JP2004110984A - アクチュエータ及び光ピックアップ装置 - Google Patents

アクチュエータ及び光ピックアップ装置 Download PDF

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lens
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松田 武浩
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Abstract

【課題】対物レンズ内の温度分布の不均一により、対物レンズのレンズ特性が劣化する。
【解決手段】対物レンズと対物レンズを支持するボビンの間に介装され、熱伝導率がボビンと異なる介装部材を有するアクチュエータ。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アクチュエータ及びアクチュエータを用いた光ピックアップ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
CDやDVD等の光ディスクに記録された情報を再生するピックアップ装置が知られている。このピックアップ装置は、対物レンズを介して光ディスクに所定波長のレーザビームを照射し、光ディスク上で反射したレーザビームを受光素子で受光することにより、光ディスク上に書き込まれた情報を読み取るための装置である。
【0003】
ピックアップ装置は、光ディスクの反りや振れに対して光ディスクの情報記録面と対物レンズとの距離を制御するフォーカス制御を行うと共に、光ディスクの情報トラックの偏心に対して対物レンズを追従制御するトラッキング制御を行っている。これにより、レーザビームを所望のトラック上に照射し、光ディスクに記録された情報を正確に読み取っている。
【0004】
このフォーカス制御及びトラッキング制御を行うアクチュエータは、その可動部を有する。可動部は、対物レンズ、対物レンズを支持するボビン、ボビン上に配置された複数のコイル、ボビンを移動可能に保持する長手状弾性部材等から構成される。各コイルには、適切な量の電流が流され、コイルを流れる電流とコイル近傍に形成された磁場との相互作用によりフォーカス方向又はトラッキング方向にボビンとともに対物レンズの位置を微少変位させて、フォーカス制御又はトラッキング制御が行われる。一般に、このアクチュエータは、感度の向上、レンズのダイナミックチルトの低減、不要共振の抑制等を考慮し最適設計が為されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、コイルに通電を行うとコイルが発熱してしまい、熱がボビンを介して対物レンズに伝導する。この対物レンズに伝導した熱は、対物レンズ内での温度分布を不均一にしてしまい、温度分布の不均一により対物レンズの屈折率を場所毎に異ならせてしまう。これにより、対物レンズ全体のレンズ特性、特にAS収差が発生してしまい、ディスク上の情報を正確に読み取ることが困難になってしまう。これは、特に、プラスチック等の熱による物性値の変化が大きい素材のレンズを用いた場合に顕著となる。
【0006】
このAS収差の発生による光ディスクからの検出信号に与える影響は、光ディスクが高密度で高倍速になるに従い大きくなり、著しく検出信号を劣化させる。
従って、今後期待される光ディスクの高密度化、及び、高倍速化を図るためには、この温度分布の不均一を無視することはできない。
【0007】
本発明が解決しようとする課題としては、上述したように、対物レンズ内の温度分布の不均一により、対物レンズのレンズ特性が劣化するという問題が一例として挙げられる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の請求項1記載のアクチュエータは、対物レンズと、前記対物レンズを支持するボビンと、前記対物レンズと前記ボビンの間に介装され、熱伝導率が前記ボビンと異なる介装部材とを有する。
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る実施形態について詳細に説明する。
【0009】
(第1実施形態)
以下、図面を参照しながら、本発明に係る第1実施形態のピックアップ装置を説明する。
【0010】
図1は、本発明に係る第1実施形態のピックアップ装置1を示す斜視図である。このピックアップ装置1は、CDプレーヤー、DVDプレーヤー等の光ディスク装置内部に配置される。ピックアップ装置1は、ガイドシャフト3,3上に移動可能に配置されたピックアップボディ2と、ピックアップポディ2上に固定配置されたアクチュエータ6とを備えている。ピックアップ装置1は、スピンドル4を介して回転可能に構成されたディスク載置部4a上に載置された光ディスク5の記録面と対向している。
【0011】
図2は、アクチュエータ6の拡大斜視図である。また、図3は、アクチュエータ6の分解斜視図である。アクチュエータ6は、ヨーク10と、アクチュエータ固定部20と、ヨーク10及びアクチュエータ固定部20に関し微少変位可能に構成されたアクチュエータ可動部30とを有している。アクチュエータ可動部30の側面には、取り付け部材21が固定されている。取り付け部材21の取り付け部21aには、それぞれ4本の長手状弾性部材15a〜15dが取り付けられている。アクチュエータ可動部30は、長手状弾性部材15a〜15dによりアクチュエータ固定部20に支持されている。
【0012】
ヨーク10上には、一対の磁石部材11がアクチュエータ可動部30を挟むようにディスク円周方向に沿って対向配置されている。
【0013】
図4は、本実施形態のアクチュエータ可動部30の斜視図であり、図5は、アクチュエータ可動部30の断面図である。アクチュエータ可動部30は、対物レンズ31と、ボビン32と、介装部材33と、一対のトラッキングコイル34と、フォーカスコイル35とを備えている。
【0014】
ボビン32は、相対向する側面にトラッキングコイル巻回用のトラッキングコイル保持部32aを有し、内部に軸方向上下に貫通した円筒形上のレンズ収納孔32bを有する樹脂製の部材である。ボビン32には、レンズ収納孔32bの周面から径方向内側に突出した絞り部32fが形成されている。絞り部32fは、対物レンズ31に入射するレーザー光の径を対物レンズの有効径に合わせて絞る。レンズ収納孔32bの内径面上には、介装部材33が挿入され、レンズ収納孔32bの内周面上に密接に配置されている。
【0015】
介装部材33は、レンズ収納孔32bの内周面と同形状を有する円筒型の部材である。介装部材33の軸方向一端には、外径側に折り曲げられたつば33aが形成されている。介装部材33のつば33aは、ボビン32の上面32c上に密接に配置されている。また、介装部材33の軸方向他端には、内径側に折り曲げられたつば33bが形成されている。この介装部材33は、樹脂製のボビン32よりも高い熱伝導率を持つ素材で構成されている。介装部材33の内径側には、対物レンズ31が挿入され、介装部材33の内径面上及びつば33b上に密接に固定されている。
【0016】
対物レンズ31は、上面視円形形状を有するレンズである。対物レンズ31は、ボビン32の下方に位置する図視せぬ光源から出射した所定の波長の光を絞り込み、光ディスク5の情報記録面上に形成されたトラックに沿って照射する。また、対物レンズ31は、光ディスク5の情報記録面にて反射した光を透過し、図示せぬ受光素子を有する受光部に送る。対物レンズ31は、介装部材33によりボビン32上に固定されており、対物レンズ31はボビン32と直接接触していない。
【0017】
一対のトラッキングコイル保持部32aは、ボビン32のトラッキング方向両側面から突出形成されている。各トラッキングコイル保持部32aの側面には、トラッキングコイル保持溝32dが形成されており、トラッキングコイル保持溝32dに沿って、トラッキングコイル34,34が巻回されている。
【0018】
トラッキングコイル34,34は、アクチュエータ可動部30をトラッキング方向に移動させるためのコイルである。一対のトラッキングコイル34,34のディスク周方向側成分は、前後に配置された磁石部材11とそれぞれ対向している。磁石部材11が形成する磁場は、コイルの配線方向とほぼ垂直になるように構成されている。
【0019】
トラッキングコイル34,34に電流を流すと、磁石部材11が形成する磁場とトラッキングコイル34,34中の電流との相互作用により、アクチュエータ可動部30をトラッキング方向に動かそうとする力が働く。この力は、トラッキングコイル34,34中を流れる電流の方向により変化する。従って、トラッキングコイル34,34中を流れる電流の方向を変化させることにより、アクチュエータ可動部30は、トラッキング方向に揺動する。
【0020】
また、ボビン32の側面上には、ボビン32の側面に跨って、対物レンズ31の光軸回りに回転する方向にフォーカスコイル35が巻回されている。フォーカスコイル35は、アクチュエータ可動部30をフォーカス方向に移動させるためのコイルである。フォーカスコイル35のディスク径方向側成分は、前後に配置された磁石部材11とそれぞれ対向している。磁石部材11が形成する磁場は、コイルの配線方向とほぼ垂直になるように構成されている。
【0021】
フォーカスコイル35に電流を流すと、磁石部材11が形成する磁場とフォーカスコイル35中の電流との相互作用により、アクチュエータ可動部30をフォーカス方向に動かそうとする力が働く。この力は、フォーカスコイル35中を流れる電流の方向により変化する。従って、フォーカスコイル35中を流れる電流の方向を変化させることにより、アクチュエータ可動部30は、フォーカス方向に揺動する。
【0022】
これらのトラッキングコイル34,34およびフォーカスコイル35は、電流が流れることにより発熱する。この熱は、ボビン32上に配置された各コイルの位置に応じて、非対称に介装部材33へ熱を伝導する。ここで、介装部材33は、ボビン32よりも熱伝導率が高い素材で構成されているため、介装部材33は、非対称に伝導した熱を介装部材33の周方向に素早く伝導し、対物レンズ31の全周囲から均一に熱を対物レンズ31に伝導する。従って、対物レンズ31内の温度分布は、ほぼ同心円上となり、対物レンズ31に生じる温度分布の同心円周上の不均一が著しく緩和される。よって、対物レンズ31のレンズ特性の劣化が抑制され、検出信号の検出信頼性が向上する。
【0023】
介装部材33の素材としては、ボビン32よりも熱伝導率が高い素材であればよく、好ましくは、ボビン32よりも2倍以上熱伝導率が高いものがよい。また、介装部材32は、アクチュエータ可動部30の構成部材であるため、アクチュエータの感度を低下させない程度に軽量のものであることが好ましい。
【0024】
以上、本実施形態のピックアップ装置1によれば、対物レンズ31は、ボビン32よりも熱伝導率が高い介装部材33によってボビン32上に固定されている。従って、ボビン32内の非対称な温度分布を対物レンズ31の周方向に均一化するように作用する。これにより、対物レンズ31内の周方向の温度分布がほぼ均一化されるため、対物レンズ31のレンズ特性の劣化が抑制され、検出信号の検出信頼性が向上する。
【0025】
(第2実施形態)
以下、図面を参照しながら、本発明に係る第2実施形態のピックアップ装置を説明する。
【0026】
図6は、本実施形態のアクチュエータ可動部40の斜視図であり、図7は、アクチュエータ可動部40の断面図である。アクチュエータ可動部40は、対物レンズ41と、ボビン42と、介装部材43と、一対のトラッキングコイル44と、フォーカスコイル45とを備えている。
【0027】
ボビン42は、相対向する側面にトラッキングコイル巻回用のトラッキングコイル保持部42aを有し、内部に軸方向上下に貫通した円筒形上の貫通孔42bを有する樹脂製の部材である。ボビン42には、レンズ収納孔42bの周面から径方向内側に突出した絞り部42fが形成されている。絞り部42fは、対物レンズ31に入射するレーザー光の径を対物レンズの有効径に合わせて絞る。また、ボビン42の上面42c上には、貫通孔42bを囲む周囲に段差部42eが形成されている。この段差部42e上には、介装部材43が固定されている。
【0028】
介装部材43は、上面視円形形状の板状部材である。介装部材43は、段差部42eの側面とほぼ同形状を有し、段差部42eの形状に沿って密接に固定されている。介装部材43の中央部には、円形の貫通孔43aが形成されており、貫通孔43aの周囲には、対物レンズ41を載置するための段差部43bが形成されている。この介装部材43は、樹脂製のボビン42よりも高い熱伝導率を持つ素材で構成されている。
【0029】
この介装部材43の段差部43b上には、対物レンズ41が挿入されている。
対物レンズ41は、上面視円形形状を有するレンズであり、その凸部が介装部材43の貫通孔43a内に位置するよう配置されている。対物レンズ41は、ボビン42の下方に位置する図視せぬ光源から出射した所定の波長の光を絞り込み、光ディスク5の情報記録面上に形成されたトラックに沿って照射する。また、対物レンズ41は、光ディスク5の情報記録面にて反射した光を透過し、図示せぬ受光素子を有する受光部に送る。対物レンズ41は、介装部材43によりボビン42上に固定されており、対物レンズ41はボビン42と直接接触していない。
【0030】
一対のトラッキングコイル保持部42aは、ボビン42のトラッキング方向両側面から突出形成されている。各トラッキングコイル保持部42aの側面には、トラッキングコイル保持溝42dが形成されており、トラッキングコイル保持溝42dに沿って、トラッキングコイル44,44が巻回されている。トラッキングコイル44,44の配置状態および機能は、第1実施形態のトラッキングコイル34,34と同一である。
【0031】
また、ボビン42の側面上には、ボビン42の側面に跨って、対物レンズ41の光軸回りに回転する方向にフォーカスコイル45が巻回されている。フォーカスコイル45は、アクチュエータ可動部40をフォーカス方向に移動させるためのコイルである。このフォーカスコイル45の配置状態および機能は、第2実施形態のフォーカスコイル35と同一である。
【0032】
これらのトラッキングコイル44,44およびフォーカスコイル45は、電流が流れることにより発熱する。この熱は、ボビン42上に配置された各コイルの位置に応じて、非対称に介装部材43へ熱を伝導する。ここで、介装部材43は、ボビン42よりも熱伝導率が高い素材で構成されているため、介装部材43は、非対称に伝導した熱を介装部材43の周方向に素早く伝導し、対物レンズ41の全周囲から均一に熱を対物レンズ41に伝導する。従って、対物レンズ41内の温度分布は、ほぼ同心円上となり、対物レンズ41に生じる温度分布の同心円周上の不均一が著しく緩和される。よって、対物レンズ41のレンズ特性の劣化が抑制され、検出信号の検出信頼性が向上する。
【0033】
以上、本実施形態によれば、対物レンズ41は、ボビン42よりも熱伝導率が高い介装部材43によってボビン42上に固定されている。従って、ボビン42内の非対称な温度分布を対物レンズ41の周方向に均一化するように作用する。
これにより、対物レンズ41内の周方向の温度分布がほぼ均一化されるため、対物レンズ41のレンズ特性の劣化が抑制され、検出信号の検出信頼性が向上する。
【0034】
(第3実施形態)
以下、図面を参照しながら、本発明に係る第3実施形態のピックアップ装置を説明する。
【0035】
図8は、本実施形態のアクチュエータ可動部50の斜視図であり、図9は、アクチュエータ可動部50の断面図である。アクチュエータ可動部50は、対物レンズ51と、ボビン52と、介装部材53と、一対のトラッキングコイル54と、フォーカスコイル55とを備えている。
【0036】
本実施形態のアクチュエータ可動部50は、第2実施形態のアクチュエータ可動部40の介装部材43に改良を加えたものであり、その他の構成部材51,52,54,55は、第2実施形態の構成部材41,42,44,45と同一である。
【0037】
本実施形態の介装部材53は、上面視円形形状の板状部材である。介装部材53は、ボビン52の段差部52eの側面とほぼ同形状を有し、段差部52eの形状に沿って密接に固定されている。介装部材53の中央部には、円形の貫通孔53aが形成されており、貫通孔53aの周囲には、対物レンズ51を載置するための段差部53bが形成されている。この介装部材53は、樹脂製のボビン52よりも高い熱伝導率を持つ素材で構成されている。
【0038】
また、介装部材53の上面には、複数の溝部53cが周方向に沿って同心円上に形成されている。これらの溝部53cは、介装部材53の表面積を増加させ、いわゆるヒートシンクの放熱フィンとして機能し、介装部材53に伝導した熱を外部に放出する。この介装部材53は、対物レンズ51とボビン52が直接接触しないように対物レンズ51を固定している。
【0039】
これらのトラッキングコイル54,54およびフォーカスコイル55は、電流が流れることにより発熱する。この熱は、ボビン52上に配置された各コイルの位置に応じて、非対称に介装部材53へ熱を伝導する。ここで、介装部材53は、ボビン52よりも熱伝導率が高い素材で構成されているため、介装部材53は、非対称に伝導した熱を介装部材53の周方向に素早く伝導する。そのため、介装部材53の周方向温度は、ほぼ均一となり、対物レンズ51の全周囲から均一に熱を対物レンズ51に伝導する。従って、対物レンズ51内の温度分布は、ほぼ同心円上となり、対物レンズ51に生じる温度分布の同心円周上の不均一が著しく緩和される。よって、対物レンズ51のレンズ特性の劣化が抑制され、検出信号の検出信頼性が向上する。
【0040】
さらに、介装部材53の上面に形成された複数の溝部53cによって外気と接触する表面積が増加することにより、介装部材53に伝導した熱を外部に放出し、対物レンズ51への熱の流入量を積極的に減少させる。従って、対物レンズ51の温度上昇が抑えられるため、対物レンズのレンズ特性の劣化が抑制される。
これにより、対物レンズ51を介して検出される信号の信頼性が向上する。
【0041】
以上、本実施形態によれば、対物レンズ51は、ボビン52よりも熱伝導率が高い介装部材53によってボビン52上に固定されている。従って、ボビン52内の非対称な温度分布を対物レンズ51の周方向に均一化するように作用する。
また、介装部材53に形成された複数の溝部53cは、介装部材53に伝導した熱を外部に放出し、対物レンズ51への熱の流入量を積極的に減少させる。これにより、対物レンズ51内の周方向の温度分布がほぼ均一化され、また対物レンズ51への熱の流入量が減少するため、対物レンズ51のレンズ特性の劣化が抑制され、検出信号の検出信頼性が向上する。
【0042】
(第4実施形態)
以下、図面を参照しながら、本発明に係る第4実施形態のピックアップ装置を説明する。
【0043】
図9は、本実施形態のアクチュエータ可動部60の断面図である。アクチュエータ可動部60は、対物レンズ61と、ボビン62と、介装部材63と、一対のトラッキングコイル64と、フォーカスコイル65とを備えている。
【0044】
本実施形態のアクチュエータ可動部60は、第1実施形態のアクチュエータ可動部30のボビン32に形成された絞り部32fを排し、代わりに介装部材62が絞り部として機能するものである。その他の構成部材は、第1実施形態の構成部材と同一である。
【0045】
介装部材63は、レンズ収納孔62bの内周面と同形状を有する円筒型の部材である。介装部材63の軸方向一端には、外径側に折り曲げられたつば63aが形成されている。介装部材63のつば63aは、ボビン62の上面62c上に密接に配置されている。また、介装部材63の軸方向他端には、径方向内側に折り曲げられ突出したつば63bが形成されている。つば63bの先端は、対物レンズ61の表面近傍まで突出しており、対物レンズ61に入射するレーザー光の径を制限している。つまり、つば63bは、対物レンズの有効径に合わせて絞る絞りとして機能する。
【0046】
この介装部材33は、樹脂製のボビン32よりも高い熱伝導率を持つ素材で構成されている。介装部材33の内径側には、対物レンズ31が挿入され、介装部材33の内径面上及びつば33b上に密接に固定されている。また、本実施形態では、つば63bでレーザー光の径を制限するために、つば63bは、非光透過性の素材で構成されている。
【0047】
各コイルに通電すると、トラッキングコイル64,54およびフォーカスコイル65は、電流が流れることにより発熱する。この熱は、ボビン62上に配置された各コイルの位置に応じて、非対称に介装部材63へ熱を伝導する。ここで、介装部材63は、ボビン62よりも熱伝導率が高い素材で構成されているため、介装部材63は、非対称に伝導した熱を介装部材63の周方向に素早く伝導する。そのため、介装部材63の周方向温度は、ほぼ均一となり、対物レンズ61の全周囲から均一に熱を対物レンズ61に伝導する。従って、対物レンズ61内の温度分布は、ほぼ同心円上となり、対物レンズ61に生じる温度分布の同心円周上の不均一が著しく緩和される。よって、対物レンズ61のレンズ特性の劣化が抑制され、検出信号の検出信頼性が向上する。
【0048】
以上、本実施形態によれば、対物レンズ61は、ボビン62よりも熱伝導率が高い介装部材63によってボビン62上に固定されている。従って、ボビン62内の非対称な温度分布を対物レンズ61の周方向に均一化するように作用する。
これにより、対物レンズ51内の周方向の温度分布がほぼ均一化され、対物レンズ51のレンズ特性の劣化が抑制され、検出信号の検出信頼性が向上する。また、介装部材63は、絞りとしての機能も併せ持っているため、有効径が異なる対物レンズを生産する場合でも、ボビンの形状を変更することなく、介装部材63の形状を対物レンズに合わせて変更することによって、異なる対物レンズに対応することが可能となる。
【0049】
(第5実施形態)
以下、図面を参照しながら、本発明に係る第5実施形態のピックアップ装置を説明する。
【0050】
図11は、アクチュエータ可動部70の断面図である。アクチュエータ可動部70は、対物レンズ71と、ボビン72と、介装部材73と、一対のトラッキングコイル74と、フォーカスコイル75とを備えている。
【0051】
本実施形態の介装部材73は、断面視ほぼ長方形状のリング上部材であり、ボビン72の内周面72bに接して内周面72bから突出した絞り部72c上に配置されている。この介装部材73は、樹脂製のボビン72よりも高い熱伝導率を持つ素材で構成されている。そして、対物レンズ71は、ボビン72の内周面72及び介装部材73に接して固定されている。
【0052】
トラッキングコイル74,74およびフォーカスコイル75の発熱により伝導する熱は、ボビン72上に配置された各コイルの位置に応じて、非対称に伝導し、一部は介装部材73へ、そして一部は直接対物レンズ71に伝導する。ここで、介装部材73は、ボビン72よりも熱伝導率が高い素材で構成されているため、介装部材73は、非対称に伝導した熱を介装部材73の周方向に素早く伝導し、対物レンズ71の全周囲から均一に熱を対物レンズ71に伝導する。本実施形態の場合には、一部の熱は直接対物レンズ71に伝導するため、第1〜4実施形態の場合よりも、対物レンズ内の温度分布は、非対称になるが、介装部材73を用いない場合に比べ、対物レンズ71に生じる温度分布の同心円周上の不均一が著しく緩和される。よって、対物レンズ71のレンズ特性の劣化が抑制され、検出信号の検出信頼性が向上する。また、介装部材73は、前述の介装部材33,43,53,63に比べ、形状が簡略化されているので、部品コストを低く抑えることができる。
【0053】
以上、本発明に係る第1〜5実施形態によれば、対物レンズは、ボビンよりも熱伝導率が高い素材から構成される介装部材を介して、光軸に対して対称にボビンに固定されている。特に、第1〜4実施形態によれば、対物レンズとボビンは直接接触していない。従って、対物レンズに流入する周方向の温度分布をほぼ均一にすることが可能となり、周方向温度分布の不均一に起因するレンズ特性の劣化を抑制することが可能となる。
【0054】
なお、本発明に係る各実施形態では、具体的な介装部材の形状を述べたが、ボビンからの熱による周方向温度分布が均一となり、対物レンズと周方向において均一に接触する介装部材を用いればよく上記に限定されるものではない。例えば、対物レンズの形状が特殊な場合には、対物レンズの形状に即した任意の介装部材を用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態のピックアップ装置を示す斜視図である。
【図2】ピックアップ装置の拡大斜視図である。
【図3】ピックアップ装置の分解斜視図である。
【図4】第1実施形態のアクチュエータ可動部の斜視図である。
【図5】第1実施形態のアクチュエータ可動部の断面図である。
【図6】第2実施形態のアクチュエータ可動部の斜視図である。
【図7】第2実施形態のアクチュエータ可動部の断面図である。
【図8】第3実施形態のアクチュエータ可動部の斜視図である。
【図9】第3実施形態のアクチュエータ可動部の断面図である。
【図10】第4実施形態のアクチュエータ可動部の断面図である。
【図11】第11実施形態のアクチュエータ可動部の断面図である。
【符号の説明】
1   光ピックアップ
2   可動部材
3   ガイドシャフト
4   スピンドルモータ
5   光ディスク
6   アクチュエータ
10  ヨーク
11  磁石部材
20  アクチュエータ固定部
30,40,50,60,70アクチュエータ可動部
31,41,51,61,71 対物レンズ
32,42,52,62,72 ボビン
33,43,53,63,73 介装部材

Claims (7)

  1. 対物レンズと、
    前記対物レンズを支持するボビンと、
    前記対物レンズと前記ボビンの間に介装され、熱伝導率が前記ボビンと異なる介装部材と、を有することを特徴とするアクチュエータ。
  2. 前記介装部材は、熱伝導率が前記ボビンよりも大きいことを特徴とする請求項1記載のアクチュエータ。
  3. 前記ボビンは、内周面を有するレンズ収納孔を有し、前記介装部材は、前記レンズ収納孔の前記内周面上に配置されていることを特徴とする請求項1又は2記載のアクチュエータ。
  4. 前記介装部材の表面には、凸部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか記載のアクチュエータ。
  5. 前記介装部材は、前記対物レンズへ入射する光を絞る絞り部を有することを特徴とする請求項1乃至4の何れか記載のアクチュエータ。
  6. 前記対物レンズは、前記ボビンと非接触であることを特徴とする請求項1乃至5の何れか記載のアクチュエータ。
  7. 請求項1乃至6の何れか記載のアクチュエータを用いた光ピックアップ装置。
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