JP2004118733A - 地図上の任意エリア抽出システム、地図上の任意エリア抽出方法および地図上の任意エリア抽出用プログラム - Google Patents

地図上の任意エリア抽出システム、地図上の任意エリア抽出方法および地図上の任意エリア抽出用プログラム Download PDF

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神垣 崇平
Yoshinaga Kizu
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Abstract

【課題】利用者が地図上の表示希望エリアの目安としての名称情報を複数指定するだけでこれに対応する地図上のポイントを含む特定エリアを自動設定して、任意の表示希望範囲の選択操作の簡単化を図ることを目的とする。
【解決手段】利用者は、地図上の表示対象についての複数の名称情報(A駅,C町D丁目E番F号など)を指定する。表示希望エリア自体については指定しない。座標決定部6aは、指定名称情報に対応した各ポイントの座標データをデータファイル2から求める。エリア設定部6bはこの座標データに基づき当該ポイントを含む矩形エリア4を設定する。データ選択部6cはデータファイル(地図データベース)3から矩形エリア4の表示用データを選択する。矩形エリア4に表示される建物,住所などでその一部が当該エリアからはみ出るものがある場合には、その全体を取り込める拡大矩形エリアを設定することも開示している。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地図による表示対象となりえる各種事物についての名称情報を用いて表示希望エリアを特定することに関する。
【0002】
すなわち、地図上の座標データに変換可能な複数の名称情報が指定されたときに、この座標データの各ポイントを取り込む例えば矩形エリアを設定するものであり、当該エリアの表示用データ(例えば地図データベース中の道路,敷地境界,建物,ガス管・水道管・電線などの施設,文字列などの表示用データや、名称情報を指定するときに用いる顧客住所リスト中の特定データ)を出力することを適用例とする。
【0003】
本明細書で用いる名称情報は、表示対象となりえる具体的なものを特定できる限りでのいわば識別情報(名前)といった広い概念である。使用地図において、この名称情報の事物(例えば個人商店)が表示されていなくてもよい。名称情報としての必要条件はそれが地図上の対応座標データ(複数の場合も含む)に変換できるような環境になっていることのみである。
【0004】
具体的な名称情報としては、個々の具体的な行政区画名,住所,建物名,公園名,各種施設の管番号・線番号などが該当する。例えば、A駅,B市役所,C町D丁目E番F号,G大学,H商店,I劇場,J警察,K公園,L区,ガス管番号M,自宅などに対応付けたお客様番号Nなどである。
【0005】
なお、地図データベース中の図形表示用データは、一般に図形表示要素(道路,敷地境界,建物,施設など)の各特徴点の座標データ列からなるベクトルデータを含む形式で表される(図19,図20参照)。
【0006】
また、この図形表示要素を説明する(地図データベース中の)文字列表示要素の場合にも、その表示範囲の左下点のいわば始点座標データと、例えば文字サイズおよび文字数などの文字表示域データとを含む形で設定されるので、この始点座標データおよび文字表示域データに基づいて当該表示範囲の右上点などの座標データも求まる(図21,図22参照)。すなわち文字列に対応した矩形エリアが特定される。
【0007】
また、名称情報の指定の際に用いる各種リスト中の表示対象データ(文字列表示要素)についても、文字列の場合と同じように当該データの表示域に対応した矩形エリアが特定される。
【0008】
そして、名称情報により特定される例えば後述の縁取り矩形エリアの表示用データが、これらの各表示要素の座標データに基づいて選択される。
【0009】
なお、本明細書では「矩形」の用語を正方形も含み意で、「文字」の用語を記号も含む意でそれぞれ用いる。
【0010】
また、「地図データベース」の用語を、各種施設(ガス管,水道管,電力ケーブルなど)の位置などを示す施設データ、および図形表示要素の説明や住所表示などに用いられる文字列データを含む意で用いている。
【0011】
本発明は、このように、地図上の表示要素となりえる事物の名前ともいえる名称情報(例えばA駅,B市役所,C町D丁目E番F号)を指定するといった簡単な操作により、各指定情報の地図上の対応ポイントのすべてを含む例えば最小矩形エリアを特定して、さらにはその特定範囲の地図を求めたいという要請に応えるものである。
【0012】
【従来の技術】
これまでの、地図(マッピングデータ)の表示範囲の選択手法としては、
・マッピングデータの管理単位であるメッシュごとの地図に表示する
・一つの住所を指定してそこを基準とする所定範囲の地図を表示する
・任意の表示範囲(矩形エリア)自体を地図上で指定してその範囲の地図を表示する
などの手法が用いられていた(例えば非特許文献1参照)。
【0013】
【非特許文献1】
高阪宏行・岡部篤行編「GISソースブック データ・ソフトウェア・応用事例」株式会社古今書院,1996年4月1日,p.139,273
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
このような表示範囲の選択手法は、メッシュや単一住所の単位での表示範囲を選択したり、表示画面やディジタイザなどの地図上で任意の表示範囲を指定することである。
【0015】
そのため、例えばA駅からB市役所,C町D丁目E番F号さらには顧客のT氏宅までにいたるエリアというような任意の希望範囲の地図を選択的に表示したい場合、利用者は、その範囲を含む略最小の矩形エリア自体を表示画面やディジタイザなどの地図上で設定しなければならず、利便性に欠けるという問題点があった。
【0016】
そこで、本発明では、利用者が地図上の表示希望エリアのいわば目安としての名称情報を複数指定するだけで(すなわち利用者は表示用エリア自体を何ら指定することなしに)、これに対応する地図上のポイントを含む特定エリアを自動設定し、その上で当該特定エリアの表示用データを地図データベースなどから取り出すようようにして、任意の表示希望範囲の選択操作を簡単化し、地図データベースの有効利用を図ることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明は、この課題を、次の事項からなる地図上の任意エリアの抽出システムおよび抽出方法などにより解決する。
【0018】
地図上の任意エリア抽出システムは次の内容のものである。
(1)地図による表示対象となりえる各種事物に関して指定される複数の名称情報に対応した地図上の各ポイントの座標データを、当該名称情報と当該座標データとを対応付けて保管するファイル(例えば後述のデータファイル2)を参照して求める座標決定手段(例えば後述の座標決定部6a)と、この座標データに基づいて複数の前記ポイントを含む特定エリア(例えば後述の初期矩形エリア11,51)を求めるエリア設定手段(例えば後述のエリア設定部6b)とを設けている。
(2)上記(1)において、前記ファイルは、少なくとも一部の前記事物の前記名称情報と前記座標データとを、当該事物の表示用レコードとして保持したデータベース(例えば施設データベース)を含む。
(3)上記(1)において、前記エリア設定手段は、前記特定エリアを、それに対応の表示要素の中で特定の種別に属し、かつ、その一部が当該特定エリアから外れている各表示要素(例えば後述の文字列12,建物13,お名前14)の全体を取り込む形の新たな拡大エリア(例えば後述の拡大矩形エリア15)に、当該各表示要素の座標データに基づいて変更する。
(4)上記(3)において、前記ファイルは、前記表示要素の座標データからなる表示用データを表示要素の種別(例えば道路,建物,施設,文字列など)ごとのレイヤ単位で保管する。
【0019】
地図上の任意エリア抽出方法は次の内容のものである。
(5)地図による表示対象となりえる各種事物の、名称情報と、地図上のポイントの座標データとを対応付けて保管しているファイル(例えば後述のデータファイル2)を参照し、指定された複数の前記名称情報の前記座標データを前記ファイルから求め、この座標データに基づいて、前記複数の名称情報の前記ポイントのを含む特定エリア(例えば後述の初期矩形エリア11,51)を求める。
(6)上記(5)において、前記ファイルは、少なくとも一部の前記事物の前記名称情報と前記座標データとを、当該事物の表示用レコードとして保持したデータベース(例えば施設データベース)を含む。
(7)上記(5)において、前記特定エリアを、それに対応した表示要素の中で特定の種別に属し、かつ、その一部が当該特定エリアから外れている各表示要素(例えば後述の文字列12,建物13,お名前14)の全体を取り込む形の新たな拡大エリア(例えば後述の拡大矩形エリア15)に、当該各表示要素の座標データに基づいて変更する。
(8)上記(7)において、前記ファイルは、前記表示要素それぞれの座標データからなる表示用データを表示要素の種別(例えば道路,建物,施設,文字列など)ごとのレイヤ単位で保管する。
【0020】
本発明は、上記(1),(5)のように、地図による表示対象となりえる各種事物の複数の名称情報(例えばA駅,B市役所,C町D丁目E番F号など)が指定されたとき、この名称情報を地図上の座標にいわば自動変換してから当該座標を含む特定エリアを自動設定し、これにより任意の表示希望範囲の選択操作を簡単化している。
【0021】
また、上記(2),(6)のように、前記名称情報に対応の座標データをもともとこの両者が保持されている表示用データベース(例えば施設データベース)から求め、これによりデータ資源の効率化を図っている。
【0022】
これは、例えば地図データベースを構成する施設レコード中の管番号(ガス管番号など)が名称情報として指定されたような場合である。
【0023】
また、上記(3),(7)のように、前記特定エリアの表示要素の中、特定種別のもの(例えば利用者が出力地図を見るときの目印となる文字や建物など)の一部がエリア外にはみ出す場合には、これの全体を取り込む形の新たな拡大エリアを設定し、これにより希望範囲の出力地図の利便性を確保している。
【0024】
また、上記(4),(8)のように、表示要素それぞれの座標データからなる表示用データを表示要素種別(例えば道路,建物,施設,文字列など)ごとのレイヤ単位で保管し、これにより前記特定種別の表示要素の選択処理、ひいては前記拡大エリアの設定処理の効率化を図っている。
【0025】
本発明は、このような特徴を持つ地図上の任意エリア抽出システムおよび地図上の任意エリア抽出方法を対象とし、さらにはこれらの抽出システムや抽出方法における任意エリア抽出処理を実行するためのプログラムも対象にしている。
【0026】
【発明の実施の形態】
図1乃至図22を用いて、本発明の実施の形態を説明する。
なお、本発明の名称情報には、上述のように地図上の対応座標データ(複数の場合も含む)に変換できるるという制約の下で任意のものを用いることができるが、以下の記載では単なる説明の便宜上、必要に応じて建物名(駅,役所,病院,学校,レストラン,ビルなどの各種建物の名前),公園名や行政区名・番地を名称情報の一例として用いる。
【0027】
図1は、指定された複数の名称情報に基づく表示用エリアの設定処理および当該エリアの地図表示処理に関する全体構成の概要を示す説明図である。
【0028】
図1において、
1は地図上の表示対象となりえる各種建物や地域などの名称情報(駅名,ビル名,行政区画名,住所など)を指定するマウスやキーボードなどの入力装置,
2は名称情報と、それが示す建物や地域などの(地図上の)ポイントの座標データと、を対応付けた座標変換データベースを保管するデータファイル,
3は地図上の個々の表示要素(個々の駅,学校,役所,道路,ガス管,地名,番地など)の表示用データからなり、表示要素の各種別(道路,建物,施設,引出線,文字列などの種別)のレイヤごとの地図データベースを保管するデータファイル,
4は名称情報の指定に基づいて特定された矩形エリア,
5はこの矩形エリアの地図などを表示する表示装置,
6は入力装置1で指定された複数の名称情報に基づく矩形エリア4を求めてその表示用データを出力するデータ処理装置,
6aはデータファイル2を参照して指定済みの名称情報に対応した(地図上の)各ポイントの座標データを特定する座標決定部,
6bはこの各座標データに基づいて当該ポイントをすべて含む例えば最小の矩形エリア4を求めるエリア設定部,
6cはデータファイル3を参照して矩形エリア4の表示用データを抽出するデータ選択部,
6dはこの表示用データを表示装置5に送るデータ出力部,
をそれぞれ示している。
【0029】
一般に地図データベース構築の対象となる地域は、例えば東京都といったような広域にわたっている。そのため、この管理対象地域を多数の矩形状のメッシュ(単位領域)に分割してこれを1枚の図面で表すのが一般的であり、例えば、縮尺1/2500の国土基本図では東西2km,南北1.5km のエリアを単位領域とし、このときの図面の大きさは80cm×60cmとなる。また、縮尺1/500 の道路台帳図を利用する場合には東西500m,南北350mのエリアからなるメッシュを100cm ×70cmの大きさの図面で表している。
【0030】
表示装置5における○印は、指定された名称情報に対応する地図上の各ポイントを示している。なお、1つの名称情報に複数のポイントが対応することもありえる。すなわち、「千代田区」,「港区海岸一丁目」,「東京ドーム」,「浜松町駅」などのように、地図上でも所定の面積を持つ表示となる部分の名称情報が指定された場合には、例えばその部分の外接矩形エリアのいわゆるMIN,MAXの各ポイントが当該名称情報に対応する(図5参照)。
【0031】
ここで、入力装置1における名称情報の指定に際しては、それを新たに入力したり、すでに作成済みの例えば表計算ソフトウェアに基づく(例えばエクセル形式の)データシートから住所や建物名などを選択入力すればよい。
【0032】
データ処理装置6における処理手順は、概略、次のようになっている。
(1) 利用者などが指定済みの名称情報のそれぞれに対応した(地図上の)各ポイントの座標データを、データファイル2から求める。
(2) この各座標データに基づいて当該ポイントを例えばすべて含む矩形エリア4を求める。
(3) データファイル3を参照して矩形エリア4の表示用データを選択する。
(4) この表示用データを表示装置5に出力する。
【0033】
データ処理装置6のエリア設定部6bは、
(11)先ず、指定された名称情報に対応する地図上の複数のポイントを含んでこれに外接した状態の初期矩形エリア(図2,図6参照)を設定し、
(12)次に、データファイル3を参照して、この初期矩形エリアの表示用データの中に、文字列や建物などのように特定の表示要素種別であって当該初期矩形エリアの内外にまたがる表示要素のデータが存在するかどうかを調べ、「存在する」の場合には当該表示要素の全体を含む範囲にまで広げた拡大矩形エリア(図2参照)を新たに設定し、
(13)さらには、希望範囲の地図をより見やすくするため、これら初期矩形エリアや拡大矩形エリアに対して、その周辺にいわゆるマージンをとった縁取り矩形エリア(図3,図7参照)や、その縦横の長さの比が所定範囲となるように当該長さの一方を延ばした矩形エリア(図9参照)を新たに設定する。
【0034】
そして、データ選択部6cおよびデータ出力部6dは、エリア設定部6bが最終的に設定したエリアの表示用データをデータファイル3から選択して表示装置5に送る。
【0035】
なお、エリア設定部6bの最終設定エリアが上記初期矩形エリアとなる場合、データ選択部6cおよびデータ出力部6dは、上記(12)のデータファイル参照にともなってワーク領域などに表示用データが保持されているときはこれを表示装置5に送るようにしてもよい。このとき、表示用データをデータファイル3からあらためて取り出す必要はない。
【0036】
図2および図3は、上述の矩形エリアの変化(初期→拡大→縁取り:図9の縦横比適正化後の矩形エリアは省略)を概念的に示す説明図であり、
・図2(a)は、指定された名称情報(例えば図4の住所)の地図上の各ポイントP1〜P5に対する初期矩形エリア11を示し、
・図2(b)は、この初期矩形エリアを所定のルールに基づいて広げた態様の拡大矩形エリア15、すなわち特定種別の表示要素(この場合は図1の地図データベース中の文字列レコード,建物レコードや図4の顧客住所リスト中のお名前カラム)であって初期矩形エリア11に一部のみが属する(=初期矩形エリア11の境界とクロスする)「中目黒3丁目」の文字列12,建物13および「C氏」のお名前14のそれぞれの全体を含むエリアを示し、
・図3(a)は、この拡大矩形エリアに対する縁取り矩形エリア16を示し、
・図3(b)は、この縁取り矩形エリアの出力地図をそれぞれ示している。
【0037】
このように、ここでは複数の名称情報それぞれの対応ポイントP1〜P5を含む縁取り矩形エリア16のローカルな出力地図のみを表示している。勿論これは最終的な特定エリア(縁取り矩形エリア16)の地図を概念的に示したものであって、実際の出力地図にはもっと多数の表示要素が含まれる。
【0038】
図2(a)〜図3(a)の「初期→拡大→縁取り」といったエリア変遷の各状態を表示するかどうか、また、ポイントP1〜P5を図3(b)の出力地図に表示するかどうかも任意である。
【0039】
図中の「中目黒3丁目」などの文字列の位置は、その矩形表示範囲の左下点および右上点の各座標データで特定される(図21,図22参照)。
【0040】
また、建物13の位置は、その外形を示す線のベクトルデータ(線画データ)で特定される(図19参照)。
【0041】
また、お名前14およびその引出線(図21参照)の位置は、ポイントP4の座標データおよび顧客住所リスト(図4参照)の名前セルデータ(=C氏)により特定される。
【0042】
この引出線の特定処理では、例えば、
・ポイントP4から引出線の所定長の導出部を所定方向に設定し、
・この導出部に続く説明情報案内部を、Δ1(図21参照)の値および名前セルデータ(=C氏)に基づいてx軸方向に設定する。
【0043】
このときの説明情報案内部の長さは、例えばΔ1(図21参照)に名前セルの文字数分だけの文字サイズおよび文字間隔サイズを加算することにより求まり、これと導出部の終点座標とから説明情報案内部の終点座標も求まる。
【0044】
そして、コードデータからなるお名前14は説明情報案内部から必要に応じてΔ2(図21参照)だけ離れた位置に記述される。
【0045】
以上のお名前14や引出線の設定に際して用いられる所定長,所定方向,文字サイズ,Δ1,Δ2などの各データはプログラム中に記述したり、テーブルの形で保持しておけばよい。
【0046】
なお、初期矩形エリア11の境界とクロスする各表示要素のすべてが拡大矩形エリア15の作成対象となるのではない。図示の場合、文字列レイヤ、建物レイヤおよび顧客住所リスト(図4参照)の名前セルの各表示要素を拡大矩形エリア15の作成対象とし、道路レイヤの表示要素などは拡大矩形エリア15の作成対象としていない。一方、指定された任意の名称情報を、リスト化の有無にかかわらず当該エリアの作成対象としてもよいことは勿論である。
【0047】
拡大矩形エリア15を作成する主な意味合いは、希望する範囲の出力地図を見る場合の目標となりえるものを完全に表示したいということである。
【0048】
そのため、拡大矩形エリア15の作成対象をレイヤ単位やリストのカラム単位で設定するのではなく、同じレイヤやカラムの中でも、特定の表示要素(例えば建物A,図4の名前F)を当該エリアの作成対象外とするようにしてもよい。この場合、表示要素データごとに拡大フラグを付加してその値により当該作成対象であるかどうかを区別すればよい。
【0049】
図4は、顧客住所リストおよび住所−座標変換データベースを示す説明図である。顧客住所リスト21は名称情報を指定するためのツール例であり、住所−座標変換データベース22は図1のデータファイル2の一例である。
【0050】
顧客住所リスト21は、お客様ごとの番号,住所,名前などのデータからなっている。
【0051】
住所−座標変換データベース22は、行政区名・番地などの住所情報(名称情報)とそれの座標データとを個々に対応付けたものである。
【0052】
ここで、利用者が、例えば画面表示された顧客住所リスト21の複数の住所セル(=複数の名称情報)をクリック入力すると、図1の座標決定部6aが住所−座標変換データベース22(データファイル2に相当)を参照して当該各住所の座標データを求める。
【0053】
なお、住所セルの代わりに「番号」や「お名前」をクリック入力してもよい。この場合も、住所セルのクリック入力時と同じように、入力された番号セル,お名前セルのレコードの住所データに基づいて住所−座標変換データベース22を参照することにより、当該入力に対応した座標データが求まる。
【0054】
また、「住所」や「番号」のセルが選択入力された場合にも、「お名前」の入力時と同じように、この選択レコードのお名前データを表示処理や上述の拡大エリア設定処理の対象とすることができる。「住所」や「番号」もこれらの処理の対象としてよいことは勿論である。
【0055】
図5は、建物等−座標変換データベース(データファイル2の一例)を示す説明図である。
【0056】
この座標変換データベース31は、図4(b)のそれとは違い、虎ノ門病院,新橋駅,京王プラザホテル,日比谷公園などといった建物名や公園名などからなる名称情報で特定される各表示要素の(地図上での)対応範囲32のMIN・MAX座標を保持している。なお、これらの名称情報は例えばキーボード入力により指定される。
【0057】
このMIN・MAX座標は、対応範囲32の境界線を示すベクトル形式の線画データ(図19参照)の特徴点座標中の最小値および最大値を持つ座標、すなわち当該境界線に外接してx,yの各軸に平行な線分からなる矩形エリアの左下点および右上点の各座標である。
【0058】
本明細書では、MIN・MAX座標やMIN・MAX値の各用語を用いているが、それぞれの間に確たる違いはない。
【0059】
なお、図4および図5の座標変換データベースとは異なる形式の、
・住所情報を、それの地図上の対応範囲のMIN・MAX座標に変換する住所−座標変換データベース
・建物名や公園名などを、それの地図上の対応点の座標に変換する建物等−座標変換データベース
が用いられる場合も勿論ありえる。
【0060】
すなわち、名称情報(住所,建物名,公園名など)で特定される各種事物の中で、実質的に地図上の点とみなせるものについては図4の点形式の座標変換データベースを準備し、点とはみなせないものについては図4のMIN・MAX形式の座標変換データベースを準備する。
【0061】
図6〜図8は、複数の行政領域(例えば港区新橋一丁目,同二丁目などの統合領域)に対する地図エリア(縁取り矩形エリア)の設定手順、およびそこで用いられる行政コード−座標変換データベースを示す説明図である。
【0062】
図6および図7において、
・図6(a)は、例えば後述の行政コード(名称情報)が指定されたときの当該コードに対応する各行政領域41〜47を示し、
・図6(b)は、この行政領域41〜47それぞれのMIN・MAX域41′〜47′(図5参照)、および当該MIN・MAX域の左下点および右上点に対する初期矩形エリア51を示し、
・図7は、この初期矩形エリア51の周辺に所定のマージンをとった縁取り矩形エリア52を示している。
【0063】
ここで、図6(b)におけるMIN・MAX域41′〜47′それぞれの左下点および右上点が図2(b)のP1〜P5に対応する。
【0064】
また、初期矩形エリア51および縁取り矩形エリア52は、図2,図3の「初期−拡大−縁取り」のエリア変遷における「拡大矩形エリアの設定」を省略したときの初期矩形エリア11と縁取り矩形エリア16との関係に対応している。
【0065】
図6,図7の行政領域表示の場合に、初期矩形エリア51の(図2と同様の)拡大矩形エリアを切り出した上で、これに対する縁取り矩形エリアを設定するようにしてもよいことは勿論である。
【0066】
図8は、行政コード−座標変換データベースを示す説明図である。なお、この行政コード−座標変換データベース53は図1の座標変換データベース(データファイル2)や図4の住所−座標変換データベース22,図5の建物等−座標変換データベース31に対応する。
【0067】
この行政コードは、名称情報であり、上述のA病院,B駅,Cホテル,D公園や住所(行政区名,町名)などと同じ機能を有する。
【0068】
すなわち、地図の表示対象箇所をこの行政コードで指定すると、行政コード−座標変換データベース53の参照により当該行政コードそれぞれに対応した座標データが求まる。
【0069】
行政コード−座標変換データベース53の各レコードは、
・行政区画コード
・住所コード
・MIN座標
・MAX座標
の各データからなっている。
【0070】
このMIN・MAX座標は、名称情報としての行政区画コードおよび住所コードにより指定される行政領域(例えば港区新橋一丁目)の地図上の外接矩形エリアの左下点座標(MIN座標)および右上点座標(MAX座標)である。すなわち、図5における地図上の対応範囲32のMIN・MAX座標と同じである。
【0071】
図9は、矩形エリアの縦横比の適正化の概要を示す説明図である。
【0072】
この適正化処理は、指定された名称情報に基づいて切り出される各種矩形エリア(図2,図3の初期矩形エリア11,拡大矩形エリア15,縁取り矩形エリア16や、図6,図7の初期矩形エリア51,縁取り矩形エリア52など)が細長い場合に、その短い方向に当該矩形エリアを拡張して縦横比が基準値となるようにする処理(図15参照)である。
【0073】
図示の場合、横長の矩形エリア61を縦方向に拡大して基準縦横比に合致した矩形エリア62を求め、このエリア全体の地図を出力表示している。
【0074】
これにより、最終的な表示用エリアの地図が見やすいものとなる。
なお、この矩形エリアの縦横比の適正化処理をどの段階の矩形エリア(初期−拡大−縁取り)に対して実行するかは任意である。
【0075】
図10は、使用するハードウェアの構成例を示す説明図である。
【0076】
図10において、71はマウスやキーボードなどからなる入力装置,72は名称情報−座標データ変換処理,各種エリアの作成処理や出力地図表示用データの抽出処理などを実行するCPU,73は各種データを保持するメモリ(内部記憶装置),74はデータファイル2の座標変換データベース22,31,53,データファイル3の地図データベース(施設レコード,引出線レコード,文字列レコードを含む),顧客住所リスト21やアプリケーションプログラムなどを格納する外部記憶装置,75は各種表示手段やプリンタなどの出力装置,76はCPU72に対する入出力インタフェースをそれぞれ示している。
【0077】
図11は、複数の名称情報に対応の表示用エリア(縁取り矩形エリア16,52:図3,図7参照)を設定して出図する処理手順を示す説明図であり、その内容は次のようになっている。
(s11) 指定された各名称情報(港区新橋1丁目1番1号,A病院,B駅,領域コードなど)の対応レコードが各種の座標変換データベース22,31,53に保持されているかどうかを判断して、「Yes」の場合は次のステップに進み、「No」の場合はステップ(s14) に進む。
(s12) 保持されたレコード(座標データ)をすべて各座標変換データベースから取り出して、次のステップに進む。
(s13) 取り出したレコードにすべての指定名称情報のものが含まれているかどうかを判断して、「Yes」の場合はステップ(s17) に進み、「No」の場合は次のステップに進む。
(s14) 指定済みの名称情報の中で、それに対応するレコードが座標変換データベース22,31,53に保持されていないものを例えばフラグによりすべて特定して、次のステップに進む。
(s15) 特定した各名称情報のレコードがすべて地図データベースに含まれているかどうかを判断して、「Yes」の場合は次のステップに進み、「No」の場合はステップ(s26) に進む。上述のように、ここで「Yes」となるのは、例えばもともと座標データとともにデータベース化されている施設番号(ガス管,水道管,電力ケーブルなどの管番号)が名称情報として指定されたときである。なお、この地図データベースはガス管,水道管などの各種施設の設置線などを示した施設レイヤを有するものである。
(s16) 保持されたレコード(座標データ)をすべて地図データベースから取り出して、次のステップに進む。
(s17) ステップ(s12),(s16) で取り出した各レコードの座標データに基づくデータ処理(図12参照)により初期矩形エリア11,51を切り出して、次のステップに進む。なお、もともと次の拡大矩形エリアの不使用を前提とするケースでは、当該ステップからステップ(s21) の縁取り矩形エリアの切り出し処理へと移行する。
(s18) 初期矩形エリア11,51の代表値(MIN・MAX座標)およびデータファイル3の地図データベースなどに基づくデータ処理(図13参照)により、地図データベースの特定レイヤの表示要素(例えば建物や文字列)、または指定された各名称情報レコードの特定セル(例えばお名前カラムのセル)の表示要素の中で初期矩形エリア11,51の境界線分とクロスするものがあるかどうかを判断して、「Yes」の場合は次のステップに進み、「No」の場合はステップ(s21) に進む。
(s19) 該当する表示要素をすべて選択して、次のステップに進む。
(s20) 選択した各表示要素および初期矩形エリア11,51の各MIN・MAX座標に基づくデータ処理(図14参照)により、拡大矩形エリア15を切り出して、次のステップに進む。
(s21) この初期矩形エリア11または拡大矩形エリア15のMIN・MAX座標に対する
・xmin −Δx→xmin
・ymin −Δy→ymin
・xmax +Δx→xmax
・ymax +Δy→ymax
の演算により、新たなMIN・MAX座標からなる縁取り矩形エリア16,52を切り出して、次のステップに進む。なお、ΔxおよびΔyは絶対値、またはもとの矩形エリア15,51のMIN・MAX座標に対する相対値(何%)の形であらかじめ定められている。
(s22) この縁取り矩形エリア16,52の縦横比は所定値であるかどうかを判断して、「Yes」の場合はステップ(s24) に進み、「No」の場合は次のステップに進む。
(s23) この縦横比が所定値となるように当該矩形エリアを縦方向(y軸方向)または横方向(x軸方向)に拡張して、次のステップに進む(図15参照)。
(s24) 地図データベースを参照してこの矩形エリアの地図データ(図形レコード,文字列レコード)を検索して、次のステップに進む(図16参照)。
(s25) この検索した地図データ、およびステップ(s18),(s1808) で求まる名称情報レコード中の表示用データ(上記特定カラムのデータ)を画面表示して、一連の処理を終了する。
(s26) 指定された名称情報による初期矩形エリアの切り出しが実行できない旨を表示して、一連の処理を終了する。ここで、ステップ(s11) または(s15) における保持レコードが存在しない名称情報を特定して表示するようにしてもよい。この表示内容をみた利用者は別の名称情報を新たに指定すればよい。
【0078】
なお、上記ステップ(s15) において、「特定した各名称情報のすべてが地図データベースに保持されているか」の「すべて」の要件を捨象した形の判断、すなわち「特定した各名称情報の少なくとも一部が地図データベースに保持されているか」の判断を行なうようにしてもよい。
【0079】
そして、この「すべて」の要件を捨象した形の判断結果が「Yes」となってステップ(s16) に進む場合、ステップ(s14) で特定済みの名称情報の中でそれの対応レコードが地図データベースからも取り出せなかったものを新たに特定し、例えばステップ(s25) でこの名称情報を「当該名称情報は、その対応座標データに変換することができず、表示用エリア設定処理には用いられていない」旨のメッセージとともに画面表示してもよい。
【0080】
この場合、利用者が指定したすべての名称情報の対応ポイントを含む初期矩形エリアの切り出しが実行されるかどうか必ずしも保証されないものの、少なくとも希望範囲のいわば目安ともいえるエリアの地図が出力される。
【0081】
このように本来の初期矩形エリアの切り出しが実行されなかったとき、利用者は、保持レコードなしとして表示される名称情報を変更した上で図11の処理の再実行を指示すればよい。
【0082】
図12は、初期矩形エリア11,51を設定する処理手順、すなわち図11のステップ(s17) の具体的な処理手順を示す説明図であり、その内容は次のようになっている。
(s1701) 初期矩形エリア11,51のMIN・MAX座標、すなわち左下点Aおよび右上点Bの各座標(xA ,yA ),(xB ,yB )の初期値を設定して、次のステップに進む。なお、MIN座標の初期値には通常とりえない大きな値を、またMAX座標の初期値には通常とりえない小さな値をそれぞれ設定する。
(s1702) ステップ(s12),(s16) の各レコードの座標データに対する初期矩形エリア設定処理を終了したかどうかを判断して、「Yes」の場合はステップ(s1712) に進み、「No」の場合は次のステップに進む。
(s1703) 未処理レコードを一つ選択し、その座標データ(xi ,yi )を特定して、次のステップに進む。
(s1704) 「xi >xB 」が成立するかどうかを判断して、「Yes」の場合は次のステップに進み、「No」の場合はステップ(s1706) に進む。
(s1705) 「xi →xB 」の更新処理を実行して、次のステップに進む。
(s1706) 「xi <xA 」が成立するかどうかを判断して、「Yes」の場合は次のステップに進み、「No」の場合はステップ(s1708) に進む。
(s1707) 「xi →xA 」の更新処理を実行して、次のステップに進む。
(s1708) 「yi >yB 」が成立するかどうかを判断して、「Yes」の場合は次のステップに進み、「No」の場合はステップ(s1710) に進む。
(s1709) 「yi →yB 」の更新処理を実行して、次のステップに進む。
(s1710) 「yi <yA 」が成立するかどうかを判断して、「Yes」の場合は次のステップに進み、「No」の場合はステップ(s1702) に戻る。
(s1711) 「yi →yA 」の更新処理を実行して、ステップ(s1702) に戻る。
(s1712) xA ,yA ,xB ,yB の座標を確定して、図13のステップ(s1801) に移行する。
【0083】
なお、ステップ(s1702) の「各レコード(座標データ)に対する初期矩形エリア設定処理を終了したかどうか」の判断のため、例えばステップ(s1701) で当該各レコードの処理フラグ(図示省略)に「0:未処理」を初期設定する。
【0084】
そして、ステップ(s1702) では処理フラグ「0」のレコードを一つ選択し、その後の当該ステップで、またはステップ(s1710) ,(s1711) から当該ステップに戻る段階で選択レコードの処理フラグを「1:処理済み」に変更すればよい。
【0085】
選択対象レコードの処理フラグがすべて「1」になると、ステップ(s1702) の判断結果が「Yes」となってステップ(s1712) に移行する。
【0086】
図13は、拡大矩形エリア設定用の表示要素を特定する処理手順、すなわち図11のステップ(s18),(s19) の具体的な処理手順を示す説明図であり、その内容は次のようになっている。
(s1801) あらかじめ指定された特定レイヤ(建物レイヤ,文字列レイヤなど)の各レコードを地図データベースから取り出してワーク領域(メモリ73)にレイヤ単位で展開し、次のステップに進む。ここで、初期矩形エリア11,51のMIN・MAX座標に基づき、当該エリアが属するメッシュの当該レコードのみを地図データベースから取り出すようにしてもよい。なお、指定された各名称情報レコード(例えば図4の顧客住所リスト21で指定されたレコード)は図11の処理に先立って(地図データベースの各レイヤのレコードとの)識別フラグを付加した態様でワーク領域に展開済みである。
(s1802) この展開レコードのすべてについての処理を終了したかどうかを判断して、「Yes」の場合は図14のステップ(s2001) に移行し、「No」の場合は次のステップに進む。この処理終了の判断のためには、例えば図12のときと同じように当該レコードのそれぞれに処理フラグを設定する。
(s1803) 未処理レコードを一つ選択して、これを次の処理対象レコードとして特定し、次のステップに進む。なお、この特定レコードが文字列レコード(文字列レイヤのレコード)のときはこれに名称情報レコードとも区別できる識別フラグを付与する。
(s1804) この特定レコードが文字列レコードまたは名称情報レコードであるかどうかを判断して、「Yes」の場合は次のステップに進み、「No」の場合はステップ(s1806) に進む。文字列レコードまたは名称情報レコードかどうかは上述の識別フラグにより判断される。
(s1805) この文字列レコード、または名称情報レコードの特定セル(例えば名前カラム)の表示情報に対応した矩形エリアを求めて(図21,図22参照)、次のステップに進む。なお、文字列レコード自体に当該矩形エリアのMIN・MAX座標や各特徴点座標の座標が含まれている場合、当該文字列レコードについてのステップ(s1804),(s1805) の処理は不要である。
(s1806) この特定レコード(文字列レコードまたは名称情報レコードの場合はステップ(s1805) の対応矩形エリア)のMIN・MAX値について、
・xmax >xA
・xmin <xB
・ymax >yA
・ymin <yB
がすべて成立するかどうかを判断して、「Yes」の場合は次のステップに進み、「No」の場合はステップ(s1802) に戻る。ここで、「Yes」となるのは、このMIN・MAX値を持つ矩形エリアの少なくとも一部が初期矩形エリア11と重なっている場合である。
(s1807) この特定レコード(文字列レコードまたは名称情報レコードの場合はステップ(s1805) の対応矩形エリア)の線画データにおける隣同士の特徴点間の線分(図19参照)の中に、初期矩形エリア11,51の境界部分と交差するものがあるかどうかを判断して、「Yes」の場合は次のステップに進み、「No」の場合はステップ(s1802) に戻る。ここで、「No」となるのは、このMIN・MAX値を持つ矩形エリアの全体が初期矩形エリアに包含される場合である。
(s1808) この特定レコードにかかる表示要素(名称情報レコードの場合はその中の特定セルにかかる表示要素)を拡大矩形エリア15の設定対象として、ステップ(s1802) に戻る。
【0087】
ここで、ステップ(s1807) 自体の処理手順は周知であり、例えば本件出願人の出願にかかる特開平6−282593号公報の図9で示される。
【0088】
図14は、拡大矩形エリア15を設定する処理手順、すなわち図11のステップ(s20) の具体的な処理手順を示す説明図であり、その内容は次のようになっている。
(s2001) ステップ(s1808) で確定した表示要素レコードのすべてについての処理が終了したかどうかを判断して、「Yes」の場合は図11のステップ(s21) に移行し、「No」の場合は次のステップに進む。この処理終了の判断のためには、例えば図12のときと同じように当該レコードのそれぞれに処理フラグを設定する。なお、この表示要素レコードはステップ(s1801) ,(s1803) の識別フラグを保持している。
(s2002) 未処理レコードを一つ選択して、これを次の処理対象レコードとして特定し、次のステップに進む。
(s2003) この特定レコードのMIN・MAX座標を確定して、次のステップに進む。なお、当該レコードがステップ(s1804) の文字列レコードまたは名称情報レコードに対応している場合にはステップ(s1804) の矩形エリアのMIN・MAX座標を用いる。対応しているかどうかは識別フラグで判定される。
(s2004) 「xmax >xB 」が成立するかどうかを判断して、「Yes」の場合は次のステップに進み、「No」の場合はステップ(s2006) に進む。
(s2005) 「xmax →xB 」の更新処理を実行して、次のステップに進む。
(s2006) 「xmin <xA 」が成立するかどうかを判断して、「Yes」の場合は次のステップに進み、「No」の場合はステップ(s2008) に進む。
(s2007) 「xmin →xA 」の更新処理を実行して、次のステップに進む。
(s2008) 「ymax >yB 」が成立するかどうかを判断して、「Yes」の場合は次のステップに進み、「No」の場合はステップ(s2010) に進む。
(s2009) 「ymax →yB 」の更新処理を実行して、次のステップに進む。
(s2010) 「ymin <yA 」が成立するかどうかを判断して、「Yes」の場合は次のステップに進み、「No」の場合はステップ(s2001) に戻る。
(s2011) 「ymin →yA 」の更新処理を実行して、ステップ(s2001) に戻る。
【0089】
図15は、矩形エリアの縦横比を調整する処理手順、すなわち図11のステップ(s22),(s23) の具体的な処理手順を示す説明図であり、その内容は次のようになっている。
(s2201) 表示画面の縦横それぞれの標準長Lx,Ly および縁取り矩形エリア16,52のMIN・MAX座標を確定して、次のステップに進む。
(s2202) 次の演算
・(xmax −xmin)/Lx →a
・(ymax −ymin)/Ly →b
を実行して、次のステップに進む。
(s2203) aとbとの大小関係を求めて、
・a=bの場合は図16のステップ(s2401) に移行し、
・a>bの場合はステップ(s2204) に進み、
・a<bの場合はステップ(s2205) に進む。
(s2204) 次の演算
・〔ymin +(ymax −ymin)*a/b〕→ymax
を実行して、図16のステップ(s2401) に移行する。
(s2205) 次の演算
・〔xmin +(xmax −xmin)*b/a〕→xmax
を実行して、図16のステップ(s2401) に移行する。
【0090】
なお、ステップ(s2204) ,(s2205) ではx軸,y軸それぞれのMAX側のみに矩形エリアを拡張しているが、これに代えて、図9で示すようにMIN側とMAX側の双方に、またはMIN側のみに矩形エリアを拡張するようにしてもよいことは勿論である。
【0091】
MIN側とMAX側の双方に同じ長さだけ拡張する場合のステップ(s2204) の演算式は次のようになる。
・〔ymax +(ymax −ymin)*(a−b)/2b〕→ymax
・〔ymin −(ymax −ymin)*(a−b)/2b〕→ymin
【0092】
また、この場合のステップ(s2205) の演算式は次のようになる。
・〔xmax +(xmax −xmin)*(b−a)/2a〕→xmax
・〔xmin −(xmax −xmin)*(b−a)/2a〕→xmin
【0093】
図15の処理の実行対象は縁取り矩形エリア16,52のみに限定されるのではなく、初期矩形エリア11,51や拡大矩形エリア15に対して当該処理を実行するようにしてもよい。
【0094】
図16は、表示矩形エリアに含まれる地図データ(道路レコード,建物レコード,施設レコードや文字列レコードなど)を検索する処理手順、すなわち図11のステップ(s24) の具体的な処理手順を示す説明図であり、その内容は次のようになっている。
(s2401) 表示矩形エリア(ここでは縦横比の調整処理後の縁取り矩形エリア16,52)の左下点A2および右上点B2の各座標を確定して,次のステップに進む。この座標は表示矩形エリアのMIN・MAX値を意味している。
(s2402) 表示矩形エリアを含む所定範囲の各表示要素レコード(地図データ中の線画データ群など)を地図データベースから取り出してワーク領域にレイヤ単位で展開して、次のステップに進む。この所定範囲は例えば表示矩形エリアを含むメッシュ単位で特定される。
(s2403) この展開レコードのすべてについての処理が終了したかどうかを判断して、「Yes」の場合は図11のステップ(s25) に移行し、「No」の場合は次のステップに進む。この処理終了の判断のためには、例えば図12のときと同じように当該レコードのそれぞれに処理フラグを設定する。
(s2404) 未処理レコードを一つ選択して、これを次の処理対象レコードとして特定し、次のステップに進む。
(s2405) この特定レコードが文字列レイヤのレコードであるかどうかを判断して、「Yes」の場合はステップ(s2410) に進み、「No」の場合は次のステップに進む。
(s2406) この特定レコードのMIN・MAX座標について、
・xmax >xA2
・xmin <xB2
・ymax >yA2
・ymin <yB2
がすべて成立するかどうかを判断して、「Yes」の場合は次のステップに進み、「No」の場合はステップ(s2403) に戻る。ここで、「Yes」となるのは、このMIN・MAX値を持つ矩形エリアの少なくとも一部が表示矩形エリアと重なっている場合である。
(s2407) この特定レコードの線画データにおける隣同士の特徴点間の線部分に表示矩形エリアの境界線分と交差するものがあるかどうかを判断して、「Yes」の場合(特定レコードの表示線の一部のみが表示矩形エリアに包含される場合)は次のステップに進み、「No」の場合(この特定レコードの表示線全体が表示矩形エリアに包含される場合)はステップ(s2412) に進む。
(s2408) この交点座標を算出して、次のステップに進む。
(s2409) この交点座標と、当該表示線のもともとの特徴点座標とに基づき、表示矩形エリア内の線部分のみからなる修正線画データを求め、これを表示用地図データとして、ステップ(s2403) に戻る。
(s2410) この文字列レコードに対応した矩形エリア(図21,図22参照)を求めて、次のステップに進む。なお、当該矩形エリアがステップ(s1805) の処理により求め、保持されている場合にはそれを援用すればよい。
(s2411) この対応矩形エリアのMIN・MAX値について、
・xmax >xA2
・xmin <xB2
・ymax >yA2
・ymin <yB2
がすべて成立するかどうかを判断して、「Yes」の場合は次のステップに進み、「No」の場合はステップ(s2403) に戻る。ここで、「Yes」となるのは、このMIN・MAX値を持つ矩形エリアの少なくとも一部が表示矩形エリアと重なっている場合である。
(s2412) この特定レコードを表示用地図データに分類して、ステップ(s2403) に戻る。
【0095】
ここで、ステップ(s2407) 自体の処理手順は周知であり、例えば本件出願人の出願にかかる特開平6−282593号公報の図9で示される。
【0096】
また、ステップ(s2409) 自体の処理手順は、本件出願人の出願にかかる特開平5−233770号公報で詳細に示されている。
【0097】
図17は、図13のステップ(s1806) からステップ(s1807) と進んで「No」となる一例を示す説明図である。
【0098】
この場合、特定レコードの表示要素(例えばK公園)の図形表示線81に対応する矩形エリア(MIN・MAX域)82は、その一部が初期矩形エリア11と重なっている。そのためステップ(s1806) では「Yes」となる。
【0099】
しかしながら、図形表示線81を構成する隣同士の特徴点C1 〜C6 により特定される各線分はいずれも初期矩形エリア11の境界線分とクロスしていないので、ステップ(s1807) の判断は「No」となる。
【0100】
このように、もともと初期矩形エリア11の中に入っていないのにMIN・MAX域でみた場合には当該エリアとの重複部分が生じる表示要素を、拡大矩形エリア設定の対象から除外している。
【0101】
図18は、同一の位置に複数の表示レコードが存在する場合の表示処理を示す説明図である。
【0102】
ここで、住所等の名称情報を含むリスト91のA,B,C各店のレコードが指定され、また、当該リスト中の店名カラムを画面表示することが指定された場合、同一位置表示プログラム93は次の処理を実行する。
(s31) ハードディスク92の座標変換データベース92aを参照し、各レコードの住所情報をx,y座標に変換してメモリ領域94に保持する。
(s32) 同一のx,y座標を持つレコードの組を抽出してメモリ領域94に保持する。
(s33) 抽出した各レコードに順に番号を付与してメモリ領域94に保持する。
(s34) この地図上の付与番号と、これに対応する各レコードの情報とをメモリ領域94にリスト保持する。
(s35) 地図データベース92bを参照して、ディスプレイ95の、複数の指定レコードに対応した同一座標位置に、引き出し線と、この各レコードの店名カラムの情報とを記した地図を表示する。
【0103】
なお、ハードディスク92は外部記憶装置74に、メモリ領域94は内部メモリ73に、またディスプレイ95は出力装置75にそれぞれ相当する。
【0104】
図19は、表示要素の線画(線分列)とその代表値との関係を示す説明図である。上述したように、この表示要素はコンピュータ処理に基づく地図上において道路,建物,公園,施設などの一つ一つを個々に表示するための図形である。
【0105】
そして、この図形は、図示のように複数の特徴点Si をつなげた形の線画であり、当該線画に対してはその各特徴点のx,y座標それぞれの最小値および最大値からなる代表値(MIN・MAX座標)が特定される。
【0106】
図示の線画は、隣同士の特徴点間の線がすべて線分であり、また全体として閉ループになっている。
【0107】
実際の線画にはこれ以外にも各種のものがあり、例えば、
・隣同士の特徴点間の線が円弧である、
・閉ループではない(例えばS1 とS16の特徴点間がつながっていない)、
・任意の特徴点から分岐線が出ている、
などである。
【0108】
また、これら線画の表示形式としても、
・実線
・点線
・鎖線(一点鎖線,二点鎖線など)
・太線
などの各種のものが用いられる。
【0109】
図20は、図19の表示要素に対応した線画レコードのフォーマット例を示す説明図である。
【0110】
線画レコードは、ヘッダ101,代表値領域102およびデータ領域103からなっている。なお、ヘッダの各項目は例えば整数2バイトのデータ、代表値領域およびデータ領域の各項目は整数4バイトのデータである。
【0111】
ヘッダ101には、レコード番号や施設番号が保持され、またガス管などの施設に関するレコードの場合は当該施設の圧力,材料,口径,(当該レコードで示される部分の)長さなどの各データも保持される。この施設番号が上述の名称情報として用いられる。
【0112】
代表値領域102には、対象線画のMIN・MAX座標(図19参照)が保持される。
【0113】
データ領域103には、対象線画の各特徴点座標や線種タグなどが保持される。この線種タグは次の特徴点までの線の種別(線分,円弧)や表示形式(実線,点線など)を示し、さらには線画の始点,終点などを示す。
【0114】
なお、線画レコードがMIN・MAX座標を保持しているかどうか自体は任意である。線画レコードに当該MIN・MAX座標データが保持されていない場合には、各特徴点の座標データに対する図12と同様の処理、すなわちこれら特徴点に対する初期矩形エリアの設定処理により、このMIN・MAX座標を求めればよい。
【0115】
図21は、地図上の引出線とそこに記入される説明情報との位置関係を示す説明図である。この説明情報は、例えば地図データベースの文字列の情報や図4の顧客住所リストの名前カラムの情報である。
【0116】
引出線は、引出対象線113に対する導出部111およびこれに続く説明情報案内部112からなっている。また、説明情報矩形エリア114は地図上に記述される説明情報の全体を包含しており、これが図13のステップ(s1805) の矩形エリアに相当する。
【0117】
引出線レコード(図示省略)は、
(a) ヘッダ
・レコード番号(整数2バイト)
・説明情報案内部112とx軸との角度θ(実数4バイト)
・文字列の段数(整数2バイト)
(b) 座標データ領域
・導出部111および説明情報案内部112の各特徴点C,D,E(整数4バイト)
・引出線の終点データ(整数4バイト)
などを有している。
【0118】
例えば図18の表示処理のように単一の導出部に複数の説明情報案内部を設定する場合には、導出部111の延長線上に(図示のD点に加えて)第2,第3・・・のD点を、各説明情報案内部に対応の説明情報の表示範囲に基づく所定間隔で設定することになる。
【0119】
説明情報表示位置の基準となるスタート点F(=設定情報矩形エリア114の特徴点)は、
・特徴点Dを通って説明情報案内部112と直交する線から図示のように右方向にΔ1だけ離れ、
・説明情報案内部112の線から図示のように上方向にΔ2だけ離れている。
【0120】
このΔ1,Δ2の値は例えばプログラム中に記述され、またはテーブルの形で保持されている。
【0121】
スタート点Fの座標(xF ,yF )は図示の計算式により求まる。または、地図データ(施設データ)入力時に例えばディジタイザ(入力装置71に相当)などから直接入力してもよい。
【0122】
設定情報矩形エリア114の残りの特徴点G,H,Iのx,y座標は、
・xG =xF −L2 *sinθ
・yG =yF +L2 *cosθ
・xH =xG +L1 *cosθ
・yH =yG +L1 *sinθ
・xI =xF +L1 *cosθ
・yI =xF +L1 *sinθ
の演算によって求まる。
【0123】
なお、L1およびL2は説明情報矩形エリア114の横方向および縦方向それぞれの長さを示している。
【0124】
L1 には、文字列レコード(図22参照)の各段目の文字数p,文字幅サイズq,文字間隔サイズrに基づく例えば「p*q+(p−1)*r」の計算結果の最大値を用いる。また、L2 には、文字列レコードの各段目の文字高さサイズsの加算値を用いる。
【0125】
図22は、文字列レコードのフォーマット例や、文字列矩形,文字サイズ・文字間隔などを示す説明図である。
【0126】
文字列レコードは、全体の文字列段数データと、段ごとのデータとを有している。各データは図示のバイトサイズの整数である。
【0127】
そして、文字列の段ごとのデータは、
・文字数(上述のp)
・1文字のサイズ(正方形サイズ:上述のq,s)
・文字間隔サイズ(1文字の表示用エリア同士の間隔:上述のr)
・文字列傾き(図21のθに対応)
・文字表示開始座標(図21のF点の座標)
・表示文字コード
などからなっている。
【0128】
なお、1文字のサイズが正方形でない場合には、1文字のサイズデータとして文字幅サイズqと文字高さサイズsが用いられる。
【0129】
図示(b)の文字列矩形は二段の文字列に対応するもので、その横方向のL1 は1段目よりも長い2段目の文字列「港区海岸 1−5−20 」の値となる。
【0130】
このような文字列は必ずしも引出線とともに用いられるわけではない。例えば住所表示などのように引出し対象を指示する必要がない場合、引出線は使用されない。
【0131】
図22の文字列レコードで特定される文字列矩形が図13のステップ(s1805) の矩形エリアに相当することは勿論である。
【0132】
図1の地図データベースには、例えば図20や図22のフォーマットの線画レコードや文字列レコードがレイヤごとに保持されている。
【0133】
以上の地図上の任意エリア抽出プログラムを格納する記録媒体としては、
・プログラム提供者側のデータベース(DASDなどの回線先メモリ)
・各種形式の可搬型記録媒体
・コンピュータ本体部側のRAMやハードディスク
などのいずれでもよい。当該プログラムはコンピュータ本体部にローデイングされてその主メモリ上で実行される。
【0134】
【発明の効果】
本発明は、このように、地図による表示対象となりえる各種事物についての複数の名称情報(例えばA駅,B市役所,C町D丁目E番F号など)が指定されたとき、この名称情報を地図上の座標にいわば自動変換してから当該座標を含む特定エリアを自動設定しているので、任意の表示希望範囲の選択操作を簡単化することができる。
【0135】
また、前記名称情報に対応の座標データを、もともとこの両者が保持されている表示用データベース(例えば施設データベース)から求めているので、データ資源の効率化を図ることができる。
【0136】
また、前記特定エリアの表示要素の中、特定種別のもの(例えば利用者が出力地図を見るときの目印となりえる文字や建物など)の一部が当該エリア外にはみ出す場合には、これの全体を取り込む形の新たな拡大エリアを設定しているので、希望範囲の出力地図の利便性(見やすさ)を確保することができる。
【0137】
また、表示要素それぞれの座標データからなる表示用データをその種別(例えば道路,建物,施設,文字列など)ごとのレイヤ単位で保管しているので、前記特定種別の表示要素の選択処理、ひいては前記拡大エリアの設定処理の効率化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】指定された複数の名称情報に基づく表示用エリアの設定処理および当該エリアの地図表示処理に関する全体構成の概要を示す説明図である。
【図2】矩形エリアの変化(初期→拡大→縁取り)を概念的に示す説明図(その1)である。
【図3】矩形エリアの変化(初期→拡大→縁取り)を概念的に示す説明図(その2)である。
【図4】顧客住所リストおよび住所−座標変換データベースを示す説明図である。
【図5】建物等−座標変換データベースを示す説明図である。
【図6】複数の行政領域(例えば港区新橋一丁目,同二丁目などの統合領域)に対する縁取り矩形エリアの設定手順を示す説明図(その1)である。
【図7】複数の行政領域(例えば港区新橋一丁目,同二丁目などの統合領域)に対する縁取り矩形エリアの設定手順を示す説明図(その2)である。
【図8】図6および図7の設定に際して用いられる行政コード−座標変換データベースを示す説明図である。
【図9】矩形エリアの縦横比の適正化の概要を示す説明図である。
【図10】使用するハードウェアの構成例を示す説明図である。
【図11】複数の名称情報に対応の表示用エリア(縁取り矩形エリア16,52:図3,図7参照)を設定して出図する処理手順を示す説明図である。
【図12】初期矩形エリア11,51を設定する処理手順、すなわち図11のステップ(s17) の具体的な処理手順を示す説明図である。
【図13】拡大矩形エリア設定用の表示要素を特定する処理手順、すなわち図11のステップ(s18),(s19) の具体的な処理手順を示す説明図である。
【図14】拡大矩形エリア15を設定する処理手順、すなわち図11のステップ(s20) の具体的な処理手順を示す説明図である。
【図15】矩形エリアの縦横比を調整する処理手順、すなわち図11のステップ(s22),(s23) の具体的な処理手順を示す説明図である。
【図16】表示矩形エリアに含まれる地図データ(道路レコード,建物レコード,施設レコードや文字列レコードなど)を検索する処理手順、すなわち図11のステップ(s24) の具体的な処理手順を示す説明図である。
【図17】図13のステップ(s1806) からステップ(s1807) と進んで「No」となる一例を示す説明図である。
【図18】同一の位置に複数の表示レコードが存在する場合の表示処理を示す説明図である。
【図19】表示要素の線画(線分列)とその代表値との関係を示す説明図である。
【図20】図19の表示要素に対応した線画レコードのフォーマット例を示す説明図である。
【図21】地図上の引出線とそこに記入される説明情報(文字列)との位置関係を示す説明図である。
【図22】文字列レコードのフォーマット例や、文字列矩形,文字サイズ・文字間隔などを示す説明図である
【符号の説明】
1:マウスやキーボードなどの入力装置,
2:座標変換データベースを保管するデータファイル
3:レイヤ形式の地図データベースを保管するデータファイル
4:名称情報の指定に基づいて特定された矩形エリア
5:表示装置
6:データ処理装置
6a:座標決定部
6b:エリア設定部
6c:データ選択部
6d:データ出力部
11:P1〜P5に対する初期矩形エリア
12:初期矩形エリア11に一部のみが属している文字列
13:初期矩形エリア11に一部のみが属している建物
14:初期矩形エリア11に一部のみが属している顧客住所リスト情報
15:拡大矩形エリア
16:縁取り矩形エリア
21:顧客住所リスト
22:住所−座標変換データベース(データファイル2の一例)
31:座標変換データベース(データファイル2の一例)
32:名称情報で特定される各表示要素の地図上での対応範囲
41〜47:行政領域
41′〜47′:行政領域41〜47それぞれのMIN・MAX域
51:初期矩形エリア
52:縁取り矩形エリア
53:行政コード−座標変換データベース
61:縦横比適正化対象の切出し矩形エリア
62:縦横比適正化後の矩形エリア
71:入力装置
72:CPU
73:メモリ(内部記憶装置)
74:外部記憶装置
75:出力装置
76:CPU72に対する入出力インタフェース
81:図形表示線
82:図形表示線81に対応の矩形エリア(MIN・MAX域)
91:住所等の名称情報を含むリスト
92:ハードディスク
92a:座標変換データベース
92b:地図データベース
93:同一位置表示プログラム
94:メモリ領域
95:ディスプレイ
101:ヘッダ
102:代表値領域
103:データ領域
111:引出線の導出部
112:引出線の説明情報案内部
113:引出対象線
114:説明情報矩形エリア
P1〜P5:指定された各名称情報に対応の地図上のポイント

Claims (10)

  1. 地図による表示対象となりえる各種事物に関して指定される複数の名称情報に対応した地図上の各ポイントの座標データを、当該名称情報と当該座標データとを対応付けて保管するファイルを参照して求める座標決定手段と、
    この座標データに基づいて複数の前記ポイントを含む特定エリアを求めるエリア設定手段とを有する、
    ことを特徴とする地図上の任意エリア抽出システム。
  2. 前記ファイルは、
    少なくとも一部の前記事物の前記名称情報と前記座標データとを、当該事物の表示用レコードとして保持したデータベースを含むものである、
    ことを特徴とする請求項1記載の地図上の任意エリア抽出システム。
  3. 前記エリア設定手段は、
    前記特定エリアを、それに対応の表示要素の中で特定の種別に属し、かつ、その一部が当該特定エリアから外れている各表示要素の全体を取り込む形の新たな拡大エリアに、当該各表示要素の座標データに基づいて変更する、
    ことを特徴とする請求項1記載の地図上の任意エリア抽出システム。
  4. 前記ファイルは、
    前記表示要素の座標データからなる表示用データを表示要素の種別ごとのレイヤ単位で保管するものである、
    ことを特徴とする請求項3記載の地図上の任意エリア抽出システム。
  5. 地図による表示対象となりえる各種事物の、名称情報と、地図上のポイントの座標データとを対応付けて保管しているファイルを参照し、
    指定された複数の前記名称情報の前記座標データを前記ファイルから求め、
    この座標データに基づいて、前記複数の名称情報の前記ポイントを含む特定エリアを求める、
    ことを特徴とする地図上の任意エリア抽出方法。
  6. 前記ファイルは、
    少なくとも一部の前記事物の前記名称情報と前記座標データとを、当該事物の表示用レコードとして保持したデータベースを含むものである、
    ことを特徴とする請求項5記載の地図上の任意エリア抽出方法。
  7. 前記特定エリアを、それに対応の表示要素の中で特定の種別に属し、かつ、その一部が当該特定エリアから外れている各表示要素の全体を取り込む形の新たな拡大エリアに、当該各表示要素の座標データに基づいて変更する、
    ことを特徴とする請求項5記載の地図上の任意エリア抽出方法。
  8. 前記ファイルは、
    前記表示要素それぞれの座標データからなる表示用データを表示要素の種別ごとのレイヤ単位で保管するものである、
    ことを特徴とする請求項7記載の地図上の任意エリア抽出方法。
  9. コンピュータによって、地図による表示対象となりえる各種事物に関して指定される複数の名称情報に対応した地図上の特定エリアを求めるためのプログラムであって、
    前記複数の名称情報に対応した地図上の各ポイントの座標データを、当該名称情報と当該座標データとを対応付けて保管するファイルを参照して求める処理と、
    この座標データに基づいて、前記複数の名称情報の前記ポイントを含む特定エリアを求める処理とを、
    コンピュータに実行させるための地図上の任意エリア抽出用プログラム。
  10. 前記プログラムが、
    前記特定エリアを、それに対応の表示要素の中で特定の種別に属し、かつ、その一部が当該特定エリアから外れている各表示要素の全体を取り込む形の新たな拡大エリアに、当該各表示要素の座標データに基づいて変更する処理をコンピュータに実行させるためのものである、
    ことを特徴とする請求項9記載の地図上の任意エリア抽出用プログラム。
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