JP2004116790A - 外気処理空気調和装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型・コンパクトで省エネ化を達成可能な供給風量可変型の外気処理空気調和装置を提案すること。
【解決手段】外気処理空気調和装置10の室内側ユニット20はユニットケース21内に、給気路43とバイパス路46が形成され、外気は、フィルタ36を介して取り込まれて、室内側空気熱交換器38で熱交換されて温度調節された後に給気路43を介して給気ファン42によって、給気吹き出し口25から吹き出される。温度調節された後の空気の一部はバイパス路48に配置した風量調節ダンパ45を介して熱交換器38の上流側に還流する。給気ファン42と風量調節ダンパ45を制御することにより、要求給気風量が変動しても、それに追従して所望の給気を供給することができる。
【選択図】   図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドラフトチャンバーなどが多数設置された実験室などのように、給排気量が大幅に変動する部屋の空調を行うのに適した外気処理空気調和装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
実験室などの空調は、屋外に設置された空気調和装置から温度および湿度が調整された給気を室内に導入し、導入量に対応する室内空気を外部に排出することにより行われている。一般的に使用されている空気調和装置は給気風量が一定であり、室内における給排気量の大幅な変動を想定していない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ドラフトチャンバーなどのような急激に室内負荷を変化させる機器が多数台設置されている実験室などにおいては、要求給気風量が急激に変化する。従来の空気調和装置は、かかる室内負荷の急激な変化に対応する排気量に相当する外気を供給できないので、室内環境を目標とする状態に維持できない。
【0004】
また、空気調和装置においては、設置場所を容易に確保できるように、その小型・コンパクト化の要求が常にある。
【0005】
さらに、近年においては環境保護などの観点から、圧縮排気熱再利用により省電力化および冷却排熱の削減化に対する要求も一層高まっているのが現状である。
【0006】
本発明の課題は、このような点に鑑みて、室内負荷の急激な変化に対応する排気量に相当する空気を供給可能な供給風量可変型の外気処理空気調和装置を提案することにある。
【0007】
また、本発明の課題は、小型・コンパクトに構成された供給風量可変型の冷媒再熱方式外気処理空気調和装置を提案することにある。
【0008】
さらに、本発明の課題は、省電力化および冷却排熱の削減を図った供給風量可変型の外気処理空気調和装置を提案することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明の外気処理空気調和装置は、
室内側空気熱交換器を備えた室内側ユニットと、
室外側空気熱交換器および圧縮機を備えた室外機とを有し、
前記室内側ユニットは、
外気取り入れ口と、
給気吹き出し口と、
外気取り入れ口から取り込まれた空気をろ過するろ過室と、
ろ過後の空気との間で熱交換を行う前記室内側熱交換器を備えた空気熱交換室と、
熱交換により温度調整された空気の一部を給気吹き出し口に導く給気路と、
熱交換により温度調整された空気の残りを前記空気熱交換室に還流させるバイパス路と、
前記給気路に配置された給気ファンと、
前記バイパス路に設置された風量調節ダンパと、
前記給気ファンおよび前記風量調節ダンパを、要求給気風量に応じて制御する制御部とを備えていることを特徴としている。
【0010】
本発明の外気処理空気調和装置では、要求給気風量が一定の場合には、給気ファンの出力および風量調節ダンパの開度を一定に保持して、一定量の給気を供給すると共に、余剰の給気をバイパス路を介して再び熱交換室に還流させる。要求風量が増加した場合には、給気ファンの出力を上げ、風量調節ダンパの開度を小さくすることにより、多量の給気を供給可能になる。逆に、要求給気風量が減少した場合には、給気ファンの出力を下げ、風量調節ダンパの開度を大きくしてバイパス路を介して還流する空気量を増加させればよい。また、温度調節された空気の一部をバイパス路を介して熱交換室に還流させているので、新規の外気を温度調整する場合に比べて熱交換器の負荷が低減し、省エネルギ化も達成できる。
【0011】
ここで、空調対象の室内の負荷変動が大きく、排気量に相当する給気を供給できない場合などのような緊急時に対応できるようにするためには、前記室内側ユニットは、ろ過後の空気の一部を前記給気吹き出し口に直接に導く緊急路を備えていることが望ましい。
【0012】
また、冷房モード運転や除湿モード運転時に露点制御運転を行う場合には、空気熱交換器によって冷却された給気を再加熱して所定温度まで高めた後に給気吹き出し口から吹き出される。給気を再加熱するためには、前記給気路に、前記室外機から供給される冷媒によって空気を加熱する再熱用の空気熱交換器を配置することが望ましい。このようにすれば、別途電気ヒータなどを用いる必要が無いので省電力化を実現でき、しかも、室外機の冷却排熱の削減化も同時に実現できる。
【0013】
しかるに、前記給気路における前記再熱用の熱交換器の下流側に、補助電気ヒータを配置してもよい。例えば、給気の設定温度と外気温度との差が小さい場合などにおいては、室外機を駆動して熱交換を行うことなく、補助電気ヒータのみを用いて温度調節された給気を供給すれば、省電力化を実現できる。
【0014】
なお、前記熱交換室には風量固定の空調機ファンを配置して、空気熱交換器の冷却コイルを介して常に一定風量の空気を流通させる必要がある。
【0015】
次に、本発明の外気処理空気調和装置において、
前記室内側ユニットは直方体形状のユニットケースを有し、
このユニットケースの内部は、前記外気取り込み口が形成されている前端面の側から後端面に向けて、前側区画室、中間区画室および後側区画室に仕切られていると共に、前記中間区画室は上側から下側に向けて、前記給気吹き出し口に連通している上側区画室と、中央区画室と、下側区画室に三分割されており、
前側区画室内には前記ろ過室が配置され、
前記中央区画室が前記空気熱交換室とされ、
前記後側区画室および前記上側区画室によって前記給気路が形成され、
前記後側区画室および前記下側区画室によって前記バイパス路が形成されていることを特徴としている。
【0016】
このようにユニットケース内を仕切ることにより、ユニットケース内においてデッドスペースの発生を極力抑制した状態でろ過室、熱交換室、給気路およびバイパス路を構成できるので、外気処理空気調和装置を小型でコンパクトに構成でき、設置スペースが狭くても済む。
【0017】
ここで、前記上側区画室内には、空気の流れ方向に沿って、前記室外機から供給される冷媒によって空気を加熱する再加熱用の空気熱交換器と、補助電気ヒータと、給気ファンをこの順序で配置すればよい。
【0018】
次に、本発明の外気処理空気調和装置では、前記室外機および前記室内側ユニットは共通の架台上に設置された一体型のものとすることができる。
【0019】
一方、本発明の外気処理空気調和装置における前記制御部は、要求給気風量に比例するように、前記給気ファンをインバータ制御すると共に、前記風量調節ダンパの開度を前記要求給気風量に反比例するように制御するものであることが望ましい。インバータ比例制御を行うことにより要求給気風量の変動に速やかに追従できると共に省電力化も実現できる。
【0020】
また、本発明の外気処理空気調和装置において、露点運転制御を行うためには、
前記室内側空気熱交換器を介して熱交換された後の空気の温度を検出する露点温度センサと、
前記給気吹き出し口から吹き出される給気の温度を検出する吹き出し温度センサとを有し、
前記制御部は、冷房モード運転および除湿モード運転時には、これらのセンサの出力に基づき、目標設定温度の給気が吹き出されるように、前記室内側空気熱交換器および前記再熱用の空気熱交換器に冷媒を供給する前記室外機の圧縮機をインバータ比例制御すればよい。
【0021】
この場合、前記制御部は、暖房モード運転時には、前記吹き出し温度センサの出力に基づき、前記室内側空気熱交換器および再加熱用の空気熱交換器に冷媒を供給する前記室外機の圧縮機をインバータ比例制御すればよい。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して、本発明を適用した供給風量可変型の外気処理空気調和装置を備えた空調システムの一例を説明する。
【0023】
(全体構成)
図1は、本例の空調システム1の全体構成を示す概略構成図である。空調システム1は、例えば実験室2の空調を行うためのものであり、この実験室2内に配置された複数台、例えば2台のドラフトチャンバー3、4と、屋外に配置された外気処理空気調和装置10と、実験室2の室圧変動に応じて要求空気風量を算出する風量演算装置5とを有している。風量演算装置5は実験室2の室圧に基づき要求給気風量を算出し、当該風量を表す制御信号を外気処理空気調和装置10に供給する。外気処理空気調和装置10は、室内側ユニット20と室外機50とを備えており、外気(OA)を取り込み、要求給気風量に対応する給気SAを実験室2に供給する。実験室2内からの排気(EA)は、ドラフトチャンバー3、4を介して外部に排出されると共に、排気ファン6を介して外部に排出される。
【0024】
図2は外気空気調和装置10の室内側ユニット20の内部構成および空気の流れを示す説明図である。本例の室内側ユニット20は、全体として直方体形状をしたユニットケース21を有し、このユニットケース21の前端面22に外気取り込み口23が形成され、その天面24に給気吹き出し口25が形成されている。
【0025】
ユニットケース21の内部は、外気取り込み口23が形成されている前端面22の側から後端面26に向けて、前側区画室27、中間区画室28および後側区画室29に仕切られている。また、中間区画室28は上側から下側に向けて、給気吹き出し口25に連通している上側区画室30と、中央区画室31と、下側区画室32に三分割されている。
【0026】
前側区画室27には、上下の仕切り板33、34によって仕切られたろ過室35が形成されており、このろ過室35には外気取り込み口23から導入された外気をろ過するためのHEPAフィルタ36が配置されている。このろ過室35に対して前端側が連通している中央区画室31は、ろ過後の空気との間で熱交換を行って当該空気を所定の温度に調整するための熱交換室37である。この熱交換室37には、空気の流れ方向に沿って、室内側熱交換器38および風量が固定された空調機ファン39がこの順序に配置されている。
【0027】
熱交換室37の後端は後側区画室29に連通しており、この後側区画室29の上半部分は上側区画室30に連通している。上側区画室30内には、その後端側から、室外機から供給される冷媒によって空気を加熱する再加熱用の空気熱交換器40と、補助電気ヒータ41と、給気ファン42がこの順序で配置されている。これら後側区画室29および上側区画室30によって、温度調節された空気を給気吹き出し口に導くための給気路43が形成されている。
【0028】
また、後側区画室29の下半部分は下側区画室32に連通しており、下側区画室32はその前端がダンパ44を介してろ過室35におけるフィルタ36の下流側に連通している。下側区画室32には、風量調整ダンパ45が配置されており、後側区画室31および下側区画室32によって、温度調節された空気を再び熱交換室の上流側に還流させるバイパス路46が形成されている。
【0029】
さらに、ろ過室35におけるフィルタ36の下流側部分は、モータダンパ47を介して上側区画室30における給気ファン42の上流側に連通可能となっている。モータダンパ47を開くと、ろ過後の空気の一部を熱交換室を経由させずに直接に給気吹き出し口25に導くための緊急路48が形成されるようになっている。
【0030】
このように構成されているユニットケース21の後端面の外側には制御盤49が取り付けられている。制御盤49はマイクロコンピュータを中心に構成されており、風量演算装置5から供給される要求給気風量を供給できるように、給気ファン42および風量調節ダンパ45を制御する。本例の制御盤49は、要求給気風量に比例するように、給気ファン42をインバータ比例制御すると共に、風量調節ダンパ45の開度を要求給気風量に反比例するように制御するものである。
【0031】
図3は、本例の空気調和システム1における主要部分の計装配線系統図である。この図に示すように、制御盤49には、風量演算装置5から、発停信号、冷房モード信号、暖房モード信号、除湿モード信号、風量オーバー信号および風量定格信号が供給される。また、風量調節計PC−1を介して要求給気風量が供給される。制御盤49は、要求給気風量を実験室2に供給できるように、給気ファンインバータINVを介して給気ファン42をインバータ比例制御すると共に、風量調節ダンパ45の開度を制御する。また、空調ファン39のオンオフ制御、およびモータダンパ47の開閉制御を行う。
【0032】
また、制御盤49には、給気吹き出し口25から吹き出される給気の温度を検出する吹き出し温度センサt1から吹き出し温度調節計TC−1を介して吹き出し温度が供給され、空気熱交換器38によって温度調節された後の空気の温度を検出する露点温度センサt2から露点温度調節計TC−2を介して露点温度が供給される。これらの検出温度と、運転モードおよび設定温度などに基づき、制御盤49は、室外機50の圧縮機51をインバータ比例制御すると共に、冷媒循環回路に配置されている各種電磁弁を駆動して、給気温度が設定温度となるように制御する。また、ソリッドステートリレーSSRを介して補助電気ヒータ41を駆動するようになっている。
【0033】
図4は、本例の空気調和システム1における主要部分の冷媒配管系統図である。前述のように室内側ユニット20には、室内側空気熱交換器38と、再熱用の熱交換器40が配置されている。室外機50には、一対の室外側空気熱交換器52、53、圧縮機51およびアキュームレータ54などを含む冷凍回路が構成されている。
【0034】
冷房モード運転時における室内側空気熱交換器38を循環する冷媒の冷凍回路は実線矢印で示す通りであり、室外機50の液側バックドバルブBから室内側ユニット20に供給された冷媒は、ストレーナ55およびモータバルブ56を介して室内側空気熱交換器38に供給される。ここで外気との間で熱交換を行った後の冷媒は、ストレーナ57を介して室外機50のガス側サービスバルブCに戻る。
【0035】
室外機50に戻った冷媒は、四方弁58を介してアキュームレータ54に供給され、さらに圧縮機51および四方弁58を介して室外側空気熱交換器52、53を介して熱交換を行った後に、リキッドタンク61を経由して、再び、液側バックドバルブBから室内側ユニット20に向けて供給される。
【0036】
暖房モード運転時においては、冷媒は室内側空気熱交換器38および再熱用の熱交換器40(当該熱交換器は暖房時にも使用するので、再熱・暖房熱交換器と呼ぶ場合もある。)のそれぞれを経由して循環する。この場合の冷媒の暖房回路は一点鎖線の矢印で示す通りであり、室外機50のガス側サービスバルブCから室内側ユニット20に供給された冷媒は、室内側空気熱交換器38を経由して、熱交換を行った後に、室外機50の液側バックドバルブBに戻り、室外側空気熱交換器52、53を経由して熱交換を行った後に、四方弁58、アキュームレータ54および圧縮機51を流れた後に再びガス側サービスバルブCから室内側ユニット20に供給される。
【0037】
また、再熱・暖房熱交換器40を循環する冷媒は、室外機50のホットガスボールバルブAから室内側ユニット20の再熱・暖房熱交換器40を経由し、室外機50の液側バックドバルブBに戻り、リキッドタンク61、室外側空気熱交換器52、53、四方弁58、アキュームレータ54、圧縮機51、再熱電磁弁SV5を介して再びホットガスボールバルブAから室内側ユニット20に向かう経路に沿って流れる。
【0038】
次に、冷房モード運転時および除湿モード運転時における再熱・暖房熱交換器40を循環する冷媒は、破線矢印で示すように、ホットガスボールバルブAから室内側ユニット20の再熱・暖房熱交換器40に供給され、ここを経由した後に室内側空気熱交換器38を介して室外機50のガス側サービスバルブCに戻り、四方弁58、アキュームレータ54、圧縮機51、再熱電磁弁SV5を介して再びホットガスボールバルブAから室内側ユニット20に向かう経路に沿って流れる。
【0039】
(給気風量制御動作)
図5は室内側ユニット20の給気風量制御動作を示す概略フローチャートである。この図を参照して説明すると、外部から制御盤49に運転信号が入力されると(ステップST1)、空調機ファン39が稼動し(ステップST2)、これと同時に、あるいはこの後に給気ファン42が稼動する(ステップST3)。制御盤49は、風量演算装置5から給気風量調節計PC−1を介して供給される要求給気風量に応じて、給気ファン42をインバータ比例制御により駆動する(ステップST4)。同時に、風量調整ダンパ45の開度を要求給気風量に反比例するように制御して、バイパス路46を介して還流させる空気量を調整する(ステップST5)。給気ファン42および風量調節ダンパ45の制御によって、要求給気風量に対応する給気が給気吹き出し口25を介して実験室2に供給される。
【0040】
このようにして、本例では、要求給気風量が一定の場合には、給気ファン42の出力および風量調節ダンパ45の開度が一定に保持され、一定量の給気が供給される。余剰の給気はバイパス路46を介して再び熱交換室37に還流する。要求風量が増加した場合には、給気ファン42の出力を上げ、風量調節ダンパ45の開度を小さくすることにより、多量の給気を供給可能になる。逆に、要求給気風量が減少した場合には、給気ファン42の出力を下げ、風量調節ダンパ45の開度を大きくしてバイパス路46を介して還流する空気量を増加させる。
【0041】
従って、実験室2における室内負荷変動による排気量の増減に対応して給気量を増減することができる。また、給気ファン42の制御をインバータ比例制御によって行うようにしているので、要求給気風量の変動に速やかに追従できると共に省電力化も実現できる。
【0042】
さらに、温度調節された空気の一部をバイパス路46を介して熱交換室37に還流させているので、新規の外気を温度調整する場合に比べて室内側熱交換器38の負荷が低減し、省エネルギ化も達成できる。
【0043】
次に、空調対象の実験室2内の負荷変動が大きく、排気量に相当する給気を供給できない場合などのような緊急時において、外部からその旨の信号が供給されると、制御盤49は、モータダンパ47を開け、緊急路48を通ってろ過後の空気の一部を給気吹き出し口25を介して直接に実験室2に供給している(ステップST6)。
【0044】
なお、実験室2に対して実際に供給される給気風量は不図示のセンサにより測定され、風量演算装置5にフィードバックされる。また、測定結果を制御盤49などに設置した不図示の表示部に表示される(ステップS7)。
【0045】
(給気温度制御動作)
次に、図6は外気処理空気調和装置10における動作を示すフローチャートである。本例では、外部信号により冷房モード運転、除湿モード運転および暖房モード運転に切り替えられるようになっている。勿論、外気温を検出して自動的にモード切替を行うように構成することも可能である。
【0046】
まず、冷房モード運転が指定された場合には(ステップST11)、外気サーモスタット(図示せず)によって例えば14℃以上において運転が稼動するように設定されているとする。この場合、外気温が14℃以上になると室外機50の冷凍機がオンする(ステップST12)。冷房モード運転は露点制御運転により行われ、露点温度が例えば10℃以下で冷凍機を停止する。すなわち、熱交換器38によって冷却された給気を再熱・暖房熱交換器40によって再加熱して所定温度まで高めた後に給気吹き出し口25から実験室2の側に供給している。例えば、給気温度設定が23℃の場合には、吹き出し温度が23℃以下の場合には再熱電磁弁SV5(図4参照)を開き、再熱・暖房熱交換器40を稼動させ、23℃未満の場合には再熱電磁弁SV5を閉じて再熱・暖房熱交換器40の稼動を停止するようにしている(ステップST13、14)。
【0047】
これに加えて、必要な場合には、補助電気ヒータ41を同時に稼動して、給気温度を設定温度に調節するようにしている(ステップST15)。
【0048】
次に、除湿モード運転も露点制御運転により行われており(ステップST21)、基本的には冷房モード運転の場合と同様な制御が行われる(ステップST22、23、24)。
【0049】
一方、暖房モード運転の場合には(ステップST31)、給気温度(吹き出し口温度)に基づき制御を行う。この場合、例えば、設定温度を14℃とした場合には、14℃以下で室外機50である冷凍機ヒートポンプをオンし、それを超える温度ではオフにする(ステップST32)。冷凍機ヒートポンプの稼動は、設定温度が例えば23℃に設定されている場合には、冷凍機を給気温度に基づきインバータ比例制御により駆動する。この場合、例えば給気温度が25℃を超えた場合には冷凍機ヒートポンプの稼動を停止する(ステップST33)。
【0050】
ここで、外気負荷が少ない場合には、冷凍機ヒートポンプを稼動させずに、補助電気ヒータ41のみをオンにして、給気温度の制御を行う(ステップST34)。このようにすれば、冷凍機を稼動する必要がないので、省エネ化に有利である。
【0051】
(その他の実施の形態)
なお、外気処理空気調和装置10において、室外機50と室内側ユニット20を分離型としてもよいが、室外機50および室内側ユニット20を共通の架台上に設置された一体型の構成とすることもできる。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の外気処理空気調和装置においては、熱交換後の空気の一部を室内側空気熱交換器の上流側に還流させると共に、還流量を風量調節ダンパを用いて調節するようにしている。従って、要求給気風量の変動に対応して必要とされる量の給気を供給することができる。また、温度調節された空気の一部をバイパス路を介して熱交換室に還流させているので、新規の外気を温度調整する場合に比べて熱交換器の負荷が低減し、省エネルギ化も達成できる。
【0053】
また、ろ過後の空気の一部を給気吹き出し口に直接に導く緊急路を備えているので、要求給気風量が急激に増加した場合などに対応することができる。
【0054】
さらに、露点制御運転においては、室外機から供給される冷媒によって空気を加熱する再熱交換器を用いて給気を所定温度となるように加熱している。このようにすれば、別途電気ヒータなどを用いる必要が無いので省電力化を実現でき、しかも、室外機の冷却排熱の削減化も同時に実現できる。
【0055】
次に、本発明では、給気路における再熱・暖房熱交換器の下流側に、補助電気ヒータを配置してある。給気の設定温度と外気温度との差が小さい場合などにおいては、室外機を駆動して熱交換を行うことなく、補助電気ヒータのみを用いて温度調節された給気を供給することができるので、省電力化を実現できる。
【0056】
次に、本発明の外気処理空気調和装置においては、ユニットケース内を仕切ることにより、ユニットケース内においてデッドスペースの発生を極力抑制した状態でろ過室、熱交換室、給気路およびバイパス路を構成している。従って、外気処理空気調和装置を小型でコンパクトに構成でき、設置スペースが狭くても済む。
【0057】
一方、本発明の外気処理空気調和装置における前記制御部は、要求給気風量に比例するように、給気ファンをインバータ制御すると共に、風量調節ダンパの開度を要求給気風量に反比例するように制御している。インバータ比例制御を行うことにより要求給気風量の変動に速やかに追従できると共に省電力化も実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した空気調和システムの一例を示す構成図である。
【図2】図1の空気調和システムにおける外気処理空気調和装置の室内側ユニットの構成および空気の流れを示す説明図である。
【図3】図2の外気処理空気調和装置における計装配線系統図である。
【図4】図2の外気処理空気調和装置における冷媒配管系統図である。
【図5】図2の外気処理空気調和装置における給気風量制御動作を示すフローチャートである。
【図6】図2の外気処理空気調和装置における各モード運転時の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1  空気調和システム
2  実験室
3、4 ドラフトチャンバー
5  風量演算装置
10 外気処理空気調和装置
20 室内側ユニット
21 ユニットケース
22 前端面
23 外気取り入れ口
24 天面
25 給気吹き出し口
26 後端面
27 前側区画室
28 中間区画室
29 後側区画室
30 上側区画室
31 中央区角室
32 下側区画室
33、34 仕切り板
35 ろ過室
36 フィルタ
37 熱交換室
38 室内側空気熱交換器
39 空調ファン
40 再熱・暖房熱交換器
41 補助電気ヒータ
42 給気ファン
43 給気路
44 ダンパ
45 風量調節ダンパ
46 バイパス路
47 モータダンパ
48 緊急路
49 制御盤
50 室外機
51 圧縮機
52、53 室外側空気熱交換器
54 アキュームレータ
t1 吹き出し温度センサ
t2 露点温度センサ

Claims (11)

  1. 室内側空気熱交換器を備えた室内側ユニットと、
    室外側空気熱交換器および圧縮機を備えた室外機とを有し、
    前記室内側ユニットは、
    外気取り入れ口と、
    給気吹き出し口と、
    外気取り入れ口から取り込まれた空気をろ過するろ過室と、
    ろ過後の空気との間で熱交換を行う前記室内側熱交換器を備えた空気熱交換室と、
    熱交換により温度調整された空気の一部を給気吹き出し口に導く給気路と、
    熱交換により温度調整された空気の残りを前記空気熱交換室に還流させるバイパス路と、
    前記給気路に配置された給気ファンと、
    前記バイパス路に設置された風量調節ダンパと、
    前記給気ファンおよび前記風量調節ダンパを、要求給気風量に応じて制御する制御部とを備えている外気処理空気調和装置。
  2. 請求項1において、
    前記室内側ユニットは、ろ過後の空気の一部を前記給気吹き出し口に直接に導く緊急路を備えている外気処理空気調和装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記給気路には、前記室外機から供給される冷媒によって空気を加熱する再熱用の熱交換器が配置されている外気処理空気調和装置。
  4. 請求項3において、
    前記給気路における前記再熱用の熱交換器の下流側には、補助電気ヒータが配置されている外気処理空気調和装置。
  5. 請求項1ないし4のうちのいずれかの項において、
    前記空気熱交換室は、前記空気熱交換器の下流側に配置した風量が固定された空調機ファンを備えている外気処理空気調和装置。
  6. 請求項1において、
    前記室内側ユニットは直方体形状のユニットケースを有し、
    このユニットケースの内部は、前記外気取り込み口が形成されている前端面の側から後端面に向けて、前側区画室、中間区画室および後側区画室に仕切られていると共に、前記中間区画室は上側から下側に向けて、前記給気吹き出し口に連通している上側区画室と、中央区画室と、下側区画室に三分割されており、
    前側区画室内には前記ろ過室が配置され、
    前記中央区画室が前記空気熱交換室とされ、
    前記後側区画室および前記上側区画室によって前記給気路が形成され、
    前記後側区画室および前記下側区画室によって前記バイパス路が形成されている外気処理空気調和装置。
  7. 請求項6において、
    前記上側区画室内には、空気の流れ方向に沿って、前記室外機から供給される冷媒によって空気を加熱する再熱用の熱交換器と、補助電気ヒータと、給気ファンがこの順序で配置されている外気処理空気調和装置。
  8. 請求項1ないし7のうちのいずれかの項において、
    前記室外機および前記室内側ユニットは共通の架台上に設置された一体型のものである外気処理空気調和装置。
  9. 請求項1ないし8のうちのいずれかの項において、
    前記制御部は、要求給気風量に比例するように、前記給気ファンをインバータ制御すると共に、前記風量調節ダンパの開度を前記要求給気風量に反比例するように制御するものである外気処理空気調和装置。
  10. 請求項1において、
    前記室内側空気熱交換器を介して熱交換された後の空気の温度を検出する露点温度センサと、
    前記給気吹き出し口から吹き出される給気の温度を検出する吹き出し温度センサとを有し、
    前記制御部は、冷房モード運転および除湿モード運転時には、これらのセンサの出力に基づき、目標設定温度の給気が吹き出されるように、前記室内側空気熱交換器および前記再熱用の熱交換器に冷媒を供給する前記室外機の圧縮機をインバータ比例制御する外気処理空気調和装置。
  11. 請求項10において、
    前記制御部は、暖房モード運転時には、前記吹き出し温度センサの出力に基づき、前記室内側空気熱交換器および再熱用の熱交換器に冷媒を供給する前記室外機の圧縮機をインバータ比例制御する外気処理空気調和装置。
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