JP2004120313A - ワイヤレスヘッドセットシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】ヘッドセットの装着にかかるユーザの違和感を低減しユーザの自由度を広げる。
【解決手段】外部機器に接続されて、この外部機器からオーディオ信号を無線送信する本体装置と、ユーザが耳に装着する右耳用ヘッドセット２と、左耳用ヘッドセット３とを備え、これらが互いにブルートゥース（登録商標）通信によって無線接続されたワイヤレスヘッドセットシステム１において、左右のヘッドセットが互いに無線通信可能な距離にある場合、右耳用ヘッドセット２のブルートゥースモジュールでは、本体装置からのオーディオ信号を左耳用ヘッドセット３に送信し、無線通信可能な距離にない場合、右耳用ヘッドセット２の制御回路では、オーディオ信号を右耳用ヘッドセット２のスピーカからモノラル信号で出力する。
【選択図】 図２
【解決手段】外部機器に接続されて、この外部機器からオーディオ信号を無線送信する本体装置と、ユーザが耳に装着する右耳用ヘッドセット２と、左耳用ヘッドセット３とを備え、これらが互いにブルートゥース（登録商標）通信によって無線接続されたワイヤレスヘッドセットシステム１において、左右のヘッドセットが互いに無線通信可能な距離にある場合、右耳用ヘッドセット２のブルートゥースモジュールでは、本体装置からのオーディオ信号を左耳用ヘッドセット３に送信し、無線通信可能な距離にない場合、右耳用ヘッドセット２の制御回路では、オーディオ信号を右耳用ヘッドセット２のスピーカからモノラル信号で出力する。
【選択図】 図２
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワイヤレスヘッドセットシステムに関し、特に、ユーザの左右の耳部に装着する各音声出力部が無線通信により接続されたワイヤレスヘッドセットシステムに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、コンパクトディスク、ミニディスクといったディスク状記録媒体、テープカセット、半導体メモリ等に記録された音楽コンテンツを再生し、ヘッドフォンにより聴くことができる携帯型オーディオ機器が普及しつつある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来のヘッドフォン、特に、ステレオ信号が伝送できるものでは、両耳の音声出力部を繋ぐための接続線或いは接続線とともにヘッドバンド等を必要としており、ユーザの自由度を著しく低下させ、違和感を増長させる要因となっていた。
【０００４】
そこで本発明は、上述のような課題に鑑みてなされたものであり、両耳の音声出力部を無線接続することにより、装着にかかるユーザの違和感を低減し、ユーザの自由度を広げることができるワイヤレスヘッドセットシステムを提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明に係るワイヤレスヘッドセットシステムは、オーディオ信号を再生可能な外部機器に接続され該オーディオ信号を無線により送信する本体装置と、第１のヘッドセットと、第２のヘッドセットとを備えるワイヤレスヘッドセットシステムであって、第１のヘッドセットには、本体装置から送信されたオーディオ信号を無線通信により受信する及び受信したオーディオ信号を第２のヘッドセットへ無線通信により送信する無線送受信手段と、無線送受信手段により受信したオーディオ信号を出力する出力手段と、第２のヘッドセットとの間の無線通信を確立する第１の呼確立手段とを設け、第２のヘッドセットには、第１のヘッドセットから無線通信により送られたオーディオ信号を受信する無線受信手段と、無線受信手段により受信したオーディオ信号を出力する出力手段と、第１のヘッドセットとの間の無線通信を確立する第２の呼確立手段とを設ける。
【０００６】
また、本体装置には、外部機器と接続するための接続手段と、接続手段を介して外部機器から送られるオーディオ信号を第１のヘッドセットに無線通信により送信する本体側無線通信手段とを設ける。
【０００７】
このとき、第１の呼確立手段及び第２の呼確立手段は、第１のヘッドセットと第２のヘッドセットとが互いに無線通信可能な距離にあるか否かを判別し、第１の呼確立手段と第２の呼確立手段とが互いに無線通信可能な距離にある場合、無線送受信手段が本体装置からのオーディオ信号を第２のヘッドセットに送信し、第１の呼確立手段と第２の呼確立手段とが互いに無線通信可能な距離にない場合、無線送受信手段がオーディオ信号を上記第２のヘッドセットに対して送信しないようにする。
【０００８】
ここで、オーディオ信号は、ステレオ信号であり、第１の呼確立手段及び第２の呼確立手段によって、第１の呼確立手段と第２の呼確立手段とが互いに無線通信可能な距離にあると判別された場合、無線送受信手段が本体装置からのオーディオ信号の一方の音声成分を第２のヘッドセットに送信し、第１の呼確立手段と第２の呼確立手段とが互いに無線通信可能な距離にないと判別された場合、第１のヘッドセットにおける出力手段がオーディオ信号をモノラル出力する。
【０００９】
また、無線通信としては、ブルートゥース（登録商標）に準拠した近距離無線通信を用いることが好ましい。
【００１０】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の具体例として示すワイヤレスヘッドセットシステム１について図面を参照して詳細に説明する。
【００１１】
図１には、ワイヤレスヘッドセットシステム１の概略構成を示す。このワイヤレスヘッドセットシステム１は、図１に示すように、外部機器５に接続されて、この外部機器５からオーディオ信号を無線送信する本体装置４と、ユーザが耳に装着する第１のヘッドセット（以下、右耳用ヘッドセットと記す。）２と、同じく耳に装着する第２のヘッドセット（以下、左耳用ヘッドセットと記す。）３とから構成されており、外部機器５からのオーディオ信号を右耳用ヘッドセット２及び左耳用ヘッドセット３に無線により送信するものである。
【００１２】
本具体例では、特に、無線通信としてブルートゥース（登録商標）に準拠した近距離無線通信を用いるものとする。
【００１３】
またここで、外部機器５としては、コンパクトディスク、ミニディスク、半導体メモリ、テープカセット等の記録媒体に記録されたオーディオ信号を再生可能な携帯型オーディオ再生機器があげられる。図示しないが、この外部機器５には、外部出力端子が設けられており、再生されたオーディオ信号がこの外部出力端子から出力できるものとする。
【００１４】
続いて、図２にワイヤレスヘッドセットシステム１の構成図を示す。
【００１５】
本体装置４には、外部機器５と接続するための接続端子が設けられており、外部機器５からのオーディオ信号が入力できるようになっている。本体装置４は、この接続端子を介して外部機器５から送られるオーディオ信号をブルートゥース通信により右耳用ヘッドセット２に送信するブルートゥースモジュールを４１備えている。
【００１６】
右耳用ヘッドセット２には、本体装置から送信されたオーディオ信号をブルートゥース通信により受信する。また、ここで受信したオーディオ信号を左耳用ヘッドセット３に、やはりブルートゥース通信により送信するブルートゥースモジュール２１が設けられている。また、右耳用ヘッドセット２には、ブルートゥースモジュール２１を介して本体装置４より受信したオーディオ信号を出力するスピーカ２２を備えている。
【００１７】
左耳用ヘッドセット３は、右耳用ヘッドセット２からブルートゥース通信によって送られたオーディオ信号を受信するブルートゥースモジュール３１と、ここで受信したオーディオ信号を出力するスピーカ３２とを備えている。
【００１８】
また、この右耳用ヘッドセット２及び左耳用ヘッドセット３は、それぞれ互いの無線通信（ブルートゥース通信）を確立するための制御回路２３，３３を備えている。この制御回路２３，３３は、互いにここで定めるブルートゥースの通信可能距離にあるか否かを判別している。
【００１９】
左右のヘッドセットが互いに無線通信可能な距離にある場合、右耳用ヘッドセット２のブルートゥースモジュールでは、本体装置４からのオーディオ信号を左耳用ヘッドセット３に送信する。
【００２０】
また、図３に示すように、左右のヘッドセットが互いに無線通信可能な距離にない場合、ブルートゥースモジュール２１は、オーディオ信号を左耳用ヘッドセット３に対して送信しない。特に、オーディオ信号がステレオ信号であるときに一方のヘッドセットが無線通信可能な距離にあると認識できない場合、右耳用ヘッドセット２の制御回路２３では、オーディオ信号を右耳用ヘッドセット２のスピーカからモノラル信号で出力するよう制御する。
【００２１】
このように、ワイヤレスヘッドセットシステムは、右耳用ヘッドセット２と左耳用ヘッドセット３とをブルートゥース通信により無線接続することにより、左右のヘッドセットを独立させることができる。これにより、ヘッドセットを装着する際のユーザの違和感を低減するとともに、ユーザの自由度を広げることができる。
【００２２】
更に、左右のヘッドセットは、互いに通信可能か否かを判別し、ユーザが各耳にそれぞれのヘッドセットを装着している際にはステレオ音声を出力することができ、片耳しか装着していない場合には、モノラル音声で出力することができる。また、この切り換えは、ユーザからの操作無しに行われる。
【００２３】
なお、本具体例では、説明の便宜上、右耳用ヘッドセット２と左耳用ヘッドセット３とを明確に分けて記載したが、ここでは左右区別なく同一の構成とすることもできる。すなわち、どちらか一方のヘッドセットがなくても、他方のヘッドセット側でモノラル出力にてオーディオ信号が出力されるように構成することは、本発明の主旨を逸脱するものではない。
【００２４】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明に係るワイヤレスヘッドセットシステムは、オーディオ信号を再生可能な外部機器に接続され該オーディオ信号を無線により送信する本体装置と、第１のヘッドセットと、第２のヘッドセットとを備えるワイヤレスヘッドセットシステムであって、第１のヘッドセットには、本体装置から送信されたオーディオ信号を無線通信により受信する及び受信したオーディオ信号を第２のヘッドセットへ無線通信により送信する無線送受信手段と、無線送受信手段により受信したオーディオ信号を出力する出力手段と、第２のヘッドセットとの間の無線通信を確立する第１の呼確立手段とを設け、第２のヘッドセットには、第１のヘッドセットから無線通信により送られたオーディオ信号を受信する無線受信手段と、無線受信手段により受信したオーディオ信号を出力する出力手段と、第１のヘッドセットとの間の無線通信を確立する第２の呼確立手段とを設け、本体装置には、外部機器と接続するための接続手段と、接続手段を介して外部機器から送られるオーディオ信号を第１のヘッドセットに無線通信により送信する本体側無線通信手段とを設け、第１の呼確立手段及び第２の呼確立手段は、第１のヘッドセットと第２のヘッドセットとが互いに無線通信可能な距離にあるか否かを判別し、第１の呼確立手段と第２の呼確立手段とが互いに無線通信可能な距離にある場合、無線送受信手段が本体装置からのオーディオ信号を第２のヘッドセットに送信し、第１の呼確立手段と第２の呼確立手段とが互いに無線通信可能な距離にない場合、無線送受信手段がオーディオ信号を上記第２のヘッドセットに対して送信しないようにすることにより、第１のヘッドセットと第２のヘッドセットとを独立させることができる。これにより、ヘッドセットを装着する際のユーザの違和感を低減するとともに、ユーザの自由度を広げることができる。
【００２５】
また、オーディオ信号がステレオ信号であれば、第１の呼確立手段及び第２の呼確立手段によって、第１の呼確立手段と第２の呼確立手段とが互いに無線通信可能な距離にあると判別された場合、無線送受信手段が本体装置からのオーディオ信号の一方の音声成分を第２のヘッドセットに送信し、第１の呼確立手段と第２の呼確立手段とが互いに無線通信可能な距離にないと判別された場合、第１のヘッドセットにおける出力手段がオーディオ信号をモノラル出力することにより、ユーザが各耳にそれぞれのヘッドセットを装着している際にはステレオ音声を出力することができ、片耳しか装着していない場合には、モノラル音声で出力することができるという更なる利点がある。また、この切り換えがユーザからの操作無しに行われる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本具体例として示すワイヤレスヘッドセットシステムの外観図である。
【図２】上記ワイヤレスヘッドセットシステムの構成図である。
【図３】上記ワイヤレスヘッドセットシステムにおいて、左耳用ヘッドセットが無線通信可能な距離にない場合を説明する図である。
【符号の説明】
１ ワイヤレスヘッドセットシステム
２ 右耳用ヘッドセット
３ 左耳用ヘッドセット
４ 本体装置
５ 外部機器
２１ ブルートゥースモジュール
２２ スピーカ
２３ 制御回路
３１ ブルートゥースモジュール
３２ スピーカ
３３ 制御回路
４１ ブルートゥースモジュール
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワイヤレスヘッドセットシステムに関し、特に、ユーザの左右の耳部に装着する各音声出力部が無線通信により接続されたワイヤレスヘッドセットシステムに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、コンパクトディスク、ミニディスクといったディスク状記録媒体、テープカセット、半導体メモリ等に記録された音楽コンテンツを再生し、ヘッドフォンにより聴くことができる携帯型オーディオ機器が普及しつつある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来のヘッドフォン、特に、ステレオ信号が伝送できるものでは、両耳の音声出力部を繋ぐための接続線或いは接続線とともにヘッドバンド等を必要としており、ユーザの自由度を著しく低下させ、違和感を増長させる要因となっていた。
【０００４】
そこで本発明は、上述のような課題に鑑みてなされたものであり、両耳の音声出力部を無線接続することにより、装着にかかるユーザの違和感を低減し、ユーザの自由度を広げることができるワイヤレスヘッドセットシステムを提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明に係るワイヤレスヘッドセットシステムは、オーディオ信号を再生可能な外部機器に接続され該オーディオ信号を無線により送信する本体装置と、第１のヘッドセットと、第２のヘッドセットとを備えるワイヤレスヘッドセットシステムであって、第１のヘッドセットには、本体装置から送信されたオーディオ信号を無線通信により受信する及び受信したオーディオ信号を第２のヘッドセットへ無線通信により送信する無線送受信手段と、無線送受信手段により受信したオーディオ信号を出力する出力手段と、第２のヘッドセットとの間の無線通信を確立する第１の呼確立手段とを設け、第２のヘッドセットには、第１のヘッドセットから無線通信により送られたオーディオ信号を受信する無線受信手段と、無線受信手段により受信したオーディオ信号を出力する出力手段と、第１のヘッドセットとの間の無線通信を確立する第２の呼確立手段とを設ける。
【０００６】
また、本体装置には、外部機器と接続するための接続手段と、接続手段を介して外部機器から送られるオーディオ信号を第１のヘッドセットに無線通信により送信する本体側無線通信手段とを設ける。
【０００７】
このとき、第１の呼確立手段及び第２の呼確立手段は、第１のヘッドセットと第２のヘッドセットとが互いに無線通信可能な距離にあるか否かを判別し、第１の呼確立手段と第２の呼確立手段とが互いに無線通信可能な距離にある場合、無線送受信手段が本体装置からのオーディオ信号を第２のヘッドセットに送信し、第１の呼確立手段と第２の呼確立手段とが互いに無線通信可能な距離にない場合、無線送受信手段がオーディオ信号を上記第２のヘッドセットに対して送信しないようにする。
【０００８】
ここで、オーディオ信号は、ステレオ信号であり、第１の呼確立手段及び第２の呼確立手段によって、第１の呼確立手段と第２の呼確立手段とが互いに無線通信可能な距離にあると判別された場合、無線送受信手段が本体装置からのオーディオ信号の一方の音声成分を第２のヘッドセットに送信し、第１の呼確立手段と第２の呼確立手段とが互いに無線通信可能な距離にないと判別された場合、第１のヘッドセットにおける出力手段がオーディオ信号をモノラル出力する。
【０００９】
また、無線通信としては、ブルートゥース（登録商標）に準拠した近距離無線通信を用いることが好ましい。
【００１０】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の具体例として示すワイヤレスヘッドセットシステム１について図面を参照して詳細に説明する。
【００１１】
図１には、ワイヤレスヘッドセットシステム１の概略構成を示す。このワイヤレスヘッドセットシステム１は、図１に示すように、外部機器５に接続されて、この外部機器５からオーディオ信号を無線送信する本体装置４と、ユーザが耳に装着する第１のヘッドセット（以下、右耳用ヘッドセットと記す。）２と、同じく耳に装着する第２のヘッドセット（以下、左耳用ヘッドセットと記す。）３とから構成されており、外部機器５からのオーディオ信号を右耳用ヘッドセット２及び左耳用ヘッドセット３に無線により送信するものである。
【００１２】
本具体例では、特に、無線通信としてブルートゥース（登録商標）に準拠した近距離無線通信を用いるものとする。
【００１３】
またここで、外部機器５としては、コンパクトディスク、ミニディスク、半導体メモリ、テープカセット等の記録媒体に記録されたオーディオ信号を再生可能な携帯型オーディオ再生機器があげられる。図示しないが、この外部機器５には、外部出力端子が設けられており、再生されたオーディオ信号がこの外部出力端子から出力できるものとする。
【００１４】
続いて、図２にワイヤレスヘッドセットシステム１の構成図を示す。
【００１５】
本体装置４には、外部機器５と接続するための接続端子が設けられており、外部機器５からのオーディオ信号が入力できるようになっている。本体装置４は、この接続端子を介して外部機器５から送られるオーディオ信号をブルートゥース通信により右耳用ヘッドセット２に送信するブルートゥースモジュールを４１備えている。
【００１６】
右耳用ヘッドセット２には、本体装置から送信されたオーディオ信号をブルートゥース通信により受信する。また、ここで受信したオーディオ信号を左耳用ヘッドセット３に、やはりブルートゥース通信により送信するブルートゥースモジュール２１が設けられている。また、右耳用ヘッドセット２には、ブルートゥースモジュール２１を介して本体装置４より受信したオーディオ信号を出力するスピーカ２２を備えている。
【００１７】
左耳用ヘッドセット３は、右耳用ヘッドセット２からブルートゥース通信によって送られたオーディオ信号を受信するブルートゥースモジュール３１と、ここで受信したオーディオ信号を出力するスピーカ３２とを備えている。
【００１８】
また、この右耳用ヘッドセット２及び左耳用ヘッドセット３は、それぞれ互いの無線通信（ブルートゥース通信）を確立するための制御回路２３，３３を備えている。この制御回路２３，３３は、互いにここで定めるブルートゥースの通信可能距離にあるか否かを判別している。
【００１９】
左右のヘッドセットが互いに無線通信可能な距離にある場合、右耳用ヘッドセット２のブルートゥースモジュールでは、本体装置４からのオーディオ信号を左耳用ヘッドセット３に送信する。
【００２０】
また、図３に示すように、左右のヘッドセットが互いに無線通信可能な距離にない場合、ブルートゥースモジュール２１は、オーディオ信号を左耳用ヘッドセット３に対して送信しない。特に、オーディオ信号がステレオ信号であるときに一方のヘッドセットが無線通信可能な距離にあると認識できない場合、右耳用ヘッドセット２の制御回路２３では、オーディオ信号を右耳用ヘッドセット２のスピーカからモノラル信号で出力するよう制御する。
【００２１】
このように、ワイヤレスヘッドセットシステムは、右耳用ヘッドセット２と左耳用ヘッドセット３とをブルートゥース通信により無線接続することにより、左右のヘッドセットを独立させることができる。これにより、ヘッドセットを装着する際のユーザの違和感を低減するとともに、ユーザの自由度を広げることができる。
【００２２】
更に、左右のヘッドセットは、互いに通信可能か否かを判別し、ユーザが各耳にそれぞれのヘッドセットを装着している際にはステレオ音声を出力することができ、片耳しか装着していない場合には、モノラル音声で出力することができる。また、この切り換えは、ユーザからの操作無しに行われる。
【００２３】
なお、本具体例では、説明の便宜上、右耳用ヘッドセット２と左耳用ヘッドセット３とを明確に分けて記載したが、ここでは左右区別なく同一の構成とすることもできる。すなわち、どちらか一方のヘッドセットがなくても、他方のヘッドセット側でモノラル出力にてオーディオ信号が出力されるように構成することは、本発明の主旨を逸脱するものではない。
【００２４】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明に係るワイヤレスヘッドセットシステムは、オーディオ信号を再生可能な外部機器に接続され該オーディオ信号を無線により送信する本体装置と、第１のヘッドセットと、第２のヘッドセットとを備えるワイヤレスヘッドセットシステムであって、第１のヘッドセットには、本体装置から送信されたオーディオ信号を無線通信により受信する及び受信したオーディオ信号を第２のヘッドセットへ無線通信により送信する無線送受信手段と、無線送受信手段により受信したオーディオ信号を出力する出力手段と、第２のヘッドセットとの間の無線通信を確立する第１の呼確立手段とを設け、第２のヘッドセットには、第１のヘッドセットから無線通信により送られたオーディオ信号を受信する無線受信手段と、無線受信手段により受信したオーディオ信号を出力する出力手段と、第１のヘッドセットとの間の無線通信を確立する第２の呼確立手段とを設け、本体装置には、外部機器と接続するための接続手段と、接続手段を介して外部機器から送られるオーディオ信号を第１のヘッドセットに無線通信により送信する本体側無線通信手段とを設け、第１の呼確立手段及び第２の呼確立手段は、第１のヘッドセットと第２のヘッドセットとが互いに無線通信可能な距離にあるか否かを判別し、第１の呼確立手段と第２の呼確立手段とが互いに無線通信可能な距離にある場合、無線送受信手段が本体装置からのオーディオ信号を第２のヘッドセットに送信し、第１の呼確立手段と第２の呼確立手段とが互いに無線通信可能な距離にない場合、無線送受信手段がオーディオ信号を上記第２のヘッドセットに対して送信しないようにすることにより、第１のヘッドセットと第２のヘッドセットとを独立させることができる。これにより、ヘッドセットを装着する際のユーザの違和感を低減するとともに、ユーザの自由度を広げることができる。
【００２５】
また、オーディオ信号がステレオ信号であれば、第１の呼確立手段及び第２の呼確立手段によって、第１の呼確立手段と第２の呼確立手段とが互いに無線通信可能な距離にあると判別された場合、無線送受信手段が本体装置からのオーディオ信号の一方の音声成分を第２のヘッドセットに送信し、第１の呼確立手段と第２の呼確立手段とが互いに無線通信可能な距離にないと判別された場合、第１のヘッドセットにおける出力手段がオーディオ信号をモノラル出力することにより、ユーザが各耳にそれぞれのヘッドセットを装着している際にはステレオ音声を出力することができ、片耳しか装着していない場合には、モノラル音声で出力することができるという更なる利点がある。また、この切り換えがユーザからの操作無しに行われる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本具体例として示すワイヤレスヘッドセットシステムの外観図である。
【図２】上記ワイヤレスヘッドセットシステムの構成図である。
【図３】上記ワイヤレスヘッドセットシステムにおいて、左耳用ヘッドセットが無線通信可能な距離にない場合を説明する図である。
【符号の説明】
１ ワイヤレスヘッドセットシステム
２ 右耳用ヘッドセット
３ 左耳用ヘッドセット
４ 本体装置
５ 外部機器
２１ ブルートゥースモジュール
２２ スピーカ
２３ 制御回路
３１ ブルートゥースモジュール
３２ スピーカ
３３ 制御回路
４１ ブルートゥースモジュール
Claims (3)
- オーディオ信号を再生可能な外部機器に接続され該オーディオ信号を無線により送信する本体装置と、第１のヘッドセットと、第２のヘッドセットとを備えるワイヤレスヘッドセットシステムにおいて、
上記第１のヘッドセットは、
上記本体装置から送信されたオーディオ信号を無線通信により受信する及び上記受信したオーディオ信号を上記第２のヘッドセットへ無線通信により送信する無線送受信手段と、
上記無線送受信手段により受信したオーディオ信号を出力する出力手段と、
上記第２のヘッドセットとの間の無線通信を確立する第１の呼確立手段とを有し、
上記第２のヘッドセットは、
上記第１のヘッドセットから無線通信により送られた上記オーディオ信号を受信する無線受信手段と、
上記無線受信手段により受信したオーディオ信号を出力する出力手段と、
上記第１のヘッドセットとの間の無線通信を確立する第２の呼確立手段とを有し、
上記本体装置は、
上記外部機器と接続するための接続手段と、
上記接続手段を介して上記外部機器から送られるオーディオ信号を上記第１のヘッドセットに無線通信により送信する本体側無線通信手段とを有し、
上記第１の呼確立手段及び上記第２の呼確立手段は、上記第１のヘッドセットと上記第２のヘッドセットとが互いに無線通信可能な距離にあるか否かを判別し、上記第１の呼確立手段と上記第２の呼確立手段とが互いに無線通信可能な距離にある場合、上記無線送受信手段は、上記本体装置からのオーディオ信号を上記第２のヘッドセットに送信し、上記第１の呼確立手段と上記第２の呼確立手段とが互いに無線通信可能な距離にない場合、上記無線送受信手段は、上記オーディオ信号を上記第２のヘッドセットに対して送信しないこと
を特徴とするワイヤレスヘッドセットシステム。 - 上記オーディオ信号は、ステレオ信号であり、
上記第１の呼確立手段及び上記第２の呼確立手段によって、上記第１の呼確立手段と上記第２の呼確立手段とが互いに無線通信可能な距離にあると判別された場合、上記無線送受信手段は、上記本体装置からのオーディオ信号の一方の音声成分を上記第２のヘッドセットに送信し、上記第１の呼確立手段と上記第２の呼確立手段とが互いに無線通信可能な距離にないと判別された場合、上記第１のヘッドセットにおける出力手段は、上記オーディオ信号をモノラル出力することを特徴とする請求項１記載のワイヤレスヘッドセットシステム。 - 上記無線通信は、ブルートゥース（登録商標）に準拠した近距離無線通信であることを特徴とする請求項１記載のワイヤレスヘッドセットシステム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002280529A JP2004120313A (ja) | 2002-09-26 | 2002-09-26 | ワイヤレスヘッドセットシステム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002280529A JP2004120313A (ja) | 2002-09-26 | 2002-09-26 | ワイヤレスヘッドセットシステム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004120313A true JP2004120313A (ja) | 2004-04-15 |
Family
ID=32275217
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002280529A Pending JP2004120313A (ja) | 2002-09-26 | 2002-09-26 | ワイヤレスヘッドセットシステム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2004120313A (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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