JP2004106885A - 発泡ポンプを備えた液体容器 - Google Patents
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Abstract
【構成】発泡させて噴出される溶液を収容する液体容器(1)と、溶液に空気を混入し発泡させて噴出させる発泡ポンプ(5)とを有し、発泡ポンプ(5)の噴出口(51)に回転式の弁体(55)を取り付け、弁体(55)の回転により発泡ポンプ(5)の噴出通路(54)を開閉するように構成した。これにより、発泡ユニットの乾燥を確実に防止することができる。
【選択図】図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は発泡ポンプを備えた液体容器に関し、更に詳細には、液体整髪料、髭剃り用化粧水、液体洗剤、あるいは液体石けん等の溶液を収容し、これらの溶液を使用するときに発泡させて吐出する、発泡手段を備えた液体容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、髭剃り用化粧水等を収容し、使用時に加圧空気と混合して発泡させた後に吐出するように構成された泡噴出ポンプ付き容器が提案されている。例えば、特許第3236765号に係る発明は、泡の噴出形態を必要に応じて変えることができる、泡噴出ポンプ付き容器である。この発明の泡噴出ポンプは容器本体の口頸部に取り付けられ、第1ピストンを内装した液用シリンダと、第2ピストンを内装した空気用シリンダと、第1ピストン及び第2ピストンに連繋し両ピストンを駆動するポンプヘッドと、ポンプヘッドに設けられた噴出口と、液用シリンダから吐出された液体と空気用ポンプから吐出された空気を混合する気液混合室と、噴出口と気液混合室との間に設置された発泡部材とを有する。そして、ポンプヘッドを押し下げることによって気液混合室で液体と空気とを混合し、発泡部材に液体と空気との混合流体を通過させることによって、液体中に微少な気泡を多数生成して発泡させ、噴出口から吐出する。
【0003】
従来の泡噴出ポンプは、発泡ポンプの構成が複雑で小型化が容易でないばかりでなく、発泡ポンプの組み立てにも多くの工程を要する。また、発泡ポンプを不用意に押してしまうと、発泡した溶液が噴出する場合がある。更に、泡噴出ポンプを使用しないとき、発泡部材が取り付けられた通路が密閉されていないから、発泡部材が乾燥して目詰まりを生じ、次に使用するときに十分な発泡作用を売ることができない場合がある。
【0004】
【発明が解決使用とする課題】
本発明の目的は、小型化を図ることができると共に製作が容易であり、発泡ポンプが不用意に動作することを防止することが可能であり、更に、発泡ユニットの乾燥を防止することができる、発泡ポンプを備えた液体容器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の発泡ポンプを備えた液体容器は、発泡させて噴出される溶液を収容する液体容器と、前記溶液に空気を混入し発泡させて噴出させる発泡ポンプとを有する、発泡ポンプを備えた液体容器において、前記発泡ポンプの噴出口に回転式の弁体を取り付け、前記弁体の回転により発泡ポンプの噴出通路を開閉するように構成したことを特徴とする。この弁体は、全体として、筒状の中空円筒体で構成され、この中空円筒体の周面に流入口を形成し、中空円筒体の一端部に吐出口を形成し、弁体を中空円筒体の軸線の周りに回転させることにより、流入口を噴出通路に対して移動させるように構成することができる。これにより、発泡ユニットの乾燥を確実に防止することができる。
【0006】
また、発泡ポンプは、下方基体部と、下方基体部に嵌合した上方基体部を有し、下方基体部に液体加圧用シリンダ部を形成し、上方基体部に空気加圧用シリンダ部を形成し、液体加圧用シリンダ部に液体加圧用ピストンを摺動可能に係合させ、空気加圧用シリンダ部に空気加圧用ピストンを摺動可能に係合させ、空気加圧用ピストンに押圧部材を係合させ、押圧部材に連動して液体加圧用ピストンと空気加圧用ピストンを加圧方向に変位させるように構成することができる。
【0007】
更に、押圧部材に気液混合室と発泡ユニットを設け、液体加圧用シリンダ部で生成された加圧液体と空気加圧用シリンダ部で生成された加圧空気とを気液混合室で混合して、加圧された混合流体を生成し、混合流体を発泡ユニットで発泡させることができる。
【0008】
また、液体加圧用ピストンと空気加圧用ピストンの間に連結筒を介装することにより、連結筒と空気加圧用シリンダ部の間に環状の空気室を画成し、発泡ポンプを小型化することができる。
【0009】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。図1は本発明の発泡ポンプを備えた液体容器の要部断面図であり、図2はこの発泡ポンプの押圧部材(ヘッド部分)を押し下げた状態を示す。液体容器1の容器本体2は、底部を有する中空体であり、容器本体2の内部には液体整髪料や液体洗剤等の溶液(図示せず)が収容される。容器本体2の上部には、上方に向かって延在する筒状部3が形成され、筒状部3の外周面には雄ねじ4が形成されている。筒状部3の上端部は開口し、容器本体2の内部は筒状部3に連通しているから、容器本体2の内部は筒状部3を介して外部に開口する。
【0010】
発泡ポンプ5は、容器本体2の筒状部3の開口から容器本体2の内部に挿入される下方基体部6と、容器本体2の筒状部3に螺合する上方基体部7と、液体加圧用ピストン8と、空気加圧用ピストン9と、これらのピストン8、9を駆動する押圧部材10と、上方基体部7に取り付けられた蓋部材11とを有する。
【0011】
図1において、参照番号12は、液体容器1の頂部蓋体を示す。頂部蓋体12は、上方基体部7の外周部に着脱自在に嵌合する。頂部蓋体12が上方基体部7に嵌合すると、発泡ポンプ5は頂部蓋体12によって覆われ、頂部蓋体12によって保護される。発泡ポンプ5を使用するときには、頂部蓋体12を上方基体部7から取り外し、押圧部材10を露出させる。
【0012】
さて、発泡ポンプ5の下方基体部6は、液体容器1の筒状部3に挿入される支持部13と、支持部13の底部中央を通って上下方向に延在する液体加圧用シリンダ部14とを有する。支持部13は、環状の側壁13aと低壁13bと環状のフランジ部13cとを有し、フランジ部13cは空気通路100を有する。液体加圧用シリンダ部14は、支持部13の底壁13bを貫通して上下方向に延在し、底壁13bの上方に延在した液体加圧用シリンダ部14と支持部13の側壁13aとの間には、環状溝15が形成される。発泡ポンプ5の下方基体部6は、支持部13を液体容器1の筒状部3に挿入し、フランジ部13cと筒状部3の上面との間に環状シール部材16を介装することにより、液体容器2に対して装着される。このとき、支持部13の側壁13aの外週面と液体容器2の筒状部3の内周面との間に環状の隙間が形成されるように、支持部13の外径と筒状部3の内径を決定する。このようにして、支持部13の側壁13aの外週面と液体容器2の筒状部3の内周面との間に形成された環状の隙間は、空気通路101となる。また、環状シール部材16の内径は支持部13の側壁13aの外径よりも大きく設定され、この結果、環状シール部材16と支持部13の側壁13aとの間には、空気通路102が形成される。
【0013】
次に、発泡ポンプ5の上方基体部7は、空気加圧用ピストン9を内装する空気加圧用シリンダ部17と、空気加圧用シリンダ部17の外面から放射方向に延在する環状連結部18と、環状連結部18の外方端部に形成された外壁部19とを有する。空気加圧用シリンダ部17は、下方基体部6の支持部13の側壁13aに沿って、側壁13aの内側に位置し、環状連結部18よりも下方に延在する下方部分17aは、側壁13aの内側に上方から嵌合する。空気圧縮用シリンダ部17は、環状連結部18よりも上方に延在するシリンダ部17bを有し、空気加圧用ピストン9はシリンダ部分17bの内面に沿って摺動する。環状連結部18は複数の空気通路103を有し、これらの空気通路103は空気圧縮用シリンダ部17の外周面に沿って所定間隔を置いて形成される。空気通路103は、空気通路100、102、101を介して、液体容器1の容器本体2の内部室Aに連通する。外壁部19は、環状連結部18に関して、その上方に外壁上部19aを、また、その下方に外壁下部19bをそれぞれ有する。外壁上部19aとシリンダ部分17bの間に、環状の形態を有する一方向弁20を配置する。一方向弁20は、空気通路103から空気が逆流することを防止するため、空気通路103を覆うように環状連結部18上に配置され、シリンダ部分17bの外面に形成された環状突起20に係合することにより、図1の位置に保持される。一方向弁20は、弾性材料によって構成され、かつ、下方に向かって傘状に拡開した弁体21を有する。弁体21は、常態では、図1のように外壁上部19aの内面に当接し、空気通路103を閉鎖している。外壁部19の外壁下部19bの内面には雌ねじ22が形成され、この雌ねじ22を容器本体2の筒状部3の雄ねじ4に螺合させることにより、発泡ポンプ5の上部基体部7は液体容器1に固定される。このとき、上方基体部7と筒状部3との間に、下方基体部6のフランジ部13cと環状シール部材16とが挟まれて押圧され、これによって下方基体部6も液体容器1の容器本体2に固定される。雄ねじ22と雌ねじ4の螺合を解除すれば、上場基体部7と下方基体部6を容器本体2から取り外すことができるから、容器本体2の内部室Aに薬液を補充することができる。
【0014】
蓋部材11は、発泡ポンプ5の上方基体部7の上部を覆うように、外壁部19の外壁上部19aに装着される。蓋部材11の中央部には開口部23が形成され、開口部23には押圧部材10が貫通する。蓋部材11は、上方基体部7の空気加圧用シリンダ部17の上方から外壁部19の上部まで延在し、空気加圧用シリンダ部17と環状連結部18と外壁部19の間に空気室Bを画成する。図3に示すように、蓋部材11を上方基体部7に装着した状態において、蓋部材11と空気加圧用シリンダ部17の上端部の間には空気通路104が形成され、また、開口部23に挿入された押圧部材10の周囲には空気通路105が形成される。
【0015】
液体加圧用ピストン8は全体として中空の筒体によって構成され、その天井部23は閉塞し、その下端部24は開放した形態を有する。液体加圧用ピストン8の天井部23の外形は円錐状をなし、この円錐状の外面は弁体8aを形成する。また、液体加圧用ピストン8の下端部24の周りには密封用の舌片26が外方に突出するように形成されている。液体加圧用ピストン8の側面には、第1の肩部27と第2の肩部28が軸線方向に間隔をおいて形成され、液体加圧用ピストン8の外径は、第1の肩部27と第2の肩部28の間において縮径し、第2の肩部28と天井部23の間において更に縮径する。液体加圧用ピストン8の外面は、第1の肩部27付近において、段差部29を有し、液体加圧用ピストン8が液体加圧用シリンダ部14に挿入されたとき、この段差部29は常に液体加圧用シリンダ部14の内部に位置する。また、液体加圧用ピストン8の第2の肩部28の上部にはスプライン290が形成され、スプライン290に沿って液体通路200が形成される。また、液体加圧用ピストン8の側壁を貫通するように、液体通路201が形成され、液体通路201は液体通路200に連通する。
【0016】
液体加圧用ピストン8が嵌装される液体加圧用シリンダ部14の内部には、圧縮コイルスプリング30と、ばね受け部材31と、リテーナ32と、ボール弁体33が収容されている。圧縮コイルスプリング30は液体加圧用ピストン8の下端部とばね受け部材31の間に介装され、液体加圧用ピストン8を常時上方へ附勢する。ばね受け部材31は液体加圧用シリンダ部14の内壁下部に固定され、圧縮コイルスプリング30の下端部を支持すると共にリテーナ32を保持する。圧縮コイルスプリング30はリテーナ32の周面によって位置規制され、リテーナ32の周面に沿って伸縮する。圧縮コイルスプリング30は、リテーナ32の周面と液体加圧用シリンダ部14の内面の間の環状空間34に収容されるが、この環状空間34は液体通路202としても機能する。リテーナ32の上部には小径部32aが形成され、小径部32aの周面と液体加圧用ピストン8の内面の間に液体通路203が形成される。また、リテーナ32の下端部にはスプライン32bが形成され、スプライン32bは液体通路204を形成する。ボール弁体33は、その自重によって、液体加圧用シリンダ部14の下部に形成された円錐部14aに係合し、液体加圧用シリンダ部14の下端開口部14bを閉塞する。
【0017】
空気加圧用ピストン9は、内筒部35と、外筒部36と、内筒部35の下端部から外筒部36の内面まで延在する連結部37とを有する。内筒部35と連結部37の間に弁座部39が形成され、液体加圧用ピストン8の上端部に形成された弁体8aはこの弁座部39に当接する。空気加圧用ピストン9の外筒部36の外面には、環状の舌片40が突設され、外筒部36は、舌片40を介して、上方基体部7の空気加圧用シリンダ部17に当接する。舌片40は空気を密封するためのシール部材として機能する。外筒部36の舌片40付近には外筒部36の内面と外面の間に延在する空気通路41が形成され、また、外筒部36の外面と空気加圧用シリンダ部17の間には空気通路106が形成される。空気通路41と空気通路106は連通する。空気加圧用ピストン9の内筒部35には、筒状の弁座部材42が上方から嵌装され、弁座部材42の内部にはボール弁体43が収容されている。空気加圧用ピストン9の外筒部36の内面と液体加圧用ピストン8の外面の間には、連結筒44が介装される。連結筒44は外筒部45と内筒部46と架橋部47を有し、外筒部44は空気加圧用ピストン9の外筒部36の内面に摺接し、内筒部45は、液体加圧用ピストン8の第1の肩部27と第2の肩部28の間で、液体加圧用ピストン8の外面に嵌合する。連結筒44と上方基体部7の空気加圧用シリンダ部17と下方基体部6によって、空気室Cが画成される。空気通路106は空気室Cに連通する。
【0018】
押圧部材10は空気圧縮用ピストン9に連結される。押圧部材10は、気液混合室48を有する中央部分49と、中央部分49を囲繞する筒状のスカート部分50と、噴出口51を有する噴出ヘッド52と、気液混合室48と噴出口51を連結する噴出通路53と、噴出通路53に装着されたメッシュ材料製の発泡ユニット54と、噴出ヘッド52の噴出口51に内装された回転式の弁体55とを有する。押圧部材10は、蓋部材11の開口部23を貫通して空気加圧用ピストン9に係合する。このとき、押圧部材10の中央部分49は空気圧縮用ピストン9の内筒部35に嵌合し、また、筒状のスカート部分50は空気圧縮用ピストン9の外筒部36に嵌合する。中央部分49の下端部には切欠き部56が形成され、空気圧縮用ピストン9の外筒部36の空気通路41を気液混合室48に連通させる。気液混合室48の底部は弁座部材42によって画成され、また、気液混合室48の天井部は噴出通路53に連通する。発泡ユニット54は噴出通路53の内壁に固定される。回転式の弁体55は流入口56と吐出口57を有し、弁体55を軸線58の周りに回転させ、流入口56と噴出通路53を整合させると、発泡ユニット54で発泡した気液混合流体を噴出させることが可能になり、また、流入口56と噴出通路53の整合を解除すると噴出通路53を閉鎖することができる。
【0019】
以下、上記実施例の作用を説明する。図1の状態から押圧部材10を下方へ押圧すると、図2に示した状態になる。押圧部材11を押圧すると、液体圧縮用ピストン8は液体加圧用シリンダ部14に沿って下方へ変位し、これと同時に、気体圧縮用ピストン9は加圧用シリンダ部17に沿って下方に変位する。また、連結筒44も両ピストン8、9と共に下方へ変位する。液体圧縮用ピストン8が圧縮コイルスプリング30の弾発力に抗して下方へ移動し、液体加圧用シリンダ部14の容積が減少すると、液体加圧用シリンダ部14の内部の液体は加圧され、液体通路204、202、203を通って液体圧縮用ピストン8の内部を上昇し、液体通路201、200を通って気液混合室48の底部の弁座部材42を通過し、気液混合室48に流入する。これと同時に、気体圧縮用ピストン9が下降して空気室Cの内部の空気を加圧すると、加圧された空気は空気通路106、41を通り、切欠き部56から気液混合室48の内部に流入する。ここで、押し下げた押圧部材10を離すと、押圧部材10は圧縮コイルスプリング30の弾発力によって上方へ附勢され、気液混合室48の容積が減少して気液混合室48の内部に流入した液体と空気との混合流体を圧縮する。圧縮された混合流体は、発泡ユニット54を通過する際に発泡し、噴出ヘッド52の吐出口57から噴出する。
【0020】
押圧部材10が圧縮コイルスプリング30の弾発力によって上昇するとき、液体加圧用シリンダ部14の内部は負圧になるから、この負圧によってボール弁体33は弁座部14aから離れ、液体容器1の容器本体2に収容された薬液が液体加圧用シリンダ部14の内部に吸引される。液体容器1の容器本体2に収容された薬液量が減少すると、容器本体2の内部が負圧になるから、容器本体2の外部から空気通路105、104から空気室Bに外気が流入し、この外気は一方向弁20を通過し、空気通路103、100、101を通って内部室Aに流入する。また、押圧部材10が圧縮コイルスプリング30の弾発力によって上昇するとき、空気室Cの内部も負圧になるから、外気が空気通路105、106を通って空気室Cに流入する。これによって、押圧部材10は圧縮コイルスプリング30の弾発力によってなめらかに上昇することができる。押圧部材10の上昇動作が完了すると、液体加圧用シリンダ部14の内部は容器本体2から吸い上げられた薬液によって満たされ、また、空気室Cの内部は液体容器1の外部から流入した空気によって満たされるから、押圧部材10を押圧すると吐出口57から発泡した気液混合流体が噴出する。
【0021】
なお、回転式の弁体55を軸線58の周りに回転させ、流入口56と噴出通路53の整合を解除すると噴出通路53が閉鎖するから、気液混合室48の内部に液体も気体も流入することはできない。したがって、押圧部材10を押し下げることはできないから、吐出口57から発泡した気液混合流体が不用意に噴出することはない。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の発泡ポンプを備えた液体容器によれば、押圧部材を押すだけで液体容器中の薬液を発泡させて吐出させることができるから使用にに便であると共に、薬液容器に収容する溶液として種々の薬液を選択することができるから、汎用性が高いという効果を得る。
【0023】
また、発泡ポンプは一つのユニットとして一体化することができるから、液体容器に対する発泡ユニットの着脱は容易であり、薬液の交換を容易に行うことが出来るという効果を得る。
【0024】
更に、発泡ポンプを構成する各要素は下方基体部に対して一方向から組み付けることができるから、発泡ポンプを容易に制作することができるという効果を得る。
【0025】
また、発泡ポンプの各構成要素は出来る限り発泡ポンプの中心軸方向に集約させたから、発泡ポンプの小型化を図ることができるという効果を得る。
【0026】
そして、発泡ポンプの押圧部材に取り付けた回転式の弁体は、全体として筒状の部材によって構成され、回転するのみで噴出通路の開閉を容易に行うことができるから、押圧部材を不用意に押圧して発泡ポンプが作動するという事態を防止することができると共に、噴出通路の閉鎖時には筒状の弁体の側面で噴出通路の閉鎖を行うから、閉鎖状態で押圧部材に大きな力をかけても発泡ポンプが動作することはない。よって、噴出通路の開閉を確実に行うことができるという効果を得る。更に、発泡ポンプを使用しないとき、発泡ユニットが取り付けられた通路は回転式の弁体によって確実に密閉されるから、発泡ユニットが乾燥して目詰まりを生じるという事態を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の発泡ポンプを備えた液体容器の縦断面図であり、図中、波線は押圧部材を押圧したときの各要素の位置を示す。
【図2】図1の発泡ポンプの噴出ヘッドを押し下げた状態の縦断面図である。
【図3】図1の発泡ポンプの噴出ヘッドの矢印III方向から見た図である。
【図4】図1中の円IVで囲まれた部分の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 液体容器
2 容器本体
3 筒状部
5 発泡ポンプ
6 下方基体部
7 上方基体部
8 液体加圧用ピストン
9 空気加圧用ピストン
10 押圧部材
12 頂部蓋体
48 気液混合室
54 発泡ユニット
55 回転式の弁体
A 液体容器の内部室
B 空気室
C 空気室
Claims (5)
- 発泡させて噴出される溶液を収容する液体容器と、前記溶液に空気を混入し発泡させて噴出させる発泡ポンプとを有する、発泡ポンプを備えた液体容器において、前記発泡ポンプの噴出口に回転式の弁体を取り付け、前記弁体の回転により発泡ポンプの噴出通路を開閉するように構成したことを特徴とする、発泡ポンプを備えた液体容器。
- 請求項1に記載の液体容器において、前記弁体は、全体として、筒状の中空円筒体で構成され、前記中空円筒体の周面に流入口を形成し、前記中空円筒体の一端部に吐出口を形成し、前記弁体を前記中空円筒体の軸線の周りに回転させることにより、前記流入口を前記噴出通路に対して移動させるように構成した、前記液体容器。
- 請求項1又は2に記載の液体容器において、前記発泡ポンプは、下方基体部と、前記下方基体部に嵌合した上方基体部を有し、前記下方基体部に液体加圧用シリンダ部を形成し、前記上方基体部に空気加圧用シリンダ部を形成し、前記液体加圧用シリンダ部に液体加圧用ピストンを摺動可能に係合させ、前記空気加圧用シリンダ部に空気加圧用ピストンを摺動可能に係合させ、前記空気加圧用ピストンに押圧部材を係合させ、前記押圧部材に連動して前記液体加圧用ピストンと前記空気加圧用ピストンを加圧方向に変位させるように構成した、前記液体容器。
- 請求項3に記載の液体容器において、前記押圧部材に気液混合室と発泡ユニットを設け、前記液体加圧用シリンダ部で生成された加圧液体と前記空気加圧用シリンダ部で生成された加圧空気とを前記気液混合室で混合して加圧された混合流体を生成し、前記混合流体を前記発泡ユニットで発泡させる、前記液体容器。
- 請求項3に記載の液体容器において、前記液体加圧用ピストンと前記空気加圧用ピストンの間に連結筒を介装することにより、前記連結筒と前記空気加圧用シリンダ部の間に環状の空気室を画成してなる、前記液体容器。
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