JP2004109732A - 画像形成装置 - Google Patents

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村松 基保
Masanori Yamagata
山縣 正典
Hisateru Okubo
大久保 尚輝
Yuji Mitsui
三井 裕二
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Abstract

【課題】装置本体内の温度上昇と『シート間貼りつき』の双方を効率的に解決する画像形成装置を提供する。
【解決手段】定着装置20よりも用紙Sの搬送方向下流側に配置されて用紙Sを搬送しつつ用紙Sの熱を吸収して冷却する冷却ローラ60を有し、冷却ファン50で装置本体外の空気を取り入れて冷却ローラ60に当該空気による風を当てて冷却ローラ60を冷却する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機やプリンタ等の電子写真方式或いは静電記録方式の画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5に従来のカラー画像形成装置の断面を示し、以下その構成を画像形成の順に従って説明する(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
まず、イエロー,マゼンタ,シアン,ブラックの各色に対応するレーザースキャナユニット1Y,1M,1C,1Kから各色の画像データに合わせてレーザー光2Y,2M,2C,2Kが発光される。
【0004】
そして、帯電ローラ3Y,3M,3C,3Kによって表面を一様に帯電された各色の像担持体としての感光ドラム4Y,4M,4C,4K上に各色の画像データに対応する潜像が形成される。
【0005】
さらに各色に対応する現像装置5Y,5M,5C,5Kに内包される不図示の各色のトナーにより、各色の現像スリーブ6Y,6M,6C,6Kを介して感光ドラム4Y,4M,4C,4K上の潜像がイエロー,マゼンタ,シアン,ブラックの順にトナー像に順次現像される。
【0006】
一方、給紙カセット10より給紙ローラ11によって給紙された被記録媒体である用紙Sは、搬送ローラ対12a,12bと13a,13b及びベルト駆動ローラ7a,7b,7cによって反時計方向に回転駆動される転写ベルト8によって矢印方向に搬送される。
【0007】
この時、用紙Sは、各色の感光ドラム4Y,4M,4C,4Kと転写ベルト8の間をバックアップローラ8Y,8M,8C,8Kによって挟持搬送され、各色の転写ポイントTY,TM,TC,TKにて適正な転写バイアスをもって各色の感光ドラム4Y,4M,4C,4K上に形成されたトナー像を順次転写される。
【0008】
このような転写プロセスが行われた後、トナー画像が形成された用紙Sは、定着装置20へ搬送される。
【0009】
定着装置20は、ハロゲンヒーター23を内包する定着ローラ21及び定着ローラ21に所定の圧で圧接しながら回転する加圧ローラ22を有し、これら2つの定着ローラ21と加圧ローラ22の接触点であるニップNを用紙Sが通過することで熱と圧力によって用紙S上に転写されたトナー像が定着される。
【0010】
そして、トナー像が定着された用紙Sは排紙トレイ25上に排出される。
【0011】
ここで、本画像形成装置の定着装置20の近傍には装置本体内の温度上昇を防止する目的である冷却ファン50が配設されている。
【0012】
この冷却ファン50は、ファンダクト40によって保持されており、定着装置20から発せられる熱を効率的に装置本体外に排出するよう(つまり空気の流れが矢印方向になるよう)回転しており、現像装置5Y,5M,5C,5K等を含む画像形成部に加熱空気が流れ込まないようにしている。
【0013】
【特許文献1】
特開2002−2150004号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
昨今、画像形成装置においては、普通紙、厚紙、高光沢用紙、OHTシート(オーバーヘッドプロジェクタ用シート)等の多種多様な被記録媒体への高品位な画像印字を可能とすることが強く望まれていることは言うまでもない。
【0015】
そのような画像形成装置において、しばしば技術的な課題となるのは、多種多様な被記録媒体に対していかに効率的にまた適正にトナー画像を定着させるかという定着装置の性能に関わる部分である。
【0016】
そして、このような多様な被記録媒体に対してそれぞれ適正にトナー画像を定着するために、被記録媒体の種類に応じて用紙が定着装置を通過する速度を変更する、すなわち印字速度を変更可能に構成した画像形成装置が考案されており、製品化されている。
【0017】
一方で、近年の装置小型化への移行等から、これら定着装置から発せられる熱が画像形成装置本体内の温度上昇とそれに伴う種々の問題の原因にもなっており、装置本体内をいかに効果的に冷却するかということも重要な課題となっている。
【0018】
以下に一例をあげてより具体的に説明する。
【0019】
例えば、プレゼンテーション用のOHTシートへのカラー画像印字は非常に高いニーズがあり、画像品位に関してもプロジェクターを使用した場合の充分な光の透過性など要求される性能が高くなってきている。
【0020】
このようにOHTシートにおける光の透過性を維持しようとすると、一般的に普通紙に文字画像を印字する場合よりも充分な熱量を加えて定着する必要性があるため、実際にOHTシート等の被記録媒体に印字する場合のみ印字スピードを通常よりも遅く設定し、すなわち、遅いスピードで定着するよう構成された製品もある。
【0021】
また、厚紙などに写真画像などを高い光沢レベルで印字をする場合においても同様に、通常の印字速度よりも遅い速度に設定している製品がある。
【0022】
従来、このような手法で多種多様の被記録媒体に最適な定着性を実現する努力がなされているが、前述のように画像形成装置本体内の温度上昇の問題を考えると、印字速度を遅らせるということは、定着装置を通過した後、加熱された被記録媒体がそれだけ長い時間装置本体内を搬送された後に排紙されることになるから、特に定着後の用紙搬送路などでの温度上昇が問題となる場合があった。つまり、装置本体内の用紙搬送路などに配置されたプラスチック部品などの熱劣化の他、さまざまな問題が引き起こされる可能性が高かった。
【0023】
また別の問題として、このようにOHTシートや厚紙などのトナー像を効果的に溶融する定着性能を有する画像形成装置では、排紙積載された被記録媒体同士の『シート間貼りつき』の問題があった。
【0024】
『シート間貼りつき』は、OHTシートや厚紙等の画像の定着性能を高めようと、定着装置における加熱性能を向上させていった場合や、両面印字を行った場合に起こり得る問題である。
【0025】
例えば、定着後に排紙トレイ上に排出された被記録媒体のトナー画像が充分に冷却、乾燥する前に次の被記録媒体がその上に排紙されることで、前の被記録媒体のトナー像が次の被記録媒体の非印字面側に貼りつく、また両面印字においては、2面目の定着時に1面目の印字面も加熱されるため、前の被記録媒体と次の被記録媒体の印字面同士が貼りつく、もしくはフェイスアップ排紙などでは、前の被記録媒体のトナー像が冷却乾燥した後でも、次にそのトナー画像上に排紙されてくる被記録媒体の熱により先に排紙された前の被記録媒体のトナー像が溶かされ、被記録媒体同士が貼りつくといった現象である。
【0026】
『シート間貼りつき』が発生すると、その後ユーザによって貼りついたシートを剥がしても、画像自体に痕跡を残し、OHTシートなどではプロジェクターで投影した際にその痕跡が濃淡の差として表れたり、トナー像自体が剥がれ落ちるなど、使用に耐えないものとなってしまう場合がほとんどである。このように『シート間貼りつき』の問題は、OHTシートや厚紙を使った印字や、両面印字における大きな課題となっていた。
【0027】
これまで装置本体内の温度上昇の問題を解決するために装置本体内に冷却ファンを設置し、定着装置から発せられる熱を吸引し、装置本体外に排気するといった機内冷却手法は広く一般的にとられていた。しかしながら、装置本体内の温度上昇と先の『シート間貼りつき』の問題の双方をより効率的に解決する対策手法が確立されているわけではなかった。
【0028】
本発明は上記従来技術に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、装置本体内の温度上昇と『シート間貼りつき』の双方を効率的に解決する画像形成装置を提供することにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明にあっては、
被記録媒体に転写されるトナー画像が形成される像担持体と、トナー画像が転写された被記録媒体に対して加熱及び加圧によりトナー画像を定着する定着手段と、該定着手段よりも被記録媒体の搬送方向下流側に配置されて被記録媒体を搬送しつつ被記録媒体の熱を吸収して冷却する冷却ローラと、該冷却ローラを冷却する冷却手段と、を有することを特徴とする。
【0030】
前記冷却ローラは、搬送可能な被記録媒体の最大幅より長く且つ幅方向に外周面が連続していることが好適である。
【0031】
装置本体内にファンを有し、前記冷却手段は、前記ファンで装置本体外の空気を取り入れて前記冷却ローラに当該空気による風を当てて冷却することが好適である。
【0032】
前記冷却ローラは、ローラ表面に離型層を有することが好適である。
【0033】
前記冷却ローラは、芯金にAlを用い、ローラ表面層をPFA(四フッ化エチレン−パーフロロアルキルビニルエーテル共重合体)で形成したことが好適である。
【0034】
前記冷却ローラは、ヒートパイプを内包することが好適である。
【0035】
前記ファンで装置本体外から取り入れられた空気は、前記冷却ローラ、装置本体内の定着後の被記録媒体の搬送経路の一部及び装置本体内の排紙積載面を同時に冷却可能であることが好適である。
【0036】
前記ファンは、被記録媒体の種類や環境温度に応じて、回転数を可変可能であることが好適である。
【0037】
前記冷却ローラに温度検知手段を設けたことが好適である。
【0038】
本発明は、従来技術に係る問題を解決するべく発明されたものであり、ファンのより効率的な使用方法と、被記録媒体全面に当接可能な幅をもった搬送ローラを兼ねた冷却ローラを用いることにより、被記録媒体のシート間の貼りつきの問題と装置本体内の温度上昇に伴う問題の双方をより最適な方法で解決するものである。
【0039】
より具体的に述べるならば、定着手段よりも搬送方向下流の領域を搬送される被記録媒体もしくは搬送路にある冷却ローラを含む他の部品を、ファンで装置本体外から取り込む空気の風により冷却可能に構成するものである。
【0040】
冷却ローラは、被記録媒体の全面と当接し、熱伝導により被記録媒体より熱を吸収し、被記録媒体を冷却する。熱を吸収した冷却ローラは、ファンで装置本体外から取り込まれた空気の風が当たることによって冷却される。
【0041】
また、冷却ローラは外周面が被記録媒体の幅方向(搬送方向と垂直方向)に連続したローラを用いることにより、冷却ローラは被記録媒体のトナー画像形成面全体と均一に当接するため、トナー画像形成面に光沢のムラが発生しない。
【0042】
さらに、冷却ローラに温度検知手段を設けることで、被記録媒体の種類や画像の種類に応じて、冷却ローラの温調温度を変えることにより、ユーザはユーザの望む光沢度合で画像を形成することが可能である。
【0043】
一方、ファンは、一般的な普通紙にトナー画像を形成する場合の第一の速度、及びOHTシートや厚紙等にトナー画像を形成する際に設定された他の速度の切り換えに応じて、稼動、非稼動の切り換えや稼動時の回転数の切り換えを可能に構成されるものである。
【0044】
また、ファンで装置本体外から取り込まれた空気は、定着後の被記録媒体の搬送経路の一部と、被記録媒体が装置本体外へ排紙された際に積載される排紙積載面を同時に冷却可能であることにより、定着後の被記録媒体及び搬送経路に配置された部品を効果的に冷却することを可能とする。
【0045】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0046】
(第1の実施の形態)
図1〜図3を参照して、第1の実施の形態について説明する。図1は第1の実施の形態に係る画像形成装置の断面図である。ここでは、従来技術で説明した同一部品に関しては同一符号を用い説明を省略する。
【0047】
本実施の形態では、搬送経路におけるレジストローラ対13a,13bの直前に光学式センサーであるタイミングセンサー30a,30bを設置している。タイミングセンサー30a,30bはそれぞれ発光側、受光側の一対の光学式センサーであり、被記録媒体である用紙Sの先端Stがレジストローラ対13a,13bに到達するのを検知する。
【0048】
これは用紙Sのトナー画像を形成する印字作業に先駆けて、あらかじめ用紙先端Stをレジストローラ対13a,13bまでプレフィードしておき、プリント信号が入力され、装置本体が印字可能となるまで一時的に用紙Sを待機させておくために設置されているものである。
【0049】
また、用紙Sをこのように待機位置までプレフィードさせると同時に、装置本体はその用紙SがOHTシートであるか否かを通紙領域に設置されたもう一対の光学式センサーであるOHT検知センサー31a,31bによって検知する。
【0050】
すなわち、発光部側であるOHT検知センサー31aより発光された光が受光側のOHT検知センサー31bで受光されれば用紙Sは透明なフィルム体でありOHTシートと見なすことができる。
【0051】
逆にこの時、OHT検知センサー31aより発光された光が遮断されていれば、プレフィードされた用紙Sは透明なOHTシートではなく、他の不透明な用紙であると判断できる。
【0052】
これにより、通常の普通紙への印字スピードを1/1とすれば、例えば用紙SがOHTシートであると判断された場合、その情報から不図示のCPUが装置本体内に配置された不図示の用紙搬送用モータや印字に関わる駆動用モータ並びに定着装置20の駆動モータを通常の例えば1/3程度にスピードを落とすことを可能としている。
【0053】
すなわち、通常よりも時間をかけて定着プロセスを行うことにより、加熱時間を増加してOHTシートである用紙Sに対し充分な定着性を保証するための加熱が可能となるわけである。
【0054】
また、印字スピードを低下する場合としては、OHT検知センサー31a,31bのようなOHTシートの検知手段を用いた場合のみだけでなく、例えば、厚紙を用いる場合、もしくは普通紙に写真画像などを印字する場合のようにユーザが印字画像の光沢レベルを上げようという場合等にも行う。
【0055】
このような場合の印字スピードの変更方法としては、ユーザがPCより印刷指示をする際に例えば写真画像モード等といったモードが選択を可能とし、それら選択されたモードに応じて、他の印字スピード、つまり通常よりも遅いスピードに設定を切り換えることで可能としている。
【0056】
一方、このように定着装置20から用紙Sへの加熱量を増加させる機能を盛り込んだ場合、先に説明した『シート間貼り付き』の問題が発生し易くなる傾向がある。
【0057】
そこで本画像形成装置の定着装置20の下流側で、フェイスアップ排紙トレイ25の上部に冷却ファン50を配置し、用紙Sの搬送部には搬送ローラを兼ねた冷却ローラ60を設ける。
【0058】
冷却ローラ60は、芯金にAl(アルミ)を使用し、ローラ表面には、離型層であるところのPFA(四フッ化エチレン−パーフロロアルキルビニルエーテル共重合体)層を有する。
【0059】
また、冷却ローラ60は、図2に示すような用紙Sの幅(搬送方向と垂直方向の幅)よりも長くかつ外周面が連続したローラである。
【0060】
この時、冷却ファン50を保持し、かつ、その風路を形成しているファンダクト40は、定着装置20の直後の搬送経路と冷却ローラ60、装置本体外に突出したフェイスアップ排紙トレイ25の上面すなわち用紙積載面に向けて、冷却ファン50で装置本体外から取り込まれた空気の風が当てられるよう構成されている。
【0061】
このような状況において、通常冷却ファン50は、普通紙を通常の片面印字をする際には回転させない、もしくは比較的遅い回転速度で回転させている。そして、給紙された用紙SがOHTシート等のフィルム系であると判断された場合や両面印字の場合、冷却ファン50を回転させるもしくは、通常の回転数よりも速い速度で回転させるといった制御を行う。冷却ファン50の回転数を変動させることは電源電圧の変更によって容易に制御できるものであり、極一般的に行われている手法である。
【0062】
また、このような冷却ファン50の回転数の制御を行う目的は、冷却ファン50の稼動に伴う装置稼動音の増加も極力押さえる必要があるため、その回転数を常に必要最小限になるよう制御される必要があるためである。つまり、先のシート間貼り付きの発生し易い条件や、用紙搬送路での温度上昇が問題となり得る特定の条件にのみ冷却ファン50を回転させたり、もしくは通常の回転数より早く回転させたりするものである。
【0063】
このように冷却ファン50を回転させることにより、まず用紙Sの印字及び定着された画像面と当接する冷却ローラ60や、用紙Sの定着後の搬送経路が冷却される。次に用紙Sを通紙する際には、冷却ローラ60及び搬送経路との熱伝導により、用紙Sは熱を奪われ、温度が低下する。
【0064】
さらに用紙Sは、排紙積載されるフェイスアップ排紙トレイ25上において冷却ファン50から直接風を受け、速やかに冷却され、トナーが溶融状態から固着状態に推移できる。
【0065】
ここで、冷却ローラ60を図3に示すような外周面が幅方向の途中で分断された従来のローラ61ではなく、用紙Sの幅よりも長い外周面の連続した図2の冷却ローラ60を用いたことにより、用紙Sから幅方向で均一に熱を吸収でき、かつローラ同士の継ぎ目やローラ端部等が画像面と接しないため、画像面にローラの跡やスジといった画像不良は発生しない。
【0066】
また、その後、次の用紙Sが搬送されてきても、冷却ローラ60の温度は前の用紙Sと次の用紙Sとが搬送される間に、冷却ファン50で装置本体外から取り込まれた空気の風を受けて低下する。そのため、前回同様に次の用紙Sの温度を速やかに下げることが可能となり、先に排紙トレイ25上に積載された用紙Sの画像面をその温度によって、再びトナーが溶融するようなことを防止することができる。
【0067】
これにより、通常用いられる用紙Sの両面印字において、従来の構成では、排紙直後の用紙Sの温度が、100℃以上であったのに対し、本実施の形態の構成においては、目標であった70℃以下を達成することができた。したがって、先述の『シート間貼りつき』の問題は、解決される。
【0068】
また、このように冷却ファン50により、定着後の搬送経路に配置されたプラスチック製のガイド部品への冷却効果も望め、部品の耐熱性を通常より落とすことができるなどのコストメリットや、ローラ類の熱劣化などの問題にも効果的な対策となることは言うまでもない。
【0069】
なお、本実施の形態において、冷却ローラ60の芯金にAl、ローラ表面にPFA(四フッ化エチレン−パーフロロアルキルビニルエーテル共重合体)層を有するものを用いているものの、定着装置20から排紙口までの距離や、冷却ファン50とそのファンダクト40の構成に応じて、芯金に鉄やSUSといった他の金属を用いることや、ローラの表面に他の材質の離型層を用いることが可能である。またローラにPOM(ポリアセタール)といった樹脂系の材質を用いることも可能である。
【0070】
さらに、冷却ローラ60にヒートパイプをヒートシンクとして内包することで、冷却ローラ60は効率よく冷却され、『シート間貼りつき』に対し、より効果を得ることができる。
【0071】
(第2の実施の形態)
図4には、第2の実施の形態が示されている。
【0072】
本実施の形態は、定着後の用紙Sの排紙口がフェイスアップ排紙とフェイスダウン排紙の2つの排紙口とそれに伴う排紙トレイを有する形態であり、ユーザが印刷指示を出す際に排紙口を選択することができるものである。
【0073】
このような形態の画像形成装置において、『シート間貼り付き』の問題は、定着後の搬送経路の長さにより排紙口によってレベルが異なる。
【0074】
このような場合の効果的な対策方法として、先の実施の形態の印字スピードと同様な考えで、ユーザが選択した排紙口に応じて冷却ファン50のON/OFFもしくは回転数を制御可能とするものである。この手法によっても、冷却ファン50を高回転で回す機会を必要最小限に限定することが可能となり、装置本体の印字時の稼動音を最小限にする効果を維持しながら用紙Sの冷却と冷却ローラ60および搬送経路の冷却効果が得られる。
【0075】
勿論、先の実施の形態の印字スピードの選択と上記排紙口の選択の組み合わせに応じて、冷却ファン50の回転速度を切り換えることも容易に実現可能である。
【0076】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、普通紙の通常画像形成のみならず、幅広い被記録媒体を用いた際においても定着による熱の影響から生じる種々の問題を解決できる最適な冷却ローラの設置とその冷却ローラの冷却方法を実現できる。
【0077】
つまり、従来問題となっていた装置本体内の温度上昇問題とOHTシート等に見られる『シート間貼り付き』の問題を安価な構成により解決することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る画像形成装置を示す断面図である。
【図2】第1の実施の形態に係る外周面の連続した冷却ローラを示す外観図である。
【図3】従来の一般的なローラを示す外観図である。
【図4】第2の実施の形態に係る画像形成装置を示す断面図である。
【図5】カラー画像形成装置の従来構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1Y,1M,1C,1K レーザースキャナユニット
2Y,2M,2C,2K レーザー光
3Y,3M,3C,3K 帯電ローラ
4Y,4M,4C,4K 感光ドラム
5Y,5M,5C,5K 現像装置
6Y,6M,6C,6K 現像スリーブ
7a,7b,7c ベルト駆動ローラ
8 転写ベルト
8Y,8M,8C,8K バックアップローラ
10 給紙カセット
11 給紙ローラ
12a,12b 搬送ローラ対
13a,13b レジストローラ対
20 定着装置
21 定着ローラ
22 加圧ローラ
23 ハロゲンヒーター
25 フェイスアップ排紙トレイ
30a,30b タイミングセンサー
31a,31b OHT検知センサー
40 ファンダクト
50 冷却ファン
60 冷却ローラ
61 ローラ

Claims (9)

  1. 被記録媒体に転写されるトナー画像が形成される像担持体と、
    トナー画像が転写された被記録媒体に対して加熱及び加圧によりトナー画像を定着する定着手段と、
    該定着手段よりも被記録媒体の搬送方向下流側に配置されて被記録媒体を搬送しつつ被記録媒体の熱を吸収して冷却する冷却ローラと、
    該冷却ローラを冷却する冷却手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記冷却ローラは、搬送可能な被記録媒体の最大幅より長く且つ幅方向に外周面が連続していることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 装置本体内にファンを有し、
    前記冷却手段は、前記ファンで装置本体外の空気を取り入れて前記冷却ローラに当該空気による風を当てて冷却することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記冷却ローラは、ローラ表面に離型層を有することを特徴とする請求項1、2又は3に記載の画像形成装置。
  5. 前記冷却ローラは、芯金にAlを用い、ローラ表面層をPFA(四フッ化エチレン−パーフロロアルキルビニルエーテル共重合体)で形成したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記冷却ローラは、ヒートパイプを内包することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記ファンで装置本体外から取り入れられた空気は、前記冷却ローラ、装置本体内の定着後の被記録媒体の搬送経路の一部及び装置本体内の排紙積載面を同時に冷却可能であることを特徴とする請求項3乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記ファンは、被記録媒体の種類や環境温度に応じて、回転数を可変可能であることを特徴とする請求項3乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記冷却ローラに温度検知手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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