JP2004114488A - インクジェット記録装置用のインク供給用中継管 - Google Patents
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Abstract
【課題】インクジェットヘッド2にインクを供給する中継管において、内部の気泡の発生を防止でき、コンパクトで、かつ不純物の除去も可能な構成を提供する。
【解決手段】インク供給用中継管21は、インクジェット記録装置において、インク供給源19からのインクを中継してインクジェットヘッド2に供給する供給経路の少なくとも一部として備えられる。このインク供給用中継管21は、可撓性のチューブ30と、インクを濾過するために該チューブ30に接続して設けられるフィルタ31と、前記チューブ30及び前記フィルタ31の外側を覆うように密封パックして設けられる、ガスバリア層を有する可撓性のフィルム32と、を少なくとも有する。
【選択図】 図2
【解決手段】インク供給用中継管21は、インクジェット記録装置において、インク供給源19からのインクを中継してインクジェットヘッド2に供給する供給経路の少なくとも一部として備えられる。このインク供給用中継管21は、可撓性のチューブ30と、インクを濾過するために該チューブ30に接続して設けられるフィルタ31と、前記チューブ30及び前記フィルタ31の外側を覆うように密封パックして設けられる、ガスバリア層を有する可撓性のフィルム32と、を少なくとも有する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット記録装置において、インク供給源からのインクをインクジェットヘッドに供給する配管構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、インク供給源(インクタンクやインクカートリッジ)からインクジェットヘッドに至るインク供給経路としては、可撓性を有するチューブを採用する構成が広く知られている。更に、当該チューブ内のインクからの水蒸気の透過蒸発や、チューブ外の空気がチューブ内に透過して気泡となることを防止することが従来からの課題とされ、この課題を解決するために様々な技術が開発され公知となっている。
【0003】
例えば、特許文献1に開示される技術がある。この文献においては、チューブホルダでインク供給チューブを保持することとしており、チューブホルダは積層フィルムで構成されている。積層フィルムは、外層側が熱溶着するためのポリエチレンで、内層側がガスバリア性・蒸気バリア性の優れた材質(例えば、ポリ塩化ビニル、ナイロン等)とされている。これにより、インクからの水蒸気の透過蒸発や、チューブ内のインクの気泡発生を防止することができるようになっている。
【0004】
また、特許文献2に開示される技術がある。この文献の技術は、ガスバリア性を有するスリーブでインク供給チューブを封止する構成となっている。スリーブは、二層のフィルム(ポリエチレン−アルミニウム層)でインクチューブを挟み込んで、各チューブを分離するように熱溶着している。これによっても、インクからの水蒸気の透過蒸発や、チューブ内のインクの気泡発生を防止することができる。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−198903号公報
【特許文献2】
特開平7−314719号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1の構成も特許文献2の構成も、インクからの水蒸気の透過蒸発やチューブ内のインクの気泡発生を防止することはできても、チューブ内のインクに混入した不純物を除去することができないという問題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0008】
即ち、請求項1においては、インクジェット記録装置において、インク供給源からのインクを中継してインクジェットヘッドに供給する供給経路の少なくとも一部として備えられる、インク供給用中継管であって、可撓性のチューブと、該チューブに接続して設けられる、インクを濾過するためのフィルタと、前記チューブ及び前記フィルタの外側を覆うように密封パックして設けられる、ガスバリア層を有する可撓性のフィルムと、を少なくとも有するものである。
【0009】
請求項2においては、当該中継管の両端にはそれぞれ接続部材が備えられて、接続部材が前記チューブ及び前記フィルタを介して接続されるとともに、該接続部材の各々にはスパウトが備えられて、このスパウトに前記フィルムが気密を保って取り付けられているものである。
【0010】
請求項3においては、前記フィルムの内部空間を真空としたものである。
【0011】
請求項4においては、前記フィルムの内部空間に水分が封入されているものである。
【0012】
請求項5においては、カラーインクジェット記録装置用のインク供給用中継管とし、かつ、前記フィルムの内部の前記チューブは、互いに異なる色のインクを通過させるように、複数本設けられているものである。
【0013】
請求項6においては、前記フィルムは、当該中継管の少なくとも一端側において分岐部を有し、該分岐部から枝分かれしたそれぞれの部分を、複数本ある前記チューブのうち少なくとも一本が通過するように構成したものである。
【0014】
請求項7においては、前記フィルムの内部に、前記インクジェットヘッドから排出されたインクを廃インク溜めに導く廃インク経路を有するものである。
【0015】
請求項8においては、前記廃インク経路は、前記チューブよりも透過性の高い材料で構成されているものである。
【0016】
請求項9においては、前記フィルムは、前記チューブ及び前記フィルタの一側を覆う第一フィルムと、前記チューブ及び前記フィルタの他側を覆う第二フィルムと、を互いに接合した構成としており、前記第一フィルムおよび第二フィルムがなす面は、前記中継管の中心軸線を含む平面に対しほぼ垂直を向いているものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
〔プリンタの全体構成〕
図1に示すカラーインクジェットプリンタ(インクジェット記録装置)1は、図中左方に給紙部11が、図中右方に排紙部12が、それぞれ構成され、給紙部11から排紙部12に向かって流れる用紙搬送経路が装置内部に形成されている。そして、この用紙搬送経路の途中に、インクジェットヘッド2が四つ備えられている。それぞれのインクジェットヘッド2は、装置側の適宜の部材14に固定されて配置されている。
【0018】
前述した給紙部11の直ぐ下流側には用紙送りローラ5・5が備えられて、画像記録媒体たる用紙を図中左方から右方へ送るように構成されている。用紙搬送経路の中間部においては、二つのベルトローラ6・7と、両ローラ6・7間に掛け渡されるように巻回されたループ状の搬送ベルト8を備える。搬送ベルト8の外周面にはシリコン処理が施されており、送りローラ5・5によって搬送されてくる用紙を、搬送ベルト8上側の搬送面にその粘着力により保持させながら、一方のベルトローラ6の駆動によって下流側(右方)へ向けて搬送できるようになっている。なお、符号9は押さえ部材であって、搬送ベルト8上の用紙が搬送面から浮かないように、搬送ベルト8の搬送面に押し付けて搬送面上に確実に粘着させるためのものである。
【0019】
搬送ベルト8の図中右方には剥離機構10が設けられており、搬送ベルト8の搬送面に粘着されている用紙を搬送面から剥離して、右方の排紙部12へ向けて送るように構成されている。
【0020】
プリンタ1のインクジェットヘッド2は、四色のインク(マゼンタ、イエロー、ブルー、ブラック)に対応して、用紙搬送方向に沿って四つ並べて設けられている。インクジェットヘッド2は、平面視で用紙搬送方向に垂直な長手方向を有する細長い長方形状とされるとともに、その下面に位置するヘッドユニット18には、インクを下方に向けて噴射するための微小径の吐出ノズルを多数並べて形成している。
【0021】
インクジェットヘッド2は、その下面が搬送ベルト8の搬送面との間に少量の隙間を形成することとなるよう配置されており、この隙間部分に用紙搬送経路が形成されている。この構成で、搬送ベルト8上を搬送される用紙は四つのインクジェットヘッド2のヘッドユニット18の直ぐ下方側を順に通過し、この用紙の上面(印字面)に向けて吐出ノズルから各色のインクを噴射することで、所望のカラー画像を形成できるようになっている。なお、このインクジェットヘッド2の構成は周知のものであるので、具体的な構成は説明を省略する。
【0022】
〔インクジェットヘッドに対するインクの供給構成〕
上記インクジェットプリンタ1において、前記インクジェットヘッド2に対してインクを供給するための構成を、図2を参照して説明する。
図2に示すように、それぞれのインクジェットヘッド2に異なる色のインクを供給するために、装置内の適宜位置に、インクタンク(インク供給源)19が設けられる。そして、互いに離れた箇所にあるインクジェットヘッド2とインクタンク19とが、本発明のインク供給用中継管21によって接続される。この結果、インク供給用中継管21は、インクタンク19からのインクを中継してインクジェットヘッド2に供給する供給経路を構成する。
なお、インクタンク19及びインク供給用中継管21は、図2では一つのみ示されているが、実際はインクジェットヘッド2及びインクタンク19の数に対応して四つ設けられている。
【0023】
インクタンク19は、合成樹脂製のハウジング19aの内部に、インク袋19cを備えた構成としている。このインク袋には、脱気されたインクを内包している。インク袋は、その開口部を封止する樹脂製のスパウトを有し、このスパウトには、シリコンゴム製またはブチルゴム製のキャップ19bを備えている。インク袋19cは、後に詳述するインク供給用中継管21・22のパウチフィルム32と同材質のパウチフィルムからなっている。
前記キャップ19bには後述の中空針33を貫通できるようになっており、また、インクタンク19内部のインクが切れたときには、キャップ19bから中空針33を抜いて、インクタンク19ごと交換できるようになっている。
【0024】
前記インクジェットヘッド2のヘッドユニット18は、その長手方向一端側において、前記吐出ノズルを形成した面と反対側の面に筒状部材20を備える。この筒状部材20内に導入されたインクがヘッドユニット18内部のインク流路に導かれ、前記吐出ノズルから噴射されるように構成している。
【0025】
〔インク供給用中継管(第一実施形態)の構成〕
次に、第一実施形態のインク供給用中継管21の構成を説明する。
この中継管21は、可撓性のチューブ30と、そのチューブ30の一端に接続されるフィルタ31と、を備えるとともに、これらチューブ30・フィルタ31の外側を、可撓性を有するパウチフィルム32で覆う構成となっている。
【0026】
チューブ30は円筒状に形成されており、エラストマーを素材としているために十分な可撓性を有する。
前記フィルタ31の一端は前記チューブ30に接続されるとともに、他端は金属製の中空針(接続部材)33に接続される。この中空針33は前記インクタンク19のキャップ19bを貫通可能とされており、インクタンク19のインク溜り内のインクを、中空針33内部を介して前記フィルタ31に送ることができるようになっている。
【0027】
フィルタ31はメッシュフィルタとされており、インクタンク19から送られたインクを濾過できるようになっている。従って、キャップ19bに対する中空針33の抜き差しに伴って発生したゴム滓などは、このフィルタ31で捕捉し、インクから除去することができる。
この結果、例えばインクタンク19側にフィルタ構造を特別に設ける必要がなくなるので、装置の簡素化が達成されている。
【0028】
図3には図2におけるX−X線断面矢視図が示され、この図3に示すように前記パウチフィルム32は、前記チューブ30(及びフィルタ31)の一側を覆う第一フィルム32aと、他側を覆う第二フィルム32bと、の縁部同士を互いに熱圧着して形成される。
第一・第二のフィルム32a・32bはいずれも可撓性を有する構造とされており、前記熱圧着のために最も内側に形成されるポリプロピレン層41と、その外側に位置する基材としてのポリエステル層42と、該ポリエステル層42に付設されるガスバリア層としてのアルミ箔層43と、フィルムの強度向上のためのナイロン層44と、の多重積層構造とされている。
【0029】
この中継管21の一端側には金属製(例えば、ステンレス製)のジョイントパイプ34が配置され、このジョイントパイプ34が、前記インクジェットヘッド2側の筒状部材20に接続される。
このジョイントパイプ34には、中継管21の一端に配置されるスパウト35が取り付けられる。具体的にいえば、スパウト35には貫通孔が予め形成されて、前記ジョイントパイプ34はこの貫通孔に挿通される。貫通孔の径はジョイントパイプ34の外径よりも小さく設定されているので、挿通時にはジョイントパイプ34の外周面に対しスパウト35が密着することとなって、ジョイントパイプ34・スパウト35間の気密は確保される。
そしてスパウト35には、パウチフィルム32(前記第一フィルム32a及び第二フィルム32b)が、気密を保ちつつ熱圧着等の方法で取り付けられる。
【0030】
なお、中継管21の他端側にもスパウト35が設置されており、このスパウト35を貫通するようにして、前記中空針33が気密を保って取り付けられる。本実施形態において、これらジョイントパイプ34及び中空針33が、本発明の接続部材に相当する。
なお、前記ジョイントパイプ34も中空針33も金属製としているのは、パウチフィルム32に覆われず露出している部分から空気が内部に侵入して気泡となることを、両接続部材34・33自体にガスバリア性を持たせることで防止するためである。
【0031】
以上のように、前記チューブ30及びフィルタ31の外側を密封パックするようにパウチフィルム32が設けられており、パウチフィルム32のガスバリア層(アルミ箔層43)によって空気の侵入が防止されるので、空気がチューブ30を通過してインクに入って気泡となることを防止できる。また、フィルタ31の濾過部分周囲にはそもそも気泡が滞留しやすいが、パウチフィルム32が有する前記アルミ箔層43によって、気泡の成長は阻止され、あるいは気泡を消滅させることができる。
【0032】
また、チューブ30及びパウチフィルム32が可撓性を有するので、中継管21を図2あるいは図4のように自在に曲げることができる。従って、例えば用紙のジャム処理のためにインクジェットヘッド2を搬送ベルト8から離間させるような場合でも、インクジェットヘッド2−インクタンク19間の中継管21による接続を維持したまま、インクジェットヘッド2を移動させることが可能である。
また、曲げを容易にするために中継管21にコイル部等を作る必要がないので、スペースを取らず、コンパクトである。
ガスバリア性能はパウチフィルム32のアルミ箔層43によって発揮されるものであり、チューブ30自体にガスバリア性を持たせる必要がないので、チューブ30の素材を、耐インク性やコスト等で有利となるように自由に選定することができる。
【0033】
また、前記パウチフィルム32はスパウト35に気密を保って取り付けられているので、中継管21の端部側の気密性を良好に確保できる。従って、パウチフィルム32の内部空間への空気の侵入が防止され、チューブ30内部に気泡が発生することを一層確実に防止できる。
【0034】
なお、前記パウチフィルム32内部の空気を吸引除去して、その内部を真空としても構わない(いわゆる真空パック)。
この場合、パウチフィルム32の内部空間に空気がないので、その空気がチューブ30を通過しインクに入って気泡となることを防止できる。
また、チューブ30内のインクの水分(あるいは溶剤分)がチューブ30を通過して、パウチフィルム32の内部空間に蒸発することも防止できる。従って、インクの変質をも防止することができる。
ただし、真空パックとしない場合(パウチフィルム32の内部に空気が残っている場合)でも、中継管21を製造後にチューブ30内にインクを最初に通過させてから十分な時間が経過すれば、チューブ30から蒸発した水分(溶剤分)がパウチフィルム32内部の空間において飽和するので、その後は蒸発を抑えることができる。即ち、前述の真空パックとした場合の効果は、中継管21の使用当初の場合に顕著である。
【0035】
あるいは、内部を真空とする代わりに、パウチフィルム32内部の空間に水分を封入する構成であっても良い。
こうすると、パウチフィルム32の内部空間が飽和水蒸気で満たされることになる。従って、水系のインクを採用した場合に、チューブ30内のインクの水分がチューブを通過してパウチフィルム32の内部空間に蒸発することを防止できるから、これによってもインクの変質を防止することができる。
【0036】
なお、図4の斜視図に示すように、前記パウチフィルム32を構成する二枚のフィルム32a・32bは、中継管21の中心軸線cを含む仮想平面pに対しほぼ垂直を向くようにすることが望ましい。
この結果、中継管21の曲げに対してフィルム32a・32bが容易に追従して曲がることとなって、フィルム32a・32bが曲げに対して抵抗とならない。従って、曲げが一層容易な中継管21とすることができる。
【0037】
〔インク供給用中継管(第二実施形態)の構成〕
次に、第二実施形態の中継管を説明する。この中継管の特徴の一つは、一本で、前述の四色のインクをそれぞれのインクジェットヘッド2に対し供給できる点にある。
【0038】
この第二実施形態の中継管は図5に符号22として示され、当該中継管22は、パウチフィルム32(前述の第一実施形態におけるパウチフィルム32と全く同様の構成である)の内部に、五本のチューブ30・30wを並べて配置した構成としている。この五本のチューブ30・30wは、前述の第一実施形態のチューブ30とまったく同様に、エラストマー製とされている。
【0039】
五本のチューブのうち四本(符号30)は、各色(マゼンタ、イエロー、ブルー、ブラック)のインクをインクタンク19からインクジェットヘッド2へ導くためのものである。当該チューブ30の端部には、前述の第一実施形態とまったく同様に、フィルタ31が接続される。
残りの一本(符号30w)は、装置側に形成されるパージ機構60のパージ動作によって前記インクジェットヘッド2の吐出ノズルから排出されたインクを、廃インク溜め61に廃棄するためのものである。
以下、インクタンク19に接続される側の四本のチューブ30を「インクチューブ」と、廃インク溜めに接続される側のチューブ30wを「廃インクチューブ」と、それぞれ称する。
【0040】
前記パウチフィルム32は前述の五本のチューブ30・30wを覆うように密封パックするとともに、その一端側(インクタンク19側)においては五つに枝分かれする分岐部32xを形成し、他端側(インクジェットヘッド2側)においては二つに枝分かれする分岐部32yを形成してある。
【0041】
インクタンク19側の分岐部32xにおいては、当該分岐部32xで枝分かれしたそれぞれの部分に、インクチューブ30と廃インクチューブ30wが挿通される。
インクチューブ30の端部にはパウチフィルム32の内部においてフィルタ31が接続され、このフィルタ31には中空針33が接続されて、当該中空針33がインクタンク19のキャップ19bに貫通される。
廃インクチューブ30wの端部には中空針33が直接接続されて、当該中空針33が廃インク溜め61のキャップ62(インクタンク19のキャップ19bとまったく同様の構成とされている)に貫通される。なお、廃インクを濾過する必要はないので、廃インクチューブ30wにフィルタ31は接続されていない。
【0042】
インクジェットヘッド2側の分岐部32yにおいては、二つに枝分かれした一方側に四本のインクチューブ30が並べて挿通され、それぞれのインクチューブ30の端部にはジョイントパイプ34が接続される。四本のジョイントパイプ40はスパウト35を貫通してパウチフィルム32の外部に突出し、それぞれのインクジェットヘッド2の筒状部材20に接続される。
【0043】
パウチフィルム32の分岐部32yにおける残りの枝分かれ部分には、前記廃インクチューブ30wが挿通される。この廃インクチューブ30wにもジョイントパイプ34が接続されて、このジョイントパイプ34がパージポンプ62の吐出側に接続される。
パージポンプ62は前述のパージ動作の際にインクジェットヘッド2の吐出ノズルに対して吸引力を作用させるものであり、その吸入側が分岐管63を介してパージキャップ64に接続されている。
【0044】
パージキャップ64は図5あるいは図1に示すように、インクジェットヘッド2の数に対応して四つ設けられている。パージキャップ64は、通常の印刷時においては図1に示す退避位置にあるが、パージ動作時においては各パージキャップ64がインクジェットヘッド2のヘッドユニット18下面に対向する位置まで水平に移動し(このとき、前記ベルトローラ6・7および搬送ベルト8は下側に退避している)、パージキャップ64がヘッドユニット18下面に密着して、吐出ノズルを覆う。
この状態でパージポンプ62を駆動することで、ヘッドユニット18下面の吐出ノズルに吸引力が作用してヘッドユニット18内のインクが吸い出される。この結果、ヘッドユニット18内部のインク流路に滞留していた気泡や不純物を併せて吸引除去することができる。吸い出された気泡(不純物)混じりのインクは、中継管22の廃インクチューブ30wを通り、廃インク溜め61に廃棄される。
【0045】
以上に示すように、第二実施形態の中継管22はカラーインクジェットプリンタ用とされるとともに、前記チューブ30が、互いに異なる色のインクを通過させるように、複数本設けられている。
この構成により、インクを中継するための配管を複数色でとりまとめることができるから、配管のレイアウトをコンパクトとでき、各色のインクタンク19とインクジェットヘッド2とを接続する作業も簡単である。
【0046】
また、本実施形態の中継管22において、前記パウチフィルム32は、当該中継管22の両端側において分岐部32x・32yを有し、該分岐部32x・32yから枝分かれしたそれぞれの部分を、複数本ある前記チューブ30が通過するように構成している。
この構成により、各色のインクタンク19に接続する部分(あるいは、インクジェットヘッド2の各色のインク供給口に接続する部分)同士を、互いに離すことができる。従って、各色のインクタンク19(あるいは、インクジェットヘッド2の各色のインク供給口)が互いに離れていた場合でも、容易に接続することができる。
【0047】
加えて、この中継管22は、前記パウチフィルム32の内部に、前記インクジェットヘッド2から排出されたインクを廃インク溜め61に導く廃インク経路を、廃インクチューブ30wとして有する。
この結果、インク供給のための経路(インクチューブ30)と廃インク経路(廃インクチューブ30w)を取りまとめることができるから、配管のレイアウトをコンパクトとできる。
【0048】
以上に第一実施形態及び第二実施形態の中継管21・22を示したが、本発明の技術的範囲は上述の実施形態の構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変形が可能である。
例えば、パウチフィルム32はガスバリア層としてアルミ箔層43を有する構成としているが、その代わりに、基材としてのポリエチレン層42にアルミナ又はシリカを蒸着して、ガスバリア層を形成しても良い。
また、前記中継管21・22はインクタンク19とインクジェットヘッド2との間を繋ぐ供給経路の全部を構成しているが、これに限らず、当該供給経路の一部として前記中継管21・22を用いることも可能である。
更には、廃インクチューブ30wのみ蒸気透過性の高いシリコンゴム製とすれば、パウチフィルム32内部の湿度は主に廃インクによって保つことができる。この結果、インク供給側のインクチューブ30からの透過蒸発を抑制して、インクの変質を防止することができる。
【0049】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、以下に示すような効果を奏する。
【0050】
即ち、請求項1に示すように、インク供給源からのインクを中継してインクジェットヘッドに供給する供給経路の少なくとも一部として備えられる、インク供給用中継管であって、可撓性のチューブと、該チューブに接続して設けられる、インクを濾過するためのフィルタと、前記チューブ及び前記フィルタの外側を覆うように密封パックして設けられる、ガスバリア層を有する可撓性のフィルムと、を少なくとも有するので、
チューブ・フィルムが可撓性であるので、中継管を自由に曲げることができ、中継管をステンレス(SUS)パイプで構成した場合のようにチューブに曲げを容易にするためのコイル部等を作る必要がないので、スペースを取らず、コンパクトである。
可撓性のフィルムのガスバリア層によって空気の侵入が防止されるので、空気がチューブを通過してインクに入って気泡となることを防止できる。また、フィルタの周辺には、フィルタケースのジョイント部分も含めてそもそも気泡が滞留し易いが、フィルムにガスバリア層があるので、気泡の成長を阻止できる。また、インクの脱気度を維持できるため、いったん発生した気泡を消滅させることも場合によっては可能である。
チューブそのものにガスバリア性を持たせる必要がないので、チューブの素材を、耐インク性やコスト等で有利となるように自由に選定することができる。
【0051】
請求項2に示すように、当該中継管の両端にはそれぞれ接続部材が備えられて、接続部材が前記チューブ及び前記フィルタを介して接続されるとともに、該接続部材の各々にはスパウトが備えられて、このスパウトに前記フィルムが気密を保って取り付けられているので、
中継管端部側の気密性を確実に確保できる。フィルム内部への空気の侵入が防止され、チューブ内部に気泡が発生することを一層確実に防止できる。
【0052】
請求項3に示すように、前記フィルムの内部空間を真空としたので、
フィルムの内部空間に空気がないので、その空気がチューブを通過してインクに入って気泡となることを防止できる。
また、チューブ内のインクの水分(溶剤分)がチューブを通過して、外部(フィルムの内部空間)に蒸発することを防止できる。従って、インクの変質も防止できる。
【0053】
請求項4に示すように、前記フィルムの内部空間に水分が封入されているので、
フィルムの内部空間が飽和水蒸気で満たされる。従って、水系のインクを採用した場合に、チューブ内のインクの水分がチューブを通過して外部(フィルムの内部空間)に蒸発することを防止でき、インクの変質を防止できる。
【0054】
請求項5に示すように、カラーインクジェット記録装置用の、前記フィルムの内部の前記チューブは、互いに異なる色のインクを通過させるように、複数本設けられているので、
インクを中継するための配管を複数色で取りまとめることができるので、配管のレイアウトをコンパクトとでき、各色のインク供給源とインクジェットヘッドとを接続する作業も簡単である。
【0055】
請求項6に示すように、前記フィルムは、当該中継管の少なくとも一端側において分岐部を有し、該分岐部から枝分かれしたそれぞれの部分を、複数本ある前記チューブのうち少なくとも一本が通過するように構成したので、
各色のインク供給源に接続する部分(あるいは、インクジェットヘッドの各色のインク供給口に接続する部分)同士を、互いに離すことができる。従って、各色のインク供給源(あるいは、インクジェットヘッドの各色のインク供給口)が互いに離れていた場合でも、容易に接続することができる。
【0056】
請求項7に示すように、前記フィルムの内部に、前記インクジェットヘッドから排出されたインクを廃インク溜めに導く廃インク経路を有するので、
インク供給のための経路と廃インク経路を取りまとめることができるから、配管のレイアウトをコンパクトとできる。
【0057】
請求項8に示すように、前記廃インク経路は、前記チューブよりも透過性の高い材料で構成されているので、
パウチフィルム内部の湿度を、廃インク経路から蒸発する上記により保持することができる。
【0058】
請求項9に示すように、前記フィルムは、前記チューブ及び前記フィルタの一側を覆う第一フィルムと、前記チューブ及び前記フィルタの他側を覆う第二フィルムと、を互いに接合した構成としており、前記第一フィルムおよび第二フィルムがなす面は、前記中継管の中心軸線を含む平面に対しほぼ垂直を向いているので、
フィルムが、中継管の曲げに対して抵抗とならない。従って、中継管の曲げが一層容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るカラーインクジェットプリンタの全体的な構成を示した側面図。
【図2】インクタンクからインクジェットヘッドへのインクの供給構成(第一実施形態のインク供給用中継管)を示した説明図。
【図3】中継管の断面構造を示した、図2におけるX−X断面矢視図。
【図4】中継管とフィルムの向きの関係を示した斜視図。
【図5】インクタンクからインクジェットヘッドへのインクの供給構成(第二実施形態のインク供給用中継管)を示した説明図。
【符号の説明】
1 カラーインクジェットプリンタ(インクジェット記録装置)
21 インク供給用中継管
30 チューブ
31 フィルタ
32 パウチフィルム
33 中空針(接続部材)
34 ジョイントパイプ(接続部材)
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット記録装置において、インク供給源からのインクをインクジェットヘッドに供給する配管構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、インク供給源(インクタンクやインクカートリッジ)からインクジェットヘッドに至るインク供給経路としては、可撓性を有するチューブを採用する構成が広く知られている。更に、当該チューブ内のインクからの水蒸気の透過蒸発や、チューブ外の空気がチューブ内に透過して気泡となることを防止することが従来からの課題とされ、この課題を解決するために様々な技術が開発され公知となっている。
【0003】
例えば、特許文献1に開示される技術がある。この文献においては、チューブホルダでインク供給チューブを保持することとしており、チューブホルダは積層フィルムで構成されている。積層フィルムは、外層側が熱溶着するためのポリエチレンで、内層側がガスバリア性・蒸気バリア性の優れた材質(例えば、ポリ塩化ビニル、ナイロン等)とされている。これにより、インクからの水蒸気の透過蒸発や、チューブ内のインクの気泡発生を防止することができるようになっている。
【0004】
また、特許文献2に開示される技術がある。この文献の技術は、ガスバリア性を有するスリーブでインク供給チューブを封止する構成となっている。スリーブは、二層のフィルム(ポリエチレン−アルミニウム層)でインクチューブを挟み込んで、各チューブを分離するように熱溶着している。これによっても、インクからの水蒸気の透過蒸発や、チューブ内のインクの気泡発生を防止することができる。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−198903号公報
【特許文献2】
特開平7−314719号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1の構成も特許文献2の構成も、インクからの水蒸気の透過蒸発やチューブ内のインクの気泡発生を防止することはできても、チューブ内のインクに混入した不純物を除去することができないという問題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0008】
即ち、請求項1においては、インクジェット記録装置において、インク供給源からのインクを中継してインクジェットヘッドに供給する供給経路の少なくとも一部として備えられる、インク供給用中継管であって、可撓性のチューブと、該チューブに接続して設けられる、インクを濾過するためのフィルタと、前記チューブ及び前記フィルタの外側を覆うように密封パックして設けられる、ガスバリア層を有する可撓性のフィルムと、を少なくとも有するものである。
【0009】
請求項2においては、当該中継管の両端にはそれぞれ接続部材が備えられて、接続部材が前記チューブ及び前記フィルタを介して接続されるとともに、該接続部材の各々にはスパウトが備えられて、このスパウトに前記フィルムが気密を保って取り付けられているものである。
【0010】
請求項3においては、前記フィルムの内部空間を真空としたものである。
【0011】
請求項4においては、前記フィルムの内部空間に水分が封入されているものである。
【0012】
請求項5においては、カラーインクジェット記録装置用のインク供給用中継管とし、かつ、前記フィルムの内部の前記チューブは、互いに異なる色のインクを通過させるように、複数本設けられているものである。
【0013】
請求項6においては、前記フィルムは、当該中継管の少なくとも一端側において分岐部を有し、該分岐部から枝分かれしたそれぞれの部分を、複数本ある前記チューブのうち少なくとも一本が通過するように構成したものである。
【0014】
請求項7においては、前記フィルムの内部に、前記インクジェットヘッドから排出されたインクを廃インク溜めに導く廃インク経路を有するものである。
【0015】
請求項8においては、前記廃インク経路は、前記チューブよりも透過性の高い材料で構成されているものである。
【0016】
請求項9においては、前記フィルムは、前記チューブ及び前記フィルタの一側を覆う第一フィルムと、前記チューブ及び前記フィルタの他側を覆う第二フィルムと、を互いに接合した構成としており、前記第一フィルムおよび第二フィルムがなす面は、前記中継管の中心軸線を含む平面に対しほぼ垂直を向いているものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
〔プリンタの全体構成〕
図1に示すカラーインクジェットプリンタ(インクジェット記録装置)1は、図中左方に給紙部11が、図中右方に排紙部12が、それぞれ構成され、給紙部11から排紙部12に向かって流れる用紙搬送経路が装置内部に形成されている。そして、この用紙搬送経路の途中に、インクジェットヘッド2が四つ備えられている。それぞれのインクジェットヘッド2は、装置側の適宜の部材14に固定されて配置されている。
【0018】
前述した給紙部11の直ぐ下流側には用紙送りローラ5・5が備えられて、画像記録媒体たる用紙を図中左方から右方へ送るように構成されている。用紙搬送経路の中間部においては、二つのベルトローラ6・7と、両ローラ6・7間に掛け渡されるように巻回されたループ状の搬送ベルト8を備える。搬送ベルト8の外周面にはシリコン処理が施されており、送りローラ5・5によって搬送されてくる用紙を、搬送ベルト8上側の搬送面にその粘着力により保持させながら、一方のベルトローラ6の駆動によって下流側(右方)へ向けて搬送できるようになっている。なお、符号9は押さえ部材であって、搬送ベルト8上の用紙が搬送面から浮かないように、搬送ベルト8の搬送面に押し付けて搬送面上に確実に粘着させるためのものである。
【0019】
搬送ベルト8の図中右方には剥離機構10が設けられており、搬送ベルト8の搬送面に粘着されている用紙を搬送面から剥離して、右方の排紙部12へ向けて送るように構成されている。
【0020】
プリンタ1のインクジェットヘッド2は、四色のインク(マゼンタ、イエロー、ブルー、ブラック)に対応して、用紙搬送方向に沿って四つ並べて設けられている。インクジェットヘッド2は、平面視で用紙搬送方向に垂直な長手方向を有する細長い長方形状とされるとともに、その下面に位置するヘッドユニット18には、インクを下方に向けて噴射するための微小径の吐出ノズルを多数並べて形成している。
【0021】
インクジェットヘッド2は、その下面が搬送ベルト8の搬送面との間に少量の隙間を形成することとなるよう配置されており、この隙間部分に用紙搬送経路が形成されている。この構成で、搬送ベルト8上を搬送される用紙は四つのインクジェットヘッド2のヘッドユニット18の直ぐ下方側を順に通過し、この用紙の上面(印字面)に向けて吐出ノズルから各色のインクを噴射することで、所望のカラー画像を形成できるようになっている。なお、このインクジェットヘッド2の構成は周知のものであるので、具体的な構成は説明を省略する。
【0022】
〔インクジェットヘッドに対するインクの供給構成〕
上記インクジェットプリンタ1において、前記インクジェットヘッド2に対してインクを供給するための構成を、図2を参照して説明する。
図2に示すように、それぞれのインクジェットヘッド2に異なる色のインクを供給するために、装置内の適宜位置に、インクタンク(インク供給源)19が設けられる。そして、互いに離れた箇所にあるインクジェットヘッド2とインクタンク19とが、本発明のインク供給用中継管21によって接続される。この結果、インク供給用中継管21は、インクタンク19からのインクを中継してインクジェットヘッド2に供給する供給経路を構成する。
なお、インクタンク19及びインク供給用中継管21は、図2では一つのみ示されているが、実際はインクジェットヘッド2及びインクタンク19の数に対応して四つ設けられている。
【0023】
インクタンク19は、合成樹脂製のハウジング19aの内部に、インク袋19cを備えた構成としている。このインク袋には、脱気されたインクを内包している。インク袋は、その開口部を封止する樹脂製のスパウトを有し、このスパウトには、シリコンゴム製またはブチルゴム製のキャップ19bを備えている。インク袋19cは、後に詳述するインク供給用中継管21・22のパウチフィルム32と同材質のパウチフィルムからなっている。
前記キャップ19bには後述の中空針33を貫通できるようになっており、また、インクタンク19内部のインクが切れたときには、キャップ19bから中空針33を抜いて、インクタンク19ごと交換できるようになっている。
【0024】
前記インクジェットヘッド2のヘッドユニット18は、その長手方向一端側において、前記吐出ノズルを形成した面と反対側の面に筒状部材20を備える。この筒状部材20内に導入されたインクがヘッドユニット18内部のインク流路に導かれ、前記吐出ノズルから噴射されるように構成している。
【0025】
〔インク供給用中継管(第一実施形態)の構成〕
次に、第一実施形態のインク供給用中継管21の構成を説明する。
この中継管21は、可撓性のチューブ30と、そのチューブ30の一端に接続されるフィルタ31と、を備えるとともに、これらチューブ30・フィルタ31の外側を、可撓性を有するパウチフィルム32で覆う構成となっている。
【0026】
チューブ30は円筒状に形成されており、エラストマーを素材としているために十分な可撓性を有する。
前記フィルタ31の一端は前記チューブ30に接続されるとともに、他端は金属製の中空針(接続部材)33に接続される。この中空針33は前記インクタンク19のキャップ19bを貫通可能とされており、インクタンク19のインク溜り内のインクを、中空針33内部を介して前記フィルタ31に送ることができるようになっている。
【0027】
フィルタ31はメッシュフィルタとされており、インクタンク19から送られたインクを濾過できるようになっている。従って、キャップ19bに対する中空針33の抜き差しに伴って発生したゴム滓などは、このフィルタ31で捕捉し、インクから除去することができる。
この結果、例えばインクタンク19側にフィルタ構造を特別に設ける必要がなくなるので、装置の簡素化が達成されている。
【0028】
図3には図2におけるX−X線断面矢視図が示され、この図3に示すように前記パウチフィルム32は、前記チューブ30(及びフィルタ31)の一側を覆う第一フィルム32aと、他側を覆う第二フィルム32bと、の縁部同士を互いに熱圧着して形成される。
第一・第二のフィルム32a・32bはいずれも可撓性を有する構造とされており、前記熱圧着のために最も内側に形成されるポリプロピレン層41と、その外側に位置する基材としてのポリエステル層42と、該ポリエステル層42に付設されるガスバリア層としてのアルミ箔層43と、フィルムの強度向上のためのナイロン層44と、の多重積層構造とされている。
【0029】
この中継管21の一端側には金属製(例えば、ステンレス製)のジョイントパイプ34が配置され、このジョイントパイプ34が、前記インクジェットヘッド2側の筒状部材20に接続される。
このジョイントパイプ34には、中継管21の一端に配置されるスパウト35が取り付けられる。具体的にいえば、スパウト35には貫通孔が予め形成されて、前記ジョイントパイプ34はこの貫通孔に挿通される。貫通孔の径はジョイントパイプ34の外径よりも小さく設定されているので、挿通時にはジョイントパイプ34の外周面に対しスパウト35が密着することとなって、ジョイントパイプ34・スパウト35間の気密は確保される。
そしてスパウト35には、パウチフィルム32(前記第一フィルム32a及び第二フィルム32b)が、気密を保ちつつ熱圧着等の方法で取り付けられる。
【0030】
なお、中継管21の他端側にもスパウト35が設置されており、このスパウト35を貫通するようにして、前記中空針33が気密を保って取り付けられる。本実施形態において、これらジョイントパイプ34及び中空針33が、本発明の接続部材に相当する。
なお、前記ジョイントパイプ34も中空針33も金属製としているのは、パウチフィルム32に覆われず露出している部分から空気が内部に侵入して気泡となることを、両接続部材34・33自体にガスバリア性を持たせることで防止するためである。
【0031】
以上のように、前記チューブ30及びフィルタ31の外側を密封パックするようにパウチフィルム32が設けられており、パウチフィルム32のガスバリア層(アルミ箔層43)によって空気の侵入が防止されるので、空気がチューブ30を通過してインクに入って気泡となることを防止できる。また、フィルタ31の濾過部分周囲にはそもそも気泡が滞留しやすいが、パウチフィルム32が有する前記アルミ箔層43によって、気泡の成長は阻止され、あるいは気泡を消滅させることができる。
【0032】
また、チューブ30及びパウチフィルム32が可撓性を有するので、中継管21を図2あるいは図4のように自在に曲げることができる。従って、例えば用紙のジャム処理のためにインクジェットヘッド2を搬送ベルト8から離間させるような場合でも、インクジェットヘッド2−インクタンク19間の中継管21による接続を維持したまま、インクジェットヘッド2を移動させることが可能である。
また、曲げを容易にするために中継管21にコイル部等を作る必要がないので、スペースを取らず、コンパクトである。
ガスバリア性能はパウチフィルム32のアルミ箔層43によって発揮されるものであり、チューブ30自体にガスバリア性を持たせる必要がないので、チューブ30の素材を、耐インク性やコスト等で有利となるように自由に選定することができる。
【0033】
また、前記パウチフィルム32はスパウト35に気密を保って取り付けられているので、中継管21の端部側の気密性を良好に確保できる。従って、パウチフィルム32の内部空間への空気の侵入が防止され、チューブ30内部に気泡が発生することを一層確実に防止できる。
【0034】
なお、前記パウチフィルム32内部の空気を吸引除去して、その内部を真空としても構わない(いわゆる真空パック)。
この場合、パウチフィルム32の内部空間に空気がないので、その空気がチューブ30を通過しインクに入って気泡となることを防止できる。
また、チューブ30内のインクの水分(あるいは溶剤分)がチューブ30を通過して、パウチフィルム32の内部空間に蒸発することも防止できる。従って、インクの変質をも防止することができる。
ただし、真空パックとしない場合(パウチフィルム32の内部に空気が残っている場合)でも、中継管21を製造後にチューブ30内にインクを最初に通過させてから十分な時間が経過すれば、チューブ30から蒸発した水分(溶剤分)がパウチフィルム32内部の空間において飽和するので、その後は蒸発を抑えることができる。即ち、前述の真空パックとした場合の効果は、中継管21の使用当初の場合に顕著である。
【0035】
あるいは、内部を真空とする代わりに、パウチフィルム32内部の空間に水分を封入する構成であっても良い。
こうすると、パウチフィルム32の内部空間が飽和水蒸気で満たされることになる。従って、水系のインクを採用した場合に、チューブ30内のインクの水分がチューブを通過してパウチフィルム32の内部空間に蒸発することを防止できるから、これによってもインクの変質を防止することができる。
【0036】
なお、図4の斜視図に示すように、前記パウチフィルム32を構成する二枚のフィルム32a・32bは、中継管21の中心軸線cを含む仮想平面pに対しほぼ垂直を向くようにすることが望ましい。
この結果、中継管21の曲げに対してフィルム32a・32bが容易に追従して曲がることとなって、フィルム32a・32bが曲げに対して抵抗とならない。従って、曲げが一層容易な中継管21とすることができる。
【0037】
〔インク供給用中継管(第二実施形態)の構成〕
次に、第二実施形態の中継管を説明する。この中継管の特徴の一つは、一本で、前述の四色のインクをそれぞれのインクジェットヘッド2に対し供給できる点にある。
【0038】
この第二実施形態の中継管は図5に符号22として示され、当該中継管22は、パウチフィルム32(前述の第一実施形態におけるパウチフィルム32と全く同様の構成である)の内部に、五本のチューブ30・30wを並べて配置した構成としている。この五本のチューブ30・30wは、前述の第一実施形態のチューブ30とまったく同様に、エラストマー製とされている。
【0039】
五本のチューブのうち四本(符号30)は、各色(マゼンタ、イエロー、ブルー、ブラック)のインクをインクタンク19からインクジェットヘッド2へ導くためのものである。当該チューブ30の端部には、前述の第一実施形態とまったく同様に、フィルタ31が接続される。
残りの一本(符号30w)は、装置側に形成されるパージ機構60のパージ動作によって前記インクジェットヘッド2の吐出ノズルから排出されたインクを、廃インク溜め61に廃棄するためのものである。
以下、インクタンク19に接続される側の四本のチューブ30を「インクチューブ」と、廃インク溜めに接続される側のチューブ30wを「廃インクチューブ」と、それぞれ称する。
【0040】
前記パウチフィルム32は前述の五本のチューブ30・30wを覆うように密封パックするとともに、その一端側(インクタンク19側)においては五つに枝分かれする分岐部32xを形成し、他端側(インクジェットヘッド2側)においては二つに枝分かれする分岐部32yを形成してある。
【0041】
インクタンク19側の分岐部32xにおいては、当該分岐部32xで枝分かれしたそれぞれの部分に、インクチューブ30と廃インクチューブ30wが挿通される。
インクチューブ30の端部にはパウチフィルム32の内部においてフィルタ31が接続され、このフィルタ31には中空針33が接続されて、当該中空針33がインクタンク19のキャップ19bに貫通される。
廃インクチューブ30wの端部には中空針33が直接接続されて、当該中空針33が廃インク溜め61のキャップ62(インクタンク19のキャップ19bとまったく同様の構成とされている)に貫通される。なお、廃インクを濾過する必要はないので、廃インクチューブ30wにフィルタ31は接続されていない。
【0042】
インクジェットヘッド2側の分岐部32yにおいては、二つに枝分かれした一方側に四本のインクチューブ30が並べて挿通され、それぞれのインクチューブ30の端部にはジョイントパイプ34が接続される。四本のジョイントパイプ40はスパウト35を貫通してパウチフィルム32の外部に突出し、それぞれのインクジェットヘッド2の筒状部材20に接続される。
【0043】
パウチフィルム32の分岐部32yにおける残りの枝分かれ部分には、前記廃インクチューブ30wが挿通される。この廃インクチューブ30wにもジョイントパイプ34が接続されて、このジョイントパイプ34がパージポンプ62の吐出側に接続される。
パージポンプ62は前述のパージ動作の際にインクジェットヘッド2の吐出ノズルに対して吸引力を作用させるものであり、その吸入側が分岐管63を介してパージキャップ64に接続されている。
【0044】
パージキャップ64は図5あるいは図1に示すように、インクジェットヘッド2の数に対応して四つ設けられている。パージキャップ64は、通常の印刷時においては図1に示す退避位置にあるが、パージ動作時においては各パージキャップ64がインクジェットヘッド2のヘッドユニット18下面に対向する位置まで水平に移動し(このとき、前記ベルトローラ6・7および搬送ベルト8は下側に退避している)、パージキャップ64がヘッドユニット18下面に密着して、吐出ノズルを覆う。
この状態でパージポンプ62を駆動することで、ヘッドユニット18下面の吐出ノズルに吸引力が作用してヘッドユニット18内のインクが吸い出される。この結果、ヘッドユニット18内部のインク流路に滞留していた気泡や不純物を併せて吸引除去することができる。吸い出された気泡(不純物)混じりのインクは、中継管22の廃インクチューブ30wを通り、廃インク溜め61に廃棄される。
【0045】
以上に示すように、第二実施形態の中継管22はカラーインクジェットプリンタ用とされるとともに、前記チューブ30が、互いに異なる色のインクを通過させるように、複数本設けられている。
この構成により、インクを中継するための配管を複数色でとりまとめることができるから、配管のレイアウトをコンパクトとでき、各色のインクタンク19とインクジェットヘッド2とを接続する作業も簡単である。
【0046】
また、本実施形態の中継管22において、前記パウチフィルム32は、当該中継管22の両端側において分岐部32x・32yを有し、該分岐部32x・32yから枝分かれしたそれぞれの部分を、複数本ある前記チューブ30が通過するように構成している。
この構成により、各色のインクタンク19に接続する部分(あるいは、インクジェットヘッド2の各色のインク供給口に接続する部分)同士を、互いに離すことができる。従って、各色のインクタンク19(あるいは、インクジェットヘッド2の各色のインク供給口)が互いに離れていた場合でも、容易に接続することができる。
【0047】
加えて、この中継管22は、前記パウチフィルム32の内部に、前記インクジェットヘッド2から排出されたインクを廃インク溜め61に導く廃インク経路を、廃インクチューブ30wとして有する。
この結果、インク供給のための経路(インクチューブ30)と廃インク経路(廃インクチューブ30w)を取りまとめることができるから、配管のレイアウトをコンパクトとできる。
【0048】
以上に第一実施形態及び第二実施形態の中継管21・22を示したが、本発明の技術的範囲は上述の実施形態の構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変形が可能である。
例えば、パウチフィルム32はガスバリア層としてアルミ箔層43を有する構成としているが、その代わりに、基材としてのポリエチレン層42にアルミナ又はシリカを蒸着して、ガスバリア層を形成しても良い。
また、前記中継管21・22はインクタンク19とインクジェットヘッド2との間を繋ぐ供給経路の全部を構成しているが、これに限らず、当該供給経路の一部として前記中継管21・22を用いることも可能である。
更には、廃インクチューブ30wのみ蒸気透過性の高いシリコンゴム製とすれば、パウチフィルム32内部の湿度は主に廃インクによって保つことができる。この結果、インク供給側のインクチューブ30からの透過蒸発を抑制して、インクの変質を防止することができる。
【0049】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、以下に示すような効果を奏する。
【0050】
即ち、請求項1に示すように、インク供給源からのインクを中継してインクジェットヘッドに供給する供給経路の少なくとも一部として備えられる、インク供給用中継管であって、可撓性のチューブと、該チューブに接続して設けられる、インクを濾過するためのフィルタと、前記チューブ及び前記フィルタの外側を覆うように密封パックして設けられる、ガスバリア層を有する可撓性のフィルムと、を少なくとも有するので、
チューブ・フィルムが可撓性であるので、中継管を自由に曲げることができ、中継管をステンレス(SUS)パイプで構成した場合のようにチューブに曲げを容易にするためのコイル部等を作る必要がないので、スペースを取らず、コンパクトである。
可撓性のフィルムのガスバリア層によって空気の侵入が防止されるので、空気がチューブを通過してインクに入って気泡となることを防止できる。また、フィルタの周辺には、フィルタケースのジョイント部分も含めてそもそも気泡が滞留し易いが、フィルムにガスバリア層があるので、気泡の成長を阻止できる。また、インクの脱気度を維持できるため、いったん発生した気泡を消滅させることも場合によっては可能である。
チューブそのものにガスバリア性を持たせる必要がないので、チューブの素材を、耐インク性やコスト等で有利となるように自由に選定することができる。
【0051】
請求項2に示すように、当該中継管の両端にはそれぞれ接続部材が備えられて、接続部材が前記チューブ及び前記フィルタを介して接続されるとともに、該接続部材の各々にはスパウトが備えられて、このスパウトに前記フィルムが気密を保って取り付けられているので、
中継管端部側の気密性を確実に確保できる。フィルム内部への空気の侵入が防止され、チューブ内部に気泡が発生することを一層確実に防止できる。
【0052】
請求項3に示すように、前記フィルムの内部空間を真空としたので、
フィルムの内部空間に空気がないので、その空気がチューブを通過してインクに入って気泡となることを防止できる。
また、チューブ内のインクの水分(溶剤分)がチューブを通過して、外部(フィルムの内部空間)に蒸発することを防止できる。従って、インクの変質も防止できる。
【0053】
請求項4に示すように、前記フィルムの内部空間に水分が封入されているので、
フィルムの内部空間が飽和水蒸気で満たされる。従って、水系のインクを採用した場合に、チューブ内のインクの水分がチューブを通過して外部(フィルムの内部空間)に蒸発することを防止でき、インクの変質を防止できる。
【0054】
請求項5に示すように、カラーインクジェット記録装置用の、前記フィルムの内部の前記チューブは、互いに異なる色のインクを通過させるように、複数本設けられているので、
インクを中継するための配管を複数色で取りまとめることができるので、配管のレイアウトをコンパクトとでき、各色のインク供給源とインクジェットヘッドとを接続する作業も簡単である。
【0055】
請求項6に示すように、前記フィルムは、当該中継管の少なくとも一端側において分岐部を有し、該分岐部から枝分かれしたそれぞれの部分を、複数本ある前記チューブのうち少なくとも一本が通過するように構成したので、
各色のインク供給源に接続する部分(あるいは、インクジェットヘッドの各色のインク供給口に接続する部分)同士を、互いに離すことができる。従って、各色のインク供給源(あるいは、インクジェットヘッドの各色のインク供給口)が互いに離れていた場合でも、容易に接続することができる。
【0056】
請求項7に示すように、前記フィルムの内部に、前記インクジェットヘッドから排出されたインクを廃インク溜めに導く廃インク経路を有するので、
インク供給のための経路と廃インク経路を取りまとめることができるから、配管のレイアウトをコンパクトとできる。
【0057】
請求項8に示すように、前記廃インク経路は、前記チューブよりも透過性の高い材料で構成されているので、
パウチフィルム内部の湿度を、廃インク経路から蒸発する上記により保持することができる。
【0058】
請求項9に示すように、前記フィルムは、前記チューブ及び前記フィルタの一側を覆う第一フィルムと、前記チューブ及び前記フィルタの他側を覆う第二フィルムと、を互いに接合した構成としており、前記第一フィルムおよび第二フィルムがなす面は、前記中継管の中心軸線を含む平面に対しほぼ垂直を向いているので、
フィルムが、中継管の曲げに対して抵抗とならない。従って、中継管の曲げが一層容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るカラーインクジェットプリンタの全体的な構成を示した側面図。
【図2】インクタンクからインクジェットヘッドへのインクの供給構成(第一実施形態のインク供給用中継管)を示した説明図。
【図3】中継管の断面構造を示した、図2におけるX−X断面矢視図。
【図4】中継管とフィルムの向きの関係を示した斜視図。
【図5】インクタンクからインクジェットヘッドへのインクの供給構成(第二実施形態のインク供給用中継管)を示した説明図。
【符号の説明】
1 カラーインクジェットプリンタ(インクジェット記録装置)
21 インク供給用中継管
30 チューブ
31 フィルタ
32 パウチフィルム
33 中空針(接続部材)
34 ジョイントパイプ(接続部材)
Claims (9)
- インクジェット記録装置において、インク供給源からのインクを中継してインクジェットヘッドに供給する供給経路の少なくとも一部として備えられる、インク供給用中継管であって、
可撓性のチューブと、
該チューブに接続して設けられる、インクを濾過するためのフィルタと、
前記チューブ及び前記フィルタの外側を覆うように密封パックして設けられる、ガスバリア層を有する可撓性のフィルムと、
を少なくとも有する、インク供給用中継管。 - 請求項1に記載のインク供給用中継管であって、
当該中継管の両端にはそれぞれ接続部材が備えられて、接続部材が前記チューブ及び前記フィルタを介して接続されるとともに、
該接続部材の各々にはスパウトが備えられて、このスパウトに前記フィルムが気密を保って取り付けられていることを特徴とする、インク供給用中継管。 - 請求項1または請求項2に記載のインク供給用中継管であって、前記フィルムの内部空間を真空としたことを特徴とする、インク供給用中継管。
- 請求項1または請求項2に記載のインク供給用中継管であって、前記フィルムの内部空間に水分が封入されていることを特徴とする、インク供給用中継管。
- カラーインクジェット記録装置用の、請求項1から請求項4までの何れか一項に記載のインク供給用中継管であって、
前記フィルムの内部の前記チューブは、互いに異なる色のインクを通過させるように、複数本設けられていることを特徴とするインク供給用中継管。 - 請求項5に記載のインク供給用中継管であって、
前記フィルムは、当該中継管の少なくとも一端側において分岐部を有し、該分岐部から枝分かれしたそれぞれの部分を、複数本ある前記チューブのうち少なくとも一本が通過するように構成したことを特徴とする、インク供給用中継管。 - 請求項1から請求項4までの何れか一項に記載のインク供給用中継管であって、
前記フィルムの内部に、前記インクジェットヘッドから排出されたインクを廃インク溜めに導く廃インク経路を有することを特徴とする、インク供給用中継管。 - 請求項7に記載のインク供給用中継管であって、前記廃インク経路は、前記チューブよりも透過性の高い材料で構成されていることを特徴とする、インク供給用中継管。
- 請求項1から請求項8までの何れか一項に記載のインク供給用中継管であって、
前記フィルムは、前記チューブ及び前記フィルタの一側を覆う第一フィルムと、前記チューブ及び前記フィルタの他側を覆う第二フィルムと、を互いに接合した構成としており、
前記第一フィルムおよび第二フィルムがなす面は、前記中継管の中心軸線を含む平面に対しほぼ垂直を向いていることを特徴とする、インク供給用中継管。
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JP2009202523A (ja) * | 2008-02-29 | 2009-09-10 | Seiko Epson Corp | 液体流路形成装置、廃液回収システム、及び液体噴射装置 |
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- 2002-09-26 JP JP2002280582A patent/JP2004114488A/ja active Pending
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