JP2004120476A - 記録再生機能付き放送受信装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】放送信号を受信する受信手段と、この受信手段により受信された受信信号の誤りが所定よりも多いか否かを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果に応じて前記誤りが所定よりも多い部分を除いて前記受信信号を記録媒体に記録する記録手段とを備えたことを特徴とする記録再生機能付き放送受信装置を提供する。また、記録媒体に記録された信号を再生するときに、前記識別情報記録手段から再生した前記識別情報を用いて前記誤りが多い部分を飛ばして再生する再生手段とを備えたことを特徴とする記録再生機能付き放送受信装置を提供する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、放送受信装置に関し、特に、放送により送られた映像や音声などのコンテンツ(以後、単にコンテンツと呼ぶ)を記録再生する機能を持った記録再生機能付き放送受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の記録再生機能を持った放送受信装置は、記録したコンテンツに誤りが多い場合、誤りが多い部分を飛ばして正常な部分のみを再生する手段を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この文献では、誤りが多い部分を飛ばす(以後、JUMPと呼ぶ)機能を備えている。
また同文献では、受信したコンテンツの誤りが多い部分を判定する方法として、TS(トランスポート・ストリーム)エラーインジケータのフラグが立っているパケットの数をカウントしている。
【0004】
【特許文献1】
特開平09−046639号公報(第6−12頁、図1、図2)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来の記録再生機能を持った放送受信装置においては、誤りが多い部分を飛ばす機能を備えているが、記録したコンテンツの誤りが多い部分を削除する機能や、誤りが多い部分を記録しない機能を備えていないため、記録媒体を無駄に使ってしまうという問題があった。
【0006】
また、従来の記録再生機能を持った放送受信装置においては、受信したコンテンツの誤りが多い部分を判定する方法としてTSエラーインジケータのフラグが立っているパケットの数をカウントしているのみで、エラーデータがどのような種類のデータであるかを判別せずにTSエラーインジケータをカウントしている。このため例えば、PESヘッダのタイムスタンプ情報にのみエラーが発生した場合、重大なエラーにもかかわらず、それを誤りが多い部分と判定できないという問題があった。
【0007】
この発明は、誤りが多い部分があっても記録媒体を無駄に使わない記録再生機能を持った放送受信装置を提供することを目的とする。また、この発明は、効率良く正確に誤りが多い部分の判定をする記録再生機能を持った放送受信装置を提供することを目的とする。
【0008】
以上説明したようにこの発明によれば、記録したコンテンツの誤りが多い部分を自動的に削除するので、記録媒体を有効に活用することができる。また、TSエラーインジケータのフラグが立ったパケットに対して、エラーデータがどのような種類のデータであるかを判別することによって、効率的で正確なコンテンツの誤りが多い部分の判定が可能となる。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、この発明においては、放送信号を受信する受信手段と、この受信手段により受信された受信信号の誤りが所定よりも多いか否かを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果に応じて前記誤りが所定よりも多い部分を除いて前記受信信号を記録媒体に記録する記録手段とを備えたことを特徴とする記録再生機能付き放送受信装置を提供する。
【0010】
また、上記の目的を達成するために、この発明においては、前記記録手段は、前記誤りが所定よりも多い部分を前記記録媒体へ記録した後、前記誤りが所定よりも多い部分を削除することにより、前記誤りが所定よりも多い部分を除いて前記受信信号を記録媒体に記録することを特徴とする前記記録再生機能付き放送受信装置を提供する。
【0011】
また、上記の目的を達成するために、この発明においては、前記放送信号はパケット化されたデジタル放送信号であり、前記受信手段により受信された受信信号からパケットのエラーを検出するパケットエラー検出手段と、前記パケットエラー検出手段により、前記パケットのエラーが検出されたとき、このエラーがあったパケットのデータの種類を調べるデータ種類判定手段と、前記データ種類判定手段による判定結果に基づいて前記誤りが多い部分の判定を変化させる判定変化手段とを備えたことを特徴とする前記記録再生機能付き放送受信装置を提供する。
【0012】
また、上記の目的を達成するために、この発明においては、デジタル放送信号を受信する受信手段と、この受信手段により受信された受信信号を記録媒体に記録する記録手段と、前記受信手段により受信された受信信号からパケットのエラーを検出するパケットエラー検出手段と、前記パケットエラー検出手段により、前記パケットのエラーが検出されたとき、このエラーがあったパケットのデータの種類を調べるデータ種類判定手段と、前記データ種類判定手段による判定結果に基づいて前記誤りが所定よりも多い部分を判定する判定手段と、前記判定手段により判定された前記誤りが多い部分を識別するための識別情報を、識別情報を記録するための記録媒体へ記録する識別情報記録手段とを備え、前記記録媒体に記録された信号を再生するときに、前記識別情報記録手段から再生した前記識別情報を用いて前記誤りが多い部分を飛ばして再生する再生手段とを備えたことを特徴とする記録再生機能付き放送受信装置を提供する。
【0013】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
以下、この発明の第1の実施の形態について図1を参照しながら詳細に説明する。
図1はこの発明の第1の実施の形態に係る記録再生機能付き放送受信装置を説明するための回路構成図である。この放送受信装置は特にバッテリーで駆動される持ち運び可能なものとして説明するが、必ずしもこれに限定しない。
【0014】
図1において、記録再生機能付き放送受信装置101は、復調器102、CPU103、メモリ104、バス105、TS分離部106、記録メディア107、ビデオデコーダ108、オーディオデコーダ109、バッテリー110、アンテナ111、チューナ112から構成されている。
【0015】
アンテナ111により受信された受信信号はチューナ112により所定のチャンネルが選局され、この選局されたチャンネルで送られている多重化ストリームが復調器102へ供給される。
【0016】
復調器102は、チューナから入力された多重化ストリームを復調し、この復調した多重化ストリームにおけるTSエラーインジケータの値を判定する。更に復調器102は、降雨などによる信号の減衰、即ちC/N比エラーが発生した場合に、バス105を介してCPU103へ誤りが多い部分検出のフラグを立てる。
【0017】
CPU103は演算処理や各ブロックの制御を行い、メモリ104はCPU103が動作上必要なデータの一時記憶等を行う。なお、これらは全てバス105を介して処理が行われる。
【0018】
TS分離部106は復調器102からの多重化ストリームを分離し、この分離した中から所望のコンテンツのストリームを記録メディア107や、ビデオデコーダ108およびオーディオデコーダ109へ出力する。
【0019】
また、記録再生機能付き放送受信装置101が記録メディア107に記録したコンテンツを再生する場合、CPU103は記録メディア107から目的とするコンテンツのストリームを読み出し、ビデオデコーダ108およびオーディオデコーダ109へ送る。
【0020】
更にCPU103は、復調器102からTSパケットエラーの検出フラグを受け取った場合には、後述する方法によって誤りが多い部分を判定し、この判定結果の情報を、記録するコンテンツと共に記録メディア107へ記録する。
【0021】
ユーザは、記録時にコンテンツの誤りが多い部分を除いて記録する設定と、記録後に手動で削除する設定とを選択することができ、この選択内容は図示しない不揮発性メモリに記憶される。
【0022】
TS分離部106は上記判定結果の情報をもとに、記録コンテンツの誤りが多い部分を削除する。
記録メディア107は、DVD等の光ディスク、磁気ディスク、光磁気ディスク、あるいは半導体メモリ等のデジタルデータを記録可能な記録媒体である。この記録メディア107は、記録再生機能付き放送受信装置101に内蔵していても良いし、脱着可能な構成となっていても良い。
【0023】
ビデオデコーダ108は、TS分離部106から入力されたビデオストリームを復号化し、ディスプレイへ出力する。また、オーディオデコーダ109は、TS分離部106から入力されたオーディオストリームを復号化し、スピーカ等へ出力する。
【0024】
バッテリー110は、各ブロックに対して所定の電圧を供給する。
次に、このように構成された記録再生機能付き放送受信装置での、上記検出された誤りが多い部分の削除動作およびJUMP再生動作について詳細に説明する。
上述した通りコンテンツに誤りが多く検出されると、この誤りが多い部分のコンテンツの位置情報は記録メディア107にファイルとして保存される。CPU103は、ユーザから誤りが多い部分を削除する指示を受けると、この誤りが多い部分のコンテンツの位置情報を用いることにより誤りが多い部分を削除することができる。
【0025】
また、予めユーザによって記録時にコンテンツの誤りが多い部分を除いて記録する設定がなされていた場合には、記録再生機能付き放送受信装置101は、誤りが多い部分の位置情報が確定した時点で、誤りが多い部分の削除を開始する。これによって、コンテンツの誤りが多い部分を除いて記録する機能が実現する。
【0026】
次に、記録再生機能付き放送受信装置の削除処理について図2を用いて詳細に説明する。
図2は記録したコンテンツの誤りが多い部分と、記録後の削除およびJUMP再生の動作を説明するための図である。
図2(a1)に示すように記録したコンテンツに誤りが多い部分が検出された場合、CPU103は記録終了時や再生時に、誤りが多い部分である旨をユーザへ案内する画像を映像信号として出力したり或いは音声により案内すると共に、図2(a2)に示すように削除もしくはJUMP再生する。
【0027】
このJUMP再生や削除の制御を行うため、CPU103は予め記録時誤りが多い部分か否かを判定し、図2(a1)のA点からB点に誤りがあることを識別するためのデータをファイルとして記録メディア107へ記録する。そしてこのファイルをJUMP再生や記録終了後に記録時誤りが多い部分の削除処理に用いる。
【0028】
図2(b1)に示すように記録したコンテンツに誤りが多い部分が複数箇所検出された場合、図2(b2)に示すように複数箇所の誤りが多い部分をそれぞれ削除もしくはJUMP再生するパターン1と、パターン2〜パターン4のように誤りが多い部分の間を自由に選択して削除もしくはJUMP再生する。
【0029】
これら図2で説明した削除するタイミングとしては、記録終了後に削除しても良いし、記録メディア107への記録再生速度が高速であるならば新たな信号を記録しつつ、一旦記録した後に誤りが多かったところを削除し詰めて記録しなおすようにしても良い。このように詰めて記録することにより連続して記録されている領域を作成することができる。
【0030】
また、記録メディア107に記録する前のバッファメモリ上で誤りが多い部分か否かの判定を行っても良い。こうすることにより記録メディア107への記録・再生が高速でない場合においても予め誤りが多い部分を削除した信号を記録することができる。
【0031】
次に、誤りが多い部分を判定する方法について図3を用いて詳細に説明する。なお、ここで想定しているのは、パケットエラーによる不具合と、C/N比エラーによる不具合である。
【0032】
(1)パケットエラーによる誤りが多い部分の判定
まず、映像における誤りが多い部分の判定について説明する。
図3はパケットエラーによる誤りが多い部分の判定例を説明する図である。図3(a)は1GOPを拡大しピクチャ単位で表示した図であり、図3(b)はビデオストリームをGOP単位で区切って表示した図である。図3(b)で、正常なGOPには○印、不具合が発生したGOPには×印を付している。
【0033】
CPU103はTSパケットのエラーを検出した場合、このエラーパケットが属するGOPに対して、正常なGOP(以下、正常GPOと記す)であるかエラーがあったGOP(以下、エラーGOPと記す)であるかの判定を行う。この判定方法の詳細については後述する。
【0034】
いま、CPU103はGOP毎にエラーGPOか否かの判定を行い、この判定結果が図3(b)で示した○/×の結果になったとする。この判定結果において、エラーGOP306が設定値(回数)以上続いた部分をコンテンツの誤りが多い部分として判定する。図3(b)では、一例としてエラーGOPが4回以上連続した部分を誤りが多い部分として判定する。図3(b)の符号301で示した期間は×が5つ連続しているので、この間は誤りが多い部分として判定する。反対に、図3(b)の符号302で示した期間には×が点在しているが、4回以上連続した誤りではないのでこの符号302で示した期間は正常部分として判定される。
【0035】
この誤りが多い部分/正常部分の判定の基準となる値は上記4回連続したときに限らず、例えば連続する10GOP中に誤りが6GOP点在していても、誤りが多い部分と判定しても良い。これら判定の基準は設計時に異なる値としてもよいし、ユーザに予め設定させてメモリに保持していても良い。
【0036】
誤りが多い部分とは、誤りの密度が高い部分(誤りのあるGOPの密度が高い部分)と言い換えることもできる。
また、この本実施の形態では、1GOPを図3(a)に示すI0〜B14の15ピクチャとしたが、MPEG2−TSにおいてGOPの長さは任意であり、GOP層は省略することも可能である。従って誤りが多い部分を判定するために、GOP単位のエラーを判定する上記の方法はあくまでも一例であり、その判定単位は任意に変更可能である。
【0037】
例えば、GOP構造をもたないストリームの場合、初めのIピクチャから3つ目のIピクチャが現れる手前のピクチャ迄を、1つの判定単位にするようにしても良い。
【0038】
次に、TSパケットのエラー検出からGOP単位のエラーを判定する方法を図4および図5を用いて詳細に説明する。
図4および図5はTSパケットのエラー検出からGOP単位のエラーを判定する方法を説明するためのフローチャートである。以下、図4および図5の説明において、特にことわらない限り、全てCPU103が処理を行う動作である。
【0039】
図4において、GOP内で初めてTSパケットのエラーが検出されたとき、このフローチャートはスタートする。なお、TSパケットのエラーは、TSパケットヘッダ内のTSエラーインジケータの値によって有無を検出している。
【0040】
まず始めに、TSパケットのエラーがPESヘッダであるか否か判定する(ステップS401)。
このステップS401にて、TSパケットのエラーはPESヘッダと判定した場合、画像の表示に重大な影響を及ぼす可能があると考えられる。例えばPESヘッダを例にとると、PTSやDTSなどのタイムスタンプが画像の表示に重大な影響を及ぼすと考えられる。
【0041】
しかし、PESヘッダ部分のエラーの全てが画像の表示に影響するとは限らない。なぜならばデコーダは全てのヘッダ情報を画像の表示に利用しているわけではなく、また、各メーカーのデコーダの仕様によっても画像の表示に利用するヘッダの情報が異なっているからである。本発明では、後述するヘッダも含めて、各ヘッダがエラーであると記述した場合、そのエラーが画像の表示に影響を及ぼすことを前提とする。
【0042】
ステップS401にて、TSパケットのエラーがPESヘッダであると判定した場合、このPESのペイロードがIピクチャであるか否かを判定する(ステップS402)。放送の場合、PESは通常1ピクチャ毎にパケット化されており、この実施の形態もこれを想定している。
【0043】
ステップS402にて、判定結果がIピクチャであったとき、後述する処理Aの処理へ進み、Iピクチャでなかったとき、即ちBまたはPピクチャであった場合、後述する処理Bの処理へ進む。
【0044】
処理Aおよび処理Bは図5に示している。処理Aでは、このTSパケットエラーの属するGOPをエラーGOPと判定する(ステップS501)。処理Bでは、このTSパケットエラーの属するGOPを正常GOPと判定する(S502)。
【0045】
ステップS501およびステップS502で判定が終了したGOPについては、次のTSパケットのエラーを検出する必要がないため、次のGOPが始まるまで、TSパケットエラーの検出を停止し(S503)、このGOP単位のエラー判定を終了する。
【0046】
ここでステップS402にて、PESヘッダのエラーがIピクチャに関係するか、他のピクチャに関係するかによって、フローが分かれる理由を説明する。GOP内の予測符号化はIピクチャからスタートし、Iピクチャはフレーム内で符号化されており他のP,Bピクチャから参照される。従ってIピクチャは非常に重要なピクチャであり、このIピクチャが壊れるとGOP内の他のピクチャ全てに影響を及ぼしてしまう可能性がある。逆に、参照する側のB、Pピクチャに関しては、それ自身が多少壊れたとしても、参照される側のピクチャが正常であれば、そこから補完することが可能である。
【0047】
この実施の形態では、1GOP内においてIピクチャが正常であれば、それ以降の全てのピクチャが壊れていたとしても、正常なIピクチャをその間表示して補うことにより、その1GOPが正常なGOPとして成り立つと判定している。
【0048】
更に図3で示したように、Iピクチャは1GOPの初めに受信するピクチャであると想定しているため、GOP内のTSパケットエラーがIピクチャでなければ、それ以前に受信している同GOP内のIピクチャは正常(エラーが無かった)であると考えられるため、当該GOPは正常なGOPであると判定できる。
【0049】
図4のステップS401へ戻って説明を続ける。
ステップS401にて、TSパケットのエラーがPESヘッダで無いと判定した場合、このエラーがシーケンスヘッダのエラーであるか否かを判定する(ステップS411)。
【0050】
ステップS411にて、TSパケットのエラーがシーケンスヘッダである場合、このシーケンスヘッダに関係するGOPを全てエラーGOPと判定する(ステップS412)。そして、次のシーケンスヘッダまでTSパケットのエラー検出を停止し(ステップS413)、GOP単位のエラー判定を終了する。
【0051】
ステップS411にて、TSパケットのエラーがシーケンスヘッダでない場合、このエラーがGOPヘッダのエラーであるか否かを判定する(ステップS421)。
ステップS421にて、エラーがGOPヘッダのエラーである場合、前述した処理Aへ進む。
ステップS421にて、エラーがGOPヘッダのエラーでない場合、このエラーがセクションであるか否かを判定する(ステップS431)。
ステップS431にて、エラーがセクションである場合、前述したステップS402へ進む。
ステップS431にて、エラーがセクションでない場合、エラーがピクチャヘッダか否かを判定する(ステップS441)。
ステップS441にて、エラーがピクチャヘッダの場合、前述したステップS402へ進む。
ステップS441にて、エラーがピクチャヘッダでない場合、このパケットエラーはピクチャ内のデータであると考えられるため、エラーがあったピクチャがIピクチャか否かを判定する(ステップS451)。
【0052】
ステップS451にて、エラーがあったピクチャがIピクチャでない場合、前述した処理Bへ進む。
ステップS451にて、エラーがあったピクチャがIピクチャの場合、変数Yを初期化する(S452)。この変数Yは、Iピクチャ内において、エラーの種類がピクチャ内のデータであるTSパケットエラーの数を入れておくための変数である。
【0053】
次に、Yの値を1つ(1パケット分)増やし(ステップ453)、このIピクチャ内のデータで次のTSパケットで送られてくるパケットにエラーがあるか否かを、Iピクチャ内のデータに関するパケットが送られている間調べる(S454)。次のTSパケットエラーがあった場合、更にYの値を1つ増やし、このループをこのIピクチャ内のデータについて全てのパケットが受信されるまで変数Yを計数する。また、このときIピクチャ内のデータを全て送るのに要したパケット数Zについても計数する。
【0054】
Iピクチャ内のデータが全て送られるとステップS454を抜け、変数Yの値を用いることによりIピクチャのエラー率であるXを計算する(ステップS455)。このIピクチャのエラー率Xは、X=Y/Z×100[%]にて求めることが出来る。
【0055】
このエラー率Xが設定値(許容値)である、例えば20[%]を超えているか否かを判定し(ステップS456)、越えている場合には処理Aへ移りエラーGOPとし、超えていない場合には処理Bへ移り正常GOPとする。
【0056】
ただし、上記設定値(許容値)は適宜設計者またはユーザにより変更可能である。
以上が、映像における、TSパケットエラー検出後の誤りが多い部分の判定である。音声における、TSパケットエラー検出後の誤りが多い部分の判定については、TSパケットのエラーが検出された部分をそのまま誤りが多い部分として判定する。
【0057】
なお、音声の誤りが多い部分のJUMP再生は、その部分をミュートすることによって実現する。更に音声の誤りが多い部分をJUMP再生および削除する場合、その部分に付随する映像も同時にJUMP再生および削除することができる。
【0058】
この場合、音声のJUMP再生はミュートするのではなく、次の音声の正常な部分へ、それに付随する映像と共にJUMPする。
また、本発明ではC/N比エラーによる誤りが多い部分の判定に適用しても良く、この場合C/N比エラーは、図1で示した復調器102がエラーを検出した部分をそのまま誤りが多い部分として判定する。
【0059】
これによっても同様の効果を得ることができる。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したようにこの発明によれば、記録したコンテンツの誤りが多い部分を自動的に削除するので、記録媒体を有効に活用することができる。また、TSエラーインジケータのフラグが立ったパケットに対して、エラーデータがどのような種類のデータであるかを判別することによって、効率的で正確なコンテンツの誤りが多い部分の判定が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録再生機能付き放送受信装置の構成を説明するためのブロック図。
【図2】記録したコンテンツの誤りが多い部分と、記録後の削除/JUMP再生の例を説明するための図。
【図3】パケットエラーによる誤りが多い部分の判定例を説明する図。
【図4】TSパケットのエラー検出からGOP単位のエラーを判定する方法を説明するためのフローチャート。
【図5】TSパケットのエラー検出からGOP単位のエラーを判定する方法を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
101…記録再生機能付き放送受信装置、102…復調器、103…CPU、104…メモリ、105…バス、106…TS分離部、107…記録メディア、108…ビデオデコーダ、109…オーディオデコーダ、110…バッテリー、111…アンテナ、112…チューナ。
Claims (10)
- 放送信号を受信する受信手段と、
この受信手段により受信された受信信号の誤りが所定よりも多いか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段の判定結果に応じて前記誤りが所定よりも多い部分を除いて前記受信信号を記録媒体に記録する記録手段とを備えたことを特徴とする記録再生機能付き放送受信装置。 - 前記記録手段は、前記誤りが所定よりも多い部分を前記記録媒体へ記録した後、前記誤りが所定よりも多い部分を削除することにより、前記誤りが所定よりも多い部分を除いて前記受信信号を記録媒体に記録することを特徴とする請求項1記載の記録再生機能付き放送受信装置。
- 前記放送信号はパケット化されたデジタル放送信号であり、
前記受信手段により受信された受信信号からパケットのエラーを検出するパケットエラー検出手段と、
前記パケットエラー検出手段により、前記パケットのエラーが検出されたとき、このエラーがあったパケットのデータの種類を調べるデータ種類判定手段と、
前記データ種類判定手段による判定結果に基づいて前記誤りが多い部分の判定を変化させる判定変化手段とを備えたことを特徴とする請求項1または2記載の記録再生機能付き放送受信装置。 - 前記判定手段は、
前記パケットのエラーが、Iピクチャのものであるか否かを判定するIピクチャ判定手段と、
前記Iピクチャ判定手段による判定の結果が前記パケットのエラーがIピクチャのものであるとき、このIピクチャが属するGOP(Group Of Pictures)をエラーGOPとして判定し、判定の結果が前記パケットのエラーがIピクチャのものでないとき、このピクチャが属するGOPを正常なGOPとして判定するGOP判定手段と、
このGOP判定手段による複数GOPの判定結果に基づいて、前記誤りが所定よりも多い部分か否かを判定することを特徴とする請求項3記載の記録再生機能付きモバイル放送受信装置。 - 前記判定手段は、
前記パケットのエラーが、Iピクチャのものであるか否かを判定するIピクチャ判定手段と、
前記Iピクチャ内の画像データに関する前記パケットのエラーの数をカウントするパケットエラー数カウント手段と
前記パケットエラー数カウント手段によるカウント結果に応じて前記Iピクチャ内の画像データに関するエラー率を求めるエラー率算出手段と、
前記エラー率算出手段により算出された前記エラー率が所定よりも高いときに前記Iピクチャが属するGOP(Group Of Pictures)をエラーGOPとして判定し、前記エラー率が所定よりも高くないときに前記Iピクチャが属するGOPを正常なGOPとして判定するGOP判定手段と、
このGOP判定手段による複数GOPの判定結果に基づいて、前記誤りが所定よりも多い部分か否かを判定することを特徴とする請求項3記載の記録再生機能付きモバイル放送受信装置。 - 前記記録手段が前記受信信号記録時に、前記誤りが多い部分を識別するための識別情報を、識別情報を記録するための記録媒体へ記録する識別情報記録手段とを備えたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の記録再生機能付き放送受信装置。
- 前記コンテンツの誤りが多い部分があったときに、この旨をユーザに映像または音声にて案内する案内手段を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載の記録再生機能付き放送受信装置。
- 前記受信手段は放送信号を復調する復調手段を有し、
前記判定手段は、前記復調手段によって検出されるC/N比によって、前記誤りが多い部分を判定する手段を有することを特徴とする記録再生機能付き放送受信装置。 - 前記誤りが所定よりも多い部分で音声信号をミュートするミュート手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項記載の記録再生機能付き放送受信装置。
- デジタル放送信号を受信する受信手段と、
この受信手段により受信された受信信号を記録媒体に記録する記録手段と、
前記受信手段により受信された受信信号からパケットのエラーを検出するパケットエラー検出手段と、
前記パケットエラー検出手段により、前記パケットのエラーが検出されたとき、このエラーがあったパケットのデータの種類を調べるデータ種類判定手段と、
前記データ種類判定手段による判定結果に基づいて前記誤りが所定よりも多い部分を判定する判定手段と、
前記判定手段により判定された前記誤りが多い部分を識別するための識別情報を、識別情報を記録するための記録媒体へ記録する識別情報記録手段とを備え、
前記記録媒体に記録された信号を再生するときに、前記識別情報記録手段から再生した前記識別情報を用いて前記誤りが多い部分を飛ばして再生する再生手段とを備えたことを特徴とする記録再生機能付き放送受信装置。
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Cited By (5)
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