JP2004122835A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Katsushi Tanimoto
谷本 克司
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Abstract

【課題】夜間におけるタイヤの視認性を大幅に高めかつ、見映えを長期に亘って維持するとともに、生産性良く容易に形成できる。
【解決手段】サイドウォール部3に、タイヤ周方向に連続してのびる凹状の周方向溝10を形成するとともに、周方向溝10に、受光により光を放射する光放射材を含有してなりかつ前記周方向溝10内に嵌着される光放射リング体11を設けた。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光放射作用により夜間での視認性を高め、交通の安全性を向上しうる空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術、発明が解決しようとする課題】
夜間に走行又は停車している車両は、車外の人にとっては、視覚によって認識し難いものであり、特に車両側面側はその傾向が強く、人身事故や車両事故を起こし易い状況にある。
【0003】
そのために、タイヤのサイドウォール部の表面に夜光性塗料を塗布し、タイヤ側面における非視認性を高めることにより交通の安全性を向上することが提案されている(例えば特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
実開平7−37713号公報
【0005】
しかし、このような夜光性塗料の塗布では、道路の縁石との擦れなどによって塗膜が剥がれ落ちやすく、長期に亘って見映えを維持することが難しい。又下地となるタイヤが黒色を呈するため、塗りムラが目立ちやすく高品質の塗装が行いにくく、又塗装自体、不便であり作業性に劣るものであるため生産効率向上の大きな妨げとなる。
【0006】
そこで本発明は、サイドウォール部に形成した周方向溝内に、光放射材を含有させた光放射リング体を嵌着することを基本として、夜間での視認性に優れ、かつ見映えを長期に亘って維持しうるとともに、走行性能を損ねることなくかつ生産性良く容易に形成しうる空気入りタイヤの提供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本願請求項1の発明は、一対のビード部からタイヤ半径方向外側にのびるサイドウォール部の各外端間をトレッド部で継ぐトロイド状のタイヤ基体の前記サイドウォール部に、タイヤ周方向に連続してのびる凹状の周方向溝を形成するとともに、
前記周方向溝に、受光により光を放射する光放射材を含有してなりかつ前記周方向溝内に嵌着される光放射リング体を設けたことを特徴としている。
【0008】
又請求項2の発明では、前記光放射材は、受光した光を拡散反射することにより光を放射することを特徴としている。
【0009】
又請求項3の発明では、前記光放射材は、受光した光のエネルギーによって発光することにより光を放射することを特徴としている。
【0010】
又請求項4の発明では、前記周方向溝は、サイドウォール部の半径方向外端部分であるバットレス部分の内端位置と、タイヤ最大巾位置との間の領域に形成されたことを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を、図示例とともに説明する。図1は本発明の空気入りタイヤが乗用車用タイヤである場合を例示する断面図である。
【0012】
図1において、空気入りタイヤ1は、一対のビード部2からタイヤ半径方向外側にのびるサイドウォール部3の各外端間をトレッド部4で継ぐトロイド状のタイヤ基体5を具える。
【0013】
このタイヤ基体5は、従来的なタイヤと同様、前記トレッド部4からサイドウォール部3をへてビード部2のビードコア2Aに至るカーカス6と、トレッド部4の内方かつ前記カーカス6の外側に配されるブレーカ層7とを含むコード補強層によって補強される。
【0014】
なお前記カーカス6は、カーカスコードをタイヤ周方向に対して例えば35〜90°の角度(ラジアルタイヤでは通常75〜90°、バイアスタイヤでは通常35〜75°)で配列した1枚以上のカーカスプライから形成される。このカーカス6は、タイヤの骨格を構成するもので、本例では、前記ビードコア2A、2A間を跨るカーカス本体部6aの両端に、前記ビードコア2Aの廻りで内から外に折り返して係止される折返し部6bを一連に形成したものを例示している。
【0015】
又前記ブレーカ層7は、ブレーカコードをタイヤ周方向に対して例えば10〜75°の角度(ラジアルタイヤでは通常10〜35°、バイアスタイヤでは通常35〜75°)で配列した2枚以上、本例では2枚のブレーカプライから形成される。各ブレーカプライは、ブレーカコードがプライ間相互で交差するように傾斜の向きを違えて重置され、これによってブレーカ剛性を高め、トレッド部4を補強している。
【0016】
なお前記タイヤ基体5には、この他に、従来的な種々なコード補強層、例えば高速耐久性等を高める目的でブレーカ層7の外側に配するバンド層(図示しない)、ビード剛性及びビード耐久性等を高める目的で配するビード補強層等が要求するタイヤ性能に応じて適宜付設することができる。
【0017】
そして、本実施形態では、前記サイドウォール部3に、周方向に連続してのびるタイヤと同心な周方向溝10を凹設するとともに、この周方向溝10内に、受光により光を放射する光放射リング体11を嵌着している。
【0018】
前記周方向溝10は、タイヤに装着されるリムRのフランジ上端高さ位置P1よりも半径方向外側、特にタイヤ最大巾位置P2よりも半径方向外側に形成することが、視認性のために好ましい。
【0019】
しかし、サイドウォール部3の半径方向外端部分であるバットレス部分3Aは、トレッド部4の蓄熱量を減じベルト端剥離等の損傷を抑制するために重要な部位であり、従ってこの部位に光放射リング体11を埋設することは、タイヤ走行性能に悪影響を与える恐れがある。従って、前記周方向溝10は、前記バットレス部分3Aの内端位置P3と前記タイヤ最大巾位置P2との間の領域Yに形成するのが好ましい。
【0020】
次に周方向溝10は、図2に拡大して示すように、本例では、サイドウォール部3外面に周方向に連続してのびる環状の隆起部12を設け、この隆起部12の外面に前記周方向溝10を形成する場合を例示している。これによって、前記隆起部12に、所謂サイドプロテクタとしての機能を持たすことができる。さらにまた、隆起部12では、ゴムボリュームが大であるため走行時の変形量が小さく、従って、光放射リング体11の埋設によるタイヤ走行性能への影響、及び光放射リング体11の周方向溝10からの脱落などを回避することができる。
【0021】
ここで、前記隆起部12は、その隆起高さHが2〜13mm、好ましくは3.0〜8.0mmの台形状断面を有し、その外面に前記隆起高さHと略同深さDの周方向溝10を凹設している。
【0022】
又前記周方向溝10は、その開口部10aから溝底に向かって溝巾Wが漸増する増巾部10bを有し、本例では、前記開口部10aと増巾部10bとの間に、溝巾一定の首部10cを1〜3mmの深さD1で設けることにより、前記開口部10aでのゴム欠け等を防止している。
【0023】
前記開口部10aでの溝巾Waは、視認性の観点から5〜50mmが好ましくは、さらには10〜30mmがより好ましい。また前記増巾部10bにおける最大巾Wbは、前記溝巾Waよりも3〜10mm大であり、これによって、周方向溝10内に光放射リング体11を嵌着しかつその外れを防止できる。なお本例では、前記増巾部10bが台形状断面を有して溝底10Sまでのびる場合を例示している。
【0024】
次に、前記光放射リング体11は、前記周方向溝10に合う断面形状をなし、その外面を、前記増巾部10bの外縁と略整一させて周方向溝10内に嵌着される。即ち本例では、光放射リング体11は、前記増巾部10bと略等しい台形状断面をなし、隆起部12の外面から1〜3mmの距離だけ内に控えて取り付けられる。これによって、光放射リング体11の縁石等との擦れによる損傷を軽減できる。なお光放射リング体11の取り付け強度を高めるために、適宜の接着剤を併用することができる。
【0025】
又光放射リング体11は、例えば塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステルなど柔軟性、耐候性に優れる合成樹脂材に、受光により光を放射する光放射材を含有させて成形加工したものが使用される。なお光放射材は、合成樹脂材中に均一に混在させても、又表面近傍に集中的に混在させても良い。
【0026】
ここで、前記光放射材としては、受光した光を直接拡散反射することにより光を放射する反射材、又は受光した光のエネルギーによって発光することにより光を放射する発光材を使用することができる。
【0027】
前記反射材としては、例えば多面体状の反射ビーズ、金属片、及び金属蒸着膜等が採用できる。
【0028】
又発光材としては、受光した外部光のうち短波長の可視光線、紫外線及び放射線等の光エネルギーを可視光線に変化し、光を受けている間だけ発光するいわゆる蛍光作用を有する蛍光物質;及び受光した外部光を蓄積し、この外部光を除いた後でも発光を続けうるいわゆる蓄光作用を有するリン光物質が使用できる。このような物質として、例えば硫化亜鉛、硫化亜鉛カドミウム、酸化亜鉛及びケイ酸カルシウム、リン酸亜鉛、アルカリ金属ハロゲン化物、硫化カドミウム、セレン化カドミウム、タングステン酸カドミウム、弗化マグネシウム、弗化亜鉛、硫化ストロンチウム、硫酸亜鉛、硫酸バリウム鉛、フルオロハロゲン化バリウム等を主成分とした種々のものが知られており、何れも好適に採用しうる。
【0029】
中でも、特に蓄光作用の大きい(外部光を除いた後の発光時間が長い)硫化亜鉛−銅のものがより好適に使用できる。
【0030】
このような発光材は、その光放射作用により前記絵模様等の識別効果を大巾に高めることができ、見映え及び商品価値を高めうるとともに、前記絵模様等が商標等である場合には宣伝効果を向上しうる。
【0031】
このように光放射材を含有した光放射リング体11を装着したタイヤ1は、夜間に車両を側面側から見たときに、光放射材が発光するため視認性が著しく高まり安全性を向上しうる。特に光放射材として、発光材、とりわけ蓄光作用を有するリン光物質を使用したときには、光源を持たない歩行者からも容易に視認できるため好ましい。
【0032】
又前記光放射リング体11は、加硫成形されたタイヤ基体5の周方向溝10内に、嵌着されるため、その取付け作業が容易であり、生産性を高く維持することができる。又光放射材が合成樹脂内に含有されているため、擦れ等によって見映えを大きく損ねることがなく、外観品質を長期に亘って維持できる。又車体の色彩に合わせて光放射リング体11の色を選択することも可能であり、ファッション性にも大きく貢献できる。
【0033】
図3に、光放射リング体11の他の実施例を例示する。図において、光放射リング体11は断面円形をなし、周方向溝10は、これに合う円弧状に形成される。即ち、周方向溝10は、首部10cから円弧の直径位置までの間に半円状の増巾部10bを有し、これによって光放射リング体11が嵌着される。
【0034】
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
【0035】
【発明の効果】
叙上の如く本発明は、サイドウォール部に環状の周方向溝を形成するとともに、この周方向溝内に光放射材を含有させた光放射リング体を嵌着しているため、夜間におけるタイヤの視認性を大幅に高めるとともに、見映えを長期に亘って維持しうる。又このタイヤは、走行性能を損ねることなくかつ生産性良く容易に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のタイヤの断面図である。
【図2】その周方向溝を光放射リング体とともに拡大して示す断面図である。
【図3】周方向溝および光放射リング体の他の例を示す断面図である。
【符号の説明】
2   ビード部
3   サイドウォール部
3A  バットレス部分
4   トレッド部
5   タイヤ基体
10  周方向溝
11  光放射リング体

Claims (4)

  1. 一対のビード部からタイヤ半径方向外側にのびるサイドウォール部の各外端間をトレッド部で継ぐトロイド状のタイヤ基体の前記サイドウォール部に、タイヤ周方向に連続してのびる凹状の周方向溝を形成するとともに、
    前記周方向溝に、受光により光を放射する光放射材を含有してなりかつ前記周方向溝内に嵌着される光放射リング体を設けたことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記光放射材は、受光した光を拡散反射することにより光を放射することを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記光放射材は、受光した光のエネルギーによって発光することにより光を放射することを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記周方向溝は、サイドウォール部の半径方向外端部分であるバットレス部分の内端位置と、タイヤ最大巾位置との間の領域に形成されたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の空気入りタイヤ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012040768A (ja) * 2010-08-19 2012-03-01 Bridgestone Corp タイヤ加硫方法
CN103358824A (zh) * 2012-03-27 2013-10-23 横滨橡胶株式会社 充气轮胎及其制造方法

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