JP2004120054A - フレーム送信回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】フレーム送信後もCPUがデータを読むことができ、回路規模を減少したフレーム送信回路を提供することにある。
【解決手段】CPUなどのデバイスでデータが書き込まれ、そのデータをフレームとして先頭ビット2sから順にシリアル送信するシフトレジスタを有するフレーム送信回路1において、シフトレジスタの先頭ビットのFF2sの出力を末尾ビットのFF2eの入力に接続してループLを形成したものである。
【選択図】 図1
【解決手段】CPUなどのデバイスでデータが書き込まれ、そのデータをフレームとして先頭ビット2sから順にシリアル送信するシフトレジスタを有するフレーム送信回路1において、シフトレジスタの先頭ビットのFF2sの出力を末尾ビットのFF2eの入力に接続してループLを形成したものである。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信機器内に備えられ、CPUなどのデバイスによって書き込まれたデータを、フレームとしてシリアル送信するフレーム送信回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
フレーム送信回路は、通信機器内のLSIの一つであるFPGA(FieldProgrammable Gate Array)に備えられている。このフレーム送信回路は、CPUなどのデバイスでデータが書き込まれ、そのデータをフレームとしてシリアル送信するものである。
【0003】
従来のフレーム送信回路としては、セレクタを有するものと、シフトレジスタを有するものとの二つのタイプがある。いずれのタイプにおいても、正しいデータを送信したか否かを確認する必要があるので、フレーム送信後もCPUからデータが読めるように構成することが前提となる。
【0004】
セレクタを有する図4に示されるフレーム送信回路41は、96ビットの固定長フレームをシリアル送信するものであり、CPUでデータが書き込まれる96個のフリップフロップ(FF)からなる96ビットのレジスタrと、レジスタrの各FFと96本の配線パターン42で接続され、各FFのデータを所定の順序でシリアル送信するセレクタ43と、セレクタ43に接続され、セレクタ43にカウンタ値を出力するカウンタ44とからなっている。
【0005】
フレーム送信回路41では、カウンタ44に入力されるクロック信号の立ち上がりでカウンタ44を1カウントアップさせ、セレクタ43がカウンタ44からのカウンタ値を読み、そのカウンタ値に応じて、レジスタrのデータを0ビット目のFFから1ビットずつ順々に切り替えて出力し、レジスタrのデータをフレームとして125MHzでシリアル送信しようとしている。
【0006】
しかし、フレーム送信回路41では、セレクタ43が1ビットずつ切り替えを行うので、フレーム送信速度が著しく遅くなる可能性がある。また、両端にある0ビット目や95ビット目のFFとセレクタ43間の配線パターン長は、中央部分の30ビット目や47ビット目、60ビット目のFFとセレクタ43間の配線パターン長よりも長いので、遅延時間が大きくなってしまう。したがって、実際にはフレームを125MHzで送信できない可能性がある。
【0007】
そこで、フレームを高速でシリアル送信するために、シフトレジスタを有する図5に示されるようなフレーム送信回路51が使用されている。フレーム送信回路51は、96ビットの固定長フレームをシリアル送信するものであり、CPUで書き込まれたデータをフレームとして先頭ビット(0ビット)から順にシリアル送信する6個の送信シフトレジスタA〜Fと、各レジスタA〜Fのデータ内容がフレーム送信前に保存される6個の別のシフトレジスタa〜fとからなっている。各レジスタA〜F,a〜fは、16個のFFで構成されている。
【0008】
一般にCPUの書き込み速度(例えば40MHz)とフレームの送信速度(例えば125MHz)が異なるので、フレーム送信回路51では、フレーム送信前に、各レジスタA〜FがCPUで書き込まれた16ビットのデータをコピーし、そのコピーした16ビットのデータを各レジスタa〜fに保存させている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題 】
しかしながら、フレーム送信回路51では、送信用のレジスタA〜Fと同じ数の保存用のレジスタa〜fが必要となるので、回路規模が増大してしまうという問題がある。すなわち、二倍のロジックエレメント(LE:Logic Element)を用意しなければならない(ゲート数を二倍必要とする)。
【0010】
また、フレーム送信と同時にフレーム検査シーケンス(FCS:Frame Check Sequence)による巡回冗長検査(CRC:Cyclic Redundancy Check)計算を行い、図6に示されるように固定長フレーム62の末尾にその計算結果である固定長のFCS63を付加してフレーム(固定長)61を送信する場合には、フレーム送信前に、FCS63のデータを別の送信レジスタに保存しておかない限り、FCS63のデータが失われてしまうという問題がある。
【0011】
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、フレーム送信後もCPUがデータを読むことができ、回路規模を減少したフレーム送信回路を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために創案されたものであり、請求項1の発明は、CPUなどのデバイスでデータが書き込まれ、そのデータをフレームとして先頭ビットから順にシリアル送信するシフトレジスタを有するフレーム送信回路において、上記シフトレジスタの先頭ビットの出力を末尾ビットの入力に接続してループを形成したフレーム送信回路である。
【0013】
請求項2の発明は、CPUの書き込み速度よりもフレームの送信速度が速い請求項1記載のフレーム送信回路である。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適実施の形態を添付図面にしたがって説明する。
【0015】
まず、図3で本発明の好適な適用例である通信機器を説明する。
【0016】
図3は、本発明に係るフレーム送信回路を備えたメディアコンバータの内部構造を示す概略図である。
【0017】
メディアコンバータは、物理メディアの異なる伝送路間で信号を相互変換する通信機器であり、例えば、近距離用ギガイーサネットと長距離用ギガイーサネットとの間で、近距離用光信号対長距離用光信号の変換、符号形式の変換などを行う。
【0018】
図3に示すように、メディアコンバータは、例えば、通信事業者の局舎に設置されるセンタ側メディアコンバータ31として使用されている。メディアコンバータ31は、ネットワークにおいて、例えば、上流側がインターネットなどの広域通信網に接続され、下流側が光ファイバを介して端末側メディアコンバータに接続される。
【0019】
なお、図3では、メディアコンバータ31で下流側の端末側メディアコンバータに送信する例で説明するが、上流側の広域通信網に送信する場合も同様である。一方、メディアコンバータ31で端末側メディアコンバータや広域通信網から受信する場合は、図中の矢印を反対にして考えればよい。
【0020】
メディアコンバータ31は、CPU32と、MAC層に適合したフレーム(MACフレーム)にするためのMAC層デバイス(MAC)33と、CPU32やMAC33などのデバイスにアクセスされてフレームを生成するFPGA(LSI)34と、FPGA34からのフレームを物理層に適合したフレームにするための物理層デバイス(PHY)35と、PHY35からのフレームを電気信号から光信号に変換して送信する光トランシーバ36とを備えている。
【0021】
CPU32とFPGA34とは、例えば、データバス幅が16ビットのデータバス37で接続されている。CPU32の書き込み速度は、例えば、40MHzである。FPGA34のフレーム送信速度は、例えば、125MHzである。
【0022】
メディアコンバータ31では、MACフレームを送信する場合は、FPGA34にCPU32とMAC33の双方がアクセスする。
【0023】
それ以外の場合、例えば、社団法人電信電話技術委員会(TTC)が制定する「TS−1000光加入者線インタフェース 100Mbit/一心WDM方式、第1版、2002年5月23日制定」におけるこの方式独自の保守フレームを送信する場合は、FPGA34にCPU32のみがアクセスする。
【0024】
保守フレームは、センタ側メディアコンバータと端末側メディアコンバータ間で、保守信号の送受信に使用される96ビット固定長のフレームである。通信事業者としては、端末側メディアコンバータの状態をセンタ側から把握したいという要求があるので、センタ側メディアコンバータ31から保守フレームを送信することがある。
【0025】
さて、図1は、本発明の好適実施の形態であるフレーム送信回路を示すブロック図である。
【0026】
図1に示すように、本発明に係るフレーム送信回路1は、例えば、図3で説明したメディアコンバータ31のFPGA34内に備えられ、CPUなどのデバイスでデータが書き込まれるフリップフロップ(FF)2を複数個直列接続し、各FF2に書き込まれたデータを1ビットずつ下流側の隣接するFF2にシフトさせ、そのデータをフレームとしてCPUの書き込み速度よりも高速で先頭ビットから順にシリアル送信する直列入力直列出力型のシフトレジスタを有し、そのシフトレジスタの先頭ビットとなる最下流のFF2sの出力を、末尾ビットとなる最上流のFF2eの入力に接続してループL(図1中の太線)を形成したものである。
【0027】
フレーム送信回路1では、CPUなどのデバイスによってFF2sから順にFF2eまでデータが書き込まれる。各FF2には図示しないクロック信号が入力されるので、そのクロック信号に同期して各FF2に書き込まれたデータが1ビットずつ下流側の隣接するFF2にシフトする。その結果、最下流のFF2sの出力端子より、FF2sからFF2eまで書き込まれたデータが先頭ビットから順にフレームとして高速でシリアル送信される。
【0028】
このとき、フレーム送信回路1は、ループLが形成されていることから、フレームの最終ビットを送信した後も、再び元の送信前のデータがFF2eに入力されるので、フレーム送信前の最初の状態に戻ることになる。したがって、フレーム送信後もデータを失うことがなく、CPUはそのデータを読むことが可能となる。
【0029】
従来技術で説明したように、フレーム送信回路は、正しいデータを送信したか否かを確認する必要があるので、フレーム送信後もCPUからデータが読めるように構成することが前提となるが、本発明に係るフレーム送信回路1によれば、ループLを形成する簡単な構成でこの前提をクリアすることができる。
【0030】
これにより、CPUの書き込み速度がフレームの送信速度よりも速い場合にも、フレーム送信前にデータをコピーして別のレジスタに保存しておく必要がないので、回路規模を減少でき、LE数を節約できる。
【0031】
次に、フレーム送信回路のより詳細な一例を説明する。
【0032】
図2は、固定長フレームを送信するフレーム送信回路の概略図である。
【0033】
図2に示すように、フレーム送信回路21は、データバス幅が16ビットかつ書き込み速度が40MHzのCPUに接続され、96ビットの固定長フレーム(例えば、上述した保守フレーム)を125MHzでシリアル送信するものであり、CPUで書き込まれたデータをフレームとして先頭ビット(0ビット)から順にシリアル送信する直列接続された6個の16ビットの送信シフトレジスタA〜Fを有し、先頭ビット(0ビット)となるレジスタAの出力を、末尾ビット(95ビット)となるレジスタFの入力に接続してループL2を形成したものである。各レジスタA〜Fは、16個のFF2で構成されている。
【0034】
より詳細に言えば、レジスタBの16ビット目のFF2の出力は、レジスタAの15ビット目のFF2の入力に接続されている。また、レジスタCの32ビット目のFF2の出力は、レジスタBの31ビット目のFF2の入力に接続されている。他のレジスタについても同様であり、このようにして6個のレジスタA〜Fが直列接続され、フレーム送信回路21では、一つの大きな96ビットの送信シフトレジスタが構成されている。
【0035】
フレーム送信回路21では、CPUは一度に16ビットのデータしか書き込めないので、レジスタAからレジスタFまで順番に合計6回アクセスし、各レジスタA〜Fにデータを書き込む。フレーム送信回路1と同様に、各レジスタA〜Fに書き込まれたデータを1ビットずつシフトさせることで、そのデータを固定長フレームとして125MHzでシリアル送信する。
【0036】
このとき、フレーム送信回路21は、ループL2が形成されていることから、固定長フレームの全ビット(96ビット)を送信した後も、再び元の送信前のデータがレジスタFに入力されるので、固定長フレーム送信前の最初の状態に戻ることになる。したがって、固定長フレーム送信後もデータを失うことがなく、CPUは固定長フレームのデータを読むことが可能となる。
【0037】
これにより、CPUの書き込み速度がフレームの送信速度よりも速い場合にも、図5で説明したフレーム送信回路51のようにフレーム送信前にデータをコピーして別のレジスタa〜fに保存しておく必要がないので、回路規模を半分に減少でき、LE数を半分に節約できる。
【0038】
また、図6で説明したように、フレーム送信と同時にFCSによるCRC計算を行い、固定長フレーム(例えば90ビット)62の末尾にその計算結果であるFCS(例えば6ビット)63を付加してフレーム61を送信する場合も、フレーム送信回路21ではループLが形成されているので、フレームを送信した後、FCS63のデータが送信シフトレジスタの終わり(例えば、レジスタFの90ビットから95ビットまで)に残ることになり、CPUはFCS63のデータを読むことが可能となる。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したことから明らかなように、本発明によれば、次のような優れた効果を発揮する。
【0040】
(1)フレームの最終ビットを送信した後も、CPUはデータを読むことが可能となる。
【0041】
(2)回路規模を減少でき、使用するLE数を節約できる。
【0042】
(3)CRC計算結果をフレーム末尾に付加する場合も、フレームを送信した後、CRCの結果が送信シフトレジスタの終わりに残ることになり、CPUはCRCの結果を読むことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適実施の形態を示すブロック図である。
【図2】フレーム送信回路の一例を示す概略図である。
【図3】本発明に係るフレーム送信回路を備えたメディアコンバータの内部構造を示す概略図である。
【図4】従来のフレーム送信回路の一例を示す概略図である。
【図5】従来のフレーム送信回路の一例を示す概略図である。
【図6】フレームの一例を示す概略図である。
【符号の説明】
1 フレーム送信回路
2 FF(フリップフロップ)
2s 先頭ビットのFF
2e 末尾ビットのFF
L ループ
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信機器内に備えられ、CPUなどのデバイスによって書き込まれたデータを、フレームとしてシリアル送信するフレーム送信回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
フレーム送信回路は、通信機器内のLSIの一つであるFPGA(FieldProgrammable Gate Array)に備えられている。このフレーム送信回路は、CPUなどのデバイスでデータが書き込まれ、そのデータをフレームとしてシリアル送信するものである。
【0003】
従来のフレーム送信回路としては、セレクタを有するものと、シフトレジスタを有するものとの二つのタイプがある。いずれのタイプにおいても、正しいデータを送信したか否かを確認する必要があるので、フレーム送信後もCPUからデータが読めるように構成することが前提となる。
【0004】
セレクタを有する図4に示されるフレーム送信回路41は、96ビットの固定長フレームをシリアル送信するものであり、CPUでデータが書き込まれる96個のフリップフロップ(FF)からなる96ビットのレジスタrと、レジスタrの各FFと96本の配線パターン42で接続され、各FFのデータを所定の順序でシリアル送信するセレクタ43と、セレクタ43に接続され、セレクタ43にカウンタ値を出力するカウンタ44とからなっている。
【0005】
フレーム送信回路41では、カウンタ44に入力されるクロック信号の立ち上がりでカウンタ44を1カウントアップさせ、セレクタ43がカウンタ44からのカウンタ値を読み、そのカウンタ値に応じて、レジスタrのデータを0ビット目のFFから1ビットずつ順々に切り替えて出力し、レジスタrのデータをフレームとして125MHzでシリアル送信しようとしている。
【0006】
しかし、フレーム送信回路41では、セレクタ43が1ビットずつ切り替えを行うので、フレーム送信速度が著しく遅くなる可能性がある。また、両端にある0ビット目や95ビット目のFFとセレクタ43間の配線パターン長は、中央部分の30ビット目や47ビット目、60ビット目のFFとセレクタ43間の配線パターン長よりも長いので、遅延時間が大きくなってしまう。したがって、実際にはフレームを125MHzで送信できない可能性がある。
【0007】
そこで、フレームを高速でシリアル送信するために、シフトレジスタを有する図5に示されるようなフレーム送信回路51が使用されている。フレーム送信回路51は、96ビットの固定長フレームをシリアル送信するものであり、CPUで書き込まれたデータをフレームとして先頭ビット(0ビット)から順にシリアル送信する6個の送信シフトレジスタA〜Fと、各レジスタA〜Fのデータ内容がフレーム送信前に保存される6個の別のシフトレジスタa〜fとからなっている。各レジスタA〜F,a〜fは、16個のFFで構成されている。
【0008】
一般にCPUの書き込み速度(例えば40MHz)とフレームの送信速度(例えば125MHz)が異なるので、フレーム送信回路51では、フレーム送信前に、各レジスタA〜FがCPUで書き込まれた16ビットのデータをコピーし、そのコピーした16ビットのデータを各レジスタa〜fに保存させている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題 】
しかしながら、フレーム送信回路51では、送信用のレジスタA〜Fと同じ数の保存用のレジスタa〜fが必要となるので、回路規模が増大してしまうという問題がある。すなわち、二倍のロジックエレメント(LE:Logic Element)を用意しなければならない(ゲート数を二倍必要とする)。
【0010】
また、フレーム送信と同時にフレーム検査シーケンス(FCS:Frame Check Sequence)による巡回冗長検査(CRC:Cyclic Redundancy Check)計算を行い、図6に示されるように固定長フレーム62の末尾にその計算結果である固定長のFCS63を付加してフレーム(固定長)61を送信する場合には、フレーム送信前に、FCS63のデータを別の送信レジスタに保存しておかない限り、FCS63のデータが失われてしまうという問題がある。
【0011】
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、フレーム送信後もCPUがデータを読むことができ、回路規模を減少したフレーム送信回路を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために創案されたものであり、請求項1の発明は、CPUなどのデバイスでデータが書き込まれ、そのデータをフレームとして先頭ビットから順にシリアル送信するシフトレジスタを有するフレーム送信回路において、上記シフトレジスタの先頭ビットの出力を末尾ビットの入力に接続してループを形成したフレーム送信回路である。
【0013】
請求項2の発明は、CPUの書き込み速度よりもフレームの送信速度が速い請求項1記載のフレーム送信回路である。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適実施の形態を添付図面にしたがって説明する。
【0015】
まず、図3で本発明の好適な適用例である通信機器を説明する。
【0016】
図3は、本発明に係るフレーム送信回路を備えたメディアコンバータの内部構造を示す概略図である。
【0017】
メディアコンバータは、物理メディアの異なる伝送路間で信号を相互変換する通信機器であり、例えば、近距離用ギガイーサネットと長距離用ギガイーサネットとの間で、近距離用光信号対長距離用光信号の変換、符号形式の変換などを行う。
【0018】
図3に示すように、メディアコンバータは、例えば、通信事業者の局舎に設置されるセンタ側メディアコンバータ31として使用されている。メディアコンバータ31は、ネットワークにおいて、例えば、上流側がインターネットなどの広域通信網に接続され、下流側が光ファイバを介して端末側メディアコンバータに接続される。
【0019】
なお、図3では、メディアコンバータ31で下流側の端末側メディアコンバータに送信する例で説明するが、上流側の広域通信網に送信する場合も同様である。一方、メディアコンバータ31で端末側メディアコンバータや広域通信網から受信する場合は、図中の矢印を反対にして考えればよい。
【0020】
メディアコンバータ31は、CPU32と、MAC層に適合したフレーム(MACフレーム)にするためのMAC層デバイス(MAC)33と、CPU32やMAC33などのデバイスにアクセスされてフレームを生成するFPGA(LSI)34と、FPGA34からのフレームを物理層に適合したフレームにするための物理層デバイス(PHY)35と、PHY35からのフレームを電気信号から光信号に変換して送信する光トランシーバ36とを備えている。
【0021】
CPU32とFPGA34とは、例えば、データバス幅が16ビットのデータバス37で接続されている。CPU32の書き込み速度は、例えば、40MHzである。FPGA34のフレーム送信速度は、例えば、125MHzである。
【0022】
メディアコンバータ31では、MACフレームを送信する場合は、FPGA34にCPU32とMAC33の双方がアクセスする。
【0023】
それ以外の場合、例えば、社団法人電信電話技術委員会(TTC)が制定する「TS−1000光加入者線インタフェース 100Mbit/一心WDM方式、第1版、2002年5月23日制定」におけるこの方式独自の保守フレームを送信する場合は、FPGA34にCPU32のみがアクセスする。
【0024】
保守フレームは、センタ側メディアコンバータと端末側メディアコンバータ間で、保守信号の送受信に使用される96ビット固定長のフレームである。通信事業者としては、端末側メディアコンバータの状態をセンタ側から把握したいという要求があるので、センタ側メディアコンバータ31から保守フレームを送信することがある。
【0025】
さて、図1は、本発明の好適実施の形態であるフレーム送信回路を示すブロック図である。
【0026】
図1に示すように、本発明に係るフレーム送信回路1は、例えば、図3で説明したメディアコンバータ31のFPGA34内に備えられ、CPUなどのデバイスでデータが書き込まれるフリップフロップ(FF)2を複数個直列接続し、各FF2に書き込まれたデータを1ビットずつ下流側の隣接するFF2にシフトさせ、そのデータをフレームとしてCPUの書き込み速度よりも高速で先頭ビットから順にシリアル送信する直列入力直列出力型のシフトレジスタを有し、そのシフトレジスタの先頭ビットとなる最下流のFF2sの出力を、末尾ビットとなる最上流のFF2eの入力に接続してループL(図1中の太線)を形成したものである。
【0027】
フレーム送信回路1では、CPUなどのデバイスによってFF2sから順にFF2eまでデータが書き込まれる。各FF2には図示しないクロック信号が入力されるので、そのクロック信号に同期して各FF2に書き込まれたデータが1ビットずつ下流側の隣接するFF2にシフトする。その結果、最下流のFF2sの出力端子より、FF2sからFF2eまで書き込まれたデータが先頭ビットから順にフレームとして高速でシリアル送信される。
【0028】
このとき、フレーム送信回路1は、ループLが形成されていることから、フレームの最終ビットを送信した後も、再び元の送信前のデータがFF2eに入力されるので、フレーム送信前の最初の状態に戻ることになる。したがって、フレーム送信後もデータを失うことがなく、CPUはそのデータを読むことが可能となる。
【0029】
従来技術で説明したように、フレーム送信回路は、正しいデータを送信したか否かを確認する必要があるので、フレーム送信後もCPUからデータが読めるように構成することが前提となるが、本発明に係るフレーム送信回路1によれば、ループLを形成する簡単な構成でこの前提をクリアすることができる。
【0030】
これにより、CPUの書き込み速度がフレームの送信速度よりも速い場合にも、フレーム送信前にデータをコピーして別のレジスタに保存しておく必要がないので、回路規模を減少でき、LE数を節約できる。
【0031】
次に、フレーム送信回路のより詳細な一例を説明する。
【0032】
図2は、固定長フレームを送信するフレーム送信回路の概略図である。
【0033】
図2に示すように、フレーム送信回路21は、データバス幅が16ビットかつ書き込み速度が40MHzのCPUに接続され、96ビットの固定長フレーム(例えば、上述した保守フレーム)を125MHzでシリアル送信するものであり、CPUで書き込まれたデータをフレームとして先頭ビット(0ビット)から順にシリアル送信する直列接続された6個の16ビットの送信シフトレジスタA〜Fを有し、先頭ビット(0ビット)となるレジスタAの出力を、末尾ビット(95ビット)となるレジスタFの入力に接続してループL2を形成したものである。各レジスタA〜Fは、16個のFF2で構成されている。
【0034】
より詳細に言えば、レジスタBの16ビット目のFF2の出力は、レジスタAの15ビット目のFF2の入力に接続されている。また、レジスタCの32ビット目のFF2の出力は、レジスタBの31ビット目のFF2の入力に接続されている。他のレジスタについても同様であり、このようにして6個のレジスタA〜Fが直列接続され、フレーム送信回路21では、一つの大きな96ビットの送信シフトレジスタが構成されている。
【0035】
フレーム送信回路21では、CPUは一度に16ビットのデータしか書き込めないので、レジスタAからレジスタFまで順番に合計6回アクセスし、各レジスタA〜Fにデータを書き込む。フレーム送信回路1と同様に、各レジスタA〜Fに書き込まれたデータを1ビットずつシフトさせることで、そのデータを固定長フレームとして125MHzでシリアル送信する。
【0036】
このとき、フレーム送信回路21は、ループL2が形成されていることから、固定長フレームの全ビット(96ビット)を送信した後も、再び元の送信前のデータがレジスタFに入力されるので、固定長フレーム送信前の最初の状態に戻ることになる。したがって、固定長フレーム送信後もデータを失うことがなく、CPUは固定長フレームのデータを読むことが可能となる。
【0037】
これにより、CPUの書き込み速度がフレームの送信速度よりも速い場合にも、図5で説明したフレーム送信回路51のようにフレーム送信前にデータをコピーして別のレジスタa〜fに保存しておく必要がないので、回路規模を半分に減少でき、LE数を半分に節約できる。
【0038】
また、図6で説明したように、フレーム送信と同時にFCSによるCRC計算を行い、固定長フレーム(例えば90ビット)62の末尾にその計算結果であるFCS(例えば6ビット)63を付加してフレーム61を送信する場合も、フレーム送信回路21ではループLが形成されているので、フレームを送信した後、FCS63のデータが送信シフトレジスタの終わり(例えば、レジスタFの90ビットから95ビットまで)に残ることになり、CPUはFCS63のデータを読むことが可能となる。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したことから明らかなように、本発明によれば、次のような優れた効果を発揮する。
【0040】
(1)フレームの最終ビットを送信した後も、CPUはデータを読むことが可能となる。
【0041】
(2)回路規模を減少でき、使用するLE数を節約できる。
【0042】
(3)CRC計算結果をフレーム末尾に付加する場合も、フレームを送信した後、CRCの結果が送信シフトレジスタの終わりに残ることになり、CPUはCRCの結果を読むことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適実施の形態を示すブロック図である。
【図2】フレーム送信回路の一例を示す概略図である。
【図3】本発明に係るフレーム送信回路を備えたメディアコンバータの内部構造を示す概略図である。
【図4】従来のフレーム送信回路の一例を示す概略図である。
【図5】従来のフレーム送信回路の一例を示す概略図である。
【図6】フレームの一例を示す概略図である。
【符号の説明】
1 フレーム送信回路
2 FF(フリップフロップ)
2s 先頭ビットのFF
2e 末尾ビットのFF
L ループ
Claims (2)
- CPUなどのデバイスでデータが書き込まれ、そのデータをフレームとして先頭ビットから順にシリアル送信するシフトレジスタを有するフレーム送信回路において、上記シフトレジスタの先頭ビットの出力を末尾ビットの入力に接続してループを形成したことを特徴とするフレーム送信回路。
- CPUの書き込み速度よりもフレームの送信速度が速い請求項1記載のフレーム送信回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002277091A JP2004120054A (ja) | 2002-09-24 | 2002-09-24 | フレーム送信回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002277091A JP2004120054A (ja) | 2002-09-24 | 2002-09-24 | フレーム送信回路 |
Publications (1)
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---|---|
JP2004120054A true JP2004120054A (ja) | 2004-04-15 |
Family
ID=32272786
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002277091A Pending JP2004120054A (ja) | 2002-09-24 | 2002-09-24 | フレーム送信回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004120054A (ja) |
-
2002
- 2002-09-24 JP JP2002277091A patent/JP2004120054A/ja active Pending
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