JP2004118996A - 光記録媒体 - Google Patents

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  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Abstract

【課題】　従来の記録媒体にトレーディングカードのようなその意匠が主たる価
値を有するような機能を付加しようとした場合、記録媒体の中央部に直径１０ｍ
ｍの貫通穴があるのでこれを避けて意匠する必要があり意匠の自由度や価値が大
巾に低下する。
【解決手段】　本発明による光記録媒体において、該記録媒体は１つの基板から
なり、該基板の一方の面に円形の凹部、または、環状の凹部が形成され、他方の
面の中央部に意匠が施されている。

【選択図】　図1

Description

本発明は表面に意匠を施した光記録媒体に関連し、特に名刺大の意匠付き光記
録媒体に関する。
光記録媒体は大容量の情報記録媒体として広く普及しており、特に情報を記録
した状態で配布されるＣＤ−ＲＯＭ（Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ　Ｍｅｍｏｒｙ）やＤ
ＶＤ−ＲＯＭは安価に作製できることから特に著しく普及している。図１１にそ
の断面図を図１２に平面図を示す。光記録媒体１０１は円形の基板１０２からな
り外形は１２０ｍｍで中央部には円筒形の貫通穴１０３が設けられている。光情
報は基板１０２の一方の面１０４の情報記録エリア１０５にピットと呼ばれる微
小な凹凸で記録されており、他方の面１０６から光を照射して情報が読み出され
る（例えば、特許文献１参照。）。
情報が記録された面１０４は記録情報保護のため樹脂１０７がコートされその
上には例えば記録されている音楽情報の曲名や演奏者の顔などが印刷されている
。
　該光記録媒体１０１は読み取り装置に装着されると、貫通穴１０３を利用して
図示しないスピンドルの回転軸と光記録媒体の中心が一致するように光記録媒体
１０１が図示しないスピンドルに固定され、該スピンドルで光記録媒体１０１を
回転させながら前述のように面１０６から光を照射して情報が読み出されるよう
になっている。
　以上は円盤状の光記録媒体の例であるが、他に、たとえば、光カードにデザイ
ン印刷を施しているカード状の光記録媒体等が提案されている（例えば、特許文
献２参照。）。
特公平８−１０４９７号公報（第３頁、第５図） 特開昭６４−１６６９６号公報（第２頁、第１図）
従来技術で示したような光記録媒体にいわゆるトレーディングカードのような
その意匠が主たる価値を有するような機能を付加しようとした場合、下記のよう
な問題が生じる。即ち、記録媒体の中央部に直径１０ｍｍの貫通穴があるのでこ
れを避けて意匠する必要があり意匠の自由度や価値が大巾に低下する。
　また、その周辺の直径４０ｍｍの範囲は記録媒体をスピンドルに所定の水平度
で固定するためのクランピングエリア１０８であるため、ここには両面からチャ
ックや押さえ金具が押し当てられるので、意匠の著しい損傷が生じ事実上意匠を
施すことができない。トレーディングカード等はその用途上多数のカードを収集
し且つそれらを携帯するのが普通であるのでその大きさは概ね名刺大、即ち６０
ｍｍ×９０ｍｍ程度である。しかし中央部に上述のような直径４０ｍｍもの意匠
不可能な範囲がある従来の光記録媒体ではトレーディングカードのようにその意
匠に主たる価値を有する機能を付加することは困難であった。
　本発明は上記問題点を鑑みなされたものであって、その目的とするところは、
光記録媒体の一方の面の中心を含む全面に意匠を施すことができるような付加価
値を持った光記録媒体を提供することであり、すなわち光情報記録機能とトレー
ディングカードのような意匠に主たる価値を有する機能を複合させる光記録媒体
を提供することである。
　本発明の光記録媒体は、光記録媒体の基板の一方の面に光記録媒体の回転装置
との結合するための円形の凹部が形成されており、他方の面は凹凸のない平坦面
となっており、かつ少なくとも平坦面側の面の中央部付近には意匠が施されてい
ることを特徴としている。
　また、前記円形の凹部は、光記録媒体の中央部付近に円筒状に形成されている
。あるいは回転中心に対して環状に形成されている。前記環状の凹部の断面形状
は円弧状あるいは三角であり、且つ、断面のいずれの部分も前記基板の面と鈍角
を成していることが好ましい。
　また、上記光記録媒体は、１つのプラスチック製基板からなり、片面に施され
ている意匠は印刷によって形成されていることを特徴としている。あるいは、上
記光記録媒体は、意匠を施したカバー層と、一方の面に光情報が記録されたプラ
スチック製基板と、カバー層と基板を接着する接着層からなり、該カバー層は前
記基板の光情報が記録された面に貼り付けられており、かつ、前記基板の光情報
が記録されていない面に円形の凹部が形成されている構成としても良い。
　上記本発明の光記録媒体の基板内部に金属片または磁性体が内蔵されている構
成とするのが好ましい。また、上記光記録媒体の基板内部にメモリ素子、特に不
揮発性の半導体メモリが内蔵されていることが好ましく、更には上記メモリ素子
に接続されたアンテナを基板内部に内蔵していることが好ましい。
　本発明の光記録媒体においては基板を貫通する穴がないので光記録媒体の一方
の面の中心を含む全面に意匠を施すことができ、光情報記録機能とトレーディン
グカードのような意匠に主たる価値を有する機能を複合させることができる。
　また、環状の凹部をチャッキングに用いると、平面性が良好となり、凹部１０
に光記録媒体１の外縁が引っ掛かる不具合を軽減でき携帯性が向上する。
　また、光記録媒体にカバー層を用いた場合には、意匠の品位を優先して意匠の
下地となるカバーの材料を選定することができるという利点があり、例えば金属
箔を利用するようなより高度な意匠を施すことが可能である。
　また、光記録媒体のチャッキング方法として、基板に内蔵された磁性体または
金属片とチャックの間に発生する磁性を利用して光記録媒体をチャッキングする
ので、意匠が施された面に押さえ板などが接触することがない。従って、チャッ
キングによる意匠の損傷を防ぐことができる。
また、凹部の断面形状を円弧状あるいは三角形状にすることで、ごみなどが環
状の凹部に付着しても清掃しやすいので好ましい。
　また、メモリ素子を内蔵しているのでゲームなどの実行中にこれ中断しても、
そのときの状態を記録することができるので、同じ状態から再開することが可能
である。
また、上記メモリ素子は不揮発性の半導体メモリであるので中断が長時間に及ん
でもデータが消去されるなどの不都合が生じないので好ましい。
また、アンテナを内蔵しメモリ素子の情報を非接触で読み出しできるので、光記
録媒体を回転させて光情報を読み出している時でも、メモリ素子と外部で情報を
やり取りできるので好ましい。
本発明による光記録媒体の第１の実施例を図１から図３を用いて説明する。本
発明の光記録媒体の断面図を図１に示す。また、本発明の光記録媒体１を面６よ
り見た裏面図を図２、さらに面５より光記録媒体１を面５より見た上面図を図３
に示している。ここで、本発明の光記録媒体１は長さ９０ｍｍ、巾５０ｍｍの基
板２から構成されている。この基板２の一方の面６には光記録媒体の回転装置と
の結合のための円形の凹部３がほぼ中央付近に形成されている。また、その円形
の凹部の周囲には磁性体４が基板内に設けられ、回転装置のチャック部９の凸部
と勘合し、磁力によって結合・固定するようになっている。他方の面５には光情
報を記録する記録エリア８が形成され、さらにその記録エリアの上層に樹脂７が
記録情報保護のためコートされ、その面にデザイン印刷が施されている。そのデ
ザイン印刷が施されている面は全面が平坦であり、図３に示すように全面に意匠
が施されている。尚、ここでは磁性体を基板に内蔵したタイプの説明であるが、
金属片を基板に内蔵し、チャック９に磁性体を配置しても良い。
　このように本発明による光記録媒体１においては基板２を貫通する穴がないの
で光記録媒体１の一方の面の中心を含む全面に意匠を施すことができ、光情報記
録機能とトレーディングカードのような意匠に主たる価値を有する機能を複合さ
せることができる。また、基板２に内蔵された磁性体４とチャック９の間に発生
する磁性を利用して光記録媒体１をチャッキングするので、意匠が施された面５
に押さえ板などが接触することがない。従って、チャッキングによる意匠の損傷
を防ぐことができる。
　図４は本発明による第２の実施例を示したものである。ここで、第１の実施例
と同じ要素には同一の符号を付している。第２の実施例が第１の実施例と異なる
のは円筒形の凹部に代えて環状の浅い凹部環状の凹部１０が形成されている点と
円盤状の磁性体１２が基板２の中央部に内蔵されている点である。尚、実施例１
で示したように、基板には磁性体と金属片のどちらを配置しても良く、チャック
部９とは対になるような構成が望ましい。また、チャック部９には環状の凹部１
０と陥合するような環状の突起が形成されており、この突起と環状の凹部１０を
合致させることにより回転中心が決定される。更に基板２に内蔵された磁性体４
とチャック部９との間に生じる磁力により、光記録媒体１はチャックに固定され
る。
　このような構成にすることで面６をより平面に近づけることができるので、多
数の光記録媒体を携帯する際、凹部１０に光記録媒体１の外縁が引っ掛かる不具
合を軽減でき携帯性が向上する。環状の凹部１０の断面形状は図５に示すような
円弧状や図６に示すような三角とし、断面のいずれの部分も面６と鈍角を成すよ
うにしておけばごみなどが付着しても清掃しやすいので好ましい。
　本発明の第３の実施例を図７を用いて説明する。ここで、第１及び第２の実施
例と同じ要素には同一の符号を付している。第３の実施例が第１の実施例と異な
るのは、第１の実施例ではプラスチック製の基板上に樹脂を塗布して、その樹脂
層にデザイン印刷を施していたのに対して、本実施例では、この樹脂層とは異な
るカバー層１２を設けている点であり、このカバー層１２を記録エリア８及び凹
部３を設けているプラスチック基板と接着剤１１を介して張り合わせている点で
ある。実施例１記載の方法では、基板に塗布する樹脂材料が限定されるため、意
匠を施すにも制限されていたが、本方法によると、任意の材料をカバー層１２と
することができるため、デザイン印刷の幅が広がることになる。
　このような構成の光記録媒体１においては第１の実施例と同様の効果が期待で
きることに加えて、第１の実施例における樹脂７がその塗布性や情報記録面への
化学的影響などを優先して材料選択する必要があったのに対して、意匠の品位を
優先してカバー１２の材料を選定することができるという利点があり、例えば金
属箔やレンチキュラーレンズを利用したようなより高度な意匠を施すことが可能
である。
　図８は本発明による第４の実施例を示したものである。これは、第３の実施例
で示したようなプラスチック基板にカバー層を接着した記録媒体を用いて第２の
実施例で示したチャッキング方式を適応したものであり、上記実施例と同じ要素
には同一の符号を付している。
　このような構成にすることで面６をより平面に近づけることができるので、多
数の光記録媒体を携帯する際、凹部１０に光記録媒体１の外縁が引っ掛かる不具
合を軽減でき携帯性が向上する。
　本発明の第５の実施例を図９及び図１０を用いて説明する。ここで、第４の実
施例と同じ要素には同一の符号を付している。第５の実施例が第４の実施例と異
なるのは、接着層１１に配置されたメモリ素子１６とプラスチック基板２のカバ
ー層１２と向き合う面に形成されたループアンテナ１５を有する点である。
上記メモリ素子１６は例えばフラッシュメモリなどの書き換え可能且つ不揮発な
メモリであることが好ましい。上記メモリ素子１６は前記アンテナ１５と接続さ
れ、アンテナ１５を介して外部とデータをやり取りすることができ、また、必要
に応じて情報を記録、保持することができる。従って、記録エリア８に例えばゲ
ームのソフトウェアを格納した場合に、ゲームを途中で中断する必要が生じても
そのときのゲームの進み具合やプレーヤーの得点など記録しておき同じ状態から
再開できるといった利用方法が可能になる。メモリ素子１５の駆動に必要な電力
はアンテナ１５を介して低周波の電波を利用して送電される。
メモリ素子１６は書き換え可能であるので、中断の回数が制限されることはない
。また、不揮発性であるので、中断が長時間に及んでも問題は生じない。
また、電力もデータもアンテナ１５を介してやり取りされるので、記録エリア８
に格納された光情報を読み取るために記録媒体１を回転させている状態でもメモ
リ素子１６と外部でデータのやり取りすることが可能である。
本発明による光記録媒体の第１の実施例の断面図である。 本発明による光記録媒体の第１の実施例の平面図である。 本発明による光記録媒体の第１の実施例の平面図である。 本発明による光記録媒体の第２の実施例の断面図である。 環状の凹部の断面形状を示す図である。 他の環状の凹部の断面形状を示す図である。 本発明による光記録媒体の第３の実施例の断面図である。 本発明による光記録媒体の第４の実施例の断面図である。 本発明による光記録媒体の第５の実施例の断面図である。 本発明による光記録媒体の第５の実施例の平面図である。 従来の光記録媒体の断面図である。 従来の光記録媒体の平面図である。
符号の説明
　１　光記録媒体
　２　基板
　３　凹部
　４　磁性体
　７　樹脂
　８　記録エリア
　９　チャック部
　１２　カバー層

Claims (10)

  1. 　光学的に情報が記録されている光記録媒体において、光記録媒体の基板の一方
    の面に光記録媒体の回転装置との結合するための円形の凹部が形成されており、
    他方の面は凹凸のない平坦面となっており、かつ少なくとも平坦面側の面の中央
    部付近には意匠が施されていることを特徴とする光記録媒体。
  2. 　上記円形の凹部は、光記録媒体の中央部付近に円筒状に形成されていることを
    特徴とする請求項１記載の光記録媒体。
  3. 　上記円形の凹部は、環状に形成されていることを特徴とする請求項１記載の光
    記録媒体。
  4. 　前記環状の凹部の断面形状は円弧状あるいは三角であり、且つ、断面のいずれ
    の部分も前記基板の面と鈍角を成していることを特徴とする請求項３記載の光記
    録媒体。
  5. 　上記光記録媒体は、１つのプラスチック製基板からなり、片面に施されている
    意匠は印刷によって形成されていることを特徴とする請求項１乃至４のいずれか
    に記載の光記録媒体。
  6. 　上記光記録媒体は、意匠を施したカバー層と、一方の面に光情報が記録された
    プラスチック製基板と、カバー層と基板を接着する接着層からなり、該カバー層
    は前記基板の光情報が記録された面に貼り付けられており、かつ、前記基板の光
    情報が記録されていない面に円形の凹部が形成されていることを特徴とする請求
    項１乃至４のいずれかに記載の光記録媒体。
  7. 　上記光記録媒体の基板内部に金属片または磁性体が内蔵されていることを特徴
    とする請求項１乃至６のいずれかに記載の光記録媒体。
  8. 　上記光記録媒体はメモリ素子を内蔵していることを特徴とする請求項１乃至７
    のいずれかに記載の光記録媒体。
  9. 　上記メモリ素子は不揮発性の半導体メモリであることを特徴とする請求項８に
    記載の光記録媒体。
  10. 　上記光記録媒体は上記メモリ素子に接続されたアンテナを内蔵していることを
    特徴とする請求項８に記載の光記録媒体。
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