JP2007165918A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007165918A
JP2007165918A JP2007005800A JP2007005800A JP2007165918A JP 2007165918 A JP2007165918 A JP 2007165918A JP 2007005800 A JP2007005800 A JP 2007005800A JP 2007005800 A JP2007005800 A JP 2007005800A JP 2007165918 A JP2007165918 A JP 2007165918A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
insulating film
gate insulating
sio
channel region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP2007005800A
Other languages
English (en)
Inventor
Akimi Cho
暁美 張
Hideki Satake
秀喜 佐竹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2007005800A priority Critical patent/JP2007165918A/ja
Publication of JP2007165918A publication Critical patent/JP2007165918A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Physical Vapour Deposition (AREA)
  • Chemical Vapour Deposition (AREA)
  • Formation Of Insulating Films (AREA)
  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Abstract

【課題】 ゲートリーク電流を抑制できる半導体装置とその製造方法を提供する。
【解決手段】 半導体基板と、この半導体基板の表面に形成されたチャネル領域と、この
チャネル領域の両側の前記半導体基板に形成されたソース・ドレイン領域と、前記チャネ
ル領域を覆うように形成されたゲート絶縁膜と、この絶縁膜上に形成されたゲート電極と
を有する半導体装置において、前記ゲート絶縁膜が超格子単結晶絶縁体膜で形成されてい
る。
【選択図】 図2

Description

本発明は、半導体装置及び半導体装置の製造方法、特に単結晶高誘電体絶縁膜をゲート
絶縁膜に用いた極微細半導体装置及び半導体装置の製造方法に関する。
LSI(Large Scaled Integrated Circuit)
の高速化・高集積化はスケーリング則によるMIS(Metal−Insulated−
Semiconductor)型FETの微細化によって進められてきた。これはSiO
からなるゲート絶縁膜の膜厚、ゲート長等のMISFETの各部分を長さ方向と横方向
の寸法を同時に縮小することで微細化し、素子の特性を正常に保ち、性能を上げることを
可能にしてきた。
しかしながら、従来から用いられているSiOからなるゲート絶縁膜では、2nm以
下の膜厚領域になると直接トンネル電流が流れ始めるため、ゲートリーク電流の抑制がで
きず消費電力の増加等の問題を回避できなかった。このため、SiO2よりも誘電率が高
い材料をゲート絶縁膜に用いて、SiO換算膜厚を抑えつつ、物理膜厚を稼いでリーク
電流を抑えることが必要となり、高誘電体膜に関する研究が盛んに行われている。
しかし、高誘電体膜はSiO膜より高誘電率を持つ優位性を示す一方、SiO膜で
は現れなかったディメリットも多く観測されている。例えば、CVD(Chemical
Vapor Deposition)法やエピタキシャル法により単結晶高誘電体膜を
形成しようとする場合、以下の問題点が挙げられる。
高誘電体膜にシリケート膜を使用した場合には、高温アニールによるナノメートルオー
ダーで金属酸化物結晶相とSiOアモルファス相へ相分離する相分離現象が避けられな
かったことである(例えば、非特許文献1参照。)。
この高温相分離現象を図4を参照しながら説明する。図4(a)に示すように、Si基
板41上に例えばHfシリケート膜42を堆積させ、高温アニールすると、図4(b)の
ように、Hfシリケート層42はHfO結晶相43とSiOアモルファス相44に分
離する。
この相分離現象を避けるために、シリケート膜中のHf元素の含有量を減らす方法が考
えられているが、この方法では、誘電率の低下が避けられないため、高誘電率化のメリッ
トも失われる。MISFET作成のプロセス中では、ソース・ドレインの活性化のために
、少なくとも一度の高温加熱を経る工程があることから、相分離現象は避けられず、この
ために、アモルファス膜が選択的に形成され、アモルファス膜中の欠陥によるゲートリー
ク電流の増大や素子間のバラツキを避けることができなかった。
そこで、相分離された結晶誘電膜のみをゲート絶縁膜に用いることが考えられ、相分離
される位置をチャネル領域に合わせて制御する必要があるが、この解決策は現在まで明ら
かになっていない。
また、CVD法やエピタキシャル法により単結晶高誘電体膜を形成した場合、シリコン
表面に積層された高誘電体膜の特性はシリコン基板界面の平坦性に敏感であり、絶縁膜と
シリコン基板間の格子定数の違いから生ずる格子不整合が原因で基板ラフネスが十分に押
さえられず、結晶構造の歪や欠陥が生じ、絶縁膜にSiOを用いた場合に比べ、キャリ
アの高移動度が実現されなかった。
また、ソース・ドレイン領域よりも先にゲート絶縁膜が形成された場合、この絶縁膜を
パターニングしてチャネル領域を形成し、ソース・ドレイン領域の高温アニール工程を経
てMISFET素子を形成する過程において、高温プロセスにより多結晶化したり、半導
体基板との界面にシリケート層が形成されてしまうことなどが避けられなかった。逆に、
ソース・ドレインが先に形成され、ゲート絶縁膜を後で形成する場合は、微細なチャネル
領域に均一なエピタキシャル膜が形成できなかった。
さらに、10nm以下のチャネル長をもつ極微細MISFET装置では、ソース・ドレ
イン領域のチャネル方向への拡散が無視できなくなり、チャネル方向への拡散を避けるた
めに、金属ソース・ドレイン領域を形成し、ソース・ドレイン領域のチャネル方向への拡
散を抑えることが要求される。
これらの従来技術における問題の解決は高誘電体のゲート絶縁膜としての信頼性と実用
性を左右するカギとなっている。
杉田義博、「ハフニウム酸化物及びハフニウムシリケートの評価」第62回応用物理学会学術講演会 講演予稿集、(2001.9.愛知工業大学)、12p−C−12、p.635
CVD法やエピタキシャル法により単結晶高誘電体膜を形成する場合に、高温アニール
によりナノメートルオーダーで金属酸化物結晶相とSiOアモルファス相へ分離する相
分離現象によるゲートリーク電流の増大や素子間のバラツキを避けることができないとい
う問題があった。
また、シリコン表面に積層された高誘電体膜の特性はシリコン基板界面の平坦性に敏感
であり、絶縁膜とシリコン基板間の格子定数の違いから生ずる格子不整合が原因で基板ラ
フネスが十分に押さえられず、結晶構造の歪や欠陥が生じ、絶縁膜にSiOを用いた場
合に比べ、キャリアの高移動度が実現されないという問題があった。
本発明は上記事情を考慮してなされたものであって、シリケート膜の高温相分離現象を
利用して、アモルファス絶縁層、例えば、SiOをマスクとして使い、相分離される位
置を制御し、下地が結晶質のチャネル領域に選択的に高品質な単結晶高誘電体金属酸化ゲ
ート絶縁膜を形成しゲートリーク電流の増大を抑制することのできる半導体装置とその製
造方法を提供することを目的とする。
また、エピタキシャル法による形成されやすい高誘電体多結晶質膜の単一な単結晶ドメ
インを歪緩和可能な極薄歪超格子を積層することにより比誘電率が大幅に増大した高誘電
体ゲート絶縁膜を備える半導体装置とその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様による半導体装置は、半導体基板と、この半導体基板の表面に形成
されたチャネル領域と、このチャネル領域の両側の半導体基板に形成されたソース・ドレ
イン領域と、チャネル領域を覆うように形成されたゲート絶縁膜と、この絶縁膜上に形成
されたゲート電極とを有する半導体装置において、ゲート絶縁膜がシリケート層を相分離
することによって形成された単結晶金属酸化ゲート絶縁膜であることを特徴とする。
また、本発明の第2の態様による半導体装置は、半導体基板と、この半導体基板の表面
に形成されたチャネル領域と、このチャネル領域の両側の前記半導体基板に形成されたソ
ース・ドレイン領域と、チャネル領域を覆うように形成されたゲート絶縁膜と、この絶縁
膜上に形成されたゲート電極とを有する半導体装置において、前記ゲート絶縁膜は前記半
導体基板と格子定数の異なる超格子単結晶ゲート絶縁膜であることを特徴とする。
また、本発明の第3の態様による半導体装置の製造方法は、半導体基板表面のソース・
ドレイン形成予定領域上に金属層とアモルファス絶縁層を積層形成する工程と、このアモ
ルファス絶縁層と前記半導体基板表面のチャネル領域上にシリケート層を形成する工程と
、チャネル領域上の前記シリケート層を単結晶金属酸化ゲート絶縁膜に結晶化するととも
に前記アモルファス絶縁層上のシリケート層をシリコン酸化層とし前記単結晶金属酸化ゲ
ート絶縁膜層と相分離する工程と、半導体基板表面にソース・ドレイン領域を形成する工
程と、ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程とを有することを特徴とする。
なお、単結晶金属酸化ゲート絶縁膜はチャネル長が10nm以下のチャネル領域に形成
しても良い。
なお、単結晶金属酸化ゲート絶縁膜を相分離した工程の後工程は500℃以下の熱処理
にて行う。
また、本発明の第4の態様による半導体装置の製造方法は、半導体基板表面にソース・
ドレイン領域を形成する工程と、このソース・ドレイン領域上にアモルファス絶縁層を形
成する工程と、半導体基板表面のチャネル領域上にこの半導体基板と格子定数の異なる超
格子単結晶ゲート絶縁膜をエピタキシャル成長させる工程と、この超格子単結晶ゲート絶
縁膜上にゲート電極を形成する工程を有することを特徴とする。
なお、超格子単結晶ゲート絶縁膜をモノレヤーエピタキシャル成長させても良い。
本発明に係る単結晶金属酸化膜をゲート絶縁膜に用いたMISFETにおいては、シリ
ケート膜の高温相分離現象やエピタキシャル膜の歪超格子構造を利用し、チャネル長が1
0nm以下のチャネル領域に選択的に高品質な高誘電体絶縁膜を形成でき、比誘電率が高
く、リーク電流や界面準位が少なく、キャリア移動度の高く、超微細化、高速かつ低消費
電力な半導体装置とその製造方法を提供することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1の実施形態によるMISFETの断面図を図1に示す。図1(a)に示す
ように、原子オーダーで平坦なSi基板11上に、アモルファス絶縁層、例えば、SiO
マスク12を選択的に形成する。
次に、図1(b)に示すように、シリケート層、例えば、Hfシリケート膜13をスパ
ッタ法などにより堆積する。
次に、図1(c)に示すように、Hfシリケート層が高温アニールにより相分離し、S
iOマスクのない結晶質Si基板上領域に選択的に結晶化され、HfO単結晶相膜1
4が形成され、SiOマスクのある領域の上ではSiOアモルファス相15が形成さ
れる。
このようにして、SiOマスクを用いて、相分離する際の結晶相の形成する位置を制
御することができ、SiOマスクのない部分をチャネル領域にさせることで、単結晶H
fO膜をチャネル領域のみに形成することができる。
以下、図2を参照しながら本発明の第1の実施形態を詳細に説明する。この例はHfシ
リケート膜を高温アニールさせ、10nmサイズのチャネル領域に選択的に形成された単
結晶HfO膜をゲート絶縁膜に用いることにより製造されたMISFET装置である。
断面構造は、原子のオーダーで平坦性を持つ半導体基板の上に、埋め込み金属ソース・
ドレイン領域と10nm以下のチャネル領域に金属シリケート膜から相分離することによ
って形成された単結晶高誘電体ゲート絶縁膜と金属ゲート電極が設けられ、側壁にSiO
膜を有する構造になっている。
図2(a)に示すように、例えば、Si(111)面基板上に選択絶縁膜が形成された
基板21は、以下のように準備される。基板21が弗化水素(HF)や弗化アンモニウム
(NHF)を含む液に浸漬されて、超純粋洗浄や乾燥させた後、スパッタ装置に装着さ
れる。
この表面処理により、基板21表面のSiO膜とSi基板21の異方性エッチングを
施し、原子オーダーで平坦な(111)面が得られている。次に、基板21上にSi
マスク22膜をEB(Electron Beam)リソグラフィーにより形成する。
マスクに被覆された部分の幅は10nmであり、開口部は20nmである。
本実施形態では、基板は(111)単結晶シリコン(Si)、またSi基板上にさらに
Siをエピタキシャル成長させた(111)単結晶Siを用いても良い。または(100
)面など他の面方位やその他半導体からなる基板の前処理は弗化水素(HF)と弗化アン
モニウム(NHF)液を用いてウェット処理して原子オーダーで平坦な表面を得るが、
ドライ処理による平坦化も可能である。
また、EBリソグラフィーにより10nm以下のSiマスク領域を形成したが、
EBリソグラフィー以外、X線リソグラフィーやその他ナノリソグラフィー技術を用いて
もよい。マスク材料はSi以外に、SiOとエッチングレートが異なるものであ
ればよい。
次に、図2(b)に示すように20nm厚みの金属膜、例えば、Ti膜23を例えばシ
リコン基板上にスパッタ法により開口部にアモルファス相高誘電体膜が積層される。この
スパッタ法により形成される金属膜は、Hfシリケート膜でも良い。
また、スパッタ法以外にCVD法やレーザアブレション法などにより形成してもよい。
また、Ti膜に変えて、Tiシリサイド膜をシリコン基板上にスパッタ法により形成して
も良い。
次に、図2(c)に示すように、10nm厚みのSiO膜24が例えば抵抗蒸着法に
より形成される。
次に、図2(d)に示すように、ドライエッチングによりマスクSi膜22が選
択的に除去される。これにより、チャネル開口部が10nmの金属ソース・ドレイン埋め
込み構造が形成されている。
次に、図2(e)に示すように、例えばスパッタ法によりHfOが30%含有のHf
シリケートターゲットが用いられ、Arプラズマ雰囲気中で、基板温度を500℃として
、10nm厚みのHfシリケート膜25を試料一面に積層する。
次に、図2(f)に示すように,窒素(N)雰囲気で例えば1000℃、30秒間ア
ニールが施され、Hfシリケート膜が10nm程度サイズのHfO結晶層とSiO
モルファス層に相分離される。相分離する際、下地が単結晶である部分はHfOの結晶
相が選択的に形成され、アモルファス層である部分はSiOアモルファス層が選択的に
形成される。
従って、下地のSiO膜は選択的結晶化のマスクとして使用される。SiO膜のな
い単結晶Si基板21が下地であるチャネル領域にはHfOの結晶化が選択的に進行し
、10nmサイズのチャネル領域の上にHfOの単一な単結晶ドメイン26が選択的に
相分離され、もとのHfシリケート膜25よりも誘電率の高い高品質単結晶金属酸化ゲー
ト絶縁膜26が形成される。
一方、下地がSiO膜24の上ではHfOの結晶化ができず、相分離されたSiO
アモルファス層27が形成され、また、1000℃のアニールによりソース・ドレイン
領域に堆積されていたTi金属膜23がSiと反応し、TiシリサイドのTiSi28
であるソース・ドレイン領域となり、ゲート絶縁膜の高温アニールと同じ熱工程でソース
・ドレインの活性化が施され、その後のMISFET装置作製のプロセスにおいて500
℃以上の熱工程を経ることはない。
また、シリケート膜には、Al、Sn、Sc、Ti、Sr、Y、Zr、Ba、La、G
d、Taの中の少なくとも一つの金属元素が含まれていればよい。
ここでは、シリケート層を高温相分離する際、雰囲気は窒素雰囲気、1000℃、30
秒で行っているが、窒素以外に、必要に応じてHe雰囲気などのガス雰囲気、または数種
類混合ガスの雰囲気により行うこともできる。シリケートスパッタターゲットの組成比は
HfOが30%含有、またはチャネルサイズに応じてチャネル領域に単結晶が形成でき
るように、5%〜70%まで制御可能である。尚、ZrOなどのナノクリスタル相が得
られうるZr化合物、例えばZr(OH)やZr(OH)のターゲットを用いてもよ
い。
また、ソース・ドレインはまずTi金属を蒸着法により形成し、高温アニールによりT
iシリサイド膜を形成したが、Tiなどの金属をイオン注入しその後高温活性化により形
成してもよい。金属材料はTi以外にRu、Co、Mg、Taなどの金属を用いてもよい
次に、図2(g)に示すように、ゲート電極となる10nm厚みのTiSi膜29を
スパッタ法により堆積する。
最後に、図2(h)に示すように、例えばリフトオフ法によりSiO膜27を側壁と
なるSiO部分201だけを残して除去される。
このように本実施例によれば、従来のシリケートゲート絶縁膜を用いたMISFETに
比較して極微細なチャネル領域に誘電率のより高い高品質な単結晶金属酸化ゲート絶縁膜
を形成することができ、シリケート絶縁膜の高温相分離現象を利用して、従来、技術的に
困難であったHfO単結晶ゲート絶縁膜を用いた半導体装置とその製造方法が実現でき
る。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態による半導体装置とその製造方法を図3に示す。
図3(a)、(b)は図2(a)、(b)と同様な工程であり、Si基板上にEBリソ
グラフィーによりSiマスク32が形成され、Ti金属33が例えばスパッタ法に
より開口部に堆積される。
次に、図3(c)に示すように、例えば700℃、30秒間ランプアニールが施され、
TiSiシリサイドソース・ドレイン領域34が形成され、さらにSiOマスク膜3
5が抵抗蒸着法により堆積される。
次に、図3(d)に示すように、Siマスク膜32がSiO膜35に対して選
択的にエッチングされる。次に、図3(d)により形成された基板がMBE真空チャンバ
ーに装着され、例えばNガス中で400℃まで加熱され、試料表面の残留水分やガスが
蒸発される。
次に、図3(e)に示すように、Zr金属ソースと酸素ガスが導入され、厚み2nmの
単結晶相ZrO膜36が5nmサイズのチャネル領域にモノレーヤーずつエピタキシャ
ル成長される。この工程では、実施例1と同じように、SiOアモルファスマスク35
領域の上では、結晶成長が不可能であるため、SiOのない、Si単結晶下地のチャネ
ル開口部に選択的にZrOの5nmサイズの単結晶超格子構造36が形成される。この
際、ZrO結晶構造の格子定数は下地Siとの格子不整合率が−5.4%であり、非常
に大きいため、格子不整合を緩和するため、超格子薄膜全体が引っ張られ、比誘電率値は
ZrOバルクの約2倍の25に増大されている。
次に、図3(f)に示すように、ZrO膜36の上にゲート電極TiSi37が形
成される。
次に、図3(g)に示すように側壁SiO領域38を残してSiOマスク領域35
が除去される。
このように本実施例によれば、チャネル領域に歪超格子ゲート絶縁膜を選択的に形成す
ることができる。また、ZrO膜のバンドギャップは高誘電率金属酸化膜の中ではかな
り高いものであり、厚み2nmの膜でも十分にゲート絶縁膜として機能する上、歪超格子
効果により比誘電率が倍増されることから、高誘電率でかつリーク電流の少ない高品質単
結晶エピタキシャル膜が実現される。
さらに単結晶Si基板とエピタキシャル成長された単結晶高誘電体ゲート絶縁膜の界面
において、界面準位が少なく、キャリア移動度も上昇されることにより、高誘電体ゲート
絶縁膜を有し、チャネル寸法が10nm以下、界面準位が少なく、高移動度の高性能のM
ISFETが実現される。
また、ここでは、MBE法によりエピタキシャル膜が形成されているが、MOCVDな
どモノレーヤーが形成できる手法であればよい。また、高誘電体膜はZrOを用いてい
るが、ZrのかわりにHf、Pb、La、Ce、Ti、Sr、Mg、Taなどの金属絶縁
膜、またはこれらの元素の組み合わせによる多元素からなるSi基板と格子定数の異なる
高誘電体エピタキシャル酸化膜を用いてもよい。
ゲート電極は結晶性を有する導電性薄膜例えばTiシリサイドをMBE法などにより積
層する。またはCoシリサイドなども考えられる。
本発明における選択的に相分離する位置を制御する概念図。 本発明の第1実施形態における工程および構造図を示す断面図。 本発明の第2実施形態における工程および構造図を示す断面図。 従来の金属シリケート膜が高温相分離される現象の概念図。
符号の説明
11…Si基板
12…SiOマスク
13…Hfシリケート膜
14…HfO単結晶相膜
15…SiOアモルファス相膜
21…Si基板
22…Siマスク膜
23…Ti金属薄膜
24…SiO堆積膜
25…Hfシリケート膜
26…HfO単結晶ゲート絶縁膜
27…SiOアモルファス相膜
28…ソース・ドレイン領域TiSiシリサイド膜
29…TiSiゲート電極
201…側壁SiO
32…マスクSiO
35…ソース・ドレイン領域TiSiシリサイド膜
36…ZrOエピタキシャルゲート絶縁膜
37…TiSiゲート電極層
38…側壁SiO
41…Si基板
42…Hfシリケート膜
43…HfO結晶相膜
44…SiOアモルファス相膜

Claims (3)

  1. 半導体基板と、この半導体基板の表面に形成されたチャネル領域と、このチャネル領域の
    両側の前記半導体基板に形成されたソース・ドレイン領域と、前記チャネル領域を覆うよ
    うに形成されたゲート絶縁膜と、この絶縁膜上に形成されたゲート電極とを有する半導体
    装置において、前記ゲート絶縁膜は前記半導体基板と格子定数の異なる超格子単結晶ゲー
    ト絶縁膜であることを特徴とする半導体装置。
  2. 半導体基板表面にソース・ドレイン領域を形成する工程と、このソース・ドレイン領域上
    にアモルファス絶縁層を形成する工程と、前記半導体基板表面のチャネル領域上にこの半
    導体基板と格子定数の異なる超格子単結晶ゲート絶縁膜をエピタキシャル成長させる工程
    と、この超格子単結晶ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程を有することを特徴と
    する半導体装置の製造方法。
  3. 前記超格子単結晶ゲート絶縁膜をモノレヤーエピタキシャル成長させることを特徴とする
    請求項2記載の半導体装置の製造方法。
JP2007005800A 2007-01-15 2007-01-15 半導体装置及びその製造方法 Abandoned JP2007165918A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007005800A JP2007165918A (ja) 2007-01-15 2007-01-15 半導体装置及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007005800A JP2007165918A (ja) 2007-01-15 2007-01-15 半導体装置及びその製造方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002280292A Division JP3963446B2 (ja) 2002-09-26 2002-09-26 半導体装置及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007165918A true JP2007165918A (ja) 2007-06-28

Family

ID=38248363

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007005800A Abandoned JP2007165918A (ja) 2007-01-15 2007-01-15 半導体装置及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007165918A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7432139B2 (en) Methods for forming dielectrics and metal electrodes
US8476617B2 (en) Graphene-containing semiconductor structures and devices on a silicon carbide substrate having a defined miscut angle
US8680511B2 (en) Bilayer gate dielectric with low equivalent oxide thickness for graphene devices
US10847424B2 (en) Method for forming a nanowire device
US10658513B2 (en) Formation of FinFET junction
US9406748B1 (en) Perfectly shaped controlled nanowires
US9608115B2 (en) FinFET having buffer layer between channel and substrate
US10957780B2 (en) Non-uniform gate dielectric for U-shape MOSFET
JP2009239270A (ja) 半導体基板、半導体基板の製造方法および電子デバイス
US20070001231A1 (en) Material systems for dielectrics and metal electrodes
US11289603B2 (en) Semiconductor device and method
JP4120938B2 (ja) 高誘電率絶縁膜を有する半導体装置とその製造方法
US20230170352A1 (en) Self-aligned hybrid substrate stacked gate-all-around transistors
JP2005317647A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2004319952A (ja) 半導体装置およびその製造方法
EP2947693B1 (en) Method of Producing a III-V Fin Structure
JP3963446B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP4868910B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
KR102441996B1 (ko) 3차원 구조들을 등각적으로 도핑하기 위한 방법들
JP2007165918A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2004241612A (ja) 半導体装置及びその製造方法
US20200212037A1 (en) Minimum width device for power saving
US11101180B2 (en) Semiconductor device and method of manufacture
JP3831764B2 (ja) 高誘電率金属酸化物膜の作製方法、高誘電率金属酸化物膜、多層膜構造体、ゲート絶縁膜、及び半導体素子
KR101070869B1 (ko) 쇼트키 장벽 트랜지스터 소자의 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
A762 Written abandonment of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762

Effective date: 20100121