JP2004107214A - 水面浮遊性除草製剤 - Google Patents

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Shuntaro Nozawa
野澤 俊太郎
Masaki Akiyama
秋山 正樹
Yuichi Sasaki
佐々木 祐一
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Abstract

【課題】除草活性成分を水田中に均一に拡散し、優れた除草効果を示す水面浮遊性農薬製剤を提供すること。
【解決手段】除草活性成分、界面活性剤として下記の一般式(1)で示されるエステル化合物、一般式(1)
Figure 2004107214

(式中、Rは炭素数6〜9の脂肪族炭化水素基を示し、Aは、RCO−基または水素原子を示し、mおよびnは、それぞれ0、1または2の整数であって、1≦m+n≦2を満足する整数を示す。)、高沸点溶剤、水面浮遊性中空体、天然ガラス質気泡体を粉砕して得られた不規則な形状の細片からなる平均粒径1〜50μmのガラス質粉末を用いることを特徴とする、水面浮遊性除草製剤。
【選択図】    なし

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、高い除草効果を安定して発揮する水面浮遊性除草製剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
水田に浮遊させる除草製剤の剤型として、水田に入らずに畦畔から投げ込むだけで散布可能な農薬製剤が開発され使用されている。このような農薬製剤の例として、次のものが挙げられる。
(1)軽石粒やパーライト粒などの水面に浮く担体に糊状物質で殺菌成分を付着したもの(特許文献1参照)、
(2)発泡させた真珠岩または黒曜石に硬化油、パラフィン、石油樹脂で殺虫成分を付着させたもの(特許文献2参照)、
(3)パーライトなどの水に浮く無機担体に殺草成分を担持させたもの(特許文献3参照)、
(4)農薬成分を含浸した合成樹脂発泡体の細粒体を水溶性高分子フィルムによって密封したもの(特許文献4参照)、
(5)農薬成分をロウ状物に溶解もしくは分散させ、水溶性もしくは水分散性物質と押出し造粒機で粒剤に成型したもの(特許文献5参照)、
(6)農薬活性成分と特定の界面活性剤、ベントナイト、水浮遊性中空粒子を含有する組成物(特許文献6参照)、
(7)農薬活性成分、250μm以下のガラス質中空体、特定の界面活性剤を含有する組成物(特許文献7参照)、
(8)農薬活性成分、焼成バーミキュライトあるいは発泡パーライト、発泡シラス、コルクおよびアセチレン系界面活性剤を含有する製剤を水溶紙に分包した組成物(特許文献8参照)、
(9)C〜C10アルキルアルコールのC〜Cアルキレンオキサイド付加物およびその誘導体からなる水面拡展剤および農薬活性成分を含有する水面浮遊性組成物(特許文献9参照)、
(10)農薬活性成分、浮遊性中空体および特定の陰イオン界面活性剤を含有する水面施用農薬製剤(特許文献10参照)、
(11)見かけ比重が1未満でありかつ約300〜1400μmの範囲内の粒径を有する粒核に農薬活性成分、界面活性剤を油状物質にて担持被覆した組成物(特許文献11参照)、
(12)天然ガラス質気泡体を粉砕して得られた平均粒径が100μm以下のガラス質粉末を含有する粒状農薬水和剤(特許文献12参照)、
などがあげられる。
【0003】
【特許文献1】
特公昭48−1179号公報(第2頁左欄10行−第2頁右欄12行)
【特許文献2】
特公昭48−1181号公報(第1頁右欄24行−第2頁右欄7行)
【特許文献3】
特公昭48−1182号公報(第2頁左欄6行−第3頁左欄36行)
【特許文献4】
特開昭53−99327号公報(第1頁右欄15行−第2頁左下欄16行)
【特許文献5】
特開昭56−30901号公報(第2頁左上7行−第3頁右上12行)
【特許文献6】
特開平7−82102号公報(第2頁段落番号[0004]−第4頁段落番号[0024])
【特許文献7】
特開平6−345603号公報(第2頁段落番号[0007]−第4頁段落番号[0032])
【特許文献8】
特開平6−336403号公報(第4頁段落番号[0017]−第10頁段落番号[0076])
【特許文献9】
特開2000−351701号公報(第3頁段落番号[0011]−第10頁段落番号[0088])
【特許文献10】
特開2002−128605号公報(第3頁段落番号[0008]−第6頁段落番号[0039])
【特許文献11】
特開平9−183701号公報(第2頁段落番号[0008]−第5頁段落番号[0025])
【特許文献12】
特開平8−143403号公報(第2頁段落番号[0007]−第5頁段落番号[0019])
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来の浮遊性を付与する技術では、水田中での除草活性成分の拡散性が不十分であるため散布ムラを生じ、本来除草活性成分が持っている優れた効果が得られず、また薬害を生じやすいなどの問題点があった。
【0005】
したがって、本発明は、除草活性成分を水田中に均一に拡散し、優れた除草効果を示す水面浮遊性農薬製剤を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、これらの課題を解決するべく鋭意研究した。その結果、除草活性成分、一般式(1)で示される界面活性剤、高沸点溶剤、水面浮遊性中空体、天然ガラス質気泡体を粉砕して得られた不規則な形状の細片からなる平均粒径1〜50μmのガラス質粉末を用いることを特徴とする水面浮遊性除草製剤が前記した課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
【化2】
Figure 2004107214
(式中、Rは炭素数6〜9の脂肪族炭化水素基を示し、Aは、RCO−基または水素原子を示し、mおよびnは、それぞれ0、1または2の整数であって、1≦m+n≦2を満足する整数を示す。)
【0008】
<除草活性成分について>
本発明の除草活性成分として、通常水田に使用されるものであれば何れも使用できる。そのような除草活性成分としては、フェノキシ酸系、カーバメート系、酸アミド系、尿素系、スルホニル尿素系、ピリミジルオキシ安息香酸系、トリアジン系、ダイアジン系、ダイアゾール系、ビピリジリウム系、ジニトロアニリン系、芳香族カルボン酸系、脂肪酸系、有機リン系、アミノ酸系などが例としてあげられる。そして、これらの除草活性成分は、1種または2種以上を併用しても何ら問題ない。
【0009】
除草活性成分の製剤中への添加量は特に限定されないが、通常0.1〜70重量%、好ましくは0.3〜60重量%である。
【0010】
また、本発明においては、除草活性成分のほかに、殺菌活性成分、殺虫活性成分および植物成長調整成分などを添加してもかまわない。
【0011】
なお、上記除草活性成分の具体例は、それぞれ単剤、2種以上の混合剤ともに「農薬ハンドブック2001年版」(社団法人日本植物防疫協会発行)に記載(p.356−514,711−766参照)されている。
【0012】
<一般式(1)の界面活性剤について>
本発明では、一般式(1)で示される界面活性剤がヘプタン酸、オクタン酸、ノナン酸、デカン酸のエチレングリコールまたはプロピレングリコールのエステル化合物であるものが好ましい。また、これらのエステル化合物の中で特に好ましいものとしては、次のものがあげられる。
【0013】
エチレングリコールモノオクタン酸エステル、
エチレングリコールジオクタン酸エステル、
エチレングリコールモノノナン酸エステル、
エチレングリコールジノナン酸エステル、
エチレングリコールモノデカン酸エステル、
エチレングリコールジデカン酸エステル、
プロピレングリコールモノオクタン酸エステル、
プロピレングリコールジオクタン酸エステルなど。
【0014】
本発明で使用できる一般式(1)の界面活性剤としてはこれらの例示のみに限定されるものではい。また、本発明では、一般式(1)で示される界面活性剤は、1種または2種以上を併用しても何ら問題ない。
【0015】
本発明では、一般式(1)で示される界面活性剤の製剤中への添加量は特に限定されないが、通常0.1〜20重量%、好ましくは0.3〜15重量%である。
【0016】
<高沸点溶剤について>
本発明に使用する高沸点溶剤の例としては、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸ジオレイル、アジピン酸ジイソデシル、フタル酸ジエチルヘキシル、フタル酸ジデシル、トリメット酸2−エチルヘキシル、トリメット酸トリデシルなどの多塩基酸アルコールエステル、2−エチルヘキサン酸セチル、ヤシ脂肪酸セチル、ラウリン酸メチル、ミリスチン酸メチル、オレイン酸メチル、オレイン酸オクチルなどの脂肪酸アルコールエステル、ソルビタンモノウラレート、ソルビタンモノオレエートなどの多価アルコール脂肪酸エステル、オクチルアルコール、ラウリルアルコール、3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノールなどの高級アルコール、1,2−ジメチル−4−エチル−ベンゼン、メチルナフタレン、1−フェニル−1−キシリルエタン、1−キシリル−1−(3−α−メチルベンジルフェニル)エタンなどの芳香族炭化水素、ノルマルパラフィン、イソパラフィン、流動パラフィンなどのパラフィン系炭化水素、大豆油、ヤシ油、ナタネ油、キリ油、ヒマシ油、綿実油などの植物油が挙げられるが、これらに限定されるわけではない。
【0017】
また、これらの高沸点溶剤の中でも、比重1未満のものが好ましく、さらに好ましくは、比重0.6以上1未満のものが好ましく、その中でも、さらに好ましくは、パラフィン系炭化水素である。また、上記の高沸点溶剤は、1種または2種以上を併用しても何ら問題ない。
【0018】
高沸点溶剤の製剤中への添加量は特に限定されないが、通常0.5〜30重量%、好ましくは1〜20重量%である。
【0019】
<水面浮遊性中空体について>
本発明に使用される浮遊性中空体としてガラス質中空体、セラミック中空体、合成樹脂中空体などがあげられる。
【0020】
本発明に使用されるガラス質中空体の例としては、黒曜石、真珠岩、松脂岩などの天然ガラス質の岩石を加熱して発泡させたパーライト、シラスを同様に加工したシラスバルーン(商品名:登録商標、以下同じ)およびタイセツバルーン(商品名:登録商標)など、セラミック中空体の例としては、イースフィアーズ(商品名)、マイクロセルズ(商品名)など、合成樹脂中空体の例としては、フェノール樹脂よりなるフェノールマイクロバルーン、エポキシ樹脂よりなるエコスフェアー、ポリウレタンよりなるポリウレタンフォーム、ポリアクリロニトリルよりなるマイクロスフェアーなどがあげられるが、これらに限定されるわけではない。
【0021】
上記の浮遊性中空体は、1種または2種以上を併用しても何ら問題ない。
【0022】
浮遊性中空体の製剤中への添加量は、通常0.5〜98重量%、好ましくは1〜95重量%である。
【0023】
<ガラス質気泡体粉末について>
本発明では天然ガラス質気泡体を粉砕して得られた不規則な形状の細片からなる平均粒径1〜50μmのガラス質気泡体粉末を使用することにより、崩壊性および分散性が良好な水面浮遊性除草製剤となる。
【0024】
このようなガラス質気泡体粉末の例としては、黒曜石、真珠岩、松脂岩などの天然ガラス質物質を通常の方法で加熱して発泡させた焼成パーライトおよびシラスバルーンを用いるか、市販品を用い、これを通常の粉砕機で平均粒径を1〜50μmにしたものである。
【0025】
ガラス質気泡体粉末の平均粒径が50μmを超える粒径になると、造粒後の粒の硬度が弱くなり、紛化しやすくなるなどの問題が生じ、また、平均粒径が1μm未満では造粒手段にもよるが造粒後の粒の硬度が強く、分散性が悪くなる。
【0026】
上記のガラス質気泡体粉末は、1種または2種以上を併用しても何ら問題ない。
【0027】
ガラス質気泡体粉末の製剤中への添加量は、通常1.0〜60重量%、好ましくは5〜50重量%である。
【0028】
本発明に使用される界面活性剤として一般式(1)で示されるエステル化合物のほか、必要に応じて、その他の界面活性剤を併用してもかまわない。その他の界面活性剤としては、除草活性成分化合物を水田中に拡散させる働きを有するものであれば特に限定されず、非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤および両性界面活性剤などがあげられ、これらの界面活性剤を1種または2種以上を併用してもかまわない。
【0029】
このような非イオン界面活性剤の例としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンソルビタンアルキレート、ポリオキシエチレンフェニルエーテルポリマー、ポリオキシエチレンアルキレンアリールフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキレングリコール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー、フッ素系界面活性剤(パーフルオロアルキルカルボン酸など)、シリコーン系界面活性剤(ポリオキシアルキレンジメチルポリシロキサンコポリマーなど)、アセチレングリコール系界面活性剤(2,4,7,9−テトラメチル−デシン−4,7−ジオールなど)などがあげられるが、これらの例示のみに限定されるものではない。
【0030】
また、陰イオン界面活性剤の例としては、ポリカルボン酸型界面活性剤(アルキルマレイン酸共重合体など)、ポリオキシエチレンアルキルエーテルフォスフェート、リグニンスルホン酸塩、アルキルアリールスルホン酸塩、ジアルキルスルホサクシネート、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテルサルフェート、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテルサルフェート、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩などがあげられるが、これらの例示のみに限定されるものではない。
【0031】
また、陽イオン界面活性剤および両性界面活性剤の例としては、アルキルアミン塩、第四級アンモニウム塩、アルキルベタイン、アミンオキサイドなどがあげられるが、これらの例示のみに限定されるものではない。
【0032】
本発明では担体として浮遊性中空体を必須として使用するが、浮遊性中空体以外の浮遊性担体を併用してもかまわない。例として、木紛、オガクズ、ケナフ、籾殻、籾殻粉末、コルクなど植物質担体があげられるが、これらに限定されるわけではない。
【0033】
また、浮遊性でない担体でも浮遊性中空体と混合するなどして、製剤全体が浮遊性を有するなら添加してもかまわない。このような固体担体の例として、クレー、タルク、炭酸カルシウム、ベントナイト、ジークライト、セリサイト、酸性白土、珪石、ケイソウ土、ゼオライト、カオリン、ホワイトカーボン、塩化カルシウム、鋸鉄、パルプ、グルコース、フルクトース、マルトース、シュークロース、ラクトースなどの単糖類、二糖類、多糖類などがあげられるが、これらの例示のみに限定されるものではない。上記の担体は、1種または2種以上を併用しても何ら問題ない。
【0034】
本発明の製剤では、必要に応じて、結合剤を製剤中に添加してもかまわない。結合剤の例としては、ポリビニルアルコール、デンプン、デキストリン、アクリル酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース、結晶セルロースなどがあげられるが、これらの例示のみに限定されるものではない。
【0035】
本発明の水面浮遊性除草製剤には、除草活性成分の安定化剤として、酸化防止剤、紫外線防止剤、結晶析出防止剤、効果増強剤などを添加してもよい。
【0036】
本発明の水面浮遊性除草製剤は、粒状物、錠型成型物などの剤型に調製するのが好ましく、また、これらは、直接水田に散布してもよいし、水溶性高分子フィルムにより包装して、水田に散布してもよい。
【0037】
水溶性高分子フィルムにより包装し水田に散布する場合には、投入のしやすさおよび省力性を考慮すると、水溶性高分子フィルムで1個あたり5〜100gに包装するのが好ましく、また、水田中へは、3〜40個程度投入するのが好ましい。ここでの、包装形状は特に限定されるものではなく、例えば、球状、円柱状、角状、箱状、不定形のいずれでもよい。
【0038】
【発明の実施の形態】
本発明の水面浮遊性除草製剤の調製方法は特に限定されないが、例えば次の方法によって調製できる。すなわち、除草活性成分、一般式(1)で示される界面活性剤、高沸点溶剤、水面浮遊性中空体、天然ガラス質気泡体を粉砕して得られた不規則な形状の細片からなる平均粒径1〜50μmのガラス質粉末、必要であればその他補助剤を添加し、よく混合する。得られた混合物に対して押出し造粒機、転動造粒機、噴霧乾燥造粒機にて粒状成型物と製造するか、または錠剤成型機などで成型して、錠剤成型物を製造してもよく、製造工程において、水や溶剤を使用したり、乾燥してもよい。また、予め、粒状成型物、錠剤成型物を製造後、それらの成型物に一般式(1)で示される界面活性剤、高沸点溶剤をスプレーにて含浸させて調製してもかまわない。また、高沸点溶剤に除草活性成分を溶解または分散させてスプレーにて含浸させてもよい。本発明の除草製剤では粒剤および錠剤の大きさ、重量、形状については特に制限はなく、目的を達成しうる範囲内で適宜変更して実施できる。
【0039】
上記の方法により製剤化した本発明の水面浮遊性除草製剤は、水田に処理すると水面に浮上し、水面上を速やかに拡散する。その間に除草活性成分を水田中に広く均一に拡散させることができる。
【0040】
【実施例】
次に、実施例で本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0041】
また、部とあるのは、すべて重量部を示す。
【0042】
なお、以下に示した除草活性成分を前述した各種の系統の水田用除草活性成分の1種または2種以上の混合除草成分に置換して製剤化することによって、除草成分の異なる種々の本発明の水面浮遊性除草製剤を得ることができる。
【0043】
実施例1
シメトリン9.0部、エチレングリコールモノヘプタン酸エステル5.0部、イソパラフィン5.0部、シラスバルーン48.0部、真珠岩からなる平均粒径20μmのガラス質気泡体粉末30.0部、デキストリン3.0部をハンマーミル(不二パウダル株式会社製)で混合後、この混合物100gに対し、水30部を添加し、双腕ニーダー(不二パウダル株式会社製)で混練混合する。次に、1.5mm径のスクリーンを付けた押出し造粒機(日本薬業株式会社製)で造粒し、さらに流動層乾燥機(不二パウダル株式会社製)で乾燥し、1.7mmと1.18mmの篩を用いて篩別し、粒状の水面浮遊性除草製剤を得た。
【0044】
実施例2
実施例1のエチレングリコールモノヘプタン酸エステル5.0部、シラスバルーン48.0部、真珠岩からなる平均粒径20μmのガラス質気泡体粉末30.0部をエチレングリコールジヘプタン酸エステル10.0部、シラスバルーン53.0部、真珠岩からなる平均粒径30μmのガラス質気泡体粉末20.0部にかえて実施例1と同様にして調製し、粒状の水面浮遊性除草製剤を得た。
【0045】
実施例3
実施例1のエチレングリコールモノヘプタン酸エステル5.0部、イソパラフィン5.0部、、真珠岩からなる平均粒径20μmのガラス質気泡体粉末30.0部をエチレングリコールモノデカン酸エステル10.0部、イソパラフィン10.0部、真珠岩からなる平均粒径10μmのガラス質気泡体粉末20.0部にかえて実施例1と同様にして調製し、粒状の水面浮遊性除草製剤を得た。
【0046】
実施例4
実施例1のエチレングリコールモノヘプタン酸エステル5.0部、イソパラフィン5.0部、シラスバルーン48.0部、真珠岩からなる平均粒径20μmのガラス質気泡体粉末30.0部をエチレングリコールジデカン酸エステル5.0部、イソパラフィン10.0部、シラスバルーン53.0部、真珠岩からなる平均粒径5μmのガラス質気泡体粉末20.0部にかえて実施例1と同様にして調製し、粒状の水面浮遊性除草製剤を得た。
【0047】
実施例5
実施例1のエチレングリコールモノヘプタン酸エステル5.0部、シラスバルーン48.0部、真珠岩からなる平均粒径20μmのガラス質気泡体粉末30.0部をプロピレングリコールモノヘプタン酸エステル3.0部、シラスバルーン50.0部、真珠岩からなる平均粒径40μmのガラス質気泡体粉末30.0部にかえて実施例1と同様にして調製し、粒状の水面浮遊性除草製剤を得た。
【0048】
実施例6
実施例1のエチレングリコールモノヘプタン酸エステル5.0部、シラスバルーン48.0部、真珠岩からなる平均粒径20μmのガラス質気泡体粉末30.0部をプロピレングリコールジヘプタン酸エステル3.0部、シラスバルーン20.0部、真珠岩からなる平均粒径50μmのガラス質気泡体粉末60.0部にかえて実施例1と同様にして調製し、粒状の水面浮遊性除草製剤を得た。
【0049】
実施例7
実施例1のエチレングリコールモノヘプタン酸エステル5.0部、シラスバルーン48.0部、真珠岩からなる平均粒径20μmのガラス質気泡体粉末30.0部をプロピレングリコールモノデカン酸エステル5.0部、シラスバルーン18.0部、真珠岩からなる平均粒径1μmのガラス質気泡体粉末60.0部にかえて実施例1と同様にして調製し、粒状の水面浮遊性除草製剤を得た。
【0050】
実施例8
実施例1のエチレングリコールモノヘプタン酸エステル5.0部、シラスバルーン48.0部、真珠岩からなる平均粒径20μmのガラス質気泡体粉末30.0部をプロピレングリコールジデカン酸エステル5.0部、シラスバルーン68.0部、真珠岩からなる平均粒径10μmのガラス質気泡体粉末10.0部にかえて実施例1と同様にして調製し、粒状の水面浮遊性除草製剤を得た。
【0051】
実施例9
実施例1のエチレングリコールモノヘプタン酸エステル5.0部、シラスバルーン48.0部、真珠岩からなる平均粒径20μmのガラス質気泡体粉末30.0部をエチレングリコールモノオクタン酸エステル5.0部、シラスバルーン58.0部、真珠岩からなる平均粒径15μmのガラス質気泡体粉末20.0部にかえて実施例1と同様にして調製して得られた粒状物をポリビニルアルコールのフィルム(厚さ40μm)で1個当り50gに包装し、包装した水面浮遊性除草製剤を得た。
【0052】
実施例10
実施例1のエチレングリコールモノヘプタン酸エステル5.0部、イソパラフィン5.0部、シラスバルーン48.0部、真珠岩からなる平均粒径20μmのガラス質気泡体粉末30.0部をエチレングリコールジオクタン酸エステル10.0部、アジピン酸ジイソデシル10.0部、シラスバルーン38.0部、真珠岩からなる平均粒径30μmのガラス質気泡体粉末30.0部にかえて実施例1と同様にして調製得られた粒状物をポリビニルアルコールのフィルム(厚さ40μm)で1個当り50gに包装し、包装した水面浮遊性除草製剤を得た。
【0053】
実施例11
実施例1のエチレングリコールモノヘプタン酸エステル5.0部、イソパラフィン5.0部、シラスバルーン48.0部、真珠岩からなる平均粒径20μmのガラス質気泡体粉末30.0部をエチレングリコールモノノナン酸エステル5.0部、オレイン酸メチル5.0部、シラスバルーン68.0部、真珠岩からなる平均粒径20μmのガラス質気泡体粉末10.0部にかえて実施例1と同様にして調製得られた粒状物をポリビニルアルコールのフィルム(厚さ40μm)で1個当り50gに包装し、包装した水面浮遊性除草製剤を得た。
【0054】
実施例12
実施例1のエチレングリコールモノヘプタン酸エステル5.0部、イソパラフィン5.0部、シラスバルーン48.0部、真珠岩からなる平均粒径20μmのガラス質気泡体粉末30.0部をエチレングリコールジノナン酸エステル20.0部、大豆油10.0部、シラスバルーン57.0部、真珠岩からなる平均粒径50μmのガラス質気泡体粉末1.0部にかえて実施例1と同様にして調製得られた粒状物をポリビニルアルコールのフィルム(厚さ40μm)で1個当り50gに包装し、包装した水面浮遊性除草製剤を得た。
【0055】
実施例13
実施例1のエチレングリコールモノヘプタン酸エステル5.0部、イソパラフィン5.0部、シラスバルーン48.0部、真珠岩からなる平均粒径20μmのガラス質気泡体粉末30.0部をエチレングリコールモノデカン酸エステル8.0部、イソパラフィン0.5部、シラスバルーン78.5部、真珠岩からなる平均粒径1μmのガラス質気泡体粉末1.0部にかえて実施例1と同様にして調製得られた粒状物をポリビニルアルコールのフィルム(厚さ40μm)で1個当り50gに包装し、包装した水面浮遊性除草製剤を得た。
【0056】
実施例14
実施例1のエチレングリコールモノヘプタン酸エステル5.0部、イソパラフィン5.0部、シラスバルーン48.0部、真珠岩からなる平均粒径20μmのガラス質気泡体粉末30.0部をエチレングリコールジデカン酸エステル8.0部、イソパラフィン30.0部、シラスバルーン30.0部、真珠岩からなる平均粒径10μmのガラス質気泡体粉末20.0部にかえて実施例1と同様にして調製得られた粒状物をポリビニルアルコールのフィルム(厚さ40μm)で1個当り50gに包装し、包装した水面浮遊性除草製剤を得た。
【0057】
実施例15
実施例1のエチレングリコールモノヘプタン酸エステル5.0部、イソパラフィン5.0部、シラスバルーン48.0部をプロピレングリコールモノオクタン酸エステル0.1部、イソパラフィン15.0部、シラスバルーン42.9部にかえて実施例1と同様にして調製得られた粒状物をポリビニルアルコールのフィルム(厚さ40μm)で1個当り50gに包装し、包装した水面浮遊性除草製剤を得た。
【0058】
実施例16
シメトリン9.0部、シラスバルーン33.0部、真珠岩からなる平均粒径10μmのガラス質気泡体粉末40.0部、デキストリン3.0部をハンマーミル(不二パウダル株式会社製)で混合後、この混合物100gに対し、水30部を添加し、双腕ニーダー(不二パウダル株式会社製)で混練混合する。次に、1.5mm径のスクリーンを付けた押出し造粒機(日本薬業株式会社製)で造粒し、さらに流動層乾燥機(不二パウダル株式会社製)で乾燥し、1.7mmと1.18mmの篩を用いて篩別し、粒状の核粒とした。核粒にプロピレングリコールジオクタン酸エステル5.0部、イソパラフィン10.0部の混合物をスプレーにて吹きつけた粒状物をポリビニルアルコールのフィルム(厚さ40μm)で1個当り50gに包装し、包装した水面浮遊性除草製剤を得た。
【0059】
実施例17
実施例1のエチレングリコールモノヘプタン酸エステル5.0部、イソパラフィン5.0部、シラスバルーン48.0部、真珠岩からなる平均粒径20μmのガラス質気泡体粉末30.0部をプロピレングリコールモノオクタン酸エステル5.0部、イソパラフィン10.0部、シラスバルーン72.0部、真珠岩からなる平均粒径1μmのガラス質気泡体粉末1.0部にかえて実施例1と同様にして調製し、粒状の水面浮遊性除草製剤を得た。
【0060】
実施例18
シメトリン9.0部、プロピレングリコールモノオクタン酸エステル5.0部、イソパラフィン10.0部、発泡パーライト25.0部、真珠岩からなる平均粒径30μmのガラス質気泡体粉末5.0部、結晶セルロース5.0部、ラクトース41.0部をハンマーミル(不二パウダル株式会社製)で混合後、この混合物を錠剤成型機にかけ、20kg/cmの圧力で打錠して、1個当り5gの錠剤型成型物を調製して、錠剤の水面浮遊性除草製剤を得た。
【0061】
実施例19
実施例18にて得られた錠剤をポリビニルアルコールのフィルム(厚さ40μm)で1個当り50gに包装し、包装した水面浮遊性除草製剤を得た。
【0062】
実施例20
実施例1のシメトリン9.0部、エチレングリコールモノヘプタン酸エステル5.0部、イソパラフィン5.0部、シラスバルーン48.0部、真珠岩からなる平均粒径20μmのガラス質気泡体粉末30.0部、デキストリン3.0部をシメトリン9.0部、プロピレングリコールモノオクタン酸エステル5.0部、プロピレングリコールジオクタン酸エステル5.0部、3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール10.0部、シラスバルーン58.0部、真珠岩からなる平均粒径20μmのガラス質気泡体粉末10.0部、デキストリン3.0部にかえて実施例1と同様にして調製し、粒状の水面浮遊性除草製剤を得た。
【0063】
実施例21
実施例1のエチレングリコールモノヘプタン酸エステル5.0部、イソパラフィン5.0部、シラスバルーン48.0部、真珠岩からなる平均粒径20μmのガラス質気泡体粉末30.0部をプロピレングリコールモノオクタン酸エステル10.0部、ソルビタンモノウラレート10.0部、シラスバルーン58.0部、真珠岩からなる平均粒径5μmのガラス質気泡体粉末10.0部にかえて実施例1と同様にして調製し、粒状の水面浮遊性除草製剤を得た。
【0064】
実施例22
実施例1のエチレングリコールモノヘプタン酸エステル5.0部、イソパラフィン5.0部、シラスバルーン48.0部、真珠岩からなる平均粒径20μmのガラス質気泡体粉末30.0部をプロピレングリコールモノオクタン酸エステル5.0部、1−キシリル−1−(3−α−メチルベンジルフェニル)エタン5.0部、シラスバルーン58.0部、真珠岩からなる平均粒径10μmのガラス質気泡体粉末20.0部にかえて実施例1と同様にして調製し、粒状の水面浮遊性除草製剤を得た。
【0065】
実施例23
実施例1にアルキルベタイン3.0部を加えて、エチレングリコールモノヘプタン酸エステル5.0部、シラスバルーン48.0部、真珠岩からなる平均粒径20μmのガラス質気泡体粉末30.0部をプロピレングリコールジオクタン酸エステル5.0部、シラスバルーン53.0部、真珠岩からなる平均粒径20μmのガラス質気泡体粉末20.0部にかえて実施例1と同様にして調製し、粒状の水面浮遊性除草製剤を得た。
【0066】
実施例24
実施例1のエチレングリコールモノヘプタン酸エステル5.0部、イソパラフィン5.0部、シラスバルーン48.0部、真珠岩からなる平均粒径20μmのガラス質気泡体粉末30.0部をプロピレングリコールジオクタン酸エステル8.0部、イソパラフィン10.0部、シラスバルーン50.0部、真珠岩からなる平均粒径20μmのガラス質気泡体粉末20.0部にかえて実施例1と同様にして調製した粒状物をカルボキシメチルセルロースのフィルム(厚さ40μm)で1個当り50gに包装し、包装した水面浮遊性除草製剤を得た。
【0067】
実施例25
実施例1のデキストリン3.0部をリグニンスルホン酸塩3.0部にかえてエチレングリコールモノヘプタン酸エステル5.0部、イソパラフィン5.0部、シラスバルーン48.0部、真珠岩からなる平均粒径20μmのガラス質気泡体粉末30.0部をエチレングリコールモノノナン酸エステル3.0部、流動パラフィン8.0部、シラスバルーン57.0部、真珠岩からなる平均粒径20μmのガラス質気泡体粉末20.0部にかえて実施例1と同様にして調製し、粒状の水面浮遊性除草製剤を得た。
【0068】
実施例26
実施例1のエチレングリコールモノヘプタン酸エステル5.0部、シラスバルーン48.0部、真珠岩からなる平均粒径20μmのガラス質気泡体粉末30.0部をエチレングリコールモノオクタン酸エステル5.0部、エチレングリコールジオクタン酸エステル5.0部、イースフィアーズ33.0部、真珠岩からなる平均粒径20μmのガラス質気泡体粉末40.0部にかえて実施例1と同様にして調製し、粒状の水面浮遊性除草製剤を得た。
【0069】
実施例27
実施例1のデキストリン3.0部を除き、エチレングリコールモノヘプタン酸エステル5.0部、イソパラフィン5.0部、シラスバルーン48.0部、真珠岩からなる平均粒径20μmのガラス質気泡体粉末30.0部をエチレングリコールジオクタン酸エステル0.1部、イソパラフィン0.5部、イースフィアーズ89.4部、シラスからなる平均粒径50μmのガラス質気泡体粉末1.0部にかえて実施例1と同様にして調製し、粒状の水面浮遊性除草製剤を得た。
【0070】
実施例28
実施例1にホワイトカーボン52.5部を加えて、エチレングリコールモノヘプタン酸エステル5.0部、イソパラフィン5.0部、シラスバルーン48.0部、真珠岩からなる平均粒径20μmのガラス質気泡体粉末30.0部をプロピレングリコールジオクタン酸エステル10.0部、イソパラフィン20.0部、マイクロスフェアー0.5部、シラスからなる平均粒径1μmのガラス質気泡体粉末5.0部にかえて実施例1と同様にして調製し、粒状の水面浮遊性除草製剤を得た。
【0071】
実施例29
実施例1にシリコーン系界面活性剤3.0部を加えて、エチレングリコールモノヘプタン酸エステル5.0部、イソパラフィン5.0部、シラスバルーン48.0部、真珠岩からなる平均粒径20μmのガラス質気泡体粉末30.0部、デキストリン3.0部をエチレングリコールモノデカン酸エステル5.0部、イソパラフィン10.0部、シラスバルーン50.0部、真珠岩からなる平均粒径20μmのガラス質気泡体粉末20.0部、カルボキシメチルセルロース3.0部にかえて実施例1と同様にして調製し、粒状の水面浮遊性除草製剤を得た。
【0072】
実施例30
実施例1にホワイトカーボン20.0部、クレー10.0部を加えて、エチレングリコールモノヘプタン酸エステル5.0部、シラスバルーン48.0部、真珠岩からなる平均粒径20μmのガラス質気泡体粉末30.0部をエチレングリコールジデカン酸エステル5.0部、シラスバルーン38.0部、真珠岩からなる平均粒径20μmのガラス質気泡体粉末10.0部にかえて実施例1と同様にして調製し、粒状の水面浮遊性除草製剤を得た。
【0073】
実施例31
実施例1のデキストリン3.0部を除き、木紛38.0部、リグニンスルホン酸塩3.0部、クレー10.0部を加えて、エチレングリコールモノヘプタン酸エステル5.0部、イソパラフィン5.0部、シラスバルーン48.0部、真珠岩からなる平均粒径20μmのガラス質気泡体粉末30.0部をエチレングリコールモノノナン酸エステル2.5部、エチレングリコールジノナン酸エステル2.5部、イソパラフィン10.0部、マイクロスフェアー5.0部、真珠岩からなる平均粒径10μmのガラス質気泡体粉末20.0部にかえて実施例1と同様にして調製し、粒状の水面浮遊性除草製剤を得た。
【0074】
実施例32
実施例19にリグニンスルホン酸塩3.0部を加えて、発泡パーライト25.0部、真珠岩からなる平均粒径30μmのガラス質粉末5.0部、ラクトース41.0部をマイクロスフェアー25.0部、シラスからなる平均粒径5μmのガラス質粉末5.0部、ラクトース38.0部にかえて実施例19と同様にして調製し、包装した水面浮遊性除草製剤を得た。
【0075】
実施例33
実施例9のシメトリン9.0部、エチレングリコールモノオクタン酸エステル5.0部、イソパラフィン5.0部、シラスバルーン58.0部をMCPAチオエチル8.4部、プロピレングリコールモノオクタン酸エステル10.0部、イソパラフィン10.0部、シラスバールン48.6部にかえて実施例9と同様にして調製し、包装した水面浮遊性除草製剤を得た。
【0076】
実施例34
実施例19のシメトリン9.0部、プロピレングリコールモノオクタン酸エステル5.0部、ラクトース41.0部をMCPAチオエチル8.4部、プロピレングリコールモノオクタン酸エステル10.0部、ラクトース36.6部にかえて実施例19と同様にして調製し、包装した水面浮遊性除草製剤を得た。
【0077】
実施例35
実施例9のシメトリン9.0部、エチレングリコールモノオクタン酸エステル5.0部、シラスバルーン58.0部、真珠岩からなる平均粒径15μmのガラス質気泡体粉末20.0部を1−(2,4−ジクロロフェニル)−N−(2,4−ジフルオロフェニル)−1,5−ジヒドロ−N−(1−メチルエチル)−5−オキソ−4H−1,2,4−トリアゾール−4−カルボキサミド(国際公開特許WO98/38176号公報記載:以下「化合物A」と略称する。)6.0部、プロピレングリコールモノオクタン酸エステル5.0部、発泡パーライト76.0部、真珠岩からなる平均粒径5μmのガラス質気泡体粉末5.0部にかえて実施例9と同様にして調製し、包装した水面浮遊性除草製剤を得た。
【0078】
実施例36
実施例19のシメトリン9.0部、イソパラフィン10.0部、真珠岩からなる平均粒径30μmのガラス質気泡体粉末5.0部、ラクトース41.0部を化合物A6.0部、イソパラフィン5.0部、真珠岩からなる平均粒径5μmのガラス質気泡体粉末5.0部、ラクトース49.0部にかえて実施例19と同様にして調製し、包装した水面浮遊性除草製剤を得た。
【0079】
実施例37
実施例9のシメトリン9.0部、エチレングリコールモノオクタン酸エステル5.0部、シラスバルーン58.0部、真珠岩からなる平均粒径15μmのガラス質気泡体粉末20.0部を1−(2−クロロフェニル)−N−(2,4−ジフルオロフェニル)−1,5−ジヒドロ−N−(1−メチルエチル)−5−オキソ−4H−1,2,4−トリアゾール−4−カルボキサミド(国際公開特許WO98/38176号公報記載:以下「化合物B」と略称する。)6.0部、エチレングリコールジオクタン酸エステル10.0部、発泡パーライト71.0部、真珠岩からなる平均粒径2μmのガラス質気泡体粉末5.0部にかえて実施例9と同様にして調製し、包装した水面浮遊性除草製剤を得た。
【0080】
実施例38
実施例19のシメトリン9.0部、プロピレングリコールモノオクタン酸エステル5.0部、イソパラフィン10.0部、真珠岩からなる平均粒径30μmのガラス質気泡体粉末5.0部、ラクトース41.0部を化合物B6.0部、エチレングリコールジオクタン酸エステル10.0部、イソパラフィン5.0部、真珠岩からなる平均粒径2μmのガラス質気泡体粉末5.0部、ラクトース44.0部にかえて実施例19と同様にして調製し、包装した水面浮遊性除草製剤を得た。
【0081】
比較例1
実施例9のエチレングリコールモノオクタン酸エステル5.0部を除き、シラスバルーンを63.0部とした以外は、実施例9に準じて調製した水面浮遊性除草製剤を得た。
【0082】
比較例2
実施例9のイソパラフィン5.0部を除き、シラスバルーンを63.0部とした以外は、実施例9に準じて調製した水面浮遊性除草製剤を得た。
【0083】
比較例3
実施例9のシラスバルーン58.0部をクレー58.0部とした以外は、実施例9に準じて調製した水面浮遊性除草製剤を得た。
【0084】
比較例4
実施例9の真珠岩からなる平均粒径15μmのガラス質気泡体粉末20.0部除き、シラスバルーン78.0部とした以外は、実施例9に準じて調製した水面浮遊性除草製剤を得た。
【0085】
比較例5
実施例9の真珠岩からなる平均粒径15μmのガラス質気泡体粉末を真珠岩からなる平均粒径0.5μmのガラス質気泡体粉末とした以外は、実施例9に準じて調製した水面浮遊性除草製剤を得た。
【0086】
比較例6
実施例9の真珠岩からなる平均粒径15μmのガラス質気泡体粉末を真珠岩からなる平均粒径55.0μmのガラス質気泡体粉末とした以外は、実施例9に準じて調製した水面浮遊性除草製剤を得た。
【0087】
比較例7
実施例17のプロピレングリコールモノオクタン酸エステル5.0部を除き、シラスバルーンを77.0部とした以外は、実施例17に準じて調製した水面浮遊性除草製剤を得た。
【0088】
比較例8
実施例17のイソパラフィン10.0部を除き、シラスバルーンを82.0部とした以外は、実施例17に準じて調製した水面浮遊性除草製剤を得た。
【0089】
比較例9
実施例17のシラスバルーン72.0部をクレー72.0部とした以外は、実施例17に準じて調製した水面浮遊性除草製剤を得た。
【0090】
比較例10
実施例17の真珠岩からなる平均粒径1μmのガラス質気泡体粉末1.0部を除き、シラスバルーン73.0部とした以外は、実施例17に準じて調製した水面浮遊性除草製剤を得た。
【0091】
比較例11
実施例18のプロピレングリコールモノオクタン酸エステル5.0部を除き、ラクトースを46.0部とした以外は、実施例18に準じて調製した水面浮遊性除草製剤を得た。
【0092】
比較例12
実施例18のイソパラフィン10.0部を除き、ラクトースを51.0部とした以外は、実施例18に準じて調製した水面浮遊性除草製剤を得た。
【0093】
比較例13
実施例18の発泡パーライト25.0部を除き、ラクトースを71.0部とした以外は、実施例18に準じて調製した水面浮遊性除草製剤を得た。
【0094】
比較例14
実施例18の真珠岩からなる平均粒径30μmのガラス質気泡体粉末5.0部除き、ラクトース46.0部とした以外は、実施例18に準じて調製した水面浮遊性除草製剤を得た。
【0095】
比較例15
実施例19のプロピレングリコールモノオクタン酸エステル5.0部を除き、ラクトースを46.0部とした以外は、実施例19に準じて調製した水面浮遊性除草製剤を得た。
【0096】
比較例16
実施例19のイソパラフィン10.0部を除き、ラクトースを51.0部とした以外は、実施例19に準じて調製した水面浮遊性除草製剤を得た。
【0097】
比較例17
実施例19の発泡パーライト25.0部を除き、ラクトースを66.0部とした以外は、実施例19に準じて調製した水面浮遊性除草製剤を得た。
【0098】
比較例18
実施例19の真珠岩からなる平均粒径30μmのガラス質気泡体粉末5.0部除き、ラクトース46.0部とした以外は、実施例18に準じて調製した水面浮遊性除草製剤を得た。
【0099】
比較例19
実施例29のエチレングリコールモノデカン酸エステル5.0部を除き、シラスバルーンを55.0部とした以外は、実施例29に準じて調製した水面浮遊性除草製剤を得た。
【0100】
比較例20
実施例29のイソパラフィン10.0部を除き、シラスバルーンを60.0部とした以外は、実施例29に準じて調製した水面浮遊性除草製剤を得た。
【0101】
比較例21
実施例29のシラスバルーン50.0部をクレー50.0部とした以外は、実施例29に準じて調製した水面浮遊性除草製剤を得た。
【0102】
比較例22
実施例29の真珠岩からなる平均粒径20μmのガラス質気泡体粉末20.0部除き、シラスバルーン70.0部とした以外は、実施例29に準じて調製した水面浮遊性除草製剤を得た。
【0103】
比較例23
実施例32のプロピレングリコールモノオクタン酸エステル5.0部を除き、ラクトースを43.0部とした以外は、実施例32に準じて調製した水面浮遊性除草製剤を得た。
【0104】
比較例24
実施例32のイソパラフィン10.0部を除き、ラクトースを48.0部とした以外は、実施例32に準じて調製した水面浮遊性除草製剤を得た。
【0105】
比較例25
実施例32のマイクロスフェアー25.0部を除き、ラクトースを63.0部とした以外は、実施例32に準じて調製した水面浮遊性除草製剤を得た。
【0106】
比較例26
実施例32のシラスからなる平均粒径5μmのガラス質気泡体粉末5.0部除き、ラクトース43.0部とした以外は、実施例32に準じて調製した水面浮遊性除草製剤を得た。
【0107】
比較例27
実施例33のプロピレングリコールモノオクタン酸エステル10.0部を除き、シラスバルーンを58.6部とした以外は、実施例33に準じて調製した水面浮遊性除草製剤を得た。
【0108】
比較例28
実施例33のイソパラフィン10.0部を除き、シラスバルーンを58.6部とした以外は、実施例33に準じて調製した水面浮遊性除草製剤を得た。
【0109】
比較例29
実施例33のシラスバルーン48.6部をクレー48.6部とした以外は、実施例33に準じて調製した水面浮遊性除草製剤を得た。
【0110】
比較例30
実施例33の真珠岩からなる平均粒径15μmのガラス質気泡体粉末5.0部除き、シラスバルーン68.6部とした以外は、実施例33に準じて調製した水面浮遊性除草製剤を得た。
【0111】
比較例31
実施例34のプロピレングリコールモノオクタン酸エステル10.0部を除き、ラクトースを46.6部とした以外は、実施例34に準じて調製した水面浮遊性除草製剤を得た。
【0112】
比較例32
実施例34のイソパラフィン10.0部を除き、ラクトースを46.6部とした以外は、実施例34に準じて調製した水面浮遊性除草製剤を得た。
【0113】
比較例33
実施例34の発泡パーライト25.0部を除き、ラクトースを61.6部とした以外は、実施例34に準じて調製した水面浮遊性除草製剤を得た。
【0114】
比較例34
実施例34の真珠岩からなる平均粒径30μmのガラス質気泡体粉末5.0部除き、ラクトース41.6部とした以外は、実施例34に準じて調製した水面浮遊性除草製剤を得た。
【0115】
【発明の効果】
本発明の水面浮遊性除草製剤を実施すると次のような効果がもたらされる。すなわち、▲1▼水田に散布されると水面浮遊性製剤から溶出した除草活性成分が水中へ均一に拡散し、優れた除草効果を発揮する。▲2▼水田中での拡散性が優れるため、畦畔から水田へ散布するだけでよく、省力的である。▲3▼また本発明の除草製剤は使用する除草活性成分の種類が特定のものに限定されずに前述のとおり、カーバメート系、酸アミド系、トリアジン系、フェノキシ酢酸系、スルホニル尿素系など幅広い種類のものにも適用できる点にも特徴がある。
【0116】
次にこれらのことを立証するために、試験例を示す。
【0117】
試験例1 拡散性試験
1区画の面積が100平方メートル(10m×10m)の試験区に(湛水深3cm)を作り、その中央(1か所)に実施例、比較例に準じて調製した試料50gを処理した。処理24時間後に試験区の中央(A区)および四隅(B〜E区)より水面下1.5cmの5か所にて水を各50ml採水し、除草活性成分の濃度をHPLC法(移動相:MeCN/H2O=80/20(V/V))によって分析し、下記の式にて計算し、拡散率を求めた。結果は表1〜表4に示す。
【0118】
【数1】
Figure 2004107214
【0119】
試験例2 除草効果試験
1区画の面積が100平方メートル(10m×10m)の試験区に(湛水深3cm)を作り、アゼナの種子50gを土壌表層に播種した。アゼナ4.0葉時期にその中央(1か所)に実施例、比較例に準じて調製した試料50gを処理した。薬剤散布40日後に試験区内に残存する雑草を抜き取り、その乾燥重量(g)を測定し、下記式にて除草効果(%)を求めた。結果は表1〜表4に示す。
【0120】
【数2】
Figure 2004107214
【0121】
【表1】
Figure 2004107214
【0122】
【表2】
Figure 2004107214
【0123】
【表3】
Figure 2004107214
【0124】
【表4】
Figure 2004107214

Claims (5)

  1. 除草活性成分、界面活性剤として下記の一般式(1)で示されるエステル化合物、一般式(1)
    Figure 2004107214
    (式中、Rは炭素数6〜9の脂肪族炭化水素基を示し、Aは、RCO−基または水素原子を示し、mおよびnは、それぞれ0、1または2の整数であって、1≦m+n≦2を満足する整数を示す。)、
    高沸点溶剤、水面浮遊性中空体、天然ガラス質気泡体を粉砕して得られた不規則な形状の細片からなる平均粒径1〜50μmのガラス質粉末を用いることを特徴とする、水面浮遊性除草製剤。
  2. 高沸点溶剤の比重が1未満であることを特徴とする、請求項1に記載の水面施用除草製剤。
  3. 高沸点溶剤がパラフィン系炭化水素であることを特徴とする、請求項1、2に記載の水面浮遊性除草製剤。
  4. 製剤が粒剤、錠剤であることを特徴とする、請求項1〜3に記載の水面浮遊性除草製剤。
  5. 製剤が水溶性高分子フィルムで包装してなることを特徴とする、請求項1〜4に記載の水面浮遊性除草製剤。
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