JP2004123269A - 連続シート貼着装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エスカレータ又は移動歩道のハンドレールに、これの天面及び側面を覆う帯状の連続シートを速やかに、しかも確実に貼着し得る装置を提供する。
【解決手段】シート保持ロール4、裏紙巻き取りロール5、押し付けローラ6及びガイド手段7を備える台座3を、支持アーム30,30先端の吸盤31,31により、エスカレータ又は移動歩道の側板1に固定支持する。シート保持ロール4から引き出した連続シート4aを押し付けローラ6とハンドレール2の天面との間に挾持し、ハンドレール2の移動により引き出しつつ押し付けて貼着し、更に、押し付けローラ6の下流側に位置するガイド手段7により、連続シート4aの両側縁を折り曲げつつ案内し、ハンドレール2の側面に貼着する。裏紙巻き取りロール5は、シート保持ロール4からの伝動により回転し、連続シート4aの引き出しに伴ってこれの貼着面から剥離された裏紙5aを巻き取る。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エスカレータ又は移動歩道のハンドレールに、表面を保護し、また広告、案内等の表示を行わせるために帯状の連続シートを貼着せしめるべく用いられる連続シート貼着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、駅、空港等の公共施設、百貨店、スーパーマーケット等の大型量販店において、利用者の移動手段として広く設置されているエスカレータ又は移動歩道は、幅方向両側の側板の周縁に、これに沿って移動し、手すりとして使用されるハンドレールを備えている。このハンドレールは、表面を樹脂材料のコーティング膜により被覆し、汚れの付着、疵の発生を防止するようにしている。
【0003】
また近年においては、ハンドレールの天面に、文字又は図形パターンが形成された表示シールを貼り付け、行先表示、各種の広告表示のために利用することが提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
【0004】
また、ハンドレールの本体天面に各種の表示を行い、樹脂材料のコーティング膜により被覆することも提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
実開昭61−59274号公報
【特許文献2】
実開昭63−162777号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ハンドレールの天面に貼り付けられた表示シールは、例えば、利用者による把持の繰り返し、駆動用の転動輪との摩擦等の外的要因により剥がれる虞れがあり、美観を損なうと共に、剥がれにより露出した貼着面を把持した利用者に不快感を与えるという問題があった。
【0007】
この問題は、表示面を樹脂コーティングする構成により解消されるが、この場合、表示内容の変更が困難であり、この変更のために、コーティング設備を備えるメンテナンス工場等へのハンドレールの持ち込み、ハンドレール全体の交換を強いられることとなる。
【0008】
また以上の問題を解消するため、一面を貼着面とした帯状の連続シートをハンドレールの全長に貼着することが考えられる。このような連続シートは、ハンドレールの天面から両側面に亘って貼着することにより剥がれの発生を有効に防止することができる上、表面保護のためのコーティング膜の代用となり、更には、貼り替えにより表示内容の変更に対応することが可能である。
【0009】
しかしながら、以上の如き連続シートの貼着作業をエスカレータ又は移動歩道の設置現場において行うには、熟練した作業者によっても多大の手間を要し、剥がし作業を含めた貼り替え作業に、1基当り数時間の作業時間を要することさえあって、頻繁な表示内容の変更要求に応えることは困難であった。
【0010】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、エスカレータ又は移動歩道の設置現場に簡易に取り付けて使用することができ、ハンドレールの天面及び両側面に帯状の連続シートを、該ハンドレールの移動を利用して、速やかにしかも確実に貼着することができる連続シート貼着装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1発明に係る連続シート貼着装置は、エスカレータ又は移動歩道の側板周縁に沿って移動するハンドレールの表面に帯状の連続シートを、該連続シートの一面の貼着面を介して貼着せしめる装置であって、前記側板への固定により、前記ハンドレールの天面に対向するように支持される台座上に、前記連続シートを巻回保持し、軸回りに回転可能に枢支されたシート保持ロールと、該シート保持ロールから引き出される連続シートを前記ハンドレールの天面との間に挾持し、該ハンドレールの移動に応じて連続的に引き出しつつ前記天面に押し付け、該天面に貼着せしめる押し付け手段とを備えることを特徴とする。
【0012】
本発明においては、シート保持ロール及び押し付け手段を備える台座を、エスカレータ又は移動歩道の側板に固定し、対象となるハンドレールの天面に対向するように支持させ、シート保持ロールから引き出した連続シートの先端を、ハンドレールの天面と押し付け手段との間に挾持せしめた後、エスカレータ又は移動歩道を運転してハンドレールを移動させ、押し付け手段によりハンドレールの天面に連続シートを押し付け、シート保持ロールから連続的に引き出しつつハンドレールの天面に押し付けて貼着せしめる。貼着作業は、ハンドレールの全周に連続して貼着する場合であっても、側板の周縁に沿ってハンドレールが一回転する間に完了し、短時間の作業により連続シートの貼着が可能となる。
【0013】
本発明の第2発明に係る連続シート貼着装置は、前記ハンドレールの天面及び両側面を覆い得る幅を有する連続シートを用いており、前記押し付け手段に並設され、該押し付け手段により貼着された前記連続シートの両側部を、前記ハンドレールの移動に応じて折り曲げつつ案内し、該ハンドレールの両側面に貼着せしめるガイド手段を備えることを特徴とする。
【0014】
第2発明においては、ハンドレールの天面及び両側面を覆い得る幅を有する連続シートを用い、幅方向の中央部を押し付け手段によりハンドレールの天面に押し付けて貼着し、余された両側部を、ハンドレールの更なる移動により押し付け手段の下流側に並設されたガイド手段に導き、このガイド手段により徐々に折り曲げつつ案内して、ハンドレールの両側面に押し付けて貼着せしめる。これにより、ハンドレールの全面が連続シートによって覆われ、疵つき、汚れの付着を効果的に防止することができる。
【0015】
本発明の第3発明に係る連続シート貼着装置は、前記シート保持ロールと略平行をなす軸回りに回転可能に前記台座に枢支され、前記シート保持ロールから引き出される連続シートの貼着面から剥離された裏紙を巻き取る裏紙巻き取りロールと、前記連続シートの引き出しに応じた前記シート保持ロールの回転を前記裏紙巻き取りロールに伝動する伝動手段とを備えることを特徴とする。
【0016】
第3発明においては、シート保持ロールと略平行な軸回りに回転する裏紙巻き取りロールを更に備え、連続シートの引き出しに伴って生じるシート保持ロールの回転を伝動手段を介して裏紙巻き取りロールに伝える構成とし、シート保持ロールから引き出される連続シートの貼着面から剥離させた裏紙を裏紙巻き取りロールに巻き掛け、シート保持ロールと共に回転する裏紙巻き取りロールに巻き取って回収する。
【0017】
本発明の第4発明に係る連続シート貼着装置は、第1〜第3発明における押し付け手段が、前記ハンドレールの天面に転接し、該天面との間に前記連続シートを挾持するローラを備えることを特徴とする。
【0018】
第4発明においては、シート保持ロールから引き出された連続シートをハンドレールの天面に押し付ける押し付け手段に、前記天面に転接するローラを備え、このローラの回転によりハンドレールとの間に挾持された連続シートを、前記天面に無理なく押し付けて確実に貼着する。
【0019】
また本発明の第5発明に係る連続シート貼着装置は、第2〜第4発明におけるガイド手段が、前記ハンドレールの両側面に対向配置され、前記両側面に向けて付勢された一対の支持板と、これらの支持板の前記両側面との対向部に、前記ハンドレールの移動方向下流側に向けて該ハンドレールの天面に対する傾倒角度を順次増大させて並設された複数のガイドローラとを備えることを特徴とする。
【0020】
第5発明においては、ハンドレールの両側面に夫々対向する一対の支持板に、ハンドレールの移動方向に、該ハンドレールの天面に対する傾倒角度を増して並設された複数のガイドローラを備え、これらのガイドローラを前記支持板の付勢によりハンドレールの両側面に押し付けて転動させ、押し付け手段によりハンドレールの天面に貼着された連続シートの両側縁を複数のガイドローラに順次受け渡し、夫々のガイドローラの傾倒角度の増加によって徐々に折り曲げ、各ガイドローラの転動によりハンドレールの側面に無理なく押し付けて確実に貼着する。
【0021】
更に本発明の第6発明に係る連続シート貼着装置は、第1〜第5発明における連続シートが、表面からの視認可能に形成された文字又は図形パターンを備えることを特徴とする。
【0022】
第6発明においては、文字又は図形パターンが形成された連続シートを用い、この連続シートが貼着されたハンドレールを、行先表示、広告表示等の各種の表示のために利用する。前記文字又は図形パターンは、連続シートの表面に形成してもよく、透明又は半透明の連続シートを用いた場合には、裏面、即ち、貼着面に形成してもよい。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。図1は、本発明に係る連続シート貼着装置の概略構成を示す側面図、図2は、図1のII−II線による矢視図である。
【0024】
図中1は、エスカレータ又は移動歩道の側板、2は、側板1の周縁に巻回保持され、該周縁に沿って移動するハンドレールであり、本発明に係る連続シート貼着装置は、側板1への後述の如き固定により、図示の如く、ハンドレール2の上部を跨ぐように支持された台座3上に、シート保持ロール4、裏紙巻き取りロール5、押し付けローラ(押し付け手段)6及びガイド手段7を備えて構成されている。
【0025】
ハンドレール2の天面と対向する台座3の下面には、長手方向に離隔した位置に下方に向けて2本の支持アーム30,30が突設されており、これらの先端には固定手段としての吸盤31,31が取付けてある。
【0026】
図2には、一方の支持アーム30及び吸盤31の構成が示されている。図示の如く支持アーム30の中途部には、台座3の長手方向に沿う軸回りに屈曲自在な関節32が設けられており、支持アーム3先端の吸盤31は、関節32と平行をなす軸回りに揺動自在に支持された座板33に内蔵されている。
【0027】
他方の支持アーム30及び吸盤31も同一の構成を備えており、台座3は、関節32及び座板33の角度調整によりエスカレータ又は移動歩道の側板1に正対せしめた吸盤31を前記側板1に押し付けて吸着させ、図1に示す如く、ハンドレール2の天面と略平行をなして対向し、該ハンドレール2の進行方向に長手方向を沿わせて支持されている。なおハンドレール2の進行方向は、図1中に白抜矢符により示してある。
【0028】
また台座3の下面には、位置調整ローラ34,34が、長手方向の両端部近傍に下方に向けて突設されている。図2には、一方の位置調整ローラ34の構成が2点鎖線により示されている。位置調整ローラ34は、台座3の下面と直交する軸回りに回転可能なローラであり、図示の如く、台座3の幅方向に位置変更可能な支持ブロック35に基部を支持させ、幅方向に一対備えられており、これらをハンドレール2の両側面を挾持するように転接させることにより、ハンドレール2に対する台座3の幅方向の位置調整を行い得るようにしてある。
【0029】
他方の位置調整ローラ34も同一の構成を備えており、台座3は、長手方向両端部に設けた位置調整ローラ34,34の作用により、ハンドレール2の幅方向の中央に、全長に亘って正対するように位置決めされる。
【0030】
以上の如く固定支持される台座3の上部には、幅方向の一側に沿って上支持板36が立設されており、シート保持ロール4及び裏紙巻き取りロール5は、この上支持板36の側面に台座3と略平行に突設された各別の回転軸40,50に着脱自在に嵌着支持され、これらと一体回転するようになしてある。
【0031】
シート保持ロール4には、ハンドレール2に貼着される帯状の連続シート4aが巻回保持させてあり、該連続シート4aは、シート保持ロール4の回転に応じて繰り出されるようになしてある。裏紙巻き取りロール5には、予め貼着剤を塗布してなる連続シート4aの貼着面からシート保持ロール4からの繰り出しに伴って剥離される裏紙5aがセットされ、該裏紙5aは、裏紙巻き取りロール5の回転により巻き取られるようになしてある。
【0032】
図1に示す如く、シート保持ロール4の回転軸40と裏紙巻き取りロール5の回転軸50とは、ハンドレール2の移動方向に離隔して配設され、夫々に一体化された歯車41及び歯車51を備えており、これらの歯車41,51は、両者間に支持された相互に噛合する2つの中間歯車42,52に噛合させてある。これにより、回転軸40に支持されたシート保持ロール4と回転軸50に支持された裏紙巻き取りロール5とは、前記歯車41,42,52,51を介しての伝動により同時回転することが可能である。なお図1中には、歯車41,42,52,51を円板として略示している。
【0033】
図3は、裏紙巻き取りロール5の回転軸50に備えられたクラッチ機構の構成を略示する側断面図である。回転軸50は、上支持板36側の基端部近傍に円板形のストッパ板53を備え、また先端部近傍に前記ストッパ板53に対向する調節板54を備えており、これらのストッパ板53と調節板54との間には、図示の如く、外側に凸の湾曲形状を有する薄肉筒形のクラッチばね55が介装されている。
【0034】
調節板54は、回転軸50の先端部周面に形成されたねじ部に螺合されており、該ねじ部上での螺進により軸長方向位置を調節可能としてある。この位置調節がストッパ板53に近付く向けになされた場合、該ストッパ板53との間に介装されたクラッチばね55は、周面の湾曲程度を増して外径を増すように変形し、逆に、ストッパ板53から離れる向きになされた場合、前記クラッチばね55は、周面の湾曲程度を減じて外径を減じるように変形する。
【0035】
このような回転軸50への裏紙巻き取りロール5の取付けは、円筒形をなす裏紙巻き取りロール5をクラッチばね55に外嵌させつつ押し込み、図中に2点鎖線により示す如く、ストッパ板53に先端縁を当接させて行われる。このように取付けられた裏紙巻き取りロール5は、内面に弾接するクラッチばね55のばね力により回転方向に拘束せしめられ、この拘束下にて回転軸50と共に回転する。このような回転中、前記クラッチばね55の拘束力を上回る回転トルクが加わった場合、裏紙巻き取りロール5は、クラッチばね55との間の滑りを伴って空転することができる。
【0036】
このように、ストッパ板53、調節板54及びクラッチばね55を備えるクラッチ機構は、裏紙巻き取りロール5と回転軸50との一体回転を、所定の上限トルク下にて解除するトルクリミッタとして作用する。前述した調節板54の位置調節は、クラッチばね55の前述した変形により裏紙巻き取りロール5の拘束力を増減させ、前記上限トルクの設定を適宜に変更すべく行われる。
【0037】
前記台座3の下部には、幅方向の一側縁に沿って前記上支持板36に連続するように第1の下支持板37が突設され、また他側縁に沿って第1の下支持板37に対向する第2の下支持板38が突設されており、前記押し付けローラ6及びガイド手段7は、これら第1,第2の下支持板37,38間に、ハンドレール2の移動方向の前後に並べて配設されている。
【0038】
図1においては、押し付けローラ6及びガイド手段7を図示すべく、手前側に位置する第2の支持板38を省略してある。押し付けローラ6は、シート保持ロール4の下方に位置し、前記第1,第2の下支持板37,38間に台座3の幅方向に横架された支軸60により、軸回りでの回転自在に支持されている。
【0039】
図4は、押し付けローラ6の支持部近傍の横断面図である。押し付けローラ6の支軸60の両端部は、筒形をなす支持ブロック61,62に挿通支持されている。これらの支持ブロック61,62は、第1,第2の下支持板37,38の対向部位に形成された長孔63,64に夫々に挿通され、これらの長孔63,64に沿って上下方向に移動可能に案内されており、また第1,第2の下支持板37,38の内面に突設されたばね座65,66との間に介装された押しばね67,68により、下向き(台座3から離れる向き)に付勢されている。
【0040】
このように構成された押し付けローラ6は、前述の如く取付けられる台座3の下位置において、図4中に2点鎖線により示すエスカレータ又は移動歩道のハンドレール2の天面に対向し、押しばね67,68のばね力により前記天面に押し付けられ、この状態でハンドレール2が移動した場合、前記天面との間の摩擦により支軸60の軸回りに転動する。
【0041】
なお、この実施の形態においては、押しばね67,68のばね力により押し付けローラ6を押圧し、ハンドレール2の天面に押し付ける構成としてあるが、押し付けのための手段を設けず、台座3の取付け時に押し付けローラ6の位置を調整して、ハンドレール2の天面に適宜の押圧力にて押し付ける構成としてもよい。また押し付け手段は、図示の如き押し付けローラ6に限らず、平板状の押し付け板をハンドレール2の天面に押し付けた構成とすることも可能である。
【0042】
ガイド手段7は、以上の如き押し付けローラ6からハンドレール2の移動方向下流側に適長離れた位置に配設されている。図5は、ガイド手段7の配設部近傍の横断面図であり、ガイド手段7は、前記第1,第2の下支持板37,38間に台座3の幅方向に横架された支軸70により支持された幅方向に一対の支持板71,71を備えている。
【0043】
支持板71,71は、図5中に2点鎖線により示すエスカレータ又は移動歩道のハンドレール2の半部外形に対応する湾曲形状を有しており、前述した取付けにより台座3の下面に対向する前記ハンドレール2の両半部に湾曲面の内側を夫々対向させ、外側に突設された支持ブラケット72,72を前記支軸70に挿通して、該支軸70の軸長方向への移動自在に支持されている。支持ブラケット72,72と第1,第2の下支持板37,38との間には押しばね73,73が介装されており、支持板71,71は、支持ブラケット72,72を介して加わる押しばね73,73のばね力により、互いに接近する向きに付勢されている。
【0044】
支持板71,71の内面には、各複数(図においては5つ)のガイドローラ7a〜7eが、図1に示す如く、支持板71の長手方向、即ち、ハンドレール2の移動方向に略等長離隔して並設されている。なお図1においては、ガイドローラ7a〜7eの長手方向位置を図示するために、正面側の支持板71を透視して示してある。
【0045】
図5には、両端部に位置する2つのガイドローラ7a,7eを支持部と共に実線により示してあり、これらのローラ7a,7e、支持板71内面の該当位置に突設された支持ブラケット74,74に、夫々の軸回りに回転自在に枢支されている。これらのガイドローラ7a,7eの間に位置する3つのガイドローラ7b,7c,7dについては、図5中に夫々の位置のみが2点鎖線により示してあり、これらも前記ガイドローラ7a,7eと同様の支持ブラケット(図示せず)により、夫々の軸回りでの回転自在に枢支されている。
【0046】
以上の如きガイドローラ7a〜7eは、ハンドレール2の移動方向最上流側に位置するガイドローラ7aの回転軸が、ハンドレール2の天面と略平行をなし、最下流側に位置するガイドローラ7eの回転軸が、ハンドレール2の同側の側面と平行をすように取付けられ、これらの間の3つのガイドローラ7b,7c,7dは、これらのの回転軸が、ガイドローラ7aとガイドローラ7eとの間にて段階的に角度変化し、ハンドレール2の天面に対する傾倒角度がハンドレール2の移動方向下流側に向けて順次増大するように取付けてある。
【0047】
このように構成されたガイド手段7は、前述の如く取付けられる台座3の下位置において、一対の支持板71,71の間にエスカレータ又は移動歩道のハンドレール2を受容し、これらの支持板71,71の内面に並設されたガイドローラ7a〜7eは、支持板71,71を介して加わる押しばね73,73のばね力によりハンドレール2に押し付けられる。このとき、前述した傾倒角度の設定により、ガイドローラ7a〜7eの押し付けは、ハンドレール2の移動方向の上流側から下流側に向けて、該ハンドレール2の天面から側面へと段階的に移行するようになされ、これらのガイドローラ7a〜7eは、ハンドレール2の移動に応じて、夫々の押し付け面との間の摩擦により夫々の軸回りに転動する。
【0048】
なお、この実施の形態においては、台座3の幅方向に支持板71,71を押圧する押しばね73,73のばね力により、夫々の支持板71,71の内面のガイドローラ7a〜7eをハンドレール2に押し付ける構成としてあるが、ガイドローラ7a〜7eの支持部に支軸と略直交する向きに付勢する付勢手段を付設し、これらによりガイドローラ7a〜7eを各別に押し付ける構成としてもよく、また、押し付けのための手段を設けず、台座3の取付け時に支持板71,71の位置を調整して、夫々の内面のガイドローラ7a〜7eをハンドレール2に当接させる構成としてもよい。更には、ガイドローラ7a〜7eを設けず、支持板71,71の内面をハンドレール2の表面に、移動方向に角度を変えつつ当接させる構成とすることも可能である。
【0049】
以上の如く構成された本発明に係る連続シート貼着装置は、対象となるエスカレータ又は移動歩道の側板1に前述の如く固定し、連続シート4aを巻回保持するシート保持ロール4を回転軸40に、裏紙巻き取りロール5を回転軸50に夫々取付け、シート保持ロール4から引き出した連続シート4aの先端を下方に導き、ハンドレール2の天面と押し付けローラ6との間に貼着面を下として挾持させると共に、シート保持ロール4の外周部において連続シート4aの剥離させた裏紙5aの先端を裏紙巻き取りロール5の周面に巻き掛け、図示しない係止部に係止した後、エスカレータ又は移動歩道を運転し、図1中に白抜矢符にて示す向きにハンドレール2を移動させて使用される。
【0050】
このようなハンドレール2の移動により、押し付けローラ6との間に挾持された連続シート4aは、貼着面を介して押し付けられるハンドレール2の天面に貼着され、該ハンドレールの2の移動に伴って下流側に向けて移動する。この移動力は、押し付け部位に後続する連続シート4aを介してシート保持ロール4に加えられ、該シート保持ロール4が回転し、連続シート4aは連続して引き出されつつハンドレール2の天面に貼着される。
【0051】
この貼着は、ハンドレール2の天面に転接する押し付けローラ6により、連続シート4aに過大な張力を加えることなく確実になされ、この効果は、前述の如く押しばね67,68を設けることにより助長される。
【0052】
このようなシート保持ロール4の回転は、歯車41,42,52,51を介して裏紙巻き取りロール5に伝動され、該裏紙巻き取りロール5が回転し、シート保持ロール4から引き出される連続シート4aの裏紙5aは、裏紙巻き取りロール5に巻き取られて回収される。ここで、裏紙巻き取りロール5の巻き取り速度は、これの周上での裏紙5aの巻き取り量の増加に伴って増大するが、巻き取り速度が増大した場合、裏紙巻き取りロール5には、シート保持ロール4との間での裏紙5aの張力の増加により回転トルクが加わり、この回転トルクの作用により前述したクラッチ機構が動作する。これにより裏紙巻き取りロール5は、回転軸50に対して滑り回転することとなり、巻き取り速度が略一定化されて裏紙5aの巻き取りは確実に行われる。
【0053】
図2に示す如くシート保持ロール4は、ハンドレール2よりも広幅であり、シート保持ロール4に保持された連続シート4aは、ハンドレール2の天面及び両側面を覆い得る幅を有している。前記押し付けローラ6による連続シート4aの貼着は、これの中央部をハンドレール2の天面に貼着すべくなされ、連続シート4aの両端縁は、ハンドレール2の更なる移動により、両側に張り出した状態でガイド手段7に送り込まれる。
【0054】
ガイド手段7は、ハンドレール2の両側に対向する支持板71,71の内面に、前述の如く傾倒角度を変えるガイドローラ7a〜7eを備えており、ハンドレール2の両側に張り出してガイド手段7に送り込まれる連続シート4aの両端縁は、前記ガイドローラ7a〜7eに順次転接し、夫々の傾斜に応じてハンドレール2の天面から両側面に倣うように徐々に折り曲げられ、該ハンドレール2の全面に貼着されることとなる。この貼着は、ハンドレール2の表面に転接するガイドローラ7a〜7eの作用により、連続シート4aに過大な張力を加えることなく確実になされ、この効果は、前記押しばね73,73による付勢により助長される。
【0055】
以上の動作によりガイド手段7を通過したハンドレール2には、その全面に連続シート4aが貼着された状態となり、ハンドレール2の全長に亘る連続シート4aの貼着は、側板1の周縁に沿ってハンドレール2が一回転する間に完了する。従って、エスカレータ又は移動歩道のハンドレール2に対する連続シート4aの貼着作業は、側板1への台座3の固定、シート保持ロール4及び裏紙巻き取りロール5の取付け、連続シート4a及び裏紙5aの初期セット等の準備作業に要する時間を加えても短時間にて終了し、また以上の作業に熟練を必要としない。
【0056】
連続シート4aは、特許文献1、2として提示した実開昭61−59274号公報、実開昭63−162777号公報に開示されているように、文字又は図形パターンが形成された連続シートとすることができ、これにより連続シート4aが貼着されたハンドレール2を、行先表示、広告表示等の各種の表示のために利用することが可能となる。前記文字又は図形パターンは、連続シート4aの表面に形成してもよく、透明又は半透明材料製の連続シート4aを用いた場合には、表面側からの透視が可能な連続シート4aの裏面、即ち、貼着面に形成してもよい。
【0057】
このように各種の表示のためのパターン形成がなされた連続シート4aを用いる場合であっても、本発明に係る連続シート貼着装置においては、速やかな貼着がなされることから、表示内容の変更のための連続シート4aの貼り替え要求に柔軟に対応することが可能となる。
【0058】
なお以上の実施の形態においては、貼着剤を予め塗布してなる貼着面を備え、この貼着面を裏紙5aにより覆ってある連続シート4aを用いる構成について述べたが、粘着剤が塗布されていない連続シート4aを用い、シート保持ロール4からの引き出し後、押し付けローラ6による押し付け位置の前の段階において、連続シート4aの一面又はハンドレール2の表面に粘着剤を塗布するようにしてもよい。この塗布は、押し付けローラ6に前置した塗布装置により行わせても、また人手により行わせてもよく、この場合、裏紙5aが存在しないことから、裏紙巻き取りロール5が不要となる。
【0059】
また以上の実施の形態においては、ハンドレール2の全長に亘って連続シート4aを貼着するようにしてあるが、本発明に係る連続シート貼着装置は、ハンドレール2の長さ方向の一部を余した貼着、長さ方向に断続する貼着等、適宜の貼着態様に適用し得ることは言うまでもない。
【0060】
【発明の効果】
以上詳述した如く本発明の第1発明に係る連続シート貼着装置においては、エスカレータ又は移動歩道のハンドレールの表面に帯状の連続シートを貼着する作業を、エスカレータ又は移動歩道の設置現場において、ハンドレールの移動を利用して速やかに、しかも簡易に実現することができる。
【0061】
また第2発明に係る連続シート貼着装置においては、ハンドレールの天面及び両側面を覆い得る広幅の連続シートを用い、また押し付け手段の下流側にガイド手段を備えた構成により、ハンドレールの略全面を覆う連続シートの貼着が可能となり、該連続シートによる、疵つきの発生、汚れの付着等の不具合を一層効果的に防止することができる。
【0062】
また第3発明に係る連続シート貼着装置においては、ハンドレールに貼着される連続シートの貼着面から剥離される裏紙を、シート保持ロールからの伝動により回転する裏紙巻き取りロールに巻き取る構成としたから、連続シートの貼着と共に裏紙の回収処理を行わせることができる。
【0063】
また第4、第5発明に係る連続シート貼着装置においては、ハンドレールの表面への連続シートの押し付けを、これに転接するローラにより行わせたから、連続シートに無理な力を加えることなく確実に貼着させることができる。
【0064】
更に第6発明に係る連続シート貼着装置においては、文字又は図形パターンが形成された連続シートを用いたから、エスカレータ又は移動歩道のハンドレールを各種の表示のために利用することが可能となり、またこの表示の変更に柔軟に対応することが可能となる等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る連続シート貼着装置の概略構成を示す側面図である。
【図2】図1のII−II線による矢視図である。
【図3】裏紙巻き取りロールの回転軸に備えられるクラッチ機構の構成を略示する側断面図である。
【図4】押し付けローラの支持部近傍の横断面図である。
【図5】ガイド手段の配設部近傍の横断面図である。
【符号の説明】
1  側板
2  ハンドレール
3  台座
4a  連続シート
4  シート保持ロール
5  裏紙巻き取りロール
5a  裏紙
6  押し付けローラ(押し付け手段)
7  ガイド手段
7a〜7e  ガイドローラ
41,42,51,52  歯車(伝動手段)
71  支持板

Claims (6)

  1. エスカレータ又は移動歩道の側板周縁に沿って移動するハンドレールの表面に帯状の連続シートを、該連続シートの一面の貼着面を介して貼着せしめる装置であって、
    前記側板への固定により、前記ハンドレールの天面に対向するように支持される台座上に、
    前記連続シートを巻回保持し、軸回りに回転可能に枢支されたシート保持ロールと、
    該シート保持ロールから引き出される連続シートを前記ハンドレールの天面との間に挾持し、該ハンドレールの移動に応じて連続的に引き出しつつ前記天面に押し付け、該天面に貼着せしめる押し付け手段と
    を備えることを特徴とする連続シート貼着装置。
  2. 前記ハンドレールの天面及び両側面を覆い得る幅を有する連続シートを用いており、
    前記押し付け手段に並設され、該押し付け手段により貼着された前記連続シートの両側部を、前記ハンドレールの移動に応じて折り曲げつつ案内し、該ハンドレールの両側面に貼着せしめるガイド手段を備える請求項1記載の連続シート貼着装置。
  3. 前記シート保持ロールと略平行をなす軸回りに回転可能に前記台座に枢支され、前記シート保持ロールから引き出される連続シートの貼着面から剥離された裏紙を巻き取る裏紙巻き取りロールと、
    前記連続シートの引き出しに応じた前記シート保持ロールの回転を前記裏紙巻き取りロールに伝動する伝動手段とを備える請求項1又は請求項2記載の連続シート貼着装置。
  4. 前記押し付け手段は、前記ハンドレールの天面に転接し、該天面との間に前記連続シートを挾持するローラを備える請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の連続シート貼着装置。
  5. 前記ガイド手段は、前記ハンドレールの両側面に対向配置され、前記両側面に向けて付勢された一対の支持板と、これらの支持板の前記両側面との対向部に、前記ハンドレールの移動方向下流側に向けて該ハンドレールの天面に対する傾倒角度を順次増大させて並設された複数のガイドローラとを備える請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の連続シート貼着装置。
  6. 前記連続シートは、表面からの視認可能に形成された文字又は図形パターンを備える請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の連続シート貼着装置。
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