JP4490314B2 - 通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、少なくとも1個のサーバからIPネットワーク経由で複数のクライアントに対して連続的なストリームパケットの配信を行う通信システムに関する。
動画配信等のサービスを実現するために、OSI(Open Systems Interconnection)レイヤー3層のIP(Internet Protocol)においてマルチキャストが定義され、これに対応した各種プロトコルが実装・運用されている(例えば、非特許文献1参照)。また、データ紛失のないマルチキャスト通信をサポートするために各種の高信頼マルチキャスト通信プロトコルが提案されている(例えば、非特許文献2参照)。
現在実用化されているマルチキャスト配信ネットワークにおけるパケット紛失補償方式としては、上述した非特許文献2に開示されているFEC(Forward Error Correction)ベースの方式が一般的である。ここでは、1あるいは数パケット分の誤り訂正情報を転送データと同時に、あるいは適宜重畳して送信し、受信側で誤り訂正を行う。また、非特許文献2には、受信側からの送達確認(ACK:Acknowledgement)あるいは未達確認(NACK:Negative− Acknowledgement)の返信に基づくデータ再送をベースとする各種方式が開示されている。
Beau Williamson著,「IPマルチキャストネットワーク開発ガイドVo1.1」,ソフトバンクパブリッシング株式会社,2001年7月3日 M.Handley、外5名,「The Reliable Multicast Design Space for Bulk Transfer」,The Internet Society,2000
しかし、従来のマルチキャスト経路制御プロトコルでは、ルータ(L3(レイヤー3)スイッチ)に冗長構成を持たせた高信頼なIPネットワークを構築した場合も、L3スイッチ・リンク障害等に伴うマルチキャスト配送経路の動的な変更のために、数秒から数10秒程度の時間が必要となる。そして、この間に配信されたデータは全て紛失することになる。
また、FECベースのパケット紛失補償方式では、パケット紛失の有無に関わらず常に一定比率の冗長データ転送が必要となる。このため、上記のような連続的かつ大量のパケット紛失を補償することは不可能である。さらに、再送ベースの方式では、端末側へのACK/NACK返信機能の追加や、ルータ、送信端末への再送機能の追加が必要となる。また、全パケットの到着を保証するプロトコルでは到着時刻が保証されないことも問題となる。
このような問題点に鑑み、本発明者は特願2004−060528で、冗長構成を持つIPネットワークを用いて放送型マルチキャスト通信サービスを実現する際、IPネットワークの障害検出及びその復旧による通信断を補償する技術を提案している。また、特願2004−349665では、さらにその通信断の補償を充実させることやネットワークにかかる負荷を軽減する技術を提案している。そしてさらに、複数のマルチキャストが存在する通信システムにおいて、通信制御に係る処理負荷を軽減することが要求されている。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、冗長構成を持つIPネットワークを用いて放送型マルチキャスト通信サービスを実現する際、複数のマルチキャストが存在する場合の通信制御に係る処理負荷を軽減することができる通信システムを提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明に係る通信システムは、放送形式のマルチキャスト通信をサポートするIPネットワークを利用する通信システムにおいて、放送形式且つ同一経路で配信される複数のメインマルチキャストのパケットを送信する配信サーバと、前記メインマルチキャストと同じ経路を経由して配信されるプローブマルチキャストのパケットを一定の時間間隔で送信するプローブ送信サーバと、前記メインマルチキャスト及び前記プローブマルチキャストのパケットに対し一定の遅延時間を付加して前記IPネットワークに送信する遅延挿入サーバと、前記複数のメインマルチキャストおよびプローブマルチキャストを一つの集約マルチキャストに変換する集約サーバと、前記集約マルチキャストのパケットを複製し、前記複製したパケットを同期バックアップマルチキャストのパケットとして前記IPネットワークに送信し、又、前記複製したパケットに対し一定の遅延時間を付加して遅延バックアップマルチキャストのパケットとして前記IPネットワークに送信するバックアップサーバと、前記IPネットワークから前記プローブマルチキャストのパケットを受信し、この受信間隔に基づいて前記複数のメインマルチキャストのパケット疎通を一括して判断し、該パケット疎通断を検出した場合、前記双方のバックアップマルチキャストのパケットを前記IPネットワークから受信し、これら受信したバックアップマルチキャストのパケットを用いて前記メインマルチキャストのパケットを復元し、この復元したパケットを前記IPネットワークに送信する通信制御装置と、を備えたことを特徴とする。
本発明に係る通信システムにおいては、前記集約サーバは、IPカプセル化方式によってマルチキャストの集約を行うことを特徴とする。
本発明に係る通信システムにおいては、前記集約サーバは、集約するパケットのヘッダ中の所定フィールドに復元用情報を埋め込むことを特徴とする。
本発明に係る通信システムにおいては、前記復元用情報は、所定の変換関数によって前記所定フィールドのデータ長に変換されることを特徴とする。
本発明に係る通信システムにおいては、集約されるマルチキャストと前記変換後の復元情報との対応関係は、前記プローブマルチキャストのパケット内に埋め込まれて前記通信制御装置に通知されることを特徴とする。
本発明に係る通信システムにおいては、前記集約サーバは、前記メインマルチキャストのパケットのユーザデータ部分を前記集約マルチキャストのパケットのうちメインマルチキャスト用パケットのユーザデータ部分に保存し、該メインマルチキャスト用パケットのUDPヘッダ中の発信元及び宛先のUDPポート番号フィールドに、該メインマルチキャストのパケットの発信元及び宛先のIPアドレス並びにUDPポート番号を有するフロー情報を前記復元用情報として前記変換後の復元用情報を設定し、前記フロー情報と前記変換後の復元用情報との組を前記集約マルチキャストのパケットのうちプローブマルチキャスト用パケットのパケット内に埋め込み、前記通信制御装置は、前記プローブマルチキャスト用パケット内に埋め込まれた前記フロー情報と前記変換後の復元用情報との組と、前記メインマルチキャスト用パケットのUDPヘッダ中の発信元及び宛先のUDPポート番号フィールドに設定された前記変換後の復元用情報とに基づいて、当該メインマルチキャストのパケットの発信元及び宛先のIPアドレス並びにUDPポート番号を復元することを特徴とする。
本発明によれば、冗長構成を持つIPネットワークを用いて放送型マルチキャスト通信サービスを実現する際、複数のマルチキャストが存在する場合の通信制御に係る処理負荷を軽減することができる。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る放送型マルチキャスト通信システムの構成を示す概略構成図である。このシステムは、放送型マルチキャスト通信サービスを実現する。
図1において、放送配信サーバ1は、TAP機能付きレイヤー2(L2)スイッチ4(以下、単にL2スイッチ4と称する)に接続されている。バックアップサーバ2は、集約サーバ20とレイヤー3(L3)スイッチ6bの双方に接続されている。プローブ送信サーバ3はL2スイッチ4に接続されている。遅延挿入サーバ5は、L2スイッチ4とL3スイッチ6aの双方に接続されている。集約サーバ20は、L2スイッチ4とバックアップサーバ2の双方に接続されている。集約サーバ20は、放送配信サーバ1及びプローブ送信サーバ3からバックアップサーバ2に至る経路上に設けられる。
バックアップサーバ2、プローブ送信サーバ3、遅延挿入サーバ5及び集約サーバ20は、放送配信サーバ1の近傍に配置されている。また、プローブ送信サーバ3は、放送配信サーバ1と同一のサブネットワーク上に設けられている。
L3スイッチ6a,6b,6cは相互に接続されており、放送形式のマルチキャスト通信をサポートするIPネットワークを構成している。クライアント側に最も近いエッジのL3スイッチ6cには通信制御装置7が接続されている。通信制御装置7は、L3スイッチ6cの近傍に配置されている。
また、L3スイッチ6cにはサイト9のルータ8が接続されている。サイト9には本放送型マルチキャスト通信サービスのクライアントが加入している。各クライアント端末10は、自サイト9のルータ8に接続されている。
以下、図1に示す放送型マルチキャスト通信システムの動作を説明する。
初めに、図1に示す放送型マルチキャスト通信システムの定常時の動作を説明する。図2は、図1に示す放送型マルチキャスト通信システムの定常時の動作を示す説明図である。
先ず、図2を参照して当該システムの定常時の動作を説明する。
図2において、放送配信サーバ1は、配信対象のストリームデータが格納されているマルチキャストパケット(発信元M、宛先Gm_i、iは1からnの自然数、nは同一経路で配信されるマルチキャストの数)を送信する。図2には、「n=4」の場合の4つのマルチキャスト(M,Gm_1、2、3、4)が例示されている。以下、同一経路で配信される個々のマルチキャストを特に区別しないときは「マルチキャストグループ(M,Gm_i)」と称する。つまり、マルチキャストグループ(M,Gm_i)は同一経路で配信されるマルチキャストの総称である。
マルチキャストグループ(M,Gm_i)の各パケットは、L2スイッチ4によりコピーされて遅延挿入サーバ5及び集約サーバ20にそれぞれ送信され、各サーバ5、20により受信される。
プローブ送信サーバ3は、マルチキャストグループ(M,Gm_i)と同一経路で配信されるプローブマルチキャスト(P,Gp)のパケットを一定の時間間隔で送信する。例えば10ms間隔で送信する。この送信間隔は、放送配信サーバ1がマルチキャストグループ(M,Gm_i)のパケットを送信する間隔の平均値以上の適当な値に設定する。プローブマルチキャスト(P,Gp)のパケットは、L2スイッチ4によりコピーされて遅延挿入サーバ5及び集約サーバ20にそれぞれ送信され、各サーバ5、20により受信される。
集約サーバ20は、マルチキャストグループ(M,Gm_i)ごとに、一つの集約マルチキャスト(A,Ga)に集約してバックアップサーバ2に送信する。このとき、集約マルチキャスト(A,Ga)には、集約対象のマルチキャストグループ(M,Gm_i)と同一経路で配信されるプローブマルチキャスト(P,Gp)も集約する。この集約方法の詳細は後述する。
バックアップサーバ2は、集約サーバ20から受信した集約マルチキャスト(A,Ga)のパケットを複製し、2つのマルチキャストパケットを生成する。一つは発信元をBに宛先をGab1にそれぞれ変換した同期バックアップマルチキャスト(B,Gab1)のパケットである。もう一つは発信元をBに宛先をGab2にそれぞれ変換した遅延バックアップマルチキャスト(B,Gab2)のパケットである。
同期バックアップマルチキャスト(B,Gab1)のパケットについては、該生成後直ちにL3スイッチ6bに送信する。一方、遅延バックアップマルチキャスト(B,Gab2)のパケットについては、該生成後、一定時間経過後にL3スイッチ6bに送信する。例えば50msの遅延を付加する。なお、定常時には、L3スイッチ6bは、同期バックアップマルチキャスト(B,Gab1)のパケット及び遅延バックアップマルチキャスト(B,Gab2)のパケットの両方とも受信しても通過させずに廃棄する。
遅延挿入サーバ5は、L2スイッチ4から受信したマルチキャストグループ(M,Gm_i)のパケット及びプローブマルチキャスト(P,Gp)のパケットを、一定時間経過後にL3スイッチ6aに送信する。ここで付加する遅延時間は、上記したバックアップサーバ2が集約マルチキャスト(A,Ga)のパケットを受信してから同期バックアップマルチキャスト(B,Gab1)のパケットを送信するまでに要する処理時間に相当する時間である。この遅延が付加されたものをマルチキャストグループ(M,Gm_i)’、プローブマルチキャスト(P,Gp)’と記述する。この遅延付加により、バックアップサーバ2の処理遅延を相殺し、マルチキャストグループ(M,Gm_i)’及びプローブマルチキャスト(P,Gp)’と、同期バックアップマルチキャスト(B,Gab1)とを精度よく同期させる。
マルチキャストグループ(M,Gm_i)’のパケットは、L3スイッチ6a及び6cを経由して各サイト9に配信される。各クライアント端末10は、自サイト9のルータ8経由で所定のマルチキャストグループ(M,Gm_i)’のパケットを受信し、該マルチキャストパケットに格納されているストリームデータを再生する。
プローブマルチキャスト(P,Gp)’のパケットは、L3スイッチ6a及び6cを経由して、宛先Gpに参加している通信制御装置7に配信される。通信制御装置7は、プローブマルチキャスト(P,Gp)’のパケットの受信間隔を測定する。そして、その測定結果の受信間隔に基づき、マルチキャストグループ(M,Gm_i)’のパケットの疎通を判断する。具体的には、一定期間継続してプローブマルチキャスト(P,Gp)’のパケットが受信されなければ、マルチキャストグループ(M,Gm_i)’のパケットの疎通が断したと判断する。これをきかっけに、通信制御装置7は、後述する障害時の処理を開始する。
なお、マルチキャストグループ(M,Gm_i)’のパケットの疎通断を検出後、プローブマルチキャスト(P,Gp)’のパケットの受信が再開されれば、マルチキャストグループ(M,Gm_i)’のパケットの疎通が再開されたと判断する。
なお、上記マルチキャストグループ(M,Gm_i)’とプローブマルチキャスト(P,Gp)’は、以下に示す構成(A−1,2)により、同一配信経路を経由させる。
(A−1) 宛先Gm_iとGpは共通のRP(Rendezvous Point)を持つようにする。或いは同一グループとしてもよい。
(A−2) 発信元Pは発信元Mと同一のサブネットワークとする。或いは同一アドレスとしてもよい。但し、同一アドレスとする場合は、異なるUDPポート番号を用いる。
また、プローブ送信サーバ3は、プローブマルチキャスト(P,Gp)のパケットに対して、シーケンス番号あるいはタイムスタンプ、もしくはその両方を付加する。
また、L3スイッチ6cにおいて、L3スイッチ6aから入力される経路の入力ポートと、通信制御装置7へ出力する経路の出力ポートとは同じセグメントに設定する。
次に、図1に示す放送型マルチキャスト通信システムの障害時の動作を説明する。
図3は、図1に示す放送型マルチキャスト通信システムの障害時の動作を示す説明図である。
図3において、通信制御装置7は、上記した方法によりマルチキャストグループ(M,Gm_i)’のパケットの疎通が断したことを検出すると、L3スイッチ6cに対して宛先Gab1及びGab2への参加を要求する。この要求に応じてL3スイッチ6cからL3スイッチ6bに新たな配信木の作成要求が行われて、L3スイッチ6bからL3スイッチ6cに至る配信木が作成される。これにより、同期バックアップマルチキャスト(B,Gab1)のパケット及び遅延バックアップマルチキャスト(B,Gab2)のパケットの両方は、L3スイッチ6b及びL3スイッチ6cを経由して通信制御装置7に配信される。
通信制御装置7は、それら同期バックアップマルチキャスト(B,Gab1)のパケット及び遅延バックアップマルチキャスト(B,Gab2)のパケットを使用して、障害時の配信処理を行う。この障害時の配信方法の詳細は後述する。
一方、マルチキャストグループ(M,Gm_i)’のパケットの疎通断を検出後、プローブマルチキャスト(P,Gp)’のパケットの受信が再開されれば、マルチキャストグループ(M,Gm_i)’のパケットの疎通が再開されたと判断し、これをきっかけに、通信制御装置7は、後述する障害復旧時の処理を開始する。
次に、上記したマルチキャストの集約およびその復元方法について説明する。
ここでは、2つの集約方法(IPカプセル化方式、UDPポート番号変換方式)を以下に示す。なお、いずれの方法を用いてもよい。
[IPカプセル化方式]
図4は、IPカプセル化方式における集約マルチキャスト(A,Ga)のパケットの全体構成図である。図4に示すように、集約マルチキャスト(A,Ga)のパケットは、マルチキャストグループ(M,Gm_i)又はプローブマルチキャスト(P,Gp)のパケットに対して、集約マルチキャスト(A,Ga)の発信元A、宛先Gaを有するIPヘッダ1を付加したもの(IP−GREカプセル化したもの)として構成される。したがって、マルチキャストグループ(M,Gm_i)及びプローブマルチキャスト(P,Gp)のパケット自体はそのまま保存されるので、元のパケットヘッダは変化しない。
IPカプセル化方式では、通信制御装置7は、集約マルチキャスト(A,Ga)のパケットから、マルチキャストグループ(M,Gm_i)又はプローブマルチキャスト(P,Gp)のパケットを抽出することにより、マルチキャストグループ(M,Gm_i)内の各パケットやプローブマルチキャスト(P,Gp)のパケットを復元することができる。
なお、上記したように、通信制御装置7は、放送型マルチキャスト通信システムの障害時に、同期バックアップマルチキャスト(B,Gab1)のパケット及び遅延バックアップマルチキャスト(B,Gab2)のパケットとして、集約マルチキャスト(A,Ga)のパケットを受信する。
[UDPポート番号変換方式]
図5、図6は、UDPポート番号変換方式における集約マルチキャスト(A,Ga)のパケットの全体構成図であり、図5はマルチキャストグループ(M,Gm_i)、図6はプローブマルチキャスト(P,Gp)を示している。
図5、図6に示すように、集約マルチキャスト(A,Ga)のパケットは、集約マルチキャスト(A,Ga)の発信元A、宛先Gaを有するIPヘッダ1を有するものとして構成される。
マルチキャストグループ(M,Gm_i)に関しては、図5に示すように、ユーザデータ部分は元のパケットのユーザデータ部分がそのまま保存されるが、UDPヘッダ中の発信元及び宛先のUDPポート番号フィールドには、フロー情報F_iをハッシュ関数Hで32ビット値に変換したハッシュ値H1(F_i)が設定される。フロー情報F_iは、発信元Mおよび宛先Gm_iのIPアドレスとUDPポート番号を有する。なお、ハッシュ値H1(F_i)が重複しないように、フロー情報F_iを予め決定しておく。
プローブマルチキャスト(P,Gp)に関しては、図6に示すように、UDPヘッダおよびユーザデータ部分は元のパケットのUDPヘッダおよびユーザデータ部分がそのまま保存される。
プローブマルチキャスト(P,Gp)のパケットには、UDPヘッダ中の発信元及び宛先のUDPポート番号に予め固定値が設定される。この固定値は上記したハッシュ値H1(F_i)と重複しないように予め決定しておく。また、ユーザデータ部分には、上記したフロー情報F_iとそのハッシュ値H1(F_i)の組が予め設定される。この設定では、プローブマルチキャスト(P,Gp)の各パケットに、一組ずつ順番に巡回して設定される。例えば、「i=1〜4」の場合、フロー情報F_1、2、3、4の各組が一組ずつ順番にプローブマルチキャスト(P,Gp)のパケットに設定される。これにより、フロー情報F_iとそのハッシュ値H1(F_i)の対応関係が通信制御装置7に通知される。
なお、フロー情報F_iとそのハッシュ値H1(F_i)の各組は、上記したように予め決定されてプローブ送信サーバ3のメモリに記録されている。
UDPポート番号変換方式では、通信制御装置7は、図7に示される処理によって、集約マルチキャスト(A,Ga)のパケットから、マルチキャストグループ(M,Gm_i)内の各パケットを復元する。プローブマルチキャスト(P,Gp)のパケットについては、UDPヘッダ中の発信元及び宛先のUDPポート番号(固定値)によって検出可能である。マルチキャストグループ(M,Gm_i)のパケットであることについては、集約マルチキャスト(A,Ga)のパケットのUDPヘッダ中の発信元及び宛先のUDPポート番号がプローブマルチキャスト(P,Gp)用の固定値以外の値であることによって検出可能である。
なお、上記したように、通信制御装置7は、放送型マルチキャスト通信システムの障害時に、同期バックアップマルチキャスト(B,Gab1)のパケット及び遅延バックアップマルチキャスト(B,Gab2)のパケットとして、集約マルチキャスト(A,Ga)のパケットを受信する。
先ず、図7を参照し、プローブマルチキャスト(P,Gp)のパケットの受信時の処理を説明する。プローブマルチキャスト(P,Gp)のパケットは、UDPヘッダ中の発信元及び宛先のUDPポート番号(固定値)によって検出される。
図7において、通信制御装置7は、受信したプローブマルチキャスト(P,Gp)のパケット(図6参照)中のユーザデータ部分からフロー情報F_iとそのハッシュ値H1(F_i)の組を取得して、登録用メモリ内に、一次元配列C[m]を構成するように格納する。そして、その登録した一次元配列C[m]用のタイマを起動する(ステップS11)。タイマは配列変数mごとに設けられる。そのタイマ値は、登録した組を登録用メモリから削除するまでの期間(例えば300秒)である。
但し、プローブマルチキャスト(P,Gp)のパケットから取得した組が既に登録済みである場合は、当該タイマを再起動する(ステップS12)。
次いで、タイマのタイムアウト時には、当該一次元配列C[m]の要素を登録用メモリから削除する(ステップS13)。
これにより、通信制御装置7の登録用メモリ内には、一次元配列C[m]が構成されて、フロー情報F_iとそのハッシュ値H1(F_i)の各組が一定期間格納される。一次元配列C[m]の構成方法は、ハッシュ値H1(F_i)に対してハッシュ関数H2を適用し、そのハッシュ値H2(H1(F_i))を得る。そして、配列変数m=H2(H1(F_i))の一次元配列C[m]の要素として、フロー情報F_i及びその検出時刻を格納する。ここで、異なる組に対して同じハッシュ値H2(H1(F_i))が得られた場合は、当該一次元配列C[m]の要素として線形リスト形式で記録する。また、既に登録済みの場合(上記ステップ12)には検出時刻の更新のみを行う。また、一定時間更新が無ければ(上記ステップS13)、当該一次元配列C[m]の要素を削除する。また、ハッシュ値H2(H1(F_i))は、適当な自然数の値以下の整数となるようにする。
なお、ステップS11の処理の適用の有無は、一定の条件に従って変動する確率p(但し、0<p≦1)に応じて決定してもよい。例えばpの初期値は1とし、時間の経過と共に十分に小さい一定値(例えば0.01;100パケットに1回の割合)まで減少させる。
次に、図7を参照し、マルチキャストグループ(M,Gm_i)のパケットの受信時の処理を説明する。マルチキャストグループ(M,Gm_i)のパケットは、集約マルチキャスト(A,Ga)のパケットのUDPヘッダ中の発信元及び宛先のUDPポート番号がプローブマルチキャスト(P,Gp)用の固定値以外の値であることによって検出される。
図7において、通信制御装置7は、受信したマルチキャストグループ(M,Gm_i)のパケット(図5参照)中のUDPヘッダの発信元及び宛先のUDPポート番号フィールドから、ハッシュ値U_iを取得する(ステップS21)。
次いで、そのハッシュ値U_iに対してハッシュ関数H2を適用し、そのハッシュ値H2(U_i)を得る。そして、配列変数m=H2(U_i)の一次元配列C[m]の要素であるフロー情報F_iを、登録用メモリから検索して取得する。そして、当該タイマを再起動する(ステップS22)。
次いで、その取得したフロー情報F_iからマルチキャストグループ(M,Gm_i)のパケットの元のヘッダを復元する(ステップS23)。
上記した方法によってマルチキャストの集約およびその復元が行われる。
次に、障害時の配信方法について説明する。
通信制御装置7は、図3に示される障害時に受信する同期バックアップマルチキャスト(B,Gab1)のパケット及び遅延バックアップマルチキャスト(B,Gab2)のパケットを使用して、障害時の配信処理を行う。ここでは、配信方式の一例としてアウトバンド一致検出方式を説明する。
図8は、アウトバンド一致検出方法を説明するための概念図である。
図8において、先ず、通信制御装置7は、マルチキャストグループ(M,Gm_i)’のパケットの疎通断検出により宛先Gab1及びGab2に参加する(ステップS30)。これにより、通信制御装置7は、L3スイッチ6cから、同期バックアップマルチキャスト(B,Gab1)のパケット及び遅延バックアップマルチキャスト(B,Gab2)のパケットとして、集約マルチキャスト(A,Ga)のパケットを受信する(図3参照)。そして、その集約マルチキャスト(A,Ga)のパケットから、上記した復元方法により、マルチキャストグループ(M,Gm_i)内の各パケットおよびプローブマルチキャスト(P,Gp)のパケットを復元する。
但し、同期バックアップマルチキャスト(B,Gab1)から復元したものと、遅延バックアップマルチキャスト(B,Gab2)から復元したものとは区別する。以下、同期バックアップマルチキャスト(B,Gab1)から復元したものを、同期マルチキャストグループ(M,Gm_i1)、同期プローブマルチキャスト(P,Gp1)と称する。また、遅延バックアップマルチキャスト(B,Gab2)から復元したものを、遅延マルチキャストグループ(M,Gm_i2)、遅延プローブマルチキャスト(P,Gp2)と称する。
なお、図8において、同期マルチキャストグループ(M,Gm_i1)の各パケットに付された符号、例えば「a2」は、アルファベット「a」がマルチキャストグループ(M,Gm_i)内のマルチキャストを識別するものであり、そのアルファベット「a」に続く数字「2」が当該マルチキャスト(M,Gm_a)内のシーケンス番号、このシーケンス番号に続く添え字「」が同期マルチキャストグループ(M,Gm_i1)内のシーケンス番号である。遅延マルチキャストグループ(M,Gm_i2)の各パケットに付された符号も同様である。
次いで、通信制御装置7は、L3スイッチ6cから最初に受信した同期プローブマルチキャスト(P,Gp1)のパケットP1のシーケンス番号(便宜上、“#1”とする)を記録する(ステップS31)。なお、タイムスタンプを記録してもよい。以降、シーケンス番号を記録する場合を例として説明する。
また、その最初に受信した同期プローブマルチキャスト(P,Gp1)のパケットP1より以前に受信した同期マルチキャストグループ(M,Gm_i1)のパケットc3、b2は破棄する(ステップS32)。
また、最初に受信した同期プローブマルチキャスト(P,Gp1)のパケットP1以降に受信した同期マルチキャストグループ(M,Gm_i1)のパケットは、送信キューに順番に保持する(ステップS33)。図8では、同期マルチキャストグループ(M,Gm_i1)のパケットa3、b310、b411が送信キューに順番に蓄積される。
また、同期プローブマルチキャスト(P,Gp1)のパケットのみをその受信した順番で線形検索するリスト構造((P,Gp1)リスト)を作成する。
また、L3スイッチ6cから受信した遅延マルチキャストグループ(M,Gm_i2)のパケットをマルチキャストグループ(M,Gm’_i)のパケットに変換してL3スイッチ6cに送信する(ステップS34)。図8では、遅延マルチキャストグループ(M,Gm_i2)のパケットa1から、変換及びL3スイッチ6cへの送信が開始される。マルチキャストグループ(M,Gm’_i)のパケットは、L3スイッチ6cを経由して各サイト9に配信される。
次いで、通信制御装置7は、遅延プローブマルチキャスト(P,Gp2)のパケットを受信する度に、受信パケットのシーケンス番号(便宜上、“#2”とする)を上記ステップS31で記録したシーケンス番号“#1”と比較する。そして、「#2≧#1」の条件が成立した場合に、宛先Gab2から離脱する(ステップS35)。図8では、パケットP1同士でそのシーケンス番号が一致し、該条件が成立する。また、宛先Gab2離脱以降に受信した遅延マルチキャストグループ(M,Gm_i2)のパケットは全て破棄する(ステップS36)。図8ではパケットa3以降のパケットが破棄される。
なお、「#2≧#1」の条件の最初の成立時に「#2=#1」では無かった場合、(P,Gp1)リストを先頭から検索し、“#2”を超えない最大のシーケンス番号を持つ同期プローブマルチキャスト(P,Gp1)のパケットを探索する。そして、その探索により発見した同期プローブマルチキャスト(P,Gp1)のパケットよりも、以前に送信キューに蓄積された同期マルチキャストグループ(M,Gm_i1)のパケットは、送信キュー内から全て破棄する。
次いで、新規に同期マルチキャストグループ(M,Gm_i1)のパケットを受信する度に、この受信パケットを送信キューの最後尾に追加して蓄積すると共に、送信キューに蓄積された先頭のパケットから順番にN個(例えば2個)ずつをマルチキャストグループ(M,Gm’_i)のパケットに変換してL3スイッチ6cに送信する(ステップS37)。図8では、例えばパケットc412の受信時に、該受信パケットが送信キューの最後尾に追加して蓄積されると共に、送信キュー内のパケットa3、b310の2つのパケットがマルチキャストグループ(M,Gm’_i)のパケットa3、b3に変換してL3スイッチ6cに送信される。
これにより、送信キュー内に蓄積されたパケットをバースト的に送信することを防止しつつ、送信キュー内に滞留するパケットを無くすようにする。そして、送信キュー内に滞留するパケットが無くなれば、L3スイッチ6cから受信した同期マルチキャストグループ(M,Gm_i1)のパケットが滞留することなくL3スイッチ6cに送信されることになる。この状態は、L3スイッチ6cにおいて、通信制御装置7からのマルチキャストグループ(M,Gm’_i)のパケットの受信タイミングがL3スイッチ6bからのマルチキャストグループ(M,Gm_i)’のパケットの受信タイミングに同期していることを表す。図8では、同期マルチキャストグループ(M,Gm_i1)のパケットa515以降は、該同期が取られた状態となっている。
次いで、通信制御装置7は、プローブマルチキャスト(P,Gp)’のパケットの受信が再開されると、マルチキャストグループ(M,Gm_i)’のパケットの疎通が再開されたと判断して障害復旧時の処理を開始する。この障害復旧時の処理では、宛先Gab1から離脱する。これにより、通信制御装置7には同期バックアップマルチキャスト(B,Gab1)のパケットが配信されなくなるので、同期マルチキャストグループ(M,Gm_i1)のパケットを基にしたマルチキャストグループ(M,Gm’_i)のパケットは通信制御装置7から送信されなくなる。そして、L3スイッチ6cにおいて、各サイト9に送信するマルチキャストパケットがマルチキャストグループ(M,Gm’_i)からマルチキャストグループ(M,Gm_i)’に円滑に切り替わる。
これは、上記したように、L3スイッチ6cにおいて、通信制御装置7からのマルチキャストグループ(M,Gm’_i)の受信タイミングとL3スイッチ6bからのマルチキャストグループ(M,Gm_i)’の受信タイミングとが同期していることに起因している。これにより、障害復旧時において、マルチキャストパケットの欠落が防止される。
なお、本実施形態において、上述した障害検出時のマルチキャストグループ(M,Gm_i)’からマルチキャストグループ(M,Gm’_i)への切替え時に、各サイト9に配信されるパケットに重複が発生する可能性がある。つまり、切替え直前にマルチキャストグループ(M,Gm_i)’により各サイト9に配信されたパケットと、切替え直後にマルチキャストグループ(M,Gm’_i)により各サイト9に配信されたパケットとが同じパケットとなる可能性がある。以下、このパケットの重複を極力回避する手順を、図9を参照して説明する。
初めに、通信制御装置7は、常時、L3スイッチ6cから受信したプローブマルチキャスト(P,Gp)’のパケットのシーケンス番号を保持する。なお、タイムスタンプを記録してもよい。以降、シーケンス番号を保持する場合を例として説明する。
図9において、先ず、通信制御装置7は、マルチキャストグループ(M,Gm_i)’のパケットの疎通断検出により宛先Gab1及びGab2に参加する(ステップS30)。
次いで、L3スイッチ6cから最後に受信したプローブマルチキャスト(P,Gp)’のパケットP2のシーケンス番号(便宜上、“#3”とする)を記録する(ステップS41)。
次いで、障害時の配信処理を開始する。但し、L3スイッチ6cから受信した遅延マルチキャストグループ(M,Gm_i2)のパケットは、直ぐにはマルチキャストグループ(M,Gm’_i)に変換してL3スイッチ6cに送信せず、受信した順番で一旦送信キューに蓄積する。そして、以下に示す条件(B−1,2,3)に応じた処理を行う。なお、最初の遅延プローブマルチキャスト(P,Gp2)のパケットを受信するまでは、受信した遅延マルチキャストグループ(M,Gm_i2)のパケットをマルチキャストグループ(M,Gm’_i)に変換してL3スイッチ6cに送信してもよい。
遅延プローブマルチキャスト(P,Gp2)のパケットを受信する度に、この受信したパケットのシーケンス番号(便宜上、“#4”とする)を上記ステップS41で記録したシーケンス番号“#3”と比較する。
(B−1) そして、「#4≦#3」の条件が成立した場合に、送信キューに蓄積されている遅延マルチキャストグループ(M,Gm_i2)のパケットを破棄する(ステップS42)。図9では、パケットc2、c3、b3が破棄される。
(B−2) さらに上記(B−1)の条件に加えて「#4=#3」の条件が成立した場合には、これ以降に受信する遅延マルチキャストグループ(M,Gm_i2)のパケットをマルチキャストグループ(M,Gm’_i)に変換してL3スイッチ6cに送信する(ステップS43)。図9では、パケットa3から、変換及びL3スイッチ6cへの送信が開始される。このマルチキャストグループ(M,Gm’_i)のパケットは、L3スイッチ6cを経由して各サイト9に配信される。
(B−3) 一方、「#4>#3」の条件が成立した場合には、送信キューに蓄積されている遅延マルチキャストグループ(M,Gm_i2)のパケットをマルチキャストグループ(M,Gm’_i)に変換してL3スイッチ6cに順次送信する。なお、この送信キュー内のパケット送信時には、上記したように同期マルチキャストグループ(M,Gm_i1)のパケットの受信タイミングに合わせて送信を制御することにより、バースト的なパケット送信を防止するようにしてもよい。
なお、図9に示されるように、マルチキャストグループ(M,Gm_i)’からマルチキャストグループ(M,Gm’_i)への切替え時において、若干のパケット重複が発生する可能性があるが、本対策を講じなかった場合に比してその重複量はかなり軽減される。これにより、通信回線の使用効率を改善することができる。
なお、上述した実施形態のように、プローブマルチキャスト(P,Gp)’のパケットの受信再開によりマルチキャストグループ(M,Gm_i)’のパケットの疎通再開を判断する場合、プローブマルチキャスト(P,Gp)’の受信再開タイミングとマルチキャストグループ(M,Gm_i)’の疎通再開タイミングとが完全に一致しないことも想定される。このため、プローブマルチキャスト(P,Gp)’の受信再開を検出した時点でタイマ(例えば10ms)を起動し、タイマ満了後にマルチキャストグループ(M,Gm’_i)の送信を停止する。これにより、通信制御装置7は、障害復旧時のマルチキャストグループ(M,Gm’_i)の送信停止タイミングを調整する。
上述した実施形態によれば、以下に示す効果が得られる。
複数のマルチキャストからなるマルチキャストグループ(M,Gm_i)並びにプローブマルチキャスト(P,Gp)を集約マルチキャスト(A,Ga)に集約することによって、多数のマルチキャストに対する配信断監視を一括して行うことが可能となる。同様に、配信回復検出についても、複数のマルチキャストについて一括して行うことができる。これにより、通信制御装置の処理負荷が軽減される。
また、マルチキャスト集約方式を用いることにより、配信断検出後に参加するバックアップマルチキャスト(同期バックアップマルチキャスト(B,Gab1)及び遅延バックアップマルチキャスト(B,Gab2))は、元のマルチキャストの数が増加しても一定数に抑えることができる。これにより、通信制御装置ならびにネットワーク内のルータの処理負荷が軽減でき、また、バックアップマルチキャストのパケットが取得されるまでの待ち時間を短縮できる。また、通信制御装置にマルチキャストグループ(M,Gm_i)を登録することが不要となり、通信制御装置の運用コストを低減できる。
以上、本発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、以下に示すような実施例を用いて実現することができる。
図10は上記図1に示される実施形態の一実施例を示すブロック構成図である。
図10に示す実施例では、バックアップサーバ2と集約サーバ20の双方の機能は一つのサーバ装置(バックアップ/集約サーバ200)で実現している。また、遅延挿入サーバ5aは、L2スイッチ4の機能も実現する。
放送配信サーバ1としては、汎用のマルチキャストステーションをパーソナルコンピュータ(PC)上で動作させる。遅延挿入サーバ5a、バックアップ/集約サーバ200および通信制御装置7としては、複数のNIC(Network Interface Card)を装備したPCを使用する。プローブ送信サーバ3としてはリアルタイムOSの動作するPCを使用する。L3スイッチ6a、6b、6cとしては市販の製品(例えばCISCO社製の「Catalystスイッチ」)を使用する。以下に具体的な構成を示す。
プローブ送信サーバ3は、リアルタイムOS上で動作するリアルタイムプローブ送信アプリケーションにより、プローブマルチキャスト(P,Gp)のパケットを10mSごとに送信する。
遅延挿入サーバ5aは、4つのNICを装備してL2スイッチ4の機能を実現する。放送配信サーバ1、プローブ送信サーバ3、バックアップ/集約サーバ200およびL3スイッチ6aは、遅延挿入サーバ5aを介して接続される。遅延挿入サーバ5aは、放送配信サーバ1から送信されたマルチキャストグループ(M,Gm_i)のパケットとプローブ送信サーバ3から送信されたプローブマルチキャスト(P,Gp)のパケットを取り込み、L3スイッチ6aとバックアップ/集約サーバ200の双方に対して転送する。ここで、L3スイッチ6aに対しては、一定の遅延を付加した後に転送する(マルチキャストグループ(M,Gm_i)’、プローブマルチキャスト(P,Gp)’に対応)。バックアップ/集約サーバ200に対しては、遅延を付加することなくそのまま転送する。
バックアップ/集約サーバ200は、遅延挿入サーバ5aに接続したNICを用いて、放送配信サーバ1から送信されたマルチキャストグループ(M,Gm_i)のパケットおよびプローブ送信サーバ3から送信されたプローブマルチキャスト(P,Gp)のパケットを常時受信する。バックアップ/集約サーバ200は、入力したマルチキャストグループ(M,Gm_i)のパケットおよびプローブマルチキャスト(P,Gp)のパケットを一つの集約マルチキャスト(A,Ga)のパケットに変換する。そして、集約マルチキャスト(A,Ga)のパケットを複製して同期バックアップマルチキャスト(B,Gab1)のパケットと遅延バックアップマルチキャスト(B,Gab2)のパケットを作成し、L3スイッチ6bに送信する。ここで、遅延バックアップマルチキャスト(B,Gab2)には一定の遅延を付加する。
通信制御装置7は、クライアント近傍のエッジ部のL3スイッチ6cに接続し、宛先Gpに参加する。そして、プローブマルチキャスト(P,Gp)’のパケット受信間隔を監視することにより、マルチキャストグループ(M,Gm_i)’のパケット疎通断を検出する。そして、その疎通断検出時には、通信制御装置7は、宛先Gab1とGab2に同時に参加する。これらの参加要求は、エッジ部のL3スイッチ6cに対して行う。
通信制御装置は、エッジ部のL3スイッチ6cから受信するプローブマルチキャスト(P,Gp)’、同期プローブマルチキャスト(P,Gp1)および遅延プローブマルチキャスト(P,Gp2)を適宜比較してパケット配信の重複を避けつつ、同期マルチキャストグループ(M,Gm_i1)又は遅延マルチキャストグループ(M,Gm_i2)をマルチキャストグループ(M,Gm’_i)のパケットに変換して、エッジ部のL3スイッチ6cの上流方向にあるマルチキャストグループ(M,Gm_i)’のパケットの受信インタフェースに向けて送信する。これにより、マルチキャストグループ(M,Gm’_i)のパケットは、マルチキャストグループ(M,Gm_i)’と同じ経路を経由して各サイト9に配信される。
なお、マルチキャストグループ(M,Gm’_i)が同期マルチキャストグループ(M,Gm_i1)又は遅延マルチキャストグループ(M,Gm_i2)から変換されたものであることを識別可能とするために、「IP checksum field」が“0x7FFE”又は“0xFFFE”になるように「IP ID field」を調整する。
なお、上記した通信制御装置7からエッジ部のL3スイッチ6cへのマルチキャストグループ(M,Gm’_i)のパケットの送信は、例えばNICの発MACアドレスを用いてL3スイッチ6cへ送信することにより実現可能である。これは、本実施例で用いたL3スイッチは、発MACアドレスの異なるマルチキャストパケットであっても同等に処理するためである。
また、マルチキャストグループ(M,Gm_i)’のパケット疎通再開の検出は、エッジ部のL3スイッチ6cからのプローブマルチキャスト(P,Gp)’のパケット受信再開を検出することによって行う。
本発明の一実施形態に係る放送型マルチキャスト通信システムの構成を示す概略構成図である。 図1に示す放送型マルチキャスト通信システムの定常時の動作を示す説明図である。 図1に示す放送型マルチキャスト通信システムの障害時の動作を示す説明図である。 IPカプセル化方式における集約マルチキャスト(A,Ga)のパケットの全体構成図である。 UDPポート番号変換方式におけるマルチキャストグループ(M,Gm_i)に係る集約マルチキャスト(A,Ga)のパケットの全体構成図である。 UDPポート番号変換方式におけるプローブマルチキャスト(P,Gp)に係る集約マルチキャスト(A,Ga)のパケットの全体構成図である。 UDPポート番号変換方式における復元処理を説明するための説明図である。 本発明の一実施形態に係る障害時の配信処理を説明するための概念図である。 本発明の一実施形態に係る障害時の配信処理を説明するための概念図である。 記図1に示される実施形態の一実施例を示すブロック構成図である。
符号の説明
1…放送配信サーバ、2…バックアップサーバ、3…プローブ送信サーバ、4…TAP機能付きレイヤー2(L2)スイッチ、5…遅延挿入サーバ、6a,6b,6c…レイヤー3(L3)スイッチ、7…通信制御装置、8…ルータ、9…サイト、10…クライアント端末、20…集約サーバ

Claims (6)

  1. 放送形式のマルチキャスト通信をサポートするIPネットワークを利用する通信システムにおいて、
    放送形式且つ同一経路で配信される複数のメインマルチキャストのパケットを送信する配信サーバと、
    前記メインマルチキャストと同じ経路を経由して配信されるプローブマルチキャストのパケットを一定の時間間隔で送信するプローブ送信サーバと、
    前記メインマルチキャスト及び前記プローブマルチキャストのパケットに対し一定の遅延時間を付加して前記IPネットワークに送信する遅延挿入サーバと、
    前記複数のメインマルチキャストおよびプローブマルチキャストを一つの集約マルチキャストに変換する集約サーバと、
    前記集約マルチキャストのパケットを複製し、前記複製したパケットを同期バックアップマルチキャストのパケットとして前記IPネットワークに送信し、又、前記複製したパケットに対し一定の遅延時間を付加して遅延バックアップマルチキャストのパケットとして前記IPネットワークに送信するバックアップサーバと、
    前記IPネットワークから前記プローブマルチキャストのパケットを受信し、この受信間隔に基づいて前記複数のメインマルチキャストのパケット疎通を一括して判断し、該パケット疎通断を検出した場合、前記双方のバックアップマルチキャストのパケットを前記IPネットワークから受信し、これら受信したバックアップマルチキャストのパケットを用いて前記メインマルチキャストのパケットを復元し、この復元したパケットを前記IPネットワークに送信する通信制御装置と、
    を備えたことを特徴とする通信システム。
  2. 前記集約サーバは、IPカプセル化方式によってマルチキャストの集約を行うことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記集約サーバは、集約するパケットのヘッダ中の所定フィールドに復元用情報を埋め込むことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  4. 前記復元用情報は、所定の変換関数によって前記所定フィールドのデータ長に変換されることを特徴とする請求項3に記載の通信システム。
  5. 集約されるマルチキャストと前記変換後の復元用情報との対応関係は、前記プローブマルチキャストのパケット内に埋め込まれて前記通信制御装置に通知されることを特徴とする請求項4に記載の通信システム。
  6. 前記集約サーバは、
    前記メインマルチキャストのパケットのユーザデータ部分を前記集約マルチキャストのパケットのうちメインマルチキャスト用パケットのユーザデータ部分に保存し、
    該メインマルチキャスト用パケットのUDPヘッダ中の発信元及び宛先のUDPポート番号フィールドに、該メインマルチキャストのパケットの発信元及び宛先のIPアドレス並びにUDPポート番号を有するフロー情報を前記復元用情報として前記変換後の復元用情報を設定し、
    前記フロー情報と前記変換後の復元用情報との組を前記集約マルチキャストのパケットのうちプローブマルチキャスト用パケットのパケット内に埋め込み、
    前記通信制御装置は、
    前記プローブマルチキャスト用パケット内に埋め込まれた前記フロー情報と前記変換後の復元用情報との組と、前記メインマルチキャスト用パケットのUDPヘッダ中の発信元及び宛先のUDPポート番号フィールドに設定された前記変換後の復元用情報とに基づいて、当該メインマルチキャストのパケットの発信元及び宛先のIPアドレス並びにUDPポート番号を復元する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の通信システム。
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