JP2004120709A - ダイバーシティ受信装置 - Google Patents

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JP2004120709A
JP2004120709A JP2002285261A JP2002285261A JP2004120709A JP 2004120709 A JP2004120709 A JP 2004120709A JP 2002285261 A JP2002285261 A JP 2002285261A JP 2002285261 A JP2002285261 A JP 2002285261A JP 2004120709 A JP2004120709 A JP 2004120709A
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Yoshiaki Tanaka
田中 良紀
Hiroyuki Seki
関 宏之
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Fujitsu Ltd
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Abstract

【課題】マルチキャリア変調信号を受信するダイバーシティ受信装置に関し、フェージングによる受信周波数の変動に対して、受信装置側のベースバンド信号処理のみによりダイバーシティブランチ信号を生成し、ダイバーシティ利得を得て品質の高いデータを再生する。
【解決手段】受信信号に対してそれぞれ異なる複数の周波数シフトfq (q=1〜Q)を周波数シフト手段1−1により与え、周波数シフトを与えた各受信信号から、それぞれ各サブキャリアの信号を高速フーリエ変換により(FFT)により抽出し、パイロット信号を用いて算定したチャネル推定値を用いて各サブキャリアの信号に対してチャネル補償1−3を行い、チャネル補償後の同一サブキャリアの信号に対して、各周波数シフト毎に異なる重み付けを行って合成1−4し、重み付け合成した信号を用いてデータ判定1−6、誤り訂正復号1−7を行う。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
高速無線LANや次世代移動通信システムとして、広帯域無線伝播において問題となるマルチパスフェージングに強いという特長から、直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplex )方式等のマルチキャリア変調による信号伝送が採用又は採用に向けた検討が行われている。本発明は、マルチキャリア変調を用いて信号伝送を行う無線通信システムにおいて、高速フェージングを受けた受信信号より、品質の高いデータを再生するダイバーシティ受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4に直交周波数分割多重(OFDM)方式を用いた送信機の構成を示す。誤り訂正符号化を行った符号化送信データを変調器4−1によりQPSKやQAMなどの信号に変調した後、シリアル−パラレル変換器4−1によりN個の並列の信号を生成する。
【0003】
N個の並列の各信号をN点高速逆フーリエ変換(IFFT)器4−3に入力して時間領域の信号を生成し、該信号をパラレル−シリアル変換器4−4により時系列の信号に変換し、ガードインタバル挿入部4−5により、ガードインターバル信号として、Nサンプルからなる1FFTシンボルの後半のNGIサンプルを、シンボルの先頭にコピーして挿入する。
【0004】
従って、ガードインターバル挿入後のシンボル長はN+NGIサンプルとなる。これをアップコンバータ4−6により所定の無線周波数に変換して送信する。ガードインターバル長NGIを、伝送路の最大パス遅延量より大きく設定することにより、受信側で遅延パスによる符号間干渉による特性劣化を防ぐことができる。この特長により、直交周波数分割多重(OFDM)方式は、マルチパスの影響が大きい広帯域無線伝送に適した伝送方式として高速無線LANなどに採用されている。
【0005】
図5に1本の受信アンテナを用いた直交周波数分割多重(OFDM)信号の受信機の構成を示す。アンテナ5−1で受信した信号をダウンコンバータ5−2によりベースバンド信号に周波数変換し、該受信ベースバンド信号からガードインタバル除去部5−3により、送信側で挿入されたガードインターバル部分を削除した後に、シリアル−パラレル変換器5−4によりN個の並列な受信信号を生成する。
【0006】
N個の並列な受信信号をN点高速フーリエ変換(FFT)器5−5に入力して各サブキャリア信号X(0)〜X(N−1)を抽出する。各サブキャリア信号のパイロット信号を用いてチャネル推定を行い、この推定結果H* (0)〜H* (N−1)を用いて各サブキャリア信号のチャネル補償を行う。
【0007】
チャネル補償を行った信号Z(0)〜Z(N−1)を用いてサブキャリア毎に判定部5−6によりデータ判定を行い、判定後の信号をパラレル−シリアル変換器5−7により時系列の信号に変換し、該時系列信号に対して誤り訂正復号器5−8により誤り訂正復号処理を行って送信ビット情報を再生する。
【0008】
上記の構成は、ガードインターバルの挿入により、符号間干渉による特性劣化を防ぐことができるが、個々のサブキャリアは、フェージングにより受信レベルが変動し、受信レベルの低いサブキャリアの信号は誤りデータとして受信される。
【0009】
フェージングに対する品質改善手段として、ダイバーシティ受信技術が広く用いられている。ダイバーシティ受信には幾つかの種類があるが、複数のアンテナを用いて受信を行うアンテナ(空間)ダイバーシティが一般的である。
【0010】
図6に直交周波数分割多重(OFDM)信号のアンテナダイバーシティ受信機の構成を示す。同図は2本の受信アンテナを用いたアンテナダイバーシティ受信機の構成例を示している。2本のアンテナ6−1(1) ,6−1(2) で受信した信号を、それぞれダウンコンバータ6−2(1) ,6−2(2) によりベースバンド信号に周波数変換し、該受信ベースバンド信号からそれぞれガードインタバル除去部6−3(1) ,6−3(2) により、送信側で挿入されたガードインターバル部分を削除した後に、それぞれシリアル−パラレル変換器6−4(1) ,6−4 (2)によりN個の並列な受信信号を生成する。
【0011】
それぞれのN個の並列な受信信号を、それぞれN点高速フーリエ変換(FFT)器6−5(1) ,6−5(2) に入力して、それぞれの各サブキャリア信号X(1) (0)〜X(1) (N−1),X(2) (0)〜X(2) (N−1)を抽出する。各サブキャリア信号のパイロット信号を用いてそれぞれチャネル推定を行い、この推定結果H(1)*(0)〜H(1)*(N−1),H(1)* (0)〜H(1)*(N−1)を用いてそれぞれ各サブキャリア信号のチャネル補償を行う。
【0012】
アンテナブランチ毎にそれぞれチャネル補償を行った信号を、アンテナブランチ合成器6−6によりサブキャリア信号毎に合成し、該合成後のサブキャリア信号Z(0)〜Z(N−1)を用いてサブキャリア毎に判定部6−7によりデータ判定を行い、判定後の信号をパラレル−シリアル変換器6−8により時系列の信号に変換し、該時系列信号に対して誤り訂正復号器6−9により誤り訂正復号処理を行って送信ビット情報を再生する。
【0013】
本発明に関連する文献公知発明として、マルチキャリア変調方式用受信機に関する発明が下記の特許文献1に、また、マルチキャリアスペクトル拡散通信における受信機、及び受信方法に関する発明が下記の特許文献2に開示されている。
【0014】
【特許文献1】
特開平8−265184号公報
【特許文献2】
特開2000−252866号公報
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
アンテナダイバーシティ受信は高いダイバーシティ利得が得られるが、複数のアンテナと複数のダウンコンバータなどの無線信号受信部を備える必要があり、特に小型化が要求される移動局では実装スペースの問題もあり、あまり多くのアンテナを用いることができない。
【0016】
本発明はこのような問題点を鑑みて発案され、受信装置側のベースバンド信号処理のみにより、新たなダイバーシティブランチ信号を生成し、これらの信号を重み付け合成することにより、1本のアンテナの受信装置においてもダイバーシティ利得を得ることができるダイバーシティ受信装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明のダイバーシティ受信装置は、(1)マルチキャリア変調方式の信号を受信する受信装置において、受信信号に対してそれぞれ異なる複数の周波数シフトを与える周波数シフト手段と、前記複数の周波数シフトを与えた受信信号から、それぞれ各サブキャリアの信号を抽出する手段と、前記受信信号に含まれるパイロット信号を用いて算定したチャネル推定値を用いて前記各サブキャリアの信号に対してチャネル補償を行う手段と、前記チャネル補償後の同一サブキャリアの信号に対して、各周波数シフト毎に異なる重み付けを行って合成する手段と、前記重み付け合成した信号を用いてデータ再生を行う手段と、を備えたものである。
【0018】
また、(2)複数のアンテナを用いて受信した各受信信号に対して、それぞれ異なる複数の周波数シフトを与える周波数シフト手段と、前記各アンテナ毎の受信信号に対して複数の周波数シフトを与えた受信信号から、それぞれの各サブキャリアの信号を抽出する手段と、前記受信信号に含まれるパイロット信号を用いて算定したチャネル推定値を用いて、それぞれの各サブキャリアの信号に対してチャネル補償を行う手段と、前記チャネル補償後の同一サブキャリアの信号に対して、各アンテナ毎及び各周波数シフト毎に異なる重み付けを行って合成する手段と、前記重み付け合成した信号を用いてデータ再生を行う手段と、を備えたものである。
【0019】
また、(3)前記重み付けを行って合成する手段において、重み付けを行って合成した後の信号と既知の参照信号との間の平均二乗誤差が小さくなるように最小平均二乗法により重み付け合成係数を制御する手段を備えたものである。
【0020】
また、(4)前記重み付けを行って合成する手段において、重み付け合成係数として、予め設定された固定値の係数を用いるものである。
また、(5)前記マルチキャリア変調方式の信号として直交周波数分割多重方式の信号を受信する構成を備えたものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1は本発明のダイバーシティ受信原理を説明する直交周波数分割多重(OFDM)信号受信機の構成を示す。本発明によるダイバーシティ受信を行う直交周波数分割多重(OFDM)信号受信機は、ダウンコンバータ(図示省略)から得られたベースバンド受信信号x(k)からQ個の同一のベースバンド受信信号を生成し、それぞれのベースバンド受信信号に、予め設定された異なる周波数シフトfq (q=1〜Q)を与える。
【0022】
受信信号の周波数がマルチパスフェージングにより変動し、最大ドップラ周波数fMAX のドップラ分散を有する場合、Q個の異なる周波数シフトfq (≦fMAX )を適宜選択して予め設定し、該周波数シフトfq (q=1〜Q)をベースバンド受信信号に与えることにより、互いにフェージング相関が小さいQ個の受信信号を生成することができる。
【0023】
従って、これらの受信信号を各サブキャリア毎に最大比合成等を用いてダイバーシティ合成することにより、ダイバーシティ利得を得ることが可能となる。ダイバーシティ合成した信号をサブキャリア毎にデータ判定を行い、ビット情報を再生することにより、受信誤り率特性を改善することができる。
【0024】
図1において、ベースバンド受信信号x(k)を分岐してQ個のドップラブランチ#1〜#Qに入力し、各ドップラブランチ#q(q=1〜Q)では、周波数シフト部1−1によりそれぞれベースバンド受信信号x(k)に周波数シフトfq (q=1〜Q)を与える。
【0025】
この周波数シフトした信号をそれぞれのドップラブランチ#1〜#Qにおいて、シリアル−パラレル変換(S/P)し、高速フーリエ変換(FFT)処理することによりサブキャリア信号を抽出する。各サブキャリア信号のパイロット信号を用いてチャネル推定部1−2によりチャネル推定を行い、この推定結果を用いて各サブキャリア信号に対してチャネル補償部1−3によりチャネル補償を行う。
【0026】
各ドップラブランチ#1〜#Q毎にチャネル補償を行って受信した信号を、重み付け合成部1−4により各ドップラブランチ#1〜#Q毎に異なる重みを付して合成し、各サブキャリア信号毎に判定部1−6により受信信号をデータ判定し、該データ判定した受信信号をパラレル−シリアル変換(P/S)し、誤り訂正復号器1−7により誤り訂正復号処理を行ってビット情報を再生する。
【0027】
重み付け合成部1−4における重み付けは、重み係数制御部1−5から得られる各ドップラブランチ#1〜#Q毎の重み係数を、各サブチャネルの信号に乗ずることにより重み付けを行う。重み係数制御部1−5は、チャネル補償部1−3からの各サブチャネルの受信信号と、判定部1−6から出力される判定後の受信信号とを基に、重み係数を算定する。
【0028】
図2に本発明の第1の実施例を示す。第1の実施例は、1本のアンテナで受信した受信信号に対してドップラダイバーシティ受信を行う実施例である。アンテナ2−1で受信した信号をダウンコンバータ2−2によりベースバンド信号に周波数変換し、該受信ベースバンド信号からガードインタバル除去部2−3により、送信側で挿入されたガードインターバル部分を削除した後に、該受信信号を分岐してQ個の同一のベースバンド受信信号を生成し、それぞれのベースバンド受信信号に、周波数シフト部2−41 〜2−4Q により異なる周波数シフトfq (q=1〜Q,fq ≦fMAX )を与える。
【0029】
異なる周波数シフトfq を与えられた各受信信号を、それぞれシリアル−パラレル変換(S/P)してN個の並列な受信信号を生成し、N個の並列な受信信号をN点高速フーリエ変換(FFT)して各サブキャリア信号X(0,f1 )〜X(N−1,f1 ),・・・,X(0,fQ )〜X(N−1,fQ )を抽出する。
【0030】
各サブキャリア信号のパイロット信号を用いてチャネル推定を行い、この推定結果に、ドップラブランチ毎の重み係数w1 〜wQ により重みけを行った推定値w1 * (0,f1 )〜w1 * (N−1,f1 ),・・・,wQ * (0,fQ )〜wQ * (N−1,fQ )を用いて各サブキャリア信号のチャネル補償を行う。
【0031】
チャネル補償を行った信号を合成部(Σ)により合成した各サブチャネル信号Z(0)〜Z(N−1)を、判定部2−5によりデータ判定し、該データ判定した受信信号をパラレル−シリアル変換(P/S)し、誤り訂正復号器2−6により誤り訂正復号処理を行ってビット情報を再生する。
【0032】
伝送路のインパルス応答h(t,τ)は次式(1)のように表される。
【数1】
Figure 2004120709
ここでap ,τp 及びfDpは、それぞれp番目のパスの複素振幅、遅延、ドップラシフトである。Npはパス数である。
【0033】
Nサブキャリアの直交周波数分割多重(OFDM)信号s(t)は次式(2)のように表される。
【数2】
Figure 2004120709
ここでdi は第i番目のサブキャリアの送信シンボル、g(t)はシンボル波形で、次式(3)のように表される。
【数3】
Figure 2004120709
ここでTg はガードインターバル長、Tはシンボル長である。
【0034】
受信信号は、送信信号と伝送路インパルス応答の畳み込みで表される。受信側でガードインターバルを除去した後の信号は次式(4)のようになる。
【数4】
Figure 2004120709
ここでTs はサンプリング間隔、v(kTs )は分散σ2 の雑音信号である。T=NTs 及びTg =Ng s の関係がある。以降、簡単化のためTs =1とする。
【0035】
図2に示すQブランチのドップラダイバーシティ受信機において、受信信号x(k)に対して、予め設定された複数(Q個)のシフト量fq (q=1〜Q)の周波数シフトを与える。ドップラー分散は、通常0Hzを中心に対称なスペクトル分布となるため、周波数シフトは、例えば{0,±f1 ,・・・,±fM }として設定する。この場合、Q=2M+1となる。
【0036】
この周波数シフトした複数の信号をそれぞれ高速フーリエ変換(FFT)処理により各サブキャリア信号を抽出する。シフト周波数がfq であるブランチの高速フーリエ変換(FFT)後の第iサブキャリアの信号をX(i,fq )とすると、X(i,fq )は次式(5)のように表される。
【数5】
Figure 2004120709
【0037】
全ブランチの信号X(i,fq )を次式(6)のように重み付け合成し、第iサブキャリアの合成信号Z(i)を求める。
【数6】
Figure 2004120709
ここでH(i,fq )は、第iサブキャリアのチャネル推定値である。
【0038】
チャネル推定値H(i,fq )は、受信パイロット信号Xp (i,fq )と既知のパイロット信号P(i)との相互相関をとることにより、次式(7)により求めることができる。
【数7】
Figure 2004120709
パイロット信号は、例えば伝送フレーム中に時間多重して埋め込まれる。
【0039】
次に、重み係数の算定について説明する。チャネル補償後の第iサブキャリアの受信信号ベクトルXi を次式(8)のように定義する。
【数8】
Figure 2004120709
また、重み係数ベクトルWを次式(9)のように定義する。
【数9】
Figure 2004120709
【0040】
最小平均二乗誤差基準による最適重み係数ベクトルWopt は次式(10)のように表される。
【数10】
Figure 2004120709
ここでsi は参照信号である。Z(i)がパイロットシンボルである場合は、si は既知の送信パイロットシンボルとなる。最適重み係数Wopt は次式(11)により算出することができる。
【数11】
Figure 2004120709
ここで、
【数12】
Figure 2004120709
【数13】
Figure 2004120709
である。
【0041】
図3に本発明の第2の実施例を示す。第2の実施例は、2本のアンテナによるアンテナダイバーシティ受信を併用した実施例である。2本のアンテナ3−1(1) ,3−1(2) で受信した信号を、それぞれダウンコンバータ3−2(1) ,3−2(2) によりベースバンド信号に周波数変換し、該受信ベースバンド信号からそれぞれガードインタバル除去部3−3(1) ,3−3(2) により、送信側で挿入されたガードインターバル部分を削除した後に、それぞれのアンテナブランチの受信信号を分岐してQ個の同一のベースバンド受信信号を生成し、各ベースバンド受信信号に、周波数シフト部3−41  (1) 〜3−4Q  (1) ,3−41  (2) 〜3−4Q  (2) により、それぞれ異なる周波数シフトfq (q=1〜Q,fq ≦fMAX )を与える。
【0042】
異なる周波数シフトfq を与えられた各受信信号を、それぞれシリアル−パラレル変換(S/P)してそれぞれN個の並列な受信信号を生成し、N個の並列な受信信号をN点高速フーリエ変換(FFT)して各サブキャリア信号{X(1) (0,f1 )〜X(1) (N−1,f1 ),・・・,X(1) (0,fQ )〜X(1) (N−1,fQ )},{X(2) (0,f1 )〜X(2) (N−1,f1 ),・・・,X(2) (0,fQ )〜X(2) (N−1,fQ )}を抽出する。
【0043】
各サブキャリア信号のパイロット信号を用いてチャネル推定を行い、この推定結果に、アンテナブランチ及びドップラブランチ毎に異なる重み係数{w(1)  1 〜w(1)  Q },{w(1)  1 〜w(1)  Q }により重みけを行った推定値{w(1)  1 * (0,f1 )〜w(1)  1 * (N−1,f1 ),・・・,w(1)  Q * (0,fQ )〜w(1)  Q * (N−1,fQ )},{w(2)  1 * (0,f1 )〜w(2)  1 * (N−1,f1 ),・・・,w(2)  Q * (0,fQ )〜w(2)  Q * (N−1,fQ )}を用いて各サブキャリア信号のチャネル補償を行う。
【0044】
チャネル補償を行った各アンテナブランチ及びドップラブランチ信号を合成部(Σ)により合成した各サブチャネル信号Z(0)〜Z(N−1)を、判定部3−5によりデータ判定し、該データ判定した受信信号をパラレル−シリアル変換(P/S)し、誤り訂正復号器3−6により誤り訂正復号処理を行ってビット情報を再生する。
【0045】
第jアンテナブランチの受信信号x(j) (k)に対して、予め設定された複数(Q個)のシフト量fq (q=1〜Q)の周波数シフトを与える。この周波数シフトした複数の信号を、それぞれ高速フーリエ変換(FFT)処理によりサブキャリア信号を抽出する。
【0046】
シフト周波数がfq であるドップラブランチの高速フーリエ変換(FFT)後の第jアンテナブランチ、第iサブキャリアの信号をX(j) (i,fq )とすると、X(j) (i,fq )は次式(14)のように表される。
【数14】
Figure 2004120709
【0047】
全ドップラブランチの信号X(j) (i,fq )を次式(15)のように重み付け合成し、第iサブキャリアの合成信号Z(i)を求める。
【数15】
Figure 2004120709
ここでH(j) (i,fq )は第jアンテナブランチ、第qドップラブランチ、第iサブキャリアのチャネル推定値である。
【0048】
チャネル推定値は、受信パイロット信号Xp  (j) (i,fq )と既知のパイロット信号P(i)との相互相関をとることにより、以下の式(16)により求めることができる。
【数16】
Figure 2004120709
パイロット信号は例えば伝送フレーム中に時間多重して埋め込まれる。
【0049】
次に、重み係数の算定について説明する。チャネル補償後の第iサブキャリアの受信信号ベクトルXi を次式(17)のように定義する。
【数17】
Figure 2004120709
また、重み係数ベクトルWを次式(18)のように定義する。
【数18】
Figure 2004120709
【0050】
最小平均二乗誤差基準のよる最適重み係数ベクトルWopt は、次式(19)のように表される。
【数19】
Figure 2004120709
ここでsi は参照信号である。Z(i)がパイロットシンボルである場合はsi は既知の送信パイロットシンボルとなる。最適重み係数ベクトルWopt は次式(20)により算出することができる。
【数20】
Figure 2004120709
ここで、
【数21】
Figure 2004120709
【数22】
Figure 2004120709
である。
【0051】
(付記1) マルチキャリア変調方式の信号を受信する受信装置において、受信信号に対してそれぞれ異なる複数の周波数シフトを与える周波数シフト手段と、前記複数の周波数シフトを与えた受信信号から、それぞれ各サブキャリアの信号を抽出する手段と、前記受信信号に含まれるパイロット信号を用いて算定したチャネル推定値を用いて前記各サブキャリアの信号に対してチャネル補償を行う手段と、前記チャネル補償後の同一サブキャリアの信号に対して、各周波数シフト毎に異なる重み付けを行って合成する手段と、前記重み付け合成した信号を用いてデータ再生を行う手段と、を備えたことを特徴とするダイバーシティ受信装置。
(付記2) 複数のアンテナを用いて受信した各受信信号に対して、それぞれ異なる複数の周波数シフトを与える周波数シフト手段と、前記各アンテナ毎の受信信号に対して複数の周波数シフトを与えた受信信号から、それぞれの各サブキャリアの信号を抽出する手段と、前記受信信号に含まれるパイロット信号を用いて算定したチャネル推定値を用いて、それぞれの各サブキャリアの信号に対してチャネル補償を行う手段と、前記チャネル補償後の同一サブキャリアの信号に対して、各アンテナ毎及び各周波数シフト毎に異なる重み付けを行って合成する手段と、前記重み付け合成した信号を用いてデータ再生を行う手段と、を備えたことを特徴とする付記1に記載のダイバーシティ受信装置。
(付記3) 前記重み付けを行って合成する手段において、重み付けを行って合成した後の信号と既知の参照信号との間の平均二乗誤差が小さくなるように最小平均二乗法により重み付け合成係数を制御する手段を備えたことを特徴とする付記1又は2に記載のダイバーシティ受信装置。
(付記4) 前記重み付けを行って合成する手段において、重み付け合成係数として、予め設定された固定値の係数を用いることを特徴とする付記1又は2に記載のダイバーシティ受信装置。
(付記5) 前記マルチキャリア変調方式の信号として直交周波数分割多重方式の信号を受信する構成を備えたことを特徴とする付記1乃至4の何れかに記載のダイバーシティ受信装置。
(付記6) 前記受信信号に対して与える複数の周波数シフトを、0Hzを中心に正及び負の対称なスペクトル分布のシフト量としたことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のダイバーシティ受信装置。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、マルチパスフェージングによる受信信号の周波数変動に対して、最大ドップラ周波数以下の幾つかの周波数シフトを受信信号に与えて、互いにフェージング相関が小さい幾つかの受信信号を生成し、ドップラダイバーシティ合成を行うことにより、受信装置における信号処理のみでダイバーシティブランチを生成することができる。
【0053】
従って、複数のアンテナ及び無線周波数受信部を備えることなく、小型の受信装置でダイバーシティ利得を得る構成とすることができる。特に、ドップラ分散が比較的大きい場合 (例えば、サブキャリア周波数の間隔の10%以上程度)により大きなダイバーシティ利得が得られる。また、アンテナダイバーシティ受信などの他のダイバーシティ合成受信技術と併用することにより、より大きなダイバーシティ利得が得られ、受信品質を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のダイバーシティ直交周波数分割多重(OFDM)信号受信機の構成を示す図である。
【図2】アンテナダイバーシティ受信を行わない本発明の第1の実施例を示す図である。
【図3】2ブランチアンテナダイバーシティ受信を行う本発明の第2の実施例を示す図である。
【図4】直交周波数分割多重(OFDM)方式を用いた送信器の構成を示す図である。
【図5】1本の受信アンテナを用いた従来の直交周波数分割多重(OFDM)信号の受信機の構成を示す図である。
【図6】従来の2ブランチアンテナダイバーシティ直交周波数分割多重(OFDM)信号受信機の構成を示す図である。
【符号の説明】
1−1 周波数シフト部
1−2 チャネル推定部
1−3 チャネル補償部
1−4 重み付け合成部
1−5 重み係数制御部
1−6 判定部
1−7 誤り訂正復号器
S/P シリアル−パラレル変換部
FFT 高速フーリエ変換部
P/S パラレル−シリアル変換部

Claims (5)

  1. マルチキャリア変調方式の信号を受信する受信装置において、受信信号に対してそれぞれ異なる複数の周波数シフトを与える周波数シフト手段と、
    前記複数の周波数シフトを与えた受信信号から、それぞれ各サブキャリアの信号を抽出する手段と、
    前記受信信号に含まれるパイロット信号を用いて算定したチャネル推定値を用いて前記各サブキャリアの信号に対してチャネル補償を行う手段と、
    前記チャネル補償後の同一サブキャリアの信号に対して、各周波数シフト毎に異なる重み付けを行って合成する手段と、
    前記重み付け合成した信号を用いてデータ再生を行う手段と、
    を備えたことを特徴とするダイバーシティ受信装置。
  2. 複数のアンテナを用いて受信した各受信信号に対して、それぞれ異なる複数の周波数シフトを与える周波数シフト手段と、
    前記各アンテナ毎の受信信号に対して複数の周波数シフトを与えた受信信号から、それぞれの各サブキャリアの信号を抽出する手段と、
    前記受信信号に含まれるパイロット信号を用いて算定したチャネル推定値を用いて、それぞれの各サブキャリアの信号に対してチャネル補償を行う手段と、
    前記チャネル補償後の同一サブキャリアの信号に対して、各アンテナ毎及び各周波数シフト毎に異なる重み付けを行って合成する手段と、
    前記重み付け合成した信号を用いてデータ再生を行う手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載のダイバーシティ受信装置。
  3. 前記重み付けを行って合成する手段において、重み付けを行って合成した後の信号と既知の参照信号との間の平均二乗誤差が小さくなるように最小平均二乗法により重み付け合成係数を制御する手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載のダイバーシティ受信装置。
  4. 前記重み付けを行って合成する手段において、重み付け合成係数として、予め設定された固定値の係数を用いることを特徴とする請求項1又は2に記載のダイバーシティ受信装置。
  5. 前記マルチキャリア変調方式の信号として直交周波数分割多重方式の信号を受信する構成を備えたことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のダイバーシティ受信装置。
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