JP2006165643A - 通信システム、遅延挿入サーバ、バックアップサーバおよび通信制御装置 - Google Patents

通信システム、遅延挿入サーバ、バックアップサーバおよび通信制御装置 Download PDF

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輝之 長谷川
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Abstract

【課題】 放送型マルチキャスト通信サービスを実現する際にIPネットワークの障害検出及びその復旧による通信断の補償やネットワーク負荷を改善する。
【解決手段】 メインマルチキャストパケットと同経路で配信されるプローブマルチキャストパケットを一定間隔で送信するプローブ送信サーバ3と、メインマルチキャストパケット及びプローブマルチキャストパケットに対し遅延を付加する遅延挿入サーバ5と、メインマルチキャストパケットから同期及び遅延バックアップマルチキャストパケットを生成し送信するバックアップサーバ2と、プローブマルチキャストパケットの受信間隔からメインマルチキャストパケットの疎通を判断し、疎通断検出により前記バックアップマルチキャストパケットからバックアップメインマルチキャストパケットを生成し送信する通信制御装置7とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、少なくとも1個のサーバからIPネットワーク経由で複数のクライアントに対して連続的なストリームパケットの配信を行う通信システム、遅延挿入サーバ、バックアップサーバおよび通信制御装置に関する。
動画配信等のサービスを実現するために、OSI(Open Systems Interconnection)レイヤー3層のIP(Internet Protocol)においてマルチキャストが定義され、これに対応した各種プロトコルが実装・運用されている(例えば、非特許文献1参照)。また、データ紛失のないマルチキャスト通信をサポートするために各種の高信頼マルチキャスト通信プロトコルが提案されている(例えば、非特許文献2参照)。
現在実用化されているマルチキャスト配信ネットワークにおけるパケット紛失補償方式としては、上述した非特許文献2に開示されているFEC(Forward Error Correction)ベースの方式が一般的である。ここでは、1あるいは数パケット分の誤り訂正情報を転送データと同時に、あるいは適宜重畳して送信し、受信側で誤り訂正を行う。また、非特許文献2には、受信側からの送達確認(ACK:Acknowledgement)あるいは未達確認(NACK:Negative− Acknowledgement)の返信に基づくデータ再送をベースとする各種方式が開示されている。
Beau Williamson著,「IPマルチキャストネットワーク開発ガイドVo1.1」,ソフトバンクパブリッシング株式会社,2001年7月3日 M.Handley、外5名,「The Reliable Multicast Design Space for Bulk Transfer」,The Internet Society,2000
しかし、従来のマルチキャスト経路制御プロトコルでは、ルータ(L3(レイヤー3)スイッチ)に冗長構成を持たせた高信頼なIPネットワークを構築した場合も、L3スイッチ・リンク障害等に伴うマルチキャスト配送経路の動的な変更のために、数秒から数10秒程度の時間が必要となる。そして、この間に配信されたデータは全て紛失することになる。
また、FECベースのパケット紛失補償方式では、パケット紛失の有無に関わらず常に一定比率の冗長データ転送が必要となる。このため、上記のような連続的かつ大量のパケット紛失を補償することは不可能である。さらに、再送ベースの方式では、端末側へのACK/NACK返信機能の追加や、ルータ、送信端末への再送機能の追加が必要となる。また、全パケットの到着を保証するプロトコルでは到着時刻が保証されないことも問題となる。
このような問題点に鑑み、本発明者は特願2004−060528で、冗長構成を持つIPネットワークを用いて放送型マルチキャスト通信サービスを実現する際、IPネットワークの障害検出及びその復旧による通信断を補償する技術を提案している。そしてさらに、その通信断の補償を充実させることやネットワークにかかる負荷を軽減することが要求されている。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、冗長構成を持つIPネットワークを用いて放送型マルチキャスト通信サービスを実現する際、IPネットワークの障害検出及びその復旧による通信断の補償を充実させることやネットワークにかかる負荷を軽減することができる通信システム、遅延挿入サーバ、バックアップサーバおよび通信制御装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明に係る通信システムは、放送形式のマルチキャスト通信をサポートするIPネットワークを利用する通信システムにおいて、放送形式で配信されるメインマルチキャストパケットを送信する配信サーバと、前記メインマルチキャストパケットと同じ経路を経由して配信されるプローブマルチキャストパケットを一定の時間間隔で送信するプローブ送信サーバと、前記メインマルチキャストパケット及び前記プローブマルチキャストパケットを受信し、該受信した双方のマルチキャストパケットに対し同じ一定の遅延時間を付加して前記IPネットワークに送信する遅延挿入サーバと、前記メインマルチキャストパケットを受信し、該受信したメインマルチキャストパケットを複製し、前記複製したパケットを同期バックアップマルチキャストパケットとして前記IPネットワークに送信し、又、前記複製したパケットに対し一定の遅延時間を付加して遅延バックアップマルチキャストパケットとして前記IPネットワークに送信するバックアップサーバと、前記メインマルチキャストパケットの疎通断を検出した場合、前記双方のバックアップマルチキャストパケットを前記IPネットワークから受信し、これら受信したバックアップマルチキャストパケットを用いて、前記メインマルチキャストパケットと同じ経路を経由して配信されるバックアップメインマルチキャストパケットを生成し、該バックアップメインマルチキャストパケットを前記IPネットワークに送信する通信制御装置とを備え、前記通信制御装置は、前記IPネットワークから前記プローブマルチキャストパケットを受信し、この受信間隔に基づいて前記メインマルチキャストパケットの疎通を判断することを特徴とする。
本発明に係る通信システムにおいては、前記遅延挿入サーバが付加する遅延時間は、前記バックアップサーバがメインマルチキャストパケットを受信してから同期バックアップマルチキャストパケットを送信するまでに要する処理時間に相当する時間であることを特徴とする。
本発明に係る通信システムにおいては、前記通信制御装置は、前記受信した同期バックアップマルチキャストパケットを蓄積する送信キューと、前記受信した同期バックアップマルチキャストパケットと一致する遅延バックアップマルチキャストパケットが受信されたことを検出する一致検出手段と、前記メインマルチキャストパケットの疎通断を検出すると、前記受信した遅延バックアップマルチキャストパケットを前記バックアップメインマルチキャストパケットとして送信し、その後、前記一致を検出すると、前記送信キューから同期バックアップマルチキャストパケットを取り出し前記バックアップメインマルチキャストパケットとして送信するとともに前記遅延バックアップマルチキャストパケットの受信を停止する送信制御手段とを備えたことを特徴とする。
本発明に係る通信システムにおいては、前記一致検出手段は、前記受信した同期バックアップマルチキャストパケットと遅延バックアップマルチキャストパケットとにそれぞれ含まれるUDPチェックサム同士を比較することを特徴とする。
本発明に係る通信システムにおいては、前記プローブ送信サーバは、前記プローブマルチキャストパケットに対し送信順序が判別可能な送信順序判別情報を付加し、前記バックアップサーバは、前記プローブマルチキャストパケットを受信し、該受信したプローブマルチキャストパケットを複製し、前記複製したパケットを同期バックアッププローブマルチキャストパケットとして前記IPネットワークに送信し、又、前記複製したパケットに対し一定の遅延時間を付加して遅延バックアッププローブマルチキャストパケットとして前記IPネットワークに送信し、前記通信制御装置は、前記IPネットワークから前記双方のバックアッププローブマルチキャストパケットを受信し、前記一致検出手段は、前記受信した双方のバックアッププローブマルチキャストパケットに含まれる送信順序判別情報に基づき、前記同期バックアップマルチキャストパケットと遅延バックアップマルチキャストパケットの一致を判断することを特徴とする。
本発明に係る通信システムにおいては、前記送信制御手段は、前記IPネットワークから前記同期バックアップマルチキャストパケットを受信する度に、前記送信キューから一定複数の同期バックアップマルチキャストパケットを取り出し前記バックアップメインマルチキャストパケットとして送信することを特徴とする。
本発明に係る通信システムにおいては、前記プローブ送信サーバは、前記プローブマルチキャストパケットに対し送信順序が判別可能な送信順序判別情報を付加し、前記バックアップサーバは、前記プローブマルチキャストパケットを受信し、受信したプローブマルチキャストパケットを複製し、前記複製したパケットに対し前記遅延バックアップマルチキャストパケットと同じ遅延時間を付加して遅延バックアッププローブマルチキャストパケットとして前記IPネットワークに送信し、前記通信制御装置は、前記IPネットワークから前記遅延バックアッププローブマルチキャストパケットを受信し、前記送信制御手段は、前記受信したプローブマルチキャストパケット及び遅延バックアッププローブマルチキャストパケットに各々付加された送信順序判別情報に基づいて前記メインマルチキャストパケットの疎通断時の配信状況を判断し、前記メインマルチキャストパケットの疎通断検出後における前記遅延バックアップマルチキャストパケットを用いたバックアップメインマルチキャストパケットの送信を制御することを特徴とする。
本発明に係る遅延挿入サーバは、放送形式のマルチキャスト通信をサポートするIPネットワークを利用する通信システムに具備される遅延挿入サーバであり、放送形式で配信されるメインマルチキャストパケットと、前記メインマルチキャストパケットと同じ経路を経由して配信されるプローブマルチキャストパケットとを受信する手段と、該受信した双方のマルチキャストパケットに対し同じ一定の遅延時間を付加して前記IPネットワークに送信する手段とを備えたことを特徴とする。
本発明に係るバックアップサーバは、放送形式のマルチキャスト通信をサポートするIPネットワークを利用する通信システムに具備されるバックアップサーバであり、放送形式で配信されるメインマルチキャストパケットを受信する手段と、該受信したメインマルチキャストパケットを複製する手段と、前記複製したパケットを同期バックアップマルチキャストパケットとして前記IPネットワークに送信する手段と、前記複製したパケットに対し一定の遅延時間を付加して遅延バックアップマルチキャストパケットとして前記IPネットワークに送信する手段とを備えたことを特徴とする。
本発明に係るバックアップサーバにおいては、前記メインマルチキャストパケットと同じ経路を経由して配信されるプローブマルチキャストパケットを受信する手段と、該受信したプローブマルチキャストパケットを複製する手段と、前記複製したパケットに対し前記遅延バックアップマルチキャストパケットと同じ遅延時間を付加して遅延バックアッププローブマルチキャストパケットとして前記IPネットワークに送信する手段とを備えたことを特徴とする。
本発明に係るバックアップサーバにおいては、前記複製したパケットを同期バックアッププローブマルチキャストパケットとして前記IPネットワークに送信する手段を備えたことを特徴とする。
本発明に係る通信制御装置は、放送形式のマルチキャスト通信をサポートするIPネットワークを利用する通信システムに具備される通信制御装置であり、放送形式で配信されるメインマルチキャストパケットと同じ経路を経由して配信されるプローブマルチキャストパケットであって前記メインマルチキャストパケットと共に同じ一定の遅延時間が付加されたプローブマルチキャストパケットを前記IPネットワークから受信する手段と、この受信間隔に基づいて前記メインマルチキャストパケットの疎通を判断する手段と、前記メインマルチキャストパケットの疎通断を検出した場合、前記メインマルチキャストパケットが複製された同期バックアップマルチキャストパケットと、同じく前記複製されたパケットに対し一定の遅延時間が付加された遅延バックアップマルチキャストパケットとを前記IPネットワークから受信する手段と、これら受信したバックアップマルチキャストパケットを用いて、前記メインマルチキャストパケットと同じ経路を経由して配信されるバックアップメインマルチキャストパケットを生成し、該バックアップメインマルチキャストパケットを前記IPネットワークに送信する手段とを備えたことを特徴とする。
本発明に係る通信制御装置においては、前記受信した同期バックアップマルチキャストパケットを蓄積する送信キューと、前記受信した同期バックアップマルチキャストパケットと一致する遅延バックアップマルチキャストパケットが受信されたことを検出する一致検出手段と、前記メインマルチキャストパケットの疎通断を検出すると、前記受信した遅延バックアップマルチキャストパケットを前記バックアップメインマルチキャストパケットとして送信し、その後、前記一致を検出すると、前記送信キューから同期バックアップマルチキャストパケットを取り出し前記バックアップメインマルチキャストパケットとして送信するとともに前記遅延バックアップマルチキャストパケットの受信を停止する送信制御手段とを備えたことを特徴とする。
本発明に係る通信制御装置においては、前記送信制御手段は、前記IPネットワークから前記同期バックアップマルチキャストパケットを受信する度に、前記送信キューから一定複数の同期バックアップマルチキャストパケットを取り出し前記バックアップメインマルチキャストパケットとして送信することを特徴とする。
本発明に係る通信制御装置においては、前記プローブマルチキャストパケットは、送信順序が判別可能な送信順序判別情報を有しており、前記通信制御装置は、前記プローブマルチキャストパケットが複製されたパケットに対し前記遅延バックアップマルチキャストパケットと同じ遅延時間が付加された遅延バックアッププローブマルチキャストパケットを前記IPネットワークから受信する手段を備え、前記送信制御手段は、前記受信したプローブマルチキャストパケット及び遅延バックアッププローブマルチキャストパケットに各々付加された送信順序判別情報に基づいて前記メインマルチキャストパケットの疎通断時の配信状況を判断し、前記メインマルチキャストパケットの疎通断検出後における前記遅延バックアップマルチキャストパケットを用いたバックアップメインマルチキャストパケットの送信を制御することを特徴とする。
本発明によれば、冗長構成を持つIPネットワークを用いて放送型マルチキャスト通信サービスを実現する際に、IPネットワークの障害検出及びその復旧による通信断の補償を充実させることやネットワークにかかる負荷を軽減することが可能となる。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る放送型マルチキャスト通信システムの構成を示す概略構成図である。このシステムは、放送型マルチキャスト通信サービスを実現する。
図1において、放送配信サーバ1、バックアップサーバ2及びプローブ送信サーバ3は、TAP機能付きレイヤー2(L2)スイッチ4(以下、単にL2スイッチ4と称する)に接続されている。遅延挿入サーバ5は、L2スイッチ4とレイヤー3(L3)スイッチ6aとの間に配置され、双方のスイッチ4,6aに接続されている。
バックアップサーバ2、プローブ送信サーバ3及び遅延挿入サーバ5は、放送配信サーバ1の近傍に配置されている。また、プローブ送信サーバ3は、放送配信サーバ1と同一のサブネットワーク上に設けられている。
L3スイッチ6a,6b,6cは相互に接続されており、放送形式のマルチキャスト通信をサポートするIPネットワークを構成している。クライアント側に最も近いエッジのL3スイッチ6cには通信制御装置7が接続されている。通信制御装置7は、L3スイッチ6cの近傍に配置されている。
また、L3スイッチ6cにはサイト9のルータ8が接続されている。サイト9には本放送型マルチキャスト通信サービスのクライアントが加入している。各クライアント端末10は、自サイト9のルータ8に接続されている。
以下、図1に示す放送型マルチキャスト通信システムの動作を説明する。
初めに、図1に示す放送型マルチキャスト通信システムの定常時の動作を説明する。図2は、図1に示す放送型マルチキャスト通信システムの定常時の動作を示す説明図である。
先ず、図2を参照して、配信対象のストリームデータが格納されているマルチキャストパケットに着目して当該システムの定常時の動作を説明する。
図2において、放送配信サーバ1は、配信対象のストリームデータが格納されているマルチキャストパケット(発信元M、宛先Gm。以下(M,Gm)と記述する)を送信する。このマルチキャストパケット(M,Gm)は、L2スイッチ4によりコピーされてバックアップサーバ2及び遅延挿入サーバ5にそれぞれ送信され、各サーバ2,5により受信される。
バックアップサーバ2は、L2スイッチ4から受信したマルチキャストパケット(M,Gm)を複製し、2つのマルチキャストパケットを生成する。一つは発信元をBに宛先をGb1にそれぞれ変換したマルチキャストパケット(B,Gb1)であり、もう一つは発信元をBに宛先をGb2にそれぞれ変換したマルチキャストパケット(B,Gb2)である。マルチキャストパケット(B,Gb1)については、該生成後直ちにL3スイッチ6bに送信する。一方、マルチキャストパケット(B,Gb2)については、該生成後、一定時間経過後にL3スイッチ6bに送信する。例えば50msの遅延を付加する。なお、定常時には、L3スイッチ6bは、該マルチキャストパケット(B,Gb1),(B,Gb2)を受信しても通過させずに廃棄する。
遅延挿入サーバ5は、L2スイッチ4から受信したマルチキャストパケット(M,Gm)を、一定時間経過後にL3スイッチ6aに送信する。ここでマルチキャストパケット(M,Gm)に付加する遅延時間は、上記したバックアップサーバ2がマルチキャストパケット(M,Gm)を受信してからマルチキャストパケット(B,Gb1)を送信するまでに要する処理時間に相当する時間である。この遅延が付加されたものをマルチキャストパケット(M,Gm)’と記述する。この遅延付加により、バックアップサーバ2の処理遅延を相殺し、マルチキャストパケット(M,Gm)’とマルチキャストパケット(B,Gb1)とを精度よく同期させる。
該マルチキャストパケット(M,Gm)’は、L3スイッチ6a及び6cを経由して各サイト9に配信される。各クライアント端末10は、自サイト9のルータ8経由でマルチキャストパケット(M,Gm)’を受信し、該マルチキャストパケット(M,Gm)’に格納されているストリームデータを再生する。
次に、図2を参照して、プローブ用のマルチキャストパケットに着目して当該システムの定常時の動作を説明する。
図2において、プローブ送信サーバ3は、プローブ用のマルチキャストパケット(P,Gp)を一定の時間間隔で送信する。例えば10ms間隔で送信する。この送信間隔は、放送配信サーバ1がマルチキャストパケット(M,Gm)を送信する間隔の平均値以上の適当な値に設定する。このマルチキャストパケット(P,Gp)は、L2スイッチ4によりコピーされてバックアップサーバ2及び遅延挿入サーバ5にそれぞれ送信され、各サーバ2,5により受信される。
バックアップサーバ2は、L2スイッチ4から受信したマルチキャストパケット(P,Gp)から、上記マルチキャストパケット(M,Gm)の受信時と同様に、2つのマルチキャストパケット(E,Gb1),(E,Gb2)を生成してL3スイッチ6bに送信する。なお、発信元はEに変換されている。
これにより、マルチキャストパケット(E,Gb1)は、該生成後直ちにL3スイッチ6bに送信される。一方、マルチキャストパケット(E,Gb2)については、該生成後、上記マルチキャストパケット(E,Gb2)の場合と同じ一定時間経過後にL3スイッチ6bに送信される。なお、定常時には、L3スイッチ6bは、上記マルチキャストパケット(B,Gb1),(B,Gb2)の受信時と同様に、マルチキャストパケット(E,Gb1),(E,Gb2)を受信しても通過させずに廃棄する。
遅延挿入サーバ5は、L2スイッチ4から受信したマルチキャストパケット(P,Gp)を、上記マルチキャストパケット(M,Gm)の受信時と同様に、該同じ一定時間経過後にL3スイッチ6aに送信する。この遅延が付加されたものをマルチキャストパケット(P,Gp)’と記述する。この遅延付加により、マルチキャストパケット(P,Gp)は、マルチキャストパケット(M,Gm)’及びマルチキャストパケット(B,Gb1)と同期したものとなる。
通信制御装置7は、宛先Gpに参加している。これにより、マルチキャストパケット(P,Gp)’は、L3スイッチ6a及び6cを経由して通信制御装置7に配信される。通信制御装置7は、マルチキャストパケット(P,Gp)’の受信間隔を測定する。そして、マルチキャストパケット(P,Gp)’の受信間隔に基づき、マルチキャストパケット(M,Gm)’の疎通を判断する。具体的には、一定期間継続してマルチキャストパケット(P,Gp)’が受信されなければ、マルチキャストパケット(M,Gm)’の疎通が断したと判断する。これを契機に、通信制御装置7は、後述する障害時の処理を開始する。一方、マルチキャストパケット(M,Gm)’の疎通断を検出後、マルチキャストパケット(P,Gp)’の受信が再開されれば、マルチキャストパケット(M,Gm)’の疎通が再開されたと判断し、これを契機に、通信制御装置7は、後述する障害復旧時の処理を開始する。
なお、上記マルチキャストパケット(M,Gm)’と(P,Gp)’は、以下に示す構成(A−1,2)により、同一配信経路を経由させる。
(A−1) 宛先GmとGpは共通のRP(Rendezvous Point)を持つようにする。或いは同一グループとしてもよい。
(A−2) 発信元Pは発信元Mと同一のサブネットワークとする。或いは同一アドレスとしてもよい。但し、同一アドレスとする場合は、異なるUDPポート番号を用いる。
また、プローブ送信サーバ3は、マルチキャストパケット(P,Gp)に対して、シーケンス番号あるいはタイムスタンプ、もしくはその両方を付加する。
また、L3スイッチ6cにおいて、L3スイッチ6aから入力される経路の入力ポートと、通信制御装置7へ出力する経路の出力ポートとは同じセグメントに設定する。
次に、図1に示す放送型マルチキャスト通信システムの障害時の動作を説明する。
図3は、図1に示す放送型マルチキャスト通信システムの障害時の動作を示す説明図である。
図3において、通信制御装置7は、上記した方法によりマルチキャストパケット(M,Gm)’の疎通が断したことを検出すると、L3スイッチ6cに対して宛先Gb1及びGb2への参加を要求する。この要求に応じてL3スイッチ6cからL3スイッチ6bに新たな配信木の作成要求が行われて、L3スイッチ6bからL3スイッチ6cに至る配信木が作成される。これにより、マルチキャストパケット(B,Gb1),(B,Gb2),(E,Gb1),(E,Gb2)は、L3スイッチ6b及びL3スイッチ6cを経由して通信制御装置7に配信される。
通信制御装置7は、それらマルチキャストパケット(B,Gb1),(B,Gb2),(E,Gb1),(E,Gb2)を使用して、障害時の配信処理を行う。この配信方式としては以下の(1)、(2)に列挙するいずれかを用いることとする。
(1)インバンド一致検出方式
図4は、インバンド一致検出方式を説明するための概念図である。
図4において、先ず、通信制御装置7は、マルチキャストパケット(M,Gm)’の疎通断検出により宛先Gb1及びGb2に参加する(ステップS0)。
次いで、L3スイッチ6cから受信したマルチキャストパケット(B,Gb1)を送信キューに順番に保持する(ステップS1)。図4では、シーケンス番号“7”のパケット(B,Gb1)から順番に送信キューに蓄積される。
また、L3スイッチ6cから受信したマルチキャストパケット(B,Gb2)をマルチキャストパケット(M,Gm’)に変換してL3スイッチ6cに送信する(ステップS2)。図4では、シーケンス番号“4”のパケット(B,Gb2)から、変換及びL3スイッチ6cへの送信が開始される。このマルチキャストパケット(M,Gm’)は、L3スイッチ6cを経由して各サイト9に配信される。
次いで、マルチキャストパケット(B,Gb2)のUDPチェックサムをマルチキャストパケット(B,Gb1)のUDPチェックサムと比較する。この比較は、宛先Gb1とGb2(宛先IPアドレス)がUDPチェックサム計算に使われることを考慮して行う。この比較の結果、一定数連続してUDPチェックサムが一致した場合は、マルチキャストパケット(B,Gb2)が不要であると判断し、宛先Gb2から離脱する(ステップS3)。図4では、パケット(B,Gb1),(B,Gb2)のシーケンス番号“7”同士,“8”同士がそれぞれ一致している。
そして、マルチキャストパケット(B,Gb2)と一致したマルチキャストパケット(B,Gb1)は、送信キュー内から全て破棄する(ステップS4)。図4では、シーケンス番号“7”及び“8”のパケット(B,Gb1)が破棄される。また、宛先Gb2離脱以降に受信したマルチキャストパケット(B,Gb2)も全て破棄する(ステップS5)。図4では、シーケンス番号“9”以降のパケット(B,Gb2)が破棄される。
次いで、新規にマルチキャストパケット(B,Gb1)を受信する度に、この受信パケットを送信キューの最後尾に追加して蓄積すると共に、送信キューに蓄積された先頭のパケットから順番にN個(例えば2個)ずつをマルチキャストパケット(M,Gm’)に変換してL3スイッチ6cに送信する(ステップS6)。図4では、例えばシーケンス番号“12”のパケット(B,Gb1)受信時に、該受信パケットが送信キューの最後尾に追加して蓄積されると共に、送信キュー内のシーケンス番号“9”及び“10”の2つのパケット(B,Gb1)がマルチキャストパケット(M,Gm’)に変換してL3スイッチ6cに送信される。
これにより、送信キュー内に蓄積されたパケットをバースト的に送信することを防止しつつ、送信キュー内に滞留するパケットを無くすようにする。そして、送信キュー内に滞留するパケットが無くなれば、つまり、L3スイッチ6cから受信したマルチキャストパケット(B,Gb1)が滞留することなくL3スイッチ6cに送信されることになる。この状態は、L3スイッチ6cにおいて、通信制御装置7からのマルチキャストパケット(M,Gm’)の受信タイミングがL3スイッチ6bからのマルチキャストパケット(M,Gm)’の受信タイミングに同期していることを表す。図4では、シーケンス番号“15”のパケット(B,Gb1)以降は、該同期が取られた状態となっている。
次いで、通信制御装置7は、マルチキャストパケット(P,Gp)’の受信が再開されると、マルチキャストパケット(M,Gm)’の疎通が再開されたと判断して障害復旧時の処理を開始する。この障害復旧時の処理では、宛先Gb1から離脱する。これにより、通信制御装置7にはマルチキャストパケット(B,Gb1)が配信されなくなるので、通信制御装置7からマルチキャストパケット(M,Gm’)は送信されなくなる。そして、L3スイッチ6cにおいて、各サイト9に送信するマルチキャストパケットがマルチキャストパケット(M,Gm’)からマルチキャストパケット(M,Gm)’に円滑に切り替わる。これは、上記したように、L3スイッチ6cにおいて、通信制御装置7からのマルチキャストパケット(M,Gm’)の受信タイミングとL3スイッチ6bからのマルチキャストパケット(M,Gm)’の受信タイミングとが同期していることに起因している。これにより、障害復旧時において、マルチキャストパケットの欠落が防止される。
(2)アウトバンド一致検出方式
図5は、アウトバンド一致検出方法を説明するための概念図である。
図5において、先ず、通信制御装置7は、マルチキャストパケット(M,Gm)’の疎通断検出により宛先Gb1及びGb2に参加する(ステップS0)。
次いで、L3スイッチ6cから最初に受信したプローブマルチキャストパケット(E,Gb1)のシーケンス番号(便宜上、“#1”とする)を記録する(ステップS11)。なお、タイムスタンプを記録してもよい。以降、シーケンス番号を記録する場合を例として説明する。図5では、シーケンス番号“E1”のパケット(E,Gb1)が最初に受信されて、該シーケンス番号“E1”が記録される。つまり、図5では「#1=E1」である。
また、その最初に受信したマルチキャストパケット(E,Gb1)より以前に受信したマルチキャストパケット(B,Gb1)は破棄する(ステップS12)。図5では、シーケンス番号“7”,“8”のパケット(E,Gb1)が破棄される。
また、最初に受信したプローブマルチキャストパケット(E,Gb1)と、これ以降に受信したマルチキャストパケット(B,Gb1)並びにプローブマルチキャストパケット(E,Gb1)は、送信キューに順番に保持する(ステップS13)。図5では、シーケンス番号“E1”以降のパケット(E,Gb1)と、シーケンス番号“9”以降のパケット(B,Gb1)とが送信キューに順番に蓄積される。
また、プローブマルチキャストパケット(E,Gb1)のみをその受信した順番で線形検索するリスト構造((E,Gb1)リスト)を作成する。
また、L3スイッチ6cから受信したマルチキャストパケット(B,Gb2)をマルチキャストパケット(M,Gm’)に変換してL3スイッチ6cに送信する(ステップS14)。図5では、シーケンス番号“4”のパケット(B,Gb2)から、変換及びL3スイッチ6cへの送信が開始される。このマルチキャストパケット(M,Gm’)は、L3スイッチ6cを経由して各サイト9に配信される。
次いで、通信制御装置7は、プローブマルチキャストパケット(E,Gb2)を受信する度に、この受信パケットのシーケンス番号(便宜上、“#2”とする)を記録されているシーケンス番号“#1”と比較する。そして、「#2≧#1」の条件が成立した場合に、宛先Gb2から離脱する(ステップS15)。図5では、パケット(E,Gb1),(E,Gb2)のシーケンス番号“E1”同士が一致し、該条件が成立する。また、宛先Gb2離脱以降に受信したマルチキャストパケット(B,Gb2)は全て破棄する(ステップS16)。図5ではシーケンス番号“9”以降のパケット(B,Gb2)が破棄される。
なお、「#2≧#1」の条件の最初の成立時に「#2=#1」では無かった場合、(E,Gb1)リストを先頭から検索し、“#2”を超えない最大のシーケンス番号を持つマルチキャストパケット(E,Gb1)を探索する。この探索により発見したマルチキャストパケット(E,Gb1)よりも、以前に送信キューに蓄積されたマルチキャストパケット(B,Gb1)は、送信キュー内から全て破棄する。
次いで、新規にマルチキャストパケット(B,Gb1)を受信する度に、この受信パケットを送信キューの最後尾に追加して蓄積すると共に、送信キューに蓄積された先頭のパケットから順番にN個(例えば2個)ずつをマルチキャストパケット(M,Gm’)に変換してL3スイッチ6cに送信する(ステップS17)。図5では、例えばシーケンス番号“12”のパケット(B,Gb1)受信時に、該受信パケットが送信キューの最後尾に追加して蓄積されると共に、送信キュー内のシーケンス番号“9”及び“10”の2つのパケット(B,Gb1)がマルチキャストパケット(M,Gm’)に変換してL3スイッチ6cに送信される。
これにより、上記したインバンド一致検出方式と同様に、送信キュー内に蓄積されたパケットをバースト的に送信することを防止しつつ、送信キュー内に滞留するパケットを無くし、L3スイッチ6cにおいて、通信制御装置7からのマルチキャストパケット(M,Gm’)の受信タイミングと、L3スイッチ6bからのマルチキャストパケット(M,Gm)’の受信タイミングとの同期化を図る。図5では、シーケンス番号“15”のパケット(B,Gb1)以降は、該同期が取られた状態となっている。なお、この後の障害復旧時の処理は、上記したインバンド一致検出方式と同様であり、その説明を省略する。
なお、本実施形態において、上述した障害検出時のマルチキャストパケット(M,Gm)’からマルチキャストパケット(M,Gm’)への切替え時に、各サイト9に配信されるパケットに重複が発生する可能性がある。つまり、切替え直前にマルチキャストパケット(M,Gm)’により各サイト9に配信されたパケットと、切替え直後にマルチキャストパケット(M,Gm’)により各サイト9に配信されたパケットとが同じパケットとなる可能性がある。以下、このパケットの重複を極力回避する手順を図6を参照して説明する。
初めに、通信制御装置7は、常時、L3スイッチ6cから受信したプローブマルチキャストパケット(P,Gp)’のシーケンス番号を保持する。なお、タイムスタンプを記録してもよい。以降、シーケンス番号を保持する場合を例として説明する。
図6において、先ず、通信制御装置7は、マルチキャストパケット(M,Gm)’の疎通断検出により宛先Gb1及びGb2に参加する(ステップS0)。
次いで、L3スイッチ6cから最後に受信したプローブマルチキャストパケット(P,Gp)’のシーケンス番号(便宜上、“#3”とする)を記録する(ステップS21)。図6では、シーケンス番号“P3”のパケット(P,Gp)’が最後に受信されて、該シーケンス番号“P3”が記録される。つまり、図6では「#3=P3」である。
次いで、上記した方式(1),(2)のいずれかにより、障害時の配信処理を開始する。但し、L3スイッチ6cから受信したマルチキャストパケット(B,Gb2)は、直ぐにはマルチキャストパケット(M,Gm’)に変換してL3スイッチ6cに送信せず、受信した順番で一旦送信キューに蓄積する。そして、以下に示す条件(B−1,2,3)に応じた処理を行う。なお、最初のプローブマルチキャストパケット(E,Gb2)を受信するまでは、受信したマルチキャストパケット(B,Gb2)をマルチキャストパケット(M,Gm’)に変換してL3スイッチ6cに送信してもよい。
プローブマルチキャストパケット(E,Gb2)を受信する度に、この受信したパケットのシーケンス番号(便宜上、“#4”とする)を記録されているシーケンス番号“#3”と比較する。
(B−1) そして、「#4≦#3」の条件が成立した場合に、送信キューに蓄積されているマルチキャストパケット(B,Gb2)を破棄する(ステップS22)。図6では、シーケンス番号“6”,“7”,“8”のパケット(E,Gb2)が破棄される。
(B−2) さらに上記(B−1)の条件に加えて「#4=#3」の条件が成立した場合には、これ以降に受信するマルチキャストパケット(E,Gb2)をマルチキャストパケット(M,Gm’)に変換してL3スイッチ6cに送信する(ステップS23)。図6では、シーケンス番号“9”のパケット(B,Gb2)から、変換及びL3スイッチ6cへの送信が開始される。このマルチキャストパケット(M,Gm’)は、L3スイッチ6cを経由して各サイト9に配信される。
(B−3) 一方、「#4>#3」の条件が成立した場合には、送信キューに蓄積されているマルチキャストパケット(B,Gb2)をマルチキャストパケット(M,Gm’)に変換してL3スイッチ6cに順次送信する。なお、この送信キュー内のパケット送信時には、上記した方式(1),(2)と同様に、マルチキャストパケット(B,Gb2)の受信タイミングに合わせて送信を制御することにより、バースト的なパケット送信を防止するようにしてもよい。
なお、図6に示されるように、マルチキャストパケット(M,Gm)’からマルチキャストパケット(M,Gm’)への切替え時において、若干のパケット重複が発生する可能性があるが、本対策を講じなかった場合に比してその重複量はかなり軽減される。これにより、通信回線の使用効率を改善することができる。
なお、上述した実施形態では、通信制御装置7は、マルチキャストパケット(P,Gp)’の受信再開により、マルチキャストパケット(M,Gm)’の疎通が再開されたと判断したが、他の手法を用いてもよい。具体的には、マルチキャストパケット(M,Gm)’の疎通断の検出時点で宛先Gmに参加し、マルチキャストパケット(M,Gm)’の受信開始を検出することによってマルチキャストパケット(M,Gm)’の疎通再開を判断するようにしてもよい。この場合、マルチキャストパケット(M,Gm)’の疎通再開後は、速やかに宛先Gmから離脱する。
また、上述した実施形態のように、マルチキャストパケット(P,Gp)’の受信再開によりマルチキャストパケット(M,Gm)’の疎通再開を判断する場合、マルチキャストパケット(P,Gp)’の受信再開タイミングとマルチキャストパケット(M,Gm)’の疎通再開タイミングとが完全に一致しないことも想定される。このため、以下の手法(C−1,2)により、通信制御装置7は、マルチキャストパケット(M,Gm’)の送信停止タイミングを調整する。
(C−1) マルチキャストパケット(P,Gp)’の受信再開を検出した時点でタイマ(例えば10ms)を起動し、タイマ満了後にマルチキャストパケット(M,Gm’)の送信を停止する。
(C−2) マルチキャストパケット(P,Gp)’の受信再開を検出した時点で宛先Gmに参加し、マルチキャストパケット(M,Gm)’の受信開始を検出した時点でマルチキャストパケット(M,Gm’)の送信を停止する。
上記(C−1),(C−2)のいずれか、或いは双方のオア条件を用いる。
上述した実施形態によれば、以下に示す効果が得られる。
2つのバックアップマルチキャストパケット(同期バックアップマルチキャストパケット(B,Gb1)と、遅延バックアップマルチキャストパケット(B,Gb2))の一致を検出することにより、遅延バックアップマルチキャストパケット(B,Gb2)から同期バックアップマルチキャストパケット(B,Gb1)へ円滑に切替えることができ、重複したパケットの送信を防止できる。これにより、IPネットワークのエッジ部のL3スイッチ6cより下流のネットワークにかかる負荷を軽減することができる。さらに、宛先Gb2からの離脱タイミングを早めることが可能となる。これにより、エッジ部のL3スイッチ6cよりも上流のネットワークにかかる負荷を軽減することができる。
また、2つのバックアッププローブマルチキャストパケット(同期バックアッププローブマルチキャストパケット(E,Gb1)と、遅延バックアッププローブマルチキャストパケット(E,Gb2))に付加された送信順序判別情報(シーケンス番号或いはタイムスタンプ)の一致を検出することにより、同期バックアップマルチキャストパケット(B,Gb1)と遅延バックアップマルチキャストパケット(B,Gb2)の一致を判断することができる。
また、遅延バックアップマルチキャストパケット(B,Gb2)から同期バックアップマルチキャストパケット(B,Gb1)に切替えるまでに送信キュー内に蓄積された同期バックアップマルチキャストパケット(B,Gb1)の送信タイミングを、該パケット(B,Gb1)の受信タイミングに合わせて緩やかに重畳することにより、バースト的なパケット送信を回避してエッジ部のL3スイッチ6cより下流のネットワークに対する瞬間的な負荷増大を防止できる。
また、メインマルチキャストパケット(M,Gm),(M,Gm)’と同一の配信経路を経由するプローブマルチキャストパケット(P,Gp),(P,Gp)’を設けることにより、放送配信サーバの性能や配信対象のコンテンツなどに影響されることなく、メインマルチキャストパケット(M,Gm),(M,Gm)’の疎通断検出を精確に且つより即時に行うことが可能となる。
また、プローブマルチキャストパケット(P,Gp),(P,Gp)’を設けることにより、障害検出時の切替え過程においてメインマルチキャストパケット(M,Gm)’と遅延バックアップマルチキャストパケット(B,Gb2)との間に発生し得る、重畳部分を検出できる。これにより、障害検出時におけるメインマルチキャストパケット(M,Gm)’からバックアップメインマルチキャストパケット(M,Gm’)への切替え時に、重複したパケットの送信を防止し、エッジ部のL3スイッチ6cより下流のネットワークにかかる負荷を軽減することができる。
また、同期バックアップマルチキャストパケット(B,Gb1)には僅かながらバックアップサーバ2での処理時間相当の遅延が付加され、メインマルチキャストパケット(M,Gm)とは完全に同期しないが、遅延挿入サーバ5によりメインマルチキャストパケット(M,Gm)に対してバックアップサーバ2での処理時間相当の遅延を付加しメインマルチキャストパケット(M,Gm)’とすることにより、それらパケット(B,Gb1)とパケット(M,Gm)’との同期を補償することができる。これにより、該パケット(B,Gb1)からパケット(M,Gm)’への切り戻しによるパケットの欠落を防止できる。
また、プローブマルチキャストパケット(P,Gp),(P,Gp)’を設けることにより、通信制御装置7は、メインマルチキャストパケット(M,Gm)’を常時受信することが不要となるので、処理負荷が軽減される。
以上、本発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、以下に示すような実施例を用いて実現することができる。
上記図1の構成を採用した場合の一実施例を説明する。
本実施例では、L2/L3スイッチとしてCISCO社製の「Catalystスイッチ」を使用する。放送配信サーバとしては、汎用のマルチキャストステーションをパーソナルコンピュータ(PC)上で動作させる。遅延挿入サーバ、バックアップサーバ、通信制御装置としては、複数のNIC(Network Interface Card)を装備したPCを使用する。プローブ送信サーバとしては汎用のネットワーク試験装置を使用する。以下に具体的な構成を示す。
バックアップサーバは、装備しているNICのうち一枚のNICを専用に用いて、放送配信サーバから送信されるマルチキャストパケット(M,Gm)を常時受信する。具体的には該NICを放送配信サーバと共通のTAP機能付きL2スイッチに接続する。
プローブ送信サーバはプローブ用のマルチキャストパケット(P,Gp)を10ms間隔で常時送信する。
遅延挿入サーバは、L2スイッチ(図1の符号4)とL3スイッチ(図1の符号6a)の間に設置し、ブリッジ(L2スイッチ)として機能する。遅延挿入サーバは、装備しているNICのうち一枚を用いて、放送配信サーバから送信されるマルチキャストパケット(M,Gm)と、プローブ送信サーバから送信されるマルチキャストパケット(P,Gp)とを受信し、FreeBSDのdummynet機能を用いて遅延を付加した後に、別のNICからL3スイッチ(図1の符号6a)へマルチキャストパケット(M,Gm)’,(P,Gp)’を送信する。
バックアップサーバは、L2スイッチ(図1の符号4)から受信したマルチキャストパケット(M,Gm),(P,Gp)を、それぞれマルチキャストパケット(B,Gb2),(E,Gb2)に変換し、FreeBSDのdummynet機能を用いて遅延を付加した後に、装備しているNICのうち一枚のNICを専用に用いてL3スイッチ(図1の符号6b)へ送信する。
さらに、バックアップサーバは、マルチキャストパケット(M,Gm),(P,Gp)を複製し、それぞれマルチキャストパケット(B,Gb1),(E,Gb1)に変換して、装備しているNICのうち一枚のNICを専用に用いてL3スイッチ(図1の符号6b)へ送信する。
上記マルチキャストパケット(B,Gb1),(E,Gb1),(B,Gb2),(E,Gb2)は、通信制御装置からの当該宛先への参加要求がない限り、ネットワーク内部(図1のL2スイッチ6bよりもクライアント側)には送出されない。
通信制御装置は、クライアント近傍のエッジ部のL3スイッチ(図1の符号6c)に接続し、宛先Gpに参加する。そして、マルチキャストパケット(P,Gp)’の受信間隔を監視することにより、マルチキャストパケット(M,Gm)’の疎通断を検出する。そして、その疎通断検出時には、通信制御装置は、宛先Gb1とGb2に同時に参加する。これらの参加要求は、エッジ部のL3スイッチに対して行う。
通信制御装置は、エッジ部のL3スイッチから受信したマルチキャストパケット(P,Gp)’,(E,Gb1),(E,Gb2)を適宜比較してパケット配信の重複を避けつつ、マルチキャストパケット(B,Gb1),(B,Gb2)をマルチキャストパケット(M,Gm’)に変換して、エッジ部のL3スイッチの上流方向にあるマルチキャストパケット(M,Gm)’受信インタフェースに向けて送信する。これにより、マルチキャストパケット(M,Gm’)は、マルチキャストパケット(M,Gm)’と同じ経路を経由して各サイト(図1の符号9)に配信される。
なお、マルチキャストパケット(M,Gm’)がマルチキャストパケット(B,Gb1),(B,Gb2)から変換されたものであることを識別可能とするために、「IP checksum field」が“0x7FFE”又は“0xFFFE”になるように「IP ID field」を調整する。
なお、上記した通信制御装置からエッジ部のL3スイッチへのマルチキャストパケット(M,Gm’)の送信は、例えばNICの発MACアドレスを用いてエッジ部のL3スイッチへ送信することにより実現可能である。これは、本実施例で用いたL3スイッチは、発MACアドレスの異なるマルチキャストパケットであても同等に処理するためである。
また、マルチキャストパケット(M,Gm)’の疎通再開の検出は、エッジ部のL3スイッチからのマルチキャストパケット(P,Gp)’の受信再開を検出することによって行う。
本発明の一実施形態に係る放送型マルチキャスト通信システムの構成を示す概略構成図である。 図1に示す放送型マルチキャスト通信システムの定常時の動作を示す説明図である。 図1に示す放送型マルチキャスト通信システムの障害時の動作を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る障害時の配信処理の一方式を説明するための概念図である。 本発明の一実施形態に係る障害時の配信処理の他の方式を説明するための概念図である。 本発明の一実施形態に係る障害時の配信処理を説明するための概念図である。
符号の説明
1…放送配信サーバ、2…バックアップサーバ、3…プローブ送信サーバ、4…TAP機能付きレイヤー2(L2)スイッチ、5…遅延挿入サーバ、6a,6b,6c…レイヤー3(L3)スイッチ、7…通信制御装置、8…ルータ、9…サイト、10…クライアント端末。

Claims (15)

  1. 放送形式のマルチキャスト通信をサポートするIPネットワークを利用する通信システムにおいて、
    放送形式で配信されるメインマルチキャストパケットを送信する配信サーバと、
    前記メインマルチキャストパケットと同じ経路を経由して配信されるプローブマルチキャストパケットを一定の時間間隔で送信するプローブ送信サーバと、
    前記メインマルチキャストパケット及び前記プローブマルチキャストパケットを受信し、該受信した双方のマルチキャストパケットに対し同じ一定の遅延時間を付加して前記IPネットワークに送信する遅延挿入サーバと、
    前記メインマルチキャストパケットを受信し、該受信したメインマルチキャストパケットを複製し、前記複製したパケットを同期バックアップマルチキャストパケットとして前記IPネットワークに送信し、又、前記複製したパケットに対し一定の遅延時間を付加して遅延バックアップマルチキャストパケットとして前記IPネットワークに送信するバックアップサーバと、
    前記メインマルチキャストパケットの疎通断を検出した場合、前記双方のバックアップマルチキャストパケットを前記IPネットワークから受信し、これら受信したバックアップマルチキャストパケットを用いて、前記メインマルチキャストパケットと同じ経路を経由して配信されるバックアップメインマルチキャストパケットを生成し、該バックアップメインマルチキャストパケットを前記IPネットワークに送信する通信制御装置とを備え、
    前記通信制御装置は、前記IPネットワークから前記プローブマルチキャストパケットを受信し、この受信間隔に基づいて前記メインマルチキャストパケットの疎通を判断することを特徴とする通信システム。
  2. 前記遅延挿入サーバが付加する遅延時間は、前記バックアップサーバがメインマルチキャストパケットを受信してから同期バックアップマルチキャストパケットを送信するまでに要する処理時間に相当する時間であることを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記通信制御装置は、
    前記受信した同期バックアップマルチキャストパケットを蓄積する送信キューと、
    前記受信した同期バックアップマルチキャストパケットと一致する遅延バックアップマルチキャストパケットが受信されたことを検出する一致検出手段と、
    前記メインマルチキャストパケットの疎通断を検出すると、前記受信した遅延バックアップマルチキャストパケットを前記バックアップメインマルチキャストパケットとして送信し、その後、前記一致を検出すると、前記送信キューから同期バックアップマルチキャストパケットを取り出し前記バックアップメインマルチキャストパケットとして送信するとともに前記遅延バックアップマルチキャストパケットの受信を停止する送信制御手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  4. 前記一致検出手段は、前記受信した同期バックアップマルチキャストパケットと遅延バックアップマルチキャストパケットとにそれぞれ含まれるUDPチェックサム同士を比較することを特徴とする請求項3に記載の通信システム。
  5. 前記プローブ送信サーバは、前記プローブマルチキャストパケットに対し送信順序が判別可能な送信順序判別情報を付加し、
    前記バックアップサーバは、前記プローブマルチキャストパケットを受信し、該受信したプローブマルチキャストパケットを複製し、前記複製したパケットを同期バックアッププローブマルチキャストパケットとして前記IPネットワークに送信し、又、前記複製したパケットに対し一定の遅延時間を付加して遅延バックアッププローブマルチキャストパケットとして前記IPネットワークに送信し、
    前記通信制御装置は、前記IPネットワークから前記双方のバックアッププローブマルチキャストパケットを受信し、
    前記一致検出手段は、前記受信した双方のバックアッププローブマルチキャストパケットに含まれる送信順序判別情報に基づき、前記同期バックアップマルチキャストパケットと遅延バックアップマルチキャストパケットの一致を判断することを特徴とする請求項3に記載の通信システム。
  6. 前記送信制御手段は、前記IPネットワークから前記同期バックアップマルチキャストパケットを受信する度に、前記送信キューから一定複数の同期バックアップマルチキャストパケットを取り出し前記バックアップメインマルチキャストパケットとして送信することを特徴とする請求項3に記載の通信システム。
  7. 前記プローブ送信サーバは、前記プローブマルチキャストパケットに対し送信順序が判別可能な送信順序判別情報を付加し、
    前記バックアップサーバは、前記プローブマルチキャストパケットを受信し、受信したプローブマルチキャストパケットを複製し、前記複製したパケットに対し前記遅延バックアップマルチキャストパケットと同じ遅延時間を付加して遅延バックアッププローブマルチキャストパケットとして前記IPネットワークに送信し、
    前記通信制御装置は、前記IPネットワークから前記遅延バックアッププローブマルチキャストパケットを受信し、
    前記送信制御手段は、前記受信したプローブマルチキャストパケット及び遅延バックアッププローブマルチキャストパケットに各々付加された送信順序判別情報に基づいて前記メインマルチキャストパケットの疎通断時の配信状況を判断し、前記メインマルチキャストパケットの疎通断検出後における前記遅延バックアップマルチキャストパケットを用いたバックアップメインマルチキャストパケットの送信を制御することを特徴とする請求項3に記載の通信システム。
  8. 放送形式のマルチキャスト通信をサポートするIPネットワークを利用する通信システムに具備される遅延挿入サーバであり、
    放送形式で配信されるメインマルチキャストパケットと、前記メインマルチキャストパケットと同じ経路を経由して配信されるプローブマルチキャストパケットとを受信する手段と、
    該受信した双方のマルチキャストパケットに対し同じ一定の遅延時間を付加して前記IPネットワークに送信する手段と、
    を備えたことを特徴とする遅延挿入サーバ。
  9. 放送形式のマルチキャスト通信をサポートするIPネットワークを利用する通信システムに具備されるバックアップサーバであり、
    放送形式で配信されるメインマルチキャストパケットを受信する手段と、
    該受信したメインマルチキャストパケットを複製する手段と、
    前記複製したパケットを同期バックアップマルチキャストパケットとして前記IPネットワークに送信する手段と、
    前記複製したパケットに対し一定の遅延時間を付加して遅延バックアップマルチキャストパケットとして前記IPネットワークに送信する手段と、
    を備えたことを特徴とするバックアップサーバ。
  10. 前記メインマルチキャストパケットと同じ経路を経由して配信されるプローブマルチキャストパケットを受信する手段と、
    該受信したプローブマルチキャストパケットを複製する手段と、
    前記複製したパケットに対し前記遅延バックアップマルチキャストパケットと同じ遅延時間を付加して遅延バックアッププローブマルチキャストパケットとして前記IPネットワークに送信する手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項9に記載のバックアップサーバ。
  11. 前記複製したパケットを同期バックアッププローブマルチキャストパケットとして前記IPネットワークに送信する手段を備えたことを特徴とする請求項10に記載のバックアップサーバ。
  12. 放送形式のマルチキャスト通信をサポートするIPネットワークを利用する通信システムに具備される通信制御装置であり、
    放送形式で配信されるメインマルチキャストパケットと同じ経路を経由して配信されるプローブマルチキャストパケットであって前記メインマルチキャストパケットと共に同じ一定の遅延時間が付加されたプローブマルチキャストパケットを前記IPネットワークから受信する手段と、
    この受信間隔に基づいて前記メインマルチキャストパケットの疎通を判断する手段と、
    前記メインマルチキャストパケットの疎通断を検出した場合、前記メインマルチキャストパケットが複製された同期バックアップマルチキャストパケットと、同じく前記複製されたパケットに対し一定の遅延時間が付加された遅延バックアップマルチキャストパケットとを前記IPネットワークから受信する手段と、
    これら受信したバックアップマルチキャストパケットを用いて、前記メインマルチキャストパケットと同じ経路を経由して配信されるバックアップメインマルチキャストパケットを生成し、該バックアップメインマルチキャストパケットを前記IPネットワークに送信する手段と、
    を備えたことを特徴とする通信制御装置。
  13. 前記受信した同期バックアップマルチキャストパケットを蓄積する送信キューと、
    前記受信した同期バックアップマルチキャストパケットと一致する遅延バックアップマルチキャストパケットが受信されたことを検出する一致検出手段と、
    前記メインマルチキャストパケットの疎通断を検出すると、前記受信した遅延バックアップマルチキャストパケットを前記バックアップメインマルチキャストパケットとして送信し、その後、前記一致を検出すると、前記送信キューから同期バックアップマルチキャストパケットを取り出し前記バックアップメインマルチキャストパケットとして送信するとともに前記遅延バックアップマルチキャストパケットの受信を停止する送信制御手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項12に記載の通信制御装置。
  14. 前記送信制御手段は、前記IPネットワークから前記同期バックアップマルチキャストパケットを受信する度に、前記送信キューから一定複数の同期バックアップマルチキャストパケットを取り出し前記バックアップメインマルチキャストパケットとして送信することを特徴とする請求項13に記載の通信制御装置。
  15. 前記プローブマルチキャストパケットは、送信順序が判別可能な送信順序判別情報を有しており、
    前記通信制御装置は、前記プローブマルチキャストパケットが複製されたパケットに対し前記遅延バックアップマルチキャストパケットと同じ遅延時間が付加された遅延バックアッププローブマルチキャストパケットを前記IPネットワークから受信する手段を備え、
    前記送信制御手段は、前記受信したプローブマルチキャストパケット及び遅延バックアッププローブマルチキャストパケットに各々付加された送信順序判別情報に基づいて前記メインマルチキャストパケットの疎通断時の配信状況を判断し、前記メインマルチキャストパケットの疎通断検出後における前記遅延バックアップマルチキャストパケットを用いたバックアップメインマルチキャストパケットの送信を制御することを特徴とする請求項13に記載の通信制御装置。


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