JP2004123261A - 駅用エレベーターの案内装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】乗車駅で列車の車両に乗車する乗客(特に車いす利用者)が、降車駅のエレベーター付近に停止する車両に乗ることができるようにする。
【解決手段】車いす利用者28は乗車駅1のコンコース2を通って、エレベーター6に乗り込む。このエレベーター6のかご内には車いす専用操作盤がある。この操作盤のプラットホーム階のボタンを押すと、かごは上昇する。そして、行先駅名ボタンを押すと、中央制御装置のコンピュータはこの乗車駅1に到着する列車が、例えば降車駅15Nに到着したとき、降車駅15Nのエレベーター6に近い位置に停止する所定車両4aの位置を演算してエレベーター6のかご内の表示器に表示する。これで、かごからプラットホーム3に降りた乗客は、表示された乗車位置番号5の位置に停止する所定車両4aに乗ればよい。
【選択図】 図4
【解決手段】車いす利用者28は乗車駅1のコンコース2を通って、エレベーター6に乗り込む。このエレベーター6のかご内には車いす専用操作盤がある。この操作盤のプラットホーム階のボタンを押すと、かごは上昇する。そして、行先駅名ボタンを押すと、中央制御装置のコンピュータはこの乗車駅1に到着する列車が、例えば降車駅15Nに到着したとき、降車駅15Nのエレベーター6に近い位置に停止する所定車両4aの位置を演算してエレベーター6のかご内の表示器に表示する。これで、かごからプラットホーム3に降りた乗客は、表示された乗車位置番号5の位置に停止する所定車両4aに乗ればよい。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、駅のコンコースとプラットホームの間を昇降するエレベーターに設置される案内装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図6は従来の駅用エレベーターのプラットホームと車両及びエレベーターの関係位置を説明する図で、(A)は乗車駅、(B)は降車駅に対するものである。
図において、1は乗車駅のA駅、2は改札口(図示しない)へ通じるコンコース、3はプラットホーム、4はプラットホーム3に到着した列車、6はコンコース2とプラットホーム3の間を昇降するエレベーターである。
【0003】
従来の駅用エレベーターは上記のように構成され、車いす利用者28が、乗車駅1の例えばA駅で、改札口を入りコンコース2を通って、エレベーター6に乗ってプラットホーム3で降りたとする。そして、車いす利用者28はエレベーター6を降りた位置で列車4の到着を待ち、到着した列車4の車両4bに乗り込む。列車4が車いす利用者28の降車駅15Nの、例えばP駅に到着すれば、車両4bからプラットホーム3に降りる。そして、エレベーター6までの距離L2を移動した後、エレベーター6に乗り、改札口へ通じるコンコース2へ向かうことになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の駅用エレベーターでは、降車駅15Nで降りた車いす利用者28は、エレベーター6まで移動する必要があるため、不慣れな駅においてはエレベーターがどこにあるか分からず、車いす利用者28にとっては不安でもあり、また不慣れな駅で長い距離を移動することは煩わしいことでもあるという問題点がある。
【0005】
この発明は上記問題点を解消するためになされたもので、乗車駅で乗車する乗客が、降車駅のエレベーター付近に停止する車両に乗ることができるようにした駅用エレベーターの案内装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明の第1発明に係る駅用エレベーターの案内装置は、駅のコンコースとプラットホームの間を昇降するエレベーターにおいて、乗車駅の上記エレベーターのかご内に、上記乗車駅のプラットホームに到着する列車の所定車両への乗車位置を表示する乗車位置表示器を設け、上記所定車両は、上記列車が降車駅に到着したとき、この降車駅のコンコースとプラットホームの間を昇降するエレベーターの付近に停止する車両としたものである。
【0007】
また、第2発明に係る駅用エレベーターの案内装置は、駅のコンコースとプラットホームの間を昇降するエレベーターにおいて、乗車駅の上記エレベーターのかご内に、行先駅名ボタンと乗車位置表示器とを設け、各列車ごとに上記乗車駅のプラットホームに到着する列車の所定車両への乗車位置を演算する乗車位置演算手段と、上記演算された乗車位置を上記乗車位置表示器に表示する表示手段とを備え、上記所定車両は、操作された上記行先駅名ボタンが示す降車駅に上記列車が到着したとき、この降車駅のコンコースと、プラットホームの間を昇降するエレベーターの付近に停止する車両としたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1〜図5はこの発明の第1及び第2発明の一実施の形態を示す図で、図1は全体構成図、図2は図1の専用操作盤の正面図、図3はデータベースの内容図、図4はプラットホームと車両及びエレベーターの関係位置の説明図で、(A)は乗車駅、(B)は降車駅、図5は動作フローチャートであり、図中同一符号は同一部分を示す。
【0009】
図1〜図3において、1は乗車駅のA駅、2は改札口(図示しない)へ通じるコンコース、3はプラットホーム、4はプラットホーム3に到着した列車で、この実施の形態では8両編成の車両とする。5はプラットホーム3に表示された乗車位置番号で、車両の停止位置に合わせて▲1▼▲2▼▲3▼…と表示される。6はコンコース2とプラットホーム3を接続するエレベーター、6aはエレベーター6の昇降路、7は昇降路6aを昇降するかご、8はかご7内に設けられた車いす専用操作盤(以下単に専用操作盤という)で、図2に示すように行先駅名ボタン8a、コンコース階ボタン8b、プラットホーム階ボタン8c及びアナウンス装置8d等が配置されている。
【0010】
9は同じくかご7内に設けられ、車いす利用者に案内表示する表示器、10,11はそれぞれコンコース2及びプラットホーム3のエレベーター乗場に設置された車いす専用乗場ボタン(以下単に専用乗場ボタンという)、12は昇降路6aの上方に設置されたエレベーター機械室、13はエレベータの制御装置、14は制御装置13に付設され、制御信号を受発信する受発信装置、15A〜15Nは降車駅のB駅〜P駅であり、A駅1と同様に構成されている。
【0011】
21は総合管理センタ(図示しない)に設置され、全駅に対する案内装置を制御する中央制御装置、22は受発信装置14と回線23を介して接続された受発信装置、24はコンピュータで、一時記録部(RAM)24Aと、演算部(CPU)24Bと、データベース(ROM)24Cとを有している。25は時計装置である。
【0012】
なお、コンピュータ24のデータベース24Cには、図3にその一例を示すように、全駅について、
(1) 期日(曜日)と運行ダイヤ。
(2) 運行ダイヤと車両編成。
(3) 運行ダイヤに対応する停止位置等。
(4) プラットホーム3の乗降位置番号に対するエレベーター6の位置。
など、降車駅15A〜15Nにおいて、エレベーター6に近い位置に停止する車両を演算するために必要なテーブルが構築され、かつそれぞれのテーブルには必要なデータがあらかじめ登録されている。
【0013】
すなわち、降車駅15A〜15Nにおいて、エレベーター6に近い位置に停止する車両は、各列車ごとに定まるため、コンピュータ24に搭載するプログラム及び登録するデータは、以下を考慮して設定される。
(1) 平日の運行ダイヤと休日の運行ダイヤの区分。
(2) 何時何分発の列車は、○両編成で、○駅行き。
(3) 何時何分発は○両編成であるので、プラットホーム3の後ろ側に停止する。
(4) 何駅はエレベーター6がプラットホーム3の前端○mの位置にある。
【0014】
このように、乗車駅1と降車駅15A〜15Nのエレベーター6の位置、車両停止位置等、「降車駅15A〜15Nでエレベーター6に近い位置で降りるためには、乗車駅1のどの車両に乗ればよいか。」を演算するのに必要な条件を定めたテーブルを構築し、それぞれにデータを登録する。
また、演算部24Bには、期日と運行ダイヤごとの車両編成などの条件から、乗車駅1と降車駅15A〜15Nの条件を比較し、降車駅15A〜15Nでエレベーター6に近い位置で降りるための、乗車駅1における乗降車番号を演算するプログラム及び乗客案内のプログラムを搭載する。
【0015】
次に、この実施の形態の動作を図4及び図5を参照して説明する。
車いす利用者28が乗車駅1の改札口を入り、コンコース2を通り、エレベーター6の乗場に到着したとする。
ステップS1で車いす利用者28はコンコース2の専用乗場ボタン10を押す。ステップS2でエレベーター6の戸が開けばかご7に乗り込む。ステップS3で専用操作盤8のプラットホーム階ボタン8cを押すと、ステップS4でかご7は戸を閉めて走行を開始する。
【0016】
ステップS5では、搭載されているプログラムが動作し、行先駅名ボタン8aを押すことをアナウンス装置8dからアナウンスする。同時に表示器9に同様の指示を表示する。そして、ステップS6で行先駅名ボタン8aが押されたかを判断する。車いす利用者28が上記アナウンス及び表示に従って、例えば行先駅名ボタン8aのP駅のボタンを押すと、制御装置13で判断され、受発信装置12から回線23を介して中央制御装置21の受発信装置22を経由して、一時記録部24Aに記録される。
【0017】
そして、ステップS7で、時計装置25からの信号によって、期日、曜日及び時刻が判断されて、その時点におけるダイヤ編成が演算部24Bで演算され、行先駅15Nでエレベーター6に近い位置に対応する乗車駅1における乗車位置番号5が演算される。ステップS8でかご7内の表示器9に、「P駅のエレベーターは、当駅の乗車位置番号4番付近にあります。」と表示する。これで、車いす利用者28は、「指定された乗車位置番号4で乗ると、P駅で降りたとき便利である。」ことを知ることができる。
【0018】
ステップS9でかご7がプラットホーム階に到着した後、車いす利用者28はプラットホーム3に降りる。実際には、ダイヤによって車両編成が変化し、それに応じて乗車位置番号5が変わるので、上記かご7内の案内は、例えば「次の、何時何分の○駅行きは乗車位置番号○、その次の何時何分の○駅行きは乗車位置番号○」のように、案内や表示をすることが考えられる。
【0019】
ステップS10では、プラットホーム3に降りた車いす利用者28は、図4(A)に示すように、かご7内に表示されたプラットホーム3の乗車位置番号▲4▼まで、距離L1だけ移動する。ステップS11で列車4の到着を待ち、ステップS12で所定の列車4が到着すれば、ステップS13で、指定された乗車位置番号▲4▼の所定車両4aに乗り込む。ステップS14で目的のP駅へ到着すると、所定車両4aは図4(B)に示すように、エレベーター6に近い位置で停止する。ステップS15で所定車両4aから降りると、エレベーター6の乗場に向かう。
【0020】
なお、ステップS6で何らかの理由で車いす利用者28がアナウンスの指示に従わず、行先駅名ボタン8aを押さなかった場合は、ステップS16へ進み、かご7がプラットホーム3に到着するのを待つ。ステップS17でかご7がプラットホーム階3に到着すれば、ステップS17でかご7を降り、プラットホーム3で列車4の到着を待つ。そして、ステップS18で到着した列車4に乗り、ステップS14へ進む。この場合、指定された乗車位置番号▲4▼の所定車両4aに乗っていないので、エレベーター6までどれほどの距離に降りるかは、車いす利用者28には分からない。
【0021】
ここで、ステップS6,S7は乗車位置演算手段を、ステップS8は表示手段を構成している。
なお、上記実施の形態では、乗車駅1をA駅、降車駅15A〜15NをP駅として説明したが、いずれの駅間であっても同様である。
このようにして、期日、曜日及び時刻に係わらず、その日、その時のダイヤ編成に対応して、降車駅15A〜15Nでエレベーター6の付近に停止する所定車両4aの、乗車駅1における乗車位置番号5が演算され、乗車駅1のエレベーター6のかご7内に表示される。
【0022】
このため、車いす利用者28にとって、降車駅15A〜15Nのエレベーター6の位置が、あらかじめ乗車駅1で分かるので、安心感があり、乗車駅1で指定された乗車位置で乗れば、降車駅で降りた後、すぐエレベーター6に乗れるので便利である。また、降車駅15A〜15Nでエレベーター6まで長い距離がある場合でも、あらかじめ乗車駅1で余裕をもって移動しておくことができるため、降車駅15A〜15Nでエレベーター6への移動にまごつくことはない。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したとおりこの発明の第1発明では、降車駅でエレベーターの付近に停止する車両の、乗車駅における乗車位置を、乗車駅のエレベーターのかご内に表示するようにしたので、降車駅のエレベーターの位置があらかじめ乗車駅で分かり、乗車駅で指定された乗車位置で乗れば、降車駅で降りた後、すぐエレベーターに乗ることができ、便利なものとすることができる。
【0024】
また、第2発明では、降車駅でエレベーターの付近に停止する車両の乗車駅における乗車位置を演算し、これを乗車駅のエレベーターのかご内に表示するようにしたので、降車駅のエレベーターの位置があらかじめ乗車駅で分かり、乗車駅で指定された乗車位置で乗れば、降車駅で降りた後、すぐエレベーターに乗ることができ、便利なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1を示す全体構成図。
【図2】図1の専用操作盤の正面図。
【図3】図1のコンピュータのデータベースの内容図。
【図4】この発明の実施の形態1を示すプラットホームと車両及びエレベーターの関係位置説明図で、(A)は乗車駅、(B)は降車駅。
【図5】この発明の実施の形態1を示す動作フローチャート。
【図6】従来の駅用エレベーターのプラットホームと車両及びエレベーターの関係位置説明図で、(A)は乗車駅、(B)は降車駅。
【符号の説明】
1 乗車駅、 2 コンコース、 3 プラットホーム、 4 列車、4a 所定車両、 5 乗車位置番号、 6 エレベーター、 7 かご、 8 車いす専用操作盤、 8a 行先駅名ボタン、 9 表示器、 15A〜15N 降車駅、 21 中央制御装置、 24 コンピュータ、 24B 演算部、 24C データベース、 28 車いす利用者。
S6,S7 乗車位置演算手段、 S8 表示手段。
【発明の属する技術分野】
この発明は、駅のコンコースとプラットホームの間を昇降するエレベーターに設置される案内装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図6は従来の駅用エレベーターのプラットホームと車両及びエレベーターの関係位置を説明する図で、(A)は乗車駅、(B)は降車駅に対するものである。
図において、1は乗車駅のA駅、2は改札口(図示しない)へ通じるコンコース、3はプラットホーム、4はプラットホーム3に到着した列車、6はコンコース2とプラットホーム3の間を昇降するエレベーターである。
【0003】
従来の駅用エレベーターは上記のように構成され、車いす利用者28が、乗車駅1の例えばA駅で、改札口を入りコンコース2を通って、エレベーター6に乗ってプラットホーム3で降りたとする。そして、車いす利用者28はエレベーター6を降りた位置で列車4の到着を待ち、到着した列車4の車両4bに乗り込む。列車4が車いす利用者28の降車駅15Nの、例えばP駅に到着すれば、車両4bからプラットホーム3に降りる。そして、エレベーター6までの距離L2を移動した後、エレベーター6に乗り、改札口へ通じるコンコース2へ向かうことになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の駅用エレベーターでは、降車駅15Nで降りた車いす利用者28は、エレベーター6まで移動する必要があるため、不慣れな駅においてはエレベーターがどこにあるか分からず、車いす利用者28にとっては不安でもあり、また不慣れな駅で長い距離を移動することは煩わしいことでもあるという問題点がある。
【0005】
この発明は上記問題点を解消するためになされたもので、乗車駅で乗車する乗客が、降車駅のエレベーター付近に停止する車両に乗ることができるようにした駅用エレベーターの案内装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明の第1発明に係る駅用エレベーターの案内装置は、駅のコンコースとプラットホームの間を昇降するエレベーターにおいて、乗車駅の上記エレベーターのかご内に、上記乗車駅のプラットホームに到着する列車の所定車両への乗車位置を表示する乗車位置表示器を設け、上記所定車両は、上記列車が降車駅に到着したとき、この降車駅のコンコースとプラットホームの間を昇降するエレベーターの付近に停止する車両としたものである。
【0007】
また、第2発明に係る駅用エレベーターの案内装置は、駅のコンコースとプラットホームの間を昇降するエレベーターにおいて、乗車駅の上記エレベーターのかご内に、行先駅名ボタンと乗車位置表示器とを設け、各列車ごとに上記乗車駅のプラットホームに到着する列車の所定車両への乗車位置を演算する乗車位置演算手段と、上記演算された乗車位置を上記乗車位置表示器に表示する表示手段とを備え、上記所定車両は、操作された上記行先駅名ボタンが示す降車駅に上記列車が到着したとき、この降車駅のコンコースと、プラットホームの間を昇降するエレベーターの付近に停止する車両としたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1〜図5はこの発明の第1及び第2発明の一実施の形態を示す図で、図1は全体構成図、図2は図1の専用操作盤の正面図、図3はデータベースの内容図、図4はプラットホームと車両及びエレベーターの関係位置の説明図で、(A)は乗車駅、(B)は降車駅、図5は動作フローチャートであり、図中同一符号は同一部分を示す。
【0009】
図1〜図3において、1は乗車駅のA駅、2は改札口(図示しない)へ通じるコンコース、3はプラットホーム、4はプラットホーム3に到着した列車で、この実施の形態では8両編成の車両とする。5はプラットホーム3に表示された乗車位置番号で、車両の停止位置に合わせて▲1▼▲2▼▲3▼…と表示される。6はコンコース2とプラットホーム3を接続するエレベーター、6aはエレベーター6の昇降路、7は昇降路6aを昇降するかご、8はかご7内に設けられた車いす専用操作盤(以下単に専用操作盤という)で、図2に示すように行先駅名ボタン8a、コンコース階ボタン8b、プラットホーム階ボタン8c及びアナウンス装置8d等が配置されている。
【0010】
9は同じくかご7内に設けられ、車いす利用者に案内表示する表示器、10,11はそれぞれコンコース2及びプラットホーム3のエレベーター乗場に設置された車いす専用乗場ボタン(以下単に専用乗場ボタンという)、12は昇降路6aの上方に設置されたエレベーター機械室、13はエレベータの制御装置、14は制御装置13に付設され、制御信号を受発信する受発信装置、15A〜15Nは降車駅のB駅〜P駅であり、A駅1と同様に構成されている。
【0011】
21は総合管理センタ(図示しない)に設置され、全駅に対する案内装置を制御する中央制御装置、22は受発信装置14と回線23を介して接続された受発信装置、24はコンピュータで、一時記録部(RAM)24Aと、演算部(CPU)24Bと、データベース(ROM)24Cとを有している。25は時計装置である。
【0012】
なお、コンピュータ24のデータベース24Cには、図3にその一例を示すように、全駅について、
(1) 期日(曜日)と運行ダイヤ。
(2) 運行ダイヤと車両編成。
(3) 運行ダイヤに対応する停止位置等。
(4) プラットホーム3の乗降位置番号に対するエレベーター6の位置。
など、降車駅15A〜15Nにおいて、エレベーター6に近い位置に停止する車両を演算するために必要なテーブルが構築され、かつそれぞれのテーブルには必要なデータがあらかじめ登録されている。
【0013】
すなわち、降車駅15A〜15Nにおいて、エレベーター6に近い位置に停止する車両は、各列車ごとに定まるため、コンピュータ24に搭載するプログラム及び登録するデータは、以下を考慮して設定される。
(1) 平日の運行ダイヤと休日の運行ダイヤの区分。
(2) 何時何分発の列車は、○両編成で、○駅行き。
(3) 何時何分発は○両編成であるので、プラットホーム3の後ろ側に停止する。
(4) 何駅はエレベーター6がプラットホーム3の前端○mの位置にある。
【0014】
このように、乗車駅1と降車駅15A〜15Nのエレベーター6の位置、車両停止位置等、「降車駅15A〜15Nでエレベーター6に近い位置で降りるためには、乗車駅1のどの車両に乗ればよいか。」を演算するのに必要な条件を定めたテーブルを構築し、それぞれにデータを登録する。
また、演算部24Bには、期日と運行ダイヤごとの車両編成などの条件から、乗車駅1と降車駅15A〜15Nの条件を比較し、降車駅15A〜15Nでエレベーター6に近い位置で降りるための、乗車駅1における乗降車番号を演算するプログラム及び乗客案内のプログラムを搭載する。
【0015】
次に、この実施の形態の動作を図4及び図5を参照して説明する。
車いす利用者28が乗車駅1の改札口を入り、コンコース2を通り、エレベーター6の乗場に到着したとする。
ステップS1で車いす利用者28はコンコース2の専用乗場ボタン10を押す。ステップS2でエレベーター6の戸が開けばかご7に乗り込む。ステップS3で専用操作盤8のプラットホーム階ボタン8cを押すと、ステップS4でかご7は戸を閉めて走行を開始する。
【0016】
ステップS5では、搭載されているプログラムが動作し、行先駅名ボタン8aを押すことをアナウンス装置8dからアナウンスする。同時に表示器9に同様の指示を表示する。そして、ステップS6で行先駅名ボタン8aが押されたかを判断する。車いす利用者28が上記アナウンス及び表示に従って、例えば行先駅名ボタン8aのP駅のボタンを押すと、制御装置13で判断され、受発信装置12から回線23を介して中央制御装置21の受発信装置22を経由して、一時記録部24Aに記録される。
【0017】
そして、ステップS7で、時計装置25からの信号によって、期日、曜日及び時刻が判断されて、その時点におけるダイヤ編成が演算部24Bで演算され、行先駅15Nでエレベーター6に近い位置に対応する乗車駅1における乗車位置番号5が演算される。ステップS8でかご7内の表示器9に、「P駅のエレベーターは、当駅の乗車位置番号4番付近にあります。」と表示する。これで、車いす利用者28は、「指定された乗車位置番号4で乗ると、P駅で降りたとき便利である。」ことを知ることができる。
【0018】
ステップS9でかご7がプラットホーム階に到着した後、車いす利用者28はプラットホーム3に降りる。実際には、ダイヤによって車両編成が変化し、それに応じて乗車位置番号5が変わるので、上記かご7内の案内は、例えば「次の、何時何分の○駅行きは乗車位置番号○、その次の何時何分の○駅行きは乗車位置番号○」のように、案内や表示をすることが考えられる。
【0019】
ステップS10では、プラットホーム3に降りた車いす利用者28は、図4(A)に示すように、かご7内に表示されたプラットホーム3の乗車位置番号▲4▼まで、距離L1だけ移動する。ステップS11で列車4の到着を待ち、ステップS12で所定の列車4が到着すれば、ステップS13で、指定された乗車位置番号▲4▼の所定車両4aに乗り込む。ステップS14で目的のP駅へ到着すると、所定車両4aは図4(B)に示すように、エレベーター6に近い位置で停止する。ステップS15で所定車両4aから降りると、エレベーター6の乗場に向かう。
【0020】
なお、ステップS6で何らかの理由で車いす利用者28がアナウンスの指示に従わず、行先駅名ボタン8aを押さなかった場合は、ステップS16へ進み、かご7がプラットホーム3に到着するのを待つ。ステップS17でかご7がプラットホーム階3に到着すれば、ステップS17でかご7を降り、プラットホーム3で列車4の到着を待つ。そして、ステップS18で到着した列車4に乗り、ステップS14へ進む。この場合、指定された乗車位置番号▲4▼の所定車両4aに乗っていないので、エレベーター6までどれほどの距離に降りるかは、車いす利用者28には分からない。
【0021】
ここで、ステップS6,S7は乗車位置演算手段を、ステップS8は表示手段を構成している。
なお、上記実施の形態では、乗車駅1をA駅、降車駅15A〜15NをP駅として説明したが、いずれの駅間であっても同様である。
このようにして、期日、曜日及び時刻に係わらず、その日、その時のダイヤ編成に対応して、降車駅15A〜15Nでエレベーター6の付近に停止する所定車両4aの、乗車駅1における乗車位置番号5が演算され、乗車駅1のエレベーター6のかご7内に表示される。
【0022】
このため、車いす利用者28にとって、降車駅15A〜15Nのエレベーター6の位置が、あらかじめ乗車駅1で分かるので、安心感があり、乗車駅1で指定された乗車位置で乗れば、降車駅で降りた後、すぐエレベーター6に乗れるので便利である。また、降車駅15A〜15Nでエレベーター6まで長い距離がある場合でも、あらかじめ乗車駅1で余裕をもって移動しておくことができるため、降車駅15A〜15Nでエレベーター6への移動にまごつくことはない。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したとおりこの発明の第1発明では、降車駅でエレベーターの付近に停止する車両の、乗車駅における乗車位置を、乗車駅のエレベーターのかご内に表示するようにしたので、降車駅のエレベーターの位置があらかじめ乗車駅で分かり、乗車駅で指定された乗車位置で乗れば、降車駅で降りた後、すぐエレベーターに乗ることができ、便利なものとすることができる。
【0024】
また、第2発明では、降車駅でエレベーターの付近に停止する車両の乗車駅における乗車位置を演算し、これを乗車駅のエレベーターのかご内に表示するようにしたので、降車駅のエレベーターの位置があらかじめ乗車駅で分かり、乗車駅で指定された乗車位置で乗れば、降車駅で降りた後、すぐエレベーターに乗ることができ、便利なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1を示す全体構成図。
【図2】図1の専用操作盤の正面図。
【図3】図1のコンピュータのデータベースの内容図。
【図4】この発明の実施の形態1を示すプラットホームと車両及びエレベーターの関係位置説明図で、(A)は乗車駅、(B)は降車駅。
【図5】この発明の実施の形態1を示す動作フローチャート。
【図6】従来の駅用エレベーターのプラットホームと車両及びエレベーターの関係位置説明図で、(A)は乗車駅、(B)は降車駅。
【符号の説明】
1 乗車駅、 2 コンコース、 3 プラットホーム、 4 列車、4a 所定車両、 5 乗車位置番号、 6 エレベーター、 7 かご、 8 車いす専用操作盤、 8a 行先駅名ボタン、 9 表示器、 15A〜15N 降車駅、 21 中央制御装置、 24 コンピュータ、 24B 演算部、 24C データベース、 28 車いす利用者。
S6,S7 乗車位置演算手段、 S8 表示手段。
Claims (2)
- 駅のコンコースとプラットホームの間を昇降するエレベーターにおいて、乗車駅の上記エレベーターのかご内に、上記乗車駅のプラットホームに到着する列車の所定車両への乗車位置を表示する乗車位置表示器を設け、上記所定車両は、上記列車が降車駅に到着したとき、この降車駅のコンコースとプラットホームの間を昇降するエレベーターの付近に停止する車両としたことを特徴とする駅用エレベーターの案内装置。
- 駅のコンコースとプラットホームの間を昇降するエレベーターにおいて、乗車駅の上記エレベーターのかご内に、行先駅名ボタンと乗車位置表示器とを設け、各列車ごとに上記乗車駅のプラットホームに到着する列車の所定車両への乗車位置を演算する乗車位置演算手段と、上記演算された乗車位置を上記乗車位置表示器に表示する表示手段とを備え、上記所定車両は、操作された上記行先駅名ボタンが示す降車駅に上記列車が到着したとき、この降車駅のコンコースとプラットホームの間を昇降するエレベーターの付近に停止する車両としたことを特徴とする駅用エレベーターの案内装置。
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- 2002-09-30 JP JP2002286856A patent/JP2004123261A/ja active Pending
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