JP2004120258A - 移動通信端末、報知情報受信方法およびプログラム - Google Patents
移動通信端末、報知情報受信方法およびプログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】消費電力の節減を図ることができる移動通信端末を提供する。
【解決手段】携帯電話機1の制御部3は、セルに対応する基地局から報知情報を受信し、報知情報に含まれる規制情報に基づいて、待ち受けが可能であるか否かを判定する。制御部3は、待ち受け判定処理カウンタのカウント値が規定受信回数以上であると判定した場合には、現時点において設定されている受信間隔に受信間隔延長時間を加算することによって、以降に受信する報知情報の受信間隔を変更する。
【選択図】 図1
【解決手段】携帯電話機1の制御部3は、セルに対応する基地局から報知情報を受信し、報知情報に含まれる規制情報に基づいて、待ち受けが可能であるか否かを判定する。制御部3は、待ち受け判定処理カウンタのカウント値が規定受信回数以上であると判定した場合には、現時点において設定されている受信間隔に受信間隔延長時間を加算することによって、以降に受信する報知情報の受信間隔を変更する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動通信端末、報知情報受信方法およびプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話機等の移動通信端末は、電源投入時または圏外から待ち受け状態へ移行する際に、基地局から報知情報を受信して待ち受け可能なセルを決定している。報知情報には規制情報等が含まれており、移動通信端末は、その規制情報等に基づいて待ち受けの可否を判定し、待ち受け可能なセルを決定している。(例えば,非特許文献1、非特許文献2参照)
【0003】
図14を参照して、従来の移動通信端末における待ち受け可能なセルの検出方法について説明する。図14は、例えば,ある地点において移動通信端末が10個のセルJA〜JJを観測することができるときに、移動通信端末が各セルJA〜JJに対応する基地局から順次報知情報を受信していることを示すタイムチャートである。
【0004】
図14に示すように、従来の移動通信端末では、待ち受け可能なセルが見つかるまでは10個のセルJA〜JJに対応する報知情報を順次かつ連続的に受信する。さらに、待ち受け可能なセルが見つからない場合には、10個のセルJA〜JJに対応する報知情報の受信を順次かつ連続的に繰り返し行う。そして、待ち受け可能なセルが見つかった場合に、移動通信端末は、そのセルでの待ち受け状態に移行する。
【0005】
【非特許文献1】
「UE Procedure in Idle Mode and Procedures for Cell Reselection in Connected Mode(TS25.304)」、3GPP、2002年3月、P.25〜27
【非特許文献2】
「Radio Resource Control (RRC) Protcol Sepcification(TS25.331)」、3GPP、2002年3月、P.39〜62
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように従来の移動通信端末では、待ち受け可能なセルが検出されるまで繰り返し報知情報の受信を行っていた。したがって、移動通信端末の周辺に待ち受け可能なセルが存在しない場合であっても繰り返し報知情報を受信し続けることとなり、無駄な電力を消費していた。
【0007】
そこで、本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、消費電力の節減を図ることができる移動通信端末、報知情報受信方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の移動通信端末は、基地局から報知情報を受信する受信手段と、報知情報に基づいて待ち受けの可否を判定する待受可否判定手段と、待受可否判定手段により待ち受けが不可であると判定される回数が予め定められた回数を超えた場合に、以降に行われる報知情報の受信間隔を変更する受信間隔変更手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の報知情報受信方法は、移動通信端末が、基地局から報知情報を受信する受信ステップと、報知情報に基づいて待ち受けの可否を判定する待受可否判定ステップと、上記判定において待ち受けが不可であると判定される回数が予め定められた回数を超えた場合に、以降に行われる報知情報の受信間隔を変更する受信間隔変更ステップとを備えることを特徴とする。
【0010】
また、本発明のプログラムは、移動通信端末を、基地局から報知情報を受信する受信手段と、報知情報に基づいて待ち受けの可否を判定する待受可否判定手段と、待受可否判定手段により待ち受けが不可であると判定される回数が予め定められた回数を超えた場合に、以降に行われる報知情報の受信間隔を変更する受信間隔変更手段として機能させることを特徴とする。
【0011】
これらの発明によれば、待ち受けが不可であると判定される回数が予め定められた回数を超えた場合には、それ以降に行われる報知情報の受信間隔を変更させることができるため、報知情報の受信間隔を必要に応じて長くすることができ、消費電力の節減を図ることが可能となる。
【0012】
本発明の移動通信端末は、優先度の高いセルに対応する基地局から順番に報知情報を受信する受信手段と、報知情報に基づいて待ち受けの可否を判定する待受可否判定手段と、予め定められた優先度に対応するセルでの上記判定が待ち受け不可である場合に、以降に行われる報知情報の受信間隔を変更する受信間隔変更手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
また、本発明の報知情報受信方法は、移動通信端末が、優先度の高いセルに対応する基地局から順番に報知情報を受信する受信ステップと、報知情報に基づいて待ち受けの可否を判定する待受可否判定ステップと、予め定められた優先度に対応するセルでの上記判定が待ち受け不可である場合に、以降に行われる報知情報の受信間隔を変更する受信間隔変更ステップとを備えることを特徴とする。
【0014】
また、本発明のプログラムは、移動通信端末を、優先度の高いセルに対応する基地局から順番に報知情報を受信する受信手段と、報知情報に基づいて待ち受けの可否を判定する待受可否判定手段と、予め定められた優先度に対応するセルでの上記判定が待ち受け不可である場合に、以降に行われる報知情報の受信間隔を変更する受信間隔変更手段として機能させることを特徴とする。
【0015】
これらの発明によれば、予め定められた優先度に対応するセルでの待ち受け不可判定が待ち受け不可である場合には、それ以降に行われる報知情報の受信間隔を変更させることができるため、報知情報の受信間隔を必要に応じて長くすることができ、消費電力の節減を図ることが可能となる。
【0016】
本発明に係る移動通信端末において、受信間隔変更手段は、受信間隔を段階的に延長して変更することが好ましく、また、本発明に係る報知情報受信方法において、受信間隔変更ステップは、受信間隔を段階的に延長して変更することが好ましく、このようにすれば、報知情報の受信間隔を段階的に長くすることができ、消費電力の節減を図ることが可能となる。
【0017】
本発明の移動通信端末は、優先度の高いセルに対応する基地局から順番に報知情報を受信する受信手段と、報知情報に基づいて待ち受けの可否を判定する待受可否判定手段と、予め定められた優先度に対応するセルでの上記判定が待ち受け不可である場合に、以降に行われる報知情報の受信を停止する受信間隔停止手段とを備えることを特徴とする。
【0018】
また、本発明の報知情報受信方法は、移動通信端末が、優先度の高いセルに対応する基地局から順番に報知情報を受信する受信ステップと、報知情報に基づいて待ち受けの可否を判定する待受可否判定ステップと、予め定められた優先度に対応するセルでの前記判定が待ち受け不可である場合に、以降に行われる報知情報の受信を停止する受信間隔停止ステップとを備えることを特徴とする。
【0019】
また、本発明のプログラムは、移動通信端末を、優先度の高いセルに対応する基地局から順番に報知情報を受信する受信手段と、報知情報に基づいて待ち受けの可否を判定する待受可否判定手段と、予め定められた優先度に対応するセルでの上記判定が待ち受け不可である場合に、以降に行われる報知情報の受信を停止する受信間隔停止手段として機能させることを特徴とする。
【0020】
これらの発明によれば、予め定められた優先度に対応するセルでの待ち受け不可判定が待ち受け不可である場合には、それ以降に行われる報知情報の受信を停止させることができるため、優先度が低く、待ち受けが不可能であると想定されるセルに対応する報知情報の受信を停止させることができ、消費電力の節減を図ることが可能となる。
【0021】
本発明に係る移動通信端末において、待受可否判定手段は、報知情報に含まれる規制情報の内容に基づいて待ち受けの可否を判定することが好ましく、また、本発明に係る報知情報受信方法において、待受可否判定ステップは、報知情報に含まれる規制情報の内容に基づいて待ち受けの可否を判定することが好ましく、このようにすれば、特定の規制情報の内容に基づいて待ち受けの可否を判定させることができるため、待ち受けを不可能にする必要がある特定の規制情報に対してのみ待ち受けを拒否することが可能になる。
【0022】
また、本発明に係る移動通信端末において、規制情報には、セル内のトラフィック量が規定量を超えているトラフィック超過状態であることを示す情報、あるいは試験をしている最中であることを示す情報が含まれており、待受可否判定手段は、規制情報にトラフィック超過状態であることを示す情報、あるいは試験をしている最中であることを示す情報が含まれている場合に、待ち受け不可であると判定することが好ましく、また、本発明に係る報知情報受信方法において、規制情報には、セル内のトラフィック量が規定量を超えているトラフィック超過状態であることを示す情報、あるいは試験をしている最中であることを示す情報が含まれており、待受可否判定ステップは、規制情報にトラフィック超過状態であることを示す情報、あるいは試験をしている最中であることを示す情報が含まれている場合に、待ち受け不可であると判定することが好ましい。このようにすれば、特定の規制情報の内容に基づいて待ち受けの可否を判定させることができるため、待ち受けを不可能にする必要がある特定の規制情報に対してのみ待ち受けを拒否させることが可能になる。
【0023】
また、本発明に係る移動通信端末において、優先度は、受信レベルの高い順番に設定されることが好ましく、また、本発明に係る報知情報受信方法において、優先度は、受信レベルの高い順番に設定されることが好ましく、このようにすれば、より迅速に待ち受け可能な状態に移行させることが可能になる。
【0024】
また、本発明に係る移動通信端末において、受信間隔変更手段により変更された受信間隔は、予め定められた所定時間が経過した後にリセットされることが好ましく、また、本発明に係る報知情報受信方法において、受信間隔変更ステップにおいて変更された受信間隔は、予め定められた所定時間が経過した後にリセットされることが好ましく、このようにすれば、時間経過とともに状況が変化したであろうと予測されるころに受信間隔をリセットさせることができるため、無駄な消費電力の節減を図ることが可能となる。
【0025】
また、本発明に係る移動通信端末において、受信間隔停止手段により停止された受信は、予め定められた所定時間が経過した後に再開されることが好ましく、また、本発明に係る報知情報受信方法において、受信間隔停止ステップにおいて停止された受信は、予め定められた所定時間が経過した後に再開されることが好ましく、このようにすれば、時間経過とともに状況が変化したであろうと予測されるころに受信を再開させることができるため、無駄な消費電力の節減を図ることが可能となる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る移動通信端末の各実施形態を図面に基づき説明する。なお、各図において、同一要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0027】
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態における移動通信システム100を示す図である。
【0028】
構成及び動作説明の前提として、報知情報について説明する。報知情報とは、後述する移動通信システム100の基地局BS1,BS2により、当該基地局BS1,BS2の通信エリア内に存在する携帯電話機1に対してブロードキャストされる情報である。この報知情報には、基地局BS1,BS2のセルに関する情報(例えば、セルID、規制情報等)が含まれている。ここで、セルIDは、報知情報が送信されるセルを識別する為に割り当てられたIDデータである。規制情報は、携帯電話機1によるセルの選択を規制するための情報である。規制情報としては、例えば、セル内のトラフィック量が規定量を超えている状態(以下、トラフィック超過状態と記載する。)を示す情報、または試験をしている最中の状態(以下、試験中状態と記載する。)を示す情報等がある。
【0029】
次に、移動通信システム100の構成を説明する。図1は、本発明における移動通信システム100の構成を例示する図である。図1に示すように、移動通信システム100は、携帯電話機1、および基地局BS1,BS2が無線通信回線を介して相互に接続されている。基地局BS1,BS2は、周知の基地局である。
【0030】
携帯電話機1は、アンテナA、送受信部2、制御部3、記憶部4、音声処理部5、スピーカS、及びマイクMを備え、これらの各部はバスによって接続されている。
【0031】
アンテナAは、基地局B1,B2との間で所定の周波数帯域の信号を送受信する。アンテナAは、送信時には、送受信部2から出力された信号を上記所定の周波数帯域の搬送波に乗せて基地局B1,B2に送信する。一方、受信時には、基地局B1,B2から受信した信号を送受信部2に入力する。
【0032】
送受信部2は、信号の変調・復調や符号化・復号化を行う。送受信部2は、送信時には、音声信号等のアナログ信号をデジタル信号に変換(符号化)し、変換したデジタル信号を搬送可能な信号に変調する。一方,受信時には、アンテナAから入力されたデジタル信号を復調し、復調したデジタル信号をアナログ信号に変換(復号化)する。
【0033】
制御部3は、図示しないROMに記憶されているプログラムに従って各部を制御する。例えば、制御部3は、後述する受信間隔制御処理を実行して報知情報の受信間隔を制御する。
【0034】
記憶部4は、受信間隔情報格納領域41を備えて構成される。受信間隔情報格納領域41は、受信間隔を変更することなく報知情報を受信する規定受信回数を格納する領域と、受信間隔を延長するための受信間隔延長時間を格納する領域を少なくとも有する。
【0035】
音声処理部5は、マイクM及びスピーカSを備える。音声処理部6は、マイクMにより音声を音声信号に変換し、送受信部2へ出力する。また、音声処理部6は、送受信部3から入力された音声信号を図示しない増幅器を介して増幅し、音声に変換してスピーカSから外部に出力する。
【0036】
次に第1実施形態の動作を説明する。図2は、本実施形態における受信間隔制御処理の動作を説明するフローチャートである。
【0037】
この受信間隔制御処理は、携帯電話機1の電源投入または携帯電話機1が圏外状態から基地局の通信エリア内に移動したときに携帯電話機1の制御部3によって開始される。
【0038】
まず、携帯電話機1の制御部3は、受信レベルに基づいて待ち受け先候補のセルを検出する(ステップS11)。次に、制御部3は、待ち受け判定処理カウンタにカウンタ値nの初期値として“1”を設定する(ステップS12)。ここで、待ち受け判定処理カウンタは、待ち受け判定の累積回数をカウント値nとして記憶部4に一時的に記憶させる。
【0039】
次に、携帯電話機1の制御部3は、ステップS11で検出されたセルに対応する基地局から、報知情報を受信する(ステップS13)。制御部3は、報知情報に含まれる規制情報に基づいて、待ち受けが可能であるか否かを判定する(ステップS14)。
【0040】
そして、規制情報が、例えばトラフィック超過状態を示す情報または試験中状態を示す情報である場合に、携帯電話機1の制御部3は、待ち受けが不可能であると判定し(ステップS14;不可)、処理をステップS16に移行する。
【0041】
一方、ステップS14において、規制情報が、上述したトラフィック超過状態または試験中状態を示す情報に該当しない場合に、携帯電話機1の制御部3は、待ち受けが可能であると判定し(ステップS14;可)、待ち受け状態に移行する(ステップS15)。これにより、受信間隔制御処理は終了する。
【0042】
次に、携帯電話機1の制御部3は、記憶部4の受信間隔情報格納領域41から規定受信回数であるy(yは正の整数)を読み出して、待ち受け判定処理カウンタのカウント値nが規定受信回数(y)未満であるか否かを判定する(ステップS16)。制御部3は、待ち受け判定処理カウンタのカウント値nが規定受信回数(y)未満であると判定した場合には(ステップS16;YES)、処理をステップS18に移行する。
【0043】
一方、ステップS16において、制御部3は、待ち受け判定処理カウンタのカウント値nが規定受信回数(y)以上であると判定した場合には(ステップS16;NO)、記憶部4の受信間隔情報格納領域41から受信間隔延長時間を読み出して、現時点において設定されている受信間隔に加算することにより、報知情報を受信する間隔を変更する(ステップS17)。
【0044】
次に、携帯電話機1の制御部3は、待ち受け判定処理カウンタのカウント値nに“1”を加算する(ステップS18)。そして、制御部3は、待ち受け状態に移行するまでステップS13以降の処理を繰り返す。
【0045】
図3は、規定受信回数(y)が“5”である場合に携帯電話機1が各セルAA〜AIに対応する基地局から順次報知情報を受信していることを示すタイムチャートである。図3に示すように、セルAA〜AEに対応する基地局から順次報知情報の受信を行った結果、いずれのセルにおいても待ち受けすることが不可能であると判定された場合に、携帯電話機1の制御部3は、それ以降に受信するセルAF〜AIに対応する基地局から送信された報知情報の受信間隔を段階的に延長する。
【0046】
なお、報知情報の受信間隔は、必ずしも段階的に延長させる必要はなく、セルAF〜AIに対応する基地局から送信された報知情報の受信間隔を所定の受信間隔に固定して延長することにしてもよい。
【0047】
また、上述した受信間隔制御処理においては、ステップS13〜S18までの処理を、携帯電話機1が待ち受け状態に移行するまで繰り返しているが、これに限らず、予め定められた所定の時間内に限ってステップS13〜S18までの処理を繰り返すことにしてもよい。すなわち、受信間隔制御処理を開始してから所定時間が経過した場合に、携帯電話機1の制御部3は、報知情報の受信間隔を初期設定値にリセットする。これにより、規制が解除された場合等にもすばやく待ち受け状態に移行できるようになる。なお、報知情報の受信間隔を初期設定値にリセットした後は、受信間隔制御処理を終了して従来技術と同様に報知情報を順次かつ連続的に受信することにしてもよいし、再度、受信間隔制御処理を開始することにしてもよい。
【0048】
図4は、携帯電話機1が各セルBA〜BIに対応する基地局から順次報知情報を受信している最中に所定時間が経過した場合を例示するタイムチャートである。なお、図4は、所定時間経過後、報知情報の受信間隔を初期設定値にリセットした後に、上述した受信間隔制御処理を終了して報知情報を順次かつ連続的に受信する場合の例示である。
【0049】
図4に示すように、セルBA〜BCに対応する基地局から受信間隔を延長して報知情報の受信を行った後に、所定時間が経過した場合、携帯電話機1の制御部3は、それ以降に受信するセルBD〜BIに対応する基地局から送信される報知情報の受信間隔を初期値にリセットする。これにより、BD〜BIに対応する基地局から送信された報知情報は順次かつ連続的に受信される。
【0050】
以上のように、待ち受け判定処理カウンタのカウント値nが規定受信回数(y)以上であると判定された場合には、報知情報の受信間隔を延長することによって、携帯電話機1が常に報知情報の受信動作を行う必要がなくなり、消費電力の削減を図ることができる。
【0051】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。まず、構成を説明する。本実施形態における移動通信システムの基本的構成は、第1実施形態における移動通信システム100の構成と同様であるので、各構成要素には同一の符合を付しその説明は省略すると共に、以下において第1実施形態との相違点について詳述する。
【0052】
記憶部4は、上述した第1実施形態における受信間隔情報格納領域41のほかに、優先度情報格納テーブル42を有する。優先度情報格納テーブル42は、優先度格納領域42a、セルID格納領域42bを少なくとも有する。
【0053】
ここで、優先度とは、携帯電話機1が報知情報を受信する基地局、すなわちセルの優先順位をいい、具体的には、例えば、セルに割り当てられている周波数の受信レベルに基づいて受信レベルの強い順番に割り当てられる優先順位、セルに割り当てられている携帯電話機1の待ち受け密度に基づいて待ち受け密度の低い順番に割り当てられる優先順位等がある。ここで、待ち受け密度とは、セルに割り当てられているチャネル数に対する携帯電話機の待ち受け数の割合をいい、この割合が高くなるほど待ち受け密度が高くなる。
【0054】
図5を参照して受信レベルの強弱と優先度の高低との関係を説明する。図5に示すように、受信レベルはセルCAが最も強く、セルCB〜CFの順に弱くなっていき、セルCGが最も弱くなっているのに対し、優先度はセルCAが最も高く、セルCB〜CFの順に低くなっていき、セルCGが最も低くなっている。本実施形態における携帯電話機1は、優先度の高いセルに対応する基地局から順番に報知情報を受信する。具体的には、優先度の最も高いセルCAに対応する基地局から順番に報知情報を受信することになる。
【0055】
次に動作を説明する。以下、図6を参照して本実施形態における受信間隔制御処理について説明する。図6に示すステップS22およびS24〜S28の各処理は、第1実施形態において詳述したステップS12およびS14〜S18の各処理(図2参照)と、それぞれ同一であるので、第1実施形態とは異なるステップS21およびS23の処理について説明する。
【0056】
まず、ステップS21においては、携帯電話機1の制御部3は、例えば、各セルに割り当てられている周波数の受信レベルに基づいて、受信レベルの高い順番にその順位を優先度として割り当て、セルIDと優先度とを対応付けて記憶部4の優先度格納テーブル42に格納する。これにより、待ち受け先候補のセルが検出される。
【0057】
そして、ステップS23においては、記憶部4の優先度格納テーブル42から優先度の高い順番にセルIDを読み出し、読み出したセルIDに対応する報知情報から順番に受信する。
【0058】
図7は、規定受信回数(y)が“5”である場合に携帯電話機1が各セルDA〜DIに対応する基地局から順次報知情報を受信していることを示すタイムチャートである。図7に示すように、優先度が1番目から5番目であるセルDAからセルDEに対応する基地局から報知情報の受信を行った結果、いずれのセルにおいても待ち受けすることが不可能であると判定された場合に、携帯電話機1の制御部3は、優先度が6番目以降のセルDF〜DIに対応する基地局から送信された報知情報の受信間隔を段階的に延長する。
【0059】
このように、優先度が“m”(本実施形態の図7では“5”としている)番目よりも後のセルに対応する報知情報の受信間隔を段階的に延長することとしたのは、優先度の高い“m”番目のセルまで待ち受けが不可能であると判定された場合には、携帯電話機の現時点での在圏エリア内では、優先度“m+1” (本実施形態の図7では“6”としている)番目以降のセルで待ち受けが可能となる可能性は低いと考えられるためである。
【0060】
なお、報知情報の受信間隔は、必ずしも段階的に延長させる必要はなく、セルDF〜DIに対応する基地局から送信された報知情報の受信間隔を所定の受信間隔に固定して延長することにしてもよい。
【0061】
また、図8は、規定受信回数(y)が“5”である場合に携帯電話機1が各セルEA〜ECに対応する基地局から順次報知情報を受信していることを示すタイムチャートである。図8には、優先度が1番目から3番目であるセルEAからセルECに対応する基地局から順次報知情報の受信を行った結果、優先度が3番目であるセルECが待ち受け可能なセルとして判定されたことが示されている。図8に示す場合には、従来の携帯電話機と同様の動作となる。
【0062】
また、図9は、規定受信回数(y)が“5”である場合に携帯電話機1が各セルFA〜FHに対応する基地局から順次報知情報を受信していることを示すタイムチャートである。図9に示すように、優先度が1番目から5番目であるセルFAからセルFEに対応する基地局から報知情報の受信を行った結果、いずれのセルにおいても待ち受けすることが不可能であると判定された場合に、携帯電話機1の制御部3は、優先度が6番目以降のセルFF〜FHに対応する基地局から送信された報知情報の受信間隔を段階的に延長する。
【0063】
そして、図9には、優先度が8番目であるセルEHに対応する基地局から報知情報の受信を行った結果、セルEHが待ち受け可能なセルとして判定されたことが示されている。すなわち、図9に示す場合には、従来の携帯電話機に比べて、優先度の低いセルに関してはゆっくりと時間をかけてセルの待ち受け判定を行うことになる。
【0064】
以上のように、待ち受け判定処理カウンタのカウント値nが規定受信回数(y)以上であると判定された場合には、報知情報の受信間隔を延長することによって、携帯電話機1が常に報知情報の受信動作を行う必要がなくなり、消費電力の削減を図ることができる。さらに、報知情報を受信する順番をシステム的に規定された優先度の高い順にすることで、より効率的に待ち受け判定処理を行うことが可能になる。
【0065】
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について説明する。まず、構成を説明する。本実施形態における移動通信システムの基本的構成は、第2実施形態における移動通信システムの構成と同様であるので、各構成要素には同一の符合を付しその説明は省略すると共に、以下において第2実施形態との相違点について詳述する。
【0066】
記憶部4は、上述した第2実施形態における受信間隔情報格納領域41および優先度情報格納テーブル42を有する。なお、本実施形態における受信間隔情報格納領域41は、受信間隔延長時間を格納する領域を有さない。
【0067】
次に動作を説明する。以下、図10を参照して本実施形態における受信間隔制御処理について説明する。図10に示すステップS32、S34〜S36およびS38の各処理は、第1実施形態において詳述したステップS12、S14〜S16およびS18の各処理(図2参照)と、それぞれ同一である。また、図10に示すステップS31およびS33の各処理は、第2実施形態において詳述したステップS21およびS23の各処理(図6参照)とそれぞれ同一である。したがって、第1実施形態および第2実施形態とは異なるステップS37の処理について説明する。
【0068】
ステップS37においては、携帯電話機1の制御部3は、ステップS36において、待ち受け判定処理カウンタのカウント値nが規定受信回数(y)以上であると判定した場合には(ステップS36;NO)、報知情報の受信を停止し、受信間隔制御処理を終了する。
【0069】
なお、受信間隔制御処理を終了した後は、受信間隔制御処理を開始してから所定時間が経過したときに、従来技術と同様に報知情報を順次かつ連続的に受信することにしてもよいし、再度、受信間隔制御処理を開始することにしてもよい。
【0070】
図11は、規定受信回数(y)が“5”に設定されている場合に携帯電話機1が各セルGA〜GEに対応する基地局から順次報知情報を受信していることを示すタイムチャートである。図11に示すように、優先度が1番目から5番目であるセルGAからセルGEに対応する基地局から報知情報の受信を行った結果、いずれのセルにおいても待ち受けすることが不可能であると判定された場合に、携帯電話機1の制御部3は、優先度が6番目以降のセルで行われる報知情報の受信を行わずに、受信間隔制御処理を終了する。
【0071】
そして、セルGE以降の受信を停止した後、所定時間が経過した場合に、携帯電話機1の制御部3は、受信間隔制御処理を再開し、再度セルGAからセルGEで報知情報の受信を行う。
【0072】
また、図12は、規定受信回数(y)が“5”である場合に携帯電話機1が各セルHA〜HCに対応する基地局から順次報知情報を受信していることを示すタイムチャートである。図12には、優先度が1番目から3番目であるセルHAからセルHCに対応する基地局から順次報知情報の受信を行った結果、優先度が3番目であるセルHCが待ち受け可能なセルとして判定されたことが示されている。図12に示す場合には、従来の携帯電話機と同様の動作となる。
【0073】
また、図13は、規定受信回数(y)が“5”である場合に携帯電話機1が各セルIA〜IEに対応する基地局から順次報知情報を受信していることを示すタイムチャートである。図13に示すように、優先度が1番目から5番目であるセルIAからセルIEに対応する基地局から報知情報の受信を行った結果、いずれのセルにおいても待ち受けすることが不可能であると判定された場合に、携帯電話機1の制御部3は、優先度が6番目以降のセルに対応する基地局から送信される報知情報の受信を行わない。したがって、例えば、本来は優先度が8番目であるセルIHで待ち受けが可能となる場合であってもセルIHで待ち受け状態に移行することはない。
【0074】
このような処理は、システム的に優先度の低いセルの報知情報は受信しないこととしているシステムにおいては有効である。
【0075】
以上のように、待ち受け判定処理カウンタのカウント値nが規定受信回数(y)以上であると判定された場合には、報知情報の受信を停止することによって、携帯電話機1が常に報知情報の受信動作を行う必要がなくなり、消費電力の削減を図ることができる。さらに、報知情報を受信する順番をシステム的に規定された優先度の高い順にすることで、より効率的に待ち受け判定処理を行うことが可能になる。
【0076】
なお、上述した第2および第3実施形態においては、優先度の設定を受信間隔制御処理の開始時に行っているが、これに限られず、優先度の設定をダイナミックに行うこととしてもよい。受信レベルや規制情報等は、時間の経過によりダイナミックに変化するものであるため、上述した優先度をダイナミックに変化させることによって、より迅速に待ち受け可能な状態に移行させることが可能となる。
【0077】
また、上述した各実施形態において説明したセルには、セルを分割したセクターを概念として含むものとする。また、例えば,CDMAのように、一のセクターについて異なる複数の周波数帯にチャネルを設けている場合があるが、このような異なる周波数の電波を受信できる範囲についても、上述した各実施形態において説明したセルの概念に含むものとする。したがって、基地局がセクターに対応する報知情報を送信する場合に、その報知情報を受信可能な範囲もセルの概念に含むこととする。
【0078】
また、上述した各実施形態では、待ち受け可否判定において、報知情報に特定の規制情報(トラフィック超過状態および試験中状態を示す情報)が含まれているか否かにより待ち受けの可否を判定しているが、これに限られず、例えば、報知情報がエラーを含んでいる旨の情報を検出した場合等にも待ち受けを不可能とするようにしてもよい。
【0079】
【発明の効果】
本発明に係る移動通信端末、報知情報受信方法およびプログラムによれば、移動通信端末の消費電力を節減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】移動通信システムの全体構成の一例を示す図である。
【図2】第1実施形態における受信間隔制御処理を説明するためのフローチャートである。
【図3】第1実施形態における受信間隔制御処理を説明するためのタイムチャートである。
【図4】第1実施形態における受信間隔制御処理を説明するためのタイムチャートである。
【図5】第1実施形態における受信間隔制御処理を説明するタイムチャートである。
【図6】第2実施形態における受信間隔制御処理を説明するためのフローチャートである。
【図7】第2実施形態における受信間隔制御処理を説明するためのタイムチャートである。
【図8】第2実施形態における受信間隔制御処理を説明するためのタイムチャートである。
【図9】第2実施形態における受信間隔制御処理を説明するためのタイムチャートである。
【図10】第3実施形態における受信間隔制御処理を説明するためのフローチャートである。
【図11】第3実施形態における受信間隔制御処理を説明するためのタイムチャートである。
【図12】第3実施形態における受信間隔制御処理を説明するためのタイムチャートである。
【図13】第3実施形態における受信間隔制御処理を説明するためのタイムチャートである。
【図14】従来の移動通信端末における待ち受け可能なセルの検出方法について説明するためのタイムチャートである。
【符号の説明】
1・・・携帯電話機、2・・・送受信部、3・・・制御部、4・・・記憶部、41・・・受信間隔情報格納領域、42・・・優先度格納テーブル、5・・・音声処理部、A・・・アンテナ、M・・・マイク、S・・・スピーカ、BS1,BS2・・・基地局、100・・・移動通信システム。
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動通信端末、報知情報受信方法およびプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話機等の移動通信端末は、電源投入時または圏外から待ち受け状態へ移行する際に、基地局から報知情報を受信して待ち受け可能なセルを決定している。報知情報には規制情報等が含まれており、移動通信端末は、その規制情報等に基づいて待ち受けの可否を判定し、待ち受け可能なセルを決定している。(例えば,非特許文献1、非特許文献2参照)
【0003】
図14を参照して、従来の移動通信端末における待ち受け可能なセルの検出方法について説明する。図14は、例えば,ある地点において移動通信端末が10個のセルJA〜JJを観測することができるときに、移動通信端末が各セルJA〜JJに対応する基地局から順次報知情報を受信していることを示すタイムチャートである。
【0004】
図14に示すように、従来の移動通信端末では、待ち受け可能なセルが見つかるまでは10個のセルJA〜JJに対応する報知情報を順次かつ連続的に受信する。さらに、待ち受け可能なセルが見つからない場合には、10個のセルJA〜JJに対応する報知情報の受信を順次かつ連続的に繰り返し行う。そして、待ち受け可能なセルが見つかった場合に、移動通信端末は、そのセルでの待ち受け状態に移行する。
【0005】
【非特許文献1】
「UE Procedure in Idle Mode and Procedures for Cell Reselection in Connected Mode(TS25.304)」、3GPP、2002年3月、P.25〜27
【非特許文献2】
「Radio Resource Control (RRC) Protcol Sepcification(TS25.331)」、3GPP、2002年3月、P.39〜62
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように従来の移動通信端末では、待ち受け可能なセルが検出されるまで繰り返し報知情報の受信を行っていた。したがって、移動通信端末の周辺に待ち受け可能なセルが存在しない場合であっても繰り返し報知情報を受信し続けることとなり、無駄な電力を消費していた。
【0007】
そこで、本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、消費電力の節減を図ることができる移動通信端末、報知情報受信方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の移動通信端末は、基地局から報知情報を受信する受信手段と、報知情報に基づいて待ち受けの可否を判定する待受可否判定手段と、待受可否判定手段により待ち受けが不可であると判定される回数が予め定められた回数を超えた場合に、以降に行われる報知情報の受信間隔を変更する受信間隔変更手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の報知情報受信方法は、移動通信端末が、基地局から報知情報を受信する受信ステップと、報知情報に基づいて待ち受けの可否を判定する待受可否判定ステップと、上記判定において待ち受けが不可であると判定される回数が予め定められた回数を超えた場合に、以降に行われる報知情報の受信間隔を変更する受信間隔変更ステップとを備えることを特徴とする。
【0010】
また、本発明のプログラムは、移動通信端末を、基地局から報知情報を受信する受信手段と、報知情報に基づいて待ち受けの可否を判定する待受可否判定手段と、待受可否判定手段により待ち受けが不可であると判定される回数が予め定められた回数を超えた場合に、以降に行われる報知情報の受信間隔を変更する受信間隔変更手段として機能させることを特徴とする。
【0011】
これらの発明によれば、待ち受けが不可であると判定される回数が予め定められた回数を超えた場合には、それ以降に行われる報知情報の受信間隔を変更させることができるため、報知情報の受信間隔を必要に応じて長くすることができ、消費電力の節減を図ることが可能となる。
【0012】
本発明の移動通信端末は、優先度の高いセルに対応する基地局から順番に報知情報を受信する受信手段と、報知情報に基づいて待ち受けの可否を判定する待受可否判定手段と、予め定められた優先度に対応するセルでの上記判定が待ち受け不可である場合に、以降に行われる報知情報の受信間隔を変更する受信間隔変更手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
また、本発明の報知情報受信方法は、移動通信端末が、優先度の高いセルに対応する基地局から順番に報知情報を受信する受信ステップと、報知情報に基づいて待ち受けの可否を判定する待受可否判定ステップと、予め定められた優先度に対応するセルでの上記判定が待ち受け不可である場合に、以降に行われる報知情報の受信間隔を変更する受信間隔変更ステップとを備えることを特徴とする。
【0014】
また、本発明のプログラムは、移動通信端末を、優先度の高いセルに対応する基地局から順番に報知情報を受信する受信手段と、報知情報に基づいて待ち受けの可否を判定する待受可否判定手段と、予め定められた優先度に対応するセルでの上記判定が待ち受け不可である場合に、以降に行われる報知情報の受信間隔を変更する受信間隔変更手段として機能させることを特徴とする。
【0015】
これらの発明によれば、予め定められた優先度に対応するセルでの待ち受け不可判定が待ち受け不可である場合には、それ以降に行われる報知情報の受信間隔を変更させることができるため、報知情報の受信間隔を必要に応じて長くすることができ、消費電力の節減を図ることが可能となる。
【0016】
本発明に係る移動通信端末において、受信間隔変更手段は、受信間隔を段階的に延長して変更することが好ましく、また、本発明に係る報知情報受信方法において、受信間隔変更ステップは、受信間隔を段階的に延長して変更することが好ましく、このようにすれば、報知情報の受信間隔を段階的に長くすることができ、消費電力の節減を図ることが可能となる。
【0017】
本発明の移動通信端末は、優先度の高いセルに対応する基地局から順番に報知情報を受信する受信手段と、報知情報に基づいて待ち受けの可否を判定する待受可否判定手段と、予め定められた優先度に対応するセルでの上記判定が待ち受け不可である場合に、以降に行われる報知情報の受信を停止する受信間隔停止手段とを備えることを特徴とする。
【0018】
また、本発明の報知情報受信方法は、移動通信端末が、優先度の高いセルに対応する基地局から順番に報知情報を受信する受信ステップと、報知情報に基づいて待ち受けの可否を判定する待受可否判定ステップと、予め定められた優先度に対応するセルでの前記判定が待ち受け不可である場合に、以降に行われる報知情報の受信を停止する受信間隔停止ステップとを備えることを特徴とする。
【0019】
また、本発明のプログラムは、移動通信端末を、優先度の高いセルに対応する基地局から順番に報知情報を受信する受信手段と、報知情報に基づいて待ち受けの可否を判定する待受可否判定手段と、予め定められた優先度に対応するセルでの上記判定が待ち受け不可である場合に、以降に行われる報知情報の受信を停止する受信間隔停止手段として機能させることを特徴とする。
【0020】
これらの発明によれば、予め定められた優先度に対応するセルでの待ち受け不可判定が待ち受け不可である場合には、それ以降に行われる報知情報の受信を停止させることができるため、優先度が低く、待ち受けが不可能であると想定されるセルに対応する報知情報の受信を停止させることができ、消費電力の節減を図ることが可能となる。
【0021】
本発明に係る移動通信端末において、待受可否判定手段は、報知情報に含まれる規制情報の内容に基づいて待ち受けの可否を判定することが好ましく、また、本発明に係る報知情報受信方法において、待受可否判定ステップは、報知情報に含まれる規制情報の内容に基づいて待ち受けの可否を判定することが好ましく、このようにすれば、特定の規制情報の内容に基づいて待ち受けの可否を判定させることができるため、待ち受けを不可能にする必要がある特定の規制情報に対してのみ待ち受けを拒否することが可能になる。
【0022】
また、本発明に係る移動通信端末において、規制情報には、セル内のトラフィック量が規定量を超えているトラフィック超過状態であることを示す情報、あるいは試験をしている最中であることを示す情報が含まれており、待受可否判定手段は、規制情報にトラフィック超過状態であることを示す情報、あるいは試験をしている最中であることを示す情報が含まれている場合に、待ち受け不可であると判定することが好ましく、また、本発明に係る報知情報受信方法において、規制情報には、セル内のトラフィック量が規定量を超えているトラフィック超過状態であることを示す情報、あるいは試験をしている最中であることを示す情報が含まれており、待受可否判定ステップは、規制情報にトラフィック超過状態であることを示す情報、あるいは試験をしている最中であることを示す情報が含まれている場合に、待ち受け不可であると判定することが好ましい。このようにすれば、特定の規制情報の内容に基づいて待ち受けの可否を判定させることができるため、待ち受けを不可能にする必要がある特定の規制情報に対してのみ待ち受けを拒否させることが可能になる。
【0023】
また、本発明に係る移動通信端末において、優先度は、受信レベルの高い順番に設定されることが好ましく、また、本発明に係る報知情報受信方法において、優先度は、受信レベルの高い順番に設定されることが好ましく、このようにすれば、より迅速に待ち受け可能な状態に移行させることが可能になる。
【0024】
また、本発明に係る移動通信端末において、受信間隔変更手段により変更された受信間隔は、予め定められた所定時間が経過した後にリセットされることが好ましく、また、本発明に係る報知情報受信方法において、受信間隔変更ステップにおいて変更された受信間隔は、予め定められた所定時間が経過した後にリセットされることが好ましく、このようにすれば、時間経過とともに状況が変化したであろうと予測されるころに受信間隔をリセットさせることができるため、無駄な消費電力の節減を図ることが可能となる。
【0025】
また、本発明に係る移動通信端末において、受信間隔停止手段により停止された受信は、予め定められた所定時間が経過した後に再開されることが好ましく、また、本発明に係る報知情報受信方法において、受信間隔停止ステップにおいて停止された受信は、予め定められた所定時間が経過した後に再開されることが好ましく、このようにすれば、時間経過とともに状況が変化したであろうと予測されるころに受信を再開させることができるため、無駄な消費電力の節減を図ることが可能となる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る移動通信端末の各実施形態を図面に基づき説明する。なお、各図において、同一要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0027】
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態における移動通信システム100を示す図である。
【0028】
構成及び動作説明の前提として、報知情報について説明する。報知情報とは、後述する移動通信システム100の基地局BS1,BS2により、当該基地局BS1,BS2の通信エリア内に存在する携帯電話機1に対してブロードキャストされる情報である。この報知情報には、基地局BS1,BS2のセルに関する情報(例えば、セルID、規制情報等)が含まれている。ここで、セルIDは、報知情報が送信されるセルを識別する為に割り当てられたIDデータである。規制情報は、携帯電話機1によるセルの選択を規制するための情報である。規制情報としては、例えば、セル内のトラフィック量が規定量を超えている状態(以下、トラフィック超過状態と記載する。)を示す情報、または試験をしている最中の状態(以下、試験中状態と記載する。)を示す情報等がある。
【0029】
次に、移動通信システム100の構成を説明する。図1は、本発明における移動通信システム100の構成を例示する図である。図1に示すように、移動通信システム100は、携帯電話機1、および基地局BS1,BS2が無線通信回線を介して相互に接続されている。基地局BS1,BS2は、周知の基地局である。
【0030】
携帯電話機1は、アンテナA、送受信部2、制御部3、記憶部4、音声処理部5、スピーカS、及びマイクMを備え、これらの各部はバスによって接続されている。
【0031】
アンテナAは、基地局B1,B2との間で所定の周波数帯域の信号を送受信する。アンテナAは、送信時には、送受信部2から出力された信号を上記所定の周波数帯域の搬送波に乗せて基地局B1,B2に送信する。一方、受信時には、基地局B1,B2から受信した信号を送受信部2に入力する。
【0032】
送受信部2は、信号の変調・復調や符号化・復号化を行う。送受信部2は、送信時には、音声信号等のアナログ信号をデジタル信号に変換(符号化)し、変換したデジタル信号を搬送可能な信号に変調する。一方,受信時には、アンテナAから入力されたデジタル信号を復調し、復調したデジタル信号をアナログ信号に変換(復号化)する。
【0033】
制御部3は、図示しないROMに記憶されているプログラムに従って各部を制御する。例えば、制御部3は、後述する受信間隔制御処理を実行して報知情報の受信間隔を制御する。
【0034】
記憶部4は、受信間隔情報格納領域41を備えて構成される。受信間隔情報格納領域41は、受信間隔を変更することなく報知情報を受信する規定受信回数を格納する領域と、受信間隔を延長するための受信間隔延長時間を格納する領域を少なくとも有する。
【0035】
音声処理部5は、マイクM及びスピーカSを備える。音声処理部6は、マイクMにより音声を音声信号に変換し、送受信部2へ出力する。また、音声処理部6は、送受信部3から入力された音声信号を図示しない増幅器を介して増幅し、音声に変換してスピーカSから外部に出力する。
【0036】
次に第1実施形態の動作を説明する。図2は、本実施形態における受信間隔制御処理の動作を説明するフローチャートである。
【0037】
この受信間隔制御処理は、携帯電話機1の電源投入または携帯電話機1が圏外状態から基地局の通信エリア内に移動したときに携帯電話機1の制御部3によって開始される。
【0038】
まず、携帯電話機1の制御部3は、受信レベルに基づいて待ち受け先候補のセルを検出する(ステップS11)。次に、制御部3は、待ち受け判定処理カウンタにカウンタ値nの初期値として“1”を設定する(ステップS12)。ここで、待ち受け判定処理カウンタは、待ち受け判定の累積回数をカウント値nとして記憶部4に一時的に記憶させる。
【0039】
次に、携帯電話機1の制御部3は、ステップS11で検出されたセルに対応する基地局から、報知情報を受信する(ステップS13)。制御部3は、報知情報に含まれる規制情報に基づいて、待ち受けが可能であるか否かを判定する(ステップS14)。
【0040】
そして、規制情報が、例えばトラフィック超過状態を示す情報または試験中状態を示す情報である場合に、携帯電話機1の制御部3は、待ち受けが不可能であると判定し(ステップS14;不可)、処理をステップS16に移行する。
【0041】
一方、ステップS14において、規制情報が、上述したトラフィック超過状態または試験中状態を示す情報に該当しない場合に、携帯電話機1の制御部3は、待ち受けが可能であると判定し(ステップS14;可)、待ち受け状態に移行する(ステップS15)。これにより、受信間隔制御処理は終了する。
【0042】
次に、携帯電話機1の制御部3は、記憶部4の受信間隔情報格納領域41から規定受信回数であるy(yは正の整数)を読み出して、待ち受け判定処理カウンタのカウント値nが規定受信回数(y)未満であるか否かを判定する(ステップS16)。制御部3は、待ち受け判定処理カウンタのカウント値nが規定受信回数(y)未満であると判定した場合には(ステップS16;YES)、処理をステップS18に移行する。
【0043】
一方、ステップS16において、制御部3は、待ち受け判定処理カウンタのカウント値nが規定受信回数(y)以上であると判定した場合には(ステップS16;NO)、記憶部4の受信間隔情報格納領域41から受信間隔延長時間を読み出して、現時点において設定されている受信間隔に加算することにより、報知情報を受信する間隔を変更する(ステップS17)。
【0044】
次に、携帯電話機1の制御部3は、待ち受け判定処理カウンタのカウント値nに“1”を加算する(ステップS18)。そして、制御部3は、待ち受け状態に移行するまでステップS13以降の処理を繰り返す。
【0045】
図3は、規定受信回数(y)が“5”である場合に携帯電話機1が各セルAA〜AIに対応する基地局から順次報知情報を受信していることを示すタイムチャートである。図3に示すように、セルAA〜AEに対応する基地局から順次報知情報の受信を行った結果、いずれのセルにおいても待ち受けすることが不可能であると判定された場合に、携帯電話機1の制御部3は、それ以降に受信するセルAF〜AIに対応する基地局から送信された報知情報の受信間隔を段階的に延長する。
【0046】
なお、報知情報の受信間隔は、必ずしも段階的に延長させる必要はなく、セルAF〜AIに対応する基地局から送信された報知情報の受信間隔を所定の受信間隔に固定して延長することにしてもよい。
【0047】
また、上述した受信間隔制御処理においては、ステップS13〜S18までの処理を、携帯電話機1が待ち受け状態に移行するまで繰り返しているが、これに限らず、予め定められた所定の時間内に限ってステップS13〜S18までの処理を繰り返すことにしてもよい。すなわち、受信間隔制御処理を開始してから所定時間が経過した場合に、携帯電話機1の制御部3は、報知情報の受信間隔を初期設定値にリセットする。これにより、規制が解除された場合等にもすばやく待ち受け状態に移行できるようになる。なお、報知情報の受信間隔を初期設定値にリセットした後は、受信間隔制御処理を終了して従来技術と同様に報知情報を順次かつ連続的に受信することにしてもよいし、再度、受信間隔制御処理を開始することにしてもよい。
【0048】
図4は、携帯電話機1が各セルBA〜BIに対応する基地局から順次報知情報を受信している最中に所定時間が経過した場合を例示するタイムチャートである。なお、図4は、所定時間経過後、報知情報の受信間隔を初期設定値にリセットした後に、上述した受信間隔制御処理を終了して報知情報を順次かつ連続的に受信する場合の例示である。
【0049】
図4に示すように、セルBA〜BCに対応する基地局から受信間隔を延長して報知情報の受信を行った後に、所定時間が経過した場合、携帯電話機1の制御部3は、それ以降に受信するセルBD〜BIに対応する基地局から送信される報知情報の受信間隔を初期値にリセットする。これにより、BD〜BIに対応する基地局から送信された報知情報は順次かつ連続的に受信される。
【0050】
以上のように、待ち受け判定処理カウンタのカウント値nが規定受信回数(y)以上であると判定された場合には、報知情報の受信間隔を延長することによって、携帯電話機1が常に報知情報の受信動作を行う必要がなくなり、消費電力の削減を図ることができる。
【0051】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。まず、構成を説明する。本実施形態における移動通信システムの基本的構成は、第1実施形態における移動通信システム100の構成と同様であるので、各構成要素には同一の符合を付しその説明は省略すると共に、以下において第1実施形態との相違点について詳述する。
【0052】
記憶部4は、上述した第1実施形態における受信間隔情報格納領域41のほかに、優先度情報格納テーブル42を有する。優先度情報格納テーブル42は、優先度格納領域42a、セルID格納領域42bを少なくとも有する。
【0053】
ここで、優先度とは、携帯電話機1が報知情報を受信する基地局、すなわちセルの優先順位をいい、具体的には、例えば、セルに割り当てられている周波数の受信レベルに基づいて受信レベルの強い順番に割り当てられる優先順位、セルに割り当てられている携帯電話機1の待ち受け密度に基づいて待ち受け密度の低い順番に割り当てられる優先順位等がある。ここで、待ち受け密度とは、セルに割り当てられているチャネル数に対する携帯電話機の待ち受け数の割合をいい、この割合が高くなるほど待ち受け密度が高くなる。
【0054】
図5を参照して受信レベルの強弱と優先度の高低との関係を説明する。図5に示すように、受信レベルはセルCAが最も強く、セルCB〜CFの順に弱くなっていき、セルCGが最も弱くなっているのに対し、優先度はセルCAが最も高く、セルCB〜CFの順に低くなっていき、セルCGが最も低くなっている。本実施形態における携帯電話機1は、優先度の高いセルに対応する基地局から順番に報知情報を受信する。具体的には、優先度の最も高いセルCAに対応する基地局から順番に報知情報を受信することになる。
【0055】
次に動作を説明する。以下、図6を参照して本実施形態における受信間隔制御処理について説明する。図6に示すステップS22およびS24〜S28の各処理は、第1実施形態において詳述したステップS12およびS14〜S18の各処理(図2参照)と、それぞれ同一であるので、第1実施形態とは異なるステップS21およびS23の処理について説明する。
【0056】
まず、ステップS21においては、携帯電話機1の制御部3は、例えば、各セルに割り当てられている周波数の受信レベルに基づいて、受信レベルの高い順番にその順位を優先度として割り当て、セルIDと優先度とを対応付けて記憶部4の優先度格納テーブル42に格納する。これにより、待ち受け先候補のセルが検出される。
【0057】
そして、ステップS23においては、記憶部4の優先度格納テーブル42から優先度の高い順番にセルIDを読み出し、読み出したセルIDに対応する報知情報から順番に受信する。
【0058】
図7は、規定受信回数(y)が“5”である場合に携帯電話機1が各セルDA〜DIに対応する基地局から順次報知情報を受信していることを示すタイムチャートである。図7に示すように、優先度が1番目から5番目であるセルDAからセルDEに対応する基地局から報知情報の受信を行った結果、いずれのセルにおいても待ち受けすることが不可能であると判定された場合に、携帯電話機1の制御部3は、優先度が6番目以降のセルDF〜DIに対応する基地局から送信された報知情報の受信間隔を段階的に延長する。
【0059】
このように、優先度が“m”(本実施形態の図7では“5”としている)番目よりも後のセルに対応する報知情報の受信間隔を段階的に延長することとしたのは、優先度の高い“m”番目のセルまで待ち受けが不可能であると判定された場合には、携帯電話機の現時点での在圏エリア内では、優先度“m+1” (本実施形態の図7では“6”としている)番目以降のセルで待ち受けが可能となる可能性は低いと考えられるためである。
【0060】
なお、報知情報の受信間隔は、必ずしも段階的に延長させる必要はなく、セルDF〜DIに対応する基地局から送信された報知情報の受信間隔を所定の受信間隔に固定して延長することにしてもよい。
【0061】
また、図8は、規定受信回数(y)が“5”である場合に携帯電話機1が各セルEA〜ECに対応する基地局から順次報知情報を受信していることを示すタイムチャートである。図8には、優先度が1番目から3番目であるセルEAからセルECに対応する基地局から順次報知情報の受信を行った結果、優先度が3番目であるセルECが待ち受け可能なセルとして判定されたことが示されている。図8に示す場合には、従来の携帯電話機と同様の動作となる。
【0062】
また、図9は、規定受信回数(y)が“5”である場合に携帯電話機1が各セルFA〜FHに対応する基地局から順次報知情報を受信していることを示すタイムチャートである。図9に示すように、優先度が1番目から5番目であるセルFAからセルFEに対応する基地局から報知情報の受信を行った結果、いずれのセルにおいても待ち受けすることが不可能であると判定された場合に、携帯電話機1の制御部3は、優先度が6番目以降のセルFF〜FHに対応する基地局から送信された報知情報の受信間隔を段階的に延長する。
【0063】
そして、図9には、優先度が8番目であるセルEHに対応する基地局から報知情報の受信を行った結果、セルEHが待ち受け可能なセルとして判定されたことが示されている。すなわち、図9に示す場合には、従来の携帯電話機に比べて、優先度の低いセルに関してはゆっくりと時間をかけてセルの待ち受け判定を行うことになる。
【0064】
以上のように、待ち受け判定処理カウンタのカウント値nが規定受信回数(y)以上であると判定された場合には、報知情報の受信間隔を延長することによって、携帯電話機1が常に報知情報の受信動作を行う必要がなくなり、消費電力の削減を図ることができる。さらに、報知情報を受信する順番をシステム的に規定された優先度の高い順にすることで、より効率的に待ち受け判定処理を行うことが可能になる。
【0065】
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について説明する。まず、構成を説明する。本実施形態における移動通信システムの基本的構成は、第2実施形態における移動通信システムの構成と同様であるので、各構成要素には同一の符合を付しその説明は省略すると共に、以下において第2実施形態との相違点について詳述する。
【0066】
記憶部4は、上述した第2実施形態における受信間隔情報格納領域41および優先度情報格納テーブル42を有する。なお、本実施形態における受信間隔情報格納領域41は、受信間隔延長時間を格納する領域を有さない。
【0067】
次に動作を説明する。以下、図10を参照して本実施形態における受信間隔制御処理について説明する。図10に示すステップS32、S34〜S36およびS38の各処理は、第1実施形態において詳述したステップS12、S14〜S16およびS18の各処理(図2参照)と、それぞれ同一である。また、図10に示すステップS31およびS33の各処理は、第2実施形態において詳述したステップS21およびS23の各処理(図6参照)とそれぞれ同一である。したがって、第1実施形態および第2実施形態とは異なるステップS37の処理について説明する。
【0068】
ステップS37においては、携帯電話機1の制御部3は、ステップS36において、待ち受け判定処理カウンタのカウント値nが規定受信回数(y)以上であると判定した場合には(ステップS36;NO)、報知情報の受信を停止し、受信間隔制御処理を終了する。
【0069】
なお、受信間隔制御処理を終了した後は、受信間隔制御処理を開始してから所定時間が経過したときに、従来技術と同様に報知情報を順次かつ連続的に受信することにしてもよいし、再度、受信間隔制御処理を開始することにしてもよい。
【0070】
図11は、規定受信回数(y)が“5”に設定されている場合に携帯電話機1が各セルGA〜GEに対応する基地局から順次報知情報を受信していることを示すタイムチャートである。図11に示すように、優先度が1番目から5番目であるセルGAからセルGEに対応する基地局から報知情報の受信を行った結果、いずれのセルにおいても待ち受けすることが不可能であると判定された場合に、携帯電話機1の制御部3は、優先度が6番目以降のセルで行われる報知情報の受信を行わずに、受信間隔制御処理を終了する。
【0071】
そして、セルGE以降の受信を停止した後、所定時間が経過した場合に、携帯電話機1の制御部3は、受信間隔制御処理を再開し、再度セルGAからセルGEで報知情報の受信を行う。
【0072】
また、図12は、規定受信回数(y)が“5”である場合に携帯電話機1が各セルHA〜HCに対応する基地局から順次報知情報を受信していることを示すタイムチャートである。図12には、優先度が1番目から3番目であるセルHAからセルHCに対応する基地局から順次報知情報の受信を行った結果、優先度が3番目であるセルHCが待ち受け可能なセルとして判定されたことが示されている。図12に示す場合には、従来の携帯電話機と同様の動作となる。
【0073】
また、図13は、規定受信回数(y)が“5”である場合に携帯電話機1が各セルIA〜IEに対応する基地局から順次報知情報を受信していることを示すタイムチャートである。図13に示すように、優先度が1番目から5番目であるセルIAからセルIEに対応する基地局から報知情報の受信を行った結果、いずれのセルにおいても待ち受けすることが不可能であると判定された場合に、携帯電話機1の制御部3は、優先度が6番目以降のセルに対応する基地局から送信される報知情報の受信を行わない。したがって、例えば、本来は優先度が8番目であるセルIHで待ち受けが可能となる場合であってもセルIHで待ち受け状態に移行することはない。
【0074】
このような処理は、システム的に優先度の低いセルの報知情報は受信しないこととしているシステムにおいては有効である。
【0075】
以上のように、待ち受け判定処理カウンタのカウント値nが規定受信回数(y)以上であると判定された場合には、報知情報の受信を停止することによって、携帯電話機1が常に報知情報の受信動作を行う必要がなくなり、消費電力の削減を図ることができる。さらに、報知情報を受信する順番をシステム的に規定された優先度の高い順にすることで、より効率的に待ち受け判定処理を行うことが可能になる。
【0076】
なお、上述した第2および第3実施形態においては、優先度の設定を受信間隔制御処理の開始時に行っているが、これに限られず、優先度の設定をダイナミックに行うこととしてもよい。受信レベルや規制情報等は、時間の経過によりダイナミックに変化するものであるため、上述した優先度をダイナミックに変化させることによって、より迅速に待ち受け可能な状態に移行させることが可能となる。
【0077】
また、上述した各実施形態において説明したセルには、セルを分割したセクターを概念として含むものとする。また、例えば,CDMAのように、一のセクターについて異なる複数の周波数帯にチャネルを設けている場合があるが、このような異なる周波数の電波を受信できる範囲についても、上述した各実施形態において説明したセルの概念に含むものとする。したがって、基地局がセクターに対応する報知情報を送信する場合に、その報知情報を受信可能な範囲もセルの概念に含むこととする。
【0078】
また、上述した各実施形態では、待ち受け可否判定において、報知情報に特定の規制情報(トラフィック超過状態および試験中状態を示す情報)が含まれているか否かにより待ち受けの可否を判定しているが、これに限られず、例えば、報知情報がエラーを含んでいる旨の情報を検出した場合等にも待ち受けを不可能とするようにしてもよい。
【0079】
【発明の効果】
本発明に係る移動通信端末、報知情報受信方法およびプログラムによれば、移動通信端末の消費電力を節減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】移動通信システムの全体構成の一例を示す図である。
【図2】第1実施形態における受信間隔制御処理を説明するためのフローチャートである。
【図3】第1実施形態における受信間隔制御処理を説明するためのタイムチャートである。
【図4】第1実施形態における受信間隔制御処理を説明するためのタイムチャートである。
【図5】第1実施形態における受信間隔制御処理を説明するタイムチャートである。
【図6】第2実施形態における受信間隔制御処理を説明するためのフローチャートである。
【図7】第2実施形態における受信間隔制御処理を説明するためのタイムチャートである。
【図8】第2実施形態における受信間隔制御処理を説明するためのタイムチャートである。
【図9】第2実施形態における受信間隔制御処理を説明するためのタイムチャートである。
【図10】第3実施形態における受信間隔制御処理を説明するためのフローチャートである。
【図11】第3実施形態における受信間隔制御処理を説明するためのタイムチャートである。
【図12】第3実施形態における受信間隔制御処理を説明するためのタイムチャートである。
【図13】第3実施形態における受信間隔制御処理を説明するためのタイムチャートである。
【図14】従来の移動通信端末における待ち受け可能なセルの検出方法について説明するためのタイムチャートである。
【符号の説明】
1・・・携帯電話機、2・・・送受信部、3・・・制御部、4・・・記憶部、41・・・受信間隔情報格納領域、42・・・優先度格納テーブル、5・・・音声処理部、A・・・アンテナ、M・・・マイク、S・・・スピーカ、BS1,BS2・・・基地局、100・・・移動通信システム。
Claims (21)
- 基地局から報知情報を受信する受信手段と、
前記報知情報に基づいて待ち受けの可否を判定する待受可否判定手段と、
前記待受可否判定手段により待ち受けが不可であると判定される回数が予め定められた回数を超えた場合に、以降に行われる報知情報の受信間隔を変更する受信間隔変更手段と
を備えることを特徴とする移動通信端末。 - 優先度の高いセルに対応する基地局から順番に報知情報を受信する受信手段と、
前記報知情報に基づいて待ち受けの可否を判定する待受可否判定手段と、
予め定められた優先度に対応するセルでの前記判定が待ち受け不可である場合に、以降に行われる報知情報の受信間隔を変更する受信間隔変更手段と
を備えることを特徴とする移動通信端末。 - 前記受信間隔変更手段は、前記受信間隔を段階的に延長して変更することを特徴とする請求項1または2記載の移動通信端末。
- 優先度の高いセルに対応する基地局から順番に報知情報を受信する受信手段と、
前記報知情報に基づいて待ち受けの可否を判定する待受可否判定手段と、
予め定められた優先度に対応するセルでの前記判定が待ち受け不可である場合に、以降に行われる報知情報の受信を停止する受信間隔停止手段と
を備えることを特徴とする移動通信端末。 - 前記待受可否判定手段は、前記報知情報に含まれる規制情報の内容に基づいて待ち受けの可否を判定することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の移動通信端末。
- 前記規制情報には、前記セル内のトラフィック量が規定量を超えているトラフィック超過状態であることを示す情報、あるいは試験をしている最中であることを示す情報が含まれており、
前記待受可否判定手段は、前記規制情報にトラフィック超過状態であることを示す情報、あるいは試験をしている最中であることを示す情報が含まれている場合に、待ち受け不可であると判定することを特徴とする請求項5記載の移動通信端末。 - 前記優先度は、受信レベルの高い順番に設定されることを特徴とする請求項2または4記載の移動通信端末。
- 前記受信間隔変更手段により変更された受信間隔は、予め定められた所定時間が経過した後にリセットされることを特徴とする請求項1または2記載の移動通信端末。
- 前記受信間隔停止手段により停止された受信は、予め定められた所定時間が経過した後に再開されることを特徴とする請求項4記載の移動通信端末。
- 移動通信端末が、
基地局から報知情報を受信する受信ステップと、
前記報知情報に基づいて待ち受けの可否を判定する待受可否判定ステップと、前記判定において待ち受けが不可であると判定される回数が予め定められた回数を超えた場合に、以降に行われる報知情報の受信間隔を変更する受信間隔変更ステップと
を備えることを特徴とする報知情報受信方法。 - 移動通信端末が、
優先度の高いセルに対応する基地局から順番に報知情報を受信する受信ステップと、
前記報知情報に基づいて待ち受けの可否を判定する待受可否判定ステップと、
予め定められた優先度に対応するセルでの前記判定が待ち受け不可である場合に、以降に行われる報知情報の受信間隔を変更する受信間隔変更ステップと
を備えることを特徴とする報知情報受信方法。 - 前記受信間隔変更ステップは、前記受信間隔を段階的に延長して変更することを特徴とする請求項10または11記載の報知情報受信方法。
- 移動通信端末が、
優先度の高いセルに対応する基地局から順番に報知情報を受信する受信ステップと、
前記報知情報に基づいて待ち受けの
可否を判定する待受可否判定ステップと、
予め定められた優先度に対応するセルでの前記判定が待ち受け不可である場合に、以降に行われる報知情報の受信を停止する受信間隔停止ステップと
を備えること特徴とする報知情報受信方法。 - 前記待受可否判定ステップは、前記報知情報に含まれる規制情報の内容に基づいて待ち受けの可否を判定することを特徴とする請求項10〜13のいずれかに記載の報知情報受信方法。
- 前記規制情報には、前記セル内のトラフィック量が規定量を超えているトラフィック超過状態であることを示す情報、あるいは試験をしている最中であることを示す情報が含まれており、
前記待受可否判定ステップは、前記規制情報にトラフィック超過状態であることを示す情報、あるいは試験をしている最中であることを示す情報が含まれている場合に、待ち受け不可であると判定することを特徴とする請求項14記載の報知情報受信方法。 - 前記優先度は、受信レベルの高い順番に設定されることを特徴とする請求項11または13記載の報知情報受信方法。
- 前記受信間隔変更ステップにおいて変更された受信間隔は、予め定められた所定時間が経過した後にリセットされることを特徴とする請求項10または11記載の報知情報受信方法。
- 前記受信間隔停止ステップにおいて停止された受信は、予め定められた所定時間が経過した後に再開されることを特徴とする請求項13記載の報知情報受信方法。
- 移動通信端末を、
基地局から報知情報を受信する受信手段と、
前記報知情報に基づいて待ち受けの可否を判定する待受可否判定手段と、
前記待受可否判定手段により待ち受けが不可であると判定される回数が予め定められた回数を超えた場合に、以降に行われる報知情報の受信間隔を変更する受信間隔変更手段として機能させるためのプログラム。 - 移動通信端末を、
優先度の高いセルに対応する基地局から順番に報知情報を受信する受信手段と、
前記報知情報に基づいて待ち受けの可否を判定する待受可否判定手段と、
予め定められた優先度に対応するセルでの前記判定が待ち受け不可である場合に、以降に行われる報知情報の受信間隔を変更する受信間隔変更手段として機能させるためのプログラム。 - 移動通信端末を、
優先度の高いセルに対応する基地局から順番に報知情報を受信する受信手段と、
前記報知情報に基づいて待ち受けの可否を判定する待受可否判定手段と、
予め定められた優先度に対応するセルでの前記判定が待ち受け不可である場合に、以降に行われる報知情報の受信を停止する受信間隔停止手段として機能させるためのプログラム。
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