JP2004111666A - 補強枠付き荷電粒子線露光用レチクル及びその製造方法 - Google Patents

補強枠付き荷電粒子線露光用レチクル及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】接着歪み及び接着歪みに起因するメンブレンに形成された微細パターンの歪みを低減できる補強枠付き荷電粒子線露光用レチクル及びその製造方法等を提供することを目的とする。
【解決手段】感光基板に転写すべきパターンが形成されたメンブレンの外周を固定してこれを支える外周枠を有するレチクルと、 前記レチクルの外周枠に接着され、レチクルを補強する補強枠と、 を有する補強枠付き荷電粒子線露光用レチクルであって、 前記レチクルの外周枠には接着剤注入孔が形成され、この接着剤注入孔に注入した接着剤により前記レチクルの外周枠と補強枠とを接着してなることを特徴とする補強枠付き荷電粒子線露光用レチクルとした。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、荷電粒子線縮小投影装置に用いられる荷電粒子線露光用レチクル及びその製造方法に関する。特には、接着歪み及び接着歪みに起因するメンブレンに形成された微細パターンの歪みを低減できる補強枠付き荷電粒子線露光用レチクル及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、半導体集積回路の高集積化に伴い、長年微細パターンを形成する手段の主流であった光を用いたフォトリソグラフィー技術に代わって、荷電粒子線(例えば、電子線やイオンビーム)あるいはX線を利用する新しい露光方式が検討され、実用化されている。このうち、電子線を利用してパターン形成する電子線露光は、電子線そのものを数nmにまで絞ることができるため、0.1μmあるいはそれ以下の微細パターンを作製できる点に大きな特徴を有している。
【0003】
しかし、従来からある電子線露光方式は、一筆書きの方式であったため、微細パターンになればなるほど絞った電子線で描画せねばならず、描画時間が長くなり、スループット(生産性)が低いという問題があった。
【0004】
そこで提案されたのが、光を用いたフォトリソグラフィー技術と同様に、予め転写すべき回路パターンを形成したレチクル上に電子線を照射し、そのパターンをウエハ等の感光基板上に縮小投影する方式である。この電子線投影露光方式では、露光装置の投影光学系の視野の大きさにしたがって転写するパターンが分割され、レチクル上の複数のサブフィールド(例えば、一辺が1mm程度の正方形)に分割されたパターンが形成される。そして、半導体チップ全体を露光するために、各サブフィールドを電子線にてステップ的に走査して、サブフィールドの開口に応じたパターンを感光基板上でつなぎ合わせる。このように、一回に電子線によって露光されるサブフィールドの大きさは1mm角程度(縮小投影倍率が1/4倍の場合、ウエハ上で0.25mm角程度)であるため、従来の一筆書きの露光方式に比べると、スループットは飛躍的に向上する。
【0005】
電子線投影露光用のレチクルとしては、例えば、厚さ2μm程度のメンブレン状のシリコンやダイヤモンド等に電子線透過部の開口を開けて回路パターンを形成したステンシルレチクルや、厚さ0.1μm程度のメンブレン状のSiNに散乱体(タングステン、金、白金、タンタル等の重金属)で回路パターンを形成したメンブレンレチクルがある。電子線を上記レチクルに照射すると、ステンシルレチクルでは、メンブレンが存在する領域で電子線は散乱され、開口部を通過した電子線はウエハ上に結像されるので、開口部の配置に応じたパターンが転写される。一方、メンブレンレチクルでは、散乱体で電子線は大きく散乱されるが、散乱体の無いメンブレンのみの領域を通過した電子線はウエハ上に結像されるので、散乱体の配置に応じたパターンが転写される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、レチクルの強度を補強する、レチクルステージ等の搬送系でのレチクルの取扱いを容易にする等の観点からレチクル外周枠の下面に、より強度の高い補強枠を接合した補強枠付き荷電粒子線露光用レチクルが提案されている。この補強枠付き荷電粒子線露光用レチクルを製造するため、レチクル外周枠と補強枠とを接着剤により接着する方法を用いる例がある。
【0007】
従来の接着剤による接着方法では、荷電粒子線露光用レチクルの外周枠と補強枠との貼り合わせ面に接着剤を塗っている。そのため、接着部分において接着歪みが生じ、パターン形成領域であるメンブレンに位置歪みが引き起こされ、メンブレンに形成された開口パターン等に位置歪み(例えば、200nm程度)が引き起こされる。荷電粒子線を用いた新しい露光方式で用いられるレチクルは、集積回路の超微細化に伴い、10数nm程度のパターン精度、位置歪み精度が要求されるので、かかる程度の位置歪みが生じることは重大な問題である。
【0008】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであって、接着歪み及び接着歪みに起因する、メンブレンに形成された微細パターンの歪みを低減できる補強枠付き荷電粒子線露光用レチクル及びその製造方法等を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明に係る補強枠付き荷電粒子線露光用レチクルは、 感光基板に転写すべきパターンが形成されたメンブレンの外周を固定してこれを支える外周枠を有するレチクルと、 前記レチクルの外周枠に接着され、レチクルを補強する補強枠と、 を有する補強枠付き荷電粒子線露光用レチクルであって、 前記レチクルの外周枠には接着剤注入孔が形成され、この接着剤注入孔に注入した接着剤により前記レチクルの外周枠と補強枠とを接着してなることを特徴とする。
【0010】
本発明によれば、レチクルの外周枠と補強枠との接着は、レチクル外周枠に形成された接着剤注入孔に注入した接着剤によってなされている。このため、レチクル外周枠と補強枠との貼り合わせ面に接着剤を塗布する必要がないので、接着歪みを最小限に抑えることができる。その結果、接着歪みに起因するメンブレンに形成された微細パターンの歪みを低減することができる。
【0011】
また、本発明に係る補強枠付き荷電粒子線露光用レチクルの製造方法は、 感光基板に転写すべきパターンが形成されたメンブレンの外周を固定してこれを支える外周枠と、この外周枠に形成された接着剤注入孔と、を有するレチクルを用意する工程と、 前記レチクルを補強する補強枠を用意する工程と、 前記接着剤注入孔に接着剤を注入し、この接着剤により前記レチクルの外周枠と補強枠とを接着する工程と、 を備えることを特徴とする。これにより、微細パターンの歪みを低減した補強枠付き荷電粒子線露光用レチクルを製造することができる。
【0012】
さらに、本発明に係るレチクルは、 感光基板に転写すべきパターンが形成されたメンブレンと、 前記メンブレンの外周を固定してこれを支える外周枠と、前記外周枠に形成された接着剤注入孔と、 を有することを特徴とする。補強枠付き荷電粒子線露光用レチクルの製造に本発明のレチクルを用いることにより、レチクル外周枠に形成された接着剤注入孔に接着剤を注入してレチクルと補強枠とを接着することができる。このため、接着歪みを最小限に抑え、接着歪みに起因するメンブレンに形成された微細パターンの歪みを低減することができる。
【0013】
本発明に係る補強枠付き荷電粒子線露光用レチクルブランクは、 メンブレンの外周を固定してこれを支える外周枠を有するレチクルブランクと、 前記レチクルブランクの外周枠に接着され、レチクルブランクを補強する補強枠と、 を有する補強枠付き荷電粒子線露光用レチクルブランクであって、 前記レチクルブランクの外周枠には接着剤注入孔が形成され、この接着剤注入孔に注入した接着剤により前記レチクルブランクの外周枠と補強枠とを接着してなることを特徴とする。
【0014】
レチクルブランクの外周枠と補強枠との接着は、レチクルブランクの外周枠に形成された接着剤注入孔に注入した接着剤によってなされている。このため、レチクルブランクの外周枠と補強枠との貼り合わせ面に接着剤を塗布する必要がないので、接着歪みを最小限に抑えることができる。そして、本発明の補強枠付き荷電粒子線露光用レチクルブランクのメンブレンにパターンを形成することにより、微細パターンの歪みを低減することができる。
【0015】
また、本発明に係る補強枠付き荷電粒子線露光用レチクルブランクの製造方法は、 メンブレンの外周を固定してこれを支える外周枠と、この外周枠に形成された接着剤注入孔と、を有するレチクルブランクを用意する工程と、 前記レチクルブランクを補強する補強枠を用意する工程と、 前記接着剤注入孔に接着剤を注入し、この接着剤により前記レチクルブランクの外周枠と補強枠とを接着する工程と、 を備えることを特徴とする。これにより、接着歪みを最小限に抑えた補強枠付き荷電粒子線露光用レチクルブランクを製造することができる。
【0016】
さらに、本発明に係るレチクルブランクは、 メンブレンと、 前記メンブレンの外周を固定してこれを支える外周枠と、 前記外周枠に形成された接着剤注入用の深溝又は接着剤注入孔と、 を有することを特徴とする。補強枠付き荷電粒子線露光用レチクル又は補強枠付き荷電粒子線露光用レチクルブランクの製造に本発明のレチクルブランクを用いることにより、接着歪みを最小限に抑えることができる。また、接着歪みに起因するメンブレンに形成された微細パターンの歪みを低減することができる。
【0017】
本発明に係る補強枠付き荷電粒子線露光用レチクルは、 感光基板に転写すべきパターンが形成されたメンブレンの外周を固定してこれを支える外周枠を有するレチクルと、 前記レチクルの外周枠に接着され、レチクルを補強する補強枠と、 を有する補強枠付き荷電粒子線露光用レチクルであって、 前記補強枠には接着剤注入孔が形成され、この接着剤注入孔に注入した接着剤によりレチクルの外周枠と補強枠とを接着してなることを特徴とする。
【0018】
本発明によれば、レチクルの外周枠と補強枠との接着は、補強枠に形成された接着剤注入孔に注入した接着剤によってなされている。補強枠に接着剤注入孔を形成する場合の加工条件は、レチクルに接着剤注入孔を形成する場合に比べて緩いため、接着剤注入孔を形成することが容易になる。このため、容易に接着歪みを最小限に抑えることができる。その結果、接着歪みに起因するメンブレンに形成された微細パターンの歪みを容易に低減することができる。
【0019】
また、本発明に係る補強枠付き荷電粒子線露光用レチクルの製造方法は、 感光基板に転写すべきパターンが形成されたメンブレンの外周を固定してこれを支える外周枠を有するレチクルを用意する工程と、 前記レチクルを補強する補強枠であって、接着剤注入孔が形成された補強枠を用意する工程と、 前記接着剤注入孔に接着剤を注入し、この接着剤によりレチクルの外周枠と補強枠とを接着する工程と、 を備えることを特徴とする。これにより、微細パターンの歪みを低減した補強枠付き荷電粒子線露光用レチクルを容易に製造することができる。
【0020】
本発明に係る補強枠付き荷電粒子線露光用レチクルブランクは、 メンブレンの外周を固定してこれを支える外周枠を有するレチクルブランクと、 前記レチクルブランクの外周枠に接着され、レチクルブランクを補強する補強枠と、 を有する補強枠付き荷電粒子線露光用レチクルブランクであって、 前記補強枠には接着剤注入孔が形成され、この接着剤注入孔に注入した接着剤によりレチクルブランクの外周枠と補強枠とを接着してなることを特徴とする。
【0021】
本発明によれば、レチクルブランクの外周枠と補強枠との接着は、補強枠に形成された接着剤注入孔に注入した接着剤によってなされている。補強枠に接着剤注入孔を形成する場合の加工条件は、レチクルブランクに接着剤注入孔を形成する場合に比べて緩いため、接着剤注入孔を形成することが容易になる。このため、容易に接着歪みを最小限に抑えることができる。そして、本発明の補強枠付き荷電粒子線露光用レチクルブランクのメンブレンにパターンを形成することにより、微細パターンの歪みを容易に低減することができる。
【0022】
また、本発明に係る補強枠付き荷電粒子線露光用レチクルブランクの製造方法は、 メンブレンの外周を固定してこれを支える外周枠を有するレチクルブランクを用意する工程と、 前記レチクルブランクを補強する補強枠であって、接着剤注入孔が形成された補強枠を用意する工程と、 前記接着剤注入孔に接着剤を注入し、この接着剤によりレチクルブランクの外周枠と補強枠とを接着する工程と、 を備えることを特徴とする。これにより、接着歪みを最小限に抑えた補強枠付き荷電粒子線露光用レチクルブランクを容易に製造することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る補強枠付き荷電粒子線露光用レチクルの構成例を模式的に示す図であり、図1(A)は全体の平面図であり、図1(B)は断面図である。なお、図1では、図面の簡略化のためにサブフィールドの数を省略して示している。
【0024】
図1(A)に示すように、補強枠付き荷電粒子線露光用レチクル30(大きさは例えば直径200mm)には、二つのメンブレン領域31a、31bが形成されており、各々のメンブレン領域には感光基板に転写すべき回路パターンが分割して配置されている。このメンブレン領域31a、31bは、一例でその平面が132mm×55mmの大きさの長方形形状を有している。
【0025】
この補強枠付き荷電粒子線露光用レチクル30は、図1(B)に示すように、メンブレン13aの外周を固定してこれを支える外周枠11bを有するレチクル20と、このレチクル20を補強する補強枠40とを有する。そして、レチクル20の外周枠11bには接着剤注入孔21が形成され、この接着剤注入孔21に注入した接着剤22によりレチクル20の外周枠11bと補強枠40とを接着した構成となっている。ここで接着剤注入孔の数、形状、位置等は、接着後に要求される接着強度及び歪み許容値によって決定される。図1(A)では、接着剤注入孔21はレチクル20の外周枠11bに3個設けられており、その平面形状は直径5mmの円形である。この接着剤注入孔21の中心21aは、レチクル20の中心20aから95mmの位置にあり、円周状に等間隔で(図1では、3個の接着剤注入孔21が120度間隔で)配置されている。補強枠40の大きさは、内径、外径ともにレチクル20の外周枠11bの内径、外径とそれぞれほぼ同じか、それより大きく、厚さは、補強枠40の径の大きさにもよるが、約3〜10mmである。また、内径形状は、円形に限られず、多角形であってもよい。一例で、補強枠40は、外径が200mm、内径が180mmの大きさの円筒形状を有している。補強枠40の材質はレチクル20の材質と同じであることが好ましい。
【0026】
次に、図2及び図3を参照しつつ、本発明の実施の形態に係る補強枠付き荷電粒子線露光用レチクルの製造方法について説明する。なお、補強枠40が付いていないレチクル20は、前述の従来技術で示したステンシルレチクル、メンブレンレチクルのいずれのタイプであってもよいが、本発明の実施の形態では、ステンシルレチクルを用いて説明する。
【0027】
図2は、本発明の実施の形態に係るレチクルブランクの製造方法の工程例を模式的に説明する図である。また、図3は、本発明の実施の形態に係る補強枠付き荷電粒子線露光用レチクルの製造方法の工程例を模式的に説明する図である。
【0028】
まず、図2(A)に示すように、一般的な製造方法により製造したシリコン支持基板、酸化シリコン層、シリコン層からなるSOI(Silicon on Insulator)基板を用意し、このシリコン層にボロンを拡散(熱拡散法又はイオン注入法)してシリコン活性層を形成した、シリコン支持基板11、酸化シリコン層12、シリコン活性層(ボロン拡散層)13からなるSOI基板10を作製する。
【0029】
次に、図2(B)に示すように、シリコン支持基板11の下面に、シリコンエッチングのマスク材料として感光剤(レジスト膜)14を塗布する。次いで、図2(C)に示すように、このレジスト膜14にリソグラフィー工程を施してメンブレンとなる位置に対応する部分15のパターニングを行った後、この部分15のレジスト膜を除去する。このとき、接着剤注入孔となる位置に対応する部分16のパターニングも行い、この部分16のレジスト膜を除去する。このようにして、シリコン支持基板11上に、メンブレンとなる位置に対応する部分15及び接着剤注入孔となる位置に対応する部分16に開口が設けられたエッチング用マスク17を形成する。
【0030】
その後、図2(D)に示すように、エッチング用マスク17に形成された開口に合わせてシリコン支持基板をエッチング(例えば、ICPドライエッチング)する。シリコンと酸化シリコンとのエッチング選択比の違いにより、シリコン支持基板のエッチングは酸化シリコン層12まで行われる。これにより、酸化シリコン層12及びシリコン活性層13がシリコン製の外周枠11bと支柱11aにより支持され、外周枠11bと支柱11a間及び支柱11a間に凹部15aを有する構造体を形成する。このとき、外周枠11bの接着剤注入孔となる位置に対応する部分にも凹部16aを形成する。
【0031】
次に、図2(E)に示すように、凹部15a及び16aにおいて露出した酸化シリコン層12をフッ化水素酸により除去してシリコン活性層13をシリコンメンブレン13aとし、さらに、エッチング用マスクを除去する。このようにして、メンブレン13aと、このメンブレン13aの外周を固定してこれを支える外周枠11bと、この外周枠11bに形成された接着剤注入用の深溝16b(後の工程で接着剤注入孔となる)と、を有するレチクルブランク18を形成する。
【0032】
続いて、図3(A)に示すように、レチクルブランク18のシリコンメンブレン13a上にレジスト膜を塗布し、所定の微細パターンを電子線描画装置などを用いて焼き付け、転写してエッチング用マスク19を形成する。このとき、接着剤注入孔となる位置に対応する部分23のパターニングも行う。そして、図3(B)に示すように、エッチング用マスク19をマスクとしてシリコンメンブレン13aをエッチングし、シリコンメンブレン13aに開口パターンを形成する。このとき、外周枠11bに接着剤注入孔21を形成する。次いで、図3(C)に示すように、エッチング用マスクを除去することにより、感光基板に転写すべきパターンが形成されたメンブレン13aと、このメンブレン13aの外周を固定してこれを支える外周枠11bと、この外周枠11bに形成された接着剤注入孔21と、を有するレチクル20を形成する。
【0033】
次に、図3(D)に示すように、シリコンからなる補強枠40を用意し、この補強枠40の上にレチクル20を載せ、両者の位置合わせを行った後、レチクル20の接着剤注入孔21に接着剤22を注入する。このようにして、接着剤注入孔21に注入した接着剤22により、レチクル20の外周枠11bと補強枠40とを接着した補強枠付き荷電粒子線露光用レチクル30が完成する。
【0034】
なお、メンブレンを形成した後、メンブレンに感光基板に転写すべき開口パターンを形成する、いわゆる「バックエッチ先行プロセス」により説明したが、SOI基板のシリコン活性層にパターンを形成した後、シリコン支持基板、酸化シリコン層を所定のパターンにエッチングして感光基板に転写すべき開口パターンが形成されたメンブレンにする、いわゆる「バックエッチ後行プロセス」によっても同様のレチクル20及び補強枠付き荷電粒子線露光用レチクル30が得られる。
【0035】
また、レチクルブランクの凹部形成時に深溝を設け、レチクルメンブレンの開口パターン形成時に接着剤注入孔を形成する例を説明したが、深溝が無いレチクルブランクや接着剤注入孔が無いレチクルを作成した後、レーザ加工等によりレチクルブランク又はレチクルの外周枠に接着剤注入孔を設けてもよい。
【0036】
さらに、パターンが形成されたレチクルの外周枠と補強枠とを接着する場合について説明したが、レチクルブランクの外周枠と補強枠とを接着した後に、そのメンブレンに開口パターンを形成してもよい。この場合、補強枠付き荷電粒子線露光用レチクルブランクは、次のような製造方法によって製造される。
【0037】
図4は、本発明の実施の形態に係る補強枠付き荷電粒子線露光用レチクルブランクの製造方法の工程例を模式的に説明する図である。
まず、図2に示す工程により外周枠11bに深溝16bが設けられたレチクルブランク18を形成する。そして、図4(A)に示すように、レチクルブランク18のシリコンメンブレン13a上にレジスト膜を塗布し、接着剤注入孔となる位置に対応する部分23のパターニングを行った後、この部分23のレジスト膜を除去する。このようにして、シリコンメンブレン13a上に、接着剤注入孔となる位置に対応する部分23に開口が設けられたエッチング用マスク24を形成する。
【0038】
そして、図4(B)に示すように、エッチング用マスク24をマスクとしてシリコンメンブレン13aをエッチングし、外周枠11bに接着剤注入孔21を形成する。次いで、図4(C)に示すように、エッチング用マスクを除去することにより、メンブレン13aと、このメンブレン13aの外周を固定してこれを支える外周枠11bと、この外周枠11bに形成された接着剤注入孔21と、を有するレチクルブランク25を形成する。
【0039】
次に、図4(D)に示すように、シリコンからなる補強枠40を用意し、この補強枠40の上にレチクルブランク25を載せ、両者の位置合わせを行った後、レチクルブランク25の接着剤注入孔21に接着剤22を注入する。このようにして、接着剤注入孔21に注入した接着剤22により、レチクルブランク25の外周枠11bと補強枠40とを接着した補強枠付き荷電粒子線露光用レチクルブランク35が完成する。
【0040】
上記実施の形態では、レチクル又はレチクルブランクに接着剤注入孔を設けているが、補強枠に接着剤注入孔を設けてもよい。この場合、補強枠付き荷電粒子線露光用レチクルは図5に示すような構成となる。
【0041】
図5は、本発明の他の実施の形態に係る補強枠付き荷電粒子線露光用レチクルの構成例を模式的に示す図であり、図5(A)は全体の平面図であり、図5(B)は断面図である。なお、図5では、図面の簡略化のためにサブフィールドの数を省略して示している。
【0042】
図5(A)に示すように、補強枠付き荷電粒子線露光用レチクル50(大きさは例えば直径200mm)には、二つのメンブレン領域51a、51bが形成されており、各々のメンブレン領域には感光基板に転写すべき回路パターンが分割して配置されている。このメンブレン領域51a、51bは、一例でその平面が132mm×55mmの大きさの長方形形状を有している。
【0043】
この補強枠付き荷電粒子線露光用レチクル50は、図5(B)に示すように、メンブレン13aの外周を固定してこれを支える外周枠11bを有するレチクル60と、このレチクル60を補強する補強枠70とを有する。そして、補強枠70には接着剤注入孔71が形成され、この接着剤注入孔71に注入した接着剤72によりレチクル60の外周枠11bと補強枠70とを接着した構成となっている。ここで接着剤注入孔の数、形状、位置等は、接着後に要求される接着強度及び歪み許容値によって決定される。
【0044】
次に、図6及び図7を参照しつつ、本発明の他の実施の形態に係る補強枠付き荷電粒子線露光用レチクルの製造方法について説明する。なお、補強枠が付いていないレチクル60は、前述の従来技術で示したステンシルレチクル、メンブレンレチクルのいずれのタイプであってもよいが、本発明の実施の形態では、ステンシルレチクルを用いて説明する。
【0045】
図6は、接着剤注入孔が形成された補強枠を模式的に示す図であり、図6(A)は平面図であり、図6(B)は断面図である。また、図7は、ステンシルレチクルの製造方法の工程例を模式的に説明する図である。
【0046】
まず、レチクルを補強する補強枠を用意し、図6に示すように、補強枠70に接着剤注入孔71を形成する。図6(A)では、補強枠70に3個の接着剤注入孔71が円周状に等間隔で(120度間隔で)3個設けられており、その平面形状は円形である。ここで、接着剤注入孔71の形成方法は、孔を形成できる方法であれば何でもよく、例えば、穴あけ加工や切削加工等の機械加工方法やレーザ加工方法等により接着剤注入孔を形成することができる。この補強枠70の大きさは、内径、外径ともにレチクルの外周枠の内径、外径とそれぞれほぼ同じか、それより大きく、厚さは、補強枠の径の大きさにもよるが、約3〜10mmであることが好ましい。また、内径形状は、円形に限られず、多角形であってもよい。補強枠70の材質はレチクルの材質と同じであることが好ましい。
【0047】
一方、図7に示す工程に従ってレチクル60を形成する。すなわち、図7(A)に示すように、一般的な製造方法により製造したシリコン支持基板、酸化シリコン層、シリコン層からなるSOI基板を用意し、このシリコン層にボロンを拡散(熱拡散法又はイオン注入法)してシリコン活性層を形成した、シリコン支持基板11、酸化シリコン層12、シリコン活性層(ボロン拡散層)13からなるSOI基板10を作製する。
【0048】
次に、シリコン支持基板11の下面に、シリコンエッチングのマスク材料として感光剤(レジスト膜)を塗布する。次いで、図7(B)に示すように、このレジスト膜にリソグラフィー工程を施してメンブレンとなる位置に対応する部分15のパターニングを行った後、この部分15のレジスト膜を除去する。このようにして、シリコン支持基板11上に、メンブレンとなる位置に対応する部分15に開口が設けられたエッチング用マスク17を形成する。
【0049】
その後、図7(C)に示すように、エッチング用マスク17に形成された開口に合わせてシリコン支持基板をエッチング(例えば、ICPドライエッチング)する。シリコンと酸化シリコンとのエッチング選択比の違いにより、シリコン支持基板のエッチングは酸化シリコン層12まで行われる。これにより、酸化シリコン層12及びシリコン活性層13がシリコン製の外周枠11bと支柱11aにより支持され、外周枠11bと支柱11a間及び支柱11a間に凹部15aを有する構造体を形成する。
【0050】
次に、図7(D)に示すように、凹部15aにおいて露出した酸化シリコン層12をフッ化水素酸により除去してシリコン活性層13をシリコンメンブレン13aとし、さらに、エッチング用マスクを除去する。このようにして、メンブレン13aと、このメンブレン13aの外周を固定してこれを支える外周枠11bと、を有するレチクルブランク65を形成する。
【0051】
続いて、図7(E)に示すように、レチクルブランク65のシリコンメンブレン13a上にレジスト膜を塗布し、所定の微細パターンを電子線描画装置などを用いて焼き付け、転写してエッチング用マスク19を形成する。そして、図7(F)に示すように、エッチング用マスク19をマスクとしてシリコンメンブレン13aをエッチングし、シリコンメンブレン13aに開口パターンを形成する。次いで、図7(G)に示すように、エッチング用マスクを除去することにより、感光基板に転写すべきパターンが形成されたメンブレン13aと、このメンブレン13aの外周を固定してこれを支える外周枠11bと、を有するレチクル60を形成する。
【0052】
次に、補強枠70の上にレチクル60を載せ、両者の位置合わせを行った後、補強枠70の接着剤注入孔71に接着剤72を注入する。このようにして、図5(B)に示すように、接着剤注入孔71に注入した接着剤72により、レチクル60の外周枠11bと補強枠70とを接着した補強枠付き荷電粒子線露光用レチクル50が完成する。
【0053】
なお、パターンが形成されたレチクルの外周枠と補強枠とを接着する場合について説明したが、レチクルブランクの外周枠と補強枠とを接着した後に、そのメンブレンに開口パターンを形成してもよい。この場合、補強枠付き荷電粒子線露光用レチクルブランクは、次のような製造方法によって製造される。
【0054】
図8は、本発明の他の実施の形態に係る補強枠付き荷電粒子線露光用レチクルブランクの製造方法の工程例を模式的に説明する図である。
まず、図8(A)に示すように、図7に示す工程に従ってレチクルブランク65を形成する。一方、図8(B)に示すように、接着剤注入孔71が形成された補強枠70を用意する。そして、補強枠70の上にレチクルブランク65を載せ、両者の位置合わせを行った後、補強枠70の接着剤注入孔71に接着剤72を注入する。このようにして、図8(C)に示すように、接着剤注入孔71に注入した接着剤72により、レチクルブランク65の外周枠11bと補強枠70とを接着した補強枠付き荷電粒子線露光用レチクルブランク55が完成する。
【0055】
以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
(実施例1)
本発明の第一の実施例では、図2及び図3に示す製造方法を用いて補強枠付き荷電粒子線露光用レチクルを製造する例を示す。
【0056】
まず、8インチのSOI基板を用意して、図2及び図3に示す工程に従って図3(C)に示すようなレチクル20を形成した。なお、レチクル20の外周枠11bには3個の接着剤注入孔21が設けられ、この接着剤注入孔21の平面形状は直径5mmの円形である。この接着剤注入孔21の中心21aは、レチクル20の中心20aから95mmの位置にあり、3個の接着剤注入孔21がお互いに120度間隔で配置されている。
【0057】
次に、外径200mm、内径180mm、厚さ10mmの円筒状のシリコン製の補強枠40を用意し、この補強枠40にレチクル20を載せ、両者の位置合わせを行った。その後、レチクル20の接着剤注入孔21に接着剤22を注入した。接着剤22は弾性接着剤であることが好ましく、例えば、EP−001(セメダイン社製)等を使用することが好ましい。このとき、レチクル20と補強枠40の位置ずれを最小限に抑えるため、3個の接着剤注入孔に接着剤を少量ずつ均等に注入するようにした。
【0058】
このようにして製造した補強枠付き荷電粒子線露光用レチクル30について、接着前後のメンブレン内に形成された微細パターンの歪みを光波干渉式座標測定機を用いて測定したところ、歪み量が10nm程度以下に抑制され、許容範囲内に収まっていることが判明した。
【0059】
(実施例2)
本発明の第二の実施例では、図2及び図4に示す製造方法を用いて補強枠付き荷電粒子線露光用レチクルブランクを製造する例を示す。
【0060】
まず、8インチのSOI基板を用意して、図2及び図4に示す工程に従って図4(C)に示すようなレチクルブランク25を形成した。なお、レチクルブランク25の外周枠11bには4個の接着剤注入孔21が設けられ、この接着剤注入孔21の平面形状は直径5mmの円形である。この接着剤注入孔21の中心21aは、レチクルブランク25の中心20aから95mmの位置にあり、4個の接着剤注入孔21がお互いに90度間隔で配置されている。
【0061】
次に、外径200mm、内径180mm、厚さ10mmの円筒状のシリコン製の補強枠40を用意し、この補強枠40にレチクルブランク25を載せ、両者の位置合わせを行った。その後、レチクル20の接着剤注入孔21に接着剤22を注入した。接着剤22は弾性接着剤であることが好ましい。このとき、レチクルブランク25と補強枠40の位置ずれを最小限に抑えるため、4個の接着剤注入孔に接着剤を少量ずつ均等に注入するようにした。
【0062】
このようにして製造した補強枠付き荷電粒子線露光用レチクルブランク35の接着歪みを測定したところ、10nm程度であり、許容範囲内であった。
(実施例3)
本発明の第三の実施例では、図6及び図7に示す製造方法を用いて補強枠付き荷電粒子線露光用レチクルを製造する例を示す。
【0063】
まず、8インチのSOI基板を用意して、図7に示す工程に従って図7(G)に示すようなレチクル60を形成した。
一方、外径200mm、内径180mm、厚さ10mmの円筒状のシリコン製の補強枠を用意して、図6に示すように、補強枠70に接着剤注入孔71を形成した。なお、補強枠70には3個の接着剤注入孔71が設けられ、この接着剤注入孔71の平面形状は直径5mmの円形である。この接着剤注入孔71の中心71aは、補強枠70の中心70aから95mmの位置にあり、3個の接着剤注入孔71がお互いに120度間隔で配置されている。
【0064】
次に、この補強枠70にレチクル60を載せ、両者の位置合わせを行った。その後、補強枠70の接着剤注入孔71に接着剤72を注入した。接着剤72は弾性接着剤であることが好ましく、例えば、EP−001(セメダイン社製)等を使用することが好ましい。このとき、レチクル60と補強枠70の位置ずれを最小限に抑えるため、3個の接着剤注入孔に接着剤を少量ずつ均等に注入するようにした。
【0065】
このようにして製造した補強枠付き荷電粒子線露光用レチクル50について、接着前後のメンブレン内に形成された微細パターンの歪みを光波干渉式座標測定機を用いて測定したところ、歪み量が10nm程度以下に抑制され、許容範囲内に収まっていることが判明した。
【0066】
(実施例4)
本発明の第四の実施例では、図8に示す製造方法を用いて補強枠付き荷電粒子線露光用レチクルブランクを製造する例を示す。
【0067】
まず、8インチのSOI基板を用意して、図7に示す工程に従って図8(A)に示すようなレチクルブランク65を形成した。
一方、外径200mm、内径180mm、厚さ10mmの円筒状のシリコン製の補強枠を用意して、図8(B)に示すように、補強枠70に接着剤注入孔71を形成した。なお、補強枠70には4個の接着剤注入孔71が設けられ、この接着剤注入孔71の平面形状は直径5mmの円形である。この接着剤注入孔71の中心71aは、補強枠70の中心70aから95mmの位置にあり、4個の接着剤注入孔71がお互いに90度間隔で配置されている。
【0068】
次に、この補強枠70にレチクルブランク65を載せ、両者の位置合わせを行った。その後、補強枠70の接着剤注入孔71に接着剤72を注入した。接着剤72は弾性接着剤であることが好ましい。このとき、レチクルブランク65と補強枠70の位置ずれを最小限に抑えるため、4個の接着剤注入孔に接着剤を少量ずつ均等に注入するようにした。
【0069】
このようにして製造した補強枠付き荷電粒子線露光用レチクルブランク55について、接着前後のメンブレン内に形成された微細パターンの歪みを光波干渉式座標測定機を用いて測定したところ、歪み量が10nm程度以下に抑制され、許容範囲内に収まっていることが判明した。
【0070】
以上、本発明の実施の形態に係る補強枠付き荷電粒子線露光用レチクル及びその製造方法について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、様々な変更を加えることができる。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る補強枠付き荷電粒子線露光用レチクル及びその製造方法によれば、レチクルの外周枠と補強枠とを接着する際に、外周枠に形成された接着剤注入孔に接着剤を注入しているので、接着歪みを最小限に抑えることができる。このため、メンブレンに発生する応力を極めて低減させ、メンブレンに形成された微細パターンの歪みを極端に低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る補強枠付き荷電粒子線露光用レチクルの構成例を模式的に示す図であり、図1(A)は全体の平面図であり、図1(B)は断面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るレチクルブランクの製造方法の工程例を模式的に説明する図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る補強枠付き荷電粒子線露光用レチクルの製造方法の工程例を模式的に説明する図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る補強枠付き荷電粒子線露光用レチクルブランクの製造方法の工程例を模式的に説明する図である。
【図5】本発明の他の実施の形態に係る補強枠付き荷電粒子線露光用レチクルの構成例を模式的に示す図であり、図5(A)は全体の平面図であり、図5(B)は断面図である。
【図6】接着剤注入孔が形成された補強枠を模式的に示す図であり、図6(A)は平面図であり、図6(B)は断面図である。
【図7】ステンシルレチクルの製造方法の工程例を模式的に説明する図である。
【図8】本発明の他の実施の形態に係る補強枠付き荷電粒子線露光用レチクルブランクの製造方法の工程例を模式的に説明する図である。
【符号の説明】
10・・・SOI基板       11・・・シリコン支持基板
11a・・・支柱         11b・・・外周枠
12・・・酸化シリコン層     13・・・シリコン活性層
13a・・・シリコンメンブレン  14・・・感光剤(レジスト膜)
15・・・メンブレンとなる位置に対応する部分
16・・・接着剤注入孔となる位置に対応する部分
15a、16a・・・凹部     16b・・・接着剤注入用の深溝
17・・・エッチング用マスク   18・・・レチクルブランク
19・・・エッチング用マスク   20・・・レチクル
20a・・・レチクルの中心    21・・・接着剤注入孔
21a・・・接着剤注入孔の中心  22・・・接着剤
23・・・接着剤注入孔となる位置に対応する部分
24・・・エッチング用マスク   25・・・レチクルブランク
30、50・・・補強枠付き荷電粒子線露光用レチクル
31a、31b、51a、51b・・・メンブレン領域
35、55・・・補強枠付き荷電粒子線露光用レチクルブランク
40、70・・・補強枠      60・・・レチクル
65・・・レチクルブランク    70a・・・補強枠の中心
71・・・接着剤注入孔      71a・・・接着剤注入孔の中心
72・・・接着剤

Claims (10)

  1. 感光基板に転写すべきパターンが形成されたメンブレンの外周を固定してこれを支える外周枠を有するレチクルと、
    前記レチクルの外周枠に接着され、レチクルを補強する補強枠と、
    を有する補強枠付き荷電粒子線露光用レチクルであって、
    前記レチクルの外周枠には接着剤注入孔が形成され、この接着剤注入孔に注入した接着剤により前記レチクルの外周枠と補強枠とを接着してなることを特徴とする補強枠付き荷電粒子線露光用レチクル。
  2. 感光基板に転写すべきパターンが形成されたメンブレンの外周を固定してこれを支える外周枠と、この外周枠に形成された接着剤注入孔と、を有するレチクルを用意する工程と、
    前記レチクルを補強する補強枠を用意する工程と、
    前記接着剤注入孔に接着剤を注入し、この接着剤により前記レチクルの外周枠と補強枠とを接着する工程と、
    を備えることを特徴とする補強枠付き荷電粒子線露光用レチクルの製造方法。
  3. 感光基板に転写すべきパターンが形成されたメンブレンと、
    前記メンブレンの外周を固定してこれを支える外周枠と、
    前記外周枠に形成された接着剤注入孔と、
    を有することを特徴とするレチクル。
  4. メンブレンの外周を固定してこれを支える外周枠を有するレチクルブランクと、
    前記レチクルブランクの外周枠に接着され、レチクルブランクを補強する補強枠と、
    を有する補強枠付き荷電粒子線露光用レチクルブランクであって、
    前記レチクルブランクの外周枠には接着剤注入孔が形成され、この接着剤注入孔に注入した接着剤により前記レチクルブランクの外周枠と補強枠とを接着してなることを特徴とする補強枠付き荷電粒子線露光用レチクルブランク。
  5. メンブレンの外周を固定してこれを支える外周枠と、この外周枠に形成された接着剤注入孔と、を有するレチクルブランクを用意する工程と、
    前記レチクルブランクを補強する補強枠を用意する工程と、
    前記接着剤注入孔に接着剤を注入し、この接着剤により前記レチクルブランクの外周枠と補強枠とを接着する工程と、
    を備えることを特徴とする補強枠付き荷電粒子線露光用レチクルブランクの製造方法。
  6. メンブレンと、
    前記メンブレンの外周を固定してこれを支える外周枠と、
    前記外周枠に形成された接着剤注入用の深溝又は接着剤注入孔と、
    を有することを特徴とするレチクルブランク。
  7. 感光基板に転写すべきパターンが形成されたメンブレンの外周を固定してこれを支える外周枠を有するレチクルと、
    前記レチクルの外周枠に接着され、レチクルを補強する補強枠と、
    を有する補強枠付き荷電粒子線露光用レチクルであって、
    前記補強枠には接着剤注入孔が形成され、この接着剤注入孔に注入した接着剤によりレチクルの外周枠と補強枠とを接着してなることを特徴とする補強枠付き荷電粒子線露光用レチクル。
  8. 感光基板に転写すべきパターンが形成されたメンブレンの外周を固定してこれを支える外周枠を有するレチクルを用意する工程と、
    前記レチクルを補強する補強枠であって、接着剤注入孔が形成された補強枠を用意する工程と、
    前記接着剤注入孔に接着剤を注入し、この接着剤によりレチクルの外周枠と補強枠とを接着する工程と、
    を備えることを特徴とする補強枠付き荷電粒子線露光用レチクルの製造方法。
  9. メンブレンの外周を固定してこれを支える外周枠を有するレチクルブランクと、
    前記レチクルブランクの外周枠に接着され、レチクルブランクを補強する補強枠と、
    を有する補強枠付き荷電粒子線露光用レチクルブランクであって、
    前記補強枠には接着剤注入孔が形成され、この接着剤注入孔に注入した接着剤によりレチクルブランクの外周枠と補強枠とを接着してなることを特徴とする補強枠付き荷電粒子線露光用レチクルブランク。
  10. メンブレンの外周を固定してこれを支える外周枠を有するレチクルブランクを用意する工程と、
    前記レチクルブランクを補強する補強枠であって、接着剤注入孔が形成された補強枠を用意する工程と、
    前記接着剤注入孔に接着剤を注入し、この接着剤によりレチクルブランクの外周枠と補強枠とを接着する工程と、
    を備えることを特徴とする補強枠付き荷電粒子線露光用レチクルブランクの製造方法。
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