JP2004112724A - スイッチ及びそれを用いたネットワーク並びにマルチキャスト伝送方法 - Google Patents
スイッチ及びそれを用いたネットワーク並びにマルチキャスト伝送方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】ルータ及び隣接するスイッチのいずれかに接続された2つのポートをマルチキャストデータが常時伝送されるアップリンクパスとして設定し、前記ルータから定期的に受信する前記マルチキャストデータに関する問い合わせ情報及び前記マルチキャストデータを受けるための参加メッセージを受信したポートに基づいて作成されたマルチキャストフィルタテーブルに基づき、ポート間の伝送ルートを制御するパケット管理手段とを有する。
【選択図】図2
Description
【発明の属する分野】
本発明は、送信端末と受信端末との間でマルチキャストプロトコルによってマルチキャストデータの送受を行うマルチキャスト伝送路ルートが形成されたネットワーク及びそれに用いられるスイッチ並びにマルチキャスト伝送方法に関する。
【0002】
なお、マルチキャストとはIP(Internet Protocol)ネットワーク上で複数の受信者宛にデータを渡す形態の1つであって、ネットワーク上の全受信者宛てに1つのパケットだけが送出され、ネットワークの中継ポイントで必要なだけパケットを配信するものである。他の、いわゆる、単一受信希望者にデータを渡すユニキャスト、ネットワークの全体にデータを配信するブロードキャストとは区別されている。
【0003】
【従来の技術】
インターネット通信において、映像等の広い帯域の情報を送受する方法の1つとして、送受信端末間のネットワークを接続するネットワーク中継装置を経由し、マルチキャストプロトコルを使用してマルチキャストデータの送受がなされている(例えば、非特許文献2参照。)。なお、ネットワーク中継装置は、多くはルータとも呼ばれており、以下、ここではルータの名称で説明する。
また、マルチキャストプロトコル関係の技術は、下記非特許文献2にも記載されており、ここでは本発明に係るマルチキャストの簡単な技術及び本発明に係る従来技術を説明する。
【0004】
【非特許文献1】
W.Fenner rfc(Request for Comments):2236「Internet Group Management Protocol,Version2」、Network Working Group、November,1997
【非特許文献2】
Dave Kosiur 著 苅田 幸雄 監訳 「マスタリングTCP/IP IPマルチキャスト編」株式会社オーム社、平成12年11月10日第1版第2刷発行、p.46−73
【0005】
マルチキャストにおけるグループメンバーシップにおいては、ルータとそのルータに構成された下位のネットワークとの間の通信を取り扱うプロトコルとしてIGMP(Internet Group Management Protocol)が用いられている。
【0006】
図10は、マルチキャストを行うネットワークの従来の構成を示すブロック図である。
【0007】
図10に示すように、従来のマルチキャストを行うネットワークの構成は、その一態様として、送信端末31が接続されたルータR1と、このルータR1の下位に受信端末21〜28が接続されたスイッチSW11〜SW18が環状に接続されてなる。ここで、マルチキャストデータを送信端末から各受信端末に伝送するにあたっては、前記スイッチにIGMPスヌーピングスイッチが採用される。
【0008】
また、前記ルータR1は、他のネットワークを構成するルータR2と接続され、係るルータR2には受信端末29が接続されている。なお、前記ルータR1と前記スイッチSW11〜SW18とを、または前記スイッチSW11〜SW18同士を接続する環状をなすパスをアップリンクパス2と定義する。(図中二重線で表示)
【0009】
さらに、前記スイッチSW11〜SW18の各々が有するポートのうち、前記アップリンクパス2に接続されているポートをそれぞれp1及びp2とし、受信端末21〜28が接続されているポートをそれぞれp3とする。また、前記アップリンクパス2においては、環状に構成されたネットワーク内でのパケットデータの無限ループを論理的に防止するためにブロックポートが設定されている。
【0010】
次に、このように構成された従来のネットワークにおけるマルチキャストデータの伝送について説明する。
【0011】
前記IGMPスヌーピングスイッチは、ルータR1が各受信端末に送出する「IGMP Membership Query(以下、Queryとする)」に対して、当該スイッチに接続された受信端末が「IGMP Membership Report(以下、Reportとする)」をルータR1に返信した場合、それを監視して前記受信端末が接続されたポートに基づき自動的にマルチキャストフィルタを行うものである。
具体的には、
▲1▼まず、ルータR1は、環状をなす下位のネットワーク1内に設けられた受信端末21〜28に対して、「Query」を送信する。この「Query」は、所定のルータR1に所属するマルチキャストグループに参加する受信端末が存在するか否かを確認するための問い合わせ情報であり、ルータR1が定期的にすべての受信端末に対して送出するIGMPパケットである。
なお、マルチキャストグループとは、ネットワーク内でマルチキャストアドレスにより識別される仮想的なデータの固まりである。送信端末がマルチキャストアドレスを付与されたデータを転送し、受信端末がそのマルチキャストデータの受信を希望する場合には、そのマルチキャストグループへの参加を希望する必要がある。
【0012】
このように、受信端末がマルチキャストデータの受信を希望する場合には、
▲2▼受信端末が、自らの所属するルータR1に対して「Report」を送信する。この「Report」は、いわば、送信端末がマルチキャストデータを送信するマルチキャストグループへ受信端末が参加を表明するパケットであり、そのマルチキャストデータの受信を希望する意思表明手段である。
【0013】
このようにルータR1と受信端末1〜29との間で行われるIGMPパケットの送受をルータR1と受信端末1〜29との間に介在するIGMPスヌーピングスイッチSW11〜18が監視し、マルチキャストフィルタが設定される。具体的には、前記ルータR1から送信された「Query」毎に「Report」を返したポートを特定することによって、所定のマルチキャストデータ(マルチキャストアドレス)についてどのポートを対応させるかを示すマルチキャストフィルタ情報(ポートリスト)を前記IGMPスヌーピングスイッチが作成する。
【0014】
このようにして作成されたマルチキャストフィルタ情報に基づくことにより、送信端末から送信されるマルチキャストデータは、その受信を希望する受信端末に送信されることとなる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記スイッチにIGMPスヌーピングスイッチを採用したマルチキャストを行うネットワークの構成においては、次のような問題があった。
【0016】
IGMPスヌーピングスイッチを使用してマルチキャストを行う場合、前記ルータR1からツリー状にマルチキャストフィルタが行われる。そのため、送信端末がマルチキャストフィルタ内に設置されていない場合、受信端末にて当該マルチキャストデータを受信することができなかった。
【0017】
具体的には、図10のスイッチ14に接続された受信端末24を送信端末31に代えた図11に示すように、その送信端末31からは「Report」がルータR1に返されないため、スイッチSW13のポートp1とスイッチSW14のポートp2との間の伝送路が遮断され、送信端末31から各受信端末へマルチキャストデータを送信することができなかった。
【0018】
また、従来のネットワークの構成においては、前記アップリンクパス2が切断された場合、リンク切断等のトポロジ変更の際の切り替えに時間を要するという問題があった。具体的には、図10において、スイッチSW11とスイッチSW12との間が切断された場合(▲1▼)、スイッチSW14とスイッチSW18との間のブロックポートが解除され(▲2▼)、ルータR1が発した「Query」が各受信端末に届くことによって確認手続が取られる(▲3▼)、といった3つの過程を経るが、これらの過程を経るまで各IGMPスヌーピングスイッチのマルチキャストフィルタは変更されないので、「Query」を送出する間隔の分だけトポロジ変更に時間を要すことになる。
【0019】
このような問題点を解決する手段のひとつとして、前記スイッチにIGMPスヌーピングスイッチではなく、レイヤ2スイッチを採用すると共に、手動によるマルチキャストフィルタの設定を行う手段がある。
【0020】
ここで、このマルチキャストフィルタの設定は、レイヤ2スイッチを単に採用した場合に、送信端末から送信されたマルチキャストデータが当該スイッチの全てのポートを経て受信端末に送信されることを防ぐために必要な設定である。すなわち、各レイヤ2スイッチにマルチキャストフィルタの設定がされていないと、ネットワーク上に送信端末が多数設置された場合に、送信端末の数に比したマルチキャストデータが前記スイッチを介して受信端末に送信されることとなる。
【0021】
従って、受信端末は過大な通信トラフィックを処理しきれず、受信端末を動作不能に至らしめる可能性は決して低いものではなく、無視できない問題を抱えるため、手動によるマルチキャストフィルタの設定を行う手段を採用することとなる。
【0022】
しかしながら、手動によるマルチキャストフィルタの設定を行う手段を採用しても、各々のレイヤ2スイッチについてマルチキャストフィルタを設定することは多大な労力を要するだけでなく、その労力はレイヤ2スイッチの数に比して甚大となり得ることは想像に難くない。
【0023】
本発明は、以上の従来技術における問題に鑑みてなされたものであり、ルータの下位に2つ以上のスイッチを介して送信端末及び受信端末が混在して接続されてなるネットワークにおいて、簡易な構成で、かつ効率的にマルチキャストを実行できるスイッチ及びそれを用いたネットワーク並びにマルチキャスト伝送方法を提供することを目的とする。
【0024】
また、本発明は、ルータの下位に2つ以上のスイッチを介して送信端末及び受信端末が混在して接続されてなるネットワークにおいて、アップリンクパスが切断された場合に、リンク切断等のトポロジ変更に要する時間を可及的に短縮することができるスイッチ及びそれを用いたネットワーク並びにマルチキャスト伝送方法を提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために提供する本願第1の発明に係るスイッチは、直接または列設してルータに接続され、マルチキャストデータを送信する送信端末及びマルチキャストデータを受信する受信端末の少なくともいずれかが接続されると共に、前記ルータに接続された同一ネットワーク内に前記マルチキャストデータを送信する送信端末または受信端末が接続された他のスイッチと共にネットワークを構成するスイッチであって、前記ルータまたは前記他のスイッチに接続されたポート及び前記送信端末及び受信端末の少なくともいずれかが接続されたポートからなるポート群と、係るポート群の所定のポート間の伝送ルートを形成するスイッチ手段と、前記ルータに直接的または他のスイッチを介して前記ルータに間接的に接続されたポートをマルチキャストデータが常時伝送されるポートとして予め設定すると共に、前記ルータから定期的に受信する前記マルチキャストデータに関する問い合わせ情報及び前記マルチキャストデータを受けるための参加メッセージを受信したポートに基づいて作成されるマルチキャストフィルタテーブルと、該マルチキャストフィルタテーブルの作成を行い、前記問い合わせ情報を受信端末に送信し、前記問い合わせ情報に対して参加メッセージを受信端末から受信したときに前記問い合わせ情報に応じて前記参加メッセージを前記ルータに送信するパケット管理手段とが設けられ、係るパケット管理手段は、前記参加メッセージを監視すると共に前記マルチキャストフィルタテーブルを参照して、前記ポート間の伝送ルートを前記スイッチ手段に対して制御することを特徴とする。
【0026】
係る構成とすることにより、ルータとスイッチとを結ぶパス、すなわちアップリンクパスを常時伝送可能に設定したので、ルータの下位に2つ以上のスイッチを介して送信端末及び受信端末が混在して接続されてなる様々な構成のネットワークにおいても、簡易なスイッチを用いて有効かつ効率的なマルチキャストを実現することができる。
【0027】
前記課題を解決するために提供する本願第2の発明に係るネットワークは、少なくとも送信端末が接続されたスイッチ及び受信端末が接続されたスイッチを含む複数のスイッチが直接または列設してルータに接続されてなるネットワークであって、前記スイッチは、前記ルータまたは前記他のスイッチに接続されたポート及び前記送信端末及び受信端末の少なくともいずれかが接続されたポートからなるポート群と、係るポート群の所定のポート間の伝送ルートを形成するスイッチ手段と、前記ルータに直接的または他のスイッチを介して前記ルータに間接的に接続されたポートをマルチキャストデータが常時伝送されるポートとして予め設定すると共に、前記ルータから定期的に受信する前記マルチキャストデータに関する問い合わせ情報及び前記マルチキャストデータを受けるための参加メッセージを受信したポートに基づいて作成されるマルチキャストフィルタテーブルと、該マルチキャストフィルタテーブルの作成を行い、前記問い合わせ情報を受信端末に送信し、前記問い合わせ情報に対して参加メッセージを受信端末から受信したときに前記問い合わせ情報に応じて前記参加メッセージを前記ルータに送信するパケット管理手段とが設けられ、係るパケット管理手段は、前記参加メッセージを監視すると共に前記マルチキャストフィルタテーブルを参照して、前記ポート間の伝送ルートを前記スイッチ手段に対して制御することを特徴とする。
【0028】
係る構成とすることにより、アップリンクパスを常時伝送可能に設定したので、ルータの下位に2つ以上のスイッチを介して送信端末及び受信端末が混在して接続されてなる様々な構成のネットワークにおいても、簡易なスイッチを用いて有効かつ効率的なマルチキャストを実現することができる。
【0029】
前記課題を解決するために提供する本願第3の発明に係るネットワークは、請求項2に記載のネットワークにおいて、前記1つのネットワークを環状としたことを特徴とする。
【0030】
係る構成とすることにより、環状とされたネットワークの主幹伝送路であるアップリンクパスを常時伝送可能としたので、アップリンクパスが切断された場合に、ブロックポートが解除されてからスイッチが前記問い合わせ情報である「Query」を受信するまでに要する時間を省略することができるので、リンク切断等のトポロジ変更に要する時間を可及的に短縮することができる。具体的には、従来では、▲1▼前記アップリンクパスの切断、▲2▼ブロックポートの解除、▲3▼ルータから「Query」がスイッチに出され、確認手続を取る、といった3つの過程を要していたが、前記▲2▼ブロックポートの解除と同時にマルチキャストデータがアップリンクパスを介してスイッチに到達するので、当該スイッチに接続された受信端末は、即、マルチキャストデータを受け取ることができる。すなわち上記▲3▼の過程が不要となる。
【0031】
前記課題を解決するために提供する本願第4の発明に係るマルチキャスト伝送方法は、少なくとも送信端末が接続されたスイッチ及び受信端末が接続されたスイッチを含む複数のスイッチが直接または列設してルータに接続されて1つのネットワークをなし、前記ルータから定期的に受信する前記マルチキャストデータに関する問い合わせ情報及び前記マルチキャストデータを受けるための参加メッセージを受信した受信端末に接続されたスイッチのポートを参照して作成されたマルチキャストフィルタテーブルに基づいて、マルチキャストデータを前記送信端末から選択的に受信端末に送信するマルチキャスト伝送方法であって、
前記ルータに直接的または他のスイッチを介して前記ルータに間接的に接続されたスイッチのポートをマルチキャストデータが常時伝送されるポートとして前記マルチキャストフィルタテーブルに予め含むように設定し、
前記参加メッセージを受信した受信端末に接続されたスイッチのポート及び前記マルチキャストフィルタテーブルに基づいて、当該スイッチと係るスイッチに接続された受信端末との間の伝送ルートを形成することを特徴とする。
【0032】
係る方法を採用することにより、アップリンクパスを常時伝送可能に設定したので、ルータの下位に2つ以上のスイッチを介して送信端末及び受信端末が混在して接続されてなるネットワークにおいても、簡易なスイッチを用いて有効かつ効率的なマルチキャストを実現することができる。
【0033】
前記課題を解決するために提供する本願第5の発明に係るマルチキャスト伝送方法は、請求項4に記載のマルチキャスト伝送方法において、前記1つのネットワークを環状としたことを特徴とする。
【0034】
係る方法を採用することにより、環状とされたネットワークの主幹伝送路であるアップリンクパスを常時伝送可能としたので、アップリンクパスが切断された場合に、ブロックポートが解除されてからスイッチが前記問い合わせ情報である「Query」を受信するまでに要する時間を省略することができるので、リンク切断等のトポロジ変更に要する時間を可及的に短縮することができる。具体的には、従来では、▲1▼前記アップリンクパスの切断、▲2▼ブロックポートの解除、▲3▼ルータから「Query」がスイッチに出され、確認手続を取る、といった3つの過程を要していたが、前記▲2▼ブロックポートの解除と同時にマルチキャストデータがアップリンクパスを介してスイッチに到達するので、当該スイッチに接続された受信端末は、即、マルチキャストデータを受け取ることができる。すなわち上記▲3▼の過程が不要となる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0036】
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【0037】
図1に示すように、本発明に係るネットワークの構成は、ルータR1と、このルータR1の下位に送信端末31及び受信端末21〜22及び受信端末24〜28がそれぞれ接続されたスイッチSW11〜SW18が環状に接続されてなる。ここで、前記スイッチSW11〜18には、レイヤ2スイッチが採用されるものとする。
【0038】
また、前記ルータR1は、他のネットワークを構成するルータR2と接続され、係るルータR2には受信端末29が接続されている。
【0039】
なお、前記ルータR1と前記スイッチSW11〜SW18とを、または前記スイッチSW11〜SW18同士を接続するパスをアップリンクパス2と定義する。(図中二重線で表示)また、このアップリンクパス2の帯域は、他の伝送路(例えばスイッチと受信端末とを接続する伝送路)の帯域よりも大に設定することが望ましい。
【0040】
従って、前記スイッチSW11〜SW18の各々が有するポートのうち、前記アップリンクパス2に接続されているポートをそれぞれp1及びp2とし、受信端末21〜22及び受信端末24〜28が接続されているポートをそれぞれp3とする。
【0041】
また、前記アップリンクパス2においては、環状に構成されたネットワーク内でのパケットデータの無限ループを論理的に防止するためにブロックポートが設定されている。
【0042】
次に、本発明の第1の実施の形態におけるスイッチの構成について図面を参照して以下に説明する。
【0043】
図2(a)は、本発明の第1の実施の形態におけるスイッチの構成を示すブロック図であり、図2(b)は、マルチキャストフィルタテーブルを示す図である。
【0044】
図2(a)に示すように、本発明の第1の実施の形態におけるスイッチは、少なくとも前記アップリンクパス2が接続された2つのポート41a及び前記送信端末及び受信端末の少なくともいずれかが接続されるポート41bからなるポート群41と、送信されたIGMPパケットを前記ポート間で相互転送を行うスイッチ手段42と、送信されたIGMPパケットを検出し、そのIGMPパケットを受信したポートの情報を抽出するIGMPパケット抽出手段43と、IGMPパケットを送出するIGMPパケット送出手段44と、マルチキャストフィルタに関する情報を格納するマルチキャストフィルタテーブル45と、前記IGMPパケット抽出手段で得られたIGMPパケットの種別(「Query」,「Report」,「Leave」)を特定し、その特定されたIGMPパケットの種別と前記マルチキャストフィルタテーブル45とに基づき前記マルチキャストフィルタテーブルの更新を行うと共に、前記ポート41aを常に伝送路として設定するIGMPパケット管理手段46と、「Query」を受信したポートの情報を格納するポート情報格納手段47と、不要なマルチキャストを削除するための周期タイマ48とを有してなる。ここで、前記「Leave」とは、前記「Report」と同様、受信端末が送出するIGMPパケットであり、当該受信端末がマルチキャストグループを離脱する意思表示である。また、前記IGMPパケット管理手段46とは、IGMPプロトコルにおいて機能するものであり、前述のパケット管理手段の一種である。
【0045】
また、IGMPスヌーピングが有効であるか否かを設定可能な手段を有し、IGMPスヌーピングが有効である場合には、前記IGMPパケット管理手段46に対して前記周期タイマ48の設定情報を送信し、前記IGMPスヌーピングが無効である場合には、前記IGMPパケット抽出手段43に対してIGMPパケットを前記IGMPパケット送出手段44へ送出させるIGMPスヌーピング管理手段49が前記スイッチに設けられている。このIGMPスヌーピング管理手段49が設けられたことにより、IGMPスヌーピングを適用できない場合にも簡易なスイッチを用いて有効かつ効率的なマルチキャストを実現することができる。
【0046】
さらに、図2(b)に示すように、本発明の第1の実施の形態におけるマルチキャストフィルタテーブルは、各マルチキャストアドレスについて伝送ルートを形成するのに有効とするポートが「ポートリスト」として設定されている。
ここで、前記マルチキャストアドレスとは、送信端末から送信されるマルチキャストデータを個別に識別する識別情報である。すなわち、送信されるマルチキャストデータ毎にマルチキャストアドレスが割り当てられている。また、各ポートリストに設定されたポート番号p1及びp2はアップリンクパスを示し、その他のポート番号(p3,p4,p5)はそれぞれ、受信端末が接続されたポート、すなわちマルチキャストデータを転送するポートを示すものである。さらに、「Query送信フラグ」は、「Report」を受信したか否かをポート毎に識別するフラグであり、「応答監視フラグ」及び「廃棄監視フラグ」は、エージングに関する識別フラグである。
【0047】
次に、本発明の第1の実施の形態における動作について図面を参照して以下に説明する。
【0048】
図3は、本発明に係るマルチキャスト伝送方法の第1の実施の形態として、IGMPパケット管理手段の動作方法を示すフローチャートである。
図3に示すように、まずパケット受信か、周期タイマかいずれのイベントかを判断し(S1)、パケット受信であった場合には、IGMPヘッダのSUMチェックを行い(S2)、周期タイマであった場合には、後述の「タイマイベント処理」を行う。
【0049】
このIGMPヘッダのSUMが正常であると確認された場合、IGMPパケットの種別を「Query」、「Report」及び「Leave」のいずれかから特定する(S3)。
【0050】
その後、IGMPパケットの種別が「Query」であると特定された場合には、「Query受信処理」を行い、IGMPパケットの種別が「Report」であると特定された場合には、「Report受信処理」を行い、IGMPパケットの種別が「Leave」であると特定された場合には、「Leave受信処理」を行う。
【0051】
一方、前記IGMPヘッダのチェックSUM工程において、異常であると判断された場合には、パケットを廃棄して(S4)、終了する。
【0052】
(Query受信処理)
図4は、IGMPパケットの種別が「Query」であると特定された場合に行われる「Query受信処理」の動作を示すフローチャートである。
【0053】
図4に示すように、まず、「Query」が出されたポートに関するクエリアポート情報の更新を行う(S11)。
【0054】
次に、ルータからの「Query」が来てから、受信端末からの「Report」が来るまでのタイマである応答監視タイマを初期化すると共に、起動を開始する(S12)。
【0055】
次に、前記クエリアポート以外のポートに「Query」を転送する(S13)。
【0056】
続いて、「Query」送信フラグをセット(S14)して終了する。
【0057】
(Report受信処理)
図5は、IGMPパケットの種別が「Report」であると特定された場合に行われる「Report受信処理」の動作を示すフローチャートである。
【0058】
図5に示すように、まず、受信した「Report」がマルチキャストグループに登録されているかどうかを判断する(S21)。
【0059】
この判断によって、登録済みであった場合、「Report」を受信したポートに関する情報をポートリストに設定する(S22)。
【0060】
ここで、このポートが既にポートリストに存在する場合には、設定の必要はない。
【0061】
次に、受信ポートのQuery送信フラグをリセットする(S23)。
【0062】
続いて、エージングを行う廃棄監視タイマを停止させる(S24)。
【0063】
次に、本Reportが送信済みであるか否かを判定する(S25)。ここで、「本Reportが送信済みであるか否か」とは、接続されたスイッチに属する他の端末から同一のマルチキャストデータに関する「Report」が既に送信されているか否かを意味する。送信済みである場合には、Query受信ポートへ「Report」を送信しない。Reportが送信済みでなかった場合には、Query受信ポートに「Report」を送信する(S25a)。
【0064】
このようにして、ポートリストが変更された場合(S26−Yes)には、スイッチ手段42へその変更情報を設定し、「Report」受信処理を終了する。
【0065】
また、ポートリストが変更されなかった場合(S26−No)には、そのまま「Report」受信処理を終了する。
【0066】
受信した「Report」がマルチキャストグループに登録されているかを判断し(S21)、未登録の場合(S21−No)には、新規にマルチキャストフィルタテーブルに登録を行い、アップリンクパスのポートとReport受信ポートとをポートリストに追加する(S27)。次に「Query」を受信したポートへ「Report」を送信する(S28)。さらに、図2のスイッチ手段46へその情報を設定し(S29)、Report受信処理を終了する。
【0067】
(Leave受信処理)
図6は、IGMPパケットの種別が「Leave」であると特定された場合に行われる「Leave受信処理」の動作を示すフローチャートである。
【0068】
図6に示すように、まず、IGMPパケット管理手段は、「Leave」を受信したポートに関する情報をポートリストから削除する(S31)。
【0069】
次に、アップリンクパスを除くポートがポートリストにあるか否かを判断する(S32)。
【0070】
この判断によって、ポートリストにあった場合には、マルチキャストフィルタを変更して(S33)、終了する。
【0071】
また、ポートリストにアップリンクパスを除くポートがなかった場合には、「Query」を受信したポートに「Leave」を送信(S34)し、マルチキャストフィルタテーブルから本エントリを削除した後(S35)、スイッチ手段のマルチキャストフィルタを削除して(S36)、終了する。
【0072】
(タイマイベント処理)
図7は、前述のパケット受信か、周期タイマかのいずれかのイベントかを判断し(S1)、周期タイマであった場合に行われる「タイマイベント処理」の動作を示すフローチャートである。
【0073】
図7に示すように、まず、「Query」を受けてから「Report」を受けるまでの時間を監視している「応答監視処理中」であるか、「Report」を受けてからタイムアウトする(廃棄)までを監視している「廃棄監視処理中」であるかを判断する(S41)。
【0074】
「廃棄処理中」であった場合、タイマデクリメントを行い(S42)、タイマが満了したか否かを判断し(S43)、満了した場合、タイマが満了したポートをポートリストから削除する(S44)。また、タイマが満了していなければそのまま終了する。
【0075】
その後、アップリンクパスを除くポートがポートリストにあるか否かを判断(S45)し、なかった場合には、マルチキャストフィルタテーブルから本エントリを削除し(S46)、マルチキャストフィルタにおける関連情報を削除して(S47)、終了する。
【0076】
また、アップリンクパスを除くポートがポートリストにあった場合には、マルチキャストフィルタにおける関連情報を変更して(S48)、終了する。
【0077】
次に、「応答監視処理中」であった場合、タイマデクリメントを行い(S51)、タイマが満了したか否かを判断し(S52)、満了した場合、「応答監視処理」を終了し(S53)、「Query」送信フラグをリセットし(S54)、Query送信フラグがセットされている(Report未送信)ポートについて廃棄監視処理を開始し(S55)、終了する。また、タイマが満了していなければそのまま終了する。
【0078】
以上説明したように、本発明の第1の実施の形態によれば、常に伝送路として機能するアップリンクパスをフィルタリング機能として設定したので、ルータの下位に2つ以上のスイッチを介して送信端末及び受信端末が混在して接続されてなる環状をなすネットワークにおいても、簡易なスイッチを用いて有効かつ効率的なマルチキャストを実現することができる。
【0079】
また、アップリンクパスが切断された場合に、ブロックポートが解除されてからスイッチが「Query」を受信するまでに要する時間をなくすことができるので、リンク切断等のトポロジ変更に要する時間を可及的に短縮することができる。具体的には、従来では、▲1▼前記アップリンクパスの切断、▲2▼ブロックポートの解除、▲3▼ルータから「Query」がスイッチに出され、確認手続を取る、といった3つの過程を要していたが、前記▲2▼ブロックポートの解除と同時にマルチキャストデータがアップリンクパスを介してスイッチに到達するので、当該スイッチに接続された受信端末は、すぐにレポートを出してマルチキャストデータを受け取ることができる。すなわち上記▲3▼の過程が不要となる。
【0080】
(実施の形態2)
次に、本発明の第2の実施の形態について図面を参照して説明する。
なお、本発明の第2の実施の形態の説明においては、前述の第1の実施の形態との相違点のみを説明することとし、スイッチの構成や動作の説明等重複する記載は省略する。
【0081】
図8は、本発明の第2の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【0082】
図8に示すように、本発明に係るネットワークの構成は、ルータR1と、このルータR1の下位に、受信端末21〜23が接続されたスイッチSW11と、受信端末24、25及び26が接続されたスイッチSW12と、受信端末27及びスイッチSW91(汎用のレイヤ2スイッチ)を介して受信端末28等が接続されたスイッチSW13と、送信端末31が接続されたスイッチSW14とからなるいわゆるツリー構造をなす。
【0083】
ここで、前記スイッチSW11〜14には、レイヤ2スイッチが採用されるものとする。
【0084】
また、前記ルータR1は、他のネットワークを構成するルータR2と接続され、係るルータR2には受信端末29が接続されている。
【0085】
なお、前記ルータR1と前記スイッチSW11〜SW14とを接続するパスをアップリンクパス2と定義する。(図中二重線で表示)すなわち、ルータR1の下位に構成されるネットワーク中のスイッチSW11〜14は、アップリンクパス2によってルータR1に直接的に接続された構成をなす。
【0086】
なお、前記スイッチSW91は、フィルタリングを行うスイッチではないため、アップリンクパス2の設定を行う必要は特にない。
【0087】
また、アップリンクパス2の帯域は、他の伝送路(例えばスイッチと受信端末とを接続する伝送路)の帯域よりも大に設定することが望ましい。
【0088】
次に、本発明の第2の実施の形態におけるスイッチの構成について図面を参照して以下に説明する。
【0089】
図9は、本発明の第2の実施の形態におけるスイッチの構成を示すブロック図である。
【0090】
図9に示すように、本発明の第2の実施の形態におけるスイッチは、少なくとも前記アップリンクパス2が接続された1つのポート41a及び前記送信端末及び受信端末の少なくともいずれかが接続されるポート41bからなるポート群41と、送信されたIGMPパケットを前記ポート間で相互転送を行うスイッチ手段42と、送信されたIGMPパケットを検出し、そのIGMPパケットを受信したポートの情報を抽出するIGMPパケット抽出手段43と、IGMPパケットを送出するIGMPパケット送出手段44と、マルチキャストフィルタに関する情報を格納するマルチキャストフィルタテーブル45と、前記IGMPパケット抽出手段で得られたIGMPパケットの種別(「Query」,「Report」,「Leave」)を特定し、その特定されたIGMPパケットの種別と前記マルチキャストフィルタテーブル45とに基づき前記マルチキャストフィルタテーブルの更新を行うと共に、前記ポート41aを常に伝送路として設定するIGMPパケット管理手段46と、「Query」を受信したポートの情報を格納するポート情報格納手段47と、不要なマルチキャストを削除するための周期タイマ48とを有してなる。
【0091】
また、IGMPスヌーピングが有効であるか否かを設定可能な手段を有し、IGMPスヌーピングが有効である場合には、前記パケット管理手段46に対して前記周期タイマ48の設定情報を送信し、前記IGMPスヌーピングが無効である場合には、前記IGMPパケット抽出手段43に対してIGMPパケットを前記IGMPパケット送出手段44へ送出させるIGMPスヌーピング管理手段49が前記スイッチに設けられている。
【0092】
このように、アップリンクパス2として、前記ルータR1と前記スイッチSW11〜SW14とを接続するパスを設定すると共に、前記スイッチSW11〜SW14においてアップリンクパスが接続されるポートを常に伝送可能としたことによって、前述の環状のネットワークに限らず、いわゆるツリー形状のネットワークにおいても、トラフィックに過大な影響を及ぼすことなく簡易な構成で効率的なマルチキャストを実現できる。
【0093】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、アップリンクパスを常時伝送可能に設定したので、ルータの下位にスイッチを介して送信端末及び受信端末が混在して接続されてなるネットワークにおいても、汎用のレイヤ2スイッチを使用した場合に発生する、送信端末及び受信端末に不要なマルチキャストデータが伝送される問題と、IGMPスヌーピングスイッチを使用した場合に発生する、送信端末からのマルチキャストデータが伝送されないという問題を解決し、簡易なスイッチを用いて有効かつ効率的なマルチキャストを実現することができる。
【0094】
また、環状をなすネットワークにおいては、アップリンクパスが切断された場合に、ブロックポートが解除されてからスイッチが「Query」を受信するまでに要する時間をなくすことができるので、リンク切断等のトポロジ変更に要する時間を可及的に短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるネットワークの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるスイッチの構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるIGMPパケット管理手段の動作方法を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第1の実施の形態におけるQuery受信処理のプロセスを示すフローチャートである。
【図5】本発明の第1の実施の形態におけるReport受信処理のプロセスを示すフローチャートである。
【図6】本発明の第1の実施の形態におけるLeave受信処理のプロセスを示すフローチャートである。
【図7】本発明の第1の実施の形態におけるタイマイベント処理のプロセスを示すフローチャートである。
【図8】本発明の第2の実施の形態におけるネットワークの構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態におけるスイッチの構成を示すブロック図である。
【図10】従来のマルチキャストを行うネットワークの構成を示すブロック図である。
【図11】従来のマルチキャストを行うネットワークの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 ネットワーク
2 アップリンクパス
21〜29 受信端末
31 送信端末
41 ポート群
42 スイッチ手段
43 IGMPパケット抽出手段
44 IGMPパケット送出手段
45 マルチキャストフィルタテーブル
46 IGMPパケット管理手段
47 ポート情報格納手段
48 周期タイマ
49 IGMPスヌーピング管理手段
p1〜p3 ポート
R1,R2 ルータ
SW11〜SW18,SW91 スイッチ
Claims (5)
- 直接または列設してルータに接続され、マルチキャストデータを送信する送信端末及びマルチキャストデータを受信する受信端末の少なくともいずれかが続されると共に、前記ルータに接続された同一ネットワーク内に前記マルチキャストデータを送信する送信端末または受信端末が接続された他のスイッチと共にネットワークを構成するスイッチであって、
前記ルータまたは前記他のスイッチに接続されたポート及び前記送信端末及び受信端末の少なくともいずれかが接続されたポートからなるポート群(41)と、係るポート群の所定のポート間の伝送ルートを形成するスイッチ手段(42)と、
前記ルータに直接的または他のスイッチを介して前記ルータに間接的に接続されたポートをマルチキャストデータが常時伝送されるポートとして予め設定すると共に、前記ルータから定期的に受信する前記マルチキャストデータに関する問い合わせ情報及び前記マルチキャストデータを受けるための参加メッセージを受信したポートに基づいて作成されるマルチキャストフィルタテーブル(45)と、該マルチキャストフィルタテーブルの作成を行い、前記問い合わせ情報を受信端末に送信し、前記問い合わせ情報に対して参加メッセージを受信端末から受信したときに前記問い合わせ情報に応じて前記参加メッセージを前記ルータに送信するパケット管理手段(46)とが設けられ、係るパケット管理手段は、前記参加メッセージを監視すると共に前記マルチキャストフィルタテーブルを参照して、前記ポート間の伝送ルートを前記スイッチ手段に対して設定することを特徴とするスイッチ。 - 少なくとも送信端末が接続されたスイッチ及び受信端末が接続されたスイッチを含む複数のスイッチ(SW11〜SW18)が直接または列設してルータ(R1)に接続されてなるネットワークであって、
前記スイッチは、
前記ルータまたは前記他のスイッチに接続されたポート及び前記送信端末及び受信端末の少なくともいずれかが接続されたポートからなるポート群(41)と、係るポート群の所定のポート間の伝送ルートを形成するスイッチ手段(42)と、
前記ルータに直接的または他のスイッチを介して前記ルータに間接的に接続されたポートをマルチキャストデータが常時伝送されるポートとして予め設定すると共に、前記ルータから定期的に受信する前記マルチキャストデータに関する問い合わせ情報及び前記マルチキャストデータを受けるための参加メッセージを受信したポートに基づいて作成されるマルチキャストフィルタテーブル(45)と、該マルチキャストフィルタテーブルの作成を行い、前記問い合わせ情報を受信端末に送信し、前記問い合わせ情報に対して参加メッセージを受信端末から受信したときに前記問い合わせ情報に応じて前記参加メッセージを前記ルータに送信するパケット管理手段(46)とが設けられ、係るパケット管理手段は、前記参加メッセージを監視すると共に前記マルチキャストフィルタテーブルを参照して、前記ポート間の伝送ルートを前記スイッチ手段に対して制御することを特徴とするネットワーク。 - 前記1つのネットワークを環状としたことを特徴とする請求項2に記載のネットワーク。
- 少なくとも送信端末が接続されたスイッチ及び受信端末が接続されたスイッチを含む複数のスイッチが直接または列設してルータに接続されて1つのネットワークをなし、前記ルータから定期的に受信する前記マルチキャストデータに関する問い合わせ情報及び前記マルチキャストデータを受けるための参加メッセージを受信した受信端末に接続されたスイッチのポートを参照して作成されたマルチキャストフィルタテーブルに基づいて、マルチキャストデータを前記送信端末から選択的に受信端末に送信するマルチキャスト伝送方法であって、
前記ルータに直接的または他のスイッチを介して前記ルータに間接的に接続されたスイッチのポートをマルチキャストデータが常時伝送されるポートとして前記マルチキャストフィルタテーブルに予め含むように設定し、
前記参加メッセージを受信した受信端末に接続されたスイッチのポート及び前記マルチキャストフィルタテーブルに基づいて、当該スイッチと係るスイッチに接続された受信端末との間の伝送ルートを形成することを特徴とするマルチキャスト伝送方法。 - 前記1つのネットワークを環状としたことを特徴とする請求項4に記載のマルチキャスト伝送方法。
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