JP2004110251A - 操作レバー装置 - Google Patents

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新里 卓司
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Abstract

【課題】操作性を向上させる操作レバー装置を提供する。
【解決手段】プレート17上には9個の節度領域Aが形成されている。各節度領域Aは、中心から放射状に傾斜が形成されることによりその節度領域Aの中心を谷の底とする節度谷が形成されている。これら9個の節度領域Aは、それぞれ平面視において角を丸めて「R( アール) 」を付けた略四角形状に形成されており、プレート17全体に縦横に3個ずつ並んだ状態でタイル状に配設されている。そして、プレート17上において4つの節度領域Aで囲まれた部分は角を丸めた「R」部分で囲まれた領域には節度谷の傾斜が及んでいない不感領域NAが形成されている。節度ピースがこの不感領域NAにあるときは、操作レバーを操作するときに節度を感じない。
【選択図】図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、操作レバー装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、画面の操作を行うための操作レバー装置の1つとして、ジョイスティックが知られている。ジョイスティックでは、基端側の所定位置を中心として傾動可能に支持された操作レバーを操作者が所望の方向に傾動操作することにより、2次元空間上で座標を指示し、画面に表示されたカーソルを所望の方向に移動可能にしている。また、ジョイスティックには、傾動操作に伴い操作者に節度感を与える節度感付与手段が設けられ、これにより操作者は、画面に表示されているアイコンを選択したことが指先の感覚で知ることができる。節度感付与手段により節度が与えられる節度領域はアイコンの数に応じて形成されている。節度感付与手段は、例えば操作レバーの傾動中心に対し操作部とは反対側に設けられた節度体と、この節度体が弾性体による弾性力により押圧するプレートとを有し、このプレート上における各アイコンに相当する位置毎に凹状の節度領域を設定することにより構成されていた。節度領域は例えばすり鉢状の凹面に形成され、節度体が節度領域の凹部と凹部の間を移動するときに操作レバーに節度感が付与される。節度体が2つの節度領域の境界に対しどちらかに少し変位すると、その変位した側の節度領域へ自然と引き込まれるような操作感を実現できる。
【0003】
従来では、この種の装置を利用したシステムとしてカーナビゲーションシステムが知られている。例えば、図8(a)に示すように、画面40上に9個のアイコンA0〜A8がタイル状に表示されている場合は、操作者は操作レバーをA0の位置からA8の方向に傾動操作することにより、A8のアイコンを選択することができる。その際、図8(b)に示すように、操作レバーの節度体42が押圧するプレート43上では、節度体42は操作レバーの操作方向とは逆方向にA0の位置からA1の節度領域に移動する。
【0004】
先行技術文献情報は無し。なお、従来技術として挙げた図は文献公知発明でなく公知・公用技術に基づくものです。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、節度領域をタイル状に分割して各節度領域内に操作レバーを保持するような節度を設定する場合、現指示領域に辺ではなく頂点をつき合わせるように隣り合う領域が存在することがある。例えば、図8(a)に示すA0とA8のような表示に対応する節度を設定する場合、図8(b)に示すように、それに対応する節度領域A0とA1がそれに該当する。各節度領域全体に節度を設定すると、現指示領域A0に辺ではなく頂点をつき合わせるように隣り合う例えばA1の領域へ操作レバーを移動させる際、その頂点を通るときにA0及びA1と辺で接する節度領域A2,A4からの節度により、前述の頂点で接する領域A1への移動が困難となる。これにより、意図しない節度領域A2又はA4に移動してしまうことがあり、操作性が低下するという問題があった。また、このような不具合を回避するため、各節度領域の中心付近にのみ節度を設定すると、不感領域が広すぎ、操作性が低下してしまうという問題を招来する。
【0006】
本発明はこうした問題を解決するためになされたものであって、その目的は、操作性を向上させる操作レバー装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、移動可能に設けられた操作レバーと、前記操作レバーに節度感を与える節度感付与手段とを備える操作レバー装置であって、前記節度感付与手段には、操作レバーに節度を与える複数の節度領域のうち3つ以上と隣接する部分において節度を感じさせない不感領域が設定されていることを要旨とする。
【0008】
この発明によれば、操作レバーに節度感を与える節度感付与手段により設定される節度領域のうち3つ以上と隣接する部分において節度感を感じさせない不感領域が設定される。例えば、操作レバーを移動させることで画面に表示されたアイコンを選択するような場合には、辺で接する領域からの節度を感じることがなくなるため、スムーズに操作レバーを移動させることが可能となる。また、従来のように意図しない辺で接する節度領域へ移動することで、意図しないアイコンを選択することがなくなり操作性を向上させることが可能である。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の操作レバー装置において、前記複数の節度領域は隣接する配置に設定され、前記節度領域が辺で隣接する場合の隣り合う2本の辺の延長線の交点を含むその近傍領域、又は前記節度領域が接する場合の隣り合う2本の接線の交点を含むその近傍領域に、前記不感領域が設定されていることを要旨とする。
【0010】
この発明によれば、操作レバーを辺又は接点で隣接する二組の節度領域間で移動させる際は、隣接する辺や接点を持つほど広く設定された節度領域によって操作レバーの操作性が高められる。また、操作レバーを辺の延長線又は接線の交点近傍を通るように二組の節度領域間を移動させるときは、その交点に相当する部分に設定された不感領域によって操作レバーの操作性が高められる。従って、操作レバーを隣接する二組の節度領域間で移動させるときも、前記交点近傍を通るように二組の節度領域間を移動させるときも共に、操作レバーの操作性を高められる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の操作レバー装置において、前記複数の節度領域は、略多角形状の節度領域が辺で隣接して配置されるように設定されており、前記節度領域のうち3つ以上と隣接する部分で頂点を付き合わせる3つ以上の前記節度領域の少なくとも1つについてはその頂点を付き合わせる角を丸めた形状に設定されていることを要旨とする。
【0012】
この発明によれば、操作レバーを辺で隣接する二組の節度領域間を移動させる際は辺で隣接するほどに広い節度領域によって操作レバーの操作性が高められ、頂点を付き合わせる二組の節度領域間を移動させるときは角を丸めてできた不感領域によって操作レバーの操作性が高められる。従って、操作レバーを辺で隣接する二組の節度領域間で移動させるときも、頂点を付き合わせる二組の節度領域間で移動させるときも共に、操作レバーの操作性を高められる。
【0013】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の操作レバー装置において、前節度領域は角を丸めた略多角形状又は楕円形状に設定されており、前記複数の節度領域は隣同士が互いに接する配置に設定されていることを要旨とする。
【0014】
この発明によれば、節度領域が角を丸めた略多角形状である場合は節度領域は辺で隣接し、楕円形状である場合は節度領域は互いに接点で接する。前記辺の延長線の交点又は前記接点における接線の交点に相当する部分には、節度領域が角を丸めた略多角形状あるいは楕円形状であることによって、不感領域が設定される。従って、請求項2に記載の発明と同様の作用効果が得られる。
【0015】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の操作レバー装置において、前記節度感付与手段は、前記操作レバーの基端部に設けられる節度体と、前記節度体と対向する位置に設けられ前記節度領域が形成されたプレートと、前記プレートに押圧するように節度体を付勢する弾性体とを備え、前記プレートにおける前記複数の節度領域のうち3つ以上と隣接する部分を節度を感じさせない面形状とすることで前記不感領域が設定されていることを要旨とする。
【0016】
この発明によれば、節度感付与手段は、節度体、プレート、弾性体を備え、プレートに節度領域が形成されているというメカ的な構成である。そして、節度領域のうち3つ以上と隣接する部分を節度を感じない面形状とすることで、節度体がその面形状の不感領域に位置する際は、操作レバーに節度感が与えられることがない。従って、メカ的な構成で操作レバーの操作性を高めることができる。
【0017】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の操作レバー装置において、前記節度感付与手段は、前記操作レバーの移動を検出する検出手段と、負荷を操作レバーに付与する負荷付与手段と、前記検出手段からの信号に基づき負荷付与手段を駆動させる制御手段とを備えることを要旨とする。
【0018】
この発明によれば、節度感付与手段は、検出手段と、負荷付与手段と、制御手段を備え、電気的な構成により操作レバーの操作性を向上させることが可能である。
【0019】
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の操作レバー装置において、前記負荷付与手段は前記検出手段からの信号に基づき前記節度領域内では操作レバーに負荷を与えることで節度感を付与し、一方、前記節度領域のうち3つ以上と隣接する領域近辺では、負荷をほぼ一定にすることにより不感領域を設定することを要旨とする。
【0020】
この発明によれば、検出手段からの信号に基づき、節度領域内では制御手段が負荷付与手段を制御して節度感を与え、不感領域内では負荷付与手段による負荷を一定にすることで節度感を与えない。このため、電気的な構成により操作レバーの操作性を向上させることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をカーナビゲーションシステムに使用されるジョイスティックに具体化した第1実施形態を図1〜図3を参照にして説明する。
【0022】
(第1実施形態)
図1は、カーナビゲーションシステムの概略的な構成図を示す。同図に示すように、カーナビゲーションシステム1は、制御手段としての制御装置20、ディスプレイ30及び操作レバー装置としてのジョイスティック10を備えている。
【0023】
ジョイスティック10は、本体11と操作レバー12を備えている。本体11は箱状をなしており、同本体11の、上面から操作レバー12の操作部13が突出した状態で配置されている。操作レバー12は図示しないスプリング等の弾性体の弾性力により常に垂立状態に復帰するように付勢されている。そのため、操作レバー12が傾動操作され、操作者が手を離した場合には元の垂立状態に戻るようになっている。
【0024】
操作レバー12は棒状をなしており、その長手方向中央よりやや下側の部分に球状の傾動中心部14が形成されている。操作レバー12は、この傾動中心部14を中心として傾動することが可能となっている。詳しくは、図3(a)に示すように復帰位置(A0)を起点として矢印で示すP1〜P8の各方向に傾動することができる。もちろん、操作レバー12の操作中はP1〜P8のうち任意の2点間を傾動により移動させることも可能である。また、ユーザによって把持される操作部13は、操作レバー12の先端部に形成されている。操作レバー12の基端部には、節度体としての節度ピース15が弾性体としてのスプリング16により軸方向外側へ付勢された状態で設けられている。節度ピース15はスプリング16の弾性力により後記するプレート17に押圧されている。なお、本実施形態では、節度ピース15、スプリング16及びプレート17により節度感付与手段が構成される。
【0025】
本体11内において、操作レバー12の基端部に設けられた節度ピース15とその下側で対向する位置には、平板状のプレート17が配設されている。このプレート17は平面視で長方形状をなしており、前記節度ピース15と接触した状態で配置されている。
【0026】
図2(a)は、プレートに形成される節度領域及び不感領域の平面図を示す。同図に示すように、プレート17上には9個の節度領域Aが形成されている。図2(b)は、図2(a)における矢印付き実線で切ったプレートの断面図である。各節度領域Aは、中心から放射状に傾斜が形成されることによりその節度領域Aの中心を谷の底とする節度谷が形成されており、同節度谷から別の節度領域Aの節度谷へと前記節度ピース15が接触した状態で移動する。従って、前記節度ピース15がスプリング16によりプレート17に押圧された状態で節度谷を乗り越えるように通るため、操作レバー12に節度感(クリック感)が付与されるようになっている。これら9個の節度領域Aは、それぞれ平面視において角を丸めて「R(アール)」を付けた略四角形状に形成されており、プレート17全体に縦横に3個ずつ並んだ状態でタイル状に配設されている。また、各節度領域Aは角を「R」形状に丸めた略四角形状(略長方形状)に形成されているため、節度領域が長方形に形成された場合のように異なる4つの節度領域が頂点で接することがない。そして、プレート17上において4つの節度領域Aで囲まれた部分は角を丸めた「R」部分で囲まれた領域となっており、この「R」部分で囲まれた領域には節度谷の傾斜が及んでいない不感領域NAが形成されている。節度ピース15がこの不感領域NAにあるときは、操作レバー12を操作するときに節度を感じない。
【0027】
不感領域NAの設定の仕方は、次のように捉えることができる。すなわち、辺で隣接する複数の節度領域Aがある場合、その隣接する複数の辺のうち隣り合う2つの辺を延長した延長線の交点を含むその近傍領域(交点近傍領域)に不感領域NAが設定されている。また、別の捉え方をすれば、略多角形(本実施形態では略四角形)の節度領域Aが頂点を付き合わせる複数(4つ)の角すべてに「R」を付けて角を丸めることにより、それら4つの角を丸めた部分(R部分)によって囲まれた領域に不感領域NAが設定されている。なお、図2(a)における節度領域Aにはその節度谷の傾斜を示す等高線が付されている。
【0028】
また、図3(b)は、プレートに形成される節度領域及び不感領域の平面図、図3(c)は、ディスプレイの平面図である。これら節度領域Aは、ディスプレイ30に表示されるアイコン31と対応する位置に配設されている。図3(b)に示すように、操作レバー12が傾動していないときには、図示しないスプリング等の付勢により操作レバー12は同図に示す節度領域A0に位置するようになっている。例えば操作レバー12が復帰位置A0から図3(a)における矢印P7の方向へ傾動操作されたときは、節度ピース15は図3(b)に矢印で示すように節度領域A0から節度領域A2内の点線の位置まで移動する。また、操作レバー12が復帰位置A0から図3(a)における矢印P8の方向へ傾動操作されたときには、節度ピース15は図3(b)に矢印で示すように節度領域A0から不感領域NAを通って節度領域A1内の点線の位置まで移動する。すなわち、操作レバー12の操作位置に応じて節度ピース15は各節度領域A0〜A8のいずれかに位置する。操作レバー12を操作する際は、節度ピース15が節度領域Aの節度谷を乗り越えるため、操作レバー12の手応えに変化が生じ、操作レバー12に節度感が付与される。
【0029】
図1に示すように、ジョイスティック10には操作レバー12の角度(操作角)を検出する検出手段として一対の角度センサ18が設けられている。一対の角度センサ18は、球状の傾動中心部14の中心を通るとともに互いに直交する2軸の回りの回転角α,βをそれぞれ検出する。一対の角度センサ18は制御装置20に接続されており、制御装置20は一対の角度センサ18から入力される2つの回転角α,βの信号に基づき操作レバー12の操作角を求め、その求めた操作角に対応するアイコン31が選択される表示がなされるようにディスプレイ30を表示制御する。
【0030】
次に、このカーナビゲーションシステム1におけるジョイスティック10の操作時の動作について説明する。
図1及び図3(c)に示すように、ディスプレイ30には縦横3個ずつ並んだタイル状に配置された長方形状の9個のアイコン31とカーソルとが表示されている。これら各図では各節度領域A0〜A8と対応する位置となる各アイコン31に対して、それぞれ同じ符号A0〜A8を付している。
【0031】
図3(a)に示すように、最初、操作レバー12が復帰位置にあるときは、節度ピース15は節度領域A0に位置する。この状態から、操作レバー12を矢印P8の方向に傾動させる場合、節度ピース15は図3(b)における矢印方向に節度領域A0から節度領域A1へ移動する。操作レバー12のこの操作の過程で、節度ピース15が節度領域A0の節度谷の斜面を登って節度領域A1の節度谷の斜面を降り山を1つ乗り越えることで、操作レバー12に節度感が付与される。すなわち、節度ピース15が節度領域A0の節度谷の斜面を登るときには元の位置へ引き戻される節度感が付与され、節度ピース15が節度領域A1の節度谷の斜面を降りときは自然と操作方向先へ引き込まれる節度感が付与される。
【0032】
この操作の途中で、節度ピース15が節度領域A0の節度谷の斜面を登り切ると不感領域NAに入り、この不感領域NAにあるうちは操作開始の節度領域A0と辺で接する節度領域A2,A4からの節度を感じることがない。従って、操作レバー12の操作の際に節度ピース15が意図しない節度領域A2,A4に移動してしまうことがなく、節度ピース15を目標とする節度領域A1に向かってスムーズに移動させるよう操作レバー12を操作することが可能となる。そして、節度領域A1に入ると節度ピース15が節度谷を節度領域A1の中心に向かって下るように移動するため操作レバー12に節度感が付与される。これにより、操作者は節度領域A1を選択したことを操作レバー12を握る指先で感じることができる。
【0033】
節度ピース15が節度領域A0から不感領域NAを通り節度領域A1に移動するまで過程における操作レバー12の操作角は、一対の角度センサ18により検出されており、それら検出角度の信号は制御装置20に出力される。そして、制御装置20はその信号に基づきディスプレイ30を表示制御し、ディスプレイ30の画面ではカーソルがアイコンA0からA8に移動する。操作レバー12を他の矢印P1〜P7の方向へ傾動させた場合においても、操作レバー12の操作角に対応するアイコンA1〜A7にカーソルが移動する。
【0034】
従って、操作レバー12を各矢印P1,P3,P6,P8の方向のいずれか1つへ傾動するときには、4つの節度谷が頂点を付き合わせる部分に設定された不感領域NAの存在により、節度ピース15を節度領域A1,A3,A6,A8のいずれか1つにスムーズにそして確実に移動させることができる。その結果、目標とするアイコン31がカーソルにより正しく選択される。そして、カーソルを操作レバー12の傾動操作により移動させた後、図示しないスイッチ等を押すことにより選択したアイコンの実行を行うことができる。
【0035】
従って、本実施形態によれば以下のような効果を得ることができる。
(1)節度領域Aは、それぞれ平面視において角を丸めて「R(アール)」を付けた略四角形状に形成され、プレート17全体に縦横に3個ずつ並んだ状態でタイル状に配設した。また、4つの節度領域Aで囲まれた部分は角を丸めた「R」部分で囲まれた領域となっており、この「R」部分で囲まれた領域には節度谷の傾斜が及んでいない不感領域NAが形成されている。このため、従来のように、頂点をつき合わせるように隣り合う領域が存在しない。また、節度ピース15がこの不感領域NAにあるときは、節度感を感じないため、従来のように辺で接する意図しない節度領域へ移動するがなくなり、また、意図しないアイコンを選択することがなくなる。従って、スムーズに操作レバーを移動させることができ、操作性を向上させることが可能である。
【0036】
(2)各節度領域Aは、それぞれ平面視において角を丸めて「R(アール)」を付けた略四角形状に形成され、プレート17全体に縦横に3個ずつ並んだ状態でタイル状に配設されている。そして、節度領域Aは辺で隣接するほど広く設定されている。このため、操作レバーの操作性が高められる。
【0037】
(3)節度感付与手段は、節度体としての節度ピース15、弾性体としてのスプリング16及びプレート17により構成され、プレート17には節度領域A及び不感領域NAが形成されている。このため、メカ的な構成で節度領域と不感領域を設定することができ、プレートを交換するだけで操作レバー12の操作性を向上させることができる。
【0038】
(第2実施形態)
第2実施形態を前記実施形態と異なる部分を中心に図面を参照して説明する。
図4は、カーナビゲーションシステムの概略的な構成図を示す。同図に示すように、カーナビゲーションシステム1は、制御手段としての制御装置21、操作画面としてのディスプレイ30及びジョイスティック10を備えている。
【0039】
ジョイスティック10の本体11内には、節度感付与手段として、制御装置、21、検出手段としての一対の角度センサ18及び負荷付与手段としてのモータ19が備えられている。モータ19及び一対の角度センサ18は制御装置21に接続されている。一対の角度センサ18は、球状の傾動中心部14の中心を通るとともに互いに直交する2軸回りの回転角α,βをそれぞれ検出し、その検出信号を制御装置21に送信する。制御装置21は一対の角度センサ18から入力される2つの回転角α,βの信号に基づき操作レバー12の操作角を求め、その求めた操作角に対応するアイコン31が選択される表示がなされるようにディスプレイ30を表示制御する。また、制御装置21はディスプレイ30の表示制御とともに、入力される2つの信号に基づき、その回転角α,βに応じた負荷を操作レバー12に与えるためにモータ19を制御する。これにより、操作レバー12にはモータ19からの負荷が与えられ、それが節度感(クリック感)として付与される。
【0040】
詳しくは、制御装置21にはマイクロコンピュータ(以下マイコンという)22が備えられ、そのマイコン22にはメモリ23が備えられている。メモリ23には、節度領域及び不感領域を設定するためのマップ24が記憶されており、マイコン22はメモリ23からマップ24を読み取る。マイコン22は一対の角度センサ18から入力される回転角α,βに基づいてマップ24を参照して負荷を求め、その負荷を付与するようにモータ19を制御することで操作レバー12に節度感を与える。
【0041】
図5は、マップの概念図を示す。同図に示すように、マップ24には負荷領域Bが設定されており、操作レバー12の回転角α,βに対応する負荷が設定されている。マイコン22は、負荷領域Bに基づいて操作レバー12に負荷を与えることで、節度領域を設定している。負荷領域Bは、図4に示すディスプレイ30のアイコン31に対応して、縦横に3個ずつ並んだ状態でタイル状に設定されている。また、負荷領域Bは、角を「R」形状に丸めた略四角形状(略長方形状)に設定されており、これにより負荷領域Bで囲まれた部分は角を丸めた「R」部分で囲まれた領域となっている。この領域では負荷を一定に保つようになっており、それにより不感領域を設定している。例えば、操作者が図4に示すアイコンA6を選択するために操作レバー12を復帰位置から図3(a)に示す矢印P6の方向へ傾動操作したときは、マップ24では、その操作レバー12の回転角α,βにより図5に示す実線の矢印の方向に負荷が変化する。このマップ24における移動過程において、アイコンA0に対応する負荷領域から不感領域を通ってアイコンA6に対応する負荷領域まで移動する。すなわち、操作レバー12の回転角α,βに応じて負荷領域Bのいずれかに位置する。
【0042】
次に、このように構成されたカーナビゲーションシステム1の具体的な動作について説明する。
図5に示すように、最初、操作レバー12が復帰位置にあるときは、マイコン22は、操作レバー12の回転角α,βに基づきマップ24を参照し、アイコンA0に対応する負荷領域にいると判断する。この状態から操作レバー12を図3(a)に示す矢印P6の方向に傾動させる場合、その回転角α,βにより図5に示す矢印方向に負荷が変化する。その操作レバー12の操作過程で、操作レバー12の回転角α,βがアイコンA0に対応する負荷領域から脱するまでは、マイコン22は、モータ19を制御することでアイコンA0に対応する負荷領域に引き戻そうとする負荷を操作レバー12に付与する。そして、マップ24において操作レバー12の回転角α,βがアイコンA0に対応する負荷領域を脱して不感領域に入る回転角に達すると、マイコン22はモータ19を制御して負荷を一定に保つ。これにより、操作レバー12は節度感を感じなくなる。そして、さらに移動することで、アイコンA6に対応する負荷領域に入る回転角α,βに達すると、負荷が変化して、マイコン22はアイコンA6に対応する負荷領域の中心に引き込む負荷を与えることで操作レバー12に節度感を与える。その結果、目標とするアイコン31がカーソルにより正しく選択される。そして、カーソルを操作レバー12の傾動操作により移動させた後、図示しないスイッチ等を押すことにより選択したアイコンの実行を行うことができる。
【0043】
したがって、本実施形態によれば以下のような効果を得ることができる。
(1)節度感付与手段は、角度センサ18、モータ19、制御装置21及びそれに備えられるマイコン22、メモリ23という電気的な構成からなる。また、メモリ23にはマップ24が記憶されており、角度センサ18から入力される回転角α,βに基づいてマップ24を参照し、モータ19を制御して操作レバー12に負荷を与えることで節度感を付与する。また、マップ24には節度領域としての負荷領域Bと負荷を一定に保つ不感領域とが形成されており、不感領域では負荷を一定に保つ。このため、不感領域では節度感を感じないため、従来のように辺で接する意図しない節度領域へ移動するがなく、スムーズに操作レバー12を操作することができ、意図しないアイコン31の選択をすることがなくなる。従って、操作性を向上させることができる。
【0044】
なお、本実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記各実施形態では、プレート17(マップ24)に略四角形状の節度領域A(B)を設定したが、図6(a)に示すスーパー楕円形状や図6(b)に示す楕円形状のような節度領域A(B)を設定してもよい。この場合は楕円形状であるため必然的に不感領域が形成されるが、不感領域の設定の仕方は、次のようにも捉えることができる。すなわち、楕円形状で形成される節度領域A(B)が点で接する複数の節度領域がある場合、その接する複数の点のうち隣り合う2つの点の接線を延長した延長線の交点を含むその近傍領域(交点近傍領域)に不感領域が設定されている。なお、かっこの中は第2実施形態に対応する符号を示す。
【0045】
・前記各実施形態において、プレート17(マップ24)に略四角形状の節度領域A(B)を設定したが、略六角形状や略八角形状のように多角形であれば特に限定しない。また、図6(c)に示すように、略多角形状として八角形状の節度領域A(B)を設定してもよい。また、八角形状に限定せず、他の多角形であってもよい。これによっても、不感領域が設定されるため操作性を向上させることができる。なお、かっこの中は第2実施形態に対応する符号を示す。
【0046】
・前記各実施形態において、プレート17(マップ24)に略四角形状の節度領域A(B)を設定したが、図6(d)に示すように、節度領域A(B)が辺で隣接する場合の隣り合う2本の辺の延長線の交点を含むその近傍領域に円形状の不感領域を設定してもよい。また、円形状でなく楕円形状の不感領域を設定してもよい。なお、かっこの中は第2実施形態に対応する符号を示す。
【0047】
・前記各実施形態では、縦横3個ずつ並んだ9個の節度領域を縦横9個並んだアイコンに31対して使用したが、これに限らず図7(a)に示すように、アイコン31の一部が表示されていない場合ももちろん使用できる。また、第2実施形態のように節度感を電気的な構成により与える場合は、アイコン31の表示に対応した節度領域と不感領域とを設定することができる。また、図7(b)に示すように、アイコン31が表示されないような場合においても、電気的な構成の場合は、節度感を与えることなく、矢印Pに示すようなスムーズな操作レバーの移動が可能となる。
【0048】
・前記第1実施形態では、節度領域Aとしての節度谷及び不感領域が形成されているプレート17を平面としたが、節度ピース15の移動軌跡に沿う曲面としてもよい。このようにすれば、常に一定の力で節度ピース15が付勢されるため、不感領域において確実に節度感をなくすことが可能となる。また、面形状の不感領域のみを節度ピース15の移動軌跡に沿う曲面としてもよい。この場合も同じく不感領域において確実に節度感をなくすことが可能となる。
【0049】
・前記第1実施形態において、辺で接する2つの節度領域の境界は尖った形状であったが、角を丸めた形状であってもよい。これによっても、辺で接する節度領域に移動する際は節度感が付与される。
【0050】
・前記各実施形態では、操作レバー装置としてのジョイスティック10をカーナビゲーションシステム1において使用したが、画面操作機能つきのカーオーディオシステム等に使用してもよい。
【0051】
・前記各実施形態において、操作レバー装置としてのジョイスティック10について示したが、ジョイスティック10に限らず節度感を与える操作レバー装置なら特に限定しない。例えば、操作レバーが傾動操作されるのではなく、垂立状態のままスライド操作されるような操作レバー装置でもよい。
【0052】
・前記第1実施形態では、節度ピース15を弾性体としてスプリング16により付勢したが、これに限らずゴムでもよい。また、節度体自体を弾性体としてのゴムや樹脂で構成してもよい。
【0053】
・前記第1実施形態では、直線的な傾斜による放射状の節度谷を形成したが、これに限らず、曲面状の節度谷を形成してもよい。これによっても同様の効果を得ることができる。また、節度谷に段差をつけてもよい。こうすることにより、節度体が段差を乗り切る毎に節度感が付与されるので、よりいっそう移動の把握を指先ですることができる。
【0054】
前記実施形態から把握される技術的思想を以下に記載する。
(1)請求項3に記載の操作レバー装置において、前記節度領域のうち3つ以上と隣接する部分で頂点を付き合わせる3つ以上の前記節度領域についてはその頂点を付き合わせる角の全てを丸めた形状に設定されていることを特徴とする。この構成によれば、頂点を付き合わせた3つ以上の節度領域のうちどの二組間の移動においても操作レバーの操作性が向上する。
【0055】
(2)請求項3〜8のいずれか一項に記載の操作レバー装置において、前記節度領域は略四角形状に設定されていることを特徴とする。この構成によれば、複数の節度領域が辺で隣接する配列で設定されているので、画面を見たときに選択し易いアイコン配列を実現し易い。
【0056】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態におけるカーナビゲーションシステムの概略的な構成図。
【図2】(a)プレートに形成される節度領域及び不感領域の平面図、(b)プレートの断面図。
【図3】(a)操作レバーの傾動方向を示す平面図、(b)節度領域及び不感領域の平面図、(c)ディスプレイの平面図。
【図4】第2実施形態におけるカーナビゲーションシステムの概略的な構成図。
【図5】マップの概念図。
【図6】(a)〜(d)は、別例における節度領域及び不感領域の平面図。
【図7】(a)、(b)は、別例におけるディスプレイの平面図。
【図8】(a)従来の節度領域の平面図、(b)ディスプレイの平面図。
【符号の説明】
A…節度領域、B…負荷領域、NA…不感領域、1…カーナビゲーションシステム、10…操作レバー装置としてのジョイスティック、12…操作レバー、14…傾動中心部、15…節度体としての節度ピース、16…弾性体としてのスプリング、17…プレート、18…検出手段としての角度センサ、19…負荷付与手段としてのモータ、20,21…制御手段としての制御装置、30…ディスプレイ。

Claims (7)

  1. 移動可能に設けられた操作レバーと、前記操作レバーに節度感を与える節度感付与手段とを備える操作レバー装置であって、
    前記節度感付与手段には、操作レバーに節度を与える複数の節度領域のうち3つ以上と隣接する部分において節度を感じさせない不感領域が設定されていることを特徴とする操作レバー装置。
  2. 前記複数の節度領域は隣接する配置に設定され、前記節度領域が辺で隣接する場合の隣り合う2本の辺の延長線の交点を含むその近傍領域、又は前記節度領域が接する場合の隣り合う2本の接線の交点を含むその近傍領域に、前記不感領域が設定されていることを特徴とする請求項1に記載の操作レバー装置。
  3. 前記複数の節度領域は、略多角形状の節度領域が辺で隣接して配置されるように設定されており、前記節度領域のうち3つ以上と隣接する部分で頂点を付き合わせる3つ以上の前記節度領域の少なくとも1つについてはその頂点を付き合わせる角を丸めた形状に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の操作レバー装置。
  4. 前記節度領域は角を丸めた略多角形状又は楕円形状に設定されており、前記複数の節度領域は隣同士が互いに接する配置に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の操作レバー装置。
  5. 前記節度感付与手段は、前記操作レバーの基端部に設けられる節度体と、前記節度体と対向する位置に設けられ前記節度領域が形成されたプレートと、前記プレートに押圧するように節度体を付勢する弾性体とを備え、前記プレートにおける前記複数の節度領域のうち3つ以上と隣接する部分を節度を感じさせない面形状とすることで前記不感領域が設定されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の操作レバー装置。
  6. 前記節度感付与手段は、前記操作レバーの移動を検出する検出手段と、負荷を操作レバーに付与する負荷付与手段と、前記検出手段からの信号に基づき負荷付与手段を駆動させる制御手段とを備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の操作レバー装置。
  7. 前記負荷付与手段は前記検出手段からの信号に基づき前記節度領域内では操作レバーに負荷を与えることで節度感を付与し、一方、前記節度領域のうち3つ以上と隣接する領域近辺では、負荷をほぼ一定に保つことにより不感領域を設定することを特徴とする請求項6に記載の操作レバー装置。
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