JP2004122946A - 侵入物体検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、実際の車室内の音響特性に応じて検出感度を最適化する侵入物体検出装置を目的とする。
【解決手段】本発明の侵入物体検出装置は、車室内への侵入を超音波により検出する侵入検出手段10と、車室内の音響特性を監視する監視手段23,24と、前記監視した車室内の音響特性に応じて前記侵入検出手段の検出感度を自動補正する感度補正手段28とを備えることを特徴とする。前記監視手段は、好ましくは、前記車室内の音響特性として、車室内の内装材に向けて発射された超音波の反射波のエネルギを計測する。
【選択図】 図3
【解決手段】本発明の侵入物体検出装置は、車室内への侵入を超音波により検出する侵入検出手段10と、車室内の音響特性を監視する監視手段23,24と、前記監視した車室内の音響特性に応じて前記侵入検出手段の検出感度を自動補正する感度補正手段28とを備えることを特徴とする。前記監視手段は、好ましくは、前記車室内の音響特性として、車室内の内装材に向けて発射された超音波の反射波のエネルギを計測する。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、盗難防止等のために、車室内への人間等の侵入を検出して警報を行う車両の侵入物体検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、この種の侵入物体検出装置としては、超音波送受信器から車室空間に超音波の送受信を連続的又は間欠的に行い、超音波が、車室空間内で移動物体(侵入物体)に当たって反射するときにこの反射波の周波数が変化するというドップラー効果を利用して侵入物体を検出して、ホーン等の警報を発令するものが知られている。
【0003】
ところで、車室空間内に空気の揺らぎ等の環境変化が発生した場合には、侵入物体が実際はなくても反射波の周波数が変化してしまうため、検出感度を高く設定した場合には、侵入物体が実在しないにも拘らず「侵入物体有り」との誤判定を行う可能性が高くなる。従って、従来的な侵入物体検出装置においては、空気の揺らぎ等の環境変化による誤判定を防止すべく、検出感度を低めに設定しなければならないという問題点があった。
【0004】
これに対して、例えば特開2002−53011号公報には、空気の揺らぎに関連する環境情報を取得する手段を備え、取得した環境情報に応じて検出感度を自動的に調整する侵入物体検出装置が開示されている。この従来の侵入物体検出装置によれば、空調装置の外気導入モードや窓の開閉に関する情報等を環境情報として取得し、例えば空調装置が外気導入モードにある場合には(車室空間内に空気の揺らぎが生じやすい)検出感度が低めに自動調整されるので、空気の揺らぎに起因した誤判定を防止することが可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の侵入物体検出装置においては、前記環境情報に応じて予め定められた検出感度が選択されるので、適切な検出感度を得るのが困難であるという問題点があった。即ち、例えば空調装置が外気導入モードにあっても、車両周囲に強風が吹いている場合には車室空間内の空気の揺らぎが大きくなり、無風である場合には空気の揺らぎが小さくなるといったように、実際の空気の揺らぎは、車両周囲の環境に依存するので、車室空間内の実際の空気の揺らぎを前記環境情報に基づいて完全に推定することは困難である。
【0006】
また、車室内には、空気の揺らぎ以外にも内装材の材質の相違等のような超音波の反射波に影響を及ぼしうる要因が存在する。これに対して、内装材の材質が車種やグレード毎に決まっていることを鑑み、内装材の材質毎に検出感度の調整方法を変更することや、反射波に最も大きい影響を及ぼす内装材を基準として、すべての内装材に対して同一の検出感度の調整方法を採用することも可能である。しかしながら、前者の場合には、内装材の材質毎に侵入物体検出装置のバリエーションが発生するというコスト面での問題点があり、後者の場合には、基準の内装材以外に対しては結果的に検出感度が低めに設定されてしまうという問題点がある。また、いずれの場合においても、シートカバーが事後的に装着される等により車室内音場が後発的に変化する場合に対応可能でなく、検出感度の最適化に依然として課題を残すことになる。
【0007】
そこで、本発明は、実際の車室内の音響特性に応じて検出感度を自動補正できる侵入物体検出装置を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、請求項1に記載する如く、車室内への侵入を超音波により検出する侵入検出手段と、
車室内の環境を監視する監視手段と、
前記監視した車室内環境に応じて前記侵入検出手段の検出感度を自動補正する感度補正手段とを備えることを特徴とする、侵入物体検出装置により、
又は、請求項2に記載する如く、前記車室内環境は、車室内の音響特性である、請求項1記載の侵入物体検出装置により、
又は、請求項3に記載する如く、前記音響特性は、音圧分布及び/又は残響時間である、請求項2記載の侵入物体検出装置により、
又は、請求項4に記載する如く、前記監視手段は、前記車室内環境として、車室内の内装材に向けて発射された超音波の反射波のエネルギを計測する、請求項1乃至3の何れかに記載の侵入物体検出装置により達成される。
【0009】
本発明によれば、侵入物体検出用の超音波の反射波に影響を及ぼす車室内環境が監視され、当該監視結果に基づいて検出感度が自動補正されるので、車両の内装材の材質(例えば、シート生地、トリム材、又はシートカバーが装着された場合にその生地等)に適合した検出感度を得ることができ、安定した侵入検出を実現することができる。従って、内装材の異なる車種毎に設定の異なる侵入物体検出装置を用意する必要がなく、コスト低減を図ることができる。また、シート位置の変更、シートカバーの着脱や内装材の経時的な劣化等により車室内環境が後発的に変化する場合にも当該変化後の車室内環境に適合した検出感度を実現することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の侵入物体検出システムの一実施例を示すブロック図である。本実施例の侵入物体検出システム1は、侵入物体を検出するための検知システム10と、車室内の静的音圧分布(以下、「音場」という)及び残響時間を監視するための監視システム20とから構成される。
【0011】
検知システム10は、従来的な構成であってよく、30〜50kHzの周波数の矩形波の信号を発生する発振器11と、発振器11の出力信号を増幅する増幅器12と、増幅器12に接続された検知用送信マイクロフォン13とを備えると共に、検知用送信マイクロフォン13から送信された超音波の反射波を受信する検知用受信マイクロフォン14と、検知用受信マイクロフォン14に接続された増幅器15と、コンパレータ(比較器)16とを備えている。
【0012】
尚、検知システム10の検知用送信マイクロフォン13は、例えば車内の天井やルームミラーの近傍に設けられ、侵入物体が到来しうる車室内空間全体に超音波が伝搬されるように(即ち、全座席への侵入に対応可能なように)その取付け位置や角度等が設定されている。また、増幅器15は、検知用受信マイクロフォン14の出力信号をコンパレータ16が作動できる領域にまで、即ち通常1V程度にまで増幅できるように設定される。
【0013】
更に、検知システム10は、コンパレータ16がハイレベル信号を出力した場合に警報を発令する警報手段としてホーン17を備えている。但し、警報手段としては、ホーン17に代え又はこれに加え、車両のヘッドライトやワイパー装置等を用いても良く、更に、エンジン始動を無効にするフューエルカット装置を利用してもよい。
【0014】
一方、監視システム20は、監視用送信マイクロフォン23を備えると共に、監視用送信マイクロフォン23から送信された超音波の反射波を受信する監視用受信マイクロフォン24と、監視用受信マイクロフォン24の出力を増幅する増幅器25と、増幅器25の出力をACレベルからDCレベルに変換するAC−DC変換器26と、検知システム10の増幅器15とコンパレータ16との間に挿入され、AC−DC変換器26の出力レベル(制御電圧)に応じて増幅利得を可変する電圧制御型増幅器(VCA:Voltage Controlled Amplifier)28とを備えている。
【0015】
尚、監視システム20の監視用送信マイクロフォン23は、図1に示すように、検知システム10の増幅器15に接続されてよく、かかる場合には、監視用送信マイクロフォン23及び検知用送信マイクロフォン13は、増幅器15による並列駆動が可能となる。
【0016】
監視用送信マイクロフォン23は、必ずしも全座席に向けて超音波を発射する必要はなく、車室内の内装材質を代表する内装材(例えば、適当な座席、トリム部材等)に向けて超音波を送信するように設けられてよい。同様に、音場を監視するための監視用受信マイクロフォン24は、監視用送信マイクロフォン23の発射した超音波の内装材からの反射波を受信するように設けられ、好ましくは、侵入物体の到来がほとんどない若しくは一切ない車室内の場所に設置される。
【0017】
ここで、監視用送信マイクロフォン23の送信エネルギ(Ei)に対して監視用受信マイクロフォン24の受信エネルギ(Eo)が得られた場合、反射率(γ)は、γ=(Eo/Ei)×100(%)となるが、送信エネルギ(Ei)を一定とすれば、受信エネルギ(Eo)自身が反射率(又は、反射量)を表わす指標となる。尚、この受信エネルギ(Eo)は、残響時間も加味して導出される(即ち、受信エネルギ(Eo)は、残響時間が考慮された積分区間により導出される)。従って、監視用受信マイクロフォン24の出力信号は、音場を代表する反射量を示すことになり、この出力信号を監視することによって音場を監視することが可能となる。
【0018】
本発明の一実施例によれば、以下に説明するように、この監視用受信マイクロフォン24の(増幅器25及びAC−DC変換器26を介した)出力レベルに応じて、増幅器利得を最適化することにより、車室内空間の実際の音場に適合した検出感度を自動的に実現することを可能とする。
【0019】
図2は、横軸に電圧制御型増幅器28の入力制御レベル(即ち、増幅器25及びAC−DC変換器26を介した監視用受信マイクロフォン24の出力レベル)を示し、縦軸に増幅器利得を示す、本発明による電圧制御型増幅器28の特性図である。
【0020】
ところで、検知システム10の検知用受信マイクロフォン14の出力レベルには、一般的に、車室空間内の空気の揺らぎ以外にも、内装材の材質の違い、シート位置の違い若しくはシートカバーの有無等が反映される。例えば、シートが皮製である場合、通常的な布製である場合に比して、検知用受信マイクロフォン14の出力レベルは大きくなる。即ち、検知用受信マイクロフォン14は、内装材の材質の違い等によりその出力レベルが変化するので、検知用受信マイクロフォン14の(増幅器15を介した)出力レベルをそのままコンパレータ16に印加した場合には、安定した検出性能を実現することができない。
【0021】
これに対して、本発明によれば、図2に示すように、監視用超音波の反射量が大きい(即ち、監視用受信マイクロフォン24の出力レベルが大きい)場合には、検知用受信マイクロフォン14の出力レベルが下方に補正され、反射量が小さい場合には、検知用受信マイクロフォン14の出力レベルが上方に補正されるといったように、監視用超音波の反射量に応じて増幅器利得が電圧制御型増幅器28により自動的に最適化される。これにより、車室空間内の空気の揺らぎのみならず内装材の材質の違いやシート位置の違い等に起因して車室内の音場に変化が生じた場合であっても、最適な値に検出感度を自動的に補正することが可能となる。この結果、異種の内装材毎に異なる検出感度を初期設定する必要がなくなり、また、シート位置の変更、シートカバーの着脱や内装材の経時的な劣化等により音場が後発的に変化する場合にも対応可能となる。
【0022】
尚、図2には、線形的な入力制御レベル−増幅器利得特性が示されているが、本発明はこれに限定されることはなく、電圧制御型増幅器28は、非線形な入力制御レベル−増幅器利得特性を有してもよい。また、上述の実施例では、監視用超音波の反射量に応じて増幅器利得を最適化するものであったが、監視用超音波の反射量に応じてコンパレータ16の閾値を変更することも可能である。
【0023】
次に、上述の本発明による侵入物体検出システム1の動作を図3及び図4を参照して説明する。図3は、本発明による侵入物体検出システム1で行われる処理ルーチンを示すフローチャートであり、図4は、侵入物体検出システム1の各部の信号波形を示す図である。
【0024】
本処理ルーチンは、先ず、ステップ100において、セキュリティセット条件が満たされた否かが判定され、セキュリティセット条件が満たされた場合に開始される。このセキュリティセット条件は、通常的に、イグニッションスイッチがオフであり、イグニッションキーシリンダにイグニッションキーが挿入されておらず、総てのドアがロックされており、且つ、フード及びトランクが閉じられている場合に成立するとしてよい。本ステップ100において、セキュリティセット条件が成立したと判定された場合には、ステップ102に進み、不成立と判定された場合には、以後、なんら処理が進められることなく今回のルーチンが終了される。
【0025】
続くステップ102では、車室内の音場及び残響時間を測定するための監視用超音波送受信処理が実行される。具体的には、図4(A)に示すような例えば40kHzの周波数を有する超音波が、監視用送信マイクロフォン23により所定のシート(図1参照)に向けて送信される。監視用送信マイクロフォン23からの監視用超音波は、シートに直接的に反射し、図4(B)に示すようなある残響時間を有する反射波として監視用受信マイクロフォン24により受信される。尚、このときの反射波のエネルギ(反射量)が上述の如く車室内の代表的な音場を表わすことになる。
【0026】
続くステップ104では、車室内への不法な侵入を検知するための検知用超音波送受信処理が実行される。具体的には、図4(C)に示すような例えば40kHzの周波数を有する超音波が、検知用送信マイクロフォン13により車両後方に向けて送信される。この検知用超音波は、車室内に侵入物体が存在しない場合には、ドップラー周波数を含まない反射波として検知用受信マイクロフォン14により受信され、車室内に侵入物体が存在する場合には、当該侵入物体に起因するドップラー周波数を含む反射波として検知用受信マイクロフォン14により受信される。図4(D)は、検知用受信マイクロフォン14により受信された反射波を示す。尚、上記ステップ102及び本ステップ104は、増幅器15による並列駆動に同時的に実行されてもよい。
【0027】
続くステップ106では、上記ステップ102で受信した監視用超音波の反射量に応じて増幅器利得を最適化する処理が実行される。具体的には、監視用受信マイクロフォン24の出力信号(図4(B)参照)が、図4(E)に示すように、通常的には包絡線検波回路を用いて直流化(DC化)された後、電圧制御型増幅器28に制御電圧として印加される。この結果、電圧制御型増幅器28の出力レベルは、図4(F)に示すように、監視用超音波の反射量に応じた補正が施され、音場を補正した受信レベルを示すことになる。
【0028】
続くステップ108では、上記ステップ106で得られた受信レベルと所定の閾値との比較処理が実行される。即ち、電圧制御型増幅器28の出力信号がコンパレータ16に印加され、受信レベルが所定の閾値を上回ったと判定された場合には、コンパレータ16がハイレベル信号を出力し、続くステップ110において、警報手段であるホーン17により警報が吹鳴される。一方、受信レベルが所定の閾値を下回っていると判定された場合には、以後、なんら処理が進められることなく今回のルーチンが終了される。尚、本ステップ108において、受信レベルが所定の閾値を下回っていると判定された場合、上記ステップ100のセキュリティセット条件の成立を条件として上記ステップ104からの処理を繰り返すことも可能である。
【0029】
尚、上記実施例においては、上記ステップ104及び上記ステップ108の処理を実行することにより、特許請求の範囲に記載の「侵入検出手段」の動作が、上記ステップ102の処理を実行することにより、特許請求の範囲に記載の「監視手段」の動作が、上記ステップ106の処理を実行することにより、特許請求の範囲に記載の「感度補正手段」の動作がそれぞれ実現されている。
【0030】
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
【0031】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したようなものであるから、以下に記載されるような効果を奏する。即ち、本発明によれば、侵入物体検出用の超音波の反射波に影響を及ぼす車室内環境が監視され、当該監視結果に基づいて検出感度が自動補正されるので、車両の内装材の材質に適合した検出感度を得ることができ、安定した侵入検出を実現することができる。従って、内装材の異なる車種毎に設定の異なる侵入物体検出装置を用意する必要がなく、コスト低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の侵入物体検出システムを示すブロック図である。
【図2】VCAの入力制御レベル−増幅器利得特性を示す図である。
【図3】本発明による侵入物体検出システムの動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明による侵入物体検出システムの各部の信号波形を示す図である。
【符号の説明】
1 侵入物体検出システム
10 検知システム
11 発振器
12 増幅器
13 検知用送信マイクロフォン
14 検知用受信マイクロフォン
15 増幅器
16 コンパレータ
17 ホーン
20 監視システム
23 監視用送信マイクロフォン
24 監視用受信マイクロフォン
25 増幅器
26 AC−DC変換器
28 電圧制御型増幅器(VCA)
【発明の属する技術分野】
本発明は、盗難防止等のために、車室内への人間等の侵入を検出して警報を行う車両の侵入物体検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、この種の侵入物体検出装置としては、超音波送受信器から車室空間に超音波の送受信を連続的又は間欠的に行い、超音波が、車室空間内で移動物体(侵入物体)に当たって反射するときにこの反射波の周波数が変化するというドップラー効果を利用して侵入物体を検出して、ホーン等の警報を発令するものが知られている。
【0003】
ところで、車室空間内に空気の揺らぎ等の環境変化が発生した場合には、侵入物体が実際はなくても反射波の周波数が変化してしまうため、検出感度を高く設定した場合には、侵入物体が実在しないにも拘らず「侵入物体有り」との誤判定を行う可能性が高くなる。従って、従来的な侵入物体検出装置においては、空気の揺らぎ等の環境変化による誤判定を防止すべく、検出感度を低めに設定しなければならないという問題点があった。
【0004】
これに対して、例えば特開2002−53011号公報には、空気の揺らぎに関連する環境情報を取得する手段を備え、取得した環境情報に応じて検出感度を自動的に調整する侵入物体検出装置が開示されている。この従来の侵入物体検出装置によれば、空調装置の外気導入モードや窓の開閉に関する情報等を環境情報として取得し、例えば空調装置が外気導入モードにある場合には(車室空間内に空気の揺らぎが生じやすい)検出感度が低めに自動調整されるので、空気の揺らぎに起因した誤判定を防止することが可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の侵入物体検出装置においては、前記環境情報に応じて予め定められた検出感度が選択されるので、適切な検出感度を得るのが困難であるという問題点があった。即ち、例えば空調装置が外気導入モードにあっても、車両周囲に強風が吹いている場合には車室空間内の空気の揺らぎが大きくなり、無風である場合には空気の揺らぎが小さくなるといったように、実際の空気の揺らぎは、車両周囲の環境に依存するので、車室空間内の実際の空気の揺らぎを前記環境情報に基づいて完全に推定することは困難である。
【0006】
また、車室内には、空気の揺らぎ以外にも内装材の材質の相違等のような超音波の反射波に影響を及ぼしうる要因が存在する。これに対して、内装材の材質が車種やグレード毎に決まっていることを鑑み、内装材の材質毎に検出感度の調整方法を変更することや、反射波に最も大きい影響を及ぼす内装材を基準として、すべての内装材に対して同一の検出感度の調整方法を採用することも可能である。しかしながら、前者の場合には、内装材の材質毎に侵入物体検出装置のバリエーションが発生するというコスト面での問題点があり、後者の場合には、基準の内装材以外に対しては結果的に検出感度が低めに設定されてしまうという問題点がある。また、いずれの場合においても、シートカバーが事後的に装着される等により車室内音場が後発的に変化する場合に対応可能でなく、検出感度の最適化に依然として課題を残すことになる。
【0007】
そこで、本発明は、実際の車室内の音響特性に応じて検出感度を自動補正できる侵入物体検出装置を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、請求項1に記載する如く、車室内への侵入を超音波により検出する侵入検出手段と、
車室内の環境を監視する監視手段と、
前記監視した車室内環境に応じて前記侵入検出手段の検出感度を自動補正する感度補正手段とを備えることを特徴とする、侵入物体検出装置により、
又は、請求項2に記載する如く、前記車室内環境は、車室内の音響特性である、請求項1記載の侵入物体検出装置により、
又は、請求項3に記載する如く、前記音響特性は、音圧分布及び/又は残響時間である、請求項2記載の侵入物体検出装置により、
又は、請求項4に記載する如く、前記監視手段は、前記車室内環境として、車室内の内装材に向けて発射された超音波の反射波のエネルギを計測する、請求項1乃至3の何れかに記載の侵入物体検出装置により達成される。
【0009】
本発明によれば、侵入物体検出用の超音波の反射波に影響を及ぼす車室内環境が監視され、当該監視結果に基づいて検出感度が自動補正されるので、車両の内装材の材質(例えば、シート生地、トリム材、又はシートカバーが装着された場合にその生地等)に適合した検出感度を得ることができ、安定した侵入検出を実現することができる。従って、内装材の異なる車種毎に設定の異なる侵入物体検出装置を用意する必要がなく、コスト低減を図ることができる。また、シート位置の変更、シートカバーの着脱や内装材の経時的な劣化等により車室内環境が後発的に変化する場合にも当該変化後の車室内環境に適合した検出感度を実現することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の侵入物体検出システムの一実施例を示すブロック図である。本実施例の侵入物体検出システム1は、侵入物体を検出するための検知システム10と、車室内の静的音圧分布(以下、「音場」という)及び残響時間を監視するための監視システム20とから構成される。
【0011】
検知システム10は、従来的な構成であってよく、30〜50kHzの周波数の矩形波の信号を発生する発振器11と、発振器11の出力信号を増幅する増幅器12と、増幅器12に接続された検知用送信マイクロフォン13とを備えると共に、検知用送信マイクロフォン13から送信された超音波の反射波を受信する検知用受信マイクロフォン14と、検知用受信マイクロフォン14に接続された増幅器15と、コンパレータ(比較器)16とを備えている。
【0012】
尚、検知システム10の検知用送信マイクロフォン13は、例えば車内の天井やルームミラーの近傍に設けられ、侵入物体が到来しうる車室内空間全体に超音波が伝搬されるように(即ち、全座席への侵入に対応可能なように)その取付け位置や角度等が設定されている。また、増幅器15は、検知用受信マイクロフォン14の出力信号をコンパレータ16が作動できる領域にまで、即ち通常1V程度にまで増幅できるように設定される。
【0013】
更に、検知システム10は、コンパレータ16がハイレベル信号を出力した場合に警報を発令する警報手段としてホーン17を備えている。但し、警報手段としては、ホーン17に代え又はこれに加え、車両のヘッドライトやワイパー装置等を用いても良く、更に、エンジン始動を無効にするフューエルカット装置を利用してもよい。
【0014】
一方、監視システム20は、監視用送信マイクロフォン23を備えると共に、監視用送信マイクロフォン23から送信された超音波の反射波を受信する監視用受信マイクロフォン24と、監視用受信マイクロフォン24の出力を増幅する増幅器25と、増幅器25の出力をACレベルからDCレベルに変換するAC−DC変換器26と、検知システム10の増幅器15とコンパレータ16との間に挿入され、AC−DC変換器26の出力レベル(制御電圧)に応じて増幅利得を可変する電圧制御型増幅器(VCA:Voltage Controlled Amplifier)28とを備えている。
【0015】
尚、監視システム20の監視用送信マイクロフォン23は、図1に示すように、検知システム10の増幅器15に接続されてよく、かかる場合には、監視用送信マイクロフォン23及び検知用送信マイクロフォン13は、増幅器15による並列駆動が可能となる。
【0016】
監視用送信マイクロフォン23は、必ずしも全座席に向けて超音波を発射する必要はなく、車室内の内装材質を代表する内装材(例えば、適当な座席、トリム部材等)に向けて超音波を送信するように設けられてよい。同様に、音場を監視するための監視用受信マイクロフォン24は、監視用送信マイクロフォン23の発射した超音波の内装材からの反射波を受信するように設けられ、好ましくは、侵入物体の到来がほとんどない若しくは一切ない車室内の場所に設置される。
【0017】
ここで、監視用送信マイクロフォン23の送信エネルギ(Ei)に対して監視用受信マイクロフォン24の受信エネルギ(Eo)が得られた場合、反射率(γ)は、γ=(Eo/Ei)×100(%)となるが、送信エネルギ(Ei)を一定とすれば、受信エネルギ(Eo)自身が反射率(又は、反射量)を表わす指標となる。尚、この受信エネルギ(Eo)は、残響時間も加味して導出される(即ち、受信エネルギ(Eo)は、残響時間が考慮された積分区間により導出される)。従って、監視用受信マイクロフォン24の出力信号は、音場を代表する反射量を示すことになり、この出力信号を監視することによって音場を監視することが可能となる。
【0018】
本発明の一実施例によれば、以下に説明するように、この監視用受信マイクロフォン24の(増幅器25及びAC−DC変換器26を介した)出力レベルに応じて、増幅器利得を最適化することにより、車室内空間の実際の音場に適合した検出感度を自動的に実現することを可能とする。
【0019】
図2は、横軸に電圧制御型増幅器28の入力制御レベル(即ち、増幅器25及びAC−DC変換器26を介した監視用受信マイクロフォン24の出力レベル)を示し、縦軸に増幅器利得を示す、本発明による電圧制御型増幅器28の特性図である。
【0020】
ところで、検知システム10の検知用受信マイクロフォン14の出力レベルには、一般的に、車室空間内の空気の揺らぎ以外にも、内装材の材質の違い、シート位置の違い若しくはシートカバーの有無等が反映される。例えば、シートが皮製である場合、通常的な布製である場合に比して、検知用受信マイクロフォン14の出力レベルは大きくなる。即ち、検知用受信マイクロフォン14は、内装材の材質の違い等によりその出力レベルが変化するので、検知用受信マイクロフォン14の(増幅器15を介した)出力レベルをそのままコンパレータ16に印加した場合には、安定した検出性能を実現することができない。
【0021】
これに対して、本発明によれば、図2に示すように、監視用超音波の反射量が大きい(即ち、監視用受信マイクロフォン24の出力レベルが大きい)場合には、検知用受信マイクロフォン14の出力レベルが下方に補正され、反射量が小さい場合には、検知用受信マイクロフォン14の出力レベルが上方に補正されるといったように、監視用超音波の反射量に応じて増幅器利得が電圧制御型増幅器28により自動的に最適化される。これにより、車室空間内の空気の揺らぎのみならず内装材の材質の違いやシート位置の違い等に起因して車室内の音場に変化が生じた場合であっても、最適な値に検出感度を自動的に補正することが可能となる。この結果、異種の内装材毎に異なる検出感度を初期設定する必要がなくなり、また、シート位置の変更、シートカバーの着脱や内装材の経時的な劣化等により音場が後発的に変化する場合にも対応可能となる。
【0022】
尚、図2には、線形的な入力制御レベル−増幅器利得特性が示されているが、本発明はこれに限定されることはなく、電圧制御型増幅器28は、非線形な入力制御レベル−増幅器利得特性を有してもよい。また、上述の実施例では、監視用超音波の反射量に応じて増幅器利得を最適化するものであったが、監視用超音波の反射量に応じてコンパレータ16の閾値を変更することも可能である。
【0023】
次に、上述の本発明による侵入物体検出システム1の動作を図3及び図4を参照して説明する。図3は、本発明による侵入物体検出システム1で行われる処理ルーチンを示すフローチャートであり、図4は、侵入物体検出システム1の各部の信号波形を示す図である。
【0024】
本処理ルーチンは、先ず、ステップ100において、セキュリティセット条件が満たされた否かが判定され、セキュリティセット条件が満たされた場合に開始される。このセキュリティセット条件は、通常的に、イグニッションスイッチがオフであり、イグニッションキーシリンダにイグニッションキーが挿入されておらず、総てのドアがロックされており、且つ、フード及びトランクが閉じられている場合に成立するとしてよい。本ステップ100において、セキュリティセット条件が成立したと判定された場合には、ステップ102に進み、不成立と判定された場合には、以後、なんら処理が進められることなく今回のルーチンが終了される。
【0025】
続くステップ102では、車室内の音場及び残響時間を測定するための監視用超音波送受信処理が実行される。具体的には、図4(A)に示すような例えば40kHzの周波数を有する超音波が、監視用送信マイクロフォン23により所定のシート(図1参照)に向けて送信される。監視用送信マイクロフォン23からの監視用超音波は、シートに直接的に反射し、図4(B)に示すようなある残響時間を有する反射波として監視用受信マイクロフォン24により受信される。尚、このときの反射波のエネルギ(反射量)が上述の如く車室内の代表的な音場を表わすことになる。
【0026】
続くステップ104では、車室内への不法な侵入を検知するための検知用超音波送受信処理が実行される。具体的には、図4(C)に示すような例えば40kHzの周波数を有する超音波が、検知用送信マイクロフォン13により車両後方に向けて送信される。この検知用超音波は、車室内に侵入物体が存在しない場合には、ドップラー周波数を含まない反射波として検知用受信マイクロフォン14により受信され、車室内に侵入物体が存在する場合には、当該侵入物体に起因するドップラー周波数を含む反射波として検知用受信マイクロフォン14により受信される。図4(D)は、検知用受信マイクロフォン14により受信された反射波を示す。尚、上記ステップ102及び本ステップ104は、増幅器15による並列駆動に同時的に実行されてもよい。
【0027】
続くステップ106では、上記ステップ102で受信した監視用超音波の反射量に応じて増幅器利得を最適化する処理が実行される。具体的には、監視用受信マイクロフォン24の出力信号(図4(B)参照)が、図4(E)に示すように、通常的には包絡線検波回路を用いて直流化(DC化)された後、電圧制御型増幅器28に制御電圧として印加される。この結果、電圧制御型増幅器28の出力レベルは、図4(F)に示すように、監視用超音波の反射量に応じた補正が施され、音場を補正した受信レベルを示すことになる。
【0028】
続くステップ108では、上記ステップ106で得られた受信レベルと所定の閾値との比較処理が実行される。即ち、電圧制御型増幅器28の出力信号がコンパレータ16に印加され、受信レベルが所定の閾値を上回ったと判定された場合には、コンパレータ16がハイレベル信号を出力し、続くステップ110において、警報手段であるホーン17により警報が吹鳴される。一方、受信レベルが所定の閾値を下回っていると判定された場合には、以後、なんら処理が進められることなく今回のルーチンが終了される。尚、本ステップ108において、受信レベルが所定の閾値を下回っていると判定された場合、上記ステップ100のセキュリティセット条件の成立を条件として上記ステップ104からの処理を繰り返すことも可能である。
【0029】
尚、上記実施例においては、上記ステップ104及び上記ステップ108の処理を実行することにより、特許請求の範囲に記載の「侵入検出手段」の動作が、上記ステップ102の処理を実行することにより、特許請求の範囲に記載の「監視手段」の動作が、上記ステップ106の処理を実行することにより、特許請求の範囲に記載の「感度補正手段」の動作がそれぞれ実現されている。
【0030】
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
【0031】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したようなものであるから、以下に記載されるような効果を奏する。即ち、本発明によれば、侵入物体検出用の超音波の反射波に影響を及ぼす車室内環境が監視され、当該監視結果に基づいて検出感度が自動補正されるので、車両の内装材の材質に適合した検出感度を得ることができ、安定した侵入検出を実現することができる。従って、内装材の異なる車種毎に設定の異なる侵入物体検出装置を用意する必要がなく、コスト低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の侵入物体検出システムを示すブロック図である。
【図2】VCAの入力制御レベル−増幅器利得特性を示す図である。
【図3】本発明による侵入物体検出システムの動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明による侵入物体検出システムの各部の信号波形を示す図である。
【符号の説明】
1 侵入物体検出システム
10 検知システム
11 発振器
12 増幅器
13 検知用送信マイクロフォン
14 検知用受信マイクロフォン
15 増幅器
16 コンパレータ
17 ホーン
20 監視システム
23 監視用送信マイクロフォン
24 監視用受信マイクロフォン
25 増幅器
26 AC−DC変換器
28 電圧制御型増幅器(VCA)
Claims (4)
- 車室内への侵入を超音波により検出する侵入検出手段と、
車室内の環境を監視する監視手段と、
前記監視した車室内環境に応じて前記侵入検出手段の検出感度を自動補正する感度補正手段とを備えることを特徴とする、侵入物体検出装置。 - 前記車室内環境は、車室内の音響特性である、請求項1記載の侵入物体検出装置。
- 前記音響特性は、音圧分布及び/又は残響時間である、請求項2記載の侵入物体検出装置。
- 前記監視手段は、前記車室内環境として、車室内の内装材に向けて発射された超音波の反射波のエネルギを計測する、請求項1乃至3の何れかに記載の侵入物体検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002290157A JP2004122946A (ja) | 2002-10-02 | 2002-10-02 | 侵入物体検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002290157A JP2004122946A (ja) | 2002-10-02 | 2002-10-02 | 侵入物体検出装置 |
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ID=32282130
Family Applications (1)
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JP2002290157A Pending JP2004122946A (ja) | 2002-10-02 | 2002-10-02 | 侵入物体検出装置 |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007108917A (ja) * | 2005-10-12 | 2007-04-26 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | ナビゲーション装置 |
US7535351B2 (en) | 2006-07-24 | 2009-05-19 | Welles Reymond | Acoustic intrusion detection system |
KR101510944B1 (ko) | 2013-09-04 | 2015-04-10 | 한국오므론전장주식회사 | 오 검출 방지 기능을 가지는 초음파 침입 검출 장치 및 방법 |
KR101510945B1 (ko) * | 2013-09-04 | 2015-04-10 | 한국오므론전장주식회사 | 초음파 수신부 캘리브레이션 기능을 가지는 초음파 침입 검출 장치 |
KR101599764B1 (ko) * | 2014-10-16 | 2016-03-04 | 주식회사 서연전자 | 차량 침입 감지 시스템 |
-
2002
- 2002-10-02 JP JP2002290157A patent/JP2004122946A/ja active Pending
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