JP2004121431A - 過熱水蒸気による加熱方法及びその装置 - Google Patents

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Kimiki Kawamura
河村 公樹
Yoshihiko Iwasaki
岩崎 義彦
Tadashi Ono
小野 正
Manabu Inoue
井上 学
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Derikaato Kk
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Kiyomoto Iron and Machinery Works Co Ltd
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Derikaato Kk
Kiyomoto Iron & Machinery Work
Kiyomoto Iron and Machinery Works Co Ltd
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Abstract

【課題】過熱水蒸気噴射ノズルの噴射口の位置を、被加熱物対して変えて、過熱水蒸気による加熱温度を調節する過熱水蒸気による、食品等の被加熱物の加熱方法及び装置を提供する。
【解決手段】該被加熱物の過熱水蒸気による加熱方法において、被加熱物と過熱水蒸気噴射口の間の距離を変えて、被加熱物に過熱水蒸気を過熱水蒸気噴射口から噴射して被加熱物を加熱することを特徴とする被加熱物の過熱水蒸気による加熱方法にあり、また被加熱物の過熱水蒸気による加熱装置において、過熱水蒸気噴射ノズルは、過熱水蒸気噴射ノズル口と被加熱物を結ぶ方向に往復動可能に設けられている支持部材に固定されていることを特徴とする被加熱物の過熱水蒸気による加熱装置にあり、過熱水蒸気噴射口と被加熱物間の間隔を変えることにより、被加熱物の複雑な加熱を、過熱水蒸気タンク内の過熱水蒸気の温度を変えることなく、安全かつ短時間で清浄度を保ちながら行うことができ、品質の均一性が高い製品を収率良く生産できる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、食品や飼料等の製造用の被加熱物の乾式若しくは湿式加熱方法又は被加熱物の乾式及び湿式加熱方法及びその装置に関し、特に、食品や飼料等の製造用の被加熱物の過熱水蒸気による加熱方法及びその装置に関する。
また、本発明は、食品の焼成、加熱調理、殺菌及び蒸煮等の過熱水蒸気による食品の加熱方法及びその装置に関する。さらに、本発明は、食品や飼料等の製造用の被加熱物の水分除去に係る過熱水蒸気による加熱方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、焼き物、揚げ物、炒め物又は食品の殺菌のために、加熱時間を短縮するために、過熱水蒸気が使用されている。例えば、焼き物は、調理味付け後、過熱水蒸気により焼成されており、また、水産練り製品は、水産物を蒸した後、過熱水蒸気により焼成しており、焼きえび、かにの場合は、過熱水蒸気により解凍後、調味味付けして、過熱水蒸気により焼成されており、焼き鳥、照焼き及び塩焼きの場合は、調味味付け後、過熱水蒸気により焼成されており、炒め野菜の場合は、野菜を過熱水蒸気により焼成しており、ちりめんや香辛料の殺菌は、過熱水蒸気により加熱されて、乾燥と共に殺菌されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
過熱水蒸気による加熱装置により、これらの食品を過熱水蒸気により加熱調理する場合、食品の種類又は調理方法の相違により、加熱温度が相違するために、過熱水蒸気による加熱装置は、過熱水蒸気発生装置(スーパーヒーター)又は該加熱装置に付設した過熱水蒸気の再加熱装置等を備えて、使用される過熱水蒸気の温度を最適温度に調整している。特に、過熱水蒸気により加熱する加熱室内に、複数の加熱領域を形成して、夫々の領域で加熱温度を相違させる場合には、夫々の領域に過熱水蒸気の加熱のために、再加熱装置を設けて再加熱している(特開2000−152754号公報、特開平2−43112号公報)。何れの場合にも、過熱水蒸気による加熱装置は、短時間で加熱処理ができるものの、過熱水蒸気発生装置(スーパーヒーター)の場合は、過熱水蒸気管路から該加熱装置までの煩雑な温度調整をその都度必要とし、過熱水蒸気の再加熱装置を設ける場合は、その分高価となり、温度管理も難しく問題とされている。
本発明は、従来装置の過熱水蒸気による食品等の加熱方法及び装置において、食品の種類又は調理方法の相違による加熱温度の相違にかかる問題点を解決することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明らは、過熱水蒸気の温度が過熱水蒸気噴射ノズルの噴射口からの距離により温度がかなり変化することを発見した。
本発明は、過熱水蒸気噴射ノズルの噴射口の位置を、被加熱物に対して変えて、過熱水蒸気による加熱温度を調節する過熱水蒸気による、食品等の被加熱物の加熱方法及び装置を提供することを目的としている。
即ち、本発明は、温度120乃至400℃の過熱水蒸気を1.0kg/cm以下のゲージ圧力で含む低酸素雰囲気下において、温度120乃至400℃の過熱水蒸気を、過熱水蒸気噴射口から、被加熱物に噴射して、該被加熱物を過熱水蒸気により加熱する被加熱物の過熱水蒸気による加熱方法において、被加熱物と過熱水蒸気噴射口の間の距離を変えて、被加熱物に、過熱水蒸気を過熱水蒸気噴射口から噴射して被加熱物を加熱することを特徴とする被加熱物の過熱水蒸気による加熱方法にあり、また、本発明は、温度120乃至400℃の過熱水蒸気を1.0kg/cm以下のゲージ圧力で含む低酸素雰囲気下において、温度120乃至400℃の過熱水蒸気を、過熱水蒸気噴射口から、被加熱物に噴射して、被加熱物を加熱する被加熱物の過熱水蒸気による加熱方法において、過熱水蒸気噴射口は、被加熱物から100mm以内の距離で離れて設けられており、被加熱物と過熱水蒸気噴射口の間の距離を変えて、被加熱物に、過熱水蒸気を過熱水蒸気噴射口から噴射して被加熱物を加熱することを特徴とする被加熱物の過熱水蒸気による加熱方法にあり、さらに、本発明は、被加熱物加熱室内には、被加熱物載置部材が設けられており、複数の過熱水蒸気噴射ノズルがその噴射口を、該被加熱物載置部材の被加熱物載置部に向けて設けられている被加熱物の過熱水蒸気による加熱装置において、複数の過熱水蒸気噴射ノズルの噴射口は、該被加熱物載置部材の被加熱物載置部に向けて、前記載置部より上方若しくは下方又は上方及び下方に設けられており、過熱水蒸気噴射ノズルは、過熱水蒸気噴射ノズル口と被加熱物を結ぶ方向に往復動可能に設けられている支持部材に固定されていることを特徴とする被加熱物の過熱水蒸気による加熱装置にあり、さらにまた、本発明は、被加熱物加熱室内には、被加熱物載置部材が設けられており、複数の過熱水蒸気噴射ノズルがその噴射口を、該被加熱物載置部材の被加熱物載置部に向けて設けられている被加熱物の過熱水蒸気による加熱装置において、複数の過熱水蒸気噴射ノズルの噴射口は、該被加熱物載置部材の被加熱物載置部に向けて、前記載置部より上方若しくは下方又は上方及び下方に設けられており、前記過熱水蒸気噴射ノズルは、その噴射口が被加熱物表面から100mm以内の距離で離れて設けられており、過熱水蒸気噴射ノズルの噴射口と被加熱物を結ぶ方向に往復動可能に設けられている支持部材に固定されていることを特徴とする被加熱物の過熱水蒸気による加熱装置にある。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明において、一事例においては過熱水蒸気の温度は、2mmの直径を有する噴射ノズル開口から、250℃及び300℃の過熱水蒸気を、夫々、10m/秒及び20m/秒の噴射速度で噴射して、噴射ノズル開口からの所定距離毎に温度計を配置して過熱水蒸気の温度を測定した。測定は、被加熱物に対する上部及び下部の過熱水蒸気による加熱について行われたが、上部及び下部の過熱水蒸気による加熱において同様であった。その結果は、次の表1に示すとおりである。
Figure 2004121431
【0006】
噴射された過熱水蒸気の温度変化は、概略20乃至30℃となり、特に温度変化が大きいのは、噴射ノズル開口から10乃至30mmの範囲であり、噴射ノズル開口から30mm以上離れるに従い、噴射された過熱水蒸気の温度変化は小さくなることが分かった。また、噴射口の口径を調節可能にして、過熱水蒸気噴射口からの過熱水蒸気の噴射速度を大きくすることにより、被加熱物表面の加熱温度を僅かに高めることができることも分かった。噴射ノズルと被加熱物表面の間隔を一定にする場合は、過熱水蒸気の加熱エネルギーを有効に利用するため、噴射ノズルから10mm以内とすることが最も好ましいことが分かった。しかし、食品等の被加熱物の形状が一定でない場合は、その微小な位置決めが難しいので、噴射ノズル開口と被加熱物の加熱表面の間隔は、100mm以内、好ましくは30mm以内とするのが最も好ましく、また、噴射速度を調整するのが好ましい。
【0007】
本発明において、噴射ノズル開口からの位置を10mmから100mmに変化させることにより、過熱水蒸気の加熱温度が10℃から30℃程度低下させることができる。これ以上、過熱水蒸気の加熱温度を低下させるには、被加熱物を噴射ノズル開口からさらに離すことになる。これとは逆に加熱温度を高めるためには、噴射ノズル開口に被加熱物を近づけることとなる。加熱温度差を10度以内に設定する場合には、噴射ノズル開口に近い部分と遠い部分の間隔は、過熱水蒸気の温度及び流速により異なるが、上記の測定に基づく場合には、例えば20mm以内である。このように、過熱水蒸気による被加熱物の加熱温度は、過熱水蒸気噴射ノズルの噴射口と被加熱物との間の間隔を適宜小さくすることにより高くすることができ、過熱水蒸気噴射ノズルの噴射口と被加熱物との間の間隔を適宜大きくすることにより低くすることができる。
【0008】
本発明において、過熱水蒸気は、温度120乃至400℃を有し、飽和水蒸気を加熱して得られる。本発明において、過熱水蒸気噴射ノズルを、被加熱物に対して、過熱水蒸気の噴射ノズル開口を近づけたり又は遠ざけたりして、被加熱物の加熱される面の温度を調節するために、過熱水蒸気噴射ノズルは、被加熱物に対して、近づけたり又は遠ざけたりできるように、螺子ジャッキ又はラックジャッキ等のジャッキの支持部材に取付けられる。
【0009】
本発明において、過熱水蒸気が噴射される被加熱物は、一定位置に静置されている載置台上に配置されていてもよく、また、コンベヤ装置等の可動の搬送台に配置されていてもよい。この可動の搬送台に配置される場合には、被加熱物の移動する方向は、過熱水蒸気が噴射される方向、即ち、過熱水蒸気噴射ノズルと被加熱物を結ぶ方向に対し交差する方向であり、好ましくは、直交する方向である。本発明において、過熱水蒸気による被加熱物の加熱は、被加熱物の上面若しくは下面何れか一方において行うことができ、又は被加熱物の上面及び下面において、同時に行うことができる。
【0010】
本発明において、加熱室内の圧力は、加熱時に、過熱水蒸気が、加熱室の外に噴出さないように、大気と同じか又は低く設定されるのが好ましい。本発明において、加熱室内に加熱温度の異なる複数の領域を設けるときは、仕切りを設けることは必要でなく、加熱室内に高い温度領域では、過熱水蒸気噴射ノズル開口の位置を被加熱物に近づけて設け、低い温度領域では、過熱水蒸気噴射ノズル開口の位置を被加熱物から遠ざけて設ける。このような温度設定を行う場合には、過熱水蒸気発生装置(スーパーヒーター)の所定の温度及び所定の蒸気量による過熱水蒸気の噴射速度の下に、過熱水蒸気噴射ノズル開口からの距離ごとに、過熱水蒸気の温度分布を予め測定し、その測定値に基づいて、加熱室内の過熱水蒸気噴射ノズル開口の位置に対する被加熱物の位置を決定するのが好ましい。
【0011】
【作用】
本発明は、被加熱物と過熱水蒸気噴射口の間の距離を変えて、過熱水蒸気噴射口から、過熱水蒸気を被加熱物に噴射して被加熱物を加熱するので、被加熱物と過熱水蒸気噴射口の間の距離、即ち間隔又は過熱水蒸気噴射口からの過熱水蒸気の噴射速度又は被加熱物と過熱水蒸気噴射口の間の距離及び過熱水蒸気噴射口からの過熱水蒸気の噴射速度を変えることにより、噴射される過熱水蒸気の温度を変えずに、被加熱物を所望の温度で加熱することができる。したがって、過熱水蒸気の温度を、加熱処理温度に対して、例えば、10℃以上、好ましくは10乃至20℃高く設定することにより、種々の被加熱物の加熱処理を、一定のスーパーヒーターの過熱水蒸気条件下で行うことが可能となり、温度調節が簡単且つ容易となる。また、本発明においては、過熱水蒸気噴射ノズルは、過熱水蒸気噴射ノズル口と被加熱物を結ぶ方向に往復動可能に設けられている支持部材に固定されているので、被加熱物に対する過熱水蒸気噴射ノズルの噴射口の位置を正確に設定することができ、被加熱物の加熱温度を所定温度に設定することが出来る。
【0012】
【実施例】
以下に、添付図面に基づいて、本発明の実施の態様を例を上げて説明するが、本発明は、以下の説明及び例示によって何ら制限されるものではない。
図1は、本発明の一実施例の過熱水蒸気による加熱装置について、その概略を説明するための説明図である。図2は、本発明の他の一実施例の過熱水蒸気による加熱装置について、その概略を説明するための説明図である。図1及び図2において、同一の箇所又は対応する箇所には同一の符号が付されている。
【0013】
例1
図1に示す実施例において、1はボイラであり、蒸発される水、例えば、水道水は、水道水供給管2より、水道水供給管2が接続する水供給口3から、ボイラ1に供給される。燃料は、燃料供給管4より、燃料供給管4が接続する燃料供給口5からボイラ1に供給される。ボイラ1で発生する飽和水蒸気は、ボイラ1の飽和水蒸気出口6から出て、飽和水蒸気出口6とスーパーヒーター7の飽和水蒸気導入口8を接続する飽和水蒸気管路9から、スーパーヒーター7に、その飽和水蒸気供給口8から導入される。スーパーヒーター7への燃料の供給は、燃料供給管4の分岐管の燃料供給管分岐管10より、燃料供給管分岐管10が接続する燃料供給口11からスーパーヒーター7に供給される。
【0014】
飽和蒸気がスーパーヒーター7で加熱されて形成された過熱水蒸気は、過熱水蒸気出口12から出て、過熱水蒸気出口12に接続する過熱水蒸気管路13から、それに接続するコンベヤ装置14を内部に備える加熱装置15の過熱水蒸気噴射管161、162、171、172、181及び182に送られる。過熱水蒸気管路13は途中分岐して、コンベヤ装置14の上走路141の上部過熱水蒸気管19及び下部過熱水蒸気管20に分岐されている。コンベヤ装置14の上走路141の上部過熱水蒸気管19は、さらに3路に分岐されており、第一路21は開閉弁22を介して加熱装置15の上部過熱水蒸気噴射管161に接続しており、第二路23は開閉弁24介して加熱装置15の上部過熱水蒸気噴射管171に接続しており、第三路25は開閉弁26を介して加熱装置15の上部過熱水蒸気噴射管181に接続している。コンベヤ装置14の下部過熱水蒸気管20も、さらに3路に分岐されており、第一路27は開閉弁28を介して加熱装置15の下部過熱水蒸気噴射管162に接続しており、第二路29は開閉弁30を介して加熱装置15の下部過熱水蒸気噴射管172に接続しており、第三路31は開閉弁32を介して加熱装置15の下部過熱水蒸気噴射管182に接続している。
【0015】
加熱装置15は、遮蔽壁33で覆われて形成れている。加熱装置15の一方の側にコンベヤ装置14の上走路141の入口34が形成され、他方の側にコンベヤ装置14の上走路141の出口35が形成されている。本例において、遮蔽壁33の下方にはコンベヤ装置14の下走路142が延びており、コンベヤ装置14の下走路142の入口36は、コンベヤ上走路入口34の下方に形成され、コンベヤ装置14の下走路142の出口37は、コンベヤ上走路出口35の下方に形成されている。本例において、上部及び下部過熱水蒸気噴射管161、162、171、172、181及び182は、夫々、過熱水蒸気噴射口38を備えており、過熱水蒸気噴射口38は、コンベヤ上走路141に向けて、その上方及び下方に設けられている。
【0016】
本例の加熱装置15には、コンベヤ上走路141上に、被加熱物導入口34及び加熱処理物出口35が設けられている。前記加熱装置15の被加熱物導入口34及び加熱処理物出口35には、夫々、加熱装置15内の水蒸気を排出させるために、開閉弁39を介して排水蒸気ファン40が設けられ、該排水蒸気ファン40には排水蒸気管41が接続している。本例においては、排水蒸気管41には、夫々、ドレン抜き用の開閉弁42が設けられている。
【0017】
本例において、加熱装置15内に設けられる、上走路141の上部過熱水蒸気噴射管161,171及び181並びに下部過熱水蒸気噴射管162,172及び182は、夫々、個別に設けられて、独立して配置位置が調整可能であり、その過熱水蒸気噴射ノズル38の被加熱物(図示されていない)に対する位置を調整して、加熱装置15内に、所定の温度領域を形成することができる。本例において、上部及び下部過熱水蒸気噴射管は、夫々フレキシブルな過熱水蒸気供給管43に接続すると共に、夫々螺子ジャッキ44に支持されており、上部及び下部過熱水蒸気噴射管は、螺子ジャッキ44を作動させて、被加熱物に対して、被加熱物との間隔を広げたり、又は狭めたりできるように、移動可能に形成されている。
【0018】
本例は以上のように構成されているので、加熱装置15において、過熱水蒸気噴射ノズル38から噴射される過熱水蒸気は、水道水供給管2からボイラー1内に供給された水道水を、ボイラー1の燃焼室5に供給された燃料の燃焼ガスにより加熱して、その発生する飽和水蒸気をスーパーヒーター7に導入する。スーパーヒーター7に導入された飽和水蒸気を、スーパーヒーター7の燃焼室11に供給された燃料の燃焼ガスにより加熱して、過熱水蒸気を形成する。この形成された過熱水蒸気は、過熱水蒸気管路13から上部過熱水蒸気管19及び下部過熱水蒸気管20に送られる。上部過熱水蒸気管19に送られた過熱水蒸気は、加熱装置15の上走路141の上方に設けられている上部過熱水蒸気噴射管161、171及び181より上走路141に向けて噴射されて、被加熱物の上表面の加熱処理を行う。また、下部過熱水蒸気管20に送られた過熱水蒸気は、加熱装置15の上走路141の下方に設けられている下部過熱水蒸気噴射管162、172及び182より上走路141に向けて噴射されて、被加熱物の加熱処理を行う。
【0019】
本例において、加熱装置15内は、夫々の噴射ノズル38の位置を、被加熱物の加熱温度に合わせて、コンベヤ装置14の上走路141上に載置された被加熱物に対して過熱水蒸気噴射ノズル38の位置を調整して、過熱水蒸気による被加熱物の加熱温度を調整する。被加熱物に対する過熱水蒸気噴射ノズルの位置を調整して、過熱水蒸気による被加熱物の加熱温度を調整し終えたところで、排気ファン40を作動しながら、加熱装置15内に、過熱水蒸気噴射ノズル38から過熱水蒸気を噴射して、加熱装置15内の空気を過熱水蒸気で置換し、低酸素雰囲気に形成しておく。そこでコンベヤ装置14を駆動して、コンベヤ装置14を矢印143の方向に駆動する。被加熱物を、コンベヤ装置14の上走路141の入口34でコンベヤ装置14上に載置して加熱装置15内に供給し、加熱装置15内で、被加熱物は過熱水蒸気噴射口38から噴射される過熱水蒸気により加熱処理される。
【0020】
例2
図1に示した加熱装置を使用して、被加熱物の鯖の切り身(さばフィーレ)(サイズ:70mm×100mm、重量:50g)の加熱焼成を行った。本例において、コンベヤ装置14の上走路141の入り口34で、前記被加熱物の鯖の切り身を数十枚を並べたトレイを上走路141に載せて、加熱装置15内に送り、過熱水蒸気噴射管161と162、過熱水蒸気噴射管171と172及び過熱水蒸気噴射管181と182を備える夫々の加熱領域において、夫々の噴射口38から、温度300℃の過熱水蒸気を、噴射速度10m/秒で噴射して、被加熱物の加熱処理を行った。この加熱処理を効率的に行うために、過熱水蒸気噴射管の噴射口38と被加熱物表面の間隔を、上部過熱水蒸気噴射管161については、50mmに設定し、また、上部過熱水蒸気噴射管171については、加熱を促進させるために、30mmに設定し、また、上部過熱水蒸気噴射管181については、高温仕上げによる焦げ目を付けるために10mmに設定した。なお、下部過熱水蒸気噴射管162、172及び182の夫々の噴射口と被加熱物表面の間隔は、何れも50mmに設定された。このようにして被加熱物の鯖の切り身を過熱水蒸気により加熱処理した。この加熱処理において、上部過熱水蒸気噴射管161及び下部過熱水蒸気噴射管162、172及び182による加熱温度は、275℃であり、上部過熱水蒸気噴射管171による加熱温度は、280℃であり、上部過熱水蒸気噴射管181による加熱温度は、290℃であった。本例においては、過熱水蒸気噴射管の噴射口と被加熱物表面の間隔を、加熱装置の外部から、手動又は電気的な遠隔操作で調整することにより、過熱水蒸気による被加熱物表面加熱温度を容易に最適な温度に調整して、被加熱物の鯖の切り身を望みどおり加熱処理することができた。
【0021】
例3
図2に示す実施例はバッチ形式の加熱装置の場合である。本例において、バッチ式加熱装置45は、覆体46内に側壁部47に被加熱物入口兼取出し口48及び排気口49を備える断熱壁製の筐体50により囲われて形成されている。筐体50の内部には、被加熱物入口兼取出し口48の下面部51に並んで、網状の被加熱物載置部材52が、筐体50の側壁部47に設けられている。本例において、網状の被加熱物載置部材52の上方に上部過熱水蒸気噴射管161が設けられ、下方に下部過熱水蒸気噴射管162が設けられている。本例においては、上部過熱水蒸気噴射管161は、筐体50の天井壁部53に設けられている上部螺子ジャッキ54の螺子軸の支持部55に取付けられており、下部過熱水蒸気噴射管162は、筐体50の底壁部56に設けられている下部螺子ジャッキ57の螺子軸の支持部58に取付けられている。夫々の螺子ジャッキ54及び57は、何れも夫々に付属する電動機59により駆動される。本例において、上部過熱水蒸気噴射管161は、上部背面側に過熱水蒸気供給口60が設けられており、この過熱水蒸気供給口60には、フレキシブルな過熱水蒸気供給管43が接続しており、このフレキシブルな過熱水蒸気供給管43から過熱水蒸気が供給される。また、これと同様に、下部過熱水蒸気噴射管162には、下部背面側に過熱水蒸気供給口61が設けられており、この過熱水蒸気供給口61にはフレキシブルな過熱水蒸気供給管43が接続しており、このフレキシブルな過熱水蒸気供給管43から過熱水蒸気が供給される。上部過熱水蒸気噴射管161に接続するフレキシブルな過熱水蒸気供給管43は開閉弁22を備える上部過熱水蒸気管19に接続する。また、下部過熱水蒸気噴射管162に接続するフレキシブルな過熱水蒸気供給管43は開閉弁28を備える下部過熱水蒸気管20に接続している。
【0022】
本例は以上のように構成されているので、被加熱物(図示されていない)を加熱処理するときは、目的の被加熱物を加熱用トレイに並べて、トレイごと被加熱物を被加熱物入口兼取出し口48より網状の被加熱物載置部材52に載せて、開閉蓋(図示されていない)を閉じる。次いで、電動機59を駆動して、螺子ジャッキ54を作動させて、上部過熱水蒸気噴射管161を、一点鎖線で示す、被加熱物の所望の加熱温度に対応する上部加熱位置161′にまで下方へ移動させる。これと共に、同じく電動機59を駆動して、下部過熱水蒸気噴射管162を、一点鎖線で示す、被加熱物の所望の加熱温度に対応する下部加熱位置162′にまで、上方に移動させる。上部及び下部過熱水蒸気噴射管161及び162が、加熱位置161′及び162′に移動したところで、過熱水蒸気を夫々の過熱水蒸気噴射ノズルより噴射して被加熱物を加熱又は焼成する。その間に発生する排蒸気は排蒸気排出口49から排蒸気ファンにより排出される。所定時間の間被加熱物の加熱処理したところで、電動機59を駆動して、過熱水蒸気を噴射させながら、上部過熱水蒸気噴射管161を二点鎖線で示す被加熱物に近づく上部加熱位置161”にまで下方に移動させる。また、この移動と共に、同じく電動機59を駆動して、下部過熱水蒸気噴射管162を、二点鎖線で示す被加熱物に近づく下部加熱位置162”にまで、上方に移動させ、この上部及び下部過熱水蒸気噴射管161及び162を、二点鎖線の加熱位置161”及び162”に位置させて、一点鎖線の位置より高い加熱温度で被加熱物の過熱水蒸気による加熱を行う。二点鎖線の加熱位置161”及び162”での加熱処理を終えたところで、電動機59を駆動して、上部及び下部過熱水蒸気噴射管161及び162を、二点鎖線の加熱位置161”及び162”から元の位置に戻し、被加熱物入口兼取出し口48を開いて、加熱処理された被加熱物を取出す。本例においては、スーパーヒーター7による過熱水蒸気の温度を変えることなく、単に過熱水蒸気噴射ノズルの位置を変えるだけで被加熱物の加熱温度を変えて加熱焼成処理することができ、加熱処理作業が簡単かつ容易となる。
【0023】
例4
本例においては、図2に示す過熱水蒸気によるバッチ式加熱装置を使用して、過熱水蒸気噴射ノズル噴射口と被加熱物の鯖の切り身(さばフィーレ)表面間の間隔を変えて、過熱水蒸気により、被加熱物の鯖の切り身を加熱処理した。本例において、過熱水蒸気による加熱時間と過熱水蒸気の加熱による被加熱物の品温の変化を測定した。
本例において、被加熱物の鯖の切身(サイズ:50mm×100mm、厚み15mm、重量40g)を並べたトレイを被加熱物載置台57に載せ、上部過熱水蒸気噴射管161を被加熱物表面から、10mm又は50mm離して配置し、また、下部過熱水蒸気噴射管162を被加熱物表面から、50mm離して配置して、夫々の過熱水蒸気噴射管から、300℃の過熱水蒸気を、10m/秒又は40m/秒の噴射速度で噴射して、被加熱物を加熱処理した。そのときの被加熱物の芯部の温度即ち品温を加熱時間ごとに測定した。その結果を次ぎの表2に示す。
【0024】
表2
加熱時間(分)    0  1  2  3  4  5  6  7
測定例1(温度(℃)) 25 25 36 51 63 74 85
測定例2(温度(℃)) 25 25 25 40 56 67 76 85
測定例3(温度(℃)) 25 25 56 85
測定例4(温度(℃)) 25 25 50 69 85
ここで(1)測定例1では、過熱水蒸気噴射口と被加熱物表面の距離、即ち過熱水蒸気噴射口と被加熱物表面の間隔が10mmであり、過熱水蒸気の噴射速度が10m/秒であった。この時の被加熱物表面に接する過熱水蒸気の温度は288℃であった。(2)測定例2では、過熱水蒸気噴射口と被加熱物表面の間隔が50mmであり、過熱水蒸気の噴射速度が10m/秒であった。この時の被加熱物表面に接する過熱水蒸気の温度は276℃であった。(3)測定例3では、過熱水蒸気噴射口と被加熱物表面の間隔が10mmであり、過熱水蒸気の噴射速度が40m/秒であった。この時の被加熱物表面に接する過熱水蒸気の温度は289℃であった。(4)測定例4では、過熱水蒸気噴射口と被加熱物表面の間隔が50mmであり、過熱水蒸気の噴射速度が40m/秒であった。この時の被加熱物表面に接する過熱水蒸気の温度は285℃であった。
【0025】
表2において、測定例1と測定例3は、過熱水蒸気噴射口と被加熱物表面の間隔が、共に10mmであるが、測定例1においては、過熱水蒸気の噴射速度が10m/秒であるのに対して、測定例3では、過熱水蒸気の噴射速度は40m/秒であり、測定例1の過熱水蒸気の噴射速度の10m/秒の4倍となっている。測定例1と測定例3における過熱水蒸気の噴射速度の相違は、測定例1においては、被加熱物の品温が85℃に達するのに加熱時間が6分となっているのに対し、測定例3においては、被加熱物の品温が85℃に達するのに加熱時間は3分となっており、加熱時間を半分に短縮させることを示している。
【0026】
また、表2において、測定例2と測定例4は、過熱水蒸気噴射口と被加熱物表面の間隔が、共に50mmであるが、測定例2においては、過熱水蒸気の噴射速度が10m/秒であるのに対して、測定例4では、過熱水蒸気の噴射速度は40m/秒であり、測定例2の過熱水蒸気の噴射速度の10m/秒の4倍となっている。測定例2と測定例4における過熱水蒸気の噴射速度の相違は、測定例2においては、被加熱物の品温が85℃に達するのに加熱時間が7分となっているのに対し、測定例4においては、被加熱物の品温が85℃に達するのに加熱時間は4分となっており、測定例1と測定例3の対比の結果と同様であり、過熱水蒸気の噴射速度を4倍にすることにより、加熱時間を半分に短縮できることを示している。
【0027】
表2において、測定例1と測定例2は、過熱水蒸気の噴射速度が、共に、10m/秒であるが、測定例1においては、過熱水蒸気噴射口と被加熱物表面の間隔は、10mmであるのに対して、測定例2においては、過熱水蒸気噴射口と被加熱物表面の間隔は、50mmであり、測定例1では、被加熱物表面は、測定例2よりも40mmだけ過熱水蒸気噴射口に近づけて設定されている。一方、被加熱物の品温が85℃に達するまでの加熱時間は、測定例1で6分となっているのに対し、測定例2では7分となっており、測定例2では、測定例1よりも被加熱物の品温が85℃に達するまでの加熱時間は1分遅くなっている。この加熱時間の差は、過熱水蒸気噴射口と被加熱物表面の間隔が、測定例1では、測定例2に比して40mm小さくなっているためであり、被加熱物表面に接する過熱水蒸気の温度が、測定例1では288℃であるが、測定例2では、過熱水蒸気噴射口から遠ざかる分低下して276℃となるためである。つまり、被加熱物の加熱時間の相違は、過熱水蒸気噴射口と被加熱物表面の間隔の違いにより、被加熱物表面を加熱する過熱水蒸気の温度が変化することに基づくものである。
【0028】
表2において、測定例3と測定例4は、過熱水蒸気の噴射速度が、共に、40m/秒であるが、測定例3においては、過熱水蒸気噴射口と被加熱物表面の間隔は、10mmであるのに対して、測定例4では、過熱水蒸気噴射口と被加熱物表面の間隔は、50mmであり、測定例3では、被加熱物表面は、測定例4よりも40mmだけ、過熱水蒸気噴射口に近づけて設定されている。一方、被加熱物の品温が85℃に達するのに加熱時間は、測定例3では、3分となっているのに対し、測定例4では、4分となっており、測定例4では、測定例3よりも被加熱物の品温が85℃に達するまでの加熱時間は1分遅くなっている。この加熱時間の差は、過熱水蒸気噴射口と被加熱物表面の間隔が、測定例3では、測定例4に比して40mm小さくなっているためであり、被加熱物表面を加熱する過熱水蒸気の温度が、測定例3では289℃であるが、測定例4では、過熱水蒸気噴射口から遠ざかる分低下して285℃となるためである。つまり、被加熱物の加熱時間の相違は、過熱水蒸気噴射口と被加熱物表面の間隔の違いにより、被加熱物表面を加熱する過熱水蒸気の温度が変化することに基づくものである。
【0029】
表2において、測定例1及び測定例3の、過熱水蒸気噴射口と被加熱物表面の間隔が10mmの場合において、過熱水蒸気の噴射速度が10m/秒のとき(測定例1)は、被加熱物の品温が85℃になるまでに6分を要したが、40m/秒のとき(測定例3)は、被加熱物の品温が85℃になるまでに3分で足りた。測定例2及び測定例4の、過熱水蒸気噴射口と被加熱物表面の間隔が50mmの場合において、過熱水蒸気の噴射速度が10m/秒のとき(測定例2)は、被加熱物の品温が85℃になるまでに7分を要したが、40m/秒のとき(測定例4)は、被加熱物の品温が85℃になるまでに4分で足りた。このように、過熱水蒸気の噴射速度の増減は、加熱時間を短縮する上で大きな影響を及ぼすことが分かった。
【0030】
本例の試験結果は、所定の過熱水蒸気の加熱温度(本例においては300℃)及び所定の過熱水蒸気の噴射速度(本例においては10m/秒及び40m/秒)において、過熱水蒸気噴射口と被加熱物表面の間隔における加熱温度の変化を予め測定し、きめ細かい間隔設定、即ち過熱水蒸気の温度調節により、被加熱物の効率的な加熱処理が可能であることを示している。
【0031】
【発明の効果】
本発明は、温度120乃至400℃の過熱水蒸気を、1.0kg/cm以下のゲージ圧力で含む低酸素雰囲気下において、被加熱物に、温度120乃至400℃の過熱水蒸気を、過熱水蒸気噴射口から噴射して、該被加熱物の過熱水蒸気による加熱方法において、被加熱物と過熱水蒸気噴射口の間の距離又は過熱水蒸気噴射口からの過熱水蒸気の噴射速度を変えて、被加熱物に過熱水蒸気噴射口から過熱水蒸気を噴射して被加熱物を加熱するので、従来の被加熱物の加熱方法及び装置と比較して、過熱水蒸気発生装置(スーパーヒーター)の過熱水蒸気の温度調整をすることなく、単に過熱水蒸気噴射ノズルの位置を変えて簡単に所望する温度で被加熱物を加熱することができ、加熱された被加熱物の品質の均一性と収率向上を図ることができる。
【0032】
本発明において、被加熱物加熱室内には、被加熱物載置部が設けられており、該被加熱物載置部材の載置面より上方に、複数の過熱水蒸気噴射ノズルがその噴射口を前記載置面に向けて設けられている被加熱物の過熱水蒸気による加熱装置において、過熱水蒸気噴射ノズルは、過熱水蒸気噴射ノズル口と被加熱物を結ぶ方向に往復動可能に設けられている支持部材に固定するので、従来の被加熱物の複雑な加熱方法及びその装置に比して、被加熱物の加熱処理を、過熱水蒸気発生装置(スーパーヒーター)又は過熱水蒸気による加熱装置に付設した再加熱装置等による過熱水蒸気の複雑な温度調整を行うことなく、単に過熱水蒸気噴射ノズルと被加熱物の間隔を変えるという簡単な操作で行うことができ、被加熱物の加熱を安全かつ短時間で清浄度を保ちながら行うことができ、品質の均一性が高い製品を収率良く生産できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の過熱水蒸気による加熱装置について、その概略を説明するための説明図である。
【図2】本発明の他の一実施例の過熱水蒸気による加熱装置について、その概略を説明するための説明図である。
【符号の説明】
1 ボイラ
2 水道水供給管
3 水供給口
4 燃料供給管
5 燃焼炉の燃料供給口
6 飽和水蒸気出口
7 スーパーヒーター
8 飽和水蒸気供給口
9 飽和水蒸気管路
10 燃料供給管分岐路
11 燃焼炉の燃料供給口
12 過熱水蒸気出口
13 過熱水蒸気管路
14 コンベヤ装置
141 コンベヤ装置14の上走路
142 コンベヤ装置14の下走路
143 矢印
15 加熱装置
161、171及び181 上部過熱水蒸気噴射管
161′ 一点鎖線で示す上部加熱位置
161”  二点鎖線で示す上部加熱位置
162、172及び182 下部過熱水蒸気噴射管
162′ 一点鎖線で示すの下部加熱位置
162” 二点鎖線で示すの下部加熱位置
19 上部過熱水蒸気管
20 下部過熱水蒸気管
21 上部過熱水蒸気管19の第一路
22、24、26、28、30、32及び39 開閉弁
23 上部過熱水蒸気管19の第二路
25 上部過熱水蒸気管19の第三路
27 下部過熱水蒸気管20の第一路
29 下部過熱水蒸気管20の第二路
31 下部過熱水蒸気管20の第三路
33 遮蔽壁
34 コンベヤ装置14の上走路141の入口
35 コンベヤ装置14の上走路141の出口
36 コンベヤ装置14の下走路142の入口
37 コンベヤ装置14の下走路142の出口
38 過熱水蒸気噴射口
40 排水蒸気ファン
41 排水蒸気管
42 ドレン抜き用の開閉弁
43 フレキシブルな過熱水蒸気供給管
44 螺子ジャッキ
45 バッチ式加熱装置
46 覆体
47 筐体50の側壁部
48 被加熱物入口兼取出し口
49 排気口
50 筐体
51 被加熱物入口兼取出し口48の下面部
52 網状の被加熱物載置部材
53 筐体50の天井壁部
54 上部螺子ジャッキ
55 上部螺子ジャッキ54の螺子軸の支持部
56 筐体50の底壁部
57 下部螺子ジャッキ
58 下部螺子ジャッキ57の螺子軸の支持部
59 電動機
60 上部過熱水蒸気噴射管161の過熱水蒸気供給口
61 下部過熱水蒸気噴射管162の過熱水蒸気供給口

Claims (9)

  1. 温度120乃至400℃の過熱水蒸気を1.0kg/cm以下のゲージ圧力で含む低酸素雰囲気下において、温度120乃至400℃の過熱水蒸気を、過熱水蒸気噴射口から、被加熱物に噴射して、該被加熱物を過熱水蒸気により加熱する被加熱物の過熱水蒸気による加熱方法において、被加熱物と過熱水蒸気噴射口の間の距離を変えて、被加熱物に、過熱水蒸気を過熱水蒸気噴射口から噴射して被加熱物を加熱することを特徴とする被加熱物の過熱水蒸気による加熱方法。
  2. 温度120乃至400℃の過熱水蒸気を1.0kg/cm以下のゲージ圧力で含む低酸素雰囲気下において、温度120乃至400℃の過熱水蒸気を、過熱水蒸気噴射口から、被加熱物に噴射して、被加熱物を加熱する被加熱物の過熱水蒸気による加熱方法において、過熱水蒸気噴射口は、被加熱物から100mm以内の距離で離れて設けられており、被加熱物と過熱水蒸気噴射口の間の距離を変えて、被加熱物に、過熱水蒸気を過熱水蒸気噴射口から噴射して被加熱物を加熱することを特徴とする被加熱物の過熱水蒸気による加熱方法。
  3. 過熱水蒸気が、過熱水蒸気噴射口と被加熱物を結ぶ方向に交差する方向に移動する被加熱物に噴射されることを特徴とする請求項1又は2に記載の被加熱物の過熱水蒸気による加熱方法。
  4. 過熱水蒸気噴射口は、被加熱物から30mm以内の距離で離れて設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の被加熱物の過熱水蒸気による加熱方法。
  5. 被加熱物加熱室内には、被加熱物載置部材が設けられており、複数の過熱水蒸気噴射ノズルがその噴射口を、該被加熱物載置部材の被加熱物載置部に向けて設けられている被加熱物の過熱水蒸気による加熱装置において、複数の過熱水蒸気噴射ノズルの噴射口は、該被加熱物載置部材の被加熱物載置部に向けて、前記載置部より上方若しくは下方又は上方及び下方に設けられており、過熱水蒸気噴射ノズルは、過熱水蒸気噴射ノズル口と被加熱物を結ぶ方向に往復動可能に設けられている支持部材に固定されていることを特徴とする被加熱物の過熱水蒸気による加熱装置。
  6. 被加熱物加熱室内には、被加熱物載置部材が設けられており、複数の過熱水蒸気噴射ノズルがその噴射口を、該被加熱物載置部材の被加熱物載置部に向けて設けられている被加熱物の過熱水蒸気による加熱装置において、複数の過熱水蒸気噴射ノズルの噴射口は、該被加熱物載置部材の被加熱物載置部に向けて、前記載置部より上方若しくは下方又は上方及び下方に設けられており、前記過熱水蒸気噴射ノズルは、その噴射口が被加熱物表面から100mm以内の距離で離れて設けられており、過熱水蒸気噴射ノズルの噴射口と被加熱物を結ぶ方向に往復動可能に設けられている支持部材に固定されていることを特徴とする被加熱物の過熱水蒸気による加熱装置。
  7. 被加熱物載置部は、被加熱物移動用のコンベヤの上走路であることを特徴とする請求項5又は6に記載の被加熱物の過熱水蒸気による加熱装置。
  8. 過熱水蒸気噴射ノズル支持部材は、加熱装置の基台に基部が固定されている螺子ジャッキに取付けられていることを特徴とする請求項5又は6に記載の被加熱物の過熱水蒸気による加熱装置。
  9. 過熱水蒸気噴射口は、被加熱物から30mm以内の距離で離れて設けられていることを特徴とする請求項5又は6に記載の被加熱物の過熱水蒸気による加熱装置。
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