JP2004115206A - スクリュー装置および該スクリュー装置を備えた容器検査装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】サイズ(直径)が異なった容器が混在して搬送される条件の下でも容器の揺れを最小限に抑えつつ、容器をスクリュー搬送することができるスクリュー装置および該スクリュー装置を備えた容器検査装置を提供する。
【解決手段】コンベア2によって搬送される複数の容器1間に所定の間隔を形成するスクリュー装置3において、スクリュー装置3の入口側に、容器1の側面に係合する螺旋状の凹部6が同一ピッチPで設けられ、複数の容器1が隣接する容器1間で互いに接触して搬送される容器接触搬送部4と、容器接触搬送部4の下流側に、容器1の側面に係合する螺旋状の凹部6が次第に広くなるピッチP1,P2,P3,P4で設けられ、隣接する容器1間に間隔を形成する間隔形成部5とを備えた。
【選択図】 図3
【解決手段】コンベア2によって搬送される複数の容器1間に所定の間隔を形成するスクリュー装置3において、スクリュー装置3の入口側に、容器1の側面に係合する螺旋状の凹部6が同一ピッチPで設けられ、複数の容器1が隣接する容器1間で互いに接触して搬送される容器接触搬送部4と、容器接触搬送部4の下流側に、容器1の側面に係合する螺旋状の凹部6が次第に広くなるピッチP1,P2,P3,P4で設けられ、隣接する容器1間に間隔を形成する間隔形成部5とを備えた。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンベアで搬送される複数の容器に所定の間隔を形成するスクリュー装置および該スクリュー装置を備えるとともにスクリュー装置に容器を導入した後に容器間に間隔を形成するまでの間に容器の検査を行なう容器検査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来からビール等の飲料をガラス壜に充填した後に、飲料の入味量を撮像により検査することが行われている。また、飲料の入味量の検査ばかりでなく、飲料充填後の壜内に異物が存在しないか等の壜内異物の検査も行われている。この場合、コンベアによって搬送される複数のガラス壜にスクリュー装置により所定の間隔を形成している間に飲料の入味量の検査を行い、この入味量の検査後に容器をスターホイール装置に供給し、このスターホイール装置を介して容器をメインロータに供給して、メインロータにより容器を円周上の搬送経路を搬送しているる間に壜内異物の検査等を行っている。スクリュー装置は、螺旋状の凹部を有しており、この螺旋状の凹部の半径は搬送されるガラス壜の半径よりわずかに大きな半径で形成されており、ガラス壜はこの凹部に嵌った状態で搬送されるようになっている。この場合、直径が略同一の1種類の壜のみがスクリュー搬送される場合には、壜の揺れはきわめて小さく、液面の揺れも小さく、入味量検査に影響を与えることはない。
【0003】
しかしながら、ガラス壜のサイズ(直径)が異なったものが混在してスクリュー搬送される場合、小さな直径のガラス壜の揺れは大きくなり、液面の揺れにつながり、飲料の入味量検査に支障を生ずる場合があるという問題点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した従来の問題点に鑑みなされたもので、サイズ(直径)が異なった容器が混在して搬送される条件の下でも容器の揺れを最小限に抑えつつ、容器をスクリュー搬送することができるスクリュー装置および該スクリュー装置を備えた容器検査装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、本発明のスクリュー装置は、コンベアによって搬送される複数の容器間に所定の間隔を形成するスクリュー装置において、該スクリュー装置の入口側に、容器の側面に係合する螺旋状の凹部が同一ピッチで設けられ、複数の容器が隣接する容器間で互いに接触して搬送される容器接触搬送部と、該容器接触搬送部の下流側に、容器の側面に係合する螺旋状の凹部が次第に広くなるピッチで設けられ、隣接する容器間に間隔を形成する間隔形成部とを備えたことを特徴とするものである。
本発明によれば、容器のサイズ(直径)が異なったものが混在する場合であっても、容器接触搬送部において、複数の容器が隣接する容器間で互いに接触して搬送されるため、搬送される容器の揺れを最小限に抑えることができる。
【0006】
本発明の1態様によれば、前記容器接触搬送部に形成された螺旋状の凹部は、スクリュー装置の軸芯と平行な平行部と、該平行部の両端から所定の半径を有し前記スクリュー装置の軸芯から離間するように延びる2つの円弧部とで形成されていることを特徴とする。
本発明の1態様によれば、前記平行部の長さは入口側から前記間隔形成部に向かうにつれて短くなることを特徴とする。
本発明の1態様によれば、前記容器接触搬送部に形成された螺旋状の凹部は、少なくとも3ピッチ形成されていることを特徴とする。
本発明の1態様によれば、前記間隔形成部に形成された螺旋状の凹部は、所定の半径を有した半円弧部で形成されていることを特徴とする。
【0007】
また、本発明の容器検査装置は、上記スクリュー装置の容器接触搬送部に設置され、該スクリュー装置により搬送される容器を挟むように配置された照明装置と撮像装置とを備え、該照明装置から投光されて容器を透過した透過光を撮像装置により撮影することを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るスクリュー装置および該スクリュー装置を備えた容器検査装置の実施の形態を図1乃至図5を参照して説明する。
図1は本発明に係るスクリュー装置を備えた容器検査装置の全体構成を示す平面図であり、図2は図1のII−II線断面図である。図1および図2において、飲料が充填されたガラス壜からなる容器1は、搬送コンベア2によって直立した状態で矢印の方向に搬送される。搬送コンベア2の上方には、搬送コンベア2の搬送面に沿って延びるスクリュー装置3が設置されている。スクリュー装置3は、コンベア2によって搬送される複数の容器1の側面に係合する螺旋状の凹部6を有し、隣接する容器間に所定の間隔を形成するインフィードスクリューからなっている。そして、このスクリュー装置3から所定間隔をおいて並列して直線状のガイド部材10が設置されており、このガイド部材10は搬送される容器1の側面に摺接して容器1を案内するようになっている。
【0009】
図1に示すように、スクリュー装置3の先端部近傍にはスターホイール装置11が設置されている。スターホイール装置11は、モータ(図示せず)に連結された主軸12と、容器1が嵌り込むポケット13aが円周状に複数あるスターホイール13と、各ポケット13aに設けられ容器1の側面を吸着する吸着カップ14と、各吸着カップ14と真空源(図示せず)を接続する真空吸着用のロータリバルブ(図示せず)とを備えている。
図2に示すように、搬送コンベア2を挟んだ両側には、容器1を照明する照明装置31と、照明装置31から投光されて容器1を透過した透過光を撮影するCCDカメラ32とが設置されている。CCDカメラ32は撮像装置を構成し、画像処理装置33に接続されている。
【0010】
図1および図2に示す構成において、飲料を充填したガラス壜からなる容器1は、搬送コンベア2によって直立した状態で搬送される。複数の容器1がスクリュー装置3に到達すると、容器1の側面はスクリュー装置3の螺旋状の凹部6に係合するとともに、容器1の反対側の側面はガイド部材10によりガイドされながら搬送され、この搬送されている間に照明装置31とCCDカメラ32によって容器1が撮影される。撮影された画像は画像処理装置33により画像処理され、容器1内の飲料の入味量が検査される。検査位置(後述する)で検査が終了した容器1は、搬送コンベア2によって搬送されつつスクリュー装置3によって相隣接する容器1間に所定の間隔が形成される。容器1間に所定の間隔が形成された後、容器1はスクリュー装置3からスターホイール装置11に受け渡され、スターホイール装置11のスターホイール13のポケット13aに嵌り込むとともに、吸着カップ14により真空吸着される。吸着カップ14に吸着された容器1はスターホイール装置11によって円周上の搬送経路に沿って搬送される。
【0011】
図3は、インフィードスクリューからなるスクリュー装置3の詳細を示す平面図である。
スクリュー装置3は、入口側に容器1の側面に係合する螺旋状の凹部6が同一ピッチPで設けられ、複数の容器1を隣接する容器間で互いに接触して搬送する容器接触搬送部4と、容器接触搬送部4の下流側に容器1の側面に係合する螺旋状の凹部6が次第に広くなるピッチP1,P2,P3,P4で設けられ、隣接する容器1間に間隔を形成する間隔形成部5とを備えている。
【0012】
容器接触搬送部4に形成された螺旋状の凹部6は、スクリュー装置3の軸芯xと平行な平行部hと、平行部hの両端から所定の半径Rを有しスクリュー装置3の軸芯xから離間するように延びる2つの円弧部eとからなり、平行部hの長さは入口側から間隔形成部5に向かうにつれて短くなるように形成されている。また、この容器接触搬送部4における平行部hと2つの円弧部eを有した螺旋状の凹部6は、少なくとも3ピッチ形成されている。間隔形成部5における螺旋状の凹部6は、所定の半径Rを有した半円弧部fで形成されている。前記容器接触搬送部4および間隔形成部5における凹部6を形成する所定の半径Rは、搬送される容器の最大直径dの1/2より少し大きく、すなわちR>(d/2)に設定されている。
【0013】
図4は搬送コンベア2およびスクリュー装置3によりガラス壜からなる容器を搬送する状態を示す図であり、図4(a)は直径d1の容器を搬送する場合を示し、図4(b)は直径d2の容器を搬送する場合を示している。直径d1は直径d2よりやや大きい値になっている。図4(a)および図4(b)に示すように、容器接触搬送部4においては、複数の容器1は、隣接する容器間で互いに接触して搬送されている。そして、容器接触搬送部4の下流側の間隔形成部5においては、複数の容器1は、隣接する容器間に間隔を形成しながら搬送されている。そして容器間の間隔は間隔形成部5の下流側にいくにつれて次第に大きくなり、容器1がスクリュー装置3から排出されてスターホイール装置11に受け渡されるときには後続の容器1に対して所定の間隔が形成される。なお、直径d1の容器1を搬送する場合には、図4(a)に示すように、間隔形成部5の領域に入り込んでも1個の容器1aは先行する容器1に接触しているが、直径d2の容器1を搬送する場合には、図4(b)に示すように、間隔形成部5の領域に入り込んだ容器1aは先行する容器1とは非接触になっている。
【0014】
図5は、上述した直径d1の容器と直径d2の容器とが混在する場合にも、スクリュー装置3の容器接触搬送部4において、隣接する容器間で互いに接触して搬送されることを示す模式図である。図5においては、直径d1の容器を1Aで示し、直径d2の容器を1Bで示している。
図5(a)に示すように、螺旋状の凹部6を所定の半径Rを有した半円弧部fのみで形成した例においては、直径d1の容器1Aを搬送する場合、隣接する容器1A,1Aは互いに接触するが、直径d2の容器1Bを搬送する場合、隣接する容器1B,1B間には隙間gが形成される。
【0015】
そこで、本発明では、図5(b)に示すように、スクリュー装置3の容器接触搬送部4において、螺旋状の凹部6は、スクリュー装置3の軸芯xと平行な平行部hと、この平行部hの両端から所定の半径Rを有した2つの円弧部e,eとで形成されている。すなわち、図5(b)に示すスクリュー装置3は、図5(a)に示すスクリュー装置3から斜線で示す領域Aを除去した形状を具備している。すなわち、図5(b)に示すスクリュー装置3においては、平行部hを形成するオフセット加工を施すことにより領域Aが除去されている。なお、図5(b)では、最初の凹部のみが平行部hを有しているように図示されているが、後続の凹部も平行部hを有しているが図示を省略している。
【0016】
図5(b)に示すスクリュー装置3によれば、螺旋状の凹部にオフセット加工を施すことにより、直径d1の容器1Aを搬送する場合、隣接する容器1A,1Aは互いに接触することは勿論であるが、直径d2の容器1Bを搬送する場合にも隣接する容器1B,1Bは互いに接触するし、直径d1の容器1Aと直径d2の容器1Bとが混在して搬送される場合にも隣接する容器は互いに接触する。
本発明においては、図4(a)および図4(b)に示すように、スクリュー装置3の容器接触搬送部4の終端部近傍を検査位置PIに選定し、この検査位置PIに照明装置31とCCDカメラ32とを設けている。したがって、本発明によれば、検査位置PIにおいては、搬送される容器1は、隣接する容器間で互いに接触している。そのため、搬送される容器1の揺れはきわめて小さく、液面の揺れは無視できるほど小さく、飲料の入味量検査に影響を与えることはない。
【0017】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のスクリュー装置によれば、容器のサイズ(直径)が異なったものが混在する場合であっても、容器接触搬送部において、複数の容器が隣接する容器間で互いに接触して搬送されるため、搬送される容器の揺れを最小限に抑えることができる。したがって、容器内に充填された飲料の液面の揺れは無視できるほど小さく、飲料の入味量検査を正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスクリュー装置を備えた容器検査装置の全体構成を示す平面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】インフィードスクリューからなるスクリュー装置の詳細を示す平面図である。
【図4】搬送コンベアおよびスクリュー装置によりガラス壜からなる容器を搬送する状態を示す図であり、図4(a)は直径d1の容器を搬送する場合を示し、図4(b)は直径d2の容器を搬送する場合を示している。
【図5】直径d1の容器と直径d2の容器とが混在する場合にも、スクリュー装置の容器接触搬送部において、隣接する容器間で互いに接触して搬送されることを示す模式図である。
【符号の説明】
1,1a,1A,1B 容器
2 搬送コンベア
3 スクリュー装置
4 容器接触搬送部
5 間隔形成部
6 螺旋状の凹部
10 ガイド部材
11 スターホイール装置
12 主軸
13 スターホイール
13a ポケット
14 吸着カップ
31 照明装置
32 CCDカメラ
e 円弧部
f 半円弧部
h 平行部
PI 検査位置
R 半径
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンベアで搬送される複数の容器に所定の間隔を形成するスクリュー装置および該スクリュー装置を備えるとともにスクリュー装置に容器を導入した後に容器間に間隔を形成するまでの間に容器の検査を行なう容器検査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来からビール等の飲料をガラス壜に充填した後に、飲料の入味量を撮像により検査することが行われている。また、飲料の入味量の検査ばかりでなく、飲料充填後の壜内に異物が存在しないか等の壜内異物の検査も行われている。この場合、コンベアによって搬送される複数のガラス壜にスクリュー装置により所定の間隔を形成している間に飲料の入味量の検査を行い、この入味量の検査後に容器をスターホイール装置に供給し、このスターホイール装置を介して容器をメインロータに供給して、メインロータにより容器を円周上の搬送経路を搬送しているる間に壜内異物の検査等を行っている。スクリュー装置は、螺旋状の凹部を有しており、この螺旋状の凹部の半径は搬送されるガラス壜の半径よりわずかに大きな半径で形成されており、ガラス壜はこの凹部に嵌った状態で搬送されるようになっている。この場合、直径が略同一の1種類の壜のみがスクリュー搬送される場合には、壜の揺れはきわめて小さく、液面の揺れも小さく、入味量検査に影響を与えることはない。
【0003】
しかしながら、ガラス壜のサイズ(直径)が異なったものが混在してスクリュー搬送される場合、小さな直径のガラス壜の揺れは大きくなり、液面の揺れにつながり、飲料の入味量検査に支障を生ずる場合があるという問題点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した従来の問題点に鑑みなされたもので、サイズ(直径)が異なった容器が混在して搬送される条件の下でも容器の揺れを最小限に抑えつつ、容器をスクリュー搬送することができるスクリュー装置および該スクリュー装置を備えた容器検査装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、本発明のスクリュー装置は、コンベアによって搬送される複数の容器間に所定の間隔を形成するスクリュー装置において、該スクリュー装置の入口側に、容器の側面に係合する螺旋状の凹部が同一ピッチで設けられ、複数の容器が隣接する容器間で互いに接触して搬送される容器接触搬送部と、該容器接触搬送部の下流側に、容器の側面に係合する螺旋状の凹部が次第に広くなるピッチで設けられ、隣接する容器間に間隔を形成する間隔形成部とを備えたことを特徴とするものである。
本発明によれば、容器のサイズ(直径)が異なったものが混在する場合であっても、容器接触搬送部において、複数の容器が隣接する容器間で互いに接触して搬送されるため、搬送される容器の揺れを最小限に抑えることができる。
【0006】
本発明の1態様によれば、前記容器接触搬送部に形成された螺旋状の凹部は、スクリュー装置の軸芯と平行な平行部と、該平行部の両端から所定の半径を有し前記スクリュー装置の軸芯から離間するように延びる2つの円弧部とで形成されていることを特徴とする。
本発明の1態様によれば、前記平行部の長さは入口側から前記間隔形成部に向かうにつれて短くなることを特徴とする。
本発明の1態様によれば、前記容器接触搬送部に形成された螺旋状の凹部は、少なくとも3ピッチ形成されていることを特徴とする。
本発明の1態様によれば、前記間隔形成部に形成された螺旋状の凹部は、所定の半径を有した半円弧部で形成されていることを特徴とする。
【0007】
また、本発明の容器検査装置は、上記スクリュー装置の容器接触搬送部に設置され、該スクリュー装置により搬送される容器を挟むように配置された照明装置と撮像装置とを備え、該照明装置から投光されて容器を透過した透過光を撮像装置により撮影することを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るスクリュー装置および該スクリュー装置を備えた容器検査装置の実施の形態を図1乃至図5を参照して説明する。
図1は本発明に係るスクリュー装置を備えた容器検査装置の全体構成を示す平面図であり、図2は図1のII−II線断面図である。図1および図2において、飲料が充填されたガラス壜からなる容器1は、搬送コンベア2によって直立した状態で矢印の方向に搬送される。搬送コンベア2の上方には、搬送コンベア2の搬送面に沿って延びるスクリュー装置3が設置されている。スクリュー装置3は、コンベア2によって搬送される複数の容器1の側面に係合する螺旋状の凹部6を有し、隣接する容器間に所定の間隔を形成するインフィードスクリューからなっている。そして、このスクリュー装置3から所定間隔をおいて並列して直線状のガイド部材10が設置されており、このガイド部材10は搬送される容器1の側面に摺接して容器1を案内するようになっている。
【0009】
図1に示すように、スクリュー装置3の先端部近傍にはスターホイール装置11が設置されている。スターホイール装置11は、モータ(図示せず)に連結された主軸12と、容器1が嵌り込むポケット13aが円周状に複数あるスターホイール13と、各ポケット13aに設けられ容器1の側面を吸着する吸着カップ14と、各吸着カップ14と真空源(図示せず)を接続する真空吸着用のロータリバルブ(図示せず)とを備えている。
図2に示すように、搬送コンベア2を挟んだ両側には、容器1を照明する照明装置31と、照明装置31から投光されて容器1を透過した透過光を撮影するCCDカメラ32とが設置されている。CCDカメラ32は撮像装置を構成し、画像処理装置33に接続されている。
【0010】
図1および図2に示す構成において、飲料を充填したガラス壜からなる容器1は、搬送コンベア2によって直立した状態で搬送される。複数の容器1がスクリュー装置3に到達すると、容器1の側面はスクリュー装置3の螺旋状の凹部6に係合するとともに、容器1の反対側の側面はガイド部材10によりガイドされながら搬送され、この搬送されている間に照明装置31とCCDカメラ32によって容器1が撮影される。撮影された画像は画像処理装置33により画像処理され、容器1内の飲料の入味量が検査される。検査位置(後述する)で検査が終了した容器1は、搬送コンベア2によって搬送されつつスクリュー装置3によって相隣接する容器1間に所定の間隔が形成される。容器1間に所定の間隔が形成された後、容器1はスクリュー装置3からスターホイール装置11に受け渡され、スターホイール装置11のスターホイール13のポケット13aに嵌り込むとともに、吸着カップ14により真空吸着される。吸着カップ14に吸着された容器1はスターホイール装置11によって円周上の搬送経路に沿って搬送される。
【0011】
図3は、インフィードスクリューからなるスクリュー装置3の詳細を示す平面図である。
スクリュー装置3は、入口側に容器1の側面に係合する螺旋状の凹部6が同一ピッチPで設けられ、複数の容器1を隣接する容器間で互いに接触して搬送する容器接触搬送部4と、容器接触搬送部4の下流側に容器1の側面に係合する螺旋状の凹部6が次第に広くなるピッチP1,P2,P3,P4で設けられ、隣接する容器1間に間隔を形成する間隔形成部5とを備えている。
【0012】
容器接触搬送部4に形成された螺旋状の凹部6は、スクリュー装置3の軸芯xと平行な平行部hと、平行部hの両端から所定の半径Rを有しスクリュー装置3の軸芯xから離間するように延びる2つの円弧部eとからなり、平行部hの長さは入口側から間隔形成部5に向かうにつれて短くなるように形成されている。また、この容器接触搬送部4における平行部hと2つの円弧部eを有した螺旋状の凹部6は、少なくとも3ピッチ形成されている。間隔形成部5における螺旋状の凹部6は、所定の半径Rを有した半円弧部fで形成されている。前記容器接触搬送部4および間隔形成部5における凹部6を形成する所定の半径Rは、搬送される容器の最大直径dの1/2より少し大きく、すなわちR>(d/2)に設定されている。
【0013】
図4は搬送コンベア2およびスクリュー装置3によりガラス壜からなる容器を搬送する状態を示す図であり、図4(a)は直径d1の容器を搬送する場合を示し、図4(b)は直径d2の容器を搬送する場合を示している。直径d1は直径d2よりやや大きい値になっている。図4(a)および図4(b)に示すように、容器接触搬送部4においては、複数の容器1は、隣接する容器間で互いに接触して搬送されている。そして、容器接触搬送部4の下流側の間隔形成部5においては、複数の容器1は、隣接する容器間に間隔を形成しながら搬送されている。そして容器間の間隔は間隔形成部5の下流側にいくにつれて次第に大きくなり、容器1がスクリュー装置3から排出されてスターホイール装置11に受け渡されるときには後続の容器1に対して所定の間隔が形成される。なお、直径d1の容器1を搬送する場合には、図4(a)に示すように、間隔形成部5の領域に入り込んでも1個の容器1aは先行する容器1に接触しているが、直径d2の容器1を搬送する場合には、図4(b)に示すように、間隔形成部5の領域に入り込んだ容器1aは先行する容器1とは非接触になっている。
【0014】
図5は、上述した直径d1の容器と直径d2の容器とが混在する場合にも、スクリュー装置3の容器接触搬送部4において、隣接する容器間で互いに接触して搬送されることを示す模式図である。図5においては、直径d1の容器を1Aで示し、直径d2の容器を1Bで示している。
図5(a)に示すように、螺旋状の凹部6を所定の半径Rを有した半円弧部fのみで形成した例においては、直径d1の容器1Aを搬送する場合、隣接する容器1A,1Aは互いに接触するが、直径d2の容器1Bを搬送する場合、隣接する容器1B,1B間には隙間gが形成される。
【0015】
そこで、本発明では、図5(b)に示すように、スクリュー装置3の容器接触搬送部4において、螺旋状の凹部6は、スクリュー装置3の軸芯xと平行な平行部hと、この平行部hの両端から所定の半径Rを有した2つの円弧部e,eとで形成されている。すなわち、図5(b)に示すスクリュー装置3は、図5(a)に示すスクリュー装置3から斜線で示す領域Aを除去した形状を具備している。すなわち、図5(b)に示すスクリュー装置3においては、平行部hを形成するオフセット加工を施すことにより領域Aが除去されている。なお、図5(b)では、最初の凹部のみが平行部hを有しているように図示されているが、後続の凹部も平行部hを有しているが図示を省略している。
【0016】
図5(b)に示すスクリュー装置3によれば、螺旋状の凹部にオフセット加工を施すことにより、直径d1の容器1Aを搬送する場合、隣接する容器1A,1Aは互いに接触することは勿論であるが、直径d2の容器1Bを搬送する場合にも隣接する容器1B,1Bは互いに接触するし、直径d1の容器1Aと直径d2の容器1Bとが混在して搬送される場合にも隣接する容器は互いに接触する。
本発明においては、図4(a)および図4(b)に示すように、スクリュー装置3の容器接触搬送部4の終端部近傍を検査位置PIに選定し、この検査位置PIに照明装置31とCCDカメラ32とを設けている。したがって、本発明によれば、検査位置PIにおいては、搬送される容器1は、隣接する容器間で互いに接触している。そのため、搬送される容器1の揺れはきわめて小さく、液面の揺れは無視できるほど小さく、飲料の入味量検査に影響を与えることはない。
【0017】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のスクリュー装置によれば、容器のサイズ(直径)が異なったものが混在する場合であっても、容器接触搬送部において、複数の容器が隣接する容器間で互いに接触して搬送されるため、搬送される容器の揺れを最小限に抑えることができる。したがって、容器内に充填された飲料の液面の揺れは無視できるほど小さく、飲料の入味量検査を正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスクリュー装置を備えた容器検査装置の全体構成を示す平面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】インフィードスクリューからなるスクリュー装置の詳細を示す平面図である。
【図4】搬送コンベアおよびスクリュー装置によりガラス壜からなる容器を搬送する状態を示す図であり、図4(a)は直径d1の容器を搬送する場合を示し、図4(b)は直径d2の容器を搬送する場合を示している。
【図5】直径d1の容器と直径d2の容器とが混在する場合にも、スクリュー装置の容器接触搬送部において、隣接する容器間で互いに接触して搬送されることを示す模式図である。
【符号の説明】
1,1a,1A,1B 容器
2 搬送コンベア
3 スクリュー装置
4 容器接触搬送部
5 間隔形成部
6 螺旋状の凹部
10 ガイド部材
11 スターホイール装置
12 主軸
13 スターホイール
13a ポケット
14 吸着カップ
31 照明装置
32 CCDカメラ
e 円弧部
f 半円弧部
h 平行部
PI 検査位置
R 半径
Claims (6)
- コンベアによって搬送される複数の容器間に所定の間隔を形成するスクリュー装置において、
該スクリュー装置の入口側に、容器の側面に係合する螺旋状の凹部が同一ピッチで設けられ、複数の容器が隣接する容器間で互いに接触して搬送される容器接触搬送部と、
該容器接触搬送部の下流側に、容器の側面に係合する螺旋状の凹部が次第に広くなるピッチで設けられ、隣接する容器間に間隔を形成する間隔形成部とを備えたことを特徴とするスクリュー装置。 - 前記容器接触搬送部に形成された螺旋状の凹部は、スクリュー装置の軸芯と平行な平行部と、該平行部の両端から所定の半径を有し前記スクリュー装置の軸芯から離間するように延びる2つの円弧部とで形成されていることを特徴とする請求項1記載のスクリュー装置。
- 前記平行部の長さは入口側から前記間隔形成部に向かうにつれて短くなることを特徴とする請求項2記載のスクリュー装置。
- 前記容器接触搬送部に形成された螺旋状の凹部は、少なくとも3ピッチ形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のスクリュー装置。
- 前記間隔形成部に形成された螺旋状の凹部は、所定の半径を有した半円弧部で形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のスクリュー装置。
- 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のスクリュー装置の容器接触搬送部に設置され、該スクリュー装置により搬送される容器を挟むように配置された照明装置と撮像装置とを備え、該照明装置から投光されて容器を透過した透過光を撮像装置により撮影することを特徴とする容器検査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002281239A JP2004115206A (ja) | 2002-09-26 | 2002-09-26 | スクリュー装置および該スクリュー装置を備えた容器検査装置 |
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JP2002281239A JP2004115206A (ja) | 2002-09-26 | 2002-09-26 | スクリュー装置および該スクリュー装置を備えた容器検査装置 |
Publications (1)
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JP (1) | JP2004115206A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011162225A (ja) * | 2010-02-09 | 2011-08-25 | Mitsubishi Heavy Industries Food & Packaging Machinery Co Ltd | 容器払い出し装置 |
-
2002
- 2002-09-26 JP JP2002281239A patent/JP2004115206A/ja active Pending
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