JP2004120143A - マルチビーム形成給電回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来のマルチビーム形成給電回路は、形成したマルチビームをビーム走査ができないため、衛星の姿勢が変化した場合にビーム位置がずれるという問題点があった。
【解決手段】外部と接続された複数の入力端子と複数の出力端子を選択するスイッチ回路1と、前記スイッチ回路の複数の出力端子にそれぞれ接続され、出力電力比を変化させる複数の可変電力分配器2と、異なる前記可変電力分配器の出力を合成する複数の電力合成回路3と、前記複数の電力合成回路に各々に接続され、信号の位相を調整する複数の移相器4と、前記複数の移相器の出力を増幅するハイブリッド・マトリックス・アンプ7と、前記ハイブリッド・マトリックス・アンプの出力に基づいてマルチビームを形成する複数のアンテナ8とが順次接続されたものである。
【選択図】 図1
【解決手段】外部と接続された複数の入力端子と複数の出力端子を選択するスイッチ回路1と、前記スイッチ回路の複数の出力端子にそれぞれ接続され、出力電力比を変化させる複数の可変電力分配器2と、異なる前記可変電力分配器の出力を合成する複数の電力合成回路3と、前記複数の電力合成回路に各々に接続され、信号の位相を調整する複数の移相器4と、前記複数の移相器の出力を増幅するハイブリッド・マトリックス・アンプ7と、前記ハイブリッド・マトリックス・アンプの出力に基づいてマルチビームを形成する複数のアンテナ8とが順次接続されたものである。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば人工衛星に搭載されるアンテナからのマルチビームを用いて、地上の移動体と通信する移動体衛星通信におけるマルチビーム形成給電回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のマルチビーム形成給電回路においては、2つのマルチビームのそれぞれに対応する異なるデータをもつF1、F2の信号をそれぞれ各電力分配器9に入力し、上記各電力分配器9で必要な振幅と位相が与えられ2分配された信号F11、F12、F21、F22は、同じデータをもつ信号がひとつのマルチポートアンプに入力されないように、図1に示すように2ポートマルチポートアンプ10され、上記2ポートマルチポートアンプ10で増幅された信号F11、F12、F21、F22はアンテナ1から放射される。(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特許第2745456号公報(第4頁−第5頁、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のマルチビーム形成給電回路は、形成したマルチビームをビーム走査ができないため、衛星の姿勢が変化した場合にビーム位置がずれるという問題点があった。
【0005】
また、電力分配部と増幅部が分離しているため回路が大型でかつ複雑となるという問題点もあった。
【0006】
この発明は、前述した問題点を解決するためになされたもので、マルチビームを形成しかつ形成したマルチビームをビーム走査することができるマルチビーム形成給電回路を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るマルチビーム形成給電回路は、外部と接続された複数の入力端子と複数の出力端子を選択するスイッチ回路と、前記スイッチ回路の複数の出力端子にそれぞれ接続され、出力電力比を変化させる複数の可変電力分配器と、異なる前記可変電力分配器の出力を合成する複数の電力合成回路と、前記複数の電力合成回路に各々に接続され、信号の位相を調整する複数の移相器と、前記複数の移相器の出力を増幅するハイブリッド・マトリックス・アンプと、前記ハイブリッド・マトリックス・アンプの出力に基づいてマルチビームを形成する複数のアンテナとが順次接続されたものである。
【0008】
なお、前記可変電力分配器は、前記スイッチ回路の出力端子の各々に接続された電力分配器と、前記電力分配器に接続された複数の移相器と、前記複数の移相器に接続された90度ハイブリッドとから構成されている。
【0009】
また、前記ハイブリッド・マトリックス・アンプは、前記複数の移相器に接続されたマトリックス回路と、前記マトリックス回路に接続された複数の増幅器と、入力側が前記複数の増幅器に接続され、出力側が前記複数のアンテナに接続されたもう1つのマトリックス回路とから構成されている。
【0010】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
この発明の実施の形態1に係るマルチビーム形成給電回路について図面を参照しながら説明する。図1は、この発明の実施の形態1に係るマルチビーム形成給電回路の構成を示す図である。なお、各図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0011】
図1において、(a)は2ビームマルチビーム形成給電回路の構成図、(b)はマルチビーム形成給電回路の可変電力分配器の構成図の一例、(c)はマルチビーム形成給電回路の4ポートマトリックス回路の構成図の一例である。
【0012】
また、同図(a)において、スイッチ回路1は、複数(2つ)の入力端子に対して複数(3つ)の出力端子より選択する。複数(3つ)の可変電力分配器2は、スイッチ回路1の複数の出力端子にそれぞれ接続され、出力電力比を変化させることができる。複数(4つ)の電力合成回路3は、異なる可変電力分配器2の出力を合成する。複数(4つ)の移相器(第1の移相器)4は、電力合成回路3にそれぞれ接続されている。ハイブリッド・マトリックス・アンプ7は、複数(4つ)の移相器4に接続されている。複数(4つ)のアンテナ8は、ハイブリッド・マトリックス・アンプ7に接続されている。反射鏡9は、アンテナ8の右側(図上)に配置されている。
【0013】
なお、ハイブリッド・マトリックス・アンプ7は、複数(2つ)のマトリックス回路5(5a(第1のマトリックス回路)、5b(第2のマトリックス回路))と、複数(4つ)の増幅器6で構成される。また、図1(c)で示すように、マトリックス回路5は、複数(4つ)の90度ハイブリッドと、複数(2つ)の移相器で構成される。
【0014】
また、同図(b)において、可変電力分配器2は、電力分配器10と、移相器(第2の移相器)11(11a、11b)と、90度ハイブリッド(第1の90度ハイブリッド)12で構成される。
【0015】
さらに、同図(b)において、マトリックス回路5は、複数(4つ)の90度ハイブリッド(第2の90度ハイブリッド)13(13a、13b)と、複数(2つ)の移相器(第3の移相器)14で構成される。
【0016】
つぎに、この実施の形態1に係るマルチビーム形成給電回路の動作について図面を参照しながら説明する。
【0017】
図2は、この発明の実施の形態1に係るマルチビーム形成給電回路のマルチビーム形成におけるビーム走査を示す図である。
【0018】
ここでは、簡易化のため2つの異なるデータをもつ信号が入力され、3つのビーム形成位置より2つのビームを形成するマルチビーム形成給電回路とする。また、最大2つのアンテナ8より1つのデータを持つ信号を送信する構成とする。
【0019】
異なるデータを持つ2つの信号をスイッチ回路1の入力端子に与える。このスイッチ回路1において、2つの入力端子に対して各々の出力端子を選択する。スイッチ回路1より出力された第1の信号は、可変電力分配器2により形成するビームに合わせて、電力比を変化させ電力合成回路3へ送られる。
【0020】
電力合成回路3において、他の可変電力分配器2の出力と合成され、移相器4により分配された信号の位相を調整する。位相調整された信号は、複数のマトリックス回路5と複数の増幅器6により構成されるハイブリッド・マトリックス・アンプ7により増幅され、最大2つのアンテナ8より放射されてビームを形成する。
【0021】
第2の信号も、第1の信号と同様にスイッチ回路1から出力され、可変電力分配器2と、電力合成回路3と、位相器4を経て、ハイブリッド・マトリックス・アンプ7により増幅され、最大2つのアンテナ8より放射されてビームを形成する。以上のように、2つのビームが同時に放射されることによりマルチビームを形成する。
【0022】
また、可変電力分配器2の移相器11を適当に設定することで可変電力分配器2の出力を変化させることができ、これに基づき2つのアンテナ8の放射電力も変化する。この結果、前記2つのアンテナ8によって形成されたビームをビーム走査することが可能である。
【0023】
このビーム走査については、図2を用いて説明する。2つのアンテナ8a、8bがあり、反射鏡9を介してビームを形成する場合について説明する。
【0024】
アンテナ8aのみから放射した場合は、図2の下段に示すように、ビームAが形成される。また、アンテナ8bのみから放射した場合には、図2の下段に示すように、ビームBが形成される。この場合に、アンテナ8a及びアンテナ8bから同じ電力で放射した場合は、各々のアンテナ8a、あるいは8bのみで放射した場合のそれぞれのビームA、Bの中央の位置にビームCが形成される。つまり、アンテナ8a及びアンテナ8bから同じデータを持った信号を放射する場合において、2つのアンテナ8a、8bの放射電力を適当に変化させることで各々のアンテナのみで放射させた場合の間の適当な位置にビームCを形成することが出来る。
【0025】
以上のように、可変電力分配器2、電力合成回路3、移相器4、ハイブリッド・マトリックス・アンプ7を接続する構成としているので、マルチビームを形成することができる。また、形成したマルチビームをビーム走査することができる。
【0026】
なお、可変電力分配器2の出力端子数や、電力合成回路3の入力端子数は送信するアンテナ8の数と合わせているだけであり、2以上の端子数であれば問題ないことは言うまでもない。また、可変電力分配器2に、90度ハイブリッドやカプラを用いて電力を分配しても同様の効果が得られる。さらに、可変電力分配器2の各々の出力側に移相器を接続し、この移相器の出力側に電力合成回路を追加接続する構成でも同様の効果を得ることができる。
【0027】
実施の形態2.
この発明の実施の形態2に係るマルチビーム形成給電回路について図面を参照しながら説明する。図3は、この発明の実施の形態2に係るマルチビーム形成給電回路の構成を示す図である。
【0028】
上記の実施の形態1では、外部接続するスイッチ回路1と、複数の可変電力分配器2と、複数の電力合成回路3と、複数の移相器4と、ハイブリッド・マトリックス・アンプ7とを順番に接続する構成にしたものであるが、この実施の形態2では、外部接続する複数の可変電力分配器2と、複数の電力合成回路3と、スイッチ回路1と、複数の移相器4と、ハイブリッド・マトリックス・アンプ7とを順番に接続する構成としたものである。
【0029】
図3に示すように、スイッチ回路1を複数の電力合成回路3と複数の移相器4との間に配置することにより、可変電力分配器2の個数を、形成するビーム数まで削減することができ、可変電力分配器2を構成する移相器11の数量も減らすことができるため給電回路を小型化することができる。また、同様に、電力合成回路3の配置個数も削減することができる。
【0030】
実施の形態3.
この発明の実施の形態3に係るマルチビーム形成給電回路について図面を参照しながら説明する。図4は、この発明の実施の形態3に係るマルチビーム形成給電回路の構成を示す図である。
【0031】
上記の実施の形態1及び2では、可変電力分配器2で分配した信号が同じハイブリッド・マトリックス・アンプ7に入力される構成としたものであるが、この実施の形態3では、可変電力分配器2で分配した信号が異なるハイブリッド・マトリックス・アンプ7a、7bに入力される構成としたものである。
【0032】
実施の形態1及び2では、可変電力分配器2の出力が同一のハイブリッド・マトリックス・アンプ7に入力され、その前段に設置された移相器4を適当に設定した場合においても、マトリックス回路5を構成する90度ハイブリッド13で逆相での合成により打ち消しあい、ハイブリッド・マトリックス・アンプ7を構成する増幅器6への入力信号が入力されないことがある。
【0033】
そこで、図4に示すように、同じデータを持つ信号が異なるハイブリッド・マトリックス・アンプ7a、7bに入力される構成とすることにより、同じ信号が90度ハイブリッド13で打ち消されることを防止することができ、増幅器6を効率的に動作させることができる。また、ビーム構成によってはハイブリッド・マトリックス・アンプ7の前段に設けられている移相器4を部分的になくすことにより、移相器4の個数を削減することも可能である。なお、本実施の形態3は、図1に示す実施の形態1にも適用できる。
【0034】
実施の形態4.
この発明の実施の形態4に係るマルチビーム形成給電回路について図面を参照しながら説明する。図5は、この発明の実施の形態4に係るマルチビーム形成給電回路の構成を示す図である。
【0035】
上記の実施形態3では、信号は全て移相器4を介してハイブリッド・マトリックス・アンプ7a、7bに入力される構成としたものであるが、この実施の形態4では、可変電力分配器2で分配した各々の信号が複数のハイブリッド・マトリックス・アンプ7a〜7dに入力される構成としたものである。
【0036】
図5に示すように、スイッチ回路1の各々の出力信号を少なくとも1つ以上の移相器4を介して複数のハイブリッド・マトリックス・アンプ7a〜7dに入力される構成とすることにより、同一信号のビームを複数形成することができる。これにより、複雑な可変電力分配器を使用しなくても、ビーム形状を日本列島のような弓形にするような整形ビームを形成することができる。また、周波数の有効利用の観点で用いられているセルラー方式に対応することができる。
【0037】
実施の形態5.
この発明の実施の形態5に係るマルチビーム形成給電回路について図面を参照しながら説明する。図6は、この発明の実施の形態5に係るマルチビーム形成給電回路の構成を示す図である。
【0038】
図6に示すように、この実施の形態5では、複数のハイブリッド・マトリックス・アンプ7a、7bを配置し、使用するハイブリッド・マトリックス・アンプ7a、7bを選択する構成としたものである。ハイブリッド・マトリックス・アンプ7a、又は7bが故障した場合に、スイッチ回路又は電力合成回路15により、スイッチ回路1の出力側端子を適当に選択することにより、ハイブリッド・マトリックス・アンプ7a、又は7bの故障時の放射電力の低下を防止することができる。
【0039】
実施の形態6.
この発明の実施の形態6に係るマルチビーム形成給電回路について図面を参照しながら説明する。図7は、この発明の実施の形態6に係るマルチビーム形成給電回路の構成を示す図である。
【0040】
この実施の形態6は、図7に示すように、外部と接続された複数の入力端子と複数の出力端子を選択するスイッチ回路1と、マトリックス回路5と、複数の増幅器6と、ハイブリッド電力分配回路18とを接続する構成としたものである。
【0041】
ハイブリッド電力分配回路18は、複数の移相器16と、複数の90度ハイブリッド17を複数段繰り返して構成する。
【0042】
マトリックス回路5において分配された信号は、複数の増幅器6により効率よく増幅される。ハイブリッド電力分配回路18を構成する複数個の移相器16を適宜設定することによりアンテナ8より放射される電力を制御することができる。また、電力分配回路とマトリックス回路を一体化させた機能を有するため、給電回路を小型化することができる。さらに、複数のアンテナ8から放射を要する場合も簡単に構成することができる。
【0043】
実施の形態7.
この発明の実施の形態7に係るマルチビーム形成給電回路について図面を参照しながら説明する。図8は、この発明の実施の形態7に係るマルチビーム形成給電回路の構成を示す図である。
【0044】
この実施の形態7は、図8に示すように、外部と接続された複数の入力端子と複数の出力端子を選択するスイッチ回路1と、ハイブリッド電力分配回路18と、複数の増幅器6と、マトリックス回路5とを接続する構成としたものである。
【0045】
ハイブリッド電力分配回路18は、複数の移相器16と、複数の90度ハイブリッド17を複数段繰り返して構成する。
【0046】
スイッチ回路1により出力端子を選択された信号は、ハイブリッド電力分配回路18を構成する複数個の移相器を適宜設定することにより、ハイブリッド電力分配回路18に接続される複数の増幅器6において効率よく増幅される。増幅された信号は、マトリックス回路5によりアンテナ8に所望の電力で給電され、アンテナ8より放射される。
【0047】
この構成とすることにより、アンテナ8より放射される電力を制御することができる。また、電力分配回路とマトリックス回路を一体化させた機能を有するとともに、ハイブリッド電力分配回路18を増幅器6よりも前段階に配置することにより低電力レベル(低耐電力設計)の構成とすることができ、給電回路を小型化することができる。
【0048】
【発明の効果】
この発明に係るマルチビーム形成給電回路は、以上説明したとおり、外部と接続された複数の入力端子と複数の出力端子を選択するスイッチ回路と、前記スイッチ回路の複数の出力端子にそれぞれ接続され、出力電力比を変化させる複数の可変電力分配器と、異なる前記可変電力分配器の出力を合成する複数の電力合成回路と、前記複数の電力合成回路に各々に接続され、信号の位相を調整する複数の移相器と、前記複数の移相器の出力を増幅するハイブリッド・マトリックス・アンプと、前記ハイブリッド・マトリックス・アンプの出力に基づいてマルチビームを形成する複数のアンテナとが順次接続されたので、マルチビームを形成でき、形成したマルチビームをビーム走査することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係るマルチビーム形成給電回路の構成を示す図である。
【図2】この発明の実施の形態1に係るマルチビーム形成給電回路のマルチビーム形成におけるビーム走査を示す図である。
【図3】この発明の実施の形態2に係るマルチビーム形成給電回路の構成を示す図である。
【図4】この発明の実施の形態3に係るマルチビーム形成給電回路の構成を示す図である。
【図5】この発明の実施の形態4に係るマルチビーム形成給電回路の構成を示す図である。
【図6】この発明の実施の形態5に係るマルチビーム形成給電回路の構成を示す図である。
【図7】この発明の実施の形態6に係るマルチビーム形成給電回路の構成を示す図である。
【図8】この発明の実施の形態7に係るマルチビーム形成給電回路の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 スイッチ回路、2 可変電力分配器、3 電力合成回路、4 移相器(第1の移相器)、5、5a、5b マトリックス回路、6 増幅器、7、7a、7b、7c、7d ハイブリッド・マトリックス・アンプ、8 アンテナ、9 反射鏡、10 電力分配器、11、11a、11b 移相器(第2の移相器)、12 90度ハイブリッド(第1の90度ハイブリッド)、13、13a、13b90度ハイブリッド(第2の90度ハイブリッド)、14 移相器(第3の移相器)、15 スイッチ回路又は電力合成回路、16、16a、16b 移相器、17、17a、17b 90度ハイブリッド、18 ハイブリッド電力分配回路。
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば人工衛星に搭載されるアンテナからのマルチビームを用いて、地上の移動体と通信する移動体衛星通信におけるマルチビーム形成給電回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のマルチビーム形成給電回路においては、2つのマルチビームのそれぞれに対応する異なるデータをもつF1、F2の信号をそれぞれ各電力分配器9に入力し、上記各電力分配器9で必要な振幅と位相が与えられ2分配された信号F11、F12、F21、F22は、同じデータをもつ信号がひとつのマルチポートアンプに入力されないように、図1に示すように2ポートマルチポートアンプ10され、上記2ポートマルチポートアンプ10で増幅された信号F11、F12、F21、F22はアンテナ1から放射される。(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特許第2745456号公報(第4頁−第5頁、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のマルチビーム形成給電回路は、形成したマルチビームをビーム走査ができないため、衛星の姿勢が変化した場合にビーム位置がずれるという問題点があった。
【0005】
また、電力分配部と増幅部が分離しているため回路が大型でかつ複雑となるという問題点もあった。
【0006】
この発明は、前述した問題点を解決するためになされたもので、マルチビームを形成しかつ形成したマルチビームをビーム走査することができるマルチビーム形成給電回路を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るマルチビーム形成給電回路は、外部と接続された複数の入力端子と複数の出力端子を選択するスイッチ回路と、前記スイッチ回路の複数の出力端子にそれぞれ接続され、出力電力比を変化させる複数の可変電力分配器と、異なる前記可変電力分配器の出力を合成する複数の電力合成回路と、前記複数の電力合成回路に各々に接続され、信号の位相を調整する複数の移相器と、前記複数の移相器の出力を増幅するハイブリッド・マトリックス・アンプと、前記ハイブリッド・マトリックス・アンプの出力に基づいてマルチビームを形成する複数のアンテナとが順次接続されたものである。
【0008】
なお、前記可変電力分配器は、前記スイッチ回路の出力端子の各々に接続された電力分配器と、前記電力分配器に接続された複数の移相器と、前記複数の移相器に接続された90度ハイブリッドとから構成されている。
【0009】
また、前記ハイブリッド・マトリックス・アンプは、前記複数の移相器に接続されたマトリックス回路と、前記マトリックス回路に接続された複数の増幅器と、入力側が前記複数の増幅器に接続され、出力側が前記複数のアンテナに接続されたもう1つのマトリックス回路とから構成されている。
【0010】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
この発明の実施の形態1に係るマルチビーム形成給電回路について図面を参照しながら説明する。図1は、この発明の実施の形態1に係るマルチビーム形成給電回路の構成を示す図である。なお、各図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0011】
図1において、(a)は2ビームマルチビーム形成給電回路の構成図、(b)はマルチビーム形成給電回路の可変電力分配器の構成図の一例、(c)はマルチビーム形成給電回路の4ポートマトリックス回路の構成図の一例である。
【0012】
また、同図(a)において、スイッチ回路1は、複数(2つ)の入力端子に対して複数(3つ)の出力端子より選択する。複数(3つ)の可変電力分配器2は、スイッチ回路1の複数の出力端子にそれぞれ接続され、出力電力比を変化させることができる。複数(4つ)の電力合成回路3は、異なる可変電力分配器2の出力を合成する。複数(4つ)の移相器(第1の移相器)4は、電力合成回路3にそれぞれ接続されている。ハイブリッド・マトリックス・アンプ7は、複数(4つ)の移相器4に接続されている。複数(4つ)のアンテナ8は、ハイブリッド・マトリックス・アンプ7に接続されている。反射鏡9は、アンテナ8の右側(図上)に配置されている。
【0013】
なお、ハイブリッド・マトリックス・アンプ7は、複数(2つ)のマトリックス回路5(5a(第1のマトリックス回路)、5b(第2のマトリックス回路))と、複数(4つ)の増幅器6で構成される。また、図1(c)で示すように、マトリックス回路5は、複数(4つ)の90度ハイブリッドと、複数(2つ)の移相器で構成される。
【0014】
また、同図(b)において、可変電力分配器2は、電力分配器10と、移相器(第2の移相器)11(11a、11b)と、90度ハイブリッド(第1の90度ハイブリッド)12で構成される。
【0015】
さらに、同図(b)において、マトリックス回路5は、複数(4つ)の90度ハイブリッド(第2の90度ハイブリッド)13(13a、13b)と、複数(2つ)の移相器(第3の移相器)14で構成される。
【0016】
つぎに、この実施の形態1に係るマルチビーム形成給電回路の動作について図面を参照しながら説明する。
【0017】
図2は、この発明の実施の形態1に係るマルチビーム形成給電回路のマルチビーム形成におけるビーム走査を示す図である。
【0018】
ここでは、簡易化のため2つの異なるデータをもつ信号が入力され、3つのビーム形成位置より2つのビームを形成するマルチビーム形成給電回路とする。また、最大2つのアンテナ8より1つのデータを持つ信号を送信する構成とする。
【0019】
異なるデータを持つ2つの信号をスイッチ回路1の入力端子に与える。このスイッチ回路1において、2つの入力端子に対して各々の出力端子を選択する。スイッチ回路1より出力された第1の信号は、可変電力分配器2により形成するビームに合わせて、電力比を変化させ電力合成回路3へ送られる。
【0020】
電力合成回路3において、他の可変電力分配器2の出力と合成され、移相器4により分配された信号の位相を調整する。位相調整された信号は、複数のマトリックス回路5と複数の増幅器6により構成されるハイブリッド・マトリックス・アンプ7により増幅され、最大2つのアンテナ8より放射されてビームを形成する。
【0021】
第2の信号も、第1の信号と同様にスイッチ回路1から出力され、可変電力分配器2と、電力合成回路3と、位相器4を経て、ハイブリッド・マトリックス・アンプ7により増幅され、最大2つのアンテナ8より放射されてビームを形成する。以上のように、2つのビームが同時に放射されることによりマルチビームを形成する。
【0022】
また、可変電力分配器2の移相器11を適当に設定することで可変電力分配器2の出力を変化させることができ、これに基づき2つのアンテナ8の放射電力も変化する。この結果、前記2つのアンテナ8によって形成されたビームをビーム走査することが可能である。
【0023】
このビーム走査については、図2を用いて説明する。2つのアンテナ8a、8bがあり、反射鏡9を介してビームを形成する場合について説明する。
【0024】
アンテナ8aのみから放射した場合は、図2の下段に示すように、ビームAが形成される。また、アンテナ8bのみから放射した場合には、図2の下段に示すように、ビームBが形成される。この場合に、アンテナ8a及びアンテナ8bから同じ電力で放射した場合は、各々のアンテナ8a、あるいは8bのみで放射した場合のそれぞれのビームA、Bの中央の位置にビームCが形成される。つまり、アンテナ8a及びアンテナ8bから同じデータを持った信号を放射する場合において、2つのアンテナ8a、8bの放射電力を適当に変化させることで各々のアンテナのみで放射させた場合の間の適当な位置にビームCを形成することが出来る。
【0025】
以上のように、可変電力分配器2、電力合成回路3、移相器4、ハイブリッド・マトリックス・アンプ7を接続する構成としているので、マルチビームを形成することができる。また、形成したマルチビームをビーム走査することができる。
【0026】
なお、可変電力分配器2の出力端子数や、電力合成回路3の入力端子数は送信するアンテナ8の数と合わせているだけであり、2以上の端子数であれば問題ないことは言うまでもない。また、可変電力分配器2に、90度ハイブリッドやカプラを用いて電力を分配しても同様の効果が得られる。さらに、可変電力分配器2の各々の出力側に移相器を接続し、この移相器の出力側に電力合成回路を追加接続する構成でも同様の効果を得ることができる。
【0027】
実施の形態2.
この発明の実施の形態2に係るマルチビーム形成給電回路について図面を参照しながら説明する。図3は、この発明の実施の形態2に係るマルチビーム形成給電回路の構成を示す図である。
【0028】
上記の実施の形態1では、外部接続するスイッチ回路1と、複数の可変電力分配器2と、複数の電力合成回路3と、複数の移相器4と、ハイブリッド・マトリックス・アンプ7とを順番に接続する構成にしたものであるが、この実施の形態2では、外部接続する複数の可変電力分配器2と、複数の電力合成回路3と、スイッチ回路1と、複数の移相器4と、ハイブリッド・マトリックス・アンプ7とを順番に接続する構成としたものである。
【0029】
図3に示すように、スイッチ回路1を複数の電力合成回路3と複数の移相器4との間に配置することにより、可変電力分配器2の個数を、形成するビーム数まで削減することができ、可変電力分配器2を構成する移相器11の数量も減らすことができるため給電回路を小型化することができる。また、同様に、電力合成回路3の配置個数も削減することができる。
【0030】
実施の形態3.
この発明の実施の形態3に係るマルチビーム形成給電回路について図面を参照しながら説明する。図4は、この発明の実施の形態3に係るマルチビーム形成給電回路の構成を示す図である。
【0031】
上記の実施の形態1及び2では、可変電力分配器2で分配した信号が同じハイブリッド・マトリックス・アンプ7に入力される構成としたものであるが、この実施の形態3では、可変電力分配器2で分配した信号が異なるハイブリッド・マトリックス・アンプ7a、7bに入力される構成としたものである。
【0032】
実施の形態1及び2では、可変電力分配器2の出力が同一のハイブリッド・マトリックス・アンプ7に入力され、その前段に設置された移相器4を適当に設定した場合においても、マトリックス回路5を構成する90度ハイブリッド13で逆相での合成により打ち消しあい、ハイブリッド・マトリックス・アンプ7を構成する増幅器6への入力信号が入力されないことがある。
【0033】
そこで、図4に示すように、同じデータを持つ信号が異なるハイブリッド・マトリックス・アンプ7a、7bに入力される構成とすることにより、同じ信号が90度ハイブリッド13で打ち消されることを防止することができ、増幅器6を効率的に動作させることができる。また、ビーム構成によってはハイブリッド・マトリックス・アンプ7の前段に設けられている移相器4を部分的になくすことにより、移相器4の個数を削減することも可能である。なお、本実施の形態3は、図1に示す実施の形態1にも適用できる。
【0034】
実施の形態4.
この発明の実施の形態4に係るマルチビーム形成給電回路について図面を参照しながら説明する。図5は、この発明の実施の形態4に係るマルチビーム形成給電回路の構成を示す図である。
【0035】
上記の実施形態3では、信号は全て移相器4を介してハイブリッド・マトリックス・アンプ7a、7bに入力される構成としたものであるが、この実施の形態4では、可変電力分配器2で分配した各々の信号が複数のハイブリッド・マトリックス・アンプ7a〜7dに入力される構成としたものである。
【0036】
図5に示すように、スイッチ回路1の各々の出力信号を少なくとも1つ以上の移相器4を介して複数のハイブリッド・マトリックス・アンプ7a〜7dに入力される構成とすることにより、同一信号のビームを複数形成することができる。これにより、複雑な可変電力分配器を使用しなくても、ビーム形状を日本列島のような弓形にするような整形ビームを形成することができる。また、周波数の有効利用の観点で用いられているセルラー方式に対応することができる。
【0037】
実施の形態5.
この発明の実施の形態5に係るマルチビーム形成給電回路について図面を参照しながら説明する。図6は、この発明の実施の形態5に係るマルチビーム形成給電回路の構成を示す図である。
【0038】
図6に示すように、この実施の形態5では、複数のハイブリッド・マトリックス・アンプ7a、7bを配置し、使用するハイブリッド・マトリックス・アンプ7a、7bを選択する構成としたものである。ハイブリッド・マトリックス・アンプ7a、又は7bが故障した場合に、スイッチ回路又は電力合成回路15により、スイッチ回路1の出力側端子を適当に選択することにより、ハイブリッド・マトリックス・アンプ7a、又は7bの故障時の放射電力の低下を防止することができる。
【0039】
実施の形態6.
この発明の実施の形態6に係るマルチビーム形成給電回路について図面を参照しながら説明する。図7は、この発明の実施の形態6に係るマルチビーム形成給電回路の構成を示す図である。
【0040】
この実施の形態6は、図7に示すように、外部と接続された複数の入力端子と複数の出力端子を選択するスイッチ回路1と、マトリックス回路5と、複数の増幅器6と、ハイブリッド電力分配回路18とを接続する構成としたものである。
【0041】
ハイブリッド電力分配回路18は、複数の移相器16と、複数の90度ハイブリッド17を複数段繰り返して構成する。
【0042】
マトリックス回路5において分配された信号は、複数の増幅器6により効率よく増幅される。ハイブリッド電力分配回路18を構成する複数個の移相器16を適宜設定することによりアンテナ8より放射される電力を制御することができる。また、電力分配回路とマトリックス回路を一体化させた機能を有するため、給電回路を小型化することができる。さらに、複数のアンテナ8から放射を要する場合も簡単に構成することができる。
【0043】
実施の形態7.
この発明の実施の形態7に係るマルチビーム形成給電回路について図面を参照しながら説明する。図8は、この発明の実施の形態7に係るマルチビーム形成給電回路の構成を示す図である。
【0044】
この実施の形態7は、図8に示すように、外部と接続された複数の入力端子と複数の出力端子を選択するスイッチ回路1と、ハイブリッド電力分配回路18と、複数の増幅器6と、マトリックス回路5とを接続する構成としたものである。
【0045】
ハイブリッド電力分配回路18は、複数の移相器16と、複数の90度ハイブリッド17を複数段繰り返して構成する。
【0046】
スイッチ回路1により出力端子を選択された信号は、ハイブリッド電力分配回路18を構成する複数個の移相器を適宜設定することにより、ハイブリッド電力分配回路18に接続される複数の増幅器6において効率よく増幅される。増幅された信号は、マトリックス回路5によりアンテナ8に所望の電力で給電され、アンテナ8より放射される。
【0047】
この構成とすることにより、アンテナ8より放射される電力を制御することができる。また、電力分配回路とマトリックス回路を一体化させた機能を有するとともに、ハイブリッド電力分配回路18を増幅器6よりも前段階に配置することにより低電力レベル(低耐電力設計)の構成とすることができ、給電回路を小型化することができる。
【0048】
【発明の効果】
この発明に係るマルチビーム形成給電回路は、以上説明したとおり、外部と接続された複数の入力端子と複数の出力端子を選択するスイッチ回路と、前記スイッチ回路の複数の出力端子にそれぞれ接続され、出力電力比を変化させる複数の可変電力分配器と、異なる前記可変電力分配器の出力を合成する複数の電力合成回路と、前記複数の電力合成回路に各々に接続され、信号の位相を調整する複数の移相器と、前記複数の移相器の出力を増幅するハイブリッド・マトリックス・アンプと、前記ハイブリッド・マトリックス・アンプの出力に基づいてマルチビームを形成する複数のアンテナとが順次接続されたので、マルチビームを形成でき、形成したマルチビームをビーム走査することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係るマルチビーム形成給電回路の構成を示す図である。
【図2】この発明の実施の形態1に係るマルチビーム形成給電回路のマルチビーム形成におけるビーム走査を示す図である。
【図3】この発明の実施の形態2に係るマルチビーム形成給電回路の構成を示す図である。
【図4】この発明の実施の形態3に係るマルチビーム形成給電回路の構成を示す図である。
【図5】この発明の実施の形態4に係るマルチビーム形成給電回路の構成を示す図である。
【図6】この発明の実施の形態5に係るマルチビーム形成給電回路の構成を示す図である。
【図7】この発明の実施の形態6に係るマルチビーム形成給電回路の構成を示す図である。
【図8】この発明の実施の形態7に係るマルチビーム形成給電回路の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 スイッチ回路、2 可変電力分配器、3 電力合成回路、4 移相器(第1の移相器)、5、5a、5b マトリックス回路、6 増幅器、7、7a、7b、7c、7d ハイブリッド・マトリックス・アンプ、8 アンテナ、9 反射鏡、10 電力分配器、11、11a、11b 移相器(第2の移相器)、12 90度ハイブリッド(第1の90度ハイブリッド)、13、13a、13b90度ハイブリッド(第2の90度ハイブリッド)、14 移相器(第3の移相器)、15 スイッチ回路又は電力合成回路、16、16a、16b 移相器、17、17a、17b 90度ハイブリッド、18 ハイブリッド電力分配回路。
Claims (7)
- 外部と接続された複数の入力端子と複数の出力端子を選択するスイッチ回路と、
前記スイッチ回路の複数の出力端子にそれぞれ接続され、出力電力比を変化させる複数の可変電力分配器と、
異なる前記可変電力分配器の出力を合成する複数の電力合成回路と、
前記複数の電力合成回路に各々に接続され、信号の位相を調整する複数の第1の移相器と、
前記複数の第1の移相器の出力を増幅するハイブリッド・マトリックス・アンプと、
前記ハイブリッド・マトリックス・アンプの出力に基づいてマルチビームを形成する複数のアンテナと
を備え、
前記可変電力分配器は、前記スイッチ回路の出力端子の各々に接続された電力分配器と、前記電力分配器に接続された複数の第2の移相器と、前記複数の第2の移相器に接続された第1の90度ハイブリッドとから構成され、
前記ハイブリッド・マトリックス・アンプは、前記複数の第1の移相器に接続された第1のマトリックス回路と、前記第1のマトリックス回路に接続された複数の増幅器と、入力側が前記複数の増幅器に接続され、出力側が前記複数のアンテナに接続された第2のマトリックス回路とから構成される
ことを特徴とするマルチビーム形成給電回路。 - 外部と接続され、出力電力比を変化させる複数の可変電力分配器と、
異なる前記可変電力分配器の出力を合成する複数の電力合成回路と、
前記複数の電力合成回路に複数の入力端子がそれぞれ接続され、前記複数の入力端子と複数の出力端子を選択するスイッチ回路と、
前記スイッチ回路の出力端子の少なくとも1つに接続され、信号の位相を調整する第1の移相器と、
少なくとも1つの前記第1の移相器の出力、及び前記スイッチ回路の出力を増幅するハイブリッド・マトリックス・アンプと、
前記ハイブリッド・マトリックス・アンプの出力に基づいてマルチビームを形成する複数のアンテナと
を備え、
前記可変電力分配器は、前記外部と接続された電力分配器と、前記電力分配器に接続された複数の第2の移相器と、前記複数の第2の移相器に接続された第1の90度ハイブリッドとから構成され、
前記ハイブリッド・マトリックス・アンプは、少なくとも1つの前記第1の移相器に接続された第1のマトリックス回路と、前記第1のマトリックス回路に接続された複数の増幅器と、入力側が前記複数の増幅器に接続され、出力側が前記複数のアンテナに接続された第2のマトリックス回路とから構成される
ことを特徴とするマルチビーム形成給電回路。 - 前記ハイブリッド・マトリックス・アンプと同じ構成を有し、少なくとも1つの前記第1の移相器、及び前記スイッチ回路に前記ハイブリッド・マトリックス・アンプと並列に接続された少なくとも1つ以上の第2のハイブリッド・マトリックス・アンプ
をさらに備えたことを特徴とする請求項1又は2記載のマルチビーム形成給電回路。 - 前記ハイブリッド・マトリックス・アンプと同じ構成をそれぞれ有し、少なくとも1つの前記第1の移相器、及び前記スイッチ回路に前記ハイブリッド・マトリックス・アンプと並列に接続された少なくとも1つ以上の第3のハイブリッド・マトリックス・アンプ
をさらに備えたことを特徴とする請求項3記載のマルチビーム形成給電回路。 - 外部と接続され、出力電力比を変化させる複数の可変電力分配器と、
異なる前記可変電力分配器の出力を合成する複数の第1の電力合成回路と、
前記複数の第1の電力合成回路に各々に接続され、信号の位相を調整する複数の第1の移相器と、
前記複数の第1の移相器に複数の入力端子がそれぞれ接続され、前記複数の入力端子と複数の出力端子を選択する第1のスイッチ回路と、
前記第1のスイッチ回路の複数の出力端子の出力を増幅する複数のハイブリッド・マトリックス・アンプと、
前記複数のハイブリッド・マトリックス・アンプの出力を選択する複数の第2のスイッチ回路又は第2の電力合成回路と、
前記複数の第2のスイッチ回路又は第2の電力合成回路の出力に基づいてマルチビームを形成する複数のアンテナと
を備え、
前記可変電力分配器は、前記外部と接続された電力分配器と、前記電力分配器に接続された複数の第2の移相器と、前記複数の第2の移相器に接続された第1の90度ハイブリッドとから構成され、
前記ハイブリッド・マトリックス・アンプは、前記第1のスイッチ回路の複数の出力端子に接続された第1のマトリックス回路と、前記第1のマトリックス回路に接続された複数の増幅器と、入力側が前記複数の増幅器に接続され、出力側が前記複数の第2のスイッチ回路又は第2の電力合成回路に接続された第2のマトリックス回路とから構成される
ことを特徴とするマルチビーム形成給電回路。 - 外部と接続され複数の入力端子と複数の出力端子を選択するスイッチ回路と、
前記スイッチ回路に接続され信号を分配するマトリックス回路と、
前記マトリックス回路の出力側に各々の接続され信号を増幅する複数の増幅器と、
前記複数の増幅器に接続されたハイブリッド電力分配回路と、
前記ハイブリッド電力分配回路の出力に基づいてマルチビームを形成する複数のアンテナと
を備え、
前記ハイブリッド電力分配回路は、構成として、前記複数の増幅器に接続された複数の移相器と、前記複数の移相器に接続された複数の90度ハイブリッドとを複数段繰り返す
ことを特徴とするマルチビーム形成給電回路。 - 外部と接続され複数の入力端子と複数の出力端子を選択するスイッチ回路と、
前記スイッチ回路に接続されたハイブリッド電力分配回路と、
前記ハイブリッド電力分配回路の出力側に接続され信号を増幅する複数の増幅器と、
前記複数の増幅器に接続され信号を分配するマトリックス回路と、
前記マトリックス回路の出力に基づいてマルチビームを形成する複数のアンテナと
を備え、
前記ハイブリッド電力分配回路は、構成として、前記スイッチ回路の複数の出力端子にそれぞれ接続された複数の移相器と、前記複数の移相器に接続された複数の90度ハイブリッドとを複数段繰り返す
ことを特徴とするマルチビーム形成給電回路。
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JP2002278346A JP2004120143A (ja) | 2002-09-25 | 2002-09-25 | マルチビーム形成給電回路 |
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JP2002278346A JP2004120143A (ja) | 2002-09-25 | 2002-09-25 | マルチビーム形成給電回路 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100868000B1 (ko) | 2007-02-23 | 2008-11-10 | 한국전자통신연구원 | 안테나 급전회로 및 스위칭 빔 형성 장치 |
CN108267720A (zh) * | 2018-01-31 | 2018-07-10 | 中国电子科技集团公司第三十八研究所 | 用于多目标搜索与跟踪的同时多波束选择开关及调度方法 |
-
2002
- 2002-09-25 JP JP2002278346A patent/JP2004120143A/ja not_active Abandoned
Cited By (3)
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CN108267720A (zh) * | 2018-01-31 | 2018-07-10 | 中国电子科技集团公司第三十八研究所 | 用于多目标搜索与跟踪的同时多波束选择开关及调度方法 |
CN108267720B (zh) * | 2018-01-31 | 2021-08-13 | 中国电子科技集团公司第三十八研究所 | 用于多目标搜索与跟踪的同时多波束选择开关及调度方法 |
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