JP2004109419A - カラーホイール、照明光学系およびプロジェクタ - Google Patents

カラーホイール、照明光学系およびプロジェクタ Download PDF

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【課題】照明効率の向上を図れるカラーホイール、照明光学系およびプロジェクタを提供する。
【解決手段】カラーホイール13は、透過する光束を所定の波長領域の光束に変換する複数のカラーフィルタ134を備え、この複数のカラーフィルタ134を切り替えて時分割形式で異なる波長領域の光束を射出する。このカラーホイール13は、入射する光束を集光する集光手段としての平凸レンズ133を具備し、この平凸レンズ133およびカラーフィルタ134は、一体的に形成されている。そして、カラーホイール13の後段に配置される照明対象に集光した光束を照射することができ、照明効率の向上を図れる。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、透過する光束を所定の波長領域の光束に変換する複数のカラーフィルタを備え、この複数のカラーフィルタを切り替えて時分割形式で異なる波長領域の光束を射出するカラーフィルタ、照明光学系、および、プロジェクタに関する。
【0002】
【背景技術】
光源から射出された光束を、光変調装置を用いて変調し、変調光束を投写レンズを用いてスクリーン上に拡大投写するプロジェクタが知られている。
光変調装置としては、マイクロミラーの入射角度を制御することにより、光源から射出された光束を画像情報に応じて光変調するDMD(Digital Micro miller Device:TI社の商標)が知られている(例えば、特許公報1参照)。このDMDでは、2次元的に配列した各ピクセルがマイクロミラーから構成され、各ピクセル毎にその直下に配置されたメモリー素子による静電界作用によって上記マイクロミラーの傾きを制御する。そして、このマイクロミラーの傾き制御により、入射された光束の反射角度を変化させることによってオン/オフ状態を作り、所定の方向に反射された光が、投写レンズに入射して画像光として投影される。
【0003】
このDMDを有するプロジェクタでは、DMDの画像形成領域に光束を均一に照射する照明光学系を備えている。そして、この照明光学系は、光源の他、光源から射出される光束を複数の部分光束に分割する光束分割光学素子と、時分割形式で異なる波長領域の光束を射出するカラーホイールと、光束を集光する集光レンズとを備えている。
そして、光源から射出された光束は、光束分割光学素子にて照度分布が均一化される。また、この均一化された光束は、カラーホイールにて異なる波長領域の光束に時分割形式で分割される。さらに、この分割された光束は、集光レンズにて集光される。このため、DMDの画像形成領域には、照度分布の均一化された光束が照射される。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−334709号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような構成では、光源から射出された光束は、カラーホイールにて発散し、その一部は、集光レンズを外れてDMDの画像形成領域に照射されない。このため、照明効率の向上を図れない、という問題がある。
【0006】
本発明の目的は、このような問題点に鑑みて、照明効率の向上を図れるカラーホイール、照明光学系およびプロジェクタを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のカラーホイールは、透過する光束を所定の波長領域の光束に変換する複数のカラーフィルタを備え、この複数のカラーフィルタを切り替えて時分割形式で異なる波長領域の光束を射出するカラーホイールであって、当該カラーホイールに入射する光束を集光する集光手段を具備し、前記カラーフィルタおよび前記集光手段は、一体的に形成されていることを特徴とする。
ここで、集光手段としては、例えば、両凸レンズ、平凸レンズ、正の屈折力を有するメニスカスレンズ等の単レンズ、および、これら単レンズと両凹レンズ、平凹レンズ等の単レンズを組み合わせて全体として正の屈折力を有する組み合わせレンズ等を採用できる。
この発明によれば、カラーホイールが集光手段を具備し、カラーフィルタと集光手段とが一体的に形成されているので、カラーホイールにて集光しつつ異なる波長領域の光束を射出できる、という効果がある。したがって、カラーホイールの後段に配置される照明対象に集光した光束を照射することでき、照明効率の向上を図れる。
【0008】
本発明では、前記集光手段は、当該カラーホイールの光束射出側に設けられていることが好ましい。
この発明によれば、集光手段は、カラーホイールの光束射出側に設けられているので、カラーホイールの前段に配置される装置に近接して設置することができ、装置設計をコンパクトに構成できる、という効果がある。
【0009】
本発明では、前記集光手段は、光束入射側および光束射出側の少なくともいずれか一方が凹状に形成されていることが好ましい。
ここで、集光手段としては、例えば、両凸レンズ、両凹レンズ、平凸レンズ、平凹レンズ、メニスカスレンズ等の単レンズを組み合わせて全体的に正の屈折力を有するような構成を採用できる。
本発明によれば、カラーホイールは、上記のような集光手段を備えているので、該カラーホイールを透過した光束の色収差または歪曲収差等の軸外収差を補正できる。
また、集光手段は、光束入射側および光束射出側の少なくともいずれか一方が凹状に形成されているので、例えば、カラーホイールの後段に照明対象に効率的に光束を照射する集光ユニットを配置する場合、集光手段が凸レンズである場合に比較して、集光ユニットの最前段に配置されるレンズをカラーホイールに近接して配置でき、集光ユニットを構成する部材の配置関係に余裕を持たせることができる。したがって、要求に応じてカラーホイールの後段に配置される集光ユニットの種々の設計を可能とする。
【0010】
本発明の照明光学系は、光源と、この光源から射出される光束を複数の部分光束に分割する光束分割素子と、上記カラーホイールと、該カラーホイールを透過した光束を集光する集光レンズとを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、照明光学系は、光束分割素子を備えているので、光源から射出した光束の照度分布を均一化できる。また、照明光学系は、カラーホイールを備えているので、カラーホイールにて入射した光束を集光しつつ異なる波長領域の光束に分割して射出できる。さらに、照明光学系は、集光レンズを備えているので、該集光レンズにてカラーホイールから射出された光束を略全て呑み込み、照明光学系の後段に配置される照明対象の照射面に効率的に照射できる。
したがって、照明対象の照射面に、均一な照度分布を有しかつ照明強度の高い光束を照射できる。
【0011】
ところで、従来の照明光学系において、照明効率を向上する方法、すなわち、光束を略全て照射対象の照射面に照射する方法として、集光レンズの開口数NAを大きくする方法がある。しかしながら、開口数NAを大きくするために、集光レンズの径を大きくした場合には、照明光学系全体が大きくなってしまう。また、開口数NAを大きくするために、集光レンズをカラーフィルタに近接配置した場合には、カラーフィルタに集光レンズが接触し、カラーフィルタまたは集光レンズが破損するおそれがある。
本発明によれば、集光レンズの径の増加または集光レンズの近接配置を実施することなく、カラーホイールから射出された光束を集光レンズに略全て呑み込ませることができ、照明効率の向上を図るとともに照明光学系の小型化を図れる。
【0012】
さらに、カラーホイールの集光手段が光束射出側に設けられ、カラーホイールの前段に光束分割光学素子を配置する場合には、光束分割光学素子に近接してカラーホイールを配置できる。また、光束分割光学素子に近接してカラーホイールを配置できるので、カラーホイールに入射する光束径は小さくなり、カラーホイールの小型化ならびに照明光学系の小型化を図れる。
さらにまた、カラーホイールの集光手段に組み合わせレンズを用いた場合には、この組み合わせレンズの光学特性とリレーレンズの光学特性を考慮して、最適な照明光学系を実現でき、さらに、照明光学系をコンパクトに構成できる。
【0013】
本発明のプロジェクタは、上記照明光学系と、この照明光学系から射出された光束を画像情報に応じて変調する光変調装置と、この光変調装置にて変調された光束を拡大投写する投写光学系とを備えたことを特徴とする。
ここで、光変調装置としては、液晶パネル、DMD等を採用できる。また、液晶パネルを採用する場合には、例えば、高速応答性を有する強誘電性の液晶を採用することが望ましい。
本発明によれば、光変調装置は、照明光学系から照射される均一な照度分布を有しかつ照明強度の高い光束を光変調して光学像を形成する。そして、投写光学系は、この形成された光学像を拡大投写する。したがって、投写画像の明るさを確保するとともに、高いコントラスト比を実現できる、という効果がある。
【0014】
本発明では、前記光変調装置は、複数のマイクロミラーを備え、この複数のマイクロミラーの入射角度を制御することにより、前記照明光学系から射出された光束を画像情報に応じて変調することが好ましい。
ここで、光変調装置としては、DMDを採用できる。
本発明によれば、照明光学系から照射される光束を1枚の光変調装置にて光変調を実施でき、プロジェクタの小型化を図れる、という効果がある。また、カラーホイールと、該カラーホイールの回転に応じた周波数で高速応答できるDMDとを組み合わせることで、効率的にカラー表示を実現できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
〔1〕プロジェクタの構造
図1は、本発明の実施形態に係るプロジェクタの構造を模式的に表す概要構成図である。
図1において、1は、プロジェクタであり、このプロジェクタ1は、画像情報を取得して、この画像情報に応じた画像光を拡大投写してスクリーン上に投影する。このプロジェクタ1は、照明光学系10と、光変調装置としてのDMD20と、投写光学系30と、装置制御部40とを備えて構成される。
【0016】
照明光学系10は、DMD20の画像形成領域に略均一に光束を照射する。この照明光学系10は、光源装置11と、光束分割光学素子としてのロッドインテグレータ12と、カラーホイール13と、集光手段としてのリレーレンズ系14とを備えている。
光源装置11は、放射状の光線を射出する放射光源としての光源ランプ111と、この光源ランプ111から射出された放射光を反射するリフレクタ112とを有する。
光源ランプ111は、白色光や単色光を射出する発光体からなり、ハロゲンランプやメタルハライドランプ、または高圧水銀ランプ等を採用できる。また、リフレクタ112としては、回転楕円面鏡、回転放物面鏡等を採用できる。
【0017】
本実施形態では、リフレクタ112は、回転楕円面鏡を採用し、その第1焦点近傍に光源ランプ111を配置している。そして、光源ランプ111から射出された光束は、リフレクタ112にて反射され、ロッドインテグレータ12の入射端面12Aに集束する。
なお、リフレクタ112として、回転放物面鏡を採用してもよい。この場合には、光源装置11から射出される光束は、略平行化されるため、光源装置11の後段にコンデンサーレンズ等の集光手段を配置し、ロッドインテグレータ12の入射端面12Aに集光させる。
【0018】
ロッドインテグレータ12は、断面略長方形の柱状であり、光源装置11のリフレクタ112によって集束された光束を内部で多重反射させる。このため、光源装置11のリフレクタ112にて集束された光源ランプ111の像が持つ像内の輝度ムラを低減し、照度分布の均一な光束を生成する。そして、ロッドインテグレータ12の射出端面12Bの近傍においてDMD20の画像形成領域を照射する光源面を形成する。このため、ロッドインテグレータ12の射出端面12Bの形状はDMD20の画像形成領域と略同一のアスペクト比で形成される。
【0019】
カラーホイール13は、ロッドインテグレータ12から射出される光束を赤、緑、青の波長領域の光束に変換する3つのカラーフィルタを備え、この3つのカラーフィルタを切り替えて時分割形式で異なる波長領域の光束を射出する。このように3つのカラーフィルタの切り替えを実施するため、このカラーホイール13は、略円盤状に回動可能に形成され、その輪帯部分に3つのカラーフィルタが分割して配置される。また、このカラーホイール13は、ロッドインテグレータ12から射出された光束を集光する集光手段を備え、この集光手段およびカラーフィルタは、一体的に形成されている。このカラーホイール13の詳細については、後述する。
【0020】
リレーレンズ系14は、カラーホイール13から射出された光束をDMD20の画像形成領域まで導光する。このリレーレンズ系14は、第1リレーレンズ141と、反射ミラー142と、第2リレーレンズ143とを備えている。
第1リレーレンズ141は、カラーホイール13の射出側に配置され、カラーホイール13から射出される光束を集束および発散させて光の透過幅を拡大する。
反射ミラー142は、光源装置11から射出される光束の光軸上に傾斜して配置され、リレーレンズ系14全系の光路を折り曲げ、DMD20へと導光する。このように反射ミラー142を配置することで、照明光学系10をコンパクトに構成する。
第2リレーレンズ143は、DMD20の前段に配置され、第1リレーレンズ141および反射ミラー142を介した発散光を集束させて平行光にさせる。
そして、上述したカラーホイール13およびリレーレンズ系14は、照明効率を向上させるために、ロッドインテグレータ12の射出端面12BとDMD20の画像形成領域とを共役とする結像関係を満足するように配置される。
【0021】
DMD20は、入射した光束の反射方向をマイクロミラーの傾きを変えることによって選択し、入射光束に画像情報に基づく2次元的な変調を与える。そして、入射光束は投写される画素に対応する変調光となる。
例えば、このDMD20は、CMOSウェハープロセスを基にマイクロマシン技術により半導体チップ上に多数の可動マイクロミラーを集積して構成される。この可動マイクロミラーは、対角軸を中心に回転し、2つの所定角度(±θ)に傾斜した双安定状態を取る。この2つの状態間で4θの大きな光偏向角が得られ、S/N比の良好な光スイッチングを行うことができる。
そして、図1に示すように、DMD20に入射する光束のうち、+2θ方向に偏向される光束は、投写光学系30により画像光として投写され、−2θ方向に偏向される光束は、不要光として、図示しない光吸収部材により吸収される。この光吸収部材は、例えば、その表面にテクスチャが施され、さらに多層の反射防止膜がコーティングされる。このような表面により、微視的な形状効果と干渉原理により入射光束の反射を防止することができる。
【0022】
図2は、DMDの一例を模式的に表す概略構成図である。
DMD20は、CMOS基板21上にアドレス電極・バイアスバス層22、ヒンジ層23、ヨーク層24、そしてミラー層25がスパッタ法により順次成膜される。アドレス電極22Aとヒンジ層23・ヨーク層24との間、およびヒンジ層23・ヨーク層24とミラー層25との間には犠牲層として有機ポリマー等が充填される。そして、上記成膜完了後には、プラズマエッチング等により除去され、ミラー層25およびヨーク層24は開放されて回転自在となる。
アドレス電極22Aは下部のCMOS基板21と電気的に接続されており、アドレス電極22Aに所定のバイアス電圧が印加されることにより、静電引力がミラー層25とアドレス電極22A間、およびヨーク層24とアドレス電極22A間に作用し効率的に静電トルクを発生し、ミラー層25とヨーク層24はヒンジ層23の復元力に逆らって回転する。ここで、ミラー層25とヨーク層24はスプリングチップ26が着地するまで回転する。また、アドレス電極22Aに印加されるバイアス電圧が0の場合には、ヒンジ層23の復元力によりミラー層25は略水平位置にある。ここでは、図2に示すような左側に傾斜した状態(+θ)と、図示しない右側に傾斜した状態(−θ)の2つの状態間を用いることにより、4θの大きな光偏向角を得ることができる。
【0023】
投写光学系30は、DMD20によって変調された画像光をスクリーン上に拡大投写する。この投写光学系30は、R,G,Bの各色光における色収差等による投写画像の不鮮明を防止する目的で、図示しない複数の集光素子を光軸方向に沿って配置した組レンズとして構成されている。
装置制御部40は、カラーホイール13およびDMD20と電気的に接続され、それぞれの動作制御を実施する。例えば、この装置制御部40は、入力する画像信号の同期信号に同期してカラーホイール13を一定周波数で回転させる。このことにより、カラーホイール13に入射した光束は、時間的に順次、赤、緑、青色の光束として透過する。さらに、装置制御部40は、このカラーホイールを回転させる周波数に同期して、映像駆動信号をDMD20に出力し、赤・緑・青の各画素に対応した可動マイクロミラーのオン/オフを実施する。結果として、DMD20から赤、緑、青の画像光が射出され、これら画像光が時間的に混合されてカラー画像が得られる(いわゆる、フィールドシーケンシャルカラー方式)。
【0024】
〔2〕カラーホイールの構造
図3は、カラーホイールの構造を模式的に表す断面図である。
図3に示すように、カラーホイール13は、ハブ131と、モータ132と、集光手段としての平凸レンズ133と、カラーフィルタ134とを備えている。
ハブ131は、カラーホイール13の中心に位置し、モータ132と接続されて該モータ132の駆動に伴って回転する。このハブ131は、例えば、アルミニウム等の金属で形成してもよく、ガラス板等の透明部材で形成してもよい。
モータ132は、装置制御部40と電気的に接続され、該装置制御部40から駆動信号を入力する。そして、モータ132は、この駆動信号に基づいて所定の周波数で回転する。このモータ132は、例えば、ボールベアリング、軸、コイル、マグネット等を含むロータを回転させるような構成を採用できる。
【0025】
平凸レンズ133は、光束入射側において略平面状に形成され、光束射出側において中心部分から外周に亘る形状が凸となるように形成されている。また、この平凸レンズ133は、中心部分に表裏を貫通した孔が形成され、この孔にモータ132が挿通配置している。そして、この中心部分とハブ131とがねじまたは接着剤等により固定される。また、この固定に関しては、ハブ131に対して光束射出側に配置される。そして、ハブ131の回転とともに平凸レンズ133もまた回転する。このような構成により、ロッドインテグレータ12から射出された光束が集光されて射出される。この平凸レンズ133は、例えば射出成形等の成形により製造できる。この平凸レンズ133は、ロッドインテグレータ12およびリレーレンズ系に対する位置関係、および、リレーレンズ系14の光学特性に応じて、種々の硝材を採用できる。
【0026】
カラーフィルタ134は、平凸レンズ133の光束射出側に位置し、平凸レンズ133を透過した光束を赤、緑、青の波長領域の光束に変換する。
図4は、カラーホイール13の構造を模式的に表す全体斜視図である。
カラーフィルタ134は、図4に示すように、カラーホイール13の回転方向に沿って区切られた4つの扇型の領域に3つの透過型色フィルタ134R,134G,134Bが形成されている。ここで、透過型色フィルタ134Rは、赤の波長領域の光を透過し、他の波長領域の光を反射または吸収することで赤色のみを透過させる。同様に、透過型色フィルタ134G,134Bは、それぞれ緑、青の波長領域の光を透過し、他の波長領域の光を反射または吸収することで緑色または青色のみを透過させる。このような透過型色フィルタ134R,134G,134Bは、例えば、誘電体多層膜をスパッタ等の蒸着により形成できる。また、4つの扇型の領域において、透過型色フィルタ134R,134G,134B以外の部分は、透光領域134Wとなっており、この透光領域134Wにより、投写画像中の輝度を上げることができ、投写画像の明るさを確保できる。
なお、カラーフィルタ134としては、赤、緑、青の3つの透過型色フィルタに限らず、シアン、マゼンダ、イエローの3つの透過型色フィルタを採用してもよい。さらに、カラーフィルタ134を平凸レンズ133の光束射出側に形成する構成に限らず、平凸レンズ133の光束入射側に形成する構成を採用してもよい。
【0027】
また、上述したカラーホイール13において、回転する際に、透過型色フィルタ134R,134G,134B,134Wの位置を検出するために、例えば、フォトセンサ等が採用される。
例えば、このフォトセンサは、金属製のハブ131に形成された位置検出用の透過型色フィルタ134R,134G,134B,134Wの少なくともいずれかのポイントを検出して検出信号を出力する。そして、装置制御部40は、この検出信号を取得し、この検出信号に対応する映像駆動信号(赤映像駆動信号、緑映像駆動信号、青映像駆動信号)をDMD20に出力する。この後、DMD20は、これら映像駆動信号に応じて、赤、緑、青の光束に対応する変調を実施する。
また、ハブ131をガラス等の透明部材で形成した場合には、モータ132のロータの回転を検出するようなセンサを設置することにより、上述した制御を実施できる。
【0028】
〔3〕実施形態の効果
上述した実施形態では、以下のような効果がある。
(1)カラーホイール13が平凸レンズ133を具備し、カラーフィルタ134と平凸レンズ133とが一体的に形成されているので、入射する光束をカラーホイール13にて集光しつつ異なる波長領域の光束を射出できる。したがって、カラーホイール13の後段に位置するリレーレンズ系14の開口数を大きくすることなく、カラーホイール13から射出された光束をリレーレンズ系14に略全て呑み込ませることができ、照明効率の向上を図れる。また、リレーレンズ系14の開口数を大きくする必要がないので、照明光学系10の小型化を図れる。
【0029】
(2)平凸レンズ133は、カラーホイール13の光束射出側に設けられているので、カラーホイール13の前段に配置されるロッドインテグレータ12に近接して配置することができ、照明光学系10の小型化を図れる。また、ロッドインテグレータ12に近接してカラーホイール13を配置できるので、カラーホイール13に入射する光束径は小さくなり、カラーホイール13の小型化ならびに照明光学系10の小型化を図れる。
【0030】
(3)照明光学系10は、ロッドインテグレータ12を備えているので、光源装置11から射出した光束の照度分布を均一化できる。また、照明光学系10は、カラーホイール13を備えているので、入射した光束を集光しつつ異なる波長領域の光束に分割して射出できる。さらに、照明光学系10は、リレーレンズ系14を備えているので、該リレーレンズ系14にてカラーホイール13から射出された光束を略全て呑み込み、DMD20の画像形成領域に効率的に照射できる。したがって、DMD20の画像形成領域に、均一な照度分布を有しかつ照明強度の高い光束を照射できる。
【0031】
(4)プロジェクタ1は、照明光学系10と、光変調装置と、投写光学系30とを備えているので、光変調装置は、照明光学系10から照射される均一な照度分布を有しかつ照明強度の高い光束を光変調して光学像を形成できる。そして、投写光学系は、この形成された光学像を拡大投写する。したがって、投写画像の明るさを確保するとともに、高いコントラスト比を実現できる。
【0032】
(5)光変調装置は、複数のマイクロミラーを備え、この複数のマイクロミラーの入射角度を制御することにより、照明光学系10から射出された光束を画像情報に応じて変調するDMD20である。このことにより、R,G,Bの各色光に分離する色分離光学系としてカラーホイール13を使用した場合に、1枚のDMD20にて光変調を実施でき、プロジェクタ1の小型化を図れる。また、カラーホイール13の回転に応じた周波数で高速応答できるDMD20を採用しているので、カラーホイール13およびDMD20の組み合わせにより、効率的にカラー表示を実現できる。
【0033】
〔4〕実施形態の変形
尚、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、以下に示すような変形をも含むものである。
前記実施形態では、集光手段として平凸レンズ133を用いた構成を説明したが、これに限らない。例えば、カラーホイール13の光束入射側および光束射出側の少なくともいずれか一方が凹となるように構成してもよい。この場合には、例えば、両凸レンズ、両凹レンズ、平凸レンズ、平凹レンズ、メニスカスレンズ等の単レンズを組み合わせて全体的に正の屈折力を有するように構成する。このような構成では、例えば、色収差を補正することができる。また、集光手段である組み合わせレンズの光学特性とリレーレンズ系14の光学特性を考慮して、最適な照明光学系を実現できるとともに、照明光学系10をコンパクトに構成できる。
また、このような構成では、集光手段が平凸レンズ133である場合に比べて、カラーホイール13の後段に配置される第1リレーレンズ141をカラーホイール13に近接して配置できる。したがって、第1リレーレンズ141と反射ミラー142との距離を長く取ることができ、リレーレンズ系14を構成する部材の配置関係に余裕を持たせることができ、リレーレンズ系14を要求に応じて多種多様に設計できる。
【0034】
さらに、平凸レンズ133を採用して、カラーホイール13の光束入射側が平面となるように構成したが、これに限らない。例えば、光束入射側を凸または凹となるように構成してもよい。しかしながら、本実施形態においてカラーホイール13の光束入射側を平面とした構成の方が、カラーホイール13の前段に配置されるロッドインテグレータ12に近接して配置できるという利点がある。
【0035】
前記実施形態では、カラーホイール13の後段にリレーレンズ系14を配置した構成を説明したが、これに限らない。例えば、カラーホイール13に集光手段を具備させたことによる色収差、歪曲収差、非点収差等の軸外収差を補正するために、カラーホイール13とリレーレンズ系14との間に補正レンズを配置してもよい。この軸外収差は、集光手段の構成およびリレーレンズ系14の構成を調整することで、補正することができるが、汎用のリレーレンズ系14を使用する場合に、上記のように補正レンズを採用すればよい。例えば、この補正レンズとしては、シリンドリカルレンズ等を採用できる。
【0036】
前記実施形態では、光束分割光学素子としてロッドインテグレータ12を採用した構成を説明したが、これに限らない。入光する光束の照度分布を均一にすることができるものであればよく、他のインテグレータであっても構わない。例えば、レンズを縦横にいくつか並べた一対のフライアイレンズを用いたマルチレンズアレイ等を採用してもよい。
【0037】
前記実施形態において、カラーホイール13を箱状部材にて囲むような構成を採用してもよい。例えば、この箱状部材は、カラーホイール13の光束入射位置および光束射出位置に孔を設けるような構成を採用できる。このような構成では、カラーホイール13の回転に伴う塵埃等をプロジェクタ1内に放出することを回避するとともに、プロジェクタ1内の塵埃等をカラーホイール13のカラーフィルタ134に付着することを回避できる。さらに、カラーホイール13の回転に伴う騒音を低減できる。
【0038】
前記実施形態では、カラーホイール13は、モータ132に接続するハブ131を採用した構成を説明したが、これに限らない。すなわち、ハブ131を設けない構成でもよい。例えば、平凸レンズ133とハブ131とを射出成形等の成形により一体的に形成した構成を採用できる。このような構成では、平凸レンズ133とハブ131とが一体的に構成しているので、カラーホイール13を高強度にできる。また、ねじや接着剤等による固定を実施する作業を削除でき、カラーホイール13の製造を容易にする。さらに、カラーホイール13の発熱により接着剤等が剥がれるおそれもなく、カラーホイール13を高寿命化できる。
【0039】
前記実施形態では、光変調装置としてDMD20を採用した構成を説明したが、これに限らない。例えば、液晶パネルを採用してもよい。この場合、液晶パネルとしては、高速応答性を実現できる強誘電性液晶を採用することが好ましい。前記実施形態では、リレーレンズ系14は、第1リレーレンズ141と、反射ミラー142と、第2リレーレンズ143とを備えて構成されていたが、これに限らない。例えば、反射ミラー142を削除して、リレーレンズ系14全系を折り曲げずに直線的になるように構成してもよい。また、第2リレーレンズ143を削除してもよい。さらに、反射ミラー142および第2リレーレンズ143を削除して第1リレーレンズ141のみでリレーレンズ系14を構成するようにしてもよい。したがって、上記のようなリレーレンズ系14等により、プロジェクタ1の照明光学系10、DMD20、投写光学系30の配置も前記実施形態に限られない。
【0040】
前記実施形態では、ロッドインテグレータをカラーホイールの前段に配置する構成を説明したが、これに限らず、ロッドインテグレータをカラーホイールの後段に配置してもよい。
【0041】
前記実施形態では、スクリーンを観察する方向から投写を実施するフロントタイプのプロジェクタ1を説明したが、これに限らない。例えば、スクリーンを観察する方向とは反対側から投写を実施するリアタイプのプロジェクタにも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るプロジェクタの構造を模式的に表す概要構成図。
【図2】本発明の実施形態に係るDMDの一例を模式的に表す概略構成図。
【図3】本発明の実施形態に係るカラーホイールの構造を模式的に表す断面図。
【図4】本発明の実施形態に係るカラーホイールの構造を模式的に表す全体斜視図。
【符号の説明】
1・・・プロジェクタ、10・・・照明光学系、11・・・光源装置(光源)、12・・・ロッドインテグレータ(光束分割光学素子)、13・・・カラーホイール、133・・・平凸レンズ(集光手段)、134・・・カラーフィルタ、20・・・DMD(光変調装置)、30・・・投写光学系。

Claims (6)

  1. 透過する光束を所定の波長領域の光束に変換する複数のカラーフィルタを備え、この複数のカラーフィルタを切り替えて時分割形式で異なる波長領域の光束を射出するカラーホイールであって、
    当該カラーホイールに入射する光束を集光する集光手段を具備し、
    前記カラーフィルタおよび前記集光手段は、一体的に形成されていることを特徴とするカラーホイール。
  2. 請求項1に記載のカラーホイールにおいて、
    前記集光手段は、当該カラーホイールの光束射出側に設けられていることを特徴とするカラーホイール。
  3. 請求項1または2に記載のカラーホイールにおいて、
    前記集光手段は、光束入射側および光束射出側の少なくともいずれか一方が凹状に形成されていることを特徴とするカラーホイール。
  4. 光源と、この光源から射出される光束を複数の部分光束に分割する光束分割光学素子と、前記請求項1ないし3のいずれかに記載のカラーホイールと、該カラーホイールを透過した光束を集光する集光レンズとを備えたことを特徴とする照明光学系。
  5. 請求項4に記載の照明光学系と、この照明光学系から射出された光束を画像情報に応じて変調する光変調装置と、この光変調装置にて変調された光束を拡大投写する投写光学系とを備えたことを特徴とするプロジェクタ。
  6. 請求項5に記載のプロジェクタにおいて、
    前記光変調装置は、複数のマイクロミラーを備え、この複数のマイクロミラーの入射角度を制御することにより、前記照明光学系から射出された光束を画像情報に応じて変調することを特徴とするプロジェクタ。
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