JP2004119133A - 角形電池 - Google Patents

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江西 英二
Takashi Nagase
長瀬 敬
Yoshihiro Masuda
増田 喜裕
Toshiyuki Kondo
近藤 敏之
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Abstract

【課題】負極板、セパレータ、正極板を積層してなる電極群を外装缶に挿入してなる角形電池において、挿入時に外側極板のめくれや、活物質の脱落を防止することにより、良好な電池特性を実現する。
【解決手段】それぞれ芯体に活物質が担持されてなる一方の電極板および他方の電極板がセパレータを介して交互に積層されてなる電極群が有底角形形状の外装缶に収納されている角形電池において、前記電極群の最外側に位置する前記一方の電極板の芯体が前記外装缶底部において一体に連続あるいは相互に連結されており、かつ、前記一方の電極板の前記外装缶と対向する面には前記活物質が担持されず前記芯体が露出しているもの。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は角形電池に関し、さらに詳しくは、生産性および電池特性に優れた角形電池に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話や携帯型パソコンなどの各種携帯型電子機器の普及に伴い、これらの機器の小型軽量化、高性能化の要求が高まっており、それに伴って、その電源としての二次電池の高容量化、ならびに、薄形化、小型軽量化に対する要望も強くなってきている。
【0003】
密閉角形電池は、各種機器に搭載する際の体積効率が高いという点で注目されており、具体的には、例えば、角形ニッケル・カドミウム二次電池や角形ニッケル・水素二次電池などの角形アルカリ二次電池がある。
このような角形二次電池は、矩形状の正極板および負極板をセパレータを介して交互に積層して形成した電極群を外装缶内に収容した構造となっている。例えば、図6に示すように、負極板1と、セパレータ3により外周を被覆された正極板2とを交互に積層し、両側すなわち最外側に2枚の負極板1を配置して電極群4が形成されている。図7はこの正極板2とセパレータ3の構成を示し、例えば、袋状に形成されたセパレータ3の中に、正極板2を挿入した構造とすることが一般的である。
【0004】
そして、正極板2には正極導電タブ5を、負極板1には負極導電タブ6をそれぞれ溶接したのち、さらに、同一極性のタブ同士を1つに溶接した後、図6に示したように、電極群4の全体を外装缶7に挿入する。しかるのち、この外装缶7の上部を封口板(図示せず)により封口することにより、角形二次電池が組み立てられる。
【0005】
しかし、上記のような従来の角形二次電池において、電極群4を外装缶7に挿入する際に、以下に述べるような問題が起こりやすい。すなわち、図6に示すように、外装缶7の上部開口から電極群4を挿入する際に、電極群4の最外側に位置する一対の負極板1がそれぞれ図中矢線の方向つまり互いに外方へ広がる傾向があるため、この最外負極板1の下端1aが外装缶7の開口部縁部7aに接触することにより、最外負極板1がめくれて挿入不良が生じたり、最外負極板1から負極活物質が脱落したりする。その結果、脱落した活物質で電池の内部短絡が発生することもあり、製造歩留まりが低下するという問題がある。
【0006】
この問題を解決するために、外装缶に収納される電極群の改良が行われ、例えば、図8に示すような電極群11を備えた角形電池が提案されている。この電極群11は、電極群の両側部に位置し、それぞれコ字状に形成された一対の負極板すなわち最外側負極板12を有する。最外側負極板12は芯体13に負極活物質14を担持させることにより形成されており、図示しない外装缶底部では、その折曲部13aの芯体13が露出しているとともに、上記外装缶側面に対向する面では、芯体12の露出部13bが形成されている。
【0007】
図9はこの最外側負極板12を展開した状態を示し、例えばパンチングメタルよりなる長尺の芯体13の中央領域(折曲部13aに相当)を残して両側に負極活物質14が塗着されている。但し、この最外側負極板11を中央領域から折曲した際、外装缶に対向する芯体13の面には負極活物質14は塗着されていない。
【0008】
そして、このコ字状の最外側負極板12にはそれぞれ図7に示したものと同様なセパレータ3により包被された正極板2を挟持することにより電極ユニットAが構成されている。なお、この正極板2は芯体21の両面に正極活物質22が塗着されたものである。
さらに、図8に示したように、一対の最外側負極板12の間に、同じくセパレータ3により包被された正極板2が配置されて、全体として電極群11が構成されている(例えば、特許文献1参照)。
【0009】
さらには、図10に示すように、断面コ字状の最外側負極板31に、セパレータ32に包被された正極板2と内側負極板32とを交互に積層してなる極板群を挟持させて全体として電極群33が構成されているものも提案されている(例えば、特願2002−68945)。この電極群33の最外側負極板31は図11に示すように、上記と同様の長尺の芯体34の中央領域(折曲部34aに相当)を残してその両面全面に負極活物質が35が塗着されている。
【0010】
【特許文献1】
特開平10−312824号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の改良された電極群を備えた角形電池にあっても、以下のような問題が依然として存在する。すなわち、前者は上述した各電極ユニットA内での極板のめくれなどは防止できるものの、各々の最外側負極板が外方に拡開してしまう場合がある。
【0012】
また、後者の構成では、最外側負極板31の芯体34が電極群底部で一体に連接されているので、その内側に挟持された極板群のずれなどは防止できるが、最外側負極板31の外装缶に対向する面に負極活物質35が塗着形成されているため、外装缶への挿入時にこの負極活物質が脱落する場合が多く、その結果、電池特性が劣化するのみならず、活物質の脱落に伴うショートの発生なども重大な問題となる。
【0013】
その一方で、電池のサイクル寿命は負極活物質量に依存する傾向があるため、電池設計の観点からは、限られた空間内でできる限り負極活物質量を増加するという要求に応えることも重要な課題である。すなわち、後者の構成では、最外側負極板31の外装缶側壁に対向する面に塗着された負極活物質35は電池反応に寄与しないため、その部分の体積が有効に使用されないという問題がある。
【0014】
本発明は上記の問題を解決し、電極群を外装缶に挿入する際に、最外側負極板がめくれることによる挿入不良、あるいは、各極板の上下方向のずれが生じたり、負極活物質の脱落などが発生することがなく、さらに、サイクル寿命などの電池特性に優れた角形電池を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明によれば、それぞれ芯体に活物質が担持されてなる一方の電極板および他方の電極板がセパレータを介して交互に積層されてなる電極群が有底角形形状の外装缶に収納されている角形電池において、前記電極群の最外側に位置する前記一方の電極板の芯体が前記外装缶底部において一体に連続あるいは相互に連結されており、かつ、前記一方の電極板の前記外装缶と対向する面には前記活物質が担持されず前記芯体が露出しているものが提供される。
【0016】
上記の構成において、前記電極群の最外側に位置する前記一方の電極板の芯体の開口率が、前記電極群の最外側の内側に位置する前記一方の電極板の芯体の開口率よりも小さくされていることが好ましい。
また、前記電極群の最外側の内側に位置する前記一方の電極板に接続された導電タブが、前記外装缶底部において前記最外側の前記一方の電極板と電気的に接触している構成、あるいは、前記電極群の最外側の内側に位置する前記一方の電極板に接続された導電タブが、前記外装缶上部において前記最外側の前記一方の電極板と電気的に接触している構成としてもよい。
【0017】
さらには、前記電極群の最外側の内側に位置する前記一方の電極に接続された導電タブが、前記電極群の上部において前記一方の電極と同一の極性を有する部材と電気的に接触している構成とすることもできる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の角形電池の実施形態について説明する。
図1は本発明の角形電池の第1の実施形態を示し、図中、図6,7と同一の構成要素には同一の符号を付して示してある。
図1において、上部に開口を有する角形有底の外装缶40内に電極群41が収納されている。外装缶40の上部開口には内方に張出した段部40aが形成されている。この段部40aには、矩形枠状の絶縁ガスケット42が配置され、この絶縁ガスケット42に周縁部が噛み込んだ状態で、封口板43が配置され、外装缶40の上部開口を内方に縮径するかしめ加工を行うことにより、封口板43が絶縁ガスケット42を介して外装缶40の上部を封口する。
【0019】
封口板43の中央にはガス抜き孔43aが形成され、このガス抜き孔43aを覆うように配置されたキャップ状の正極端子44が封口板43に例えば溶接固定され、封口板43と正極端子44に囲繞された空間内に例えばゴム製の安全弁45が上記のガス抜き孔43aを閉塞するように配置されている。
電極群41は両側すなわち最外側に位置する最外側負極板46と、この最外側負極板46の内側に配置される正極板2、セパレータ3および内側負極板50から構成される。最外側負極板は、図2に示すように、例えばパンチングメタルよりなる長尺の芯体48の一方の面に中央部領域すなわち折曲部48aを除いて負極活物質49が塗着形成されたものである。したがって、この芯体48の他方の面は負極活物質が塗着されておらず、芯体48の露出部48bとなっている。この芯体の露出部48bが外装缶40の側壁40bと対向するようにコ字状に折曲することにより最外側負極板46が構成される。
【0020】
図1からも明らかなように、最外側負極板46の中央部の芯体折曲部48aが外装缶40の底面40cに当接し、両側の芯体露出部48bが外装缶40の側壁40bに密着することにより、最外側負極板46とこれと同一極性を有する外装缶40との導通が実現する。
一方、最外側負極板46の内側においては、正極板2、セパレータ3および内側負極板50が交互に積層されて極板群が形成されている。正極板2およびセパレータ3に関しては、上記の図7に示したような袋状のセパレータ3内に正極板2を収納したものを使用することができる。
【0021】
また、内側負極板50は、芯体51の両面に活物質52が形成されたものを、単体で複数枚(ここでは2枚)使用することもできるが、図1および図11に示すように、芯体51の両面に負極活物質52が形成されたものを中央の折曲部51aでコ字状に折曲してなるものも使用することもできる。
このような電極群41において、正極側の集電構造について説明すると、各正極板2から導出された正極導電タブ5は電極群41の上部で一体に溶接され、この正極導電タブ5が前述した封口板43の下面と溶接接続されている。封口板43と正極端子44とは電気的に接続されているため、封口板43も正極端子としての機能を兼ねている。
【0022】
次いで、負極側の集電構造について説明すると、まず最外側負極板46においては芯体露出部48bが負極端子を兼ねる外装缶40の側壁40bに接触し、この側壁40bと電気的に接続される。また、内側負極板50においては、芯体折曲部51aが最外側負極板46の芯体折曲部48aと接触することによりこれと電気的に接続される。この両者の芯体折曲部48a,51aは上述したように接触するのみで十分であるが、両者を溶接することにより、より強固に密着させることもできる。
【0023】
上記のような構成の角形電池においては、最外側負極の外装缶40の側壁40bに対向する面が芯体露出部48bとなっており、そこには負極活物質49が塗着されていないため、従来のように電極群を外装缶に収納する際に、最外側負極板の負極活物質が外装缶の開口周縁部に摺接してこの負極活物質が脱落することが防止される。
【0024】
また、最外側負極板46の下部芯体折曲部48a内側の極板群を一括して保持する構造であるため、電極群の挿入時に極板群が上下方向にずれることが有効に防止される。
さらに、最外側負極板46の外装缶側壁40bに対向する面は電池反応にほとんど寄与しないため、この領域に負極活物質が形成されないことにより、空間効率が向上し、内側の有効活物質量を増大することが可能となる。
【0025】
また、上記の電極群において、最外側負極板46の芯体48の開口率が、内側負極板50の芯体51の開口率より小さいことが好ましい。これは、次のような理由による。すなわち、第一に、芯体の開口率が大きいと、開口内部まで活物質を担持できるため活物質の全体量は増大するが、上述したように最外側負極板のように片面の芯体が露出していると、電極群を外装缶に挿入する際に、この芯体の開口に入り込んだ負極活物質が脱落する可能性が生じるからである。
【0026】
第二に、最外側極板の芯体の開口率が小さいと、芯体の実質的な表面積が大きくなるため、外装缶との接触面積が増大し、その結果、両者間の導電性が向上する。
具体的には、最外側負極板の芯体の開口率は20〜30%、内側負極板の芯体の開口率は30〜45%の範囲にそれぞれ設定することが好ましい。
【0027】
図3は本発明の角形電池の第2の実施形態であり、電極群の他の構成例を示している。なお、図中、図1と同一の構成要素には同一の符号を付してある。
この電極群53においては、芯体54の両面に負極活物質55が形成された2枚の内側負極板56が使用されており、それぞれの芯体54が下方に延出されて芯体延出部54aが形成されている。この芯体延出部54aは外装缶底面40cにおいて、最外側負極板46の芯体折曲部48cに、例えば、溶接されることにより電気的な接触が図られている。
【0028】
図4は本発明の角形電池の第3の実施形態であり、電極群の他の構成例を示す。なお、図中、図1、図3と同一の構成要素には同一の符号を付して示し、かつ、正極導電タブは省略した。
この電極群57においては、2枚の内側負極板56は上記第2の実施形態と同様別体に形成されており、それぞれの芯体54が電極群57の上方に延出されて芯体延出部54bとなっている。この芯体延出部54bは内側負極板の導電タブを兼ねており、電極群57の上部でそれぞれ電池缶側壁40bの方向に折曲され、その端部が最外負極板46の芯体上部延出部48cに、例えば溶接されることにより、電気的に接触している。
【0029】
図5は本発明の角形電池の第4の実施形態であり、電極群の他の構成例を示す。なお、図中、図1、図4と同一の構成要素には同一の符号を付して示し、上記と同様に正極導電タブは省略した。
この電極群58においては、上記の第3の実施形態に示した電極群57と同様に内側負極板56が別体に形成されるとともに、各内側負極板56の芯体54が上部に延出されて芯体延出部54bとなっており、この芯体延出部54bが内側負極板56の導電タブを兼ねている。内側負極板56の芯体延出部4bは電極群58の上部でこの内側負極板56と同極性の部材、ここでは、外装缶40に溶接されて内側負極板56の集電が行われる。芯体延出部54bを外装缶40に溶接する場合は、図5に示したように、外装缶40に当接する芯体延出部端部54cを外装缶側壁40bに沿って折曲して、その折曲端部54cを溶接すると溶接面が増大し、確実に両者を溶着することができる。
【0030】
なお、上記第4の実施形態において、角形電池の構成によっては封口板が負極と同極性の場合もあり、その場合は、芯体延出部を封口板下面に溶接することにより内側負極板の集電を行えばよい。
【0031】
【実施例】
実施例1
1)水素吸蔵合金電極(負極板)の作製
市販の金属元素をMmNi3.4Co0.8l0.2Mn0.6の組成となるように、高周波溶解炉にて溶解した後、得られた溶湯を鋳型に流し込み、水素吸蔵合金インゴットを作製した。
【0032】
次いで、このインゴットをあらかじめ粗粉砕したのち、不活性ガス雰囲気中で平均粒径が50μm程度になるまで機械的に粉砕した。なお、この平均粒径はレーザ回折法により測定した。
この合金粉末99質量%に水溶性結着剤としてのポリエチレンオキサイド1質量%ならびに適量の純水または水を加えて混合した後、混練して負極活物質スラリーを調製した。一方で、表面にNiめっきを施したパンチングメタルよりなり、開口率が35%の芯体を用意し、この芯体の両面に上記により得られた負極活物質スラリーを塗着した後、約60℃で20分間乾燥した。
【0033】
上記により得られた水素吸蔵合金電極を60.6mm×15.1mm、および、55.6mm×15.1mmに切断した。前者は、図2に示したように、芯体の一面の活物質を全て剥離し、さらに、他面の活物質も芯体の長手方向中央部の長さ4.0mmの領域にわたり剥離することにより芯体折曲部を形成し、最外側負極板を得た。また、後者は図11に示したように、芯体の両面の長手方向中央部の長さ1.9mmの領域の活物質を剥離することにより芯体折曲部を形成し、内側負極板を得た。
【0034】
2)ニッケル・水素蓄電池の作製
上記により得られた最外側負極板および内側負極板を図1のように中央芯体折曲部でコ字状に折曲し、最外側負極板の両側の芯体露出面が外装缶の側壁と対向するようにした。この最外側負極板の内側に内側負極板と、図2に示した袋状のセパレータに内包された非焼結式Ni極(正極板)を交互に積層して電極群を形成し、この電極群を外装缶に挿入した。その後、KOH、LiOHおよびNaOHの混合液よりなる電解液を注入し、公称容量600mAhのC1サイズのニッケル・水素蓄電池を作製した。
【0035】
3)評価試験
<電極群の挿入性>
上記の電極群を100個作製し、これらの電極群を開口寸法が15.8mm×5.0mmの外装缶に挿入した際に、活物質が脱落が発生した個数、ならびに、電極群において電極板に左右または上下にずれが生じた個数を調べ、それぞれの結果を表1に示した。
【0036】
<放電サイクル特性>
上記により得られた角形ニッケル・水素蓄電池Aに対し、サイクル試験機により60mAで16時間の充電を行い、1時間放置したのち、120mAで放電を行った。このときの放電容量を検査容量とする。引き続き、サイクル試験機にて60mA×16時間の充電を行い、1時間放置したのち、600mAで放電を行った。このときの放電両々を初期容量とする。初期容量/検査容量の比を算出して、結果を表2に示した。
【0037】
実施例2
最外側負極板として、開口率21%のNiめっきパンチングメタルを使用したことを除いては上記実施例1と同様にして電極群を作製し、実施例1と同容量および同サイズの角形ニッケル・水素蓄電池を作製し、上記と同様の各評価試験を行って、その結果を表1および表2に示した。
【0038】
比較例1
実施例1の最外側負極板に替えて、図11に示した最外側負極板を使用して、図10に示した電極群を作製し、上記実施例1と同容量および同サイズの角形ニッケル・水素蓄電池を作製し、上記と同様の各評価試験を行って、その結果を表1および表2に示した。
【0039】
比較例2
図9に示した最外側負極板を2枚作製し、芯体折曲部にて折曲し、これに実施例1の正極板およびセパレータと組み合わせて図8に示した電極群を作製し、さらに、上記実施例1と同様にしてこれと同容量および同サイズの角形ニッケル・水素蓄電池を作製した。この角形ニッケル・水素蓄電池に対して上記と同様の各評価試験を行って、その結果を表1および表2に示した。
【0040】
なお、上記の各実施例および比較例において、それぞれの電池に使用した非焼結ニッケル正極板および水素吸蔵合金の量は同一とした。また、負極の集電は電池上部、下部または最外側負極板と外装缶との接触により確保した。
【0041】
【表1】
Figure 2004119133
【0042】
【表2】
Figure 2004119133
【0043】
以上の結果から明らかなように、本発明の角形ニッケル・水素蓄電池(実施例1,2)は電極群を外装缶に収納する際に、活物質の脱落や極板のずれなどの発生が防止されており、その特性も優れたものであることが確認された。
とくに、最外側負極板に使用される芯体の開口率を、内側負極板に使用される芯体の開口率よりも小さくしたもの(実施例2)は、活物質の脱落、極板のずれのいずれも発生数がゼロであり、とくに優れていることが分かった。
【0044】
それに対して、最外側負極板の外装缶側壁に対向する面に活物質が形成されているもの(比較例1)は作製した電池のほぼ半数に活物質の脱落が発生し、放電容量も低くなった。また、最外負極板の芯体が外装缶底部で一体に接続されていない構成のもの(比較例2)は、活物質の脱落の発生は比較的防止されているものの、電極群の挿入時に極板のずれが発生し、工程不良になることが確認された。
【0045】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の角形電池は、電極群を外装缶に挿入する際の極板のずれや活物質の脱落が確実に防止されているため、工程上の品質向上が実現でき、さらに、電池特性の向上にも有効に寄与するので、その工業的価値は極めて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の角形電池の第1の実施形態を示す概念的一部破断縦断面図である。
【図2】図1に使用される最外側負極板の展開図である。
【図3】本発明の角形電池の第2の実施形態を示す概念的一部破断縦断面図である。
【図4】本発明の角形電池の第3の実施形態を示す概念的一部破断縦断面図である。
【図5】本発明の角形電池の第4の実施形態を示す概念的一部破断縦断面図である。
【図6】従来の角形電池の電極群と外装缶の構成の一例を示す概念的斜視図である。
【図7】図6の正極板およびセパレータの構造を示す斜視図である。
【図8】従来の角形電池に使用される電極群の構成を示す縦断面図である。
【図9】図8の電極群の最外側負極板の展開図である。
【図10】本発明の関連技術である角形電池に使用される電極群の構成を示す縦断面図である。
【図11】図10の電極群の最外側負極板の展開図である。
【符号の説明】
2 正極板
3 セパレータ(袋状)
5 正極導電タブ
40 外装缶
40b  側壁
40c  底面
41,53,57,58  電極群
43 封口板
46 最外側負極板
48 芯体
48a  芯体折曲部
48b  芯体露出部
49、52,55 負極活物質
50,56  内側負極板
51,54  芯体
51a  芯体折曲部
54a,54b  芯体延出部

Claims (5)

  1. それぞれ芯体に活物質が担持されてなる一方の電極板および他方の電極板がセパレータを介して交互に積層されてなる電極群が有底角形形状の外装缶に収納されている角形電池において、前記電極群の最外側に位置する前記一方の電極板の芯体が前記外装缶底部において一体に連続あるいは相互に連結されており、かつ、前記一方の電極板の前記外装缶と対向する面には前記活物質が担持されず前記芯体が露出していることを特徴とする角形電池。
  2. 前記電極群の最外側に位置する前記一方の電極板の芯体の開口率が、前記電極群の最外側の内側に位置する前記一方の電極板の芯体の開口率よりも小さくされている請求項1記載の角形電池。
  3. 前記電極群の最外側の内側に位置する前記一方の電極板に接続された導電タブが、前記外装缶底部において前記最外側の前記一方の電極板と電気的に接触している請求項1または2記載の角形電池。
  4. 前記電極群の最外側の内側に位置する前記一方の電極板に接続された導電タブが、前記外装缶上部において前記最外側の前記一方の電極板と電気的に接触している請求項1〜3いずれか記載の角形電池。
  5. 前記電極群の最外側の内側に位置する前記一方の電極に接続された導電タブが、前記電極群の上部において前記一方の電極と同一の極性を有する部材と電気的に接触している請求項1〜4いずれか記載の角形電池。
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