JP2004110338A - データ処理方法、画像形成方法、データ処理システム、クライアント端末、データ処理装置、画像形成装置、プログラム、記憶媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】データ受信部204は、予め優先度が付与された印刷データD0と、その優先度を示す優先度データと、クライアント端末100と印刷装置200との間の距離に関する位置情報Y0とを、ネットワーク9を介してクライアント端末100から受信する。優先度設定部220では、先ず印刷データD0に添付されている優先度データX0を取得するとともに、印刷データD0に添付されている位置情報Y0を取得する。そして、取得した優先度データX0により表される優先度を位置情報Y0を参照して調整する。データ分割処理部230やスケジュール部250は、この調整後の優先度Zに基づいて、スケジューリングをやり直す。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえばプリンタ装置、ファクシミリ装置、あるいはそれらの機能を有する複合機など、受信した画像データに基づいて可視画像を所定の記録媒体に出力する画像形成方法、および画像形成装置に関する。また本発明は、クライアントから要求されたデータ処理を実行するデータ処理方法、データ処理システム、およびデータ処理装置に関する。さらに、本発明は、前記方法やシステムあるいは装置に使用されるクライアント側の端末(以下クライアント端末ともいう)や、プログラムおよび記憶媒体に関する。
【0002】
より詳細には、あるジョブ(処理要求)についての処理実行途中で処理対象を他のジョブに切り替えるジョブ切替処理機能に関する。
【0003】
【従来の技術】
【特許文献1】
特開平3−262673号公報
【特許文献2】
特開平8−63307号公報
【0004】
今日、家庭やオフィスなどにおいて、たとえばプリンタ装置やファクシミリ装置などの画像形成装置が広く利用されている。また、オフィス内では、それらの機能や複写装置の機能を複合的に備える複合機も使用されている。
【0005】
たとえば、ホストコンピュータやワークステーションなどの文書作成装置で作成された印刷データを印刷するプリンタ装置には、解像度が異なるものや、印刷速度の異なるものがある。また、単色印刷のものと多色印刷が可能なものなど様々なタイプのものがある。これら全てのタイプのプリンタ装置をそれぞれのホストコンピュータに直接接続すると、多大の費用を要し、また設置スペースの問題も発生する。
【0006】
そこで近年では、プリンタ装置をLAN(ローカルエリアネットワーク)などの通信網に接続し、この通信網に接続されている複数のホストコンピュータや文書作成装置でプリンタ装置を共用することも行なわれるようになっている。
【0007】
通信網を介してプリンタ装置を共用すると、1つホストコンピュータから受信した印刷データをプリンタ装置が印刷している最中に、他のホストコンピュータから印刷データが送られてくることがある。このような場合でも、送信側のホストコンピュータを早期に開放するために、大容量のメモリをプリンタ装置側に用意して、印刷と並行して印刷データを受信することが一般的に行なわれている。
【0008】
このようなプリンタ装置では、印刷データを受信した順に印刷の順序が決められている。したがって、緊急性が高くても、印刷データを送信したとき既に多量の印刷データが蓄積されているときは、印刷の順序はこれらが印刷された後になる。このため、印刷物を得るまでに長い時間待たされる場合がある。
【0009】
そこで、メモリに既に蓄積されている印刷データより、後から受信した印刷データを優先して印刷することができるようにしたプリンタ装置が提案されている。このように、後から要求された処理を他の処理に優先して実行することを、ジョブ切替処理機能といい、特に印刷の分野では、後から受信した印刷データを他の印刷データに優先して印刷することを割込印刷と呼んでいる。このようなジョブ切替処理機能(割込印刷機能)を備えたプリンタ装置については、たとえば特許文献1に開示されている。
【0010】
ここで、割込印刷ができるプリンタ装置は、2つのタイプに大別することができる。その1つは、印刷物の変り目、すなわち1つの印刷物が完全に終了した時点で、割込印刷を受け付けるものである。他の1つは、ページの変り目で、割込印刷を受け付けるものである。このほか割込印刷中にさらに割込印刷を受け付ける、いわゆる多重割込ができるプリンタもある。
【0011】
ここで、当初提案されていた割込印刷機能は、プリンタ装置側で優先度を設定するというものであった。すなわち、プリントに優先順位をつける場合、予めプリンタ本体にユーザ情報とそのユーザの優先度を示すプリントユーザ優先順位情報とを対応付けて登録しておき、この登録したプリントユーザ優先順位情報と送られてきた印刷ジョブ内にあるユーザ情報(たとえばアカウント名)とを照合しその印刷ジョブに対する優先順位を決定し、全体として適切な処理順序となるように優先順位処理を行なう方法が採られていた。
【0012】
しかしながら、プリンタ装置側で優先度を設定する仕組みでは、プリンタ本体の設定を変更しなければユーザ優先順位情報を改定することができないので、ネットワーク接続されたコンピュータ装置から印刷ジョブを要求する場合に、ユーザは自己がこれから印刷する印刷物の緊急度に見合った優先度を設定することができず、使い勝手が悪いという問題があった。また、ユーザごとに優先度を設定するだけでは、必ずしも効率的な優先度管理を行なえないという問題もあった。
【0013】
このような問題を解決する一手法が、たとえば特許文献2に開示されている。この特許文献2に開示されている手法では、先ず、印刷データをプリンタ装置に送信するホストコンピュータ側にて、印刷の優先度を表わした優先度データを印刷データに付加して送るようにする。そして、印刷データと優先度データとを受信したプリンタ装置側では、受信した印刷データを一旦蓄積しておくとともに、印刷データに優先度データが付加されているかどうかを確認する。そして、優先度データが付加されている場合には優先度データが表わしている優先度を、優先度データが付加されていない場合には最下位の優先度を設定し、この設定した優先度に従い、優先度の高い順に印刷ジョブを処理する。これにより、ユーザは自己がこれから印刷する印刷物の緊急度を判断し、それに見合った優先度データを付加して、ホストコンピュータから印刷データの送信を行なうことができるようになった。
【0014】
また、特許文献2に開示されている手法では、優先度の割振り方として、ユーザごとだけでなく、グループごとの優先順位登録も可能としている。たとえば、会社のオフィスで使用される場合には、たとえば、優先度“0”は部長以上の役職者の緊急印刷用とし、優先度“1”は、係長以上の者の緊急印刷用とする。優先度“2”は、会議の資料の緊急印刷用とするなど“0”から“6”までの優先度に対応する緊急度を客観的な基準で定める。“7”は優先度が最下位であり、急ぐ必要のないものに割り振る。このように、ユーザごとだけでなくグループごとの優先度の割振り方についても予め共通の基準で定めておくことで、自己の印刷物の緊急度を判断するだけ優先度を簡単に設定することができるようになっている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献2に開示されている手法でも、必ずしも効率的な優先度管理つまりジョブ切替処理機能にならないという問題が残っている。たとえば、ネットワーク接続された印刷システムでは、印刷ジョブを要求するユーザとその要求を受けて印刷処理を実行するプリンタ装置との距離関係が区々(個々別々)となる。このため、たとえば、優先度が同じ印刷ジョブを後から受け付けた場合、その後からの印刷ジョブは必ず後に処理されることとなる。たとえば、プリンタ装置から遠いユーザの方が先にジョブ要求し、近いユーザが後からジョブ要求し、ともにジョブ待ちとなったケースでは、次の印刷処理に際して、プリンタ装置は、遠い場所に居るユーザについての印刷ジョブを先に処理する。
【0016】
このとき、その遠いユーザについての出力物のために排紙トレイが占有された状態になると、プリンタ装置は、プリンタ装置に近い場所に居るユーザについての印刷ジョブを処理することができない。したがって、近い場所に居るユーザにとっては、遠い場所に居るユーザがプリンタ装置まで赴いて出力物を取り除くまで、印刷を待たされてしまうという不都合がある。このようなケースでは、本来であれば、プリンタ装置に近い場所にいるユーザからの印刷ジョブを先に処理する方が、理に叶っていると考えられる。
【0017】
また、たとえば、待受けの印刷ジョブが、プリンタ装置から遠いユーザの方が優先度が高く近いユーザの方が低いケースでは、プリンタ装置は、遠い場所に居るけれども優先度の高いユーザについての印刷ジョブを先に処理する。このとき、その遠いユーザについての出力物のために排紙トレイが占有された状態になると、プリンタ装置は、優先度は低いがプリンタ装置に近い場所に居るユーザについての印刷ジョブを処理することができない。したがって、近い場所に居るユーザにとっては、遠い場所に居るユーザがプリンタ装置まで赴いて出力物を取り除くまで、印刷を待たされてしまうという不都合がある。このようなケースでは、プリンタ装置に近い場所にいるユーザからの印刷ジョブを先に処理した方が、全体として、効率的なシステムになるケースもあり得る。
【0018】
このように、ジョブ切替処理をする際には、ユーザやグループごとに設定されている優先度だけでなく、処理を要求したユーザや端末と印刷装置との距離も勘案してスケジューリングした方が、装置に近いユーザが異常に待たされるといった事態を回避することができ、全体として効率的なシステムになると考えられる。
【0019】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、処理を要求するユーザ(クライアント)と処理を実行する装置との距離関係に応じて優先順位を切り替えることを可能にする画像形成方法、データ処理方法、およびデータ処理システムを提供することを目的とする。
【0020】
また本発明は、本発明の画像形成方法、データ処理方法、あるいはデータ処理システムを実現するために使用されるクライアント端末、データ処理装置、および画像形成装置を提供することを目的とする。
【0021】
さらに、本発明は、本発明の画像形成方法やデータ処理方法を、電子計算機を用いて実行するためのプログラムおよびこのプログラムを格納したコンピュータ読取り可能な記憶媒体を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明に係る画像形成方法やデータ処理方法は、ある処理要求(画像形成処理要求)についての処理実行途中で処理対象を他の処理に切り替えるジョブ切替処理機能を備えたデータ処理方法であって、処理要求(画像形成処理要求)を発するクライアントと要求された処理を実行するデータ処理装置や画像形成装置との間の距離に関する位置情報に基づいて、処理実行の手順を決定することとした。
【0023】
本発明に係るデータ処理システムは、上記本発明に係るデータ処理方法を実施するシステムであって、処理要求を発するクライアントと要求された処理を実行するデータ処理装置との間の距離に関する位置情報に基づいて処理実行の手順を決定する処理実行手順制御部を備えるものとした。
【0024】
このデータ処理システムは、特に、画像形成処理要求に関わるものとすることで、画像形成システムを構築できるのはいうまでもない。
【0025】
本発明に係るクライアント側の端末は、上記本発明のシステムに使用される端末であって、クライアントと当該クライアントが要求した処理を実行する装置との間の距離を特定し得る位置情報を処理要求(画像形成処理要求)に対応付けて送信する位置情報送信部を備えるものとした。
【0026】
本発明に係る画像処理装置やデータ処理装置は、上記本発明のシステムに使用される装置であって、処理要求(画像形成処理要求)を発するクライアントと要求された処理を実行する装置との間の距離に関する位置情報を取得する位置情報取得部と、位置情報取得部が取得した位置情報に基づいて、処理実行の手順を決定するスケジューリング部とを備えるものとした。
【0027】
また従属項に記載された発明は、本発明に係るデータ処理方法や画像形成方法、システム、あるいは装置のさらなる有利な具体例を規定する。さらに、本発明に係るプログラムは、本発明に係るデータ処理装置や画像形成装置を、電子計算機(コンピュータ)を用いてソフトウェアで実現するために好適なものである。なお、プログラムは、コンピュータ読取り可能な記憶媒体に格納されて提供されてもよいし、有線あるいは無線による通信手段を介して配信されてもよい。
【0028】
【作用】
本発明の上記構成においては、画像形成装置やデータ処理装置に処理を要求するクライアントと装置との間の距離関係に応じてジョブ切替処理のための優先度を設定する。そして、この優先度に基づいて処理実行の手順を決定する。
【0029】
つまり、従来のように、印刷ジョブやユーザあるいはグループごとに設定される優先度に基づくのではなく、クライアントと装置との間の距離関係に基づいてジョブ切替処理機能を実現する。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0031】
図1は、本発明に係るデータ処理システムの一形態である画像形成システムの一実施形態としての印刷システムの第1実施形態の構成を示す図である。図示するように、第1実施形態の印刷システム1は、画像形成処理要求としての印刷ジョブを発するユーザ側の装置であるクライアント端末100と、受信した印刷ジョブを処理する画像形成装置やデータ処理装置の一例である印刷装置200とが、ネットワーク9に接続されて構成されている。
【0032】
図示した例では、クライアント端末100として第1および第2といった2台のホストコンピュータ102,104がネットワーク9に接続され、印刷装置200として、1台が接続されているが、これは本願の基本的な仕組みを説明するためのものであり、実際には、それぞれさらに多くの装置がネットワーク9に接続されて印刷システム1が構築される。
【0033】
ネットワーク9は、クライアント端末100と印刷装置200とを接続するものであればよく、たとえば局所的なLAN(ローカルエリアネットワーク)であっても、あるいは公衆電話回線を利用したWAN(広域ネットワーク)であってもよい。また、インターネット(Web)を利用したものであってもよい。なお、ネットワーク9が公衆電話回線である場合には、ネットワークインタフェース(ネットワークI/F)としてモデム装置がクライアント端末100や印刷装置200に備えられる。
【0034】
また、ネットワーク9がLANやWANあるいはインターネットである場合、ネットワークインタフェースとしてNIC(Network Interface Card)がクライアント端末100や印刷装置200に備えられる。また、クライアント端末100や印刷装置200とネットワーク9との間には、ハブ(HUB)が介在してもかまわない。
【0035】
クライアント端末100の一例である第1および第2のホストコンピュータ102,104は、それぞれ、印刷データを作成する文書作成装置としての機能を備える。たとえば、クライアント端末100は、文書や図形などの画像データを生成するデータ生成部と、このクライアント端末100内の各部の動作を制御する中央制御部(CPU;Central Processing Unit )とが備えられる。
【0036】
データ生成部には、たとえば、文書や図形などの電子原稿データを生成するためのアプリケーションソフトウェアが組み込まれる。また中央制御部には、クライアント端末100の全体を制御するソフトウェアであるOS(オペレーティングシステム)や、ネットワーク9に接続されている印刷装置200に印刷ジョブを要求するためのソフトウェアであるプリンタドライバが組み込まれる。
【0037】
これにより、クライアント端末100は、プログラムに基づいてソフトウェア的に印刷用のデータを生成する装置として構成されるようになる。すなわち、後述する各機能部を構成するためのプログラムを格納したCD−ROM(Compact Disc Read Only Memory )などからプログラムを読み出して図示しないハードディスク装置などにインストールさせておき、ハードディスク装置からプログラムを読み出して図示しないCPUが後述する処理手順を実行することにより、各機能をソフトウェア的に実現することができる。
【0038】
なお、プログラムは、コンピュータ読取り可能な記憶媒体に格納されて提供されてもよいし、有線あるいは無線による通信手段を介して配信されてもよい。また、これらのプログラムや当該プログラムを格納した記憶媒体は、既存のシステムやアプリケーションプログラムあるいはプリンタドライバをバージョンアップするものとして提供されてもよい。あるいは、各機能部分をソフトウェア的に実現するパッチファイルなど、一部の機能に対応したオプションプログラムとして提供されてもよい。
【0039】
クライアント端末100の一例である第1および第2のホストコンピュータ102,104のそれぞれは、優先度設定部110を備えており、印刷処理の優先度を設定可能となっている。なお、優先度は印刷装置200からも設定できるようになっている。ユーザは、第1および第2のホストコンピュータ102,104を利用して、ネットワーク9に接続された印刷装置200に印刷を要求する。
【0040】
このとき、ユーザは、必要に応じて、ジョブの優先度を設定し、印刷の優先度を表わした優先度データを印刷データに付加して送るようにする。たとえば、ユーザは、自己がこれから印刷する印刷物の緊急度を判断し、それに見合った優先度データを付加して、クライアント端末100から印刷データを印刷装置200に送信する。なお、第1および第2のホストコンピュータ102,104は、優先度の割振り方として、ユーザごとだけでなく、グループごとの優先順位登録も可能となっている。
【0041】
また、クライアント端末100の一例である第1および第2のホストコンピュータ102,104は、位置情報送信部120を備えており、印刷データや優先度データとともに、ユーザや端末の位置情報を印刷装置200に送信するようになっている。
【0042】
クライアント端末100が位置情報送信部120を介して端末の位置情報を印刷装置200に送信する仕組みとしては、クライアントとこのクライアントが要求した処理を実行する装置との間の距離を特定し得る位置情報を処理要求(印刷ジョブ)に対応付けて送信するものである限り、どのような手法を用いるものであってもよい。
【0043】
たとえば、位置情報入力部122を設け、この位置情報入力部122を介してユーザから積極的に位置情報が入力されているときには、その情報を送信するようにしてもよい。この場合、位置情報は、たとえば住所そのものであってもよいし、これに限らず、電話番号や郵便番号など、おおよその住所を特定し得る情報であってもかまわない。
【0044】
また、クライアント端末100に、GPS(Global Positioning Systems;全地球測位システム)などを利用することで位置情報を自動的に取得する位置情報自動取得部124を設け、これにより取得した位置情報を印刷装置200に送信する仕組みとしてもよい。このような仕組みとすることで、実際の所在地をリアルタイムに印刷装置200に送信することができるようになる。
【0045】
クライアント端末100は、印刷ジョブを示すデータを、たとえば、図形、文字などの拡大、回転、変形などを自由に制御できるページ記述言語(PDL:Page Description Language )の形式で印刷装置200に送信する。たとえば、クライアント端末100に組み込まれているアプリケーションプログラムから、イメージ描画命令、グラフィック描画命令、フォント描画命令などの命令種別を持った描画命令が順次プリンタドライバに入力される。
【0046】
プリンタドライバは描画命令を印刷装置200が理解可能なプリント命令に変換してネットワークI/F部に出力する。ネットワークI/F部に入力されたプリント命令は、伝送路であるネットワーク9を通り印刷装置200に伝送される。印刷装置200は、受け取ったプリント命令に従って、所定の記録媒体に画像を印刷(画像を形成し出力)する。
【0047】
印刷装置200は、クライアント端末100からネットワーク9を介して送られてくる印刷データを受信し、印刷するようになっている。この印刷装置200は、印刷の動作中においても、クライアント端末100から印刷データを受信することができ、内部のメモリに複数の印刷データを蓄積することができるようになっている。
【0048】
印刷装置200は、印刷処理に際して、第1および第2のホストコンピュータ102,104から印刷データを受信すると、先ず、受信した印刷データを一旦蓄積しておくとともに、印刷データに優先度データが付加されているかどうかを確認する。そして、優先度データが付加されている場合には優先度データが表わしている優先度を、優先度データが付加されていない場合には最下位の優先度を設定し、この設定した優先度に従い、優先度の高い順に印刷ジョブを処理する。
【0049】
図示するように、印刷装置200は、ネットワークインタフェースとしてのネットワークI/F部201と、印刷のための各種制御を行なう制御部202と、記録紙への印刷を実行する印刷実行部(画像形成部)210と、印刷された記録紙を排出する排出部280とを備えている。
【0050】
排出部280は、印刷された記録紙を堆積するための第1から第5の排紙トレイ281〜285を備えている。また、排出部280は、印刷の終了した記録紙をどの排紙トレイに排出するかを切り換える図示しない排紙経路切換機構を備えている。これらによって印刷物ごとに異なる排紙トレイに記録紙が排紙されるようになっている。なお、排出部280には、機密保持のため、認証番号を入力するなどの所定の認証処理をして、照合が取れた場合に限って印刷物を排紙トレイから取り出し得るようにする親展機能を設けることが好ましい。
【0051】
また、印刷装置200にはオペレータによって優先度のほか各種指示を入力するためのキーボード292と、印刷装置内部の各種情報を表示するためのCRTや液晶(LCD)などからなるディスプレイ(モニタ)294などを具備したユーザインタフェース部290を備えている。ディスプレイ294には蓄積されている印刷データに関する各種情報などが表示されるようになっている。さらに、印刷装置200は、ネットワーク以外から、印刷データを入力するためのフレキシブルディスク装置296および磁気テープ装置(ストリーマ)298を含む種々のドライブユニット295が接続可能となっている。
【0052】
なお、このような印刷システム1においては、クライアント端末100側に設けられている位置情報送信部120と、印刷装置200側に設けられている制御部202とにより、処理要求を発するクライアントと要求された処理を実行する装置との間の距離に関する位置情報に基づいて処理実行の手順を決定する処理実行手順制御部が構成される。
【0053】
図2は、図1に示した印刷装置200の一構成例を示したブロック図であり、回路構成を機能的に表わしている。印刷装置200は、ネットワーク9とネットワークI/F部201(図1参照)を介して接続されたデータ受信部204を備えている。
【0054】
データ受信部204は、ネットワーク9との間でのプロトコルをサポートし、クライアント端末100(たとえばホストコンピュータ102,104)から印刷データおよびこれを印刷する際の優先度を表わした優先度データ並びにユーザや端末に関する位置情報を受信するようになっている。また、データ受信部204は、フレキシブルディスク装置296や磁気テープ装置298を制御し、これらから印刷データを入力することができるようになっている。
【0055】
また、印刷装置200は、データ受信部204から入力された印刷データを蓄積する記憶部206と、クライアント端末100から受信した優先度データや位置情報を参照して、受信した印刷データについての印刷処理の優先度を設定する優先度設定部220とを備える。
【0056】
記憶部206にはファイル形式で印刷データが記憶されるようになっている。受信した印刷データを最初に格納するファイルをスプールファイルという。データ受信部204から入力された優先度データおよび位置情報は、優先度設定部220に渡される。
【0057】
優先度設定部220は、印刷データに優先度データが付加されている場合には、優先度データが表わしている優先度を基礎としつつ位置情報を参照して優先度を調整し調整後の優先度を設定する一方、優先度データが付加されていない場合には、最下位の優先度を設定する。なお、フレキシブルディスク装置296や磁気テープ装置298から印刷データを入力する場合には、キーボード292から優先度を設定できるようになっている。
【0058】
ここでは、基礎となる優先度(優先度データが示す優先度)として“0”〜“7”の8段階が設定できるようになっており、“0”が最も優先度が高く、“7”が最も低いものとする。なお、この優先度の段階は8段階に限られるものではなく、たとえば、8ビットで表すことのできる256段階にすることもできる。ユーザは自己がこれから印刷する印刷物の緊急度を判断し、それに見合った優先度を示す優先度データを印刷データに付加して、クライアント端末100から印刷装置200に送信する。
【0059】
優先度の割振り方は、印刷装置200を共用する使用者の間で予め共通に定めておく。また、ユーザごとだけでなく、グループ単位でも優先度を設定することができる。たとえば、会社のオフィスで使用される場合には、グループごとの優先順位登録も可能となっている。具体的には、優先度“0”は部長以上の役職者の緊急印刷用とし、優先度“1”は、係長以上の者の緊急印刷用とする。優先度“2”は、会議の資料の緊急印刷用とするなど“0”から“6”までの優先度に対応する緊急度を客観的な基準で定める。“7”は優先度が最下位であり、急ぐ必要のないものに割り振る。
【0060】
このように、優先度の割振り方を予め共通の基準で定めておけば、自己の印刷物の緊急度を判断するだけ優先度を設定することができる。さらに、ホストコンピュータに入力するユーザ名に対応して、設定できる最高の優先度を制限するようにして優先度の管理を行なうこともできる。先の例では、係長以下の者のユーザ名では、優先度“2”が上限となるようにホストコンピュータ側で制限することができる。
【0061】
また、印刷装置200は、優先度に応じて印刷処理の手順を切り替える際に印刷データを所定の単位に分割するデータ分割処理部230を備える。データ分割処理部230は、データ分割部232、属性管理部234、および分割テーブル管理部236を有する。
【0062】
データ分割部232は、印刷データの最後までが受信されスプールファイルに記憶された後、ここから印刷データの読出しを開始し予め定められたページ数ごとに分割する処理を担当する。分割の単位となるページ数は、キーボード292から予め設定するようになっている。分割するページ数の変更はパスワードを入力して行なうようになっており、たとえば、印刷装置200の管理者のみに制限されている。データ分割部232によって分割されたそれぞれの印刷データを以後、分割データという。分割データは、それぞれ個別のファイルとして、再び記憶部206に記憶されるようになっている。
【0063】
また、データ分割部232は、読み出した印刷データの中に含まれる各種制御コードを検出する。制御コードには、たとえば、記録紙のサイズ、使用するフォントの種別、文字のサイズ、書式など印刷の態様を変更する様々なものがある。データ分割部232は、予め定められたページ数ごとに印刷データを分割するほか、検出した制御コードが、記録紙の種類の変更、あるいは印刷された記録紙が排出される排紙トレイの変更を指示するものであるときに、その制御コードを検出した所で印刷データを分割するようになっている。
【0064】
属性管理部234は、印刷の態様を設定するための各種印刷パラメータを管理する。属性管理部234には印刷パラメータを展開するための図示しない印刷パラメータ管理テーブルが設けられている。印刷パラメータ管理テーブルには、用紙サイズ、排紙トレイの番号、フォントの種別、文字サイズ、文字間隔、行間隔、文字列方向など印刷の態様を定める各種パラメータがコード化して格納されるようになっている。属性管理部234は、データ分割部232によって検出された制御コードを受け取り、その内容に従って、印刷パラメータ管理テーブルの値を変更する。
【0065】
たとえば、制御コードがフォントの種類をゴシック体に変更するものである場合には、印刷パラメータ管理テーブルのフォント種別の欄に格納されている印刷パラメータの値を、ゴシック体のフォントに対応する値に変更する。印刷パラメータ管理テーブルに格納されている印刷パラメータの値は、データ分割部232によって印刷データが分割されたときに、別の記憶領域に複写して記憶されるようになっている。
【0066】
分割テーブル管理部236は、データ分割部232によって分割された分割データが、印刷データの先頭から何番目の分割データに相当するかを記憶する。本実施形態では、分割テーブル管理部236に記憶されている情報を基に印刷物を正しいページ順序で印刷するようになっている。また、分割されたときに印刷パラメータを複写した記憶領域のアドレスを各分割データと対応付けて記憶するようになっている。さらに、分割テーブル管理部236は、各分割データの印刷が終了しているか否かを管理する。
【0067】
また、印刷装置200は、優先度設定部220で一旦設定された優先度を変更する優先度変更部240と、分割データの印刷順序を管理するスケジュール部250と、印刷実行部210の現在の状態を検出する印刷環境検出部260と、スケジュール部250によって管理されている印刷順序に従って分割データを記憶部206から読み出して印刷実行部210に転送する出力制御部270とを備える。データ分割処理部230とスケジュール部250とで、本発明のスケジューリング部が構成される。
【0068】
優先度変更部240における優先度の変更は、キーボード292から所定のコマンドを入力することによって行なうことができるようになっている。スケジュール部250には印刷環境検出部260が検出する印刷実行部210の現在の状態を表わした情報が入力されるようになっている。
【0069】
スケジュール部250は、印刷実行部210で印刷可能な条件に適合する分割データを検索し、印刷可能な分割データの中から次に印刷すべきものを選択する。印刷環境検出部260は、たとえば、印刷実行部210にセットされている記録紙のサイズを検出する。
【0070】
出力制御部270は、スケジュール部250によって選択された分割データを記憶部206から読み出し、これを印刷実行部210に転送する。また、出力制御部270は、記録紙を排出する排紙トレイの選択を行なう。この際、1つの印刷物の間に他の印刷物が排紙されないように排紙トレイを選択する。印刷実行部210は、出力制御部270から転送される分割データについての印刷処理を実行する。
【0071】
印刷装置200内の上述した各機能部分の動作は、制御部202により、集中管理されるようになっている。
【0072】
図3は、図2に示した優先度設定部220の一構成例を示すブロック図である。図示するように、優先度設定部220は、優先度データ取得部222と、位置情報取得部224と、優先度調整部226とを備える。
【0073】
優先度データ取得部222は、データ受信部204を介して、クライアント端末100から送られた印刷データに添付されている優先度データX0を取得する。位置情報取得部224は、クライアント端末100から送られた印刷データに添付されている位置情報Y0を取得する。位置情報Y0の取得は、クライアント端末100の位置情報入力部122を介してユーザから積極的に位置情報が入力されているときには、その情報を参照してもよい。
【0074】
また、クライアント端末100に、GPSなどを利用することで位置情報を自動的に取得する位置情報自動取得部124が設けられていて、これにより取得された位置情報が送信されているときには、この情報を優先的に参照する仕組みとするとよい。ユーザやクライアント端末100の実際の所在地をリアルタイムに自動的に取得することができるようになる。クライアント端末100がモバイル端末である場合に特に有効である。
【0075】
また、位置情報入力部122や位置情報自動取得部124を利用した位置情報がクライアント端末100から得られない場合には、位置情報取得部224は、クライアント端末100のネットワークアドレスを取得することで、クライアント端末100の位置を特定してもよい。このため、位置情報取得部224には、印刷システム1のネットワーク9に接続されているクライアント端末100のネットワークアドレスとその所在地を事前に不揮発性メモリ(後述する不揮発性メモリ314など)に登録しておくようにする。
【0076】
優先度調整部226は、優先度データ取得部222が取得した優先度データX0と位置情報取得部224が取得した位置情報Y0とに基づいて、最終的な優先度を確定させる。つまり、優先度データ取得部222が取得した優先度データX0により表される優先度を、位置情報取得部224が取得した位置情報Y0を参照して調整する。
【0077】
図4は、図3に示した優先度調整部226における優先度調整処理の手法の一例を説明する図である。優先度調整部226は、優先度データX0が示す優先度を、位置情報Y0を重付けに使って最終的な優先度Zを確定させる。
【0078】
ここでは、先に述べた例の場合で説明する。すなわち、優先度データの生データD0としては、“0”〜“7”の8段階の優先度が設定できるようになっており、“0”が最も優先度が高く、“7”が最も低いようになっている。
【0079】
第1の調整方法として、先ず優先度調整部226は、この優先度データの生データX0に基づいて優先度データX0のポイントXを式(1)に従って与える。
【数1】
【0080】
次に、優先度調整部226は、位置情報取得部224が取得した位置情報Y0に基づいて、印刷ジョブを発したユーザ(クライアント端末100)と印刷装置200との間の距離をクラス分けする。ここでは、優先度と同じく、8つのレベルにクラス分けするものとし、位置のクラスレベルY0としては、“0”〜“7”の8段階が設定できるようにし、“0”が最もレベルが高く、“7”が最も低いようにする。
【0081】
当然、印刷装置200に近いユーザ(クライアント端末100)ほどレベルが高くなるようにクラス分けする。たとえば、印刷装置200と同一の居室のユーザについてはレベルが高く、同一フロア内の別の居室、他のフロア、別棟などと、印刷装置200から遠くなるほど、位置のクラスレベルY0が低くなるようにする。
【0082】
位置のクラスレベルY0と優先度データの生データX0が同じ値の場合、それだけでは優劣を付け難いものと考える。優先度調整部226は、この位置のクラスレベルY0に基づいて位置レベルのポイントYを式(2)に従って与える。
【数2】
【0083】
そして、優先度調整部226は、その印刷ジョブの調整後の優先度ポイントZを式(3)に従って求める。
【数3】
【0084】
図4(A)は、この第1の調整方法において取り得る調整後の優先度ポイントZを纏めた表である。図4(A)から分かるように、第1の調整方法では、生の優先度X0や位置のクラスレベルY0が異なっていても、調整後の優先度ポイントZが同じ値となる部分が生じる。すなわち、図表の左下から右上の斜め方向に位置する該当印刷ジョブは、同じポイント値となる。
【0085】
優先度調整部226は、印刷処理中に次の印刷ジョブを受け付けた際、この表に割り当てて、つまり式(3)に従って、その印刷ジョブの優先度ポイントZを計算する。優先度調整部226は、求めた優先度ポイントZをデータ分割処理部230やスケジュール部250に通知する。
【0086】
データ分割処理部230やスケジュール部250は、優先度調整部226から通知された優先度ポイントZと、既にジョブ待ちとなっている印刷データの各優先度ポイントZとを比較し、優先度ポイントZが低い程先に処理されるようにジョブのスケジューリングをやり直す。このスケジューリングのやり直し処理は、従来から行なわれているジョブ切替処理機能を果たす際の手順と同様である。
【0087】
本実施形態においては、スケジュール部250の前段に設けられているデータ分割処理部230が主にこの優先度Zを参照することで、効率的なジョブ切替処理が実現されるようになる。
【0088】
たとえば、優先度ポイントZが同一ポイントとなるものがあるときには、後からのジョブをその同一ポイントの最終列に割り込ませる。また、生の優先度X0もしくは位置のクラスレベルY0の何れかを優先するようにしてもよい。この場合、優先度調整部226は、調整後の優先度ポイントZだけでなく、計算の基礎とした生の優先度X0や位置のクラスレベルY0に関しても、スケジュール部250に通知するようにする。
【0089】
また、第2の調整方法としては、事前に、生の優先度X0もしくは位置のクラスレベルY0の何れを優先するのかを取り決めておき、生の優先度X0および位置のクラスレベルY0の双方が同一でない限り、調整後の優先度ポイントZが必ず異なるようにポイント計算を行なう。たとえば、位置のクラスレベルを優先する場合は、以下のようにする。
【0090】
先ず、優先度調整部226は、優先度データの生データX0に基づいて優先度データのポイントXを式(4)に従って与える。
【数4】
【0091】
次に、優先度調整部226は、位置レベルのポイントYを式(5)に従って与える。
【数5】
【0092】
そして、優先度調整部226は、その印刷ジョブについて、調整後の優先度ポイントZを式(6)に従って求める。
【数6】
【0093】
図4(B)は、この第2の調整方法において取り得る調整後の優先度ポイントZを纏めた表である。図4(B)から分かるように、第2の調整方法では、生の優先度X0と位置のクラスレベルY0が異なっていれば、必ず調整後の優先度ポイントZが異なる。そして、生の優先度X0と位置のクラスレベルY0が同じ値の場合、位置のクラスレベルY0の方が調整後の優先度ポイントZが小さくなる。すなわち、図表の左下から右上の斜め方向に位置する該当印刷ジョブは、右上の方がポイント値が小さくなり、先に処理されるようにスケジューリングされることになる。
【0094】
優先度調整部226は、印刷処理中に次の印刷ジョブを受け付けた際、この表に割り当てて、つまり式(6)に従って、その印刷ジョブの優先度ポイントZを計算し、求めた優先度ポイントZをスケジュール部250に通知する。
【0095】
データ分割処理部230やスケジュール部250は、優先度調整部226から通知された優先度ポイントZと、既にジョブ待ちとなっている印刷データの各優先度ポイントZとを比較し、優先度ポイントZの低い順にジョブのスケジューリングをやり直す。既に、位置のクラスレベルY0の方を優先するように優先度ポイントZが計算されているので、優先度ポイントZが同一ポイントとなる印刷ジョブがあるときには、後からの印刷ジョブをその同一ポイントの最終列に割り込ませるだけでよい。
【0096】
ここで説明した第2の調整方法では、位置のクラスレベルY0を優先するようにしていたが、これとは逆に、生の優先度X0を優先するようにしてもよい。この場合、XとYの関係を前例とは逆にして、次式(7)〜(9)のようにして、調整後の優先度ポイントZを求めればよい。取り得る優先度ポイントZを纏めた表は図示を省略する。
【数7】
【0097】
このように、第1実施形態の優先度設定部220においては、印刷ジョブを要求したユーザや端末と印刷装置との距離を勘案して優先度を調整するようにしているので、全体として、効率的なシステムになる。すなわち、第1および第2の調整方法の何れであっても、優先度が同レベルの印刷ジョブの場合、距離の近いユーザの方が、確実に先に処理されるようにスケジューリングがなされる。
【0098】
また、待受けの印刷ジョブが、プリンタ装置から遠いユーザの方が優先度が高く近いユーザの方が低いケースでも、距離によっては、優先度が低くても印刷装置200に近いユーザの方が、優先度が高く遠いユーザよりも先に処理されるように、スケジューリングすることができる。
【0099】
これにより、緊急性が高くても印刷装置から遙かに遠い場所にいるユーザよりも、緊急性が低くても極めて印刷装置に近いユーザについての印刷ジョブを先に処理することができ、印刷装置から遙かに遠い場所にいるユーザが出力物を処理する(具体的には排紙トレイから取り除く)までに、印刷装置に極めて近いユーザが長い時間待たされるといった問題を解消することができる。
【0100】
図5は、図2に示したスケジュール部250の一構成例を示すブロック図である。図示するように、スケジュール部250は、印刷可否判断部252とデータ選択部254とを有する。
【0101】
データ選択部254は、優先度設定部220にて設定されていた優先度(調整済みの優先度Z)をもとに分割データの印刷順序を管理するための図示しないスケジュール管理テーブルを備えている。データ選択部254は、スケジュール管理テーブルに基づいて、優先度Zが最も高く、次に印刷すべき順序の分割データを選択するようになっている。
【0102】
印刷可否判断部252は、属性管理部234に記憶されている印刷パラメータの値に基づき、印刷環境検出部260によって検出された印刷実行部210の状態で、分割データの印刷が可能か否かを判断する。スケジュール部250は、これらにより印刷が可能なものの中で、優先度が最も高い分割データを選択する。
【0103】
図6は、図2に示した出力制御部270の一構成例を示すブロック図である。図示するように、出力制御部270は、排紙トレイ選択部272、排紙トレイ管理部274、および排紙経路変更部276を有する。
【0104】
排紙トレイ選択部272は、スケジュール部250によって選択された分割データを印刷した記録紙をどの排紙トレイに排出するべきかを判断する。排紙トレイ管理部274は、第1から第5の排紙トレイ281〜285がどの印刷物によって使用中であるかを管理する。ここでは、同一の印刷データから分割された分割データは、同一の排紙トレイに排紙されるように選択する。排紙経路変更部276は、排紙トレイ選択部272によって選択された排紙トレイに記録紙が排紙されるように排紙経路を切り換える。
【0105】
図7は、上記構成の印刷装置200がネットワーク9を介してクライアント端末100から印刷データを受信し、割込印刷機能を実現するよう優先度の設定をし、印刷データを分割データとして磁気ディスク装置310に記憶するまでの処理手順の一例を示したフローチャートである。
【0106】
図2に示したデータ受信部204は、ネットワーク9を介して、たとえば第1および第2のホストコンピュータ102,104などのクライアント端末100から送られてくる印刷データD0、優先度データX0、および位置情報Y0を受信する(S100)。データ受信部204は、受信したこれらのデータをバスおよびディスク制御装置312を通じて図示しない磁気ディスク装置などのデータ格納装置にスプールファイルとして一旦記憶する(S102)。
【0107】
優先度設定部220は受信した優先度データX0と位置情報Y0とに基づいて優先度を設定し(S104)、これをスプールファイルと対応付けて図示しない不揮発性メモリの所定の領域に記憶する。
【0108】
データ分割処理部230は、次にデータ格納装置のスプールファイルから印刷データを順次読み出し、予め設定されているページ数分の印刷データを読み出した時点で、そのページ数分の印刷データを再びデータ格納装置に新しいファイルとして格納する(S106)。このファイルを以後分割ファイルという。
【0109】
データ分割処理部230は、読み出した印刷データから制御コードを検出しこれに応じてパラメータ管理テーブルの値を更新する。そして新たな分割ファイルを作成するごとに、その時点での印刷パラメータ管理テーブルの値を、不揮発性メモリのそれぞれ異なる領域に複写して記憶する(S108)。
【0110】
データ分割処理部230は、スプールファイルに記憶されている印刷データを最後まで分割したかどうかを判断し、分割が終了していない場合には(S110−NO)、印刷データをさらに分割する(S106〜S110)。
【0111】
最後まで分割を終了した場合には、スケジュール部250は、データ格納装置に格納した分割ファイルを印刷の対象としてスケジュール管理テーブルTB83に登録し処理を終了する(S110−YES,S112)。
【0112】
このように、受信された印刷データは、複数の分割ファイルに分けて磁気ディスク装置310に記憶される。また、分割ファイルに格納された分割データの印刷を開始するときに設定されるべき印刷パラメータの値は、各分割ファイルと対応づけられて予め記憶される。記憶された印刷パラメータを用いて印刷の態様を設定することで、どの分割ファイルからでも印刷を開始することができるようになる。
【0113】
また、全ての印刷データの受信が終了したのち印刷の対象として登録されるので、登録された中から分割ファイルを選択すれば、印刷データの受信待ちのために印刷動作が中断してしまうことがない。なお、受信した印刷データを複数の分割ファイルに分けて管理する処理の詳細については、説明を割愛する。その、詳細については特開平8−63307号を参照するとよい。
【0114】
図8は、一時記憶処理(図7のS102)にて、文書番号などを登録する文書管理テーブルTB81の登録内容の一例を表わしたものである。文書管理テーブルTB81の登録内容は、受信した印刷データの印刷が終了するまで保持される。文書管理テーブルTB81には、文書番号に対応するスプールファイル名、優先度、分割テーブルアドレスおよび送信元端末名が格納される。このうち、文書番号は、新たな印刷物の印刷データを受信したときに制御部202が割り当てるものである。優先度は、印刷データを印刷する優先順位を表わしており、図7の優先度設定処理(S104)で、優先度設定部220にて位置情報Y0を参照して調整された後の調整済みの優先度Zが登録される。
【0115】
スプールファイル名は、受信したデータを一時的に記憶するファイルの名称である。スプールファイル名は図7の一時記憶処理で制御部202によって獲得され、文書管理テーブルTB81に登録される。分割テーブルアドレスは、分割ファイル関する各種情報をまとめて記憶する分割テーブルが記憶されている領域のアドレスを表わしている。分割テーブルはデータ分割処理部230によって不揮発性メモリの所定の領域に、1つの文書番号に対して1つずつ確保される。
【0116】
図8に示した文書管理テーブルTB81には、文書番号が、“0010”,“0020”,“0123”の3つの印刷物に関する印刷データが登録されている。“AAAA”(16進表記)は文書管理テーブルTB81のこの位置が未使用であることを表わしている。文書番号が“0010”の印刷データを例に文書管理テーブルTB81を説明する。
【0117】
文書番号“0010”の印刷データは、スプールファイル名が“SPL0010”のファイルに格納されている。このファイルは磁気ディスク装置などのデータ格納装置に記憶されている。調整済みの優先度Zは“48”が登録されている。対応する分割テーブルは、その先頭アドレスが“8100”の領域に記憶割り当てられていることを表わしている。送信元端末名は“ND1”が登録されており、第1のホストコンピュータ102から送られてきたものであることを表わしている。文書管理テーブルTB81は、不揮発性メモリに格納されており、印刷装置200の電源が切断された場合でも、印刷データに関するこれらの情報が失われないようになっている。
【0118】
図9は、優先度設定処理(図7のS104)の詳細を示したフローチャートである。優先度設定部220は先ず、受信した印刷データに優先度データX0が付加されているか否かを判断する(S400)。優先度データX0が付加されている場合には(S400−YES)、優先度設定部220の優先度調整部226は、付加されている優先度データX0が表わしている優先度を基礎に位置情報Y0を参照して優先度を調整する(S402)。そして、調整済の優先度Zを図8に示した文書管理テーブルTB81に登録する(S404)。
【0119】
一方、優先度データX0が付加されていない場合には(S401−NO)、優先度設定部220の優先度調整部226は、最下位の優先度(本例では優先度“7”)を文書管理テーブルTB81に登録する(S406)。このように、優先度が指定されていない場合に、デフォルトの優先度を設定することで、優先度データを付加できないクライアント端末100からの印刷データであっても印刷することができる。また、最下位の優先度でよい場合には、クライアント端末100から優先度データの送信を省略することができ、優先度を設定するためのユーザの負担を軽減することができる。
【0120】
図10は、図7のステップS106〜S110にて生成される分割テーブルTB82の登録内容の一例を表わしたものである。分割テーブルTB82は、スプールファイルの印刷データを分割して記憶した分割ファイルを管理するための各種情報を登録するものである。分割ファイル名は、分割データを格納しているファイルの名称を表わしている。印刷パラメータ格納アドレスは、分割ファイルに対応した印刷パラメータの値が格納されている記憶領域のアドレスを表わしている。
【0121】
書き込み終了フラグは、各分割ファイルへの書き込みが終了していることを表わすもので、書き込みの終了しているものは“オン”になっている。印刷終了フラグは、該当する分割ファイルに格納された分割データの印刷が終了しているか否かを識別するために使用され、印刷が終了しているものは“オン”にされる。
【0122】
図10に示した登録の例は、図8に示した文書番号“0010”に対応する分割テーブルTB82を表わしている。文書番号“0010”の印刷データは、“BF010001”〜“BF010008”までの8つの分割ファイルに分割されている。“END”の文字は、“BF010008”で印刷データの全てについて分割処理が終了していることを表わしている。最後に“END”の文字が登録されていない場合には、印刷データの分割処理がまだ続いていることを表わしている。
【0123】
図10の登録例では、書き込み終了フラグは全て“オン”になっており、これらすべての分割ファイルは印刷データの書き込みが終了していることを表わしている。また、“BF010001”に対応する印刷終了フラグは“オン”になっており、この分割ファイルについての印刷が終了していることを表わしている。“BF010002”〜“BF010008”に対応する印刷終了フラグは“オフ”になっており、印刷がまだ終了していないことを表わしている。
【0124】
スケジュール部250は、分割ファイルに格納された分割データの印刷が終了するたびに、つぎに印刷すべき分割ファイルを検索する。これにより、いつ優先度の高い新たな印刷データがスケジュール管理テーブルTB83に登録されても、1つの分割ファイルについての印刷が終了したとき、はじめて印刷の対象が切り替わるようにする(詳細は特開平8−63307号を参照)。
【0125】
図11は、図7のステップS112にて、スケジュール部250が生成するスケジュール管理テーブルTB83の登録内容の一例を表わしたものである。スケジュール管理テーブルTB83は、次に印刷すべき分割データを検索するために使用されるもので、このテーブルTB83に登録されることによって印刷データは印刷の対象になる。スケジュール管理テーブルTB83は、優先度テーブルTB84とリンク部TB85〜TB87によって構成される。
【0126】
リンク部TB85〜TB87は、分割テーブルTB82の先頭アドレスを登録するテーブルアドレス領域と、次のリンク部の存在するアドレスを格納するポインタ領域から構成されている。リンク部TB85〜TB87は、ポインタによっていくつでも接続できるようになっている。優先度テーブルTB84には調整済みの優先度の値(上述した第1および第2の調整方法によって取り得る値の範囲が異なる)に対応して、リンク部TB85〜TB87の存在するアドレスを格納するアドレスポインタ欄が設けられている。該当する優先度の分割データが存在しない場合には、優先度テーブルTB84のアドレスポインタ欄に終了データが登録されるようになっている。図11では、優先度“30”および優先度“40”の分割データが印刷の対象として登録されていないことを表わしている。
【0127】
図11に示した登録例では優先度“0”のアドレスポインタ欄に第1のリンク部TB85のアドレスが登録されている。第1のリンク部TB85には第2のリンク部TB86のアドレスが、第2のリンク部TB86には第3のリンク部TB87のアドレスがそれぞれ登録されている。第3のリンク部TB87には終了データが登録されおり、同一の優先度における最後のリンク部であることを表わしている。次に印刷すべき分割データは、優先度“0”から順に、リンク部に登録されている分割テーブルTB82を検索することによって決定されるようになっている。
【0128】
図12は、印刷の終了した記録紙を排紙する排紙トレイを管理するための排紙トレイ管理テーブルTB91の登録内容の一例を表わしたものである。排紙トレイ管理テーブルTB91は、1つの印刷物の間に他の印刷物が混ざらないように排紙トレイを選択するために使用される。排紙トレイ管理テーブルTB91には、図1に示した第1から第5の排紙トレイ281〜285にそれぞれ対応して、分割テーブルTB82のアドレスを登録する箇所が設けられている。排紙トレイに対応して分割テーブルTB82のアドレスを記憶することによって、同一の分割テーブルTB82に登録されている分割ファイルについて同一の排紙トレイを選択することができる。
【0129】
なお、分割テーブルTB82に登録されている中で最後の分割ファイルについての印刷が終了したときは、排紙トレイが未使用状態であることを示した未使用データが登録される。図12に示した例では、第1の排紙トレイ281と第3の排紙トレイ283は未使用状態となっており、第2の排紙トレイ282に対応する欄には、第1の分割テーブルTB82アドレスが登録されている。これにより、第2の排紙トレイ282は第1の分割テーブルTB82に登録されている分割ファイルに格納されている分割データの印刷のために現在使用中であることが分かる。
【0130】
図13は、本発明に係る画像形成システムの一実施形態である印刷システムの第2実施形態の構成を示す図である。この第2実施形態は、クライアント端末100側から優先度データを取得することなく、印刷装置200側のみにて優先度を管理する点に特徴を有する。
【0131】
クライアント端末100としての第1および第2のホストコンピュータ102,104は、優先度設定部110および位置情報送信部120を備えていない代わりに、ユーザ情報入力部140を備えている。このため、印刷処理の優先度をクライアント端末100側にて設定可能となっておらず、印刷データを印刷装置200に送信する際に、ユーザ情報入力部140を介してユーザ情報(たとえばアカウント名)を印刷ジョブに埋め込んで(印刷データに対応付けて)送信する。この点において、従来技術の割込印刷機能に対応したクライアント端末100と共通する。
【0132】
印刷装置200は、その装置構成の基本が第1実施形態のものと同じである。異なるのは、優先度設定部220の構成および作用と、それに応じた優先度変更部240の作用にある。以下、この点について説明する。
【0133】
図14は、第2実施形態の優先度設定部220の一構成例を示すブロック図である。図示するように、優先度設定部220は、第1実施形態のものと同様に、優先度データ取得部222、位置情報取得部224、および優先度調整部226を備える。また、これらに加えて、ユーザ情報登録部228を備えている。
【0134】
ユーザ情報登録部228には、従来技術の割込印刷機能に対応した優先度の登録項目であるユーザごと(グループごとを含む)の優先度を示すプリントユーザ優先順位情報に加えて、そのユーザが通常使用するコンピュータの所在位置あるいはユーザの住所など、印刷装置200とユーザとの間の距離に関わる情報(ユーザ位置情報)も、ユーザ情報に対応付けて不揮発性メモリに登録しておく。
【0135】
なお、そのユーザが通常使用するコンピュータの所在位置やユーザの住所などに変更が生じたときには、優先度変更部240が、キーボード292から所定のコマンドの入力を受けて変更可能となっている。もちろん、プリントユーザ優先順位情報も、変更可能である。
【0136】
優先度データ取得部222は、クライアント端末100から送られてきたユーザアカウントを参照して、ユーザ情報登録部228に登録されているユーザごとの優先度X0を取得する。位置情報取得部224は、クライアント端末100から送られてきたユーザアカウントを参照して、ユーザ情報登録部228に登録されているそのユーザについての位置情報Y0を取得する。
【0137】
優先度調整部226は、優先度データ取得部222が取得した優先度データX0と位置情報取得部224が取得した位置情報Y0とに基づいて、最終的な優先度を確定させる。つまり、優先度データ取得部222が取得した優先度データX0により表される優先度を、位置情報取得部224が取得した位置情報Y0を参照して調整する。この処理は、第1実施形態の手順と同様である。
【0138】
このように、第2実施形態の優先度設定部220においても、印刷ジョブを要求したユーザや端末と印刷装置との距離を勘案して優先度を調整するようにしているので、全体として、効率的なシステムになる。
【0139】
また、従来技術の割込印刷機能に対応した優先度の登録項目であるユーザごと(グループごとを含む)の優先度を示すプリントユーザ優先順位情報に加えて、そのユーザが通常使用するコンピュータの所在位置あるいはユーザの住所など、印刷装置200とユーザとの間の距離に関わる情報(ユーザ位置情報)を、ユーザ情報に対応付けて不揮発性メモリに登録しておくだけの変更で、上記の構成を実現することができるので、印刷装置200側だけの微小な変更で済むので、上記構成の導入が極めて簡単である。
【0140】
図15は、CPUやメモリを利用して、ソフトウェア的に印刷装置200を構成する、すなわち電子計算機(コンピュータ)を用いて構成する場合のハードウェア構成の一例を示した図である。図1に示した印刷装置200の構成との関係では、主に、制御部202の詳細を示している。
【0141】
印刷装置200を構成する制御部202は、各種制御の中枢となるCPU(中央処理装置)302と、起動用のプログラムや固定的なデータを格納するROM(Read Only Memory;リードオンリメモリ)304と、プログラムを実行する上で必要なデータを一時的に格納する作業用のメモリであるRAM(Random Access Memory;ランダムアクセスメモリ)306とを有する。CPU302は、データバスなどのバス303を通じて、各種回路装置と接続されている。
【0142】
また、制御部202は、各種プログラムや印刷データを記憶する磁気ディスク装置310と、磁気ディスク装置310の読み書きを制御するディスク制御装置312と、磁気ディスク装置310に記憶されている印刷データに関する各種の情報や印刷データを管理するための各種管理テーブルを記憶する不揮発性メモリ314とを有する。不揮発性メモリ314は、印刷装置200の電源が切断状態であっても、記憶された内容を保持するようになっている。
【0143】
また、制御部202は、ネットワーク9と接続され、印刷データや優先度データをネットワーク9上に接続されたホストコンピュータ102,104から受信する通信制御装置322と、ディスプレイ294に対して各種データを表示させる表示制御装置324とオペレータからの各種指示を入力するためのキーボード292と接続され、優先度の変更を受け付ける入力制御装置326と、印刷実行部210との間で各種信号の入出力を行なう印刷部用I/F328とを有する。
【0144】
なお、入力制御装置326は、フレキシブルディスク装置296および磁気テープ装置298とも接続されており、これらから印刷データを入力できるようになっている。また、これら以外にも、たとえば、CD−ROM(Compact Disk ROM)ドライブやMO(光磁気)ドライブなどをドライブユニット295として備えてもよい。
【0145】
磁気ディスク装置310、フレキシブルディスク装置296、あるいはCD−ROMドライブは、たとえば、CPU302にソフトウェア処理をさせるためのプログラムデータを登録するなどのために利用される。通信制御装置322は、インターネットなどの通信網との間の通信データの受け渡しを仲介する。
【0146】
このような構成のコンピュータシステムは、上記実施形態に示した印刷装置200の基本的な構成および動作と同様とすることができる。また、上述した処理をコンピュータに実行させるプログラムは、CD−ROMなどの記録媒体を通じて配布される。あるいは、前記プログラムは、CD−ROMではなくフレキシブルディスク(FD)に格納されてもよい。また、MOドライブを設け、MOに前記プログラムを格納してもよく、またフラッシュメモリなどの不揮発性の半導体メモリカードなど、その他の記録媒体に前記プログラムを格納してもよい。
【0147】
さらに、他のサーバなどからインターネットなどの通信網を経由して前記プログラムをダウンロードして取得したり、あるいは更新したりしてもよい。なお、記録媒体としては、FDやCD−ROMなどの他にも、DVDなどの光学記録媒体、MDなどの磁気記録媒体、PDなどの光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、ICカードやミニチュアーカードなどの半導体メモリを用いることができる。
【0148】
記録媒体の一例としてのFDやCD−ROMなどには、上記実施形態で説明した印刷装置200における処理の一部または全ての機能を格納することができる。したがって、以下のプログラムや当該プログラムを格納した記憶媒体を提供することができる。たとえば、印刷装置200用のプログラム、すなわちRAM306などにインストールされるソフトウェアは、上記実施形態に示された印刷装置200と同様に、優先度設定部220、データ分割処理部230、優先度変更部240、スケジュール部250、印刷環境検出部260、あるいは出力制御部270などの各機能部をソフトウェアとして備える。
【0149】
そしてたとえば印刷装置200をコンピュータにより構成する場合、CD−ROMなどの可搬型のメディア(記憶媒体)から印刷データやソフトウェアプログラムを読み取ってCPU302に渡す。そしてソフトウェアはメディアから磁気ディスク装置310にインストールされる。磁気ディスク装置310は、フレキシブルディスク装置296やネットワーク9を介して取得されたデータまたはプログラムや、CPU302がプログラムを実行することにより作成されたデータを記憶するとともに、記憶したデータまたはプログラムを読み取ってCPU302に渡す。
【0150】
磁気ディスク装置310に格納されたソフトウェアは、RAM306に読み出された後にCPU302により実行される。たとえばCPU302は、記録媒体の一例であるROM304およびRAM306に格納されたプログラムに基づいて上記の処理を実行することにより、優先度を設定し設定されて順に印刷処理を実行するための機能をソフトウェア的に実現することができる。
【0151】
たとえば、上記図7に示したと同様に、通信制御装置322は、ネットワーク9を介してクライアント端末100から送られてくる印刷データD0、優先度データX0、および位置情報Y0を受信する(S100)。CPU302は、受信したこれらのデータをバス303およびディスク制御装置312を通じて磁気ディスク装置310にスプールファイルとして一旦記憶する(S102)。CPU302は、受信した優先度データX0と位置情報Y0とに基づいて優先度を設定し(S104)、これをスプールファイルと対応付けて不揮発性メモリ314の所定の領域に記憶する。
【0152】
CPU302は、次に磁気ディスク装置310のスプールファイルから印刷データを順次読み出し、予め設定されているページ数分の印刷データを読み出した時点で、そのページ数分の印刷データを再び磁気ディスク装置310に分割ファイルとして格納する(S106)。
【0153】
CPU302は、読み出した印刷データから制御コードを検出しこれに応じてパラメータ管理テーブルの値を更新する。そして新たな分割ファイルを作成するごとに、その時点での印刷パラメータ管理テーブルの値を、不揮発性メモリ314のそれぞれ異なる領域に複写して記憶する(S108)。
【0154】
CPU302は、スプールファイルに記憶されている印刷データを最後まで分割したかどうかを判断し、分割が終了していない場合には(S110−NO)、印刷データをさらに分割する(S106〜S110)。最後まで分割を終了した場合には、CPU302は、磁気ディスク装置310に格納した分割ファイルを印刷の対象としてスケジュール管理テーブルTB83に登録し処理を終了する(S110−YES,S112)。
【0155】
以上、本発明を実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で上記実施形態に多様な変更または改良を加えることができ、そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0156】
また、上記の実施形態は、クレーム(請求項)にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組合せの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。前述した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜の組合せにより種々の発明を抽出できる。実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、効果が得られる限りにおいて、この幾つかの構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0157】
たとえば、上記各実施形態では、印刷ジョブごともしくはユーザごと(グループごとも含む)に設定された優先度を、位置情報を参照して調整することで、最終的な優先度を確定させることとしていたが、必ずしもこのような態様に限らない。すなわち、近いクライアント/遠いクライアントなど、ジョブ要求を送信したクライアントと処理を実行する装置との間の距離関係に応じた優先順位設定処理を実施するものであればよく、たとえば、クライアントと処理実行装置との間の位置関係のみに基づいて、ジョブの優先度を設定してもよい。
【0158】
また、上記第2実施形態では、ユーザごと(グループごとを含む)の優先度をとユーザと装置との間の位置情報を、ユーザ情報に対応付けて登録しておくようにしていたが、位置情報については事前登録をすることなく、第1実施形態と同様に、印刷ジョブとともに、その都度、クライアント端末100側から取得する形態としてもよい。つまり、印刷ジョブを発したクライアントと処理を実行する装置との間の距離に関する位置情報の取得は、どのような手法を用いてもかまわない。
【0159】
また、上記実施形態では、印刷装置における割込印刷機能について説明したが、この割込印刷機能に限らず、後から要求された処理を他の処理に優先して実行する他のジョブ切替処理機能についても、上述した実施形態を同様に適用することができる。たとえば、印刷装置以外の画像形成装置、ファクシミリ装置や複合機など、受信した画像データに基づいて可視画像を所定の記録媒体に出力する装置に適用することができる。
【0160】
また、画像形成装置に限らず、クライアントから要求されたデータ処理を実行するあらゆるデータ処理装置に適用することもできる。
【0161】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、画像形成装置やデータ処理装置に処理を要求するクライアントと装置との間の距離関係に応じて処理実行の手順を決定するようにしたので、クライアントと処理を実行する装置との距離関係に応じて優先順位を切り替えることが可能となった。
【0162】
そして、クライアント端末と装置とがネットワーク接続されているシステムにおいてジョブ切替処理機能を実現するに際して、従来のように、印刷ジョブやユーザあるいはグループごとに設定される優先度に基づいてジョブ切替処理機能を実現する場合に比べて、全体として効率的なシステムを実現することができるようになった。
【0163】
これにより、緊急性が高くても装置から遙かに遠い場所にいるクライアントよりも、緊急性が低くても極めて装置に近いクライアントについての処理を先に実行することができ、装置から遙かに遠い場所にいるクライアントが処理結果物を処分する(具体的には装置から取り除く)までに、装置に極めて近いクライアントが長い時間待たされるといった問題を解消することができる。つまり、装置に近いユーザが異常に待たされるといった事態を回避することができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成システムの一実施形態である印刷システムの第1実施形態の構成を示す図である。
【図2】図1に示した印刷装置の構成例を示したブロック図である。
【図3】図2に示した優先度設定部の構成例を示すブロック図である。
【図4】図3に示した優先度調整部における優先度調整処理の手法の一例を説明する図である。
【図5】図2におけるスケジュール部の構成例を示すブロック図である。
【図6】図2における出力制御部の構成例を示すブロック図である。
【図7】上記構成の印刷装置における処理手順の一例を示したフローチャートである。
【図8】一時記憶処理(図7のS102)にて、文書番号などを登録する文書管理テーブルの登録内容の一例を表わした図である。
【図9】優先度設定処理(図7のS104)の詳細を示したフローチャートである。
【図10】図7のS106〜S110にて生成される分割テーブルの登録内容の一例を表わした図である。
【図11】図7のS112にて、スケジュール部が生成するスケジュール管理テーブルの登録内容の一例を表わした図である。
【図12】印刷の終了した記録紙を排紙する排紙トレイを管理するための排紙トレイ管理テーブルの登録内容の一例を表わした図である。
【図13】本発明に係る画像形成システムの一実施形態である印刷システムの第2実施形態の構成を示す図である。
【図14】第2実施形態の優先度設定部の一構成例を示すブロック図である。
【図15】電子計算機を用いて図2や図13で示した印刷装置を構成する場合のハードウェア構成の一例を示した図である。
【符号の説明】
1…印刷システム、9…ネットワーク、100…クライアント端末、102…第1のホストコンピュータ、104…第2のホストコンピュータ、110…優先度設定部、120…位置情報送信部、122…位置情報入力部、124…位置情報自動取得部、130…ネットワークI/F部、140…ユーザ情報入力部、200…印刷装置、201…ネットワークI/F部、202…制御部、204…データ受信部、206…記憶部、210…印刷実行部(画像形成部)、220…優先度設定部、222…優先度データ取得部、224…位置情報取得部、226…優先度調整部、228…ユーザ情報登録部、230…データ分割処理部、240…優先度変更部、250…スケジュール部、260…印刷環境検出部、270…出力制御部、280…排出部、290…ユーザインタフェース部、295…ドライブユニット、302…CPU、304…ROM、306…RAM、310…磁気ディスク装置、312…ディスク制御装置、314…不揮発性メモリ、322…通信制御装置、324…表示制御装置、326…入力制御装置、328…印刷部用I/F
Claims (15)
- ある画像形成処理要求についての処理実行途中で処理対象を他の画像形成処理に切り替えるジョブ切替処理機能を備えた画像形成方法であって、
前記画像形成処理要求を発するクライアントと要求された画像形成処理を実行する画像形成装置との間の距離に関する位置情報に基づいて、処理実行の手順を決定することを特徴とする画像形成方法。 - ある処理要求についての処理実行途中で処理対象を他の処理に切り替えるジョブ切替処理機能を備えたデータ処理方法であって、
前記処理要求を発するクライアントと要求された処理を実行するデータ処理装置との間の距離に関する位置情報に基づいて、処理実行の手順を決定することを特徴とするデータ処理方法。 - 予め優先度が設定された処理要求を取得し、この取得した処理要求に予め設定されている前記優先度を、前記位置情報に基づいて調整することで、前記処理実行の手順を決定することを特徴とする請求項2に記載のデータ処理方法。
- 予め前記クライアントごとに優先度を登録しておき、前記クライアントから前記処理要求を受けたとき、予め登録されている前記クライアントについての前記優先度を、前記位置情報に基づいて調整することで、前記処理実行の手順を決定することを特徴とする請求項2に記載のデータ処理方法。
- ある処理要求についての処理実行途中で処理対象を他の処理に切り替えるジョブ切替処理機能を備えたデータ処理システムであって、
前記処理要求を発するクライアントと要求された処理を実行するデータ処理装置との間の距離に関する位置情報に基づいて処理実行の手順を決定する処理実行手順制御部を備えていることを特徴とするデータ処理システム。 - 前記処理実行手順制御部は、取得した処理要求に予め設定されている優先度を、前記位置情報に基づいて調整することで、前記処理実行の手順を決定することを特徴とする請求項5に記載のデータ処理システム。
- 前記処理実行手順制御部は、前記クライアントごとに優先度を登録しておく登録部を有し、前記クライアントから前記処理要求を受けたとき、前記登録部に予め登録されている前記クライアントについての前記優先度を、前記位置情報に基づいて調整することで、前記処理実行の手順を決定することを特徴とする請求項5に記載のデータ処理システム。
- 処理要求についての処理実行途中で処理対象を他の処理に切り替えるジョブ切替処理機能を備えたデータ処理システムに使用される、前記処理要求を発するクライアント側の端末であって、
前記クライアントと当該前記クライアントが要求した処理を実行するデータ処理装置との間の距離を特定し得る位置情報を前記処理要求に対応付けて送信する位置情報送信部を備えていることを特徴とするクライアント側の端末。 - 前記位置情報送信部は、前記位置情報を全地球測位システムを利用して取得する位置情報自動取得部を有していることを特徴とする請求項8に記載のクライアント側の端末。
- ある画像形成処理要求についての処理実行途中で処理対象を他の画像形成処理に切り替えるジョブ切替処理機能を備えた画像形成装置であって、
前記画像形成処理要求を発するクライアントと要求された画像形成処理を実行する画像形成装置との間の距離に関する位置情報を取得する位置情報取得部と、前記位置情報取得部が取得した位置情報に基づいて、処理実行の手順を決定するスケジューリング部と
を備えていることを特徴とする画像形成装置。 - ある処理要求についての処理実行途中で処理対象を他の処理に切り替えるジョブ切替処理機能を備えたデータ処理装置であって、
前記処理要求を発するクライアントと要求された処理を実行するデータ処理装置との間の距離に関する位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記位置情報取得部が取得した位置情報に基づいて、処理実行の手順を決定するスケジューリング部と
を備えていることを特徴とするデータ処理装置。 - 取得した処理要求に予め設定されている優先度を示す優先度データを取得する優先度データ取得部と、
前記優先度データ取得部が取得した前記優先度データが示す優先度を、前記位置情報取得部が取得した位置情報に基づいて調整する優先度調整部とを備え、
前記スケジューリング部は、前記優先度調整部により調整された後の優先度に基づいて、前記処理実行の手順を決定する
ことを特徴とする請求項11に記載のデータ処理装置。 - 前記クライアントごとに優先度を登録しておく登録部と、前記クライアントから前記処理要求を受けたとき、前記登録部に予め登録されている前記クライアントについての前記優先度を取得する優先度取得部と、
前記優先度取得部が取得した前記優先度を、前記位置情報取得部が取得した位置情報に基づいて調整する優先度調整部とを備え、
前記スケジューリング部は、前記優先度調整部により調整された後の優先度に基づいて、前記処理実行の手順を決定する
ことを特徴とする請求項11に記載のデータ処理装置。 - ある処理要求についての処理実行途中で処理対象を他の処理に切り替えるジョブ切替処理機能を実行するためのプログラムであって、
コンピュータに、
前記処理要求を発するクライアントと要求された処理を実行するデータ処理装置との間の距離に関する位置情報を取得する位置情報取得手順と、
前記位置情報取得手順により取得した位置情報に基づいて、処理実行の手順を決定する手順と
を実行させることを特徴とするプログラム。 - ある処理要求についての処理実行途中で処理対象を他の処理に切り替えるジョブ切替処理機能を実行するためのプログラムを格納したコンピュータ読取可能な記憶媒体であって、
コンピュータに、
前記処理要求を発するクライアントと要求された処理を実行するデータ処理装置との間の距離に関する位置情報を取得する位置情報取得手順と、
前記位置情報取得手順により取得した位置情報に基づいて、処理実行の手順を決定する手順と
を実行させるプログラムを格納したことを特徴とする記憶媒体。
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JP2002271081A JP2004110338A (ja) | 2002-09-18 | 2002-09-18 | データ処理方法、画像形成方法、データ処理システム、クライアント端末、データ処理装置、画像形成装置、プログラム、記憶媒体 |
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US8154751B2 (en) * | 2007-06-01 | 2012-04-10 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Printing according to priority of plurality of input interfaces |
JP2014119947A (ja) * | 2012-12-17 | 2014-06-30 | Ricoh Co Ltd | 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、及びプログラム |
JP2015066767A (ja) * | 2013-09-27 | 2015-04-13 | キヤノンマーケティングジャパン株式会社 | 印刷装置、印刷システム、制御方法、及びプログラム |
-
2002
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