JP2004113531A - 簡易公衆トイレの管理システム及び管理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】最適な点検期間で点検が可能となり、公衆トイレを清潔に維持し、かつ、点検に要するコストの低減を図ることができる簡易公衆トイレの管理システムを提供する。
【解決手段】簡易公衆トイレの管理システムは、簡易公衆トイレに設けられた端末装置1と、簡易公衆トイレの保守・点検を管理する中央情報管理装置2とを有する。端末装置1と中央情報管理装置2とは、公衆通信回線網5を介してデータの送受信が可能となっている。端末装置1は利用者数を検出する手段としての赤外線センサ25が設けられている。赤外線センサ25によって検出された利用者数データは、中央情報管理装置2に送信される。中央情報管理装置2では、受信した利用者数累積値Mと第1基準利用者数M1とを比較し、利用者数累積値Mが第1基準利用者数M1に達すると点検時期であることを表示手段に警告表示する。
【選択図】 図1
【解決手段】簡易公衆トイレの管理システムは、簡易公衆トイレに設けられた端末装置1と、簡易公衆トイレの保守・点検を管理する中央情報管理装置2とを有する。端末装置1と中央情報管理装置2とは、公衆通信回線網5を介してデータの送受信が可能となっている。端末装置1は利用者数を検出する手段としての赤外線センサ25が設けられている。赤外線センサ25によって検出された利用者数データは、中央情報管理装置2に送信される。中央情報管理装置2では、受信した利用者数累積値Mと第1基準利用者数M1とを比較し、利用者数累積値Mが第1基準利用者数M1に達すると点検時期であることを表示手段に警告表示する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、キャンプ地、公園、観光地等の不特定多数の人が集まる場所に設置された簡易公衆トイレを清潔な状態に維持するための管理システム及び管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
キャンプ地、公園、観光地等に設置されている簡易公衆トイレは、便器が破損していたり、蜘蛛の巣が張っていたり、落書きがなされていたりして、清潔であるとは言い難いというのが現状である。そのため、定期的に点検を行い、公衆トスレの清掃や、便器や洗面器等の備品の補修・交換等を行っている。ところで、公衆トイレの清潔感を高めるためには、頻繁に点検を行えばよい。しかし、頻繁に行えば、点検のためのコストが増大する。そこで、従来では、経験則から一定の点検期間を定め、この点検期間毎に点検を行っている。
しかし、上記のように経験則より定めた点検期間で点検を行うと、現実に即していない場合が生じる。即ち、実際の利用者数が少ない場合には、上記の期間毎に点検を行っても、よごれの度合が小さく、かつ、備品が破損している可能性も低く、点検が無駄となる可能性が高い。従って、この場合は点検に要するコストを考慮すれば、点検期間をもっと長くすべきである。一方、実際の利用者数が多い場合は、よごれの程度が大きく、かつ、備品が破損している可能性も高い。従って、この場合は、公衆トイレが清潔でない状態が、かなり長期間に亘っていると思われるため、もっと早い時期に点検を行うべきである。
一方、従来から、簡易公衆トイレに端末装置を設け、その端末装置と電話回線等を介して接続される中央管理装置により簡易公衆トイレを管理するシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−119445号公報(第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従って、公衆トイレを清潔に維持する目的のため、上記特許文献1に記載の管理システムを応用することが考えられる。しかし、上記特許文献1の管理システムは、公衆トイレを公共施設として有効活用するためのシステムであり、公衆トイレを清潔に維持し、かつ、点検に要するコストの低減を図ることができるシステムではない。そのため、上記特許文献1に記載の管理システムに基づいて、公衆トイレを清潔に維持する管理システムを構築することはできない。
【0005】
本発明の目的は、最適な点検期間で点検が可能となり、公衆トイレを清潔に維持し、かつ、点検に要するコストの低減を図ることができる簡易公衆トイレの管理システム及び管理方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、簡易公衆トイレに設けられた端末装置と、簡易公衆トイレの保守・点検を管理する中央情報管理装置とを有する簡易公衆トイレの管理システムであって、端末装置は、通信手段と、簡易公衆トイレを利用する利用者数を検出する利用者数検出手段と、利用者数検出手段によって検出された利用者数の累積値を計数する累積値計数手段と、累積値計数手段に記憶されている利用者数累積値を、所定期間毎に送信する通信制御手段と、中央情報管理装置からのリセット信号に応じて、累積値計数手段の利用者数累積値を0にリセットする手段と、を備え、中央情報管理装置は、端末装置の通信手段と通信回線網を介して通信接続可能な通信手段と、点検期間の基準となる予め定めた基準点検期間中に簡易公衆トイレを利用する利用者数の推測値である第1基準利用者数を記憶する第1記憶手段と、点検時期を警報する第1警報手段と、端末装置から送信される利用者数累積値を受信するたび毎に、利用者数累積値と第1基準利用者数とを比較する第1比較手段と、第1比較手段の比較結果に基づき、利用者数累積値が第1基準利用者数に到達したときはその時点で前記第1警報手段を作動させると共に、前記累積値計数手段の利用者数累積値を0にリセットするリセット信号を送信する第1警報制御手段と、を有することを特徴とする。
【0007】
上記構成により、公衆トイレの点検時期の警告が、現実の利用者数に応じて行われる。従って、最適な点検期間で点検が可能となり、公衆トイレを清潔に維持し、かつ、点検に要するコストの低減を図ることができる。
【0008】
中央情報管理装置は、第1変換テーブルと、耐用年数に達すると告知信号を出力する耐用年数告知用タイマと、備品の交換時期を警報する第2警報手段と、第1耐用年数変更制御手段と、耐用年数告知用タイマからの告知信号に応答して第2警報手段を作動させる第2警報制御手段とを備え、第1耐用年数変更制御手段は、利用者数累積値が第1基準利用者数に到達すると、利用者数の検出開始時から到達時刻までの期間と基準点検期間との差分値を求め、第1変換テーブルから差分値に対応する変数を読出し、この変数と耐用年数とを乗算し、耐用年数告知用タイマの耐用年数設定値を前記乗算値に変更するように、構成される場合もある。
【0009】
上記構成により、利用者数累積値が第1基準利用者数に到達するたび毎に、耐用年数告知用タイマの耐用年数設定値が変更されるので、公衆トイレの備品交換時期の警告が、現実の利用者数に応じて行われることになる。従って、利用者数に応じた最適な交換時期で備品交換を行うことができる。
【0010】
また、端末装置は、簡易公衆トイレ設置場所の周辺環境条件を検出する周辺環境条件検出手段を備え、中央情報管理装置は、周辺環境条件検出手段からの周辺環境データに基づき、耐用年数告知用タイマの耐用年数設定値を変更する耐用年数変更手段を備える場合もある。
【0011】
上記構成により、公衆トイレの備品交換時期の警告が、公衆トイレの周辺環境の変化に応じて行われる。従って、周辺環境の変化に応じた最適な交換時期で備品交換を行うことができる。
【0012】
また、周辺環境条件検出手段は、日照時間を検出する検出手段と、日照時間の累積値を記憶する手段と、を有し、耐用年数変更手段は、平均日照時間とそれに対応する変数とが関連づけられて格納されている第2変換テーブルと、端末装置から送信される累積日照時間データから平均日照時間を算出する平均日照時間算出手段と、平均日照時間算出手段により算出された平均日照時間に基づき、第2変換テーブルから平均日照時間に対応する変数を読出し、この変数と耐用年数とを乗算し、前記耐用年数告知用タイマの耐用年数設定値を前記乗算値に変更する第2耐用年数変更制御手段と、を有する場合もある。
【0013】
上記構成により、公衆トイレの備品交換時期の警告が、日照時間の変化に応じて行われる。従って、日照時間の変化に応じた最適な交換時期で備品交換を行うことができる。
【0014】
また、本発明は、簡易公衆トイレに設けられた端末装置と、簡易公衆トイレの保守・点検を管理する中央情報管理装置とを有する簡易公衆トイレの管理システムであって、端末装置は、通信手段と、簡易公衆トイレを利用する利用者数を検出する利用者数検出手段と、利用者数検出手段によって検出された利用者数の累積値を計数する累積値計数手段と、累積値計数手段に記憶されている利用者数累積値を、所定期間毎に送信する通信制御手段と、中央情報管理装置からのリセット信号に応じて、累積値計数手段の利用者数累積値を0にリセットする手段と、を備え、中央情報管理装置は、利用者数の推測値である第1基準利用者数を記憶する第1記憶手段と、基準点検時期に達すると告知信号を出力する基準点検時期告知用タイマと、点検時期を警報する第1警報手段と、利用者数累積値と第1基準利用者数とを比較する第1比較手段と、第1比較手段の比較結果及び基準点検時期告知用タイマからの告知信号の有無に基づき、基準点検時期に達する前に利用者数累積値が第1基準利用者数に達した場合はその時点で第1警報手段を作動させ、利用者数累積値が第1基準利用者数に達する前に基準点検時期に達した場合はその時点で第1警報手段を作動させる第3警報制御手段と、第1比較手段の比較結果及び基準点検時期告知用タイマからの告知信号の有無に基づき、基準点検時期に達する前に利用者数累積値が第1の基準利用者数に達した場合は、基準点検時期告知用タイマをリセットすると共に基準点検時期告知用タイマの基準点検時期設定値をα倍(但し、αは0<α<1の定数とする。)した値に変更し、利用者数累積値が第1基準利用者数に達する前に点検時期に達した場合は、基準点検時期告知用タイマをリセットすると共に基準点検時期告知用タイマの基準点検時期設定値をβ倍(但し、βは1<β<2の定数とする。)した値に変更する基準点検時期変更手段と、を有することを特徴とする。
【0015】
上記構成により、利用者数の増減に応じて次回の点検期間を修正変更するとともに、今回の点検期間以前に利用者数累積値が第1基準利用者数に達した場合は点検警告を表示し、利用者数累積値が第1基準利用者数に達する前に今回の点検期間に達した場合はその時点で点検警告を表示する。これにより、更に公衆トイレを清潔な状態に維持することができる。なぜなら、基準点検期間を経過しても利用者数累積値が第1基準利用者数に達しない場合にも、利用者数累積値が第1基準利用者数に達する時点で点検警告を表示するようすると、公衆トイレが清潔でない状態を長期間放置しておくことになる。基準点検期間を経過しても利用者数累積値が第1基準利用者数に達しない場合は、利用者に公衆トイレを利用したくない原因、例えば、公衆トイレの汚れ(例えば、蜘蛛の巣や落書きの存在、備品の破損)が生じている可能性が大であると思われるからである。そこで、公衆トイレを清潔に維持する観点から、利用者数累積値が第1基準利用者数に達する前に基準点検期間に達した場合は、その時点で点検警告を表示することにより、公衆トイレが清潔でない期間を可及的に低減することができる。
【0016】
また、中央情報管理装置は、第2基準利用者数を記憶する第4記憶手段と、点検時期が警報されるたび毎に、点検時期警報時における利用者数累積値を累積して記憶する第5記憶手段と、備品の耐用年数を計測し、耐用年数に達すると告知信号を出力する耐用年数告知用タイマと、備品が交換時期に達したことを警報する第2警報手段と、端末装置から送信される利用者数累積値を受信するたび毎に、その受信した利用者数累積値と第5記憶手段に記憶されている値とを加算した加算値と、第2基準利用者数とを比較する第2比較手段と、第2比較手段の比較結果及び前記耐用年数告知用タイマからの告知信号の有無に基づき、耐用年数に至る前に前記加算値が第2基準利用者数に達した場合はその時点で第2警報手段を作動させ、前記加算値が第2基準利用者数に達する前に前記耐用年数に至った場合はその時点で第2警報手段を作動させる第4警報制御手段と、第2比較手段の比較結果及び前記耐用年数告知用タイマからの告知信号の有無に基づき、耐用年数に至る前に前記加算値が第2基準利用者数に達した場合は、第4記憶手段に記憶されている第2基準利用者数を、現在の第2基準利用者数にγ倍(但し、γは0<γ<1の定数とする。)した値に変更し、前記加算値が第2基準利用者数に達する前に耐用年数に至った場合は第4記憶手段に記憶されている第2基準利用者数を、現在の第2基準利用者数にδ倍(但し、δは1<δ<2の定数とする。)した値に変更する基準利用者数変更手段と、を有する場合もある。
【0017】
上記構成により、耐用年数による備品交換の際に公衆トイレの利用者数の増減に応じて交換時期を変更することができる。
【0018】
また、本発明は、簡易公衆トイレに設けられた端末装置と、簡易公衆トイレの保守・点検を管理する中央情報管理装置とを有し、端末装置と中央情報管理装置とは通信回線網を介してデータ通信可能に構成された簡易公衆トイレの管理システムにおいて、簡易公衆トイレの点検期間を公衆トイレの利用者数に応じて変更する管理方法であって、中央管理装置は、端末装置から送信された公衆トイレの利用者数の累積値を受信するステップと、利用者数の推測値である第1基準利用者数と利用者数累積値とを比較するステップと、比較ステップの比較結果に基づき利用者数累積値が第1基準利用者数に達した時点で点検時期を警告するステップと、を有することを特徴とする。
【0019】
上記構成により、公衆トイレの利用者数の増減に応じた点検時期が自動的に警告される。従って、公衆トイレを清潔に維持し、かつ、点検に要するコストの低減を図ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
図1は本発明に係る簡易公衆トイレの管理システムの全体構成図である。簡易公衆トイレの管理システムは、基本的には、複数の簡易公衆トイレ毎に設けられた端末装置1…と、公衆トイレの保守・点検等を管理する中央情報管理拠点に設けられた中央情報管理装置2とから構成されている。各端末装置1…はそれぞれ通信手段3を有し、中央情報管理装置2は通信手段4を有する。そして、各端末装置1…と中央情報管理装置2とは、公衆通信回線網5を介してデータの送受信が可能となっている。
【0021】
図2は本発明に係る簡易公衆トイレの管理システムに用いられる簡易公衆トイレの外観構成を示す斜視図であり、図3はその内部を示す斜視図である。簡易公衆トイレ11は、ハウジング12と浄化槽ユニット13とを有する。ハウジング12は、天井パネル14と多数の側壁パネル15と床パネル16とからなる簡易骨組み構造で構成されている。室内には大便器ブース18が所要数形成されるとともに、小便器19、洗面器20、夜間用照明具21等が所要数設置されている。浄化槽ユニット13は、汲み取り作業や下水への排出を不要とする所謂自己完結型浄化槽を有し、便尿を高度処理しトイレの洗浄水として循環再利用できるタイプの浄化槽ユニットである。この浄化槽ユニット13内には、水質の良否、例えばBOD(生物化学的酸素要求量)濃度を検出する水質センサ22(図4参照)が設けられている。この水質センサ22からの水質データは中央情報管理装置2に送信される。そして、中央情報管理装置2は、水質データに基づき水質の良否を常に監視し、水質が予め定めた許容範囲外となったときは、そのことを告知するように構成されている。
【0022】
また、出入口23には、公衆トイレを利用する利用者数を検出する利用者数検出手段としての赤外線センサ25が設けられている。赤外線センサ25によって検出された利用者数の累積値Mは、中央情報管理拠点(中央情報管理装置2)に送信される。そして、中央情報管理拠点(中央情報管理装置2)では、受信した利用者数累積値に基づき点検時期か否かを判断し、点検時期であると判断した場合は点検警告を表示するようになっている。
【0023】
図4は簡易公衆トイレ側の端末装置の電気的構成を示すブロック図であり、図5は中央情報管理装置の電気的構成を示すブロック図であり、図6は中央情報管理装置の制御回路部の機能ブロック図である。端末装置1は、図4に示すように、赤外線センサ(利用者数検出手段に相当)25と、赤外線センサ25からの検出信号を入力する度にカウント動作を行うカウンタ(累積値計数手段に相当)30と、水質センサ22と、カウンタ30のカウント値である利用者数累積値M及び水質データを中央情報管理装置2に送信する送信時刻を告知するタイマ31と、制御回路部32と、システムプログラムや演算プログラム等を格納するメインメモリ33と、通信手段3とを有する。
【0024】
一方、中央情報管理装置2は、図5に示すように、通信手段4と、システムプログラムや演算プログラム等を格納するメインメモリ40と、第1基準利用者数M1を格納する第1メモリ41と、現在時刻告知用タイマ43と、制御回路部44と、液晶ディスプレイやCRT等の表示手段45と、種々のデータを入力する入力手段46とを有する。なお、第1基準利用者数M1は、点検期間の基準となる予め定めた基準点検期間W中に簡易公衆トイレを利用する利用者数の推測値である。また、基準点検期間Wは、例えば、1〜2週間程度の期間である。
【0025】
制御回路部44は、図6に示すように、端末装置1から送信される利用者数累積値Mと第1基準利用者数M1とを比較する第1比較部47と、第1比較部47の比較結果に基づき利用者数累積値Mが第1基準利用者数M1に到達したときはその時点で表示手段45に点検警告表示を行わせる第1警報制御部48と、点検警告表示以外の例えば通信制御等の種々の制御を行う主制御部49とを有する。
【0026】
図7は端末装置1の処理を示すフローチャートであり、図8は中央情報管理装置の処理を示すフローチャートである。これらの図7及び図8を参照して、管理システムの処理内容を具体的に説明する。なお、説明の容易化のため、以下の説明においては、1つの端末装置1と中央管理装置2との間の処理動作について説明することにする。
【0027】
先ず、図7を参照して、赤外線センサ25は、出入口23を人が通過するたび毎にパルス信号をカウンタ30に出力する(ステップS1)。そして、カウンタ30は、赤外線センサ25からのパルス信号を入力するたび毎にカンウト値iを1増加する(ステップS2)。従って、カウンタ30は、公衆トイレの利用者数の2倍を計数していることなる。そして、タイマ31が一定期間(本実施の形態では24時間)を計測すると(ステップS3)、制御回路32はカウンタ30のカウント値iを読み出し、その値iに1/2を乗算して、利用者数累積値Mとして中央情報管理装置2に送信する(ステップS4)。その後、中央情報管理装置2からのカウンタ30のリセット指令を受信すると(ステップS5)、カウンタ30のカウント値を「0」にリセットする(ステップS6)。そして、カウンタ30は次回の点検期間の利用者数のカウント動作を開始する。
【0028】
このようにして、公衆トイレ側の端末装置1は、24時間毎に、その時点での公衆トイレを利用した人数の総計である利用者数累積値Mを24時間毎に中央情報管理装置2に送信する。なお、本実施の形態1では、水質データも24時間毎に中央情報管理装置2に送信するように構成されている。
【0029】
また、本実施の形態1では、利用者数累積値Mを24時間毎に送信するようにしたけれども、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、12時間毎にその時点での利用者数累積値Mを送信してもよく、また36時間毎にその時点での利用者数累積値Mを送信するようにしてもよい。
【0030】
一方、中央情報管理装置2は図8に示す処理を行う。即ち、公衆トイレ側から送信された利用者数累積値Mを受信すると(ステップR1)、第1比較部47は第1メモリ41から第1基準利用者数M1を読出し、利用者数累積値Mが第1基準利用者数M1に達したか否かを判断する。(ステップR2)。利用者数累積値Mが第1基準利用者数M1に達していない場合は、処理はステップR1に戻る。そして、24時間毎にステップR1→ステップR2→ステップR1の閉ループ処理が行われる。そして、利用者数累積値Mが増加していき、第1基準利用者数M1に達したときは、ステップR2からステップR3に移り、第1警報制御部48は表示手段45に「点検必要」の警告を表示させる。これにより、中央情報管理拠点は業者に点検を依頼する。そして、業者の点検結果に応じて、中央情報管理拠点は公衆トイレ内の清掃、備品の補修・交換等の適切な措置を採ることができ、公衆トイレを清潔に維持することが可能となる。
【0031】
次いで、第1警報制御部48は、端末装置1にカウンタ30のリセット指令を送信する(ステップR4)。次回の点検期間のための利用者数を計測するためである。こうして、利用者数に応じて点検期間が警告されるため、最適な点検期間で点検を行うことができ、この結果、公衆トイレを清潔に維持し、且つ点検に要するコストの低減の両立を図ることができる。
【0032】
(実施の形態2)
図9は実施の形態2に係る管理システムにおける中央情報管理装置の構成を示すブロック図であり、図10は中央情報管理装置の制御回路部の機能ブロック図であり、図10は第3メモリの格納状態を模式的に示す図であり、図11は変換テーブルの格納状態を模式的に示す図であり、図12は実施の形態2に係る管理システムの処理を示すフローチャートである。本実施の形態2は、上記実施の形態1の点検警告処理に加えて、公衆トイレの備品(便器や洗面器等)の交換に際して公衆トイレの利用者数の増減に応じた最適な時期に警告表示することを特徴とするものである。即ち、公衆トイレのハウジング壁面や便器等の備品は、経時変化により例えば変色したり、シミがでたりして、利用者に暗い印象を与える。そこで、清潔感を維持するためには、耐用年数を経過した便器等の備品は破損がなくても交換する必要がある。この場合の交換時期としては、備品の耐用年数を基準としている。ここで、耐用年数の決定は、一般的には備品を利用する利用者数(基準利用者数)を参考にして算出されている。しかしながら、実際に利用する人数が基準利用者数より多ければ、耐用年数も短くなると考えられる。また、逆に実際に利用する人数が基準利用者数より少なければ、耐用年数も長くなると考えられる。従って、経験則から導かれた耐用年数を基準として備品を交換することは、公衆トイレの清潔感を維持することを考慮した場合の最適な交換時期と合致しない。例えば、実際の利用者数が多いと、自然に汚れる度合いも大きくなり、経験則から導かれた耐用年数前に汚れが許容できる程度を超えてしまう。この場合、公衆トイレを清潔な状態に維持する観点から、耐用年数前であっても、備品を交換する必要がある。逆に、実際の利用者数が少ないと、汚れる度合いも小さくなり、経験則から導かれた耐用年数経過しても十分に清潔感を維持している。この場合に、耐用年数の時点で備品交換することは、まだ十分使用でき且つ清潔感を維持している備品を交換することになり、不必要な備品交換であって、コスト高となる。そこで、本実施の形態2は、清潔感を維持するとともに、不必要な備品交換を防止すべく、利用者数の増減に応じて交換時期を変更し、最適な交換時期に備品交換を行うようにしたものである。以下に、図9〜図13を参照して、本実施の形態2を具体的に説明する。なお、備品A1,A2,…は例えば,小便器19、洗面器20、夜間用照明具21等であり、本実施の形態では、説明の容易化のため、備品A1,A2を例として説明する。
【0033】
本実施の形態2における中央情報制御装置2は、図9に示すように、実施の形態1の構成に加えて、第2メモリ50と、第3メモリ51と、第1変換テーブル52と、備品A1の耐用年数X1を告知する耐用年数告知用タイマ53と、備品A2の耐用年数X2を告知する耐用年数告知用タイマ54とが設けられている。第2メモリ50は公衆トイレを点検するための基準となる基準点検期間W(単位:週)を格納している。この基準点検期間Wは、経験側から導き出した期間であって、一般的に利用者数(利用者数累積値)が第1基準利用者数M1に達すると推測される期間である。第3メモリ51は、図11に示すように、備品A1,A2の耐用年数X1,X2が格納されている。第1変換テーブル52は備品の交換時期補正用の変換テーブルであって、図12に示すように、W−T1の値と変数mとが関連づけられて格納されている。なお、T1は、利用者数検出開始時から利用者数累積値Mが第1基準利用者数M1に達した時点までの期間(週単位に換算した値)を意味する。
【0034】
また、本実施の形態2に係る制御回路部44Aは、図10に示すように、実施の形態1の構成に加えて、第2警報制御部56と、第1耐用年数変更制御部57とを有する。第1耐用年数変更制御部57は、利用者数累積値Mが第1基準利用者数M1に到達するとその到達時刻までの期間T1と基準点検時期Wとの差分値W−T1を求め、第1変換テーブル52から差分値W−T1に対応する変数mを読出し、この変数mと各耐用年数X1,X2とをそれぞれ乗算し、前記耐用年数告知用タイマ53,54の耐用年数設定値を前記乗算値に変更する機能を有する。また、第2警報制御部56は、耐用年数告知用タイマ53,54からの告知信号に応答して表示手段45に備品交換警告を表示させる機能を有する。
【0035】
次いで、上記構成の管理システムの動作について説明する。公衆トイレ側の端末装置1は、実施の形態1と同様であり、24時間毎にその時点での利用者数累積値Mを中央情報管理装置2に送信する。
【0036】
中央情報処理装置2では、図13に示す処理を行う。先ず、図13に示すように実施の形態1と同様のステップR1〜R4により表示手段45に「点検警告」を表示した後、備品A1,A2の交換時期変更処理が行われる。備品A1,A2の交換時期変更処理としては、先ず、W−T1を算出する(ステップR5)。W−T1により、基準点検期間と実際の点検期間との差が求められことになる。次いで、第1変換テーブル52から変数mを読み出す(ステップR6)。例えば、W−T1が1.5(週間)の場合であれば、変数m=0.2を読み出す。次いで、変数mに耐用年数X1を乗算し、変数mに耐用年数X2を乗算する(ステップR7)。そして、図11に示すように、耐用年数X1の変更値としてmX1を、耐用年数X2の変更値としてmX2を、第3メモリ51の所定領域に書き込む(ステップR8)。 次いで、耐用年数X1告知用タイマ53の設定値をmX1とし(ステップR9)、耐用年数X2告知用タイマ54の設定値をmX2とする(ステップR10)。なお、ステップR7〜R10において、第2回目以降の変更の場合は耐用年数X1,X2それぞれの変更値に新たな変数mを乗算し、耐用年数X1,X2の変更値をその新たな乗算値に更新し、また、その新たな乗算値を耐用年数告知用タイマ53,54の設定値とする。例えば、第1回目の変数がm1であれば変更値はm1X1、m1X2であり、第2回目の変更がm2であれば変更値はm2m1X1、m2m1X2であり、第3メモリ51の変更値がm2m1X1、m2m1X2に更新され、耐用年数告知用タイマ53,54の設定値がm2m1X1、m2m1X2に変更される。こうして、点検時期の警告処理の度毎に耐用年数告知用タイマ53,54の設定値が修正変更されていく。
【0037】
このような上記の一連の処理が繰り返され、その過程の途中で、耐用年数告知用タイマ53の設定時に達すると、耐用年数告知用タイマ53からの告知信号が第2警報制御部56に与えられる。これにより、図14に示す割込み処理に移り、第2警報制御部56は表示手段45に警告表示「備品A1を交換」を表示させる(ステップR11)。このような警告表示がなされると、中央情報管理拠点は業者に備品A1の交換作業を依頼する。
【0038】
次いで、次回の備品A1交換ため、第2警報制御部56は耐用年数告知用タイマ53をリセットし、且つ設定値を初期値X1にセットする(ステップR12)。備品A2の交換に関しても、備品A1の交換と同様に、耐用年数告知用タイマ54の設定時に達すると、耐用年数告知用タイマ54からの告知信号が第2警報制御部56に与えられる。これにより、図15に示す割込み処理に移り、第2警報制御部56は表示手段に45に警告表示「備品A2を交換」を表示させる(ステップR13)。
【0039】
次いで、次回の備品A2交換ため、第2警報制御部56は耐用年数告知用タイマ54をリセットし、且つ設定値を初期値X2にセットする(ステップR14)。
このようにして、備品A1,A2の交換時期が利用者数の増減に応じて修正変更されるため、最適な交換時期で交換を行うことができる。
【0040】
(実施の形態3)
図16は実施の形態3に係る管理システムにおける公衆トイレ側の端末装置の電気的構成を示すプロック図であり、図17は実施の形態3に係る管理システムにおける中央情報管理装置の電気的構成を示すプロック図であり、図18は中央情報管理装置の制御回路部の機能ブロック図であり、図19は日照日時間変更用変換テーブルの格納状態を模式的に示す図であり、図20は実施の形態3に係る管理システムの処理を示すフローチャートである。本実施の形態3では、利用者数データに加えて、公衆トイレの日照時間を計測しその日照時間データに基づいて公衆トイレの各備品の耐用年数を変更することを特徴とするものである。これにより、さらに最適な備品交換時期で備品交換を行うことができる。
【0041】
以下に、実施の形態3の具体的な内容を説明する。
本実施の形態3に係る公衆トイレ側の端末装置1は、図16に示すように、日照時間を計測する日照センサ61を有している。この日照センサ61は、例えば屋根若しくは窓周辺のように1日のうち太陽光が十分に照射される場所に設けられている。この日照センサ61は、光電変換素子で構成される受光部62と、比較回路63と、日照時間を計測するタイマ64と、比較回路部63からの出力に応じてタイマ64を駆動・停止を制御する制御回路部65とを有する。この日照センサ61の動作について以下に説明する。太陽光が受光部62に照射されると、受光部62で照射光の光強度に対応した電圧に変換され、比較回路部63に出力される。比較回路部63では、受光部62の出力電圧レベルと基準電圧レベルとが比較される。基準電圧レベルは、例えば明け方の太陽光の光強度に対応する電圧レベルに設定されている。そして、比較回路部63は、受光部62の出力電圧レベルが基準電圧レベルより大きいときはハイレベルの信号を出力し、出力電圧レベルが基準電圧レベルより小さいときはローレベルの信号を出力する。制御回路部65は、比較回路部63の出力がローレベルからハイレベルに変化する立ち上がりエッジで前記タイマ54を動作させ、比較回路部63の出力がハイレベルからローレベルに変化する立ち下がりエッジで前記タイマ64を停止させる。これにより、タイマ64は一定レベルの明るさの期間のみ動作するため、日照時間が計測されることになる。なお、タイマ64は1日の日照時間を計測後もリセットされないため、継続する日々の累積日照時間が計測されることになる。
【0042】
一方、中央情報管理装置2は、図17に示すように、実施の形態2の構成に加えて、第2変換テーブル70を備えている。この第2変換テーブル70には、図19に示すように、日照時間T2とそれに対応する変数nとが関連づけられて格納されている。変数nは、日照時間T2が11〜12時間の場合を基準日照時間と考えて「1」に設定し、日照時間が11〜12時間より短い場合は1より大きい所定値に設定し、日照時間が11〜12時間より大きい場合は1より小さい所定値に設定されている。
【0043】
また、本実施の形態3に係る制御回路部44Bは、図18に示すように、実施の形態2の制御回路部44Aの構成に加えて、平均日照時間算出部71と第2耐用年数変更制御部72とを有する。平均日照時間算出部71は、端末装置1から送信される累積日照時間データを日数で除算して平均日照時間を算出する機能を有する。第2耐用年数変更制御72は、第2変換テーブル70から平均日照時間に対応する変数nを読出し、この変数nと耐用年数X1,X2とをそれぞれ乗算し、耐用年数告知用タイマ53,54の耐用年数設定値を前記各乗算値に変更する機能を有する。
【0044】
次いで、図20を参照して、本実施の形態3の処理を説明する。なお、説明の簡略化のため、実施の形態2と同様に2つの備品A1,A2を例に挙げてその処理について説明する。本実施の形態3の処理は、基本的には実施の形態2と同様の処理を行うとともに、ステップR4とステップR5との間に、図20に示す耐用年数の変更処理を実行する。先ず、中央情報管理装置2は日照時間データを公衆トイレ側端末装置1に要求する(ステップr1)。端末装置1は日照時間データ要求を受信すると、タイマ64により計測されている累積日照時間データが読み出され、通信手段3を介して、中央情報管理装置2に与えられる。中央情報管理装置2が累積日照時間データを受信すると、ステップr2からステップr3に移り、平均日照時間が算出される。即ち、平均日照時間算出部71は、利用者数が第1基準利用者数M1に達した日までの累積日照時間をその日数で除算して、平均日照時間を算出する。
【0045】
次いで、第2耐用年数変更制御部72は以下の処理を行う。第2変換テーブル70から変数nを読み出す(ステップr4)。例えば、平均日照時間が8.5時間の場合であれば、9〜10時間の区間に対応する変数n=1.20を読み出す。次いで、第2耐用年数変更制御部72は、変数nに耐用年数X1を乗算し、耐用年数X1をnX1に置き換え、同様に変数nに耐用年数X2を乗算し、耐用年数X2をnX2に置き換える(ステップr5)。次いで、メモリの耐用年数X1をnX1に、耐用年数X2をnX2に書き変える(ステップr6)。次いで、耐用年数X1告知用タイマ53の設定値をnX1とし(ステップr7)、耐用年数X2告知用タイマ54の設定値をnX2とする(ステップr8)。これにより、耐用年数X1,X2が日照時間に応じて変更されたことになる。例えば、変数n=1.20の場合であれば、耐用年数X1告知用タイマ53の設定値は1.20X1とされ、耐用年数X2告知用タイマ54の設定値は1.20X2とされ、耐用年数X1,X2は1.20倍長くなる。こうして、日照時間に応じてタイマ53,54の設定値が修正変更されることになる。
【0046】
そして、上記実施の形態2で説明したように、タイマ53,54は利用者数に応じても設定値が変更されていく。そして、タイマ53の設定値に達すると、タイマ53からの告知信号が第2警報制御部56に与えられ、これにより、第2警報制御部56は表示手段45に備品A1交換の警告を表示させる。同様に、タイマ54の設定値に達すると、タイマ54からの告知信号が第2警報制御部56に与えられ、これにより、第2警報制御部56は表示手段45に備品A2交換の警告を表示させる。
【0047】
次いで、ステップr8からステップr9に移り、日照時間用タイマ64を「0」にリセットする指令を端末装置1に送信する。これにより、日照時間用タイマ64は、次回の点検警告が表示されるまでの日照時間の新たな計測を開始する。
【0048】
上記の例では、2つの備品A1,A2を挙げて説明したけれども、本発明はこれに限定されず、3以上の備品に関しても適用することができる。
【0049】
また、上記の例では日照時間を考慮して耐用年数を変更したけれども、例えば、公衆トイレに気温、湿度、雨量等を計測するセンサをそれぞれ設けておき、それらのセンサにより検出されたデータを参考にして、各備品の耐用年数を更新するようにしてもよい。これにより、現実の利用者数に加えて、種々の周辺環境条件に関するファクタを考慮して備品交換時期を設定することができるため、より適切な交換時期で交換することができる。
【0050】
(実施の形態4)
図21は実施の形態4に係る管理システムにおける中央情報管理装置の構成を示すブロック図であり、図22は中央情報管理装置の制御回路部の機能ブロック図であり、図23は中央情報管理装置の処理を示すフローチャートである。本実施の形態4は、利用者数の増減に応じて次回の点検時期を修正変更するとともに、今回の点検時期以前に利用者数(利用者数累積値)が第1基準利用者数に達した場合は、点検警告を表示し、利用者数(利用者数累積値)が第1基準利用者数に達する前に今回の点検時期に達した場合は、その時点で点検警告を表示するようにしたことを特徴とする。基準点検時期を経過しても利用者数(利用者数累積値)が第1基準利用者数に達しない場合は、利用者に公衆トイレを利用したくない原因、例えば、公衆トイレの汚れ(例えば、蜘蛛の巣や落書きの存在、備品の破損)が生じている可能性が大であると思われる。従って、基準点検時期を経過しても利用者数(利用者数累積値)が第1基準利用者数に達しない場合においても、利用者数(利用者数累積値)が第1基準利用者数に達する時点で点検警告を表示するようすると、公衆トイレが清潔でない状態を長期間放置しておくことになる。そこで、公衆トイレを清潔に維持する観点から、利用者数(利用者数累積値)が第1基準利用者数に達する前に基準点検時期に達した場合は、その時点で点検警告を表示するようにしたものである。
【0051】
本実施の形態4に係る端末装置1は、実施の形態1と同様の構成を有している。また、本実施の形態4に係る中央情報管理装置2は、図21に示すように、実施の形態1の構成に加えて、基準点検時期告知用タイマ90を備えている。この基準点検時期告知用タイマ90は、基準点検時期を計測し、基準点検時期に達すると告知信号を出力する機能を有する。また、実施の形態4に係る制御回路部44Cは、図22に示すように、第1比較部47と第3警報制御部75と基準点検時期変更部76と主制御部49とを有する。第3警報制御部75は、第1比較部47の比較結果に基づき、基準点検時期Wに達する前に利用者数累積値Mが第1基準利用者数M1に達した場合はその時点で表示手段45に点検警告を表示させ、利用者数累積値Mが第1基準利用者数M1に達する前に基準点検時期Wに達した場合はその時点で表示手段45に点検警告を表示させる機能を有する。また、基準点検時期変更部76は、第1比較部47の比較結果に基づき、基準点検時期Wに達する前に利用者数累積Mが第1の基準利用者数M1に達した場合は、基準点検時期告知用タイマ90の基準点検時期設定値をα倍(但し、0<α<1とする。)した値に変更し、利用者数累積値Mが第1基準利用者数M1に達する前に点検時期Wに達した場合は、基準点検時期告知用タイマ90の基準点検時期設定値をβ倍(但し、1<β<2とする。)した値に変更する機能を有する。
【0052】
次いで、図23を参照して、中央情報管理装置の処理を説明する。端末装置1は、実施の形態1と同様に24時間毎に利用者数累積値Mを中央情報管理装置2に送信する。一方、中央情報管理装置2は図23に示す処理を行う。即ち、公衆トイレ側から送信された利用者数累積値Mを受信すると(ステップE1)、第2メモリ50から第1基準利用者数M1を読出し、利用者数累積値Mが第1基準利用者数M1に達したか否かが判断される(ステップE2)。
【0053】
ステップE2において、利用者数累積値Mが第1基準利用者数M1に達していないときは、処理はステップE1に戻る。そして、24時間毎にステップE1→ステップE2→ステップE1の閉ループ処理が行われる。そして、この閉ループ処理の途中で基準点検時期告知用タイマ90から告知信号が出力されると、図24に示す割込み処理が実行され、また、基準点検時期告知用タイマ90からの告知信号なく、且つ利用者数累積値Mが第1基準利用者数M1に達したときは、ステップE2からステップE3に移る。つまり、点検時期W前において利用者数累積値Mが第1基準利用者数M1に達した場合はステップE2からステップE3に移り、利用者数累積値Mが第1基準利用者数M1に達する前に点検時期Wに到達した場合は図24の割込み処理に移る。
【0054】
ステップE3では、表示手段45に「点検必要」の警告を表示する。次いで、端末装置1にカウンタ30のリセット指令を送信する(ステップE4)。次いで、点検時期Wと定数αを乗算する(ステップE5)。但し、αは0<α<1とする。なお。本実施の形態4では、α=0.8とした。次いで、基準点検時期告知用タイマ90を「0」にリセットし、且つ基準点検時期告知用タイマ90の設定値をαWに変更する(ステップE6)。従って、次回の点検時期が、今回の点検時期よりも短く設定されたことになる。
【0055】
一方、利用者数累積値Mが第1基準利用者数M1に達する前に点検時期Wに達した場合は、その時点で表示手段45に「点検必要」の警告を表示する(図24のステップE7)。これにより、利用者数が少ない原因が汚れ等であれば、迅速に清掃等の処理を実行することが可能となり、公衆トイレが清潔でない期間を可及的に短くできる。
【0056】
次いで、割込み処理はステップE7からステップE8に移り、端末装置1にカウンタ30のリセット指令を送信する(ステップE8)。次いで、点検時期Wと定数βを乗算する(ステップE9)。但し、βは1<β<2とする。なお。本実施の形態4では、1.2とした。次いで、基準点検時期告知用タイマ90を「0」にリセットし、且つ基準点検時期告知用タイマ90の設定値をβWに変更する(ステップE10)。従って、次回の点検時期が、今回の点検時期よりも長く設定されたことになる。
【0057】
こうして、次回の基準点検時期が利用者数の増減に応じて修正変更されるため、最適な点検期間で点検が可能となる。また、基準点検時期経過前において利用者数累積値Mが第1基準利用者数M1に達した場合はその時点で点検警告表示を行うとともに、基準点検期間経過時においても利用者数累積値Mが第1基準利用者数M1に達しない場合はその時点で点検警告表示を行うため、公衆トイレを一層清潔な状態に維持することができる。
【0058】
(実施の形態5)
図25は実施の形態5に係る管理システムにおける中央情報管理装置の構成を示すブロック図であり、図26は中央情報管理装置の制御回路部の機能ブロック図であり、図27は第4メモリの格納状態を模式的に示す図であり、図28〜図32は実施の形態5に係る管理システムの処理を示すフローチャートである。本実施の形態5は、上記実施の形態4の点検警告処理に加えて、耐用年数による備品交換の際に公衆トイレの利用者数の増減に応じて交換時期を変更することを特徴とするものである。以下に、図25〜図32を参照して、本実施の形態5を具体的に説明する。
【0059】
本実施の形態5における中央情報制御装置2は、図25に示すように、実施の形態4の構成に加えて、備品A1の耐用年数X1を告知する耐用年数告知用タイマ53と、備品A2の耐用年数X2を告知する耐用年数告知用タイマ54と、第4メモリ80と、第5メモリ81a,81bとが設けられている。第4メモリ80は、図27に示すように、備品A1,A2と、耐用年数X1,X2と、第2基準利用者数Y1,Y2とがテーブル状に格納されている。ここで、第2基準利用者数Y1,Y2は、耐用年数X1,X2に達するまでに簡易公衆トイレを利用する利用者数の推測値であり、経験則から求めたものである。また、第5メモリ81a,81bは点検時期が警報されるたび毎に点検時期警報時における利用者数累積値Mを累積して(以下、点検時期警報時における利用者数累積値Mを累積した値を累積利用者数と称する。)記憶するメモリであって、そのうち第5メモリ81aは後述するように備品A1の交換時期変更処理において使用される累積利用者数Maを格納するものであり、第5メモリ81bは後述するように備品A2の交換時期変更処理において使用される累積利用者数Mbを格納するものである。
【0060】
また、実施の形態5に係る制御回路部44Dは、図26に示すように、実施の形態4の制御回路部44Cの構成に加えて、第2比較部85と、第4警報制御部86と、基準利用者変更部87とを有する。
【0061】
第2比較部85は、端末装置から送信される利用者数累積値Mを受信するたび毎に、その受信した利用者数累積値Mと第5メモリ81aに記憶されている累積利用者数Maとを加算した加算値Ma+Mと、第2基準利用者数Y1とを比較する機能を有する。また、第2比較部85は、端末装置から送信される利用者数累積値Mを受信するたび毎に、その受信した利用者数累積値Mと第5メモリ81bに記憶されている累積利用者数Mbとを加算した加算値Mb+Mと、第2基準利用者数Y2とを比較する機能を有する。
【0062】
第4警報制御部86は、第2比較部85の比較結果に基づき、耐用年数X1に達する前に加算値Ma+Mが第2基準利用者数Y1に達した場合はその時点で表示手段45に備品A1の交換警告を表示させ、加算値Ma+Mが第2基準利用者数Y1に達する前に耐用年数X1に達した場合はその時点で表示手段45に備品A1の交換警告を表示させる機能を有する。同様に、第4警報制御部86は、第2比較部85の比較結果に基づき、耐用年数X2に達する前に加算値Mb+Mが第2基準利用者数Y2に達した場合はその時点で表示手段45に備品A2の交換警告を表示させ、加算値Mb+Mが第2基準利用者数Y2に達する前に耐用年数X2に達した場合はその時点で表示手段45に備品A2の交換警告を表示させる機能を有する。
【0063】
また、基準利用者変更部87は、第2比較部85の比較結果に基づき、耐用年数X1に達する前に加算値Ma+Mが第2基準利用者数Y1に達した場合は、第4メモリ80に記憶されている第2基準利用者数Y1を、現在の第2基準利用者数にγ1倍(但し、γ1は0<γ1<1の定数である。)した値に変更し、加算値Ma+Mが第2基準利用者数Y1に達する前に耐用年数X1に達した場合は、第4メモリ80に記憶されている第2基準利用者数Y1を、現在の第2基準利用者数にδ1倍(但し、δ1は1<δ1<2の定数である。)した値に変更する機能を有する。同様に、基準利用者変更部87は、第2比較部85の比較結果に基づき、耐用年数X2に達する前に加算値Mb+Mが第2基準利用者数Y2に達した場合は、第4メモリ80に記憶されている第2基準利用者数Y2を、現在の第2基準利用者数にγ2倍(但し、γ2は0<γ2<1の定数である。)した値に変更し、加算値Mb+Mが第2基準利用者数Y2に達する前に耐用年数X2に達した場合は、第4メモリ80に記憶されている第2基準利用者数Y2を、現在の第2基準利用者数にδ2倍(但し、δ2は1<δ2<2の定数である。)した値に変更する機能を有する。
【0064】
次いで、実施の形態5の動作について説明する。公衆トイレ側の端末装置1は、実施の形態4と同様であり、24時間毎に利用者数データを中央情報管理装置2に送信する。中央情報処理装置2では、実施の形態4の処理に加えて、図28に示すように、ステップQ1,Q2,Q3,Q4の処理を行う。ステップQ1では、第5メモリ81aから累積利用者数Maを読出し、この累積利用者数Maに利用者数Mを加算し、加算値Ma+Mをメインメモリ40に格納する。同様に、ステップQ2では、第5メモリ81bから累積利用者数Mbを読出し、この累積利用者数Mbに利用者数Mを加算し、加算値Mb+Mをメインメモリ40に格納する。ステップQ3では、備品A1の交換処理を実行し、次いでステップQ4では備品A2の交換処理を実行する。なお、本実施の形態5においても、実施の形態4における図24の割込み処理(ステップE7〜E10)は行われるが、本実施の形態5では割込み処理後はステップQ3に戻る。
【0065】
備品A1の交換処理(ステップQ3)の具体的な内容は、図29及び図30に示されている。耐用年数告知用タイマ53からの告知信号がない、即ち耐用年数X1経過前のときは、第4メモリ80から第2基準利用者数Y1が読み出され、メインメモリ40から加算値Ma+Mが読み出され、第2基準利用者数Y1と加算値Ma+Mとが比較される(ステップq1)。加算値Ma+Mが第2基準利用者数Y1より小さいときは、処理は備品A2の交換処理(ステップQ4)に移り、備品A2の交換処理が実行され、備品A2の交換処理の実行後にステップE1に戻る。
【0066】
耐用年数X1経過前において、加算値Ma+Mが第2基準利用者数Y1に達すると、ステップq1からステップq2に移り、表示手段45に「備品A1の交換警告」を表示する。次いで、次回の備品A1交換警告表示のため、第5メモリ81aの累積利用者数Maを「0」とする(ステップq3)。次いで、第2基準利用者数Y1に定数γ1を乗算し(ステップq4)、Y1に代えて乗算値γ1Y1を第4メモリ80に格納する(ステップq5)。但し、γ1は0<γ1<1とする。本実施の形態ではγ1=0.8とした。これにより第2基準利用者数Y1の値が小さくなり、このことは備品交換時期が実質的に短くなることに相当する。
【0067】
一方、このような処理過程中において、耐用年数告知用タイマ53から告知信号が出力されると、図30の割込み処理に移る。即ち、加算値Ma+Mが第2基準利用者数Y1に達する前に耐用年数X1経過した場合は、図30の割込み処理に移ることになる。先ず、ステップq6において、表示手段45に「備品A1の交換警告」を表示する。現実の利用者数が少なかったため、第2基準利用者数Y1に達する前に耐用年数X1に達したので、この場合は原則どおり、耐用年数X1到達時点で交換するため、交換時期であることを表示手段45に表示する。
【0068】
次いで、第5メモリ81aの累積利用者数Maを「0」とする(ステップq7)。次いで、第2基準利用者数Y1に定数δ1を乗算し(ステップq8)、Y1に代えて乗算値δ1Y1を第4メモリ80に格納する(ステップq9)。但し、δ1は1<δ1<2とする。本実施の形態ではδ1=1.2とした。これにより第2基準利用者数の値が大きくなり、このことは備品交換時期が実質的に長くなることに相当する。
【0069】
このようにして、公衆トイレの利用者数が多ければ、耐用年数X1より以前に備品交換時期に達していると考えられるため、第2基準利用者数Y1を小さい値に変更し、次回の交換時期を実質的に早め、公衆トイレの利用者数が少なければ、耐用年数X1より以前に備品交換時期に達していないと考えられるため、第2基準利用者数Y1を大きい値に変更し、次回の交換時期を実質的に長くする。これにより、備品A1の交換時期が利用者数の増減に応じて実質的に変更されることになり、備品A1が清潔感を維持でき得る範囲内において、備品A1を最適な交換時期で交換することが可能となる。
【0070】
備品A2の交換処理(ステップQ4)の具体的な内容は図31に示されている。この備品A2の交換処理は、基本的には上記の備品A1の交換処理と同様である。即ち、耐用年数X2経過前において、加算値Mb+Mが第2基準利用者数Y2に達すると、ステップq10からステップq11に移り、表示手段45に「備品A2の交換警告」を表示する。次いで、次回の備品A2交換警告表示のため、第5メモリ81bの累積利用者数Mbを「0」とする(ステップq12)。次いで、第2基準利用者数Y2に定数γ2を乗算し(ステップq13)、Y2に代えて乗算値γ2Y2を第4メモリ80に格納する(ステップq14)。但し、γ2は0<γ2<1とする。本実施の形態ではγ2=0.8とした。
【0071】
一方、加算値Mb+Mが第2基準利用者数Y2に達する前に耐用年数X2に達した場合は、図32の割込み処理に移り、表示手段45に「備品A2の交換」を表示する(ステップq15)。次いで、第5メモリ81bの累積利用者数Mbを「0」とする(ステップq16)。次いで第2基準利用者数Y2に定数δ2を乗算し、(ステップq17)、Y2に代えて乗算値δ2Y2を第4メモリ80に格納する(ステップq18)。但し、δ2は1<δ2<2とする。本実施の形態ではδ2=1.2とした。
【0072】
こうして、備品A2に関しても、交換時期が利用者数に応じて実質的に変更されることになり、備品A2が清潔感を維持でき得る範囲内において、備品A2を最適な交換時期で交換することが可能となる。
なお、上記の例では、2つの備品A1,A2を挙げて説明したけれども、本発明はこれに限定されず、3以上の備品交換についても適用することができる。
【0073】
(実施の形態6)
図33は実施の形態6に係る簡易公衆トイレの管理システムにおける簡易公衆トイレ内の小便器付近の斜視図であり、図34は実施の形態6に係る簡易公衆トイレの管理システムにおける簡易公衆トイレ内の大便器ブースの断面図である。本実施の形態6は、利用者数累積値Mが、第1基準利用者数M1に到達する前に第1基準利用者数M1よりも小さい第3基準利用者数M3に到達したときは、小便器及び大便器ブース内を高圧水で自動的に洗浄するようにしたことを特徴とする。図33及び図34を参照して、以下に、具体的に説明する。小便器19の仕切壁90には、高圧水を噴出する複数のノズル19aが設けられている。さらに、小便器19を利用する者の有無を検知する人体検知センサ19bが所定位置に設けられている。人体検知センサ19bとしては、赤外線センサや重量センサ等が用いられる。
【0074】
また、大便器ブース18内には、図34に示すように、高圧水を噴出する複数のノズル18aが設けられている。さらに、大便器ブース18を利用する者の有無を検知する人体検知センサ18bが所定位置に設けられている。人体検知センサ18bとしては、赤外線センサや重量センサ、さらには大便器ブース18のドアロック状態を検出するドアロックセンサ等が用いられる。
【0075】
次いで、上記自動洗浄に関する動作について説明する。本実施の形態6では、中央情報管理装置2は、利用者数累積値Mが第1基準利用者数M1に到達したか否かの判断に加えて、利用者数累積値Mが第3基準利用者数M3に到達したか否かの判断を行う。ここで、例えば、第1基準利用者数M1が500人であれば、第3基準利用者数M3は250人とする。勿論、第3基準利用者数M3は第1基準利用者数M1の1/2に限定されるものではなく、1/3等であってもよい。なお、本実施の形態6に係る情報管理装置2は、第3基準利用者数M3を格納するメモリ(図示せず)を有しており、端末装置1からの利用者数データを受信するたび毎に前記メモリから第3基準利用者数M3を読み出し、利用者数累積値Mが第3基準利用者数M3に到達したか否かを判断する。
【0076】
そして、利用者数累積値Mが第3基準利用者数M3に到達したと判断されたときは、中央情報管理装置2は端末装置1に自動洗浄指令信号を送信する。端末装置1は自動洗浄指令信号を受信すると、人体検知センサ18b,19bの検出結果を読み取り、利用者がいない場合にノズル18a,19aから高圧水の噴射するように高圧水噴射機構(図示せず)を駆動する。例えば、大便器ブース18及び小便器19のいずれにおいても利用者がいない場合はノズル18a,19aから高圧水が噴射され、大便器ブース18のみ利用者がいない場合はノズル18aから高圧水が噴射され、小便器19のみ利用者がいない場合はノズル19aから高圧水が噴射される。なお、利用者がいる場合は、利用者がいなくなった後にノズルから高圧水を噴射するように構成されている。このようにして、大便器ブース18及び小便器19が高圧水により洗浄されるため、大便器ブース18及び小便器19を常に清潔に維持することができる。なお、上記高圧水による洗浄以外の例えば点検時期の警告等の管理システムは、上記実施の形態1〜5のいずれであってもよい。
【0077】
(その他の事項)
(1)上記実施の形態では、中央情報管理装置は1つの簡易公衆トイレを管理していたけれども、複数の簡易公衆トイレを管理するようにしてもよい。
【0078】
(2)上記実施の形態では、点検の警告や備品交換の警告は、表示手段45に警告表示するようにしたけれども、ランプ等を点灯させることにより警告するようにしてもよく、また、ブザー等の音響により警告するようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、表示手段45が、点検時期を警告する第1警報手段及び交換時期を警告する第2警報手段を兼用していたけれども、第1警報手段及び第2警報手段それぞれの専用の表示手段を設けるようにしてもよい。
【0079】
(3)上記実施の形態では、利用者数検出手段としての赤外線センサ25は公衆トイレの出入口23に設けられたけれども、小便器19や洗面器20に設けるようにしてもよい。また、利用者数検出手段としては、赤外線センサに限定されず、磁気センサ等を用いてもよい。また、利用者数検出手段としては、例えば給水管に流量センサを設け、この流量センサによって公衆トイレで使用された水の量を検出し、その検出された使用量から利用者数を算出するように構成してもよい。
【0080】
(4)上記実施の形態では、公衆トイレの利用者数の累積値は端末装置1側で計数したけれども、端末装置1側では、1日毎の利用者数のみを計測し、その1日における利用数を送信し、利用者数の累積値は中央情報管理装置2側で計数するようにしてもよい。
【0081】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、以下の効果を奏する。
(1)請求項1記載の発明によれば、簡易公衆トイレの利用者数の増減に応じた点検時期を警告することができる。従って、公衆トイレを清潔に維持し、かつ、点検に要するコストの低減を図ることができる。
【0082】
(2)請求項2記載の発明によれば、点検警告のたび毎に、簡易公衆トイレの利用者数の増減に応じた簡易公衆トイレの備品の交換時期が変更される。これにより、利用者数の増減に応じた最適な時期に交換警告を行うことができる。この結果、更に公衆トイレを清潔に維持し、かつ、不必要な備品交換によるコストの削減を図ることができる。
【0083】
(3)請求項3記載の発明によれば、公衆トイレの備品交換時期の警告を、公衆トイレの周辺環境の変化に応じて行うことができる。
【0084】
(4)請求項4記載の発明によれば、公衆トイレの備品交換時期の警告を、公衆トイレの日照時間の変化に応じて行うことができる。
【0085】
(5)請求項5記載の発明によれば、公衆トイレの利用者数の増減に応じて次回の点検期間を変更することにより、最適な点検期間で点検が可能となる。また、利用者数累積値が第1基準利用者数に達する前に基準点検期間に達した場合は、その時点で点検を警告することにより、公衆トイレが清潔でない期間を可及的に低減することができる。
【0086】
(6)請求項6記載の発明によれば、請求項5記載の発明の効果に加えて、公衆トイレの利用者数の増減に応じて備品の交換時期を変更することができる。
【0087】
(7)請求項7記載の発明によれば、簡易公衆トイレの利用者数の増減に応じた点検時期を警告することにより、公衆トイレを清潔に維持し、かつ、点検に要するコストの低減を図ることができる。
【0088】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係る簡易公衆トイレの管理システムの全体構成図である。
【図2】実施の形態1に係る簡易公衆トイレの管理システムに用いられる簡易公衆トイレの外観構成を示す斜視図である。
【図3】実施の形態1に係る簡易公衆トイレの管理システムに用いられる簡易公衆トイレの内部を示す斜視図である。
【図4】実施の形態1に係る簡易公衆トイレの管理システムにおける簡易公衆トイレ側の端末装置1の電気的構成を示すブロック図である。
【図5】実施の形態1に係る簡易公衆トイレの管理システムにおける中央情報管理装置2の電気的構成を示すブロック図である。
【図6】実施の形態1における中央情報管理装置2の制御回路部44の機能ブロック図である。
【図7】実施の形態1における端末装置1の処理を示すフローチャートである。
【図8】実施の形態1における中央情報管理装置2の処理を示すフローチャートである。
【図9】実施の形態2に係る簡易公衆トイレの管理システムにおける中央情報管理装置2の電気的構成を示すブロック図である。
【図10】実施の形態2における中央情報管理装置2の制御回路部44Aの機能ブロック図である。
【図11】実施の形態2の中央情報管理装置2に備えられる第3メモリ47の格納状態を模式的に示す図である。
【図12】実施の形態2の中央情報管理装置2に備えられる変換テーブル48の格納状態を模式的に示す図である。
【図13】実施の形態2における中央情報管理装置2の処理を示すフローチャートである。
【図14】備品A1の交換警告表示に関する割込み処理を示すフローチャートである。
【図15】備品A2の交換警告表示に関する割込み処理を示すフローチャートである。
【図16】実施の形態3に係る簡易公衆トイレの管理システムにおける簡易公衆トイレ側の端末装置1の電気的構成を示すブロック図である。
【図17】実施の形態3に係る簡易公衆トイレの管理システムにおける中央情報管理装置2の電気的構成を示すプロック図である。
【図18】実施の形態3における中央情報管理装置2の制御回路部44Bの機能ブロック図である。
【図19】実施の形態3の中央情報管理装置2に備えられている日照日時間変更用変換テーブル60の格納状態を模式的に示す図である。
【図20】実施の形態3における中央情報管理装置2の処理を示すフローチャートである。
【図21】実施の形態4に係る簡易公衆トイレの管理システムにおける中央情報管理装置2の電気的構成を示すブロック図である。
【図22】実施の形態4における中央情報管理装置2の制御回路部44Cの機能ブロック図である。
【図23】実施の形態4における中央情報管理装置2の処理を示すフローチャートである。
【図24】点検警告表示に関する割込み処理を示すフローチャートである。
【図25】実施の形態5に係る簡易公衆トイレの管理システムにおける中央情報管理装置2の電気的構成を示すブロック図である。
【図26】実施の形態5における中央情報管理装置2の制御回路部44Dの機能ブロック図である。
【図27】実施の形態5の中央情報管理装置2に備えられる第4メモリの格納状態を模式的に示す図である。
【図28】実施の形態5における中央情報管理装置2の処理を示すフローチャートである。
【図29】実施の形態5における備品A1の交換警告表示処理を示すフローチャートである。
【図30】備品A1の交換警告表示に関する割込み処理を示すフローチャートである。
【図31】実施の形態5における備品A2の交換警告表示処理を示すフローチャートである。
【図32】備品A2の交換警告表示に関する割込み処理を示すフローチャートである。
【図33】実施の形態6に係る簡易公衆トイレの管理システムにおける簡易公衆トイレ内の小便器付近の斜視図である。
【図34】実施の形態6に係る簡易公衆トイレの管理システムにおける簡易公衆トイレ内の大便器ブースの断面図である。
【符号の説明】
1:端末装置 2:中央情報管理装置
3,4:通信手段 5:公衆通信回線網
22:水質センサ 25:赤外線センサ
30:カウンタ
32,44A,44B,44C,44D:制御回路部
41:第1メモリ 43:現在時刻告知用タイマ
45:表示手段 47:第1比較部
48:第1警報制御部 50:第2メモリ
51:第3メモリ 52:第1変換テーブル
53,54:耐用年数告知用タイマ 56:第2警報制御部
57:第1耐用年数変更制御部 61:日照センサ
70:第2変換テーブル 71:平均日照時間算出部
72:第2耐用年数変更制御部 75:第3警報制御部
76:基準点検時期変更部 80:第4メモリ
81a,81b:第5メモリ 85:第2比較部
86:第4警報制御部 87:基準利用者数変更部
90:点検時期告知用タイマ
【発明の属する技術分野】
本発明は、キャンプ地、公園、観光地等の不特定多数の人が集まる場所に設置された簡易公衆トイレを清潔な状態に維持するための管理システム及び管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
キャンプ地、公園、観光地等に設置されている簡易公衆トイレは、便器が破損していたり、蜘蛛の巣が張っていたり、落書きがなされていたりして、清潔であるとは言い難いというのが現状である。そのため、定期的に点検を行い、公衆トスレの清掃や、便器や洗面器等の備品の補修・交換等を行っている。ところで、公衆トイレの清潔感を高めるためには、頻繁に点検を行えばよい。しかし、頻繁に行えば、点検のためのコストが増大する。そこで、従来では、経験則から一定の点検期間を定め、この点検期間毎に点検を行っている。
しかし、上記のように経験則より定めた点検期間で点検を行うと、現実に即していない場合が生じる。即ち、実際の利用者数が少ない場合には、上記の期間毎に点検を行っても、よごれの度合が小さく、かつ、備品が破損している可能性も低く、点検が無駄となる可能性が高い。従って、この場合は点検に要するコストを考慮すれば、点検期間をもっと長くすべきである。一方、実際の利用者数が多い場合は、よごれの程度が大きく、かつ、備品が破損している可能性も高い。従って、この場合は、公衆トイレが清潔でない状態が、かなり長期間に亘っていると思われるため、もっと早い時期に点検を行うべきである。
一方、従来から、簡易公衆トイレに端末装置を設け、その端末装置と電話回線等を介して接続される中央管理装置により簡易公衆トイレを管理するシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−119445号公報(第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従って、公衆トイレを清潔に維持する目的のため、上記特許文献1に記載の管理システムを応用することが考えられる。しかし、上記特許文献1の管理システムは、公衆トイレを公共施設として有効活用するためのシステムであり、公衆トイレを清潔に維持し、かつ、点検に要するコストの低減を図ることができるシステムではない。そのため、上記特許文献1に記載の管理システムに基づいて、公衆トイレを清潔に維持する管理システムを構築することはできない。
【0005】
本発明の目的は、最適な点検期間で点検が可能となり、公衆トイレを清潔に維持し、かつ、点検に要するコストの低減を図ることができる簡易公衆トイレの管理システム及び管理方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、簡易公衆トイレに設けられた端末装置と、簡易公衆トイレの保守・点検を管理する中央情報管理装置とを有する簡易公衆トイレの管理システムであって、端末装置は、通信手段と、簡易公衆トイレを利用する利用者数を検出する利用者数検出手段と、利用者数検出手段によって検出された利用者数の累積値を計数する累積値計数手段と、累積値計数手段に記憶されている利用者数累積値を、所定期間毎に送信する通信制御手段と、中央情報管理装置からのリセット信号に応じて、累積値計数手段の利用者数累積値を0にリセットする手段と、を備え、中央情報管理装置は、端末装置の通信手段と通信回線網を介して通信接続可能な通信手段と、点検期間の基準となる予め定めた基準点検期間中に簡易公衆トイレを利用する利用者数の推測値である第1基準利用者数を記憶する第1記憶手段と、点検時期を警報する第1警報手段と、端末装置から送信される利用者数累積値を受信するたび毎に、利用者数累積値と第1基準利用者数とを比較する第1比較手段と、第1比較手段の比較結果に基づき、利用者数累積値が第1基準利用者数に到達したときはその時点で前記第1警報手段を作動させると共に、前記累積値計数手段の利用者数累積値を0にリセットするリセット信号を送信する第1警報制御手段と、を有することを特徴とする。
【0007】
上記構成により、公衆トイレの点検時期の警告が、現実の利用者数に応じて行われる。従って、最適な点検期間で点検が可能となり、公衆トイレを清潔に維持し、かつ、点検に要するコストの低減を図ることができる。
【0008】
中央情報管理装置は、第1変換テーブルと、耐用年数に達すると告知信号を出力する耐用年数告知用タイマと、備品の交換時期を警報する第2警報手段と、第1耐用年数変更制御手段と、耐用年数告知用タイマからの告知信号に応答して第2警報手段を作動させる第2警報制御手段とを備え、第1耐用年数変更制御手段は、利用者数累積値が第1基準利用者数に到達すると、利用者数の検出開始時から到達時刻までの期間と基準点検期間との差分値を求め、第1変換テーブルから差分値に対応する変数を読出し、この変数と耐用年数とを乗算し、耐用年数告知用タイマの耐用年数設定値を前記乗算値に変更するように、構成される場合もある。
【0009】
上記構成により、利用者数累積値が第1基準利用者数に到達するたび毎に、耐用年数告知用タイマの耐用年数設定値が変更されるので、公衆トイレの備品交換時期の警告が、現実の利用者数に応じて行われることになる。従って、利用者数に応じた最適な交換時期で備品交換を行うことができる。
【0010】
また、端末装置は、簡易公衆トイレ設置場所の周辺環境条件を検出する周辺環境条件検出手段を備え、中央情報管理装置は、周辺環境条件検出手段からの周辺環境データに基づき、耐用年数告知用タイマの耐用年数設定値を変更する耐用年数変更手段を備える場合もある。
【0011】
上記構成により、公衆トイレの備品交換時期の警告が、公衆トイレの周辺環境の変化に応じて行われる。従って、周辺環境の変化に応じた最適な交換時期で備品交換を行うことができる。
【0012】
また、周辺環境条件検出手段は、日照時間を検出する検出手段と、日照時間の累積値を記憶する手段と、を有し、耐用年数変更手段は、平均日照時間とそれに対応する変数とが関連づけられて格納されている第2変換テーブルと、端末装置から送信される累積日照時間データから平均日照時間を算出する平均日照時間算出手段と、平均日照時間算出手段により算出された平均日照時間に基づき、第2変換テーブルから平均日照時間に対応する変数を読出し、この変数と耐用年数とを乗算し、前記耐用年数告知用タイマの耐用年数設定値を前記乗算値に変更する第2耐用年数変更制御手段と、を有する場合もある。
【0013】
上記構成により、公衆トイレの備品交換時期の警告が、日照時間の変化に応じて行われる。従って、日照時間の変化に応じた最適な交換時期で備品交換を行うことができる。
【0014】
また、本発明は、簡易公衆トイレに設けられた端末装置と、簡易公衆トイレの保守・点検を管理する中央情報管理装置とを有する簡易公衆トイレの管理システムであって、端末装置は、通信手段と、簡易公衆トイレを利用する利用者数を検出する利用者数検出手段と、利用者数検出手段によって検出された利用者数の累積値を計数する累積値計数手段と、累積値計数手段に記憶されている利用者数累積値を、所定期間毎に送信する通信制御手段と、中央情報管理装置からのリセット信号に応じて、累積値計数手段の利用者数累積値を0にリセットする手段と、を備え、中央情報管理装置は、利用者数の推測値である第1基準利用者数を記憶する第1記憶手段と、基準点検時期に達すると告知信号を出力する基準点検時期告知用タイマと、点検時期を警報する第1警報手段と、利用者数累積値と第1基準利用者数とを比較する第1比較手段と、第1比較手段の比較結果及び基準点検時期告知用タイマからの告知信号の有無に基づき、基準点検時期に達する前に利用者数累積値が第1基準利用者数に達した場合はその時点で第1警報手段を作動させ、利用者数累積値が第1基準利用者数に達する前に基準点検時期に達した場合はその時点で第1警報手段を作動させる第3警報制御手段と、第1比較手段の比較結果及び基準点検時期告知用タイマからの告知信号の有無に基づき、基準点検時期に達する前に利用者数累積値が第1の基準利用者数に達した場合は、基準点検時期告知用タイマをリセットすると共に基準点検時期告知用タイマの基準点検時期設定値をα倍(但し、αは0<α<1の定数とする。)した値に変更し、利用者数累積値が第1基準利用者数に達する前に点検時期に達した場合は、基準点検時期告知用タイマをリセットすると共に基準点検時期告知用タイマの基準点検時期設定値をβ倍(但し、βは1<β<2の定数とする。)した値に変更する基準点検時期変更手段と、を有することを特徴とする。
【0015】
上記構成により、利用者数の増減に応じて次回の点検期間を修正変更するとともに、今回の点検期間以前に利用者数累積値が第1基準利用者数に達した場合は点検警告を表示し、利用者数累積値が第1基準利用者数に達する前に今回の点検期間に達した場合はその時点で点検警告を表示する。これにより、更に公衆トイレを清潔な状態に維持することができる。なぜなら、基準点検期間を経過しても利用者数累積値が第1基準利用者数に達しない場合にも、利用者数累積値が第1基準利用者数に達する時点で点検警告を表示するようすると、公衆トイレが清潔でない状態を長期間放置しておくことになる。基準点検期間を経過しても利用者数累積値が第1基準利用者数に達しない場合は、利用者に公衆トイレを利用したくない原因、例えば、公衆トイレの汚れ(例えば、蜘蛛の巣や落書きの存在、備品の破損)が生じている可能性が大であると思われるからである。そこで、公衆トイレを清潔に維持する観点から、利用者数累積値が第1基準利用者数に達する前に基準点検期間に達した場合は、その時点で点検警告を表示することにより、公衆トイレが清潔でない期間を可及的に低減することができる。
【0016】
また、中央情報管理装置は、第2基準利用者数を記憶する第4記憶手段と、点検時期が警報されるたび毎に、点検時期警報時における利用者数累積値を累積して記憶する第5記憶手段と、備品の耐用年数を計測し、耐用年数に達すると告知信号を出力する耐用年数告知用タイマと、備品が交換時期に達したことを警報する第2警報手段と、端末装置から送信される利用者数累積値を受信するたび毎に、その受信した利用者数累積値と第5記憶手段に記憶されている値とを加算した加算値と、第2基準利用者数とを比較する第2比較手段と、第2比較手段の比較結果及び前記耐用年数告知用タイマからの告知信号の有無に基づき、耐用年数に至る前に前記加算値が第2基準利用者数に達した場合はその時点で第2警報手段を作動させ、前記加算値が第2基準利用者数に達する前に前記耐用年数に至った場合はその時点で第2警報手段を作動させる第4警報制御手段と、第2比較手段の比較結果及び前記耐用年数告知用タイマからの告知信号の有無に基づき、耐用年数に至る前に前記加算値が第2基準利用者数に達した場合は、第4記憶手段に記憶されている第2基準利用者数を、現在の第2基準利用者数にγ倍(但し、γは0<γ<1の定数とする。)した値に変更し、前記加算値が第2基準利用者数に達する前に耐用年数に至った場合は第4記憶手段に記憶されている第2基準利用者数を、現在の第2基準利用者数にδ倍(但し、δは1<δ<2の定数とする。)した値に変更する基準利用者数変更手段と、を有する場合もある。
【0017】
上記構成により、耐用年数による備品交換の際に公衆トイレの利用者数の増減に応じて交換時期を変更することができる。
【0018】
また、本発明は、簡易公衆トイレに設けられた端末装置と、簡易公衆トイレの保守・点検を管理する中央情報管理装置とを有し、端末装置と中央情報管理装置とは通信回線網を介してデータ通信可能に構成された簡易公衆トイレの管理システムにおいて、簡易公衆トイレの点検期間を公衆トイレの利用者数に応じて変更する管理方法であって、中央管理装置は、端末装置から送信された公衆トイレの利用者数の累積値を受信するステップと、利用者数の推測値である第1基準利用者数と利用者数累積値とを比較するステップと、比較ステップの比較結果に基づき利用者数累積値が第1基準利用者数に達した時点で点検時期を警告するステップと、を有することを特徴とする。
【0019】
上記構成により、公衆トイレの利用者数の増減に応じた点検時期が自動的に警告される。従って、公衆トイレを清潔に維持し、かつ、点検に要するコストの低減を図ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
図1は本発明に係る簡易公衆トイレの管理システムの全体構成図である。簡易公衆トイレの管理システムは、基本的には、複数の簡易公衆トイレ毎に設けられた端末装置1…と、公衆トイレの保守・点検等を管理する中央情報管理拠点に設けられた中央情報管理装置2とから構成されている。各端末装置1…はそれぞれ通信手段3を有し、中央情報管理装置2は通信手段4を有する。そして、各端末装置1…と中央情報管理装置2とは、公衆通信回線網5を介してデータの送受信が可能となっている。
【0021】
図2は本発明に係る簡易公衆トイレの管理システムに用いられる簡易公衆トイレの外観構成を示す斜視図であり、図3はその内部を示す斜視図である。簡易公衆トイレ11は、ハウジング12と浄化槽ユニット13とを有する。ハウジング12は、天井パネル14と多数の側壁パネル15と床パネル16とからなる簡易骨組み構造で構成されている。室内には大便器ブース18が所要数形成されるとともに、小便器19、洗面器20、夜間用照明具21等が所要数設置されている。浄化槽ユニット13は、汲み取り作業や下水への排出を不要とする所謂自己完結型浄化槽を有し、便尿を高度処理しトイレの洗浄水として循環再利用できるタイプの浄化槽ユニットである。この浄化槽ユニット13内には、水質の良否、例えばBOD(生物化学的酸素要求量)濃度を検出する水質センサ22(図4参照)が設けられている。この水質センサ22からの水質データは中央情報管理装置2に送信される。そして、中央情報管理装置2は、水質データに基づき水質の良否を常に監視し、水質が予め定めた許容範囲外となったときは、そのことを告知するように構成されている。
【0022】
また、出入口23には、公衆トイレを利用する利用者数を検出する利用者数検出手段としての赤外線センサ25が設けられている。赤外線センサ25によって検出された利用者数の累積値Mは、中央情報管理拠点(中央情報管理装置2)に送信される。そして、中央情報管理拠点(中央情報管理装置2)では、受信した利用者数累積値に基づき点検時期か否かを判断し、点検時期であると判断した場合は点検警告を表示するようになっている。
【0023】
図4は簡易公衆トイレ側の端末装置の電気的構成を示すブロック図であり、図5は中央情報管理装置の電気的構成を示すブロック図であり、図6は中央情報管理装置の制御回路部の機能ブロック図である。端末装置1は、図4に示すように、赤外線センサ(利用者数検出手段に相当)25と、赤外線センサ25からの検出信号を入力する度にカウント動作を行うカウンタ(累積値計数手段に相当)30と、水質センサ22と、カウンタ30のカウント値である利用者数累積値M及び水質データを中央情報管理装置2に送信する送信時刻を告知するタイマ31と、制御回路部32と、システムプログラムや演算プログラム等を格納するメインメモリ33と、通信手段3とを有する。
【0024】
一方、中央情報管理装置2は、図5に示すように、通信手段4と、システムプログラムや演算プログラム等を格納するメインメモリ40と、第1基準利用者数M1を格納する第1メモリ41と、現在時刻告知用タイマ43と、制御回路部44と、液晶ディスプレイやCRT等の表示手段45と、種々のデータを入力する入力手段46とを有する。なお、第1基準利用者数M1は、点検期間の基準となる予め定めた基準点検期間W中に簡易公衆トイレを利用する利用者数の推測値である。また、基準点検期間Wは、例えば、1〜2週間程度の期間である。
【0025】
制御回路部44は、図6に示すように、端末装置1から送信される利用者数累積値Mと第1基準利用者数M1とを比較する第1比較部47と、第1比較部47の比較結果に基づき利用者数累積値Mが第1基準利用者数M1に到達したときはその時点で表示手段45に点検警告表示を行わせる第1警報制御部48と、点検警告表示以外の例えば通信制御等の種々の制御を行う主制御部49とを有する。
【0026】
図7は端末装置1の処理を示すフローチャートであり、図8は中央情報管理装置の処理を示すフローチャートである。これらの図7及び図8を参照して、管理システムの処理内容を具体的に説明する。なお、説明の容易化のため、以下の説明においては、1つの端末装置1と中央管理装置2との間の処理動作について説明することにする。
【0027】
先ず、図7を参照して、赤外線センサ25は、出入口23を人が通過するたび毎にパルス信号をカウンタ30に出力する(ステップS1)。そして、カウンタ30は、赤外線センサ25からのパルス信号を入力するたび毎にカンウト値iを1増加する(ステップS2)。従って、カウンタ30は、公衆トイレの利用者数の2倍を計数していることなる。そして、タイマ31が一定期間(本実施の形態では24時間)を計測すると(ステップS3)、制御回路32はカウンタ30のカウント値iを読み出し、その値iに1/2を乗算して、利用者数累積値Mとして中央情報管理装置2に送信する(ステップS4)。その後、中央情報管理装置2からのカウンタ30のリセット指令を受信すると(ステップS5)、カウンタ30のカウント値を「0」にリセットする(ステップS6)。そして、カウンタ30は次回の点検期間の利用者数のカウント動作を開始する。
【0028】
このようにして、公衆トイレ側の端末装置1は、24時間毎に、その時点での公衆トイレを利用した人数の総計である利用者数累積値Mを24時間毎に中央情報管理装置2に送信する。なお、本実施の形態1では、水質データも24時間毎に中央情報管理装置2に送信するように構成されている。
【0029】
また、本実施の形態1では、利用者数累積値Mを24時間毎に送信するようにしたけれども、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、12時間毎にその時点での利用者数累積値Mを送信してもよく、また36時間毎にその時点での利用者数累積値Mを送信するようにしてもよい。
【0030】
一方、中央情報管理装置2は図8に示す処理を行う。即ち、公衆トイレ側から送信された利用者数累積値Mを受信すると(ステップR1)、第1比較部47は第1メモリ41から第1基準利用者数M1を読出し、利用者数累積値Mが第1基準利用者数M1に達したか否かを判断する。(ステップR2)。利用者数累積値Mが第1基準利用者数M1に達していない場合は、処理はステップR1に戻る。そして、24時間毎にステップR1→ステップR2→ステップR1の閉ループ処理が行われる。そして、利用者数累積値Mが増加していき、第1基準利用者数M1に達したときは、ステップR2からステップR3に移り、第1警報制御部48は表示手段45に「点検必要」の警告を表示させる。これにより、中央情報管理拠点は業者に点検を依頼する。そして、業者の点検結果に応じて、中央情報管理拠点は公衆トイレ内の清掃、備品の補修・交換等の適切な措置を採ることができ、公衆トイレを清潔に維持することが可能となる。
【0031】
次いで、第1警報制御部48は、端末装置1にカウンタ30のリセット指令を送信する(ステップR4)。次回の点検期間のための利用者数を計測するためである。こうして、利用者数に応じて点検期間が警告されるため、最適な点検期間で点検を行うことができ、この結果、公衆トイレを清潔に維持し、且つ点検に要するコストの低減の両立を図ることができる。
【0032】
(実施の形態2)
図9は実施の形態2に係る管理システムにおける中央情報管理装置の構成を示すブロック図であり、図10は中央情報管理装置の制御回路部の機能ブロック図であり、図10は第3メモリの格納状態を模式的に示す図であり、図11は変換テーブルの格納状態を模式的に示す図であり、図12は実施の形態2に係る管理システムの処理を示すフローチャートである。本実施の形態2は、上記実施の形態1の点検警告処理に加えて、公衆トイレの備品(便器や洗面器等)の交換に際して公衆トイレの利用者数の増減に応じた最適な時期に警告表示することを特徴とするものである。即ち、公衆トイレのハウジング壁面や便器等の備品は、経時変化により例えば変色したり、シミがでたりして、利用者に暗い印象を与える。そこで、清潔感を維持するためには、耐用年数を経過した便器等の備品は破損がなくても交換する必要がある。この場合の交換時期としては、備品の耐用年数を基準としている。ここで、耐用年数の決定は、一般的には備品を利用する利用者数(基準利用者数)を参考にして算出されている。しかしながら、実際に利用する人数が基準利用者数より多ければ、耐用年数も短くなると考えられる。また、逆に実際に利用する人数が基準利用者数より少なければ、耐用年数も長くなると考えられる。従って、経験則から導かれた耐用年数を基準として備品を交換することは、公衆トイレの清潔感を維持することを考慮した場合の最適な交換時期と合致しない。例えば、実際の利用者数が多いと、自然に汚れる度合いも大きくなり、経験則から導かれた耐用年数前に汚れが許容できる程度を超えてしまう。この場合、公衆トイレを清潔な状態に維持する観点から、耐用年数前であっても、備品を交換する必要がある。逆に、実際の利用者数が少ないと、汚れる度合いも小さくなり、経験則から導かれた耐用年数経過しても十分に清潔感を維持している。この場合に、耐用年数の時点で備品交換することは、まだ十分使用でき且つ清潔感を維持している備品を交換することになり、不必要な備品交換であって、コスト高となる。そこで、本実施の形態2は、清潔感を維持するとともに、不必要な備品交換を防止すべく、利用者数の増減に応じて交換時期を変更し、最適な交換時期に備品交換を行うようにしたものである。以下に、図9〜図13を参照して、本実施の形態2を具体的に説明する。なお、備品A1,A2,…は例えば,小便器19、洗面器20、夜間用照明具21等であり、本実施の形態では、説明の容易化のため、備品A1,A2を例として説明する。
【0033】
本実施の形態2における中央情報制御装置2は、図9に示すように、実施の形態1の構成に加えて、第2メモリ50と、第3メモリ51と、第1変換テーブル52と、備品A1の耐用年数X1を告知する耐用年数告知用タイマ53と、備品A2の耐用年数X2を告知する耐用年数告知用タイマ54とが設けられている。第2メモリ50は公衆トイレを点検するための基準となる基準点検期間W(単位:週)を格納している。この基準点検期間Wは、経験側から導き出した期間であって、一般的に利用者数(利用者数累積値)が第1基準利用者数M1に達すると推測される期間である。第3メモリ51は、図11に示すように、備品A1,A2の耐用年数X1,X2が格納されている。第1変換テーブル52は備品の交換時期補正用の変換テーブルであって、図12に示すように、W−T1の値と変数mとが関連づけられて格納されている。なお、T1は、利用者数検出開始時から利用者数累積値Mが第1基準利用者数M1に達した時点までの期間(週単位に換算した値)を意味する。
【0034】
また、本実施の形態2に係る制御回路部44Aは、図10に示すように、実施の形態1の構成に加えて、第2警報制御部56と、第1耐用年数変更制御部57とを有する。第1耐用年数変更制御部57は、利用者数累積値Mが第1基準利用者数M1に到達するとその到達時刻までの期間T1と基準点検時期Wとの差分値W−T1を求め、第1変換テーブル52から差分値W−T1に対応する変数mを読出し、この変数mと各耐用年数X1,X2とをそれぞれ乗算し、前記耐用年数告知用タイマ53,54の耐用年数設定値を前記乗算値に変更する機能を有する。また、第2警報制御部56は、耐用年数告知用タイマ53,54からの告知信号に応答して表示手段45に備品交換警告を表示させる機能を有する。
【0035】
次いで、上記構成の管理システムの動作について説明する。公衆トイレ側の端末装置1は、実施の形態1と同様であり、24時間毎にその時点での利用者数累積値Mを中央情報管理装置2に送信する。
【0036】
中央情報処理装置2では、図13に示す処理を行う。先ず、図13に示すように実施の形態1と同様のステップR1〜R4により表示手段45に「点検警告」を表示した後、備品A1,A2の交換時期変更処理が行われる。備品A1,A2の交換時期変更処理としては、先ず、W−T1を算出する(ステップR5)。W−T1により、基準点検期間と実際の点検期間との差が求められことになる。次いで、第1変換テーブル52から変数mを読み出す(ステップR6)。例えば、W−T1が1.5(週間)の場合であれば、変数m=0.2を読み出す。次いで、変数mに耐用年数X1を乗算し、変数mに耐用年数X2を乗算する(ステップR7)。そして、図11に示すように、耐用年数X1の変更値としてmX1を、耐用年数X2の変更値としてmX2を、第3メモリ51の所定領域に書き込む(ステップR8)。 次いで、耐用年数X1告知用タイマ53の設定値をmX1とし(ステップR9)、耐用年数X2告知用タイマ54の設定値をmX2とする(ステップR10)。なお、ステップR7〜R10において、第2回目以降の変更の場合は耐用年数X1,X2それぞれの変更値に新たな変数mを乗算し、耐用年数X1,X2の変更値をその新たな乗算値に更新し、また、その新たな乗算値を耐用年数告知用タイマ53,54の設定値とする。例えば、第1回目の変数がm1であれば変更値はm1X1、m1X2であり、第2回目の変更がm2であれば変更値はm2m1X1、m2m1X2であり、第3メモリ51の変更値がm2m1X1、m2m1X2に更新され、耐用年数告知用タイマ53,54の設定値がm2m1X1、m2m1X2に変更される。こうして、点検時期の警告処理の度毎に耐用年数告知用タイマ53,54の設定値が修正変更されていく。
【0037】
このような上記の一連の処理が繰り返され、その過程の途中で、耐用年数告知用タイマ53の設定時に達すると、耐用年数告知用タイマ53からの告知信号が第2警報制御部56に与えられる。これにより、図14に示す割込み処理に移り、第2警報制御部56は表示手段45に警告表示「備品A1を交換」を表示させる(ステップR11)。このような警告表示がなされると、中央情報管理拠点は業者に備品A1の交換作業を依頼する。
【0038】
次いで、次回の備品A1交換ため、第2警報制御部56は耐用年数告知用タイマ53をリセットし、且つ設定値を初期値X1にセットする(ステップR12)。備品A2の交換に関しても、備品A1の交換と同様に、耐用年数告知用タイマ54の設定時に達すると、耐用年数告知用タイマ54からの告知信号が第2警報制御部56に与えられる。これにより、図15に示す割込み処理に移り、第2警報制御部56は表示手段に45に警告表示「備品A2を交換」を表示させる(ステップR13)。
【0039】
次いで、次回の備品A2交換ため、第2警報制御部56は耐用年数告知用タイマ54をリセットし、且つ設定値を初期値X2にセットする(ステップR14)。
このようにして、備品A1,A2の交換時期が利用者数の増減に応じて修正変更されるため、最適な交換時期で交換を行うことができる。
【0040】
(実施の形態3)
図16は実施の形態3に係る管理システムにおける公衆トイレ側の端末装置の電気的構成を示すプロック図であり、図17は実施の形態3に係る管理システムにおける中央情報管理装置の電気的構成を示すプロック図であり、図18は中央情報管理装置の制御回路部の機能ブロック図であり、図19は日照日時間変更用変換テーブルの格納状態を模式的に示す図であり、図20は実施の形態3に係る管理システムの処理を示すフローチャートである。本実施の形態3では、利用者数データに加えて、公衆トイレの日照時間を計測しその日照時間データに基づいて公衆トイレの各備品の耐用年数を変更することを特徴とするものである。これにより、さらに最適な備品交換時期で備品交換を行うことができる。
【0041】
以下に、実施の形態3の具体的な内容を説明する。
本実施の形態3に係る公衆トイレ側の端末装置1は、図16に示すように、日照時間を計測する日照センサ61を有している。この日照センサ61は、例えば屋根若しくは窓周辺のように1日のうち太陽光が十分に照射される場所に設けられている。この日照センサ61は、光電変換素子で構成される受光部62と、比較回路63と、日照時間を計測するタイマ64と、比較回路部63からの出力に応じてタイマ64を駆動・停止を制御する制御回路部65とを有する。この日照センサ61の動作について以下に説明する。太陽光が受光部62に照射されると、受光部62で照射光の光強度に対応した電圧に変換され、比較回路部63に出力される。比較回路部63では、受光部62の出力電圧レベルと基準電圧レベルとが比較される。基準電圧レベルは、例えば明け方の太陽光の光強度に対応する電圧レベルに設定されている。そして、比較回路部63は、受光部62の出力電圧レベルが基準電圧レベルより大きいときはハイレベルの信号を出力し、出力電圧レベルが基準電圧レベルより小さいときはローレベルの信号を出力する。制御回路部65は、比較回路部63の出力がローレベルからハイレベルに変化する立ち上がりエッジで前記タイマ54を動作させ、比較回路部63の出力がハイレベルからローレベルに変化する立ち下がりエッジで前記タイマ64を停止させる。これにより、タイマ64は一定レベルの明るさの期間のみ動作するため、日照時間が計測されることになる。なお、タイマ64は1日の日照時間を計測後もリセットされないため、継続する日々の累積日照時間が計測されることになる。
【0042】
一方、中央情報管理装置2は、図17に示すように、実施の形態2の構成に加えて、第2変換テーブル70を備えている。この第2変換テーブル70には、図19に示すように、日照時間T2とそれに対応する変数nとが関連づけられて格納されている。変数nは、日照時間T2が11〜12時間の場合を基準日照時間と考えて「1」に設定し、日照時間が11〜12時間より短い場合は1より大きい所定値に設定し、日照時間が11〜12時間より大きい場合は1より小さい所定値に設定されている。
【0043】
また、本実施の形態3に係る制御回路部44Bは、図18に示すように、実施の形態2の制御回路部44Aの構成に加えて、平均日照時間算出部71と第2耐用年数変更制御部72とを有する。平均日照時間算出部71は、端末装置1から送信される累積日照時間データを日数で除算して平均日照時間を算出する機能を有する。第2耐用年数変更制御72は、第2変換テーブル70から平均日照時間に対応する変数nを読出し、この変数nと耐用年数X1,X2とをそれぞれ乗算し、耐用年数告知用タイマ53,54の耐用年数設定値を前記各乗算値に変更する機能を有する。
【0044】
次いで、図20を参照して、本実施の形態3の処理を説明する。なお、説明の簡略化のため、実施の形態2と同様に2つの備品A1,A2を例に挙げてその処理について説明する。本実施の形態3の処理は、基本的には実施の形態2と同様の処理を行うとともに、ステップR4とステップR5との間に、図20に示す耐用年数の変更処理を実行する。先ず、中央情報管理装置2は日照時間データを公衆トイレ側端末装置1に要求する(ステップr1)。端末装置1は日照時間データ要求を受信すると、タイマ64により計測されている累積日照時間データが読み出され、通信手段3を介して、中央情報管理装置2に与えられる。中央情報管理装置2が累積日照時間データを受信すると、ステップr2からステップr3に移り、平均日照時間が算出される。即ち、平均日照時間算出部71は、利用者数が第1基準利用者数M1に達した日までの累積日照時間をその日数で除算して、平均日照時間を算出する。
【0045】
次いで、第2耐用年数変更制御部72は以下の処理を行う。第2変換テーブル70から変数nを読み出す(ステップr4)。例えば、平均日照時間が8.5時間の場合であれば、9〜10時間の区間に対応する変数n=1.20を読み出す。次いで、第2耐用年数変更制御部72は、変数nに耐用年数X1を乗算し、耐用年数X1をnX1に置き換え、同様に変数nに耐用年数X2を乗算し、耐用年数X2をnX2に置き換える(ステップr5)。次いで、メモリの耐用年数X1をnX1に、耐用年数X2をnX2に書き変える(ステップr6)。次いで、耐用年数X1告知用タイマ53の設定値をnX1とし(ステップr7)、耐用年数X2告知用タイマ54の設定値をnX2とする(ステップr8)。これにより、耐用年数X1,X2が日照時間に応じて変更されたことになる。例えば、変数n=1.20の場合であれば、耐用年数X1告知用タイマ53の設定値は1.20X1とされ、耐用年数X2告知用タイマ54の設定値は1.20X2とされ、耐用年数X1,X2は1.20倍長くなる。こうして、日照時間に応じてタイマ53,54の設定値が修正変更されることになる。
【0046】
そして、上記実施の形態2で説明したように、タイマ53,54は利用者数に応じても設定値が変更されていく。そして、タイマ53の設定値に達すると、タイマ53からの告知信号が第2警報制御部56に与えられ、これにより、第2警報制御部56は表示手段45に備品A1交換の警告を表示させる。同様に、タイマ54の設定値に達すると、タイマ54からの告知信号が第2警報制御部56に与えられ、これにより、第2警報制御部56は表示手段45に備品A2交換の警告を表示させる。
【0047】
次いで、ステップr8からステップr9に移り、日照時間用タイマ64を「0」にリセットする指令を端末装置1に送信する。これにより、日照時間用タイマ64は、次回の点検警告が表示されるまでの日照時間の新たな計測を開始する。
【0048】
上記の例では、2つの備品A1,A2を挙げて説明したけれども、本発明はこれに限定されず、3以上の備品に関しても適用することができる。
【0049】
また、上記の例では日照時間を考慮して耐用年数を変更したけれども、例えば、公衆トイレに気温、湿度、雨量等を計測するセンサをそれぞれ設けておき、それらのセンサにより検出されたデータを参考にして、各備品の耐用年数を更新するようにしてもよい。これにより、現実の利用者数に加えて、種々の周辺環境条件に関するファクタを考慮して備品交換時期を設定することができるため、より適切な交換時期で交換することができる。
【0050】
(実施の形態4)
図21は実施の形態4に係る管理システムにおける中央情報管理装置の構成を示すブロック図であり、図22は中央情報管理装置の制御回路部の機能ブロック図であり、図23は中央情報管理装置の処理を示すフローチャートである。本実施の形態4は、利用者数の増減に応じて次回の点検時期を修正変更するとともに、今回の点検時期以前に利用者数(利用者数累積値)が第1基準利用者数に達した場合は、点検警告を表示し、利用者数(利用者数累積値)が第1基準利用者数に達する前に今回の点検時期に達した場合は、その時点で点検警告を表示するようにしたことを特徴とする。基準点検時期を経過しても利用者数(利用者数累積値)が第1基準利用者数に達しない場合は、利用者に公衆トイレを利用したくない原因、例えば、公衆トイレの汚れ(例えば、蜘蛛の巣や落書きの存在、備品の破損)が生じている可能性が大であると思われる。従って、基準点検時期を経過しても利用者数(利用者数累積値)が第1基準利用者数に達しない場合においても、利用者数(利用者数累積値)が第1基準利用者数に達する時点で点検警告を表示するようすると、公衆トイレが清潔でない状態を長期間放置しておくことになる。そこで、公衆トイレを清潔に維持する観点から、利用者数(利用者数累積値)が第1基準利用者数に達する前に基準点検時期に達した場合は、その時点で点検警告を表示するようにしたものである。
【0051】
本実施の形態4に係る端末装置1は、実施の形態1と同様の構成を有している。また、本実施の形態4に係る中央情報管理装置2は、図21に示すように、実施の形態1の構成に加えて、基準点検時期告知用タイマ90を備えている。この基準点検時期告知用タイマ90は、基準点検時期を計測し、基準点検時期に達すると告知信号を出力する機能を有する。また、実施の形態4に係る制御回路部44Cは、図22に示すように、第1比較部47と第3警報制御部75と基準点検時期変更部76と主制御部49とを有する。第3警報制御部75は、第1比較部47の比較結果に基づき、基準点検時期Wに達する前に利用者数累積値Mが第1基準利用者数M1に達した場合はその時点で表示手段45に点検警告を表示させ、利用者数累積値Mが第1基準利用者数M1に達する前に基準点検時期Wに達した場合はその時点で表示手段45に点検警告を表示させる機能を有する。また、基準点検時期変更部76は、第1比較部47の比較結果に基づき、基準点検時期Wに達する前に利用者数累積Mが第1の基準利用者数M1に達した場合は、基準点検時期告知用タイマ90の基準点検時期設定値をα倍(但し、0<α<1とする。)した値に変更し、利用者数累積値Mが第1基準利用者数M1に達する前に点検時期Wに達した場合は、基準点検時期告知用タイマ90の基準点検時期設定値をβ倍(但し、1<β<2とする。)した値に変更する機能を有する。
【0052】
次いで、図23を参照して、中央情報管理装置の処理を説明する。端末装置1は、実施の形態1と同様に24時間毎に利用者数累積値Mを中央情報管理装置2に送信する。一方、中央情報管理装置2は図23に示す処理を行う。即ち、公衆トイレ側から送信された利用者数累積値Mを受信すると(ステップE1)、第2メモリ50から第1基準利用者数M1を読出し、利用者数累積値Mが第1基準利用者数M1に達したか否かが判断される(ステップE2)。
【0053】
ステップE2において、利用者数累積値Mが第1基準利用者数M1に達していないときは、処理はステップE1に戻る。そして、24時間毎にステップE1→ステップE2→ステップE1の閉ループ処理が行われる。そして、この閉ループ処理の途中で基準点検時期告知用タイマ90から告知信号が出力されると、図24に示す割込み処理が実行され、また、基準点検時期告知用タイマ90からの告知信号なく、且つ利用者数累積値Mが第1基準利用者数M1に達したときは、ステップE2からステップE3に移る。つまり、点検時期W前において利用者数累積値Mが第1基準利用者数M1に達した場合はステップE2からステップE3に移り、利用者数累積値Mが第1基準利用者数M1に達する前に点検時期Wに到達した場合は図24の割込み処理に移る。
【0054】
ステップE3では、表示手段45に「点検必要」の警告を表示する。次いで、端末装置1にカウンタ30のリセット指令を送信する(ステップE4)。次いで、点検時期Wと定数αを乗算する(ステップE5)。但し、αは0<α<1とする。なお。本実施の形態4では、α=0.8とした。次いで、基準点検時期告知用タイマ90を「0」にリセットし、且つ基準点検時期告知用タイマ90の設定値をαWに変更する(ステップE6)。従って、次回の点検時期が、今回の点検時期よりも短く設定されたことになる。
【0055】
一方、利用者数累積値Mが第1基準利用者数M1に達する前に点検時期Wに達した場合は、その時点で表示手段45に「点検必要」の警告を表示する(図24のステップE7)。これにより、利用者数が少ない原因が汚れ等であれば、迅速に清掃等の処理を実行することが可能となり、公衆トイレが清潔でない期間を可及的に短くできる。
【0056】
次いで、割込み処理はステップE7からステップE8に移り、端末装置1にカウンタ30のリセット指令を送信する(ステップE8)。次いで、点検時期Wと定数βを乗算する(ステップE9)。但し、βは1<β<2とする。なお。本実施の形態4では、1.2とした。次いで、基準点検時期告知用タイマ90を「0」にリセットし、且つ基準点検時期告知用タイマ90の設定値をβWに変更する(ステップE10)。従って、次回の点検時期が、今回の点検時期よりも長く設定されたことになる。
【0057】
こうして、次回の基準点検時期が利用者数の増減に応じて修正変更されるため、最適な点検期間で点検が可能となる。また、基準点検時期経過前において利用者数累積値Mが第1基準利用者数M1に達した場合はその時点で点検警告表示を行うとともに、基準点検期間経過時においても利用者数累積値Mが第1基準利用者数M1に達しない場合はその時点で点検警告表示を行うため、公衆トイレを一層清潔な状態に維持することができる。
【0058】
(実施の形態5)
図25は実施の形態5に係る管理システムにおける中央情報管理装置の構成を示すブロック図であり、図26は中央情報管理装置の制御回路部の機能ブロック図であり、図27は第4メモリの格納状態を模式的に示す図であり、図28〜図32は実施の形態5に係る管理システムの処理を示すフローチャートである。本実施の形態5は、上記実施の形態4の点検警告処理に加えて、耐用年数による備品交換の際に公衆トイレの利用者数の増減に応じて交換時期を変更することを特徴とするものである。以下に、図25〜図32を参照して、本実施の形態5を具体的に説明する。
【0059】
本実施の形態5における中央情報制御装置2は、図25に示すように、実施の形態4の構成に加えて、備品A1の耐用年数X1を告知する耐用年数告知用タイマ53と、備品A2の耐用年数X2を告知する耐用年数告知用タイマ54と、第4メモリ80と、第5メモリ81a,81bとが設けられている。第4メモリ80は、図27に示すように、備品A1,A2と、耐用年数X1,X2と、第2基準利用者数Y1,Y2とがテーブル状に格納されている。ここで、第2基準利用者数Y1,Y2は、耐用年数X1,X2に達するまでに簡易公衆トイレを利用する利用者数の推測値であり、経験則から求めたものである。また、第5メモリ81a,81bは点検時期が警報されるたび毎に点検時期警報時における利用者数累積値Mを累積して(以下、点検時期警報時における利用者数累積値Mを累積した値を累積利用者数と称する。)記憶するメモリであって、そのうち第5メモリ81aは後述するように備品A1の交換時期変更処理において使用される累積利用者数Maを格納するものであり、第5メモリ81bは後述するように備品A2の交換時期変更処理において使用される累積利用者数Mbを格納するものである。
【0060】
また、実施の形態5に係る制御回路部44Dは、図26に示すように、実施の形態4の制御回路部44Cの構成に加えて、第2比較部85と、第4警報制御部86と、基準利用者変更部87とを有する。
【0061】
第2比較部85は、端末装置から送信される利用者数累積値Mを受信するたび毎に、その受信した利用者数累積値Mと第5メモリ81aに記憶されている累積利用者数Maとを加算した加算値Ma+Mと、第2基準利用者数Y1とを比較する機能を有する。また、第2比較部85は、端末装置から送信される利用者数累積値Mを受信するたび毎に、その受信した利用者数累積値Mと第5メモリ81bに記憶されている累積利用者数Mbとを加算した加算値Mb+Mと、第2基準利用者数Y2とを比較する機能を有する。
【0062】
第4警報制御部86は、第2比較部85の比較結果に基づき、耐用年数X1に達する前に加算値Ma+Mが第2基準利用者数Y1に達した場合はその時点で表示手段45に備品A1の交換警告を表示させ、加算値Ma+Mが第2基準利用者数Y1に達する前に耐用年数X1に達した場合はその時点で表示手段45に備品A1の交換警告を表示させる機能を有する。同様に、第4警報制御部86は、第2比較部85の比較結果に基づき、耐用年数X2に達する前に加算値Mb+Mが第2基準利用者数Y2に達した場合はその時点で表示手段45に備品A2の交換警告を表示させ、加算値Mb+Mが第2基準利用者数Y2に達する前に耐用年数X2に達した場合はその時点で表示手段45に備品A2の交換警告を表示させる機能を有する。
【0063】
また、基準利用者変更部87は、第2比較部85の比較結果に基づき、耐用年数X1に達する前に加算値Ma+Mが第2基準利用者数Y1に達した場合は、第4メモリ80に記憶されている第2基準利用者数Y1を、現在の第2基準利用者数にγ1倍(但し、γ1は0<γ1<1の定数である。)した値に変更し、加算値Ma+Mが第2基準利用者数Y1に達する前に耐用年数X1に達した場合は、第4メモリ80に記憶されている第2基準利用者数Y1を、現在の第2基準利用者数にδ1倍(但し、δ1は1<δ1<2の定数である。)した値に変更する機能を有する。同様に、基準利用者変更部87は、第2比較部85の比較結果に基づき、耐用年数X2に達する前に加算値Mb+Mが第2基準利用者数Y2に達した場合は、第4メモリ80に記憶されている第2基準利用者数Y2を、現在の第2基準利用者数にγ2倍(但し、γ2は0<γ2<1の定数である。)した値に変更し、加算値Mb+Mが第2基準利用者数Y2に達する前に耐用年数X2に達した場合は、第4メモリ80に記憶されている第2基準利用者数Y2を、現在の第2基準利用者数にδ2倍(但し、δ2は1<δ2<2の定数である。)した値に変更する機能を有する。
【0064】
次いで、実施の形態5の動作について説明する。公衆トイレ側の端末装置1は、実施の形態4と同様であり、24時間毎に利用者数データを中央情報管理装置2に送信する。中央情報処理装置2では、実施の形態4の処理に加えて、図28に示すように、ステップQ1,Q2,Q3,Q4の処理を行う。ステップQ1では、第5メモリ81aから累積利用者数Maを読出し、この累積利用者数Maに利用者数Mを加算し、加算値Ma+Mをメインメモリ40に格納する。同様に、ステップQ2では、第5メモリ81bから累積利用者数Mbを読出し、この累積利用者数Mbに利用者数Mを加算し、加算値Mb+Mをメインメモリ40に格納する。ステップQ3では、備品A1の交換処理を実行し、次いでステップQ4では備品A2の交換処理を実行する。なお、本実施の形態5においても、実施の形態4における図24の割込み処理(ステップE7〜E10)は行われるが、本実施の形態5では割込み処理後はステップQ3に戻る。
【0065】
備品A1の交換処理(ステップQ3)の具体的な内容は、図29及び図30に示されている。耐用年数告知用タイマ53からの告知信号がない、即ち耐用年数X1経過前のときは、第4メモリ80から第2基準利用者数Y1が読み出され、メインメモリ40から加算値Ma+Mが読み出され、第2基準利用者数Y1と加算値Ma+Mとが比較される(ステップq1)。加算値Ma+Mが第2基準利用者数Y1より小さいときは、処理は備品A2の交換処理(ステップQ4)に移り、備品A2の交換処理が実行され、備品A2の交換処理の実行後にステップE1に戻る。
【0066】
耐用年数X1経過前において、加算値Ma+Mが第2基準利用者数Y1に達すると、ステップq1からステップq2に移り、表示手段45に「備品A1の交換警告」を表示する。次いで、次回の備品A1交換警告表示のため、第5メモリ81aの累積利用者数Maを「0」とする(ステップq3)。次いで、第2基準利用者数Y1に定数γ1を乗算し(ステップq4)、Y1に代えて乗算値γ1Y1を第4メモリ80に格納する(ステップq5)。但し、γ1は0<γ1<1とする。本実施の形態ではγ1=0.8とした。これにより第2基準利用者数Y1の値が小さくなり、このことは備品交換時期が実質的に短くなることに相当する。
【0067】
一方、このような処理過程中において、耐用年数告知用タイマ53から告知信号が出力されると、図30の割込み処理に移る。即ち、加算値Ma+Mが第2基準利用者数Y1に達する前に耐用年数X1経過した場合は、図30の割込み処理に移ることになる。先ず、ステップq6において、表示手段45に「備品A1の交換警告」を表示する。現実の利用者数が少なかったため、第2基準利用者数Y1に達する前に耐用年数X1に達したので、この場合は原則どおり、耐用年数X1到達時点で交換するため、交換時期であることを表示手段45に表示する。
【0068】
次いで、第5メモリ81aの累積利用者数Maを「0」とする(ステップq7)。次いで、第2基準利用者数Y1に定数δ1を乗算し(ステップq8)、Y1に代えて乗算値δ1Y1を第4メモリ80に格納する(ステップq9)。但し、δ1は1<δ1<2とする。本実施の形態ではδ1=1.2とした。これにより第2基準利用者数の値が大きくなり、このことは備品交換時期が実質的に長くなることに相当する。
【0069】
このようにして、公衆トイレの利用者数が多ければ、耐用年数X1より以前に備品交換時期に達していると考えられるため、第2基準利用者数Y1を小さい値に変更し、次回の交換時期を実質的に早め、公衆トイレの利用者数が少なければ、耐用年数X1より以前に備品交換時期に達していないと考えられるため、第2基準利用者数Y1を大きい値に変更し、次回の交換時期を実質的に長くする。これにより、備品A1の交換時期が利用者数の増減に応じて実質的に変更されることになり、備品A1が清潔感を維持でき得る範囲内において、備品A1を最適な交換時期で交換することが可能となる。
【0070】
備品A2の交換処理(ステップQ4)の具体的な内容は図31に示されている。この備品A2の交換処理は、基本的には上記の備品A1の交換処理と同様である。即ち、耐用年数X2経過前において、加算値Mb+Mが第2基準利用者数Y2に達すると、ステップq10からステップq11に移り、表示手段45に「備品A2の交換警告」を表示する。次いで、次回の備品A2交換警告表示のため、第5メモリ81bの累積利用者数Mbを「0」とする(ステップq12)。次いで、第2基準利用者数Y2に定数γ2を乗算し(ステップq13)、Y2に代えて乗算値γ2Y2を第4メモリ80に格納する(ステップq14)。但し、γ2は0<γ2<1とする。本実施の形態ではγ2=0.8とした。
【0071】
一方、加算値Mb+Mが第2基準利用者数Y2に達する前に耐用年数X2に達した場合は、図32の割込み処理に移り、表示手段45に「備品A2の交換」を表示する(ステップq15)。次いで、第5メモリ81bの累積利用者数Mbを「0」とする(ステップq16)。次いで第2基準利用者数Y2に定数δ2を乗算し、(ステップq17)、Y2に代えて乗算値δ2Y2を第4メモリ80に格納する(ステップq18)。但し、δ2は1<δ2<2とする。本実施の形態ではδ2=1.2とした。
【0072】
こうして、備品A2に関しても、交換時期が利用者数に応じて実質的に変更されることになり、備品A2が清潔感を維持でき得る範囲内において、備品A2を最適な交換時期で交換することが可能となる。
なお、上記の例では、2つの備品A1,A2を挙げて説明したけれども、本発明はこれに限定されず、3以上の備品交換についても適用することができる。
【0073】
(実施の形態6)
図33は実施の形態6に係る簡易公衆トイレの管理システムにおける簡易公衆トイレ内の小便器付近の斜視図であり、図34は実施の形態6に係る簡易公衆トイレの管理システムにおける簡易公衆トイレ内の大便器ブースの断面図である。本実施の形態6は、利用者数累積値Mが、第1基準利用者数M1に到達する前に第1基準利用者数M1よりも小さい第3基準利用者数M3に到達したときは、小便器及び大便器ブース内を高圧水で自動的に洗浄するようにしたことを特徴とする。図33及び図34を参照して、以下に、具体的に説明する。小便器19の仕切壁90には、高圧水を噴出する複数のノズル19aが設けられている。さらに、小便器19を利用する者の有無を検知する人体検知センサ19bが所定位置に設けられている。人体検知センサ19bとしては、赤外線センサや重量センサ等が用いられる。
【0074】
また、大便器ブース18内には、図34に示すように、高圧水を噴出する複数のノズル18aが設けられている。さらに、大便器ブース18を利用する者の有無を検知する人体検知センサ18bが所定位置に設けられている。人体検知センサ18bとしては、赤外線センサや重量センサ、さらには大便器ブース18のドアロック状態を検出するドアロックセンサ等が用いられる。
【0075】
次いで、上記自動洗浄に関する動作について説明する。本実施の形態6では、中央情報管理装置2は、利用者数累積値Mが第1基準利用者数M1に到達したか否かの判断に加えて、利用者数累積値Mが第3基準利用者数M3に到達したか否かの判断を行う。ここで、例えば、第1基準利用者数M1が500人であれば、第3基準利用者数M3は250人とする。勿論、第3基準利用者数M3は第1基準利用者数M1の1/2に限定されるものではなく、1/3等であってもよい。なお、本実施の形態6に係る情報管理装置2は、第3基準利用者数M3を格納するメモリ(図示せず)を有しており、端末装置1からの利用者数データを受信するたび毎に前記メモリから第3基準利用者数M3を読み出し、利用者数累積値Mが第3基準利用者数M3に到達したか否かを判断する。
【0076】
そして、利用者数累積値Mが第3基準利用者数M3に到達したと判断されたときは、中央情報管理装置2は端末装置1に自動洗浄指令信号を送信する。端末装置1は自動洗浄指令信号を受信すると、人体検知センサ18b,19bの検出結果を読み取り、利用者がいない場合にノズル18a,19aから高圧水の噴射するように高圧水噴射機構(図示せず)を駆動する。例えば、大便器ブース18及び小便器19のいずれにおいても利用者がいない場合はノズル18a,19aから高圧水が噴射され、大便器ブース18のみ利用者がいない場合はノズル18aから高圧水が噴射され、小便器19のみ利用者がいない場合はノズル19aから高圧水が噴射される。なお、利用者がいる場合は、利用者がいなくなった後にノズルから高圧水を噴射するように構成されている。このようにして、大便器ブース18及び小便器19が高圧水により洗浄されるため、大便器ブース18及び小便器19を常に清潔に維持することができる。なお、上記高圧水による洗浄以外の例えば点検時期の警告等の管理システムは、上記実施の形態1〜5のいずれであってもよい。
【0077】
(その他の事項)
(1)上記実施の形態では、中央情報管理装置は1つの簡易公衆トイレを管理していたけれども、複数の簡易公衆トイレを管理するようにしてもよい。
【0078】
(2)上記実施の形態では、点検の警告や備品交換の警告は、表示手段45に警告表示するようにしたけれども、ランプ等を点灯させることにより警告するようにしてもよく、また、ブザー等の音響により警告するようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、表示手段45が、点検時期を警告する第1警報手段及び交換時期を警告する第2警報手段を兼用していたけれども、第1警報手段及び第2警報手段それぞれの専用の表示手段を設けるようにしてもよい。
【0079】
(3)上記実施の形態では、利用者数検出手段としての赤外線センサ25は公衆トイレの出入口23に設けられたけれども、小便器19や洗面器20に設けるようにしてもよい。また、利用者数検出手段としては、赤外線センサに限定されず、磁気センサ等を用いてもよい。また、利用者数検出手段としては、例えば給水管に流量センサを設け、この流量センサによって公衆トイレで使用された水の量を検出し、その検出された使用量から利用者数を算出するように構成してもよい。
【0080】
(4)上記実施の形態では、公衆トイレの利用者数の累積値は端末装置1側で計数したけれども、端末装置1側では、1日毎の利用者数のみを計測し、その1日における利用数を送信し、利用者数の累積値は中央情報管理装置2側で計数するようにしてもよい。
【0081】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、以下の効果を奏する。
(1)請求項1記載の発明によれば、簡易公衆トイレの利用者数の増減に応じた点検時期を警告することができる。従って、公衆トイレを清潔に維持し、かつ、点検に要するコストの低減を図ることができる。
【0082】
(2)請求項2記載の発明によれば、点検警告のたび毎に、簡易公衆トイレの利用者数の増減に応じた簡易公衆トイレの備品の交換時期が変更される。これにより、利用者数の増減に応じた最適な時期に交換警告を行うことができる。この結果、更に公衆トイレを清潔に維持し、かつ、不必要な備品交換によるコストの削減を図ることができる。
【0083】
(3)請求項3記載の発明によれば、公衆トイレの備品交換時期の警告を、公衆トイレの周辺環境の変化に応じて行うことができる。
【0084】
(4)請求項4記載の発明によれば、公衆トイレの備品交換時期の警告を、公衆トイレの日照時間の変化に応じて行うことができる。
【0085】
(5)請求項5記載の発明によれば、公衆トイレの利用者数の増減に応じて次回の点検期間を変更することにより、最適な点検期間で点検が可能となる。また、利用者数累積値が第1基準利用者数に達する前に基準点検期間に達した場合は、その時点で点検を警告することにより、公衆トイレが清潔でない期間を可及的に低減することができる。
【0086】
(6)請求項6記載の発明によれば、請求項5記載の発明の効果に加えて、公衆トイレの利用者数の増減に応じて備品の交換時期を変更することができる。
【0087】
(7)請求項7記載の発明によれば、簡易公衆トイレの利用者数の増減に応じた点検時期を警告することにより、公衆トイレを清潔に維持し、かつ、点検に要するコストの低減を図ることができる。
【0088】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係る簡易公衆トイレの管理システムの全体構成図である。
【図2】実施の形態1に係る簡易公衆トイレの管理システムに用いられる簡易公衆トイレの外観構成を示す斜視図である。
【図3】実施の形態1に係る簡易公衆トイレの管理システムに用いられる簡易公衆トイレの内部を示す斜視図である。
【図4】実施の形態1に係る簡易公衆トイレの管理システムにおける簡易公衆トイレ側の端末装置1の電気的構成を示すブロック図である。
【図5】実施の形態1に係る簡易公衆トイレの管理システムにおける中央情報管理装置2の電気的構成を示すブロック図である。
【図6】実施の形態1における中央情報管理装置2の制御回路部44の機能ブロック図である。
【図7】実施の形態1における端末装置1の処理を示すフローチャートである。
【図8】実施の形態1における中央情報管理装置2の処理を示すフローチャートである。
【図9】実施の形態2に係る簡易公衆トイレの管理システムにおける中央情報管理装置2の電気的構成を示すブロック図である。
【図10】実施の形態2における中央情報管理装置2の制御回路部44Aの機能ブロック図である。
【図11】実施の形態2の中央情報管理装置2に備えられる第3メモリ47の格納状態を模式的に示す図である。
【図12】実施の形態2の中央情報管理装置2に備えられる変換テーブル48の格納状態を模式的に示す図である。
【図13】実施の形態2における中央情報管理装置2の処理を示すフローチャートである。
【図14】備品A1の交換警告表示に関する割込み処理を示すフローチャートである。
【図15】備品A2の交換警告表示に関する割込み処理を示すフローチャートである。
【図16】実施の形態3に係る簡易公衆トイレの管理システムにおける簡易公衆トイレ側の端末装置1の電気的構成を示すブロック図である。
【図17】実施の形態3に係る簡易公衆トイレの管理システムにおける中央情報管理装置2の電気的構成を示すプロック図である。
【図18】実施の形態3における中央情報管理装置2の制御回路部44Bの機能ブロック図である。
【図19】実施の形態3の中央情報管理装置2に備えられている日照日時間変更用変換テーブル60の格納状態を模式的に示す図である。
【図20】実施の形態3における中央情報管理装置2の処理を示すフローチャートである。
【図21】実施の形態4に係る簡易公衆トイレの管理システムにおける中央情報管理装置2の電気的構成を示すブロック図である。
【図22】実施の形態4における中央情報管理装置2の制御回路部44Cの機能ブロック図である。
【図23】実施の形態4における中央情報管理装置2の処理を示すフローチャートである。
【図24】点検警告表示に関する割込み処理を示すフローチャートである。
【図25】実施の形態5に係る簡易公衆トイレの管理システムにおける中央情報管理装置2の電気的構成を示すブロック図である。
【図26】実施の形態5における中央情報管理装置2の制御回路部44Dの機能ブロック図である。
【図27】実施の形態5の中央情報管理装置2に備えられる第4メモリの格納状態を模式的に示す図である。
【図28】実施の形態5における中央情報管理装置2の処理を示すフローチャートである。
【図29】実施の形態5における備品A1の交換警告表示処理を示すフローチャートである。
【図30】備品A1の交換警告表示に関する割込み処理を示すフローチャートである。
【図31】実施の形態5における備品A2の交換警告表示処理を示すフローチャートである。
【図32】備品A2の交換警告表示に関する割込み処理を示すフローチャートである。
【図33】実施の形態6に係る簡易公衆トイレの管理システムにおける簡易公衆トイレ内の小便器付近の斜視図である。
【図34】実施の形態6に係る簡易公衆トイレの管理システムにおける簡易公衆トイレ内の大便器ブースの断面図である。
【符号の説明】
1:端末装置 2:中央情報管理装置
3,4:通信手段 5:公衆通信回線網
22:水質センサ 25:赤外線センサ
30:カウンタ
32,44A,44B,44C,44D:制御回路部
41:第1メモリ 43:現在時刻告知用タイマ
45:表示手段 47:第1比較部
48:第1警報制御部 50:第2メモリ
51:第3メモリ 52:第1変換テーブル
53,54:耐用年数告知用タイマ 56:第2警報制御部
57:第1耐用年数変更制御部 61:日照センサ
70:第2変換テーブル 71:平均日照時間算出部
72:第2耐用年数変更制御部 75:第3警報制御部
76:基準点検時期変更部 80:第4メモリ
81a,81b:第5メモリ 85:第2比較部
86:第4警報制御部 87:基準利用者数変更部
90:点検時期告知用タイマ
Claims (7)
- 簡易公衆トイレに設けられた端末装置と、簡易公衆トイレの保守・点検を管理する中央情報管理拠点に設けられた中央情報管理装置とを有する簡易公衆トイレの管理システムであって、
前記端末装置は、
通信手段と、
簡易公衆トイレを利用する利用者数を検出する利用者数検出手段と、
前記利用者数検出手段によって検出された利用者数の累積値を計数する累積値計数手段と、
前記累積値計数手段に記憶されている利用者数累積値を、所定期間毎に送信する通信制御手段と、
前記中央情報管理装置からのリセット信号に応じて、前記累積値計数手段の利用者数累積値を0にリセットする手段と、
を備え、
前記中央情報管理装置は、
前記端末装置の通信手段と通信回線網を介して通信接続可能な通信手段と、
点検期間の基準となる予め定めた基準点検期間中に簡易公衆トイレを利用する利用者数の推測値である第1基準利用者数を記憶する第1記憶手段と、
点検時期を警報する第1警報手段と、
端末装置から送信される利用者数累積値を受信するたび毎に、利用者数累積値と第1基準利用者数とを比較する第1比較手段と、
前記第1比較手段の比較結果に基づき、利用者数累積値が第1基準利用者数に到達したときはその時点で前記第1警報手段を作動させると共に、前記累積値計数手段の利用者数累積値を0にリセットするリセット信号を送信する第1警報制御手段と、
を有することを特徴とする簡易公衆トイレの管理システム。 - 前記中央情報管理装置は、さらに、
前記基準点検期間を記憶する第2記憶手段と、
簡易公衆トイレの備品の耐用年数を記憶する第3記憶手段と、
基準点検期間と、利用者数の検出開始時から利用者数累積値が第1基準利用者数に到達した時刻までの期間との差分値と、その差分値に対応する変数とが関連づけられて格納されている第1変換テーブルと、
前記備品の耐用年数を計測し、耐用年数に達すると告知信号を出力する耐用年数告知用タイマと、
備品の交換時期を警報する第2警報手段と、
前記利用者数累積値が第1基準利用者数に到達すると、前記利用者数の検出開始時から利用者数累積値が第1基準利用者数に到達した時刻までの期間と、基準点検期間との差分値を求め、前記第1変換テーブルから差分値に対応する変数を読出し、この変数と耐用年数とを乗算し、前記耐用年数告知用タイマの耐用年数設定値を前記乗算値に変更する第1耐用年数変更制御手段と、
前記耐用年数告知用タイマからの告知信号に応答して、前記第2警報手段を作動させる第2警報制御手段と、
を有する請求項1記載の簡易公衆トイレの管理システム。 - 前記端末装置は、簡易公衆トイレ設置場所の周辺環境条件を検出する周辺環境条件検出手段を備え、
前記中央情報管理装置は、前記周辺環境条件検出手段からの周辺環境データに基づき、前記耐用年数告知用タイマの耐用年数設定値を変更する耐用年数変更手段を備えた請求項2記載の簡易公衆トイレの管理システム。 - 前記周辺環境条件検出手段は、
日照時間を検出する検出手段と、
日照時間の累積値を記憶する手段と、
を有し、
前記耐用年数変更手段は、
平均日照時間とそれに対応する変数とが関連づけられて格納されている第2変換テーブルと、
端末装置から送信される累積日照時間データから平均日照時間を算出する平均日照時間算出手段と、
平均日照時間算出手段により算出された平均日照時間に基づき、前記第2変換テーブルから平均日照時間に対応する変数を読出し、この変数と耐用年数とを乗算し、前記耐用年数告知用タイマの耐用年数設定値を前記乗算値に変更する第2耐用年数変更制御手段と、
を有する請求項3記載の簡易公衆トイレの管理システム。 - 簡易公衆トイレに設けられた端末装置と、簡易公衆トイレの保守・点検を管理する中央情報管理拠点に設けられた中央情報管理装置とを有する簡易公衆トイレの管理システムであって、
前記端末装置は、
通信手段と、
公衆トイレを利用する利用者数を検出する利用者数検出手段と、
前記利用者数検出手段によって検出された利用者数の累積値を計数する累積値計数手段と、
前記累積値計数手段に記憶されている利用者数累積値を、所定期間毎に送信する通信制御手段と、
前記中央情報管理装置からのリセット信号に応じて、前記累積値計数手段の利用者数累積値を0にリセットする手段と、
を備え、
前記中央情報管理装置は、
前記端末装置の通信手段と通信回線網を介して通信接続可能な通信手段と、
点検期間の基準となる予め定めた基準点検期間中に簡易公衆トイレを利用する利用者数の推測値である第1基準利用者数を記憶する第1記憶手段と、
基準点検時期に達すると告知信号を出力する基準点検時期告知用タイマと、
点検時期を警報する第1警報手段と、
端末装置から送信される利用者数累積値を受信するたび毎に、利用者数累積値と第1基準利用者数とを比較する第1比較手段と、
前記第1比較手段の比較結果及び前記基準点検時期告知用タイマからの告知信号の有無に基づき、基準点検時期に達する前に利用者数累積値が第1基準利用者数に達した場合はその時点で第1警報手段を作動させ、利用者数累積値が第1基準利用者数に達する前に基準点検時期に達した場合はその時点で第1警報手段を作動させると共に、前記累積値計数手段の利用者数累積値を0にリセットするリセット信号を送信する第3警報制御手段と、
前記第1比較手段の比較結果及び前記基準点検時期告知用タイマからの告知信号の有無に基づき、基準点検時期に達する前に利用者数累積値が第1の基準利用者数に達した場合は、基準点検時期告知用タイマをリセットすると共に基準点検時期告知用タイマの基準点検時期設定値をα倍(但し、αは0<α<1の定数とする。)した値に変更し、利用者数累積値が第1基準利用者数に達する前に点検時期に達した場合は、基準点検時期告知用タイマをリセットすると共に基準点検時期告知用タイマの基準点検時期設定値をβ倍(但し、βは1<β<2の定数とする。)した値に変更する基準点検時期変更手段と、
を有することを特徴とする簡易公衆トイレの管理システム。 - 前記中央情報管理装置は、さらに、
耐用年数に至るまでに簡易公衆トイレを利用する利用者数の推測値である第2基準利用者数を記憶する第4記憶手段と、
第1警報手段によって点検時期が警報されるたび毎に、点検時期警報時における利用者数累積値を累積して記憶する第5記憶手段と、
前記備品の耐用年数を計測し、耐用年数に達すると告知信号を出力する耐用年数告知用タイマと、
備品が交換時期に達したことを警報する第2警報手段と、
端末装置から送信される利用者数累積値を受信するたび毎に、その受信した利用者数累積値と前記第5記憶手段に記憶されている値とを加算した加算値と、第2基準利用者数とを比較する第2比較手段と、
前記第2比較手段の比較結果及び前記耐用年数告知用タイマからの告知信号の有無に基づき、前記耐用年数に至る前に前記加算値が第2基準利用者数に達した場合はその時点で第2警報手段を作動させ、前記加算値が第2基準利用者数に達する前に前記耐用年数に至った場合はその時点で第2警報手段を作動させる第4警報制御手段と、
前記第2比較手段の比較結果及び前記耐用年数告知用タイマからの告知信号の有無に基づき、耐用年数に至る前に前記加算値が第2基準利用者数に達した場合は、前記第4記憶手段に記憶されている第2基準利用者数を、現在の第2基準利用者数にγ倍(但し、γは0<γ<1の定数とする。)した値に変更し、前記加算値が第2基準利用者数に達する前に耐用年数に至った場合は前記第4記憶手段に記憶されている第2基準利用者数を、現在の第2基準利用者数にδ倍(但し、δは1<δ<2の定数とする。)した値に変更する基準利用者数変更手段と、
を有する請求項5記載の簡易公衆トイレの管理システム。 - 簡易公衆トイレに設けられた端末装置と、簡易公衆トイレの保守・点検を管理する中央情報管理装置とを有し、端末装置と中央情報管理装置とは通信回線網を介してデータ通信可能に構成された簡易公衆トイレの管理システムにおいて、簡易公衆トイレの点検期間を公衆トイレの利用者数に応じて変更する管理方法であって、
前記中央管理装置は、
端末装置から送信された公衆トイレの利用者数の累積値を受信するステップと、
点検時期の基準となる基準点検時期までに簡易公衆トイレを利用する利用者数の推測値である第1基準利用者数と、前記利用者数累積値とを比較するステップと、
前記比較ステップの比較結果に基づき、利用者数累積値が第1基準利用者数に達した時点で点検時期を警告するステップと、
を有することを特徴とする簡易公衆トイレの管理方法。
Priority Applications (1)
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JP2002282162A JP2004113531A (ja) | 2002-09-27 | 2002-09-27 | 簡易公衆トイレの管理システム及び管理方法 |
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2002
- 2002-09-27 JP JP2002282162A patent/JP2004113531A/ja not_active Withdrawn
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