JP2004106130A - パルス電源装置 - Google Patents

パルス電源装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004106130A
JP2004106130A JP2002273492A JP2002273492A JP2004106130A JP 2004106130 A JP2004106130 A JP 2004106130A JP 2002273492 A JP2002273492 A JP 2002273492A JP 2002273492 A JP2002273492 A JP 2002273492A JP 2004106130 A JP2004106130 A JP 2004106130A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
load
capacitor
diode
switch circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002273492A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuji Yamada
山田 安二
Hisashi Kato
加藤 久士
Tomohiro Nakamura
中村 朋弘
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chuo Seisakusho KK
Original Assignee
Chuo Seisakusho KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chuo Seisakusho KK filed Critical Chuo Seisakusho KK
Priority to JP2002273492A priority Critical patent/JP2004106130A/ja
Publication of JP2004106130A publication Critical patent/JP2004106130A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Abstract

【課題】負荷電流の立ち上がり時間、立下り時間を短くすることができ、大きな損失を発生することなく負荷電流を制御することができるパルス電源装置を提供する。
【解決手段】定電流源として動作する降圧チョッパ回路2と、負荷に電流を供給しない期間降圧チョッパ回路2の出力を短絡する短絡スイッチ回路3と、負荷に電流を供給する期間負荷回路を閉路する負荷スイッチ回路4と、短絡スイッチ回路3及び負荷スイッチ回路4の開路時に短絡スイッチ回路3及び負荷スイッチ回路4の両端に発生するエネルギーを回収するエネルギー回収回路5とから構成し、エネルギー回収回路5により回収したエネルギーを降圧チョッパ回路2の入力側に加えるようにした。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、放電加工機用電源として使用するのに優れたパルス電源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】特開2001−288836号公報
放電加工は工具電極と被加工物との間の微小な間隙に放電を発生させて加工を行うものであり、加工速度を上げるためには単位時間あたりの放電回数を多くすることが必要である。こうした放電加工機用電源としては一般にパルス電源装置が使用され、パルスの繰り返し周波数が高く、電流の立ち上がり時間、立下り時間が短いものが求められている。従来のパルス電源装置は直流電源をトランジスタにより断続するようにしたものが多く、負荷のインダクタンスの影響もあって電流の立ち上がり時間、立下り時間を短くすることが困難であった。
【0003】
電流の立ち上がり時間を短くするためには、パルス電源装置に放電開始時に供給するための高電圧の直流電源と加工用の低電圧の直流電源の高低2種類の直流電源を設け、これをトランジスタで切り替えるようにすることが行われている。ところが、使用される直流電源は定電圧で制御されるものが多く、負荷の変動によって加工電流が大きく変動するという問題があった。そこで、加工電流を安定にするために回路に抵抗器やリアクトルを挿入することが行われたが、抵抗器を使用した場合にはその損失が大きく、リアクトルを使用した場合には電流の立ち上がり時間が長くなってしまうという問題があった。また、電流の立ち下がり時間を短くすることはできなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の問題点を解決し、電流の立ち上がり時間、立下り時間を短くすることができ、大きな損失を発生することなく放電電流を制御することができるパルス電源装置を提供するためになされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の問題を解決するためになされた本発明のパルス電源装置は、負荷に断続されるパルス電流を供給するパルス電源装置において、定電流源として動作する降圧チョッパ回路と、負荷に電流を供給しない期間降圧チョッパ回路の出力を短絡する短絡スイッチ回路と、負荷に電流を供給する期間負荷回路を閉路する負荷スイッチ回路と、短絡スイッチ回路及び負荷スイッチ回路の開路時に短絡スイッチ回路及び負荷スイッチ回路の両端に発生するエネルギーを回収するエネルギー回収回路とから構成し、エネルギー回収回路により回収したエネルギーを降圧チョッパ回路の入力側に加えるものとしたことを特徴とするものである。
【0006】
ここにおいて、エネルギー回収回路を、アノードを短絡スイッチ回路及び負荷スイッチ回路にそれぞれ接続した第1のダイオード及び第2のダイオードと、第1のダイオード及び第2のダイオードのカソードと帰線の間に接続したコンデンサと、該コンデンサに入力側を接続した降圧チョッパ回路とから構成したものとし、エネルギー回収回路を構成する降圧チョッパ回路の出力側を降圧チョッパ回路の入力側に接続することができ、また、エネルギー回収回路を、アノードを短絡スイッチ回路及び負荷スイッチ回路にそれぞれ接続した第1のダイオード及び第2のダイオードと、第1のダイオード及び第2のダイオードのカソードに一極を接続した第1のコンデンサと、第1のコンデンサの他極にアノードを接続した第3のダイオード及びカソードを接続した第4のダイオードと、第3のダイオードのカソードと帰線の間に接続した第2のコンデンサと、第1のダイオード及び第2のダイオードのカソードに一端を接続したリアクトルとから構成したものとし、第4のダイオードのアノードを帰線に接続するとともに第2のコンデンサ及びリアクトルの他端を降圧チョッパの入力側に接続することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について、図を参照しながら具体的に説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態を示す主回路の結線図であって、商用交流電源を降圧、整流する整流回路1、降圧チョッパ回路2、降圧チョッパ回路2の出力を短絡する短絡スイッチ回路3、負荷回路を開閉する負荷スイッチ回路4、負荷の放電失敗時やスイッチの切り替え時等に回路に発生するエネルギーを回収するエネルギー回収回路5から構成したものである。なお、図中6は加工電極とワークからなる放電負荷を示すものである。また、7は放電負荷6までの配線インダクタンスを示したものであるが、実際にリアクトルを設けるわけではなく、配線上に分布して存在するものである。
【0008】
整流回路1は電源入力端子8、8、8から取り入れた商用電源を変圧器9により降圧して整流素子10により整流し、平滑コンデンサ11によりリップルを除去するようにしてある。降圧チョッパ回路2はトランジスタ12と直列リアクトル13、転流ダイオード14から構成し、出力を一方の負荷端子15に接続したもので、直列リアクトル13に一定の電流が流れるようにトランジスタ12をオン、オフ制御し、定電流回路として動作するようにしてある。
【0009】
短絡スイッチ回路3はトランジスタ16から構成したもので降圧チョッパ回路2の出力と帰線との間に接続してあり、負荷に加工電流を供給するときにオフ、その他のときにオンになるようにしてある。負荷スイッチ回路4はトランジスタ17から構成したもので負荷端子15に接続した放電負荷6の帰線が接続される他方の負荷端子18に接続してあり、負荷に加工電流を供給するときにオン、その他のときにオフになるようにしてある。すなわち、短絡スイッチ回路3と負荷スイッチ回路4はいずれかがオンのとき他方がオフとなるようにしたもので加工条件により定められた周期で切り替えるようにしてある。
【0010】
エネルギー回収回路5はコンデンサ19と、該コンデンサ19の一極にカソードを接続するとともにアノードを短絡スイッチ回路3及び負荷スイッチ回路4にそれぞれ接続した第1のダイオード20及び第2のダイオード21と、トランジスタ22、リアクトル23、ダイオード24からなる降圧チョッパ回路25とから構成したものである。ここで、コンデンサ19の他極は帰線に接続してあり、コンデンサ19は短絡スイッチ回路3及び負荷スイッチ回路4の両端に発生する電圧により充電される。前記平滑コンデンサ11の静電容量はコンデンサ19の静電容量に比べて充分大きなものとしてある。
【0011】
降圧チョッパ回路25は入力をコンデンサ19の両端に接続してあり、降圧チョッパ回路25の出力側となるリアクトル23は整流回路1の出力に接続してある。また、降圧チョッパ回路25は降圧比が一定となるような制御としてある。なお、各トランジスタ12、16、17、22としては高速動作可能なFETを使用することが好ましいものであり、図に示した各トランジスタ12、16、17、22に逆極性並列に接続されたダイオードは市中に一般的に供給されているFETに組み込まれたダイオードである。
【0012】
前記のように構成したパルス電源装置では、受電した商用電源は整流回路1により降圧、整流され降圧チョッパ回路2に供給される。図3は各部の波形を示すもので、Aは短絡スイッチ回路3を駆動する信号、Bは負荷スイッチ回路4を駆動する信号、Cは負荷端子15、18間の電圧、Dは放電負荷6の電流である。図3において、▲1▼は正常に動作しているときのものを示している。降圧チョッパ回路2は直列リアクトル13に一定の電流を流すように動作し、短絡スイッチ回路3がオンになっているときには降圧チョッパ回路2の一定の出力電流は短絡スイッチ回路3に流れることとなる。
【0013】
短絡スイッチ回路3がオフになると同時に負荷スイッチ回路4がオンになると、図3の▲1▼Cに示すように負荷端子15、18間に電圧が加わり、放電負荷6の両端に電圧が加わることとなる。放電負荷6に流れる電流が立ち上がるまでの間、短絡スイッチ回路3に流れていた降圧チョッパ回路2の出力電流は第1のダイオード20を通ってコンデンサ19に流れ、コンデンサ19を充電する。放電負荷6が放電を開始し、放電負荷6の電流が立ち上がると、降圧チョッパ回路2の出力電流は第1のダイオード20から放電負荷6に移行する。
【0014】
設定された通電時間経過後、短絡スイッチ回路3がオンになると同時に負荷スイッチ回路4がオフになると、放電負荷6に流れていた降圧チョッパ回路2の出力電流は短絡スイッチ回路3に移行することになるが、配線インダクタンス7にエネルギーが蓄えられており、この配線インダクタンス7に蓄えられたエネルギーは第2のダイオード21、コンデンサ19の回路を通して放出され、コンデンサ19を充電する。
【0015】
コンデンサ19に蓄えられた電荷は降圧チョッパ回路25により降圧され、整流回路1の出力側に送られて平滑コンデンサ11を充電することになる。このとき、降圧チョッパ回路25の降圧比が一定であるので、コンデンサ19の電圧が平滑コンデンサ11の電圧を降圧比の逆数倍した電圧以上である間コンデンサ19の電荷が平滑コンデンサ11に移行することになり、コンデンサ19の電圧は平滑コンデンサ11の電圧を降圧比の逆数倍した電圧、例えば平滑コンデンサ11の電圧の2倍にクランプされることになる。
【0016】
コンデンサ19に蓄えられた電荷は短絡スイッチ回路3と負荷スイッチ回路4が切り替わるときの回路に蓄積されたエネルギーを回収したものであり、放電負荷6に供給するエネルギーに比べて小さなものである。また、コンデンサ19の静電容量は平滑コンデンサ11に比べて小さいため、コンデンサ19の電荷が平滑コンデンサ11に移行しても平滑コンデンサ11の電圧が上昇することはない。このようにして短絡スイッチ回路3と負荷スイッチ回路4とが切り替わるときの回路に蓄積されたエネルギーは回収されて平滑コンデンサ11に蓄えられ、次の通電時に通電負荷6に供給されて有効に使用される。
【0017】
短絡スイッチ回路3がオフ、負荷スイッチ回路4がオンになるときには、負荷端子15の電圧が平滑コンデンサ11の電圧を降圧比の逆数倍した電圧にクランプされるが、この電圧は平滑コンデンサ11の電圧より高く、放電負荷6の両端には平滑コンデンサ11の電圧より高い電圧が加わることとなって放電負荷6の放電を容易にするとともに電流の立ち上がりを速くする効果がある。また、短絡スイッチ回路3がオン、負荷スイッチ回路4がオフになるときには、負荷端子18の電圧が平滑コンデンサ11の電圧を降圧比の逆数倍した電圧にクランプされ、この電圧が放電負荷6の両端に逆極性に加わることとなって放電負荷6の電流の立ち下がりを速くする効果がある。
【0018】
スイッチ回路4がオンになり放電負荷6の両端に電圧が加わっても放電負荷6が放電を開始しない放電失敗を生じた場合には放電負荷6に電流が流れない。図3において、▲2▼はこの放電失敗を生じた状態を示すもので、負荷端子15、18間に電圧が加わるが放電負荷6には電流が流れない。短絡スイッチ回路3に流れていた降圧チョッパ回路2の出力電流は第1のダイオード20を通ってコンデンサ19に流れ、コンデンサ19を充電する。コンデンサ19の静電容量はこのような電流の流入がある程度あっても電圧が過度に上昇しないような値にしておくものであるが、コンデンサ19が充電される間にも降圧チョッパ回路25が動作してコンデンサ19の電荷を平滑コンデンサ11に移送するのでコンデンサ19の電圧は平滑コンデンサ11の電圧を降圧比の逆数倍した電圧にクランプされる。平滑コンデンサ11の静電容量は充分大きいので平滑コンデンサ11の電圧が大きく上昇することはない。
【0019】
図2は本発明の第2の実施の形態を示す主回路の結線図であって、整流回路1、降圧チョッパ回路2、短絡スイッチ回路3、負荷スイッチ回路4、エネルギー回収回路5から構成したことは第1の実施の形態のものと同様である。エネルギー回収回路5を除く整流回路1、降圧チョッパ回路2、短絡スイッチ回路3、負荷スイッチ回路4については、個々の構成についても第1の実施の形態のものと同様としてある。また、図中6は加工電極とワークからなる放電負荷、7は放電負荷6までの配線インダクタンスを示すものである。
【0020】
エネルギー回収回路5は第1のコンデンサ26と、第1のコンデンサ26の一極にカソードを接続した第1のダイオード27及び第2のダイオード28と、第1のコンデンサ26の他極にアノードを接続した第3のダイオード29と、第3のダイオードのカソードに一極を接続した第2のコンデンサ30と、第1のコンデンサ26の他極にカソードを接続した第4のダイオード31と、第1のコンデンサ26の一極に接続したリアクトル32から構成したものである。この場合も整流回路1の平滑コンデンサ11の静電容量は第1のコンデンサ26、第2のコンデンサ30の静電容量に比べて充分大きなものとしてある。
【0021】
第1のダイオード27及び第2のダイオード28のアノードは短絡スイッチ回路3及び負荷スイッチ回路4にそれぞれ接続してあり、第2のコンデンサ30の他極と第4のダイオード31のアノードは帰線に接続してある。また、第2のコンデンサ30は平滑コンデンサ11と並列に接続してあり、第1のコンデンサ26の一極と接続されないリアクトル32のもう一方の端子は整流回路2の出力に接続してある。なお、図中33、34は第2のコンデンサ30を平滑コンデンサ11に並列に接続する配線に存在するインダクタンスであり、リアクトルを設けたものではない。
【0022】
このように構成した第2の実施の形態のものにおいて、降圧チョッパ回路2が直列リアクトル13に一定の電流を流すように動作し、短絡スイッチ回路3がオンになっているときに降圧チョッパ回路2の一定の出力電流が短絡スイッチ回路3に流れることは第1の実施の形態のものと同様である。各部の波形も図3に示す通りであるが、Eは第1のコンデンサ26の両端の電圧を示している。短絡スイッチ回路3がオフ、負荷スイッチ回路4がオンになると、負荷端子15、18間に電圧が加わり、放電負荷6の両端に電圧が加わることとなる。
【0023】
放電負荷6に流れる電流が立ち上がるまでの間、短絡スイッチ回路3に流れていた降圧チョッパ回路2の出力電流は第1のダイオード27、第1のコンデンサ26、第3のダイオード29、第2のコンデンサ30の回路に流れ、第1のコンデンサ26及び第2のコンデンサ30を充電する。第1のコンデンサ26の電圧は図3の▲1▼Eに示すように変化する。このとき、第1のダイオード27からの電流はリアクトル32が急激な電流変化を抑制するためリアクトル32を通して平滑コンデンサ11に流れることはない。
【0024】
放電負荷6に流れる電流が立ち上がると、降圧チョッパ回路2の出力電流は第1のダイオード27から放電負荷6に移行する。第1のコンデンサ26に蓄えられた電荷はリアクトル32、インダクタンス34及び第4のダイオード31を通して平滑コンデンサ11に移行する。また、第2のコンデンサ30の電荷はインダクタンス33、インダクタンス34を通して平滑コンデンサ11に移行する。
【0025】
放電失敗を生じて放電負荷6に電流が流れない場合には、短絡スイッチ回路3に流れていた降圧チョッパ回路2の出力電流は第1のダイオード27、第1のコンデンサ26、第3のダイオード29、第2のコンデンサ30の回路に流れ、第1のコンデンサ26及び第2のコンデンサ30を充電する。第1のコンデンサ26の電圧は図3の▲2▼Eに示すように変化する。第1のコンデンサ26、第2のコンデンサ30の静電容量はこのような電流の流入がある程度あっても電圧が過度に上昇しないような値にしておくものとする。
【0026】
設定された通電時間経過後、短絡スイッチ回路3がオン、負荷スイッチ回路4がオフになると、放電負荷6に流れていた降圧チョッパ回路2の出力電流は短絡スイッチ回路3に移行することになるが、配線インダクタンス7にエネルギーが蓄えられており、この配線インダクタンス7に蓄えられたエネルギーは第2のダイオード28、第1のコンデンサ26、第3のダイオード29、第2のコンデンサ30の回路を通して放出され、第1のコンデンサ26及び第2のコンデンサ30を充電する。
【0027】
配線インダクタンス7に蓄えられたエネルギーの放出が終わると、第1のコンデンサ26に蓄えられた電荷はリアクトル32、インダクタンス34及び第4のダイオード31を通して平滑コンデンサ11に移行する。また、第2のコンデンサ30の電荷はインダクタンス33、インダクタンス34を通して平滑コンデンサ11に移行する。この第1のコンデンサ26の電圧は全期間に対する第1のコンデンサ26の充電期間の割合によって変化するが、通常平滑コンデンサ11の電圧に近い値となる。
【0028】
この第1のコンデンサ26の電圧は概略次のようになる。ただし、第1のコンデンサ26の電圧をVC1、第2のコンデンサ30の電圧をVC2、平滑コンデンサ11の電圧をVC0、全期間に対する第1のコンデンサ26の充電期間の割合をαとする。リアクトル32の一端に接続されている平滑コンデンサ11の電圧VC0は変化しないが、リアクトル32の他端の帰線に対する電圧は第1のコンデンサ26の充電時と放電時とで異なったものとなる。このリアクトル32の両端の平均電圧はリアクトル32の抵抗分を無視すれば0Vに収束するので、以下の式が成立する。
【0029】
C0=(VC1+VC2 )×α+VC1×(1−α)
第2のコンデンサ30は平滑コンデンサ11と並列に接続されているので、
C0=VC2       である。したがって、
C1=VC0×(1−α)
となる。これにより短絡スイッチ回路3と負荷スイッチ回路4が切り替わり、第1のコンデンサ26が充電されるときには、負荷端子15又は18の電圧が平滑コンデンサ11の電圧と第1のコンデンサ26の電圧の和の電圧にクランプされることになる。
【0030】
通常の動作状態では第1のコンデンサ26の充電期間は10%程度であり、第1のコンデンサ26の電圧は平滑コンデンサ11の電圧の90%となるので、負荷端子15又は18の電圧は平滑コンデンサ11の電圧の1.9倍の電圧にクランプされることになり、放電負荷6の電流の立ち上がり及び立ち下りを速くすることになる。放電失敗が続く等で第1のコンデンサ26の充電期間が40%程度となった場合でも、負荷端子15又は18のクランプされる電圧は平滑コンデンサ11の電圧の1.6倍程度であり、放電負荷6の電流の立ち上がり及び立下り速度の改善に効果がある。
【0031】
なお、放電加工の対象物によっては、加工に伴うバリやヤケの発生を防止するために放電初期のエネルギーの供給を制限する場合がある。この場合は供給電圧を下げることにより電流の立ち上がり時や立下り時の負荷電圧を制御することができるので、供給電圧と負荷のインダクタンスとで決まる電流の変化率を調整し、放電エネルギーを制御することができる。また、供給電圧を変化させず、負荷回路にインダクタンス素子を挿入することにより加工条件を定めることも可能である。
【0032】
【発明の効果】
以上説明した本発明によれば、電流の立ち上がり時及び立下り時に負荷に高い電圧が加わるので負荷電流の立ち上がり時間、立下り時間を短くすることができ、降圧チョッパ回路による定電流回路を使用することにより大きな損失を発生することなく負荷電流を制御することができる利点がある。しかも、短絡スイッチ回路と負荷スイッチ回路とが切り替わるときの回路に蓄積されたエネルギーや、放電失敗を生じた場合の放電負荷に供給されるべきエネルギーを回収して有効に利用するのでエネルギーの無駄がない利点がある。したがって、従来の問題点を解決したパルス電源装置を提供するものとして業界に寄与するところ極めて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す結線図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態を示す結線図である。
【図3】動作時の各部の波形を示す図である。
【符号の説明】
1 整流回路
2 降圧チョッパ回路
3 短絡スイッチ回路
4 負荷スイッチ回路
5 エネルギー回収回路
6 放電負荷
7 配線インダクタンス
8 電源入力端子
9 変圧器
10 整流素子
11 平滑コンデンサ
12 トランジスタ
13 直列リアクトル
14 転流ダイオード
15 負荷端子
16、17 トランジスタ
18 負荷端子
19 コンデンサ
20 第1のダイオード
21 第2のダイオード
22 トランジスタ
23 リアクトル
24 ダイオード
25 降圧チョッパ回路
26 第1のコンデンサ
27 第1のダイオード
28 第2のダイオード
29 第3のダイオード
30 第2のコンデンサ
31 第4のダイオード
32 リアクトル
33、34 インダクタンス

Claims (3)

  1. 負荷に断続されるパルス電流を供給するパルス電源装置において、定電流源として動作する降圧チョッパ回路と、負荷に電流を供給しない期間降圧チョッパ回路の出力を短絡する短絡スイッチ回路と、負荷に電流を供給する期間負荷回路を閉路する負荷スイッチ回路と、短絡スイッチ回路及び負荷スイッチ回路の開路時に短絡スイッチ回路及び負荷スイッチ回路の両端に発生するエネルギーを回収するエネルギー回収回路とから構成し、エネルギー回収回路により回収したエネルギーを降圧チョッパ回路の入力側に加えるものとしたことを特徴とするパルス電源装置。
  2. エネルギー回収回路を、アノードを短絡スイッチ回路及び負荷スイッチ回路にそれぞれ接続した第1のダイオード及び第2のダイオードと、第1のダイオード及び第2のダイオードのカソードと帰線の間に接続したコンデンサと、該コンデンサに入力側を接続した降圧チョッパ回路とから構成したものとし、エネルギー回収回路を構成する降圧チョッパ回路の出力側を降圧チョッパ回路の入力側に接続したことを特徴とする請求項1に記載のパルス電源装置。
  3. エネルギー回収回路を、アノードを短絡スイッチ回路及び負荷スイッチ回路にそれぞれ接続した第1のダイオード及び第2のダイオードと、第1のダイオード及び第2のダイオードのカソードに一極を接続した第1のコンデンサと、第1のコンデンサの他極にアノードを接続した第3のダイオード及びカソードを接続した第4のダイオードと、第3のダイオードのカソードと帰線の間に接続した第2のコンデンサと、第1のダイオード及び第2のダイオードのカソードに一端を接続したリアクトルとから構成したものとし、第4のダイオードのアノードを帰線に接続するとともに第2のコンデンサ及びリアクトルの他端を降圧チョッパの入力側に接続したことを特徴とする請求項1に記載のパルス電源装置。
JP2002273492A 2002-09-19 2002-09-19 パルス電源装置 Pending JP2004106130A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002273492A JP2004106130A (ja) 2002-09-19 2002-09-19 パルス電源装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002273492A JP2004106130A (ja) 2002-09-19 2002-09-19 パルス電源装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004106130A true JP2004106130A (ja) 2004-04-08

Family

ID=32270233

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002273492A Pending JP2004106130A (ja) 2002-09-19 2002-09-19 パルス電源装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004106130A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009023077A (ja) * 2007-07-19 2009-02-05 Takahisa Masuzawa 微細穴加工用放電加工装置
JP2013184255A (ja) * 2012-03-08 2013-09-19 Elenix Inc 細穴放電加工機の放電制御方法および細穴放電加工用電源装置
CN110977066A (zh) * 2019-11-25 2020-04-10 合肥工业大学 一种多路并行触发式高频脉冲电源
WO2020090070A1 (ja) * 2018-10-31 2020-05-07 株式会社牧野フライス製作所 放電加工機の電源装置
CN115026363A (zh) * 2022-06-22 2022-09-09 西北工业大学 一种复合式超短脉冲微细电解加工方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009023077A (ja) * 2007-07-19 2009-02-05 Takahisa Masuzawa 微細穴加工用放電加工装置
JP2013184255A (ja) * 2012-03-08 2013-09-19 Elenix Inc 細穴放電加工機の放電制御方法および細穴放電加工用電源装置
WO2020090070A1 (ja) * 2018-10-31 2020-05-07 株式会社牧野フライス製作所 放電加工機の電源装置
CN112912193A (zh) * 2018-10-31 2021-06-04 株式会社牧野铣床制作所 放电加工机的电源装置
JPWO2020090070A1 (ja) * 2018-10-31 2021-09-02 株式会社牧野フライス製作所 放電加工機の電源装置
JP7126561B2 (ja) 2018-10-31 2022-08-26 株式会社牧野フライス製作所 放電加工機の電源装置
CN112912193B (zh) * 2018-10-31 2024-04-05 株式会社牧野铣床制作所 放电加工机的电源装置
CN110977066A (zh) * 2019-11-25 2020-04-10 合肥工业大学 一种多路并行触发式高频脉冲电源
CN115026363A (zh) * 2022-06-22 2022-09-09 西北工业大学 一种复合式超短脉冲微细电解加工方法
CN115026363B (zh) * 2022-06-22 2024-02-06 西北工业大学 一种复合式超短脉冲微细电解加工方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN100456613C (zh) 开关电源装置
US8416592B2 (en) Control method for soft switch circuit in switch power supply
US20080106220A1 (en) Discharge lamp lighting apparatus
EP2276158A1 (en) Switching power supply device
US7078866B2 (en) Plasma display panel and method for driving the same
JPH04138068A (ja) インバータ装置の駆動回路
US6184662B1 (en) Pulsed power supply device
JP2006230124A (ja) 着磁器用電源
JP3655247B2 (ja) 同期整流回路及び電源装置
WO2006057365A1 (ja) 高電圧パルス発生回路
JP2004106130A (ja) パルス電源装置
Hung et al. New voltage balance technique for capacitors of symmetrical half-bridge converter with current mode control
US7142041B2 (en) Controlled active shutdown of charge pump
CN112147427A (zh) 功率模块的故障检测方法及故障检测电路
JP4970009B2 (ja) スイッチング素子のゲート駆動回路
JP2004063431A (ja) 除電装置
CN210536518U (zh) 高压辅助电源及高压辅助电源控制系统
CN110605459B (zh) 焊接电源装置
CN113595393A (zh) Dc/dc模块、发电系统和dc/dc模块保护方法
JP2004254401A (ja) 昇圧チョッパ装置
KR101048646B1 (ko) 스위칭 손실을 저감하고 전류원을 갖는 플라즈마용 펄스 전원 장치
CN111293880A (zh) 一种直流功率变换电路
US6621237B2 (en) Gas-discharge lamp lighting apparatus with optimized circuit configuration
JP3763282B2 (ja) 誘導加熱装置の制御方法、回路方式
JP5605701B2 (ja) スナバ回路及び電力変換回路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20040528

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070627

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070703

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20071030