JP2004109839A - メガネフレーム - Google Patents

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JP2004109839A
JP2004109839A JP2002275277A JP2002275277A JP2004109839A JP 2004109839 A JP2004109839 A JP 2004109839A JP 2002275277 A JP2002275277 A JP 2002275277A JP 2002275277 A JP2002275277 A JP 2002275277A JP 2004109839 A JP2004109839 A JP 2004109839A
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Japan
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titanium alloy
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temple
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Kazunari Kaido
海道 一成
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YAMAUCHI MATEX CORP
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YAMAUCHI MATEX CORP
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Abstract

【課題】各部品の軽量化を図ることにより、全体の軽量化を図る。
【解決手段】一対の枠2、2、両枠2、2の内縁部間に連結されるブリッジ4、各枠2の外縁部に連結されるヨロイ5、各ヨロイ5に蝶番6を介して回動自在に連結されるテンプル7等の複数の部品からなる金属製のメガネフレーム1であって、枠2、ブリッジ4、ヨロイ5、テンプル7等の複数の部品のうちの少なくとも一つの部品をβ−C形チタン合金で形成する。β−C形チタン合金は、β形チタン合金よりも機械的強度が高いので、部品の断面積を小さくしてもβ形チタン合金と同程度の機械的強度が得られ、各部品の軽量化、すなわち全体の軽量化を図ることができる。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、金属製のメガネフレームに関し、特に、チタン合金からなるメガネフレームに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
メガネフレームの一例として、一対の環状の枠、両枠の内縁部間に連結されるブリッジ、各枠の外縁部に連結されるヨロイ、各ヨロイに蝶番を介して回動自在に連結されるテンプル等の複数の部品を金属で形成したものが知られている。
【0003】
このようなメガネフレームにあっては、各部品の材料として各種の合金が使用され、近年では、「抗菌性を有する」、「機械的強度に優れる」、「加工性に優れる」、「耐食性に優れる」等の特性を有することからチタン合金が使用され、特にβ形チタン合金が多く使用されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−239454号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、β形チタン合金で各部品を形成したメガネフレームにあっては、各部品の断面積を小さくして全体の軽量化を図ろうとする場合に、各部品の機械的強度が許容範囲内から外れて機械的強度が低下するのを防止するため、各部品の断面積を極端に小さくすることができず、全体を期待通りに軽量化することができない。
【0006】
本発明は、上記のような従来のもののもつ問題を解決したものであって、各部品の断面積を小さくしても、各部品の機械的強度が許容範囲から外れて機械的強度が低下することがなく、全体を期待通りに軽量化することができるメガネフレームを提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記のような課題を解決するために、本発明の請求項1に係るメガネフレームは、一対の枠、両枠の内縁部間に連結されるブリッジ、各枠の外縁部に連結されるヨロイ、各ヨロイに蝶番を介して回動自在に連結されるテンプル等の複数の部品からなる金属製のメガネフレームであって、前記枠、ブリッジ、ヨロイ、テンプル等の複数の部品のうちの少なくとも一つの部品をβ−C形チタン合金で形成した手段を採用したものである。また、本発明の請求項2に係るメガネフレームは、請求項1に記載のメガネフレームにおいて、前記少なくとも一つの部品は枠であって、環状をなすとともに、内周面にレンズの周縁部を保持するレンズ保持用の溝が設けられている手段を採用したものである。さらに、請求項3に係るメガネフレームは、請求項1又は2に記載のメガネフレームにおいて、前記β−C形チタン合金は、O;0〜0.12重量%、N;0〜0.03重量%、C;0〜0.05重量%、H;0〜0.015重量%、Fe;0〜0.3重量%、Al;3.0〜4.0重量%、V;7.5〜8.5重量%、Cr;5.5〜6.5重量%、Mo;3.5〜4.5重量%、Zr;3.5〜4.5重量%、Ti;残部からなる手段を採用したものである。
【0008】
【作用】
本発明は、上記のような手段を採用したことにより、複数の部品のうちの少なくとも一つの部品はβ−C形チタン合金で形成されることになる。従って、β形チタン合金で形成したものよりも小さな断面積でβ形チタン合金で形成したものと同程度の機械的強度が得られることになるので、各部品の軽量化、すなわち全体の軽量化を図ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す本発明の実施の形態について説明する。
図1及び図2には、本発明によるメガネフレームの一実施の形態が示されていて、このメガネフレーム1は、一対の環状の枠2、2と、両枠2、2の内縁部間に一体に連結される棒状のブリッジ4と、各枠2の外縁部に一体に連結される略L形状のヨロイ5と、各ヨロイ5に蝶番6を介して回動自在に連結される棒状のテンプル7とを備えている。
【0010】
枠2は、β−C形チタン合金を材料として機械加工等により環状に形成されるものであって、内周面に全周に渡ってV形状のレンズ保持用の溝3が設けられ、このレンズ保持用の溝3内にレンズ8の周縁部を嵌合させることで、枠2の内周側にレンズ8が保持されるものである。
【0011】
ここで、β−C形チタン合金(「チタニウム グレード19」ともいう。)は、以下の(1)〜(6)に示すような特性を有するものである。
(1)化学組成
O;0〜0.12重量%、N;0〜0.03重量%、C;0〜0.05重量%、H;0〜0.015重量%、Fe;0〜0.3重量%、Al;3.0〜4.0重量%、V;7.5〜8.5重量%、Cr;5.5〜6.5重量%、Mo;3.5〜4.5重量%、Zr;3.5〜4.5重量%、Ti;残部
(2)融解点
1650℃±15℃
(3)密度
4.82g/cm
(4)なまし温度
705℃〜760℃ 6分から30分
(5)時効温度
455℃〜540℃
(6)硬度
360〜420Hv
【0012】
表1及び表2に、この実施の形態によるメガネフレーム1の枠2の材料であるβ−C形チタン合金、及び従来の枠の材料であるβ形チタン合金の引張試験の結果を示す。
ここで、試験片として、試験片1;YM−259B(0.65X1.90)、試験片2;YM−259B(0.75X1.91)を使用し、試験片の長さ;150mm、チャック間距離;100mm、引張速度;20mm/minとしている。なお、「通常」は、熱処理を施していないものを示し、「加熱処理後」は、熱処理を施したもの(中央部分をロウ付け温度(約1000℃)で加熱し、常温において冷却したもの)を示している。
【0013】
【表1】
Figure 2004109839
【0014】
【表2】
Figure 2004109839
【0015】
上記の引張試験の結果から、試験片1、試験片2とも、β−C形チタン合金の方がβ形チタン合金よりも、「通常」、「加熱処理後」に関わらず、機械的強度が高いことが分かる。このことから、β−C形チタン合金を材料として使用した場合には、β形チタン合金よりも断面積を小さくしても、β形チタン合金と同等の機械的強度が得られることになるので、β形チタン合金を材料として用いた場合よりも各部品の軽量化を図ることができ、全体としての軽量化を図ることができるものである。
【0016】
なお、前記の説明においては、メガネフレーム1の枠2をβ−C形チタン合金で形成した場合について説明したが、他の部品(ブリッジ4、ヨロイ5、テンプル7等)をβ−C形チタン合金で形成しても良いものであり、その場合にも同様の作用効果を奏するのは勿論のことである。また、前記の説明においては、所謂フルリムタイプのメガネフレームに本発明を適用したが、ハーフリムタイプのメガネフレーム、ナイロールタイプのメガネフレーム等、各種のメガネフレームに本発明を適用しても良いものであり、その場合にも同様の作用効果を奏するのは勿論のことである。
【0017】
【発明の効果】
本発明のメガネフレームは、枠、ブリッジ、ヨロイ、テンプル等の複数の部品のうちの少なくとも一つの部品をβ−C形チタン合金で形成したので、部品の断面積を小さくしてもβ形チタン合金で形成したものと同程度の機械的強度が得られることになる。従って、部品の断面積をβ形チタン合金で形成した場合よりも小さくできるので、部品の軽量化を図ることができ、メガネフレーム全体としての軽量化を図ることができることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるメガネフレームの一実施の形態の全体を示した概略図である。
【図2】図1のA−A線に沿って見た拡大断面図である。
【符号の説明】
1……メガネフレーム
2……枠
3……溝
4……ブリッジ
5……ヨロイ
6……蝶番
7……テンプル
8……レンズ

Claims (3)

  1. 一対の枠、両枠の内縁部間に連結されるブリッジ、各枠の外縁部に連結されるヨロイ、各ヨロイに蝶番を介して回動自在に連結されるテンプル等の複数の部品からなる金属製のメガネフレームであって、前記枠、ブリッジ、ヨロイ、テンプル等の複数の部品のうちの少なくとも一つの部品をβ−C形チタン合金で形成したことを特徴とするメガネフレーム。
  2. 前記少なくとも一つの部品は枠であって、環状をなすとともに、内周面にレンズの周縁部を保持するレンズ保持用の溝が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のメガネフレーム。
  3. 前記β−C形チタン合金は、O;0〜0.12重量%、N;0〜0.03重量%、C;0〜0.05重量%、H;0〜0.015重量%、Fe;0〜0.3重量%、Al;3.0〜4.0重量%、V;7.5〜8.5重量%、Cr;5.5〜6.5重量%、Mo;3.5〜4.5重量%、Zr;3.5〜4.5重量%、Ti;残部からなることを特徴とする請求項1又は2に記載のメガネフレーム。
JP2002275277A 2002-09-20 2002-09-20 メガネフレーム Pending JP2004109839A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006243168A (ja) * 2005-03-01 2006-09-14 Yamauchi Matex Corp メガネフレーム用リム線
US7674552B2 (en) 2004-12-22 2010-03-09 Sony Corporation Battery having lithium fluoride/lithium hydroxide coating on anode

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