JPH11250928A - ニッケル・水素二次電池 - Google Patents
ニッケル・水素二次電池Info
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- JPH11250928A JPH11250928A JP10051143A JP5114398A JPH11250928A JP H11250928 A JPH11250928 A JP H11250928A JP 10051143 A JP10051143 A JP 10051143A JP 5114398 A JP5114398 A JP 5114398A JP H11250928 A JPH11250928 A JP H11250928A
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Abstract
ッケル・水素二次電池を提供する。 【解決手段】 集電体シートにニッケル化合物を主体と
する正極合剤が担持されている正極2と、集電体シート
に水素吸蔵合金を主体とする負極合剤が担持されている
負極1とをセパレータ3を介して交互に積層した構造の
電極群Aが電池缶5の中に電解液と一緒に収容され、電
池缶5の開口部は正極端子を備えた封口板8で密閉され
ているニッケル・水素二次電池において、電極群Aにお
ける負極1の下端部1Aは、正極2の下端部2Aよりも
突出しており、かつ少なくとも負極の下端部1Aは集電
板6aを介して導通しているニッケル・水素二次電池で
あって、電極群Aにおける正極2の正極合剤が担持され
ている部分の面積が、電池の理論容量(単位:Ah)当た
り30cm2以上であることを好適とする。
Description
電池に関し、更に詳しくは、電池の内部抵抗が低いの
で、従来のニッケル・水素二次電池に比べると大電流を
取り出すことができるニッケル・水素二次電池に関す。
また最近開発が進められている電気自動車などの駆動電
源としては、充放電が可能でかつ携帯可能という点で各
種の二次電池が使用されている。上記用途に適合する二
次電池には、大電流放電が可能であるという特性が必要
事項とされ、従来からは、ニッケル・カドミウム二次電
池を採用するケースが多い。これは、つぎのような理由
による。
は、その内部抵抗が低く、時間率当たりの放電電流(放
電率)は大きく、また過充・過放電した場合であっても
電池特性の劣化を起こしにくいという特性を備えている
からである。一方、ノート型パソコンや携帯電話などの
小型電子機器の駆動電源としては、前記したニッケル・
カドミウム二次電池よりもニッケル・水素二次電池が広
く使用されている。これはつぎの理由による。
一サイズのニッケル・カドミウム二次電池に比べると、
その内部抵抗が高く、放電率も小さいとはいえ、その放
電容量は1.5〜2倍と大きいので、形状が小型であっ
ても、微小電流で駆動可能な電子機器を長時間に亘って
駆動せしめることができるからである。このニッケル・
水素二次電池には円筒形のものと角形のものがあるが、
円筒形のものについて、その概略を以下に説明する。
る。正極の製造に際しては、活物質である水酸化ニッケ
ルのようなニッケル化合物の粉末を主体とし、これとP
TFEのような結着剤と例えばコバルト酸化物やコバル
ト水酸化物のようなコバルト化合物の導電材と水とを混
練して正極合剤のペーストを調製する。
3次元網状構造を有するスポンジ状の金属多孔体や金属
繊維マットなどの耐アルカリ性の金属多孔構造体(集電
体シート)に充填したのち、乾燥、必要に応じては加圧
成形,裁断などを行って、所定の厚みと所定の平面形状
を有するシート状の正極にする。したがって、得られた
正極は、集電体シートの内部空隙部と表面に、乾燥した
正極合剤が担持された状態になっている。そして、正極
の上端部には、小片形状をした例えばニッケル製のタブ
端子が取り付けられる。
吸蔵合金の粉末を主体とし、更にはカルボキシメチルセ
ルロースのような増粘剤や炭素粉末のような導電材が配
合されている負極合剤のペーストを調製する。ついで、
このペーストの所定量を、所定の開口率を有する例えば
ニッケルパンチングシート(集電体シート)に塗着,乾
燥したのち、圧延処理,裁断を行って、所定の厚みと平
面形状を有するシート状の負極にする。したがって、得
られた負極は、集電体シートの開口部と表面に乾燥した
負極合剤が担持された状態になっている。
じように、端部にタブ端子を取り付けることもある。こ
のようにして製造された正極と負極を用いて、次に、電
極群が製造される。図6,図6のVII−VII線に沿う断面
図である図7、および図6のVIII−VIII線に沿う断面図
である図8で示したように、まず、集電体シート(ニッ
ケルパンチングシート)1aに負極合剤1bが担持され
ている負極と、集電体シート(ニッケル発泡体シート)
2aに正極合剤が担持され、また一方の端部にタブ端子
2cが取り付けられている正極2の間に、保液性と電気
絶縁性を備えた例えばポリオレフィン不織布のようなセ
パレータ3を挟んでシート積層体にする。
芯を配置したのち、負極1が外側となるように巻回して
渦巻形状をした所定外径の電極群を製造する。したがっ
て、電極群の断面構造は、図9で示したように、負極1
と正極2がセパレータを介して交互に積層して成る積層
構造になっていて、その中心部に巻き芯を脱抜したのち
に残る空孔4が形成され、また上端にはタブ端子2cが
突出している。
にして所定内径の電池缶の中に挿入され、かつ所定のア
ルカリ電解液が注液され、正極端子を備えた封口板で電
池缶の上部開口が密閉される。このとき、電極群の負極
1は電池缶の内壁と接触するので電池缶は負極端子とし
て機能する。そして、電極群の電池缶への挿入時には正
極2のタブ端子2cが封口板に接続される。
正極をセパレータを介して複数枚交互に重ね合わせて所
定の厚みにしたものが用いられる。したがって、この場
合も電極群の断面構造は積層構造になっている。
ッケル・カドミウム二次電池は、大電流を取り出すこと
ができるにもかかわらず、電極中のカドミウムが環境に
悪影響を及ぼす虞があるとのことから最近では前記した
電動工具などの駆動電源としては敬遠されはじめ、無公
害でかつニッケル・カドミウム二次電池よりも高容量な
ニッケル・水素二次電池と置換することが検討されてい
る。
ッケル・水素二次電池は、1時間率の1〜3倍程度の放
電時にはじめて公称容量に相当する容量を得ることがで
きるので、微小電流で駆動可能な前記小型電子機器の電
源としては有効であるとはいえ、大電流を必要とする電
動工具や電気自動車などの電源としては事実上使用でき
ないという問題があった。
場合、1時間率の5倍を超えるような大電流で放電させ
ると、作動電圧は大幅に低下してしまい、実用に耐え得
ないという現状にある。本発明は、従来のニッケル・水
素二次電池における上記した問題を解決し、高容量でか
つ大電流放電を行っても作動電圧の低下を抑制すること
ができる新規構造のニッケル・水素二次電池の提供を目
的とする。
を達成するための研究を進めるに当たり、以下のような
考察を行った。 (1)ニッケル・水素二次電池はニッケル・カドミウム
二次電池に比べてその容積エネルギー密度が大きいの
で、同一サイズの電池を同じ時間率で放電させた場合、
ニッケル・水素二次電池の放電電流の方が大きくなる。
い放電率で作動させても電池の作動電圧が低下しないよ
うにするためには、その内部抵抗をできるだけ低くする
ことが必要になる。従来のニッケル・水素二次電池の場
合には、負極と電池缶の内壁との接触界面が一方の導通
経路であった。そして微小電流の取り出し時には、その
接触抵抗は大きな電圧低下を引き起こすことはないが、
放電電流が大きくなると、上記接触抵抗は作動電圧の低
下に大きく影響を与えることになる。
電流放電を実現するためには、別の低抵抗な導通経路を
組み込むことが必要になってくる。 (2)また、電極群において、正極と負極との対向面積
を大きくすると、両極間を流れる電流の電流密度を小さ
くし、作動電圧の低下を抑制することができる。
本的には正極活物質を担持している部分の面積を大きく
することは、大電流放電の実現にとって有効であると考
えられる。以上の観点に立って、本発明者らは鋭意研究
を進め、本発明のニッケル・水素二次電池を開発するに
至った。
池は、集電体シートにニッケル化合物を主体とする正極
合剤が担持されている正極と、集電体シートに水素吸蔵
合金を主体とする負極合剤が担持されている負極とをセ
パレータを介して積層または巻回して成る電極群が電池
缶の中に電解液と一緒に収容され、前記電池缶の開口部
は正極端子を備えた封口板で密閉されているニッケル・
水素二次電池において、前記電極群における前記負極の
下端部が前記正極の下端部よりも突出しており、かつ少
なくとも前記負極の下端部が集電板を介して前記電池缶
と導通していることを特徴とする。
シートの上端部にも集電板が溶接して配置され、その集
電板を介して前記封口板との導通が実現しており、また
電極群における正極の正極合剤が担持されている部分の
面積が、電池の理論容量(単位:Ah)当たり30cm2以
上であるニッケル・水素二次電池が提供される。
ケル・水素二次電池を詳細に説明する。図1は、電極群
の下部と上部の双方に集電板を配設した本発明の円筒形
ニッケル・水素二次電池の好適な1例を示す断面図であ
る。図1において、電池缶5の中には、負極1とセパレ
ータ3と正極2のシート積層体を渦巻状に巻回して成る
電極群Aが図示しないアルカリ電解液と一緒に収容され
ている。
を有する円板形状の集電板6aが溶接して配設され、そ
の上に前記電極群Aが配設され、そして電極群Aの上に
は、正極端子10を備えた封口板8に溶接されたリード
7に接続して所定の直径を有する集電板6bが配設さ
れ、封口板8はガスケット9を介して電池缶5の上部開
口に嵌め込まれ、そこに加締め加工を施すことにより全
体が密閉された構造になっている。
れも電池の内部抵抗を下げるための手段であり、これら
を電極群Aの下端面と上端面にそれぞれ配設しているこ
とが本発明の電池における特徴になっている。なお、本
発明の電池においては、電極群Aの下端面に集電板6a
を配設することが必須要件であり、上端面への集電板6
bの配設は必ずしも必要としない。そして、電極群Aの
上端面に集電板6bを配設することに代えて、例えば正
極の製造時に、その上端に複数個のタブ端子を取り付け
た態様になっていてもよい。しかしながら、複数個のタ
ブ端子の取付の場合に比べると、図1で示したように、
電極群Aの上端面にも集電板6bを配設した場合は、電
池の内部抵抗が下がるという点で有利であるとともに、
電池の組立作業も容易になるので好適である。
る。図2および図2のIII−III線に沿う断面図である図
3で示したように、集電体シート1aの一方の端部1A
(図では下端部)には負極合剤1bは担持されておら
ず、下端部1Aは集電体シート1aが帯状に表出した状
態になっている負極1と、図2および図2のIV−IV線に
沿う断面図である図4で示したように、集電体シート2
aの一方の端部2B(図では上端部)は厚み方向に圧縮
されて緻密化した状態になっていて、その上端部2B
は、そこに正極合剤2bが担持されない状態で帯状に表
出している正極2を製造し、上記した下端部1Aと上端
部2Bが互いに反対方向を向くようにして負極1と正極
2を重ね合わせたのち負極1を外側にして巻回する。
端面に負極集電体シート1aの下端部1Aが渦巻状に突
出しており、また上端面には、正極集電体シート2aの
上端部2Bが同じく渦巻状に突出している。ここで、上
記した電極群Aの下端面への集電板6aの配設を実現す
るためには、製造された電極群Aの下端面において、図
1で示したように、負極1の下端部1Aが少なくとも正
極2の下端部2Aよりも突出させることが必要である。
仮に正極2の下端部2Aの方が負極1の下端部1Aより
突出していると、集電板6aは正極2と導通してしまう
からである。
て、負極1とセパレータ3と正極2を重ね合わせるとき
に、図2で示したように、それぞれの高さ方向における
互いの位置関係をずらしてシート積層体を製造し、これ
を巻回すればよい。すなわち、正極2の下端部2Aより
も負極1の下端部1Aを長さh1だけ下方にずらしてシ
ート積層体にし、これを巻回すればよい。
下端部2Aに対して長さh1だけ下方にずらして突出さ
せてシート積層体にし、それを巻回すればよい。その場
合、h1<0になると正極2と負極1の対向面積は減少
し、またh1が大きくなりすぎても正極2と負極1の対
向面積は減少してしまうので、h1は、0<h1<5mm
を満たしていることが好ましい。
したように、正極2の下端部からの突出量h2が0<h
2<h1の関係を満たしていることが好ましい。そし
て、得られた電極群Aを電池缶5に挿入するに際して
は、まず、渦巻状に突出している負極集電体シート1a
の下端部1Aの上に後述する集電板6aを配置して当該
集電板と前記下端部1Aの端面1Cを接触させたのち、
その接触部の複数箇所を溶接して電極群Aと集電板6a
を一体化する。
池缶1の内径よりも小さく、その表面が確実に負極1の
下端部1Aと接触可能な状態になっている形状のものが
用いられる。そして、集電板6aを構成する材料として
は、アルカリ電解液で侵食されず、比抵抗が小さく、し
かも比較的低コストで入手可能なものが選定される。例
えば、純Niやステンレス鋼,Niめっきが施された金
属の板を好適とする。また、電池缶5の内径が一定であ
るとすれば、集電板6aの厚みが厚いほど全体としての
導体抵抗は低くなって大電流が流れやすくなるが、あま
り厚くするとコスト高や容量低下を招くことになるの
で、その厚みは0.15〜2.0mm程度に設定することが
好ましい。
なっているものであってもよいが、集電板6aの表面の
うち、負極集電体シートの下端部1Aの端面1Cと接触
する方の表面に複数個の微小突起を形成しておくと、端
面1Cとの接触と溶接時に、当該微小突起が各集電体シ
ートの端部の端面に食い込むような状態で圧接されるこ
とになるため、溶接電流を流すときの接触抵抗が小さく
なり、溶接後における溶接点の強度が高くなって好適で
ある。
集電板6aを使用する場合には、その微小突起の高さ
は、図2で示した突出量h1よりも低いことが必要であ
る。この関係が成立していないと、集電板6aの微小突
起は正極2の下端部2Aと接触してしまうからである。
なお、負極1とセパレータ3と正極2の重ね合わせ時に
おいて、セパレータ3の下端部が負極1の下端部1Aよ
りも突出していない場合、すなわち(h1−h2)≧0
の場合は、用いる集電板6aとしては、その表面が平滑
面であるもの、また微小突起が形成されているもののい
ずれであってもよい。いずれの場合も、負極1の下端部
1Aの端面1Cに接触することができるからである。し
かし、セパレータ3の下端部の方が負極1の下端部1A
よりも突出しているような電極群Aの場合、すなわち
(h1−h2)≦0の場合には、電極群Aの下端面に集
電板を配置すると、突出するセパレータの下端部が折れ
曲がって負極1の下端部1Aの端面1Cを覆うこともあ
るので、表面が平滑な集電板では負極の端面1Cとの導
通がとれなくこともある。したがって、上記したような
場合には、表面に微小突起が形成されているものを集電
板として用いることにより、その微小突起で折れ曲がっ
た前記セパレータを突き破って負極1との導通をとるこ
とが好ましい。その場合、微小突起の高さをh3とする
と、h3は、h2−h1<h3<h1の関係を満たすよ
うに設定される。
配設する場合には、正極2の上端部2B,セパレータ3
の上端部,負極1の上端部1Bとの間の位置関係につい
ても上記したと同様の手段が講じられる。すなわち、少
なくとも正極2の上端部2Bは負極1の上端部1Bより
も突出させる。そして、用いる集電板6bに対しても、
集電板6aの場合と同様の配慮がなされる。
るために、更に電極群Aにおける正極2と負極1の対向
面積を大きくすることが有効である。具体的には、活物
質を担持している正極2の面積を大きくする。これは、
高い放電率に基づく大電流に対しても電流密度が小さく
なり、更に前記した集電板の配置による内部抵抗の低下
とも相俟って、大電流放電が許容されるようになるから
である。
極2において正極合剤が担持されている部分の面積を、
製造目的の電池の理論容量(CT:Ah)当たり30cm2以
上、すなわち、30cm2/Ah以上にすることが好適であ
る。より好ましくは、38cm2/Ah以上にする。正極2
の面積を大きくするためには、例えば電極群Aの外径や
高さが一定であれば、正極2の厚みを薄くすればよい。
電極群Aに巻回される正極2の長さは長くなり、その結
果、巻回後の正極の層数も多くなり、電極群Aにおける
正極の面積が広くなるからである。しかし、あまり薄く
すると、正極の強度が低下して巻回時にワレや亀裂など
が発生し電極群Aの不良本数が増加したり、電池内のセ
パレータの占領体積が増加する結果、電池容量の低下を
招いてしまうので、厚みの上限は100cm2/Ahに設定
することが好ましい。
次電池を次のようにして製造した。この電池缶の内径は
16.1mmである。 (1)正極と負極の製造 Ni発泡体シートを集電体シート2aとして用意し、そ
の上端を幅2mmに亘って長さ方向に加圧して緻密化する
ことにより図2と図4で示した上端部2Bを設けた。こ
の端部2Bの厚みは前記Ni発泡体シートの厚みの1/
5になっている。
泡体シートに、水酸化ニッケル粉末を主体とする正極合
剤ペースト2bを充填し、温度100℃で1時間乾燥し
たのち、圧延して図2で示した正極2を製造した。得ら
れた正極の正極合剤が担持されている部分の面積は組み
立てる電池の理論容量(単位:Ah)当たり38cm2にな
っている。
で無開口部になっていて他の箇所には直径1mmの開口が
開口率45%で形成されているニッケルパンチングシー
トを集電体シート1aとして用意した。このニッケルパ
ンチングシートに水素吸蔵合金粉末を主体とする負極合
剤ペーストを塗着し、温度80℃で1時間乾燥したの
ち、ローラプレス機で圧延して全体の厚みが0.25mm
である負極を製造した。そして負極の前記無開口部に付
着している乾燥合剤を除去し、図2で示したように、幅
0.2mmの下端部1Aを表出させた。
2mmのポリオレフィン不織布をセパレータ3として挟ん
でシート積層体とし、それを直径4mmの巻き芯を用いて
負極が外側となるように巻回して、外径が16mm,中心
部に直径4mmの空孔4が形成されている電極群Aを製造
した。
パレータ3と負極2の各下端部Bにおいては、セパレー
タ3の下端部と負極2の下端部1Aを正極2の下端部2
Aの端面から表1で示した長さだけ突出させて電極群に
した。なお、それらの電極群の上端面では、いずれも正
極2の上端部2Bが最も突出した状態になっている。つ
ぎに、直径15.5mmで、片面に、表1で示した高さh
3の微小突起が形成されているニッケル製の集電板を用
意し、まず、集電板6aを各電極群Aにおける下端部1
Aの端面1Cに圧接したのち、20箇所を点溶接して両
者を一体化した。
電池缶5の中に挿入して缶底に集電板6aを接触させた
のち、電極群Aの空孔4から上部溶接電極(図示しな
い)を挿入して集電板6aを加圧し、また電池缶5の外
側には下部溶接電極(図示しない)を配置して前記電池
缶5の缶底を上方に加圧し、両電極間に溶接電流を通電
することにより、集電板6aを電池缶5の缶底に溶接し
た。
の中にKOHを主体とする電解液を注液した。更に電極
群Aの上に同じニッケル製集電板6bを配置し、20箇
所を点溶接し、更に集電板6bにニッケル製のリード7
を溶接したのち封口板8にも溶接した。そして、ガスケ
ット9を介して封口板8を電池缶5の上部開口に嵌め込
み、全体に加締め加工を行って7種類の電池を組み立て
た。
立てた。すなわち、正極として、上端部2Bに幅2mm,
厚み0.2mm,長さ15mmのニッケル製タブ端子を1個
取り付けたものを用い、それを封口板8に接続し、また
負極としては、その下端部1Aにも負極合剤が担持され
ているものを用いて電極群を製造し、電池缶の缶底には
絶縁板を配置し、その上に電極群を配設した電池を組み
立てた。これを比較例4とする。
ように集電板を用いていないが、負極と電池缶の接触界
面で導通経路が形成されているものである。 (4)電池の特性 以上の各電池につき、1時間率で1.2時間の放電を行
い、30分の休止ののち、1時間率の10倍の電流で放
電し、そのときの電池の作動電圧を測定した。その結果
を、放電容量/公称容量と作動電圧の関係として図5に
示した。また、電池の作動状態を表1に示した。
おいても安定した放電が実現している。しかし、比較例
4の電池は急激に作動電圧が低下している。実施例電池
では、集電板6a,6bを配置することにより電池の内
部抵抗が低下しているからである。
突出量が負極の突出量より長いにもかかわらず良好な放
電特性を示している。これは集電板として、表面に微小
突起を有するものを用いたので、この微小突起がセパレ
ータを突き破り、負極との導通を実現しているからであ
る。
ニッケル・水素二次電池は、高容量であり、しかも、従
来のニッケル・水素二次電池では実現できなかったよう
な大電流放電、すなわち1時間率の5倍を超えるような
放電も可能になっている。したがって、この電池は、電
動工具や電気自動車などの駆動源としてその工業的価値
は大である。
を示す断面図である。
示す斜視図である。
る。
を示す斜視図である。
ように集電板を用いていないが、負極と電池缶の接触界
面で導通経路が形成されているものである。 (4)電池の特性 以上の各電池につき、1時間率で1.2時間の充電を行
い、30分の休止ののち、1時間率の10倍の電流で放
電し、そのときの電池の作動電圧を測定した。その結果
を、放電容量/公称容量と作動電圧の関係として図5に
示した。また、電池の作動状態を表1に示した。
Claims (6)
- 【請求項1】 集電体シートにニッケル化合物を主体と
する正極合剤が担持されている正極と、集電体シートに
水素吸蔵合金を主体とする負極合剤が担持されている負
極とをセパレータを介して積層または巻回して成る電極
群が電池缶の中に電解液と一緒に収容され、前記電池缶
の開口部は正極端子を備えた封口板で密閉されているニ
ッケル・水素二次電池において、 前記電極群における前記負極の下端部が前記正極の下端
部よりも突出しており、かつ少なくとも前記負極の下端
部が集電板を介して前記電池缶と導通していることを特
徴とするニッケル・水素二次電池。 - 【請求項2】 前記負極の下端部が前記セパレータの下
端部よりも突出している請求項1のニッケル・水素二次
電池。 - 【請求項3】 前記集電板における前記負極の下端部側
の表面には複数個の微小突起が形成されている請求項1
または2のニッケル・水素二次電池。 - 【請求項4】 前記微小突起の高さが、前記正極の下端
部に対する前記負極の下端部の突出量よりも小さい請求
項3のニッケル・水素二次電池。 - 【請求項5】 前記電極群における正極の上端部にも、
そこに溶接して集電板が配設されている請求項1,2,
3または4のニッケル・水素二次電池。 - 【請求項6】 前記電極群における前記正極の正極合剤
が担持されている部分の面積が電池の理論容量(単位:
Ah)当たり30cm2以上である請求項1,2,3,4ま
たは5のニッケル・水素二次電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10051143A JPH11250928A (ja) | 1998-03-03 | 1998-03-03 | ニッケル・水素二次電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10051143A JPH11250928A (ja) | 1998-03-03 | 1998-03-03 | ニッケル・水素二次電池 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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JPH11250891A (ja) * | 1998-03-03 | 1999-09-17 | Toshiba Battery Co Ltd | ニッケル・水素二次電池 |
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