JP2004108362A - 弁開閉時期制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】
弁開閉時期制御装置において、トーションコイルスプリングが所望の捩じりトルクを安定して付与することができるようにすること。
【解決手段】
トーションコイルスプリング60をハウジング30及びロータ20などと摩擦接触しないように所定角度捩られた状態で配設した。
【選択図】 図1
弁開閉時期制御装置において、トーションコイルスプリングが所望の捩じりトルクを安定して付与することができるようにすること。
【解決手段】
トーションコイルスプリング60をハウジング30及びロータ20などと摩擦接触しないように所定角度捩られた状態で配設した。
【選択図】 図1
Description
本発明は、内燃機関の吸排気弁の開閉時期を制御する弁開閉時期制御装置に関するものである。
従来の弁開閉時期制御装置としては、特許文献1に開示される技術がある。この装置は、互いに相対回転及び一体回転可能なハウジング及びロータと、ハウジングに形成され、ロータの外周面と摺接する突部と、ロータとハウジングとの間に形成される流体圧室と、ロータに設けられ流体圧室を遅角室と進角室とに区画するベーンと、遅角室の容積が減少すると共に進角室の容積が増加する進角方向に向けてハウジングに対してロータを付勢するトーションコイルスプリングとを備えている。トーションコイルスプリングは、カムシャフトに作用する変動トルクに起因して、ハウジング等に対してロータに内燃機関の運転中に常に働く遅角方向への力を考慮して設けられており、トーションコイルスプリングにより進角側への位相変換の応答速度の向上を図っている。トーションコイルスプリングの一端はハウジングに接合されるプレートに形成される第1収容溝に係止され、トーションコイルスプリングの他端はロータに形成される第2収容溝に係止されるものである。
上記従来技術は、トーションコイルスプリングの一端にはトーションコイルスプリングの巻線部の軸長方向に導出される第1フック部が設けられ、第1フック部をプレートに形成される第1収容溝の溝底に形成される第1フック係止穴に挿入し係止すると共に、トーションコイルスプリングの他端にはトーションコイルスプリングの巻線部の軸長方向に導出される第2フック部が設けられ、第2フック部をロータに形成される第2収容溝の溝底に形成される第2フック係止穴に挿入し係止するものである。
特開平11―132014号公報
上記した従来の装置においては、トーションコイルスプリングの姿勢を保持するために、トーションコイルスプリングの一端側の巻線部がプレートに設けられた突起およびらせん状の溝に係合している。そのため、弁開閉時期制御装置の作動時におけるトーションコイルスプリングの捩じり角度の変化によって巻線部の内外径が変化して、巻線部が突起およびらせん状溝に摩擦接触し、トーションコイルスプリングが所望の捩じりトルクを与えることができなくなる。
そこで本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、トーションコイルスプリングが所望の捩じりトルクを安定して付与することができるようにすることを技術的課題とする。
上記した技術的課題を解決するために本発明において講じた手段は、互いに相対回転及び一体回転可能なハウジング及びロータと、該ハウジングに形成され、該ロータの外周面と摺接する少なくとも1つの突部と、前記ロータと前記ハウジングとの間に形成される流体圧室と、前記ロータ又は前記ハウジングに設けられ前記流体圧室を遅角室と進角室とに区画するベーンと、その一端が前記ハウジングに係止されると共にその他端が前記ロータに係止され、前記遅角室の容積が減少すると共に前記進角室の容積が増加する進角方向に向けて前記ハウジングに対して前記ロータを付勢するトーションコイルスプリングとを備えた弁開閉時期制御装置において、前記トーションコイルスプリングを前記ハウジング及び前記ロータと摩擦接触しないように所定角度捩られて配設したことである。
この手段によれば、ガイド部への接触によるフリクションを抑えることができ、捩じりトルクを安定化し適性化することができると共に、組み付け時間を短くすることができ、また、プレート及びロータの回転角度の角度精度を確保することができ、組み付けを確実且つ容易に行うことができる。
本発明によれば、ロータ及びハウジングとの接触によるフリクションを抑えることができ、捩じりトルクを安定化し適性化することができると共に、組み付け時間を短くすることができ、また、プレート及びロータの回転角度の角度精度を確保することができ、組み付けを確実且つ容易に行うことができる。
以下、本発明に従った弁開閉時期制御装置の最良の形態を図面に基づき、説明する。
図1及び図2に示した弁開閉時期制御装置は、内燃機関の図略のシリンダヘッドに回転自在に支承された弁開閉用のカムを有するカムシャフト10とこの先端部に一体的に組み付けたロータ20と、ロータ20に所定範囲で相対回転可能に外装されたハウジング30、フロントプレート(プレート)40、リアプレート50及びハウジング30の外周に一体的に設けたタイミングスプロケット31からなる回転伝達部材と、ロータ20とフロントプレート40との間に組付けたトーションスプリング(トーションコイルスプリング)60と、ロータ20に組付けた4枚のベーン70と、ハウジング30に組付けたロックピン80等によって構成されている。
図1に示すように、ハウジング30は、ロータ20の外周に所定の角度範囲で相対回転可能に組み付けられていて、その両側にはフロントプレート40とリアプレート50が接合され、4本の連結ボルト92によって一体的に連結されている。ハウジング30の外周には、リアプレート50が接合される後端側にタイミングスプロケット31が一体的に形成されている。タイミングスプロケット31と図略の内燃機関のクランクシャフトのスプロケットとの間には、図略のタイミングチェーン又はタイミングベルトの伝達部材が架設されている。内燃機関のクランクシャフトがスプロケットと共に駆動すると、タイミングチェーン又はタイミングベルトの伝達部材を経て、タイミングスプロケット31が回転し、ハウジング30がフロントプレート40及びリアプレート50と共に回転し、ロータ20が回転し、ロータ20と一体のカムシャフト10が回転し、カムシャフト10のカムが内燃機関の弁を押し上げて開閉させる。
ハウジング30の内周には、周方向に所定間隔で4個の突部33が径内方向に向けて夫々突出形成されていて、これら突部33の内周面がロータ20の外周面に摺接し、ハウジング30がロータ20に回転自在に支承されている。ハウジング30の隣り合う突部33とロータ20の外周面との間には流体圧室R0が形成されている。突部33のうちの1つの突部33Aには、ロックピン80とロックピン80を付勢するスプリング81とを収容する退避孔34と、スプリング81の一端を係止するリテーナ82を挿入する挿入溝35とが形成されている。突部33Aは、ハウジング30の周方向の剛性が確保できるように他の突部33に比べて周方向幅が大きく設定されている。
ロータ20は、単一の取付ボルト93によってカムシャフト10に一体的に固着されていて、4枚のベーン70を夫々径方向に移動可能に取り付けるためのベーン溝21を有している。また、ロータ20は、図2に示した状態すなわちロータ20とハウジング30の相対位相が所定の位相(最進角位相)で同期したとき円筒状のロックピン80の頭部が所定量嵌入される受容孔22と、この受容孔22にハウジング30の外周面に軸方向に形成される軸方向溝32を介して作動油を給排可能な連通孔26及び通路23と、各ベーン70によって流体圧室R0が区画された遅角室R2(図2の下のものは除く)に作動油を給排する通路25と、各ベーン70によって流体圧室R0が区画された進角室R1に作動油を給排する通路24とを有している。図2の下の遅角室R1には、通路23の外方端が連通するロータ20の外周に形成される周方向溝27を介して作動油が給排されるようになっている。このような構成において、受容孔22には最進角状態にてのみ作動油が給排されるように構成されている。尚、各ベーン70はベーン溝21の底部に収容したベーンスプリング71によって径外方向に付勢されている。また、受容孔22の径は、ロックピン80の外径よりも少量大きく設定されている。
内燃機関の停止時には、図2に示すように、ハウジング30に対してロータ20が最進角位相となっており、複数個のベーン70のうち1個のベーン70aは、このベーン70aが対面する突部33の端面33aに当接し、ロータ20が進角方向へ回転することを阻止する進角方向ストッパとして機能している。また、ハウジング30に対してロータ20が最進角位相となっているときには、ロックピン80の頭部がロータ20の受容孔22に嵌入しロックされ、ロックピン80が遅角方向ストッパとして機能していると共に、ベーン70が進角方向ストッパとして機能しているため、ロータ20はハウジング30に対して進角方向及び遅角方向の双方に回転できず、規制される。このようにロータ20が規制された状態で内燃機関が始動されることが好ましい。内燃機関の始動の際には、内燃機関の油圧が充分に安定しないため、ベーン70がロータ20の周方向に移動してバタツキを発生しようとするが、前述したように進角方向ストッパ及び遅角方向ストッパが機能するため、内燃機関の始動直後におけるベーン70のバタツキが抑止される。
内燃機関の始動から時間が経過して内燃機関の油圧が安定した場合には、ロータ20に形成されている通路23及び連通孔26とハウジング30に形成されている軸方向溝32を介して作動油が受容孔22に供給されロックピン80の頭部を加圧し、ロックピンを径外方向に移動させて解除する。このようにロックピン80が解除されているとき、ハウジング30に対するロータ20の相対回転は許容され、この結果、クランクシャフトの回転位相に対するカムシャフト10の回転位相を遅角方向又は進角方向に調整することができる。
この場合、進角室R1の作動油が進角油路24から排出されると共に、遅角通路25から作動油が遅角室R2に供給されると、遅角室R2の容積を増加させると共に進角室R1の容積を小さくするように、ロータ20はベーン70と共に遅角方向に向けてハウジング30に対して相対回転する。最遅角位相では、複数個のベーン70のうち1個のベーン70bは、このベーン70bが対面する突部33の端面33bに当接し、ロータ20が遅角方向へ回転することを阻止する遅角方向ストッパとして機能している。
一方、ロックピン80が解除されているときに、遅角通路25から遅角室R2の作動油が排出されると共に、進角通路24から進角室R1に作動油が供給されると、進角室R1の容積を増加させると共に遅角室R2の容積を小さくするように、ハウジング30に対してロータ20はベーン70と共に進角方向に向けて相対回転する。
さて本実施形態によれば図1に示すように、フロントプレート40とロータ20とにより、トーションスプリング60を収容する収容室90が環状に同軸的に形成されている。収容室90は、フロントプレート40のロータ20に接合する端面から開口する環状の第1収容溝91と、ロータ20のフロントプレート40に接合する端面から開口する環状の第2収容溝92とで形成されている。
フロントプレート40の第1収容溝91は、環状の壁面である内周面91aと、環状の壁面である外周面91bと、収容溝91から径外方向に向けて部分的に凹設されている第1係止部91cとを有する。第1係止部91cは外周面91bから径外方向に向けて、つまり第1フック部61の導出方向に向けて、外周面91bにおいて部分的に凹設されている。ロータ20の第2収容溝92は、環状の壁面である内周面92aと、環状の壁面である外周面92bと、収容溝92から径外方向に向けて部分的に凹設されている第2係止部92cとを有する。第2係止部92cは外周面92bから径外方向に向けて、つまり第2フック部62の導出方向に向けて、外周面92bにおいて部分的に凹設されている。
このため、ロータ20に接合するフロントプレート40のロータ20と接合する端面に開口した第1係止部91cとフロントプレート40に接合するロータ20の端面に開口した第2係止部92cとを設けたことにより、トーションスプリング60をフロントプレート40及びロータ20に係止する場合、フロントプレート40の第1係止部91cの開口に沿って第1フック部61を係止し、ロータ20の第2係止部92cの開口に沿って第2フック部62を係止することができるので、トーションプリング60の組み付けを容易に行うことができる。
フロントプレート40とハウジング30とリヤプレート50が一体的に組み付けられるとき、それぞれの芯ズレにより、フロントプレート40のロータ20に接合する端面から開口する第1係止部91cと流体圧室R0が干渉し流体圧室R0から油漏れが発生する恐れがある。この点本実施形態によれば、図3に示すように、フロントプレート40の第1係止部91cは、ハウジング30に形成される周方向幅が最大の突部33Aの周方向中央と略同位置に配設され組み付けられるようにしたため、つまり、流体圧室R0から隔離された位置に第1係止部91cが配設されるため、作動油が流体圧室R0から収容室90へ漏れることを防止できる。
この場合、フロントプレート40の第1係止部91cをハウジング30に形成される周方向幅が最大の突部33Aの周方向中央と略同位置に配設されるように組み付けるために、ハウジング30にポイントマーク36を設けることが好ましい。
図1に示すように、収容室90にはトーションスプリング60がロータ20に対して略同軸的に配設されている。図1に示すように、トーションスプリング60は断面円形状の金属線材をコイル状に曲成して形成されたものであり、トーションスプリング60はロータ20の中心軸芯に沿った軸芯を有する巻線部63と、巻線部63の軸長方向の一端から巻線部63の径外方向に導出された第1フック部61と、巻線部63の軸長方向の他端から巻線部63の径外方向に導出された第2フック部62とを有する。図4及び図5において、第1フック部61の導出量をE1、導出角度をA1として示すと共に、第2フック部62の導出量をE2、導出角度をA2として示す。導出量E1、E2は、2B≦導出量E1、E2≦3B(B:トーションスプリング60の線径)が好ましい。また、導出角度A1、A2は、0≦導出角度A1、A2≦30°が望ましい。
本実施形態によれば図1に示すように、収容室90の第1収容溝91の内周面91a及び外周面91bとトーションスプリング60の巻線部63との間に隙間C1が形成されている。同様に、収容室90の第2収容溝92の内周面92a及び外周面92bとトーションスプリング60の巻線部63との間に隙間C2が形成されている。
ハウジング30に対してロータ20が相対回転すると、トーションスプリング60のスプリング力が発揮される。このとき隙間C1,C2が形成されているため、トーションスプリング60の巻線部63が第1収容溝91の内周面91a及び外周面91b、第2収容溝92の内周面92a及び外周面92bに接触して過剰な摩擦抵抗が生じることを抑制できる。これによりトーションスプリング60の目標通りのスプリング力を発揮させるのに有利となる。隙間C1,C2は、隙間C1,C2≧0.3が好ましい。
トーションスプリング60のスプリング力に対向してロータ20がハウジング30に対して回転するときには、トーションスプリング60の巻線部63の径が小さくなる方向に弾性変形する傾向がある。殊にトーションスプリング60の周りには隙間C1,C2が設けられているため、トーションスプリング60のスプリング力に対向してロータ20がハウジング30に対して回転するときには、
トーションスプリング60の巻線部63の径が小さくなる方向に弾性変形し易いものである。このとき、トーションスプリング60の第1フック部61及び第2フック部62が外れ易くなる傾向がある。この点本実施形態によれば、第1フック部61及び第2フック部62の双方が巻線部63径外方向に導出されているため、第1フック部61が第1係止部91cから外れたり、第2フック部62が第2係止部92cから外れたりすることは抑えられる。
トーションスプリング60の巻線部63の径が小さくなる方向に弾性変形し易いものである。このとき、トーションスプリング60の第1フック部61及び第2フック部62が外れ易くなる傾向がある。この点本実施形態によれば、第1フック部61及び第2フック部62の双方が巻線部63径外方向に導出されているため、第1フック部61が第1係止部91cから外れたり、第2フック部62が第2係止部92cから外れたりすることは抑えられる。
また、前述のように、トーションスプリング60の第1フック部61及び第2フック部62のそれぞれの導出量E1、E2は、2B≦導出量E1、E2≦3B(B:トーションスプリング60の線径)、導出角度A1、A2は、0≦導出角度A1、A2≦30°とすることにより、第1フック部61と第1係止部91cとが係合するの係合量及び第2フック部62と第2係止部92cとが係合するの係合量が確保されるため、第1フック部61が第1係止部91cから外れたり、第2フック部62が第2係止部92cから外れたりすることは、効果的に抑えられる。
また、図6及び図7に示すように、第1フック部61及び第2フック部62をR形状にすると共に、フロントプレート40の収容溝91及びロータ20の収容溝92にそれぞれピンを設けて、第1フック部61及び第2フック部62を巻き掛けることにより、第1フック部61が第1係止部91cから外れたり、第2フック部62が第2係止部92cから外れたりすることは、更に効果的に抑えられる。
トーションスプリング60は、ベーン70を保持するロータ20をハウジング30に対して図2の反時計方向に常に付勢する付勢力を有している。このトーションスプリング60は、カムシャフト10に作用する変動トルクに起因して、ハウジング30等に対してロータ20に内燃機関の運転中に常に働く遅角方向への力(進角側への回転を阻害する力)を考慮して設けたものであり、常にロータ20をハウジング30に対して進角側へ付勢しており、これによってロータ20の進角側への作動応答性の向上が図られる。
トーションスプリング60は、ロータ20をハウジング30に対して常に付勢する付勢力を有するように、トーションスプリング60は捩じられて組み付けられている。このとき、トーションスプリング60が捩じられるように、トーションスプリング60の第1フック部61を係止したフロントプレート40と第2フック部62を係止したロータ20とを回転させて組み付けなければならない。この時、捩じり角度が大きい場合、つまり回転角度が大きい場合、組み付け時間が長くなったり、フロントプレート40及びロータ20の回転角度の角度精度が低くなり、組み付け不良となる恐れがある。この点本実施形態によれば、トーションスプリング60の最大捩じり角度は360°以内であるため、組み付け時間が短くすることができ、また、フロントプレート40とロータ20との回転角度の角度精度が高めることができ、組み付けを確実に行うことができる。
また、前述したように、トーションスプリング60のスプリング力に対向してロータ20がハウジング30に対して回転するときには、トーションスプリング60の巻線部63の径が小さくなる方向に弾性変形する傾向がある。このとき、図8に示すようにトーションスプリング60の捩じり角度が大きい場合は、トーションスプリング60の巻線部63が第1収容溝91の内周面91a及び外周面91b、第2収容溝92の内周面92a及び外周面92bに接触して過剰な摩擦抵抗(フリクショントルク)が生じる恐れがある。この点本実施形態によれば、トーションスプリング60の最大捩じり角度は360°以内であるため、摩擦接触することが防止され、安定した捩じりトルクを発生させ、適切な作動性を得ることができる。
上記実施形態においては、排気用カムシャフト10に組付けられる弁開閉時期制御装置に本発明を実施したが、本発明は吸気用のカムシャフトに組付けられる弁開閉時期制御装置にも同様に実施し得るものである。
また、上記した実施形態においては、遅角室R2が最小容積となる状態(最進角状態)にてハウジング30に組付けたロックピン80の頭部がロータ20の受容孔22に嵌入されるように構成したが、進角室R1が最小容積となる状態(最遅角状態)にてハウジング30に組付けたロックピン80の頭部がロータ20の受容孔22に嵌入されるように構成し実施することも可能である。
20・・・ロータ
30・・・ハウジング
33、33A・・・突部
40・・・フロントプレート(プレート)
60・・・トーションスプリング(トーションコイルスプリング)
61・・・第1フック部
62・・・第2フック部
63・・・巻線部
70・・・ベーン
91・・・第1収容溝
91c・・・第1係止部
92・・・第2収容溝
92c・・・第2係止部
R0・・・流体圧室
R1・・・遅角用室
R2・・・進角用室
30・・・ハウジング
33、33A・・・突部
40・・・フロントプレート(プレート)
60・・・トーションスプリング(トーションコイルスプリング)
61・・・第1フック部
62・・・第2フック部
63・・・巻線部
70・・・ベーン
91・・・第1収容溝
91c・・・第1係止部
92・・・第2収容溝
92c・・・第2係止部
R0・・・流体圧室
R1・・・遅角用室
R2・・・進角用室
Claims (4)
- 互いに相対回転及び一体回転可能なハウジング及びロータと、
該ハウジングに形成され、該ロータの外周面と摺接する少なくとも1つの突部と、
前記ロータと前記ハウジングとの間に形成される流体圧室と、
前記ロータ又は前記ハウジングに設けられ前記流体圧室を遅角室と進角室とに区画するベーンと、
その一端が前記ハウジングに係止されると共にその他端が前記ロータに係止され、前記遅角室の容積が減少すると共に前記進角室の容積が増加する進角方向に向けて前記ハウジングに対して前記ロータを付勢するトーションコイルスプリングとを備えた弁開閉時期制御装置において、
前記トーションコイルスプリングは前記ハウジング及び前記ロータと摩擦接触しないように所定角度捩られて配設されていることを特徴とする弁開閉時期制御装置。 - 前記トーションコイルスプリングの最大捩り角度は360°以内であることを特徴とする請求項1に記載の弁開閉時期制御装置。
- 前記トーションコイルスプリングの一端が前記ハウジングに接合されるプレートに形成される第1収容溝に係止されると共に、前記トーションコイルスプリングの他端が前記ロータに形成される第2収容溝に係止され、前記第1収容溝は、前記ハウジングに形成される前記突部のうち周方向幅が最大の突部の周方向における略中央部分と略同位置に配設されることを特徴とする請求項3に記載の弁開閉時期制御装置
- 前記トーションコイルスプリングの一端には前記トーションコイルスプリングの巻線部の径外方向に導出される第1フック部が設けられ、前記トーションコイルスプリングの他端には前記トーションコイルスプリングの巻線部の径外方向に導出される第2フック部が設けられ、前記第1収容溝には第1フック部が係止される第1係止部が設けられ、前記第2収容溝には第2フック部が係止される第2係止部が設けられ、前記第1係止部は前記プレートの前記ロータに前記接合する端面から開口し、前記第2係止部は前記ロータの前記プレートに前記接合する端面から開口していることを特徴とする請求項3に記載の弁開閉時期制御装置。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2018123683A1 (ja) * | 2016-12-28 | 2018-07-05 | 株式会社ミクニ | バルブタイミング変更装置 |
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2003
- 2003-08-28 JP JP2003305544A patent/JP2004108362A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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Effective date: 20060727 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070731 |
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A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20070801 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20071211 |