JP2004118944A - ディスク記録再生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】同時に記録し再生することと、記録手段としてDVDを使用しつつ、過去にDVDに記録されていたAVデータ信号も再生すること。
【解決手段】エンコーダ1と、デコーダ2と、ハードディスクドライブHDD3と、DVDディスクドライブ4と、リムーバブルディスク記録媒体DVD5と、記録再生制御部6から構成されるディスク記録再生装置であって、HDD3の記憶領域が、AVデータ領域とキャッシュ領域から構成され、記録再生制御部6が、同時にDVD5に記録と再生を行う場合、記録符号化データを一旦HDD3のキャッシュ領域に記憶し、DVD5に記録されている符号化データを再生することに影響が無い範囲で、キャッシュ領域に記憶された記録符号化データを再生してDVD5に記録するように制御する。
【選択図】 図1
【解決手段】エンコーダ1と、デコーダ2と、ハードディスクドライブHDD3と、DVDディスクドライブ4と、リムーバブルディスク記録媒体DVD5と、記録再生制御部6から構成されるディスク記録再生装置であって、HDD3の記憶領域が、AVデータ領域とキャッシュ領域から構成され、記録再生制御部6が、同時にDVD5に記録と再生を行う場合、記録符号化データを一旦HDD3のキャッシュ領域に記憶し、DVD5に記録されている符号化データを再生することに影響が無い範囲で、キャッシュ領域に記憶された記録符号化データを再生してDVD5に記録するように制御する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばDVD等のリムーバブルディスク記録媒体(本明細書ではDVDで代表する)を記録し再生するディスク記録再生装置に関し、特に動画・音声を含むAVデータ信号の記録、再生を同時に行うディスク記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
記録技術の向上により、リムーバブルディスク記録媒体は、その記録容量が格段に大きくなり、又ビット当たりの記録単価も低下し、種々の用途に使用されている。例えば動画・音声を含むAVデータ信号を記録再生可能なDVDは、映画や音楽ビデオやゲームソフト等の利用が見込まれている。そして、DVDを再生している間にも所望のAVデータ信号を記録したいという要望がある。
【0003】
ところで、従来から、動画・音声を含むAVデータ信号を同時に記録し再生する装置として、ハードディスクドライブHDDを有するディスク記録再生装置が知られている(例えば、特許文献1)。
【0004】
このディスク記録再生装置は、図17に示すように、記録側に、入力メモリ手段11と、圧縮処理手段12と、バッファメモリ手段13を、再生側に、出力メモリ手段14と、伸張処理手段15と、バッファメモリ手段16を設け、更に、圧縮処理手段12の平均符号化レート(単位時間当たりの圧縮された画像の平均データ量)を制御する符号量制御手段17と、バッファメモリ手段13,16とHDD21との間の転送タイミング調整及び転送レートの変換調整を行うバッファメモリ制御手段18と、記録/再生切り換え用スイッチ19と、インターフェース手段20と、HDD21と、全体を制御する制御手段22から構成されている。
【0005】
それらバッファメモリ手段13,16にAVデータ信号を例えばMPEG2で符号化して符号化データとして蓄え、それらバッファメモリ手段13,16を記録/再生切り換え用スイッチ19により時分割で切り換えてHDD21に接続することにより、高速で書き込み或いは読み出し、実質的に同時に記録し再生することを可能にしている。
【0006】
また、従来から、動画・音声を含むAVデータ信号を同時に記録し再生する装置として、DVDとHDDを有するディスク記録再生装置も知られている(例えば、特許文献2)。
【0007】
このディスク記録再生装置は、AVデータ信号を記録する場合、DVDとHDDの両方に同時に(但し時分割で)同じAVデータ信号を記録するもので、この記録時に再生指示がある時は、同じAVデータ信号を継続してDVDに記録しつつ、HDDに記録した同じAVデータ信号をHDDから出力して再生するものである。
【0008】
【特許文献1】
特開平8−279976号公報
【0009】
【特許文献2】
特開2001−332036号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前者のディスク記録再生装置では、記録手段としてHDDを用いるが、一般的HDDはDVDに比べて大容量ではあるものの交換が行えないため容量(記録時間)に限りがあり、データ量が大きい動画・音声を含むAVデータ信号を多数記録することが出来ない。これに対して、DVDは交換出来るため、容量(記録時間)に限りが無く、AVデータ信号を多数記録することが出来る。そこで、記録手段としてDVDを使用したいが、単にHDDに代えてDVDを用いることは、HDDの転送レートが遅くとも100Mbps以上であるのに対して、DVDの転送レートは10〜20Mbps程度と低速であり、またHDDよりもアクセスに伴うオーバーヘッドも多いので、バッファメモリ手段を備えたとしても同時に記録し再生することは困難であるという問題があった。
【0011】
また、後者のディスク記録再生装置では、再生はHDDから行うので、現在記録しつつあるAVデータ信号しか再生出来ず、過去にDVDに記録されていたAVデータ信号は再生出来ないという問題があった。
【0012】
本発明は、以上述べた従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、同時に記録し再生することが出来、記録手段としてDVDを使用しつつ、過去にDVDに記録されていたAVデータ信号も再生することが出来るディスク記録再生装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、
請求項1の記載に係る発明は、
エンコーダと、デコーダと、ハードディスクドライブHDDと、ディスクドライブと、リムーバブルディスク記録媒体と、記録再生制御部から構成されるディスク記録再生装置であって、
HDDの記憶領域が、AVデータ領域とキャッシュ領域から構成され、
記録再生制御部が、同時にリムーバブルディスク記録媒体に記録と再生を行う場合、記録符号化データを一旦HDDのキャッシュ領域に記憶し、リムーバブルディスク記録媒体に記録されている符号化データを再生することに影響が無い範囲で、キャッシュ領域に記憶された記録符号化データを再生してリムーバブルディスク記録媒体に記録するように制御する、
ことを特徴とする。
【0014】
請求項2の記載に係る発明は、
請求項1に記載されたディスク記録再生装置において、
前記リムーバブルディスク記録媒体としてDVD−RWを採用することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のディスク記録再生装置の実施例について図1〜図16を用いて説明する。図1は本発明のディスク記録再生装置の構成を、図2〜図7は本発明のHDD3とDVD5に対する記録と再生の基本概念を、図2は本発明のHDD3の記憶領域の構成及びDVD5への記録の基本概念を、図3は本発明のHDD3への記録の基本概念を、図4、図5は本発明のDVD5からの再生の基本概念(1)、(2)を、図6は本発明のHDD3からの再生の基本概念を、図7は本発明の図2〜図6の基本概念の纏めを、図8〜図13は本発明のHDD3とDVD5に対する同時の記録と再生の概念を、図8、図9は本発明のDVD5への記録とDVD5からの再生の概念(1)、(2)を、図10は本発明のDVD5への記録とHDD3からの再生の概念を、図11は本発明のHDD3への記録とHDD3からの再生の概念を、図12、図13は本発明のHDD3への記録とDVD5からの再生の概念(1)、(2)を、図14は本発明のHDD3とディスクドライブ4の、記録時の動作のフローチャートを、図15は本発明のHDD3とディスクドライブ4の、再生時(キャッシュ使用)の動作のフローチャートを、図16は本発明のHDD3とディスクドライブ4の、再生時(キャッシュ不使用)の動作のフローチャートを、それぞれ示す図である。
【0016】
図1において、本発明のディスク記録再生装置は、エンコーダ1と、デコーダ2と、ハードディスクドライブHDD3と、DVDディスクドライブ4と、DVD5と、記録再生制御部6から構成される。エンコーダ1は、オーディオ信号やビデオ信号等の動画・音声を含むAVデータ信号を入力し、例えばMPEG2で符号化して記録符号化データとしてHDD3に記憶する。HDD3は、図2に示すように、その記憶領域が、AVデータ領域とキャッシュ領域から構成される。AVデータ領域は、AVデータ信号を格納しておく領域である。キャッシュ領域は、通常は空き領域としておき、DVDを用いて同時に記録と再生を行う場合に使用する領域であり、その名の通り符号化データを直ぐ再生出来るように記憶しておく記憶領域であると共に、バッファメモリとしての機能も有する。デコーダ2は、HDD3からの再生符号化データを伸張処理等してオーディオ信号やビデオ信号等の動画・音声を含むAVデータ信号に変換して出力する。DVDディスクドライブ4は、HDD3からの記録データをDVD5に記録し、及びDVD5からの再生データをHDD3に記憶する。記録再生制御部6は、ディスク記録再生装置の各構成要素の動作を制御するが、特に、図14〜図16に示す記録と再生の動作を制御する。
【0017】
始めに、図2〜図7を用いて、本発明のHDD3とDVD5に対する記録と再生の基本概念を説明する。
【0018】
図2は、DVD5への記録の基本概念を示している。図2において、エンコーダ1から出力された記録符号化データを、一旦HDD3のキャッシュ領域に記憶する。次いで、キャッシュ領域に記憶された記録符号化データを再生して、DVD5に記録する。
【0019】
図3は、HDD3への記録の基本概念を示している。図3において、エンコーダ1から出力された記録符号化データを、HDD3のAVデータ領域に記録する。
【0020】
図4は、DVD5からの再生の基本概念(1)を示している。図4において、DVD5に記録されている符号化データを再生し、再生符号化データとして、一旦HDD3のキャッシュ領域に記憶する。次いで、キャッシュ領域に記憶された再生符号化データを再生して、デコーダ2に出力する。再生符号化データを一旦HDD3のキャッシュ領域に記憶することで、DVD5からの再生が滞った場合でも、キャッシュ領域に記憶している再生符号化データは途切れることなく再生することができる。
【0021】
図5は、DVD5からの再生の基本概念(2)を示している。図5において、DVD5に記録されている符号化データを再生し、再生符号化データとして、HDD3のキャッシュ領域を使用すること無しに、直接デコーダ2に出力する。
【0022】
図6は、HDD3からの再生の基本概念を示している。図6において、HDD3のAVデータ領域に記録されている符号化データを再生し、再生符号化データとしてデコーダ2に出力する。
【0023】
ここで、図4のDVD5からの再生の基本概念(1)、図5のDVD5からの再生の基本概念(2)、及び図6のHDD3からの再生の基本概念について、より詳細に説明する。図示していないが、デコーダ2、HDD3、ディスクドライブ4はそれぞれ符号化データを記憶する小容量のバッファを備えている。DVD5から再生した符号化データは、一旦ディスクドライブ4のバッファに記憶される。そして、DVD5からの再生の基本概念(1)の場合、ディスクドライブ4からHDD3への符号化データの転送は、HDD3に備えるバッファに空きがあるに場合に行われる。また、DVD5からの再生の基本概念(2)の場合、ディスクドライブ4からデコーダ2への符号化データの転送は、デコーダ2に備えるバッファに空きがあるに場合に行われる。同様に、HDD3からの再生の基本概念の場合、HDD3からデコーダ2への符号化データの転送は、デコーダ2に備えるバッファに空きがあるに場合に行われる
図7は、本発明の図2〜図6に示した基本概念を、纏めて示したものである。
【0024】
次に、図8〜図13を用いて、本発明のHDD3とDVD5を用いた同時記録再生の各種概念を説明する。
【0025】
図8は、本発明の同時記録再生の、DVD5への記録とDVD5からの再生の概念(1)を示している。図8の概念は、図2の基本概念と図4の基本概念を組み合わせたものである。図8において、エンコーダ1から出力された記録符号化データを、一旦HDD3のキャッシュ領域に記憶し、次いで、キャッシュ領域に記憶された記録符号化データを再生してDVD5に記録する。同時に、DVD5に記録されている符号化データを再生し、再生符号化データとして一旦HDD3のキャッシュ領域に記憶し、次いで、キャッシュ領域に記憶された再生符号化データを再生してデコーダ2に出力する。
【0026】
この場合、通常は再生動作を優先するようにしてあり、記録符号化データを一旦HDD3のキャッシュ領域に記憶し、DVD5に記録されている符号化データを再生することに影響が無い範囲で、キャッシュ領域に記憶された記録符号化データを再生してDVD5に記録する。DVD5への記録が間に合わない場合は、HDD3のキャッシュ領域に記録符号化データが蓄積される。HDD3の記憶容量は大きいので、キャッシュ領域として十分に大きな容量が確保し得る。
【0027】
図9は、本発明の同時記録再生の、DVD5への記録とDVD5からの再生の概念(2)を示している。図9の概念は、図2の基本概念と図5の基本概念を組み合わせたものであり、図8の概念との違いは、DVD5に記録されている符号化データを再生する際、HDD3のキャッシュ領域を使用すること無しに、直接デコーダ2に出力する点である。
【0028】
図10は、本発明の同時記録再生の、DVD5への記録とHDD3からの再生の概念を示している。図10の概念は、図2の基本概念と図6の基本概念を組み合わせたものである。図10において、エンコーダ1から出力された記録符号化データを、一旦HDD3のキャッシュ領域に記憶し、次いで、キャッシュ領域に記憶された記録符号化データを再生してDVD5に記録する。同時に、HDD3のAVデータ領域に記録されている符号化データを再生し、再生符号化データとしてデコーダ2に出力する。
【0029】
図11は、本発明の同時記録再生の、HDD3への記録とHDD3からの再生の概念を示している。図11の概念は、図3の基本概念と図6の基本概念を組み合わせたものである。図11において、エンコーダ1から出力された記録符号化データを、HDD3のAVデータ領域に記録する。同時に、HDD3のAVデータ領域に記録されている符号化データを再生し、再生符号化データとしてデコーダ2に出力する。
【0030】
図12は、本発明の同時記録再生の、HDD3への記録とDVD5からの再生の概念(1)を示している。図12の概念は、図3の基本概念と図4の基本概念を組み合わせたものである。図12において、エンコーダ1から出力された記録符号化データを、HDD3のAVデータ領域に記録する。同時に、DVD5に記録されている符号化データを再生し、再生符号化データとして一旦HDD3のキャッシュ領域に記憶し、次いで、キャッシュ領域に記憶された再生符号化データを再生してデコーダ2に出力する。
【0031】
図13は、本発明の同時記録再生の、HDD3への記録とDVD5からの再生の概念(2)を示している。図13の概念は、図3の基本概念と図5の基本概念を組み合わせたものであり、図12の概念との違いは、DVD5に記録されている符号化データを再生する際、HDD3のキャッシュ領域を使用すること無しに、直接デコーダ2に出力する点である。
【0032】
以上述べた図2、図4、図7〜図13の記録(書き込み)、再生(読み出し)は、実際は時分割で行われるが、ユーザから見れば実質上同時に記録再生される。
【0033】
次に、図14〜図16を用いて、本発明のHDD3とDVD5を用いた同時記録再生における、HDD3とディスクドライブ4の動作を説明する。ここでは、HDD3のAVデータ領域を用いた記録再生を省略し、リムーバブルディスク記録媒体DVD5を用いた記録再生について説明する。
【0034】
DVD5へ記録する時は、図14において、スタートすると、記録再生制御部6は、ステップ11において、HDD3のキャッシュ領域が再生中で無く記憶可能であるか否かを判断し、再生中で記憶が不可能であると判断した時はステップ13へ進む。キャッシュ領域が再生中で無く記憶可能であると判断した時は、キャッシュ領域にエンコーダ1から出力された記録符号化データを記憶する(ステップ12)。次に、HDD3のキャッシュ領域から再生可能であるか否かを判断し(ステップ13)、再生不可能であると判断した時はステップ17へ進む。キャッシュ領域から再生可能であると判断した時は、キャッシュ領域から記録符号化データを再生する(ステップ14)。続いて、ステップ15において、DVD5に記録可能であるか否かを判断し、DVD5に記録不可能であると判断した時はステップ17へ進み、DVD5に記録可能であると判断した時は、DVD5にリムーバブル記録データを記録する(ステップ16)。最後に、ステップ17において、エンコーダ1から出力された記録符号化データが無くなり、且つHDD3のキャッシュ領域が空になったか否かを判断し、記録符号化データが有るか、或いはキャッシュ領域が空でないと判断した時は、ステップ11に戻ってステップ11からの処理を繰り返す。記録符号化データが無くなり、且つキャッシュ領域が空になったと判断した時は、この記録動作を終了する。
【0035】
DVD5からHDD3のキャッシュ領域を使用して再生する時は、図15において、スタートすると、記録再生制御部6は、ステップ21において、DVD5から再生可能であるか否かを判断し、再生不可能であると判断した時はステップ25へ進む。DVD5から再生可能であると判断した時は、DVD5からリムーバブル再生データを再生する(ステップ22)。続いて、ステップ23において、HDD3のキャッシュ領域に記憶可能であるか否かを判断し(ステップ23)、記憶が不可能であると判断した時はステップ25へ進む。キャッシュ領域に記憶可能であると判断した時は、キャッシュ領域にDVD5から再生したリムーバブル再生データを記憶する(ステップ24)。次に、ステップ25において、HDD3のキャッシュ領域から再生可能であるか否かを判断し、再生が不可能であると判断した時はステップ27へ進む。キャッシュ領域から再生可能であると判断した時は、キャッシュ領域から再生符号化データを再生する(ステップ26)。最後に、ステップ27において、DVD5から出力されたリムーバブル再生データが無くなり、且つHDD3のキャッシュ領域が空になったか否かを判断し、リムーバブル再生データが有るか、或いはキャッシュ領域が空でないと判断した時は、ステップ21に戻ってステップ21からの処理を繰り返す。リムーバブル再生データが無くなり、且つキャッシュ領域が空になったと判断した時は、この再生動作を終了する。
【0036】
DVD5からHDD3のキャッシュ領域を使用すること無しに再生する時は、図16において、スタートすると、記録再生制御部6は、ステップ31において、DVD5から再生可能であるか否かを判断し、DVD5から再生可能であると判断した時は、DVD5からリムーバブル再生データを再生する(ステップ32)。次に、ステップ33において、DVD5から出力されたリムーバブル再生データが無くなったか否かを判断し、リムーバブル再生データが有ると判断した時は、ステップ31に戻ってステップ31からの処理を繰り返す。リムーバブル再生データが無くなったと判断した時は、この再生動作を終了する。
【0037】
以上述べた図14〜図16の記録再生動作を同時に(実際は時分割して)行う。本発明のディスク記録再生装置は、DVD5の記録速度が速くない場合でも、記録符号化データを一旦大容量のHDD3のキャッシュ領域に記憶するので、同時に記録と再生が可能になる。また、前述した従来例では、バッファメモリ手段3,6として通常高価な半導体メモリが使用されているが、本発明ではHDD3(のキャッシュ領域)を使用するので、コストを抑えることが可能になる。
【0038】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明のディスク記録再生装置は、同時に記録し再生することが出来、記録手段としてDVDを使用しつつ、過去にDVDに記録されていたAVデータ信号も再生することが出来るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスク記録再生装置の構成を示す図である。
【図2】本発明のHDD3の記憶領域の構成及びDVD5への記録の基本概念を示す図である。
【図3】本発明のHDD3への記録の基本概念を示す図である。
【図4】本発明のDVD5からの再生の基本概念(1)を示す図である。
【図5】本発明のDVD5からの再生の基本概念(2)を示す図である。
【図6】本発明のHDD3からの再生の基本概念を示す図である。
【図7】本発明の図2〜図6の基本概念を纏めて示す図である。
【図8】本発明のDVD5への記録とDVD5からの再生の概念(1)を示す図である。
【図9】本発明のDVD5への記録とDVD5からの再生の概念(2)を示す図である。
【図10】本発明のDVD5への記録とHDD3からの再生の概念を示す図である。
【図11】本発明のHDD3への記録とHDD3からの再生の概念を示す図である。
【図12】本発明のHDD3への記録とDVD5からの再生の概念(1)を示す図である。
【図13】本発明のHDD3への記録とDVD5からの再生の概念(2)を示す図である。
【図14】本発明のHDD3とディスクドライブ4の、記録時の動作のフローチャートを示す図である。
【図15】本発明のHDD3とディスクドライブ4の、再生時(キャッシュ使用)の動作のフローチャートを示す図である。
【図16】本発明のHDD3とディスクドライブ4の、再生時(キャッシュ不使用)の動作のフローチャートを示す図である。
【図17】従来のディスク記録再生装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 エンコーダ
2 デコーダ
3 ハードディスクドライブHDD
4 DVDディスクドライブ
5 リムーバブルディスク記録媒体DVD
6 記録再生制御部
11 入力メモリ手段
12 圧縮処理手段
13 バッファメモリ手段
14 出力メモリ手段
15 伸張処理手段
16 バッファメモリ手段
17 符号量制御手段
18 バッファメモリ制御手段
19 記録/再生切り換え用スイッチ
20 インターフェース手段
21 HDD
22 制御手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばDVD等のリムーバブルディスク記録媒体(本明細書ではDVDで代表する)を記録し再生するディスク記録再生装置に関し、特に動画・音声を含むAVデータ信号の記録、再生を同時に行うディスク記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
記録技術の向上により、リムーバブルディスク記録媒体は、その記録容量が格段に大きくなり、又ビット当たりの記録単価も低下し、種々の用途に使用されている。例えば動画・音声を含むAVデータ信号を記録再生可能なDVDは、映画や音楽ビデオやゲームソフト等の利用が見込まれている。そして、DVDを再生している間にも所望のAVデータ信号を記録したいという要望がある。
【0003】
ところで、従来から、動画・音声を含むAVデータ信号を同時に記録し再生する装置として、ハードディスクドライブHDDを有するディスク記録再生装置が知られている(例えば、特許文献1)。
【0004】
このディスク記録再生装置は、図17に示すように、記録側に、入力メモリ手段11と、圧縮処理手段12と、バッファメモリ手段13を、再生側に、出力メモリ手段14と、伸張処理手段15と、バッファメモリ手段16を設け、更に、圧縮処理手段12の平均符号化レート(単位時間当たりの圧縮された画像の平均データ量)を制御する符号量制御手段17と、バッファメモリ手段13,16とHDD21との間の転送タイミング調整及び転送レートの変換調整を行うバッファメモリ制御手段18と、記録/再生切り換え用スイッチ19と、インターフェース手段20と、HDD21と、全体を制御する制御手段22から構成されている。
【0005】
それらバッファメモリ手段13,16にAVデータ信号を例えばMPEG2で符号化して符号化データとして蓄え、それらバッファメモリ手段13,16を記録/再生切り換え用スイッチ19により時分割で切り換えてHDD21に接続することにより、高速で書き込み或いは読み出し、実質的に同時に記録し再生することを可能にしている。
【0006】
また、従来から、動画・音声を含むAVデータ信号を同時に記録し再生する装置として、DVDとHDDを有するディスク記録再生装置も知られている(例えば、特許文献2)。
【0007】
このディスク記録再生装置は、AVデータ信号を記録する場合、DVDとHDDの両方に同時に(但し時分割で)同じAVデータ信号を記録するもので、この記録時に再生指示がある時は、同じAVデータ信号を継続してDVDに記録しつつ、HDDに記録した同じAVデータ信号をHDDから出力して再生するものである。
【0008】
【特許文献1】
特開平8−279976号公報
【0009】
【特許文献2】
特開2001−332036号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前者のディスク記録再生装置では、記録手段としてHDDを用いるが、一般的HDDはDVDに比べて大容量ではあるものの交換が行えないため容量(記録時間)に限りがあり、データ量が大きい動画・音声を含むAVデータ信号を多数記録することが出来ない。これに対して、DVDは交換出来るため、容量(記録時間)に限りが無く、AVデータ信号を多数記録することが出来る。そこで、記録手段としてDVDを使用したいが、単にHDDに代えてDVDを用いることは、HDDの転送レートが遅くとも100Mbps以上であるのに対して、DVDの転送レートは10〜20Mbps程度と低速であり、またHDDよりもアクセスに伴うオーバーヘッドも多いので、バッファメモリ手段を備えたとしても同時に記録し再生することは困難であるという問題があった。
【0011】
また、後者のディスク記録再生装置では、再生はHDDから行うので、現在記録しつつあるAVデータ信号しか再生出来ず、過去にDVDに記録されていたAVデータ信号は再生出来ないという問題があった。
【0012】
本発明は、以上述べた従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、同時に記録し再生することが出来、記録手段としてDVDを使用しつつ、過去にDVDに記録されていたAVデータ信号も再生することが出来るディスク記録再生装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、
請求項1の記載に係る発明は、
エンコーダと、デコーダと、ハードディスクドライブHDDと、ディスクドライブと、リムーバブルディスク記録媒体と、記録再生制御部から構成されるディスク記録再生装置であって、
HDDの記憶領域が、AVデータ領域とキャッシュ領域から構成され、
記録再生制御部が、同時にリムーバブルディスク記録媒体に記録と再生を行う場合、記録符号化データを一旦HDDのキャッシュ領域に記憶し、リムーバブルディスク記録媒体に記録されている符号化データを再生することに影響が無い範囲で、キャッシュ領域に記憶された記録符号化データを再生してリムーバブルディスク記録媒体に記録するように制御する、
ことを特徴とする。
【0014】
請求項2の記載に係る発明は、
請求項1に記載されたディスク記録再生装置において、
前記リムーバブルディスク記録媒体としてDVD−RWを採用することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のディスク記録再生装置の実施例について図1〜図16を用いて説明する。図1は本発明のディスク記録再生装置の構成を、図2〜図7は本発明のHDD3とDVD5に対する記録と再生の基本概念を、図2は本発明のHDD3の記憶領域の構成及びDVD5への記録の基本概念を、図3は本発明のHDD3への記録の基本概念を、図4、図5は本発明のDVD5からの再生の基本概念(1)、(2)を、図6は本発明のHDD3からの再生の基本概念を、図7は本発明の図2〜図6の基本概念の纏めを、図8〜図13は本発明のHDD3とDVD5に対する同時の記録と再生の概念を、図8、図9は本発明のDVD5への記録とDVD5からの再生の概念(1)、(2)を、図10は本発明のDVD5への記録とHDD3からの再生の概念を、図11は本発明のHDD3への記録とHDD3からの再生の概念を、図12、図13は本発明のHDD3への記録とDVD5からの再生の概念(1)、(2)を、図14は本発明のHDD3とディスクドライブ4の、記録時の動作のフローチャートを、図15は本発明のHDD3とディスクドライブ4の、再生時(キャッシュ使用)の動作のフローチャートを、図16は本発明のHDD3とディスクドライブ4の、再生時(キャッシュ不使用)の動作のフローチャートを、それぞれ示す図である。
【0016】
図1において、本発明のディスク記録再生装置は、エンコーダ1と、デコーダ2と、ハードディスクドライブHDD3と、DVDディスクドライブ4と、DVD5と、記録再生制御部6から構成される。エンコーダ1は、オーディオ信号やビデオ信号等の動画・音声を含むAVデータ信号を入力し、例えばMPEG2で符号化して記録符号化データとしてHDD3に記憶する。HDD3は、図2に示すように、その記憶領域が、AVデータ領域とキャッシュ領域から構成される。AVデータ領域は、AVデータ信号を格納しておく領域である。キャッシュ領域は、通常は空き領域としておき、DVDを用いて同時に記録と再生を行う場合に使用する領域であり、その名の通り符号化データを直ぐ再生出来るように記憶しておく記憶領域であると共に、バッファメモリとしての機能も有する。デコーダ2は、HDD3からの再生符号化データを伸張処理等してオーディオ信号やビデオ信号等の動画・音声を含むAVデータ信号に変換して出力する。DVDディスクドライブ4は、HDD3からの記録データをDVD5に記録し、及びDVD5からの再生データをHDD3に記憶する。記録再生制御部6は、ディスク記録再生装置の各構成要素の動作を制御するが、特に、図14〜図16に示す記録と再生の動作を制御する。
【0017】
始めに、図2〜図7を用いて、本発明のHDD3とDVD5に対する記録と再生の基本概念を説明する。
【0018】
図2は、DVD5への記録の基本概念を示している。図2において、エンコーダ1から出力された記録符号化データを、一旦HDD3のキャッシュ領域に記憶する。次いで、キャッシュ領域に記憶された記録符号化データを再生して、DVD5に記録する。
【0019】
図3は、HDD3への記録の基本概念を示している。図3において、エンコーダ1から出力された記録符号化データを、HDD3のAVデータ領域に記録する。
【0020】
図4は、DVD5からの再生の基本概念(1)を示している。図4において、DVD5に記録されている符号化データを再生し、再生符号化データとして、一旦HDD3のキャッシュ領域に記憶する。次いで、キャッシュ領域に記憶された再生符号化データを再生して、デコーダ2に出力する。再生符号化データを一旦HDD3のキャッシュ領域に記憶することで、DVD5からの再生が滞った場合でも、キャッシュ領域に記憶している再生符号化データは途切れることなく再生することができる。
【0021】
図5は、DVD5からの再生の基本概念(2)を示している。図5において、DVD5に記録されている符号化データを再生し、再生符号化データとして、HDD3のキャッシュ領域を使用すること無しに、直接デコーダ2に出力する。
【0022】
図6は、HDD3からの再生の基本概念を示している。図6において、HDD3のAVデータ領域に記録されている符号化データを再生し、再生符号化データとしてデコーダ2に出力する。
【0023】
ここで、図4のDVD5からの再生の基本概念(1)、図5のDVD5からの再生の基本概念(2)、及び図6のHDD3からの再生の基本概念について、より詳細に説明する。図示していないが、デコーダ2、HDD3、ディスクドライブ4はそれぞれ符号化データを記憶する小容量のバッファを備えている。DVD5から再生した符号化データは、一旦ディスクドライブ4のバッファに記憶される。そして、DVD5からの再生の基本概念(1)の場合、ディスクドライブ4からHDD3への符号化データの転送は、HDD3に備えるバッファに空きがあるに場合に行われる。また、DVD5からの再生の基本概念(2)の場合、ディスクドライブ4からデコーダ2への符号化データの転送は、デコーダ2に備えるバッファに空きがあるに場合に行われる。同様に、HDD3からの再生の基本概念の場合、HDD3からデコーダ2への符号化データの転送は、デコーダ2に備えるバッファに空きがあるに場合に行われる
図7は、本発明の図2〜図6に示した基本概念を、纏めて示したものである。
【0024】
次に、図8〜図13を用いて、本発明のHDD3とDVD5を用いた同時記録再生の各種概念を説明する。
【0025】
図8は、本発明の同時記録再生の、DVD5への記録とDVD5からの再生の概念(1)を示している。図8の概念は、図2の基本概念と図4の基本概念を組み合わせたものである。図8において、エンコーダ1から出力された記録符号化データを、一旦HDD3のキャッシュ領域に記憶し、次いで、キャッシュ領域に記憶された記録符号化データを再生してDVD5に記録する。同時に、DVD5に記録されている符号化データを再生し、再生符号化データとして一旦HDD3のキャッシュ領域に記憶し、次いで、キャッシュ領域に記憶された再生符号化データを再生してデコーダ2に出力する。
【0026】
この場合、通常は再生動作を優先するようにしてあり、記録符号化データを一旦HDD3のキャッシュ領域に記憶し、DVD5に記録されている符号化データを再生することに影響が無い範囲で、キャッシュ領域に記憶された記録符号化データを再生してDVD5に記録する。DVD5への記録が間に合わない場合は、HDD3のキャッシュ領域に記録符号化データが蓄積される。HDD3の記憶容量は大きいので、キャッシュ領域として十分に大きな容量が確保し得る。
【0027】
図9は、本発明の同時記録再生の、DVD5への記録とDVD5からの再生の概念(2)を示している。図9の概念は、図2の基本概念と図5の基本概念を組み合わせたものであり、図8の概念との違いは、DVD5に記録されている符号化データを再生する際、HDD3のキャッシュ領域を使用すること無しに、直接デコーダ2に出力する点である。
【0028】
図10は、本発明の同時記録再生の、DVD5への記録とHDD3からの再生の概念を示している。図10の概念は、図2の基本概念と図6の基本概念を組み合わせたものである。図10において、エンコーダ1から出力された記録符号化データを、一旦HDD3のキャッシュ領域に記憶し、次いで、キャッシュ領域に記憶された記録符号化データを再生してDVD5に記録する。同時に、HDD3のAVデータ領域に記録されている符号化データを再生し、再生符号化データとしてデコーダ2に出力する。
【0029】
図11は、本発明の同時記録再生の、HDD3への記録とHDD3からの再生の概念を示している。図11の概念は、図3の基本概念と図6の基本概念を組み合わせたものである。図11において、エンコーダ1から出力された記録符号化データを、HDD3のAVデータ領域に記録する。同時に、HDD3のAVデータ領域に記録されている符号化データを再生し、再生符号化データとしてデコーダ2に出力する。
【0030】
図12は、本発明の同時記録再生の、HDD3への記録とDVD5からの再生の概念(1)を示している。図12の概念は、図3の基本概念と図4の基本概念を組み合わせたものである。図12において、エンコーダ1から出力された記録符号化データを、HDD3のAVデータ領域に記録する。同時に、DVD5に記録されている符号化データを再生し、再生符号化データとして一旦HDD3のキャッシュ領域に記憶し、次いで、キャッシュ領域に記憶された再生符号化データを再生してデコーダ2に出力する。
【0031】
図13は、本発明の同時記録再生の、HDD3への記録とDVD5からの再生の概念(2)を示している。図13の概念は、図3の基本概念と図5の基本概念を組み合わせたものであり、図12の概念との違いは、DVD5に記録されている符号化データを再生する際、HDD3のキャッシュ領域を使用すること無しに、直接デコーダ2に出力する点である。
【0032】
以上述べた図2、図4、図7〜図13の記録(書き込み)、再生(読み出し)は、実際は時分割で行われるが、ユーザから見れば実質上同時に記録再生される。
【0033】
次に、図14〜図16を用いて、本発明のHDD3とDVD5を用いた同時記録再生における、HDD3とディスクドライブ4の動作を説明する。ここでは、HDD3のAVデータ領域を用いた記録再生を省略し、リムーバブルディスク記録媒体DVD5を用いた記録再生について説明する。
【0034】
DVD5へ記録する時は、図14において、スタートすると、記録再生制御部6は、ステップ11において、HDD3のキャッシュ領域が再生中で無く記憶可能であるか否かを判断し、再生中で記憶が不可能であると判断した時はステップ13へ進む。キャッシュ領域が再生中で無く記憶可能であると判断した時は、キャッシュ領域にエンコーダ1から出力された記録符号化データを記憶する(ステップ12)。次に、HDD3のキャッシュ領域から再生可能であるか否かを判断し(ステップ13)、再生不可能であると判断した時はステップ17へ進む。キャッシュ領域から再生可能であると判断した時は、キャッシュ領域から記録符号化データを再生する(ステップ14)。続いて、ステップ15において、DVD5に記録可能であるか否かを判断し、DVD5に記録不可能であると判断した時はステップ17へ進み、DVD5に記録可能であると判断した時は、DVD5にリムーバブル記録データを記録する(ステップ16)。最後に、ステップ17において、エンコーダ1から出力された記録符号化データが無くなり、且つHDD3のキャッシュ領域が空になったか否かを判断し、記録符号化データが有るか、或いはキャッシュ領域が空でないと判断した時は、ステップ11に戻ってステップ11からの処理を繰り返す。記録符号化データが無くなり、且つキャッシュ領域が空になったと判断した時は、この記録動作を終了する。
【0035】
DVD5からHDD3のキャッシュ領域を使用して再生する時は、図15において、スタートすると、記録再生制御部6は、ステップ21において、DVD5から再生可能であるか否かを判断し、再生不可能であると判断した時はステップ25へ進む。DVD5から再生可能であると判断した時は、DVD5からリムーバブル再生データを再生する(ステップ22)。続いて、ステップ23において、HDD3のキャッシュ領域に記憶可能であるか否かを判断し(ステップ23)、記憶が不可能であると判断した時はステップ25へ進む。キャッシュ領域に記憶可能であると判断した時は、キャッシュ領域にDVD5から再生したリムーバブル再生データを記憶する(ステップ24)。次に、ステップ25において、HDD3のキャッシュ領域から再生可能であるか否かを判断し、再生が不可能であると判断した時はステップ27へ進む。キャッシュ領域から再生可能であると判断した時は、キャッシュ領域から再生符号化データを再生する(ステップ26)。最後に、ステップ27において、DVD5から出力されたリムーバブル再生データが無くなり、且つHDD3のキャッシュ領域が空になったか否かを判断し、リムーバブル再生データが有るか、或いはキャッシュ領域が空でないと判断した時は、ステップ21に戻ってステップ21からの処理を繰り返す。リムーバブル再生データが無くなり、且つキャッシュ領域が空になったと判断した時は、この再生動作を終了する。
【0036】
DVD5からHDD3のキャッシュ領域を使用すること無しに再生する時は、図16において、スタートすると、記録再生制御部6は、ステップ31において、DVD5から再生可能であるか否かを判断し、DVD5から再生可能であると判断した時は、DVD5からリムーバブル再生データを再生する(ステップ32)。次に、ステップ33において、DVD5から出力されたリムーバブル再生データが無くなったか否かを判断し、リムーバブル再生データが有ると判断した時は、ステップ31に戻ってステップ31からの処理を繰り返す。リムーバブル再生データが無くなったと判断した時は、この再生動作を終了する。
【0037】
以上述べた図14〜図16の記録再生動作を同時に(実際は時分割して)行う。本発明のディスク記録再生装置は、DVD5の記録速度が速くない場合でも、記録符号化データを一旦大容量のHDD3のキャッシュ領域に記憶するので、同時に記録と再生が可能になる。また、前述した従来例では、バッファメモリ手段3,6として通常高価な半導体メモリが使用されているが、本発明ではHDD3(のキャッシュ領域)を使用するので、コストを抑えることが可能になる。
【0038】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明のディスク記録再生装置は、同時に記録し再生することが出来、記録手段としてDVDを使用しつつ、過去にDVDに記録されていたAVデータ信号も再生することが出来るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスク記録再生装置の構成を示す図である。
【図2】本発明のHDD3の記憶領域の構成及びDVD5への記録の基本概念を示す図である。
【図3】本発明のHDD3への記録の基本概念を示す図である。
【図4】本発明のDVD5からの再生の基本概念(1)を示す図である。
【図5】本発明のDVD5からの再生の基本概念(2)を示す図である。
【図6】本発明のHDD3からの再生の基本概念を示す図である。
【図7】本発明の図2〜図6の基本概念を纏めて示す図である。
【図8】本発明のDVD5への記録とDVD5からの再生の概念(1)を示す図である。
【図9】本発明のDVD5への記録とDVD5からの再生の概念(2)を示す図である。
【図10】本発明のDVD5への記録とHDD3からの再生の概念を示す図である。
【図11】本発明のHDD3への記録とHDD3からの再生の概念を示す図である。
【図12】本発明のHDD3への記録とDVD5からの再生の概念(1)を示す図である。
【図13】本発明のHDD3への記録とDVD5からの再生の概念(2)を示す図である。
【図14】本発明のHDD3とディスクドライブ4の、記録時の動作のフローチャートを示す図である。
【図15】本発明のHDD3とディスクドライブ4の、再生時(キャッシュ使用)の動作のフローチャートを示す図である。
【図16】本発明のHDD3とディスクドライブ4の、再生時(キャッシュ不使用)の動作のフローチャートを示す図である。
【図17】従来のディスク記録再生装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 エンコーダ
2 デコーダ
3 ハードディスクドライブHDD
4 DVDディスクドライブ
5 リムーバブルディスク記録媒体DVD
6 記録再生制御部
11 入力メモリ手段
12 圧縮処理手段
13 バッファメモリ手段
14 出力メモリ手段
15 伸張処理手段
16 バッファメモリ手段
17 符号量制御手段
18 バッファメモリ制御手段
19 記録/再生切り換え用スイッチ
20 インターフェース手段
21 HDD
22 制御手段
Claims (2)
- エンコーダと、デコーダと、ハードディスクドライブHDDと、ディスクドライブと、リムーバブルディスク記録媒体と、記録再生制御部から構成されるディスク記録再生装置であって、
HDDの記憶領域が、AVデータ領域とキャッシュ領域から構成され、
記録再生制御部が、同時にリムーバブルディスク記録媒体に記録と再生を行う場合、記録符号化データを一旦HDDのキャッシュ領域に記憶し、リムーバブルディスク記録媒体に記録されている符号化データを再生することに影響が無い範囲で、キャッシュ領域に記憶された記録符号化データを再生してリムーバブルディスク記録媒体に記録するように制御する、
ことを特徴とするディスク記録再生装置。 - 請求項1に記載されたディスク記録再生装置において、
前記リムーバブルディスク記録媒体としてDVD−RWを採用することを特徴とするディスク記録再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002281575A JP2004118944A (ja) | 2002-09-26 | 2002-09-26 | ディスク記録再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002281575A JP2004118944A (ja) | 2002-09-26 | 2002-09-26 | ディスク記録再生装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004118944A true JP2004118944A (ja) | 2004-04-15 |
Family
ID=32275994
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2002281575A Pending JP2004118944A (ja) | 2002-09-26 | 2002-09-26 | ディスク記録再生装置 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004118944A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010044124A1 (ja) * | 2008-10-14 | 2010-04-22 | 株式会社ドリームボート | ユーザ端末装置 |
-
2002
- 2002-09-26 JP JP2002281575A patent/JP2004118944A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2010044124A1 (ja) * | 2008-10-14 | 2010-04-22 | 株式会社ドリームボート | ユーザ端末装置 |
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