JP2004107261A - 皮膚老化抑制化粧料 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】皮膚刺激防御成分を含む日中用の外用組成物と、皮膚の新陳代謝機能亢進成分を含む夜間用の外用組成物を組合わせた、皮膚老化抑制又は改善用キット、皮膚刺激防御成分が、紫外線防御剤、抗酸化剤、皮膚角層保護剤及び被膜形成剤から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする、キット、皮膚の新陳代謝機能亢進成分が、細胞賦活剤、血行促進剤、細胞間脂質合成促進剤、保湿剤から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする、キット。
【選択図】 なし
Description
【発明が属する技術分野】本発明は、生体のサーカディアンリズムに合わせた、すなわち、日中に機能させ、皮膚の刺激防御成分を含有する外用組成物と、夜間に機能させ、皮膚の新陳代謝機能を高める有効成分を含有する外用組成物を組合わせることにより皮膚のホメオスタシスを正常に保ち、外用組成物の効果を高め、特に、皮膚の老化防止、改善の効果を有する組成物キット、その使用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】人のからだは、からだを正常に保とうとする働き(ホメオスタシス)をもっており、生体のサーカディアンリズム(体内時計)はその典型的なものである。
【0003】
人が生活を営んでいる、毎日朝に起き夜に眠りにつくという、24時間周期のリズムは、睡眠と覚醒のリズムだけではなく、体温、ホルモン分泌、尿中及び血中の電解質量などにおいてもみられるものである。このような生体リズムの示す周期には、24時間単位、1ヶ月単位、年単位と様々存在しているが、サーカディアンリズムは、約24時間を周期としたリズムである。老年者では、サーカディアンリズムの発振中枢と考えられている視交叉上核の加齢変化に関連する発振機構の機能低下、同調因子の入力強度の低下による同調機能の低下、種々のリズムのカップリング機能の低下、発振機構間のカップリングが脱同調しやすくなるなどの再同調機能の低下、表現型リズムの振幅低下によって、サーカディアンリズムに問題が生じる。
【0004】
生体のサーカディアンリズムとホルモンの関与については、成長ホルモンの一種であるメラトニンはホルモンの生成を調整し、眠りのリズムに影響を与えるとして、ストレスホルモンであるコルチゾールは、外からの様々な刺激に対する様々な防御反応に関与し、活動のリズムに影響を与える。この二つのホルモンは一日のサイクルで常に変動し、適切なバランスを保つことで、生体のホメオスタシスを維持することができる。
【0005】
加齢にともなう女性ホルモンの低下は、女性らしいつやのあるやわらかい肌を損なう原因になるともに、生体内の様々なホルモンに影響を与え、ストレスホルモンのコルチゾールは増加し、サーカディアンリズムをともにつかさどる成長ホルモンとのバランスが乱れることでホメオスタシスが低下し、生体の老化を促進する。
【0006】
また、成長ホルモンであるメラトニンのホルモン生成の調節機能に着眼し、メラトニンまたはその誘導体による妊娠時の皮膚の色素沈着を抑制する組成物が公開されている。(例えば、特許文献1参照。)サーカディアンリズムによる皮膚温度の変化に対応したスキンケアの有効性に関する報告(例えば、非特許文献1参照。)があり、この中で一日の間で変動する皮膚温度によるスキンケアの効果の違いについて述べている。皮膚の老化改善効果と、サーカディアンリズムに着目した組み合わせ化粧料やそのような化粧方法は知られていない。
【0007】
【特許文献1】
特開平10−67649号公報
【非特許文献1】
「Chronobiology international」17(3)、2000年、p.313−354
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、サーカディアンリズムに着目し、生体のサーカディアンリズムに合わせて手入れをすることを可能とする、特に、皮膚の老化抑制、改善効果に優れた化粧料のような外用組成物、化粧方法のような処置方法を提供することをその課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、日中に機能させる皮膚の刺激防御機能を有する成分を含む外用組成物と、夜間に機能させる皮膚の新陳代謝機能を亢進させる成分を含む外用組成物を組合わせることにより、生体のサーカディアンリズムに合わせて手入れをすることを可能とする、特に、皮膚の老化抑制、改善効果に優れた外用組成物、処置方法が得られることを見出した。
【0010】
すなわち、本発明は、
1.皮膚刺激防御成分を含む日中用の外用組成物と、皮膚の新陳代謝機能亢進成分を含む夜間用の外用組成物を組合わせた、皮膚老化抑制又は改善用キット、2.皮膚刺激防御成分が、紫外線防御剤、抗酸化剤、皮膚角層保護剤及び被膜形成剤から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする、1記載のキット、3.皮膚の新陳代謝機能亢進成分が、細胞賦活剤、血行促進剤及び細胞間脂質合成促進剤から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする、1又は2記載のキット、及び4.皮膚刺激防御機能を有する成分を含む外用組成物を日中に機能させるように適用し、皮膚の新陳代謝機能を亢進させる成分を含む外用組成物を夜間に機能させるように適用する、皮膚老化抑制又は改善方法、
に関する。
【0011】
【発明の実施の形態】皮膚刺激防御成分は、皮膚に対して紫外線、乾燥などの刺激から防御する機能を有する成分であればよく、このような刺激は、日中の環境因子であり、このような皮膚に悪影響を及ぼす因子から皮膚を防御する成分である。具体的には、紫外線防御剤、抗酸化剤、皮膚角層保護剤、被膜形成剤を使用することができる。
【0012】
紫外線防御剤は、パラアミノ安息香酸、サリチル酸フェニル、パラメトキシケイ皮酸イソプロピル、パラメトキシケイ皮酸オクチル、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、等の紫外線吸収剤、酸化チタン、タルク、カルミン、ベントナイト、カオリン、酸化亜鉛等の紫外線遮断剤を使用することができる。酸化チタン、酸化亜鉛のような紫外線遮断剤が好ましい。
【0013】
本発明の組成物への紫外線防御剤の配合量としては、 例えば、酸化チタンを使用する場合、0.1〜10質量%程度が好ましいが、用いる剤型、使用対象等の様々の条件に応じて、20質量%までの広範囲でその配合量を適宜設定できる。
【0014】
抗酸化剤は、L−アスコルビン酸、L−アスコルビン酸リン酸エステル、L−アスコルビン酸−2−グルコシドのようなビタミンC類、パセリエキス、ブドウエキス、グレープフルーツエキス、甘草エキス、藤茶エキス、緑茶エキス、チンピエキス、オリーブエキス、ユキノシタエキス、クワエキス、シャクヤクエキスのような抗酸化作用を有する植物又はその抽出物、ヒポタウリン、チオタウリンなどのアミノ酸誘導体、酵母エキス等を使用することができる。ブドウ種子エキスのようなブドウエキス、グレープフルーツエキスが好ましく使用することができる。
【0015】
本発明の組成物への抗酸化剤の配合量としては、 例えば、ブドウエキスを使用する場合、0.001〜5質量%程度が好ましいが、用いる剤型、使用対象等の様々の条件に応じて、10質量%までの広範囲でその配合量を適宜設定できる。
【0016】
皮膚角層保護剤として、外部の乾燥に対して角層の乾燥を防ぐ成分を使用し、例えば、ヒアルロン酸またはその塩、コンドロイチン硫酸またはその塩、デルマタン硫酸またはその塩、グルコサミノグルカンなどのムコ多糖類、サクシニルキトサン、カルボキシメチルキトサンなどのキトサン類、植物から抽出される多糖等を使用することができる。ヒアルロン酸が好ましく使用できる。
【0017】
本発明の化粧料への皮膚角層保護剤の配合量としては、 例えば、ヒアルロン酸を使用する場合、0.0001〜1質量%程度が好ましいが、用いる剤型、使用対象等の様々の条件に応じて、5質量%までの広範囲でその配合量を適宜設定できる。
【0018】
被膜形成剤は、皮膚上で被膜を形成することができる高分子、例えば、カラギーナン、トラガカントガム、クインスシード、カゼイン、デキストリン、ゼラチン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシビニルポリマー、グアーガム、キサンタンガム、1,1−メチレン−ビス(4−イソシナトシクロヘキサン)ポリプロピレン共重合体 等を挙げることができる。1,1−メチレン−ビス(4−イソシナトシクロヘキサン)ポリプロピレン共重合体が好ましく使用できる。
【0019】
本発明の組成物への被膜形成剤の配合量としては、 例えば、1,1−メチレン−ビス(4−イソシナトシクロヘキサン)ポリプロピレン共重合体を使用する場合、0.0001〜5質量%程度が好ましいが、用いる剤型、使用対象等の様々の条件に応じて、10質量%までの広範囲でその配合量を適宜設定できる。
【0020】
皮膚の新陳代謝機能を亢進する成分は、皮膚の新陳代謝機能を向上させることができる成分であり、細胞賦活剤、血行促進剤、細胞間脂質合成促進剤を使用することができる。特に、夜間において、皮膚の新陳代謝機能が低下するため、その低下した機能を向上することにより、睡眠により分泌されるホルモンである成長ホルモンの作用を助けることができる。
【0021】
細胞賦活剤は、レチノール、レイノイン酸、パルミチン酸レチノール、酢酸レチノール、β−カロチンなどのビタミンA誘導体、大豆イソフラボンのような女性ホルモン様成分、コムギ、クルミ、タイソウ、ローヤルゼリー、アロエ、セイヨウタンポポ、センキュウ、ソウハクヒ、ニンジン及びホップの植物、抽出物、発酵物、または発酵抽出物を使用することができる。パルミチン酸レチノールのようなレチノール誘導体、大豆イソフラボン、コムギ発酵抽出物が好ましい。
【0022】
本発明の組成物への細胞賦活剤の配合量としては、 例えば、パルミチン酸レチノールを使用する場合、0.0001〜5質量%程度が好ましいが、用いる剤型、使用対象等の様々な条件に応じて、10質量%までの広範囲でその配合量を適宜設定できる。
【0023】
血行促進剤は、α−トコフェロール、酢酸トコフェロール、ニコチン酸DL−α−トコフェロール、トコトリエノール等のビタミンE類、すなわち、ビタミンEおよび/またはその誘導体、カプサイシン、ジンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモール、カフェイン、タンニン酸、γ−オリザノール、パーム油、コムギ胚芽油、ヒマワリ種子油、アーモンド種子油、落花生、シソ及びカボチャの植物又はその抽出物を使用することができる。トコトリエノールまたはそれを高含有する植物が好ましい。
【0024】
本発明の組成物への血行促進剤の配合量としては、 例えば、パーム油を使用する場合、 0.01〜10質量%程度が好ましいが、用いる剤型、使用対象等の様々の条件に応じて、20質量%までの広範囲でその配合量を適宜設定できる。
【0025】
本発明の細胞間脂質合成促進成分として、角層細胞間を構成するセラミド、糖セラミド、コレステロールなどの脂質の合成を促進する成分であり、ニコチン酸、ニコチン酸アミドなどのビタミンB3誘導体、ユーカリ、シロバナルピナスおよびバレイショの植物又はその抽出物を使用することができる。
【0026】
本発明の細胞間脂質合成促進成分の配合量としては、例えば、シロバナルピナスの抽出物を使用する場合、0.01〜10質量%程度が好ましいが、用いる剤型、使用対象等の様々の条件に応じて、20質量%までの広範囲でその配合量を適宜設定できる。
【0027】
本発明で使用する植物の抽出物は、更にこれを常温又は加温下にて抽出するか又はソックスレー抽出器等の抽出器具を用いて抽出することにより得られる各種溶剤抽出液、その希釈液、その濃縮液又はその乾燥末を使用できる。ここで抽出物は、2種以上の植物から得られたものであってもよい。
【0028】
本発明の植物の抽出物を得るために用いられる抽出溶剤としては、極性溶剤、非極性溶剤のいずれをも使用することができる。例えば、水;メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール類;プロピレングリコール、ブチレングリコール等の多価アルコール類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル類;テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル等の鎖状及び環状エーテル類;ポリエチレングリコール等のポリエーテル類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類;ヘキサン、シクロヘキサン、石油エーテル等の炭化水素類;ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類;ピリジン類等が挙げられ、これらは2種以上を混合して用いることもできる。
【0029】
このような皮膚刺激防御成分を含む外用組成物と皮膚の新陳代謝機能を亢進する成分を含む外用組成物を組合わせて使用することにより皮膚の老化を抑制又は改善することができる。前者を刺激が問題となる日中に機能させるため、朝、例えば、洗顔後、外出前に適用し、後者を、成長ホルモンの作用によって、皮膚の細胞が再生する夜間に機能させるため夜、例えば、入浴後、就寝前に適用する。前者は、日中用化粧料として、後者は、夜用化粧料として提供することができ、これらを組合わせてキットとして提供することができる。
【0030】
皮膚刺激防御成分を含む外用組成物と皮膚の新陳代謝機能を亢進する成分を含む外用組成物を組合わせて生体サーカディアンリズムに合わせて、それぞれを朝と夜に使用することにより、皮膚の老化を抑制し、改善することができる。
【0031】
外用組成物には、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジオール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、キシリトール、マルチトール、マルトース、ソルビトール、ブドウ糖、乳酸ナトリウム、ピロリドンカルボン酸、シクロデキストリン等の保湿剤を配合することができる。
【0032】
保湿剤の配合量としては、 例えば、1,3−ブチレングリコールを使用する場合、0.1〜20質量%程度が好ましいが、用いる剤型、使用対象等の様々の条件に応じて、30質量%までの広範囲でその配合量を適宜設定できる。
【0033】
本発明組成物には、植物油のような油脂類、高級脂肪酸、高級アルコール、シリコーン、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤、防腐剤、糖類、金属イオン封鎖剤、水溶性高分子のような高分子、増粘剤、粉体成分、香料、pH調整剤、乾燥剤等を含有させることができる。常在菌コントロール剤、抗炎症剤、美白剤、殺菌剤等の他の薬効成分、生理活性成分を含有させることもできる。
【0034】
本発明の組成物は、例えば水溶液、油剤、乳液、けんだく液等の液剤、ゲル、クリーム等の半固形剤、粉末、顆粒、カプセル、マイクロカプセル、固形等の固形剤の形態で適用可能である。従来から公知の方法でこれらの形態に調製し、ローション剤、乳剤、ゲル剤、クリーム剤、軟膏、硬膏、ハップ剤、エアゾル剤、坐剤、注射剤、粉末剤、顆粒剤、錠剤、丸剤、シロップ剤、トローチ剤等の種々の剤型とすることができる。これらを身体に塗布、貼付、噴霧、飲用等により適用することができる。特にこれら剤型の中で、ローション剤、乳剤、クリーム剤、軟膏剤、硬膏剤、ハップ剤、エアゾル剤等が皮膚外用剤に適している。化粧料としては、化粧水、乳液、クリーム、パック等の皮膚化粧料、メイクアップベースローション、メイクアップクリーム、乳液状又はクリーム状あるいは軟膏型のファンデーション、口紅といったメイクアップ化粧料、ハンドクリーム、レッグクリーム、ボディローション等の身体用化粧料等とすることができる。
【0035】
通常、化粧料等の外用組成物において使用される製剤化方法にしたがって、これらの剤型として製造することができる。
【0036】
【実施例】
[処方例1]
下記の処方(単位は質量%)により、常法に従ってローションを製造した。
1、3−ブチレングリコール 8.0
デキストラン 0.3
クエン酸三ナトリウム 0.02
クエン酸 0.04
メチルパラベン 0.15
精製水 残 余
ブドウ種子エキス 1.0
ヒアルロン酸ナトリウム 0.5
【0037】
[処方例2]
下記の処方(単位は質量%)により、常法に従って美容液を製造した。
グリセリン 10.0
ジグリセリン 1.0
1、3−ブチレングリコール 7.0
エタノール 5.0
カルボキシビニルポリマー 0.02
高重合メチルポリシロキサン 3.0
スクワラン 0.1
クエン酸 0.05
クエン酸ナトリウム 0.1
精製水 残 余
シロバナルピナス抽出物 1.0
パルミチン酸レチノール 0.1
【0038】
[シワ・たるみ評価試験]
シワ・たるみを訴える40代女性30人を1群10人ずつのA、B、C、D4群に分け、次のとおり試験をし、評価をした。
A群には、処方例1のローションを朝に1回2g8週間顔面に塗布させ、B群には、処方例2の美容液を夜就寝前に顔面に8週間1回2g塗布させた。C群には、処方例1のローションを朝に1回2g8週間顔面に塗布させるとともに処方例2の美容液を夜就寝前に顔面に8週間1回2g塗布させた。D群には、処方例1のローション及び処方例2の美容液を朝に1回各2g8週間顔面に塗布させた。
試験開始前および試験終了後の目尻に対して山田粧業製二剤混合型レプリカ剤スキンキャストを用いてレプリカを採取し、顕微鏡観察によりシワの状態を以下の判定基準により判定した。左頬は試料を塗布せずに対照とした。
【0039】
(シワ・改善効果の判定基準)
著 効 ;深いシワの顕著な減少傾向が認められる。
有 効 ;深いシワの一部に減少傾向が認められる。
やや有効 ;浅いシワの減少傾向が認められる。
無 効 ;シワの減少が認められない。あるいは増加した。
【0040】
(判定)
◎;被験者のうち著効および有効を示す割合が8名以上の場合
○;被験者のうち著効および有効を示す割合が5名〜7名の場合
△;被験者のうち著効および有効を示す割合が2名〜4名の場合
×;被験者のうち著効および有効を示す割合が0名〜1名の場合
【0041】
さらに、被験者に▲1▼シワ・たるみの改善度を自己評価させ、摂取期間終了後の評価で、著しい改善を5点、改善を3点、やや改善を1点、変わらなかったを0点として、各群の平均を求めた。
【0042】
(自己評価結果)
シワ・たるみ改善度 効果の評価
31点〜50点 ◎
21点〜30点 ○
11点〜20点 △
0点〜10点 ×
【0043】
【表1】
【0044】
[処方例3]
下記に示す処方(単位質量%)により、乳液を製造した。
[製法]Aに属する水相成分とBに属する油相成分をそれぞれ加熱溶解し、油相成分を水相成分に混合し、乳下機にて乳化する。冷却後、Cに属する成分を混合して得た。
【0045】
[処方例4]
下記に示す処方(単位質量%)により、クリームを製造した。
クリーム 質量%
(A)
スクワラン 12.0
ホホバ油 6.0
オクタン酸イソセチル 11.5
POE(20)セチルエーテル 0.8
POE(50)硬化ヒマシ油 1.5
ステアリン酸 5.0
ベヘニルアルコール 3.0
パルミチン酸レチノール 0.2
(B)
1、3−ブチレングリコール 7.0
濃グリセリン 2.5
カルボキシメチルデキストランナトリウム 1.0
カルボキシビニルポリマー 0.15
エデト酸二ナトリウム 0.05
水酸化カリウム 0.1
コムギ発酵抽出物 0.1
精製水 残余
Aに属する油相部分とBに属する水相部分をそれぞれ78〜85℃に加熱し完全に溶解する。AをBに加えて、乳化機で乳化する。得られた乳化物を熱交換器を用いて冷却し、クリームとした。
【0046】
処方例3で得られた乳液を朝使用し、さらに処方例4で得られたクリームを夜使用したとき、皮膚のシワ改善効果に優れ、皮膚老化の防止、改善効果に優れていた。
【0047】
【発明の効果】本発明により、生体のサーカディアンリズムに合わせた、皮膚のホメオスタシスを正常に保ち、特に、皮膚の老化防止、改善の効果を有する組成物の組み合わせキット、それを使用した皮膚老化防止、改善方法を提供することができる。
Claims (4)
- 皮膚刺激防御成分を含む日中用の外用組成物と、皮膚の新陳代謝機能亢進成分を含む夜間用の外用組成物を組合わせた、皮膚老化抑制又は改善用キット。
- 皮膚刺激防御成分が、紫外線防御剤、抗酸化剤、皮膚角層保護剤及び被膜形成剤から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする、請求項1記載のキット。
- 皮膚の新陳代謝機能亢進成分が、細胞賦活剤、血行促進剤及び細胞間脂質合成促進剤から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする、請求項1又は2記載のキット。
- 皮膚刺激防御機能を有する成分を含む外用組成物を日中に機能させるように適用し、皮膚の新陳代謝機能を亢進させる成分を含む外用組成物を夜間に機能させるように適用する、皮膚老化抑制又は改善方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002272249A JP2004107261A (ja) | 2002-09-18 | 2002-09-18 | 皮膚老化抑制化粧料 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002272249A JP2004107261A (ja) | 2002-09-18 | 2002-09-18 | 皮膚老化抑制化粧料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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ID=32269329
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004107261A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005170805A (ja) * | 2003-12-08 | 2005-06-30 | Chanson Keshohin Kk | スキンケア化粧料とその化粧料セット、並びにそれらの使用方法 |
JP2006219434A (ja) * | 2005-02-10 | 2006-08-24 | Kyoei Kagaku Kogyo Kk | 化粧料 |
FR2906139A1 (fr) * | 2006-09-21 | 2008-03-28 | Davines France Sarl | Procede de traitement binaire cosmetique destine a lutter contre le vieillissement cutane et compositions pour sa mise en oeuvre |
FR2906143A1 (fr) * | 2006-09-21 | 2008-03-28 | Etienne Pierre Dominiq Soudant | Procede de traitement binaire cosmetique, pharmaceutique et dermatologique permettant de synchroniser ou de resynchroniser la peau et l'organisme entier |
-
2002
- 2002-09-18 JP JP2002272249A patent/JP2004107261A/ja active Pending
Cited By (4)
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