JP2004114024A - 高圧水噴射ガンの噴射水回収装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】手持ち式高圧水噴射ガンの作業後の噴射水や飛散物を効率よく回収することができる。
【解決手段】高圧水噴射ガン1の先端に固定カバー3を装着し、この固定カバーの先に固定カバーに対し、自在に動ける径の大きな保護カバー4を装着して、固定カバー3と保護カバーの間に隙間18を設け、この隙間から空気を吸引して、飛散物や噴射水を回収する。
【選択図】 図1
【解決手段】高圧水噴射ガン1の先端に固定カバー3を装着し、この固定カバーの先に固定カバーに対し、自在に動ける径の大きな保護カバー4を装着して、固定カバー3と保護カバーの間に隙間18を設け、この隙間から空気を吸引して、飛散物や噴射水を回収する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は超高圧水を利用してコンクリート構造物表面の劣化部除去並びに付着物や金属の塗装面の塗料を取り除くための手持ち式高圧水噴射ガンの噴射水回収装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンクリート構造物の劣化部除去や金属の表面の塗料や付着物を取り除く場合、高圧水を利用した除去方法が行われている。この高圧水を使用した方法では、噴射ガンをむき出しのまま使用するかまたは噴射ガンの先端に噴射ガンの先端保護カバーを取り付けた構造のものが使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の高圧水によるコンクリート構造物の劣化部除去や金属の表面の塗料や付着物を取り除く方法では、高圧水噴射ガンを直接対象物に向けて作業をする。この場合、ガンから噴射された高圧水や除去された塗料やコンクリート粉は飛散して周囲を汚したり、また、むき出しのままのノズルから噴射される高圧水により、大きな騒音が発生するという問題点があった。
【0004】
本発明は、噴射ノズルの先端に筒状の固定カバーを設け、この固定カバーに自在に動く筒状の保護カバーを取り付け、対象物に対し常に密着してこの保護カバーを当てられる構造にすると共に固定カバー内を減圧する事により、噴射水や除去飛散物を吸引して回収し所定の場所に排出しようとするものであり、噴射後の汚染水や有害除去物を効率よく、しかも、安全に回収するための高圧水噴射ガンの噴射水回収装置を提供することを目的としている。
【0005】
【議題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、筒状の固定カバーの開放した先端部分に筒状の保護カバーを着脱自在に取り付け、この筒状の保護カバーを固定カバーに対して自在に動ける構造とすると共に固定カバー内部を吸引減圧できる構造とし、高圧水噴射ガンの先端に取り付けて利用するものである。
【0006】
保護カバーは固定カバーより大きな径とし、固定カバーの外側にその一部を嵌め込むと共に少なくとも三箇所の保持具により、固定カバーに自在に動ける状態で保持されている構造とする。
【0007】
固定カバーは一端が開放した形状で、他端は高圧水噴射ガンに着脱自在に固定できると共に、内部を吸引減圧するための吸引口を設けた構造とする。
【0008】
固定カバーは内部の圧力を調整することが可能な構造とする。
【0009】
保護カバーの先端の部分には緩衝材又はシール材を設ける構造とする。
【0010】
保護カバーと固定カバーの間に隙間又は開孔を設ける構造とする。
【0011】
保護カバーは内面に摩耗防止材を取り付けた構造とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態を実施例にもとづき図面を参照して説明する。
図1において示される実施例において、手持ち式高圧水噴射ガンに本発明の噴射水回収装置を装着した状態を示す。高圧水噴射ガン1のケーシングの先端に本装置を固定するための固定具2を取り付けて、この固定具2に固定カバー3を装着した状態である。固定カバー3には保護カバー4が取り付けてある。また、固定カバー3には固定カバー3内部を吸引減圧するための吸引口5が設けてあり、吸引口5の先端には吸引ホース6が取り付けてあり、吸引装置Aに接続されている。また、高圧水噴射ガン1の高圧水取り入れ口7に取り付けられた高圧ホース8は高圧水発生装置Bに接続され、エアーモーター駆動用の圧縮空気は圧縮空気取り入れ口9に取り付けられたエアホース10で圧縮空気発生装置Cに接続されている。
【0013】
図2において示される実施例では、本装置および高圧水噴射ガン取り付け部の詳細に付いて示す。高圧水噴射ガン1は先端のノズルチップ14、ノズルヘッド13、シャフト17とこれらの部分を回転させる駆動部およびケーシング等から構成されている。そして、本発明の噴射水回収装置はこのケーシングの先端に取付けてある固定具2にボルト、ナットで固定する構造になっている。ノズルチップ14はノズルヘッド13に少なくとも一個付けてあり、ノズルヘッド13はシャフト17に取付けてある。シャフト17は空気圧で回転するエアモーターに連結してある。シャフト17は中空で内部を高圧水が流れ、ノズルヘッド13に取付けてあるノズルチップ14から高圧水を噴射する構造になっている。
【0014】
そして、本装置の噴射ガン1への取り付けは、本装置の固定カバー3を高圧水噴射ガン1のケーシングにボルト、ナットで固定してある固定具2に取り付けるようになっており、この際、ノズル14を取付けたノズルヘッド13が作業中に対象物に接触して損傷しないように、ノズルヘッド13を保護する必要がある。そのため、固定カバー3はノズルヘッドの先端より、約1cm前に出るように取付けられている。そして、この固定カバー3の端部に保護カバー4が装着されている。また、固定カバー3には噴射水を吸引して回収するための空気の吸引口5があり、吸引口5には吸引圧力を調整するための吸引空気調整弁22が付けてあり、先端には吸引ホース6が取り付けられるようになっている。
【0015】
そして、本装置の構造は高圧水噴射ガン1の固定具2に一端が開放した筒型の固定カバー3が取付けてあり、固定カバー3には、その端部の外側の円周上に均等に三箇所の保持具11が着脱自在に取付けられている。この固定カバー3に固定カバー3より径の大きな保護カバー4が保持具11に着脱自在に嵌め込まれて保持されている。保護カバー4には固定カバー3に取付けてある保持具11の断面形状と同じような形状で保持具11より大きめな溝が保護カバーの内面に全周に亘り設けてある。
【0016】
そして、保持具11は固定カバー3の外周に一定間隔で三個設けてあり、また保持具11は固定カバー3の外側に先端から一定距離の位置で周囲に均等な間隔でボルト、ナット12で固定してある。この保持具11の形状は中心部が高くなっており、保護カバー4の溝の形状と凹凸の関係になっており、この保持具11に保護カバー4の溝を合わせて取付けてあり、この中心部の高さが高くなっている事により、固定カバー3から保護カバー4が外れることなく対象物に密着した状態で自在に動ける構造となっている。
【0017】
また、保持具11を一定間隔で入れることにより、対象物に対して、作業中に高圧水噴射ガン1の角度を変化させて密着した状態を維持する場合においても固定カバー3と保護カバー4の間に常に空気を吸い込むための隙間18ができるようになっている。そして、保護カバー4が作業に際して対象物に密着した場合、この隙間18を通過して空気を吸い込み、この吸引空気に随伴して噴射水と除去された固形物を回収するようになっている。また、保護カバー4の先端部には作業に際して、対象物との接触時に摩耗を防止し、移動を容易にするための球状の緩衝材23が複数個取付けてあり、さらに密着性を良好にして吸引効率を高めるため薄いゴムシート15が外周に巻き付けてあり、固定バンド16で着脱自在に固定されている。
【0018】
図3において示される実施例では、本発明の他の実施例に付いて示す。円筒状の固定カバー3の先端に着脱自在の保護カバー19を設けたものである。保護カバー18は固定カバー3の先端部に差し込み、ボルト、ナット20で固定カバー3に固定する構造になっている。ボルト、ナット20による固定箇所は少なくとも三か所あり、固定カバー3の固定部は長穴になっている。そして、保護カバー19は対象物に対して、自在に動ける構造となっている。また、保護カバー19には全周に開孔21が設けてあり、保護カバー19が作業に際して対象物に密着した場合、吸引口から吸引した空気は、この開孔21を通過して吸い込めるようになっている。
【0019】
本発明は以上の構成よりなっており、本発明の使用に際しては以下のように実施する。本発明の噴射水回収装置を装着した高圧水噴射ガン1を高圧水発生装置Bの高圧水取り出し口と高圧水噴射ガン1の高圧水取り入れ口7を高圧ホース8に接続する。また、圧縮空気発生装置Cと高圧水噴射ガンの空気取り入れ口9をエアホース10で繋ぎ合わせる。また、固定カバー3にある空気吸引口5と吸引装置Aを吸引ホース6で繋ぎ合わせる。
【0020】
次に、高圧水発生装置B、圧縮空気発生装置C及び吸引装置Aの運転を開始する。エアーモーターへの空気コックを開き圧縮空気を供給し、ノズルヘッド13を回転させる。また、吸引装置Aも同時に吸引を開始する。次に高圧水発生装置Aの起動スゥイッチを入れノズルチップ14より高圧水を噴射させる。この状態で作業を実施する。通常高圧水の圧力が1800kg/cm2以上で、高圧水の噴射量を7〜15l/分の場合、固定カバーの吸引風量は6〜7m3/分である。もちろん作業条件が異なる場合、吸引風量を調整しながら、噴射水や除去物が充分回収できるように、最適な吸引風量に調整すれば好い。
【0021】
この状態で作業する事により、保護カバー4を対象物に密着させても、保護カバー4と固定カバー3の隙間から、減圧された固定カバー3内部に空気が吸い込まれることにより、保護カバー4は対象物に吸着することなく、容易に移動することができる。もちろん、吸引された空気が固定カバー3と保護カバー4の隙間18を通過することにより、噴射された高圧水も吸引された空気と一緒に吸引回収され排出される。その時、塗料滓やコンクリート粉等の作業により発生した廃棄物も同時に吸引して除去することができる。そのため、除去作業に際して周囲を汚したり、濡らしたりすることがない。吸引回収された水や飛散物は汚水槽に溜められた後で固液分離した後で処理される。
【0022】
また、長時間の作業に際して固定カバー3や保護カバー4が飛散物や対象物との接触により損傷した場合、特に保護カバー4が損傷した場合は、図2の実施例の場合、固定カバー3に取付けてある保持具11の保持具用ボルト、ナット12を外し、保護カバー4を新しい物に交換すれば好い。また、図3の実施例の場合、固定ボルト、ナット20を外し保護カバー19を新しい物に交換すればよい。もちろん、固定カバー3の損傷に際しては、固定カバー3を固定具2から外して交換すれば好い。
【0023】
また、本発明の噴射水回収装置は、全体として金属またはプラスチックで作られており、除去作業に伴う飛散物からの衝撃や摩耗に十分耐えられる構造となっている。特に、保護カバーは飛散物の衝突等により、摩耗が激しいため、耐摩耗性を考慮した構造および材質で作られている。また、手持ち式高圧水噴射ガンでの作業を効率よく行わせるために装置の軽量化にも配慮された構造になっている。尚、本発明をエアー式回転ガンを例に説明したが、水圧等他の方法で回転するガンに取り付けてもよく、使用するガンの種類を何等限定するものではない。
【0024】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0025】
高圧水噴射ガンに本発明の噴射水回収装置を取り付けることにより、利用後の噴射水を回収して処理できることにより、周辺の環境を汚染することなく作業できる。
【0026】
本装置の装着により、ノズルからの噴射による騒音を軽減できる。
【0027】
構造が簡単で、作業に際して吸引減圧しても保護カバーが対象物に吸着しないため、より安定した作業が効率よくできると共に仕上がりに斑が無い。
【0028】
構造が簡単で軽量化できるため操作しやすく足場上など不安定な場所でも安全な作業が行える。
【0029】
また、作業によって生じた有害な塗料滓やリサイクル可能なコンクリート粉等の回収ができるため作業現場での環境保持や資源有効利用ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】噴射水回収装置を高圧水噴射ガンに取り付けた全体図である。
【図2】本発明の実施例の断面詳細図である。
【図3】本発明の他の実施例の断面詳細図である。
【符号の説明】
1 高圧水噴射ガン
2 固定具
3 固定カバー
4、19 保護カバー
5 空気吸引口
6 吸引ホース
7 高圧水取り入れ口
8 高圧ホース
9 圧縮空気取り入れ口
10 エアーホース
11 保持具
12 保持具用ボルト、ナット
13 ノズルヘッド
14 ノズルチップ
15 ゴムシート
16 固定バンド
17 シャフト
18 隙間
20 固定ボルト、ナット
21 開孔
22 調整弁
23 緩衝材
A 吸引装置
B 高圧水発生装置
【発明の属する技術分野】
本発明は超高圧水を利用してコンクリート構造物表面の劣化部除去並びに付着物や金属の塗装面の塗料を取り除くための手持ち式高圧水噴射ガンの噴射水回収装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンクリート構造物の劣化部除去や金属の表面の塗料や付着物を取り除く場合、高圧水を利用した除去方法が行われている。この高圧水を使用した方法では、噴射ガンをむき出しのまま使用するかまたは噴射ガンの先端に噴射ガンの先端保護カバーを取り付けた構造のものが使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の高圧水によるコンクリート構造物の劣化部除去や金属の表面の塗料や付着物を取り除く方法では、高圧水噴射ガンを直接対象物に向けて作業をする。この場合、ガンから噴射された高圧水や除去された塗料やコンクリート粉は飛散して周囲を汚したり、また、むき出しのままのノズルから噴射される高圧水により、大きな騒音が発生するという問題点があった。
【0004】
本発明は、噴射ノズルの先端に筒状の固定カバーを設け、この固定カバーに自在に動く筒状の保護カバーを取り付け、対象物に対し常に密着してこの保護カバーを当てられる構造にすると共に固定カバー内を減圧する事により、噴射水や除去飛散物を吸引して回収し所定の場所に排出しようとするものであり、噴射後の汚染水や有害除去物を効率よく、しかも、安全に回収するための高圧水噴射ガンの噴射水回収装置を提供することを目的としている。
【0005】
【議題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、筒状の固定カバーの開放した先端部分に筒状の保護カバーを着脱自在に取り付け、この筒状の保護カバーを固定カバーに対して自在に動ける構造とすると共に固定カバー内部を吸引減圧できる構造とし、高圧水噴射ガンの先端に取り付けて利用するものである。
【0006】
保護カバーは固定カバーより大きな径とし、固定カバーの外側にその一部を嵌め込むと共に少なくとも三箇所の保持具により、固定カバーに自在に動ける状態で保持されている構造とする。
【0007】
固定カバーは一端が開放した形状で、他端は高圧水噴射ガンに着脱自在に固定できると共に、内部を吸引減圧するための吸引口を設けた構造とする。
【0008】
固定カバーは内部の圧力を調整することが可能な構造とする。
【0009】
保護カバーの先端の部分には緩衝材又はシール材を設ける構造とする。
【0010】
保護カバーと固定カバーの間に隙間又は開孔を設ける構造とする。
【0011】
保護カバーは内面に摩耗防止材を取り付けた構造とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態を実施例にもとづき図面を参照して説明する。
図1において示される実施例において、手持ち式高圧水噴射ガンに本発明の噴射水回収装置を装着した状態を示す。高圧水噴射ガン1のケーシングの先端に本装置を固定するための固定具2を取り付けて、この固定具2に固定カバー3を装着した状態である。固定カバー3には保護カバー4が取り付けてある。また、固定カバー3には固定カバー3内部を吸引減圧するための吸引口5が設けてあり、吸引口5の先端には吸引ホース6が取り付けてあり、吸引装置Aに接続されている。また、高圧水噴射ガン1の高圧水取り入れ口7に取り付けられた高圧ホース8は高圧水発生装置Bに接続され、エアーモーター駆動用の圧縮空気は圧縮空気取り入れ口9に取り付けられたエアホース10で圧縮空気発生装置Cに接続されている。
【0013】
図2において示される実施例では、本装置および高圧水噴射ガン取り付け部の詳細に付いて示す。高圧水噴射ガン1は先端のノズルチップ14、ノズルヘッド13、シャフト17とこれらの部分を回転させる駆動部およびケーシング等から構成されている。そして、本発明の噴射水回収装置はこのケーシングの先端に取付けてある固定具2にボルト、ナットで固定する構造になっている。ノズルチップ14はノズルヘッド13に少なくとも一個付けてあり、ノズルヘッド13はシャフト17に取付けてある。シャフト17は空気圧で回転するエアモーターに連結してある。シャフト17は中空で内部を高圧水が流れ、ノズルヘッド13に取付けてあるノズルチップ14から高圧水を噴射する構造になっている。
【0014】
そして、本装置の噴射ガン1への取り付けは、本装置の固定カバー3を高圧水噴射ガン1のケーシングにボルト、ナットで固定してある固定具2に取り付けるようになっており、この際、ノズル14を取付けたノズルヘッド13が作業中に対象物に接触して損傷しないように、ノズルヘッド13を保護する必要がある。そのため、固定カバー3はノズルヘッドの先端より、約1cm前に出るように取付けられている。そして、この固定カバー3の端部に保護カバー4が装着されている。また、固定カバー3には噴射水を吸引して回収するための空気の吸引口5があり、吸引口5には吸引圧力を調整するための吸引空気調整弁22が付けてあり、先端には吸引ホース6が取り付けられるようになっている。
【0015】
そして、本装置の構造は高圧水噴射ガン1の固定具2に一端が開放した筒型の固定カバー3が取付けてあり、固定カバー3には、その端部の外側の円周上に均等に三箇所の保持具11が着脱自在に取付けられている。この固定カバー3に固定カバー3より径の大きな保護カバー4が保持具11に着脱自在に嵌め込まれて保持されている。保護カバー4には固定カバー3に取付けてある保持具11の断面形状と同じような形状で保持具11より大きめな溝が保護カバーの内面に全周に亘り設けてある。
【0016】
そして、保持具11は固定カバー3の外周に一定間隔で三個設けてあり、また保持具11は固定カバー3の外側に先端から一定距離の位置で周囲に均等な間隔でボルト、ナット12で固定してある。この保持具11の形状は中心部が高くなっており、保護カバー4の溝の形状と凹凸の関係になっており、この保持具11に保護カバー4の溝を合わせて取付けてあり、この中心部の高さが高くなっている事により、固定カバー3から保護カバー4が外れることなく対象物に密着した状態で自在に動ける構造となっている。
【0017】
また、保持具11を一定間隔で入れることにより、対象物に対して、作業中に高圧水噴射ガン1の角度を変化させて密着した状態を維持する場合においても固定カバー3と保護カバー4の間に常に空気を吸い込むための隙間18ができるようになっている。そして、保護カバー4が作業に際して対象物に密着した場合、この隙間18を通過して空気を吸い込み、この吸引空気に随伴して噴射水と除去された固形物を回収するようになっている。また、保護カバー4の先端部には作業に際して、対象物との接触時に摩耗を防止し、移動を容易にするための球状の緩衝材23が複数個取付けてあり、さらに密着性を良好にして吸引効率を高めるため薄いゴムシート15が外周に巻き付けてあり、固定バンド16で着脱自在に固定されている。
【0018】
図3において示される実施例では、本発明の他の実施例に付いて示す。円筒状の固定カバー3の先端に着脱自在の保護カバー19を設けたものである。保護カバー18は固定カバー3の先端部に差し込み、ボルト、ナット20で固定カバー3に固定する構造になっている。ボルト、ナット20による固定箇所は少なくとも三か所あり、固定カバー3の固定部は長穴になっている。そして、保護カバー19は対象物に対して、自在に動ける構造となっている。また、保護カバー19には全周に開孔21が設けてあり、保護カバー19が作業に際して対象物に密着した場合、吸引口から吸引した空気は、この開孔21を通過して吸い込めるようになっている。
【0019】
本発明は以上の構成よりなっており、本発明の使用に際しては以下のように実施する。本発明の噴射水回収装置を装着した高圧水噴射ガン1を高圧水発生装置Bの高圧水取り出し口と高圧水噴射ガン1の高圧水取り入れ口7を高圧ホース8に接続する。また、圧縮空気発生装置Cと高圧水噴射ガンの空気取り入れ口9をエアホース10で繋ぎ合わせる。また、固定カバー3にある空気吸引口5と吸引装置Aを吸引ホース6で繋ぎ合わせる。
【0020】
次に、高圧水発生装置B、圧縮空気発生装置C及び吸引装置Aの運転を開始する。エアーモーターへの空気コックを開き圧縮空気を供給し、ノズルヘッド13を回転させる。また、吸引装置Aも同時に吸引を開始する。次に高圧水発生装置Aの起動スゥイッチを入れノズルチップ14より高圧水を噴射させる。この状態で作業を実施する。通常高圧水の圧力が1800kg/cm2以上で、高圧水の噴射量を7〜15l/分の場合、固定カバーの吸引風量は6〜7m3/分である。もちろん作業条件が異なる場合、吸引風量を調整しながら、噴射水や除去物が充分回収できるように、最適な吸引風量に調整すれば好い。
【0021】
この状態で作業する事により、保護カバー4を対象物に密着させても、保護カバー4と固定カバー3の隙間から、減圧された固定カバー3内部に空気が吸い込まれることにより、保護カバー4は対象物に吸着することなく、容易に移動することができる。もちろん、吸引された空気が固定カバー3と保護カバー4の隙間18を通過することにより、噴射された高圧水も吸引された空気と一緒に吸引回収され排出される。その時、塗料滓やコンクリート粉等の作業により発生した廃棄物も同時に吸引して除去することができる。そのため、除去作業に際して周囲を汚したり、濡らしたりすることがない。吸引回収された水や飛散物は汚水槽に溜められた後で固液分離した後で処理される。
【0022】
また、長時間の作業に際して固定カバー3や保護カバー4が飛散物や対象物との接触により損傷した場合、特に保護カバー4が損傷した場合は、図2の実施例の場合、固定カバー3に取付けてある保持具11の保持具用ボルト、ナット12を外し、保護カバー4を新しい物に交換すれば好い。また、図3の実施例の場合、固定ボルト、ナット20を外し保護カバー19を新しい物に交換すればよい。もちろん、固定カバー3の損傷に際しては、固定カバー3を固定具2から外して交換すれば好い。
【0023】
また、本発明の噴射水回収装置は、全体として金属またはプラスチックで作られており、除去作業に伴う飛散物からの衝撃や摩耗に十分耐えられる構造となっている。特に、保護カバーは飛散物の衝突等により、摩耗が激しいため、耐摩耗性を考慮した構造および材質で作られている。また、手持ち式高圧水噴射ガンでの作業を効率よく行わせるために装置の軽量化にも配慮された構造になっている。尚、本発明をエアー式回転ガンを例に説明したが、水圧等他の方法で回転するガンに取り付けてもよく、使用するガンの種類を何等限定するものではない。
【0024】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0025】
高圧水噴射ガンに本発明の噴射水回収装置を取り付けることにより、利用後の噴射水を回収して処理できることにより、周辺の環境を汚染することなく作業できる。
【0026】
本装置の装着により、ノズルからの噴射による騒音を軽減できる。
【0027】
構造が簡単で、作業に際して吸引減圧しても保護カバーが対象物に吸着しないため、より安定した作業が効率よくできると共に仕上がりに斑が無い。
【0028】
構造が簡単で軽量化できるため操作しやすく足場上など不安定な場所でも安全な作業が行える。
【0029】
また、作業によって生じた有害な塗料滓やリサイクル可能なコンクリート粉等の回収ができるため作業現場での環境保持や資源有効利用ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】噴射水回収装置を高圧水噴射ガンに取り付けた全体図である。
【図2】本発明の実施例の断面詳細図である。
【図3】本発明の他の実施例の断面詳細図である。
【符号の説明】
1 高圧水噴射ガン
2 固定具
3 固定カバー
4、19 保護カバー
5 空気吸引口
6 吸引ホース
7 高圧水取り入れ口
8 高圧ホース
9 圧縮空気取り入れ口
10 エアーホース
11 保持具
12 保持具用ボルト、ナット
13 ノズルヘッド
14 ノズルチップ
15 ゴムシート
16 固定バンド
17 シャフト
18 隙間
20 固定ボルト、ナット
21 開孔
22 調整弁
23 緩衝材
A 吸引装置
B 高圧水発生装置
Claims (7)
- 筒状の固定カバー(3)の開放した先端部分に筒状の保護カバー(4、19)を着脱自在に取り付け、この筒状の保護カバーを固定カバーに対して自在に動ける構造とすると共に固定カバー内部を吸引減圧できる構造とし、高圧水噴射ガン(1)の先端に取り付けて利用する噴射水回収装置。
- 前記保護カバーは固定カバーより大きな径とし、固定カバーの外側にその一部を嵌め込むと共に少なくとも三箇所の保持具(11)により、固定カバーに自在に動ける状態で保持されている構造とする請求項1記載の噴射水回収装置。
- 前記固定カバーは一端が開放した形状で、他端は高圧水噴射ガンに着脱自在に固定できると共に、内部を吸引減圧するための吸引口(5)を設けた構造とする請求項1記載の噴射水回収装置。
- 前記固定カバーは内部の吸引圧力を調整することが可能な構造とする請求項1記載の噴射水回収装置。
- 前記保護カバーの先端の部分には緩衝材又はシール材を設ける構造とする請求項1記載の噴射水回収装置。
- 前記保護カバーと固定カバーの間に隙間(18)又は開孔(21)を設ける構造とする請求項1記載の噴射水回収装置。
- 前記保護カバーは内面に摩耗防止材を取り付けた構造とする請求項1記載の噴射水回収装置。
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JP2002315055A JP2004114024A (ja) | 2002-09-24 | 2002-09-24 | 高圧水噴射ガンの噴射水回収装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002315055A JP2004114024A (ja) | 2002-09-24 | 2002-09-24 | 高圧水噴射ガンの噴射水回収装置 |
Publications (1)
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ID=32289584
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002315055A Pending JP2004114024A (ja) | 2002-09-24 | 2002-09-24 | 高圧水噴射ガンの噴射水回収装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004114024A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015166482A (ja) * | 2014-03-04 | 2015-09-24 | 株式会社ダイヘン | 工業製品の製造方法、溶射システム |
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2002
- 2002-09-24 JP JP2002315055A patent/JP2004114024A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015166482A (ja) * | 2014-03-04 | 2015-09-24 | 株式会社ダイヘン | 工業製品の製造方法、溶射システム |
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