JP2004107305A

JP2004107305A - Gel-like mist cosmetic

Info

Publication number: JP2004107305A
Application number: JP2002276210A
Authority: JP
Inventors: Keigo Kajiwara; 梶原　啓吾; Tomohiko Sano; 佐野　友彦; Atsushi Nakajima; 中島　淳
Original assignee: Kao Corp
Current assignee: Kao Corp
Priority date: 2002-09-20
Filing date: 2002-09-20
Publication date: 2004-04-08

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To prepare a gel-like mist cosmetic which is sprayable in a fine mist state, causes no sagging after application, and easily adheres well to the skin, even to an oily skin surface such as that after foundation coating, without being repelled. <P>SOLUTION: This gel-like mist cosmetic contains at least 50 wt.% water, a thickener and a surfactant, has a viscosity of 1,000-20,000 mPa s, and is sprayed in the mist state and returns to a gel-like state on the coated face. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、塗布後の液だれを生じず、ファンデーション等を塗布した油性表面の皮膚への付着性が良好な、ジェル状ミスト化粧料に関する。
【０００２】
【従来の技術】
ミスト化粧料としては、容器に化粧料組成物と噴射剤を共に充填して使用されるエアゾールタイプや、容器に充填したジェル状組成物等の化粧料組成物を加圧しながら噴霧するポンプ式ディスペンサーを用いるタイプ等があり、前者としては毛髪用トリートメント剤やセッティング剤、かゆみ止め剤等が主に挙げられ、後者としては化粧水、ボディーローション、ヘアーローション等が主に挙げられる。これらミスト化粧料は、細かい粒子のミストとして噴霧するために、また、塗布後の液だれを防ぐために、化粧料組成物自体及び容器について様々な検討がなされている。
【０００３】
例えば特許文献１には、噴射剤と、増粘剤０．１〜２０重量％及びアルコール類５０〜９９．９重量％を含む原液を含有するジェルスプレー用組成物が開示されている。
【０００４】
一方、噴射剤を用いないゲル状タイプの化粧料として、特許文献２には、水膨潤粘土鉱物と水を含有するゲル状組成物が開示されている。特許文献３には、初期粘度が３０００〜５００００Ｐａ・ｓと高粘度であり、親水性のゲル化物質を含有する水性ゲルからなる噴霧可能なゲル状組成物が開示されている。特許文献４には、サッカライド類、カチオン性重合物、及び増粘剤を含有する高粘性の噴霧可能なゲル状の整髪用水性薬剤が開示されている。しかしながら、適度なミストの形成、液だれ防止、局所的な塗布の簡便性、及び、皮膚への付着力、特に油性表面での付着力及び皮膚への馴染みの点において、充分ではない。
【特許文献１】
特開平７−１０１８５１号公報
【特許文献２】
特開平９−２４１１１５号公報
【特許文献３】
特開２０００−５１１５６４号公報
【特許文献４】
特表平８−５００６１４号公報
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、細かいミスト状に噴霧することが可能であり、塗布後の液だれを生じさせないことに加えて、皮膚への付着性が良好で、ファンデーション塗布後等の油性表面でもはじかれることなく馴染みよく付着するジェル状ミスト化粧料を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
発明者は、水５０重量％以上と増粘剤と界面活性剤を組み合わせて含有するジェル状化粧料が、特定のレオロジー特性、いわゆるシェアシニング性（ずり流動化する性質をいい、ひずみや応力を加え流動させた時に、流動性が一時的に増加する、すなわち粘度低下する性質。）を有するために、ジェル製剤でありながらミストとして噴霧することができ、さらに噴霧後に塗布面でジェルに戻ることにより、上記課題を解決できることを見出した。
【０００７】
すなわち、本発明は、水５０重量％以上と、増粘剤と、界面活性剤を含有し、噴射時にミスト状で吐出し、塗布面でジェル状に戻るジェル状ミスト化粧料を提供するものである。
【０００８】
【発明の実施の形態】
本発明に係るジェル状ミスト化粧料は、水５０重量％以上と、増粘剤と、界面活性剤を含有し、噴射時にミスト状で吐出し、塗布面でジェル状に戻る。
【０００９】
本発明に係るジェル状ミスト化粧料は、シェアシニング性を有するため、噴霧器に充填して噴霧する際に加圧することにより一時的に粘度が低下して液化し、細かいミスト状で噴霧することが可能であり、その圧力を除かれた塗布面で直ちにジェルに戻る。
【００１０】
本発明に係るジェル状ミスト化粧料は、手にとって延ばさなくても塗布可能で手洗いを不要にし、手にとって延ばすよりも早く均一に塗布することができ、しかもファンデーション等で化粧した上からでも化粧を崩さず塗布することができる。
【００１１】
また、本発明に係るジェル状ミスト化粧料は、皮膚等の塗布面で再びジェル状となる点から液だれを生じず、さらに界面活性剤の作用によってファンデーションの上に塗布した場合でもはじかれないため、皮膚が充分に水分を吸収することができる。
【００１２】
本発明に係るジェル状ミスト化粧料は、噴霧前のジェル状化粧料の粘度が１０００〜２００００ｍＰａ・ｓであり、２０００〜１００００ｍＰａ・ｓであることが更に好ましい。この範囲であると、好ましい粒径のミストとして吐出し、塗布面に均一に噴霧することができ、さらに塗布面で再びジェル状となる。ミスト状で噴霧した後に再びジェル状に戻ることは、後に述べるように目視により観察できるほか、一定量をミスト状で噴霧した後に再度粘度計で測定することで確認できる。ここで、粘度は、Ｂ８Ｌ型粘度計により測定（測定条件：ローターＮｏ．３、６ｒｐｍ、ＴＯＫＩＭＥＣ社　ＶＩＳＣＯＭＥＴＥＲ）した値である。
【００１３】
本発明に係るジェル状ミスト化粧料は、水を５０重量％以上含有する。水は化粧料の溶媒であり且つ皮膚に水分を与える成分である。本発明のジェル状ミスト化粧料は、水を５０重量％以上含有しており、保湿性及び好適なミストとして噴霧可能な化粧料を得る点から、７０重量％以上であることが好ましく、９０重量％以上であることが更に好ましい。本発明のジェル状ミスト化粧料は溶媒を実質的に水だけにすることも可能である。
【００１４】
水の種類は、例えば、精製水、イオン交換水、蒸留水等、通常の化粧料に用いられるものであれば特に限定されない。
【００１５】
本発明に用いられる増粘剤は、化粧料にシェアシニング性を付与するための成分である。増粘剤としては、アクリル系重合体、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、等が挙げられる。アクリル系重合体とは、アクリル酸、メタクリル酸又はそれらの塩、エステル、アミドの１種又は２種以上を構成単位とする重合体であり、分子内に架橋結合を有する架橋型アクリル系重合体も含まれる。例えば、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸アミド、ポリアクリル酸メチル、ポリアクリル酸エチル、アクリル酸／メタクリル酸アルキル共重合体、アクリル酸ブチル／メタクリル酸共重合体、アクリル酸エチル／メタクリル酸エチル共重合体、アクリル酸エチル／アクリル酸アミド／アクリル酸共重合体、アクリル酸ブチル／ヒドロキシメタクリル酸共重合体、アクリル酸メトキシエチル／アクリル酸ヒドロキシエチル共重合体等及びそれらの塩、カルボキシビニルポリマー等が含まれる。中でも噴霧するのに好適であり、ミスト塗布面でジェル状に戻りやすい点から、アクリル系重合体が好ましく、架橋型アクリル系重合体が更に好ましく、カルボキシビニルポリマーが特に好ましい。カルボキシビニルポリマーの市販品としては、例えば、カーボポール９１０、９３４、９４０、９４１、９８０、９８１、１３８２、ＥＴＤ２０２０（以上、Ｂ．Ｆ．グッドリッチ社）、ハイビスワコー１０４、１０５（以上、和光純薬社）等があり、好適に使用できる。
【００１６】
増粘剤は、単独又は２種以上を組み合わせて用いても良い。ジェル状ミスト化粧料中における増粘剤の含有量は、化粧料を良好なシェアシニング性を有するジェル状にする点から、全組成中に０．０１〜２０重量％であることが好ましく、０．１〜５重量％であることがさらに好ましい。また、予め中和剤により調整された増粘剤を用いることもできる。
【００１７】
本発明に係るジェル状ミスト化粧料は、界面活性剤を含有することにより、吐出時に微細な粒径の霧状となり、均一に噴霧可能になる。また、例えばファンデーション等の化粧料を塗布し、油性成分で表面を覆われた皮膚に塗布する場合でも、塗布面上ではじかれることなく、付着性を向上させることが可能になる。従って、従来困難であったファンデーション等で化粧した上からであっても、化粧を崩さずに、皮膚に水分を補給することが可能である。
【００１８】
界面活性剤としては、非イオン性、アニオン性、両性のいずれの界面活性剤を用いても良いが、特に化粧料の皮膚への馴染みの点から、親水性非イオン性界面活性剤であることが好ましく、ＨＬＢが８以上、更にＨＬＢが１０以上である親水性非イオン性界面活性剤が更に好ましい。ここで、ＨＬＢは以下に示すグリフィンの式で求められる。
（ａ）多価アルコール脂肪酸エステルの場合
ＨＬＢ値＝２０（１−Ｓ／Ａ）
ここで、Ｓ：エステル鹸化価、Ａ：脂肪酸の中和価
（ｂ）トール油、松脂、蜜ろう、ラノリン多価アルコール誘導体の場合
ＨＬＢ値＝（Ｅ＋Ｐ）／５
ここで、Ｅ：オキシエチレン含量（％）、Ｐ：多価アルコール含量（％）
（ｃ）親水基がオキシエチレン基のみである場合
ＨＬＢ値＝Ｅ／５
（ｄ）ＨＬＢ_Ａの乳化剤（Ａ）とＨＬＢ_Ｂの乳化剤（Ｂ）の混合乳化剤のＨＬＢ値
ＨＬＢ値＝（（Ｗ_Ａ×ＨＬＢ_Ａ）＋（Ｗ_Ｂ×ＨＬＢ_Ｂ））／（Ｗ_Ａ＋Ｗ_Ｂ）
ここで、Ｗ_Ａ：（Ａ）の重量分率、Ｗ_Ｂ：（Ｂ）の重量分率
親水性非イオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレン（以下、ＰＯＥとする）付加物が好ましく、具体的には、ＰＯＥソルビタンモノオレエート、ＰＯＥソルビタンモノステアレート、ＰＯＥソルビタンモノラウレート、ＰＯＥソルビタンテトラオレエート等のＰＯＥソルビタン脂肪酸エステル類；ＰＯＥソルビットモノラウレート、ＰＯＥソルビットモノオレエート、ＰＯＥソルビットペンタオレエート、ＰＯＥソルビットモノステアレート等のＰＯＥソルビット脂肪酸エステル類；ＰＯＥグリセリンモノステアレート、ＰＯＥグリセリントリイソステアレート等のＰＯＥグリセリン脂肪酸エステル類；ＰＯＥモノオレエート等のＰＯＥ脂肪酸エステル類；ＰＯＥラウリルエーテル等のＰＯＥアルキルエーテル類；ＰＯＥオクチルフェニルエーテル等のＰＯＥアルキルフェニルエーテル類；ＰＯＥ・ポリオキシプロピレン（以下、ＰＯＰとする）セチルエーテル等のＰＯＥ・ＰＯＰアルキルエーテル類；テトラＰＯＥ・テトラＰＯＥエチレンジアミン縮合物類；ＰＯＥヒマシ油又はヒマシ油誘導体；ＰＯＥミツロウ・ラノリン誘導体；ラウリン酸モノエタノールアミド等のアルカノールアミド類；ＰＯＥプロピレングリコール脂肪酸エステル；ＰＯＥアルキルアミン；ＰＯＥ脂肪酸アミド；ショ糖脂肪酸エステル；ＰＯＥノニルフェニルホルムアルデヒド縮合物、アルキルエトキシジメチルアミンオキシド等が含まれる。また、市販品としては、エマノーン（花王）等のＰＯＥ硬化ヒマシ油やレオドールＴＷ−Ｓ１２０等のＰＯＥソルビタン脂肪酸エステル（花王）が挙げられる。
【００１９】
特に好ましくは、ＰＯＥ硬化ヒマシ油やＰＯＥソルビタン脂肪酸エステルである。具体的には、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン（ＨＬＢ１４．９）、ＰＯＥ硬化ヒマシ油（ＨＬＢ１４）が挙げられる。
【００２０】
界面活性剤は、単独又は２種以上を組み合わせて用いても良い。ジェル状ミスト化粧料中における界面活性剤の含有量は、吐出時に微細な粒径の霧状とし、ファンデーション等の化粧料を塗布した皮膚上ではじかれることなく付着させ得ることを考慮し、全組成中に０．０１〜１０重量％、更に０．１〜５重量％であることが好ましい。
【００２１】
本発明に係るジェル状ミスト化粧料には、中和された増粘剤を用いない場合又は中和された増粘剤の量が不十分である場合に、更に化粧料の安定性向上の目的で、中和剤を配合することが好ましい。
【００２２】
中和剤としては、前記増粘剤を中和するのに用いられるものであれば良いが、特に塩基性物質が好ましく、具体的には、アンモニア、４級アンモニウム塩、アルカノールアミン等のアミン類；　アルギニン等の塩基性アミノ酸；水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属、アルカリ土類金属又はその他の金属の無機又は有機塩；等が例示される。中でも、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の塩を用いることが、安定なジェル状を与える点から好ましい。
【００２３】
これらの中和剤は単独又は２種以上を用いることができ、増粘剤を中和する量を配合することが好ましい。さらに、２５℃のｐＨが４．５〜８、特にｐＨが４．８〜７となる量を配合することが好ましい。
【００２４】
また、本発明に係るジェル状ミスト化粧料には、さらに水分補給した後の皮膚の乾燥を防ぐ有効成分として保湿剤を配合することが好ましい。
【００２５】
保湿剤としては、例えば、グリセリン、１，３−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール等の多価アルコール；炭化水素類、動植物油、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、乳酸セチル等のエステル油、高級脂肪酸、ラウリルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール等の高級アルコール、リン脂質、スフィンゴシン誘導体等の油剤；アミノ酸及びその塩、アミノ酸誘導体及びその塩、ヒドロキシ酸及びその塩、ベタイン類、ヒアルロン酸、マルチトール、ソルビトール等の糖類、糖アルコール類、特開平８−９２０５４号公報記載のグアニジン誘導体又はその酸付加塩、特開平１０−８７４２２号公報記載のアミド誘導体、天然保湿因子（ＮＭＦ）として知られた親水性吸湿物質又はそれらの誘導体等が挙げられる。
【００２６】
これらの保湿剤は、単独又は２種以上を用いることができ、ジェル状ミスト化粧料全組成物中に０．００１〜１０重量％配合することが好ましい。
【００２７】
本発明のジェル状ミスト化粧料には、さらにその用途に応じて各種成分を本発明の目的及び効果を損なわない質的及び量的範囲内で配合することができる。
【００２８】
前記各種成分としては、例えば、カラギーナン等の水溶性皮膜形成成分；メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベンなどのパラベン類、フェノキシエタノールなどの防腐剤；クエン酸、乳酸、アミノ酸類、クエン酸ソーダなどの緩衝剤；ベンザルコニウム塩酸塩、感光素などの殺菌剤；塩化アルミニウム、硫酸アルミニウムなどの発汗防止・防臭剤；フェノールスルホン酸亜鉛、フェノールスルホン酸ソーダ、酒石酸、コハク酸、クエン酸、アジピン酸、レゾルシンなどの収斂剤；ビタミン・アミノ酸誘導体、動植物抽出物などの賦活剤；グリチルリチン誘導体、アラントインなどの消炎剤；プラセンタリキッド、アルブチン、コウジ酸、ビタミンＣ誘導体などの美白剤；ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸プロピル、ノルジヒドログアヤレチン酸（ＮＤＧＡ）、Ｌ−アスコルビン酸、エリソルビン酸などの酸化防止剤；パラアミノ安息香酸エチルなどのパラアミノ安息香酸誘導体、サリチル酸誘導体、パラジメチルアミノ安息香酸エチルヘキシルエステル、オキシベンゾン、パラメトキシ桂皮酸エチルヘキシルエステルなどの紫外線吸収剤；ビタミンＡ１類、Ａ２類、Ｂ１類、Ｂ２類、Ｂ６類、Ｂ１２類、Ｃ類、Ｄ類、Ｅ類、Ｋ類、パントテン酸類、ビオチン類などのビタミン類；低級アルコール類；香料などが挙げられる。
【００２９】
なお、前記エステル油、植物油、紫外線吸収剤等のように水に対する溶解度が低い成分を含有させる場合には、これらをアルコールに溶解させ、これに水を加えて混合溶媒とすることが好ましい。
【００３０】
本発明の化粧料は、噴霧器や噴霧剤等を用いて噴霧することが可能であり、噴霧器としては、ジェル状ミスト化粧料をジェル状体で収容する空間を有し、且つこの空間内の組成物を当該空間外部に加圧しながら導く噴霧手段とを備えたものであれば任意のものが使用できる。例えば、アトマイザーのような手動ポンプタイプ、組成物に噴射剤を混合したエアゾールタイプ、更には圧縮ガスを充満させた噴霧器内に組成物を収容したフレキシブルな袋体を内装し、圧縮ガスの膨張圧によって袋体を加圧収縮させることにより組成物を押し出すタイプ等も用いることができる。これらのものは通常化粧品に用いられるものであればどれでも良い。エアゾールタイプの噴射剤としては、ジメチルエーテル、液化石油ガス、１−クロロ−１，１−ジフルオロエタン、１，１，１，２−テトラフルオロエタン、モノクロロジフルオロエタン等の液化ガス又はそれらの混合物、窒素ガス、炭酸ガス等の圧縮ガス等を挙げられる。
【００３１】
本発明の化粧料は、上記各材料を用いて常法に従って製造することができ、化粧水、美容液、水性ジェル、パック、薬用化粧料等にすることができる。
【００３２】
【実施例】
次に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【００３３】
（実施例１、２及び比較例１〜４）
表１に示す組成で、日中美容液を製造し、粘度、塗布時の液だれ、塗布状態を評価した。
【００３４】
＜製法＞
表１に示す組成に従って、成分（１）、（２）と精製水を８０℃にて撹拌機で混合し、さらに精製水と混合した成分（５）を添加し、撹拌機で混合した。さらに１０分間ホモミキサーで撹拌後、５０℃まで冷却し、予め混合しておいた成分（３）、（４）及び精製水の混合物を加え、さらに撹拌機で分散混合した。脱泡してミスト容器に充填し、日中美容液を得た。比較例１は、実施例１から成分（１）を除いた。比較例２は、実施例１から成分（３）を除いた。比較例３は、実施例１と比較して成分（１）の代わりに成分（２）を用い、成分（３）を除いた。比較例４は、実施例２から成分（３）を除いた。
【００３５】
＜評価方法＞
１．粘度
化粧料を５０ｍＬ入りガラス容器に５０ｇ充填し、Ｂ８Ｌ型粘度計（ローターＮｏ．３、６ｒｐｍ、ＴＯＫＩＭＥＣ社、ＶＩＳＣＯＭＥＴＥＲ）により測定した。
【００３６】
２．塗布時の液だれ
各化粧料を３０ｍｌ入りミスト容器に約２５ｇ充填し、顔に噴霧した時の液滴の状態を以下の基準に従って外観から判断した。
〔評価基準〕
◎：全く垂れない。
○：わずかに液滴状であるが、垂れない。
×：液滴となって流れる。
【００３７】
３．塗布状態（ファンデーション上での化粧料の馴染みやすさ）
各化粧料を３０ｍｌ入りミスト容器に約２５ｇ充填し、ファンデーションを塗布した顔に噴霧した時の液滴の状態を以下の基準に従って外観から判断した。
【００３８】
〔評価基準〕
◎：はじかずに皮膚に馴染む。
○：わずかにはじくが、しばらくして皮膚に馴染む。
×：液滴状となってはじかれ、ほとんど皮膚に馴染まない。
各化粧料の評価結果を表１に示す。
【００３９】
【表１】

【００４０】
表１に示された結果から、本発明品である実施例１は、粘度は５０００ｍＰａ・ｓであり、塗布面でジェル状に戻り液だれを生じず、ファンデーション上でも美容液をはじかずに皮膚に馴染む効果に優れるものであった。実施例２は、粘度は４０００ｍＰａ・ｓであり、塗布面での液だれ、皮膚に馴染む効果共に充分であった。
【００４１】
一方、増粘剤を含まない比較例１は、液滴となって流れ、ファンデーション上の液の馴染みも実施例１に比べて劣るものであった。界面活性剤を含まない比較例２及び５は、ファンデーション上で液滴状となってはじかれほとんど皮膚に馴染まず、液だれについても実施例１に比べて劣るものであった。本発明品である実施例は、塗布時に全く液だれを生じず、ファンデーション上でも美容液をはじかずに皮膚に馴染む効果に優れるものであった。従って、増粘剤と界面活性剤を組み合わせることにより、上記効果をより高めていることが明らかになった。
【００４２】
実施例１に対し、増粘剤として粘土鉱物であるベントナイトを用いた比較例４は、粘度は５０００ｍＰａ・ｓであったものの、液だれ、皮膚に馴染む効果共に実施例１に劣るものであった。
【００４３】
（実施例２：ジェル状化粧水）
表２に示す組成のジェル状化粧水を製造した。
（成分：重量％）
（１）カルボキシビニルポリマー　　　　　　　　　　０．５
（ペムレンＴＲ−２；Ｂ．Ｆ．グッドリッチ社）
（２）ＰＯＥ硬化ヒマシ油　　　　　　　　　　　　　０．２
（エマノーンＣＨ−４０；花王社）
（３）１，３−ブチレングリコール　　　　　　　　　５．０
（４）エタノール　　　　　　　　　　　　　　　　　２．５
（５）メチルパラベン　　　　　　　　　　　　　　　０．１
（６）水酸化カリウム　　　　　　　　　　　　　　　０．２
（７）精製水　　　　　　　　　　　　　　　　　　　バランス
（製造方法）
成分（１）と（７）精製水を８０℃にて撹拌機で混合し、さらに（７）精製水の一部に溶解した成分（６）を添加し、撹拌機で混合した。さらに１０分間ホモミキサーで撹拌後、５０℃まで冷却し、ゲル状基剤を調製した。基剤に予め混合しておいた成分（２）〜（５）と残りの（７）精製水との混合物を加え、さらに撹拌機で分散混合した。脱泡してミスト容器に充填し、ジェル状化粧水を得た。このジェル状化粧水を実施例１と同様の手法及び評価基準により評価した。
【００４４】
ジェル状化粧水の粘度は１００００ｍＰａ・ｓであった。また、塗布時の液だれはなく、液の肌馴染みも良好であった。
【００４５】
（実施例３：ジェル状パック）
以下に示す組成のジェル状パックを製造した。
（成分：重量％）
（１）カルボキシビニルポリマー　　　　　　　　　　０．５
（カーボポール９８０；Ｂ．Ｆ．グッドリッチ社）
（２）ＰＯＥ硬化ヒマシ油　　　　　　　　　　　　　０．２
（エマノーンＣＨ−６０；花王社）
（３）１，３−ブチレングリコール　　　　　　　　　２．０
（４）グリセリン　　　　　　　　　　　　　　　　　２．０
（５）カラギーナン　　　　　　　　　　　　　　　　０．１
（ソアギーナＭＶ１０１；三菱レイヨン社）
（６）メチルパラベン　　　　　　　　　　　　　　　０．１
（７）水酸化カリウム　　　　　　　　　　　　　　　０．２
（８）精製水　　　　　　　　　　　　　　　　　　　バランス
（製造方法）
成分（１）と（８）精製水の大部分を８０℃にて撹拌機で混合し、さらに（８）精製水の一部と混合した成分（７）を添加し、撹拌機で混合した。さらに１０分間ホモミキサーで撹拌後、５０℃まで冷却し、ジェル状基剤を調製した。予め混合しておいた成分（２）〜（６）及び（８）精製水の一部の混合物を加え、さらに撹拌機で分散混合した。脱泡してミスト容器に充填し、ジェル状パックを得た。このジェル状パックを実施例１と同様の手法及び評価基準により評価した。
【００４６】
ジェル状パックの粘度は１５０００ｍＰａ・ｓであった。また、塗布時の液だれはなく、液の肌馴染みも良好であった。
【００４７】
【発明の効果】
本発明に係るジェル状ミスト化粧料は、吐出時に微細な粒径の霧状となり、均一に噴霧可能であり、手にとって延ばさなくても塗布可能で手洗いを不要にし、手にとって延ばすよりも早く均一に塗布することができる。
【００４８】
また、本発明に係るジェル状ミスト化粧料は、皮膚等の塗布面で再びジェル状となる点から液だれを生じず、さらに界面活性剤の作用によってファンデーションの上に塗布した場合でもはじかれないため、皮膚が充分に水分を吸収することができる。
【００４９】
従って、従来困難であったファンデーション等で化粧した上からであっても、化粧を崩さずに、皮膚に水分及び有効成分を補給することが可能である。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a gel-like mist cosmetic that does not cause dripping after application and has good adhesion to the skin of an oily surface to which a foundation or the like has been applied.
[0002]
[Prior art]
As a mist cosmetic, a pump type dispenser for spraying while pressurizing a cosmetic composition such as an aerosol type used by filling a container with a cosmetic composition and a propellant together or a gel composition filled in a container. The former mainly includes a hair treatment agent, a setting agent, an anti-itch agent and the like, and the latter mainly includes a lotion, a body lotion, a hair lotion and the like. In order to spray these mist cosmetics as mist of fine particles and to prevent dripping after application, various studies have been made on the cosmetic composition itself and containers.
[0003]
For example, Patent Document 1 discloses a gel spray composition containing a propellant, a stock solution containing 0.1 to 20% by weight of a thickener and 50 to 99.9% by weight of alcohols.
[0004]
On the other hand, as a gel type cosmetic without using a propellant, Patent Document 2 discloses a gel composition containing a water-swellable clay mineral and water. Patent Document 3 discloses a sprayable gel composition composed of an aqueous gel containing a hydrophilic gelling substance and having a high initial viscosity of 3000 to 50,000 Pa · s. Patent Document 4 discloses a highly viscous, sprayable, gel-like aqueous hairdressing agent containing a saccharide, a cationic polymer, and a thickener. However, it is not sufficient in terms of formation of a suitable mist, prevention of dripping, simplicity of topical application, and adhesion to the skin, particularly on an oily surface, and familiarity with the skin.
[Patent Document 1]
JP-A-7-101851 [Patent Document 2]
JP-A-9-241115 [Patent Document 3]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 2000-511564 [Patent Document 4]
Japanese Unexamined Patent Publication No. Hei 8-500614
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is that it is possible to spray in a fine mist form, and in addition to not causing dripping after application, has good adhesion to the skin, and is repelled on oily surfaces such as after application of a foundation. It is an object of the present invention to provide a gel-like mist cosmetic that adheres to a gel without being familiar.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The inventor of the present invention has reported that a gel-like cosmetic containing 50% by weight or more of water, a thickener and a surfactant in combination has a specific rheological property, that is, a so-called shear thinning property (a property of shear fluidization; When added and fluidized, the fluidity temporarily increases, that is, the viscosity decreases.), So that it can be sprayed as a mist while being a gel preparation, and returns to the gel on the application surface after spraying. As a result, it has been found that the above problem can be solved.
[0007]
That is, the present invention provides a gel-like mist cosmetic containing 50% by weight or more of water, a thickener, and a surfactant, which is ejected in the form of a mist at the time of injection, and returns to a gel-like form on the application surface. is there.
[0008]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The gel-like mist cosmetic according to the present invention contains 50% by weight or more of water, a thickener, and a surfactant, is ejected in the form of a mist at the time of injection, and returns to a gel-like form on the application surface.
[0009]
Since the gel-like mist cosmetic according to the present invention has a shear thinning property, the viscosity is temporarily reduced by pressurization when filling and spraying in a sprayer, the liquid is liquefied, and the fine mist is sprayed. Is possible and immediately returns to the gel on the application surface where the pressure has been removed.
[0010]
The gel-like mist cosmetic according to the present invention can be applied even if it is not spread over the hand, eliminating the need for hand washing, and can be uniformly applied faster than spreading over the hand. It can be applied without breaking.
[0011]
In addition, the gel-like mist cosmetic according to the present invention does not cause dripping from the point of becoming a gel-like state again on the application surface such as the skin, and does not repel even when applied on a foundation by the action of a surfactant. Therefore, the skin can sufficiently absorb moisture.
[0012]
In the gel-like mist cosmetic according to the present invention, the viscosity of the gel-like cosmetic before spraying is preferably from 1,000 to 20,000 mPa · s, more preferably from 2,000 to 10,000 mPa · s. Within this range, the mist can be discharged as a mist having a preferable particle size, and can be uniformly sprayed on the application surface, and the application surface becomes a gel again. Returning to a gel state after spraying in a mist state can be visually observed as described later, or can be confirmed by spraying a predetermined amount in a mist state and then measuring again with a viscometer. Here, the viscosity is a value measured by a B8L type viscometer (measurement conditions: rotor No. 3, 6 rpm, VISCOMTER manufactured by TOKIMEC).
[0013]
The gel mist cosmetic according to the present invention contains 50% by weight or more of water. Water is a solvent for cosmetics and a component that provides moisture to the skin. The gel-like mist cosmetic of the present invention contains water at 50% by weight or more, and is preferably 70% by weight or more, and 90% by weight, from the viewpoint of obtaining a moisturizing property and a sprayable cosmetic as a suitable mist. % Is more preferable. The gel-like mist cosmetic of the present invention can use substantially only water as a solvent.
[0014]
The type of water is not particularly limited as long as it is used for ordinary cosmetics, for example, purified water, ion-exchanged water, distilled water, and the like.
[0015]
The thickener used in the present invention is a component for imparting shear thinning properties to the cosmetic. Examples of the thickener include an acrylic polymer, hydroxypropyl cellulose, hydroxyethyl cellulose, and the like. The acrylic polymer is a polymer having one or more constituent units of acrylic acid, methacrylic acid or a salt, ester, or amide thereof, and is a crosslinked acrylic polymer having a crosslink in a molecule. Is also included. For example, polyacrylic acid, polyacrylamide, polymethyl acrylate, polyethyl acrylate, acrylic acid / alkyl methacrylate copolymer, butyl acrylate / methacrylic acid copolymer, ethyl acrylate / ethyl methacrylate copolymer Copolymer, ethyl acrylate / acrylic amide / acrylic acid copolymer, butyl acrylate / hydroxymethacrylic acid copolymer, methoxyethyl acrylate / hydroxyethyl acrylate copolymer and salts thereof, carboxyvinyl polymer, etc. included. Among them, an acrylic polymer is preferable, a crosslinked acrylic polymer is more preferable, and a carboxyvinyl polymer is particularly preferable because it is suitable for spraying and easily returns to a gel state on the mist application surface. Commercially available carboxyvinyl polymers include, for example, Carbopol 910, 934, 940, 941, 980, 981, 1382, ETD2020 (above, BF Goodrich), Hibiswako 104, 105 (all, Wako Pure) Pharmaceutical Co., Ltd.) and the like, and can be suitably used.
[0016]
The thickeners may be used alone or in combination of two or more. The content of the thickener in the gel-like mist cosmetic is preferably 0.01 to 20% by weight in the whole composition from the viewpoint of making the cosmetic into a gel having good shear thinning properties. More preferably, it is 0.1 to 5% by weight. Further, a thickener prepared in advance with a neutralizing agent can also be used.
[0017]
The gel-like mist cosmetic according to the present invention becomes a mist having a fine particle diameter at the time of discharge by containing a surfactant, and can be uniformly sprayed. Further, for example, even when a cosmetic such as a foundation is applied and applied to the skin whose surface is covered with an oily component, the adhesiveness can be improved without being repelled on the applied surface. Therefore, it is possible to replenish moisture to the skin without breaking the makeup, even if the makeup is applied with a foundation or the like, which has been difficult in the past.
[0018]
As the surfactant, any of nonionic, anionic, and amphoteric surfactants may be used. In particular, in view of the familiarity of the cosmetic with the skin, the surfactant must be a hydrophilic nonionic surfactant. Is preferred, and a hydrophilic nonionic surfactant having an HLB of 8 or more, and more preferably an HLB of 10 or more, is more preferred. Here, the HLB is obtained by the following Griffin equation.
(A) In the case of polyhydric alcohol fatty acid ester, HLB value = 20 (1-S / A)
Here, S: ester saponification value, A: neutralization value of fatty acid (b) In the case of tall oil, pine resin, beeswax, and lanolin polyhydric alcohol derivative, HLB value = (E + P) / 5
Here, E: oxyethylene content (%), P: polyhydric alcohol content (%)
(C) When the hydrophilic group is only an oxyethylene group, HLB value = E / 5
(D) HLB value HLB values of the mixed emulsifier emulsifier HLB _A (A) and of HLB _B Emulsifier _{(B) = ((W A} × HLB A) + (W B × HLB B)) / (W A + W B )
Here, W _A: weight fraction of _(A), W _B: The weight fraction hydrophilic nonionic surfactant _(B), polyoxyethylene (hereinafter referred to as POE) adducts are preferable, Specifically, POE sorbitan fatty acid esters such as POE sorbitan monooleate, POE sorbitan monostearate, POE sorbitan monolaurate, POE sorbitan tetraoleate; POE sorbit monolaurate, POE sorbit monooleate, POE sorbit POE sorbit fatty acid esters such as pentaoleate and POE sorbit monostearate; POE glycerin fatty acid esters such as POE glycerin monostearate and POE glycerin triisostearate; POE fatty acid esters such as POE monooleate; POE lauri POE alkyl ethers such as phenyl ether; POE alkyl phenyl ethers such as POE octyl phenyl ether; POE / POP alkyl ethers such as POE / polyoxypropylene (hereinafter referred to as POP) cetyl ether; tetra POE / tetra POE ethylene diamine condensation POE castor oil or castor oil derivative; POE beeswax lanolin derivative; alkanolamides such as lauric acid monoethanolamide; POE propylene glycol fatty acid ester; POE alkylamine; POE fatty acid amide; sucrose fatty acid ester; Formaldehyde condensate, alkylethoxydimethylamine oxide and the like are included. Examples of commercially available products include POE-hardened castor oil such as Emanone (Kao) and POE sorbitan fatty acid ester (Kao) such as Rheodol TW-S120.
[0019]
Particularly preferred are POE hydrogenated castor oil and POE sorbitan fatty acid ester. Specific examples include polyoxyethylene sorbitan monostearate (HLB14.9) and POE hydrogenated castor oil (HLB14).
[0020]
The surfactants may be used alone or in combination of two or more. The content of the surfactant in the gel-like mist cosmetic is made into a mist of a fine particle size at the time of ejection, and in consideration of being able to adhere without being repelled on the skin to which the cosmetic such as the foundation is applied, It is preferably 0.01 to 10% by weight, more preferably 0.1 to 5% by weight in the composition.
[0021]
The gel-like mist cosmetic according to the present invention has the object of further improving the stability of the cosmetic when the neutralized thickener is not used or when the amount of the neutralized thickener is insufficient. It is preferable to mix a neutralizing agent.
[0022]
The neutralizing agent may be any as long as it is used to neutralize the thickener, and is particularly preferably a basic substance. Specifically, amines such as ammonia, quaternary ammonium salts, and alkanolamines Basic amino acids such as arginine; inorganic or organic salts of alkali metals, alkaline earth metals or other metals such as sodium hydroxide and potassium hydroxide; Among them, it is preferable to use a salt of an alkali metal or an alkaline earth metal from the viewpoint of providing a stable gel.
[0023]
These neutralizers can be used alone or in combination of two or more. It is preferable to add an amount that neutralizes the thickener. Furthermore, it is preferable to add an amount that makes the pH at 25 ° C 4.5 to 8, particularly 4.8 to 7.
[0024]
The gel mist cosmetic according to the present invention preferably contains a humectant as an active ingredient for preventing the skin from drying after rehydration.
[0025]
Examples of the humectant include polyhydric alcohols such as glycerin, 1,3-butylene glycol, and polyethylene glycol; hydrocarbons, animal and vegetable oils, isopropyl myristate, isopropyl palmitate, butyl stearate, octyldodecyl myristate, and cetyl lactate. Oils such as ester oils, higher fatty acids, lauryl alcohol, cetanol, stearyl alcohol, higher alcohols such as oleyl alcohol, phospholipids, sphingosine derivatives, etc .; amino acids and salts thereof, amino acid derivatives and salts thereof, hydroxy acids and salts thereof, betaines , Sugars such as hyaluronic acid, maltitol, sorbitol, sugar alcohols, guanidine derivatives or acid addition salts thereof described in JP-A-8-92054, amide derivatives described in JP-A-10-87422, natural Humidity factor (NMF) hydrophilic hygroscopic substance or a derivative thereof known as, and the like.
[0026]
These humectants can be used alone or in combination of two or more. It is preferable to add 0.001 to 10% by weight to the whole gel mist cosmetic composition.
[0027]
In the gel-like mist cosmetic of the present invention, various components can be further blended in a qualitative and quantitative range that does not impair the purpose and effect of the present invention, depending on its use.
[0028]
Examples of the various components include water-soluble film-forming components such as carrageenan; parabens such as methylparaben, ethylparaben, propylparaben, and butylparaben; preservatives such as phenoxyethanol; citric acid, lactic acid, amino acids, and sodium citrate Antibacterial agents such as benzalkonium hydrochloride and photosensitizer; Antiperspirants and deodorants such as aluminum chloride and aluminum sulfate; zinc phenolsulfonate, sodium phenolsulfonate, tartaric acid, succinic acid, citric acid, adipic acid And astringents such as resorcin; activators such as vitamin / amino acid derivatives and animal and plant extracts; anti-inflammatory agents such as glycyrrhizin derivatives and allantoin; whitening agents such as placenta liquid, arbutin, kojic acid and vitamin C derivatives; Antioxidants such as roxyanisole, propyl gallate, nordihydroguaiaretinic acid (NDGA), L-ascorbic acid and erythorbic acid; paraaminobenzoic acid derivatives such as ethyl paraaminobenzoate; salicylic acid derivatives; ethylhexyl paradimethylaminobenzoate UV absorbers such as esters, oxybenzones and ethylhexyl paramethoxycinnamate; vitamins A1, A2, B1, B2, B6, B12, C, D, E, K, pantothenic acids, biotin And lower alcohols; fragrances and the like.
[0029]
When components having low solubility in water, such as the ester oils, vegetable oils, ultraviolet absorbers, and the like are contained, it is preferable to dissolve these in alcohol and add water to the mixture to form a mixed solvent.
[0030]
The cosmetic of the present invention can be sprayed using a sprayer, a spray, or the like. The sprayer has a space for accommodating the gel-like mist cosmetic in a gel-like body, and has a composition in this space. Any device can be used as long as it has a spraying means for guiding an object while pressing the object to the outside of the space. For example, a manual pump type such as an atomizer, an aerosol type in which a propellant is mixed with a composition, and a flexible bag body containing the composition in a sprayer filled with a compressed gas are provided. For example, a type in which the composition is extruded by compressing and shrinking the bag body under pressure can also be used. Any of these may be used as long as they are commonly used in cosmetics. Aerosol-type propellants include liquefied gas such as dimethyl ether, liquefied petroleum gas, 1-chloro-1,1-difluoroethane, 1,1,1,2-tetrafluoroethane, monochlorodifluoroethane or a mixture thereof, nitrogen gas, Compressed gas such as carbon dioxide can be used.
[0031]
The cosmetic of the present invention can be produced according to a conventional method using the above-mentioned materials, and can be used as a lotion, a serum, an aqueous gel, a pack, a medicated cosmetic, and the like.
[0032]
【Example】
Next, the present invention will be described with reference to examples, but the present invention is not limited to these examples.
[0033]
(Examples 1 and 2 and Comparative Examples 1 to 4)
Daytime serums were manufactured with the compositions shown in Table 1, and the viscosity, dripping at the time of application, and the applied state were evaluated.
[0034]
<Production method>
According to the composition shown in Table 1, the components (1) and (2) and purified water were mixed at 80 ° C. with a stirrer, and the component (5) mixed with purified water was added and mixed with a stirrer. After stirring with a homomixer for an additional 10 minutes, the mixture was cooled to 50 ° C., and a previously mixed mixture of components (3) and (4) and purified water was added, followed by dispersion and mixing with a stirrer. It was defoamed and filled in a mist container to obtain a daytime serum. In Comparative Example 1, the component (1) was omitted from Example 1. In Comparative Example 2, the component (3) was omitted from Example 1. Comparative Example 3 was different from Example 1 in that component (2) was used instead of component (1), and component (3) was omitted. In Comparative Example 4, the component (3) was omitted from Example 2.
[0035]
<Evaluation method>
1. Viscosity Cosmetic was filled in a glass container containing 50 mL in an amount of 50 g, and measured with a B8L viscometer (Rotor No. 3, 6 rpm, TOKIMEC, VISCOMMETER).
[0036]
2. Drip at the time of application About 25 g of each cosmetic was filled into a mist container containing 30 ml, and the state of the droplet when sprayed on the face was judged from the appearance according to the following criteria.
〔Evaluation criteria〕
A: No dripping.
：: Slightly droplet-shaped, but not dripping.
×: Flows as droplets.
[0037]
3. Application state (facilities of cosmetics on foundation)
Approximately 25 g of each cosmetic was filled in a mist container containing 30 ml, and the state of droplets when sprayed on the face to which the foundation was applied was judged from the appearance according to the following criteria.
[0038]
〔Evaluation criteria〕
：: Fits into skin without repelling.
：: Slightly repels, but adapts to skin after a while.
×: Repelled in the form of droplets and hardly adapted to the skin.
Table 1 shows the evaluation results of each cosmetic.
[0039]
[Table 1]

[0040]
From the results shown in Table 1, in Example 1, which is a product of the present invention, the viscosity is 5000 mPa · s, the liquid does not return in the form of a gel on the application surface, and does not repel serum even on the foundation. It was excellent in the effect of adapting to. In Example 2, the viscosity was 4000 mPa · s, and the effect of dripping on the application surface and adapting to the skin was sufficient.
[0041]
On the other hand, Comparative Example 1, which did not contain the thickener, flowed as droplets, and the adaptation of the liquid on the foundation was inferior to Example 1. Comparative Examples 2 and 5, which did not contain a surfactant, were repelled in the form of droplets on the foundation and hardly adapted to the skin, and the dripping was inferior to that of Example 1. The examples of the present invention did not cause dripping at all at the time of application, and had an excellent effect of adjusting to the skin without repelling the serum even on the foundation. Therefore, it was clarified that the above effect was further enhanced by combining a thickener and a surfactant.
[0042]
Compared to Example 1, Comparative Example 4 using bentonite which is a clay mineral as a thickener had a viscosity of 5000 mPa · s, but was inferior to Example 1 in both the dripping effect and the effect of adapting to the skin. .
[0043]
(Example 2: Gel lotion)
A gel lotion having the composition shown in Table 2 was produced.
(Ingredient: wt%)
(1) Carboxyvinyl polymer 0.5
(Pemlen TR-2; BF Goodrich)
(2) POE hydrogenated castor oil 0.2
(Emanon CH-40; Kao Corporation)
(3) 1,3-butylene glycol 5.0
(4) 2.5 ethanol
(5) Methyl paraben 0.1
(6) Potassium hydroxide 0.2
(7) Purified water balance (production method)
The components (1) and (7) purified water were mixed at 80 ° C. with a stirrer, and the component (6) dissolved in a part of (7) purified water was added and mixed with a stirrer. After further stirring with a homomixer for 10 minutes, the mixture was cooled to 50 ° C. to prepare a gel base. A mixture of the components (2) to (5) previously mixed with the base and the remaining (7) purified water was added, and further dispersed and mixed with a stirrer. It was defoamed and filled in a mist container to obtain a gel lotion. This gel lotion was evaluated by the same method and evaluation criteria as in Example 1.
[0044]
The viscosity of the gel lotion was 10,000 mPa · s. Further, there was no dripping at the time of application, and the solution was well adapted to the skin.
[0045]
(Example 3: Gel-like pack)
A gel pack having the following composition was produced.
(Ingredient: wt%)
(1) Carboxyvinyl polymer 0.5
(Carbopol 980; BF Goodrich)
(2) POE hydrogenated castor oil 0.2
(Emanon CH-60; Kao Corporation)
(3) 1,3-butylene glycol 2.0
(4) Glycerin 2.0
(5) Carrageenan 0.1
(Soagina MV101; Mitsubishi Rayon)
(6) Methyl paraben 0.1
(7) Potassium hydroxide 0.2
(8) Purified water balance (production method)
Most of the components (1) and (8) purified water were mixed at 80 ° C. with a stirrer, and then the component (7) mixed with a part of the (8) purified water was added and mixed with a stirrer. After stirring with a homomixer for another 10 minutes, the mixture was cooled to 50 ° C. to prepare a gel base. A part of the mixture of the components (2) to (6) and (8) purified water that had been mixed in advance was added, and the mixture was further dispersed and mixed with a stirrer. It was defoamed and filled in a mist container to obtain a gel pack. This gel pack was evaluated by the same method and evaluation criteria as in Example 1.
[0046]
The viscosity of the gel pack was 15000 mPa · s. In addition, there was no dripping at the time of application, and the solution had good skin familiarity.
[0047]
【The invention's effect】
The gel-like mist cosmetic according to the present invention becomes a mist of a fine particle size at the time of ejection, can be sprayed uniformly, can be applied even if it is not extended to the hand, does not require hand washing, and is uniform faster than it is extended to the hand. Can be applied.
[0048]
In addition, the gel-like mist cosmetic according to the present invention does not cause dripping from the point of becoming a gel-like state again on the application surface such as the skin, and does not repel even when applied on a foundation by the action of a surfactant. Therefore, the skin can sufficiently absorb moisture.
[0049]
Therefore, it is possible to replenish moisture and active ingredients to the skin without breaking the makeup, even if the makeup is applied with a foundation or the like, which has been difficult in the past.

Claims

A gel-like mist cosmetic containing 50% by weight or more of water, a thickener, and a surfactant, having a viscosity of 1,000 to 20,000 mPa · s, which is ejected in a mist state at the time of jetting, and returns to a gel-like form on an application surface.

The gel-like mist cosmetic according to claim 1, wherein the thickener is an acrylic polymer.