JP2004122659A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】駆動系電圧(+24V)と制御系電圧(+3V)の動作使用電圧範囲をより狭くすることを可能とする。
【解決手段】低圧電源の出力基準電圧を可変する手段を設ける、または、制御系電圧(+3V)に電圧制御用負荷を切替える手段を設け、駆動負荷(+24Vの負荷)の制御シーケンスに従って制御すると共に制御シーケンスに応じて、出力基準電圧を可変する、または、電圧制御用負荷を切替える画像形成装置。
【選択図】 図1
【解決手段】低圧電源の出力基準電圧を可変する手段を設ける、または、制御系電圧(+3V)に電圧制御用負荷を切替える手段を設け、駆動負荷(+24Vの負荷)の制御シーケンスに従って制御すると共に制御シーケンスに応じて、出力基準電圧を可変する、または、電圧制御用負荷を切替える画像形成装置。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばレーザプリンタのような画像形成装置に関するもので、複数の電圧出力を有する低圧電源を内蔵した画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
キヤノン提案の特開平10−129034号公報で示すように、従来、この種の装置にはレーザプリンタ、LEDプリンタ等があり、コンピュータ等の外部装置からの印字命令に従い記録紙をペーパーカセットなどの記録紙格納部より給紙し、レジストローラ等の同期搬送手段により記録紙の搬送タイミングをビデオコントローラからの画像情報送出タイミングと同期させて搬送し、画像記録を行っている。
【0003】
図6は従来技術のレーザプリンタ101の構成図であり、図7はその動作を示すタイミングチャートである。これらの図面を併せて参照してレーザプリンタ101の動作を説明する。
【0004】
ビデオコントローラ部28は、RDY信号がTRUEであることを確認するとPRINT信号をTUREとする。プリンタコントローラ26はPRINT信号がTUREとなると、メインモータ23、及びポリンゴンモータ14の駆動を開始する。メインモータ23を駆動すると感光ドラム17、定着ローラ9及び排紙ローラ11が回転する。この後、光量制御と一次帯電19、現像器20、転写帯電器21の高圧の駆動も順次行う。
【0005】
プリンタコントローラ26は、ポリンゴンモータ14の回転が定常状態になるとt1秒給紙ローラクラッチ24をONして給紙ローラ5を駆動し、記録紙Sをレジストローラ対6に向けて給紙する。そして、プリンタコントローラ26は記録紙Sの先端がレジストローラ対6に到達するタイミングでVSREQ信号をビデオコントローラ部28に送出すると共に給紙ローラクラッチ24をOFFし、給紙ローラ5の駆動を停止する。
【0006】
ビデオコントローラ部28は、画像情報のドットイメージへの展開を終えてVDO信号の出力準備が完了すると、VSREQ信号がTUREであることを確認し、VSYNC信号をTUREとし、これと同期してtv秒後に1頁分の画像データとしてVDO信号の出力を開始する。
【0007】
この時、プリンタコントローラ26はVSYNC信号の立ち上がりから、t3秒後にレジストローラクラッチをONし、レジストローラ対6を駆動する。レジストローラ対6の駆動は、記録紙Sの後端がレジストローラ対6を通過するまでの時間t4秒間行われる。
【0008】
また、この間プリンタコントローラ26は、HSYNC信号をレーザ走査に同期した所定タイミングでビデオコントローラ部28に送出すると共に、VDO信号に基づいて感光ドラム17上を走査するレーザ光を変調する。
【0009】
また、更に次ページのプリントを行う場合は、t5秒後に再びPRINT信号をTUREとする。その後は1頁目と同様の動作が行われる。
【0010】
このような、プリンタコントローラ26およびビデオコントローラ部28の動作により記録紙Sは、給紙ローラ5、レジストローラ対6、画像記録部8、定着ローラ9、排紙ローラ11へ順次搬送され画像記録がなされる。
【0011】
上記のような、レーザプリンタに搭載されている低圧電源では、駆動系の電源としての出力と制御系の電源としての出力を有している。
【0012】
しかし、このような複数の電源電圧を出力する低圧電源の特性として、一方の電源の負荷の変動により他方の電源電圧が変動してしまうことはCQ出版社発行の実用電源回路設計ハンドブックなどにも書かれているように、一般的に知られている。図8はその1例である。
【0013】
マルチ出力電源の期間制御をかけていない回路は、負荷電流の変化による出力電圧変動を補正できない為、定電圧特性がどうしても悪くなってしまう。図9は一般的なマルチ出力の帰還制御であり、図8のマルチ出力電源の出力特性と比較して、R24を接続することにより、2つの出力特性の改善を行っている。
【0014】
しかしながら、
Vref=Vs
であり、
Vs=((V5/(R5+R)+V24/(R24+R))*R
となり、V5/(R5+R)とV24/(R24+R)の比率で、2回路から電圧検出したことになり、帰還量もこの比率で決まる為、一方の電圧が上昇すると他の一方が低下する特性となる。
【0015】
逆に、負荷が大きくなり電圧が低下すると他の一方の電圧は上昇してしまうこととなる。
【0016】
図10は、24Vの出力電圧、電流と5Vの出力電圧の関係を示すものであり、24Vの出力電流が増加すると、電圧が下がる。このとき5Vの負荷が変化しない場合、5Vの電圧は24Vの電圧と反し、上昇してしまう。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
レーザプリンタのように、駆動系の負荷の変動が大きい場合、制御系の電源電圧を一定にするためにコストアップを招いている。
【0018】
本発明の目的は、上記のような点を鑑み、負荷の変動が大きい場合でも安価な系で制御系の電源電圧の変動を低減する画像形成装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するために、本発明では、複数の電圧出力を有する直流電源において、出力電圧の基準電圧を可変する手段を設け、負荷の制御シーケンスに応じて、該基準電圧を可変することを特徴とし、また、駆動系負荷の制御シーケンスに応じて、制御系の電源電圧の基準電圧を可変することを特徴とする。
【0020】
または、複数の電圧出力を有する直流電源において、出力電圧調整用の負荷を可変する手段を設け、負荷の制御シーケンスに応じて、該出力電圧調整用の負荷を可変することを特徴とし、駆動系負荷の制御シーケンスに応じて、制御系の電源電圧の電圧調整用の負荷を可変することを特徴とする画像形成装置。
【0021】
【発明の実施の形態】
(第1の実施例)
図1は、本発明の一実施形態を示す概略回路図である。
【0022】
従来例図10で示したマルチ出力の帰還制御と異なる点は図10に示される抵抗Rを分割し、抵抗Ra、Rbを配置し、抵抗Raを短絡可能なようにスイッチ202を配した点である。
【0023】
5Vの出力電圧Vout5はシャントレギュレータ201、抵抗R5、Ra、Rb、R24により決定される。
【0024】
Vref=((Vout5/(R5+(Ra+Rb))+Vout24/(R24+(Ra+Rb)))*(Ra+Rb)
であり、Vout5と抵抗Ra、Rbの関係は概略下記となる。
【0025】
Vout5(off)=Vref×(1+R5/(Ra+Rb))
202はRaを短絡するスイッチであり、プリンタコントローラ26内のCPU(不図示)のI/Oポートにより制御される。このスイッチ202のON/OFFを行うことにより、Vout5の電圧を可変することが可能なる。スイッチ202をONした場合
Vout5(on)=Verf×(1+R5/Rb))
となり、
Vout5(off)>Vout5(on)
となる。
【0026】
図2はスイッチ202によりVout5の電圧を切替えた場合の24Vの出力電圧、電流と5Vの出力電圧の関係を示すものであり、24Vの出力電流が増加すると、電圧が下がる。このとき5Vの負荷が変化しない場合、5Vの電圧は24Vの電圧と反し、上昇してしまう。しかし、スイッチ202をONすることにより5Vの上昇を抑えることが可能となり、変化電圧量は
V5b>V5a
となり変化電圧量を小さくすることが可能である。
【0027】
図3はレーザプリンタ101の動作シーケンスに応じた24Vの負荷電流変化を示すものである。負荷電流の変化量は、各駆動負荷(例えば、メインモータ23、ポリゴンモータ14、給紙ローラ5を動作する為のクラッチ24、レジストローラ対を動作する為のクラッチ25)それぞれにおいて、固定であり、既知のものである。個々の電流値をCPU内のリードオンリーメモリ(ROM)または、ランダムアクセスメモリ(RAM)の格納することにより、プリンタコントローラ26は制御シーケンスの状態で24Vの負荷電流の概略を把握可能である。
【0028】
このため、プリンタコントローラ26は制御シーケンスにより、スイッチ202をONすることにより、電源に基準電圧となるVrefを可変し、24Vの負荷電流の増大となる電流値(Ich)を設定することにより、この電流値を越える状態となるシーケンスでスイッチ202をONすることにより、5Vの電圧上昇を抑えることが可能となる。電流値IchはVout5の電圧、つまり制御系電源の電圧の範囲より決定される。
【0029】
また、図3に示すように制御シーケンスと24Vの電流変化は相関があることより、各駆動負荷駆動のON/OFF状態による判断ではなく、制御シーケンスそのもののタイミングによりスイッチ202をONさせることも可能である。
【0030】
また、基準電圧の切替えを多段階にすることはもちろんのこと、スイッチ202はトランジスタ、FETなどを用いても可能である。更に、抵抗Ra、Rbを用いて基準電圧を可変とする手段の変わりに、オペアンプやデジタル/アナログ変換器(D/A)を用いても良い。
【0031】
以上のように、駆動系負荷の制御シーケンスにより電源の基準電圧を可変し、制御系電圧の電圧変動範囲を小さくすることが可能となる。
【0032】
(第2の実施例)
本発明の第2の実施形態は、図4に示す。図10との異なる点は、5Vの出力に抵抗402とスイッチ401を配したことである。スイッチ401は実施例1と同様にプリンタコントローラ26内のCPU(不図示)のI/Oポートに接続されON/OFF動作を行う。
【0033】
スイッチ401をONさせることにより、抵抗403に電流が流れる。この時、制御系電圧(5V)の負荷は増大し、消費電流に応じて電圧は下降する。図5に電圧、電流の変化を示すように、スイッチ401をONすることにより5Vの負荷電流を増大させ、電圧の上昇を抑えることが可能となる。
【0034】
このことから、実施例1と同様に、駆動系負荷(24Vの負荷)の制御シーケンスに応じて、スイッチ401をON/OFFすることにより、駆動系負荷(24Vの負荷)のON/OFFによる制御系電圧(5V)の電圧の変化量を減少させることが可能となる。
【0035】
以上のように、動作させることにより、実施例1と同様に駆動系負荷の制御シーケンスにより制御系電源の負荷を可変し、制御系電圧の電圧変動範囲を小さくすることが可能となる。
【0036】
また、実施例1と同様に基準電圧の切替えを多段階にすることはもちろんのこと、スイッチ202はトランジスタ、FETなどを用いても可能である。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、駆動系負荷の制御シーケンスにより電源の基準電圧を可変し、制御系電圧の電圧変動範囲を小さくすることが可能となる。また、駆動系負荷の制御シーケンスにより制御系電源の負荷を可変し、制御系電圧の電圧変動範囲を小さくすることが可能となる。
【0038】
従って、駆動系負荷の制御シーケンスにより制御系電圧の変化を減少させ、制御系電圧の安定化を行うことが可能となり、低圧電源の出力特性の精度をカバーするといった効果がある。
【0039】
このため、低圧電源の精度アップのためのコストアップを抑制し、安価な低圧電源でも電圧変動範囲の小さい電源供給を可能とする。
【0040】
また、電源電圧変動範囲の小さい電源とすることにより、電圧が安定することにより回路動作の精度アップとなり、より高品位な画像形成装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す概略回路図
【図2】実施例1の電圧及び電流変化を示す図
【図3】同実施例の動作タイミングと駆動系負荷電流変化を示す図
【図4】実施例2の回路を示す図
【図5】同実施例の電圧及び電流変化を示す
【図6】レーザプリンタの構成図
【図7】同プリンタの動作タイミングを示す図
【図8】マルチ出力電源回路の1例の構成を示す図
【図9】マルチ出力の帰還制御回路の構成を示す図
【図10】マルチ出力電源の出力特性を示す図
【符号の説明】
1・・・・・プリンタ本体
26・・・・プリンタコントローラ
28・・・・ビデオコントローラ
202・・・スイッチ
401・・・スイッチ
402・・・電圧調整用負荷抵抗
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばレーザプリンタのような画像形成装置に関するもので、複数の電圧出力を有する低圧電源を内蔵した画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
キヤノン提案の特開平10−129034号公報で示すように、従来、この種の装置にはレーザプリンタ、LEDプリンタ等があり、コンピュータ等の外部装置からの印字命令に従い記録紙をペーパーカセットなどの記録紙格納部より給紙し、レジストローラ等の同期搬送手段により記録紙の搬送タイミングをビデオコントローラからの画像情報送出タイミングと同期させて搬送し、画像記録を行っている。
【0003】
図6は従来技術のレーザプリンタ101の構成図であり、図7はその動作を示すタイミングチャートである。これらの図面を併せて参照してレーザプリンタ101の動作を説明する。
【0004】
ビデオコントローラ部28は、RDY信号がTRUEであることを確認するとPRINT信号をTUREとする。プリンタコントローラ26はPRINT信号がTUREとなると、メインモータ23、及びポリンゴンモータ14の駆動を開始する。メインモータ23を駆動すると感光ドラム17、定着ローラ9及び排紙ローラ11が回転する。この後、光量制御と一次帯電19、現像器20、転写帯電器21の高圧の駆動も順次行う。
【0005】
プリンタコントローラ26は、ポリンゴンモータ14の回転が定常状態になるとt1秒給紙ローラクラッチ24をONして給紙ローラ5を駆動し、記録紙Sをレジストローラ対6に向けて給紙する。そして、プリンタコントローラ26は記録紙Sの先端がレジストローラ対6に到達するタイミングでVSREQ信号をビデオコントローラ部28に送出すると共に給紙ローラクラッチ24をOFFし、給紙ローラ5の駆動を停止する。
【0006】
ビデオコントローラ部28は、画像情報のドットイメージへの展開を終えてVDO信号の出力準備が完了すると、VSREQ信号がTUREであることを確認し、VSYNC信号をTUREとし、これと同期してtv秒後に1頁分の画像データとしてVDO信号の出力を開始する。
【0007】
この時、プリンタコントローラ26はVSYNC信号の立ち上がりから、t3秒後にレジストローラクラッチをONし、レジストローラ対6を駆動する。レジストローラ対6の駆動は、記録紙Sの後端がレジストローラ対6を通過するまでの時間t4秒間行われる。
【0008】
また、この間プリンタコントローラ26は、HSYNC信号をレーザ走査に同期した所定タイミングでビデオコントローラ部28に送出すると共に、VDO信号に基づいて感光ドラム17上を走査するレーザ光を変調する。
【0009】
また、更に次ページのプリントを行う場合は、t5秒後に再びPRINT信号をTUREとする。その後は1頁目と同様の動作が行われる。
【0010】
このような、プリンタコントローラ26およびビデオコントローラ部28の動作により記録紙Sは、給紙ローラ5、レジストローラ対6、画像記録部8、定着ローラ9、排紙ローラ11へ順次搬送され画像記録がなされる。
【0011】
上記のような、レーザプリンタに搭載されている低圧電源では、駆動系の電源としての出力と制御系の電源としての出力を有している。
【0012】
しかし、このような複数の電源電圧を出力する低圧電源の特性として、一方の電源の負荷の変動により他方の電源電圧が変動してしまうことはCQ出版社発行の実用電源回路設計ハンドブックなどにも書かれているように、一般的に知られている。図8はその1例である。
【0013】
マルチ出力電源の期間制御をかけていない回路は、負荷電流の変化による出力電圧変動を補正できない為、定電圧特性がどうしても悪くなってしまう。図9は一般的なマルチ出力の帰還制御であり、図8のマルチ出力電源の出力特性と比較して、R24を接続することにより、2つの出力特性の改善を行っている。
【0014】
しかしながら、
Vref=Vs
であり、
Vs=((V5/(R5+R)+V24/(R24+R))*R
となり、V5/(R5+R)とV24/(R24+R)の比率で、2回路から電圧検出したことになり、帰還量もこの比率で決まる為、一方の電圧が上昇すると他の一方が低下する特性となる。
【0015】
逆に、負荷が大きくなり電圧が低下すると他の一方の電圧は上昇してしまうこととなる。
【0016】
図10は、24Vの出力電圧、電流と5Vの出力電圧の関係を示すものであり、24Vの出力電流が増加すると、電圧が下がる。このとき5Vの負荷が変化しない場合、5Vの電圧は24Vの電圧と反し、上昇してしまう。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
レーザプリンタのように、駆動系の負荷の変動が大きい場合、制御系の電源電圧を一定にするためにコストアップを招いている。
【0018】
本発明の目的は、上記のような点を鑑み、負荷の変動が大きい場合でも安価な系で制御系の電源電圧の変動を低減する画像形成装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するために、本発明では、複数の電圧出力を有する直流電源において、出力電圧の基準電圧を可変する手段を設け、負荷の制御シーケンスに応じて、該基準電圧を可変することを特徴とし、また、駆動系負荷の制御シーケンスに応じて、制御系の電源電圧の基準電圧を可変することを特徴とする。
【0020】
または、複数の電圧出力を有する直流電源において、出力電圧調整用の負荷を可変する手段を設け、負荷の制御シーケンスに応じて、該出力電圧調整用の負荷を可変することを特徴とし、駆動系負荷の制御シーケンスに応じて、制御系の電源電圧の電圧調整用の負荷を可変することを特徴とする画像形成装置。
【0021】
【発明の実施の形態】
(第1の実施例)
図1は、本発明の一実施形態を示す概略回路図である。
【0022】
従来例図10で示したマルチ出力の帰還制御と異なる点は図10に示される抵抗Rを分割し、抵抗Ra、Rbを配置し、抵抗Raを短絡可能なようにスイッチ202を配した点である。
【0023】
5Vの出力電圧Vout5はシャントレギュレータ201、抵抗R5、Ra、Rb、R24により決定される。
【0024】
Vref=((Vout5/(R5+(Ra+Rb))+Vout24/(R24+(Ra+Rb)))*(Ra+Rb)
であり、Vout5と抵抗Ra、Rbの関係は概略下記となる。
【0025】
Vout5(off)=Vref×(1+R5/(Ra+Rb))
202はRaを短絡するスイッチであり、プリンタコントローラ26内のCPU(不図示)のI/Oポートにより制御される。このスイッチ202のON/OFFを行うことにより、Vout5の電圧を可変することが可能なる。スイッチ202をONした場合
Vout5(on)=Verf×(1+R5/Rb))
となり、
Vout5(off)>Vout5(on)
となる。
【0026】
図2はスイッチ202によりVout5の電圧を切替えた場合の24Vの出力電圧、電流と5Vの出力電圧の関係を示すものであり、24Vの出力電流が増加すると、電圧が下がる。このとき5Vの負荷が変化しない場合、5Vの電圧は24Vの電圧と反し、上昇してしまう。しかし、スイッチ202をONすることにより5Vの上昇を抑えることが可能となり、変化電圧量は
V5b>V5a
となり変化電圧量を小さくすることが可能である。
【0027】
図3はレーザプリンタ101の動作シーケンスに応じた24Vの負荷電流変化を示すものである。負荷電流の変化量は、各駆動負荷(例えば、メインモータ23、ポリゴンモータ14、給紙ローラ5を動作する為のクラッチ24、レジストローラ対を動作する為のクラッチ25)それぞれにおいて、固定であり、既知のものである。個々の電流値をCPU内のリードオンリーメモリ(ROM)または、ランダムアクセスメモリ(RAM)の格納することにより、プリンタコントローラ26は制御シーケンスの状態で24Vの負荷電流の概略を把握可能である。
【0028】
このため、プリンタコントローラ26は制御シーケンスにより、スイッチ202をONすることにより、電源に基準電圧となるVrefを可変し、24Vの負荷電流の増大となる電流値(Ich)を設定することにより、この電流値を越える状態となるシーケンスでスイッチ202をONすることにより、5Vの電圧上昇を抑えることが可能となる。電流値IchはVout5の電圧、つまり制御系電源の電圧の範囲より決定される。
【0029】
また、図3に示すように制御シーケンスと24Vの電流変化は相関があることより、各駆動負荷駆動のON/OFF状態による判断ではなく、制御シーケンスそのもののタイミングによりスイッチ202をONさせることも可能である。
【0030】
また、基準電圧の切替えを多段階にすることはもちろんのこと、スイッチ202はトランジスタ、FETなどを用いても可能である。更に、抵抗Ra、Rbを用いて基準電圧を可変とする手段の変わりに、オペアンプやデジタル/アナログ変換器(D/A)を用いても良い。
【0031】
以上のように、駆動系負荷の制御シーケンスにより電源の基準電圧を可変し、制御系電圧の電圧変動範囲を小さくすることが可能となる。
【0032】
(第2の実施例)
本発明の第2の実施形態は、図4に示す。図10との異なる点は、5Vの出力に抵抗402とスイッチ401を配したことである。スイッチ401は実施例1と同様にプリンタコントローラ26内のCPU(不図示)のI/Oポートに接続されON/OFF動作を行う。
【0033】
スイッチ401をONさせることにより、抵抗403に電流が流れる。この時、制御系電圧(5V)の負荷は増大し、消費電流に応じて電圧は下降する。図5に電圧、電流の変化を示すように、スイッチ401をONすることにより5Vの負荷電流を増大させ、電圧の上昇を抑えることが可能となる。
【0034】
このことから、実施例1と同様に、駆動系負荷(24Vの負荷)の制御シーケンスに応じて、スイッチ401をON/OFFすることにより、駆動系負荷(24Vの負荷)のON/OFFによる制御系電圧(5V)の電圧の変化量を減少させることが可能となる。
【0035】
以上のように、動作させることにより、実施例1と同様に駆動系負荷の制御シーケンスにより制御系電源の負荷を可変し、制御系電圧の電圧変動範囲を小さくすることが可能となる。
【0036】
また、実施例1と同様に基準電圧の切替えを多段階にすることはもちろんのこと、スイッチ202はトランジスタ、FETなどを用いても可能である。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、駆動系負荷の制御シーケンスにより電源の基準電圧を可変し、制御系電圧の電圧変動範囲を小さくすることが可能となる。また、駆動系負荷の制御シーケンスにより制御系電源の負荷を可変し、制御系電圧の電圧変動範囲を小さくすることが可能となる。
【0038】
従って、駆動系負荷の制御シーケンスにより制御系電圧の変化を減少させ、制御系電圧の安定化を行うことが可能となり、低圧電源の出力特性の精度をカバーするといった効果がある。
【0039】
このため、低圧電源の精度アップのためのコストアップを抑制し、安価な低圧電源でも電圧変動範囲の小さい電源供給を可能とする。
【0040】
また、電源電圧変動範囲の小さい電源とすることにより、電圧が安定することにより回路動作の精度アップとなり、より高品位な画像形成装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す概略回路図
【図2】実施例1の電圧及び電流変化を示す図
【図3】同実施例の動作タイミングと駆動系負荷電流変化を示す図
【図4】実施例2の回路を示す図
【図5】同実施例の電圧及び電流変化を示す
【図6】レーザプリンタの構成図
【図7】同プリンタの動作タイミングを示す図
【図8】マルチ出力電源回路の1例の構成を示す図
【図9】マルチ出力の帰還制御回路の構成を示す図
【図10】マルチ出力電源の出力特性を示す図
【符号の説明】
1・・・・・プリンタ本体
26・・・・プリンタコントローラ
28・・・・ビデオコントローラ
202・・・スイッチ
401・・・スイッチ
402・・・電圧調整用負荷抵抗
Claims (4)
- 複数の電圧出力を有する直流電源において、出力電圧の基準電圧を可変する手段を設け、負荷の制御シーケンスに応じて、該基準電圧を可変する画像形成装置。
- 駆動系負荷の制御シーケンスに応じて、制御系の電源電圧の基準電圧を可変することを特徴とする請求項1の画像形成装置。
- 複数の電圧出力を有する直流電源において、出力電圧調整用の負荷を可変する手段を設け、負荷の制御シーケンスに応じて、該出力電圧調整用の負荷を可変する画像形成装置。
- 駆動系負荷の制御シーケンスに応じて、制御系の電源電圧の電圧調整用の負荷を可変することを特徴とする請求項3の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002292073A JP2004122659A (ja) | 2002-10-04 | 2002-10-04 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002292073A JP2004122659A (ja) | 2002-10-04 | 2002-10-04 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004122659A true JP2004122659A (ja) | 2004-04-22 |
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ID=32283444
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002292073A Pending JP2004122659A (ja) | 2002-10-04 | 2002-10-04 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010074939A (ja) * | 2008-09-18 | 2010-04-02 | Daiwa Industries Ltd | バッテリー充電器 |
JP2013034365A (ja) * | 2011-07-01 | 2013-02-14 | Canon Inc | 電源装置及び記録装置 |
US9024614B2 (en) | 2011-12-28 | 2015-05-05 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Power supply device performing voltage conversion |
-
2002
- 2002-10-04 JP JP2002292073A patent/JP2004122659A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010074939A (ja) * | 2008-09-18 | 2010-04-02 | Daiwa Industries Ltd | バッテリー充電器 |
JP2013034365A (ja) * | 2011-07-01 | 2013-02-14 | Canon Inc | 電源装置及び記録装置 |
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