JP2004119649A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】単結晶高誘電体絶縁膜をゲート絶縁膜に用い、ゲートリーク電流を抑制できる半導体装置とその製造方法を提供する。
【解決手段】半導体基板と、この半導体基板の表面に形成されたチャネル領域と、このチャネル領域の両側の前記半導体基板に形成されたソース・ドレイン領域と、前記チャネル領域を覆うように形成されたゲート絶縁膜と、この絶縁膜上に形成されたゲート電極とを有する半導体装置において、前記ゲート絶縁膜がシリケート層を相分離することによって形成された単結晶金属酸化ゲート絶縁膜または超格子単結晶絶縁体膜で形成されている。
【選択図】  図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置及び半導体装置の製造方法、特に単結晶高誘電体絶縁膜をゲート絶縁膜に用いた極微細半導体装置及び半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
LSI(Large  Scaled  Integrated  Circuit)の高速化・高集積化はスケーリング則によるMIS(Metal−Insulated−Semiconductor)型FETの微細化によって進められてきた。これはSiOからなるゲート絶縁膜の膜厚、ゲート長等のMISFETの各部分を長さ方向と横方向の寸法を同時に縮小することで微細化し、素子の特性を正常に保ち、性能を上げることを可能にしてきた。
【0003】
しかしながら、従来から用いられているSiOからなるゲート絶縁膜では、2nm以下の膜厚領域になると直接トンネル電流が流れ始めるため、ゲートリーク電流の抑制ができず消費電力の増加等の問題を回避できなかった。このため、SiOよりも誘電率が高い材料をゲート絶縁膜に用いて、SiO換算膜厚を抑えつつ、物理膜厚を稼いでリーク電流を抑えることが必要となり、高誘電体膜に関する研究が盛んに行われている。
【0004】
しかし、高誘電体膜はSiO膜より高誘電率を持つ優位性を示す一方、SiO膜では現れなかったディメリットも多く観測されている。例えば、CVD(Chemical Vapor Deposition)法やエピタキシャル法により単結晶高誘電体膜を形成しようとする場合、以下の問題点が挙げられる。
【0005】
高誘電体膜にシリケート膜を使用した場合には、高温アニールによるナノメートルオーダーで金属酸化物結晶相とSiOアモルファス相へ相分離する相分離現象が避けられなかったことである(例えば、非特許文献1参照。)。
【0006】
この高温相分離現象を図4を参照しながら説明する。図4(a)に示すように、Si基板41上に例えばHfシリケート膜42を堆積させ、高温アニールすると、図4(b)のように、Hfシリケート層42はHfO結晶相43とSiOアモルファス相44に分離する。
【0007】
この相分離現象を避けるために、シリケート膜中のHf元素の含有量を減らす方法が考えられているが、この方法では、誘電率の低下が避けられないため、高誘電率化のメリットも失われる。MISFET作成のプロセス中では、ソース・ドレインの活性化のために、少なくとも一度の高温加熱を経る工程があることから、相分離現象は避けられず、このために、アモルファス膜が選択的に形成され、アモルファス膜中の欠陥によるゲートリーク電流の増大や素子間のバラツキを避けることができなかった。
【0008】
そこで、相分離された結晶誘電膜のみをゲート絶縁膜に用いることが考えられ、相分離される位置をチャネル領域に合わせて制御する必要があるが、この解決策は現在まで明らかになっていない。
【0009】
また、CVD法やエピタキシャル法により単結晶高誘電体膜を形成した場合、シリコン表面に積層された高誘電体膜の特性はシリコン基板界面の平坦性に敏感であり、絶縁膜とシリコン基板間の格子定数の違いから生ずる格子不整合が原因で基板ラフネスが十分に押さえられず、結晶構造の歪や欠陥が生じ、絶縁膜にSiOを用いた場合に比べ、キャリアの高移動度が実現されなかった。
【0010】
また、ソース・ドレイン領域よりも先にゲート絶縁膜が形成された場合、この絶縁膜をパターニングしてチャネル領域を形成し、ソース・ドレイン領域の高温アニール工程を経てMISFET素子を形成する過程において、高温プロセスにより多結晶化したり、半導体基板との界面にシリケート層が形成されてしまうことなどが避けられなかった。逆に、ソース・ドレインが先に形成され、ゲート絶縁膜を後で形成する場合は、微細なチャネル領域に均一なエピタキシャル膜が形成できなかった。
【0011】
さらに、10 nm以下のチャネル長をもつ極微細MISFET装置では、ソース・ドレイン領域のチャネル方向への拡散が無視できなくなり、チャネル方向への拡散を避けるために、金属ソース・ドレイン領域を形成し、ソース・ドレイン領域のチャネル方向への拡散を抑えることが要求される。
【0012】
これらの従来技術における問題の解決は高誘電体のゲート絶縁膜としての信頼性と実用性を左右するカギとなっている。
【0013】
【非特許文献1】
杉田義博、「ハフニウム酸化物及びハフニウムシリケートの評価」第62回応用物理学会学術講演会 講演予稿集、(2001.9.愛知工業大学)、12p−C−12、p.635
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
CVD法やエピタキシャル法により単結晶高誘電体膜を形成する場合に、高温アニールによりナノメートルオーダーで金属酸化物結晶相とSiOアモルファス相へ分離する相分離現象によるゲートリーク電流の増大や素子間のバラツキを避けることができないという問題があった。
【0015】
また、シリコン表面に積層された高誘電体膜の特性はシリコン基板界面の平坦性に敏感であり、絶縁膜とシリコン基板間の格子定数の違いから生ずる格子不整合が原因で基板ラフネスが十分に押さえられず、結晶構造の歪や欠陥が生じ、絶縁膜にSiOを用いた場合に比べ、キャリアの高移動度が実現されないという問題があった。
【0016】
本発明は上記事情を考慮してなされたものであって、シリケート膜の高温相分離現象を利用して、アモルファス絶縁層、例えば、SiOをマスクとして使い、相分離される位置を制御し、下地が結晶質のチャネル領域に選択的に高品質な単結晶高誘電体金属酸化ゲート絶縁膜を形成しゲートリーク電流の増大を抑制することのできる半導体装置とその製造方法を提供することを目的とする。
【0017】
また、エピタキシャル法による形成されやすい高誘電体多結晶質膜の単一な単結晶ドメインを歪緩和可能な極薄歪超格子を積層することにより比誘電率が大幅に増大した高誘電体ゲート絶縁膜を備える半導体装置とその製造方法を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の態様による半導体装置は、半導体基板と、この半導体基板の表面に形成されたチャネル領域と、このチャネル領域の両側の半導体基板に形成されたソース・ドレイン領域と、チャネル領域を覆うように形成されたゲート絶縁膜と、この絶縁膜上に形成されたゲート電極とを有する半導体装置において、ゲート絶縁膜がシリケート層を相分離することによって形成された単結晶金属酸化ゲート絶縁膜であることを特徴とする。
【0019】
また、本発明の第2の態様による半導体装置は、半導体基板と、この半導体基板の表面に形成されたチャネル領域と、このチャネル領域の両側の前記半導体基板に形成されたソース・ドレイン領域と、チャネル領域を覆うように形成されたゲート絶縁膜と、この絶縁膜上に形成されたゲート電極とを有する半導体装置において、前記ゲート絶縁膜は前記半導体基板と格子定数の異なる超格子単結晶ゲート絶縁膜であることを特徴とする。
【0020】
また、本発明の第3の態様による半導体装置の製造方法は、半導体基板表面のソース・ドレイン形成予定領域上に金属層とアモルファス絶縁層を積層形成する工程と、このアモルファス絶縁層と前記半導体基板表面のチャネル領域上にシリケート層を形成する工程と、チャネル領域上の前記シリケート層を単結晶金属酸化ゲート絶縁膜に結晶化するとともに前記アモルファス絶縁層上のシリケート層をシリコン酸化層とし前記単結晶金属酸化ゲート絶縁膜層と相分離する工程と、半導体基板表面にソース・ドレイン領域を形成する工程と、ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程とを有することを特徴とする。
【0021】
なお、単結晶金属酸化ゲート絶縁膜はチャネル長が10nm以下のチャネル領域に形成しても良い。
【0022】
なお、単結晶金属酸化ゲート絶縁膜を相分離した工程の後工程は500℃以下の熱処理にて行う。
【0023】
また、本発明の第4の態様による半導体装置の製造方法は、半導体基板表面にソース・ドレイン領域を形成する工程と、このソース・ドレイン領域上にアモルファス絶縁層を形成する工程と、半導体基板表面のチャネル領域上にこの半導体基板と格子定数の異なる超格子単結晶ゲート絶縁膜をエピタキシャル成長させる工程と、この超格子単結晶ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程を有することを特徴とする。
【0024】
なお、超格子単結晶ゲート絶縁膜をモノレヤーエピタキシャル成長させても良い。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1の実施形態によるMISFETの断面図を図1に示す。図1(a)に示すように、原子オーダーで平坦なSi基板11上に、アモルファス絶縁層、例えば、SiOマスク12を選択的に形成する。
【0026】
次に、図1(b)に示すように、シリケート層、例えば、Hfシリケート膜13をスパッタ法などにより堆積する。
【0027】
次に、図1(c)に示すように、Hfシリケート層が高温アニールにより相分離し、SiOマスクのない結晶質Si基板上領域に選択的に結晶化され、HfO単結晶相膜14が形成され、SiOマスクのある領域の上ではSiOアモルファス相15が形成される。
【0028】
このようにして、SiOマスクを用いて、相分離する際の結晶相の形成する位置を制御することができ、SiOマスクのない部分をチャネル領域にさせることで、単結晶HfO膜をチャネル領域のみに形成することができる。
【0029】
以下、図2を参照しながら本発明の第1の実施形態を詳細に説明する。この例はHfシリケート膜を高温アニールさせ、10nmサイズのチャネル領域に選択的に形成された単結晶HfO膜をゲート絶縁膜に用いることにより製造されたMISFET装置である。
【0030】
断面構造は、原子のオーダーで平坦性を持つ半導体基板の上に、埋め込み金属ソース・ドレイン領域と10nm以下のチャネル領域に金属シリケート膜から相分離することによって形成された単結晶高誘電体ゲート絶縁膜と金属ゲート電極が設けられ、側壁にSiO膜を有する構造になっている。
【0031】
図2(a)に示すように、例えば、Si(111)面基板上に選択絶縁膜が形成された基板21は、以下のように準備される。基板21が弗化水素(HF)や弗化アンモニウム(NHF)を含む液に浸漬されて、超純粋洗浄や乾燥させた後、スパッタ装置に装着される。
【0032】
この表面処理により、基板21表面のSiO膜とSi基板21の異方性エッチングを施し、原子オーダーで平坦な(111)面が得られている。次に、基板21上にSiマスク22膜をEB(Electron Beam)リソグラフィーにより形成する。マスクに被覆された部分の幅は10nmであり、開口部は20nmである。
【0033】
本実施形態では、基板は(111)単結晶シリコン(Si)、またSi基板上にさらにSiをエピタキシャル成長させた(111)単結晶Siを用いても良い。または(100)面など他の面方位やその他半導体からなる基板の前処理は弗化水素(HF)と弗化アンモニウム(NHF)液を用いてウェット処理して原子オーダーで平坦な表面を得るが、ドライ処理による平坦化も可能である。
【0034】
また、EBリソグラフィーにより10nm以下のSiマスク領域を形成したが、EBリソグラフィー以外、X線リソグラフィーやその他ナノリソグラフィー技術を用いてもよい。マスク材料はSi以外に、SiOとエッチングレートが異なるものであればよい。
【0035】
次に、図2(b)に示すように20nm厚みの金属膜、例えば、Ti膜23を例えばシリコン基板上にスパッタ法により開口部にアモルファス相高誘電体膜が積層される。このスパッタ法により形成される金属膜は、Hfシリケート膜でも良い。
【0036】
また、スパッタ法以外にCVD法やレーザアブレション法などにより形成してもよい。また、Ti膜に変えて、Tiシリサイド膜をシリコン基板上にスパッタ法により形成しても良い。
【0037】
次に、図2(c)に示すように、10nm厚みのSiO膜24が例えば抵抗蒸着法により形成される。
【0038】
次に、図2(d)に示すように、ドライエッチングによりマスクSi膜22が選択的に除去される。これにより、チャネル開口部が10nmの金属ソース・ドレイン埋め込み構造が形成されている。
【0039】
次に、図2(e)に示すように、例えばスパッタ法によりHfOが30%含有のHfシリケートターゲットが用いられ、Arプラズマ雰囲気中で、基板温度を500℃として、10nm厚みのHfシリケート膜25を試料一面に積層する。
【0040】
次に、図2(f)に示すように,窒素(N)雰囲気で例えば1000℃、30秒間アニールが施され、Hfシリケート膜が10nm程度サイズのHfO結晶層とSiOアモルファス層に相分離される。相分離する際、下地が単結晶である部分はHfOの結晶相が選択的に形成され、アモルファス層である部分はSiOアモルファス層が選択的に形成される。
【0041】
従って、下地のSiO膜は選択的結晶化のマスクとして使用される。SiO膜のない単結晶Si基板21が下地であるチャネル領域にはHfOの結晶化が選択的に進行し、10nmサイズのチャネル領域の上にHfOの単一な単結晶ドメイン26が選択的に相分離され、もとのHfシリケート膜25よりも誘電率の高い高品質単結晶金属酸化ゲート絶縁膜26が形成される。
【0042】
一方、下地がSiO膜24の上ではHfOの結晶化ができず、相分離されたSiOアモルファス層27が形成され、また、1000℃のアニールによりソース・ドレイン領域に堆積されていたTi金属膜23がSiと反応し、TiシリサイドのTiSi28であるソース・ドレイン領域となり、ゲート絶縁膜の高温アニールと同じ熱工程でソース・ドレインの活性化が施され、その後のMISFET装置作製のプロセスにおいて500℃以上の熱工程を経ることはない。
【0043】
また、シリケート膜には、Al、Sn、Sc、Ti、Sr、Y、Zr、Ba、La、Gd、Taの中の少なくとも一つの金属元素が含まれていればよい。
【0044】
ここでは、シリケート層を高温相分離する際、雰囲気は窒素雰囲気、1000℃、30秒で行っているが、窒素以外に、必要に応じてHe雰囲気などのガス雰囲気、または数種類混合ガスの雰囲気により行うこともできる。シリケートスパッタターゲットの組成比はHfOが30%含有、またはチャネルサイズに応じてチャネル領域に単結晶が形成できるように、5%〜70%まで制御可能である。尚、ZrOなどのナノクリスタル相が得られうるZr化合物、例えばZr(OH)やZr(OH)のターゲットを用いてもよい。
【0045】
また、ソース・ドレインはまずTi金属を蒸着法により形成し、高温アニールによりTiシリサイド膜を形成したが、Tiなどの金属をイオン注入しその後高温活性化により形成してもよい。金属材料はTi以外にRu、Co、Mg、Taなどの金属を用いてもよい。
【0046】
次に、図2(g)に示すように、ゲート電極となる10nm厚みのTiSi膜29をスパッタ法により堆積する。
【0047】
最後に、図2(h)に示すように、例えばリフトオフ法によりSiO膜27を側壁となるSiO部分201だけを残して除去される。
【0048】
このように本実施例によれば、従来のシリケートゲート絶縁膜を用いたMISFETに比較して極微細なチャネル領域に誘電率のより高い高品質な単結晶金属酸化ゲート絶縁膜を形成することができ、シリケート絶縁膜の高温相分離現象を利用して、従来、技術的に困難であったHfO単結晶ゲート絶縁膜を用いた半導体装置とその製造方法が実現できる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態による半導体装置とその製造方法を図3に示す。
【0049】
図3(a)、(b)は図2(a)、(b)と同様な工程であり、Si基板上にEBリソグラフィーによりSiマスク32が形成され、Ti金属33が例えばスパッタ法により開口部に堆積される。
【0050】
次に、図3(c)に示すように、例えば700℃、30秒間ランプアニールが施され、TiSiシリサイドソース・ドレイン領域34が形成され、さらにSiOマスク膜35が抵抗蒸着法により堆積される。
【0051】
次に、図3(d)に示すように、Siマスク膜32がSiO膜35に対して選択的にエッチングされる。次に、図3(d)により形成された基板がMBE真空チャンバーに装着され、例えばNガス中で400℃まで加熱され、試料表面の残留水分やガスが蒸発される。
【0052】
次に、図3(e)に示すように、Zr金属ソースと酸素ガスが導入され、厚み2nmの単結晶相ZrO膜36が5nmサイズのチャネル領域にモノレーヤーずつエピタキシャル成長される。この工程では、実施例1と同じように、SiOアモルファスマスク35領域の上では、結晶成長が不可能であるため、SiOのない、Si単結晶下地のチャネル開口部に選択的にZrOの5nmサイズの単結晶超格子構造36が形成される。この際、ZrO結晶構造の格子定数は下地Siとの格子不整合率が−5.4%であり、非常に大きいため、格子不整合を緩和するため、超格子薄膜全体が引っ張られ、比誘電率値はZrOバルクの約2倍の25に増大されている。
【0053】
次に、図3(f)に示すように、ZrO膜36の上にゲート電極TiSi37が形成される。
【0054】
次に、図3(g)に示すように側壁SiO領域38を残してSiOマスク領域35が除去される。
【0055】
このように本実施例によれば、チャネル領域に歪超格子ゲート絶縁膜を選択的に形成することができる。また、ZrO膜のバンドギャップは高誘電率金属酸化膜の中ではかなり高いものであり、厚み2nmの膜でも十分にゲート絶縁膜として機能する上、歪超格子効果により比誘電率が倍増されることから、高誘電率でかつリーク電流の少ない高品質単結晶エピタキシャル膜が実現される。
【0056】
さらに単結晶Si基板とエピタキシャル成長された単結晶高誘電体ゲート絶縁膜の界面において、界面準位が少なく、キャリア移動度も上昇されることにより、高誘電体ゲート絶縁膜を有し、チャネル寸法が10nm以下、界面準位が少なく、高移動度の高性能のMISFETが実現される。
【0057】
また、ここでは、MBE法によりエピタキシャル膜が形成されているが、MOCVDなどモノレーヤーが形成できる手法であればよい。また、高誘電体膜はZrOを用いているが、ZrのかわりにHf、Pb、La、Ce、Ti、Sr、Mg、Taなどの金属絶縁膜、またはこれらの元素の組み合わせによる多元素からなるSi基板と格子定数の異なる高誘電体エピタキシャル酸化膜を用いてもよい。
【0058】
ゲート電極は結晶性を有する導電性薄膜例えばTiシリサイドをMBE法などにより積層する。またはCoシリサイドなども考えられる。
【0059】
【発明の効果】
本発明に係る単結晶金属酸化膜をゲート絶縁膜に用いたMISFETにおいては、シリケート膜の高温相分離現象やエピタキシャル膜の歪超格子構造を利用し、チャネル長が10nm以下のチャネル領域に選択的に高品質な高誘電体絶縁膜を形成でき、比誘電率が高く、リーク電流や界面準位が少なく、キャリア移動度の高く、超微細化、高速かつ低消費電力な半導体装置とその製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における選択的に相分離する位置を制御する概念図。
【図2】本発明の第1実施形態における工程および構造図を示す断面図。
【図3】本発明の第2実施形態における工程および構造図を示す断面図。
【図4】従来の金属シリケート膜が高温相分離される現象の概念図。
【符号の説明】
11… Si基板
12… SiOマスク
13… Hfシリケート膜
14… HfO単結晶相膜
15… SiOアモルファス相膜
21… Si基板
22… Siマスク膜
23… Ti金属薄膜
24… SiO堆積膜
25… Hfシリケート膜
26… HfO単結晶ゲート絶縁膜
27… SiOアモルファス相膜
28… ソース・ドレイン領域TiSiシリサイド膜
29… TiSiゲート電極
201… 側壁SiO
32… マスクSiO
35… ソース・ドレイン領域TiSiシリサイド膜
36… ZrOエピタキシャルゲート絶縁膜
37… TiSiゲート電極層
38… 側壁SiO
41… Si基板
42… Hfシリケート膜
43… HfO結晶相膜
44… SiOアモルファス相膜

Claims (7)

  1. 半導体基板と、この半導体基板の表面に形成されたチャネル領域と、このチャネル領域の両側の前記半導体基板に形成されたソース・ドレイン領域と、前記チャネル領域を覆うように形成されたゲート絶縁膜と、この絶縁膜上に形成されたゲート電極とを有する半導体装置において、前記ゲート絶縁膜がシリケート層を相分離することによって形成された単結晶金属酸化ゲート絶縁膜であることを特徴とする半導体装置。
  2. 半導体基板と、この半導体基板の表面に形成されたチャネル領域と、このチャネル領域の両側の前記半導体基板に形成されたソース・ドレイン領域と、前記チャネル領域を覆うように形成されたゲート絶縁膜と、この絶縁膜上に形成されたゲート電極とを有する半導体装置において、前記ゲート絶縁膜は前記半導体基板と格子定数の異なる超格子単結晶ゲート絶縁膜であることを特徴とする半導体装置。
  3. 半導体基板表面のソース・ドレイン形成予定領域上に金属層とアモルファス絶縁層を積層形成する工程と、このアモルファス絶縁層と前記半導体基板表面のチャネル領域上にシリケート層を形成する工程と、前記チャネル領域上の前記シリケート層を単結晶金属酸化ゲート絶縁膜に結晶化するとともに前記アモルファス絶縁層上のシリケート層をシリコン酸化層とし前記単結晶金属酸化ゲート絶縁膜層と相分離する工程と、前記半導体基板表面にソース・ドレイン領域を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 前記単結晶金属酸化ゲート絶縁膜をチャネル長が10nm以下の前記チャネル領域に形成することを特徴とする請求項3記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記単結晶金属酸化ゲート絶縁膜を相分離した工程の後工程を500℃以下の熱処理にて行うことを特徴とする請求項3記載の半導体装置の製造方法。
  6. 半導体基板表面にソース・ドレイン領域を形成する工程と、このソース・ドレイン領域上にアモルファス絶縁層を形成する工程と、前記半導体基板表面のチャネル領域上にこの半導体基板と格子定数の異なる超格子単結晶ゲート絶縁膜をエピタキシャル成長させる工程と、この超格子単結晶ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 前記超格子単結晶ゲート絶縁膜をモノレヤーエピタキシャル成長させることを特徴とする請求項6記載の半導体装置の製造方法。
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