JP2004115477A - 新規トリフェニレン誘導体化合物 - Google Patents

新規トリフェニレン誘導体化合物 Download PDF

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Masaki Okazaki
岡崎 正樹
Shoichi Sen
千 昌一
Takayasu Yasuda
保田 貴康
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Abstract

【課題】側鎖にイオン性部位(アニオン部)を有し、対カチオンとからなる円盤状のコアを有する新規な化合物を提供すること。
【解決手段】アニオン部を側鎖に有するトリフェニレン誘導体と対カチオンからなる化合物。
【選択図】  なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、電解質組成物や液晶化合物などとして用いられる新規なトリフェニレン誘導体化合物に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶化合物は、液晶ディスプレイ(LCD)の表示を司る化合物として広く用いられている。ここでは、分子の形状としては棒状の液晶が用いられている。LCDで示された液晶化合物の顕著な有用性により、LCDで用いられている光学的性質ではなく、電子的性質、例えば、電子伝導性やイオン伝導性への適用、特にイオン伝導性では、例えば、電気化学電池、光電気化学電池や非水二次電池に用いられる電解質成分などに適用させるなど、液晶化合物をさらに多くの用途に展開させようとする研究が進められている。その中には、形状の異なる円盤状の液晶(ディスコティック液晶)化合物への大きな関心も含まれる。
【0003】
ディスコティック液晶化合物は、基本的には円盤状のコアを有し複数個の側鎖を有する液晶性を示す化合物である(S.Chandrasekhar著“Liquid Crystals”Cambridge University Press(1992)参照)。コアが棒状である棒状液晶に較べ、ディスコティック液晶においてはコアが円盤状であるため、より大きなπ−π相互作用が存在する。従って、液晶相の高い安定性、大きな分子間の相互作用が期待される。
【0004】
分子間の大きな相互作用により発現される機能としては、例えば、電子伝導性、イオン伝導性が期待される。電子伝導性に関しては、例えば、D.Adamらの研究(Nature,371巻、141ページ(1994年)参照)をきっかけに多くの研究が報告させるようになった。一方、イオン伝導性においては、クラウンエーテル系の構造を導入したイオンチャンネル形成を目論んだ化合物の検討は知られているものの、側鎖にアニオン部を有しその対カチオンを有してなる円盤状化合物の例は、報告されていない。
【0005】
【非特許文献1】
S.Chandrasekhar著“Liquid Crystals”Cambridge University Press(1992)
【非特許文献2】
Nature,371巻、141ページ(1994年)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
イオン伝導を考えるとき、隣接するイオン性の部位が熱運動等により互いに接近し、その過程で対イオンを受け渡しし、イオン伝導性を発現することが想像できる。例えば、ディスコティック液晶においては棒状液晶に較べ、コアの相互作用は大きいく、側鎖の運動性も大きいことが知られている。従ってディスコティック液晶において、運動性の良い側鎖にイオン部位を導入することにより、優れたイオン伝導性材料が得られることが期待される。しかし、そのような化合物はこれまで知られていない。
【0007】
従って、本発明の目的は、側鎖にイオン性部位(アニオン部)を有し、対カチオンとからなる円盤状コアを有する新規化合物を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、鋭意研究を重ねた結果、下記により本発明の目的が達成できることを見出した。
(1) アニオン部を側鎖に有するトリフェニレン誘導体と対カチオンとからなる化合物。
(2) 前記アニオン部を有する側鎖の数が1ないし5である、前記(1)に記載の化合物。
(3) 前記アニオン部がイミドアニオンを含んで構成される、前記(1)または(2)に記載の化合物。
(4) 液晶性を示すことを特徴とする、前記(1)〜(3)のいずれか1項に記載の化合物。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の新規化合物、アニオン部を側鎖に有するトリフェニレン誘導体と対カチオンからなる新規化合物について、詳細に説明する。なお、以下、当該新規化合物におけるトリフェニレン骨格の部位を、トリフェニレン部或いは円盤状コアということがある。
【0010】
前記トリフェニレン誘導体の側鎖に有するアニオン部とは、共役酸のpKaが好ましくは15以下、より好ましくは12以下であり、下限が−5以上の負の電荷を有する基を指し、具体的には、例えば、ホスホナート、スルホナート、カルボキシラート、フェノラート、イミドアニオンが挙げられる。アニオン部として好ましくは、イミドアニオンであり、特に好ましくは、2個の電子吸引性基(Hammettのσ値>0の置換基)で挟まれたイミドアニオンであり、当該電子吸引性基として好ましくは、カルボニル基およびスルホニル基であり、特にスルホニル基が好ましい。
【0011】
前記トリフェニレン誘導体は、その側鎖にアニオン部を有するが、この側鎖とは、円盤状コアであるトリフェニレン部に連結された鎖状の置換基であり、そのいずれかの位置に前述のアニオン部を含むものを指す。鎖状の置換基は2個の結合手を有する同種および/または異種の原子団の組合せにて形成することが可能である。原子団の例としては例えば、置換若しくは無置換のメチレン、オキシ、イミノ、チオ、ビニレン、エチニレン、置換若しくは無置換のシクロペンチレン、置換若しくは無置換のシクロヘキシレン、置換若しくは無置換のフェニレン、置換若しくは無置換のナフチレン、アゾ、アゾキシ、カルボニル、カルボイミドイル、スルフィニル、スルホニル、チオカルボニル、ピリジンジイル、キノリンジイルが挙げられる。原子団として好ましくは、置換若しくは無置換のメチレン、オキシ、イミノ、カルボニル、カルボイミドイル、スルフィニル、スルホニルであり、特に好ましくは、置換若しくは無置換のメチレン、オキシ、カルボニル、スルフィニル、スルホニルである。
【0012】
前記側鎖を構成する原子団に置換される置換基としては、例えばC.Hansch,A.Leo,R.W.Taft著、ケミカルレビュー誌(Chem.Rev.)1991年、91巻、165〜195ページ(アメリカ化学会)に記載のものを用いることができる。好ましい例として、アルキル、アルコキシ、ハロゲン、アシルが挙げられ、特にアルキル(中でもメチル、エチル)、アルコキシ(中でもメトキシ、エトキシ)、ハロゲン(中でもフッ素、塩素)が好ましい。
【0013】
側鎖を構成する原子団の組み合される数は、2乃至30が好ましく、6乃至20がより好ましい。
【0014】
このような側鎖に連結される前記アニオン部は、側鎖の末端近傍(側鎖のトリフェニレン部と連結されない方の末端近傍)にあることが好ましく、側鎖(トリフェニレン誘導体)への連結様式としては、上述の原子団の組合せが挙げられ、具体例として、例えばエーテル、チオエーテル、イミノ、エステル、アミドが挙げられる。好ましくは、エーテル、エステルである。
【0015】
前記トリフェニル誘導体に連結されるアニオン部を有する側鎖の数は、1ないし5個であることが好ましい。より好ましくは1ないし3個である。円盤状コアを有する液晶性化合物に関しては、S.Chandrasekharの文献のほかにも、液晶便覧編集委員会編、「液晶便覧」(丸善 2000年刊)を参考にすることができる。イオン性を有する化合物の場合、非イオン性化合物に較べ側鎖の長さが、より長い方が好ましいことが多い。また、アニオン部を有する側鎖の数が増加すると、液晶性が発現され難くなる。従って、側鎖の数は、上記範囲が好ましい。
【0016】
前記アニオン部に対になる対カチオンとしては、有機カチオンでも、無機カチオンでもよい。無機カチオンとしては、アルカリ金属イオン(例えば、リチウムイオン、ナトリウムイオン等)、アルカリ土類金属(例えば、マグネシウムイオン等)、アンモニウムイオン等が挙げられる。本発明の新規化合物を、リチウム二次電池用の電解質の用途に供する場合は、リチウムイオンであることが好ましい。一方、有機カチオンとしては、下記一般式(1−a)、(1−b)又は(1−c)で表される有機カチオンが好適に挙げられる。
【0017】
【化1】
Figure 2004115477
【0018】
一般式(1−a)中、Qy1は、窒素原子と共に5又は6員環の芳香族カチオンを形成し得る原子団を表し、Ry1は置換又は無置換のアルキル基又はアルケニル基を表す。
【0019】
一般式(1−b)中、Ay1は窒素原子又はリン原子を表し、Ry1、Ry2、Ry3及びRy4は各々置換又は無置換のアルキル基又はアルケニル基を表し、Ry1、Ry2、Ry3及びRy4の内2つ以上が互いに結合してAy1を含む非芳香族環を形成していてもよい。
【0020】
一般式(1−c)中、Ry1、Ry2、Ry3、Ry4、Ry5及びRy6は、置換又は無置換のアルキル基又はアルケニル基を表し、それらの内、2つ以上が互いに結合して環構造を形成していてもよい。
【0021】
一般式(1−a)〜(1−c)中、Qy1又はRy1〜Ry6を介して各々多量体を形成していてもよい。
【0022】
一般式(1−a)中、窒素とともに芳香族5又は6員環のカチオンを形成し得る原子団Qy1の構成原子としては、炭素、水素、窒素、酸素及び硫黄より選択される原子であるのが好ましい。Qy1及び窒素原子で完成される6員環としては、好ましくはピリジン、ピリミジン、ピリダジン、ピラジン又はトリアジンであり、より好ましくはピリジンである。また、Qy1及び窒素原子で完成される芳香族5員環としては、好ましくはオキサゾール、チアゾール、イミダゾール、ピラゾール、イソオキサゾール、チアジアゾール、オキサジアゾール、トリアゾールであり、より好ましくはオキサゾール、チアゾール、イミダゾールである。特に、オキサゾール、イミダゾールである。
【0023】
一般式(1−a)、(1−b)及び(1−c)中、Ry1〜Ry6は各々、置換もしくは無置換のアルキル基(好ましくは炭素原子数(以下C数)が1〜24のアルキル基であり、直鎖状であっても分岐鎖状であって、また環式であってもよく、例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル、i−プロピル、ペンチル、ヘキシル、オクチル、2−エチルヘキシル、t−オクチル、デシル、ドデシル、テトラデシル、2−ヘキシルデシル、オクタデシル、シクロヘキシル、シクロペンチル)、重合性基(好ましくはビニル基、アクリロイル基、メタクリロイル基、スチリル基、桂皮酸残基など)、置換もしくは無置換のアルケニル基(好ましくはC数が2〜24のアルケニル基であり、直鎖状であっても分岐鎖状であってもよく、例えばビニル、アリル)であるのが好ましく、より好ましくはC数3〜18のアルキル基又はC数2〜18のアルケニル基であり、さらに好ましくはC数4〜6のアルキル基である。
【0024】
一般式(1−a)、(1−b)及び(1−c)中、Qy1及びRy1〜Ry6は置換基を有していてもよく、好ましい置換基の例としては、ハロゲン原子(F,Cl,Br,I)、シアノ基、アルコキシ基(メトキシ、エトキシ、メトキシエトキシなど)、アリーロキシ基(フェノキシなど)、アルキルチオ基(メチルチオ、エチルチオなど)、アシル基(アセチル、プロピオニル、ベンゾイルなど)、スルホニル基(メタンスルホニル、ベンゼンスルホニルなど)、アシルオキシ基(アセトキシ、ベンゾイルオキシなど)、スルホニルオキシ基(メタンスルホニルオキシ、トルエンスルホニルオキシなど)、ホスホニル基(ジエチルホスホニルなど)、アミド基(アセチルアミノ、ベンゾイルアミドなど)、カルバモイル基(N,N−ジメチルカルバモイル、N−フェニルカルバモイルなど)、アルキル基(メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、シクロプロピル、ブチル、2−カルボキシエチル、ベンジルなど)、アリール基(フェニル、トルイルなど)、複素環基(例えば、ピリジル、イミダゾリル、フラニルなど)、アルケニル基(ビニル、1−プロペニルなど)及び重合性基(ビニル基、アクリロイル基、メタクリロイル基、スチリル基、桂皮酸残基など)などが挙げられる。
【0025】
本発明の新規化合物は、アニオン部を含むトリフェニル誘導体及びカチオン部位の少なくとも一方に、その構造中に重合性基を含んでいてもよい。また、本発明の新規化合物は、この重合性基によって重合された重合体であってもよい。本発明の新規化合物が重合性基を有していると、例えば、電池の電解質用途に供する場合、電池内部に充填する際には溶液状態とし、充填後に重合により固化することが可能となるので、使用時の取り扱い性を損なうことなく、より耐久性に優れた電池を提供できるので好ましい。重合により得られる本発明の新規化合物の好ましい分子量(数平均分子量)は、新規化合物が単官能モノマーである場合は5,000〜100万であり、さらに好ましくは1万〜50万であり、新規化合物が多官能モノマーである場合あるいは架橋剤を用いた場合は、上記の分子量のポリマーが3次元網目構造を形成する。また、重合性基としては、が例えば、ビニル基、アクリロイル基、メタクリロイル基、スチリル基及び桂皮酸残基などが挙げられ、中でも、アクリロイル基及びメタクリロイル基が好ましい。
【0026】
以下、本発明の新規化合物の具体例を示すが、本発明はこれらに限定されるわけではない。
【0027】
【化2】
Figure 2004115477
【0028】
【化3】
Figure 2004115477
【0029】
【化4】
Figure 2004115477
【0030】
【化5】
Figure 2004115477
【0031】
本発明の新規化合物は、一般的には下記の方法にて合成することが可能であるが、本発明はこれによって限定されるものではない。
【0032】
例えば、本発明の新規化合物であるトリフェニレン環を円盤状コアとするイオン性ディスコティック化合物は、まず非イオン性の側鎖をヘキサヒドロキシトリフェニレンに対して所望の数・位置に導入した化合物を合成し、最後にイオン性側鎖を導入するという方法によって合成が可能である。
【0033】
このヘキサヒドロキシトリフェニレンのヒドロキシ基への側鎖導入は、一般に次のように行うことができる。即ち、例えば、非プロトン性溶媒中(例えばジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、1,3−ジメチルイミダゾリジノン、ジメチルスルホキシド、スルホランが挙げられ、好ましくはジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドが挙げられる)、塩基(無機および有機のもの、例えば水酸化アルカリ金属塩、炭酸アルカリ金属塩、3級アミンが挙げられ、好ましくは水酸化リチウム、炭酸カリウムが挙げられる)存在下、ヘキサヒドロキシトリフェニレン誘導体と側鎖となる化合物(末端がハロゲン化された化合物)を窒素雰囲気下、加熱攪拌(50乃至200℃、好ましくは110乃至160℃、3時間以上48時間以下、好ましくは12時間以上24時間以下)することにより得られる。イオン性側鎖の導入では収率が低下する場合があるが、ヨウ化ナトリウム等により側鎖の化合物をヨウ素化することで収率を改善できる。
【0034】
また、非イオン性の側鎖をヘキサヒドロキシトリフェニレンに対して所望の数・位置に導入した化合物を合成するためには、2通りの方法が挙げられる。一つは、ヘキサヒドロキシトリフェニレンの側鎖すべて(6ヶ所)に非イオン性側鎖を導入した上で、ボラン誘導体などの酸により一部の側鎖を除去する方法である。もう一つは、オルト位が置換されたフェノール誘導体を塩化モリブデン等を用いて酸化的にカップリングすることによりトリフェニレン骨格を形成させ、その後、一部の側鎖を除去する方法である。後者の方法では、イオン性側鎖を導入したい位置にメトキシ基を導入しておくことで、ジフェニルホスフィン誘導体等を用いて選択的に除去することが可能である。ここにおいては、文献としてChemical Communication,1997,1615−1616及びJ.Mater.Chem.,1999.9.1391−1402を参照することができる。
以上のようにして、本発明の新規化合物を製造することができる。
【0035】
本発明の新規化合物は、液晶ディスプレイ(LCD)の表示を司る化合物、化学反応及び金属メッキなどの反応溶媒、CCD(電荷結合素子)、電気化学電池(所謂電池)、非水二次電池(特にリチウム二次電池)や、半導体を用いた光電気化学電池などに用いられる電解質等に好適に適用される。
【0036】
以下、本発明の新規化合物を適用させる電解質組成物(以下、単に「電解質組成物」という)について説明する。
【0037】
電解質組成物は、本発明の新規化合物を含んで構成されるが、これとともに、所望により、他の成分を含有していてもよい。例えば、電解質組成物は、溶媒を含有してもよく、電解質組成物中における溶媒の含有量は、ディスコティック液晶化合物の含有量以下であるのが好ましい。具体的には、例えば、本発明の新規化合物を、好ましくは50質量%までの溶媒等と混合して用い、優れた耐久性及びイオン導電率を実現するためには、70質量%以上用いることがより好ましく、80質量%以上がさらに好ましく、90質量%以上用いることが最も好ましい。
【0038】
使用する溶媒としては、粘度が低くイオン易動度を向上したり、又は誘電率が高く有効キャリアー濃度を向上したりして、優れたイオン伝導性を発現できる化合物であることが望ましい。このような溶媒としては、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネートなどのカーボネート化合物、3−メチル−2−オキサゾリジノンなどの複素環化合物、ジオキサン、ジエチルエーテルなどのエーテル化合物、エチレングリコールジアルキルエーテル、プロピレングリコールジアルキルエーテル、ポリエチレングリコールジアルキルエーテル、ポリプロピレングリコールジアルキルエーテルなどの鎖状エーテル類、メタノール、エタノール、エチレングリコールモノアルキルエーテル、プロピレングリコールモノアルキルエーテル、ポリエチレングリコールモノアルキルエーテル、ポリプロピレングリコールモノアルキルエーテルなどのアルコール類、エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセリンなどの多価アルコール類、アセトニトリル、グルタロジニトリル、メトキシアセトニトリル、プロピオニトリル、ベンゾニトリルなどのニトリル化合物、カルボン酸エステル、リン酸エステル、ホスホン酸エステル等のエステル類、ジメチルスルフォキシド、スルフォランなど非プロトン極性物質、水などが挙げられる。これらの中でも、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネートなどのカーボネート化合物、3−メチル−2−オキサゾリジノンなどの複素環化合物、アセトニトリル、グルタロジニトリル、メトキシアセトニトリル、プロピオニトリル、ベンゾニトリルなどのニトリル化合物、エステル類が特に好ましい。これらは単独で用いても2種以上を併用してもよい。
溶媒としては、耐揮発性による耐久性向上の観点にて常圧(1気圧)における沸点は200℃以上が好ましく、250℃以上がより好ましく、270℃以上がさらに好ましいが、この性質を有するものに限定されるものではない。
【0039】
電解質組成物には、本発明の新規化合物が重合性基を有し、例えばそれらを電池に充填する前後で重合する場合、ディスコティック液晶化合物の重合を開始し得る重合開始剤を含有させることができる。また、ディスコティック液晶化合物と重合可能な他のモノマー(架橋剤を含む)を含有させることもできる。重合には、大津隆行・木下雅悦共著:高分子合成の実験法(化学同人)や大津隆行:講座重合反応論1ラジカル重合(I)(化学同人)に記載された一般的な高分子合成法であるラジカル重合法を利用することができ、熱重合開始剤を用いる熱重合法と光重合開始剤を用いる光重合法の双方が利用可能である。
熱重合開始剤としては、例えば、2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、ジメチル2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)などのアゾ系開始剤、ベンゾイルパーオキシドなどの過酸化物系開始剤等が挙げられる。一方、光重合開始剤としては、α−カルボニル化合物(米国特許2367661号、同2367670号の各明細書記載)、アシロインエーテル(米国特許244828号明細書記載)、α−炭化水素置換芳香族アシロイン化合物(米国特許2722512号明細書記載)、多核キノン化合物(米国特許3046127号、同2951758号の各明細書記載)、トリアリールイミダゾールダイマーとp−アミノフェニルケトンとの組み合わせ(米国特許35493676号明細書記載)、アクリジン及びフェナジン化合物(特開昭60−105667号公報、米国特許4239850号明細書記載)及びオキサジアゾール化合物(米国特許4212970号明細書記載)等が挙げられる。
重合開始剤の好ましい添加量は、本発明の新規化合物の含有量に対し0.01質量%以上20質量%以下であり、さらに好ましくは0.1質量%以上10質量%以下である。
【0040】
電解質組成物は、電気気化学電池の電解質として用いる場合、電荷キャリアとしてIとI3−を含有させることが好ましく、それらは任意の塩の形で含有させることもできる。I3−塩は、ヨウ素塩(I塩)の存在下、ヨウ素(I)を加え、電解質組成物中で生成させるのが一般的であり、その際、加えたIと同量のI3−が生成する。従って、電解質組成物は、光電気化学電池に利用する場合、ヨウ素塩化合物及びヨウ素を含有させるのが好ましい。好ましいヨウ素塩化合物の対カチオンとしては、前述の一般式(1−a)、(1−b)又は(1−c)で表される有機カチオンが挙げられる。
の濃度は10〜90質量%であるのが好ましく、30〜70質量%であるのが更に好ましい。その際残りの電解質組成物成分が全て、ディスコティック液晶化合物であることが好ましい。また、I3−の濃度はIに対して、0.1〜50モル%であることが好ましく、0.1〜20モル%であることがより好ましく、0.5〜10モル%であることがさらに好ましく、0.5〜5モル%であることが最も好ましい。
【0041】
電解質組成物は、本発明の新規化合物(溶融塩)とともに別の溶融塩を含んでいてもよい。併用される別の溶融塩としては、前記一般式(1−a)、(1−b)及び(1−c)のいずれかで表される有機カチオンと、任意のアニオンとを組合せたものが挙げられる。前記任意のアニオンとしては、ハロゲン化物イオン(Cl、Br等)、SCN、BF 、PF 、ClO 、(CFSO、(CFCFSO、CHSO 、CFSO 、CFCOO、Ph、(CFSO等が好ましく、SCN、CFSO 、CFCOO、(CFSO又はBF であるのがより好ましい。また、LiIなどのヨウ素塩やCFCOOLi、CFCOONa、LiSCN、NaSCNなどのアルカリ金属塩を添加することもできる。アルカリ金属塩の添加量は、0.02〜2質量%程度であるのが好ましく、0.1〜1質量%がさらに好ましい。
【0042】
電解質組成物は、LiI、NaI、KI、CsI、CaI2などの金属ヨウ化物;4級イミダゾリウム化合物のヨウ素塩;テトラアルキルアンモニウム化合物のヨウ素塩;BrとLiBr、NaBr、KBr、CsBr、CaBrなどの金属臭化物;Brとテトラアルキルアンモニウムブロマイド、ピリジニウムブロマイドなど4級アンモニウム化合物の臭素塩;フェロシアン酸塩−フェリシアン酸塩やフェロセン−フェリシニウムイオンなどの金属錯体;ポリ硫化ナトリウム、アルキルチオール−アルキルジスルフィドなどのイオウ化合物;ビオロゲン色素;及びヒドロキノン−キノン;等を含有させることもできる。含有させる場合、これらの化合物の使用量は、電解質組成物の全質量中、30質量%以下であることが好ましい。
【0043】
電解質組成物は、リチウムイオン電池に用いる場合、含有される化合物の少なくとも一種類は、カチオンがリチウムイオンの塩(該塩は、前記本発明の塩であっても、併用される他の塩であってもよい)を含有さることが好適である。カチオンとしてリチウムイオンを有する塩の含有量としては、5質量%〜100質量%が好ましく、20質量%〜60質量%が更に好ましい。
【0044】
電解質組成物を、電池に組み込む場合、加熱溶解して電極に塗布あるいは浸透させるか、低沸点溶媒(例えばメタノール、アセトニトリル、塩化メチレン)等を用いて電極に塗布あるいは浸透させ、その後溶媒を加熱により除去する方法等にて電池内に組み込むことができる。また、本発明の電解質組成物に含まれるディスコティック液晶化合物が重合性基を含む場合には、重合開始剤と共に電極に組み込んだ後に、熱または光により重合して固化することも可能である。
【0045】
以上説明した電解質組成物は、化学反応及び金属メッキ等の反応溶媒、CCD(電荷結合素子)カメラ、種々の電気化学電池(いわゆる電池)に用いることができる。電池の中でも、非水二次電池(特に、リチウム二次電池)又は半導体を用いた光電気化学電池の電解質に用いるのが好ましく、特に、光電気化学電池に用いるのがより好ましい。
【実施例】
以下、本発明を以下の実施例によって具体的に説明する。
[実施例1]化合物L−1の合成
以下の合成経路により合成した。
【0046】
【化6】
Figure 2004115477
【0047】
−L−1の合成−
(1)中間体M−2の合成
2−[2−(2−クロロエトキシ)エトキシ]エタノール 87.0g(516mmol)に亜硫酸ナトリウム65.0g(516mmol)の水溶液(300ml)を加え、3時間還流した。反応混合物を減圧濃縮し140℃で真空乾燥して得られた粗生成物M−1にジメチルホルムアミド(10ml)、トルエン(300ml)を加え、塩化チオニル(110ml、1.51mol)を30分かけて滴下した。滴下後、8時間還流した後、反応混合物を室温まで冷却し氷水にゆっくり注ぎ、ジクロロメタンで抽出した。抽出液を硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、油状の粗生成物を得た。粗生成物を減圧蒸留し(3mmHg、140℃)、M−2(91g、70%)を得た。
【0048】
(2)中間体M−3の合成
上記で得たM−2(12.6g、50mmol)とトリフルオロメタンスルホンアミド(7.45g、50mmol)をジクロロメタン(80ml)に分散し、氷冷下、トリエチルアミン(14ml、100mmol)を10分かけて滴下した。滴下後、室温にて4時間攪拌した後、反応混合物からろ過によりトリエチルアミン塩酸塩を除去し、減圧下溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトにて精製し、M−3、16.2g(70%)を褐色の油状物として得た。
【0049】
(3)中間体M−4の合成
2,3,6,7,10,11−ヘキサヒドロキシトリフェニレン(8.4g、26mmol)と1−ブロモドデカン(47.0g、189mmol)をジメチルホルムアミド(200ml)に溶解し、炭酸カリウム(32.5g、235mmol)を加え、140℃にて窒素雰囲気下、15時間加熱攪拌した。ろ過により不要物を除去した後、減圧下、DMFを留去した。残渣に水を加え、析出物をろ過で採取し、ジクロロメタンに溶解させ硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマト、及びアセトンを溶媒とする再結晶にて精製し、M−4、26.0g(75%)を白色粉末として得た。
【0050】
(4)中間体M−5の合成
上記で得たM−4(5.0g、6.0mmol)を脱水ジクロロメタンに溶解し、窒素雰囲気下、氷冷しながらB−ブロモカテコールボラン(7.2mmol)のジクロロメタン溶液を5分かけて滴下した。室温にて24時間攪拌した後、加熱還流を30分行った。反応混合物を氷水にゆっくり注ぎ、ジクロロメタンで抽出した。抽出液を硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトにて精製し、M−5、2.54g(57%)を白色粉末として得た。
【0051】
(5)L−1の合成
上記で得たM−3(0.8g、1.72mmol)をN−メチルピロリドン(10ml)に溶解し、水酸化リチウム(0.1g、4.2mmol)を加え、室温にて30分攪拌した後、減圧下、トリエチルアミンを留去した。この溶液にM−5(1.0g、0.86mmol)とヨウ化カリウム(0.2g)を加え、80℃にて24時間攪拌した。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトにて精製した。得られた固体をLi塩へと塩交換するため、脱水テトラヒドロフランに溶解し、塩化リチウム(1.0g)を加え、室温で30分攪拌した。ろ過により不溶物を除去し、溶媒を減圧留去することによって、目的物L−1(0.58g、45%)を得た。
【0052】
得られたL−1は偏光顕微鏡観察により85℃〜130℃まで液晶相を示した。
NMR(300MHz、CDCl、δ、ppm):8.03(s、1H)、7.82−7.79(m、5H)、4.41(m、2H)、4.32(t、2H)、4.25−4.21(m、8H)、3.98−3.92(m、4H)、3.81(m、2H)、3.76(m、2H)、3.31(t、2H)、1.98−1.89(m、10H)、1.62−1.53(m、10H)、1.45−1.26(m、80H)、0.87(t、15H)
【0053】
[実施例2]化合物L−15の合成
以下の合成経路により合成した。
【0054】
【化7】
Figure 2004115477
【0055】
−L−15の合成−
(1)中間体M−6の合成
L−1の合成における中間体として得たM−3(16.2g、34.8mmol)、ヨウ化ナトリウム(8.0g、53mmol)をアセトン(80ml)に溶解し、4時間加熱還流した。溶媒を減圧留去した後、水(50ml)を加え、ジクロロメタンで抽出した。抽出液を硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトにて精製し、M−6、15.5g(80%)を得た。
【0056】
(2)中間体M−7の合成
上記で得たM−6(10.0g、18mmol)のテトラヒドロフラン(80ml)溶液に水酸化リチウム(0.48g、20mmol)の水溶液(2ml)を加え、30分攪拌した。溶媒を減圧留去し、真空乾燥することにより粗生成物としてM−7、7.3g(88%)を得た。
【0057】
(3)中間体M−8の合成
2−メトキシフェノール(48g、0.387mol)に水酸化カリウム(26g、0.465mol)の水溶液(150ml)を加え、減圧下溶媒を留去した。残渣に1−ブロモドデカン(116g、0.465mol)のエタノール溶液(800ml)を加え、8時間加熱還流した。溶媒を減圧留去し、水(200ml)を加え、ジクロロメタンで抽出した。抽出液を硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトにて精製し、M−8、70g(62%)を得た。
【0058】
(4)中間体M−9の合成
上記で得たM−8(10.2g、35mmol)の無水ジクロロメタン溶液(100ml)に窒素気流下、塩化モリブデン(9.8g、37mmol)を攪拌しながら添加した。窒素雰囲気下、室温にて30分攪拌した後、反応溶液をメタノール(100ml)と水(150ml)の混合物に加え、室温にて30分攪拌した。反応溶液にヘキサンを加え抽出し、抽出液を水で洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトにて精製し、M−9、5.0g(49%)を得た。
【0059】
(5)中間体M−10の合成
ジフェニルフォスフィン(2.0g、10.6mmol)の無水テトラヒドロフラン溶液(70ml)を氷冷し、窒素気流下、2.5Mブチルリチウム ヘキサン溶液(6ml、15mmol)を10分かけて滴下した。この反応溶液に窒素気流下、氷冷しながら上記で得たM−9(2.50g、2.87mmol)の無水テトラヒドロフラン溶液(10ml)を10分かけて滴下した。反応溶液を4時間加熱還流した。室温まで冷却し、希硫酸水溶液に加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトにて精製し、M−10、2.0g(84%)を得た。
【0060】
(6)L−15の合成
上記で得たM−10(0.5g、0.6mmol)のジメチルアセトアミド溶液(20ml)に水酸化リチウム(0.15g、6.0mmol)を加え、80℃にて30分攪拌した。反応溶液に上記で得たM−7(1.66g、3.6mmol)を加え、窒素雰囲気下140℃にて25時間攪拌した。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトにて精製した。得られた固体をLi塩へと塩交換するため、脱水テトラヒドロフランに溶解し、塩化リチウム(1.0g)を加え、室温で30分攪拌した。ろ過により不溶物を除去し、溶媒を減圧留去することによって、目的物L−15(0.45g、41%)を得た。
【0061】
得られたL−15をITO透明電極を蒸着したガラス板に挟み込み、等方相を示す温度まで加熱した後、室温まで徐冷(3〜5℃/min.)する。作製したセルに対して、インピーダンスアナライザーを用いて交流インピーダンス法によって、イオン伝導度を測定したところ、1×10−5S/cmであった。
NMR(300MHz、DMSO、δ、ppm):8.00−7.96(m、6H)、4.40(m、6H)、4.27(m、6H)、3.90(m、6H)、3.79−3.69(m、12H)、3.60(t、6H)、3.25(t、6H)、1.85−1.79(m、6H)、1.55−1.48(m、6H)、1.44−1.20(m、48H)、0.86(t、9H)
【0062】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、側鎖にイオン性部位(アニオン部)を有し、対カチオンとからなる円盤状コアを有する新規な化合物を得ることが可能になった。また、当該新規化合物は、液晶性を示し得ることも明らかになった。

Claims (3)

  1. アニオン部を側鎖に有するトリフェニレン誘導体と対カチオンとからなる化合物。
  2. 前記アニオン部を有する側鎖の数が1ないし5である、請求項1に記載の化合物。
  3. 前記アニオン部が、イミドアニオンを含んで構成される、請求項1または2に記載の化合物。
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