JP3407979B2 - 角形密閉電池 - Google Patents

角形密閉電池

Info

Publication number
JP3407979B2
JP3407979B2 JP15707194A JP15707194A JP3407979B2 JP 3407979 B2 JP3407979 B2 JP 3407979B2 JP 15707194 A JP15707194 A JP 15707194A JP 15707194 A JP15707194 A JP 15707194A JP 3407979 B2 JP3407979 B2 JP 3407979B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode plate
electrode
negative electrode
electrode body
sealed battery
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP15707194A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0822816A (ja
Inventor
悟 米谷
雅之 土井
忠司 伊勢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP15707194A priority Critical patent/JP3407979B2/ja
Publication of JPH0822816A publication Critical patent/JPH0822816A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3407979B2 publication Critical patent/JP3407979B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は角形密閉電池の改良に関
し、とくに、極板を外装缶に電気接続する部分を独特の
構成とする角形密閉電池に関する。 【0002】 【従来の技術】角形密閉電池は、極板を積層した角形の
電極体を内蔵する。電極体は、正極板と負極板とをセパ
レータを介して積層したものである。電極体の正極板と
負極板は、正極端子と外装缶とに接続される。 【0003】図7は、従来の角形密閉電池の内部構造を
示す。この図に示す角形密閉電池は、正極板2と負極板
1のそれぞれに正極集電タブ5及び負極集電タブ5Aを
接続している。正極集電タブ5を溶接して、極板は正極
端子に接続される。また、負極集電タブ5Aを溶接する
この構造の角形密閉電池は、最外側の負極板1を外装缶
6の内面に押圧して電気接続する。内側に配設される負
極板1は負極集電タブ5Aを介して外側の負極板1に接
続され外側の負極板1を介して外装缶6に接続される。
負極集電タブ5Aを押圧させる状態ではなくて、溶接し
て電気接続するので、極板の枚数が多くても、それぞれ
の極板を正極端子と負極集電タブ5Aに確実に電気接続
できる特長がある。 【0004】しかしながら、この構造の角形密閉電池
は、負極集電タブ5Aを連結する構造が複雑になって、
生産性が悪い欠点がある。それは、全ての負極板1を負
極集電タブ5Aに連結する構造とする必要があり、しか
も、負極板1の負極集電タブ5Aを正極板2の正極集電
タブ5と絶縁して電池内上部に溶接するからである。さ
らにこの構造の角形密閉電池は、正極集電タブ5の幅を
広くすることが難しいので、負極集電タブ5Aの電気抵
抗が大きくなって電池の内部抵抗を小さくすることが難
しく、大電流放電するときに作動電圧が低下してしまう
欠点がある。 【0005】この構造の電池の生産性を改善するため
に、図8に示す構造の角形密閉電池が開発されている。
この図に示す角形密閉電池は、2枚の負極板1を芯体露
出部である連結部7Aで連結した断面U字状の連結極板
7の間に正極板2を挟着し、この連結極板7の連結部7
Aを外装缶6の内底面に押圧させて接触させ、連結部7
Aと外装缶6を電気的に接続すると共に、電極体4の最
外側に位置する連結極板7を構成する一方の負極板1を
外装缶6の内側面に押圧させて接触させて、外装缶6に
電気的に接触することによって集電する。 【0006】この構造の角形密閉電池は、負極板1の枚
数が多くなると、電極体4の最外側に位置しない連結極
板7を外装缶6に確実に電気接続することが難しくな
る。最外側に位置する負極板1は、直接に外装缶6に押
圧されるので、外装缶6に確実に電気接続される。さら
に、最外側の負極板1に連結部7Aを介して連結された
負極板1も最外側の負極板1を介して外装缶6に電気接
続される。したがって、電極体4の外側に配設される4
枚の負極板1は、連結部7Aを介して外装缶6の底面に
電気接続されなくても外装缶6に電気接続される。しか
しながら、図8に示すように、6枚の負極板1を積層し
ている電極体4は、中央に位置する負極板1を、連結部
7Aを介して外装缶6に電気接続する。このため、連結
部7Aが外装缶6から離れてしまうと、集電できなくな
る。電池を落下させた場合などには、外装缶6の中で電
極体4が上方にずれることもあり、外装缶6の内底面と
の集電では、確実に低い抵抗では外装缶に電気接続する
ことが難しい。 【0007】この欠点を解消するために図9に示す構造
の角形密閉電池が開発されている。この図に角形密閉電
池は、電極体4の最外側に位置しない負極板1を、U字
状の連結極板7とはせず、極板の端部から芯体露出部を
延出して導出部8Aとし、この導出部8Aを電極体4の
下方から電極体4の外側面に延出して、電極体4と外装
缶6内側面との間に挟持させて、外装缶6に電気的に接
続する構成としている。 【0008】この構造の角形密閉電池は、負極板1の枚
数が多くなった場合に、外装缶6の内側面と電極体4と
の間で挟持させる負極板1の導出部8Aの枚数が増加
し、外装缶6の内面と電極体4との間に無駄な部分が増
えることになる。また、接触による集電部分が多くなる
ため、好ましくない欠点もある。 【0009】この欠点は図10に示すように、電極体4
の下方に集電体3を配設し、この集電体に負極板1の下
端を溶接することよって解消できる。この構造の角形密
閉電池は、最外側の負極板1を外装缶6の内面に押圧し
て電気接続することができる。内側に配設される負極板
1は、集電体3を介して外側の負極板1に接続され、外
側の負極板1を介して外装缶6に接続できる。 【0010】この構造の角形密閉電池は、電極体4を外
装缶6の中に挿入するためには、電極体4の寸法を外装
缶6の内部寸法より小さくしなければならない。しかし
ながら、図10のように、電極体4の底面において、負
極板1を一枚の集電体3に溶接する場合には、負極板1
が集電体3に固定されるため、電極体4を外装缶6に挿
入した後に、電極体4が極板の積層方向に広がることが
できず、電極体4の最外側の負極が十分な接触圧で接触
することができず、負極板1と外装缶6を低抵抗で電気
接続することが難しくなる。 【0011】本発明は、これ等の欠点を解決することを
目的に開発されたもので、本発明の重要な目的は、簡単
な構造で電池の内部抵抗を小さくして大電流放電時の作
動電圧を高くできる角形密閉電池を提供することにあ
る。 【0012】 【課題を解決するための手段】本発明の角形密閉電池
は、前述の目的を達成するために下記の構成を備える。
角形密閉電池は、複数枚の正極板2と負極板1とがセパ
レータを介して積層された電極体4と、この電極体4を
収納する金属製外装缶6とを備えている。 【0013】正、負何れか一方の極性の極板群は、少な
くとも3枚の連結極板7と、集電用極板8とを備える。
連結極板7は、2枚の極板を導電性の連結部7Aを介し
て連結し、かつ、連結部7Aにおいて折曲されて断面U
字状としている。集電用極板8は、極板の端部から導電
性の導出部8Aを延出させている。 【0014】連結極板7のうち2組の連結極板7は、夫
々連結極板7を構成する一方の極板を電極体4の最外側
に位置させて、外装缶6の内側面に接触することによっ
て集電している。集電用極板8から延出している導出部
8Aは、電極体4の下部から電極体4の最外側に導出さ
れて、電極体4と外装缶6の間に押圧固定されることに
よって外装缶6と接触して集電されると共に、集電用極
板8から延出した導出部8Aには、電極体4の内部に位
置する連結極板7の連結部7Aに溶接されている。 【0015】 【作用】本発明の角形密閉電池は、その好ましい具体例
を示す図1に示すように、集電用極板8から延出した導
出部8Aを、電極体4の下部から電極体4の最外側に導
入して電極体4と外装缶6の間に押圧固定して外装缶6
に電気接続して集電すると共に、集電用極板8の導出部
8Aに、電極体4の内部に位置する連結極板7の連結部
7Aを溶接して、電極体4の内部に位置する連結極板7
を外装缶6に電気接続している。この構造の角形密閉電
池は、極板の枚数が多くなっても、低抵抗な状態で外装
缶6に電気接続することができる。電極体4の内部に位
置する連結極板7が、集電用極板8の導出部8Aを介し
て外装缶6に確実に電気接続されるからである。この構
造で集電する角形密閉電池は、図9に示す従来の角形密
閉電池のように、極板の枚数が多くなっても、電極体4
と外装缶6との間に、複数枚の導出部8Aを挟着して電
気接続する必要がない。極板の積層枚数が多くなって
も、集電体3と外装缶6との間に1枚の導出部8Aを挟
着して、内部に配設される極板を外装缶6に電気接続で
きる。 【0016】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想
を具体化するための角形密閉電池を例示するものであっ
て、本発明は角形密閉電池を下記のものに特定しない。 【0017】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、「作用の欄」、および
「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付
記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、
実施例の部材に特定するものでは決してない。 【0018】本発明の角形密閉電池は、ニッケル−水素
電池やニッケル−カドミウム電池等の電池に使用できる
アルカリ蓄電池に適用できる。以下、ニッケル−水素電
池に付いて説明する。 【0019】下記の工程で本発明の実施例Aにかかる角
形密閉電池を製作する。 (1) 図2に示すように、2枚の負極板1を連結した連
結極板7を3組、図3に示すように、1枚の負極板1に
導出部8Aを設けた集電用極板8を1枚用意する。連結
極板7は、2枚の負極板1を連結部7Aで連結した構造
をしている。この負極板1は、芯体であるパンチングメ
タルの両面に、水素吸蔵合金を含む負極活物質をコーテ
ィングしたものである。芯体の中央部分は負極活物質を
コーティングせずに連結部7Aとしている。負極板に
は、発泡ニッケルに活物質を充填したものも使用でき
る。この負極板は、活物質を充填しない部分を連結部と
することができる。図3の集電用極板8は、芯体の一端
に導出部8Aを設けている。導出部8Aは、連結極板の
連結部7Aと同様に、芯体に活物質を塗布せず、あるい
は充填しない部分である。集電用極板8の導出部8A
は、端部を電極体4の側面と外装缶6との間に挟着でき
る長さに設計される。 【0020】芯体にコーティングされる負極活物質とし
て水素吸蔵合金を使用する。負極板1の水素吸蔵合金
は、下記の組成式のものを使用する。 MmNi3.4Co0.8Al0.2Mn0.6 但し、Mmはミッシュメタル(希土類金属の混合物)を
示す。 【0021】(2) 非焼結式ニッケルからなる正極板2
をセパレータで被覆して6枚の正極板2を製作する。 (3) セパレータで被覆された正極板2と負極板1とを
積層して角柱状の電極体4とする。電極体4は、6枚の
正極板2と、7枚の負極板1とを積層するので、図1に
示すように、両側の最外側に負極板1が位置する。図1
において、負極板1をわかりやすくするために、左から
右に順番に、〜の符号を付している。最外側の負極
板とは、連結部7Aを介して、その内側に配設され
る負極板とに夫々連結される。中間に配設される3
枚の負極板、、は、負極板とを連結極板7と
し、の負極板1を集電用極板8としている。 【0022】(4) 電極体4の内部に位置する連結極板
7である負極板とを連結する連結部7Aは、集電用
極板8であるの負極板1の導出部8Aに溶接してい
る。の負極板1に連結されている導出部8Aは、電極
体4の底面から電極体4の側面に沿うように折曲され、
電極体4と外装缶6との間に挟着されて、導出部8Aを
外装缶6に電気接続する。 【0023】(5) 電極体4を外装缶6に挿入し、外装
缶6に電解液を注液した後、正極板2を封口体(図示せ
ず)の正極端子に溶接する。注液する電解液は、比重を
1.3とする水酸化カリウム水溶液である。その後、封
口体を外装缶6の上端縁に溶接して、外装缶6の開口部
を閉塞する。 【0024】以上のようにして、理論容量を1000m
Ahとする実施例Aの角形密閉電池を製作した。本発明
の実施例の角形密閉電池が従来に比較していかに優れた
特性を示すかを明確にするために、下記の比較例B、
C、Dの角形密閉電池を試作した。これ等の比較例B、
C、Dの角形密閉電池は、正極板と負極板と電解液と理
論容量とを実施例Aと同じとし、電極体を外装缶に連結
する構造を図7、図9、図10に示す構造をしている。 【0025】図7に示す構造の比較例Bの角形密閉電池
を下記のようにして製作する。 (1) 実施例Aと同じ正極板2と負極板1とを使用し、
積層される正極板2と負極板1とにそれぞれ正極集電タ
ブ5及び負極集電タブ5Aを連結した電極体4を製作す
る。 (2) 電極体4を外装缶6に挿入して電解液を注液す
る。 (3) その後、負極板1の集電タブ5が正極板2と封口
体(図示せず)に接触しないように絶縁スペーサー(図
示せず)を配設し、正極板2の正極集電タブ5を封口体
の正極端子に溶接した後、封口体を外装缶6に溶接して
外装缶6を閉塞し、比較例Bの角形密閉電池とする。 【0026】図9に示す構造をしている比較例Cの角形
密閉電池を下記のようにして製作する。 (1) 図2に示す構造の連結極板7の負極板1を2組
(負極板1にして4枚)と、図3に示す構造の集電用極
板8である負極板1を3枚製作する。図2の負極板1
は、2枚の負極板1を連結部7Aで連結した構造をして
いる。この負極板1は、芯体の両面に、水素吸蔵合金を
含む負極活物質をコーティングしたものである。芯体の
中央部分は負極活物質をコーティングせずに連結部7A
としている。図3の負極板1は、芯体の一端に導出部8
Aを設けている。 【0027】(2) セパレータで被覆する正極板2と負
極板1とを積層して電極体4とする。電極体4はU曲さ
れた連結極板7を電極体4の外側に位置させ、集電用極
板8を電極体4の中央部分に位置させている。集電用極
板8の導出部8Aを折曲して、電極体4の底面から側面
に沿う形状とする。 【0028】(3) 電極体4を外装缶6に挿入し、電解
液を注液し、正極板2を封口体の正極端子に接続し、封
口体(図示せず)を外装缶6に溶接して比較例Cの角形
密閉電池とする。 【0029】負極板の集電部分以外は実施例Aと同様に
して、図10に示す構造の比較例Dの角形密閉電池を試
作した。この角形密閉電池は、負極板1の下端を集電体
3に溶接し、内側に配設される負極板1は集電体3を介
して外側の負極に接続され、外側の負極板1を外装缶6
の側面に押圧して外装缶6に電気接続する。 【0030】以上のようにして製作した角形密閉電池の
作動電圧を測定すると、本発明の実施例Aのものは、比
較例B、C、Dのものに比較して極めて優れた特性を示
した。作動電圧は下記の条件で測定した。 (1) 充電電流を100mAとして16時間充電する。 (2) 充電を停止して1時間放置する。 (3) 放電電流を4000mAとして放電させる。角形
密閉電池の電圧が1.0Vになると放電を停止する。 (4) 放電を開始してから放電を停止するまでの時間の
中央の電圧を作動電圧として測定する。 【0031】以上のようにして充放電された角形密閉電
池の作動電圧は、下記の表1と図4に示すようになっ
た。 【0032】 【表1】 【0033】本発明の角形密閉電池は、電極体4を外装
缶6に挿入する場合には、電極体4を極板の積層方向に
加圧圧縮した状態で積層方向の厚みを外装缶6の内寸法
より小さくして挿入する。このため、電極体4を外装缶
6に挿入した後は、電極体4には積層方向に広がろうと
する力が働き電極体4は外装缶6の内側面に圧接するこ
とになる。本発明の角形電池では、負極板、、
は、集電用極板8である負極板から導出された導出部
8Aによって外装缶6に接触しているものの、負極板
の導出部8Aが若干変形可能な状態である。また、電極
体4の外側に位置する連結極板7である負極板1は、固
定されずフリーな状態になっている。したがって、電極
体4を外装缶6に収納した後には、電極体4はその積層
方向に広がり、電極体4と外装缶6の内側面とは、集電
するのに十分な接触圧で接触することが可能となる。 【0034】以上のように、負極板1を外装缶6に電気
接続できる本発明の角形密閉電池は、表と図4とに示す
ように、本発明の実施例の角形密閉電池は、比較例のも
のに比較して作動電圧を高くできる。本発明の角形密閉
電池は、連結部7Aを介して最外側の負極板1に接続で
きない電極体4内部の負極板1の枚数が多くなっても、
図9に示す角形密閉電池のように、多数の集電体3を積
層して電極体4と外装缶6との間に挟着させる必要がな
い。図1に示す本発明の角形密閉電池は、電極体4の側
面と外装缶6の内面との間に1枚の集電体3を挟着し
て、電極体4の内部に配設される3枚の負極板1を外装
缶6に連結している。この構造は、電極体4の側面と外
装缶6との間に配設される集電体3を外装缶6の内面に
理想的な状態に密着して接触抵抗を小さくできる特徴が
ある。 【0035】これに対して、図7に示す比較例Bの角形
密閉電池は、極板を外装缶6に連結する負極集電タブ5
Aの幅を狭くせざるを得ないので、内部抵抗が大きくな
って作動電圧が低くなる。さらに、この構造の角形密閉
電池は、全ての負極板1に負極集電タブ5Aを溶接する
必要があり、しかも正極板2の集電タブ5と負極板1の
集電タブ5Aとを絶縁する必要があるので、構造も複雑
になる。 【0036】図9に示す比較例Cの角形密閉電池は溶接
の必要はないが、電極体4と外装缶6との間で導出部8
Aが何重にも積層されるので、接触により電気接続され
る部分が多くなり、理想的な状態で外装缶6と電気接続
させることが難しく、接触抵抗が大きくなって作動電圧
が低下する。 【0037】さらに、図10に示す実施例Dの角形密閉
電池は、負極板1の全てを平板状の集電体3に溶接によ
って固定されているため、特に電極体4の下部は、電極
体4を外装缶6に挿入した後も電極体4の積層方向に
は、広がることができず、電極体4の最外側に位置する
負極板1と外装缶6の内側面とは、集電するのに十分な
接触圧で接触することができない。このため、最外側の
負極板1を低抵抗な状態で外装缶6に電気接続できず、
この部分の抵抗が大きくなって、電池の作動電圧が低下
する。 【0038】以上の実施例の角形密閉電池は、外装缶6
に負極板1を接続している。ただ、本発明の角形密閉電
池は、必ずしも負極板を外装缶に接続する電池に特定し
ない。図示しないが、外装缶に正極板を接続し、負極板
を集電タブを介して負極端子に接続する構造とすること
もできる。 【0039】さらにまた、以上の実施例の角形密閉電池
は、6枚の正極板と7枚の負極板とで電極体を構成して
いるが、本発明は角形密閉電池の構造をこの構造に特定
しない。たとえば、図5に示すように、電極体4の内部
に2枚の集電用極板8と2組の連結極板7を配設し、集
電用極板8の導出部8Aを1組の連結極板7の連結部7
Aに溶接して、電極体4の両側に導出部8Aを配設する
こともできる。また、図6に示すように、電極体4の内
部に2枚の集電用極板8を配設し、それぞれの集電用極
板8の導出部8Aを溶接して接続することもできる。さ
らにまた、本発明は、角形密閉電池をニッケル−水素電
池に特定せず、正極板と負極板とをセパレータを介して
積層して角形の外装缶に挿入した全ての電池に利用でき
る。 【0040】 【発明の効果】本発明の角形密閉電池は、極板を外装缶
に連結する構造を簡素化して、しかも、電池の内部抵抗
を小さくして大電流放電時の作動電圧を高くできる特長
がある。それは、本発明の角形密閉電池が、電極体と外
装缶との間に挟着される集電用極板の導出部に、電極体
の内部に配設される連結極板の連結部を溶接して、電極
体の内部の集電用極板と連結極板とを外装缶に電気接続
しているからである。この構造の角形密閉電池は、電極
体の内部に配設される集電用極板と連結極板の枚数が多
くなっても、電極体と外装缶との間に1枚の導出部を挟
着して、外装缶に確実に電気接続できる特長がある。1
枚の導出部を電極体と外装缶とで挟着して、電極体の内
部に配設されている極板群を外装缶に電気接続する角形
密閉電池は、全ての極板群を低抵抗な状態で外装缶に電
気接続できる。それは、1枚の導出部を確実に外装缶に
電気接続できると共に、電極体の最外側に配設されてい
る極板を極めて広い面積で外装缶の内面に密着できるか
らである。 【0041】図9に示すように、電極体と外装缶との間
に複数枚の導出部を積層状態に挟着して集電する従来の
角形密閉電池は、全ての導出部を広い面積で外装缶の内
面に接触させて低抵抗な状態で導出部を外装缶に電気接
続することができない。また、複数枚の導出部を電極体
と外装缶との間に積層して挟着するので、電極体と外装
缶との隙間が広くなり、最外側の極板の全面を外装缶の
内面に密着することができなくなる。このため、導出部
及び最外側の極板を低抵抗に外装缶に電気接続すること
が難しくなる。 【0042】これに対して、本発明の角形密閉電池は、
電極体と外装缶との間に1枚の導出部を挟着して、電極
体の内部に配設される集電用極板及び連結極板を外装缶
に確実に低抵抗な状態で電気接続する。さらに、電極体
と外装缶との間には、薄い金属板である1枚の導出部を
挟着するので、これが電極体と外装缶との隙間を広くす
ることがなく、最外側の極板は極めて広い面積でほぼ全
面が外装缶の内面に密着して低抵抗な状態で外装缶に電
気接続される。 【0043】したがって、本発明の角形密閉電池は、全
ての極板群を低抵抗な状態で外装缶に電気接続すること
ができ、大電流放電時の作動電圧を高くできる優れた特
長を実現する。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施例にかかる角形密閉電池の断面図 【図2】角形密閉電池に使用する連結極板の負極板を示
す平面図 【図3】角形密閉電池に使用する集電用極板の負極板を
示す平面図 【図4】本発明の実施例の角形密閉電池と従来の角形密
閉電池の高率放電特性を示すグラフ 【図5】本発明の他の実施例にかかる角形密閉電池の断
面図 【図6】本発明の他の実施例にかかる角形密閉電池の断
面図 【図7】従来の角形密閉電池の内部構造を示す断面図 【図8】従来の角形密閉電池の内部構造を示す断面図 【図9】従来の角形密閉電池の内部構造を示す断面図 【図10】従来の角形密閉電池の内部構造を示す断面図 【符号の説明】 1…負極板 2…正極板 3…集電体 4…電極体 5…正極集電タブ 5A…負極集電タブ 6…外装缶 7…連結極板 7A…連結部 8…集電用極板 8A…導出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−47366(JP,A) 特開 平2−201867(JP,A) 特開 平3−49151(JP,A) 実開 昭63−123059(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01M 2/22

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 複数枚の正極板(2)と負極板(1)とがセパ
    レータを介して積層された電極体(4)と、この電極体(4)
    を収納する金属製の外装缶(6)とを備えた角形密閉電池
    において、 正、負何れか一方の極性の極板群は、2枚の極板が導電
    性の連結部(7A)を介して連結され、かつ前記連結部(7A)
    において折曲された断面U字状の少なくとも3組の連結
    極板(7)と、極板の端部から導電性の導出部(8A)が延出
    した集電用極板(8)とから構成され、 前記連結極板(7)のうち2組の連結極板(7)は、夫々連結
    極板(7)を構成する一方の極板が電極体(4)の最外側に位
    置して外装缶(6)の内側面に接触することによって集電
    され、 前記集電用極板(8)から延出した導出部(8A)は、前記電
    極体(4)の下部から電極体(4)の最外側に導出されて電極
    体(4)と外装缶(6)の間に押圧固定されることによって外
    装缶(6)と接触して集電されると共に、前記集電用極板
    (8)から延出した導出部(8A)は、電極体(4)の内部に位置
    する連結極板(7)の連結部(7A)に溶接されていることを
    特徴とする角形密閉電池。
JP15707194A 1994-07-08 1994-07-08 角形密閉電池 Expired - Fee Related JP3407979B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15707194A JP3407979B2 (ja) 1994-07-08 1994-07-08 角形密閉電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15707194A JP3407979B2 (ja) 1994-07-08 1994-07-08 角形密閉電池

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0822816A JPH0822816A (ja) 1996-01-23
JP3407979B2 true JP3407979B2 (ja) 2003-05-19

Family

ID=15641605

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15707194A Expired - Fee Related JP3407979B2 (ja) 1994-07-08 1994-07-08 角形密閉電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3407979B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TW369734B (en) * 1997-03-12 1999-09-11 Sanyo Electric Co Cubical battery
TW466790B (en) * 1999-03-25 2001-12-01 Sanyo Electric Co Rectangular battery
US10629915B2 (en) * 2018-04-06 2020-04-21 GM Global Technology Operations LLC Battery pack with battery cells having asymmetrical packaging and symmetrical current flow paths
WO2022183344A1 (zh) * 2021-03-01 2022-09-09 深圳汝原科技有限公司 电芯组件、电池模组及手持式电器设备

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0822816A (ja) 1996-01-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4532448B2 (ja) 角形電池用電極ユニット、角形電池および角形電池用電極ユニットの製造方法
JP2000021435A (ja) 電 池
EP1137080B1 (en) Rectangular battery with wound electrode assembly
JPH09232003A (ja) リチウム二次電池
US5744263A (en) Alkaline storage batteries and nickel electrodes having plurality of substrates
WO2002059986A2 (en) Electrode with flag-shaped tap
US6309775B1 (en) Prismatic electrochemical cell
JP3407979B2 (ja) 角形密閉電池
CN217933932U (zh) 电芯结构和电池
JP2000048854A (ja) 円筒型二次電池
US6653023B1 (en) Rectangular battery
JP4747391B2 (ja) 円筒形二次電池
JP3416269B2 (ja) 角形密閉電池
JP4107468B2 (ja) 電池
JP2001006688A (ja) ニッケル・水素二次電池
CN217405464U (zh) 电池正极组件、电芯及电池
JP2000306570A (ja) 電 池
JPH0547366A (ja) 角形金属水素化物蓄電池
JP2986512B2 (ja) 角形電池
JP3625731B2 (ja) 角型電池
JP2526211Y2 (ja) 角形電池
JP2002280057A (ja) アルカリ二次電池
JP2002170544A (ja) 電 池
JPH11250928A (ja) ニッケル・水素二次電池
CN114899415A (zh) 集流盘组件、圆柱型锂离子电池及装配工艺

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees