JP2004118779A - 媒体取引情報入力装置、媒体取引情報処理装置、カード型媒体、媒体取引情報入力方法、媒体取引情報処理方法、コンピュータ・プログラム及び記録媒体 - Google Patents
媒体取引情報入力装置、媒体取引情報処理装置、カード型媒体、媒体取引情報入力方法、媒体取引情報処理方法、コンピュータ・プログラム及び記録媒体 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】顧客にとって利便性を向上させることができ、また顧客が希望する各種の窓口取引処理にも対応可能であって、さらに誤記やインプットミスの発生も防ぐことができると共に、窓口オペレータにとっても作業効率を向上せしめることができる媒体取引情報入力装置及び媒体取引情報処理装置を提供せんとするものである。
【解決手段】顧客Aが希望する取引処理に関する取引データを、リーダライタ21aを備えた媒体取引情報入力装置20aにより、予めカード型媒体10aに格納させておき、それを持って銀行の窓口に赴き、そこに設置された媒体取引情報処理装置30aのリーダライタ31aに挿入して、該カード型媒体10aに格納された取引データなどを読み出すことで、それらに基づいて銀行取引処理を実行する。
【選択図】 図1
【解決手段】顧客Aが希望する取引処理に関する取引データを、リーダライタ21aを備えた媒体取引情報入力装置20aにより、予めカード型媒体10aに格納させておき、それを持って銀行の窓口に赴き、そこに設置された媒体取引情報処理装置30aのリーダライタ31aに挿入して、該カード型媒体10aに格納された取引データなどを読み出すことで、それらに基づいて銀行取引処理を実行する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、金融機関やその他での窓口処理を円滑に行うための媒体取引情報入力装置、媒体取引情報処理装置、カード型媒体、媒体取引情報入力方法、媒体取引情報処理方法、コンピュータ・プログラム及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
金融機関などでは、例えば一定限度額を超える預金を口座から引き落とす場合など、窓口処理によらねばならない場合がある。そのような場合に金融機関などにおいて窓口で行われる通常の処理では、待ち番号出力装置から印字出力される待ち番号印字用紙を顧客が受け取り、次に希望する取引に応じた帳票を選んで、顧客自身が必要な事項を書き込む。さらに上記待ち番号順に呼び出されて、窓口で上記帳票を提示し、そこであらためてオペレータが該帳票に書き込まれた事項を窓口端末装置に入力することにより、上記窓口処理が行われている。
【0003】
上記のような処理では、顧客自身が帳票に書き込む際の手間及び書き込み時の誤記が問題になる。
【0004】
この点下記特許文献1では、金融機関などでの住所変更などの届出の際に起こり易いこのような問題を解決するため、顧客認証がなされた時点で予めホストコンピュータに登録されている対応する住所・氏名・科目・口座番号などの顧客情報を該コンピュータから読み出して、それらのうちから必要な項目を予め帳票に印字する構成が開示されている。
【0005】
【特許文献1】
特許第2934232号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記構成では、届用の帳票記載事項に限られ、それ以外の各種取引用の窓口処理(例えば現金の引き出し、振り込みなど)には利用できない。しかも帳票に上記顧客の個人情報が印字されるだけであり、届用以外の種々の取引に合わせた取引情報は印字されない。
【0007】
従って他の取引に関する窓口処理を顧客が希望する場合に、上記構成が応用されたとしても、帳票には、必要な顧客の個人情報しか印字されず、それ以外に必須事項とされる取引情報は自分で書き込まなければならず、また取引情報の書き込み時の誤記の問題は依然解決されないままである。
【0008】
また実際の窓口処理が行われる時には、顧客から提出された帳票に基づき、窓口のオペレータが該帳票に記載された事項をあらためて窓口端末装置にインプットするため、作業が二重手間化し、インプットミスの可能性も残る。
【0009】
結局帳票に顧客の個人情報が印字されるだけでは、各種取引処理が行われる場合に、顧客及びオペレータ側の利便性の向上にはほとんど役立たないことになる。顧客にしてみれば、窓口処理までにそれなりの時間待たされており、窓口処理の際オペレータが該帳票に記載された事項を再びインプットする分だけ、余計に待たされ、顧客にとってはそれほど意味がないことになる。
【0010】
さらに付け加えるならば、顧客にとっては金融機関における取引情報についての帳票書き込みに費やす時間さえも無駄であり、できるなら、待たされずに窓口での取引処理が直ぐにできるようにしたいという要請がある。
【0011】
本発明は以上のような実情に鑑み創案されたもので、たとえば金融機関に出向いた上で取引情報について帳票に書き込みを行わなくても、自宅などでインプットしておき、金融機関に出向いた際にすぐに窓口処理ができるなど、顧客にとって利便性を向上させることができ、また顧客が希望する各種の窓口取引処理にも対応可能であって、さらに誤記やインプットミスの発生も防ぐことができると共に、窓口オペレータにとっても作業効率を向上せしめることができる媒体取引情報入力装置、媒体取引情報処理装置、カード型媒体、媒体取引情報入力方法、媒体取引情報処理方法を提供せんとするものである。
【0012】
併せてそのような方法をコンピュータに実行せしめることができるコンピュータ・プログラム及び該プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体についても提案せんとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る媒体取引情報入力装置の構成は、
カード型媒体の読み書きができるリーダライタと、
任意の情報を出力する表示手段と、
個人認証用の情報及び取引情報の入力手段と、
媒体に書き込まれた個人情報を上記リーダライタから読み出させると共に、個人認証用の情報の入力を促す画面を上記表示手段に表示せしめ、読み出された上記個人情報を基に上記入力手段で入力された情報を照合させて個人認証を行った後、取引情報の入力を促す画面を上記表示手段に表示せしめ、それにより上記入力手段で入力された取引情報を該リーダライタで上記媒体に書き込ませる制御手段と
を有することを基本的特徴としている。
【0014】
本発明に示す全構成では、カード型媒体発行時(通常1回)に、該媒体を所有する(或いは使用する)個人の個人情報を、媒体へのデータ書き込みができるライタなどを使用して該媒体内に予め登録しておく(後述する請求項6のカード型媒体の内部データ格納領域における個人情報保存領域に格納しておく)ことが前提となる。
【0015】
そして上記構成は、カード型媒体を使用して窓口における取引処理などが行なえる金融機関などから、記録媒体などに格納されて配布された或いは所定のネットを通じて配布されたコンピュータ・プログラムをインストールすることにより、顧客の有するコンピュータで稼働する、媒体取引情報入力装置として稼働できる構成、或いは金融機関などの受付側に設置された媒体取引情報の入力専用装置の構成が規定されている。
【0016】
ここでは顧客が自己のカード型媒体の情報を上記リーダライタで読み書きできる状態におく(通常リーダライタにそのようなカード型媒体を挿入する)ことで、以下のようにしてカード型媒体に取引情報が入力されることになる。すなわち、上記装置に備えられた制御手段により、該媒体に書き込まれた個人情報を上記リーダライタから読み出させると共に、個人認証用の情報の入力を促す画面を上記表示手段に表示せしめ、読み出された上記個人情報を基に上記入力手段で入力された情報を照合させて個人認証を行った後、取引情報の入力を促す画面を上記表示手段に表示せしめ、それにより上記入力手段で入力された取引情報を該リーダライタで上記媒体に書き込ませるようにする。
【0017】
このようにしてカード型媒体に顧客が希望する取引情報を予め登録しておくことで、該媒体を、後述する請求項3乃至請求項4の媒体取引情報処理装置に持ち込み(ただし媒体取引情報入力装置が専用装置などの場合は該装置と媒体取引情報処理装置とが同じ場所に設置される場合もある)、該媒体に記録された個人情報及び取引情報をリーダで読み出すことで、該装置において、これらの情報の画面表示乃至これらの情報を基にした取引処理などが、その(媒体取引情報処理装置の)制御手段により実行されるようになる。
【0018】
パソコンなどの汎用装置に、記録媒体などの手交乃至ネットなどの通信を介して配布されたコンピュータ・プログラムがインストールされることで、そのような媒体取引情報入力装置として、上記構成が機能する場合は、特に金融機関などの受付などにおいてある必要はない。例えば、顧客個人のパソコンなどが、そのような媒体取引情報入力装置として機能することで、該パソコンがどこにあろうと自由に取引情報の上記媒体への格納ができるようになる。それによって金融機関に出向いて取引情報について帳票に書き込みを行なうような時間を節約でき、上記のようにして取引情報がインプットされた媒体を、金融機関に出向いた際に、そこに設置された媒体取引情報処理装置のリーダに取り込ませて(挿入口に挿入させるなどして)、該媒体の情報を読み取らせることにより、すぐに窓口処理ができるようになる。従って顧客の待ち時間が大幅に短縮されるなど、顧客にとっての利便性が向上することになる。また窓口処理オペレータにしても、データインプットの手間が省け、またインプットミスなどの心配もない。
【0019】
請求項2の構成は、請求項1のようなスタンドアローンの構成とは異なり、インターネットなどのネット技術を使用し、金融機関などに設置されたコンピュータ(サーバなど)と、顧客が有する端末装置(通常のパソコンなど)とが通信によりつながった場合に、主に上記金融機関側のコンピュータの指示に従った顧客側の端末装置の処理によって、個人情報が既に格納されている上記カード型媒体に、顧客が希望する取引情報の登録がなされる構成が規定されている。すなわち本構成では、顧客が所有するカード型媒体のリーダライタを備えた端末装置とつながる金融機関側のコンピュータ(サーバなど)の装置構成を示しており、その構成は、
カード型媒体の読み書きができるリーダライタを備える端末装置からのアクセスを受け付ける通信手段と、
上記端末装置に指示を出し、媒体に書き込まれた個人情報を上記リーダライタから読み出させると共に、個人認証用の情報の入力を促す画面を該端末装置に表示せしめ、読み出された上記個人情報を基にその端末装置から入力された情報を照合して個人認証を行った後、取引情報の入力を促す画面を該端末装置に表示せしめ、それにより入力された取引情報を該リーダライタによって上記媒体に書き込む指示を上記端末装置に出力する制御手段と
を有することを特徴としている。
【0020】
上記構成では、顧客側の端末装置とつながる通信手段を有しており、これを通じて上記制御手段が、顧客の端末装置側に指示を出し、請求項1の構成とほぼ同じ処理を顧客端末装置に対し行わせている。もちろん個人認証処理は、金融機関側のコンピュータ(上記のようなサーバなど)の制御手段で行い、また取引情報を該リーダライタによって上記媒体に書き込ませる処理は、金融機関側のコンピュータが遠隔位置にあるので、顧客側の端末装置に指示を出して、該端末装置のリーダライタによって上記媒体に書き込ませることになる。
【0021】
上記金融機関側のコンピュータの指示により、顧客個人の端末装置が、カード型媒体に取引情報を格納することで、上記の場合と同様、該端末装置がどこにあろうと自由に取引情報の上記媒体への格納ができるようになり、金融機関に出向いて取引情報について帳票に書き込みを行なうような時間を節約できるようになる。またこのようにして取引情報がインプットされた媒体を、金融機関に出向いた際に、そこに設置された媒体取引情報処理装置のリーダに取り込ませて、該媒体の情報を読み取らせることにより、すぐに窓口処理ができるようになり、顧客の待ち時間が大幅に短縮されるなど、顧客にとっての利便性が向上することになる。さらに窓口処理オペレータにしても、データインプットの手間が省け、またインプットミスなどの心配もない。
【0022】
他方請求項3の構成は、以上のようにして取引情報の格納されたカード型媒体を顧客が金融機関の窓口側に持ち込み、その取引情報に基づいた処理を行ってもらう場合に使用される媒体取引情報処理装置の構成を規定しており、具体的には、
カード型媒体のリーダと、
媒体に書き込まれた個人情報及び取引情報を上記リーダにより読み出させ、それらの情報の表示処理乃至該情報に基づく任意の処理を行う制御手段と
を有することを特徴としている。
【0023】
すなわち、すでに請求項1又は請求項2の構成により、(個人情報の保存されている)カード型媒体に、既に取引情報が格納されているため、その取引を望む顧客個人は、該媒体を上記媒体取引情報処理装置のリーダに挿入するなどして個人情報及び取引情報を読み取らせ、これらの情報に基づいて、該装置の制御手段により、それらの情報の表示処理乃至該情報に基づく任意の処理を行わせるようにすることができるようになる。そのため、窓口処理オペレータにとっては、データインプットの手間が省け、インプットミスなどの心配もなくなるし、また顧客にとっては、上記オペレータによる窓口処理が速くなる分、金融機関などにおいて窓口処理のための待ち時間などが短縮されるようになる。
【0024】
請求項4の構成は、既にカード型媒体に格納されている取引情報が請求項3の媒体取引情報処理装置によって実行された後も、該取引情報を取引履歴情報として残しておける構成、すなわち、上記カード型媒体に格納されている取引情報の一部は、上記制御手段によって取引処理が実行された後も、取引履歴情報として残されることが規定されている。窓口処理などでは定期的に(時には不定期に)何回も同じ取引処理を行うことがあり、そのような場合に従前にした1乃至複数の取引処理に関する取引履歴情報をカード型媒体に残しておけば、次に顧客に取引情報を入力させる際に従前の取引履歴情報を提示し、その一部のデータを利用できるようにする(訂正を加える必要のない部分は、そのままのデータが単にコピーするだけで利用可能になる)ことで、顧客が同じような取引処理を行おうとする際に、必要な部分(例えば金額など)だけ入力を行って、同じような入力を何回も行う必要がなくなるからである。またこのような取引履歴情報が残ることで、金額の大きな取引処理が含まれる時などに、後でその取引履歴情報が追えるようになるからである。
【0025】
この取引履歴情報とは、後述する実施例で示される取引情報(取引データ)中の同じく共通項目にある取引種別と、該取引種別によって指示される項目としての振込項目(振込1〜3)のように、媒体取引情報入力装置によって書き込まれるものの他、上記の媒体取引情報処理装置のリーダに一緒に書込構成も備えることによって書き込むことができる、たとえば後述の実施例における取引データの共通項目にある取引フラグなども含まれる。従って、カード型媒体に書き込まれる取引履歴情報であって、後に顧客による希望取引の入力の際提示されるものは、上述のように、媒体取引情報入力装置によって書き込まれるものの他、媒体取引情報処理装置によって書き込まれるものもあり、これらは顧客の希望取引入力時に読み出されて該顧客に提示されることになる。
【0026】
請求項5の構成は、以上の装置間で使用されるカード型媒体の構成を規定しており、発行時に少なくとも情報の書き込みのできるライタを使用して個人情報の保存が行われる個人情報保存領域と、取引情報の入力及び該取引情報に基づく処理の実行の都度、情報の読み書きのできるリーダライタを使用して該取引情報の保存・更新・削除がなされる(もちろん上記取引履歴が保存されても良い)取引情報保存領域とを有している必要がある。すなわち、データ格納領域として、以上の個人情報保存領域及び取引情報保存領域の2つの領域を少なくとも有していなければならない。
【0027】
請求項6及び請求項7の構成は、上記請求項1及び請求項2の媒体取引情報入力装置の構成を、方法の構成としてとらえ直して規定されたものである。
【0028】
すなわち、請求項6の方法の構成は、上記請求項1の装置の構成に対応しており、より具体的には、
カード型媒体のリーダライタにより、該媒体に書き込まれた個人情報が読み出されるステップと、
表示手段により個人認証用の情報の入力を促す画面表示がなされるステップと、
入力手段により入力された個人認証用の情報と読み出された上記個人情報とが制御手段で照合されて個人認証がなされるステップと、
上記表示手段により取引情報の入力を促す画面表示がなされるステップと、
上記制御手段により、上記入力手段で入力された取引情報が上記リーダライタを介して上記媒体に書き込まれるステップと
をコンピュータに実行させることを特徴としている。
【0029】
請求項7の方法の構成は、上記請求項2の装置の構成に対応しており、より具体的には、
カード型媒体のリーダライタを備える端末装置からのアクセスを受け付けた際、該端末装置に指示を出して、該媒体に書き込まれた個人情報を上記リーダライタから読み出させるステップと、
上記端末装置に、個人認証用の情報の入力を促す画面を表示させるステップと、
上記端末装置より入力された個人認証用の情報と読み出された上記個人情報とを制御手段により照合させ、個人認証を行うステップと、
上記端末装置に、取引情報の入力を促す画面を表示させるステップと、
上記制御手段により、入力された取引情報を該リーダライタを介して上記媒体に書き込ませる指示を上記端末装置に出力するステップと
をコンピュータに実行させることを特徴としている。
【0030】
また請求項8及び請求項9の構成は、上記請求項3及び請求項4の媒体取引情報処理装置の構成を、方法の構成としてとらえ直して規定されたものである。
【0031】
すなわち、請求項8の方法の構成は、上記請求項3の装置の構成に対応しており、より具体的には、
カード型媒体のリーダにより、該媒体に書き込まれた個人情報及び取引情報が読み出されるステップと、
制御手段により、それらの情報の表示処理乃至該情報に基づく任意の処理が実行されるステップと
をコンピュータに実行させることを特徴としている。
【0032】
請求項9の方法の構成は、上記請求項4の装置の構成に対応しており、具体的な構成としては、上記請求項8の構成において、上記カード型媒体に格納されている取引情報の一部は、上記制御手段によって取引処理が実行された後も、取引履歴情報として残されることを特徴としている。
【0033】
請求項10〜請求項13までの構成は、上記請求項6〜請求項9までに規定した方法をコンピュータに実行させるために、該コンピュータで実行可能なプログラムについて規定している。
【0034】
すなわち、上述した課題を解決するための構成として、上記請求項6〜請求項9までに規定した各処理を、コンピュータの構成を利用して実行する、該コンピュータで読み込まれて実行可能なコンピュータ・プログラムにつき開示する。もちろんこれらの構成は、コンピュータ・プログラムとしてだけではなく、後述するように、同様な機能を有するプログラムを格納した記録媒体の構成(請求項14)として提供されても良いことは言うまでもない。この場合、コンピュータとは中央演算処理装置の構成を含んだ汎用的なコンピュータの構成の他、特定の処理に向けられた専用機などを含むものであっても良く、中央演算処理装置の構成を伴うものであれば特に限定はない。
【0035】
コンピュータに上記各処理を実行させるためのこのようなプログラムが、コンピュータに読み出されると、請求項6〜請求項9までに規定されたいずれかの処理と同様な処理が実行されることになる。
【0036】
また既存のハードウェア資源を用いてこのコンピュータ・プログラムを実行することにより、既存のハードウェアで新たなアプリケーションとしての本発明の方法が容易に実行できるようになる。さらにこのようなコンピュータ・プログラムが前述の記録媒体に記録されることにより、これをソフトウェア商品として容易に配付、販売することができるようになる。加えて記録媒体の構成としては、上述した形式の場合の他、RAMやROMなどの内部記憶装置の構成やハードディスクなどの外部記憶装置の構成であっても良く、そのようなプログラムがそこに記録されれば、本発明に規定された記録媒体に含まれることは言うまでもない。
【0037】
尚、請求項10〜請求項13までに記載された各処理のうち一部の処理を実行する機能は、コンピュータに組み込まれた機能(コンピュータにハードウェア的に組み込まれている機能でも良く、該コンピュータに組み込まれているオペレーティングシステムや他のアプリケーションプログラムなどによって実現される機能でも良い)によって実現され、前記プログラムには、該コンピュータによって達成される機能を呼び出すあるいはリンクさせる命令が含まれていても良い。
【0038】
これは、請求項10〜請求項13までに規定された各処理の一部が、例えばオペレーティングシステムなどによって達成される機能の一部で代行され、その機能を実現するためのプログラムないしモジュールなどは直接記録されているわけではないが、それらの機能を達成するオペレーティングシステムの機能の一部を、呼び出したりリンクさせるようにしてあれば、実質的に同じ構成となるからである。
【0039】
上記プログラムは、それ自身使用の対象となる他、後述のように記録媒体に記録されて配付乃至販売され、また通信などにより送信されて、譲渡の対象とすることもできるようになる。
【0040】
そのうち、請求項10の構成は、請求項6の構成に対応する構成であり、その具体的構成は、
カード型媒体のリーダライタを備えたコンピュータに対し、
該媒体に書き込まれた個人情報が、上記リーダライタにより読み出されるステップと、
コンピュータの表示手段で個人認証用の情報の入力を促す画面表示がなされるステップと、
同じくコンピュータの入力手段により入力された個人認証用の情報と読み出された上記個人情報とが該コンピュータの制御手段で照合されて個人認証がなされるステップと、
上記表示手段により取引情報の入力を促す画面表示がなされるステップと、
上記制御手段により、上記入力手段で入力された取引情報が上記リーダライタを介して上記媒体に書き込まれるステップと
を実行させるコンピュータ・プログラムである。
【0041】
請求項11の構成は、請求項7の構成に対応する構成であり、その具体的構成は、
コンピュータに、
カード型媒体のリーダライタを備える端末装置からのアクセスを受け付けた際、該端末装置に指示を出して、該媒体に書き込まれた個人情報を上記リーダライタから読み出させるステップと、
上記端末装置に、個人認証用の情報の入力を促す画面を表示させるステップと、
上記端末装置より入力された個人認証用の情報と読み出された上記個人情報とを制御手段により照合させ、個人認証を行うステップと、
上記端末装置に、取引情報の入力を促す画面を表示させるステップと、
上記制御手段により、入力された取引情報を該リーダライタを介して上記媒体に書き込ませる指示を上記端末装置に出力するステップと
を実行させるコンピュータ・プログラムである。
【0042】
請求項12の構成は、請求項8の構成に対応する構成であり、その具体的構成は、
カード型媒体のリーダを備えたコンピュータに対し、
該リーダにより、上記媒体に書き込まれた個人情報及び取引情報が読み出されるステップと、
制御手段により、それらの情報の表示処理乃至該情報に基づく任意の処理が実行されるステップと
を実行させるコンピュータ・プログラムである。
【0043】
請求項13の構成は、請求項9の構成に対応する構成であり、より具体的には、上記請求項12の構成において、上記カード型媒体に格納されている取引情報の一部は、上記制御手段によって取引処理が実行された後も、取引履歴情報として残されることを特徴としている。
【0044】
さらに請求項14の構成は、上述のように、請求項10〜請求項13いずれか1つに記載のコンピュータ・プログラムが格納されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体について規定している。すなわち、これらのコンピュータ・プログラムは、記録媒体に格納されて、取引の対象とすること或いは実際に実行することなども可能である。
【0045】
上記方法やプログラム(或いは上記記録媒体から読み出されたプログラム)を実行するコンピュータ或いは上記システムを構成するコンピュータは、1つの構成(スタンドアローン型のコンピュータなど)であっても良いが、それに限定されるわけではなく、ネットワークを構成する複数のコンピュータ(複数のサーバなど)で構成され、前記各ステップでなされる処理は、それらのコンピュータにおいて(必要であれば適当な通信構成を介して)分散して実行されるように、プログラムに設定されるようにしても良い。
【0046】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
図1は、本発明の一実施例構成を示す説明図である。本実施例構成では、顧客Aは自宅乃至職場にあるパソコンを本願の媒体取引情報入力装置20aとして用いて、自己が銀行の窓口においてしたい取引に関するデータを予めカード型媒体10aに格納させておき、それを持って銀行の窓口に赴き、その銀行窓口端末装置である媒体取引情報処理装置30aに接続されたリーダライタ31aに挿入し、該カード型媒体10aに格納されたデータに基づいて、顧客Aが希望する銀行取引処理が実行されるようにした構成を示している。
【0047】
上記媒体取引情報入力装置20aは、図面上、顧客Aの自宅乃至職場のパソコンと、該パソコンに任意のインターフェースを介して接続されたリーダライタ21aで構成されている。
【0048】
図2は、その媒体取引情報入力装置20aの機能構成を示すブロック図であり、バス(中央の両矢印線)を介して接続された画面の表示部22aと、キーボードやマウスなどで構成される入力部23aと、CPUで構成される制御部24aと、内部記憶装置としてのRAM25a及びROM26aと、外部記憶装置としてのハードディスクドライブ27a及びCD−ROMドライブ28aと、外部のネットとの通信を行う通信部29aとを有しており、該上記バスを通じてこれらのデバイスに各種命令やデータの受け渡しがなされる。また本構成では、上述のように、上記バスにつながった入出力インターフェース210aを介して上記リーダライタ21aが接続されている。
【0049】
上記媒体取引情報処理装置30aは、同図に示すように、顧客Aが利用している銀行の窓口に設置された窓口端末装置と、該窓口に設置されたリーダライタ31aで構成されている。また本媒体取引情報処理装置30aにおいてなされる窓口処理は、基本的に同銀行の本店などに設置されたホスト40においてなされ、その結果に従った付帯的な処理が窓口端末装置によって実行され、又は窓口オペレータにそのような付帯的な処理を実行する指示の出力画面が表示される。
【0050】
図3は、その媒体取引情報処理装置30aの機能構成を示すブロック図であり、バス(中央の両矢印線)を介して接続された画面の表示部32aと、キーボードやマウスなどで構成される入力部33aと、CPUで構成される制御部34aと、内部記憶装置としてのRAM35a及びROM36aと、外部記憶装置としてのハードディスクドライブ37a及びCD−ROMドライブ38aと、ホスト40との通信を行う通信部39aとを有しており、該上記バスを通じてこれらのデバイスに各種命令やデータの受け渡しがなされる。また本構成では、上述のように、上記バスにつながった入出力インターフェース310aを介して上記リーダライタ31aが接続されている。
【0051】
上記本構成で使用されるカード型媒体10aには、本実施例構成ではICカードが用いられており、図4に示されるようなデータ格納領域を備えている。そのデータ項目として、個人情報と取引情報(以下取引データという)との2つの項目がある。その他、図面上にはないが、顧客Aの暗証番号が個人情報中に書き込まれている。
【0052】
そのうち個人情報の各データ項目は、カード型媒体10a発行時に保存されるものであって、氏名・性別コード・口座番号(これらは、口座作成に伴う媒体発行時に格納される)、郵便番号・住所・電話番号(これらは、媒体発行時に格納されるが、後に住所変更などがあった場合も変更可能である)などがある。これらのデータは、顧客Aの毎回の取引の度に読み出され、参照される。
【0053】
また取引データは、基本的には顧客Aが上記媒体取引情報入力装置20aを使用して、後述するような取引情報の選択・データの入力を行うことにより、希望するデータが格納され、また上記媒体取引情報処理装置30aで処理させることにより、該取引データに基づいて顧客Aの希望する取引処理が実行されることになる。そのためそのデータ項目には、上記の処理に必要な共通項目、振込項目1〜3、両替項目などがあり、顧客Aにより上記媒体取引情報入力装置20aを使用して入力される。
【0054】
そのうち、共通項目には、取引金額(引出処理や振込処理時などに必要な金額が保存される)、取引種別(引出処理、預入処理、振込処理、両替処理及び公共料金支払い処理などの種別が保存される;該取引種別は後述する取引フラグ及び振込項目1〜3と共に取引履歴情報を構成する)、取引日時(上記媒体取引情報入力装置20aのリーダライタ21aに媒体10aを挿入した日時)、取引フラグ(取引処理済みか、まだ取引は行われておらず単に入力済みかを判別するためのフラグ)がある。これらは、基本的に媒体取引情報入力装置20aによって格納されるが、上記取引フラグは、取引処理を行う媒体取引情報処理装置30aによって、取引処理済みになった時にセットされることになる(該取引フラグは上述するように取引履歴情報を構成するものとなる)。
【0055】
尚該取引フラグは、媒体取引情報入力装置20aによって入力処理が行われようとする時に、前回の取引処理が済んでいるか否かのチェックに使用され、単に入力処理済みで取引処理済みでなければ、前回入力済みの項目の処理が終了していないので、入力が受け付けられない旨表示される(さらに前回の取引処理をキャンセルして新たに入力処理を行うか否かを顧客Aに尋ねるようにしても良い)。また上記取引フラグは、媒体取引情報処理装置30aによって取引処理が行われようとする時に、そのための入力処理が済んでいるか否かのチェックに使用され、単に取引処理済みで入力処理が終わっていなければ、前提としての項目入力処理が終了していないので、取引処理が行えない旨表示されることになる。
【0056】
また振込項目1〜3は、振込先銀行コード、振込先店番号、受取人名及び預金種別の各項目があり、これらの項目は、顧客Aにより、上記媒体取引情報入力装置20aから入力される項目であるが、上述のように、一旦入力されるとそのまま格納され(3つまで格納されるが、それ以後新たな振込項目が入力されると古いものから順に消去される;本実施例では3つまでだが、記憶容量に余裕があれば4つ以上の振込項目が設けられていても良い)、以後顧客Aの希望取引が振込処理であるの際に提示される取引履歴情報となるものである。すなわち、顧客が振込処理を希望することを選択した場合に、上記取引種別(この際顧客が選択した振込項目1〜3のいずれかが指定される)及び取引フラグ(従前の処理は既に終了しているか)を参照し、従前に既に処理されている振込項目(振込処理済みの振込1〜3の処理)のデータが読み出され、それらの既処理済みの項目が再度選択された場合は、該当する項目データがそのまま用いられ、顧客Aは、同じ項目については重複して入力する必要がなくなる。
【0057】
上記両替項目は、顧客Aが両替の取引処理を希望する入力を行った際、両替する紙幣の枚数乃至貨幣の個数を格納しておく項目である。これらは、媒体取引情報入力装置20aによって格納されるが、該媒体取引情報入力装置20aによって新たな取引処理が選択される毎に、消し込み処理が行われるようになっている。
【0058】
図5は、顧客Aが、上記媒体取引情報処理装置30aの設置された銀行から、媒体取引情報入力装置用のプログラムを入手し、それを自己の有するパソコンにインストールして、上記媒体取引情報入力装置20aとして使用した場合に、該顧客Aが本装置に希望する取引処理に関するデータを入力する際の処理の流れを示すフローチャートを示している。
【0059】
該プログラムが稼働することで、上記装置20aの表示部22aには、取引一覧画面が表示される(ステップS101)。この表示に従って、顧客Aは自分の希望する取引処理の選択を行う(ステップS102)。
【0060】
そして本媒体取引情報入力装置20aにより、取引処理が選択されたか否かがチェックされる(ステップS103)。いずれの取引処理も選択されていなければ(ステップS103;N)、上記ステップS101に復帰する。
【0061】
反対にいずれかの取引処理が選択されていれば(ステップS103;Y)、顧客Aに対し、カード型媒体10aのリーダライタ21aへの挿入要求が、上記表示部22aに出力される(ステップS104)。これに従い、顧客Aは、自分が有するカード型媒体10aを上記リーダライタ21aに挿入する(ステップS105)。
【0062】
すると上記媒体取引情報入力装置20aにより、カード型媒体10aが挿入されたか否かがチェックされる(ステップS106)。該カード型媒体10aが挿入されていなければ(ステップS106;N)、上記ステップS104に復帰する。
【0063】
反対にカード型媒体10aが挿入されていれば(ステップS106;Y)、上記媒体取引情報入力装置20aにより、ICカードであるカード型媒体10aに活性化要求が出力され(ステップS107)、その後該媒体10aからアンサートゥリセット(ATR)の応答があったか否かがチェックされる(ステップS108)。
【0064】
上記カード型媒体10aからATR応答がなければ(ステップS108;N)、上記ステップS104に復帰する。
【0065】
反対にカード型媒体10aからATR応答があれば(ステップS108;Y)、上記媒体取引情報入力装置20aにより、顧客Aに対し、暗証番号の入力要求が上記表示部22aに出力される(ステップS109)。これに従い、顧客Aは、自分の暗証番号を入力する(ステップS110)。
【0066】
入力された暗証番号が、カード型媒体10aに格納されている暗証番号と一致するか否かの検証要求が、媒体取引情報入力装置20aにより出力される(ステップS111)。
【0067】
この暗証番号の検証で、暗証番号が有効であるか否かがチェックされ(ステップS112)、暗証番号が有効でなければ(ステップS112;N)、上記ステップS109に復帰する。
【0068】
反対に暗証番号が有効であれば(ステップS112;Y)、顧客Aが選択した取引処理に従って、後述する図6〜図10のいずれかに示す取引別処理が行われる(ステップS113)。
【0069】
これらの処理が終了した場合は、カード型媒体10aに書き込むべき取引情報(取引データ)が確定するので、上記媒体取引情報入力装置20aにより、該取引データのカード型媒体10aへの書込要求が出力される(ステップS114)。そして上記リーダライタ21aにより、該データがカード型媒体10aに書き込まれる。
【0070】
その後上記表示部22aにカード型媒体10aを抜き取るべき表示が出力される(ステップS115)。
【0071】
以上の処理が媒体取引情報入力装置20aにより行われることで、カード型媒体10aに、顧客Aが希望する取引処理のデータが格納されることになる。
【0072】
図6は、図5のステップS113の取引別処理における、顧客の口座からの所定金額の引出処理に関する処理の流れを示すフローチャートを示している。
【0073】
同図に示すように、上記媒体取引情報入力装置20aの表示部22aに、取引金額(いくら引き出したいか)の入力要求が出力されるので(ステップS201)、顧客Aはそれに従って、引出金額を入力する(ステップS202)。
【0074】
その後、上記表示部22aに、取引内容(引出金額を含む)が表示される(ステップS203)。そして顧客Aに対し、同じく表示部22aを介して、確認要求が出力される(ステップS204)。
【0075】
顧客Aは、その要求に対しYesかNoのボタンをクリックすることで取引確認処理を行う(ステップS205)。
【0076】
そして顧客Aによる確認がOK(Yes)か否かがチェックされる(ステップS206)。OKでなければ(ステップS206;N)、上記ステップS201に復帰する。反対にOKであれば(ステップS206;Y)、上記本処理に戻る。即ち、図5のステップS114に処理が移る。
【0077】
図7は、図5のステップS113の取引別処理における、顧客の口座へ入金する場合の処理の流れを示すフローチャートを示している。
【0078】
同図に示すように、上記媒体取引情報入力装置20aの表示部22aに、預入金額(いくら預け入れたいか)の入力要求が出力されるので(ステップS301)、顧客Aはそれに従って、預入金額を入力する(ステップS302)。
【0079】
その後、上記表示部22aに、取引内容(預入金額を含む)が表示される(ステップS303)。そして顧客Aに対し、同じく表示部22aを介して、確認要求が出力される(ステップS304)。
【0080】
顧客Aは、その要求に対しYesかNoのボタンをクリックすることで取引確認処理を行う(ステップS305)。
【0081】
そして顧客Aによる確認がOK(Yes)か否かがチェックされる(ステップS306)。OKでなければ(ステップS306;N)、上記ステップS301に復帰する。反対にOKであれば(ステップS306;Y)、上記本処理に戻る。即ち、図5のステップS114に処理が移る。
【0082】
図8は、図5のステップS113の取引別処理における、顧客の口座から税金や公共料金の納付を行う場合の処理の流れを示すフローチャートを示している。
【0083】
同図に示すように、上記媒体取引情報入力装置20aの表示部22aに、納付金額(いくら納付するのか)の入力要求が出力されるので(ステップS401)、顧客Aはそれに従って、納付金額を入力する(ステップS402)。
【0084】
その後、上記表示部22aに、取引内容(納付金額を含む)が表示される(ステップS403)。そして顧客Aに対し、同じく表示部22aを介して、確認要求が出力される(ステップS404)。
【0085】
顧客Aは、その要求に対しYesかNoのボタンをクリックすることで取引確認処理を行う(ステップS405)。
【0086】
そして顧客Aによる確認がOK(Yes)か否かがチェックされる(ステップS406)。OKでなければ(ステップS406;N)、上記ステップS401に復帰する。反対にOKであれば(ステップS406;Y)、上記本処理に戻る。即ち、図5のステップS114に処理が移る。
【0087】
図9は、図5のステップS113の取引別処理における、顧客が両替処理を行う場合の処理の流れを示すフローチャートを示している。
【0088】
同図に示すように、上記媒体取引情報入力装置20aの表示部22aに、両替金額(いくら両替するのか)の入力要求が出力されるので(ステップS501)、顧客Aはそれに従って、両替金額を入力する(ステップS502)。
【0089】
次に同表示部22aに、両替枚数(夫々の紙幣・硬貨が何枚ずつ・何個ずつ必要か)の入力要求が出力されるので(ステップS503)、顧客Aはそれに従って、夫々の枚数・個数を入力する(ステップS504)。
【0090】
その後、上記表示部22aに、取引内容(夫々の紙幣・硬貨でどの額の金額が両替されるかを含む)が表示される(ステップS505)。そして顧客Aに対し、同じく表示部22aを介して、確認要求が出力される(ステップS506)。
【0091】
顧客Aは、その要求に対しYesかNoのボタンをクリックすることで取引確認処理を行う(ステップS507)。
【0092】
そして顧客Aによる確認がOK(Yes)か否かがチェックされる(ステップS508)。OKでなければ(ステップS508;N)、上記ステップS501に復帰する。反対にOKであれば(ステップS508;Y)、上記本処理に戻る。即ち、図5のステップS114に処理が移る。
【0093】
図10は、図5のステップS113の取引別処理における、顧客が振込処理を行う場合の処理の流れを示すフローチャートを示している。
【0094】
顧客が希望する取引として振込処理が選択されているので(図5ステップS103)、上記媒体取引情報入力装置20aにより、リーダライタ21a内のカード型媒体10a内の振込項目1〜3のデータの読み込み処理が行われる(ステップS601)。そして振込項目のデータがあるか否かがチェックされる(ステップS602)。
【0095】
ここで振込項目のデータがなければ(ステップS602;N)、後述する新たな振込先に関するデータの入力要求が出力されるステップS607へ移行する。
【0096】
反対に振込項目のデータがあれば(ステップS602;Y)、カード型媒体10a内に保存された振込項目1〜3のデータが上記表示部22aに表示される(ステップS603)。
【0097】
そして該表示部22aに、これらの保存データ(既存データ)を利用して振込処理を行うのかそれとも新たな振込先に関するデータ入力を行ってそこに振込処理を行うのかを尋ねる画面表示がなされる(ステップS604)。
【0098】
そこで顧客Aにより、既存データを選択して振込処理を行うか、新たな振込先に関するデータ入力を行ってそこに振込処理を行うかについての選択処理がなされる(ステップS605)。
【0099】
それから上記媒体取引情報入力装置20aにより、既存データを利用した振込処理が選択されたか否かがチェックされる(ステップS606)。
【0100】
既存データを利用した振込処理が選択されていなければ(ステップS606;N)、表示部22aに、新たな振込先に関するデータの入力要求が出力される(ステップS607)。ここで顧客Aにより、新たな振込先に関するデータが入力される(ステップS608)と、後述するステップS609に移行する。
【0101】
また既存データを利用した振込処理が選択されていれば(ステップS606;Y)、表示部22aに、振込金額(いくら振り込むのか)の入力要求が出力されるので(ステップS609)、顧客Aはそれに従って、振込金額を入力する(ステップS610)。
【0102】
その後、上記表示部22aに、取引内容(振込金額を含む)が表示される(ステップS611)。そして顧客Aに対し、同じく表示部22aを介して、確認要求が出力される(ステップS612)。
【0103】
顧客Aは、その要求に対しYesかNoのボタンをクリックすることで取引確認処理を行う(ステップS613)。
【0104】
そして顧客Aによる確認がOK(Yes)か否かがチェックされる(ステップS614)。OKでなければ(ステップS614;N)、上記ステップS602に復帰する。反対にOKであれば(ステップS614;Y)、上記本処理に戻る。即ち、図5のステップS114に処理が移る。
【0105】
図11は、上述のようにして媒体取引情報入力装置20aにより顧客Aの希望する取引処理データが格納されたカード型媒体10aを持って銀行の窓口に赴き、上記媒体取引情報処理装置30aに接続されたリーダライタ31aに挿入して、該カード型媒体10aに格納されたデータに基づき、顧客Aの希望する銀行取引処理が実行された際の処理の流れを示すフローチャートを示している。
【0106】
同図に示すように、媒体取引情報処理装置30aの表示部32aに、カード型媒体10aの挿入を促す表示が出力され(ステップS701)、顧客Aによりカード型媒体10aが媒体取引情報処理装置30aのリーダライタ31aに挿入される(ステップS702)。
【0107】
そして該媒体取引情報処理装置30aにより、上記カード型媒体10aが挿入されたか否かがチェックされ(ステップS703)、カード型媒体10aが挿入されていなければ(ステップS703;N)、上記ステップS701に復帰する。
【0108】
反対にカード型媒体10aが挿入されていれば(ステップS703;Y)、上記媒体取引情報処理装置30aにより、ICカードであるカード型媒体10aに活性化要求が出力され(ステップS704)、その後該媒体10aからATRの応答があったか否かがチェックされる(ステップS705)。
【0109】
上記カード型媒体10aからATR応答がなければ(ステップS705;N)、上記ステップS701に復帰する。
【0110】
反対にカード型媒体10aからATR応答があれば(ステップS705;Y)、媒体取引情報処理装置30aにより、媒体10a中の取引データの読み出し要求が出力され、リーダライタ31aを介して、そのデータがRAM35a上に読み出される。そして顧客Aが希望する取引内容が、上記表示部32aに表示される(ステップS707)。そして銀行の窓口オペレータに対し、同じく表示部32aを介して、確認要求が出力される(ステップS708)ので、該オペレータは、顧客Aに表示された内容で良いかを尋ねる。
【0111】
顧客Aの返答に応じて、該オペレータがYesかNoのボタンをクリックすることで取引確認処理を行う(ステップS709)。
【0112】
そしてオペレータの操作による確認がOK(Yes)か否かがチェックされる(ステップS710)。OKでなければ(ステップS710;N)、上記ステップS706に復帰する。反対にOKであれば(ステップS710;Y)、媒体取引情報処理装置30aは、ホスト40での処理が必要な時は該ホスト40との接続により、また単独で処理できる場合はそのままで、顧客の希望する取引処理(顧客Aが希望してカード型媒体10aに格納したデータに基づく銀行取引処理)が実行される(ステップS711)。
【0113】
以上詳述した本実施例構成によれば、顧客Aが自己のカード型媒体10aを上記媒体取引情報入力装置20aのリーダライタ21aに挿入することで、該媒体10aに書き込まれた個人情報が上記リーダライタ21aから読み出され、また入力された取引データを該リーダライタ21aにより上記媒体10aに書き込むことができるので、該カード型媒体10aに顧客Aが希望する取引データを予め登録しておくことができる。また該カード型媒体10aを、取引銀行に設置された媒体取引情報処理装置30aに持ち込み、該媒体10aに記録された個人情報及び取引データをリーダライタ31aで読み出すことで、該装置30aにおいて、これらの取引情報の画面表示がなされ、さらにこれらのデータを基にした銀行取引処理が、その媒体取引情報処理装置30aにより実行されるようになる。
【0114】
本実施例では、顧客A個人のパソコンが、そのような媒体取引情報入力装置20aとして機能することで、該パソコンがどこにあろうと自由に取引データの上記カード型媒体10aへの格納ができるようになる。それによって取引銀行に出向いて取引情報について帳票に書き込みを行なうような時間を節約でき、上記のようにして取引データがインプットされたカード型媒体10aを、銀行に出向いた際に、そこに設置された媒体取引情報処理装置30aのリーダライタ31aの挿入口に挿入させて、該カード型媒体10aのデータを読み取らせることにより、すぐに窓口取引処理ができるようになる。従って顧客Aの待ち時間が大幅に短縮されるなど、顧客Aにとっての利便性が向上することになる。また窓口処理オペレータにしても、データインプットの手間が省け、またインプットミスなどの心配もない。
【0115】
図12は、銀行受付端末装置専用機としての媒体取引情報入力装置20bが銀行の入り口側に設置された状態の2つ目の実施例構成を示している。該媒体取引情報入力装置20bは専用機なので、そのリーダライタ21bも該装置20bに内蔵された状態で設置されている。その他の構成は前実施例と同じなので、それらの詳細な説明については省略する。
【0116】
尚、本発明の媒体取引情報入力装置及び媒体取引情報処理装置の構成は、上述の実施例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0117】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明の請求項1〜請求項14記載の媒体取引情報入力装置、媒体取引情報処理装置、カード型媒体、媒体取引情報入力方法、媒体取引情報処理方法、コンピュータ・プログラム及び記録媒体によれば、出向いた先で取引情報について帳票に書き込みを行わなくても、自宅などでインプットしておき、金融機関など、出向いた先ですぐに窓口処理ができるようになるため、顧客にとって利便性を向上させることができ、また顧客が希望する各種の窓口取引処理にも対応可能であって、さらに顧客による帳票書込時の誤記や窓口処理時のオペレータなどによるインプットミスの発生も防ぐことができると共に、窓口オペレータなどにとっても作業効率を向上せしめることができるという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例構成を示す説明図である。
【図2】媒体取引情報入力装置20aの機能構成を示すブロック図である。
【図3】媒体取引情報処理装置30aの機能構成を示すブロック図である。
【図4】カード型媒体10aのデータ格納領域構成を示す説明図である。
【図5】プログラムがインストールされて、媒体取引情報入力装置20aとして使用した場合に、顧客Aが本装置に希望する取引処理に関するデータを入力する際の処理の流れを示すフローチャートを示している。
【図6】図5のステップS113の取引別処理における、顧客の口座からの所定金額の引出処理に関する処理の流れを示すフローチャートを示している。
【図7】図5のステップS113の取引別処理における、顧客の口座へ入金する場合の処理の流れを示すフローチャートを示している。
【図8】図5のステップS113の取引別処理における、顧客の口座から税金や公共料金の納付を行う場合の処理の流れを示すフローチャートを示している。
【図9】図5のステップS113の取引別処理における、顧客が両替処理を行う場合の処理の流れを示すフローチャートを示している。
【図10】図5のステップS113の取引別処理における、顧客が振込処理を行う場合の処理の流れを示すフローチャートを示している。
【図11】取引処理データが格納されたカード型媒体10aをリーダライタ31aに挿入して、該カード型媒体10aに格納されたデータに基づき、顧客Aの希望する銀行取引処理が実行された際の処理の流れを示すフローチャートを示している。
【図12】銀行受付端末装置専用機としての媒体取引情報入力装置20bが銀行の入り口側に設置された状態の2つ目の実施例構成を示す説明図である。
【符号の説明】
10a カード型媒体
20a、20b 媒体取引情報入力装置
21a、21b、31a、31b リーダライタ
22a、32a 表示部
23a、33a 入力部
24a、34a 制御部
25a、35a RAM
26a、36a ROM
27a、37a ハードディスクドライブ
28a、38a CD−ROMドライブ
29a、39a 通信部
30a、30b 媒体取引情報処理装置
40 ホスト
210a、310a 入出力インターフェース
【発明の属する技術分野】
本発明は、金融機関やその他での窓口処理を円滑に行うための媒体取引情報入力装置、媒体取引情報処理装置、カード型媒体、媒体取引情報入力方法、媒体取引情報処理方法、コンピュータ・プログラム及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
金融機関などでは、例えば一定限度額を超える預金を口座から引き落とす場合など、窓口処理によらねばならない場合がある。そのような場合に金融機関などにおいて窓口で行われる通常の処理では、待ち番号出力装置から印字出力される待ち番号印字用紙を顧客が受け取り、次に希望する取引に応じた帳票を選んで、顧客自身が必要な事項を書き込む。さらに上記待ち番号順に呼び出されて、窓口で上記帳票を提示し、そこであらためてオペレータが該帳票に書き込まれた事項を窓口端末装置に入力することにより、上記窓口処理が行われている。
【0003】
上記のような処理では、顧客自身が帳票に書き込む際の手間及び書き込み時の誤記が問題になる。
【0004】
この点下記特許文献1では、金融機関などでの住所変更などの届出の際に起こり易いこのような問題を解決するため、顧客認証がなされた時点で予めホストコンピュータに登録されている対応する住所・氏名・科目・口座番号などの顧客情報を該コンピュータから読み出して、それらのうちから必要な項目を予め帳票に印字する構成が開示されている。
【0005】
【特許文献1】
特許第2934232号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記構成では、届用の帳票記載事項に限られ、それ以外の各種取引用の窓口処理(例えば現金の引き出し、振り込みなど)には利用できない。しかも帳票に上記顧客の個人情報が印字されるだけであり、届用以外の種々の取引に合わせた取引情報は印字されない。
【0007】
従って他の取引に関する窓口処理を顧客が希望する場合に、上記構成が応用されたとしても、帳票には、必要な顧客の個人情報しか印字されず、それ以外に必須事項とされる取引情報は自分で書き込まなければならず、また取引情報の書き込み時の誤記の問題は依然解決されないままである。
【0008】
また実際の窓口処理が行われる時には、顧客から提出された帳票に基づき、窓口のオペレータが該帳票に記載された事項をあらためて窓口端末装置にインプットするため、作業が二重手間化し、インプットミスの可能性も残る。
【0009】
結局帳票に顧客の個人情報が印字されるだけでは、各種取引処理が行われる場合に、顧客及びオペレータ側の利便性の向上にはほとんど役立たないことになる。顧客にしてみれば、窓口処理までにそれなりの時間待たされており、窓口処理の際オペレータが該帳票に記載された事項を再びインプットする分だけ、余計に待たされ、顧客にとってはそれほど意味がないことになる。
【0010】
さらに付け加えるならば、顧客にとっては金融機関における取引情報についての帳票書き込みに費やす時間さえも無駄であり、できるなら、待たされずに窓口での取引処理が直ぐにできるようにしたいという要請がある。
【0011】
本発明は以上のような実情に鑑み創案されたもので、たとえば金融機関に出向いた上で取引情報について帳票に書き込みを行わなくても、自宅などでインプットしておき、金融機関に出向いた際にすぐに窓口処理ができるなど、顧客にとって利便性を向上させることができ、また顧客が希望する各種の窓口取引処理にも対応可能であって、さらに誤記やインプットミスの発生も防ぐことができると共に、窓口オペレータにとっても作業効率を向上せしめることができる媒体取引情報入力装置、媒体取引情報処理装置、カード型媒体、媒体取引情報入力方法、媒体取引情報処理方法を提供せんとするものである。
【0012】
併せてそのような方法をコンピュータに実行せしめることができるコンピュータ・プログラム及び該プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体についても提案せんとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る媒体取引情報入力装置の構成は、
カード型媒体の読み書きができるリーダライタと、
任意の情報を出力する表示手段と、
個人認証用の情報及び取引情報の入力手段と、
媒体に書き込まれた個人情報を上記リーダライタから読み出させると共に、個人認証用の情報の入力を促す画面を上記表示手段に表示せしめ、読み出された上記個人情報を基に上記入力手段で入力された情報を照合させて個人認証を行った後、取引情報の入力を促す画面を上記表示手段に表示せしめ、それにより上記入力手段で入力された取引情報を該リーダライタで上記媒体に書き込ませる制御手段と
を有することを基本的特徴としている。
【0014】
本発明に示す全構成では、カード型媒体発行時(通常1回)に、該媒体を所有する(或いは使用する)個人の個人情報を、媒体へのデータ書き込みができるライタなどを使用して該媒体内に予め登録しておく(後述する請求項6のカード型媒体の内部データ格納領域における個人情報保存領域に格納しておく)ことが前提となる。
【0015】
そして上記構成は、カード型媒体を使用して窓口における取引処理などが行なえる金融機関などから、記録媒体などに格納されて配布された或いは所定のネットを通じて配布されたコンピュータ・プログラムをインストールすることにより、顧客の有するコンピュータで稼働する、媒体取引情報入力装置として稼働できる構成、或いは金融機関などの受付側に設置された媒体取引情報の入力専用装置の構成が規定されている。
【0016】
ここでは顧客が自己のカード型媒体の情報を上記リーダライタで読み書きできる状態におく(通常リーダライタにそのようなカード型媒体を挿入する)ことで、以下のようにしてカード型媒体に取引情報が入力されることになる。すなわち、上記装置に備えられた制御手段により、該媒体に書き込まれた個人情報を上記リーダライタから読み出させると共に、個人認証用の情報の入力を促す画面を上記表示手段に表示せしめ、読み出された上記個人情報を基に上記入力手段で入力された情報を照合させて個人認証を行った後、取引情報の入力を促す画面を上記表示手段に表示せしめ、それにより上記入力手段で入力された取引情報を該リーダライタで上記媒体に書き込ませるようにする。
【0017】
このようにしてカード型媒体に顧客が希望する取引情報を予め登録しておくことで、該媒体を、後述する請求項3乃至請求項4の媒体取引情報処理装置に持ち込み(ただし媒体取引情報入力装置が専用装置などの場合は該装置と媒体取引情報処理装置とが同じ場所に設置される場合もある)、該媒体に記録された個人情報及び取引情報をリーダで読み出すことで、該装置において、これらの情報の画面表示乃至これらの情報を基にした取引処理などが、その(媒体取引情報処理装置の)制御手段により実行されるようになる。
【0018】
パソコンなどの汎用装置に、記録媒体などの手交乃至ネットなどの通信を介して配布されたコンピュータ・プログラムがインストールされることで、そのような媒体取引情報入力装置として、上記構成が機能する場合は、特に金融機関などの受付などにおいてある必要はない。例えば、顧客個人のパソコンなどが、そのような媒体取引情報入力装置として機能することで、該パソコンがどこにあろうと自由に取引情報の上記媒体への格納ができるようになる。それによって金融機関に出向いて取引情報について帳票に書き込みを行なうような時間を節約でき、上記のようにして取引情報がインプットされた媒体を、金融機関に出向いた際に、そこに設置された媒体取引情報処理装置のリーダに取り込ませて(挿入口に挿入させるなどして)、該媒体の情報を読み取らせることにより、すぐに窓口処理ができるようになる。従って顧客の待ち時間が大幅に短縮されるなど、顧客にとっての利便性が向上することになる。また窓口処理オペレータにしても、データインプットの手間が省け、またインプットミスなどの心配もない。
【0019】
請求項2の構成は、請求項1のようなスタンドアローンの構成とは異なり、インターネットなどのネット技術を使用し、金融機関などに設置されたコンピュータ(サーバなど)と、顧客が有する端末装置(通常のパソコンなど)とが通信によりつながった場合に、主に上記金融機関側のコンピュータの指示に従った顧客側の端末装置の処理によって、個人情報が既に格納されている上記カード型媒体に、顧客が希望する取引情報の登録がなされる構成が規定されている。すなわち本構成では、顧客が所有するカード型媒体のリーダライタを備えた端末装置とつながる金融機関側のコンピュータ(サーバなど)の装置構成を示しており、その構成は、
カード型媒体の読み書きができるリーダライタを備える端末装置からのアクセスを受け付ける通信手段と、
上記端末装置に指示を出し、媒体に書き込まれた個人情報を上記リーダライタから読み出させると共に、個人認証用の情報の入力を促す画面を該端末装置に表示せしめ、読み出された上記個人情報を基にその端末装置から入力された情報を照合して個人認証を行った後、取引情報の入力を促す画面を該端末装置に表示せしめ、それにより入力された取引情報を該リーダライタによって上記媒体に書き込む指示を上記端末装置に出力する制御手段と
を有することを特徴としている。
【0020】
上記構成では、顧客側の端末装置とつながる通信手段を有しており、これを通じて上記制御手段が、顧客の端末装置側に指示を出し、請求項1の構成とほぼ同じ処理を顧客端末装置に対し行わせている。もちろん個人認証処理は、金融機関側のコンピュータ(上記のようなサーバなど)の制御手段で行い、また取引情報を該リーダライタによって上記媒体に書き込ませる処理は、金融機関側のコンピュータが遠隔位置にあるので、顧客側の端末装置に指示を出して、該端末装置のリーダライタによって上記媒体に書き込ませることになる。
【0021】
上記金融機関側のコンピュータの指示により、顧客個人の端末装置が、カード型媒体に取引情報を格納することで、上記の場合と同様、該端末装置がどこにあろうと自由に取引情報の上記媒体への格納ができるようになり、金融機関に出向いて取引情報について帳票に書き込みを行なうような時間を節約できるようになる。またこのようにして取引情報がインプットされた媒体を、金融機関に出向いた際に、そこに設置された媒体取引情報処理装置のリーダに取り込ませて、該媒体の情報を読み取らせることにより、すぐに窓口処理ができるようになり、顧客の待ち時間が大幅に短縮されるなど、顧客にとっての利便性が向上することになる。さらに窓口処理オペレータにしても、データインプットの手間が省け、またインプットミスなどの心配もない。
【0022】
他方請求項3の構成は、以上のようにして取引情報の格納されたカード型媒体を顧客が金融機関の窓口側に持ち込み、その取引情報に基づいた処理を行ってもらう場合に使用される媒体取引情報処理装置の構成を規定しており、具体的には、
カード型媒体のリーダと、
媒体に書き込まれた個人情報及び取引情報を上記リーダにより読み出させ、それらの情報の表示処理乃至該情報に基づく任意の処理を行う制御手段と
を有することを特徴としている。
【0023】
すなわち、すでに請求項1又は請求項2の構成により、(個人情報の保存されている)カード型媒体に、既に取引情報が格納されているため、その取引を望む顧客個人は、該媒体を上記媒体取引情報処理装置のリーダに挿入するなどして個人情報及び取引情報を読み取らせ、これらの情報に基づいて、該装置の制御手段により、それらの情報の表示処理乃至該情報に基づく任意の処理を行わせるようにすることができるようになる。そのため、窓口処理オペレータにとっては、データインプットの手間が省け、インプットミスなどの心配もなくなるし、また顧客にとっては、上記オペレータによる窓口処理が速くなる分、金融機関などにおいて窓口処理のための待ち時間などが短縮されるようになる。
【0024】
請求項4の構成は、既にカード型媒体に格納されている取引情報が請求項3の媒体取引情報処理装置によって実行された後も、該取引情報を取引履歴情報として残しておける構成、すなわち、上記カード型媒体に格納されている取引情報の一部は、上記制御手段によって取引処理が実行された後も、取引履歴情報として残されることが規定されている。窓口処理などでは定期的に(時には不定期に)何回も同じ取引処理を行うことがあり、そのような場合に従前にした1乃至複数の取引処理に関する取引履歴情報をカード型媒体に残しておけば、次に顧客に取引情報を入力させる際に従前の取引履歴情報を提示し、その一部のデータを利用できるようにする(訂正を加える必要のない部分は、そのままのデータが単にコピーするだけで利用可能になる)ことで、顧客が同じような取引処理を行おうとする際に、必要な部分(例えば金額など)だけ入力を行って、同じような入力を何回も行う必要がなくなるからである。またこのような取引履歴情報が残ることで、金額の大きな取引処理が含まれる時などに、後でその取引履歴情報が追えるようになるからである。
【0025】
この取引履歴情報とは、後述する実施例で示される取引情報(取引データ)中の同じく共通項目にある取引種別と、該取引種別によって指示される項目としての振込項目(振込1〜3)のように、媒体取引情報入力装置によって書き込まれるものの他、上記の媒体取引情報処理装置のリーダに一緒に書込構成も備えることによって書き込むことができる、たとえば後述の実施例における取引データの共通項目にある取引フラグなども含まれる。従って、カード型媒体に書き込まれる取引履歴情報であって、後に顧客による希望取引の入力の際提示されるものは、上述のように、媒体取引情報入力装置によって書き込まれるものの他、媒体取引情報処理装置によって書き込まれるものもあり、これらは顧客の希望取引入力時に読み出されて該顧客に提示されることになる。
【0026】
請求項5の構成は、以上の装置間で使用されるカード型媒体の構成を規定しており、発行時に少なくとも情報の書き込みのできるライタを使用して個人情報の保存が行われる個人情報保存領域と、取引情報の入力及び該取引情報に基づく処理の実行の都度、情報の読み書きのできるリーダライタを使用して該取引情報の保存・更新・削除がなされる(もちろん上記取引履歴が保存されても良い)取引情報保存領域とを有している必要がある。すなわち、データ格納領域として、以上の個人情報保存領域及び取引情報保存領域の2つの領域を少なくとも有していなければならない。
【0027】
請求項6及び請求項7の構成は、上記請求項1及び請求項2の媒体取引情報入力装置の構成を、方法の構成としてとらえ直して規定されたものである。
【0028】
すなわち、請求項6の方法の構成は、上記請求項1の装置の構成に対応しており、より具体的には、
カード型媒体のリーダライタにより、該媒体に書き込まれた個人情報が読み出されるステップと、
表示手段により個人認証用の情報の入力を促す画面表示がなされるステップと、
入力手段により入力された個人認証用の情報と読み出された上記個人情報とが制御手段で照合されて個人認証がなされるステップと、
上記表示手段により取引情報の入力を促す画面表示がなされるステップと、
上記制御手段により、上記入力手段で入力された取引情報が上記リーダライタを介して上記媒体に書き込まれるステップと
をコンピュータに実行させることを特徴としている。
【0029】
請求項7の方法の構成は、上記請求項2の装置の構成に対応しており、より具体的には、
カード型媒体のリーダライタを備える端末装置からのアクセスを受け付けた際、該端末装置に指示を出して、該媒体に書き込まれた個人情報を上記リーダライタから読み出させるステップと、
上記端末装置に、個人認証用の情報の入力を促す画面を表示させるステップと、
上記端末装置より入力された個人認証用の情報と読み出された上記個人情報とを制御手段により照合させ、個人認証を行うステップと、
上記端末装置に、取引情報の入力を促す画面を表示させるステップと、
上記制御手段により、入力された取引情報を該リーダライタを介して上記媒体に書き込ませる指示を上記端末装置に出力するステップと
をコンピュータに実行させることを特徴としている。
【0030】
また請求項8及び請求項9の構成は、上記請求項3及び請求項4の媒体取引情報処理装置の構成を、方法の構成としてとらえ直して規定されたものである。
【0031】
すなわち、請求項8の方法の構成は、上記請求項3の装置の構成に対応しており、より具体的には、
カード型媒体のリーダにより、該媒体に書き込まれた個人情報及び取引情報が読み出されるステップと、
制御手段により、それらの情報の表示処理乃至該情報に基づく任意の処理が実行されるステップと
をコンピュータに実行させることを特徴としている。
【0032】
請求項9の方法の構成は、上記請求項4の装置の構成に対応しており、具体的な構成としては、上記請求項8の構成において、上記カード型媒体に格納されている取引情報の一部は、上記制御手段によって取引処理が実行された後も、取引履歴情報として残されることを特徴としている。
【0033】
請求項10〜請求項13までの構成は、上記請求項6〜請求項9までに規定した方法をコンピュータに実行させるために、該コンピュータで実行可能なプログラムについて規定している。
【0034】
すなわち、上述した課題を解決するための構成として、上記請求項6〜請求項9までに規定した各処理を、コンピュータの構成を利用して実行する、該コンピュータで読み込まれて実行可能なコンピュータ・プログラムにつき開示する。もちろんこれらの構成は、コンピュータ・プログラムとしてだけではなく、後述するように、同様な機能を有するプログラムを格納した記録媒体の構成(請求項14)として提供されても良いことは言うまでもない。この場合、コンピュータとは中央演算処理装置の構成を含んだ汎用的なコンピュータの構成の他、特定の処理に向けられた専用機などを含むものであっても良く、中央演算処理装置の構成を伴うものであれば特に限定はない。
【0035】
コンピュータに上記各処理を実行させるためのこのようなプログラムが、コンピュータに読み出されると、請求項6〜請求項9までに規定されたいずれかの処理と同様な処理が実行されることになる。
【0036】
また既存のハードウェア資源を用いてこのコンピュータ・プログラムを実行することにより、既存のハードウェアで新たなアプリケーションとしての本発明の方法が容易に実行できるようになる。さらにこのようなコンピュータ・プログラムが前述の記録媒体に記録されることにより、これをソフトウェア商品として容易に配付、販売することができるようになる。加えて記録媒体の構成としては、上述した形式の場合の他、RAMやROMなどの内部記憶装置の構成やハードディスクなどの外部記憶装置の構成であっても良く、そのようなプログラムがそこに記録されれば、本発明に規定された記録媒体に含まれることは言うまでもない。
【0037】
尚、請求項10〜請求項13までに記載された各処理のうち一部の処理を実行する機能は、コンピュータに組み込まれた機能(コンピュータにハードウェア的に組み込まれている機能でも良く、該コンピュータに組み込まれているオペレーティングシステムや他のアプリケーションプログラムなどによって実現される機能でも良い)によって実現され、前記プログラムには、該コンピュータによって達成される機能を呼び出すあるいはリンクさせる命令が含まれていても良い。
【0038】
これは、請求項10〜請求項13までに規定された各処理の一部が、例えばオペレーティングシステムなどによって達成される機能の一部で代行され、その機能を実現するためのプログラムないしモジュールなどは直接記録されているわけではないが、それらの機能を達成するオペレーティングシステムの機能の一部を、呼び出したりリンクさせるようにしてあれば、実質的に同じ構成となるからである。
【0039】
上記プログラムは、それ自身使用の対象となる他、後述のように記録媒体に記録されて配付乃至販売され、また通信などにより送信されて、譲渡の対象とすることもできるようになる。
【0040】
そのうち、請求項10の構成は、請求項6の構成に対応する構成であり、その具体的構成は、
カード型媒体のリーダライタを備えたコンピュータに対し、
該媒体に書き込まれた個人情報が、上記リーダライタにより読み出されるステップと、
コンピュータの表示手段で個人認証用の情報の入力を促す画面表示がなされるステップと、
同じくコンピュータの入力手段により入力された個人認証用の情報と読み出された上記個人情報とが該コンピュータの制御手段で照合されて個人認証がなされるステップと、
上記表示手段により取引情報の入力を促す画面表示がなされるステップと、
上記制御手段により、上記入力手段で入力された取引情報が上記リーダライタを介して上記媒体に書き込まれるステップと
を実行させるコンピュータ・プログラムである。
【0041】
請求項11の構成は、請求項7の構成に対応する構成であり、その具体的構成は、
コンピュータに、
カード型媒体のリーダライタを備える端末装置からのアクセスを受け付けた際、該端末装置に指示を出して、該媒体に書き込まれた個人情報を上記リーダライタから読み出させるステップと、
上記端末装置に、個人認証用の情報の入力を促す画面を表示させるステップと、
上記端末装置より入力された個人認証用の情報と読み出された上記個人情報とを制御手段により照合させ、個人認証を行うステップと、
上記端末装置に、取引情報の入力を促す画面を表示させるステップと、
上記制御手段により、入力された取引情報を該リーダライタを介して上記媒体に書き込ませる指示を上記端末装置に出力するステップと
を実行させるコンピュータ・プログラムである。
【0042】
請求項12の構成は、請求項8の構成に対応する構成であり、その具体的構成は、
カード型媒体のリーダを備えたコンピュータに対し、
該リーダにより、上記媒体に書き込まれた個人情報及び取引情報が読み出されるステップと、
制御手段により、それらの情報の表示処理乃至該情報に基づく任意の処理が実行されるステップと
を実行させるコンピュータ・プログラムである。
【0043】
請求項13の構成は、請求項9の構成に対応する構成であり、より具体的には、上記請求項12の構成において、上記カード型媒体に格納されている取引情報の一部は、上記制御手段によって取引処理が実行された後も、取引履歴情報として残されることを特徴としている。
【0044】
さらに請求項14の構成は、上述のように、請求項10〜請求項13いずれか1つに記載のコンピュータ・プログラムが格納されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体について規定している。すなわち、これらのコンピュータ・プログラムは、記録媒体に格納されて、取引の対象とすること或いは実際に実行することなども可能である。
【0045】
上記方法やプログラム(或いは上記記録媒体から読み出されたプログラム)を実行するコンピュータ或いは上記システムを構成するコンピュータは、1つの構成(スタンドアローン型のコンピュータなど)であっても良いが、それに限定されるわけではなく、ネットワークを構成する複数のコンピュータ(複数のサーバなど)で構成され、前記各ステップでなされる処理は、それらのコンピュータにおいて(必要であれば適当な通信構成を介して)分散して実行されるように、プログラムに設定されるようにしても良い。
【0046】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
図1は、本発明の一実施例構成を示す説明図である。本実施例構成では、顧客Aは自宅乃至職場にあるパソコンを本願の媒体取引情報入力装置20aとして用いて、自己が銀行の窓口においてしたい取引に関するデータを予めカード型媒体10aに格納させておき、それを持って銀行の窓口に赴き、その銀行窓口端末装置である媒体取引情報処理装置30aに接続されたリーダライタ31aに挿入し、該カード型媒体10aに格納されたデータに基づいて、顧客Aが希望する銀行取引処理が実行されるようにした構成を示している。
【0047】
上記媒体取引情報入力装置20aは、図面上、顧客Aの自宅乃至職場のパソコンと、該パソコンに任意のインターフェースを介して接続されたリーダライタ21aで構成されている。
【0048】
図2は、その媒体取引情報入力装置20aの機能構成を示すブロック図であり、バス(中央の両矢印線)を介して接続された画面の表示部22aと、キーボードやマウスなどで構成される入力部23aと、CPUで構成される制御部24aと、内部記憶装置としてのRAM25a及びROM26aと、外部記憶装置としてのハードディスクドライブ27a及びCD−ROMドライブ28aと、外部のネットとの通信を行う通信部29aとを有しており、該上記バスを通じてこれらのデバイスに各種命令やデータの受け渡しがなされる。また本構成では、上述のように、上記バスにつながった入出力インターフェース210aを介して上記リーダライタ21aが接続されている。
【0049】
上記媒体取引情報処理装置30aは、同図に示すように、顧客Aが利用している銀行の窓口に設置された窓口端末装置と、該窓口に設置されたリーダライタ31aで構成されている。また本媒体取引情報処理装置30aにおいてなされる窓口処理は、基本的に同銀行の本店などに設置されたホスト40においてなされ、その結果に従った付帯的な処理が窓口端末装置によって実行され、又は窓口オペレータにそのような付帯的な処理を実行する指示の出力画面が表示される。
【0050】
図3は、その媒体取引情報処理装置30aの機能構成を示すブロック図であり、バス(中央の両矢印線)を介して接続された画面の表示部32aと、キーボードやマウスなどで構成される入力部33aと、CPUで構成される制御部34aと、内部記憶装置としてのRAM35a及びROM36aと、外部記憶装置としてのハードディスクドライブ37a及びCD−ROMドライブ38aと、ホスト40との通信を行う通信部39aとを有しており、該上記バスを通じてこれらのデバイスに各種命令やデータの受け渡しがなされる。また本構成では、上述のように、上記バスにつながった入出力インターフェース310aを介して上記リーダライタ31aが接続されている。
【0051】
上記本構成で使用されるカード型媒体10aには、本実施例構成ではICカードが用いられており、図4に示されるようなデータ格納領域を備えている。そのデータ項目として、個人情報と取引情報(以下取引データという)との2つの項目がある。その他、図面上にはないが、顧客Aの暗証番号が個人情報中に書き込まれている。
【0052】
そのうち個人情報の各データ項目は、カード型媒体10a発行時に保存されるものであって、氏名・性別コード・口座番号(これらは、口座作成に伴う媒体発行時に格納される)、郵便番号・住所・電話番号(これらは、媒体発行時に格納されるが、後に住所変更などがあった場合も変更可能である)などがある。これらのデータは、顧客Aの毎回の取引の度に読み出され、参照される。
【0053】
また取引データは、基本的には顧客Aが上記媒体取引情報入力装置20aを使用して、後述するような取引情報の選択・データの入力を行うことにより、希望するデータが格納され、また上記媒体取引情報処理装置30aで処理させることにより、該取引データに基づいて顧客Aの希望する取引処理が実行されることになる。そのためそのデータ項目には、上記の処理に必要な共通項目、振込項目1〜3、両替項目などがあり、顧客Aにより上記媒体取引情報入力装置20aを使用して入力される。
【0054】
そのうち、共通項目には、取引金額(引出処理や振込処理時などに必要な金額が保存される)、取引種別(引出処理、預入処理、振込処理、両替処理及び公共料金支払い処理などの種別が保存される;該取引種別は後述する取引フラグ及び振込項目1〜3と共に取引履歴情報を構成する)、取引日時(上記媒体取引情報入力装置20aのリーダライタ21aに媒体10aを挿入した日時)、取引フラグ(取引処理済みか、まだ取引は行われておらず単に入力済みかを判別するためのフラグ)がある。これらは、基本的に媒体取引情報入力装置20aによって格納されるが、上記取引フラグは、取引処理を行う媒体取引情報処理装置30aによって、取引処理済みになった時にセットされることになる(該取引フラグは上述するように取引履歴情報を構成するものとなる)。
【0055】
尚該取引フラグは、媒体取引情報入力装置20aによって入力処理が行われようとする時に、前回の取引処理が済んでいるか否かのチェックに使用され、単に入力処理済みで取引処理済みでなければ、前回入力済みの項目の処理が終了していないので、入力が受け付けられない旨表示される(さらに前回の取引処理をキャンセルして新たに入力処理を行うか否かを顧客Aに尋ねるようにしても良い)。また上記取引フラグは、媒体取引情報処理装置30aによって取引処理が行われようとする時に、そのための入力処理が済んでいるか否かのチェックに使用され、単に取引処理済みで入力処理が終わっていなければ、前提としての項目入力処理が終了していないので、取引処理が行えない旨表示されることになる。
【0056】
また振込項目1〜3は、振込先銀行コード、振込先店番号、受取人名及び預金種別の各項目があり、これらの項目は、顧客Aにより、上記媒体取引情報入力装置20aから入力される項目であるが、上述のように、一旦入力されるとそのまま格納され(3つまで格納されるが、それ以後新たな振込項目が入力されると古いものから順に消去される;本実施例では3つまでだが、記憶容量に余裕があれば4つ以上の振込項目が設けられていても良い)、以後顧客Aの希望取引が振込処理であるの際に提示される取引履歴情報となるものである。すなわち、顧客が振込処理を希望することを選択した場合に、上記取引種別(この際顧客が選択した振込項目1〜3のいずれかが指定される)及び取引フラグ(従前の処理は既に終了しているか)を参照し、従前に既に処理されている振込項目(振込処理済みの振込1〜3の処理)のデータが読み出され、それらの既処理済みの項目が再度選択された場合は、該当する項目データがそのまま用いられ、顧客Aは、同じ項目については重複して入力する必要がなくなる。
【0057】
上記両替項目は、顧客Aが両替の取引処理を希望する入力を行った際、両替する紙幣の枚数乃至貨幣の個数を格納しておく項目である。これらは、媒体取引情報入力装置20aによって格納されるが、該媒体取引情報入力装置20aによって新たな取引処理が選択される毎に、消し込み処理が行われるようになっている。
【0058】
図5は、顧客Aが、上記媒体取引情報処理装置30aの設置された銀行から、媒体取引情報入力装置用のプログラムを入手し、それを自己の有するパソコンにインストールして、上記媒体取引情報入力装置20aとして使用した場合に、該顧客Aが本装置に希望する取引処理に関するデータを入力する際の処理の流れを示すフローチャートを示している。
【0059】
該プログラムが稼働することで、上記装置20aの表示部22aには、取引一覧画面が表示される(ステップS101)。この表示に従って、顧客Aは自分の希望する取引処理の選択を行う(ステップS102)。
【0060】
そして本媒体取引情報入力装置20aにより、取引処理が選択されたか否かがチェックされる(ステップS103)。いずれの取引処理も選択されていなければ(ステップS103;N)、上記ステップS101に復帰する。
【0061】
反対にいずれかの取引処理が選択されていれば(ステップS103;Y)、顧客Aに対し、カード型媒体10aのリーダライタ21aへの挿入要求が、上記表示部22aに出力される(ステップS104)。これに従い、顧客Aは、自分が有するカード型媒体10aを上記リーダライタ21aに挿入する(ステップS105)。
【0062】
すると上記媒体取引情報入力装置20aにより、カード型媒体10aが挿入されたか否かがチェックされる(ステップS106)。該カード型媒体10aが挿入されていなければ(ステップS106;N)、上記ステップS104に復帰する。
【0063】
反対にカード型媒体10aが挿入されていれば(ステップS106;Y)、上記媒体取引情報入力装置20aにより、ICカードであるカード型媒体10aに活性化要求が出力され(ステップS107)、その後該媒体10aからアンサートゥリセット(ATR)の応答があったか否かがチェックされる(ステップS108)。
【0064】
上記カード型媒体10aからATR応答がなければ(ステップS108;N)、上記ステップS104に復帰する。
【0065】
反対にカード型媒体10aからATR応答があれば(ステップS108;Y)、上記媒体取引情報入力装置20aにより、顧客Aに対し、暗証番号の入力要求が上記表示部22aに出力される(ステップS109)。これに従い、顧客Aは、自分の暗証番号を入力する(ステップS110)。
【0066】
入力された暗証番号が、カード型媒体10aに格納されている暗証番号と一致するか否かの検証要求が、媒体取引情報入力装置20aにより出力される(ステップS111)。
【0067】
この暗証番号の検証で、暗証番号が有効であるか否かがチェックされ(ステップS112)、暗証番号が有効でなければ(ステップS112;N)、上記ステップS109に復帰する。
【0068】
反対に暗証番号が有効であれば(ステップS112;Y)、顧客Aが選択した取引処理に従って、後述する図6〜図10のいずれかに示す取引別処理が行われる(ステップS113)。
【0069】
これらの処理が終了した場合は、カード型媒体10aに書き込むべき取引情報(取引データ)が確定するので、上記媒体取引情報入力装置20aにより、該取引データのカード型媒体10aへの書込要求が出力される(ステップS114)。そして上記リーダライタ21aにより、該データがカード型媒体10aに書き込まれる。
【0070】
その後上記表示部22aにカード型媒体10aを抜き取るべき表示が出力される(ステップS115)。
【0071】
以上の処理が媒体取引情報入力装置20aにより行われることで、カード型媒体10aに、顧客Aが希望する取引処理のデータが格納されることになる。
【0072】
図6は、図5のステップS113の取引別処理における、顧客の口座からの所定金額の引出処理に関する処理の流れを示すフローチャートを示している。
【0073】
同図に示すように、上記媒体取引情報入力装置20aの表示部22aに、取引金額(いくら引き出したいか)の入力要求が出力されるので(ステップS201)、顧客Aはそれに従って、引出金額を入力する(ステップS202)。
【0074】
その後、上記表示部22aに、取引内容(引出金額を含む)が表示される(ステップS203)。そして顧客Aに対し、同じく表示部22aを介して、確認要求が出力される(ステップS204)。
【0075】
顧客Aは、その要求に対しYesかNoのボタンをクリックすることで取引確認処理を行う(ステップS205)。
【0076】
そして顧客Aによる確認がOK(Yes)か否かがチェックされる(ステップS206)。OKでなければ(ステップS206;N)、上記ステップS201に復帰する。反対にOKであれば(ステップS206;Y)、上記本処理に戻る。即ち、図5のステップS114に処理が移る。
【0077】
図7は、図5のステップS113の取引別処理における、顧客の口座へ入金する場合の処理の流れを示すフローチャートを示している。
【0078】
同図に示すように、上記媒体取引情報入力装置20aの表示部22aに、預入金額(いくら預け入れたいか)の入力要求が出力されるので(ステップS301)、顧客Aはそれに従って、預入金額を入力する(ステップS302)。
【0079】
その後、上記表示部22aに、取引内容(預入金額を含む)が表示される(ステップS303)。そして顧客Aに対し、同じく表示部22aを介して、確認要求が出力される(ステップS304)。
【0080】
顧客Aは、その要求に対しYesかNoのボタンをクリックすることで取引確認処理を行う(ステップS305)。
【0081】
そして顧客Aによる確認がOK(Yes)か否かがチェックされる(ステップS306)。OKでなければ(ステップS306;N)、上記ステップS301に復帰する。反対にOKであれば(ステップS306;Y)、上記本処理に戻る。即ち、図5のステップS114に処理が移る。
【0082】
図8は、図5のステップS113の取引別処理における、顧客の口座から税金や公共料金の納付を行う場合の処理の流れを示すフローチャートを示している。
【0083】
同図に示すように、上記媒体取引情報入力装置20aの表示部22aに、納付金額(いくら納付するのか)の入力要求が出力されるので(ステップS401)、顧客Aはそれに従って、納付金額を入力する(ステップS402)。
【0084】
その後、上記表示部22aに、取引内容(納付金額を含む)が表示される(ステップS403)。そして顧客Aに対し、同じく表示部22aを介して、確認要求が出力される(ステップS404)。
【0085】
顧客Aは、その要求に対しYesかNoのボタンをクリックすることで取引確認処理を行う(ステップS405)。
【0086】
そして顧客Aによる確認がOK(Yes)か否かがチェックされる(ステップS406)。OKでなければ(ステップS406;N)、上記ステップS401に復帰する。反対にOKであれば(ステップS406;Y)、上記本処理に戻る。即ち、図5のステップS114に処理が移る。
【0087】
図9は、図5のステップS113の取引別処理における、顧客が両替処理を行う場合の処理の流れを示すフローチャートを示している。
【0088】
同図に示すように、上記媒体取引情報入力装置20aの表示部22aに、両替金額(いくら両替するのか)の入力要求が出力されるので(ステップS501)、顧客Aはそれに従って、両替金額を入力する(ステップS502)。
【0089】
次に同表示部22aに、両替枚数(夫々の紙幣・硬貨が何枚ずつ・何個ずつ必要か)の入力要求が出力されるので(ステップS503)、顧客Aはそれに従って、夫々の枚数・個数を入力する(ステップS504)。
【0090】
その後、上記表示部22aに、取引内容(夫々の紙幣・硬貨でどの額の金額が両替されるかを含む)が表示される(ステップS505)。そして顧客Aに対し、同じく表示部22aを介して、確認要求が出力される(ステップS506)。
【0091】
顧客Aは、その要求に対しYesかNoのボタンをクリックすることで取引確認処理を行う(ステップS507)。
【0092】
そして顧客Aによる確認がOK(Yes)か否かがチェックされる(ステップS508)。OKでなければ(ステップS508;N)、上記ステップS501に復帰する。反対にOKであれば(ステップS508;Y)、上記本処理に戻る。即ち、図5のステップS114に処理が移る。
【0093】
図10は、図5のステップS113の取引別処理における、顧客が振込処理を行う場合の処理の流れを示すフローチャートを示している。
【0094】
顧客が希望する取引として振込処理が選択されているので(図5ステップS103)、上記媒体取引情報入力装置20aにより、リーダライタ21a内のカード型媒体10a内の振込項目1〜3のデータの読み込み処理が行われる(ステップS601)。そして振込項目のデータがあるか否かがチェックされる(ステップS602)。
【0095】
ここで振込項目のデータがなければ(ステップS602;N)、後述する新たな振込先に関するデータの入力要求が出力されるステップS607へ移行する。
【0096】
反対に振込項目のデータがあれば(ステップS602;Y)、カード型媒体10a内に保存された振込項目1〜3のデータが上記表示部22aに表示される(ステップS603)。
【0097】
そして該表示部22aに、これらの保存データ(既存データ)を利用して振込処理を行うのかそれとも新たな振込先に関するデータ入力を行ってそこに振込処理を行うのかを尋ねる画面表示がなされる(ステップS604)。
【0098】
そこで顧客Aにより、既存データを選択して振込処理を行うか、新たな振込先に関するデータ入力を行ってそこに振込処理を行うかについての選択処理がなされる(ステップS605)。
【0099】
それから上記媒体取引情報入力装置20aにより、既存データを利用した振込処理が選択されたか否かがチェックされる(ステップS606)。
【0100】
既存データを利用した振込処理が選択されていなければ(ステップS606;N)、表示部22aに、新たな振込先に関するデータの入力要求が出力される(ステップS607)。ここで顧客Aにより、新たな振込先に関するデータが入力される(ステップS608)と、後述するステップS609に移行する。
【0101】
また既存データを利用した振込処理が選択されていれば(ステップS606;Y)、表示部22aに、振込金額(いくら振り込むのか)の入力要求が出力されるので(ステップS609)、顧客Aはそれに従って、振込金額を入力する(ステップS610)。
【0102】
その後、上記表示部22aに、取引内容(振込金額を含む)が表示される(ステップS611)。そして顧客Aに対し、同じく表示部22aを介して、確認要求が出力される(ステップS612)。
【0103】
顧客Aは、その要求に対しYesかNoのボタンをクリックすることで取引確認処理を行う(ステップS613)。
【0104】
そして顧客Aによる確認がOK(Yes)か否かがチェックされる(ステップS614)。OKでなければ(ステップS614;N)、上記ステップS602に復帰する。反対にOKであれば(ステップS614;Y)、上記本処理に戻る。即ち、図5のステップS114に処理が移る。
【0105】
図11は、上述のようにして媒体取引情報入力装置20aにより顧客Aの希望する取引処理データが格納されたカード型媒体10aを持って銀行の窓口に赴き、上記媒体取引情報処理装置30aに接続されたリーダライタ31aに挿入して、該カード型媒体10aに格納されたデータに基づき、顧客Aの希望する銀行取引処理が実行された際の処理の流れを示すフローチャートを示している。
【0106】
同図に示すように、媒体取引情報処理装置30aの表示部32aに、カード型媒体10aの挿入を促す表示が出力され(ステップS701)、顧客Aによりカード型媒体10aが媒体取引情報処理装置30aのリーダライタ31aに挿入される(ステップS702)。
【0107】
そして該媒体取引情報処理装置30aにより、上記カード型媒体10aが挿入されたか否かがチェックされ(ステップS703)、カード型媒体10aが挿入されていなければ(ステップS703;N)、上記ステップS701に復帰する。
【0108】
反対にカード型媒体10aが挿入されていれば(ステップS703;Y)、上記媒体取引情報処理装置30aにより、ICカードであるカード型媒体10aに活性化要求が出力され(ステップS704)、その後該媒体10aからATRの応答があったか否かがチェックされる(ステップS705)。
【0109】
上記カード型媒体10aからATR応答がなければ(ステップS705;N)、上記ステップS701に復帰する。
【0110】
反対にカード型媒体10aからATR応答があれば(ステップS705;Y)、媒体取引情報処理装置30aにより、媒体10a中の取引データの読み出し要求が出力され、リーダライタ31aを介して、そのデータがRAM35a上に読み出される。そして顧客Aが希望する取引内容が、上記表示部32aに表示される(ステップS707)。そして銀行の窓口オペレータに対し、同じく表示部32aを介して、確認要求が出力される(ステップS708)ので、該オペレータは、顧客Aに表示された内容で良いかを尋ねる。
【0111】
顧客Aの返答に応じて、該オペレータがYesかNoのボタンをクリックすることで取引確認処理を行う(ステップS709)。
【0112】
そしてオペレータの操作による確認がOK(Yes)か否かがチェックされる(ステップS710)。OKでなければ(ステップS710;N)、上記ステップS706に復帰する。反対にOKであれば(ステップS710;Y)、媒体取引情報処理装置30aは、ホスト40での処理が必要な時は該ホスト40との接続により、また単独で処理できる場合はそのままで、顧客の希望する取引処理(顧客Aが希望してカード型媒体10aに格納したデータに基づく銀行取引処理)が実行される(ステップS711)。
【0113】
以上詳述した本実施例構成によれば、顧客Aが自己のカード型媒体10aを上記媒体取引情報入力装置20aのリーダライタ21aに挿入することで、該媒体10aに書き込まれた個人情報が上記リーダライタ21aから読み出され、また入力された取引データを該リーダライタ21aにより上記媒体10aに書き込むことができるので、該カード型媒体10aに顧客Aが希望する取引データを予め登録しておくことができる。また該カード型媒体10aを、取引銀行に設置された媒体取引情報処理装置30aに持ち込み、該媒体10aに記録された個人情報及び取引データをリーダライタ31aで読み出すことで、該装置30aにおいて、これらの取引情報の画面表示がなされ、さらにこれらのデータを基にした銀行取引処理が、その媒体取引情報処理装置30aにより実行されるようになる。
【0114】
本実施例では、顧客A個人のパソコンが、そのような媒体取引情報入力装置20aとして機能することで、該パソコンがどこにあろうと自由に取引データの上記カード型媒体10aへの格納ができるようになる。それによって取引銀行に出向いて取引情報について帳票に書き込みを行なうような時間を節約でき、上記のようにして取引データがインプットされたカード型媒体10aを、銀行に出向いた際に、そこに設置された媒体取引情報処理装置30aのリーダライタ31aの挿入口に挿入させて、該カード型媒体10aのデータを読み取らせることにより、すぐに窓口取引処理ができるようになる。従って顧客Aの待ち時間が大幅に短縮されるなど、顧客Aにとっての利便性が向上することになる。また窓口処理オペレータにしても、データインプットの手間が省け、またインプットミスなどの心配もない。
【0115】
図12は、銀行受付端末装置専用機としての媒体取引情報入力装置20bが銀行の入り口側に設置された状態の2つ目の実施例構成を示している。該媒体取引情報入力装置20bは専用機なので、そのリーダライタ21bも該装置20bに内蔵された状態で設置されている。その他の構成は前実施例と同じなので、それらの詳細な説明については省略する。
【0116】
尚、本発明の媒体取引情報入力装置及び媒体取引情報処理装置の構成は、上述の実施例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0117】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明の請求項1〜請求項14記載の媒体取引情報入力装置、媒体取引情報処理装置、カード型媒体、媒体取引情報入力方法、媒体取引情報処理方法、コンピュータ・プログラム及び記録媒体によれば、出向いた先で取引情報について帳票に書き込みを行わなくても、自宅などでインプットしておき、金融機関など、出向いた先ですぐに窓口処理ができるようになるため、顧客にとって利便性を向上させることができ、また顧客が希望する各種の窓口取引処理にも対応可能であって、さらに顧客による帳票書込時の誤記や窓口処理時のオペレータなどによるインプットミスの発生も防ぐことができると共に、窓口オペレータなどにとっても作業効率を向上せしめることができるという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例構成を示す説明図である。
【図2】媒体取引情報入力装置20aの機能構成を示すブロック図である。
【図3】媒体取引情報処理装置30aの機能構成を示すブロック図である。
【図4】カード型媒体10aのデータ格納領域構成を示す説明図である。
【図5】プログラムがインストールされて、媒体取引情報入力装置20aとして使用した場合に、顧客Aが本装置に希望する取引処理に関するデータを入力する際の処理の流れを示すフローチャートを示している。
【図6】図5のステップS113の取引別処理における、顧客の口座からの所定金額の引出処理に関する処理の流れを示すフローチャートを示している。
【図7】図5のステップS113の取引別処理における、顧客の口座へ入金する場合の処理の流れを示すフローチャートを示している。
【図8】図5のステップS113の取引別処理における、顧客の口座から税金や公共料金の納付を行う場合の処理の流れを示すフローチャートを示している。
【図9】図5のステップS113の取引別処理における、顧客が両替処理を行う場合の処理の流れを示すフローチャートを示している。
【図10】図5のステップS113の取引別処理における、顧客が振込処理を行う場合の処理の流れを示すフローチャートを示している。
【図11】取引処理データが格納されたカード型媒体10aをリーダライタ31aに挿入して、該カード型媒体10aに格納されたデータに基づき、顧客Aの希望する銀行取引処理が実行された際の処理の流れを示すフローチャートを示している。
【図12】銀行受付端末装置専用機としての媒体取引情報入力装置20bが銀行の入り口側に設置された状態の2つ目の実施例構成を示す説明図である。
【符号の説明】
10a カード型媒体
20a、20b 媒体取引情報入力装置
21a、21b、31a、31b リーダライタ
22a、32a 表示部
23a、33a 入力部
24a、34a 制御部
25a、35a RAM
26a、36a ROM
27a、37a ハードディスクドライブ
28a、38a CD−ROMドライブ
29a、39a 通信部
30a、30b 媒体取引情報処理装置
40 ホスト
210a、310a 入出力インターフェース
Claims (14)
- カード型媒体の読み書きができるリーダライタと、
任意の情報を出力する表示手段と、
個人認証用の情報及び取引情報の入力手段と、
媒体に書き込まれた個人情報を上記リーダライタから読み出させると共に、個人認証用の情報の入力を促す画面を上記表示手段に表示せしめ、読み出された上記個人情報を基に上記入力手段で入力された情報を照合させて個人認証を行った後、取引情報の入力を促す画面を上記表示手段に表示せしめ、それにより上記入力手段で入力された取引情報を該リーダライタで上記媒体に書き込ませる制御手段と
を有することを特徴とする媒体取引情報入力装置。 - カード型媒体の読み書きができるリーダライタを備える端末装置からのアクセスを受け付ける通信手段と、
上記端末装置に指示を出し、媒体に書き込まれた個人情報を上記リーダライタから読み出させると共に、個人認証用の情報の入力を促す画面を該端末装置に表示せしめ、読み出された上記個人情報を基にその端末装置から入力された情報を照合して個人認証を行った後、取引情報の入力を促す画面を該端末装置に表示せしめ、それにより入力された取引情報を該リーダライタによって上記媒体に書き込む指示を上記端末装置に出力する制御手段と
を有することを特徴とする媒体取引情報入力装置。 - カード型媒体のリーダと、
媒体に書き込まれた個人情報及び取引情報を上記リーダにより読み出させ、それらの情報の表示処理乃至該情報に基づく任意の処理を行う制御手段と
を有することを特徴とする媒体取引情報処理装置。 - 上記カード型媒体に格納されている取引情報の一部は、上記制御手段によって取引処理が実行された後も、取引履歴情報として残されることを特徴とする請求項3記載の媒体取引情報処理装置。
- 発行時に少なくとも情報の書き込みのできるライタを使用して個人情報の保存が行われる個人情報保存領域と、取引情報の入力及び該取引情報に基づく処理の実行の都度、情報の読み書きのできるリーダライタを使用して該取引情報の保存・更新・削除がなされる取引情報保存領域とを有することを特徴とするカード型媒体。
- カード型媒体のリーダライタにより、該媒体に書き込まれた個人情報が読み出されるステップと、
表示手段により個人認証用の情報の入力を促す画面表示がなされるステップと、
入力手段により入力された個人認証用の情報と読み出された上記個人情報とが制御手段で照合されて個人認証がなされるステップと、
上記表示手段により取引情報の入力を促す画面表示がなされるステップと、
上記制御手段により、上記入力手段で入力された取引情報が上記リーダライタを介して上記媒体に書き込まれるステップと
をコンピュータに実行させることを特徴とする媒体取引情報入力方法。 - カード型媒体のリーダライタを備える端末装置からのアクセスを受け付けた際、該端末装置に指示を出して、該媒体に書き込まれた個人情報を上記リーダライタから読み出させるステップと、
上記端末装置に、個人認証用の情報の入力を促す画面を表示させるステップと、
上記端末装置より入力された個人認証用の情報と読み出された上記個人情報とを制御手段により照合させ、個人認証を行うステップと、
上記端末装置に、取引情報の入力を促す画面を表示させるステップと、
上記制御手段により、入力された取引情報を該リーダライタを介して上記媒体に書き込ませる指示を上記端末装置に出力するステップと
をコンピュータに実行させることを特徴とする媒体取引情報入力方法。 - カード型媒体のリーダにより、該媒体に書き込まれた個人情報及び取引情報が読み出されるステップと、
制御手段により、それらの情報の表示処理乃至該情報に基づく任意の処理が実行されるステップと
をコンピュータに実行させることを特徴とする媒体取引情報処理方法。 - 上記カード型媒体に格納されている取引情報の一部は、上記制御手段によって取引処理が実行された後も、取引履歴情報として残されることを特徴とする請求項8記載の媒体取引情報処理方法。
- カード型媒体のリーダライタを備えたコンピュータに対し、
該媒体に書き込まれた個人情報が、上記リーダライタにより読み出されるステップと、
コンピュータの表示手段で個人認証用の情報の入力を促す画面表示がなされるステップと、
同じくコンピュータの入力手段により入力された個人認証用の情報と読み出された上記個人情報とが該コンピュータの制御手段で照合されて個人認証がなされるステップと、
上記表示手段により取引情報の入力を促す画面表示がなされるステップと、
上記制御手段により、上記入力手段で入力された取引情報が上記リーダライタを介して上記媒体に書き込まれるステップと
を実行させるコンピュータ・プログラム。 - コンピュータに、
カード型媒体のリーダライタを備える端末装置からのアクセスを受け付けた際、該端末装置に指示を出して、該媒体に書き込まれた個人情報を上記リーダライタから読み出させるステップと、
上記端末装置に、個人認証用の情報の入力を促す画面を表示させるステップと、
上記端末装置より入力された個人認証用の情報と読み出された上記個人情報とを制御手段により照合させ、個人認証を行うステップと、
上記端末装置に、取引情報の入力を促す画面を表示させるステップと、
上記制御手段により、入力された取引情報を該リーダライタを介して上記媒体に書き込ませる指示を上記端末装置に出力するステップと
を実行させるコンピュータ・プログラム。 - カード型媒体のリーダを備えたコンピュータに対し、
該リーダにより、上記媒体に書き込まれた個人情報及び取引情報が読み出されるステップと、
制御手段により、それらの情報の表示処理乃至該情報に基づく任意の処理が実行されるステップと
を実行させるコンピュータ・プログラム。 - 上記カード型媒体に格納されている取引情報の一部は、上記制御手段によって取引処理が実行された後も、取引履歴情報として残されることを特徴とする請求項12記載のコンピュータ・プログラム。
- 上記請求項10〜請求項13いずれか1つに記載のコンピュータ・プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002284921A JP2004118779A (ja) | 2002-09-30 | 2002-09-30 | 媒体取引情報入力装置、媒体取引情報処理装置、カード型媒体、媒体取引情報入力方法、媒体取引情報処理方法、コンピュータ・プログラム及び記録媒体 |
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JP2002284921A JP2004118779A (ja) | 2002-09-30 | 2002-09-30 | 媒体取引情報入力装置、媒体取引情報処理装置、カード型媒体、媒体取引情報入力方法、媒体取引情報処理方法、コンピュータ・プログラム及び記録媒体 |
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JP2002284921A Pending JP2004118779A (ja) | 2002-09-30 | 2002-09-30 | 媒体取引情報入力装置、媒体取引情報処理装置、カード型媒体、媒体取引情報入力方法、媒体取引情報処理方法、コンピュータ・プログラム及び記録媒体 |
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2002
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