JP2004349887A - マルチビーム形成アンテナ用給電回路 - Google Patents

マルチビーム形成アンテナ用給電回路 Download PDF

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Abstract

【課題】簡単な回路構成で、異なる電力レベルの信号のマルチビームを形成可能なマルチビーム形成アンテナ用給電回路を得ること。
【解決手段】本発明のマルチビーム形成アンテナ用給電回路は、受信信号の電力を既知の処理で増幅可能な複数のマルチポートアンプ2を備え、増幅後の各信号を対応するアンテナ4から放射してビームを形成するためのマルチビーム形成アンテナ用給電回路であって、外部回路から入力される2つの信号に対して電力分割/合成処理を実行し、当該実行結果である2つの出力信号をそれぞれ異なるマルチポートアンプ2の入力端子に入力するハイブリッド回路1と、前記マルチポートアンプ2により電力が増幅された前記2つの出力信号に対して電力分割/合成処理を実行し、当該実行結果である2つの出力信号を対応するアンテナ4から放射してビームを形成するハイブリッド回路3と、を備える構成とした。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば、人工衛星に搭載されるマルチビーム形成アンテナ用給電回路に関するものであり、特に、移動体衛星通信に用いられるマルチビーム形成アンテナ用の給電回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
以下、従来のマルチビーム形成アンテナ用給電回路について説明する。従来のマルチビーム形成アンテナ用給電回路は、たとえば、2つのビームを形成するための処理を行う。具体的には、分配回路にて2分配された信号を異なる2ポートマルチポートアンプで受け取り、各々のマルチポートアンプで信号を増幅する(特許文献1参照)。
【0003】
このように、従来のマルチビーム形成アンテナ用給電回路では、アンプの効率的な利用を目的として、マルチポートアンプを用いた信号増幅を行うことによって、複数のアンテナからの放射によるマルチビームを形成する。
【0004】
【特許文献1】
特開平09−055669号公報(図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のマルチビーム形成アンテナ用給電回路は、異なるアンプ出力電力を得ることができない、という問題があった。また、異なる電力レベルの信号を入力した場合においては、小信号抑圧により小さい電力の信号が抑圧され、大きい電力の信号のみが増幅されることとなり、S/N比が劣化する、という問題があった。また、複数の異なる電力レベルの信号毎にマルチポ−トアンプを用いる必要があるため、アンプ種類が増大し、回路構成が複雑になる、という問題もあった。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、簡単な回路構成で、異なる電力レベルの信号のマルチビームを形成可能なマルチビーム形成アンテナ用給電回路を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかるマルチビーム形成アンテナ用給電回路にあっては、受信信号の電力を既知の処理で増幅可能な複数のマルチポートアンプを備え、増幅後の各信号を対応するアンテナから放射してビームを形成するためのマルチビーム形成アンテナ用給電回路であって、外部回路から入力される2つの信号に対して既知の電力分割/合成処理を実行し、当該実行結果である2つの出力信号をそれぞれ異なるマルチポートアンプの入力端子に入力する第1のハイブリッド回路(後述する実施の形態のハイブリッド回路1に相当)と、前記マルチポートアンプにより電力が増幅された前記2つの出力信号に対して既知の電力分割/合成処理を実行し、当該実行結果である2つの出力信号を対応するアンテナから放射してビームを形成する第2のハイブリッド回路(ハイブリッド回路3に相当)と、を備えることを特徴とする。
【0008】
この発明によれば、たとえば、2つのマルチポートアンプの前段および後段に既知のハイブリッド回路を配置し、外部回路から前段のハイブリッド回路(上記第1のハイブリッド回路に相当)に入力される2つの信号を後段のハイブリッド回路(上記第2のハイブリッド回路に相当)経由で対応するアンテナから送信し、外部回路からマルチポートアンプに直接入力される2つの信号を後段のハイブリッド回路を経由せずに対応するアンテナから送信することとした。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明にかかるマルチビーム形成アンテナ用給電回路の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0010】
実施の形態1.
図1は、本発明にかかるマルチビーム形成アンテナ用給電回路の実施の形態1の構成を示す図であり、詳細には、図1(a)が本実施の形態の4ビームのマルチビーム形成アンテナ用給電回路の構成を表し、図1(b)が2ポートのマルチポートアンプの構成を表している。
【0011】
上記マルチビーム形成アンテナ用給電回路は、既知の電力分割/合成処理を行うハイブリッド回路1と、マルチポートアンプ2(図示の2a,2bに相当)と、上記ハイブリッド回路1と同一の機能を有するハイブリッド回路3と、アンテナ4(図示の4a,4b,4c,4dに相当)から構成され、上記マルチポートアンプ2は、既知の電力分割/合成処理を行うハイブリッド回路5(図示の5a,5bに相当)と、増幅器6(図示の6a,6bに相当)と、を備える。
【0012】
ここで、上記マルチビーム形成アンテナ用給電回路の処理を、図面を用いて詳細に説明する。なお、本実施の形態では、ハイブリッド回路1に入力される信号とマルチポートアンプ2に直接入力される信号とが各々2種類で、マルチポートアンプにて増幅後の信号をアンテナ4から放射し、4つのビームを形成する場合を想定するが、これに限らず、マルチポートアンプ数および生成するビーム数は任意である。
【0013】
まず、ハイブリッド回路1では、外部回路から入力される2つの信号に対して既知の電力分割/合成処理を行い、その結果をマルチポートアンプ2aおよび2bに対して出力する。マルチポートアンプ2a,2b内では、ハイブリッド回路5aが受け取った信号に対してさらに既知の電力分割/合成処理を行う。そして、増幅器6a,6bがそれぞれに分配された信号を増幅し、その後、ハイブリッド回路5bが増幅後の信号を損失なく合成してハイブリッド回路3に対して出力する。
【0014】
ハイブリッド回路3では、さらにマルチポートアンプ2a,2bにて合成された信号を損失なく合成し、合成後の信号をアンテナ4b,4cから放射してビームを形成する。すなわち、ハイブリッド回路1に入力される2つの信号は、4つの増幅器の出力を合成した信号となる。
【0015】
一方、外部回路からマルチポートアンプ2に直接入力される2つの信号は、上記と同様に、マルチポートアンプ2a,2b内のハイブリッド回路5aにて既知の電力分割/合成処理が施され、その後、それぞれに分配された信号が増幅器6a,6bにて増幅される。そして、増幅された信号は、上記と同様に、ハイブリッド回路5bにて損失なく合成され、アンテナ4a,4dから放射される。すなわち、外部回路からマルチポートアンプ2a,2bに直接入力される2つの信号は、2つの増幅器の出力を合成した信号となる。したがって、上記ハイブリッド回路1に入力される信号よりも、たとえば、3dBだけ電力レベルが低下した信号となって、アンテナ4a,4dから送信されることとなる。
【0016】
以上のように、本実施の形態においては、2つのマルチポートアンプの前段および後段に既知のハイブリッド回路を配置し、外部回路から前段のハイブリッド回路に入力される2つの信号を後段のハイブリッド回路経由で対応するアンテナから送信し、外部回路からマルチポートアンプに直接入力される2つの信号を後段のハイブリッド回路を経由せずに対応するアンテナから送信することとした。これにより、1種類の増幅器を備えた給電回路を用いて、2つの異なる電力レベルの信号のマルチビームを形成することができる。また、図示のように、ハイブリッド回路の出力信号を異なるマルチポートアンプ2へ入力することによって、マルチポートアンプ内の増幅器における入力電力レベルの偏りを防ぐことができるので、増幅器の効率的な利用が可能となる。
【0017】
実施の形態2.
前述の実施の形態1は、マルチポートアンプ2の前段および後段にハイブリッド回路(1,3)を配置する構成としたが、実施の形態2は、マルチポートアンプ2の前段および後段に複数のハイブリッド回路を備えるマトリックス回路を配置する構成とする。
【0018】
図2は、本発明にかかるマルチビーム形成アンテナ用給電回路の実施の形態2の構成を示す図であり、複数のハイブリッド回路を備えるマトリックス回路7と、マルチポートアンプ2(図示の2a,2b,2c,2dに相当)と、上記マトリックス回路7と同一の機能を有するマトリックス回路8と、アンテナ4(図示の4a,4b,4c,4d,4e,4f,4g,4hに相当)から構成される。なお、本実施の形態では、説明の便宜上、8ポートのマルチビーム形成アンテナ用給電回路を想定するが、この限りではない。また、マルチポートアンプ2の構成については、先に説明した実施の形態1の図1(b)と同様である。
【0019】
ここで、本実施の形態のマルチビーム形成アンテナ用給電回路の処理を、図面を用いて詳細に説明する。なお、本実施の形態では、先に説明した実施の形態1と異なる処理についてのみ説明する。
【0020】
まず、マトリックス回路7では、外部回路から入力される4つの信号に対して既知の電力分割/合成処理を行い、その結果をマルチポートアンプ2a〜2dに対して出力する。そして、マトリックス回路8では、マルチポートアンプ2a〜2dにて増幅後の信号を損失なく合成し、合成後の信号をアンテナ4a〜4dから放射してビームを形成する。すなわち、マトリックス回路7に入力される4つの信号は、8つの増幅器の出力を合成した電力レベルの信号となる。
【0021】
一方、外部回路からマルチポートアンプ2に直接入力される4つの信号は、上記と同様に、マルチポートアンプ2a〜2d内で増幅され、アンテナ4a〜4dから放射される。すなわち、外部回路からマルチポートアンプ2a〜2dに直接入力される4つの信号は、2つの増幅器の出力を合成した信号となる。したがって、上記マトリックス回路7に入力される信号よりも、たとえば、6dBだけ電力レベルが低下した信号となって、アンテナ4a〜4dから送信されることとなる。
【0022】
以上のように、本実施の形態においては、複数のマルチポートアンプの前段および後段に複数のハイブリッド回路を備えたマトリックス回路を配置し、外部回路から前段のマトリックス回路に入力される信号を後段のマトリックス回路経由で対応するアンテナから送信し、外部回路からマルチポートアンプに直接入力される信号を後段のマトリックス回路を経由せずに対応するアンテナから送信することとした。これにより、1種類の増幅器を備えた給電回路を用いて、2つの異なる電力レベルの信号のマルチビームを形成することができる。また、図示のように、マトリックス回路の出力信号を異なるマルチポートアンプ2へ入力することによって、マルチポートアンプ内の増幅器における入力電力レベルの偏りを防ぐことができるので、増幅器の効率的な利用が可能となる。
【0023】
なお、本実施の形態においては、2ポートのマルチポートアンプを用いた場合について説明したが、これに限らず、たとえば、任意のポート数のマルチポートアンプを適用した場合であっても、同様に異なる電力レベルのマルチビームを得ることができる。また、任意のポート数のマトリックス回路7および8を適用した場合であっても、異なる電力レベルのマルチビームを得ることができる。また、マトリックス回路7および8は、移相器を具備した回路であってもよい。
【0024】
実施の形態3.
前述の実施の形態2は、マルチポートアンプ2の前段および後段に複数のハイブリッド回路を備えるマトリックス回路(7,8)を配置する構成としたが、実施の形態3は、マルチポートアンプ2の前段および後段に、単一または複数のハイブリッド回路およびマトリックス回路を備えたマトリックス回路群を配置する構成とする。
【0025】
図3は、本発明にかかるマルチビーム形成アンテナ用給電回路の実施の形態3の構成を示す図であり、単一または複数のハイブリッド回路およびマトリックス回路を直列、並列または直並列に接続したマトリックス回路群9と、マルチポートアンプ2(図示の2a,2b,2cに相当)と、上記マトリックス回路群9と同一の機能を有するマトリックス回路群10と、アンテナ4(図示の4a,4b,4c,4d,4e,4fに相当)から構成される。なお、本実施の形態では、説明の便宜上、6ポートのマルチビーム形成アンテナ用給電回路を想定するが、この限りではない。また、マルチポートアンプ2の構成については、先に説明した実施の形態1の図1(b)と同様である。
【0026】
ここで、本実施の形態のマルチビーム形成アンテナ用給電回路の処理を、図面を用いて詳細に説明する。なお、本実施の形態では、先に説明した実施の形態1または2と異なる処理についてのみ説明する。
【0027】
まず、マトリックス回路群9内のマトリックス回路7では、外部回路から入力される4つの信号に対して既知の電力分割/合成処理を行い、その結果をマルチポートアンプ2a〜2cに対して出力する。そして、マトリックス回路群10内のマトリックス回路8では、マルチポートアンプ2a〜2cにて増幅後の信号を損失なく合成し、合成後の信号をアンテナ4a〜4dから放射してビームを形成する。すなわち、マトリックス回路群9内のマトリックス回路7に入力される4つの信号は、8つの増幅器の出力を合成した電力レベルの信号となる。
【0028】
一方、マトリックス回路群9内のハイブリッド回路1では、外部回路から入力される2つの信号に対して既知の電力分割/合成処理を行い、その結果をマルチポートアンプ2a,2bに対して出力する。そして、マトリックス回路群10内のハイブリッド回路3では、マルチポートアンプ2a,2bにて増幅後の信号を損失なく合成し、合成後の信号をアンテナ4e,4fから放射してビームを形成する。すなわち、マトリックス回路群9内のハイブリッド回路1に入力される2つの信号は、4つの増幅器の出力を合成した電力レベルの信号となる。したがって、上記マトリックス回路7に入力される信号よりも、たとえば、3dBだけ電力レベルが低下した信号となって、アンテナ4e,4fから送信されることとなる。
【0029】
以上のように、本実施の形態においては、複数のマルチポートアンプの前段および後段に、単一または複数のハイブリッド回路およびマトリックス回路を備えたマトリックス回路を配置する構成とした。そして、外部回路から前段のマトリックス回路に入力される信号を、後段の同一機能を有するマトリックス回路経由で対応するアンテナから送信し、さらに、外部回路から前段のハイブリッド回路に入力される信号を、後段のハイブリッド回路経由で対応するアンテナから送信することとした。これにより、1種類の増幅器を備えた給電回路を用いて、複数の異なる電力レベルの信号のマルチビームを形成することができる。
【0030】
実施の形態4.
前述の実施の形態3は、マルチポートアンプ2の前段および後段に、単一または複数のハイブリッド回路およびマトリックス回路を備えたマトリックス回路群を配置する構成としたが、実施の形態4では、実施の形態の構成に加えて、外部回路を直接マルチポートアンプに接続し、後段のマトリックス回路群を経由せずにビームを形成する構成とした。
【0031】
図4は、本発明にかかるマルチビーム形成アンテナ用給電回路の実施の形態4の構成を示す図であり、マトリックス回路群9と、マルチポートアンプ2(図示の2a,2b,2c,2dに相当)と、マトリックス回路群10と、アンテナ4(図示の4a,4b,4c,4d,4e,4f,4g,4hに相当)から構成される。また、本実施の形態では、マトリックス回路群9を構成するハイブリッド回路1の出力信号を異なるマルチポートアンプに入力し、さらにマトリックス回路7の出力信号を異なるマルチポートアンプに入力する。なお、本実施の形態では、説明の便宜上、8ポートのマルチビーム形成アンテナ用給電回路を想定するが、この限りではない。また、マルチポートアンプ2の構成については、先に説明した実施の形態1の図1(b)と同様である。
【0032】
ここで、本実施の形態のマルチビーム形成アンテナ用給電回路の処理を、図面を用いて詳細に説明する。なお、本実施の形態では、先に説明した実施の形態3と異なる処理についてのみ説明する。
【0033】
まず、マトリックス回路群9内のマトリックス回路7では、外部回路から入力される4つの信号に対して既知の電力分割/合成処理を行い、その結果をマルチポートアンプ2a〜2dに対して出力する。そして、マトリックス回路群10内のマトリックス回路8では、マルチポートアンプ2a〜2dにて増幅後の信号を損失なく合成し、合成後の信号をアンテナ4a〜4dから放射してビームを形成する。すなわち、マトリックス回路群9内のマトリックス回路7に入力される4つの信号は、8つの増幅器の出力を合成した電力レベルの信号となる。
【0034】
また、マトリックス回路群9内のハイブリッド回路1では、外部回路から入力される2つの信号に対して既知の電力分割/合成処理を行い、その結果をマルチポートアンプ2c,2dに対して出力する。そして、マトリックス回路群10内のハイブリッド回路3では、マルチポートアンプ2c,2dにて増幅後の信号を損失なく合成し、合成後の信号をアンテナ4g,4hから放射してビームを形成する。すなわち、マトリックス回路群9内のハイブリッド回路1に入力される2つの信号は、4つの増幅器の出力を合成した電力レベルの信号となる。したがって、上記マトリックス回路7に入力される信号よりも、たとえば、3dBだけ電力レベルが低下した信号となって、アンテナ4g,4hから送信されることとなる。
【0035】
また、外部回路からマルチポートアンプ2に直接入力される2つの信号は、マルチポートアンプ2a,2b内で増幅され、アンテナ4e,4fから放射される。すなわち、外部回路からマルチポートアンプ2a,2bに直接入力される2つの信号は、2つの増幅器の出力を合成した信号となる。したがって、上記マトリックス回路7に入力される信号よりも、たとえば、6dBだけ電力レベルが低下した信号となって、アンテナ4e,4fから送信されることとなる。
【0036】
以上のように、本実施の形態においては、複数のマルチポートアンプの前段および後段に、単一または複数のハイブリッド回路およびマトリックス回路を備えたマトリックス回路を配置する構成とした。そして、外部回路から前段のマトリックス回路に入力される信号を、後段の同一機能を有するマトリックス回路経由で対応するアンテナから送信し、また、外部回路から前段のハイブリッド回路に入力される信号を、後段のハイブリッド回路経由で対応するアンテナから送信し、さらに、外部回路からマルチポートアンプに直接入力される信号を後段のマトリックス回路群を経由せずに対応するアンテナから送信することとした。これにより、1種類の増幅器を備えた給電回路を用いて、複数の異なる電力レベルの信号のマルチビームを形成することができる。
【0037】
また、本実施の形態においては、マトリックス回路群9を構成するハイブリッド回路1の出力信号を異なるマルチポートアンプに入力し、さらにマトリックス回路7の出力信号を異なるマルチポートアンプに入力することとした。これにより、マルチポートアンプ内の増幅器における入力電力レベルの偏りを防ぐことができるので、増幅器の効率的な利用が可能となる。
【0038】
実施の形態5.
図5は、本発明にかかるマルチビーム形成アンテナ用給電回路の実施の形態5の構成を示す図であり、ハイブリッド回路1(図示の1a,1bに相当)を含むマトリックス回路群9と、マルチポートアンプ2(図示の2a,2b,2c,2dに相当)と、ハイブリッド回路3(図示の3a,3bに相当)を含むマトリックス回路群10と、アンテナ4(図示の4a,4b,4c,4d,4e,4f,4g,4hに相当)と、外部回路からの信号をマトリックス回路群9内のハイブリッド回路1a,1bに分配する分配回路11a,11bから構成される。なお、本実施の形態では、説明の便宜上、8ポートのマルチビーム形成アンテナ用給電回路を想定するが、この限りではない。また、本実施の形態では、各分配回路が信号を2つのハイブリッド回路に分配する構成としたが、これに限らず、たとえば、分配回路による分配数は任意であり、分配した信号を、直接マルチポートアンプに入力することとしてもよいし、マトリックス回路に入力することとしてもよい。また、マルチポートアンプ2の構成については、先に説明した実施の形態1の図1(b)と同様である。
【0039】
ここで、本実施の形態のマルチビーム形成アンテナ用給電回路の処理を、図面を用いて説明する。なお、本実施の形態では、先に説明した実施の形態1〜4と異なる処理についてのみ説明する。
【0040】
本実施の形態では、分配回路11aおよび11bが、それぞれ外部回路から受け取った信号をマトリックス回路群9内のハイブリッド回路1aと1bに分配する。以降の処理は、先に説明した実施の形態1〜4と同様である。
【0041】
以上のように、本実施の形態においては、マトリックス回路群の前段に分配回路を配置する構成とした。これにより、前述した実施の形態1〜4と同様の効果が得られるとともに、さらに、外部回路から受け取った1つ信号から、複数のアンテナで構成するマルチビームを形成することができる。
【0042】
また、図示のように、分配回路の出力信号を異なるマルチポートアンプ2へ入力することによって、マルチポートアンプ内の増幅器における入力電力レベルの偏りを防ぐことができるので、増幅器の効率的な利用が可能となる。
【0043】
実施の形態6.
図6は、本発明にかかるマルチビーム形成アンテナ用給電回路の実施の形態6の構成を示す図であり、マトリックス回路7と、マルチポートアンプ2(図示の2a,2b,2c,2dに相当)と、マトリックス回路8と、アンテナ4(図示の4a,4b,4c,4d,4e,4f,4g,4hに相当)と、外部回路からの複数の信号を合成する合成回路12a,12bから構成される。なお、本実施の形態では、説明の便宜上、8ポートのマルチビーム形成アンテナ用給電回路を想定するが、この限りではない。また、本実施の形態では、各合成回路の出力信号を直接マルチポートアンプ2に入力する構成としたが、これに限らず、たとえば、当該合成信号をハイブリッド回路に入力することとしてもよいし、マトリックス回路に入力することとしてもよい。また、マルチポートアンプ2の構成については、先に説明した実施の形態1の図1(b)と同様である。
【0044】
ここで、本実施の形態のマルチビーム形成アンテナ用給電回路の処理を、図面を用いて説明する。なお、本実施の形態では、先に説明した実施の形態1〜4と異なる処理についてのみ説明する。
【0045】
本実施の形態では、合成回路12aおよび12bが、それぞれ外部回路から受け取った複数の信号を合成し、当該合成信号をそれぞれマルチポートアンプ2b,2dに入力する。以降の処理は、先に説明した実施の形態1〜4と同様である。
【0046】
以上のように、本実施の形態においては、マトリックス回路群の前段に合成回路を配置する構成とした。これにより、前述した実施の形態1〜4と同様の効果が得られるとともに、さらに、同一方向に複数の信号を1つのアンテナから放射することができる。
【0047】
実施の形態7.
前述の実施の形態5および実施の形態6では、分配回路または合成回路のいずれか一方を具備していたが、実施の形態7では、分配回路と合成回路の両方を具備する。
【0048】
図7は、本発明にかかるマルチビーム形成アンテナ用給電回路の実施の形態7の構成を示す図であり、マトリックス回路7と、マルチポートアンプ2(図示の2a,2b,2c,2dに相当)と、マトリックス回路8と、アンテナ4(図示の4a,4b,4c,4d,4e,4f,4g,4hに相当)と、外部回路からの信号を分配する分配回路11(図示の11a,11bに相当)と、複数の信号を合成する合成回路12(図示の12a,12b,12cに相当)から構成される。なお、本実施の形態では、説明の便宜上、8ポートのマルチビーム形成アンテナ用給電回路を想定するが、この限りではない。また、本実施の形態では、各合成回路の出力信号を直接マルチポートアンプ2に入力する構成としたが、これに限らず、たとえば、合成信号はハイブリッド回路に入力することとしてもよいし、マトリックス回路に入力することとしてもよい。また、マルチポートアンプ2の構成については、先に説明した実施の形態1の図1(b)と同様である。
【0049】
ここで、本実施の形態のマルチビーム形成アンテナ用給電回路の処理を、図面を用いて説明する。なお、本実施の形態では、先に説明した実施の形態1〜4と異なる処理についてのみ説明する。
【0050】
本実施の形態では、分配回路11aが、外部回路から受け取った信号を合成回路12aと12bに分配し、さらに、分配回路11bが、外部回路から受け取った信号を合成回路12bと12cに分配する。そして、合成回路12a,12b,12cが、それぞれ受け取った複数の信号を合成し、当該合成信号をそれぞれマルチポートアンプ2b,2c,2dに入力する。以降の処理は、先に説明した実施の形態1〜4と同様である。
【0051】
以上のように、本実施の形態においては、マトリックス回路群の前段に分配回路および合成回路を配置する構成とした。これにより、前述した実施の形態1〜4と同様の効果が得られるとともに、さらに、前述した実施の形態5および6と同様の効果も得ることができる。
【0052】
実施の形態8.
前述の実施の形態5,6,7は、ハイブリッド回路、マトリックス回路またはマトリックス回路群の前段に、分配回路、合成回路、または、分配回路および合成回路、を具備していたが、実施の形態8では、ハイブリッド回路、マトリックス回路またはマトリックス回路群の後段に、合成回路を具備する。
【0053】
図8は、本発明にかかるマルチビーム形成アンテナ用給電回路の実施の形態8の構成を示す図であり、ハイブリッド回路1と、マルチポートアンプ2(図示の2a,2bに相当)と、ハイブリッド回路3と、合成回路13(図示の13a,13bに相当)と、アンテナ4(図示の4a,4bに相当)から構成され、前述した実施の形態1に示す構成のハイブリッド回路3の後段に合成回路13を配置する。なお、マルチポートアンプ2の構成については、先に説明した実施の形態1の図1(b)と同様である。
【0054】
ここで、本実施の形態のマルチビーム形成アンテナ用給電回路の処理を、図面を用いて説明する。なお、本実施の形態では、先に説明した実施の形態1と異なる処理についてのみ説明する。
【0055】
本実施の形態では、合成回路13aが、ハイブリッド回路3の一方の出力信号とマルチポートアンプ2aの一方の出力信号とを合成し、さらに、合成回路13bが、ハイブリッド回路3の他方の出力信号とマルチポートアンプ2bの一方の出力信号とを合成する。
【0056】
以上のように、本実施の形態では、ハイブリッド回路、マトリックス回路またはマトリックス回路群の後段に、合成回路を具備し、合成回路にて電力レベルに差のある2つの信号を合成することとした。これにより、実施の形態1と同様の効果が得られるとともに、さらに、1つのアンテナから2つの電力レベルの信号を放射することができる。
【0057】
なお、本実施の形態においては、電力レベルに差のある2つの信号を合成することとしたが、これに限らず、電力レベルに差のある3つ以上の信号を合成することとしてもよい。また、ここでは、一例として、上記合成回路13を実施の形態1に適用した場合について説明したが、これに限らず、前述した実施の形態2〜7においても同様に適用可能である。
【0058】
実施の形態9.
前述の実施の形態8では、ハイブリッド回路、マトリックス回路またはマトリックス回路群の後段に、合成回路を具備することとしたが、実施の形態9では、上記合成回路に加えて、さらに、分配回路を具備する。
【0059】
図9は、本発明にかかるマルチビーム形成アンテナ用給電回路の実施の形態9の構成を示す図であり、ハイブリッド回路1と、マルチポートアンプ2(図示の2a,2bに相当)と、ハイブリッド回路3と、合成回路13(図示の13a,13bに相当)と、分配回路14(図示の14a,14bに相当)と、アンテナ4(図示の4a,4bに相当)から構成され、たとえば、ハイブリッド回路3の後段に合成回路13を配置し、マルチポートアンプ2の後段に分配回路14を配置する。なお、マルチポートアンプ2の構成については、先に説明した実施の形態1の図1(b)と同様である。
【0060】
ここで、本実施の形態のマルチビーム形成アンテナ用給電回路の処理を、図面を用いて説明する。なお、本実施の形態では、先に説明した実施の形態1と異なる処理についてのみ説明する。
【0061】
本実施の形態では、マルチポートアンプ2aが外部回路から直接入力された信号を増幅し、分配回路14aが当該増幅後の信号を2分配し、さらに、マルチポートアンプ2bが外部回路から直接入力された信号を増幅し、分配回路14bが当該増幅後の信号を2分配する。そして、合成回路13aが、ハイブリッド回路3の一方の出力信号と分配回路14aの一方の出力信号と分配回路14bの一方の出力信号とを合成し、さらに、合成回路13bが、ハイブリッド回路3の他方の出力信号と分配回路14aの他方の出力信号と分配回路14bの他方の出力信号とを合成する。
【0062】
以上のように、本実施の形態では、ハイブリッド回路、マトリックス回路またはマトリックス回路群の後段に、合成回路および分配回路を具備し、分配回路が増幅後の信号を分配し、さらに合成回路が電力レベルに差のある2つ以上の信号を合成することとした。これにより、実施の形態1と同様の効果が得られるとともに、さらに、各アンテナで、複数の電力レベルの信号によるマルチビームを形成することができる。なお、ここでは、一例として、上記合成回路13および分配回路14を実施の形態1に適用した場合について説明したが、これに限らず、前述した実施の形態2〜7においても同様に適用可能である。
【0063】
実施の形態10.
図10は、本発明にかかるマルチビーム形成アンテナ用給電回路の実施の形態10の構成を示す図であり、詳細には、図10(a)が本実施の形態のマルチビーム形成アンテナ用給電回路の構成を表し、図10(b)が本実施の形態の可変電力分配回路の構成を表している。
【0064】
上記本実施の形態のマルチビーム形成アンテナ用給電回路は、マルチポートアンプ2(図示の2a,2bに相当)と、アンテナ4(図示の4a,4b,4c,4dに相当)と、外部回路に接続された可変電力分配回路15(図示の15a,15bに相当)から構成され、上記可変電力分配回路15は、分配回路16と、複数の移相器17(図示の17a,17bに相当)と、既知の電力分割/合成処理を行うハイブリッド回路18と、を備える。
【0065】
ここで、本実施の形態のマルチビーム形成アンテナ用給電回路の処理を、図面を用いて説明する。なお、本実施の形態では、先に説明した実施の形態1〜9と異なる処理についてのみ説明する。
【0066】
外部回路から信号を受け取った可変電力分配回路15では、分配回路16が当該信号を2つの移相器17に分配し、移相器17が分配された信号の位相を適当に変化させ、移相器17に接続されるハイブリッド回路18が、移相後の信号を所望の電力比で出力する。その後、前述したマルチポートアンプ2にて可変電力分配回路15の出力信号が分配/増幅/合成され、アンテナ4より放射されビームが形成される。
【0067】
以上のように、本実施の形態においては、マルチポートアンプの前段に、受信信号の位相を変化させることができる可変電力分配回路を配置し、特定のマルチポートアンプの前段および後段に既知のハイブリッド回路を配置し、外部回路から前段のハイブリッド回路に入力される信号を後段のハイブリッド回路経由で対応するアンテナから送信し、可変電力分配回路からマルチポートアンプに入力される信号を後段のハイブリッド回路を経由せずに対応するアンテナから送信することとした。これにより、アンテナから放射され形成されるビームの放射方向を変化させることができる。なお、分配回路16の代わりにハイブリッド回路を用いた場合であっても、上記と同様の効果を得ることができる。
【0068】
実施の形態11.
前述の実施の形態9では、ハイブリッド回路、マトリックス回路またはマトリックス回路群の後段に、合成回路および分配回路を具備することとしたが、実施の形態11では、上記分配回路に代えて可変電力分配回路を具備する。
【0069】
図11は、本発明にかかるマルチビーム形成アンテナ用給電回路の実施の形態11の構成を示す図であり、ハイブリッド回路1と、マルチポートアンプ2(図示の2a,2bに相当)と、ハイブリッド回路3と、合成回路13(図示の13a,13bに相当)と、可変電力分配回路15(図示の15a,15bに相当)と、アンテナ4(図示の4a,4bに相当)から構成され、たとえば、ハイブリッド回路3の後段に合成回路13を配置し、マルチポートアンプ2の後段に可変電力分配回路15を配置する。なお、マルチポートアンプ2の構成については、先に説明した実施の形態1の図1(b)と同様である。
【0070】
ここで、本実施の形態のマルチビーム形成アンテナ用給電回路の処理を、図面を用いて説明する。なお、本実施の形態では、先に説明した実施の形態1と異なる処理についてのみ説明する。
【0071】
本実施の形態では、マルチポートアンプ2aが外部回路から直接入力された信号を増幅し、可変電力分配回路15aが当該増幅後の信号に対して前述の実施の形態10と同様の処理を施し、さらに、マルチポートアンプ2bが外部回路から直接入力された信号を増幅し、可変電力分配回路15bが当該増幅後の信号に対して前述の実施の形態10と同様の処理を施す。そして、合成回路13aが、ハイブリッド回路3の一方の出力信号と可変電力分配回路15aの一方の出力信号と可変電力分配回路15bの一方の出力信号とを合成し、さらに、合成回路13bが、ハイブリッド回路3の他方の出力信号と可変電力分配回路15aの他方の出力信号と可変電力分配回路15bの他方の出力信号とを合成する。
【0072】
以上のように、本実施の形態では、ハイブリッド回路、マトリックス回路またはマトリックス回路群の後段に、合成回路および可変電力分配回路を具備し、可変電力分配回路が増幅後の信号を分配/移相し、さらに合成回路が電力レベルに差のある2つ以上の信号を合成することとした。これにより、実施の形態1と同様の効果が得られるとともに、各アンテナで、複数の電力レベルの信号によるマルチビームを形成することができ、さらに、アンテナから放射され形成されるビームの放射方向を変化させることができる。なお、ここでは、一例として、上記合成回路13および可変電力分配回路15を実施の形態1に適用した場合について説明したが、これに限らず、前述した実施の形態2〜7においても同様に適用可能である。
【0073】
実施の形態12.
図12は、本発明にかかるマルチビーム形成アンテナ用給電回路の実施の形態12の構成を示す図であり、ハイブリッド回路1と、マルチポートアンプ2(図示の2a,2b,2cに相当)と、ハイブリッド回路3と、アンテナ4(図示の4a,4b,4c,4dに相当)と、外部回路に接続された可変電力分配回路15(図示の15a,15bに相当)から構成される。
【0074】
ここで、本実施の形態のマルチビーム形成アンテナ用給電回路の処理を、図面を用いて説明する。なお、本実施の形態では、先に説明した実施の形態10と異なる処理についてのみ説明する。
【0075】
外部回路から信号を受け取った可変電力分配回路15では、分配回路16が当該信号を2つの移相器17に分配し、移相器17が分配された信号の位相を適当に変化させ、移相器17に接続されるハイブリッド回路18が、移相後の信号を所望の電力比で出力する。その後、前述したマルチポートアンプ2にて可変電力分配回路15の出力信号が分配/増幅/合成され、アンテナ4a,4b,4e,4fより放射されビームが形成される。一方、ハイブリッド回路1に入力される信号は、2つのマルチポートアンプ2bおよび2cにより増幅され、さらに、4つの増幅器の合成電力レベルの信号がアンテナより放射されビームが形成される。
【0076】
以上のように、本実施の形態においては、マルチポートアンプの前段に、受信信号の位相を変化させることができる可変電力分配回路を配置し、特定のマルチポートアンプの前段および後段に既知のハイブリッド回路を配置し、外部回路から前段のハイブリッド回路に入力される信号を後段のハイブリッド回路経由で対応するアンテナから送信し、可変電力分配回路からマルチポートアンプに入力される信号を後段のハイブリッド回路を経由せずに対応するアンテナから送信することとした。これにより、実施の形態1と同様の効果が得られるとともに、さらに、アンテナから放射され形成されるビームの放射方向を変化させることができる。なお、本実施の形態では、一例として、実施の形態1の構成と実施の形態10の構成とを組み合わせた場合について説明したが、これに限らず、たとえば、実施の形態10の構成と実施の形態2〜4の構成とを組み合わせた場合でも同様の効果が得られる。
【0077】
【発明の効果】
以上、説明したとおり、本発明によれば、たとえば、2つのマルチポートアンプの前段に第1のハイブリッド回路を配置し、さらに後段に第2のハイブリッド回路を配置し、外部回路から前段の第1のハイブリッド回路に入力される2つの信号を後段の第2のハイブリッド回路経由で対応するアンテナから送信し、外部回路からマルチポートアンプに直接入力される2つの信号を後段の第2のハイブリッド回路を経由せずに対応するアンテナから送信することとした。これにより、1種類の増幅器を備えた給電回路を用いて、複数の異なる電力レベルの信号のマルチビームを形成することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるマルチビーム形成アンテナ用給電回路の実施の形態1の構成を示す図である。
【図2】本発明にかかるマルチビーム形成アンテナ用給電回路の実施の形態2の構成を示す図である。
【図3】本発明にかかるマルチビーム形成アンテナ用給電回路の実施の形態3の構成を示す図である。
【図4】本発明にかかるマルチビーム形成アンテナ用給電回路の実施の形態4の構成を示す図である。
【図5】本発明にかかるマルチビーム形成アンテナ用給電回路の実施の形態5の構成を示す図である。
【図6】本発明にかかるマルチビーム形成アンテナ用給電回路の実施の形態6の構成を示す図である。
【図7】本発明にかかるマルチビーム形成アンテナ用給電回路の実施の形態7の構成を示す図である。
【図8】本発明にかかるマルチビーム形成アンテナ用給電回路の実施の形態8の構成を示す図である。
【図9】本発明にかかるマルチビーム形成アンテナ用給電回路の実施の形態9の構成を示す図である。
【図10】本発明にかかるマルチビーム形成アンテナ用給電回路の実施の形態10の構成を示す図である。
【図11】本発明にかかるマルチビーム形成アンテナ用給電回路の実施の形態11の構成を示す図である。
【図12】本発明にかかるマルチビーム形成アンテナ用給電回路の実施の形態12の構成を示す図である。
【符号の説明】
1,1a,1b,3,3a,3b,5,5a,5b,6,6a,6b,18 ハイブリッド回路、2,2a,2b,2c,2d マルチポートアンプ、4,4a,4b,4c,4d,4e,4f,4g,4h アンテナ、7,8 マトリックス回路、9,10 マトリックス回路群、11,11a,11b,14,14a,14b,16 分配回路、12,12a,12b,12c,13,13a,13b 合成回路、15,15a,15b 可変電力分配回路、17,17a,17b 移相器。

Claims (12)

  1. 受信信号の電力を既知の処理で増幅可能な複数のマルチポートアンプを備え、増幅後の各信号を対応するアンテナから放射してビームを形成するためのマルチビーム形成アンテナ用給電回路において、
    外部回路から入力される2つの信号に対して既知の電力分割/合成処理を実行し、当該実行結果である2つの出力信号をそれぞれ異なるマルチポートアンプの入力端子に入力する第1のハイブリッド回路と、
    前記マルチポートアンプにより電力が増幅された前記2つの出力信号に対して既知の電力分割/合成処理を実行し、当該実行結果である2つの出力信号を対応するアンテナから放射してビームを形成する第2のハイブリッド回路と、
    を備えることを特徴とするマルチビーム形成アンテナ用給電回路。
  2. 受信信号の電力を既知の処理で増幅可能な複数のマルチポートアンプを備え、増幅後の各信号を対応するアンテナから放射してビームを形成するためのマルチビーム形成アンテナ用給電回路において、
    外部回路から入力される複数の信号に対して所定の電力分割/合成処理を実行し、当該実行結果である複数の出力信号をそれぞれ異なるマルチポートアンプの入力端子に入力する第1のマトリックス回路と、
    前記マルチポートアンプにより電力が増幅された前記複数の出力信号に対して所定の電力分割/合成処理を実行し、当該実行結果である複数の出力信号を対応するアンテナから放射してビームを形成する第2のマトリックス回路と、
    を備えることを特徴とするマルチビーム形成アンテナ用給電回路。
  3. 受信信号の電力を既知の処理で増幅可能な複数のマルチポートアンプを備え、増幅後の各信号を対応するアンテナから放射してビームを形成するためのマルチビーム形成アンテナ用給電回路において、
    外部回路から入力される2つの信号に対して既知の電力分割/合成処理を実行し、当該実行結果である2つの出力信号を、個別に接続されたマルチポートアンプの入力端子に入力する第1のハイブリッド回路と、
    前記マルチポートアンプにより電力が増幅された前記2つの出力信号に対して既知の電力分割/合成処理を実行し、当該実行結果である2つの出力信号を対応するアンテナから放射してビームを形成する第2のハイブリッド回路と、
    の組み合わせ、を1つまたは複数備え、
    さらに、
    外部回路から入力される複数の信号に対して所定の電力分割/合成処理を実行し、当該実行結果である複数の出力信号を、個別に接続されたマルチポートアンプの入力端子に入力する第1のマトリックス回路と、
    前記マルチポートアンプにより電力が増幅された前記複数の出力信号に対して所定の電力分割/合成処理を実行し、当該実行結果である複数の出力信号を対応するアンテナから放射してビームを形成する第2のマトリックス回路と、
    の組み合わせ、を1つまたは複数備えることを特徴とするマルチビーム形成アンテナ用給電回路。
  4. 前記第1のハイブリッド回路が、前記2つの出力信号をそれぞれ異なるマルチポートアンプの入力端子に入力し、さらに前記第1のマトリックス回路が、前記複数の出力信号をそれぞれ異なるマルチポートアンプの入力端子に入力することを特徴とする請求項3に記載のマルチビーム形成アンテナ用給電回路。
  5. 外部回路から入力された信号を、前記第1のハイブリッド回路、前記第1のマトリックス回路または前記マルチポートアンプに分配する電力増幅前分配回路、
    を少なくとも1つ備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のマルチビーム形成アンテナ用給電回路。
  6. 外部回路から入力された信号を合成し、当該合成信号を、前記第1のハイブリッド回路、前記第1のマトリックス回路または前記マルチポートアンプに入力する電力増幅前合成回路、
    を少なくとも1つ備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のマルチビーム形成アンテナ用給電回路。
  7. 入力された信号を合成し、当該合成信号を、前記第1のハイブリッド回路、前記第1のマトリックス回路または前記マルチポートアンプに入力する電力増幅前合成回路と、
    入力された信号を、前記第1のハイブリッド回路、前記第1のマトリックス回路、前記マルチポートアンプまたは前記電力増幅前合成回路に分配する電力増幅前分配回路と、
    をそれぞれ少なくとも1つ備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のマルチビーム形成アンテナ用給電回路。
  8. 前記第2のハイブリッド回路、前記第2のマトリックス回路または前記マルチポートアンプから入力された信号を合成し、当該合成信号を対応するアンテナから放射する電力増幅後合成回路、
    を少なくとも1つ備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載のマルチビーム形成アンテナ用給電回路。
  9. 前記第2のハイブリッド回路、前記第2のマトリックス回路または前記マルチポートアンプから入力された信号を分配する電力増幅後分配回路と、
    前記第2のハイブリッド回路、前記第2のマトリックス回路、前記マルチポートアンプまたは前記電力増幅後分配回路から入力された信号を合成し、当該合成信号を対応するアンテナから放射する電力増幅後合成回路と、
    をそれぞれ少なくとも1つ備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載のマルチビーム形成アンテナ用給電回路。
  10. 前記第2のハイブリッド回路、前記第2のマトリックス回路または前記マルチポートアンプから入力された信号の位相を変化させ、当該移相後の信号を所望の電力比で出力する可変電力分配回路と、
    前記第2のハイブリッド回路、前記第2のマトリックス回路、前記マルチポートアンプまたは前記可変電力分配回路から入力された信号を合成し、当該合成信号を対応するアンテナから放射する電力増幅後合成回路と、
    をそれぞれ少なくとも1つ備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載のマルチビーム形成アンテナ用給電回路。
  11. 受信信号の電力を既知の処理で増幅可能な複数のマルチポートアンプを備え、増幅後の各信号を対応するアンテナから放射してビームを形成するためのマルチビーム形成アンテナ用給電回路において、
    外部回路から入力される信号の位相を変化させ、当該移相後の信号を所望の電力比で前記マルチポートアンプに対して出力する可変電力分配回路、
    を備えることを特徴とするマルチビーム形成アンテナ用給電回路。
  12. さらに、外部回路から入力される信号の位相を変化させ、当該移相後の信号を所望の電力比で前記マルチポートアンプに対して出力する可変電力分配回路、
    を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のマルチビーム形成アンテナ用給電回路。
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