JP2002151936A - フェーズドアレーアンテナ - Google Patents

フェーズドアレーアンテナ

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JP2002151936A
JP2002151936A JP2000343601A JP2000343601A JP2002151936A JP 2002151936 A JP2002151936 A JP 2002151936A JP 2000343601 A JP2000343601 A JP 2000343601A JP 2000343601 A JP2000343601 A JP 2000343601A JP 2002151936 A JP2002151936 A JP 2002151936A
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column
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array antenna
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Akira Akaishi
明 赤石
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、モジュールの数と移相器の数は同一で
あり、移相器等の規模及び消費電力が大きくなり、低消
費電力化、小型軽量化が必要な衛星搭載用などでは実現
が困難になっているという課題があった。 【解決手段】 放射すべきRF信号を2つに分配する2
分配器8と、前記2分配器により分配された信号を、正
方形配列されたアンテナの行の数だけ分配してそれぞれ
に所定の位相量を付加するX列BFN10と、前記2分
配器により分配された信号を、正方形配列されたアンテ
ナの列の数だけ分配してそれぞれに所定の位相量を付加
するY列BFN11と、平面上に正方形配列され、前記
X列ビームフォーミングネットワークからの信号、及び
前記Y列ビームフォーミングネットワークからの信号を
積算してRF信号を電波として放射する複数の送信モジ
ュール1とを備えた。 【効果】 小型、軽量化及び低消費電力化を実現でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、給電回路の簡略
化及び低消費電力化を図ったフェーズドアレーアンテナ
(PAA)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のフェーズドアレーアンテナは、複
数のアンテナ素子を平面状に配列し、各素子の給電位相
を給電回路によって制御し、電気的にビーム走査を行う
アンテナである。
【0003】このため、フェーズドアレーアンテナ用給
電回路は、アンテナ素子毎に位相を制御するための移相
器が必要である。また、マルチビームフェーズドアレー
アンテナでは、移相器の数がアンテナ素子数とビーム数
の積になるため、膨大な数の移相器が必要になり、その
寸法、重量及び消費電力の点がアンテナ構成上の大きな
課題になっている。
【0004】従来のフェーズドアレーアンテナについて
図面を参照しながら説明する。
【0005】図5は、平面上に2次元的に配列した16
素子のアレー配列を示す図である。
【0006】図5において、1(1a〜1p)は送信モ
ジュールを示し、1a〜1pはすべて同一のモジュール
であり、XY平面上に正方形配列されているものとす
る。ここでは、説明を簡単にするために、送信フェーズ
ドアレーアンテナは4行4列(r11〜r44)で合計
16モジュールとし、ビーム数は1ビームの例を示す。
【0007】ここで、ビーム方向をZ軸からの角度をθ
とし、X軸からの角度をφとし、極座標表示すると、ビ
ーム走査方向の単位ベクトルは、以下のようになる。P
(θ、φ)=cosθ*cosφi、cosθ*sin
φj、sinθk
【0008】更に、RFモジュールに接続されたアンテ
ナ素子の中心点の位置ベクトルをrmn(Xm、Yn)
とする。
【0009】以上のような構成のフェーズドアレーアン
テナにおいて、単位ベクトルP方向にビームを向ける場
合は、以下の式1に示すような、位相差を移相器で各ア
ンテナ素子に与えればよい。なお、λは波長、k=2π
/λである。
【0010】 素子位相量:−k*P*rmn=−k*(Xm*cosθ*cosφ+Yn* cosθ*sinφ) ・・・式1
【0011】つぎに、従来のフェーズドアレーアンテナ
の動作について図面を参照しながら説明する。
【0012】図6は、従来のフェーズドアレーアンテナ
を給電するための給電回路を含む送信フェーズドアレー
アンテナの構成を示すブロック図である。さらに、図7
は、従来のフェーズドアレーアンテナの送信モジュール
の構成を示す図である。
【0013】図6において、2は給電点、3は16分配
器である。
【0014】図7において、4は移相器(PS)、5は
電力増幅器(HPA)、6はバンドパスフィルタ(BP
F)、7はアンテナ素子(ANT)である。
【0015】図6において、送信すべき信号は給電点2
から入力され、16分配器3で16分配される。この分
配された信号は、送信モジュール1(1a〜1p)で位
相の制御、増幅及びスプリアス除去が行われ、電波とし
てアンテナ素子から放射される。
【0016】ここで、送信モジュール1は、図7に示す
ように、移相器(PS)4、電力増幅器(HPA)5、
バンドパスフィルタ(BPF)6及びアンテナ素子(A
NT)7で構成される。移相器(PS)4は、上記の式
1で与えられる位相をモジュール毎に与える。電力増幅
器(HPA)5は、入力信号を必要なレベルまで増幅す
る。バンドパスフィルタ(BPF)は、不要なスプリア
スを除去する。アンテナ素子(ANT)7は、RF信号
を電波として放射する。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
フェーズドアレーアンテナの給電回路では、2次元的に
m×n個のアンテナ素子が配列され、モジュールの数と
移相器の数は同一であり、この場合、移相器がm×n個
必要である。数千素子を超えるような大規模なフェーズ
ドアレーアンテナでは移相器とそれを制御する移相器制
御回路の規模及び消費電力が大きくなり、低消費電力化
および小型軽量化が必要な衛星搭載用などのフェーズド
アレーアンテナでは実現が困難になっているという問題
点があった。
【0018】この発明は、前述した問題点を解決するた
めになされたもので、各素子に与える位相差を2つの移
相器の位相の和によって与えることにより、移相器の数
をm+n個にすることができるフェーズドアレーアンテ
ナを得ることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
るフェーズドアレーアンテナは、放射すべきRF信号を
2つに分配する2分配器と、前記2分配器により分配さ
れた信号を、正方形配列されたアンテナの行の数だけ分
配してそれぞれに所定の位相量を付加するX列ビームフ
ォーミングネットワークと、前記2分配器により分配さ
れた信号を、正方形配列されたアンテナの列の数だけ分
配してそれぞれに所定の位相量を付加するY列ビームフ
ォーミングネットワークと、平面上に正方形配列され、
前記X列ビームフォーミングネットワークからの信号、
及び前記Y列ビームフォーミングネットワークからの信
号を積算してRF信号を電波として放射する複数の送信
モジュールとを備えたものである。
【0020】この発明の請求項2に係るフェーズドアレ
ーアンテナは、前記2分配器、前記X列ビームフォーミ
ングネットワーク、及び前記Y列ビームフォーミングネ
ットワークをビーム数だけ備え、各送信モジュールは、
前記複数のX列ビームフォーミングネットワークから列
毎に合成された信号、及び前記複数のY列ビームフォー
ミングネットワークから行毎に合成された信号を積算す
るものである。
【0021】この発明の請求項3に係るフェーズドアレ
ーアンテナは、ベースバンドのデジタル信号を、正方形
配列されたアンテナの行の数だけ分配して各行に対応す
る所定の位相量を付加し、ベースバンドのアナログ信号
を出力するX列デジタルビームフォーミングネットワー
クと、前記ベースバンドのデジタル信号を、正方形配列
されたアンテナの列の数だけ分配して各列に対応する所
定の位相量を付加し、ベースバンドのアナログ信号を出
力するY列デジタルビームフォーミングネットワーク
と、平面上に正方形配列され、前記X列デジタルビーム
フォーミングネットワークからの信号、及び前記Y列デ
ジタルビームフォーミングネットワークからの信号を積
算してRF信号を電波として放射する複数の送信モジュ
ールとを備えたものである。
【0022】この発明の請求項4に係るフェーズドアレ
ーアンテナは、前記X列デジタルビームフォーミングネ
ットワークが、ベースバンドのデジタル信号を必要とさ
れる各行に対応する位相にデジタル演算機能により変換
するX列ウエイト演算部と、前記デジタル信号をベース
バンドのアナログ信号に変換する第1のD/Aコンバー
タと、前記ベースバンドのアナログ信号をRF信号に変
換する第1のアップコンバータとを有し、前記Y列デジ
タルビームフォーミングネットワークは、ベースバンド
のデジタル信号を必要とされる各列に対応する位相にデ
ジタル演算機能により変換するY列ウエイト演算部と、
前記デジタル信号をベースバンドのアナログ信号に変換
する第2のD/Aコンバータと、前記ベースバンドのア
ナログ信号をRF信号に変換する第2のアップコンバー
タとを有するものである。
【0023】この発明の請求項5に係るフェーズドアレ
ーアンテナは、前記送信モジュールが、X列からの信号
とY列からの信号を積算するミキサと、前記積算された
信号を電力増幅する電力増幅器と、前記電力増幅された
信号から不要スプリアスを除去するバンドパスフィルタ
と、前記バンドパスフィルタからのRF信号を電波とし
て放射するアンテナ素子とを有するものである。
【0024】
【発明の実施の形態】実施の形態1.この発明の実施の
形態1に係るフェーズドアレーアンテナについて図面を
参照しながら説明する。図1は、この発明の実施の形態
1に係る送信フェーズドアレーアンテナの構成を示す図
である。なお、各図中、同一符号は同一又は相当部分を
示す。
【0025】この実施の形態1に係る平面フェーズドア
レーアンテナの素子配列と座標は、図5に示す従来のも
のと同様である。図5において、1a〜1pはXY平面
上に正方形配列されたフェーズドアレーアンテナモジュ
ール(送信モジュール)であり、説明を簡単にするため
に4行4列で合計16素子の例を示す。
【0026】図1において、1(1a〜1p:r11〜
r44)は送信モジュール、2は給電点、8は2分配
器、10はX列ビームフォーミングネットワーク(BF
N)、11はY列ビームフォーミングネットワーク(B
FN)、12(12a、12b、12c、12d)はX
列移相器、13(13a、13b、13c、13d)は
Y列移相器である。
【0027】図1において、RFモジュール1a〜1p
は、図5の各モジュールに対応する。送信のための入力
信号は、給電点2から入力して2分配器8で等分配され
て出力信号9a及び9bとして、それぞれX列ビームフ
ォーミングネットワーク(BFN)10及びY列ビーム
フォーミングネットワーク(BFN)11に入力する。
【0028】入力された信号は、それぞれ4分配され、
X列移相器12a〜12d、及びY列移相器13a〜1
3dで必要な位相量が与えられる。
【0029】X列については14a〜14dの信号を出
力し、Y列については15a〜15dの信号を出力す
る。各X列およびY列の信号は、X列とY列の交点のR
Fモジュール1a〜1pにそれぞれ入力される。
【0030】つぎに、この実施の形態1に係るフェーズ
ドアレーアンテナの動作について図面を参照しながら説
明する。
【0031】図2は、この発明の実施の形態1に係るフ
ェーズドアレーアンテナのRF(送信)モジュールの構
成を示す図である。同図において、16はミキサ、5は
電力増幅器(HPA)、6はバンドパスフィルタ(BP
F)、7はアンテナ素子(ANT)である。
【0032】図2において、X列からの信号14と、Y
列からの信号15は、ミキサ16で積算される。積算さ
れた信号は、電力増幅器(HPA)5で電力増幅され、
バンドパスフィルタ(BPF)6で不要スプリアスが除
去されてアンテナ素子(ANT)7より電波として放射
される。
【0033】ここで、ミキサ16において、X列からの
信号14をcos(ωt+δm)、Y列からの信号15
をcos(ωt+δn)すると、積算されたアンテナ素
子位置(Xm、Yn)点の信号は、以下の式2になる。
ここで、δm及びδnは、Xm列及びYn列用移相器1
2、13で与えられる位相量である。
【0034】 アンテナ素子位置(Xm、Yn)点の信号 :cos(ωt+δm)*cos(ωt+δn) =1/2[cos(δm−δn)+cos(2ωt+δm+δn)] ・・・式2
【0035】ここで、直流成分であるcos(δm−δ
n)は、通常増幅されないため無視できる。上記の式2
のδmとδnを、前述した式1と比較すると、 δm=−k*Xm*cosθ*cosφ、 δn=−k*Yn*cosθ*sinφ に対応するため、従来の平面フェーズドアレーアンテナ
と同一の位相関係が成立している。
【0036】また、各アンテナ素子位置(Xm、Yn)
は、X列及びY列の列の位置毎に決定されるため、列毎
に同一である。したがって、m×n個必要なフェーズド
アレーアンテナの位相器の数はm+n個となり、従来の
給電方式に比べ移相器の数は大幅に削減できることが判
る。なお、搬送周波数は、上記の式2から判るように、
入力波の2倍になるが、これを考慮したシステム設計で
あれば問題ない。
【0037】すなわち、この実施の形態1に係るフェー
ズドアレーアンテナは、平面上に正方形配列された送信
フェーズドアレーアンテナであって、まず放射すべきR
F信号を2分配し、分配された信号を更に、正方形配列
されたアンテナの行および列の数だけそれぞれ分配し、
行および列に相当する分配信号経路に移相器12、13
を実装したビームフォーミングネットワーク(BFN)
10、11を経由し、BFNを経由した信号を更に、各
行および各列のアンテナ素子数に相当する数だけ分配し
て行および列の各送信モジュール1a〜1pに入力し、
送信モジュール毎にミキサ16を実装し、各送信モジュ
ールに対し、行および列から入力される2信号をミキサ
16で積算したことを特徴とする。
【0038】2次元のフェーズドアレーアンテナの移相
器の数を、従来のm×n個からm+n個に削減できるた
め、大規模フェーズドアレーアンテナの小型、軽量化お
よび低消費電力化が実現できる。ちなみに、m=10
0、n=100の場合、従来技術では1万個必要である
移相器が本発明を適用すると200個で済む。
【0039】実施の形態2.この発明の実施の形態2に
係るフェーズドアレーアンテナについて図面を参照しな
がら説明する。図3は、この発明の実施の形態2に係る
フェーズドアレーアンテナの構成を示す図である。
【0040】上記の実施の形態1においては、ビームの
数が1ビームの送信アンテナの例を示したが、この実施
の形態2では、複数のビームがある送信マルチビームア
ンテナの場合で、ビーム毎に2分配器、X列ビームフォ
ーミングネットワーク及びY列ビームフォーミングネッ
トワークを用意し、それぞれの出力14a〜14d及び
15a〜15dの各ポートで合成する方式とするもので
ある。
【0041】図3は、この実施の形態2に係る送信マル
チビームフェーズドアレーアンテナの例であり、2ビー
ムの例を示す。
【0042】図3において、送信のための2つの入力信
号は、給電点2a、2bからそれぞれ2分配器8a、8
bと、X列ビームフォーミングネットワーク(BFN
a)10a、X列ビームフォーミングネットワーク(B
FNb)10b、及びY列ビームフォーミングネットワ
ーク(BFNa)11a、Y列ビームフォーミングネッ
トワーク(BFNb)11bを経由し、各X列ビームフ
ォーミングネットワーク、及びY列ビームフォーミング
ネットワークの対応する出力信号同士を2合成したもの
である。
【0043】つぎに、この実施の形態2に係るフェーズ
ドアレーアンテナの動作について図面を参照しながら説
明する。
【0044】図3において、2つの入力信号は、給電点
2a、2bからそれぞれ2分配器8a、8bで等分配さ
れて出力信号9a、9b及び9c、9dとなる。各信号
9a、9bは、それぞれX列ビームフォーミングネット
ワーク(BFNa)10a、Y列ビームフォーミングネ
ットワーク(BFNa)11aに入力され、信号9c、
9dは、それぞれX列ビームフォーミングネットワーク
(BFNb)10b、Y列ビームフォーミングネットワ
ーク(BFNb)11bに入力される。
【0045】入力されたそれぞれの信号は、各ビームフ
ォーミングネットワークの中で分配され、必要な位相量
が与えられる。各X列及びY列ビームフォーミングネッ
トワークの内部は、図1のビームフォーミングネットワ
ークと同様である。
【0046】各X列出力信号は、合成されて信号14a
〜14dとなり、各Y列についても、合成されて信号1
5a〜15dとなる。各X列及びY列の信号は、X列と
Y列の交点のRFモジュール1a〜1pにそれぞれ入力
され、モジュール1a〜1pで積算、増幅およびスプリ
アス除去されて電波として放射されることは上記の実施
の形態1と同様である。
【0047】すなわち、この実施の形態2に係るフェー
ズドアレーアンテナは、上記実施の形態1のフェーズド
アレーアンテナにおいて、マルチビームの数に相当する
複数個の入力信号をそれぞれ2分配し、分配された信号
に対し、ビーム数だけ具備した行および列用のBFNを
経由し、BFNを経由した信号を各行および各列毎に一
旦合成し、合成された信号を更に、各行および各列のア
ンテナ素子数に相当する数だけ分配して、上記実施の形
態1と同様の各送信モジュールに信号を入力したことを
特徴とする。
【0048】マルチビームアンテナの場合、ビーム数分
のBFNを準備することで容易にマルチビーム化が可能
である。
【0049】実施の形態3.この発明の実施の形態3に
係るフェーズドアレーアンテナについて図面を参照しな
がら説明する。図4は、この発明の実施の形態3に係る
フェーズドアレーアンテナの構成を示す図である。
【0050】上記実施の形態1におけるビームフォーミ
ングネットワーク(BFN)の構成は、搬送波の位相を
直接制御するアナログ方式の移相器を用いた場合である
が、この実施の形態3では、ベースバンドの信号波の位
相をデジタル的に制御する、デジタルビームフォーミン
グネットワーク(DBFN)を用いたものである。
【0051】図4は、この実施の形態3に係るフェーズ
ドアレーアンテナでは、デジタルビームフォーミングネ
ットワーク(DBFN)を用い、17はデータなどのデ
ジタルベースバンド入力信号、18はX列ウエイト演算
部、19はY列ウエイト演算部、20(20a、20
b、20c、20d)、21(21a、21b、21
c、21d)はそれぞれX列、Y列のデジタル/アナロ
グ(D/A)コンバータ、22(22a、22b、22
c、22d)、23(23a、23b、23c、23
d)はそれぞれX列、Y列のアップコンバータである。
【0052】つぎに、この実施の形態3に係るフェーズ
ドアレーアンテナの動作について図面を参照しながら説
明する。
【0053】デジタルベースバンドの信号波17は、X
列ウエイト演算部18、及びY列ウエイト演算部19に
並列に入力される。各ウエイト演算部18、19では、
デジタル信号を必要とされる各列に対応する位相にデジ
タル演算機能により変換する。
【0054】変換された各デジタル信号は、D/Aコン
バータ20a〜20d、及び21a〜21dでベースバ
ンドのアナログ信号に変換される。変換されたベースバ
ンドのアナログ信号は、各列のアップコンバータ22a
〜22d、及び23a〜23dでRF信号に変換され
る。変換されたRF信号は、図1のRF信号14a〜1
4d、及び15a〜15dと同じになる。この結果、ア
ンテナから放射される信号は、アナログ移相器を用い
た、実施の形態1と同じになり、同様の動作が実現でき
る。
【0055】すなわち、この実施の形態3に係るフェー
ズドアレーアンテナは、上記実施の形態1のフェーズド
アレーアンテナにおいて、X列及びY列のBFNをデジ
タルビームフォーミングネットワークで構成したことを
特徴とする。
【0056】BFNがデジタルBFN方式の場合、消費
電力の大きいD/Aコンバータの数が大幅に削減できる
ため、低消費電力化の効果が大きい。
【0057】
【発明の効果】この発明の請求項1に係るフェーズドア
レーアンテナは、以上説明したとおり、放射すべきRF
信号を2つに分配する2分配器と、前記2分配器により
分配された信号を、正方形配列されたアンテナの行の数
だけ分配してそれぞれに所定の位相量を付加するX列ビ
ームフォーミングネットワークと、前記2分配器により
分配された信号を、正方形配列されたアンテナの列の数
だけ分配してそれぞれに所定の位相量を付加するY列ビ
ームフォーミングネットワークと、平面上に正方形配列
され、前記X列ビームフォーミングネットワークからの
信号、及び前記Y列ビームフォーミングネットワークか
らの信号を積算してRF信号を電波として放射する複数
の送信モジュールとを備えたので、小型、軽量化及び低
消費電力化を実現できるという効果を奏する。
【0058】この発明の請求項2に係るフェーズドアレ
ーアンテナは、以上説明したとおり、前記2分配器、前
記X列ビームフォーミングネットワーク、及び前記Y列
ビームフォーミングネットワークをビーム数だけ備え、
各送信モジュールは、前記複数のX列ビームフォーミン
グネットワークから列毎に合成された信号、及び前記複
数のY列ビームフォーミングネットワークから行毎に合
成された信号を積算するので、容易にマルチビーム化が
可能であるという効果を奏する。
【0059】この発明の請求項3に係るフェーズドアレ
ーアンテナは、以上説明したとおり、ベースバンドのデ
ジタル信号を、正方形配列されたアンテナの行の数だけ
分配して各行に対応する所定の位相量を付加し、ベース
バンドのアナログ信号を出力するX列デジタルビームフ
ォーミングネットワークと、前記ベースバンドのデジタ
ル信号を、正方形配列されたアンテナの列の数だけ分配
して各列に対応する所定の位相量を付加し、ベースバン
ドのアナログ信号を出力するY列デジタルビームフォー
ミングネットワークと、平面上に正方形配列され、前記
X列デジタルビームフォーミングネットワークからの信
号、及び前記Y列デジタルビームフォーミングネットワ
ークからの信号を積算してRF信号を電波として放射す
る複数の送信モジュールとを備えたので、低消費電力化
を実現できるという効果を奏する。
【0060】この発明の請求項4に係るフェーズドアレ
ーアンテナは、以上説明したとおり、前記X列デジタル
ビームフォーミングネットワークが、ベースバンドのデ
ジタル信号を必要とされる各行に対応する位相にデジタ
ル演算機能により変換するX列ウエイト演算部と、前記
デジタル信号をベースバンドのアナログ信号に変換する
第1のD/Aコンバータと、前記ベースバンドのアナロ
グ信号をRF信号に変換する第1のアップコンバータと
を有し、前記Y列デジタルビームフォーミングネットワ
ークは、ベースバンドのデジタル信号を必要とされる各
列に対応する位相にデジタル演算機能により変換するY
列ウエイト演算部と、前記デジタル信号をベースバンド
のアナログ信号に変換する第2のD/Aコンバータと、
前記ベースバンドのアナログ信号をRF信号に変換する
第2のアップコンバータとを有するので、低消費電力化
を実現できるという効果を奏する。
【0061】この発明の請求項5に係るフェーズドアレ
ーアンテナは、以上説明したとおり、前記送信モジュー
ルが、X列からの信号とY列からの信号を積算するミキ
サと、前記積算された信号を電力増幅する電力増幅器
と、前記電力増幅された信号から不要スプリアスを除去
するバンドパスフィルタと、前記バンドパスフィルタか
らのRF信号を電波として放射するアンテナ素子とを有
するので、、小型、軽量化及び低消費電力化を実現でき
るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係るフェーズドア
レーアンテナの構成を示す図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係るフェーズドア
レーアンテナの送信モジュールの構成を示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態2に係るフェーズドア
レーアンテナの構成を示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態3に係るフェーズドア
レーアンテナの構成を示す図である。
【図5】 この発明及び従来のフェーズドアレーアンテ
ナの座標系を示す図である。
【図6】 従来のフェーズドアレーアンテナの構成を示
す図である。
【図7】 従来のフェーズドアレーアンテナの送信モジ
ュールの構成を示す図である。
【符号の説明】
1 送信モジュール、5 電力増幅器、6 バンドパス
フィルタ、7 アンテナ素子、8 2分配器、10 X
列ビームフォーミングネットワーク、11 Y列ビーム
フォーミングネットワーク、12 X列移相器、13
Y列移相器、16 ミキサ、18 X列ウエイト演算
部、19 Y列ウエイト演算部、20 X列D/Aコン
バータ、21 Y列D/Aコンバータ、22 X列アッ
プコンバータ、23 Y列アップコンバータ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射すべきRF信号を2つに分配する2
    分配器と、 前記2分配器により分配された信号を、正方形配列され
    たアンテナの行の数だけ分配してそれぞれに所定の位相
    量を付加するX列ビームフォーミングネットワークと、 前記2分配器により分配された信号を、正方形配列され
    たアンテナの列の数だけ分配してそれぞれに所定の位相
    量を付加するY列ビームフォーミングネットワークと、 平面上に正方形配列され、前記X列ビームフォーミング
    ネットワークからの信号、及び前記Y列ビームフォーミ
    ングネットワークからの信号を積算してRF信号を電波
    として放射する複数の送信モジュールとを備えたことを
    特徴とするフェーズドアレーアンテナ。
  2. 【請求項2】 前記2分配器、前記X列ビームフォーミ
    ングネットワーク、及び前記Y列ビームフォーミングネ
    ットワークをビーム数だけ備え、 各送信モジュールは、前記複数のX列ビームフォーミン
    グネットワークから列毎に合成された信号、及び前記複
    数のY列ビームフォーミングネットワークから行毎に合
    成された信号を積算することを特徴とする請求項1記載
    のフェーズドアレーアンテナ。
  3. 【請求項3】 ベースバンドのデジタル信号を、正方形
    配列されたアンテナの行の数だけ分配して各行に対応す
    る所定の位相量を付加し、ベースバンドのアナログ信号
    を出力するX列デジタルビームフォーミングネットワー
    クと、 前記ベースバンドのデジタル信号を、正方形配列された
    アンテナの列の数だけ分配して各列に対応する所定の位
    相量を付加し、ベースバンドのアナログ信号を出力する
    Y列デジタルビームフォーミングネットワークと、 平面上に正方形配列され、前記X列デジタルビームフォ
    ーミングネットワークからの信号、及び前記Y列デジタ
    ルビームフォーミングネットワークからの信号を積算し
    てRF信号を電波として放射する複数の送信モジュール
    とを備えたことを特徴とするフェーズドアレーアンテ
    ナ。
  4. 【請求項4】 前記X列デジタルビームフォーミングネ
    ットワークは、 ベースバンドのデジタル信号を必要とされる各行に対応
    する位相にデジタル演算機能により変換するX列ウエイ
    ト演算部と、 前記デジタル信号をベースバンドのアナログ信号に変換
    する第1のD/Aコンバータと、 前記ベースバンドのアナログ信号をRF信号に変換する
    第1のアップコンバータとを有し、 前記Y列デジタルビームフォーミングネットワークは、 ベースバンドのデジタル信号を必要とされる各列に対応
    する位相にデジタル演算機能により変換するY列ウエイ
    ト演算部と、 前記デジタル信号をベースバンドのアナログ信号に変換
    する第2のD/Aコンバータと、 前記ベースバンドのアナログ信号をRF信号に変換する
    第2のアップコンバータとを有することを特徴とする請
    求項3記載のフェーズドアレーアンテナ。
  5. 【請求項5】 前記送信モジュールは、 X列からの信号とY列からの信号を積算するミキサと、 前記積算された信号を電力増幅する電力増幅器と、 前記電力増幅された信号から不要スプリアスを除去する
    バンドパスフィルタと、 前記バンドパスフィルタからのRF信号を電波として放
    射するアンテナ素子とを有することを特徴とする請求項
    1から請求項4までのいずれかに記載のフェーズドアレ
    ーアンテナ。
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