JP2004117176A - ナビゲーション装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】音楽を再生中、ボーカル部分でVICS情報を入力すると音声出力せずに一旦蓄積する。音楽が間奏部分に入ると蓄積したVICS情報を出力し(S1〜S3)、次のボーカル部分が開始されると出力を停止する(S4〜S6)。一方、曲間を検出すると(S7)、曲間延長タイマをスタートさせ(S8)、CPUが軽負荷となる時間を確保してVICS情報を確実に取得可能とする。蓄積したVICS情報があれば出力し(S9、S10)、VICS情報の出力が終了するまで待つ(S11)。曲間延長タイマが計時終了したら次の曲の再生を開始する(S12、S13)。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、音楽データまたは映像データに基づいて音楽または映像を再生可能なナビゲーション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
特許文献1に開示されているナビゲーション装置は、外部データ入力器に音楽CDがセットされているときには、そのまま音楽を再生するか音楽データを記憶するかを使用者に選択させ,データを記憶する場合には必要に応じて編集処理並びにデータ圧縮を行い、それをメモリに記憶する。そして、外部データ入力器にセットされた地図CD−ROMにアクセスしてナビゲーション処理を行う際、メモリに音楽データが存在した状態で再生が指示されると、ナビゲーション処理の実行と並行して音楽データの解凍、再生を行うようになっている。これにより、オーディオ機能による音楽の再生を行いながらナビゲーション機能を実現することが可能となる。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−221645号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記構成においては、データの圧縮に例えばMP3規格による音声部分データ圧縮アルゴリズムが用いられている。しかし、こうした圧縮率の高いデータの伸長(デコード)はCPUにとって大きな負担となる。また、ナビゲーション装置は、一般にパソコンなどに比べCPUの処理能力が低い。このため、音楽データのデコードを含む再生処理とナビゲーション処理とを並列処理すると、CPUの処理能力が限界に達し、その他の割り込み処理例えばVICSから送られてくる道路交通情報の受信処理に一部支障が生じる場合がある。また、仮に受信できたとしても、再生している音楽と道路交通情報の音声案内とが重なって出力されてしまい、道路交通情報が使用者に正しく伝達されないとともに、音楽を聴いている使用者に不快感を与えることもある。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、第1に割り込み情報を確実に取得でき、第2に取得した割り込み情報の内容を確実に使用者に伝達できるナビゲーション装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載した手段によれば、制御手段は、誘導制御の他に割り込み情報取得処理と音楽または映像の再生処理を行うため、特に音楽または映像の再生中は高負荷状態になる。これに対し、制御手段に設けられた再生制御手段は、音楽または映像の再生中において、その音楽または映像の再生状態が予め決められた特定状態と一致した場合に音楽または映像の再生を所定期間だけ停止させるので、その停止期間は再生に係るリソースが開放されて軽負荷状態になり、制御手段に設けられた割り込み情報取得手段が割り込み情報を確実に取得できるようになる。
【0007】
請求項2に記載した手段によれば、特定状態は、音楽の再生にあっては曲間の無音状態であり、映像の再生にあっては映像作品間の無映像状態であるため、音楽や映像が途中で切れることがなく、使用者に与える不快感を最小限に抑えることができる。
【0008】
請求項3に記載した手段によれば、制御手段は、割り込み情報取得処理と音楽または映像の再生処理を行うため、再生された音楽または映像と使用者に報知すべき割り込み情報とが同時に発生し得る状態となる。これに対し、制御手段に設けられた出力調整手段は、音楽または映像の再生中において、その音楽または映像の再生状態が予め決められた特定状態と一致する場合に、割り込み情報取得手段により取得された割り込み情報を出力するので、音楽または映像と割り込み情報は上記特定状態以外の再生状態では重なることがなくなる。また、この特定状態を、使用者にとって割り込み情報の出力状態との相互干渉の小さい状態に設定すれば、取得した割り込み情報の内容を確実に使用者に伝達可能となる。
【0009】
請求項4に記載した手段によれば、再生手段による音楽または映像の再生状態が特定状態と異なる場合には、割り込み情報取得手段により取得された割り込み情報を出力せずに一旦蓄積手段に蓄積し、再生内容が特定状態と一致した時にその蓄積された割り込み情報を出力するので、多少の遅れは生じるものの再生内容が特定状態と異なる期間に取得した割り込み情報も使用者に伝達可能となる。
【0010】
請求項5に記載した手段によれば、特定状態は、音楽の再生にあっては音声帯域の消失状態(間奏状態)または曲間の無音状態であり、映像の再生にあっては映像作品間の無映像状態であるため、取得した割り込み情報と音楽や映像との相互干渉が小さくなる。また、音楽の音声部分(ボーカル部分)や映像に割り込み情報が重なることがないので、使用者に与える不快感を最小限に抑えることができる。
【0011】
請求項6に記載した手段によれば、再生状態が曲間または映像作品間の無音状態または無映像状態となった時に、次の曲または映像作品の再生開始までの時間が所定時間以上となるので、この期間は制御手段が軽負荷状態になり、割り込み情報取得手段が割り込み情報を確実に取得できるようになる。また、音楽や映像が途中で切れることがなく、使用者に与える不快感を最小限に抑えることができる。
【0012】
請求項7に記載した手段によれば、再生状態が曲間の無音状態または映像作品間の無映像状態である場合に、割り込み情報の出力が完了するまで次の曲、次の映像作品の再生開始が停止するので、使用者は割り込み情報の全体を漏れなく確実に知ることができるとともに、その後引き続き音楽や映像の続きを鑑賞することができる。
【0013】
請求項8に記載した手段によれば、割り込み情報は、道路交通情報通信システム(VICS)において発信される道路交通情報である。この道路交通情報は、例えば交通情報対象箇所の手前で所定距離に亘って連続して発信されているので、若干の取得の遅れが許容される場合が多く、本発明に好適な割り込み情報の一つである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をカーナビゲーション装置に適用した一実施形態について図面を参照しながら説明する。
図5は、カーナビゲーション装置1の全体構成を示すブロック図である。このカーナビゲーション装置1は、制御回路2、およびこの制御回路2にそれぞれ接続された位置検出器3、地図データ入力器4、ハードディスク5、操作スイッチ群6、外部メモリ7、メモリカード入出力器8、表示装置9、音声出力装置10、リモコンセンサ11、リモコン12およびVICS受信機13から構成されている。
【0015】
制御回路2(制御手段に相当)は、カーナビゲーション装置1の動作全般を制御する機能を有しており、マイクロコンピュータを主体として構成されている。この制御回路2は、CPU、ROM、RAM、I/Oインターフェース、これらを接続するバスなど(いずれも図示せず)を備えている。
【0016】
ROMには、カーナビゲーション装置1がナビゲーション動作を実行するためのナビゲーション実行プログラムおよび圧縮された音楽データや映像データを伸長(デコード)しつつ再生するデータ再生処理プログラムが格納されている。また、RAMにはプログラム実行時の一時データ、地図データ入力器4から取得した地図データ、音楽データ、映像データなどが一時的に格納されるようになっている。
【0017】
位置検出手段である位置検出器3は、地磁気センサ14、ジャイロスコープ15、距離センサ16およびGPS受信機17から構成され、車両の現在位置情報を検出するものである。この位置検出器3の各構成要素はそれぞれ性質の異なる検出誤差を有するので、制御回路2は、位置検出器3からの各信号入力を互いに補間しながら使用することにより、車両の現在位置、進行方向、速度、走行距離などを高精度で検出できるようになっている。なお、位置検出器3において、要求される検出精度で現在位置を検出可能であれば、全ての構成要素を備える必要はない。また、ステアリングホイールの回転センサや各タイヤの回転を検出する車輪センサなどを組み合わせて位置検出器3を構成しても良い。
【0018】
地図データ入力器4は、DVDやCDなどの情報記録媒体からなるディスク18から、地図データ、音楽データ、映像データなどを読み取るように構成されている。この場合、地図ディスク18には、地図データの他、交差点のレーンデータ、位置検出精度向上のためのマップマッチング用データ、建物等の高さデータや形状データを含む各種建造物の目印データ、店・施設名称データベース、電話番号と店・施設との対応を示す電話番号データベース、店・施設等により提供されるWEBページの情報等の各種データが記録されている。
【0019】
また、ディスク18がCD、CD−R、CD−RWなどの場合には、例えばCD−DAフォーマットやMP3(MPEG1 Layer−3Audio)規格による音楽データが記録されており、ディスク18がDVDなどの場合には、DVD−VIDEO規格による映像データ、DVD−Audio規格による音楽データなどが記録されている。
【0020】
ハードディスク5には予め標準的な地図データや種々の音楽データ、映像データなどが記録されており、さらに地図データ入力器4やメモリカード入出力器8を介して入力した地図データ、音楽データ、映像データなどを記録することができるようになっている。
【0021】
外部メモリ7は、フラッシュメモリなどにより構成されるもので、例えば、制御回路2による経路計算処理により得られた目的地までの誘導経路データなどを記憶するものである。なお、この外部メモリ7の機能を制御回路2内の記憶要素(RAMなど)により実現することも可能であり、この場合には外部メモリ7を必要に応じて設ければ良い。
【0022】
メモリカード入出力器8は、フラッシュメモリなどからなるメモリカード19との間でデータを入出力するインターフェース装置である。情報記録媒体であるメモリカード19には、地図データ、音楽データ、映像データなどが記憶されている。
【0023】
表示装置9(出力手段に相当)は、地図画面や映像画面などを表示するための例えばカラー液晶ディスプレイを含んで構成されており、車両の運転席近傍に設置される。この表示装置9の画面には、道路地図が表示されるとともに、その表示に重ね合わせて車両の現在位置および進行方向を示すポインタが表示されるようになっている。また、目的地までの経路計算結果に基づいた経路案内実行時には、道路地図に重ね合わせた状態で進むべき誘導経路が表示されるようになっている。さらに、ディスク18に記録された映画などの映像(動画)も表示されるようになっている。
【0024】
音声出力装置10(出力手段に相当)は、経路案内や操作方法などを音声により出力するとともに、ディスク18に記録された音楽やハードディスク5に格納された音楽の再生音を出力するようになっている。
【0025】
操作スイッチ群6は、表示装置9の周辺に配置されたメカニカルスイッチや表示装置9のカラー液晶ディスプレイ上に形成されたタッチスイッチなどからなり、設定事項を入力するために用いられる。リモコンセンサ11は、リモコン12からの操作入力を受信して制御回路2に与えるようになっている。
【0026】
VICS受信機13は、道路交通情報通信システム(VICS)においてFM多重放送または道路上に設置されたビーコンから発信される道路交通情報(割り込み情報に相当)を受信して制御回路2に対し出力するものである。制御回路2は、このVICS受信機13からの道路交通情報(以下、VICS情報と称す)を割り込み処理により取得する割り込み情報取得手段としての機能を備えている。なお、制御回路2内のRAM、ハードディスク5または外部メモリ7は、VICS情報を一時的に蓄える蓄積手段として用いられる。
【0027】
制御回路2は、プログラムを実行することにより種々の機能を果たすようになっている。すなわち、制御回路2は、基本機能として、運転者(他の使用者でも良い)が操作スイッチ群6、表示装置9のタッチスイッチまたはリモコン12を操作して目的地を設定すると現在位置から目的地までの誘導経路データを計算する経路計算機能、その誘導経路データにより示される経路を地図画面上に表示したり音声により案内する経路案内機能、現在位置を地図上に位置付けるマップマッチング機能などを備えている。
【0028】
また、制御回路2は、音楽データまたは映像データに基づいて音楽または映像を再生しそれを表示装置9や音声出力装置10を通して出力する再生手段として機能する。この再生処理には、MP3規格などのように圧縮されたデータの伸長処理(デコード処理)も含まれる。さらに、制御回路2は、音楽または映像の再生およびVICS情報の案内に関するタイミングを調整する再生制御手段および出力調整手段としての機能を備えている。
【0029】
次に、制御回路2が実行する制御内容について図1ないし図4も参照しながら説明する。なお、経路計算機能、経路案内機能、マップマッチング機能などにより実現されるナビゲーションの基本制御は周知の制御内容と同じであるため、ここではRAM、ハードディスク5、ディスク18またはメモリカード19に格納された音楽データを再生しながらVICS情報を受信する場合の制御内容について説明する。音楽データは、以下に述べる調整制御が行われない場合、数分程度の演奏時間を持つ複数の曲が2秒程度の曲間つまり再生一時停止を挟みながら順に再生される形式(いわゆるアルバム形式)を備えているものとする。
【0030】
図1は、音楽の再生とVICS情報の出力との調整制御内容を示すフローチャートであり、図2と図3は、音楽の再生状態とVICS情報の蓄積・出力状態との関係を示すタイムチャートである。ここで、図2は、音声(ボーカル)がない間奏部分を再生する場合を示しており、音楽の再生状態に対するVICS情報の割り込みタイミングに応じてケース1、2、3を示している。また、図3は、曲間の場合を示しており、音楽の再生状態に対するVICS情報の割り込みタイミングに応じてケース4、5、6を示している。
【0031】
制御回路2は、音楽データを再生中、常にその周波数成分を測定しており、再生した音楽が音声のない間奏部分となったか否かおよび曲間となったか否かを検出している。図4は、再生された音楽の周波数(横軸)ごとの音のレベル(縦軸)を示したもので、(a)は音声の含まれる部分(ボーカル部分)から間奏部分になった場合のレベル変化を示しており、(b)は曲の演奏部分から曲間部分になった場合のレベル変化を示している。
【0032】
間奏部分になると音声に相当する周波数成分が低減するため、制御回路2は、所定時間(例えば数秒間)以上この音声周波数帯のレベルが低減したことをもって間奏部分への移行を検出できる。一方、分離した複数の音楽データを連続再生している場合における音楽データの切り替わりに対応した曲間は容易に検出できるが、一つの音楽データファイルに複数曲が入っている場合には、所定時間(例えば数秒間)以上全ての音声周波数帯のレベルが0(無音状態)となったことをもって曲間部分への移行を検出できる。なお、間奏部分と曲間の検出は、他の手段例えば音楽データに判別用信号を重畳させる方法によって実現しても良い。
【0033】
CPUを主体として構成される制御回路2は、音楽および映像の何れも再生していない時には、比較的軽い負荷状態となっており、VICS受信機13からの割り込み情報であるVICS情報を確実に取得することができる。この場合、制御回路2は、入力したVICS情報を表示装置9や音声出力装置10を通して直ちに出力する。これに対し、音楽を再生している時は、圧縮された音楽データの伸長処理が必要となるため制御回路2の負荷が重くなり、場合によってはVICS情報の割り込みを受け付けられない場合も生じ得る。
【0034】
こうした事情の下で、制御回路2は、音楽再生中において、図1に示す調整制御プログラムを連続してまたは一定時間ごとに実行する。まず、制御回路2は、上述した検出方法により、再生した音楽が間奏中であるか否かを判断する(ステップS1)。ここで、間奏中である(YES)と判断するとステップS2に移行し、そこでVICS情報が蓄積されているか否かを判断する。ケース1(図2)およびケース4(図3)に示すように、制御回路2は、音声部分が含まれる部分(ボーカル部分)を再生している期間にVICS情報を入力しても、それを直ちに出力せず一旦蓄積するようになっている。
【0035】
ステップS2において蓄積したVICS情報がない(NO)と判断するとステップS1に移行し、蓄積したVICS情報がある(YES)と判断するとステップS3に移行して、そのVICS情報例えば「この先△△交差点を先頭に約○○mの渋滞中です」という音声案内情報を音声出力装置10を通して出力する(ケース1参照)。この場合、音楽は再生中であるが間奏部分であるので、使用者に与える不快感を最小限に抑えることができる。なお、間奏中にVICS受信機13からVICS情報を入力した時には、蓄積することなく直ちに出力する(ケース2、3参照)。
【0036】
その後、ステップS4においてVICS情報の出力が終了したか否かを判断し、終了した場合には「YES」と判断してステップS1に移行し、終了していない場合には「NO」と判断してステップS5に移行する。そのステップS5では、音声部分が開始されたか否かを判断し、開始されていない(NO)と判断するとステップ4に戻り、開始された(YES)と判断すると曲の音声とVICS情報との干渉を防止するためにステップS6でVICS情報の出力を停止した後ステップS1に移行する(ケース3参照)。
【0037】
さて、制御回路2は、ステップS1で間奏中でない(NO)と判断すると、上述した検出方法により、再生した音楽が曲間であるか否かを判断する(ステップS7)。ここで、曲間である(YES)と判断するとステップS8に移行し、曲間に移行した直後の場合には曲間延長タイマをスタートさせる。この曲間延長タイマは、次の曲の開始までの時間を標準の2秒から10秒に延ばすために用いるものである。一方、曲間でない(NO)と判断した場合には、当該調整制御プログラムを終了する。
【0038】
互いに分離独立した音楽データの切り替わりに対応した曲間は、再生が一時的に停止している状態であり、制御回路2の処理負担が軽減された状態となっている。また、一つの音楽データファイル内での無音状態は、再生中であるものの音楽データを伸長する際の処理負担は軽減された状態となっている。曲間延長タイマは、この軽負荷状態を一定時間以上確保するために必要となる。
【0039】
続いて、制御回路2は、ステップS9においてVICS情報が蓄積されているか否かを判断し、蓄積したVICS情報がない(NO)と判断すると後述するステップS12に移行して次の曲の開始を待つ。曲間中にVICS受信機13からVICS情報を入力した時には、蓄積することなく直ちに出力する(ケース5、6参照)。
【0040】
一方、制御回路2は、ステップS9において蓄積したVICS情報がある(YES)と判断するとステップS10に移行して、そのVICS情報を音声出力装置10を通して出力する(ケース4参照)。出力中、制御回路2は、ステップS11において出力が終了したか否かを判断し、VICS情報に係る全ての音声案内情報が出力されるまでの間、待ち続ける。従って、たとえ上記曲間延長タイマが計時終了しても、音声案内情報が全て出力されるまでは、次の曲が開始されることはない(ケース6参照)。
【0041】
制御回路2は、ステップS11において出力が終了した(YES)と判断すると、ステップS12に移行して曲間延長タイマが計時終了したか否かを判断する。ここで、計時終了していない(NO)と判断すると再びステップS9に戻り、計時終了した(YES)と判断すると、ステップS13に移行して次の曲の再生を開始する。
【0042】
以上説明したように、本実施形態のカーナビゲーション装置1によれば、制御回路2は、ナビゲーション処理を行うとともに音楽の再生処理をしている時に、曲間延長タイマを用いて曲間時間を少なくとも10秒間確保するので、その期間は制御回路2が軽負荷状態になり、VICS受信機13からの割り込み情報であるVICS情報を確実に取得することが可能となる。この再生制御によれば、音楽が演奏途中で切れることがないため、使用者に与える不快感を最小限に抑えることができる。
【0043】
また、この場合の曲間時間は、割り込み処理を完了するのに十分な時間であって、且つ使用者がストレスなく次の曲の開始を待てる時間とされる。従って、必ずしも10秒である必要はなく、例えばCPUの能力が高い場合やVICS信号が全く入力されていない場合には、より短い時間に設定しても良い。VICS情報の出力が完了するまで次の曲の開始が遅延するので、使用者はVICS情報を漏れなく確実に知ることができる。
【0044】
また、制御回路2は、音楽の再生中において、その音楽が曲間または間奏部分となった場合に限り、VICS情報を音声出力装置10を通して出力するので、少なくとも使用者が曲の中で最も聴きたいと思う部分である音声部分(ボーカル部分)とVICS情報である音声案内情報とが重なって出力されることがなくなる。これにより、使用者は、VICS情報に邪魔されることなく音楽を楽しむことができ、しかも音楽の音声部分の干渉を受けずにVICS情報を確実に受け取ることができる。
【0045】
この場合、制御回路2は、ボーカル部分の再生中に入力したVICS情報を一旦蓄積し、曲間または間奏部分となった時にその蓄積したVICS情報を出力するので、多少の遅れは生じるものの入力したVICS情報を失うことなく使用者に伝達することができる。
【0046】
なお、本発明は上記し且つ図面に示す実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のように変形または拡張が可能である。
音楽データを再生しながらVICS情報を受信する場合の制御内容について説明したが、ハードディスク5、ディスク18またはメモリカード19に格納された映像データを再生しながらVICS情報を受信する場合の制御内容についても同様となる。この場合、映像作品間の無映像状態が上述した曲間の無音状態に相当し、例えば宣伝・広告部分が上述した間奏部分に相当する。宣伝・広告部分の検出方法としては、例えば映像データに判別用信号を重畳させることが考えられる。
【0047】
割り込み情報としてVICS情報を例に説明したが、割り込み情報であればその他の情報であっても良い。割り込み情報は、主として外部からの割り込み情報であり、例えばインターネットとの接続機能を持つ場合には、WEBサーバからダウンロードされる情報(交通情報など)であっても良い。
【0048】
曲間延長タイマを用いて曲間時間を標準時間よりも長く設定した場合には、「情報の受信処理中です」といった案内メッセージを出力するようにしても良い。これにより、使用者が、故障、全曲の終了、誤選曲、誤操作などと認識することを防止することができる。
【0049】
上述した調整制御を実行するか否かは、使用者が操作スイッチ群6、リモコン12、タッチパネルなどにより選択できるようにしても良い。また、たとえ間奏中であっても音楽とVICS情報である音声案内情報とが重なることを避けたい場合には、曲間の無音状態となった場合にのみVICS情報を出力するようにしても良い。
【0050】
間奏中VICS情報を出力している時に次のボーカル部分が開始された場合であっても、VICS情報に係る全ての音声案内情報を出力するように制御しても良い。また、音楽の再生中において、VICS情報の使用者への伝達遅れを極力短くしたい場合には、VICS情報を取得した時点で表示装置9に文字情報として出力するようにすれば良い。
さらに、本発明は、カーナビゲーション装置に限らず携帯型ナビゲーション装置に対しても適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示し、音楽の再生とVICS情報の出力との調整制御内容を示すフローチャート
【図2】間奏部分を再生する場合において音楽の再生状態とVICS情報の蓄積・出力状態との関係を示すタイムチャート
【図3】曲間の場合において音楽の再生状態とVICS情報の蓄積・出力状態との関係を示すタイムチャート
【図4】再生された音楽の周波数と音のレベルとの関係を示す図
【図5】カーナビゲーション装置の全体構成を示すブロック図
【符号の説明】
1はカーナビゲーション装置(ナビゲーション装置)、2は制御回路(制御手段、割り込み情報取得手段、再生手段、再生制御手段、出力調整手段)、5はハードディスク(蓄積手段)、7は外部メモリ(蓄積手段)、9は表示装置(出力手段)、10は音声出力装置(出力手段)である。
Claims (8)
- 音声または映像を出力する出力手段と目的地への誘導制御を行う制御手段とを備えたナビゲーション装置において、
前記制御手段は、
音楽データまたは映像データに基づいて音楽または映像を再生しそれを前記出力手段を通して出力する再生手段と、
この再生手段による音楽または映像の再生中において、その音楽または映像の再生状態が予め決められた特定状態と一致した場合に、前記再生手段に対し音楽または映像の再生を所定期間だけ停止させる再生制御手段と、
この再生制御手段が音楽または映像の再生を停止している前記期間において割り込み情報を取得する割り込み情報取得手段とを備えていることを特徴とするナビゲーション装置。 - 前記特定状態は、音楽の再生にあっては曲間の無音状態であり、映像の再生にあっては映像作品間の無映像状態であることを特徴とする請求項1記載のナビゲーション装置。
- 音声または映像を出力する出力手段と、この出力手段を通して経路案内情報を出力することにより目的地への誘導制御を行う制御手段とを備えたナビゲーション装置において、
前記制御手段は、
使用者に報知する必要のある割り込み情報を取得する割り込み情報取得手段と、
音楽データまたは映像データに基づいて音楽または映像を再生しそれを前記出力手段を通して出力する再生手段と、
この再生手段による音楽または映像の再生中において、その音楽または映像の再生状態が予め決められた特定状態と一致する場合に、前記割り込み情報取得手段により取得された割り込み情報を前記出力手段を通して出力する出力調整手段とを備えていることを特徴とするナビゲーション装置。 - 前記割り込み情報を蓄積可能な蓄積手段を備え、
前記出力調整手段は、前記再生手段による音楽または映像の再生状態が前記特定状態と異なる時に前記割り込み情報取得手段により取得された割り込み情報を前記蓄積手段に蓄積し、前記再生内容が前記特定状態と一致した時に、前記蓄積手段に蓄積された割り込み情報を前記出力手段を通して出力することを特徴とする請求項1記載のナビゲーション装置。 - 前記特定状態は、音楽の再生にあっては音声帯域の消失状態または曲間の無音状態であり、映像の再生にあっては映像作品間の無映像状態であることを特徴とする請求項3または4記載のナビゲーション装置。
- 前記出力調整手段は、前記再生手段による音楽または映像の再生状態がそれぞれ前記曲間の無音状態または映像作品間の無映像状態となった時に、次の曲または映像作品の再生開始までの時間が所定時間以上となるようにタイマ設定することを特徴とする請求項5記載のナビゲーション装置。
- 前記出力調整手段は、前記再生手段による音楽または映像の再生状態がそれぞれ前記無音状態または無映像状態である場合に、前記割り込み情報取得手段により取得された割り込み情報の前記出力手段を介した出力が完了するまで次の曲または次の映像作品の再生開始を遅延させることを特徴とする請求項5または6記載のナビゲーション装置。
- 前記割り込み情報は、道路交通情報通信システム(VICS;Vehicle Information and Communication System)において発信される道路交通情報であることを特徴とする請求項1ないし7の何れかに記載のナビゲーション装置。
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