JP2009230707A - 情報読み取り装置、および情報読み取り方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】外形の1つの面に平板状に設けられた第1のアンテナ部11と、1つの面に対する側面に平板状に設けられて、その短軸方向の大きさが第1のアンテナ部11の短軸方向の大きさより小さく形成された第2のアンテナ部13と、第1のアンテナ部11または第2のアンテナ部13のいずれか一方を選択的に用いて非接触型ICチップ32と通信し、非接触型ICチップ32に記録された情報を取得する主回路10と、を有し、主回路10は、第1のアンテナ部11または第2のアンテナ部13を通じて非接触型ICチップ32から情報を取得した場合に振動通知部18を振動させて情報取得を通知させる。
【選択図】図2
Description
たとえば、2枚のディスク基板のそれぞれに凹部を形成したうえで、ディスク基板を貼り合わせたときにそれぞれの凹部の間に形成される間隙に、ICチップやその送受信用のアンテナを一体のモジュールとして配置した光ディスクが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
これにより、光ディスクプレーヤにセットして光ディスクの光学的情報記録層にアクセスすることなく、光ディスクに搭載された非接触型ICチップを読み書きすることで光ディスクの記録内容を確認することができる。
たとえば、物品に添設された情報タグに記録されている物品の情報を読み取って物品の配置を検査する情報検査装置が提案されている(たとえば、特許文献2参照)。
たとえば、記録媒体の収納ケースにブースタアンテナを設けることで、記録媒体に搭載された非接触型ICチップと、収納棚に設けられたリーダ/ライタとの間で通信できるようにした情報記憶媒体管理システムが提案されている(たとえば、特許文献3参照)。
したがって、上述したような非接触型ICチップが搭載された光ディスクについても、同様に収納ケースに入れられた状態で収納棚に載置される事態が当然考えられる。
このため、収納ケース内の複数の光ディスクの非接触型ICチップに対して順次連続して通信しようとすると、上記のような煩雑な動作が必要となり、時間がかかってしまう。
しかし、この構成では読取装置に対応する専用の収納棚が必要であるので、すでにユーザが使用している収納棚では対応できず、また、持ち運び可能な汎用の読取装置を使用することもできない。
したがって、ユーザがリーダライタを手で保持しながら、次々と検索対象となる非接触型ICとの通信を行った場合に、たとえ検索条件に一致する検索対象物を発見した場合であっても、ユーザは条件に一致した対象物を容易に特定することは困難である。また、特許文献3の収納棚に内蔵されたLEDのように光や画像で表示することも容易に考えられるが、ユーザは常にリーダライタにおける光や画像による表示に眼を向けていなければならず、リーダライタを保持していた手の場所と光や画像によって表示された場所の両方に意識を働かせる必要があり、ユーザが行う作業への負担が大きい。
特に、光ディスクの収納ケースとしては、ジュエルケース、トールケースなどに代表される、いくつかの特定の構造を持つものが広く普及しており、これらの収納ケースの構造を大きく変えることなく、たとえば、非接触型ICチップが設けられた光ディスクについて、収納ケースに収納された光ディスクが並べられた状態、および収納ケースに収納されていない光ディスク単体の状態のいずれの状態でも、非接触型ICチップと容易に通信できることが要望されている。
そして、選択したアンテナを通じて非接触型ICチップと通信が行われ、非接触型ICチップに記録された情報が取得される。
制御部においては、第1のアンテナまたは第2のアンテナを通じて非接触型ICチップから情報を取得した場合に検索を行うための検索条件に該当するか否かが判定される。
そして、検索条件に該当する場合に、振動通知部を振動させて情報取得が通知される。
まず、第1の実施の形態で用いられるICリーダの基本的な構造と、このICリーダと非接触型ICチップとの間の通信方法について説明する。
ICリーダ1は、主に、ユーザが片手で持った状態で使用され、光ディスクに設けられた非接触型ICチップに記憶されている情報を読み取るために、以下のような基本的構造を有している。
すなわち、ICリーダ1は、非接触型ICチップに記録された情報を読み取るために、第1のアンテナ部11および第2のアンテナ部13を備えている。また、ICリーダ1は、外部通信部17、入力ボタン151、表示ボタン152、検索ボタン153、表示ディスプレイ161、アンテナ発光部162、投光部163、後述する音声出力部164(図3)、および振動通知部18(図2、図3)を備えている。
第1のアンテナコイル111によって、非接触型ICチップを有する光ディスクを上方から近接させた状態で、光ディスクの非接触型ICチップと通信することにより、たとえば、光ディスクの記録内容などが、非接触型ICチップに記録された情報を表示するために取得可能である。
第2のアンテナコイル131を、光ディスクを収容した光ディスクケースのブースタアンテナに向けて近接させた状態で、光ディスクケースのブースタアンテナを介して光ディスクの非接触型ICチップと通信することによって、たとえば、光ディスクの記録内容が、非接触型ICチップに記録された情報の検索を行うために取得可能である。
したがって、第2のアンテナコイル131が通信対象とする外部のアンテナコイルは、第1のアンテナコイル111の通信対象となる外部のアンテナコイルよりも小さいものとなる。
具体的には、後述するように、第1のアンテナコイル111の大きさや形状は、光ディスク上に搭載された非接触型ICチップのアンテナコイルと電磁結合可能なように最適化され、第2のアンテナコイル131の大きさや形状は、その光ディスクが収容された光ディスクケースの側面に沿って設けられたアンテナコイルと電磁結合可能なように最適化されている。
表示ディスプレイ161には、液晶モニタを使用するが、たとえば有機EL(Electro-luminescence)ディスプレイなどの他の薄型表示デバイスを用いてもよい。
なお、ブースタアンテナ20は、光ディスクケース2の内部に設けられて、この内部に収容された光ディスク3上の非接触型ICチップ32と、ICリーダ1の第2のアンテナコイル131などの外部のアンテナとの間で、送受信信号を中継する機能を有する。
主回路10は、光ディスク3の非接触型ICチップ32に記録されている情報を取得するための第1のアンテナ部11および第2のアンテナ部13と接続される。
主回路10は、第1のアンテナ部11または第2のアンテナ部13のいずれか一方を選択的に用いて光ディスク3に搭載されている非接触型ICチップ32と通信し、非接触型ICチップ32に記録された情報を取得する。
同調回路112内の回路部品のパラメータは、第1のアンテナコイル111と同調回路112とを含む回路が通信周波数に対するインピーダンス整合を調整するように選択される。
同様に、同調回路132内の回路部品のパラメータは、第2のアンテナコイル131と同調回路132とを含む回路が通信周波数に対するインピーダンス整合を調整するように選択される。
通知部16は、ユーザにICリーダ1の状態を通知する。
外部通信部17は、ICリーダ1と外部の情報機器との通信を行う。
振動通知部18は、検索情報に該当する非接触型ICチップを発見したことを振動でユーザに通知する。
これらの操作部15、通知部16、外部通信部17、および振動通知部18についての詳細は、図3等に関連付けて後述する。
ここでは一例として、非接触型ICチップ32はICリーダ1との間で電磁波を使用して通信する。
この非接触型ICチップ32はバッテリを持たず、ICリーダ1側から供給される電磁波から電磁誘導によって動作電力を得るものとする。
また、ICリーダ1側と電磁波を送受信するためのスパイラル状のアンテナコイル31は、同調回路33を介して非接触型ICチップ32と接続される。
同調回路33は、ICリーダ1の同調回路112,132と同様に通信周波数に対するインピーダンス整合を調整する機能を有する。
同調回路23は、同調回路112,132、および33と同様に通信周波数に対するインピーダンス整合を調整する機能を有する。
リーダ制御部101は、このICリーダ1全体を統括的に制御する。
このリーダ制御部101には、図示しないCPU(Central Processing Unit)、図示しないROMや図示しないRAM(Random Access Memory)などのメモリが備えられている。そして、このCPUが、メモリから読み出したプログラムを実行することで、ICリーダ1の各部に対する制御処理を行う。
リーダ通信部102は、送信データを変調する図示しない変調回路、および受信データを復調する図示しない復調回路などを備えている。
アンテナ切替回路103は、リーダ制御部101からの命令に応じて、第1のアンテナコイル111および同調回路112を備える第1のアンテナ部11、または、第2のアンテナコイル131および同調回路132を備える第2のアンテナ部13のうちの一方のみを選択して導通状態とする。
入力ボタン151は、ユーザによる検索条件などの情報の入力を受け付けるためのボタンである。
表示ボタン152は、第1のアンテナ部11を動作させることによって非接触型ICチップ32に記録された情報を取得するためのボタンである。
検索ボタン153は、第2のアンテナ部13を動作させることによって非接触型ICチップ32に記録された情報を検索するためのボタンである。
表示ディスプレイ161は、第1のアンテナ部11を通じて取得された非接触型ICチップ32に記録された情報や、第2のアンテナ部13を通じて検索された結果などを表示する。
アンテナ発光部162は、第1のアンテナ部11または第2のアンテナ部13によって非接触型ICチップ32と通信するときに発光する。投光部163は、たとえば、第2のアンテナ部13によって取得した情報が検索条件に該当する場合に、第2のアンテナ部13近傍から前方に向けて発光する。
音声出力部164は、非接触型ICチップ32に記録された情報の検索結果などの、ICリーダ1の状態を示す音声メッセージを出力する。
振動通知部18は、たとえばモータと、モータにより駆動される偏心振動部とを有するバイブレータ等により構成される。
振動通知部18は、主回路10のリーダ制御部101により、入力した検索条件と一致した時に、振動するように制御される。
「ディスク表示」機能では、第1のアンテナ部11によって通信を行う。
「ケース検索」機能では、第2のアンテナ部13によって通信を行う。
振動通知部18により発見したことを通知する場合、たとえば検索キーワードの一致度で、振動の強弱を変化させる。
(1)ディスクを検出したことを示す、
(2)検索キーワードに該当するディスク情報を発見したことを示す、
の2つの事象に関して、検出および発見したことを振動通知部18による振動でユーザに通知処理を行う。
並べられている光ディスクケース2の1つ1つを確実に読み取ったことを通知するために、まず、ケース内の光ディスク(非接触型ICチップ)と通信できた時点でユーザ通知処理を行う。
このときの通知処理は、図5(A)に示すように、振動通知部18により振動で行われる。
光ディスクの検出に関する通知処理における振動の状態は、たとえば、振動の周波数を低く、振動の強弱は弱くする。または、振動の持続時間を検出直後の短時間のみとする。 もちろん通知処理は、通知部16における表示ディスプレイ161、アンテナ発光部162、投光部163、音声出力部164による画像や光や音を併用しても良い。
光ディスクケース2内の光ディスク(非接触型ICチップ)と通信して、光ディスク3を検出した後に、通信したディスク情報の中から検索キーワードを探す。その結果、該当する情報を発見した時点でユーザ通知処理を行う。
このときの通知処理においても、図5(B)に示すように、振動通知部18により振動で行われる。
この場合、たとえば検索キーワードの一致度に応じて、発見通知の振動の周波数や強弱や持続時間を変化させる。
たとえば、キーワードに対する一致度が低い場合は、周波数が低い成分を多く含む振動で通知し、キーワードに対する一致度が高い場合は、周波数が高い成分を多く含む振動で通知する。
またたとえば、キーワードに対する一致度が低い場合は、振動のオンオフを交互に行う断続的な振動で通知し、キーワードに対する一致度が高い場合は、連続的な振動で通知する。
または、振動に音楽のような音階を付ける方法などで、一致度を通知しても良い。
もちろん通知処理は、通知部16における表示ディスプレイ161、アンテナ発光部162、投光部163、音声出力部164による画像や光や音を併用しても良い。
本実施の形態のICリーダ1は振動通知部18を有することから、その状態の中で、検索条件に一致する物を発見した場所で手に振動を感じるため、ユーザは条件に一致した対象物を特定しやすい。
この検索動作については、後でフローチャートに関連付けて詳述する。
ここで、光ディスクケース2等の構成について説明する。
また、ディスク面に平行な面(ケース主面)の一辺に接続する側面には、これに近接して、ICリーダ1との間で信号を受け渡すためのブースタアンテナ20(図2)を構成するアンテナコイル22が設けられている。
図6の例では、光ディスクケース2のベース部に対してカバー部が回転可能に連結する連結部側の側面に、ICリーダ1と通信するためのアンテナコイル22が設けられている。また、ブースタアンテナ20を構成する他方のアンテナコイル21は、装着された光ディスク3上のアンテナコイル31に近接して対向するように、光ディスクケース2の内部に設けられている。
なお、光ディスクケース2およびブースタアンテナ20の詳細な構成については後述する。
ICリーダ1は、光ディスク3を収容した光ディスクケース2のブースタアンテナ20のICリーダ側のアンテナコイル22に対して、互いの長軸方向および短軸方向を一致させた状態で第2のアンテナコイル131を対向させて近接させることで、光ディスクケース2のブースタアンテナ20を介して光ディスク3の非接触型ICチップ32と通信することができる。
これによって、光ディスク3の記録内容など、非接触型ICチップ32に記録された情報の検索を行うことができるようになる。
しかし、収納棚に収容した状態でも、光ディスクケース2の少なくとも1つの側面は外部に露出しているので、この側面に図6のようにブースタアンテナ20のアンテナコイル22を設けておけば、この側面にICリーダ1をかざすことで非接触型ICチップ32との通信が可能となる。
したがって、光ディスクケース2から取り出された光ディスク3、あるいは、光ディスクケース2に収容された光ディスク3に対して、そのディスク面に対向させてICリーダ1の第1のアンテナコイル111を近接させることで、光ディスク3上の非接触型ICチップ32から情報を直接読み取ることが可能である。
ICリーダの他の構成としては、たとえば、ICリーダ専用に構成されてもよく、携帯電話やその他の携帯用情報通信端末に組み込まれてもよい。
すなわち、この光ディスク3には、中央部に中心孔36が設けられており、この光ディスク3がディスクドライブに挿入されたときに、この中心孔36を中心に回転され、信号記録面にレーザ光が照射されて、その反射光の光量に応じて信号が読み取られる。
図7の例では、アンテナコイル31を3ターンのスパイラル状のものとしている。このような形状のアンテナコイル31は、たとえば、通信周波数として13.56MHzに代表される短波帯を用いた場合に好適である。
また、このようなアンテナは、図5のようなチャッキング領域34に限らず、たとえば、反射膜が成膜された領域の裏面や、その領域よりさらに外側のディスク縁部のディスク基板に設けられてもよい。
ただし、チャッキング領域34およびその近傍にアンテナを配置した場合には、光ディスク3に対する加工領域を小さくできるというメリットがある。また、反射膜の成膜領域を避けてアンテナを配置することで、ディスク両面に信号を記録できることや、反射膜による電磁効果を軽減できることなどのメリットも生まれる。
ベース部231とカバー部232とは連結部234において回転可能な状態で連結され、ベース部231に対してカバー部232が連結部234を中心として開閉するようになっている。また、カバー部232が閉じられた状態では、カバー部232がベース部231に対して嵌合して箱形の外形が形成され、その内部が密閉される。
なお、ベース部231、カバー部232、およびディスクトレイ233は、たとえばポリスチレン樹脂材料によって形成され、一般には、少なくともベース部231およびカバー部232が透明樹脂材料により形成される。また、ベース部231およびカバー部232と、内部のディスクトレイ233とがそれぞれ別のメーカによって製造され、別々に流通される場合もある。
図9に示すように、本実施の形態において、ブースタアンテナ20は、アンテナコイル21および22が基板と一体化されたブースタアンテナユニット20aとして構成される。
各アンテナコイル21および22、接続配線24は、たとえば、アルミニウム(Al)や銅(Cu)などの金属材料をフレキシブル基板25上に印刷などによって薄板状(または薄膜状)に形成したもの、またはたとえば、薄板平板状の金属材料とフレキシブル基板25との貼り合せ材料から接続配線24を残すようにエッチングしたものである。
さらに、この例では、フレキシブル基板25におけるアンテナコイル21および22の間の領域に、ディスクトレイ233の表面形状に合わせるための折り曲げ部27a〜27cが形成されている。
図9では、同調回路23が形成されていないブースタアンテナユニット20aの例を示している。同調回路23が必要な場合には、図9において、たとえば、フレキシブル基板25における接続配線24が形成された領域に同調回路23が設けられればよい。
前述のように同調回路23は、たとえばコイル、キャパシタ、抵抗などから構成される。同調回路23の具体的な実施例としては、たとえば、キャパシタ(チップキャパシタ、図示せず)の一対の電極を接続配線24の一対の配線にそれぞれ接続することで、アンテナコイル21および22に対して並列にキャパシタを接続することができる。
このとき、キャパシタの容量を調節することで、インピーダンスを変化させることができ、結果として通信周波数に対するインピーダンス整合を調整することができる。
この例では、フレキシブル基板25のうち、アンテナコイル21および接続配線24の形成面の裏面が、ディスクトレイ233に対して固着される。この結果、ディスク保持部236の周囲を囲むようにアンテナコイル21が配置され、ディスク保持部236に光ディスク3が嵌合されたときに、光ディスク3側のアンテナコイル31とトレイ側のアンテナコイル21との間で確実に電磁結合し、信号を送受信できるようになる。
そして、カバー部232を開いた状態で、ベース部231の内部に、ブースタアンテナユニット20aが固着されたディスクトレイ233が嵌め込まれて固定される。このとき、ブースタアンテナユニット20aのアンテナコイル22は、ディスクトレイ233の凸部237の端部の下部において、ベース部231の回転中心側の側面238(図8参照)の内側に密着するように配置される。
このため、この光ディスクケース2を収納棚に収納した際には、側面238が収納棚の外部に露出する状態となることが多い。
また、側面238の側にアンテナコイル22を配設することで、他の側面に配設した場合と比較して、光ディスク3の着脱の際にユーザがアンテナコイル22に接触してこれを破損する事態を防止できる。
このような点から、アンテナコイル22は側面238に当接するように配設されることが最も好ましい。
しかし、光ディスク3側のアンテナコイル31とICリーダ1側の第1のアンテナコイル111との位置関係が上記の状態からずれるに従って、これらの間の通信状態は悪化する。
そして、図10(B)に示すように、ICリーダ1側の第1のアンテナ部11の第1のアンテナコイル111が光ディスク3の外縁のさらに外側にあり、かつ、この第1のアンテナコイル111と光ディスク3側のアンテナコイル31のそれぞれの軸が直交するような状態のときには、ほぼ通信が困難であることが多い。
図10(B)に示すブースタアンテナは、光ディスク3側のアンテナコイル31と対向するアンテナコイル21と、ICリーダ1側の第2のアンテナ部13の第2のアンテナコイル131と対向するアンテナコイル22とが、同調回路23を介して互いに接続されて構成される。このようなブースタアンテナを用いることで、光ディスク3側のアンテナコイル31とICリーダ1側の第2のアンテナコイル131との間の通信を確保することができる。
すなわち、表面カバー部51aおよび裏面カバー部51bは、それぞれケース側面部51cとの境界部である折り曲げ部52aおよび52bにおいて90度折り曲げられ、このとき、表面カバー部51aと裏面カバー部51bとが対向する状態となって内部が密閉される。また、このときケース側面部51cは、表面カバー部51aおよび裏面カバー部51bに対して垂直な状態となって、光ディスクケース50の1つの側面を構成するようになる。
前述した各実施の形態と同様に、ディスク保持部53bの周囲は弾性を有し、このディスク保持部53bに光ディスク3の中心孔36が嵌合されることで、光ディスク3が保持される。
一方、表面カバー部51aの内面は、たとえば光ディスク3に収録されたコンテンツを説明するための冊子などを収容するための冊子収容面54aとなっており、この面には冊子を保持し、かつ係止するための凸状の係止部54bが形成されている。
なお、ここでは例として、図11における上側を開放端部とする。そして、この開放端部から透明シートの内部に、たとえばジャケット写真などが印刷されたパッケージ表示用のカード部材(図示せず)を挿入することが可能になっている。
図12は、第1の実施の形態のICリーダで実行されるメイン処理を説明するフローチャートである。
次に、リーダ制御部101は、ステップS11でユーザによる表示ボタン152の操作を検出したか否かを判定する(ステップS12)。
この判定処理において、表示ボタン152の操作を検出していない場合には、ステップS14の処理に進む一方、表示ボタン152の操作を検出した場合には、ディスク表示通信処理を実行し(ステップS13)、その後、ステップS18の処理に進む。
このディスク表示通信処理は、光ディスク3の非接触型ICチップ32に記録されている情報を表示する処理であり、詳しくは図13に関連付けて後述する。
この判定処理において、検索ボタン153の長押し操作を検出していない場合には、ステップS16の処理に進む一方、検索ボタン153の長押し操作を検出した場合には、ケース検索通信処理を実行し(ステップS15)、その後、ステップS18の処理に進む。
このケース検索通信処理は、光ディスク3の非接触型ICチップ32に記録されている情報の検索結果を表示する処理であり、詳しくは図14に関連付けて後述する。
この判定処理において、検索ボタン153の二度押し操作を検出していない場合には、ステップS18の処理に進む一方、検索ボタン153の二度押し操作を検出した場合には、検索条件取得処理(検索キーワードの入力処理)を実行し(ステップS17)、その後、ステップS18の処理に進む。
この検索キーワード入力処理(検索条件取得処理)は、光ディスク3の非接触型ICチップ32に記録されている情報を検索する検索条件を取得する処理であり、詳しくは図15に関連付けて後述する。
メイン処理において表示ボタン152のユーザによる操作が検出されると、リーダ制御部101によって図13に示すディスク表示通信処理が実行される。
そして、リーダ制御部101は、この非接触型ICチップ32の検出および読み取りに成功したか否かを判定する(ステップS23)。
この判定処理において、検出および読み取りに失敗した場合には、ステップS27の処理に進む一方、検出および読み取りに成功した場合には、ステップS24の処理に進む。
次に、非接触型ICチップ32との通信によって非接触型ICチップ32に記録されている必要な情報を取得し(ステップS25)、取得した情報を通知部16に設けられた表示ディスプレイ161に表示させ(ステップS26)、その後、メイン処理に復帰する。
そして、リーダ制御部101は、この繰り返しが規定回数を超えたか否かを判定し(ステップS27)、繰り返しが規定回数を超えていない場合には、ステップS22の処理に進む一方、繰り返しが規定回数を超えた場合には、非接触型ICチップの検出または記録されている情報の読み取りに失敗したことを示す、「ディスクが見つかりません。」等の検出失敗メッセージを通知部16に出力させ、その後、メイン処理に復帰する。
まず、リーダ制御部101は、アンテナ切替回路103に対して、接続先を第2のアンテナ部13に切り替える指令を送信し(ステップS31)、接続された第2のアンテナ部13によって、光ディスク3の非接触型ICチップ32の検出および記録されている情報の読み取りを試みる(ステップS32)。
そして、リーダ制御部101は、この非接触型ICチップ32の検出および読み取りに成功したか否かを判定し(ステップS33)、検出および読み取りに失敗した場合には、ステップS39の処理に進む一方、検出および読み取りに成功した場合には、ステップS34の処理に進む。
そして、非接触型ICチップ32との通信によって非接触型ICチップ32に記録されている必要な情報を取得する(ステップS35)。
検索条件に該当する情報を発見しない場合、リーダ制御部101は、ステップS39に処理を進める一方、検索条件に該当する情報を発見した場合、非接触型ICチップ32の検出および記録されている情報の読み取りに成功したことを通知するために振動通知部18が振動制御される(ステップS37)。
そして、取得した情報を通知部16に設けられた表示ディスプレイ161に表示させ(ステップS38)、その後、メイン処理に復帰する。
一方、長押しが解除されている場合には、非接触型ICチップの検出または記録されている情報の読み取りに失敗したことを示す、「ディスクが見つかりません。」等の検出失敗メッセージを通知部16に出力させ(ステップS40)、その後、メイン処理に復帰する。
まず、リーダ制御部101は、アンテナ切替回路103に対して、接続先を第2のアンテナ部13に切り替える指令を送信する(ステップS41)。なお、この検索条件取得処理では、第2のアンテナ部13ではなく、第1のアンテナ部11に切り替えて、検索条件を第1のアンテナ部11を通じて取得するようにしてもよい。
この場合、たとえば「キーワードを入力するか、関連するディスクを読み取ってください。」とのメッセージが表示ディスプレイ161に表示される。
次に、リーダ制御部101は、ステップS42でユーザによる入力ボタン151の操作を検出したか否かを判定する(ステップS43)。
この判定処理において、入力ボタン151の操作を検出していない場合には、接続された第2のアンテナ部13によって、光ディスク3の非接触型ICチップ32の検出および記録されている情報の読み取りを試み(ステップS46)、ステップS47の処理に進む一方、入力ボタン151の操作を検出した場合には、ユーザによる入力ボタン151の操作を検出することによって検索条件の入力(ボタンによるキーワードの入力)を受け付けて検索条件を取得し(ステップS44)、取得した検索条件をリーダ制御部101内のRAMに記憶し(ステップS45)、ステップS51の処理に進む。
この判定処理において、検出および読み取りに失敗した場合には、ステップS50の処理に進む一方、検出および読み取りに成功した場合には、第2のアンテナ部13を通じて非接触型ICチップ32に記憶されている情報から検索条件を取得し(ステップS48)、取得した検索条件をリーダ制御部101内のRAMに記憶し(ステップS49)、ステップS51の処理に進む。
ステップS47において検出および読み取りに失敗した場合、リーダ制御部101は、ステップS42からステップS47の処理を予め定められた規定回数(たとえば、10回)だけ繰り返す。
そして、リーダ制御部101は、この繰り返しが規定回数を超えたか否かを判定し(ステップS50)、繰り返しが規定回数を超えていない場合には、ステップS42の処理に進む一方、繰り返しが規定回数を超えた場合には、検索条件の取得に失敗したことを示す、「キーワードが入力されませんでした。」等の検索条件取得失敗メッセージを通知部16に出力させ、その後、メイン処理に復帰する。
まず、ICリーダによって、前述した光ディスクケースに収容されている光ディスクの非接触型ICチップを検出する際の様子を説明する。
このとき、ICリーダ1の通知部16から、光ディスクの非接触型ICチップ32を検出し、通信に成功した旨を通知する検出メッセージ(振動による検出通知を含む)が出力される。検出メッセージは、具体的には、図5(A)に示すように、振動通知部18による振動通知、あるいは、ICリーダ1の投光部163から照射される照射光163aや、図16に示すように、音声出力部164から出力される音声メッセージ164a〜164cなどである。
また、このとき照射光163aは、ICリーダ1の検出対象の光ディスクケース2に向けて投光されるので、ユーザにICリーダ1が現在どの光ディスクケース2と通信を試みているかを簡単に認識させることができる。
これにより、ユーザに当該光ディスクケース2は空であるか、当該光ディスクケースに収容されている光ディスクは非接触型ICチップ32を搭載していないかのいずれかであることを認識させることができる。
これにより、ICリーダ1の投光部163から検出メッセージとして出力される紫外線の照射光163aを受光すると、図16の受光部分29a〜29cのように、しばらくの間発光し続けるので、ユーザに、ICリーダ1によって検出され、通信に成功した非接触型ICチップ32を搭載した光ディスクが収容されている光ディスクケース2を、より明確に認識させることができる。
これにより、ICリーダ1の投光部163から検索成功メッセージとして出力される紫外線の照射光163bを受光すると、図17の受光部分29dのように、照射光163bが照射されなくなっても、しばらくの間発光し続けるので、ユーザに、ICリーダ1による情報の検索に成功した非接触型ICチップ32を搭載した光ディスク3が収容されている光ディスクケース2を、より明確に認識させることができる。
たとえば、情報種別が「ディスクID」や「チップID」の場合には、それぞれディスクIDまたはチップIDを示す記号が格納される。情報種別が「TV番組」や「音楽曲」の場合には、それぞれテレビ番組または音楽曲のタイトルが格納される。
ディスク補助情報421〜424は、光ディスク3に記録されている内容の検索に用いるための情報であり、本実施の形態では、ディスク主情報の前述したTV番組および音楽曲に従属して設けられている。
要素番号は、関連付けられた各ディスク補助情報に対して、各非接触型ICチップ32内でユニークに割り当てられる。
主情報番号は、そのディスク補助情報が従属しているディスク主情報を特定するための番号である。主番号情報は、ディスク主情報の要素番号が用いられる。この主情報番号によって、1つのディスク主情報に対して1つ以上のディスク補助情報が対応付けられる。
たとえば、情報種別が「番組録画時間」の場合には、テレビ番組の録画開始時間および録画終了時間が格納される。
情報種別が「番組副タイトル」の場合には、テレビ番組の副タイトルが格納される。
情報種別が「番組種別」の場合には、「ニュース」や「スポーツ」などのテレビ番組の種別が格納される。
情報種別が「番組出演者」の場合には、テレビ番組の出演者名が格納される。情報種別が「音楽演奏時間」の場合には、音楽曲の演奏の録音時間が格納される。
情報種別が「音楽歌手」の場合には、音楽曲の歌手名が格納される。
情報種別が「音楽作詞作曲」の場合には、音楽曲の作詞者名および作曲者名が格納される。
図22〜図27は、表示ディスプレイに表示される検索表示画面を示す図である。
検出情報欄は、「チップID欄」、「検索結果欄」、および「一致度表示欄」から構成されている。
この一致度は、たとえば、検索条件に該当した情報の、検索対象のディスク主情報およびディスク補助情報の項目数に対する、検索キーワードと一致した項目数の比によって算出するが、これに限らず、他の尺度を用いることができる。
たとえば、キーワードに対する一致度が低い場合は、周波数が低い成分を多く含む振動で通知し、キーワードに対する一致度が高い場合は、周波数が高い成分を多く含む振動で通知する。
またたとえば、キーワードに対する一致度が低い場合は、振動のオンオフを交互に行う断続的な振動で通知し、キーワードに対する一致度が高い場合は、連続的な振動で通知する。
キーワード欄は、検索条件を構成するキーワードを入力する欄である。検索項目選択ボタンは、検索条件を構成する検索対象の指定を入力する選択ボタンである。
履歴欄は、「検索履歴タブ」および「検出履歴タブ」を備えている。
検索履歴タブを選択すると、過去に検索したキーワードが表示される。検出履歴タブを選択すると、過去に検出された情報が表示される。
これらの検索履歴タブおよび検出履歴タブによって表示された語句を選択してコピーすることによって、検索のためのキーワードとして用いることができる。
ここでたとえば、「人物」について検索するように設定した場合、図18〜図21で示した非接触型ICチップに記録されているディスク主情報411〜414およびディスク補助情報421〜424の中から、情報種別として「番組出演者」「音楽歌手」「音楽作詞作曲」などの人物に関する情報として格納されている中から、キーワード検索をするように設定したことに相当する。
すなわち、図19で例示した情報の格納状態に対して、情報種別として「番組出演者」「音楽歌手」「音楽作詞作曲」などの人物に関する情報の中に、「北野一郎」が格納されていなかったことに相当する。
すなわち、図18で例示した情報の格納状態に対して、ディスク補助情報421の中の情報種別として「番組出演者」である要素番号B3に検索条件に該当する情報を発見し、ディスク主情報411の中の要素番号A3の「TV番組」「おはよう朝です」が検索結果であることを表示している。
この場合、図20で例示した情報の格納状態に対して、ディスク補助情報423の中の情報種別として「番組出演者」である要素番号B3に検索条件に類似した「北野二郎」という情報(「北野一郎」と1文字違いの情報)を発見し、検索結果の一致度が「25」という低い状態ではあるものの、ディスク主情報413の中の要素番号A3の「TV番組」「野球中継」が類似した検索結果であることを表示している。
この場合、図19で例示した情報の格納状態に対して、情報種別として全てに検索を行った結果、ディスク補助情報422の中の要素番号B9に検索条件に該当する情報を発見し、ディスク主情報412の中の要素番号A5の「音楽曲」「明日は天気」の中の作曲者として一致度が低い状態で検索結果に該当したことを表示している。
すなわち、図20で例示した情報の格納状態に対して、情報種別として全てに検索を行った結果、ディスク補助情報424の中の要素番号B2、B3、B5、B6、B8、B9に検索条件に該当する情報を発見し、ディスク主情報414の中の要素番号A3、A4、A5の3つの「音楽曲」が検索結果であることを表示している。
検索条件の一致を通知する方法としては、光や画像や音声による方法も考えられるが、光や画像や音声による方法では、眼や耳など頭部の意識をリーダライタに向ける必要がある。すなわち、リーダライタを保持していた手の場所と光や画像によって表示された場所の両方に意識を働かせる必要があり、ユーザが行う作業への負担が大きい。一方、本発明による方法によれば、手に振動を感じた場所がそのまま検索条件に一致する物を発見した場所であるから、ユーザは手に意識を集中していれば良く、人間工学的にも負担が少ないと言える。
次に、第2の実施の形態について説明する。
このため、第2の実施の形態のICリーダ7は、ICリーダ7自身の移動速度を検出する移動速度検出部78によって検索中の移動速度を検出する。
そして、本実施の形態のICリーダ7は、検出された移動速度が所定の範囲内であれば、速度が適正であることを通知し、検出された移動速度が速過ぎるなど、所定の範囲外である場合には、ユーザに対して移動速度が異常であることを通知する点で第1の実施の形態と異なる。なお、他の構成要素については同一符号としており、説明を省略する。
本実施の形態のICリーダ7は、第1の実施の形態と同様に、主回路10、第1のアンテナ部11、第2のアンテナ部13、操作部15、通知部16、外部通信部17、および振動通知部18を有している。
また、本実施の形態のICリーダ7は、これに加えて、移動速度検出部78を備えている。なお、このICリーダ7の外観や、アンテナコイルの配置などは、第1の実施の形態と同様である。
第1の実施の形態と同様に、リーダ制御部101は、このICリーダ7全体を統括的に制御する制御部である。リーダ通信部102は、光ディスク3に設けられた非接触型ICチップ32との間で、非接触で通信するためのRF回路である。アンテナ切替回路103は、光ディスクに設けられた非接触型ICチップと通信するための第1のアンテナ部11および第2のアンテナ部13と接続されている。
通知部16は、表示ディスプレイ161、アンテナ発光部162、投光部163、および音声出力部164を備えており、リーダ制御部101からの指令に応じてユーザにICリーダ7の状態を通知する。外部通信部17は、リーダ制御部101の指令に従い、外部の情報機器との通信を行ってデータを送受信する。
振動通知部18は、たとえばモータと、モータにより駆動される偏心振動部とを有するバイブレータ等により構成される。
振動通知部18は、主回路10のリーダ制御部101により、入力した検索条件と一致した時に、振動するように制御される。
移動速度検出部78によって検出された移動速度に基づき、リーダ制御部101によって、第2のアンテナ部13による読み取り動作中のICリーダ7の移動速度が、所定の速度より速いか否かについて判定される。
そして、この移動速度が、所定の速度以下である場合には、検索が実行されるとともに、リーダ制御部101の指令に基づいて、通知部16より速度が適正であることを示す速度適正メッセージ、および検索が正常に実行されていることを示す検出メッセージが通知される一方、この移動速度が所定の速度より速い場合には、リーダ制御部101の指令に基づいて、通知部16より速度異常メッセージが出力されることにより、ユーザに対して異常が通知される。
まず、第2の実施の形態において、メイン処理のステップS15で実行されるケース検索通信処理について説明する。本実施の形態のケース検索通信処理では、本処理の実行時において、ICリーダ7の移動速度を検出する移動速度検出処理が実行される点が、第1の実施の形態と異なる。
第2の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様に、メイン処理において検索ボタン153のユーザによる長押し操作が検出されると、リーダ制御部101によって図29に示すケース検索通信処理が実行される。
この移動速度検出処理は、移動速度検出部78によってICリーダ7の移動速度を検出し、検出された移動速度が正常であるか否かを判定する処理であり、詳しくは図30において後述する。
そして、リーダ制御部101は、この非接触型ICチップ32の検出および読み取りに成功したか否かを判定し(ステップS64)、検出および読み取りに失敗した場合には、ステップS70の処理に進む一方、検出および読み取りに成功した場合には、ステップS65の処理に進む。
そして、非接触型ICチップ32との通信によって非接触型ICチップ32に記録されている必要な情報を取得する(ステップS66)。
非接触型ICチップ32の検出および記録されている情報の読み取りに成功したことを示す検出メッセージを通知部16に出力させ(ステップS65)、非接触型ICチップ32との通信によって非接触型ICチップ32に記録されている必要な情報を取得する(ステップS66)。
検索条件に該当する情報を発見しない場合、リーダ制御部101は、ステップS70に処理を進める一方、検索条件に該当する情報を発見した場合、非接触型ICチップ32の検出および記録されている情報の読み取りに成功したことを通知するために振動通知部18が振動制御される(ステップS68)。また、ステップST68においては、非接触型ICチップ32に検索条件に該当する情報が記録されていることを示す検索該当メッセージを通知部16に通知させる。
そして、取得した情報を通知部16に設けられた表示ディスプレイ161に表示させ(ステップS69)、その後、メイン処理に復帰する。
この判定処理において、長押しが解除されていない場合には、ステップS62の処理に進む(これにより、ユーザにより検索ボタン153が長押しされている間、ステップS62からステップS67の処理が繰り返される)一方、長押しが解除されている場合には、非接触型ICチップの検出または記録されている情報の読み取りに失敗したことを示す検出失敗メッセージを通知部16に出力させ(ステップS71)、その後、メイン処理に復帰する。
図30は、第2の実施の形態のICリーダで実行される移動速度検出処理を説明するフローチャートである。
まず、リーダ制御部101は、移動速度検出部78が備える加速度センサによって、ICリーダ7の移動速度を検出する(ステップS81)。
ICリーダ7の移動速度が所定の速度より速い場合、リーダ制御部101は、ICリーダ7の移動速度が異常であることを示す速度異常メッセージを通知部16に出力させ(ステップS83)、その後、検索通信処理に復帰する。
一方、ICリーダ7の移動速度が所定の速度以下である場合、ICリーダ7の移動速度が適正であることを示す速度適正メッセージを通知部16に出力させ(ステップS84)、その後、検索通信処理に復帰する。
これによって、各光ディスク3に搭載されている非接触型ICチップ32から、情報を検索することができる。
このとき、本実施の形態のICリーダ7が備える移動速度検出部78によって、ICリーダ7の移動速度が検出される。そして、検出された移動速度が所定の速度(たとえば、20mm/s)より速い場合には、ICリーダ7の通知部16から、移動速度が異常である旨を通知する速度異常メッセージが出力される。
一方、検出された移動速度が所定の速度以下の場合には、ICリーダ7の通知部16から、移動速度が適正である旨を通知する速度適正メッセージが出力される。また、検索通信処理(図29)における非接触型ICチップ32の検出が正常に行われていれば、ICリーダ7の通知部16から、光ディスク3の非接触型ICチップ32を検出し、通信に成功した旨を通知する検出メッセージが出力される。
次に、第3の実施の形態について説明する。
ICリーダによって検出した非接触型ICチップ32に記憶されている情報は、たとえば、パーソナルコンピュータに移動して光ディスクの記録内容を管理したり、楽曲のタイトルやアーチスト名など、興味のあるコンテンツを特定する情報を知人に電子メールなどで送信したりするなどに活用し得るものである。そこで、取得した情報をそのまま他の用途に活用することができれば、大変便利である。
このため、第3の実施の形態のICリーダ1は、外部通信部17によって、たとえば携帯電話などの外部の情報端末機器に対して、ICリーダ1が検出した非接触型ICチップ32に記憶されている情報が転送可能である点で第1の実施の形態と異なる。なお、ICリーダ1や他の構成要素について、同一の構成要素については同一符号としており、説明を省略する。
まず、第3の実施の形態におけるメイン処理について説明する。本実施の形態のメイン処理では、本処理の実行時において、ユーザによる操作部15の操作により、情報転送メニューが選択された場合には、外部通信部17を介して外部の情報端末装置に光ディスク3の非接触型ICチップ32から取得した情報を転送する情報転送処理が実行される点が、第1の実施の形態と異なる。
この判定処理において、表示ボタン152の操作を検出していない場合には、ステップS94の処理に進む一方、表示ボタン152の操作を検出した場合には、表示通信処理を実行し(ステップS93)、その後、ステップS100の処理に進む。
この判定処理において、検索ボタン153の長押し操作を検出していない場合には、ステップS96の処理に進む一方、検索ボタン153の長押し操作を検出した場合には、検索通信処理を実行し(ステップS95)、その後、ステップS100の処理に進む。
この判定処理において、検索ボタン153の二度押し操作を検出していない場合には、ステップS100の処理に進む一方、検索ボタン153の二度押し操作を検出した場合には、検索条件取得処理を実行し(ステップS97)、その後、ステップS100の処理に進む。
この判定処理において、入力ボタン151による情報転送メニューの選択を受け付けていない場合には、ステップS100の処理に進む一方、入力ボタン151による情報転送メニューの選択を受け付けた場合には、情報転送処理を実行し(ステップS99)、その後、ステップS100の処理に進む。
この情報転送処理は、光ディスク3の非接触型ICチップ32から取得した情報を、外部通信部17を通じて外部の情報端末装置に送信する処理であり、詳しくは図33に関連付けて後述する。
ユーザは、図示しない情報転送メニューにおいて、以前非接触型ICチップ32から取得した、図18〜図21に示すディスク主情報やディスク補助情報を指定することができる。
指定された転送方法がQRコードである場合には、ステップS101で指定された転送する情報からQRコードを生成し(ステップS104)、生成したQRコードを表示ディスプレイ161に表示し(ステップS105)、ユーザによって転送の完了が確認されたことを示す転送完了確認の入力を受け付け(ステップS106)、その後、メイン処理に復帰する。
Claims (10)
- 非接触型ICチップに記録された情報を読み取る携帯型の情報読み取り装置であって、
外形の1つの面に平板状に設けられた第1のアンテナと、
前記1つの面に対する側面に平板状に設けられて、その短軸方向の大きさが前記第1のアンテナの短軸方向の大きさより小さく形成された第2のアンテナと、
前記第1のアンテナまたは前記第2のアンテナのいずれか一方を選択的に用いて前記非接触型ICチップと通信し、当該非接触型ICチップに記録された情報を取得可能な制御部と、
振動通知を行うための振動通知部と、
を有し、
前記制御部は、
前記第1のアンテナまたは第2のアンテナを通じて前記非接触型ICチップから情報を取得した場合に、前記振動通知部を振動させて情報取得を通知させる
情報読み取り装置。 - 検索条件の入力を受け付ける検索条件入力部を有し、
前記制御部は、
前記第1のアンテナまたは第2のアンテナを通じて前記非接触型ICチップから情報を取得する場合には、取得した情報が、前記検索条件入力部によって受け付けられた前記検索条件に該当するか否かを判定し、検索条件に該当する場合に、前記振動通知部を振動させて情報取得を通知させる
請求項1記載の情報読み取り装置。 - 第1の入力部と、
第2の入力部と、
を有し、
前記制御部は、
前記第1の入力部の操作を受け付けると、前記第1のアンテナを通じて前記非接触型ICチップに記録された情報を取得し、前記第2の入力部の操作を受け付けると、前記第2のアンテナを通じて前記非接触型ICチップから情報を取得し、前記第1のアンテナまたは第2のアンテナを通じて取得した情報が、前記検索条件に該当するか否かを判定し、検索条件に該当する場合に、前記振動通知部を振動させて情報取得を通知させる
請求項1記載の情報読み取り装置。 - 前記制御部は、
前記第1のアンテナを通じて取得した情報が前記検索条件に該当する場合と、前記第2のアンテナを通じて取得した前記検索条件に該当する場合とで、前記振動通知部の振動状態を異ならせる
請求項3記載の情報読み取り装置。 - 前記制御部は、
検索条件に対する一致度に応じて、前記振動通知部の振動状態を異ならせる
請求項3記載の情報読み取り装置。 - 前記第1のアンテナの形成面の法線と前記第2のアンテナのループ面の法線とが直交する
請求項1記載の情報読み取り装置。 - 前記第1のアンテナの形成面の法線は、当該情報読み取り装置を把持したときに当該装置の上下方向を向き、
前記第2のアンテナの形成面の法線は、当該情報読み取り装置を把持したときに、前側を向いている
請求項6記載の情報読み取り装置。 - 前記第1のアンテナは、
光ディスクの光ディスク基板上にその円周方向に沿って形成されたアンテナコイルと電磁結合して、当該光ディスクに設けられた非接触型ICチップと通信できるように形成され、
前記第2のアンテナは、
前記光ディスクを収容する光ディスクケースに設けられたブースタアンテナの2つのアンテナコイルのうち、当該光ディスクケース内の前記光ディスクの記録面と垂直な側面に当接または近接して設けられた側面側アンテナコイルと電磁結合できるように形成され、
前記ブースタアンテナは、
前記側面側アンテナコイルと、前記光ディスクケース内の前記光ディスクに設けられたアンテナコイルと電磁結合するディスク側アンテナコイルとが接続されて、それぞれが送受信する信号を中継するように形成され、
前記制御部は、
前記光ディスクケース上の前記側面側アンテナコイルに前記第2のアンテナが近接して配置されたとき、当該光ディスクケース内の前記光ディスク上に設けられた前記非接触型ICチップから、前記ブースタアンテナを通じて情報を取得可能である
請求項1記載の情報読み取り装置。 - 当該情報読み取り装置の移動速度を検出する速度検出部と、
当該情報読み取り装置の状態を通知する通知部と、
を有し、
前記制御部は、
前記第2のアンテナによる読み取り動作中に、前記速度検出部によって検出された移動速度が、所定の速度より速いか否かを判定し、当該移動速度が所定の速度より速い場合には、前記通知部によってユーザに対して異常を通知させる
請求項1記載の情報読み取り装置。 - 非接触型ICチップに記録された情報を携帯型の情報読み取り装置によって読み取る情報読み取り方法であって、
前記情報読み取り装置に備えられた制御部が、
第1のアンテナ、および短軸方向の大きさが前記第1のアンテナの短軸方向の大きさより小さく形成された第2のアンテナのいずれか一方を選択し、
選択したアンテナを通じて前記非接触型ICチップと通信し、当該非接触型ICチップに記録された情報を取得し、
前記第1のアンテナまたは第2のアンテナを通じて前記非接触型ICチップから情報を取得した場合に検索を行うための検索条件に該当するか否かを判定し、
検索条件に該当する場合に、振動通知部を振動させて情報取得を通知する
情報読み取り方法。
Priority Applications (1)
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