JP2004115020A - 記憶媒体収納ケース及び記憶媒体管理検索装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】書き込み済み光ディスクの検索のため、バーコード等の識別手段を使用して管理検索装置で管理検索するシステム使用時の操作性を改善する。
【解決手段】光学的に読取り可能な識別情報表示部11を表面に備えた記憶媒体10を出入れ自在に収納する記憶媒体収納ケース1であって、該ケース内に収納した記憶媒体上の識別情報表示部を光学的に反射させてケース外部から読取り可能な方向を変化させる反射手段4を備えた。
【選択図】 図2
【解決手段】光学的に読取り可能な識別情報表示部11を表面に備えた記憶媒体10を出入れ自在に収納する記憶媒体収納ケース1であって、該ケース内に収納した記憶媒体上の識別情報表示部を光学的に反射させてケース外部から読取り可能な方向を変化させる反射手段4を備えた。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、小型コンピュータシステムの周辺装置である光ディスク装置、CD−R/CD−RW装置、書き込み可能DVD装置などで用いる光ディスクの収納ケース、及び記憶媒体管理検索装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
小型コンピュータシステムの周辺装置である光ディスク装置、CD−R/CD−RW装置、書き込み可能なDVD装置などでは、光ディスクに書き込みをしても、その光ディスクの外観を見ただけでは如何なる内容のデータが記録されているのか判別することができない。そのため、光ディスクの記録内容を表示して他の光ディスクと識別するために、光ディスク上、或いは光ディスクを収納するケース上に表題等の内容を識別する文字等を記載することになるが、小さいスペースに必ずしも内容の全貌を表現できるものではなく、記載したときには理解できていても、時間がたってから読んでみると記載した本人、或いは他人が充分理解できないことも多々ある。
当然のことながら光ディスクに記録されたデータを実際に周辺装置にて読み出し、視覚的に、或いは音声によってデータの内容を表示するようにすれば、その内容は把握できるが、光ディスクを周辺装置に入れてその内容を読み出すには少なからぬ時間がかかり、特に多数の光ディスク中から希望とする光ディスクを探し出そうという場合には実用的ではない。
これらの問題に対し、特開平8−87567号、特開2000−113318公報では、光ディスク面上にバーコード等の識別体を設けてそれを読み取ることで光ディスクの内容を知る方法が提案されているが、その識別体を光ディスクのどの部分にどのような形態で配置し、ケースに収納された多数の光ディスクが積層配列されている場合に読取り手段をどのように使用して識別体の記載情報を読み取るのか明らかにされていない。即ち、これらの従来技術によれば、多数積層した状態で配列された光ディスクを一個ずつケースごと取り出した上で、光ディスク面に配置された識別体に読取り手段を近接させた上で読み取る必要があり、作業が極めて煩雑、非効率となることが明らかである。
このようなところから、本出願人は、バーコードに代表される識別体の記録情報と、光ディスクへの書き込み時、または読み込み時に得たファイル名やディレクトリ構造やコメントや表題の情報とを組み合わせとして記憶する方法や、この方法により作成された情報の組み合わせを利用して、使用者が希望する特定の光ディスクを、識別体を利用して容易に探し出すための装置を提案している(未公知)。
また、これらに関連して光ディスクケースの側面に記された幅の狭いバーコードを確実に読み込むために、バーコードリーダを光ディスクケースに当てたときに正しい位置に確実に導くことを目的とした指示ガイド付きバーコードリーダを提案している(未公知)。
ところで、これらの提案では識別のためのバーコードを光ディスク表面に貼る場合または、ケースの側面に記す場合を想定している。光ディスクを収納したケースを整理するには専用の棚、容器等に収め、立てて並べて整頓するのが使いやすいが、ケースに記載されたバーコードだけで管理していると光ディスクがケースから離れた際に両者の関連がわからなくなる恐れがある。光ディスクとケースに同じバーコードを記しておけば問題はないが、作業の手間が増え面倒である。ケースに収め、立てた状態で光ディスク上のバーコードを読むことができれば大変便利である。しかし、このような読取り方法を実現する手段はこれまで開発されていない。
【特許文献1】特開平8−87567号
【特許文献2】特開2000−113318
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
光ディスク、或いはその収納ケースに表示されたバーコード等の識別情報表示部を読取り手段によって読取ることにより、目的とする光ディスクを検索する管理検索装置にあっては、光ディスク毎に記載されたバーコードをバーコードリーダにより読取る必要があるが、この読込みの繰り返しに際して、バーコードが一覧表のように並べてあれば次々にテンポよく読み込むことができる。しかしながら、通常光ディスクはケースに収められ、そのケースは棚や容器内に書籍のように縦、或いは横向きにして並べられるのが普通である。また、通常バーコードは光ディスク毎に割り振られるためその光ディスクの表面に記される。つまり積層した状態で収納された光ディスクに記されたバーコードを読み込むためには、積層してある列から1つ1つ光ディスクを引き出し、表面にあるバーコードを見えるようにしてから読み取らねばならず、作業効率が良いとはいえない。バーコードが光ディスクケースの側面に記されていれば作業効率は上がるが、収納された光ディスクに記されたバーコードと同じバーコードをケースにも記すのは二度手間であるし、使っているうちに誤ったケースに光ディスクが収められてしまうこともあり得る。
本発明は特に書き込み済み光ディスクの検索のため、バーコード等の識別手段を使用してデータ処理装置(以下、管理検索装置)で管理検索するシステム使用時の操作性を改善することを目的とする。光ディスク自体に記載された識別情報を読むので確実な識別を行うことができ、ケース上に記載した識別情報との不一致による問題も生じない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、光学的に読取り可能な識別情報表示部を表面に備えた記憶媒体を出入れ自在に収納する記憶媒体収納ケースであって、該ケース内に収納した記憶媒体上の識別情報表示部を光学的に反射させてケース外部から読取り可能な方向を変化させる反射手段を備えたことを特徴とする。
記憶媒体の面上にバーコード等の識別情報を配置した場合には、棚等に整列されたケースを取り出して、ケース外面から識別情報に対して読取り手段を近接させない限り、読取りできない。多量の記憶媒体中から所望の記憶媒体を検索する場合にはこのような読取り作業は極めて効率が悪い。ケース側面に識別情報を記載することにも問題がある。本発明では、ケース内の記憶媒体面上の識別情報をケース側面へ方向転換させて反射させるようにしたので、記憶媒体をケースに入れたままで、その側面からスキャンすることができ、効率よく希望する記憶媒体を検索することができる。
請求項2の発明は、請求項1において、前記記憶媒体と前記ケースには、夫々目視可能な位置決め用の指標を備え、両指標同士が合致する位置関係となるようにケース内に記憶媒体を収納することにより、前記反射手段と前記識別情報表示部との位置決めを正確化したことを特徴とする。
ケース側と記憶媒体側に夫々指標を設けて、反射手段と識別情報表示部との位置関係を一義的に確定し易くしたので、使用者は識別情報の位置を気にする必要が無く、設けられた2つの指標を合わせるようして記憶媒体を収納することで、識別情報を反射手段と正しく対面させることができる。
請求項3の発明は、請求項1又は2において、前記ケース内に収納した前記記憶媒体を機械的に固定する固定手段を備えたことを特徴とする。
これによれば、ケース内に収納された記憶媒体が、振動衝撃等で移動しまうことが無く、常に正しい位置で識別情報をスキャンできる。
【0005】
請求項4の発明は、請求項1において、前記記憶媒体と前記ケースの何れか一方には、記憶媒体を収納する際の収納位置を規定するための嵌合突起を設け、他方には、この嵌合突起と嵌合する嵌合溝を設け、嵌合突起が嵌合溝に嵌合するように記憶媒体をケース内に位置決めすることにより、前記反射手段と前記識別情報表示部との位置決を正確化したことを特徴とする。
これによれば、嵌合溝に嵌合突起を嵌合させて記憶媒体を収納することで、識別情報の位置を希望する位置に簡単に正しく向けることができる。また、この機械的嵌合により記憶媒体が収納後、振動衝撃等で移動しまうことが無く、常に正しい位置で識別情報をスキャンできる。
請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れか一項に記載の記憶媒体収納ケースに収納された記憶媒体を管理検索する管理検索装置であって、前記記憶媒体収納ケース内の記憶媒体面上の識別情報表示部をケース外から読取る読取り手段と、記憶媒体に記憶されているデータの内容と該記憶媒体面上の識別情報との関連づけをしたデータベースを格納した記憶部と、キーワードを入力する入力部と、表示部と、これらを制御する処理部と、を備えたことを特徴とする。
これによれば、棚などに整列収納された光ディスクなどの記憶媒体中から所望のデータを格納したものを検索する際に、ケースの側面側から検索することが可能となる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示した実施の形態により詳細に説明する。
図1は本発明の光ディスクケース内に記憶媒体としての光ディスクを収納した状態を示す平面図(上カバーを除去した状態)である。また、図2は図1のA−A断面図(上カバーを装着した状態)である。
記憶媒体収納ケースとしての光ディスクケース(以下、ケースという)1は、光ディスク10を収容する手段であり、内底面に光ディスク10を支持するケース本体2と、ケース本体2の上面開口を開閉するために一端部をケース本体2の一端部により開閉自在に軸支された上カバー3を備えている。上カバー3の下面適所には、反射ミラーから成る反射手段4が配置されている。
ケース本体2は、光ディスク下面を支持する矩形の底板5と、底板5、或いは上カバー3に設けた側壁6を有し、その一端部(図1の左端部)にて上カバー3の一端部を開閉自在に軸支している。
光ディスク10は、その上面の所定箇所に光学的に読取り可能な識別情報(例えば、バーコード)を記載した識別情報表示部(例えば、バーコードラベル)11を備えている。識別情報表示部11は、例えば印刷、或いはシールの貼付により配置される。
この識別情報表示部11は、光ディスク10をケース1内に収納して上カバー3を閉止したときに、光ディスク上の識別情報表示部11の直上位置に前記反射手段4が位置し、識別情報表示部11上の識別情報を光学的に反射させてケース側壁6の一つへ導き、該側壁の外側に位置する読取り手段(バーコードリーダ)から読取り可能となるようにしている。即ち、側壁6の一部は少なくとも透明、或いは半透明であるために、反射手段4からの反射光を外部へ透過させ得るように構成されている。反射手段4は、例えば図示の如き直角三角柱形状を備え、その斜面に鏡面状の反射面4aを備えているため、直下に位置する識別情報表示部11上の記載情報を反射させて90度方向を変化させることができる。即ち、図2に示すように、光ディスク面に貼った識別情報表示部11は光ディスクケースの側壁6とは直交する位置関係にあり、そのままでは側壁6からスキャンすることができない。そこで、識別情報表示部11の全面積をカバーし得る反射面4aを有した反射手段4を用いて反射方向を変化させることにより、任意の位置からの読取りが可能となる。この反射手段4と、光ディスク面上の識別情報表示部11との位置関係を対応させることが肝要であり、そのように構成することにより、図示の反射経路を利用して、ケース側壁からバーコードをスキャンすることができる。
読取り手段としてのバーコードリーダはバーコードとの距離が多少離間していてもスキャン可能なので、ケースの側面にバーコードリーダを当ててもバーコードの読み取りが可能である。
【0007】
次に、上記実施形態では、識別情報表示部11と反射手段4との位置関係が一致していることが前提である。しかしながら、光ディスクは円形で方向性が無いため、使用者が意識的に位置を合わせてケース内に収納する必要があり、少しでも周方向位置がずれると、読取り不良が発生しかねない。
図3はこのような不具合を解消するための実施形態であり、光ディスクと光ディスクケースの位置決めを確実化するための実施形態を示した平面図である。
符号20は位置決め用の指標であり、光ディスクケース1のケース本体2側にケース側指標20aを設けると共に、光ディスク10の表面の外周縁に沿った適所に光ディスク側指標20bを形成する。両指標20a、20bの形成位置は、両指標20a、20b同士が合致するようにケース1内に光ディスク10を位置決め収納することにより、反射手段4と識別情報表示部11との位置決めが正確に完了するように設定する。従って、使用者は両指標20a、20bを合わせるようして光ディスク10をケース本体2内に収納することで、識別情報表示部11を構成するバーコードの位置を反射手段4の反射面に対面した正しい位置に簡単に向けることができる。各指標20a、20bは、図示の如き三角形状等の目視可能、且つ位置合わせし易い目印であればどのような形状であってもよい。
次に、上記光ディスクケース1内の正しい位置に光ディスク10を位置決めした上で上カバー3を閉じたとしても、光ディスクが収納後の振動衝撃等で移動(回転)してしまい、識別情報表示部11の周方向位置がずれてしまうことが考えられる。この場合には、識別情報表示部11と反射手段4の反射面4aとの位置関係もずれを起こしていることになる。このような位置ずれを知らずに側壁6からの読み取りを実施しようとすると正しい読み取りができなくなる。このような不具合を防止するため、図4に示した本発明の他の実施形態では、光ディスクケース1内に機械的に光ディスク10を固定する固定手段25を配置する。この固定手段25は、例えばスポンジ状の緩衝材のようなものである。この固定手段25によって収納された光ディスクがケース内で移動することを防ぐ。具体的には、図示の如く、光ディスク10の下面に相当する底板5の上面(全面、或いは一部)に薄板状の固定手段25を配置したり、光ディスク10の外周縁に相当する底板5上に固定手段25を配置する。
【0008】
次に、図5は本発明の他の実施形態の要部構成図であり、光ディスク10の周方向位置をケース本体2に対して正確に位置決めする手法として、機械的嵌合構造を採用している。即ち、この機械的嵌合構造30は、例えば光ディスク10の中心にあるクランプ用の丸穴12の一部に嵌合溝12aを設け、光ディスクケースの底板5側の対応する位置にはこの嵌合溝12aにはまる形状の嵌合突起7を設ける。具体的には、光ディスク10の丸穴12を弾性的に嵌合保持するために多数の弾性片8aを円形に配置した弾性係止部8の一部に、外径方向へ突出する嵌合突起7を設けた。この嵌合突起7が嵌合溝12aに嵌合するように光ディスクを収納すれば識別情報表示部11と反射手段4の反射面4aとが常に正しい位置にくることとなる。
なお、嵌合溝をケース側に設け、光ディスク側に嵌合突起を設けてもよい。
次に、図6は、書き込み済み光ディスクの検索のため、バーコードを使用してデータ処理装置(以下、管理検索装置)40で管理検索するシステムの構成図である。
この管理検索装置40は、各構成要素を制御するCPUから成る処理部41と、光ディスクケース1内に位置決め収納された光ディスク10上の識別情報表示部11上の識別情報(バーコード)を読み取る読取り手段(バーコードリーダ)42と、読取り手段42によって読取られたバーコードの内容を認識するコード認識部43と、既に書き込み済み光ディスク10に記憶されているデータの内容と、該光ディスクに貼られたバーコード11との関連づけをしたデータベースを格納した記憶部44と、キーワードを入力する入力部45と、表示部46と、を備えている。
その動作の概要は、次の通りである。即ち、光ディスク10に表示されたバーコード等の識別情報表示部11を読取り手段42によって読取ることにより、目的とする光ディスクを検索する管理検索装置40は、既に書き込み済み光ディスク10に記憶されているデータの内容と、該光ディスクに貼られた識別情報(バーコード)との関連づけをしたデータベースから参照したいと思うデータを書き込んだ光ディスクをキーワード検索する。入力部45から入力されたキーワードに基づいて記憶部44内のデータベースの検索が実行され、キーワードを含む情報に対応するバーコードの情報を特定する。その後、バーコードリーダ42を用いて光ディスク面に配置された識別情報表示部11上のバーコードを反射手段4を介して読み込み、光ディスク上のバーコードとデータベース内から特定された上記バーコードが一致するか否かを判定し、一致する場合にはその旨を表示部46等に表示する。
【0009】
次に、図7は管理検索装置による光ディスクの検索手順を示すフローチャートである。
前記のように既に書き込み済み光ディスク10に記憶されているデータの内容と、該光ディスクに貼られた識別情報表示部11上のバーコードとの関連づけをしたデータベースが管理検索装置の記憶部44内に格納されており、このデータベース中から、参照したいと思うデータを記憶した光ディスクを検索する。検索のためには、まず検索しようとするキーワードを管理検索装置の入力部45より入力する(S1)。処理部41は入力されたキーワードを記憶部44のデータベースより検索し、そのキーワードを含む情報に対応するバーコードの情報を特定する(S2)。
次に、表示部46にバーコードを読み込む指示を表示する。使用者はこの表示に従い候補となる光ディスクに貼り付けられたバーコードを、バーコードリーダ42を使って読み込む(S3)。読み込んだバーコードが前記特定したバーコードと一致するかどうかを判断し、一致しない場合には一致していない旨の表示と音響信号(たとえばビープ音)で一致していない事を使用者に知らせて次のバーコード読み込みを待つ(S4)。
読み込んだバーコードが特定したバーコードと一致した場合は、一致した旨の表示を表示部46に表示し、音響信号(不一致のときとは違う、たとえばチャイム音など)を出力して一致したことを使用者に知らせる。使用者は、一致した光ディスクをケースごと取り出せばよい(S5)。
この際、使用者は候補となる光ディスクに貼られたバーコードデータを次々に読み込み、管理検索装置が発する音響信号で特定したバーコードのデータが読み込まれるまで繰り返す。この際、整列棚等に縦、或いは横方向に積層して近接配列された光ディスクのケースを取り出す必要はなく、棚に収納された状態にある各ケースの側面にバーコードリーダ42の読取り部を順次近接、或いは当接させて読取りを行えばよい。
【0010】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、書き込み済み光ディスクの検索のため、バーコード等の識別手段を使用して管理検索装置で管理検索するシステム使用時の操作性を改善することができる。光ディスク自体に記載された識別情報を読むので確実な識別を行うことができ、ケース上に記載した識別情報との不一致による問題も生じない。
また、バーコードリーダは通常光ディスク面に記されたバーコードに接近して読み取るが、光ディスク面上のバーコードから離間した位置にて読み取ることができる。
即ち、請求項1の発明によれば、ケース内の記憶媒体面上の識別情報をケース側面へ方向転換させて反射させるようにしたので、記憶媒体をケースに入れたままで、その側面からスキャンすることができ、効率よく希望する記憶媒体を検索することができる。
請求項2の発明によれば、ケース側と記憶媒体側に夫々指標を設けて、反射手段と識別情報表示部との位置関係を一義的に確定し易くしたので、使用者は識別情報の位置を気にする必要が無く、設けられた2つの指標を合わせるようして記憶媒体を収納することで、識別情報を反射手段と正しく対面させることができる。
請求項3の発明は、ケース内に収納した前記記憶媒体を機械的に固定する固定手段を備えたので、ケース内に収納された記憶媒体が、振動衝撃等で移動しまうことが無く、常に正しい位置で識別情報をスキャンできる。
請求項4の発明によれば、嵌合溝に嵌合突起を嵌合させて記憶媒体を収納することで、識別情報の位置を希望する位置に簡単に正しく向けることができる。また、この機械的嵌合により記憶媒体が収納後、振動衝撃等で移動しまうことが無く、常に正しい位置で識別情報をスキャンできる。
請求項5の発明によれば、棚などに整列収納された光ディスクなどの記憶媒体中から所望のデータを格納したものを検索する際に、ケースの側面側から検索することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ディスクケース内に記憶媒体としての光ディスクを収納した状態を示す平面図。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】本発明の他の実施形態のケースの平面図。
【図4】本発明の他の実施形態のケースの構成を示す断面図。
【図5】本発明の他の実施形態に係るケースの要部構成図。
【図6】本発明の一実施形態に係る管理検索装置の構成を示すブロック図。
【図7】管理検索装置による検索手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 記憶媒体収納ケース、2 ケース本体、3 上カバー、4 反射手段、4a 反射面、5 底板、6 側壁、7 嵌合突起、8 弾性係止部、8a 弾性片、10 光ディスク(記憶媒体)、11 識別情報表示部、12a 嵌合溝、20 位置決め用の指標、20a ケース側指標、20b 光ディスク側指標、25 固定手段、40 データ処理装置(管理検索装置)、41 処理部、42読取り手段(バーコードリーダ)、43 コード認識部、44 記憶部、45
入力部、46 表示部。
【発明の属する技術分野】
本発明は、小型コンピュータシステムの周辺装置である光ディスク装置、CD−R/CD−RW装置、書き込み可能DVD装置などで用いる光ディスクの収納ケース、及び記憶媒体管理検索装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
小型コンピュータシステムの周辺装置である光ディスク装置、CD−R/CD−RW装置、書き込み可能なDVD装置などでは、光ディスクに書き込みをしても、その光ディスクの外観を見ただけでは如何なる内容のデータが記録されているのか判別することができない。そのため、光ディスクの記録内容を表示して他の光ディスクと識別するために、光ディスク上、或いは光ディスクを収納するケース上に表題等の内容を識別する文字等を記載することになるが、小さいスペースに必ずしも内容の全貌を表現できるものではなく、記載したときには理解できていても、時間がたってから読んでみると記載した本人、或いは他人が充分理解できないことも多々ある。
当然のことながら光ディスクに記録されたデータを実際に周辺装置にて読み出し、視覚的に、或いは音声によってデータの内容を表示するようにすれば、その内容は把握できるが、光ディスクを周辺装置に入れてその内容を読み出すには少なからぬ時間がかかり、特に多数の光ディスク中から希望とする光ディスクを探し出そうという場合には実用的ではない。
これらの問題に対し、特開平8−87567号、特開2000−113318公報では、光ディスク面上にバーコード等の識別体を設けてそれを読み取ることで光ディスクの内容を知る方法が提案されているが、その識別体を光ディスクのどの部分にどのような形態で配置し、ケースに収納された多数の光ディスクが積層配列されている場合に読取り手段をどのように使用して識別体の記載情報を読み取るのか明らかにされていない。即ち、これらの従来技術によれば、多数積層した状態で配列された光ディスクを一個ずつケースごと取り出した上で、光ディスク面に配置された識別体に読取り手段を近接させた上で読み取る必要があり、作業が極めて煩雑、非効率となることが明らかである。
このようなところから、本出願人は、バーコードに代表される識別体の記録情報と、光ディスクへの書き込み時、または読み込み時に得たファイル名やディレクトリ構造やコメントや表題の情報とを組み合わせとして記憶する方法や、この方法により作成された情報の組み合わせを利用して、使用者が希望する特定の光ディスクを、識別体を利用して容易に探し出すための装置を提案している(未公知)。
また、これらに関連して光ディスクケースの側面に記された幅の狭いバーコードを確実に読み込むために、バーコードリーダを光ディスクケースに当てたときに正しい位置に確実に導くことを目的とした指示ガイド付きバーコードリーダを提案している(未公知)。
ところで、これらの提案では識別のためのバーコードを光ディスク表面に貼る場合または、ケースの側面に記す場合を想定している。光ディスクを収納したケースを整理するには専用の棚、容器等に収め、立てて並べて整頓するのが使いやすいが、ケースに記載されたバーコードだけで管理していると光ディスクがケースから離れた際に両者の関連がわからなくなる恐れがある。光ディスクとケースに同じバーコードを記しておけば問題はないが、作業の手間が増え面倒である。ケースに収め、立てた状態で光ディスク上のバーコードを読むことができれば大変便利である。しかし、このような読取り方法を実現する手段はこれまで開発されていない。
【特許文献1】特開平8−87567号
【特許文献2】特開2000−113318
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
光ディスク、或いはその収納ケースに表示されたバーコード等の識別情報表示部を読取り手段によって読取ることにより、目的とする光ディスクを検索する管理検索装置にあっては、光ディスク毎に記載されたバーコードをバーコードリーダにより読取る必要があるが、この読込みの繰り返しに際して、バーコードが一覧表のように並べてあれば次々にテンポよく読み込むことができる。しかしながら、通常光ディスクはケースに収められ、そのケースは棚や容器内に書籍のように縦、或いは横向きにして並べられるのが普通である。また、通常バーコードは光ディスク毎に割り振られるためその光ディスクの表面に記される。つまり積層した状態で収納された光ディスクに記されたバーコードを読み込むためには、積層してある列から1つ1つ光ディスクを引き出し、表面にあるバーコードを見えるようにしてから読み取らねばならず、作業効率が良いとはいえない。バーコードが光ディスクケースの側面に記されていれば作業効率は上がるが、収納された光ディスクに記されたバーコードと同じバーコードをケースにも記すのは二度手間であるし、使っているうちに誤ったケースに光ディスクが収められてしまうこともあり得る。
本発明は特に書き込み済み光ディスクの検索のため、バーコード等の識別手段を使用してデータ処理装置(以下、管理検索装置)で管理検索するシステム使用時の操作性を改善することを目的とする。光ディスク自体に記載された識別情報を読むので確実な識別を行うことができ、ケース上に記載した識別情報との不一致による問題も生じない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、光学的に読取り可能な識別情報表示部を表面に備えた記憶媒体を出入れ自在に収納する記憶媒体収納ケースであって、該ケース内に収納した記憶媒体上の識別情報表示部を光学的に反射させてケース外部から読取り可能な方向を変化させる反射手段を備えたことを特徴とする。
記憶媒体の面上にバーコード等の識別情報を配置した場合には、棚等に整列されたケースを取り出して、ケース外面から識別情報に対して読取り手段を近接させない限り、読取りできない。多量の記憶媒体中から所望の記憶媒体を検索する場合にはこのような読取り作業は極めて効率が悪い。ケース側面に識別情報を記載することにも問題がある。本発明では、ケース内の記憶媒体面上の識別情報をケース側面へ方向転換させて反射させるようにしたので、記憶媒体をケースに入れたままで、その側面からスキャンすることができ、効率よく希望する記憶媒体を検索することができる。
請求項2の発明は、請求項1において、前記記憶媒体と前記ケースには、夫々目視可能な位置決め用の指標を備え、両指標同士が合致する位置関係となるようにケース内に記憶媒体を収納することにより、前記反射手段と前記識別情報表示部との位置決めを正確化したことを特徴とする。
ケース側と記憶媒体側に夫々指標を設けて、反射手段と識別情報表示部との位置関係を一義的に確定し易くしたので、使用者は識別情報の位置を気にする必要が無く、設けられた2つの指標を合わせるようして記憶媒体を収納することで、識別情報を反射手段と正しく対面させることができる。
請求項3の発明は、請求項1又は2において、前記ケース内に収納した前記記憶媒体を機械的に固定する固定手段を備えたことを特徴とする。
これによれば、ケース内に収納された記憶媒体が、振動衝撃等で移動しまうことが無く、常に正しい位置で識別情報をスキャンできる。
【0005】
請求項4の発明は、請求項1において、前記記憶媒体と前記ケースの何れか一方には、記憶媒体を収納する際の収納位置を規定するための嵌合突起を設け、他方には、この嵌合突起と嵌合する嵌合溝を設け、嵌合突起が嵌合溝に嵌合するように記憶媒体をケース内に位置決めすることにより、前記反射手段と前記識別情報表示部との位置決を正確化したことを特徴とする。
これによれば、嵌合溝に嵌合突起を嵌合させて記憶媒体を収納することで、識別情報の位置を希望する位置に簡単に正しく向けることができる。また、この機械的嵌合により記憶媒体が収納後、振動衝撃等で移動しまうことが無く、常に正しい位置で識別情報をスキャンできる。
請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れか一項に記載の記憶媒体収納ケースに収納された記憶媒体を管理検索する管理検索装置であって、前記記憶媒体収納ケース内の記憶媒体面上の識別情報表示部をケース外から読取る読取り手段と、記憶媒体に記憶されているデータの内容と該記憶媒体面上の識別情報との関連づけをしたデータベースを格納した記憶部と、キーワードを入力する入力部と、表示部と、これらを制御する処理部と、を備えたことを特徴とする。
これによれば、棚などに整列収納された光ディスクなどの記憶媒体中から所望のデータを格納したものを検索する際に、ケースの側面側から検索することが可能となる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示した実施の形態により詳細に説明する。
図1は本発明の光ディスクケース内に記憶媒体としての光ディスクを収納した状態を示す平面図(上カバーを除去した状態)である。また、図2は図1のA−A断面図(上カバーを装着した状態)である。
記憶媒体収納ケースとしての光ディスクケース(以下、ケースという)1は、光ディスク10を収容する手段であり、内底面に光ディスク10を支持するケース本体2と、ケース本体2の上面開口を開閉するために一端部をケース本体2の一端部により開閉自在に軸支された上カバー3を備えている。上カバー3の下面適所には、反射ミラーから成る反射手段4が配置されている。
ケース本体2は、光ディスク下面を支持する矩形の底板5と、底板5、或いは上カバー3に設けた側壁6を有し、その一端部(図1の左端部)にて上カバー3の一端部を開閉自在に軸支している。
光ディスク10は、その上面の所定箇所に光学的に読取り可能な識別情報(例えば、バーコード)を記載した識別情報表示部(例えば、バーコードラベル)11を備えている。識別情報表示部11は、例えば印刷、或いはシールの貼付により配置される。
この識別情報表示部11は、光ディスク10をケース1内に収納して上カバー3を閉止したときに、光ディスク上の識別情報表示部11の直上位置に前記反射手段4が位置し、識別情報表示部11上の識別情報を光学的に反射させてケース側壁6の一つへ導き、該側壁の外側に位置する読取り手段(バーコードリーダ)から読取り可能となるようにしている。即ち、側壁6の一部は少なくとも透明、或いは半透明であるために、反射手段4からの反射光を外部へ透過させ得るように構成されている。反射手段4は、例えば図示の如き直角三角柱形状を備え、その斜面に鏡面状の反射面4aを備えているため、直下に位置する識別情報表示部11上の記載情報を反射させて90度方向を変化させることができる。即ち、図2に示すように、光ディスク面に貼った識別情報表示部11は光ディスクケースの側壁6とは直交する位置関係にあり、そのままでは側壁6からスキャンすることができない。そこで、識別情報表示部11の全面積をカバーし得る反射面4aを有した反射手段4を用いて反射方向を変化させることにより、任意の位置からの読取りが可能となる。この反射手段4と、光ディスク面上の識別情報表示部11との位置関係を対応させることが肝要であり、そのように構成することにより、図示の反射経路を利用して、ケース側壁からバーコードをスキャンすることができる。
読取り手段としてのバーコードリーダはバーコードとの距離が多少離間していてもスキャン可能なので、ケースの側面にバーコードリーダを当ててもバーコードの読み取りが可能である。
【0007】
次に、上記実施形態では、識別情報表示部11と反射手段4との位置関係が一致していることが前提である。しかしながら、光ディスクは円形で方向性が無いため、使用者が意識的に位置を合わせてケース内に収納する必要があり、少しでも周方向位置がずれると、読取り不良が発生しかねない。
図3はこのような不具合を解消するための実施形態であり、光ディスクと光ディスクケースの位置決めを確実化するための実施形態を示した平面図である。
符号20は位置決め用の指標であり、光ディスクケース1のケース本体2側にケース側指標20aを設けると共に、光ディスク10の表面の外周縁に沿った適所に光ディスク側指標20bを形成する。両指標20a、20bの形成位置は、両指標20a、20b同士が合致するようにケース1内に光ディスク10を位置決め収納することにより、反射手段4と識別情報表示部11との位置決めが正確に完了するように設定する。従って、使用者は両指標20a、20bを合わせるようして光ディスク10をケース本体2内に収納することで、識別情報表示部11を構成するバーコードの位置を反射手段4の反射面に対面した正しい位置に簡単に向けることができる。各指標20a、20bは、図示の如き三角形状等の目視可能、且つ位置合わせし易い目印であればどのような形状であってもよい。
次に、上記光ディスクケース1内の正しい位置に光ディスク10を位置決めした上で上カバー3を閉じたとしても、光ディスクが収納後の振動衝撃等で移動(回転)してしまい、識別情報表示部11の周方向位置がずれてしまうことが考えられる。この場合には、識別情報表示部11と反射手段4の反射面4aとの位置関係もずれを起こしていることになる。このような位置ずれを知らずに側壁6からの読み取りを実施しようとすると正しい読み取りができなくなる。このような不具合を防止するため、図4に示した本発明の他の実施形態では、光ディスクケース1内に機械的に光ディスク10を固定する固定手段25を配置する。この固定手段25は、例えばスポンジ状の緩衝材のようなものである。この固定手段25によって収納された光ディスクがケース内で移動することを防ぐ。具体的には、図示の如く、光ディスク10の下面に相当する底板5の上面(全面、或いは一部)に薄板状の固定手段25を配置したり、光ディスク10の外周縁に相当する底板5上に固定手段25を配置する。
【0008】
次に、図5は本発明の他の実施形態の要部構成図であり、光ディスク10の周方向位置をケース本体2に対して正確に位置決めする手法として、機械的嵌合構造を採用している。即ち、この機械的嵌合構造30は、例えば光ディスク10の中心にあるクランプ用の丸穴12の一部に嵌合溝12aを設け、光ディスクケースの底板5側の対応する位置にはこの嵌合溝12aにはまる形状の嵌合突起7を設ける。具体的には、光ディスク10の丸穴12を弾性的に嵌合保持するために多数の弾性片8aを円形に配置した弾性係止部8の一部に、外径方向へ突出する嵌合突起7を設けた。この嵌合突起7が嵌合溝12aに嵌合するように光ディスクを収納すれば識別情報表示部11と反射手段4の反射面4aとが常に正しい位置にくることとなる。
なお、嵌合溝をケース側に設け、光ディスク側に嵌合突起を設けてもよい。
次に、図6は、書き込み済み光ディスクの検索のため、バーコードを使用してデータ処理装置(以下、管理検索装置)40で管理検索するシステムの構成図である。
この管理検索装置40は、各構成要素を制御するCPUから成る処理部41と、光ディスクケース1内に位置決め収納された光ディスク10上の識別情報表示部11上の識別情報(バーコード)を読み取る読取り手段(バーコードリーダ)42と、読取り手段42によって読取られたバーコードの内容を認識するコード認識部43と、既に書き込み済み光ディスク10に記憶されているデータの内容と、該光ディスクに貼られたバーコード11との関連づけをしたデータベースを格納した記憶部44と、キーワードを入力する入力部45と、表示部46と、を備えている。
その動作の概要は、次の通りである。即ち、光ディスク10に表示されたバーコード等の識別情報表示部11を読取り手段42によって読取ることにより、目的とする光ディスクを検索する管理検索装置40は、既に書き込み済み光ディスク10に記憶されているデータの内容と、該光ディスクに貼られた識別情報(バーコード)との関連づけをしたデータベースから参照したいと思うデータを書き込んだ光ディスクをキーワード検索する。入力部45から入力されたキーワードに基づいて記憶部44内のデータベースの検索が実行され、キーワードを含む情報に対応するバーコードの情報を特定する。その後、バーコードリーダ42を用いて光ディスク面に配置された識別情報表示部11上のバーコードを反射手段4を介して読み込み、光ディスク上のバーコードとデータベース内から特定された上記バーコードが一致するか否かを判定し、一致する場合にはその旨を表示部46等に表示する。
【0009】
次に、図7は管理検索装置による光ディスクの検索手順を示すフローチャートである。
前記のように既に書き込み済み光ディスク10に記憶されているデータの内容と、該光ディスクに貼られた識別情報表示部11上のバーコードとの関連づけをしたデータベースが管理検索装置の記憶部44内に格納されており、このデータベース中から、参照したいと思うデータを記憶した光ディスクを検索する。検索のためには、まず検索しようとするキーワードを管理検索装置の入力部45より入力する(S1)。処理部41は入力されたキーワードを記憶部44のデータベースより検索し、そのキーワードを含む情報に対応するバーコードの情報を特定する(S2)。
次に、表示部46にバーコードを読み込む指示を表示する。使用者はこの表示に従い候補となる光ディスクに貼り付けられたバーコードを、バーコードリーダ42を使って読み込む(S3)。読み込んだバーコードが前記特定したバーコードと一致するかどうかを判断し、一致しない場合には一致していない旨の表示と音響信号(たとえばビープ音)で一致していない事を使用者に知らせて次のバーコード読み込みを待つ(S4)。
読み込んだバーコードが特定したバーコードと一致した場合は、一致した旨の表示を表示部46に表示し、音響信号(不一致のときとは違う、たとえばチャイム音など)を出力して一致したことを使用者に知らせる。使用者は、一致した光ディスクをケースごと取り出せばよい(S5)。
この際、使用者は候補となる光ディスクに貼られたバーコードデータを次々に読み込み、管理検索装置が発する音響信号で特定したバーコードのデータが読み込まれるまで繰り返す。この際、整列棚等に縦、或いは横方向に積層して近接配列された光ディスクのケースを取り出す必要はなく、棚に収納された状態にある各ケースの側面にバーコードリーダ42の読取り部を順次近接、或いは当接させて読取りを行えばよい。
【0010】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、書き込み済み光ディスクの検索のため、バーコード等の識別手段を使用して管理検索装置で管理検索するシステム使用時の操作性を改善することができる。光ディスク自体に記載された識別情報を読むので確実な識別を行うことができ、ケース上に記載した識別情報との不一致による問題も生じない。
また、バーコードリーダは通常光ディスク面に記されたバーコードに接近して読み取るが、光ディスク面上のバーコードから離間した位置にて読み取ることができる。
即ち、請求項1の発明によれば、ケース内の記憶媒体面上の識別情報をケース側面へ方向転換させて反射させるようにしたので、記憶媒体をケースに入れたままで、その側面からスキャンすることができ、効率よく希望する記憶媒体を検索することができる。
請求項2の発明によれば、ケース側と記憶媒体側に夫々指標を設けて、反射手段と識別情報表示部との位置関係を一義的に確定し易くしたので、使用者は識別情報の位置を気にする必要が無く、設けられた2つの指標を合わせるようして記憶媒体を収納することで、識別情報を反射手段と正しく対面させることができる。
請求項3の発明は、ケース内に収納した前記記憶媒体を機械的に固定する固定手段を備えたので、ケース内に収納された記憶媒体が、振動衝撃等で移動しまうことが無く、常に正しい位置で識別情報をスキャンできる。
請求項4の発明によれば、嵌合溝に嵌合突起を嵌合させて記憶媒体を収納することで、識別情報の位置を希望する位置に簡単に正しく向けることができる。また、この機械的嵌合により記憶媒体が収納後、振動衝撃等で移動しまうことが無く、常に正しい位置で識別情報をスキャンできる。
請求項5の発明によれば、棚などに整列収納された光ディスクなどの記憶媒体中から所望のデータを格納したものを検索する際に、ケースの側面側から検索することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ディスクケース内に記憶媒体としての光ディスクを収納した状態を示す平面図。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】本発明の他の実施形態のケースの平面図。
【図4】本発明の他の実施形態のケースの構成を示す断面図。
【図5】本発明の他の実施形態に係るケースの要部構成図。
【図6】本発明の一実施形態に係る管理検索装置の構成を示すブロック図。
【図7】管理検索装置による検索手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 記憶媒体収納ケース、2 ケース本体、3 上カバー、4 反射手段、4a 反射面、5 底板、6 側壁、7 嵌合突起、8 弾性係止部、8a 弾性片、10 光ディスク(記憶媒体)、11 識別情報表示部、12a 嵌合溝、20 位置決め用の指標、20a ケース側指標、20b 光ディスク側指標、25 固定手段、40 データ処理装置(管理検索装置)、41 処理部、42読取り手段(バーコードリーダ)、43 コード認識部、44 記憶部、45
入力部、46 表示部。
Claims (5)
- 光学的に読取り可能な識別情報表示部を表面に備えた記憶媒体を出入れ自在に収納する記憶媒体収納ケースであって、該ケース内に収納した記憶媒体上の識別情報表示部を光学的に反射させてケース外部から読取り可能な方向を変化させる反射手段を備えたことを特徴とする記憶媒体収納ケース。
- 前記記憶媒体と前記ケースには、夫々目視可能な位置決め用の指標を備え、両指標同士が合致する位置関係となるようにケース内に記憶媒体を収納することにより、前記反射手段と前記識別情報表示部との位置決めを正確化したことを特徴とする請求項1に記載の記憶媒体収納ケース。
- 前記ケース内に収納した前記記憶媒体を機械的に固定する固定手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の記憶媒体収納ケース。
- 前記記憶媒体と前記ケースの何れか一方には、記憶媒体を収納する際の収納位置を規定するための嵌合突起を設け、他方には、この嵌合突起と嵌合する嵌合溝を設け、嵌合突起が嵌合溝に嵌合するように記憶媒体をケース内に位置決めすることにより、前記反射手段と前記識別情報表示部との位置決を正確化したことを特徴とする請求項1に記載の記憶媒体収納ケース。
- 請求項1乃至4の何れか一項に記載の記憶媒体収納ケースに収納された記憶媒体を管理検索する管理検索装置であって、
前記記憶媒体収納ケース内の記憶媒体面上の識別情報表示部をケース外から読取る読取り手段と、記憶媒体に記憶されているデータの内容と該記憶媒体面上の識別情報との関連づけをしたデータベースを格納した記憶部と、キーワードを入力する入力部と、表示部と、これらを制御する処理部と、を備えたことを特徴とする記憶媒体管理検索装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002276372A JP2004115020A (ja) | 2002-09-20 | 2002-09-20 | 記憶媒体収納ケース及び記憶媒体管理検索装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002276372A JP2004115020A (ja) | 2002-09-20 | 2002-09-20 | 記憶媒体収納ケース及び記憶媒体管理検索装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004115020A true JP2004115020A (ja) | 2004-04-15 |
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ID=32272275
Family Applications (1)
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JP2002276372A Pending JP2004115020A (ja) | 2002-09-20 | 2002-09-20 | 記憶媒体収納ケース及び記憶媒体管理検索装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2004115020A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016004536A (ja) * | 2014-06-19 | 2016-01-12 | 株式会社デンソーウェーブ | 管理システム |
JP2020067912A (ja) * | 2018-10-25 | 2020-04-30 | 凸版印刷株式会社 | Icタグおよび無線通信体 |
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2002
- 2002-09-20 JP JP2002276372A patent/JP2004115020A/ja active Pending
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