紙カセットをシート給送装置に装着する際の状態を示す上視図。
【符号の説明】
1     複写機
1C    画像形成部
1E    シート給送装置
200   給紙ローラ
215   ローラ制御ギア
216   リフトアップ制御ギア
224   モータ
229   ラチェットギア
232   ソレノイド
250   フレーム
250c  ボス
263   中板
264   リフタ板
265   扇ギア
266   給紙カセット
266a  勘合穴
S     シート

Claims (7)

  1. 装置本体に着脱自在に装着されたシート収納手段に収納されたシートをシート給送手段により送り出すシート給送装置において、
    前記シート収納手段に移動自在に設けられ、前記シートが載置される中板と、前記中板を前記シート給送手段によるシート送り出しが可能な位置に移動させる移動手段と、
    前記移動手段を駆動するための駆動手段と、
    前記駆動手段の駆動を伝達する装置本体側に設けられた第1駆動伝達手段と、前記シート収納手段が装着されたとき第1駆動伝達手段と連結し、該第1駆動伝達手段からの駆動を前記移動手段に伝達するシート収納手段側の第2駆動伝達手段とを備えた駆動伝達部と、
    前記シート収納手段を装着する際、該シート収納手段を前記装置本体に位置決めする位置決め手段と、
    を備え、
    前記駆動伝達部の前記第1駆動伝達手段と前記第2駆動伝達手段の連結部を前記位置決め手段の近傍としたことを特徴とするシート給送装置。
  2. 前記第1及び第2駆動伝達手段はそれぞれ噛合するギアであることを特徴とする請求項1記載のシート給送装置。
  3. 前記第2駆動連結手段は前記移動手段に一体的に設けられた扇ギアであることを特徴とする請求項2記載のシート給送装置。
  4. 前記第1及び第2駆動伝達手段はカップリングであることを特徴とする請求項1記載のシート給送装置。
  5. 前記位置決め手段は、前記装置本体又は前記シート収納手段の一方に設けられた嵌合凸部と、前記装置本体又は前記シート収納手段の他方に設けられ、前記嵌合凸部と嵌合する嵌合穴とにより構成されることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のシート給送装置。
  6. シートに画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部にシートを給送する前記請求項1乃至5のいずれか1項に記載のシート給送装置とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  7. シートの画像を読み取る画像読取部と、前記画像読取部にシートを給送する前記請求項1乃至5のいずれか1項に記載のシート給送装置とを備えたことを特徴とする画像読取装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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