JP2004111214A - コンタクトの接触力を増加する方法およびicソケット - Google Patents

コンタクトの接触力を増加する方法およびicソケット Download PDF

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Abstract

【課題】移動板にばね部材のような弾性部材によって荷重をかけてコンタクトの弾性接片を押圧してコンタクトの接触力を増大できるようにする。
【解決手段】ICパッケージを装着して電気的接続を形成するICソケットのコンタクトの接触力を増加するために、ICパッケージが装着される案内部材に対して横方向に移動可能に複数個の移動板を配置する工程と、該移動板の1つとソケット本体との間に弾性部材を配設する工程と、該弾性部材によって前記移動板を押圧する工程と、コンタクトを形成する一対の弾性接片の1つを前記移動板によって弾性偏倚する工程とを有する。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ソケット本体のコンタクトと電子部品等のパッケージであるICパッケージの外部接点との開閉を行う電子部品用ソケットのコンタクトの接触力を増加する方法および電子部品用ソケットに関するものである。特に、本発明は、コンタクトの弾性接片がICパッケージの外部接点を挟み込んで接続するように適用されるICソケットのコンタクトの接触力を増加する方法およびICソケットに係わるものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子部品としてのICパッケージ等は、ICソケットのソケット本体に装着し、格子状に形成された移動板を横方向に移動して、挟み込みコンタクトを開閉してICパッケージと接続するようにしたICソケットが知られている(例えば、特許文献1。)。
【0003】
従来におけるこのようなICソケットにおいては、挟み込みコンタクトが固定側の弾性接片と可動側の弾性接片とをほぼ平行に延びるように配置して成っている。このようなICソケットのコンタクトは、固定側の弾性接片に対して可動側の弾性接片を移動板によって移動して開閉するように形成されていて、コンタクトによってICパッケージの外部接点を挟み込んで接続するように構成されている。
【0004】
このような従来のICソケットの一例が図9および図10に示されている。図9は、従来のICソケットのフリー状態または閉合状態でのICソケットの中央縦断面図で、図10は、操作部材のフルストローク状態、すなわちオープン状態での同様な中央縦断面図である。
【0005】
図示されるように、従来におけるICソケット100は、例えばオープン・トップ・タイプのICソケットである。このICソケット100は、固定のソケット本体102と、このソケット本体102に対して上下動可能に設けられたカバー部材としての操作部材103と、ソケット本体102に固設された複数個の挟み込み形のコンタクト104と、ICパッケージ110が挿入されて装着される案内部材105と、コンタクト104を開閉するようにソケット本体102内に横方向に往復移動可能に設けられた格子状の移動板106とを有している。各コンタクト104は、固定側弾性接片112と可動側弾性接片114とから形成されており、操作部材103に移動板106を水平方向に横動するためのカム部材108が設けられている。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−48923号公報(第2頁、第1、2図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のICソケット100においては、コンタクト104を開放する時に、コイルばねのようなばね部材115等によって上下動可能に弾性支持された操作部材103が押し下げられる。この操作部材103の押し下げによって、くさび部材のようなカム部材108を介して移動板106が横方向に移動される。この押し下げによって、移動板106の格子状の仕切壁107がコンタクト104の一方の可動側弾性接片114を押して動かし、コンタクト104を開くようにしている。
【0008】
しかしながら、このようなコンタクト104は、接触力が低いために接触力を高くする必要が生じた場合、接触力のさらに強いコンタクト104との変更を行わなければならない。このために、ボード等にICソケット100が半田付け等で既に実装されてしまっているような場合には、その対応が非常に困難である。
【0009】
さらにまた、このような従来のICソケット100において、ICパッケージ110の半田ボール等の外部端子111に対するコンタクト104の接触力を増加させる方法として、ICソケット100のコンタクト104自体を改良することが求められている。しかしながら、ICソケット100の製品上での、コンタクト104自体の変更を行うことは困難である等の問題が見られる。
【0010】
従って、本発明の目的は、このような従来における問題を解決するために、移動板にばね部材のような弾性部材によって荷重をかけてコンタクトの弾性接片を押圧してコンタクトの接触力を増大できるようにした、コンタクトの接触力を増加する方法およびICソケットを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明のコンタクトの接触力を増加する方法は、ICパッケージを装着して電気的接続を形成するICソケットのコンタクトの接触力を増加する方法において、ICパッケージが装着される案内部材に対して横方向に移動可能に複数個の移動板を配置する工程と、該移動板の1つとソケット本体との間に弾性部材を配設する工程と、該弾性部材によって前記移動板を押圧する工程と、コンタクトを形成する一対の弾性接片の1つを前記移動板によって弾性偏倚する工程とを有することを特徴とする。
【0012】
また、本発明のコンタクトの接触力を増加する方法は、前記移動板の下の別の移動板の格子状の作動部によって前記コンタクトの弾性接片を外側から弾性偏倚することを特徴とする。
【0013】
さらに、本発明のICソケットは、ICパッケージが装着される案内部材と、装着されたICパッケージと電気的接続を形成する複数個の挟み込み形のコンタクトと、該コンタクトが固設されるソケット本体と、上下動可能に弾性支持された操作部材とを有するICソケットにおいて、前記コンタクトを開閉する複数個の移動板と、該移動板の1つを移動すべく前記操作部材に形成されたカム部材と、前記移動板の他の1つを弾性偏倚する弾性部材とを有し、前記コンタクトが、一対の弾性接片がほぼ平行に延びるように一端において互いに固着され、前記移動板の1つによって前記弾性接片の一方を押圧して前記コンタクトを開くことを特徴とする。
【0014】
さらにまた、本発明のICソケットは、前記コンタクトが、前記一対の弾性接片の間に前記一方の移動板の格子状の仕切壁が配設されて弾性接片が隔絶されていることを特徴とする。
【0015】
本発明のICソケットは、前記一方の弾性接片が外側に折り曲げられ、この折曲部に前記他の1つの移動板の作動部が押圧されて開かれることを特徴とする。
【0016】
また、本発明のICソケットは、前記一対の弾性接片の間に前記1つの移動板の格子状の仕切壁が挟み込まれて配置され、前記複数個の移動板によって前記コンタクトの弾性接片が開かれるように形成されていることを特徴とする。
【0017】
さらに、本発明のICソケットは、前記複数個の移動板を作動すべく係合するように前記カム部材が形成されていることを特徴とする。
【0018】
さらにまた、本発明のICソケットは、前記コンタクトの他方の弾性接片に前記他の移動板の作動部が係合するように弾性部材が作用し、前記1つの移動板に前記カム部材が係合するように作用することを特徴とする。
【0019】
本発明のICソケットは、前記カム部材に加えて別のカム部材が前記操作部材に設けられて前記他の移動板を開放作動することを特徴とする。
【0020】
本発明のその他の目的や特徴および利点は、添付図面に示される本発明のICソケットの実施形態についての以下の詳細な説明から明らかである。
【0021】
【発明の実施の形態】
(実施例1)
図1および図2は、本発明のコンタクトの接触力を増加する方法を実施するための電子部品用ソケットとしての、例えばICソケットの実施例1を示す概要説明図で、図1は、ICソケットのフリー状態、すなわち閉合状態の時の中央縦断面図、図2は、ICソケットのフルストローク状態、すなわちオープン状態の時の中央縦断面図である。
【0022】
図1および図2に示されるように、本発明のコンタクトの接触力を増加させる方法を実施するための実施例1における電子部品用ソケットとしてのICソケット1は、電子部品としてのICパッケージ10を装着して電気的接続を形成する挟み込み形のコンタクト4を有するオープン・トップ・タイプのICソケットである。
【0023】
このような本発明のICソケット1は、ソケット本体2と、このソケット本体2に対して上下動可能に設けられた操作部材3と、ソケット本体2に基端部において固設され、かつ装着されたICパッケージ10と電気的接続を形成する複数個の挟み込み形のコンタクト4と、ソケット本体2内にICパッケージ10が挿入されて装着される案内部材5と、コンタクト4を開閉するようにソケット本体2内に横方向に往復移動可能に設けられた格子状の第1の移動板6と、第2の移動板7とを有している。
【0024】
このような本発明のICソケット1においては、操作部材3に、第1の移動板6を水平方向に移動するためのくさび形のカム部材8が設けられている。また、第2の移動板7を横方向に押圧するばね部材9が、弾性部材としてソケット本体2と第2の移動板7との間に設けられている。
【0025】
また、各コンタクト4は、固定側弾性接片12と可動側弾性接片14とから形成されている。第1の移動板6には、コンタクト4の固定側弾性接片12と可動側弾性接片14とを隔絶するための格子状または櫛歯状の仕切壁16が設けられている。さらに、第2の移動板7には、コンタクト4を閉合する時に、コンタクト4の可動側弾性接片14を押圧するための格子状または櫛歯状の作動部17が可動側接片14の外側に当接するように設けられている。
【0026】
このような本発明のICソケット1において、ソケット本体2は、箱形をなしている。このような箱形のソケット本体2の底部には、複数個の挟み込み形のコンタクト4が、その基端部において固設されている。これらコンタクト4は、装着されたICパッケージ10の球状または半球状の外部端子11と電気的接続を形成するように構成されている。さらに、ソケット本体2の上部には、1つ、または複数個のコイルスプリングのようなばね部材15によって操作部材3が上下方向に移動可能に弾性支持されている。
【0027】
また、この操作部材3の上下動に対応して、くさび形のカム部材8等によって格子状または櫛歯状の第1の移動板6が左右に横方向に水平移動されるように連動されている。さらに、カム部材8が操作部材3から下方に垂下するように設けられている。
【0028】
従って、操作部材3の押し下げによって、カム部材8のカム面が第1の移動板6の角部を押して第1の移動板6を横方向に移動する。このために、本実施例では、第1の移動板6のこの横方向の移動によって、仕切壁16が可動側弾性接片14を外方に押圧することにより後述するようにコンタクト4が開かれるようになる。
【0029】
このような本発明のICソケット1において、コンタクト4は、一対の固定側弾性接片12と可動側弾性接片14とから形成されている。また、本発明のICソケット1では、これら固定側弾性接片12と可動側弾性接片14は、上方に向ってほぼ平行に延びるように基端部において互いに固着されている。これら固定側弾性接片12と可動側弾性接片14との間には、第1の移動板6の格子状または櫛歯状の仕切壁16が位置するように配設されている。従って、この仕切壁16によって、固定側弾性接片12と可動側弾性接片14とが隔絶されている。
【0030】
また、コンタクト4の可動側弾性接片14は、上方部分の中程近くにおいて、ほぼ逆「く」の字形に僅かに内側に折り曲げられていて折曲部18を有するように形成されている。このために、可動側弾性接片14は、フリーな状態において弾性によって外方に開くことができるように自由になっている。
【0031】
従って、このコンタクト4の可動側弾性接片14は、第1の移動板6がカム部材8によって水平横方向に移動される時に、第1の移動板6の仕切壁16によって外方に押圧される。これと同時に、第2の移動板7の作動部17によってコンタクト4の可動側弾性接片14が内側に押圧される。このために、可動側弾性接片14は、折曲部18を支点としてさらに外方に折り曲げられ、これによって、コンタクト4の先端部が外方に開かれるようになる。
【0032】
この時に、他方の弾性接片である固定側弾性接片12は、殆ど固定の直立した状態である。また、可動側弾性接片14は、折曲部18においてさらに外方に折曲されるように押される。これによって、図2に示されるように、可動側弾性接片14の先端部は、第1の移動板6の仕切壁16によって押されてICパッケージ10の外部端子11から離れて外方に開かれるようになる。
【0033】
従って、固定側弾性接片12と可動側弾性接片14との先端部は、外方に向って開かれて図2のようなオープン状態になる。また、固定側弾性接片12と可動側弾性接片14の先端部の間の間隔は、図示のように大きく広げられるようになる。
【0034】
このように、本発明におけるICソケット1のコンタクト4の、図1の閉合状態から、図2のオープン状態への、コンタクト4の開閉状態に、コンタクト4の固定側弾性接片12と可動側弾性接片14とが開閉されるようになる。すなわち、図1においては、コンタクト4の閉合状態が示されており、この状態において操作部材3が押し下げられる。この操作部材3の押し下げにより、カム部材8によって第1の移動板6が横方向に作動されて、図2に示されるように移動される時に、第1の移動板6の仕切壁16によってコンタクト4の可動側弾性接片14が外方に押される。これと共に、可動側弾性接片14は、折曲部18において作動部17がばね部材9によって押されて、さらに折曲されるようになる。これによって、可動側弾性接片14は、図示のように弾性変形され、可動側弾性接片14の先端部がICパッケージ10の外部端子11から離れるようになる。
【0035】
この時に、コンタクト4の固定側弾性接片12は、第2の移動板7の作動部17による可動側弾性接片14の押圧の解除によって、可動側弾性接片14の先端部による押圧力が作用されなくなる。これにより、固定側弾性接片12は、自由となって、先端部が自己弾性力によってICパッケージ10の外部端子11から離れるようになる。このために、コンタクト4の先端部は、図2に示されるように、十分な間隔をもって開くようになり、オープン状態に広く十分に開くことができる。
【0036】
また、この場合に、コンタクト4の先端部は、可動側弾性接片14の先端部が十分離れるように開かれ、第2の移動板7の作動部17が折曲部18を押すと共に、第1の移動板6の仕切壁16が可動側弾性接片14を押すことになる。
【0037】
このように、本発明のICソケット1においては、閉合時にコンタクト4の可動側弾性接片14が、弾性部材であるばね部材9によって第2の移動板7の作動部17を介して押されることによって、コンタクト4における接触力を増加することができる。さらにまた、このようなばね部材9の強さを変えることで、コンタクト4の接触力の調整も可能である。
【0038】
さらに、本発明のICソケット1において、ソケット製品上でコイルばねのようなばね部材9の交換ができる構造にすることによって、鉛フリーのICパッケージ10の搭載をする等の場合に、接触力の増加が必要になった際に、評価ボード上においてばね部材の追加や、もしくは交換することによって容易に対応することができる。
【0039】
(実施例2)
図3および図4は、本発明の電子部品用ソケットとしてのICソケットの実施例2を示す概要説明図で、図3は、ICソケットのフリー状態、すなわち閉合状態の時の中央縦断面図、図4は、ICソケットのフルストローク状態、すなわちオープン状態の時の中央縦断面図である。
【0040】
図3および図4に示されるように、本発明の実施例2における電子部品用ソケットとしてのICソケットも、先の実施例1と同様な挟み込み形のコンタクトを有するタイプのICソケットである。
【0041】
このような本発明の実施例2におけるICソケット20は、ソケット本体22と、このソケット本体22に対して上下動可能に設けられた操作部材23と、ソケット本体22に基端部において固設されて、かつ装着されたICパッケージと電気的接続を形成する複数個の挟み込み形のコンタクト24と、ソケット本体22内にICパッケージ30が装着される案内部材25と、ソケット本体22内に水平横方向に移動可能に配置された格子状または櫛歯状の仕切壁36を有する第1の移動板26と、水平横方向に移動可能に設けられた格子状または櫛歯状の作動部37を有する第2の移動板27とを有している。
【0042】
また、第1の移動板26と第2の移動板27は、カム部材28によって同一方向に移動するように設けられており、ソケット本体22と第2の移動板27との間に、コイルばねのようなばね部材29が設けられている。
【0043】
このような本発明のICソケット20において、ソケット本体22は箱形をなしている。このような箱形のソケット本体22の底部に、挟み込み形のコンタクト24がその基端部において固設されていて、装着されたICパッケージ30の球状または半球状の半田ボールのような外部端子31と電気的接続を形成するように構成されている。また、ソケット本体22の上部には、1つ、または複数個のコイルスプリングのようなばね部材35によって操作部材23が上下動可能に弾性支持されている。さらに、ソケット本体22の上部には、この操作部材23から垂下するようにカム部材28が設けられている。このために、操作部材23の上下動に対応してカム部材28によって格子状または櫛歯状の仕切壁36を有する第1の移動板26と、同様な格子状または櫛歯状の作動部37を有する第2の移動板27とが、カム部材28によって同一方向に水平移動されるように連動されている。従って、第1移動板26と第2移動板27とのそれぞれの横方向の移動によってコンタクト24が開かれるようになる。
【0044】
このような本発明のICソケット20において、コンタクト24は、一対の固定側弾性接片32と可動側弾性接片34とから形成されている。コンタクト24のこれら固定側弾性接片32と可動側弾性接片34は、ほぼ平行に延びるように基端部において互いに固着されている。本発明のこのようなICソケット20においては、これら固定側弾性接片32と可動側弾性接片34との間に、第1の移動板25の格子状または櫛歯状の仕切壁36が位置するように配設されている。
【0045】
これと共に、ICソケット20においては、この第1の移動板26に対してその下に第2の移動板27が設けられている。この第2の移動板27は、その格子状または櫛歯状の作動部37がコンタクト24の可動側弾性接片34の外側に当接するように配置されている。また、第1移動板26の仕切壁36が固定側弾性接片32と可動側弾性接片34との間に設けられることによって、固定側弾性接片32と可動側弾性接片34とが隔絶されている。
【0046】
さらに、コンタクト24の可動側弾性接片34は、第1の移動板26が水平方向に移動する時に、第1の移動板26の仕切壁36によって外方に押圧されるので、先端部が外方に開かれるようになる。また、他方の固定側弾性接片32は、第1の移動板26の仕切壁36や第2の移動板27の作動部37が離れるように移動されることによって自由になっている。従って、この実施例では、可動側弾性接片34の先端部が外方に向って開かれて図4のようなオープン状態になり、可動側弾性接片34と固定側弾性接片32との先端部の間の間隔が図示のように広がって開放状態のようになる。
【0047】
このように、本発明におけるICソケット20のコンタクト24の図4のオープン状態から、図3への閉合状態へのコンタクト24の開閉状態が図示されており、これによって明白に理解されるようになる。すなわち、図3には、コンタクト24の閉合状態が示され、図4にはオープン状態が示されている。
【0048】
図3に示されるように、コンタクト24が閉合状態にある時に、第1の移動板26は、仕切壁36がコンタクト24に何等負荷をかけていない。また、第2の移動板27は、弾性部材としてのばね部材29によって横方向に押圧されているために、第2の移動板27の作動部37が可動側弾性接片34の折曲部38付近を押圧している。これにより、ICパッケージ30の外部端子31は、可動側弾性接片34によってしっかりと押圧されて掴持されることになる。このように、コンタクト24の可動側弾性接片34の接触力は、ばね部材29によって第2の移動板27を介して増大されるようにICソケット20が構成されている。
【0049】
このように、本発明におけるICソケット20のコンタクト24の図3の閉合状態から図4のオープン状態へのコンタクト24の開閉状態に、コンタクト24の固定側弾性接片32と可動側弾性接片34とが開閉されるようになる。すなわち、図3においては、コンタクト24の閉合状態が示されている。
【0050】
この図示の様に、操作部材23が押し下げられると、カム部材28によって、先ず、第1の移動板26が横方向に作動される。これに続いて、第2の移動板27がばね部材29のばね力に抗して図4に示されるようにカム部材28によって押されて移動される。この時に、第1の移動板26の仕切壁36によってコンタクト24の可動側弾性接片34は外方に押される。それと同時に、折曲部38においてばね部材29によって当接されていた作動部37は、離れる方向に第2の移動板27がカム部材28によって押されて離されるために図示のように弾性変形される。この弾性変形によって可動側弾性接片34の先端部がICパッケージ30の外部端子31から離れるようになる。
【0051】
この時に、コンタクト24の固定側弾性接片32は、第2の移動板27の作動部37による可動側弾性接片34の押圧の解除によって、可動側弾性接片14の先端部による押圧力が作用されなくなる。このために、可動側弾性接片14の自由となった先端部は、自己弾性力によってICパッケージ30の外部端子31から離れるようになる。結果として、コンタクト24の先端部は、図4に示されるように十分な間隔をもって開くようになり、オープン状態に広く十分に開くことができる。また、この場合に、コンタクト24の先端部は、可動側弾性接片34の先端部が十分離れるように開かれ、第2の移動板27の作動部37が折曲部38から離される。これと共に、第1の移動板26の仕切壁36が可動側弾性接片34を外方に押すので、コンタクト24における応力が緩和されてコンタクト24の寿命は略従来製品と同等となる。
【0052】
このように、本発明の実施例2におけるICソケット20においては、閉合時に、コンタクト24の可動側弾性接片34がばね部材29によって第2の移動板27の作動部37を介して押されることによって、コンタクト24における接触力を増加することができるし、ばね部材29の強さを変えることで、接触力の調整も可能である。
【0053】
さらに、本発明のICソケット20において、コイルばねのようなばね部材29の交換ができる構造にすることによって、鉛フリーのICパッケージ30を搭載する等の場合に、接触力の増加が必要になった際に、評価ボード上においてばね部材の追加や、もしくは交換することによって容易に対応することができる。
【0054】
(実施例3)
図5および図6は、本発明のコンタクトの接触力を増加する方法を実施するための電子部品用ソケットとしてのICソケットの実施例3を示す概要説明図で、図5は、ICソケットのフリー状態、すなわち閉合状態の時の中央縦断面図、図6は、ICソケットのフルストローク状態、すなわちオープン状態の時の中央縦断面図である。
【0055】
図5および図6に示されるように、本発明のコンタクトの接触力を増加させる方法を実施するための実施例3においては、第2の移動板47を押圧する弾性部材であるばね部材49のばね力の作用方向が、先の実施例1と実施例2のものと異なっていて逆方向である。この実施例3における電子部品用ソケットとしてのICソケット40は、電子部品としてのICパッケージ50を装着して電気的接続を形成する挟み込み形のコンタクト44を有するオープン・トップ・タイプのICソケットである。
【0056】
このような実施例3における本発明のICソケット40は、ソケット本体42と、このソケット本体42に対して上下動可能に設けられた操作部材43と、ソケット本体42に基端部において固設され、かつ装着されたICパッケージ50と電気的接続を形成する複数個の挟み込み形のコンタクト44と、ソケット本体42内にICパッケージ50が挿入されて装着される案内部材45と、コンタクト44を開閉するようにソケット本体42内に横方向に往復移動可能に設けられた格子状の第1の移動板46と第2の移動板47とを有している。
【0057】
また、このような本発明のICソケット40においては、操作部材43に第1の移動板46を水平方向に移動するためのくさび形のカム部材48が設けられている。さらに、第2の移動板7を横方向に押圧するばね部材49が、ソケット本体42と第2の移動板47との間においてカム部材48側に設けられている。
【0058】
また、各コンタクト44は、固定側弾性接片52と可動側弾性接片54とから形成されている。第1の移動板46には、コンタクト44の固定側弾性接片52と可動側弾性接片54とを隔絶するための格子状または櫛歯状の仕切壁56が設けられている。さらに、第2の移動板47には、コンタクト4を閉合する時に、コンタクト4の固定側弾性接片52を押圧するための格子状または櫛歯状の作動部57が、固定側接片52の外側に当接するように設けられている。
【0059】
このような本発明のICソケット40において、ソケット本体42は箱形をなしている。さらに、このソケット本体42の底部には、挟み込み形のコンタクト44がその基端部において固設されており、装着されたICパッケージ50の球状または半球状の外部端子51を掴持して電気的に接続するように構成されている。また、ソケット本体42の上部には、複数個のコイルスプリングのようなばね部材55によって操作部材43が上下動可能に弾性支持されている。
【0060】
さらにまた、この操作部材43の上下動に対応して、くさび形のカム部材48等によって格子状または櫛歯状の仕切壁56を有する第1の移動板46が水平横方向に移動されるように連動されている。従って、カム部材48が操作部材43から下方に垂下するように設けられていて、操作部材43の押し下げによって、カム部材48のカム面が第1の移動板46の角部を押して第1の移動板46を横方向に移動する。このために、第1の移動板46のこの横方向の移動によって仕切壁56が可動側弾性接片54を外方に押圧することとなり、結果として、コンタクト4が図6に示されるように開かれるようになる。
【0061】
このような本発明のICソケット40において、コンタクト44は、一対の固定側弾性接片52と可動側弾性接片54とから形成されている。これら固定側弾性接片52と可動側弾性接片54とは、上方に向ってほぼ平行に延びるように基端部において互いに固着されている。これら固定側弾性接片52と可動側弾性接片54との間には、第1の移動板46の格子状または櫛歯状の仕切壁56が配設されていて、結果として、固定側弾性接片52と可動側弾性接片54とが隔絶されている。
【0062】
また、コンタクト44の可動側弾性接片54は、フリーな状態において、自己の弾性によって内方に閉じる方向に位置することができるように自由になっている。
【0063】
従って、このコンタクト44の可動側弾性接片54は、操作部材43が押し下げられて、第1の移動板46がカム部材48によって水平横方向に移動される時に、第1の移動板46の仕切壁56によって可動側弾性接片54が外方に押圧されることになる。これにより、可動側弾性接片54は、外方に折り曲げられて、先端部がICパッケージ50の外部端子51から離れるように外方に開かれるようになる。
【0064】
また、この時に、他方の弾性接片である固定側弾性接片52は、殆ど固定の直立した状態である。このために、可動側弾性接片54は、一層外方に折曲されるように押されることによって、図6に示されるように可動側弾性接片54の先端部が第1の移動板46の仕切壁56によって押されてICパッケージ50の外部端子51から離れて外方に開かれるようになる。従って、可動側弾性接片54の先端部が外方に向って開かれて図6のようなオープン状態になり、固定側弾性接片52と可動側弾性接片54の先端部の間の間隔が図示にように広げられるようになる。
【0065】
このように、本発明におけるICソケット40のコンタクト44の図5の閉合状態から図6のオープン状態へのコンタクト44の開閉状態に、コンタクト44の固定側弾性接片52に対して可動側弾性接片54が開閉されるようになる。すなわち、図5には、コンタクト44の閉合状態が示されおり、この状態において操作部材43が押し下げられると、カム部材48によって第1の移動板46が横方向に作動されて図6に示されるように移動される。従って、この時に、第1の移動板46の仕切壁56によって、コンタクト44の可動側弾性接片54が外方に押されて折曲部58において弾性変形され、可動側弾性接片54の先端部がICパッケージ50の外部端子51から離れるようになる。
【0066】
この時に、コンタクト44の固定側弾性接片52は、第2の移動板47の作動部57によって押されている。しかしながら、固定側弾性接片52の先端部は、ICパッケージ50の外部端子51に当接しており、殆ど動かない固定の状態となっているので、可動側弾性接片54の先端部がICパッケージ50の外部端子51から離れるようになる。この結果、コンタクト44の先端部は、図6に示されるように十分な余裕をもって開くようになり、オープン状態に広く十分に開くことができる。特に、この場合には、コンタクト44の先端部は、可動側弾性接片54の先端部が十分離れるように開かれ、応力は従来と変わらない。
【0067】
このように、本発明のICソケット40においては、オープン時に、コンタクト44の可動側弾性接片54が第1の移動板46の仕切壁56によって押されることで、ICパッケージ50の外部端子51から十分に離れて開かれる。
【0068】
また、コンタクト44の閉合時には、この実施例3のICソケット40では、コンタクト44の可動側弾性接片54の閉合する方向への自己弾性力と相俟って、ばね部材49による第2の移動板47の作動部57を介した押圧によって、固定側弾性接片52における接触力を増加することができるし、ばね部材49の強さを変えることで接触力の調整も可能である。
【0069】
さらに、本発明のICソケット40において、コイルばねのようなばね部材49の交換ができる構造にすることによって、鉛フリーのICパッケージ50の搭載をする等の場合には、次の様に対応する。すなわち、ICソケット40では、かかる場合、例えば接触力の増加が必要になった際に、評価ボード上においてばね部材の追加や、もしくは交換することによって容易に対応することができる。
【0070】
(実施例4)
図7および図8は、本発明の電子部品用ソケットとしてのICソケットの実施例4を示す概要説明図で、図7は、ICソケットのフリー状態、すなわち閉合状態の時の中央縦断面図、図8は、ICソケットのフルストローク状態、すなわちオープン状態の時の中央縦断面図である。
【0071】
図7および図8に示されるように、本発明のコンタクトの接触力を増加させる方法を実施するための実施例4においては、第1の移動板66を押圧するカム部材68と、第2の移動板47を押圧するばね部材49に加えて、この第2の移動板67を押圧する別のカム部材73が設けられていることが、先の実施例1乃至3のものと異なっている。この実施例4における電子部品用ソケットとしてのICソケット60も、電子部品としてのICパッケージ70を装着して電気的接続を形成する挟み込み形のコンタクト64を有するオープン・トップ・タイプのICソケットである。
【0072】
図7および図8に示されるように、本発明の実施例4におけるICソケット60は、ソケット本体62と、上下動可能な操作部材63と、装着されたICパッケージ70と電気的接続を形成する複数個の挟み込み形のコンタクト64と、ICパッケージ70が装着される案内部材65と、ソケット本体62内に水平横方向に移動可能に配置された格子状または櫛歯状の仕切壁76を有する第1の移動板66と、水平横方向に移動可能に設けられた格子状または櫛歯状の作動部77を有する第2の移動板67と、第1の移動板66を作動するカム部材68と、第2の移動板67を作動するカム部材73とを有している。
【0073】
さらに、本発明のこのICソケット60においては、ソケット本体62と第2の移動板67との間にコイルばねのようなばね部材69が設けられている。
【0074】
このような本発明のICソケット60において、ソケット本体62は箱形をなしている。このソケット本体62の底部には、挟み込み形のコンタクト64が直立した状態に固設されており、装着されたICパッケージ70の球状または半球状の半田ボールのような外部端子71と電気的接続を形成するように構成されている。
【0075】
また、ソケット本体62の上部には、複数個のコイルスプリングのようなばね部材75によって操作部材63が上下動可能に弾性支持されている。この操作部材63には、操作部材63から垂下するようにカム部材68と別のカム部材73とが設けられている。さらに、このソケット本体62の上部には、操作部材63の上下動に対応してカム部材68によって格子状または櫛歯状の仕切壁76を有する第1の移動板66が横方向に移動するように設けられている。
【0076】
同じように、カム部材73によって同様な格子状または櫛歯状の作動部77を有する第2の移動板67が反対方向に水平移動されるように連動されている。従って、第1の移動板66と第2の移動板67とのそれぞれの横方向の移動によって、コンタクト44が開かれるようになる。
【0077】
このような本発明のICソケット60において、コンタクト64は、一対の固定側弾性接片72と可動側弾性接片74とから形成されている。また、ICソケット60においては、これら固定側弾性接片72と可動側弾性接片74とが、ほぼ平行に上方に直立して延びるように基端部において互いに固着されており、これら固定側弾性接片72と可動側弾性接片74との間に第1の移動板66の格子状または櫛歯状の仕切壁76が位置するように配設されている。これと共に、ICソケット60では、この第1の移動板66に対してその下に第2の移動板67が設けられている。この第2移動板67は、格子状または櫛歯状の作動部77がコンタクト24の固定側弾性接片72の外側に当接するように配置されており、第1の移動板66の仕切壁76が固定側弾性接片72と可動側弾性接片74との間に設けられることによって、固定側弾性接片72と可動側弾性接片74とが隔絶されている。
【0078】
また、コンタクト44の可動側弾性接片74は、カム部材68によって第1の移動板66が水平方向に移動する時に、第1の移動板66の仕切壁76によって外方に押圧されるので、先端部が外方に開かれるようになる。また、他方の固定側弾性接片72は、別のカム部材73によって第2の移動板67が作動されて第2の移動板67の作動部77が離れるように移動されることによって自由になっている。従って、固定側弾性接片72の先端部が外方に向って自由になるので、図8のようなオープン状態になり、可動側弾性接片74と固定側弾性接片72との先端部の間の間隔が図示のように広がって開放状態のようになる。
【0079】
このように、本発明におけるICソケット60のコンタクト64の図8オープン状態から図7への閉合状態へのコンタクト64の開閉状態が図示されている。すなわち、図7には、コンタクト64の閉合状態が示され、図8にはオープン状態が示されている。
【0080】
図7に示されるように、コンタクト64が閉合状態にある時に、第1の移動板66は、仕切壁76がコンタクト64に負荷をかけていない。従って、第2の移動板67は、ばね部材69によって横方向に押圧されているために、この第2の移動板67の作動部77が固定側弾性接片72を押圧している。このために、ICパッケージ70の外部端子71は、自己弾性力によって内方に向って弾性偏倚されている可動側弾性接片74と、第2の移動板67の作動部77によって内方に押圧された固定側弾性接片72とによって、しっかりと押圧されて掴持されている。このように、コンタクト44の固定側弾性接片72の接触力が、ばね部材69によって第2の移動板67を介して増大されるように構成されている。
【0081】
このように、本発明におけるICソケット60のコンタクト64の図7の閉合状態から図8のオープン状態へのコンタクト64の開閉状態に、コンタクト64の固定側弾性接片72と可動側弾性接片74とが開閉されるようになる。すなわち、図7においては、コンタクト64の閉合状態が示されている。この状態において、操作部材63が押し下げられると、一方のカム部材68によって第1の移動板66が横方向に作動されて仕切壁76によって可動側弾性接片74が開かれる。
【0082】
これと同時に、第2の移動板67は、ばね部材69のばね力に抗して図8に示されるように、別のカム部材73によって押されて移動されるために、第2の移動板67の作動部77がコンタクト64の固定側弾性接片72から離れるようになる。これによって、固定側弾性接片72が自由にされるので、固定側弾性接片72は自己の弾性によって先端部がICパッケージ70の外部端子71から離れるようになる。
【0083】
このように、コンタクト64の先端部は、図8に示されるように十分な余裕をもって開くようになって、オープン状態に広く十分に開くことができる。特に、この場合には、コンタクト64の先端部は、可動側弾性接片74の先端部がICパッケージ70の外部端子71から十分離れるように開かれ、第2の移動板67の作動部77が固定側弾性接片72から離される。これによりコンタクト4の、固定側弾性接片72と可動側弾性接片74とにおける寿命は変わらない。また、閉合時には、固定側弾性接片72は、ICパッケージ70の外部端子71をしっかりと掴持するようにばね部材69によって接触力が増加される。
【0084】
このように、本発明の実施例4におけるICソケット60においては、オープン時には、図8に示されるように、コンタクト64の可動側弾性接片74が第1の移動板66によって押されて十分に開かれ、固定側弾性接片72は、第2の移動板67が追加の別のカム部材73によって押されて作動部77が固定側弾性接片72から離れて固定側弾性接片72を自由な状態にするので、コンタクト64の応力を緩和することができる。さらに、この実施例では、閉合時には、コンタクト64における接触力を、弾性部材であるばね部材69によって増加することができる。さらにまた、ばね部材69の強さを変えることで、接触力の調整も可能である。
【0085】
さらに、本発明のICソケット60において、コイルばねのようなばね部材69の交換ができる構造にすることによって、鉛フリーのICパッケージ70を搭載する等の場合に、接触力の増加が必要になった際に、評価ボード上においてばね部材69の追加や、もしくは交換することによって容易に対応することができる。
【0086】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1記載のコンタクトの接触力を増加する方法は、ICパッケージを装着して電気的接続を形成するICソケットのコンタクトの接触力を増加する方法において、ICパッケージが装着される案内部材に対して横方向に移動可能に複数個の移動板を配置する工程と、該移動板の1つとソケット本体との間に弾性部材を配設する工程と、該弾性部材によって前記移動板を押圧する工程と、コンタクトを形成する一対の弾性接片の1つを前記移動板によって弾性偏倚する工程とを有するので、閉合時のコンタクトの接触力を好適に増大することができ、弾性部材の弾性力を変えることで接触力の調整が可能であり、コンタクトの開放時に移動板を移動して加圧部をコンタクトから離し、コンタクトにおける応力を緩和し従来と変わらない。
【0087】
本発明の請求項2記載のコンタクトの接触力を増加する方法は、前記移動板の下の別の移動板の格子状の作動部によって前記コンタクトの弾性接片を外側から弾性偏倚するので、作動部によるコンタクトの加圧を離してコンタクトの応力を緩和し従来と変わらない。
【0088】
本発明の請求項3記載のICソケットは、ICパッケージが装着される案内部材と、装着されたICパッケージと電気的接続を形成する複数個の挟み込み形のコンタクトと、該コンタクトが固設されるソケット本体と、上下動可能に弾性支持された操作部材とを有するICソケットにおいて、前記コンタクトを開閉する複数個の移動板と、該移動板の1つを移動すべく前記操作部材に形成されたカム部材と、前記移動板の他の1つを弾性偏倚する弾性部材とを有し、前記コンタクトが、一対の弾性接片がほぼ平行に延びるように一端において互いに固着され、前記移動板の1つによって前記弾性接片の一方を押圧して前記コンタクトを開くので、閉合時のコンタクトの接触力を好適に増大することができ、弾性部材の弾性力を変えることで接触力の調整が可能であり、コンタクト開放時に移動板を移動して作動部をコンタクトから離してコンタクトの応力を緩和し従来と変わらない。
【0089】
本発明の請求項4記載のICソケットは、前記コンタクトが、前記一対の弾性接片の間に前記一方の移動板の格子状の仕切壁が配設されて弾性接片が隔絶されているので、仕切壁によりコンタクトを離すことができる。
【0090】
本発明の請求項5記載のICソケットは、前記一方の弾性接片が外側に折り曲げられ、この折曲部に前記他の1つの移動板の作動部が押圧されて開かれるので、仕切壁と作動部によりコンタクトを離すことができる。
【0091】
本発明の請求項6記載のICソケットは、前記一対の弾性接片の間に前記1つの移動板の格子状の仕切壁が挟み込まれて配置され、前記複数個の移動板によって前記コンタクトの弾性接片が開かれるように形成されているので、閉合時のコンタクトの接触力を増大することができ、コンタクトの開放時には第1、第2の複数個の移動板を移動して作動部をコンタクトから離してコンタクトの応力を緩和して従来と変わらない。
【0092】
本発明の請求項7記載のICソケットは、前記複数個の移動板を作動すべく係合するように前記カム部材が形成されているので、カム部材を用いた簡単な構造で好適にコンタクトを開閉することができる。
【0093】
本発明の請求項8記載のICソケットは、前記コンタクトの他方の弾性接片に前記他の移動板の作動部が係合するように弾性部材が作用し、前記1つの移動板に前記カム部材が係合するように作用するので、弾性部材としてのばね部材を用いてカム部材によって移動板を作動してコンタクトを好適に開閉できる。
【0094】
本発明の請求項9記載のICソケットは、前記カム部材に加えて別のカム部材が前記操作部材に設けられて前記他の移動板を開放作動するので、操作部材の一作動で2つのカム部材により2つの移動板を作動してコンタクトを好適に開閉することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコンタクトの接触力を増加する方法を実施するための電子部品用ソケットとしての実施例1におけるICソケットのフリー状態、すなわち閉合状態の時の中央縦断面図である。
【図2】図1のICソケットのフルストローク状態、すなわちオープン状態の時の中央縦断面図である。
【図3】本発明の実施例2におけるICソケットのフリー状態、すなわち閉合状態の時の中央縦断面図である。
【図4】図3のICソケットのフルストローク状態、すなわちオープン状態の時の中央縦断面図である。
【図5】本発明の実施例3におけるICソケットのフリー状態、すなわち閉合状態の時の中央縦断面図である。
【図6】図5のICソケットのフルストローク状態、すなわちオープン状態の時の中央縦断面図である。
【図7】本発明の実施例4におけるICソケットのフリー状態、すなわち閉合状態の時の中央縦断面図である。
【図8】図7のICソケットのフルストローク状態、すなわちオープン状態の時の中央縦断面図である。
【図9】従来のICソケットのフリー状態、すなわち閉合状態の時の中央縦断面図である。
【図10】図9の従来のICソケットのフルストローク状態、すなわちオープン状態の時の中央縦断面図である。
【符号の説明】
1   ICソケット
2   ソケット本体
3   操作部材
4   コンタクト
5   案内部材
6   第1の移動板
7   第2の移動板
8   カム部材
9   ばね部材
10  ICパッケージ
11  外部端子
12  固定側弾性接片
14  可動側弾性接片
15  ばね部材
16  仕切壁
17  作動部
18  折曲部
20  ICソケット
22  ソケット本体
23  操作部材
24  コンタクト
25  案内部材
26  第1の移動板
27  第2の移動板
28  カム部材
29  ばね部材
30  ICパッケージ
31  外部端子
32  固定側弾性接片
34  可動側弾性接片
35  ばね部材
36  仕切壁
37  作動部
38  折曲部
40  ICソケット
42  ソケット本体
43  操作部材
44  コンタクト
45  案内部材
46  第1の移動板
47  第2の移動板
48  カム部材
49  ばね部材
50  ICパッケージ
51  外部端子
52  固定側弾性接片
54  可動側弾性接片
55  ばね部材
56  仕切壁
57  作動部
58  折曲部
60  ICソケット
62  ソケット本体
63  操作部材
64  コンタクト
65  案内部材
66  第1の移動板
67  第2の移動板
68  カム部材
69  ばね部材
70  ICパッケージ
71  外部端子
72  固定側弾性接片
73  カム部材
74  可動側弾性接片
75  ばね部材
76  仕切壁
77  作動部
78  折曲部

Claims (9)

  1. ICパッケージを装着して電気的接続を形成するICソケットのコンタクトの接触力を増加する方法において、
    ICパッケージが装着される案内部材に対して横方向に移動可能に複数個の移動板を配置する工程と、該移動板の1つとソケット本体との間に弾性部材を配設する工程と、該弾性部材によって前記移動板を押圧する工程と、コンタクトを形成する一対の弾性接片の1つを前記移動板によって弾性偏倚する工程とを有することを特徴とするコンタクトの接触力を増加する方法。
  2. 前記移動板の下の別の移動板の格子状の作動部によって前記コンタクトの弾性接片を外側から弾性偏倚することを特徴とする請求項1記載のコンタクトの接触力を増加する方法。
  3. ICパッケージが装着される案内部材と、装着されたICパッケージと電気的接続を形成する複数個の挟み込み形のコンタクトと、該コンタクトが固設されるソケット本体と、上下動可能に弾性支持された操作部材とを有するICソケットにおいて、
    前記コンタクトを開閉する複数個の移動板と、該移動板の1つを移動すべく前記操作部材に形成されたカム部材と、前記移動板の他の1つを弾性偏倚する弾性部材とを有し、前記コンタクトが、一対の弾性接片がほぼ平行に延びるように一端において互いに固着され、前記移動板の1つによって前記弾性接片の一方を押圧して前記コンタクトを開くことを特徴とするICソケット。
  4. 前記コンタクトは、前記一対の弾性接片の間に前記一方の移動板の格子状の仕切壁が配設されて弾性接片が隔絶されていることを特徴とする請求項3記載のICソケット。
  5. 前記一方の弾性接片が外側に折り曲げられ、この折曲部に前記他の1つの移動板の作動部が押圧されて開かれることを特徴とする請求項4記載のICソケット。
  6. 前記一対の弾性接片の間に前記1つの移動板の格子状の仕切壁が挟み込まれて配置され、前記複数個の移動板によって前記コンタクトの弾性接片が開かれるように形成されていることを特徴とする請求項3記載のICソケット。
  7. 前記複数個の移動板を作動すべく係合するように前記カム部材が形成されていることを特徴とする請求項6記載のICソケット。
  8. 前記コンタクトの他方の弾性接片に前記他の移動板の作動部が係合するように弾性部材が作用し、前記1つの移動板に前記カム部材が係合するように作用することを特徴とする請求項3記載のICソケット。
  9. 前記カム部材に加えて別のカム部材が前記操作部材に設けられて前記他の移動板を開放作動することを特徴とする請求項3記載のICソケット。
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